JPH10310420A - 膨潤性雲母層間化合物およびそれを含む熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
膨潤性雲母層間化合物およびそれを含む熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH10310420A JPH10310420A JP9113813A JP11381397A JPH10310420A JP H10310420 A JPH10310420 A JP H10310420A JP 9113813 A JP9113813 A JP 9113813A JP 11381397 A JP11381397 A JP 11381397A JP H10310420 A JPH10310420 A JP H10310420A
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Abstract
レオロジー特性を与えうる膨潤性雲母層間化合物(C)
を提供すること。また、機械特性、耐熱性、成形品外観
などがすぐれた成形品を与える熱可塑性樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 平均層厚が500Å以下の膨潤性雲母
(A)および分散安定化剤(B)を含有し、分散安定化
剤(B)が膨潤性雲母(A)の層間に挟まれて存在して
おり、かつ、分散安定化剤(B)が水系溶媒に可溶であ
ることを特徴とする膨潤性雲母層間化合物(C)にす
る。また、該膨潤性雲母層間化合物(C)および熱可塑
性樹脂(D)からなる熱可塑性樹脂組成物(E)にす
る。
Description
合物および該膨潤性雲母層間化合物を含有する熱可塑性
樹脂組成物に関する。
に特定の溶媒分子を取り込んで膨潤する性質を有する膨
潤性雲母は、マトリックスとなる種々の化合物に分散し
てレオロジー特性を調整または改良する性質を有するた
め、たとえば、塗料、印刷インキ、化粧品などの流体状
ファインケミカル製品の粘度調整剤として利用されてい
る。また、層状ケイ酸塩は、ゴム、プラスチックなどの
高分子材料の剛性、機械特性および耐熱変形性などの物
理特性を改良する目的で、充填剤または補強剤としても
利用されている。
しては、水やエチレングリコールなどがあげられるが、
進入できる分子数は2〜3分子にすぎず、いわゆる限定
膨潤しか示さないため、依然として積層構造である。そ
のため少量の配合比率ではレオロジー改質効果や増粘効
果が充分にえられないという問題がある。
として利用するときも同様の問題がある。すなわち、従
来は、該膨潤性雲母はμmオーダーの積層構造状態で樹
脂中に分散するにすぎないため、少量の添加では機械特
性の改善などの補強効果がえられない。
均一分散化して物性の改良を試みた例として以下の例が
あげられる。
0である層状無機充填剤をグリコール類で膨潤処理した
のち、該層状無機充填剤の層間でポリエステル樹脂を重
合させることによってえられる、微分散した前記層状無
機充填剤と、ポリエステル樹脂とからなる熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物(特開平7−26123号公報)、
(2)タルクとケイフッ化アルカリとの特定比率の混合
物を加熱処理してえられる無機化合物、たとえば膨潤性
フッ素雲母などを熱可塑性ポリエステル樹脂に分散させ
た熱可塑性ポリエステル樹脂組成物(特開平7−268
188号公報、特開平8−73710号公報)、(3)
タルクとケイフッ化アルカリとの特定比率の混合物を加
熱処理してえられる膨潤性フッ素雲母と膨潤作用を有す
る媒体を用いて調製したスラリーを、ポリアミドの重合
性モノマーと混合して前記ポリアミドの重合性モノマー
を重合させてえられる強化ポリアミド樹脂組成物(特開
平8−59822号公報)、(4)ナイロン6またはそ
の共重合体100部(重量部、以下同様)を形成するモ
ノマーに対して、膨潤性フッ素雲母系鉱物0.01〜1
00部と、前記モノマーに対してpKaが0〜6の酸
0.001〜5モル%とを存在させた状態で前記モノマ
ーを重合させることによって、強化ポリアミド樹脂組成
物を製造する方法(特開平8−3310号公報)が開示
されている。
技術について詳細に検討するために、特開平8−737
10号公報に記載の方法にしたがって、層電荷が0.6
の膨潤性フッ素雲母の合成品を入手し、ついで、特開平
7−26123号公報に記載の実施例にしたがって、ポ
リエステル樹脂および膨潤性フッ素雲母からなる熱可塑
性ポリエステル樹脂組成物を、層電荷が0.2から1.
0である層状無機充填剤として前記膨潤性フッ素雲母を
使用した組成物を試作したが、所望の分散性、層厚およ
び物性のものをうることはできなかった。すなわち、前
記膨潤性フッ素雲母をエチレングリコールで膨潤処理し
たのち、膨潤処理した膨潤性フッ素雲母の存在下でポリ
エチレンテレフタレートを重合させたが、少量の膨潤性
フッ素雲母の使用では弾性率や熱変形温度は全く改善さ
れなかった。また、前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成
物中の膨潤性フッ素雲母の層厚や分散状態は、配合前の
膨潤性フッ素雲母と同様に積層構造のままであること
が、透過型電子顕微鏡観察および小角X線回折測定によ
って判明した。
ついても詳細な検討を行なうために、特開平8−598
22号公報の実施例にしたがって組成物を製造したが、
えられた組成物の熱変形温度や吸湿後の機械物性など
は、ポリアミド樹脂と膨潤性フッ素雲母とを単に溶融混
練して製造した組成物の物性となんら変わらないことが
判明した。さらに、前記組成物中の膨潤性フッ素雲母
は、(1)および(2)に記載の技術のばあいと同様に
積層構造のままであることが、透過型電子顕微鏡観察お
よび小角X線回折測定によって判明した。
潤性フッ素雲母系鉱物およびpKaが0〜6の酸の存在
下でポリアミド系ポリマーを重合する際に反応系を26
0℃に保ち、少なくとも5kg/cm2まで昇圧し、そ
の状態で3時間以上重合を続ける必要がある。したがっ
て、高温、高圧、酸による腐食に耐える特殊な加工が施
された反応設備が必要になるため、製造コストが高くな
る問題が生じる。
一に微分散させることによってすぐれた物性を有する樹
脂組成物および該樹脂組成物を生産性よく製造する技術
は未だ提案されていないのが現状である。
ためになされたものであり、少量の添加によってもマト
リックスとなる水系溶媒系に所望のレオロジー特性を与
えうる膨潤性雲母系材料を提供すること、および該膨潤
性雲母系材料と熱可塑性樹脂とを複合化することによっ
て、機械特性および耐熱変形性などの種々の特性にすぐ
れた熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
達成するために鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。
以下の膨潤性雲母(A)および分散安定化剤(B)を含
有し、分散安定化剤(B)が膨潤性雲母(A)の層間に
挟まれて存在しており、かつ、分散安定化剤(B)が水
系溶媒に可溶であることを特徴とする膨潤性雲母層間化
合物(C)(請求項1)、分散安定化剤(B)がポリシ
ロキサン鎖を主鎖とする化合物およびポリエーテル鎖を
主鎖とする化合物よりなる群から選ばれた1種以上であ
る請求項1記載の膨潤性雲母層間化合物(請求項2)、
底面間隔が初期値の1.5倍以上である請求項1または
2記載の膨潤性雲母層間化合物(請求項3)、請求項
1、2または3記載の膨潤性雲母層間化合物および熱可
塑性樹脂(D)からなる熱可塑性樹脂組成物(請求項
4)、膨潤性雲母層間化合物に由来する無機灰分率が
0.1〜60%(重量%、以下同様)である請求項4記
載の組成物(請求項5)、分散状態にある膨潤性雲母層
間化合物の平均層厚が500Å以下である請求項4また
は5記載の組成物(請求項6)に関する。
(C)は、平均層厚が500Å以下の膨潤性雲母(A)
に、該膨潤性雲母(A)の微分散化を容易ならしめる非
イオン性化合物である分散安定化剤(B)が挟まれてい
る形態をなすものである。膨潤性雲母(A)の層間に挟
まれる分散安定化剤(B)の比率は0.1〜35%であ
り、好ましくは0.2〜30%であり、さらに好ましく
は0.3〜25%である。0.1%未満であると微分散
化の効果が低下し、また35%をこえると膨潤性雲母層
間化合物(C)の取扱性が低下する傾向がある。
散安定化剤(B)の比率は、えられる膨潤性雲母層間化
合物(C)の灰分量を測定し、下式から求められる。
分散安定化剤(B)の比率(平均値))(%)=100
×{(膨潤性雲母層間化合物(C)の重量(g))−
(膨潤性雲母層間化合物(C)の灰分量(g))}/
(膨潤性雲母層間化合物(C)の重量(g)) 層厚の測定は、本発明の膨潤性雲母層間化合物(C)を
互いに凝集しないようにエポキシ樹脂などで包埋し、透
過型電子顕微鏡を用いて、任意の部位における個々の膨
潤性雲母(A)の層厚を測定することによって実施しう
る。
膨潤性雲母(A)は、水、水と任意の割合で相溶する極
性溶媒、および水と該極性溶媒との混合溶媒から選ばれ
る1種以上(以下、水系溶媒ともいう)で膨潤する性質
を有するものであり、たとえばリチウム型テニオライ
ト、ナトリウム型テニオライト、リチウム型四ケイ素雲
母、ナトリウム型四ケイ素雲母などの天然または合成し
た膨潤性雲母であって、層間にリチウムイオンまたはナ
トリウムイオンを有する膨潤性雲母、これらの置換体、
誘導体があげられる。バーミキュライト類相当品なども
使用しうる。これらは、単独で用いてもよく2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
に規則正しく積み重なった純粋度が高いものが望ましい
が、結晶周期が乱れ、複数種の結晶構造が混じり合っ
た、いわゆる混合層鉱物も使用されうる。
ある非イオン性化合物であり、用いるマトリックス化合
物に対して分解などの悪影響を及ぼさず、かつ、該マト
リックス化合物の加工温度においても安定に存在する化
合物である。
リコーン化合物などのポリシロキサン鎖を主鎖とする化
合物、ポリエーテル鎖を主鎖とする化合物、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミ
ド、セルロース系加工天然高分子、デンプン系加工天然
高分子などの高分子化合物、前記ポリシロキサン鎖を主
鎖とする化合物、ポリエーテル鎖を主鎖とする化合物、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル、ポリア
クリルアミドの主鎖の繰り返し単位数が2〜20の化合
物などのオリゴマー、水溶性界面活性剤、水溶性アミノ
酸、単糖類などの低分子化合物などがあげられるが、こ
れらに限定されるものではない。これらは、水、水と任
意の割合で相溶する極性溶媒、および水と該極性溶媒の
混合溶媒の少なくとも1種に可溶であれば置換基を有し
ていてもよい。前記化合物のほかに、デンプン類、マン
ナン、海藻類、植物粘質物、微生物による粘質物、タン
パク質などの天然高分子化合物も、分散安定化剤(B)
として好適に使用されうる。
も好ましいものとしては、ポリシロキサン鎖を主鎖とす
る化合物、およびポリエーテル類を主鎖とする化合物が
あげられる。前記ポリシロキサン鎖を主鎖とする化合物
とは、直鎖状のポリシロキサンに、アルキル基のほか、
水溶性を持たせるためにアミノ基、アセチル基、水酸
基、エーテル基、メルカプト基を側鎖に結合、主鎖に共
重合させたものである。
の好ましい例としては、下記の化合物があげられる。
合物の好ましい例としては、下記の化合物があげられ
る。
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
する極性溶媒、前記極性溶媒と水との混合溶媒または水
のことである。
エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオールなどのグリコール類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド
などのアミド化合物、その他の溶媒であるジメチルスル
ホキシド、メチルセロソルブ、2−ピロリドンなどがあ
げられる。
以上を組み合わせて用いてもよい。
散安定化剤(B)の量は、膨潤性雲母(A)100部に
対して、好ましくは0.1〜60部、さらに好ましくは
0.2〜50部、とくに好ましくは0.3〜40部であ
る。分散安定化剤(B)の量が0.1部未満であるとえ
られる膨潤性雲母層間化合物(C)の微分散化効果が充
分でなくなる傾向があり、添加量が60部をこえると膨
潤性雲母層間化合物(C)としての取扱性が低下し、ま
たマトリックス化合物のレオロジー特性やマトリックス
化合物が本来有する特性を損ねる傾向がある。
造方法としては、たとえば、膨潤性雲母(A)を水、水
と任意の割合で相溶する極性溶媒、および水と該極性溶
媒の混合溶液の1種以上の分散媒中で膨潤させることに
よって分散体をえる工程(膨潤化工程)、該分散体に分
散安定化剤(B)を加えて充分に混合したのち、該分散
媒を除去する工程(層間化合物化工程)を包含する方法
が例示される。
下に示した方法で行なうことができる。
させて膨潤させる。分散媒中に微分散される膨潤性雲母
(A)の固体分散濃度は、膨潤性雲母が充分に分散可能
な濃度範囲であれば自由に設定しうるが、30%以下、
さらには25%以下、とくには20%であることが好ま
しい。
いばあいには、剪断力や圧力などの物理的な外力を利用
しうる。物理的な外力は、たとえば一般に行なわれるフ
ィラーの微粉砕方法を用いることによって加えることが
できる。
たとえば、硬質粒子を利用する方法があげられる。この
方法では、硬質粒子と膨潤性雲母(A)と分散媒とを混
合して高速撹拌し、硬質粒子と膨潤性雲母(A)との物
理的な衝突によって、膨潤性雲母(A)を単位層状態に
まで分離させる。通常用いられる硬質粒子はフィラー粉
砕用ビーズであり、たとえばガラスビーズまたジルコニ
アビーズなどが用いられるが、これらに限定されない。
これら粉砕用ビーズは、膨潤性雲母(A)の硬度または
撹拌機の材質を考慮して選択され、その粒径も膨潤性雲
母(A)を考慮して決定されるために一概に数値で限定
されるものではないが、直径0.1〜6.0mmの範囲
にあるものが好ましい。
ば、以下に示した方法で行なうことができる。
に、該分散体に可溶な分散安定化剤(B)を添加して溶
解し、充分に撹拌することによって行ないうる。あるい
は、分散安定化剤(B)が前記の分散体に溶解し難いば
あいは、まず、膨潤性雲母(A)を水、水と任意の割合
で相溶する極性溶媒、および水と該極性溶媒の混合溶媒
の1種以上の分散媒からなる分散体を調製し、別に、分
散安定化剤(B)とほかの溶媒からなる分散安定化剤溶
液を調製し、該分散体と該分散安定化剤溶液とを充分に
撹拌混合することによって行ないうる。混合させる比率
は、膨潤性雲母(A)の分散性と分散安定化剤(B)の
溶解性が維持される範囲で任意に設定しうる。たとえ
ば、水に膨潤性雲母(A)を分散させた分散体と、テト
ラヒドロフラン(THF)に分子量が5000〜600
0でエポキシ基やカルビノール基がグラフトしたジメチ
ルポリシロキサンを溶解した溶液とを混合するばあい、
水の比率が30%以上であれば膨潤性雲母(A)の分散
性を保ち、THFが30%以上であればポリシロキサン
の溶解性を保つ。したがって前記の混合系では、水/T
HFは30/70〜70/30(重量比)の間で任意に
設定しうる。
うことができる。分散媒を除去したのち、必要に応じて
粉砕し、本発明の膨潤性雲母層間化合物(C)をうる。
に応じて加温してもよい。加温時の最高温度は分散安定
化剤(B)の分解温度および水系溶媒の沸点未満であれ
ば任意に設定しうる。
成していることは、小角X線回折法(SAXS)によ
り、(001)面の底面間隔の測定から容易に確認しう
る。
ーク角値をBraggの式に当てはめて算出するなどに
より求めることができる。膨潤性雲母(A)の層間に分
散安定化剤(B)が挟まれて膨潤性雲母層間化合物
(C)になることにより、底面間隔は拡大する。本発明
の膨潤性雲母層間化合物(C)の底面間隔は初期値(膨
潤性雲母(A)の底面間隔)に比べて、1.5倍以上、
好ましくは2倍以上、さらに好ましくは2.5倍以上に
拡大する。
面間隔の上限はとくに存在しないが、10倍をこえる
と、膨潤性雲母(A)の層間の分散安定化剤(B)が過
剰量存在することになるので、本発明の膨潤性雲母層間
化合物(C)の取扱性が低下するか、または、系のレオ
ロジー特性やマトリックス化合物が本来有する特性を損
ねる傾向にある。
母層間化合物(C)は、分散安定化剤(B)の良溶媒、
すなわち、種々の水系溶媒に対して親和性を有するた
め、該水系溶媒中に良好に分散しうる。したがって、本
発明の膨潤性雲母層間化合物(C)は水系溶媒中におい
ても凝集することなく均一分散し、少量の添加でも水系
溶媒に対するすぐれた増粘効果およびレオロジー特性な
どの変性・改質作用を有する。
系溶媒組成物に添加し、通常の方法で撹拌などして分散
させることにより増粘剤またはゲル化剤として各種の用
途に使用される。このときの使用量(分散濃度)は、水
系溶媒組成物に分散しうる濃度であれば多ければ多いほ
ど増粘効果は高い。具体的な分散濃度は溶媒によって異
なるので、一概には決定できないが、一般には0.01
〜50%、好ましくは0.05〜35%、さらに好まし
くは0.1〜20%である。
溶媒に添加し、膨潤性雲母層間化合物(C)分散体にし
て使用してもよい。
潤性雲母層間化合物(C)を任意の水系溶媒に添加し、
撹拌することによって、あるいは前述の膨潤性雲母層間
化合物(C)の製造方法における層間化合物化工程の膨
潤性雲母(A)および分散安定化剤(B)の混合後に分
散媒などを除去して膨潤性雲母層間化合物(C)を単離
することなく、直接、このような膨潤性雲母層間化合物
(C)分散体を製造してもよい。このばあい、分散媒中
で膨潤性雲母(A)および分散安定化剤(B)を混合し
たのち所望の水系溶媒を新たに添加し、通常の分留操作
によって該分散媒を除去することにより、膨潤性雲母層
間化合物(C)と新たに添加した水系溶媒とからなる膨
潤性雲母層間化合物(C)分散体をうることができる。
できると考えられる。この層空間を利用して、膨潤性雲
母層間化合物(C)を有機物貯蔵剤、徐放剤、触媒、吸
着剤、担体、フィラーなどとして利用することも可能で
ある。
記のようにしてえられる膨潤性雲母層間化合物(C)と
熱可塑性樹脂(D)とを含む組成物である。組成物中に
膨潤性雲母層間化合物(C)が含まれるため、成形品の
外観を損なわず、機械物性や耐熱変形性などの特性にす
ぐれた組成物となる。
可塑性樹脂(D)としては、任意の熱可塑性樹脂を使用
しうる。熱可塑性樹脂(D)の例としては、たとえば、
熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、エラストマー、ポリオレフィン系樹脂の
他、ビニル系高分子化合物、ポリイミド樹脂、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
アセタール、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、フ
ッ素樹脂、ポリオレフィン系共重合体、ゴムなどがあげ
られる。これらの熱可塑性樹脂(D)は1種で用いても
よく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂およびポリオレフィン系樹脂が好ましい。
における成形流動性および最終製品の諸物性を考慮して
選択すればよく、低すぎても高すぎても好ましくない。
最適な分子量は、主として熱可塑性樹脂それぞれの一次
構造で決定されるため、それぞれの熱可塑性樹脂につい
て適した分子量を設定すればよい。
適に使用される熱可塑性ポリエステル樹脂の分子量は、
フェノール/テトラクロロエタン(5/5重量比)混合
溶媒を用いて、25℃で測定した対数粘度が0.3〜
2.0dl/gのものが望ましい。対数粘度が0.3d
l/g未満のばあい、えられる熱可塑性ポリエステル樹
脂組成物の成形品の機械物性、耐衝撃性が低くなる傾向
にあり、また2.0dl/gより大きいばあい、成形時
の流動性などの加工性に問題が生じやすい傾向にある。
に好適に使用されるポリアミド樹脂の分子量は、98%
濃硫酸を用いて1.0%の濃度で25℃で測定した相対
粘度が1.5〜5.0のものが望ましい。相対粘度が
1.5未満のばあい、えられるポリアミド樹脂組成物の
成形品の機械物性、耐衝撃性が低くなる傾向にあり、ま
た5.0より大きいばあい、成形時の流動性などの加工
性に問題が生じやすい傾向にある。
に好適に使用されるポリカーボネート樹脂の分子量は、
テトラヒドロフラン(THF)溶媒を用いたゲルパーミ
エーションクロマトグラフィ(GPC)測定において、
40℃で測定した重量平均分子量(Mw)が、単分子量
分散ポリスチレン換算で、15000〜80000、好
ましくは30000〜65000である。Mwが150
00未満のばあい、えられるポリカーボネート樹脂組成
物からの成形品の機械物性や耐衝撃性が低くなる傾向に
あり、また80000より大きいばあい、成形時の流動
性などの加工性に問題が生じやすい傾向にある。
に好適に使用されるポリオレフィン系樹脂のうちのポリ
プロピレンの分子量は、230℃、荷重2.16kgで
測定したMI(メルトインデックス)が0.3〜30g
/10分が好ましく、さらには0.5〜15g/10分
が好ましい。MIが30g/10分より大きいと、成形
品の機械物性、耐衝撃性が低くなる傾向にあり、また、
0.3g/10分未満であると成形時の流動性などの加
工性に問題が生じやすい傾向にある。
雲母層間化合物(C)および熱可塑性樹脂(D)の配合
割合としては、熱可塑性樹脂(D)100部に対して、
膨潤性雲母層間化合物(C)が0.1〜400部、好ま
しくは0.2〜200部、さらに好ましくは0.6〜8
0部である。膨潤性雲母層間化合物(C)が0.1部よ
り少ないと、機械物性の改善効果がえられない傾向があ
り、また、400部より多いと、成形品の表面外観や成
形時の流動性が損なわれる傾向にある。
性雲母層間化合物(C)と熱可塑性樹脂(D)とを、種
々の一般的な方法、たとえば混練機を用いて溶融混合す
ることによって行なうことができる。
軸押出機、バンバリミキサー、ロールなど、系に高い剪
断力を与えうる混練機があげられる。とくにニーディン
グディスク部を有する噛み合い型2軸押出機が好まし
い。
て、分散媒および水系溶媒は通常予め除去してから熱可
塑性樹脂組成物の製造を行なうが、分散媒および水系溶
媒が熱可塑性樹脂の劣化などをまねかないばあいには、
分散媒および水系溶媒の除去を省略し、それらを含んだ
ままの膨潤性雲母層間化合物(C)を用いると樹脂に対
する均一性がよくなるため、分散媒および水系溶媒を除
去しないで熱可塑性樹脂組成物を製造してもよい。
る膨潤性雲母層間化合物(C)の平均層厚は500Å以
下であり、好ましくは400Å以下であり、さらに好ま
しくは300Å以下である。平均層厚が500Åより大
きいと、本発明の樹脂組成物の機械物性やレオロジー特
性の改善効果がえられ難くなる。平均層厚の下限はとく
に制限されないが、10Å程度が好ましい。
などを用いて、熱可塑性樹脂組成物(E)の任意の部位
における個々の膨潤性雲母層間化合物(C)の層厚を測
定し、それらを平均することなどにより求められる。
間化合物(C)に由来する無機灰分率は0.1〜60
%、さらには0.2〜50%、とくには0.5〜35%
が好ましい。無機灰分率が0.1%未満であると、機械
物性や耐熱性の改善効果が充分にえられず、60%をこ
えると、成形品の表面外観や加工性が不良になる傾向に
ある。
のように膨潤性雲母層間化合物(C)および熱可塑性樹
脂(D)を混合することによって行なってもよいが、予
め製造し、単離した膨潤性雲母層間化合物(C)および
熱可塑性樹脂(D)を構成する重合性モノマーの混合物
を調製したのち、該混合物中で該重合性モノマーを重合
させることによって製造してもよい。
を膨潤させて分散体をうる。また、1種以上の分散安定
化剤(B)を水系溶媒に溶解させて溶液を別途調製す
る。該分散体と該溶液とを充分に撹拌して膨潤性雲母層
間化合物(C)を製造し、分散媒と水系溶媒とを含有し
た状態の膨潤性雲母層間化合物(C)と重合性モノマー
とを混合し、該混合物中の重合性モノマーを重合させる
ことにより製造される。ここで、前記の分散媒および水
系溶媒と重合性モノマーとは、同一であってもよく異っ
ていてもよい。
マーとしては、以下に示すモノマーがあげられる。
重合性モノマーとしては、たとえば芳香族ジカルボン酸
あるいはそのエステル形成性誘導体を主成分とする酸成
分、およびジオール化合物あるいはそのエステル形成性
誘導体を主成分とするジオール成分があげられる。
タル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフ
タレンジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカルボン
酸、4,4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4′−ジフ
ェニルスルフォンジカルボン酸、4,4′−ジフェニル
イソプロピリデンジカルボン酸などがあげられ、これら
の置換体や誘導体も好ましく使用しうる。これらは1種
で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
わない程度の少量であれば、これらの芳香族ジカルボン
酸とともにアジピン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、
セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸を1種以上混合し
て使用してもよい。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリ
コールなどの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどの脂環族ジオール、ビス(4,4′−
ジヒドロキシフェニル)エタンなどの芳香族ジオールが
あげられ、これらの置換体や誘導体も好ましく使用しう
る。これらは1種で用いてもよく2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。さらに、ポリエステル樹脂の弾性率を
著しく低下させない程度の少量であるならば、長鎖ジオ
ール、たとえばポリエチレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加重合体などに代表されるビスフェノール類のア
ルキレンオキサイド付加重合体などの1種以上を混合し
ても差し支えない。
たとえばジアミンとジカルボン酸、ラクタム類、重合可
能なω−アミノ酸類、ジアミンとジカルボン酸とからな
る塩などがあげられる。
価の芳香族基であって、これらの基は置換基を有してい
てもよい)で示される化合物が用いられる。この例とし
ては、たとえばトリメチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン、フェニレンジアミン
類、キシリレンジアミン類、2,2,4−トリメチルヘ
キサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)
メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ル)メタンなどがあげられるが、これらに限定されるも
のではない。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
V): HOOC−Y−COOH (IV) (式中、Yは2価の脂肪族基、2価の脂環式基、または
2価の芳香族基であって、これらの基は置換基を有して
いてもよい)で示される化合物が用いられる。この例と
しては、たとえばセバシン酸、オクタデカン二酸、スベ
リン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アジピン酸などの脂
肪族ジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカル
ボン酸、シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸などの
脂環式ジカルボン酸などがあげられる。これらは単独で
用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
チルラクタム、ピバロラクタム、カプロラクタム、カプ
リルラクタム、エナントラクタム、ウンデカノラクタ
ム、ドデカノラクタムなどがあげられる。これらは単独
で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
は、たとえば6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタ
ン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸などがあげられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
ーとしては、2価フェノール化合物とホスゲンまたは炭
酸ジエステルとがあげられる。
フェノール化合物としては、たとえば2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノール
A」)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリ
メチルシロクヘキサン(「ビスフェノールTMC」)、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルメタ
ン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシ−3,5′−ジブ
ロモフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)メタン、2,2−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフェニル)
プロパン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフォン、ビス(4−ヒドロキシキ−3,5−ジ
メチルフェニル)スルフォン、4,4′−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スル
フィドなどがあげられる。また、難燃性を高めるため
に、ベンゾトリアゾール基を有する2価フェノールを共
重合させてもよい。これら2価フェノール化合物の置換
体や誘導体もまた使用しうる。これらは1種で用いても
よく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ーとしては、たとえばエチレン、プロピレン、ブテン、
イソプレンおよびペンテンなどのオレフィン化合物があ
げられる。これらは1種で用いてもよく2種以上を組み
合わせて用いてもよい。さらに、ポリオレフィン系樹脂
の特性を著しく損わない範囲で、ブタジエン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、スチレン、アクリル酸、メタクリ
ル酸、t−ブチルアクリルアミド、アクリロニトリル、
ノルボルナジエン、N−ビニルカルバゾール、ビニルピ
リジン、ビニルピロリドン、1−ブテン、イソブテン、
シアン化ビニリデン、4−メチルペンテン、酢酸ビニ
ル、ビニルイソブチルエーテル、メチルビニルケトン、
フェニルビニルケトン、フェニルビニルスルフィド、ア
クロレインなどのビニル化合物を1種以上混合しても差
し支えない。
(C)および熱可塑性樹脂(D)を構成する重合性モノ
マーを重合させることによって熱可塑性樹脂組成物
(E)を製造するばあいには、膨潤性雲母層間化合物
(C)が微分散化し易い点から好ましい。
物(E)を製造する際の条件などは、熱可塑性樹脂
(D)のそれぞれを製造するのと同様の条件で行なえば
よい。また、えられた熱可塑性樹脂組成物(E)におけ
る膨潤性雲母層間化合物(C)および熱可塑性樹脂
(D)の割合、膨潤性雲母層間化合物(C)の平均層
厚、無機灰分率などは、膨潤性雲母層間化合物(C)お
よび熱可塑性樹脂(D)を混合機を用いて溶融混合する
ばあいと同じであるので説明は省略する。
目的に応じて、顔料や染料、熱安定剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、帯電防
止剤などの添加剤を添加することができる。
出成形、熱プレス成形、ブロー成形などに使用でき、ま
た、金型内で反応成形させて成形体をえてもよい。
成形体は、外観にすぐれ、機械物性や耐熱性などにすぐ
れるため、たとえば自動車部品、家庭用電気製品部品、
家庭日用品、包装資材、その他一般工業用資材に好適に
用いられる。
明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるも
のではない。
以下にまとめて示す。
5号公報に記載された方法にしたがって合成した。すな
わち、タルク16.9gとケイフッ化ナトリウム3.1
gとの微粉砕物を混合し、800℃で加熱処理して底面
間隔12Åの膨潤性雲母18.8gをえた。
製のシリコーン化合物L7002、FZ2123(それ
ぞれポリアルキレンオキサイド鎖がグラフトされたメチ
ルポリシロキサン)、FZ3707(アミノ基がグラフ
トされたメチルポリシロキサン) 旭電化工業(株)製のアデカプルロニックL−64(ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、L−
64と略する) 熱可塑性樹脂(D):以下に示す樹脂を精製せずにその
まま用いた。
レフタレート(PET)樹脂、対数粘度0.63dl/
g) 東レ(株)製、アミランCM1026(ナイロン6、相
対粘度2.9) 三菱化学(株)製、ノバレックス7025PJ(ビスフ
ェノールA型ポリカーボネート(PC)樹脂、重量平均
分子量(Mw)45000) 住友化学工業(株)製、H501(ポリプロピレン(P
P)樹脂、MI3.0g/10分) また、実施例、比較例および参考例における評価は下記
方法で行なった。
隔)X線発生装置(理学電機(株)製RU−200B)
を用い、ターゲットCuKα線、Niフィルター、電圧
40kV、電流200mA、走査角2θ=0.2〜1
6.0°、ステップ角=0.02°の測定条件で、膨潤
性雲母(A)、膨潤性雲母層間化合物(C)および分散
体中の膨潤性雲母層間化合物(C)の底面間隔を測定し
た。
を120℃×4時間乾燥させたのち熱プレスを用い、温
度をそれぞれ270℃(PET)、240℃(ナイロン
6)、280℃(PC)、180℃(PP)、圧力85
0kg/cm2の条件で10×100×6mmの試験片
を作製し、えられた試験片のSAXS測定を行ない、回
折ピーク角から、分散状態にある膨潤性雲母層間化合物
(C)の(001)面の底面間隔を算出した。
(C)を各種水系溶媒に分散させた膨潤性雲母層間化合
物(C)水系分散体の25℃での見かけ粘度をB型粘度
計を用いて測定した。
性雲母層間化合物(C)を、分散濃度が6.5%となる
ように添加し、15分間高速撹拌(5000rpm)し
て膨潤性雲母層間化合物(C)水系分散体を調製した。
えられた水系分散体を500mlのマヨネーズ瓶に移し
換え、3時間静置したのち、ローターを直接入れ、ロー
ター回転数6rpm(剪断速度1.68sec-1)での
見かけ粘度をB型粘度計で測定した。ローターは分散体
の粘度に応じて、No1、No2、No3またはBLア
ダプターを使用した。
率)膨潤性雲母層間化合物(C)に由来する熱可塑性樹
脂組成物(E)の無機灰分率は、JIS K 7052
に準じて測定した。
の測定)ミクロトームを用い、サンプルを80〜100
nm厚の薄片状に切り出した。透過型電子顕微鏡(日本
電子JEM−1200EX)を用い、加速電圧80kV
で測定した。
成物のTME像において、100個以上の膨潤性雲母層
間化合物が存在する任意の部位における、個々の膨潤性
雲母層間化合物の層厚を測定し、それらを数平均するこ
とにより求めた。
成物を120℃×4時間乾燥させたのち、熱プレスを用
い、温度をそれぞれ270℃(PET)、240℃(ナ
イロン6)、280℃(PC)、180℃(PP)、圧
力850kg/cm2の条件で10×100×6mmの
試験片を作製し、えられた試験片のHDTをASTM
D−648にしたがって測定した。
て作製した試験片の曲げ弾性率をASTM D−790
にしたがって測定した。
視で観察し、下記基準で評価した。 ◎:光沢があり、色調に斑がない ○:失透しているか、または色調が不均一である ×:失透し、かつ色調が不均一である
ステル樹脂組成物を140℃×4時間乾燥させたのち、
約100mgを精秤して、フェノール/1,1,2,2
−テトラクロロエタン=5/5(重量比)混合溶媒20
mlを加えて120℃で溶解させた。ウベローデ型粘度
計を用い、自動粘度測定装置(ラウダ社製ビスコタイマ
ー)を用いて25℃で溶液粘度の測定を行ない、式
(I): ηinh={ln(t/t0)}/C (I) (式中、tは溶液の値、t0は混合溶媒の値、Cは濃度
(g/dl))から対数粘度(ηinh)を求めた。
がい測定した。
0℃×4時間真空乾燥させた。約250mgを精秤し
て、98%濃硫酸25mlを加えて室温で溶解させた。
ウベローデ型粘度計を用い、自動粘度測定装置(ラウダ
社製ビスコタイマー)を用いて25℃で測定を行ない、
式(II): ηr=t/t0 (II) (式中、tは溶液の値、t0は濃硫酸のみの値)から相
対粘度(ηr)を求めた。
ボネート樹脂組成物を140℃×4時間乾燥させたの
ち、約5mgを精秤して、テトラヒドロフラン(TH
F)6.0gを加えて溶解させた。0.5μフィルター
で濾過したのち、カラム温度40℃、流量1ml/分の
測定条件でウォーターズ社製ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィ(GPC)測定装置を用いて、単分子量分
散ポリスチレン換算で重量平均分子量(Mw)を測定し
た。
機を用いて充分に分散させ(5000rpm、5分)、
水−膨潤性雲母分散体を調製した。
0gに表1に記載の分散安定化剤(B)0.6gを溶解
させた溶液を調製した。
溶媒を除去し、粉砕して、膨潤性雲母層間化合物をえ、
底面間隔を測定した。該膨潤性雲母層間化合物を種々の
溶媒に分散させてえられた分散体の見かけ粘度を測定し
た。結果を表2に示す。
ときの水と水系溶媒との使用割合は水100部に対して
水系溶媒300部であり、膨潤性雲母(A)と分散安定
化剤(B)との使用割合は、膨潤性雲母(A)100部
に対して分散安定化剤(B)15部であった。
高速撹拌機を用いて充分に撹拌することによって膨潤性
雲母分散体を調製し、見かけ粘度を測定した。結果を表
2に示す。
製した。なお、膨潤性雲母と分散安定化剤との組み合わ
せ、無機灰分率、および膨潤性雲母100部に対する分
散安定化剤の使用量は表3に示す。
潤性雲母層間化合物の表3に記載の量とをニーディング
ディスク部を有する同方向噛み合い型2軸押出機を用い
て、回転数100回転、溶融混練温度270℃で溶融混
練し、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を製造し、評価
した。結果を表3に示す。
りに、表3に示した量の膨潤性雲母のみを使用したほか
は、実施例8〜15と同様にして組成物を製造し、評価
した。結果を表3に示す。
に示す。
(C)を製造した。なお、膨潤性雲母(A)の種類およ
び分散安定化剤(B)の組み合わせ、および膨潤性雲母
(A)100部に対する分散安定化剤(B)の使用量は
表4に示す。
0部と、表4に示した量の膨潤性雲母層間化合物とを実
施例8〜15と同様にして溶融混練(ただし温度は25
0℃)し、ポリアミド樹脂組成物を製造し、評価した。
結果を表4に示す。
の代わりに、表4に示した量の膨潤性雲母のみを使用し
たほかは、実施例16および17と同様にして組成物を
製造し、評価した。結果を表4に示す。
した。結果を表4に示す。
した。なお、膨潤性雲母および分散安定化剤の組み合わ
せ、および膨潤性雲母100部に対する分散安定化剤の
使用量は表5に示す。
ート)100部と、表5に示した量の膨潤性雲母層間化
合物とを実施例8〜15と同様にして溶融混練(ただし
温度は280℃)し、ポリカーボネート樹脂組成物を製
造し、評価した。結果を表5に示す。
に、表5に示した量の膨潤性雲母のみを使用したほか
は、実施例18と同様にして組成物を製造し、評価し
た。結果を表5に示す。
みを用いて評価した。結果を表5に示す。
した。なお、膨潤性雲母および分散安定化剤の組み合わ
せ、および膨潤性雲母100部に対する分散安定化剤の
使用量は表6に示す。
表6に示した量の膨潤性雲母層間化合物とを実施例8〜
15と同様にして溶融混練(ただし温度は170℃)
し、ポリプロピレン樹脂組成物を製造し、評価した。結
果を表6に示す。
に、表6に示した量の膨潤性雲母のみを使用したほか
は、実施例19と同様にして組成物を製造し、評価し
た。結果を表6に示す。
た。結果を表6に示す。
は、分散安定化剤を選択することによって、種々の水系
溶媒マトリックスと膨潤性雲母層間化合物(C)との親
和性を高めることができる。また、少量の添加によって
も各種水系溶媒などのマトリックスに所望のレオロジー
特性を与えることができる。したがって、本発明の膨潤
性雲母層間化合物(C)によって、種々の水系溶媒の粘
度などのレオロジー特性を調整することが可能である。
(C)は、各種水系溶媒と親和性を有し、容易に微分散
し、少量の添加でもすぐれたレオロジー改質効果を有す
るため、粘性調整が必要な化粧品、医薬品、衛生剤、接
着剤、塗料、塗料原料、各種プラスチック製品、繊維工
業などの各種製品または工業プロセスにおいて、粘土調
整剤、分散剤、乳化剤、粘結剤などの組成物として用い
ることができ、極めて有用である。本発明の膨潤性雲母
層間化合物(C)は膨潤性雲母およびシリコーン系化合
物などの一般に使用される化合物で容易にうることがで
きる。
可塑性樹脂とを含有する本発明の組成物にすることによ
って、膨潤性雲母層間化合物(C)を熱可塑性樹脂マト
リックス中にnmレベルで微分散させることができ、そ
の結果、弾性率などの機械特性、熱変形温度などの耐熱
性および成形品外観などの特性にすぐれた熱可塑性樹脂
組成物を製造することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 平均層厚が500Å以下の膨潤性雲母
(A)および分散安定化剤(B)を含有し、分散安定化
剤(B)が膨潤性雲母(A)の層間に挟まれて存在して
おり、かつ、分散安定化剤(B)が水系溶媒に可溶であ
ることを特徴とする膨潤性雲母層間化合物(C)。 - 【請求項2】 分散安定化剤(B)が、ポリシロキサン
鎖を主鎖とする化合物およびポリエーテル鎖を主鎖とす
る化合物よりなる群から選ばれた1種以上である請求項
1記載の膨潤性雲母層間化合物。 - 【請求項3】 底面間隔が初期値の1.5倍以上である
請求項1または2記載の膨潤性雲母層間化合物。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の膨潤性雲母
層間化合物および熱可塑性樹脂(D)からなる熱可塑性
樹脂組成物。 - 【請求項5】 膨潤性雲母層間化合物に由来する無機灰
分率が0.1〜60重量%である請求項4記載の組成
物。 - 【請求項6】 分散状態にある膨潤性雲母層間化合物の
平均層厚が500Å以下である請求項4または5記載の
組成物。
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|---|---|---|---|
| JP11381397A JP3720164B2 (ja) | 1997-05-01 | 1997-05-01 | 膨潤性雲母層間化合物およびそれを含む熱可塑性樹脂組成物 |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH10310420A true JPH10310420A (ja) | 1998-11-24 |
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