JPH11293065A - 耐熱防振ゴム用ゴム組成物 - Google Patents

耐熱防振ゴム用ゴム組成物

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JPH11293065A
JPH11293065A JP10288398A JP10288398A JPH11293065A JP H11293065 A JPH11293065 A JP H11293065A JP 10288398 A JP10288398 A JP 10288398A JP 10288398 A JP10288398 A JP 10288398A JP H11293065 A JPH11293065 A JP H11293065A
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JP
Japan
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rubber
vibration
heat
weight
ethylene
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JP10288398A
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English (en)
Inventor
Hidenari Nakahama
秀斉 仲濱
Yuji Ishii
雄二 石井
Masaaki Kawasaki
川崎  雅昭
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 オレフィン系ゴム(A)100重量部に
対して、熱可塑性樹脂(B)5〜40重量部及び補強剤
(C)25〜70重量部が配合されており、ゴム硬度が
JIS A硬度30〜70である耐熱防振ゴム用ゴム組
成物。 【効果】 耐熱性及び防振特性などの特性に優れるとと
もに、耐熱老化性に優れた加硫ゴム成形体を与えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱防振ゴム用ゴ
ム組成物に関し、更に詳しくは、自動車のエンジンマウ
ント等で特に耐熱性が要求される防振ゴム材として好適
に利用可能な耐熱防振ゴム用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、防振ゴムに要求される物性、特に
耐熱性と防振特性が非常に厳しくなってきている。現
在、防振ゴムに使用されているポリマーは、天然ゴム、
ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム、ブチルゴムなどが用いられており、用途に応じ
て2種又は3種以上のポリマーをブレンドして使用して
いる。しかしながら、これらのポリマーは、その主鎖中
に二重結合を有しているため、基本的に耐熱性が悪い。
そこで、加硫促進剤の種類と組み合わせを検討して架橋
形態の制御が試みられているが、例えば自動車のエンジ
ンルーム内のように、120℃以上の高温に長時間曝さ
れる条件下では防振ゴム表面に亀裂が生じ、ついには破
壊する場合もある。従って、防振ゴムにおいては、耐熱
性の向上が問題になっている。
【0003】また、防振特性は、車の乗り心地と車内の
こもり音に大きく関係しているため重要な物性である。
エンジンマウントは、エンジントランスミッションをダ
イナミックダンバーとして作用させ、路面からの入力に
よる車内の振動を低減させる機能を果しており、最近は
アイドル振動、シェイク、こもり音などの低域をより高
いレベルで減衰させることが望まれている。例えば、エ
ンジンシェイクに関する7〜15Hzの周波数帯域の振
動伝達を抑えながら、こもり音などの車室内騒音に関す
る100Hz以上の周波数帯域での伝達率を小さくする
ことが求められている。
【0004】そこで、低周波数(7〜15Hz)で高振
幅の入力を減衰するためには、自動車の乗り心地の尺度
となる損失正接(tanδ)を大きくすればよいが、t
anδが大きなポリマーあるいはそのコンパウンドで
は、動倍率(動的剪断弾性率/静的剪断弾性率)が大き
くなるため、高速運転時にこもり音が生じるという問題
がある。このため、両方を消すために液体封入マウント
が製品化されている。本製品では減衰はメカニックに発
現させるため、ゴムに求められる特性はtanδが低
く、かつ、様々な歪に対してバネ定数が変化しない材料
で、しかも、耐熱性を有することである。防振ゴム製品
は様々な歪が製品に入力される。歪によってカーボンブ
ラック配合系は大きくバネ定数が変化し、エチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(EPD
M)材料は、NR系(ニトリルゴム)に比べてカーボン
ブラックなどの補強剤を多く配合しなければ防振ゴムと
しての機械的強度が得られない。そのため、補強性を持
ち、かつ、歪によるバネ定数の変化が少ない補強性ポリ
マーが求められていた。従って、前記のような問題を解
消した、耐熱性及び防振特性などの特性に優れ、しかも
熱劣化などによる防振特性の変化率の小さい、即ち耐熱
老化性に優れた加硫ゴム成形体を提供し得る耐熱防振ゴ
ム用ゴム組成物の出現が従来より望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、耐
熱性及び防振特性などの特性に優れるとともに、耐熱老
化性に優れた加硫ゴム成形体を与えることができる耐熱
防振ゴム用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (1)オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、
熱可塑性樹脂(B)5〜40重量部及び補強剤(C)2
5〜70重量部が配合されており、ゴム硬度がJIS
A硬度30〜70である耐熱防振ゴム用ゴム組成物。 (2)加硫ゴムの動的粘弾性試験から求まる複素弾性率
* の歪依存性試験で得られる指数(%)=[E* (1
%)/E* (0.1%)]×100の値が90%以上で
ある前記(1)に記載の耐熱防振ゴム用ゴム組成物。 (3)補強剤がカーボンブラック及び/又はシリカであ
る前記(1)又は(2)に記載の耐熱防振ゴム用ゴム組
成物。
【0007】(4)オレフィン系ゴム(A)がエチレン
と炭素原子数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエ
ンとからなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴムである前記(1)〜(3)のいずれかに
記載の耐熱防振ゴム用ゴム組成物。 (5)熱可塑性樹脂(B)がDSCで測定された融点
(Tm)が150〜200℃の範囲にある結晶性ポリオ
レフィン樹脂である前記(1)〜(4)のいずれかに記
載の耐熱防振ゴム用ゴム組成物。 (6)前記結晶性ポリオレフィン樹脂が、電子顕微鏡1
万倍レベルで求めた平均粒径が0.1〜20μmの範囲
で分散している前記(5)に記載の耐熱防振ゴム用ゴム
組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるオレフィン系
ゴム(A)としては、エチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴムが挙げられ、好ましくはエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム、更
に好ましくはエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレ
フィンと非共役ポリエンとからなるエチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A’)が挙げら
れる。前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴムで用いられるα−オレフィンとしては、例
えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、
1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1
−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセ
ン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセ
ンなどが挙げられる。これらの中では、プロピレン、1
−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−オクテンが好ましい。即ち、エチレン・プロピレン
・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・1−ブテン
・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレン・4−メチル
−1−ペンテン・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチレ
ン・1−ヘキセン・非共役ポリエン共重合体ゴム、エチ
レン・1−オクテン・非共役ポリエン共重合体ゴムが好
ましく用いられる。
【0009】前記非共役ポリエンとしては、環状あるい
は鎖状の非共役ポリエンを用いることができる。環状の
非共役ポリエンとしては、例えば5−エチリデン−2−
ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2
−ノルボルネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒド
ロインデンなどが挙げられる。また、鎖状の非共役ポリ
エンとしては、例えば1,4−ヘキサジエン、7−メチ
ル−1,6−オクタジエン、8−メチル−4−エチリデ
ン−1,7−ノナジエン、4−エチリデン−1,7−ウ
ンデカジエンなどが挙げられる。これらの非共役ポリエ
ンは、単独で又は2種以上混合して用いることができ
る。
【0010】エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A’)におけるエチレン含量は、通常
50〜70重量%、好ましくは53〜68重量%、更に
好ましくは54〜65重量%であり、非共役ポリエン含
量は、通常2〜15重量%、好ましくは5〜10重量
%、更に好ましくは6〜9重量%である。前記共重合体
ゴム(A’)の135℃デカリン中で測定した極限粘度
〔η〕は、通常1.0〜5.0dl/g、好ましくは2
〜4.5dl/gである。本発明においては、前記共重
合体ゴム(A’)は、1種又は2種以上組み合わせて用
いることができる。
【0011】前記のような特性を有するエチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、「ポリマ
ー製造プロセス((株)工業調査会発行、P.309 〜330
)」などに記載されているような従来公知の方法によ
り調製することができる。本発明で用いられる熱可塑性
樹脂(B)としては、例えばポリオレフィン樹脂、プロ
ピレン系重合体、ポリ−4−メチルペンテン−1重合体
が挙げられ、好ましくは結晶性ポリオレフィン樹脂
(B’)が挙げられる。前記結晶性ポリオレフィン樹脂
(B’)は、DSC(示差走査熱量計)で測定された融
点(Tm)が好ましくは150〜200℃、更に好まし
くは160〜170℃の範囲内にある。前記融点(T
m)が150℃未満であると、自動車のエンジンルーム
内の温度により、オレフィンが軟化することで防振ゴム
特性として重要なバネ定数が変化し、一方、200℃を
超えると、ポリオレフィン樹脂の平均粒径を20μm以
下に制御したポリマーを得ることが困難である。
【0012】エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A’)中に溶融状態でミクロ分散させ
たポリオレフィン樹脂(B’)の(電子顕微鏡1万倍レ
ベルで求めた)平均粒径は0.1〜20μmであること
が好ましい。前記平均粒径が0.1μm未満であると、
前記指数(%)=[E* (1%)/E* (0.1%)]
×100の値が90%未満となり、一方、20μmを超
えると、ゴム弾性が低下する。ポリオレフィン樹脂
(B’)の分散粒子のアスペクト比(長径/短径)は、
好ましくは5以下、更に好ましくは1〜3である。この
アスペクト比が5以下である場合、ポリオレフィン樹脂
(B’)粒子のミクロ分散が良好である。また結晶性ポ
リオレフィン樹脂(B’)がプロピレン(共)重合体で
ある場合、そのメルトフローレート(ASTM D 1238, 230
℃、荷重2.16kg)は、通常0.1〜50g/10分、好
ましくは0.5〜40g/10分、更に好ましくは1〜
30g/10分の範囲にある。結晶性ポリオレフィン樹
脂(B’)のX線回折法により測定される結晶化度は、
通常20%以上である。
【0013】本発明においては、熱可塑性樹脂(B)
は、オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、5
〜40重量部、好ましくは10〜40重量部、更に好ま
しくは15〜30重量部の割合で用いられる。熱可塑性
樹脂(B)の配合量が5重量部未満であると、歪依存性
が大きくなり、一方、40重量部を超えると、ゴム弾性
が著しく損なわれる。
【0014】本発明で用いられる補強剤(補強性充填
剤)(C)は、加硫ゴムの引張り強さ、引裂き強さ、耐
摩耗性などの機械的性質を高める効果がある。このよう
な補強剤(C)としては、例えば、シランカップリング
剤などによる表面処理が施されていてもよいカーボンブ
ラック、シリカなどが挙げられる。本発明においては、
通常ゴムに使用されるカーボンブラックならば、その種
類(例えば、SRF、GPF、FEF、MAF、HA
F、ISAF、SAF、FT、MTなど)は問わず、全
て用いることができる。補強剤(C)としては、カーボ
ンブラック、シリカ、又はこれらの組み合わせが特に好
ましい。本発明においては、補強剤(C)は、オレフィ
ン系ゴム(A)100重量部に対して、25〜70重量
部、好ましくは30〜60重量部、更に好ましくは35
〜55重量部の割合で用いられる。
【0015】本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、ゴ
ム硬度がJIS A硬度30〜70であることが必要で
ある。ゴム硬度がJIS A硬度30未満であると、機
械的強度が低下し、物を支えることができず、一方、J
IS A硬度70を超えると、振動を遮断する能力が低
下する。本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、加硫ゴ
ムの動的粘弾性試験から求まる複素弾性率E* の歪依存
性試験で得られる指数(%)=[E* (1%)/E
* (0.1%)]×100の値が90%以上であること
が好ましい。前記指数が90%未満であると、熱可塑性
樹脂(B)、補強剤(C)等の分散性が低く、防振特性
及び耐疲労性が低下する。
【0016】本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物中に
は、前述した成分の他に、必要に応じて、発泡剤、充填
剤、可塑剤(軟化剤)、加硫剤、加硫促進剤、加硫助
剤、発泡助剤、加工助剤、老化防止剤、耐熱安定剤、耐
候安定剤、帯電防止剤、着色剤、滑剤、増粘剤及びその
他のゴム用配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で
配合することができる。前記充填剤は、補強性のない充
填剤を意味する。この充填剤は、強度にあまり影響を与
えることなく、ゴム製品の硬さを高めたり、コストを引
き下げることを目的として使用される。このような充填
剤としては、具体的には、タルク、クレー、炭酸カルシ
ウムなどが挙げられる。充填剤は、オレフィン系ゴム
(A)100重量部に対して、通常10〜50重量部の
割合で用いられる。
【0017】前記可塑剤(軟化剤)としては、通常ゴム
に使用される可塑剤が用いられる。具体的には、プロセ
スオイル、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィン、石
油アスファルト、ワセリン、コールタール、ヒマシ油、
アマニ油、サブ、密ロウ、パルミチン酸、ステアリン
酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、
ラウリン酸亜鉛、アタクチックポリプロピレン、クマロ
インデン樹脂などが挙げられる。中でも、特にプロセス
オイル、パラフィン油が好ましく用いられる。可塑剤
は、オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、通
常10〜100重量部、好ましくは20〜80重量部、
更に好ましくは30〜70重量部の割合で用いられる。
【0018】前記加硫剤としては、イオウ、イオウ化合
物、有機過酸化物が挙げられる。イオウとしては、具体
的には、粉末イオウ、沈降イオウ、コロイドイオウ、表
面処理イオウ、不溶性イオウなどが挙げられる。イオウ
化合物としては、具体的には、塩化イオウ、二塩化イオ
ウ、高分子多硫化物などが挙げられる。また、加硫温度
で活性イオウを放出して加硫するイオウ化合物、例えば
モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフ
ィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジペンタメ
チレンチウラムテトラスルフィドなども使用することが
できる。本発明においては、イオウ又はイオウ化合物
は、オレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、通
常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜3重量部、
更に好ましくは1.0〜3.0重量部の割合で用いられ
る。
【0019】また、加硫剤としてイオウ又はイオウ化合
物を使用するときは、加硫促進剤を併用することが好ま
しい。加硫促進剤としては、具体的には、N−シクロヘ
キシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−
オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンア
ミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾール
スルフェンアミド、2−メルカプトベンゾチアゾール、
2−(2,4−ジニトロフェニル)メルカプトベンゾチ
アゾール、2−(2,6−ジエチル−4−モルホリノチ
オ)ベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド
等のチアゾール系化合物;ジフェニルグアニジン、トリ
フェニルグアニジン、ジオルソニトリルグアニジン、オ
ルソニトリルバイグアナイド、ジフェニルグアニジンフ
タレート等のグアニジン化合物;アセトアルデヒド−ア
ニリン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘ
キサメチレンテトラミン、アセトアルデヒドアンモニア
等のアルデヒドアミン及びアルデヒド−アンモニア系化
合物;2−メルカプトイミダゾリン等のイミダゾリン系
化合物;チオカルバニリド、ジエチルチオユリア、ジブ
チルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリ
ルチオユリア等のチオユリア系化合物;テトラメチルチ
ウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチ
ルチウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウラムテト
ラスルフィド等のチウラム系化合物;ジメチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ
−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオカルバ
ミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、
ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカ
ルバミン酸テルル等のジチオカルバミン酸塩系化合物;
ジブチルキサントゲン酸亜鉛等のザンテート系化合物;
酸化亜鉛(亜鉛華)などの化合物を挙げることができ
る。
【0020】本発明においては、加硫促進剤は、オレフ
ィン系ゴム(A)100重量部に対して、通常0.1〜
20重量部、好ましくは0.5〜15重量部、更に好ま
しくは1〜10重量部の割合で用いることができる。有
機過酸化物としては、通常ゴムの過酸化物加硫に使用さ
れる化合物であればよい。例えばジクミルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t-
ブチルヒドロパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α’−ビス(t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどが
挙げられる。なかでも、ジクミルパーオキサイド、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキシ
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが好ましく用
いられる。これらの有機過酸化物は、1種又は2種以上
組合わせて用いられる。
【0021】本発明においては、有機過酸化物は、オレ
フィン系ゴム(A)100gに対して、通常0.05〜
2モル、好ましくは0.08〜1.5モルの割合で使用
することができるが、要求される物性値に応じて適宜最
適量を決定することが望ましい。加硫剤として有機過酸
化物を使用するときは、加硫助剤を併用することが好ま
しい。加硫助剤としては、具体的には、イオウ;p−キ
ノンジオキシム等のキノンジオキシム系化合物;ポリエ
チレングリコールジメタクリレート等のメタクリレート
系化合物;ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレー
ト等のアリル系化合物;その他マレイミド系化合物;ジ
ビニルベンゼンなどが挙げられる。このような加硫助剤
は、使用する有機過酸化物1モルに対して、通常0.5
〜2モル、好ましくは約等モルの割合で用いることがで
きる。
【0022】未加硫のゴム配合物は、例えば次のような
方法により調製することができる。即ち、バンバリーミ
キサーのようなミキサー類によりオレフィン系ゴム
(A)、熱可塑性樹脂(B)、補強剤(C)、及び必要
に応じてその他の添加剤を、140〜180℃の温度で
約3〜10分間混練した後、オープンロールのようなロ
ール類を使用して、加硫剤、加硫促進剤又は加硫助剤を
追加混合し、ロール温度40〜80℃で5〜30分間混
練した後、混練物を分出し、リボン状又はシート状の未
加硫ゴム配合物を調製する。このようにして調製された
未加硫ゴム配合物を押出成形機、カレンダーロール、プ
レス、トランスファー成形機、射出成形機などによって
金型を用いて所望の形状に成形し、通常140〜200
℃の温度で1〜30分間加熱し、加硫ゴムとする。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に
何ら限定されるものではない。なお、実施例、比較例に
おける加硫ゴム成形体等の特性の評価方法は、以下の通
りである。 (1)引張試験 加硫ゴムシートを打ち抜いてJIS K6301(19
89年)に記載されている3号型ダンベル形状に打ち抜
いて試験片を得た。この試験片を用いて、JIS K6
301第3項に規定されている方法に従って、測定温度
25℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行
い、100%モジュラス(M100 )、200%モジュラ
ス(M200 )、300%モジュラス(M300 )、引張り
強さ(T B )及び伸び(EB )を測定した。
【0024】(2)硬さ試験 硬さ試験は、JIS K6301(1989年)に準拠
して行い、スプリング硬さHS (JIS A硬度)を測
定した。 (3)圧縮永久歪試験 圧縮永久歪試験は、JIS K6301(1989年)
に準拠して行い、圧縮永久歪率(%)を求めた。
【0025】(4)動的粘弾性試験 動的粘弾性試験は、サイエンティフィック・ファー・イ
ースト(株)製RSA−2を用いて、測定温度25℃、
周波数1Hz/100Hz及び歪率0.1%の条件で、
1mmシートについて行い、複素弾性率E* (×107
dyne/cm 2 )を求めた。また、動倍率(車内騒音
の指標)及び損失正接(tanδ)(乗り心地の指標)
を下式により求めた。 E* =E’+iE” (E* :複素弾性率、E’:動的弾性率、E”:動的損
失弾性率) 動倍率=100HzのE* /1HzのE* tanδ=E”/E’
【0026】(5)歪依存性試験 加硫ゴムの動的粘弾性試験から求まる複素弾性率E*
歪依存性試験で得られる指数(%)=[E* (1%)/
* (0.1%)]×100を求めた。 E* =E’+iE” (E’:動的弾性率、E”:動的損失弾性率) サイエンティフィック・ファー・イースト(株)製RS
A−2を用いて、測定歪範囲0.01〜2.23%、測
定温度25℃、周波数10Hz、初期荷重50gm、サ
ンプル形状:短冊形状(10×1×22.4mm)の条
件で行った。
【0027】(6)耐熱老化性試験 耐熱老化性試験は、JIS K6301(1989年)
に準拠して行った。 (7)ポリオレフィン樹脂分散粒子の平均粒径 電子顕微鏡(商品名:H−8100(200KV)、
(株)日立製作所製)を用いて、下記の要領で調製した
サンプルについて測定した。 <サンプルの調製>ゴム組成物(EPDM/熱可塑性樹
脂アロイ)のペレットをトリーミングし、ミクロトーム
で0.1μm以下の薄膜片を作製し、この薄膜片をルテ
ニウム酸で染色した。次いで、この薄膜片にカーボンを
蒸着して電子顕微鏡用サンプルを得た。
【0028】(実施例1〜3及び比較例1)表1に示し
た配合割合で各ゴム配合物を調製し、これをBB4型バ
ンバリーミキサー((株)神戸製鋼所製)を用いて、1
70℃で5分間混練し、冷却後、得られた混練物に、加
硫剤としてジクミルパーオキシド(40%濃度品)をエ
チレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(EPDM)100重量部に対して6.8重量部を加え
て、8インチロール(前ロール及び後ロールの温度50
℃)で混練した後、シート状に分出して170℃で10
分間プレスして厚み2mmの加硫シートを得、この加硫
シートについて物性試験を行った。また、前記プレス条
件を170℃、15分にして圧縮永久歪試験用の厚物の
加硫ゴム成形体を得、この厚物の加硫ゴム成形体につい
て、圧縮永久歪試験を行った。結果を表1に示す。ま
た、動的粘弾性試験用に170℃、15分の条件で1m
mシートを得た。
【0029】
【表1】
【0030】1) エチレン・プロピレン・5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体ゴム エチレン含量:58重量%、ジエン含量:8重量%(エ
チレン含量+プロピレン含量+ジエン含量=100 ) ヨウ素価:20 135 ℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:2.1 dl/g
【0031】2) プロピレン重合体 DSC(融点): 161℃ 平均粒径(μm):0.2 メルトフローレート[ASTM D 1238, 230℃、荷重2.16k
g]:3 g/10分 分散粒子のアスペクト比:1.1 結晶化度:90%
【0032】3) プロピレン重合体 DSC(融点): 160℃ 平均粒径(μm):0.3 メルトフローレート[ASTM D 1238, 230℃、荷重2.16k
g]:10 g/10 分 分散粒子のアスペクト比:1.4 結晶化度:80%
【0033】4) プロピレン重合体 DSC(融点): 152℃ 平均粒径(μm):0.2 メルトフローレート[ASTM D 1238, 230℃、荷重2.16k
g]:15 g/10 分 分散粒子のアスペクト比:1.1 結晶化度:60% 5) FEFカーボンブラック(商品名:ニテロン#1
0、新日鉄化学社製) 6) パラフィン系プロセスオイル(商品名:ダイアナプ
ロセスPW−380、出光興産(株)製) 7) ムーニー粘度ML(1+4)100℃
【0034】(実施例4〜7及び比較例2)表2に示し
た配合割合で各ゴム配合物を調製し、これをBB4型バ
ンバリーミキサー((株)神戸製鋼所製)を用いて、1
70℃で5分間混練し、冷却後、得られた混練物に、加
硫促進剤2−メルカプトベンゾチアゾール(商品名:ノ
クセラーM、大内新興化学工業(株))0.70重量
部、加硫促進剤ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛
(商品名:サンセラーBz、三新化学工業(株))1.
2重量部、加硫促進剤テトラメチルチウラムジスルフィ
ド(商品名:サンセラーTT、三新化学工業(株))
0.70重量部及び不溶性イオウ0.75重量部を加え
て、8インチロール(前ロール及び後ロールの温度50
℃)で混練した後、シート状に分出して170℃で10
分間プレスして厚み2mmの加硫シートを得、この加硫
シートについて物性試験を行った。また、前記プレス条
件を170℃、15分にして圧縮永久歪試験用の厚物の
加硫ゴム成形体を得、この厚物の加硫ゴム成形体につい
て、圧縮永久歪試験を行った。結果を表2に示す。粘弾
性用試験シートとしては170℃、5分の条件で1mm
のものを得た。
【0035】
【表2】
【0036】1) エチレン・プロピレン・5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン共重合体ゴム エチレン含量:58重量%、ジエン含量:8重量%(エ
チレン含量+プロピレン含量+ジエン含量=100 ) ヨウ素価:21 135 ℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:3.9 dl/g ムーニー粘度ML(1+4)100℃:100 (油展後の測定値) 油展量:50重量部のパラフィン油(ゴム 100重量部に対
して)
【0037】2) プロピレン重合体 DSC(融点): 160℃ 平均粒径(μm):0.3 メルトフローレート[ASTM D 1238, 230℃、荷重2.16k
g]:10g/10分 分散粒子のアスペクト比:1.5 結晶化度:85%
【0038】3) FEFカーボンブラック(商品名:ニ
テロン#10、新日鉄化学社製) 4) シリカ(商品名:DUROSIL 、デグサ社製) 5) パラフィン系プロセスオイル(商品名:ダイアナプ
ロセスPW−380、出光興産(株)製) 6) ムーニー粘度ML(1+4)121℃ 7) 加硫ゴムの動的粘弾性試験から求まる複素弾性率E
* の歪依存性試験で得られる指数(%)=[E* (1
%)/E* (0.1%)]×100
【0039】
【発明の効果】本発明の耐熱防振ゴム用ゴム組成物は、
耐熱性及び防振特性などの特性に優れるとともに、耐熱
老化性に優れた加硫ゴム成形体を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 23/16 101:00) (C08L 23/16 23:02)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系ゴム(A)100重量部に
    対して、熱可塑性樹脂(B)5〜40重量部及び補強剤
    (C)25〜70重量部が配合されており、ゴム硬度が
    JIS A硬度30〜70である耐熱防振ゴム用ゴム組
    成物。
  2. 【請求項2】 加硫ゴムの動的粘弾性試験から求まる複
    素弾性率E* の歪依存性試験で得られる指数(%)=
    [E* (1%)/E* (0.1%)]×100の値が9
    0%以上である請求項1記載の耐熱防振ゴム用ゴム組成
    物。
  3. 【請求項3】 補強剤がカーボンブラック及び/又はシ
    リカである請求項1又は2記載の耐熱防振ゴム用ゴム組
    成物。
  4. 【請求項4】 オレフィン系ゴム(A)がエチレンと炭
    素原子数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンと
    からなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
    重合体ゴムである請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    耐熱防振ゴム用ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂(B)がDSCで測定され
    た融点(Tm)が150〜200℃の範囲にある結晶性
    ポリオレフィン樹脂である請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の耐熱防振ゴム用ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 前記結晶性ポリオレフィン樹脂が、電子
    顕微鏡1万倍レベルで求めた平均粒径が0.1〜20μ
    mの範囲で分散している請求項5記載の耐熱防振ゴム用
    ゴム組成物。
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