JPH11293588A - 含浸物の製造方法 - Google Patents
含浸物の製造方法Info
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- JPH11293588A JPH11293588A JP10269298A JP10269298A JPH11293588A JP H11293588 A JPH11293588 A JP H11293588A JP 10269298 A JP10269298 A JP 10269298A JP 10269298 A JP10269298 A JP 10269298A JP H11293588 A JPH11293588 A JP H11293588A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】紙や不織布およびその他の複合材料等からなる
繊維構造物に、機能性物質を含浸させ、該繊維構造物を
機能を付与するための含浸物の製造方法において、含浸
物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均一に含浸で
き、材料コストおよび製造コストを最小限に抑え、最も
効率的に、繊維構造物に機能を付与し、繊維構造物を含
浸改質させる含浸物の製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】紙、不織布およびその他の複合材料等から
なる繊維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を含浸さ
せ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製造方法に
おいて、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を含
浸をさせる一次含浸工程と、その後に、一次含浸工程に
よって得られた一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさ
せる二次含浸工程からなることを特徴とする含浸物の製
造方法。
繊維構造物に、機能性物質を含浸させ、該繊維構造物を
機能を付与するための含浸物の製造方法において、含浸
物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均一に含浸で
き、材料コストおよび製造コストを最小限に抑え、最も
効率的に、繊維構造物に機能を付与し、繊維構造物を含
浸改質させる含浸物の製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】紙、不織布およびその他の複合材料等から
なる繊維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を含浸さ
せ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製造方法に
おいて、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を含
浸をさせる一次含浸工程と、その後に、一次含浸工程に
よって得られた一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさ
せる二次含浸工程からなることを特徴とする含浸物の製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スナック菓子の紙
箱、調味料や缶ビールなどの個包装がなされたものを集
積包装するマルチパックの外装紙箱などの食料品や飲料
品、および小型家電製品の外装紙箱、粉末コンパクト洗
剤容器の紙箱、などの包装資材として使用される紙や不
織布およびその他の複合材料からなる繊維構造物を含浸
改質するための含浸紙をはじめとするその他の含浸物の
製造方法に関するものである。
箱、調味料や缶ビールなどの個包装がなされたものを集
積包装するマルチパックの外装紙箱などの食料品や飲料
品、および小型家電製品の外装紙箱、粉末コンパクト洗
剤容器の紙箱、などの包装資材として使用される紙や不
織布およびその他の複合材料からなる繊維構造物を含浸
改質するための含浸紙をはじめとするその他の含浸物の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が深刻化し、容器類なら
びに包装材料の易廃棄性が必要とされ、易焼却性、リサ
イクル性、またはリサイクル材料使用の需要が高まって
おり、廃棄物の増加は大きな社会問題となっている。ゴ
ミの減容化、リサイクル化の社会的要求は大きく、包装
容器市場においても、金属缶やガラス瓶、プラスチック
ボトル、木箱等に代わって、軽く、焼却処理可能で、再
生紙としてリサイクルもできる紙を主材料とする容器が
利用されるケースが多くなってきている。
びに包装材料の易廃棄性が必要とされ、易焼却性、リサ
イクル性、またはリサイクル材料使用の需要が高まって
おり、廃棄物の増加は大きな社会問題となっている。ゴ
ミの減容化、リサイクル化の社会的要求は大きく、包装
容器市場においても、金属缶やガラス瓶、プラスチック
ボトル、木箱等に代わって、軽く、焼却処理可能で、再
生紙としてリサイクルもできる紙を主材料とする容器が
利用されるケースが多くなってきている。
【0003】プラスチック容器や金属容器に較べて、紙
容器は紙素材自体の強度が弱く変形しやすい。そのため
重量物の包装容器や、大きい圧力、荷重がかかる環境で
使用される場合には、要求される容器強度を満足に維持
できない場合もある。しかしながら、易廃棄性、リサイ
クル性に優れる紙製容器は、利用分野が広がるにつれ
て、より大きい強度物性、ならびに金属材料、プラスチ
ック材料が備える物性と同等の物性が要求されている。
容器は紙素材自体の強度が弱く変形しやすい。そのため
重量物の包装容器や、大きい圧力、荷重がかかる環境で
使用される場合には、要求される容器強度を満足に維持
できない場合もある。しかしながら、易廃棄性、リサイ
クル性に優れる紙製容器は、利用分野が広がるにつれ
て、より大きい強度物性、ならびに金属材料、プラスチ
ック材料が備える物性と同等の物性が要求されている。
【0004】従来、紙容器の包装設計を考える場合に
は、包装資材の原紙となる紙の強度を向上させる方法/
手段としては、紙の坪量が大きく、紙の厚みが厚い原紙
を使用するという物理構造的な方法が考えられた。さら
に/あるいは紙の構成要素に、例えばパルプ繊維長が大
きいバージンパルプを使用する、または繊維長が大きい
パルプ繊維原料を選択使用する、あるいはクレーコート
層などの硬質な層を表面層に設ける、などの材料の選択
使用、および複合化による方法も考えられていた。ま
た、これらの抄造された紙の表面にワニスを表面塗工/
表面含浸する、またはポリエチレンなどのポリマーを表
面にラミネートするという複合化技術も広く一般的に使
用されている。
は、包装資材の原紙となる紙の強度を向上させる方法/
手段としては、紙の坪量が大きく、紙の厚みが厚い原紙
を使用するという物理構造的な方法が考えられた。さら
に/あるいは紙の構成要素に、例えばパルプ繊維長が大
きいバージンパルプを使用する、または繊維長が大きい
パルプ繊維原料を選択使用する、あるいはクレーコート
層などの硬質な層を表面層に設ける、などの材料の選択
使用、および複合化による方法も考えられていた。ま
た、これらの抄造された紙の表面にワニスを表面塗工/
表面含浸する、またはポリエチレンなどのポリマーを表
面にラミネートするという複合化技術も広く一般的に使
用されている。
【0005】紙容器の原紙において表面にポリエチレン
などのポリマーをラミネートさせる複合化による紙材料
に至っては、ラミネート樹脂のコシ強度を大きくする、
あるいはラミネート樹脂の厚みを大きくする、等により
紙材料の強度向上が考えられ、同時に、紙材料にはっ水
機能を付与していた。しかし、これらの材料の使用量を
多くする処方、もしくは他の材料で複合化を行うことに
よる強度不足を補う処方では、いずれも使用する材料が
多くなり、必然的に材料コストアップを招いた。
などのポリマーをラミネートさせる複合化による紙材料
に至っては、ラミネート樹脂のコシ強度を大きくする、
あるいはラミネート樹脂の厚みを大きくする、等により
紙材料の強度向上が考えられ、同時に、紙材料にはっ水
機能を付与していた。しかし、これらの材料の使用量を
多くする処方、もしくは他の材料で複合化を行うことに
よる強度不足を補う処方では、いずれも使用する材料が
多くなり、必然的に材料コストアップを招いた。
【0006】また、環境問題、省資源化に対応するため
に、包装資材などに用いられるための原紙は、要求物性
をみたす範囲の中で、パルプ繊維の使用量を極力少なく
するために、パルプ繊維の長さが大きいバージンパルプ
が選択使用されたり、故紙をリサイクルした再生パルプ
で抄造された原紙では坪量が大きいものが使用されたり
した。また再生パルプを使用した原紙の場合には、必然
的に低下した強度をはじめとする諸物性を補うために、
抄紙段階で何らかの機能を有する含浸剤が添加された原
紙が抄造されている。すなわち環境問題、省資源化に対
応した包装資材としての原紙は、その低下した紙自体の
強度ならびに諸物性を、繊維長の長いバージンパルプ、
あるいは機能性物質からなる含浸剤により確保してい
た。
に、包装資材などに用いられるための原紙は、要求物性
をみたす範囲の中で、パルプ繊維の使用量を極力少なく
するために、パルプ繊維の長さが大きいバージンパルプ
が選択使用されたり、故紙をリサイクルした再生パルプ
で抄造された原紙では坪量が大きいものが使用されたり
した。また再生パルプを使用した原紙の場合には、必然
的に低下した強度をはじめとする諸物性を補うために、
抄紙段階で何らかの機能を有する含浸剤が添加された原
紙が抄造されている。すなわち環境問題、省資源化に対
応した包装資材としての原紙は、その低下した紙自体の
強度ならびに諸物性を、繊維長の長いバージンパルプ、
あるいは機能性物質からなる含浸剤により確保してい
た。
【0007】故紙再生パルプの使用により、例えば強度
物性などの紙自身の失われた物性を補うため、あるいは
バージンパルプ使用の原紙に更なる機能物性を付与する
ために、紙に機能性薬剤を含浸する方法が従来から行わ
れている。ところが薬剤を含浸させた機能性含浸紙は、
紙の抄造段階で機能性薬剤が添加される含浸処方が一般
的である。そのため包装容器などの最終形態に要求され
る、例えば強度やはっ水性などの機能を備えるために
は、抄紙段階の時点から原紙材料の仕様決定が必要とさ
れている。したがってある特定の仕様の原紙を抄造する
ことは、一般的な紙の製造工程から考えた場合には大量
生産が余儀なくされるところであり、また大量生産によ
り製造コストのアップを抑えていたのが現状である。従
来の抄紙段階での含浸処理では、少ロットでの機能性含
浸紙の抄造は容易ではないことからも、あまり個々の要
求する機能に対応した含浸紙が抄造されることがなかっ
た。そこで大量生産によって製造コストを抑えるために
も、必要以外の機能が付与された原紙が使用されること
も少なくない。すなわち、より要求されている性能に近
く、さらに/あるいは少ロット生産に対応することによ
る、材料コストアップおよび製造コストアップは、抄紙
段階で発生する問題となっていた。
物性などの紙自身の失われた物性を補うため、あるいは
バージンパルプ使用の原紙に更なる機能物性を付与する
ために、紙に機能性薬剤を含浸する方法が従来から行わ
れている。ところが薬剤を含浸させた機能性含浸紙は、
紙の抄造段階で機能性薬剤が添加される含浸処方が一般
的である。そのため包装容器などの最終形態に要求され
る、例えば強度やはっ水性などの機能を備えるために
は、抄紙段階の時点から原紙材料の仕様決定が必要とさ
れている。したがってある特定の仕様の原紙を抄造する
ことは、一般的な紙の製造工程から考えた場合には大量
生産が余儀なくされるところであり、また大量生産によ
り製造コストのアップを抑えていたのが現状である。従
来の抄紙段階での含浸処理では、少ロットでの機能性含
浸紙の抄造は容易ではないことからも、あまり個々の要
求する機能に対応した含浸紙が抄造されることがなかっ
た。そこで大量生産によって製造コストを抑えるために
も、必要以外の機能が付与された原紙が使用されること
も少なくない。すなわち、より要求されている性能に近
く、さらに/あるいは少ロット生産に対応することによ
る、材料コストアップおよび製造コストアップは、抄紙
段階で発生する問題となっていた。
【0008】また、これらの抄造された紙の表面にワニ
スを塗工する、またはポリエチレンなどのポリマーを表
面にラミネートするという複合化技術も広く一般的に使
用されているが、例えば包装材料等に使用される場合な
どは紙表面に印刷を行った後にその上にポリエチレン樹
脂などをラミネートし、はっ水性や印刷面の破損防止の
ために印刷面の上にポリエチレン樹脂などをラミネート
する方法が好ましく使用されている。そのため、紙の強
度を向上させる目的においては、抄紙段階での高強度材
料の選択使用、あるいは抄紙段階での含浸材添加、さら
にはポリエチレンなどの樹脂ラミネートは過剰機能を付
与させるのみならず、抄紙段階における材料コストアッ
プとなる要素であった。
スを塗工する、またはポリエチレンなどのポリマーを表
面にラミネートするという複合化技術も広く一般的に使
用されているが、例えば包装材料等に使用される場合な
どは紙表面に印刷を行った後にその上にポリエチレン樹
脂などをラミネートし、はっ水性や印刷面の破損防止の
ために印刷面の上にポリエチレン樹脂などをラミネート
する方法が好ましく使用されている。そのため、紙の強
度を向上させる目的においては、抄紙段階での高強度材
料の選択使用、あるいは抄紙段階での含浸材添加、さら
にはポリエチレンなどの樹脂ラミネートは過剰機能を付
与させるのみならず、抄紙段階における材料コストアッ
プとなる要素であった。
【0009】そこでコストアップを抑えながら必要機能
を満たす原紙を抄造得るため、含浸処理を行った坪量を
抑えた原紙が抄造されている。一般的な抄紙工程では、
大量の水を使用してパルプを層状に積層する工程が繰り
返し行われる。すなわち、紙の全層もしくは紙の厚さ方
向の広範囲に機能性薬剤を含浸させた含浸紙を得るため
には、大量の含浸剤が必要となり、抄造段階での改質剤
添加、および含浸処方は、効率的であるとはいいがたい
ものである。さらに水を大量に使用する抄紙段階では、
含浸される薬剤は親水性の薬剤に限定されるものであっ
た。
を満たす原紙を抄造得るため、含浸処理を行った坪量を
抑えた原紙が抄造されている。一般的な抄紙工程では、
大量の水を使用してパルプを層状に積層する工程が繰り
返し行われる。すなわち、紙の全層もしくは紙の厚さ方
向の広範囲に機能性薬剤を含浸させた含浸紙を得るため
には、大量の含浸剤が必要となり、抄造段階での改質剤
添加、および含浸処方は、効率的であるとはいいがたい
ものである。さらに水を大量に使用する抄紙段階では、
含浸される薬剤は親水性の薬剤に限定されるものであっ
た。
【0010】また紙に求められる機能として、強度、は
っ水性などがあるが、例えば、紙の強度を補う方法とし
ては、ポリエチレンなどのポリマーを表面層にラミネー
トさせたり、表面層に硬質な樹脂をコーティングあるい
は表面層に含浸させる方法が行われてきた。またはっ水
性を付与させる方法においても紙の表面層にロジンやは
っ水性発現する物質をコーティングあるいは表面層に含
浸させる含浸方法が用いられてきた。すなわち従来の抄
紙された紙を後から改質させ、要求される機能を付与す
る含浸方法では、紙の表層および表層近傍の層に作用す
る改質技術でしかなかった。
っ水性などがあるが、例えば、紙の強度を補う方法とし
ては、ポリエチレンなどのポリマーを表面層にラミネー
トさせたり、表面層に硬質な樹脂をコーティングあるい
は表面層に含浸させる方法が行われてきた。またはっ水
性を付与させる方法においても紙の表面層にロジンやは
っ水性発現する物質をコーティングあるいは表面層に含
浸させる含浸方法が用いられてきた。すなわち従来の抄
紙された紙を後から改質させ、要求される機能を付与す
る含浸方法では、紙の表層および表層近傍の層に作用す
る改質技術でしかなかった。
【0011】紙の表層および表層近傍が含浸薬剤により
改質された含浸紙は、表層に備えられた強度物性、はっ
水性を発現するものの、それらの機能は紙表層の改質さ
れた部分にとどまる性質を示す。例えば、表層に強度物
性を改質する改質剤を含浸して得られた含浸紙は、曲げ
強さ試験にて強度物性を評価した場合、紙の表層近傍に
硬質な物質が含浸されているため、剛性、折れ曲がり強
度を示す降伏値は改質前の原紙に較べて向上することが
認められる。しかし、靱性、折れ曲がりにくさを示す降
伏角は、ほとんど向上が認められなく、原紙と含浸改質
剤の組み合わせによっては低下するものもある。いわゆ
る堅いが脆い紙に改質されるケースも多くあった。さら
に例えば、表層にはっ水性を改質する改質剤を含浸して
得られた含浸紙は、紙表面のはっ水性は向上することが
認められる。包装容器形態に成型された場合には、含浸
紙の端面が露出する部分が少なくなく、その露出した端
面には、はっ水効果が認められなかった。
改質された含浸紙は、表層に備えられた強度物性、はっ
水性を発現するものの、それらの機能は紙表層の改質さ
れた部分にとどまる性質を示す。例えば、表層に強度物
性を改質する改質剤を含浸して得られた含浸紙は、曲げ
強さ試験にて強度物性を評価した場合、紙の表層近傍に
硬質な物質が含浸されているため、剛性、折れ曲がり強
度を示す降伏値は改質前の原紙に較べて向上することが
認められる。しかし、靱性、折れ曲がりにくさを示す降
伏角は、ほとんど向上が認められなく、原紙と含浸改質
剤の組み合わせによっては低下するものもある。いわゆ
る堅いが脆い紙に改質されるケースも多くあった。さら
に例えば、表層にはっ水性を改質する改質剤を含浸して
得られた含浸紙は、紙表面のはっ水性は向上することが
認められる。包装容器形態に成型された場合には、含浸
紙の端面が露出する部分が少なくなく、その露出した端
面には、はっ水効果が認められなかった。
【0012】本発明は、より効果的に紙や不織布および
その他の複合材料からなる繊維構造物に、表層および表
層近傍のみならず全層の領域にわたり機能性物質を含浸
させることにより繊維構造物を改質することを可能にす
るものである。すなわち紙や不織布などの繊維構造物が
製造された後の二次加工として、機能性物質からなる含
浸剤を含浸させるための含浸物の製造方法において、該
繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を過剰量の含浸
をさせる一次含浸を行い、その後に、一次含浸物を圧縮
し、絞り変形をおこさせる二次含浸を行うことを特徴と
する含浸物の製造方法により、さらに効果的に被含浸物
の全層域に機能性物質を含浸させることにより、さらに
機能性の高い含浸物を得るのみならず製造コストアップ
を最小限に抑えることが可能となった。
その他の複合材料からなる繊維構造物に、表層および表
層近傍のみならず全層の領域にわたり機能性物質を含浸
させることにより繊維構造物を改質することを可能にす
るものである。すなわち紙や不織布などの繊維構造物が
製造された後の二次加工として、機能性物質からなる含
浸剤を含浸させるための含浸物の製造方法において、該
繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を過剰量の含浸
をさせる一次含浸を行い、その後に、一次含浸物を圧縮
し、絞り変形をおこさせる二次含浸を行うことを特徴と
する含浸物の製造方法により、さらに効果的に被含浸物
の全層域に機能性物質を含浸させることにより、さらに
機能性の高い含浸物を得るのみならず製造コストアップ
を最小限に抑えることが可能となった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決することを目的として、発明者等による鋭意研究
の結果、発明なされたものであり、紙や不織布およびそ
の他の複合材料等からなる繊維構造物に、機能性物質を
含浸させ、該繊維構造物を機能を付与するための含浸物
の製造方法において、該繊維構造物に機能性物質からな
る含浸剤を含浸をさせる一次含浸を行い、その後に一次
含浸工程によって得られた一次含浸物を圧縮、絞り変形
をおこさせる二次含浸工程からなる含浸を行うことによ
り、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均一に
含浸でき、材料コストおよび製造コストを最小限に抑
え、最も効率的に、繊維構造物に機能を付与し、繊維構
造物を含浸改質させる含浸物の製造方法を提供すること
を目的とする。
を解決することを目的として、発明者等による鋭意研究
の結果、発明なされたものであり、紙や不織布およびそ
の他の複合材料等からなる繊維構造物に、機能性物質を
含浸させ、該繊維構造物を機能を付与するための含浸物
の製造方法において、該繊維構造物に機能性物質からな
る含浸剤を含浸をさせる一次含浸を行い、その後に一次
含浸工程によって得られた一次含浸物を圧縮、絞り変形
をおこさせる二次含浸工程からなる含浸を行うことによ
り、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均一に
含浸でき、材料コストおよび製造コストを最小限に抑
え、最も効率的に、繊維構造物に機能を付与し、繊維構
造物を含浸改質させる含浸物の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題は以下の手段
によって解決できる。すなはち、請求項1に係わるの発
明は、紙、不織布およびその他の複合材料等からなる繊
維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を含浸させ、該
繊維構造物を改質するための含浸物の製造方法におい
て、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を含浸を
させる一次含浸工程と、その後に、一次含浸工程によっ
て得られた一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる
二次含浸工程からなることを特徴とする含浸物の製造方
法。
によって解決できる。すなはち、請求項1に係わるの発
明は、紙、不織布およびその他の複合材料等からなる繊
維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を含浸させ、該
繊維構造物を改質するための含浸物の製造方法におい
て、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸剤を含浸を
させる一次含浸工程と、その後に、一次含浸工程によっ
て得られた一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる
二次含浸工程からなることを特徴とする含浸物の製造方
法。
【0015】請求項2に係わる発明は、請求項1に記載
の含浸物の製造方法において、前記一次含浸工程におい
て、機能性物質からなる含浸剤を必要一定量だけ含浸を
させることを特徴とする。
の含浸物の製造方法において、前記一次含浸工程におい
て、機能性物質からなる含浸剤を必要一定量だけ含浸を
させることを特徴とする。
【0016】請求項3に係わる発明は、請求項1に記載
の含浸物の製造方法において、 前記一次含浸工程にお
いて、機能性物質からなる含浸剤を過剰量含浸をさせる
ことを特徴とする。
の含浸物の製造方法において、 前記一次含浸工程にお
いて、機能性物質からなる含浸剤を過剰量含浸をさせる
ことを特徴とする。
【0017】請求項4に係わる発明は、請求項1乃至3
に記載の何れかの含浸物の製造方法において、前記一次
含浸工程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
を特徴とする。
に記載の何れかの含浸物の製造方法において、前記一次
含浸工程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
を特徴とする。
【0018】請求項5に係わる発明は、請求項1乃至4
に記載の何れかの含浸物の製造方法において、前記二次
含浸工程が、一次含浸物を少なくとも2本以上のロール
間を通し、圧縮、絞り変形をおこさせることを特徴とす
る。
に記載の何れかの含浸物の製造方法において、前記二次
含浸工程が、一次含浸物を少なくとも2本以上のロール
間を通し、圧縮、絞り変形をおこさせることを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、さらに詳細に説明する。請求項1に係わる発明の含
浸物の製造方法は、紙、不織布およびその他の複合材料
等からなる繊維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を
含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製造
方法において、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を含浸をさせる一次含浸工程と、その後に、一次含浸
工程によって得られた一次含浸物を圧縮、絞り変形をお
こさせる二次含浸工程からなる含浸を行うことを特徴と
する。
て、さらに詳細に説明する。請求項1に係わる発明の含
浸物の製造方法は、紙、不織布およびその他の複合材料
等からなる繊維構造物に、機能性物質からなる含浸剤を
含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製造
方法において、該繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を含浸をさせる一次含浸工程と、その後に、一次含浸
工程によって得られた一次含浸物を圧縮、絞り変形をお
こさせる二次含浸工程からなる含浸を行うことを特徴と
する。
【0020】本発明の含浸物の製造方法に用いられる含
浸物となる繊維構造物は、紙が使用されることが多く、
ボール、クラフト等の板紙、または再生紙が主体となり
クラフト紙が表層に配された板紙で、紙の厚みが300
μm以上の厚めの板紙が好ましく用いられる。また、バ
ージンパルプ100%で抄造された紙であっても故紙を
リサイクルした再生紙であっても、または抄紙行程でこ
れらの紙を積層して抄造された原紙のいずれを使用する
ことも可能である。本発明の含浸物の製造方法において
は、含浸物を構成する繊維構造物は、材質、構成に限定
されるものではない。
浸物となる繊維構造物は、紙が使用されることが多く、
ボール、クラフト等の板紙、または再生紙が主体となり
クラフト紙が表層に配された板紙で、紙の厚みが300
μm以上の厚めの板紙が好ましく用いられる。また、バ
ージンパルプ100%で抄造された紙であっても故紙を
リサイクルした再生紙であっても、または抄紙行程でこ
れらの紙を積層して抄造された原紙のいずれを使用する
ことも可能である。本発明の含浸物の製造方法において
は、含浸物を構成する繊維構造物は、材質、構成に限定
されるものではない。
【0021】また含浸剤は、繊維構造物の繊維の接合を
強化する樹脂系の含浸剤が好ましく用いられる。含浸物
中の含浸樹脂は、含浸物を構成する繊維間の接合部に付
着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士が
絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的応
力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が極めて大き
い。その結果、本発明の含浸物の製造方法により製造さ
れた含浸物は、表層改質された従来の製造方法により製
造された含浸物に比べて剛性、靱性ともに向上する。
強化する樹脂系の含浸剤が好ましく用いられる。含浸物
中の含浸樹脂は、含浸物を構成する繊維間の接合部に付
着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士が
絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的応
力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が極めて大き
い。その結果、本発明の含浸物の製造方法により製造さ
れた含浸物は、表層改質された従来の製造方法により製
造された含浸物に比べて剛性、靱性ともに向上する。
【0022】また含浸剤は、繊維構造物の繊維の接合を
強化する樹脂系の含浸剤が好ましく用いられる。含浸物
中の含浸樹脂は、含浸物を構成する繊維間の接合部に付
着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士が
絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的応
力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が極めて大き
い。その結果、本発明の含浸物の製造方法により製造さ
れた含浸物は、表層改質された従来の製造方法により製
造された含浸物に比べて剛性、靱性ともに向上する。
強化する樹脂系の含浸剤が好ましく用いられる。含浸物
中の含浸樹脂は、含浸物を構成する繊維間の接合部に付
着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士が
絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的応
力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が極めて大き
い。その結果、本発明の含浸物の製造方法により製造さ
れた含浸物は、表層改質された従来の製造方法により製
造された含浸物に比べて剛性、靱性ともに向上する。
【0023】含浸樹脂としては、アクリル、アクリル酸
エステル、アクリロニトリル或いはスチレンとブタジエ
ンの共重合体、および特許出願(整理番号=P9609
540)中に記載のポリシラン化合物等が好ましく用い
られる。本発明においては、含浸物中に配される含浸剤
については、その材質、構成に限定されるものではな
い。
エステル、アクリロニトリル或いはスチレンとブタジエ
ンの共重合体、および特許出願(整理番号=P9609
540)中に記載のポリシラン化合物等が好ましく用い
られる。本発明においては、含浸物中に配される含浸剤
については、その材質、構成に限定されるものではな
い。
【0024】また作用の異なる複数の含浸剤を混合し、
相互作用を発現する含浸剤の使用、あるいは含浸行程を
複数の段階に分割し、複数の含浸剤を含浸紙中に配する
含浸剤の多層構造による多機能を発現する多層含浸構造
物を得ることも可能である。本発明においては、含浸剤
の複数使用による含浸過程における含浸剤の反応改質作
用、多層含浸構造に限定されるものではない。
相互作用を発現する含浸剤の使用、あるいは含浸行程を
複数の段階に分割し、複数の含浸剤を含浸紙中に配する
含浸剤の多層構造による多機能を発現する多層含浸構造
物を得ることも可能である。本発明においては、含浸剤
の複数使用による含浸過程における含浸剤の反応改質作
用、多層含浸構造に限定されるものではない。
【0025】繊維構造物の表層および表層近傍が薬剤に
より改質された従来の製造方法により製造された含浸物
は、表層に備えられた強度物性、はっ水性などの機能を
発現するものの、それらの機能は紙表層の改質された部
分にとどまる性質を示す。しかしながら本発明の含浸物
の製造方法では、含浸物の全体に含浸薬剤を作用させる
ことにより、含浸薬剤の機能性を含浸物の厚さ方向の全
領域にて発現させることにより必要かつ十分な機能性含
浸物を得ることができる。
より改質された従来の製造方法により製造された含浸物
は、表層に備えられた強度物性、はっ水性などの機能を
発現するものの、それらの機能は紙表層の改質された部
分にとどまる性質を示す。しかしながら本発明の含浸物
の製造方法では、含浸物の全体に含浸薬剤を作用させる
ことにより、含浸薬剤の機能性を含浸物の厚さ方向の全
領域にて発現させることにより必要かつ十分な機能性含
浸物を得ることができる。
【0026】本発明の含浸物の製造方法により製造され
た含浸紙は、例えば包装資材として紙容器の形態に成型
され使用されることが多くあり、含浸紙より成型された
容器に、内容物が充填および梱包されてから消費者の手
にわたるまでの流通過程では特に容器強度が必要とされ
ている。
た含浸紙は、例えば包装資材として紙容器の形態に成型
され使用されることが多くあり、含浸紙より成型された
容器に、内容物が充填および梱包されてから消費者の手
にわたるまでの流通過程では特に容器強度が必要とされ
ている。
【0027】容器の強度的物性を確保するために従来の
含浸紙では、原紙の表層および表層近傍に機能性薬剤を
含浸処理した含浸紙が使用されることがあった。しかし
従来の紙の表層近傍のみに含浸処理がなされた含浸紙を
使用した容器では、ある定められた外的応力までは、変
形が追従でき、応力から解放された後に復元できたが、
規格値以上の外的応力により変形が起きた場合には、容
器を構成する紙が比較的簡単に折れ曲がってしまい(降
伏してしまい)、さらに応力が加わった場合には、内容
物を保護する機能を失ってしまう。さらに応力から解放
された容器は、折れ曲がった(降伏した)ことによる破
損部が生じてしまい外観不良とされることもある。そこ
で発明者らは、容器物性に剛性に加え靱性を付与させる
ことにより、さらに容器の強度的性能を向上させるとと
もに、容器として破損されにくい容器を得るために、紙
の厚み方向全体に含浸剤を配する含浸物の製造方法を提
案した。
含浸紙では、原紙の表層および表層近傍に機能性薬剤を
含浸処理した含浸紙が使用されることがあった。しかし
従来の紙の表層近傍のみに含浸処理がなされた含浸紙を
使用した容器では、ある定められた外的応力までは、変
形が追従でき、応力から解放された後に復元できたが、
規格値以上の外的応力により変形が起きた場合には、容
器を構成する紙が比較的簡単に折れ曲がってしまい(降
伏してしまい)、さらに応力が加わった場合には、内容
物を保護する機能を失ってしまう。さらに応力から解放
された容器は、折れ曲がった(降伏した)ことによる破
損部が生じてしまい外観不良とされることもある。そこ
で発明者らは、容器物性に剛性に加え靱性を付与させる
ことにより、さらに容器の強度的性能を向上させるとと
もに、容器として破損されにくい容器を得るために、紙
の厚み方向全体に含浸剤を配する含浸物の製造方法を提
案した。
【0028】また、本発明における含浸物の製造方法に
より製造された含浸紙は、厚み方向全体に含浸樹脂成分
を含有するために、含浸物が使用される目的に応じて含
浸剤を必要量だけ含浸物内に展開することができる。含
浸物を構成する繊維構造物の繊維間の接合部に含浸剤が
付着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士
が絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的
応力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が発現する
ための必要十分量が含浸されていればよい。さらに好ま
しくは、含浸樹脂成分の選定および含浸方法により、含
浸樹脂成分の添加量が含浸紙の坪量の10%以下であれ
ば、含浸紙を通常の紙のリサイクルラインにて回収、リ
サイクルが可能である。
より製造された含浸紙は、厚み方向全体に含浸樹脂成分
を含有するために、含浸物が使用される目的に応じて含
浸剤を必要量だけ含浸物内に展開することができる。含
浸物を構成する繊維構造物の繊維間の接合部に含浸剤が
付着することにより作用し、含浸物を構成する繊維同士
が絡み合う接合部分を強化するとともに、含浸物に外的
応力が作用したときの繊維のズレを防ぐ効果が発現する
ための必要十分量が含浸されていればよい。さらに好ま
しくは、含浸樹脂成分の選定および含浸方法により、含
浸樹脂成分の添加量が含浸紙の坪量の10%以下であれ
ば、含浸紙を通常の紙のリサイクルラインにて回収、リ
サイクルが可能である。
【0029】請求項2に係わる発明は、紙や不織布およ
びその他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質
を含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製
造方法において、繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を必要一定量だけ含浸をさせる一次含浸を行い、その
後に一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含
浸を行うことにより、含浸物の内部に機能性物質からな
る含浸剤が均一に含浸できることを特徴としている。
びその他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質
を含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製
造方法において、繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を必要一定量だけ含浸をさせる一次含浸を行い、その
後に一次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含
浸を行うことにより、含浸物の内部に機能性物質からな
る含浸剤が均一に含浸できることを特徴としている。
【0030】本発明の含浸物の製造方法は、まず第一の
段階として、機能性物質からなる含浸剤を繊維構造物に
含浸剤を必要一定量だけ含浸させる一次含浸を行う。繊
維構造物に含浸剤を必要一定量を供給する一次含浸方法
の形態は、繊維構造物の表面に一時的に含浸剤を転移さ
せるコーティング方法は、使用される繊維構造物、含浸
剤によるが、グラビアコーティングやロールコーティン
グなどの方法がさらに好ましい。しかし本発明において
含浸剤を一定量だけ一次含浸できる方法であればいずれ
の方法を選択することができる。
段階として、機能性物質からなる含浸剤を繊維構造物に
含浸剤を必要一定量だけ含浸させる一次含浸を行う。繊
維構造物に含浸剤を必要一定量を供給する一次含浸方法
の形態は、繊維構造物の表面に一時的に含浸剤を転移さ
せるコーティング方法は、使用される繊維構造物、含浸
剤によるが、グラビアコーティングやロールコーティン
グなどの方法がさらに好ましい。しかし本発明において
含浸剤を一定量だけ一次含浸できる方法であればいずれ
の方法を選択することができる。
【0031】請求項3に係わる発明は、紙や不織布およ
びその他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質
を含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製
造方法において、繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を過剰量の含浸をさせる一次含浸を行い、その後に一
次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含浸を行
うことにより、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸
剤が均一に含浸できることを特徴としている。
びその他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質
を含浸させ、該繊維構造物を改質するための含浸物の製
造方法において、繊維構造物に機能性物質からなる含浸
剤を過剰量の含浸をさせる一次含浸を行い、その後に一
次含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含浸を行
うことにより、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸
剤が均一に含浸できることを特徴としている。
【0032】本発明の含浸物の製造方法は、まず第一の
段階として、機能性物質からなる含浸剤を繊維構造物に
過剰量を含浸させる一次含浸を行う。繊維構造物に含浸
剤を過剰量を供給する一次含浸方法の形態は、繊維構造
物を含浸剤中に浸すディッピング法、もしくは繊維構造
物の表面に一時的に含浸剤を転移させるコーティング法
などがあるが、繊維構造物に含浸剤を過剰量を一次含浸
できる方法であればいずれの方法を選択することができ
る。
段階として、機能性物質からなる含浸剤を繊維構造物に
過剰量を含浸させる一次含浸を行う。繊維構造物に含浸
剤を過剰量を供給する一次含浸方法の形態は、繊維構造
物を含浸剤中に浸すディッピング法、もしくは繊維構造
物の表面に一時的に含浸剤を転移させるコーティング法
などがあるが、繊維構造物に含浸剤を過剰量を一次含浸
できる方法であればいずれの方法を選択することができ
る。
【0033】請求項4に係わる発明は、請求項1及び2
記載の含浸物の製造方法において、繊維構造物に機能性
物質からなる含浸剤を必要一定量だけ含浸をさせる一次
含浸行程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
により、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均
一に含浸できることを特徴としている。
記載の含浸物の製造方法において、繊維構造物に機能性
物質からなる含浸剤を必要一定量だけ含浸をさせる一次
含浸行程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
により、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均
一に含浸できることを特徴としている。
【0034】被含浸物となる繊維構造物に含浸剤を必要
一定量だけ供給する手段として、繊維構造物の両面から
含浸剤を付与させることにより、より効果的に繊維構造
物内部まで含浸剤を供給することができる。被含浸物の
片側から、コーティング法などにより含浸液を過剰量供
給することも可能であるが、被含浸物の厚みが大きく含
浸剤が浸透しにくいものや、被含浸物の表面が含浸剤を
保持しにくく含浸剤が繊維構造物表面で流れてしまうよ
うな場合、繊維構造物の両面から含浸させる手段が効率
的であり、好ましく用いられる。
一定量だけ供給する手段として、繊維構造物の両面から
含浸剤を付与させることにより、より効果的に繊維構造
物内部まで含浸剤を供給することができる。被含浸物の
片側から、コーティング法などにより含浸液を過剰量供
給することも可能であるが、被含浸物の厚みが大きく含
浸剤が浸透しにくいものや、被含浸物の表面が含浸剤を
保持しにくく含浸剤が繊維構造物表面で流れてしまうよ
うな場合、繊維構造物の両面から含浸させる手段が効率
的であり、好ましく用いられる。
【0035】また、請求項4に係わる発明は、請求項1
及び3記載の含浸物の製造方法において、繊維構造物に
機能性物質からなる含浸剤を過剰量の含浸をさせる一次
含浸行程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
により、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均
一に含浸できることを特徴としている。
及び3記載の含浸物の製造方法において、繊維構造物に
機能性物質からなる含浸剤を過剰量の含浸をさせる一次
含浸行程が、該繊維構造物の両面側から含浸させること
により、含浸物の内部に機能性物質からなる含浸剤が均
一に含浸できることを特徴としている。
【0036】被含浸物となる繊維構造物に含浸剤を過剰
に供給する手段として、繊維構造物の両面から含浸剤を
付与させることにより、より効果的に繊維構造物内部ま
で含浸剤を供給することができる。被含浸物の片側か
ら、コーティング法などにより含浸液を過剰量供給する
ことも可能であるが、被含浸物の厚みが大きく含浸剤が
浸透しにくいものや、被含浸物の表面が含浸剤を保持し
にくく含浸剤が繊維構造物表面で流れてしまうような場
合、繊維構造物の両面から含浸させる手段が効率的であ
り、好ましく用いられる。
に供給する手段として、繊維構造物の両面から含浸剤を
付与させることにより、より効果的に繊維構造物内部ま
で含浸剤を供給することができる。被含浸物の片側か
ら、コーティング法などにより含浸液を過剰量供給する
ことも可能であるが、被含浸物の厚みが大きく含浸剤が
浸透しにくいものや、被含浸物の表面が含浸剤を保持し
にくく含浸剤が繊維構造物表面で流れてしまうような場
合、繊維構造物の両面から含浸させる手段が効率的であ
り、好ましく用いられる。
【0037】繊維構造物に含浸剤を過剰に供給する一次
含浸工程と、一次含浸物に圧縮変形を加え余剰の含浸剤
を排出する二次含浸工程が連続している場合には、一次
含浸の段階で含浸剤を被含浸物の中心部まで短時間で効
率よく含浸させることが要求される。そこで被含浸物の
両面側から含浸液を供給することにより含浸剤の含浸時
間が短縮される。すなわち含浸剤を被含浸物の両面から
一次含浸させることにより、一次含浸から二次含浸まで
の時間をさらに短くできるため、一次含浸と二次含浸の
連続処理に適した一次含浸方法であるといえる。さらに
含浸物の製造過程においては、一次含浸から二次含浸ま
での連続処理時間を短縮できることから製造コストを抑
えることが可能となる。
含浸工程と、一次含浸物に圧縮変形を加え余剰の含浸剤
を排出する二次含浸工程が連続している場合には、一次
含浸の段階で含浸剤を被含浸物の中心部まで短時間で効
率よく含浸させることが要求される。そこで被含浸物の
両面側から含浸液を供給することにより含浸剤の含浸時
間が短縮される。すなわち含浸剤を被含浸物の両面から
一次含浸させることにより、一次含浸から二次含浸まで
の時間をさらに短くできるため、一次含浸と二次含浸の
連続処理に適した一次含浸方法であるといえる。さらに
含浸物の製造過程においては、一次含浸から二次含浸ま
での連続処理時間を短縮できることから製造コストを抑
えることが可能となる。
【0038】また、被含浸物の両面から含浸剤を一次含
浸させる方法としては、含浸剤中に被含浸物を通過させ
るディッピング法や、被含浸物の両面からコーティング
法により含浸剤を供給する方法が好ましく用いられる
が、本発明は被含浸物の両面から含浸剤を供給できれば
これらの方法に限定されるものではない。
浸させる方法としては、含浸剤中に被含浸物を通過させ
るディッピング法や、被含浸物の両面からコーティング
法により含浸剤を供給する方法が好ましく用いられる
が、本発明は被含浸物の両面から含浸剤を供給できれば
これらの方法に限定されるものではない。
【0039】請求項5に係わる発明は、請求項1記載の
含浸物の製造方法において、一次含浸を終えた含浸物を
圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含浸工程が、少なく
とも2本以上のロール面により圧縮し、絞り変形をおこ
させることにより、含浸物の内部に機能性物質からなる
含浸剤が均一に含浸できることを特徴としている。
含浸物の製造方法において、一次含浸を終えた含浸物を
圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含浸工程が、少なく
とも2本以上のロール面により圧縮し、絞り変形をおこ
させることにより、含浸物の内部に機能性物質からなる
含浸剤が均一に含浸できることを特徴としている。
【0040】繊維構造物に必要一定量の含浸剤を含む一
次含浸物を圧縮、絞り変形させる二次含浸の工程では、
予め一次含浸工程で含浸された一次含浸物の表層近傍に
ある必要量の含浸剤を繊維構造物内部まで展開させるこ
とが望まれる。そこで効率よく一次含浸物を圧縮する方
法として、少なくとも2本以上のロールで一次含浸物に
線加重をかけることにより、二次含浸工程は連続処理を
行うことが容易である。従って、二次含浸を2本以上の
ロール面で行うことにより、効率のよい二次含浸を行う
ことができることに加え、含浸物中の含浸剤の展開領域
の調整も容易になることから、一次含浸工程での含浸量
が任意に調整できる。さらに、効率よく最小限の含浸剤
を含浸させるためには、二次含浸工程で展開される含浸
剤を一次含浸工程で、定量し、含浸すればよく、含浸剤
を繊維構造物の全層に含浸させるのは、この二次含浸で
調整することが可能である。さらに圧縮変形により含浸
剤量を調整された含浸物は、二次含浸の圧縮変形から解
放されるともとの厚みに復元するが、そのとき含浸物の
内部に含まれる含浸剤は含浸物中で均一に展開される。
二次含浸を行う方法としては、2本のロール間に挟み込
む方法が好ましく用いられるが、含浸物を圧縮変形させ
るものであればその方法に限定されるものではない。す
なわち、一次含浸工程での含浸剤量を極力削減すること
ができる優れた含浸物の製造方法である。
次含浸物を圧縮、絞り変形させる二次含浸の工程では、
予め一次含浸工程で含浸された一次含浸物の表層近傍に
ある必要量の含浸剤を繊維構造物内部まで展開させるこ
とが望まれる。そこで効率よく一次含浸物を圧縮する方
法として、少なくとも2本以上のロールで一次含浸物に
線加重をかけることにより、二次含浸工程は連続処理を
行うことが容易である。従って、二次含浸を2本以上の
ロール面で行うことにより、効率のよい二次含浸を行う
ことができることに加え、含浸物中の含浸剤の展開領域
の調整も容易になることから、一次含浸工程での含浸量
が任意に調整できる。さらに、効率よく最小限の含浸剤
を含浸させるためには、二次含浸工程で展開される含浸
剤を一次含浸工程で、定量し、含浸すればよく、含浸剤
を繊維構造物の全層に含浸させるのは、この二次含浸で
調整することが可能である。さらに圧縮変形により含浸
剤量を調整された含浸物は、二次含浸の圧縮変形から解
放されるともとの厚みに復元するが、そのとき含浸物の
内部に含まれる含浸剤は含浸物中で均一に展開される。
二次含浸を行う方法としては、2本のロール間に挟み込
む方法が好ましく用いられるが、含浸物を圧縮変形させ
るものであればその方法に限定されるものではない。す
なわち、一次含浸工程での含浸剤量を極力削減すること
ができる優れた含浸物の製造方法である。
【0041】また、被含浸物に過剰量の含浸剤を含む一
次含浸物を圧縮、絞り変形させる二次含浸の工程では、
予め一次含浸工程で過剰に含浸された含浸剤を効率よく
排出させ、含浸物中に残る含浸剤の量をコントロールす
ることが望まれる。そこで効率よく一次含浸物を圧縮す
る方法として、少なくとも2本以上のロールで一次含浸
物に線加重をかけることにより、二次含浸工程は連続処
理を行うことが容易であり、さらに一次含浸物から排出
された余剰分の含浸剤は、二次含浸工程で再度含浸物に
もどることがない。従って、二次含浸を2本以上のロー
ル面で行うことにより、効率のよい二次含浸を行うこと
ができることに加え、含浸物中の含浸剤量の調整も容易
になり、さらには一次含浸物から排出された余剰の含浸
剤が再度含浸物中に戻ることがない優れた含浸物の製造
方法である。
次含浸物を圧縮、絞り変形させる二次含浸の工程では、
予め一次含浸工程で過剰に含浸された含浸剤を効率よく
排出させ、含浸物中に残る含浸剤の量をコントロールす
ることが望まれる。そこで効率よく一次含浸物を圧縮す
る方法として、少なくとも2本以上のロールで一次含浸
物に線加重をかけることにより、二次含浸工程は連続処
理を行うことが容易であり、さらに一次含浸物から排出
された余剰分の含浸剤は、二次含浸工程で再度含浸物に
もどることがない。従って、二次含浸を2本以上のロー
ル面で行うことにより、効率のよい二次含浸を行うこと
ができることに加え、含浸物中の含浸剤量の調整も容易
になり、さらには一次含浸物から排出された余剰の含浸
剤が再度含浸物中に戻ることがない優れた含浸物の製造
方法である。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 <実施例1>被含浸物として、坪量400g/m2、厚
さ約0.6mmの故紙を再生した再生紙の表面にクラフ
ト紙が貼合されたクラフトボール紙を用い、イソプロピ
ルアルコールを溶媒とするアクリル系樹脂溶液とし含浸
剤(固形分率12.5重量%)とした。グラビアコーテ
ィング法により原紙の両面から各々65g/m2の含浸
剤、すなわち全含浸量が130g/m2の含浸剤を一次
含浸させ、さらにロール間の隙間が0.45mmに調整
してある2本の金属ロール間を通紙させ、一次含浸物を
圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸を行い、一次含浸
物の表層にコーティングされた含浸剤を紙中に展開させ
た。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行っ
た。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含浸され
ている。得られた含浸紙の強度を曲げ強さ試験を行った
ところ、降伏値615gf、降伏角16.9度を得た、
含浸加工前の原紙に較べて降伏値は140gf、降伏角
は1.5度各々大きくなり、原紙に比較して、剛性、靱
性ともに優れる結果を得た。また、この含浸紙は、紙表
面および端面でも撥水性に優れた効果を示した。
さ約0.6mmの故紙を再生した再生紙の表面にクラフ
ト紙が貼合されたクラフトボール紙を用い、イソプロピ
ルアルコールを溶媒とするアクリル系樹脂溶液とし含浸
剤(固形分率12.5重量%)とした。グラビアコーテ
ィング法により原紙の両面から各々65g/m2の含浸
剤、すなわち全含浸量が130g/m2の含浸剤を一次
含浸させ、さらにロール間の隙間が0.45mmに調整
してある2本の金属ロール間を通紙させ、一次含浸物を
圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸を行い、一次含浸
物の表層にコーティングされた含浸剤を紙中に展開させ
た。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行っ
た。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含浸され
ている。得られた含浸紙の強度を曲げ強さ試験を行った
ところ、降伏値615gf、降伏角16.9度を得た、
含浸加工前の原紙に較べて降伏値は140gf、降伏角
は1.5度各々大きくなり、原紙に比較して、剛性、靱
性ともに優れる結果を得た。また、この含浸紙は、紙表
面および端面でも撥水性に優れた効果を示した。
【0043】<実施例2>実施例1と同じ紙を被含浸物
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。グラビ
アコーティング法により原紙の両面から各々48g/m
2の含浸剤、すなわち全含浸量が96g/m2の含浸剤
を一次含浸させ、さらにロール間の隙間が0.40mm
に調整してある2本の金属ロール間を通紙させ、一次含
浸物を圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸を行い、一
次含浸物の表層にコーティングされた含浸剤を紙中に展
開させた。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理
を行った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含
浸されている。得られた含浸紙の強度を実施例1と同じ
評価をおこなったところ、降伏値585gf、降伏角1
6.5度を得た、含浸加工前の原紙に較べて降伏値は1
10gf、降伏角は1.1度各々大きくなり、原紙に比
較して、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。また、こ
の含浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優れた効果
を示した。
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。グラビ
アコーティング法により原紙の両面から各々48g/m
2の含浸剤、すなわち全含浸量が96g/m2の含浸剤
を一次含浸させ、さらにロール間の隙間が0.40mm
に調整してある2本の金属ロール間を通紙させ、一次含
浸物を圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸を行い、一
次含浸物の表層にコーティングされた含浸剤を紙中に展
開させた。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理
を行った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含
浸されている。得られた含浸紙の強度を実施例1と同じ
評価をおこなったところ、降伏値585gf、降伏角1
6.5度を得た、含浸加工前の原紙に較べて降伏値は1
10gf、降伏角は1.1度各々大きくなり、原紙に比
較して、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。また、こ
の含浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優れた効果
を示した。
【0044】<実施例3>実施例1と同じ紙を被含浸物
として用い、また含浸剤も実施例1と同一のものを用い
た。含浸物が含浸剤中に浸せきされるディッピング方式
により原紙の両面から一次含浸させたのち、さらにロー
ル間の隙間が0.45mmに調整してある2本の金属ロ
ール間を通紙させ、一次含浸物を圧縮、絞り変形をおこ
させる二次含浸をおこない、余剰な含浸剤を排出させ
た。含浸紙に含浸された含浸剤は約240g/m2であ
った。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行
った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含浸さ
れている。得られた含浸紙の強度を実施例1と同じ評価
を行ったところ、降伏値827gf、降伏角19.1度
を得た、含浸加工前の原紙に較べて降伏値は353g
f、降伏角は3.7度各々大きくなり、原紙に比較し
て、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。また、この含
浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優れた効果を示
した。
として用い、また含浸剤も実施例1と同一のものを用い
た。含浸物が含浸剤中に浸せきされるディッピング方式
により原紙の両面から一次含浸させたのち、さらにロー
ル間の隙間が0.45mmに調整してある2本の金属ロ
ール間を通紙させ、一次含浸物を圧縮、絞り変形をおこ
させる二次含浸をおこない、余剰な含浸剤を排出させ
た。含浸紙に含浸された含浸剤は約240g/m2であ
った。その後、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行
った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の全層に含浸さ
れている。得られた含浸紙の強度を実施例1と同じ評価
を行ったところ、降伏値827gf、降伏角19.1度
を得た、含浸加工前の原紙に較べて降伏値は353g
f、降伏角は3.7度各々大きくなり、原紙に比較し
て、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。また、この含
浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優れた効果を示
した。
【0045】<実施例4>実施例1と同じ紙を被含浸物
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。被含浸
物の両面からコーティング方式により一次含浸させたの
ち、さらにロール間の隙間が0.40mmに調整してあ
る2本の金属ロール間を通紙させ、一次含浸物を圧縮、
絞り変形をおこさせる二次含浸をおこない、余剰な含浸
剤を排出させた。含浸紙に含浸された含浸剤は約190
g/m2であった。その後、直ちにオーブンにて通常の
乾燥処理を行った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の
全層に含浸されている。得られた含浸紙の強度を実施例
1と同じ評価をおこなったところ、降伏値780gf、
降伏角18.4度を得た、含浸加工前の原紙に較べて降
伏値は305gf、降伏角は3.0度各々大きくなり、
原紙に比較して、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。
また、この含浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優
れた効果を示した。
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。被含浸
物の両面からコーティング方式により一次含浸させたの
ち、さらにロール間の隙間が0.40mmに調整してあ
る2本の金属ロール間を通紙させ、一次含浸物を圧縮、
絞り変形をおこさせる二次含浸をおこない、余剰な含浸
剤を排出させた。含浸紙に含浸された含浸剤は約190
g/m2であった。その後、直ちにオーブンにて通常の
乾燥処理を行った。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の
全層に含浸されている。得られた含浸紙の強度を実施例
1と同じ評価をおこなったところ、降伏値780gf、
降伏角18.4度を得た、含浸加工前の原紙に較べて降
伏値は305gf、降伏角は3.0度各々大きくなり、
原紙に比較して、剛性、靱性ともに優れる結果を得た。
また、この含浸紙は、紙表面および端面でも撥水性に優
れた効果を示した。
【0046】<比較例1>実施例1と同じ紙を被含浸物
として用い、実施例1と同じ含浸剤を用いた。グラビア
コーティング法により原紙の両面から各々65g/m2
の含浸剤、すなわち全含浸量130g/m2の含浸剤を
含浸させ、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行っ
た。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の表層近傍のみに
含浸され、紙の中心部には含浸されていない。得られた
含浸紙の強度を実施例1と同じ評価をおこなったとこ
ろ、実施例1と概ね同等の強度物性を示した。しかし、
この含浸紙は、紙端面では撥水性は認められなかった。
として用い、実施例1と同じ含浸剤を用いた。グラビア
コーティング法により原紙の両面から各々65g/m2
の含浸剤、すなわち全含浸量130g/m2の含浸剤を
含浸させ、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を行っ
た。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の表層近傍のみに
含浸され、紙の中心部には含浸されていない。得られた
含浸紙の強度を実施例1と同じ評価をおこなったとこ
ろ、実施例1と概ね同等の強度物性を示した。しかし、
この含浸紙は、紙端面では撥水性は認められなかった。
【0047】<比較例2>実施例1と同じ紙を被含浸物
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。実施例
4と同様に被含浸物の両側面からコーティングにより含
浸剤を含浸させ、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を
行った。含浸紙に含浸された含浸剤は約190g/m2
であった。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の表層近傍
のみに含浸され、紙の中心部には含浸されていない。得
られた含浸紙の強度を実施例1と同じ評価をおこなった
ところ、実施例4と概ね同等の強度物性を示した。しか
し、この含浸紙は紙端面では撥水性は認められなかっ
た。
として用い、実施例1と同一の含浸剤を用いた。実施例
4と同様に被含浸物の両側面からコーティングにより含
浸剤を含浸させ、直ちにオーブンにて通常の乾燥処理を
行った。含浸紙に含浸された含浸剤は約190g/m2
であった。含浸紙中にはアクリル系樹脂が紙の表層近傍
のみに含浸され、紙の中心部には含浸されていない。得
られた含浸紙の強度を実施例1と同じ評価をおこなった
ところ、実施例4と概ね同等の強度物性を示した。しか
し、この含浸紙は紙端面では撥水性は認められなかっ
た。
【0048】以上の結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明において、紙や不織布およびその
他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質を含浸
改質するための含浸物の製造方法において、該繊維構造
物に機能性物質からなる含浸剤を含浸をさせる一次含浸
工程と、その後に、一次含浸工程によって得られた一次
含浸物を圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸工程から
なる含浸を行うことによって、繊維構造物物の内部に機
能性物質からなる含浸剤が均一に含浸でき、材料コスト
および製造コストを最小限に抑え、最も効率的に機能性
物質を含浸させることができ、小ロット多品種生産に対
応できる含浸物の製造方法を提供することができる。
他の複合材料からなる繊維構造物に、機能性物質を含浸
改質するための含浸物の製造方法において、該繊維構造
物に機能性物質からなる含浸剤を含浸をさせる一次含浸
工程と、その後に、一次含浸工程によって得られた一次
含浸物を圧縮、絞り変形をおこさせる二次含浸工程から
なる含浸を行うことによって、繊維構造物物の内部に機
能性物質からなる含浸剤が均一に含浸でき、材料コスト
および製造コストを最小限に抑え、最も効率的に機能性
物質を含浸させることができ、小ロット多品種生産に対
応できる含浸物の製造方法を提供することができる。
【図1】本発明の含浸工程の一例を示す概念図。
【図2】本発明の含浸工程の他の例を示す概念図。
1 繊維構造物 2 含浸剤 3 機能性物質から成る含浸成分 4、4′グラビア印刷ロール 5、5′加圧ロール 6、6′ガイドロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原澤 敦子 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山脇 健太郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】紙、不織布およびその他の複合材料等から
なる繊維構造物に、含浸剤を含浸させ、該繊維構造物を
改質するための含浸物の製造方法において、該繊維構造
物に機能性物質からなる含浸剤を含浸をさせる一次含浸
工程と、その後に、一次含浸工程によって得られた一次
含浸物を圧縮し、絞り変形をおこさせる二次含浸工程か
らなることを特徴とする含浸物の製造方法。 - 【請求項2】前記一次含浸工程において、機能性物質か
らなる含浸剤を必要一定量だけ含浸をさせることを特徴
とする請求項1に記載の含浸物の製造方法。 - 【請求項3】前記一次含浸工程において、機能性物質か
らなる含浸剤を過剰量含浸をさせることを特徴とする請
求項1に記載の含浸物の製造方法。 - 【請求項4】前記一次含浸工程が、該繊維構造物の両面
側から含浸させることを特徴とする請求項1乃至3に記
載の何れかの含浸物の製造方法。 - 【請求項5】前記二次含浸工程が、一次含浸物を少なく
とも2本以上のロール間を通し、圧縮、絞り変形をおこ
させることを特徴とする請求項1乃至4に記載の何れか
の含浸物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269298A JPH11293588A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 含浸物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269298A JPH11293588A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 含浸物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11293588A true JPH11293588A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14334313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10269298A Pending JPH11293588A (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 含浸物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11293588A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020459A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nichiban Co Ltd | 両面粘着テ−プ |
| JP2003020461A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nichiban Co Ltd | 紙両面粘着テ−プ |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10269298A patent/JPH11293588A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003020459A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nichiban Co Ltd | 両面粘着テ−プ |
| JP2003020461A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nichiban Co Ltd | 紙両面粘着テ−プ |
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