JPH11293033A - 有機無機複合体組成物およびそれを用いたハイブリット材料 - Google Patents

有機無機複合体組成物およびそれを用いたハイブリット材料

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JPH11293033A
JPH11293033A JP11277198A JP11277198A JPH11293033A JP H11293033 A JPH11293033 A JP H11293033A JP 11277198 A JP11277198 A JP 11277198A JP 11277198 A JP11277198 A JP 11277198A JP H11293033 A JPH11293033 A JP H11293033A
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JP
Japan
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organic
inorganic composite
bond
polymer
carbon
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Application number
JP11277198A
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English (en)
Inventor
Kayoko Takino
佳洋子 瀧野
Haruo Asai
治夫 浅井
Nobuyuki Kinami
信之 木南
Tokuaki Koseki
徳昭 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 層状化合物の層間に、炭素炭素二重結
合、炭素炭素三重結合、エステル結合、アミド結合、エ
ーテル結合から選ばれた化学結合、水酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基から選ばれた官能基、リン原子、窒素原
子から選ばれた原子のうち少なくとも1種の化学結合お
よび/または官能基および/または原子を有する少なく
とも1種の有機化合物および/またはその重合体を有す
る有機無機複合体と、溶媒とからなる有機無機複合体組
成物、および該有機無機複合体組成物を、ポリマーマト
リックス中に含有するハイブリッド材料。 【効果】 本発明の有機無機複合体化合物を用いること
により、有機高分子材料あるいはその他の材料中に無機
層が均一に分散した状態を簡単に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機高分子材料あ
るいはその他の材料の構成素材として有用な複合体、お
よび、生産性、成形性、加工性、力学特性に優れた糸、
フィルム、シ−ラント材、成形材料、塗料・接着剤用バ
インダ−樹脂などへ利用されるハイブリット材料、特に
ポリエステル樹脂組成物、ポリアミド樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、有機高分子材料あるいはその
他の材料において、力学強度や耐熱性を改良する目的
で、炭酸カルシウム、粘土鉱物、雲母等の無機質材料を
混合・混練することが行われている。しかしながら、こ
れらの無機質材料は単に混合・混練するだけでは無機質
材料が微細粒子となり難く分散しないため、満足すべき
特性を有するものは得られていない。そのためモンモリ
ロナイトやフッ素雲母系膨潤性粘土鉱物を化学処理して
微粒子化を試み、有機高分子中への均一分散を狙った発
明について多くの特許出願がなされている。それらの例
として、特開昭62−74957号公報、特開平2−1
73160号公報、特開平3−7729号公報、特開平
3−41149号公報、特開平8−3310号公報、特
開平8−59822号公報、特開平8−120071号
公報、特開平8−134205号公報が挙げられる。し
かしながら、これらの手法で対処しても実際は充分満足
すべき分散性が得られていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来報告さ
れている手法で得られる、無機質材料の分散性がより向
上し、更により高い機能性が期待される有機高分子材料
等の構成素材として有用な複合体、および力学物性・耐
熱性の向上が期待されるハイブリット材料、特にポリエ
ステル樹脂組成物、ポリアミド樹脂組成物を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、無機質材
料を有機高分子材料中へ均一分散させるには、無機質材
料を高分子の原料であるモノマ−あるいはオリゴマ−中
へ均一分散させることが、極めて重要であるという従来
の経験で得られた知見に基づき、各種のテストを繰り返
して本発明を完成するに至った。
【0005】即ち本発明は、層状化合物の層間に、炭素
炭素二重結合、炭素炭素三重結合、エステル結合、アミ
ド結合、エーテル結合から選ばれた化学結合、水酸基、
カルボキシル基、アミノ基から選ばれた官能基、リン原
子、窒素原子から選ばれた原子のうち少なくとも1種の
化学結合および/または官能基および/または原子を有
する少なくとも1種の有機化合物および/またはその重
合体を有する有機無機複合体と、溶媒とからなることを
特徴とする有機無機複合体組成物、および該有機無機複
合体組成物を、ポリマーマトリックス中に含有すること
を特徴とするハイブリッド材料である。
【0006】上記有機無機複合体組成物を用いることに
より、無機層状構造体を有機高分子中へ均一分散し、有
機高分子の力学強度・耐熱性を向上させることができ
る。
【0007】以下、本発明の構成をさらに詳しく説明す
る
【0008】本発明における層状化合物(無機質材料)
は層状の構造を有するものであれば特に限定はなく、天
然または合成の、ヘクトライト、サポナイト、スチブン
サイト、ハイデライト、モンモリロナイト、ノントライ
ト、ベントナイト等のスメクタイト属粘土鉱物、やNa
型テトラシリシックフッ素雲母、Li型テトラシリシッ
クフッ素雲母、Na型フッ素テニオライト、Li型フッ
素テニオライト等の膨潤性雲母属粘土鉱物及びバ−ミキ
ュラライト又はこれらの混合物などが挙げられる。
【0009】上記層状化合物は、市販品として得られる
物であってもよく、例えばラポナイトXLG(英国、ラ
ポ−ト社製合成ヘクトライト類似物質)、ラポナイトR
D(英国、ラポ−ト社製合成ヘクトライト類似物質)、
サ−マビス(独国、ヘンケル社製合成ヘクトライト類似
物質)、スメクトンSA−1(クニミネ工業(株)製サ
ポナイト類似物質)、ベンゲル(豊順洋行(株)販売の
天然モンモリロナイト)、ビ−ガム(米国、バンダ−ビ
ルト社製の天然ヘクトライト)、ダイモナイト(トピ−
工業(株)製の合成膨潤製雲母)、ソマシフ(コ−プケ
ミカル(株)製の合成膨潤製雲母)、SWN(コ−プケ
ミカル(株)製の合成スメクタイト)、SWF(コ−プ
ケミカル(株)製の合成スメクタイト)等が挙げられ
る。
【0010】上記層状化合物の形状、粒径等のサイズ
は、特に限定されるものではなく、ポリマーマトリック
スへの分散の状態等の使用目的に応じて適宜設定すれば
良い。所望の形状や大きさの形成には、ミキサー、ビス
コミル、ボールミル等の一般的に使用される粉砕方法を
用いることができる。
【0011】本発明における有機化合物としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、ブテン、2−メチルブテ
ン、イソブチレン、ペンテン、ヘキセン等のアルケン
類;シクロヘキセン、ビニルシクロヘキサン、アリルア
ルコ−ル、ビニルアルコ−ル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニル
エ−テル類、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン等のビニル単量体;アクリル酸、メタクリル酸、
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
シトラコン酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、
アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸−n−メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル等のアクリル酸
あるいはメタクリル酸のエステル類;ブタジエン、イソ
プレン、1,3−シクロヘキサジエン等のジエン酸など
の炭素炭素二重結合を有するもの、アセチレン、プロピ
ン、ペンチン、ヘキシン等のアルキン類などの炭素炭素
三重結合を有するものが挙げられる。
【0012】また、例えばヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアクリレート類およびメタクリレート類;テトラブ
チルホスホニウムブロミド、オクチルトリブチルホスホ
ニウムブロミド、ヘキサデシルトリブチルホスホニウム
ブロミド、ビニルベンジルトリエチルホスホニウムクロ
リド、ビス(ヒドロキシプロピル)オクタデシルイソブ
チルホスホニウムクロリド等のホスホニウム塩類;テト
ラエチルアンモニウム塩、トリメチルオクチルアンモニ
ウム塩、6−アミノ−n−カプロン酸のアンモニウム
塩、12−アミノドデカン酸のアンモニウム塩、塩化コ
リン等のアンモニウム塩類;トリメチルホスフィン、ト
リエチルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、ト
リス−3−ヒドロキシプロピルホスフィン、トリフェニ
ルホスフィン等のホスフィン類;トリメチルホスフィン
オキシド、トリエチルホスフィンオキシド、トリブチル
ホスフィンオキシド、トリフェニルホスフィンオキシ
ド、トリス−3−ヒドロキシプロピルホスフィンオキシ
ド等のホスフィンオキシド類;β−プロピルラクトン、
γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロ
ラクトン等のラクトン類;δ−バレロラクタム、ε−カ
プロラクタム、ω−エナントラクタム、ω−ラウリンラ
クタム等のラクタム類;エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,10−デカンジオール等のグリコー
ル類;種々の分子量を有するポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等のポリエーテル類;などが挙げられる。
【0013】また、本発明における有機化合物の重合体
とは、上述の化合物が重合したポリマ−あるいは二量
体、三量体を含むオリゴマ−が挙げられる。
【0014】上記有機化合物および/またはその重合体
は、1種を使用しても良く、または、2種以上の混合物
を使用してもよい。
【0015】後述のように本発明の有機無機複合体組成
物を含有するポリエステル樹脂組成物(ポリマーマトリ
ックスがポリエステルからなるハイブリット材料)にお
いては、上記有機化合物および/またはその重合体とし
て、炭素炭素二重結合および/または炭素炭素三重結合
を1つ以上含有し、少なくともカルボキシル基、水酸基
のどちらかと反応しうる官能基を有するものであるのが
好ましい。このような有機化合物としては次のようなも
のが挙げられる。例えば、カルボキシル基および炭素炭
素二重結合を含有する含有化合物としてはアクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸などの他に水性アルカリ性媒体に接して容易
にカルボン酸を発生するマレイン酸無水物、イタコン酸
無水物、メタクリル酸無水物など挙げることができ、水
酸基および炭素炭素二重結合を含有する化合物としては
ビニルアルコ−ルが挙げられる。
【0016】また、同様に本発明の有機無機複合体組成
物を含有するポリアミド樹脂組成物(ポリマーマトリッ
クスがポリアミドからなるハイブリット材料)において
は、上記有機化合物および/またはその重合体として、
炭素炭素二重結合および/または炭素炭素三重結合を1
つ以上含有し、少なくともカルボキシル基、アミノ基の
どちらかと反応しうる官能基を有するものであるのが好
ましい。このような有機化合物としては次のようなもの
が挙げられる。例えば、カルボキシル基および炭素炭素
二重結合を含有する含有化合物としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シト
ラコン酸などの他に水性アルカリ性媒体に接して容易に
カルボン酸を発生するマレイン酸無水物、イタコン酸無
水物、メタクリル酸無水物など挙げることができ、アミ
ノ基および炭素炭素二重結合を含有する化合物としては
アリルアミン、4−アミノ−1−ブテン等が挙げられ
る。
【0017】本発明において有機無機複合体組成物に含
有される溶媒としては、水をはじめ各種有機溶剤が挙げ
られ、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−
ル、ブタノ−ル、イソプロパノ−ル等のアルコ−ル類、
メチルエ−テル、エチルメチルエ−テル、エチル−n−
プロピルエ−テル、t−ブチルイソプロピルエ−テル等
のエ−テル類、エチレングリコ−ル、1,2−プロピレ
ングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、ネオペンチ
ルグリコ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、3−メチル
−1,5−ペンタンジオ−ル等のジオ−ル類、ジエチレ
ングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、ジプロピレン
グリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレン
グリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル等のエ−テ
ル結合を有するグリコ−ル類などが挙げられる。
【0018】本発明の有機無機複合体組成物を構成する
各成分の配合比は所望の有機無機複合体組成物の性質に
応じて適宜設定すればよいが、好ましくは、有機化合物
および/またはその重合体を、層状化合物100重量部
に対して0.1〜500重量部、さらに好ましくは1〜
250重量部、特に好ましくは25〜100重量部配合
するのがよい。
【0019】さらに、溶媒の配合比率としては、層状化
合物を、使用する溶媒に対して好ましくは0.01〜5
00重量%、さらに好ましくは0.1〜20重量%、特
に好ましくは1〜10重量%となるようにするのがよ
い。
【0020】本発明の有機無機複合体組成物を製造する
方法としては、特に限定されず、層状化合物と、有機化
合物および/またはその重合体と、溶媒とを混合する方
法が挙げられる。好ましくは層状化合物を、溶媒中に分
散させ、有機化合物および/またはその重合体と混合す
るのがよい。
【0021】また、混合時に、溶媒の沸点以下の温度で
加熱してもよい。
【0022】混合方法としては、特に限定されず、ブレ
ンダー等の通常一般に用いられる方法を用いることがで
きる。
【0023】本発明の有機無機複合体組成物を用いて、
ハイブリッド材料を形成することができる。本発明のハ
イブリッド材料は、上記の有機無機複合体組成物が、ポ
リマーマトリックス中に微分散している構造を有する。
【0024】本発明のハイブリッド材料におけるポリマ
ーマトリックスとしては、ポリアクリレート、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ル、ポリエーテルエステル、ポリエーテルエステルアミ
ド等の少なくとも1種からなるものが挙げられる。
【0025】本発明のハイブリッド材料において、有機
無機複合体組成物の分散状態に関しては特に限定はされ
ないが、力学物性等の面から層状化合物が一層一層劈開
しポリマーマトリックス中に分散していることが望まし
い。
【0026】本発明のハイブリッド材料におけるポリマ
ーマトリックスが、ポリエステルからなるポリエステル
樹脂組成物、ポリアミドからポリアミド樹脂組成物につ
いて下記に説明する。
【0027】上述のポリマーマトリックスを構成するポ
リエステルとは、主鎖にエステル結合を含有し、芳香族
ジカルボン酸あるいは脂肪族ジカルボン酸あるいはそれ
らのエステル誘導体と多価アルコ−ルあるいはそのエス
テル誘導体を主成分とする縮合反応により得られる重合
体ないし共重合体である。芳香族ジカルボン酸の例とし
ては、例えばフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、αβ−(4カルボ
キシフェノキシ)エタン、4,4’ジカルボキシジフェ
ニル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、あるいはこ
れらのエステル誘導体が挙げられる。脂肪族ジカルボン
酸の例としては、例えばコハク酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、リンゴ酸、オキザロ酢酸あるいはこれ
らのエステル誘導体が挙げられる。また、本発明におい
て、ポリマーマトリックスの各構成成分は、1種のみで
構成されていても、2種以上であってもよい。
【0028】尚、多価アルコ−ル成分の例としては、例
えば、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、
1,4−ブタンジオ−ル、3−メチル−1,3−プロパ
ンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、1,5−ペンタ
ンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、デカメチレン
グリコ−ル、シクロヘキサンジオ−ル、シクロヘキサン
ジメタノ−ル、グリセリン、ペンタエリトリット等が挙
げられる。
【0029】上記ポリエステルの具体例としては、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリプロピレンフタレ−ト、
ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリシクロヘキサンジメ
チレンテレフタレ−ト、ポリヘキサメチレンテレフタレ
−ト、ポリエチレンナフタレ−トなどの芳香族ポリエス
テル、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂等が挙げら
れる。
【0030】また、上述のポリマーマトリックスを構成
するポリアミドとは、主鎖にアミド結合を含有し、加熱
溶解できる重合体を意味し、例えば脂肪族ポリアミド樹
脂として、ポリテトラメチレンアジバミド(ナイロン4
6)、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ポリへキサ
メチレンアジバミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチ
レンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレ
ンデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカノラクタ
ム(ナイロン11)、ポリドデカノラクタム(ナイロン
12)等が挙げられ、芳香族ポリアミド樹脂として、テ
レフタル酸および/またはイソフタル酸とアジピン酸と
メタキシリレンジアミンとから得られるポリアミド、共
重合成分として1,3−フェニレンジオキシジ酢酸を含
む共重合ポリアミドが挙げられる。また、本発明におい
て、ポリマーマトリックスの各構成成分は、1種のみで
構成されていても、2種以上であってもよい。
【0031】かかるポリアミドの構成成分は、ジアミン
とジカルボン酸、ラクタム類、または重合可能なω−ア
ミノ酸類、ジアミンとカルボン酸からなる塩、およびこ
れらのオリゴマーが挙げられる。ジアミンとしてはテト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪
族ジアミン、キシリレンジアミン類等が挙げられる。ジ
カルボン酸としてはアジピン酸、セバシン酸、等の脂肪
族カルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−
ナフタレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキ
シジ酢酸、2,6−ナフタレンジオキシジ酢酸等の芳香
族を含むジカルボン酸等が挙げられる。重合可能なω−
アミノ酸類としては6−アミノカプロラクトン酸、11
−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等が代
表的なものとして挙げられる。また、本発明において、
ポリマーマトリックスの各構成成分は、1種のみで構成
されていても、2種以上であってもよい。
【0032】また、本発明のハイブリッド材料には、そ
の特性を損なわない範囲で他の無機充填剤、熱安定剤、
酸化防止剤、顔料等の添加剤を配合しても何ら問題はな
い。
【0033】次に本発明のハイブリッド材料の製造法に
ついて説明する。このハイブリッド材料の製造法として
は、上記有機無機複合体組成物を重合する方法、または
ポリマーマトリックスを形成する重合反応系に前記有機
無機複合体組成物を添加して重合する方法、またはポリ
マーマトリックスを構成するポリマーと前記有機無機複
合体組成物とを混合する方法が挙げられる。
【0034】層状化合物の層間にインターカレートされ
た有機化合物および/またはその重合体が二重結合を有
する場合には、該有機化合物および/またはその重合体
自身が高分子量化する能力があるため、これらのラジカ
ル重合や乳化重合等によりハイブリッド材料を製造する
ことができる。有機化合物および/またはその重合体が
ラクトン類やラクタム類である場合にも、これら自身が
高分子量化する能力があるため、該有機化合物および/
またはその重合体の開環重合等によりハイブリッド材料
を製造することができる。
【0035】上記有機化合物および/またはその重合体
が水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の官能基を有す
る場合は、この官能基が例えばモノマーのカルボキシル
基や水酸基との反応性を有するので、上記有機無機複合
体組成物をポリエステル、ポリアミド等の重縮合反応系
に添加することにより、上記有機化合物および/または
その重合体が反応し、ハイブリッド材料を製造すること
ができる。
【0036】また、上記有機化合物および/またはその
重合体に高分子量化の能力がなく、モノマーとの反応性
を有する官能基がない場合においても、該有機化合物お
よび/またはその重合体は、モノマーによる膨潤性を付
与したり、高分子と親和性を示すような相溶化剤的働き
を付与するため、上記有機無機複合体組成物をポリマー
マトリックスを構成するポリマーに混合し、混練り等に
より分散することによって、ハイブリッド材料を製造す
ることができる。
【0037】従って、本発明の有機無機複合体組成物
は、上述のようなハイブリット材料の形成方法に応じ
て、ハイブリット材料重合時に先立ち、重合中に、ある
いは重合後に適宜配合すればよい。
【0038】本発明のハイブリッド材料は、一般的な成
形装置を使用して射出成形、プレス成形、ブロー成形等
を行い、成形体、フィルム、ボトル等に成形することが
できる。
【0039】次に本発明を試験例、実施例を用いてさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定
されるものではない。 試験例 1.試験方法 (1)層間距離測定 実施例1〜6の有機無機複合体組成物、比較例1〜3の
混合物について、層状化合物の層間距離(d001)
を、X線回折法により測定した。層間距離(d001)
は、(001)回折線領域付近の反射ピ−ク値を測定し
た。
【0040】(2)分散状態測定 実施例7〜10、比較例4、5の樹脂組成物について、
分散状態を偏光顕微鏡により観察した。原料大の無機粒
子が観察されず、1μm以下の物が均一に分散している
状態を○、原料大の無機粒子がそのままあるいはミクロ
ンオ−ダ−で分散している状態を×とした。
【0041】2.試験結果 (1)の試験結果を表1に、(2)の試験結果を表2に
示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果より、実施例の有機無機複合体
組成物は、層状化合物の層間距離が膨潤により拡大した
場合よりも大きくなっているのが分かる。
【0044】
【表2】
【0045】表2の結果より、実施例の樹脂組成物は、
良好な分散性を有し、ハイブリット化しているのが分か
る。
【0046】
【実施例】実施例1 層状化合物としてコ−プケミカル(株)製のソマシフ
(ME100)を用いた。マレイン酸を溶解したエチレ
ングリコ−ル溶液(1mol/l)にソマシフを5重量
%になるように添加し、ブレンダ−を用いて混合して有
機無機複合体組成物を形成し、実施例1とした。
【0047】実施例2 マレイン酸をフマル酸に変えた以外は実施例1と同様に
して有機無機複合体組成物を形成し、実施例2とした。
【0048】実施例3 エチレングリコールを純水に変えた以外は実施例1と同
様にして有機無機複合体組成物を形成し、実施例3とし
た。
【0049】実施例4 マレイン酸をフマル酸に変えた以外は実施例3と同様に
して有機無機複合体組成物を形成し、実施例4とした。
【0050】実施例5 マレイン酸をアセチレンに変えた以外は実施例1と同様
にして有機無機複合体組成物を形成し、実施例3とし
た。
【0051】実施例6 実施例1の有機無機複合体組成物に対し、さらに使用し
たエチレングリコールと等量のトリエチレングリコール
を加え、250℃、15分間でマレイン酸の付加重合反
応を行って、有機無機複合体組成物を形成し、実施例4
とした。
【0052】実施例7 実施例1の有機無機複合体組成物とテレフタル酸を配合
し、オ−トクレ−ブ内で窒素ガス気流中245℃に昇温
して水を留出させ、減圧下重合を進行させてポリエステ
ル樹脂組成物を得、実施例7とした。なお、各成分の配
合割合は、層状化合物がポリエステル樹脂組成物に対
し、2重量%になるようにした。
【0053】実施例8 有機無機複合体組成物を実施例2のものに変えた以外
は、実施例7と同様にしてポリエステル樹脂組成物を
得、実施例6とした。
【0054】実施例9 実施例3の有機無機複合体組成物とε−カプロラクタム
とを、撹拌機付きのオートクレーブ内で100℃で3時
間半撹拌し、さらに水を添加して260℃10時間撹拌
して重合反応を進行させてポリアミド樹脂組成物を得
た。なお、各成分の配合割合は、層状化合物がポリアミ
ド樹脂組成物に対し、2重量%になるようにした。
【0055】実施例10 有機無機複合体組成物を実施例4のものに変えた以外
は、実施例9と同様にしてポリアミド樹脂組成物を得、
実施例8とした。
【0056】比較例1 ソマシフ(ME100)を5重量%になるようにエチレ
ングリコ−ルに添加し、ブレンダ−を用いて混合したも
のを比較例1とした。
【0057】比較例2 ソマシフ(ME100)に何ら処理を加えないものを比
較例2とした。
【0058】比較例3 ソマシフ(ME100)を5重量%になるように純水に
添加し、ブレンダ−を用いて混合したものを比較例3と
した。
【0059】比較例4 比較例1の混合物とテレフタル酸を配合し、実施例7と
同様にしてポリエステル樹脂組成物を得、比較例4とし
た。なお、各成分の配合割合は、層状化合物がポリエス
テル樹脂組成物に対し、2重量%になるようにした。
【0060】比較例5 比較例3の混合物とε−カプロラクタムとを配合し、実
施例9と同様にしてポリアミド樹脂組成物を得、比較例
5とした。なお、各成分の配合割合は、層状化合物がポ
リアミド樹脂組成物に対し、2重量%になるようにし
た。
【0061】
【発明の効果】上述のように、本発明は、層状化合物の
層間に、特定の有機化合物および/またはその重合体が
存在した有機無機複合体組成物であるので、層状化合物
の剥離がおこりやすく、本発明の有機無機複合体組成物
を用いることにより、有機高分子材料あるいはその他の
材料中に無機層が均一に分散した状態を簡単に得ること
ができる。従って、生産性、成形性、加工性、力学特性
等の各種特性に優れたハイブリット材料としての樹脂を
得ることができ、糸、フィルム、シ−ラント材、成形材
料、塗料・接着剤用バインダ−樹脂などとして有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 徳昭 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層状化合物の層間に、炭素炭素二重結
    合、炭素炭素三重結合、エステル結合、アミド結合、エ
    ーテル結合から選ばれた化学結合、水酸基、カルボキシ
    ル基、アミノ基から選ばれた官能基、リン原子、窒素原
    子から選ばれた原子のうち少なくとも1種の化学結合お
    よび/または官能基および/または原子を有する少なく
    とも1種の有機化合物および/またはその重合体を有す
    る有機無機複合体と、溶媒とからなることを特徴とする
    有機無機複合体組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有機無機複合体組成物
    を、ポリマーマトリックス中に含有することを特徴とす
    るハイブリッド材料。
  3. 【請求項3】 前記ポリマーマトリックスが、ポリエス
    テルからなるポリマーマトリックスであることを特徴と
    する請求項2記載のハイブリッド材料。
  4. 【請求項4】 前記ポリマーマトリックスが、ポリアミ
    ドからなるポリマーマトリックスであることを特徴とす
    る請求項2記載のハイブリッド材料。
JP11277198A 1998-04-07 1998-04-07 有機無機複合体組成物およびそれを用いたハイブリット材料 Pending JPH11293033A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002309079A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Unitika Ltd ポリアミド複合材料およびその製造方法
JP2004503642A (ja) * 2000-06-14 2004-02-05 テューリンギッシェス・インスティトゥート・フューア・テクスティル−ウント・クンストストッフ−フォルシュング・エー・ファウ ナノ強化された熱可塑性ポリマーの製造方法

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JP2004503642A (ja) * 2000-06-14 2004-02-05 テューリンギッシェス・インスティトゥート・フューア・テクスティル−ウント・クンストストッフ−フォルシュング・エー・ファウ ナノ強化された熱可塑性ポリマーの製造方法
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