JPH11293677A - 植生基材 - Google Patents

植生基材

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JPH11293677A
JPH11293677A JP10277098A JP10277098A JPH11293677A JP H11293677 A JPH11293677 A JP H11293677A JP 10277098 A JP10277098 A JP 10277098A JP 10277098 A JP10277098 A JP 10277098A JP H11293677 A JPH11293677 A JP H11293677A
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JP
Japan
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fiber
fibers
base material
vegetation base
oil palm
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Application number
JP10277098A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Wakabayashi
宏 若林
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維製植生基材本来の優れた通気性、通水
性、吸水性を長期間にわたって維持でき、かつ、保水性
とのバランスがよく、傾斜面、法面、岸辺等の緑化を促
進しうる植生基材の提供。 【解決手段】 少なくとも油ヤシ繊維を含有してなる繊
維を不織布状又は繊維マット状とした植生基材で、繊維
中に油ヤシ長繊維が30重量%以上含有されることが好
ましく、更に通気性、通水性を有する材料で被覆した
り、保水材を含有させたり、繊維結合用バインダーを含
ませたり、肥料、土壌改良材、植物種子、土砂類等を含
ませたりすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、築堤、堰堤等の傾
斜面や造成地の法面における緑化や、岸辺等における自
然状態を保持した緑化、更には土砂の流出防止等を目的
として使用される土木用の植生基材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような植生基材として、ヤ
シの実繊維、ヤシ殻繊維等のヤシ繊維や、これらヤシ繊
維に他の天然植物性繊維、化学繊維等を混ぜたものを絡
ませて接着剤で接着した繊維マット状のもの、更には前
記繊維マットに保水材、土壌改良剤、肥料等を含ませた
もの等が知られている。
【0003】しかしながら、従来、植生基材に用いられ
ていたヤシ繊維は、ココヤシ、ナツメヤシ、あるいはシ
ュロ等であり、これらのヤシ繊維は、麻等、他の天然植
物性繊維に較べれば繊維径(断面径)が太く剛性が大き
いものの、繊維径分布、繊維長分布が比較的狭く、均一
であるため、植生基材として使用した場合、通気、通
水、吸水等の性質と、これらの性質に反する保水性との
バランスが悪く、必ずしも植物の育成に適さない場合が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
のような従来の繊維製植生基材の問題点に鑑み、繊維製
植生基材本来の優れた通気性、通水性、吸水性を長期間
にわたって維持でき、かつ、保水性とのバランスがよ
く、傾斜面、法面、岸辺等の緑化を促進しうる植生基材
を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の植生基材は、上
記課題を解決するために、下記のように構成した。 [1]:少なくとも油ヤシ繊維を含有する繊維からなる
ことを特徴とする植生基材。 [2]油ヤシ繊維の長繊維と短繊維とを組み合わせてな
る植生基材。前記油ヤシ繊維は、その繊維長さの分布が
広く、長繊維と短繊維とが混在している。従って、前記
[1]及び[2]の植生基材は、油ヤシ繊維の長繊維が
3次元に絡み合うことで繊維間に形成される間隙による
優れた通気性、通水性、吸水性を有するとともに、前記
長繊維により形成される間隙に油ヤシ繊維の短繊維が組
み合わされることにより保水性を有し、通気性、通水
性、吸水性と、保水性とが適度にバランスがとれて、植
物の育成に優れたものである。 [3]:不織布状又は繊維マット状とした前記[1]又
は[2]記載の植生基材。この植生基材によれば、油ヤ
シ繊維を不織布状又は繊維マット状としてなるので、油
ヤシ繊維がばらけることなく、植生基材の施工前、施工
時の取り扱い性に優れるとともに、基材の形状、ひいて
は長繊維間の間隙が保持されることで、施工後、長期間
にわたって優れた通気性、通水性、吸水性、及び保水性
が保持される。 [4]:通気性、通水性を有する材料にて被覆してなる
前記[1]〜[3]記載の植生基材。この植生基材によ
れば、基材を被覆した材料により、油ヤシ繊維がばらけ
ることが防止され、植生基材の施工前、施工時の取り扱
い性に優れ、基材の形状、ひいては長繊維間の間隙が保
持されることで、施工後、長期間にわたって優れた通気
性、通水性、吸水性、及び保水性がより確実に維持され
る。 [5]:保水材を含有してなる前記[1]〜[4]記載
の植生基材。この植生基材によれば、保水材により基材
の保水性が確実に維持され、通気性、通水性、及び吸水
性と、保水性とのバランスにより優れる。 [6]:繊維中の油ヤシ長繊維の比率が30重量%以上
である前記[1] 〜[5]に記載の植生基材。この植生
基材によれば、油ヤシ長繊維の割合が上記の範囲内にあ
るので、基材中で油ヤシ長繊維同士が良好に絡み合い、
繊維間の間隙が確実に形成されるとともに、基材を不織
布状、あるいは繊維マット状に容易に形成可能となる。 [7]:繊維結合用バインダーを含ませてなる前記
[1]〜[6]記載の植生基材。この植生基材において
は、前記バインダーにより油ヤシ繊維等の繊維同士の絡
合部が接着されることで、油ヤシ繊維がばらけることな
く、施工前、施工時の取り扱い性が向上し、また、基材
の圧密性がより小さくなり、繊維間に形成される間隙が
保持されて、長期間にわたって良好な通気性、通水性、
吸水性、及び保水性が維持される。 [8]:肥料、土壌改良材、植物種子、及び土砂類のい
ずれかを含む前記[1]〜[7]に記載の植生基材。こ
の植生基材によれば、油ヤシ繊維等の繊維製植生基材の
有する通気性、通水性、吸水性、及び保水性に加えて、
前記肥料、土壌改良材、植物種子、土砂類等により植物
の育成により適したものとなり、より一層緑化が促進さ
れる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の植生基材について
更に詳しく説明する。先ず、本発明の植生基材の主体と
なる油ヤシ繊維は、油ヤシの空果房を解繊して得られる
ものである。この油ヤシ繊維は、解繊の前後には、油分
及び臭いを除去するために必要に応じて洗浄を行う。油
ヤシ繊維の単体は、剛性度が高く、繊維径(断面径)が
150〜650μm程度であり、その毛足すなわち繊維
長さは、約0.5〜30cmと広い分布を持っている。
本発明では、この空果房を解繊して得られる広い繊維長
分布を有し長繊維と短繊維とが混在している油ヤシ繊維
を使用するか、又は空果房を解繊し、長繊維と短繊維と
を分別したのち、両者を適当な比率で組み合わせて植生
基材を構成してなる。
【0007】本発明で前記油ヤシ繊維の長繊維とは、空
果房を解繊して得られる繊維のうちで一般的に油ヤシ繊
維として使用される繊維長さがほぼ5〜30cmあるい
はそれ以上のものをいい、その絡み合いも高度なものが
期待できる。しかも油ヤシ繊維は前記のように繊維径も
太く剛性が大きいことから、この長繊維を絡合させた本
発明の植生基材は圧密されにくい。また、この油ヤシ繊
維のように繊維径が太い繊維の場合には、絡み合った繊
維間に形成される間隙も大きいことから、植生基材とし
ての通気性、通水性、吸水性に優れ、植物の育成に適し
たものとなる。
【0008】一方、本発明において油ヤシ繊維の短繊維
とは、空果房を解繊して得られる繊維のうちで前記長繊
維に較べて繊維長さが短く、ほぼ5cm以下の繊維長さ
のものをいう。このような短繊維が混在する油ヤシ繊維
を使用するか、又はこの短繊維を前記長繊維と組み合わ
せることにより、長繊維によって基材中に形成される間
隙部分に短繊維が組み合わされて保水性に優れたものと
なる。この油ヤシ繊維の短繊維とは、油ヤシ繊維の製造
時に副生する繊維長さの短い繊維であり、油ヤシ繊維の
製造時に、広い繊維長分布を有する繊維混合物中から一
般的に使用される長繊維を分別した後に残るもので、従
来は有効な用途がなく、ほとんど廃棄されていたもので
ある。従って、この副生物である油ヤシ短繊維を利用す
ることで、本発明の植生基材は安価に製造できる。
【0009】前記繊維中の長繊維の割合としては、繊維
全体中で油ヤシ長繊維が少なくとも30重量%以上含ま
れていることが好ましく、より好ましくは、長繊維と短
繊維とが重量比で2:1〜4:1の範囲、更に好ましく
は3:1程度である。長繊維の割合が30重量%よりも
少ない場合には、繊維間の絡み合いが十分でなく、圧密
性が大きくなり、通気性、通水性が悪くなる。また、短
繊維が少なすぎる場合には、保水性が劣るようになる。
【0010】上記のような本発明で用いる油ヤシ繊維
は、他の種類のヤシ繊維に比して解繊等に要する労力が
少なく、そのために製造に要するエネルギーが節減でき
て、コスト的に安くつく。例えばココヤシ繊維では、ヤ
シ殻を軟化させるために長期間水中に浸漬し、その後に
機械的に繊維状に解繊するために長期間多大のエネルギ
ーを必要とする。これに対して油ヤシでは、もともと繊
維状のままで集合体となっている空果房を解繊するか
ら、水中浸漬の必要はなく、解繊のために要するエネル
ギーも非常に少なくて済む。また、油ヤシ繊維はココヤ
シ繊維に比して発塵性が少なく、その取扱いにおいて作
業環境の悪化が避けられ好ましい。油ヤシの果実からは
油ヤシ油が搾取できるが、この果実を採取したあとに残
る空果房には現在のところ特定の用途がなく通常は廃棄
される運命にある。本発明では、原料としてこのような
廃棄物を利用することから、原料が低コストで入手でき
るという利点があり、また廃物を利用するものであるか
ら、木製植生基材の場合のような自然環境の破壊といっ
た問題もない。
【0011】本発明の植生基材には、上記の油ヤシ繊維
に、他のヤシ繊維、有機繊維及び/又は無機繊維を混合
してもよい。油ヤシ繊維以外のヤシ繊維としては、ココ
ヤシ、サゴヤシ、ナツメヤシ、オウギヤシ、ニッパヤ
シ、サトウヤシ、クジャクヤシ、シュロ、トウジュロ、
クロツグ等のヤシ料の植物から採取される繊維状樹皮、
葉柄基部繊維、中果皮繊維等の繊維があり、複数種類の
ヤシ繊維を混合したものでもよい。有機繊維としては天
然植物性繊維や合成繊維が挙げられる。ここで、天然植
物性繊維は、麻を解繊した麻繊維、若竹を解繊した竹繊
維、サトウキビ繊維、へちま繊維、パイナップル繊維、
バナナ繊維、コウリャン繊維、イナワラより得られる繊
維、木質繊維等が例示され、天然植物より得られる繊維
質であれば特に限定はない。合成繊維としてはポリエス
テル繊維、脂肪族又は芳香族ポリアミド繊維、アラミド
繊維、アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレ
ン繊維等のポリオレフィン繊維、ビニリデン繊維、ポリ
塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン、レーヨ
ン、キュプラ、アセテート等の繊維が例示される。ま
た、無機繊維としては、アスベスト、ガラス繊維、炭素
繊維等が例示される。またこれらの繊維は、油ヤシ繊維
に単独で混合しても良く、二種以上を同時に混合しても
よい。油ヤシ繊維に混合する上記繊維の混合率は50重
量%未満、好ましくは40重量%未満、更に好ましくは
30重量%未満である。
【0012】油ヤシ繊維を含有する本発明の植生基材と
して、油ヤシ繊維に、保水材、例えば綿、麻繊維、竹繊
維等の天然植物性繊維を混合した場合、油ヤシ繊維の直
径が約150〜650μmであるのに対して、綿繊維、
麻繊維の直径が数μm〜30μm、竹繊維等の直径が1
0〜200μmと細いため、綿繊維、麻繊維、竹繊維等
の天然植物性繊維がヤシ繊維の長繊維の交差部分等に絡
まり、保水性を有すると考えられ好ましい実施態様であ
る。
【0013】本発明の植生基材は、上記のような油ヤシ
繊維を含有する繊維を適当な厚さに展開すればよい。ま
た、該植生基材の取り扱い性を良くするために、これら
の繊維に結合用バインダーとして、少量の合成樹脂エマ
ルジョン等を噴霧、塗布等により添加してもよい。ここ
で用いる合成樹脂エマルジョンとしては、酢酸ビニル
系、アクリル系、スチレン系、塩化ビニル系、ポリエチ
レン系等の熱可塑型樹脂(特に水性分散液)及び天然ゴ
ムラテックスあるいはSBR等の合成ゴムラテックス等
が例示される。
【0014】更に、前記繊維結合用バインダーとして
は、上記の合成樹脂エマルジョン以外に、熱硬化型樹脂
及び反応硬化型樹脂(常温硬化型樹脂)を用いることも
できる。前記熱硬化型樹脂としては、フェノール樹脂、
アミノ樹脂、及びジアリルフタレート樹脂(DAP樹
脂)等がある。フェノール樹脂には、ノボラック樹脂
(酸触媒、フェノール過剰)、レゾール樹脂(塩基性触
媒、ホルムアルデヒド過剰)、フェノール−メラミン共
重合樹脂、フェノール−メラミン−ユリア共重合樹脂、
アルキルフェノール変成フェノール樹脂、ゴム変成フェ
ノール樹脂等の変成フェノール樹脂がある。アミノ樹脂
には、ユリア樹脂(尿素樹脂)、メラミン樹脂、ユリア
−メラミン共重合樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、及びア
セトグアナミン樹脂がある。また、前記反応硬化型樹脂
(常温硬化型樹脂)としては、フラン樹脂、アルキッド
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、変性(変成)シリコーン樹脂、及びシリコーン
樹脂等がある。
【0015】上記のような繊維結合用バインダーには、
粉末状のものと液状のものとがあるが、繊維への付着性
を考慮すると、均一に付着させやすい液状のものが好ま
しい。バインダーには、必要に応じて可塑剤、充填剤、
補強材、垂れ防止剤、着色剤、老化防止剤、接着促進
剤、硬化触媒、物性調整剤等を配合し得る。尚、接着付
与剤として、コンニャク、小麦粉、デンプン等を添加し
得る。
【0016】上記のような繊維結合用バインダーは、油
ヤシ繊維を含有する繊維からなる植生基材に噴霧又は塗
布等により付着させる。バインダーの付着量は、基材1
00重量部に対して0.1〜10重量部が好ましい。ま
た基材の目付は、使用場所、使用方法により異なるが、
例えば0.1kg/m2 〜10kg/m2 の範囲、好ま
しくは0.3kg/m2 〜5kg/m2 の範囲、更に好
ましくは0.5kg/m2 〜2kg/m2 の範囲であ
る。
【0017】更に好ましい操作としては、展開して形成
された繊維マット状基材を、ニードルパンチ等により不
織布様又は三次元編組織状に繊維を絡み合わせる処理を
行って緻密にし、不織布状、繊維マット状の基材とす
る。
【0018】また、上記のような油ヤシ繊維を含有する
繊維からなる本発明に係る植生基材は、これを通気性、
通水性を有する材料で被覆するようにしてもよい。具体
的には、前記繊維をそのまま、あるいは不織布状あるい
は繊維マット状とした植生基材を、ナイロンネットのよ
うな網袋に詰めたり、あるいは金網で包むようにしても
よい。また、紐や針金を周囲に巻き付けるだけでもよ
く、要するに施工前の取り扱い時、更には施工後に、基
材を構成する繊維がばらけないようにすればよい。
【0019】上記のような本発明に係る油ヤシ繊維を含
有する繊維からなる植生基材には、更に保水材、肥料、
土壌改良材、植物種子、土砂等を含ませておいてもよ
い。
【0020】前記保水材としては、先に示した綿、麻繊
維、竹繊維等の天然植物性繊維の他、パルプ、おがく
ず、籾殻等が挙げられる。土壌改良材としては、バーク
堆肥、ピートモス、パーライト、山砂などが例示できる
が、これらに限定されるものではない。また、植物種子
としては、例えば、ウィービングラブグラス、ケンタッ
キー31フェスタ、クリービングレッドフェスタ、ケンタ
ッキーブルーグラス、オーチャードグラス、レッドトッ
プ、ライグラス、ホワイトクローバー、野芝、こうらい
芝、ハイブリッドバーミューダグラスなどが例示される
が、これらに限定されず、広く植物種子であれば選択可
能である。
【0021】前記のような保水材、肥料、土壌改良材、
植物種子、土砂等は、油ヤシ繊維等の繊維を混合して基
材を形成する際に同時に混合してもよいし、繊維で基材
を形成したのち、吹き付け等により基材内に含ませるよ
うにしてもよい。
【0022】
【実施例】各種ヤシ繊維、保水材、及び堆肥を下記表1
に示す割合で混合し、展開して植生基材を作成した。
【0023】
【表1】
【0024】上記で作成した各植生基材について、下記
のような吸水試験、保水性試験、及び発芽育成試験を実
施した。結果を表2に示す。
【0025】[吸水試験方法]植生基材が植物育成に必
要な水分を吸収する能力を調べるための試験であり、各
試料の重量を測定し、次に各試料を24時間水中に置
き、充分吸水させた後に重量を測定し、この前後の重量
差を吸水量とした。
【0026】[保水性試験]植生基材が降雨等の水分を
吸水して、それを植物に徐々に供給する能力を調べるた
めの試験であり、各試料に同量の水(100cc)を加
えて35℃で緩やかな乾燥を行い、残留水分の経時変化
を測定した。
【0027】[発芽育成試験」厚さ5cmの植生基材
に、それぞれ種子(ケンタッキーブルーグラス)を20
0粒ずつ埋め込み、25℃の温室内の条件下で、発芽
率、草丈の経時変化を調べた。
【0028】
【表2】
【0029】表2の結果から、油ヤシ繊維を主体とする
実施例1〜3の植生基材は、繊維基材なし(参考例)の
場合や、ココヤシ繊維を主体とする従来タイプの繊維製
基材の場合(比較例)と比較して、明らかに吸水性と保
水性のバランスに優れており、また、発芽性に関して
も、実施例1〜3の植生基材は、他のものに較べてやや
優れていることがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の植生基材は、繊維径が太く、また、繊維長さの分布の
広い油ヤシ繊維をそのまま、又は油ヤシ繊維を長繊維と
短繊維とに分別したのち適当な比率で組み合わせた繊維
を用いてなるので、繊維長の長いものと短いものとの組
み合わせにより、圧密性が小さく、通気性、通水性、吸
水性に優れたものとしうると同時に、長繊維間の空隙部
分に短繊維により保水性が付与される結果、通気性、通
水性、吸水性、及び保水性のバランスがよく、植物の発
芽、育成に適している。従って、この植生基材は、傾斜
面、法面、岸辺等の緑化に極めて有用である。また、本
発明の植生基材は、資源の豊富なヤシ繊維を利用してな
るので低コストで製造することができ、更に、油ヤシ繊
維の製造時に副生する短繊維を利用するので、油ヤシ繊
維を無駄なく使用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも油ヤシ繊維を含有してなる繊
    維からなることを特徴とする植生基材。
  2. 【請求項2】 油ヤシ繊維の長繊維と短繊維とを組み合
    わせてなる請求項1記載の植生基材。
  3. 【請求項3】 不織布状又は繊維マット状とした請求項
    1又は2記載の植生基材。
  4. 【請求項4】 通気性、通水性を有する材料にて被覆し
    てなる請求項1〜3のいずれかに記載の植生基材。
  5. 【請求項5】 保水材を含有してなる請求項1〜4のい
    ずれかに記載の植生基材。
  6. 【請求項6】 繊維中の油ヤシ長繊維の割合が30重量
    %以上である請求項1〜5のいずれかに記載の植生基
    材。
  7. 【請求項7】 繊維結合用バインダーを含ませてなる請
    求項1〜6のいずれかに記載の植生基材。
  8. 【請求項8】 肥料、土壌改良材、植物種子、及び土砂
    類の少なくともいずれかひとつを含む請求項1〜7のい
    ずれかに記載の植生基材。
JP10277098A 1998-04-14 1998-04-14 植生基材 Pending JPH11293677A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011224479A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Japan International Research Center For Agricultural Services 吸水性素材

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