JPH11293930A - 耐震補強用部材及び耐震補強構造 - Google Patents
耐震補強用部材及び耐震補強構造Info
- Publication number
- JPH11293930A JPH11293930A JP10496098A JP10496098A JPH11293930A JP H11293930 A JPH11293930 A JP H11293930A JP 10496098 A JP10496098 A JP 10496098A JP 10496098 A JP10496098 A JP 10496098A JP H11293930 A JPH11293930 A JP H11293930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seismic
- column
- polymer resin
- reinforcement
- bending
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 地震力等による曲げモーメント及びせん断力
に対して、構造がシンプルで手間がかからず、且つ低コ
ストで十分な曲げ耐力或いはせん断耐力を得ることが出
来る耐震補強用部材及び耐震補強構造を提供する。 【解決手段】 建築物の柱2と、梁等の水平部材3とに
設けられ、水平方向の地震力に対して前記柱2と前記水
平部材3を耐震補強する耐震補強用部材4であって、金
属層41、41と、高分子樹脂層42と、を含む板体に
より構成されるとともに、前記板体が円弧状に曲げられ
ることにより形成される曲部4aを備えた。
に対して、構造がシンプルで手間がかからず、且つ低コ
ストで十分な曲げ耐力或いはせん断耐力を得ることが出
来る耐震補強用部材及び耐震補強構造を提供する。 【解決手段】 建築物の柱2と、梁等の水平部材3とに
設けられ、水平方向の地震力に対して前記柱2と前記水
平部材3を耐震補強する耐震補強用部材4であって、金
属層41、41と、高分子樹脂層42と、を含む板体に
より構成されるとともに、前記板体が円弧状に曲げられ
ることにより形成される曲部4aを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱と、梁又は床を
含む建築物における水平方向の地震力に対する耐震補強
構造に関する。
含む建築物における水平方向の地震力に対する耐震補強
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロサンゼルス大地震、或いは阪神
淡路大震災のような大地震が相次ぎ、より耐震性能に優
れた建築物が望まれている。従来、図11に示すような
柱101と梁102を含む架構100においては、水平
方向の地震力Fを受けた場合に、前記柱101と前記梁
102には、図12に示すような曲げモーメントとせん
断力が作用する。そして、地震力Fによる曲げモーメン
トが前記柱101の曲げ耐力よりも大きい場合には、前
記柱101は曲がり、地震力Fによるせん断力が前記柱
101のせん断耐力よりも大きい場合には、せん断破壊
を生じてしまう。
淡路大震災のような大地震が相次ぎ、より耐震性能に優
れた建築物が望まれている。従来、図11に示すような
柱101と梁102を含む架構100においては、水平
方向の地震力Fを受けた場合に、前記柱101と前記梁
102には、図12に示すような曲げモーメントとせん
断力が作用する。そして、地震力Fによる曲げモーメン
トが前記柱101の曲げ耐力よりも大きい場合には、前
記柱101は曲がり、地震力Fによるせん断力が前記柱
101のせん断耐力よりも大きい場合には、せん断破壊
を生じてしまう。
【0003】そこで、曲げ耐力が不足している場合の耐
震補強方法として、例えば、柱の表面に鋼管を取り付け
たり、或いは図13に示すように炭素繊維シート103
等を柱101に巻いて前記柱101の強度を上げる方法
等が知られている。また、柱101のせん断耐力が不足
している場合の耐震補強方法として、例えば、図14に
示すような、柱101と梁102の間にフレーム104
を取付け、対角線状にブレース105,105を設ける
方法も知られている。
震補強方法として、例えば、柱の表面に鋼管を取り付け
たり、或いは図13に示すように炭素繊維シート103
等を柱101に巻いて前記柱101の強度を上げる方法
等が知られている。また、柱101のせん断耐力が不足
している場合の耐震補強方法として、例えば、図14に
示すような、柱101と梁102の間にフレーム104
を取付け、対角線状にブレース105,105を設ける
方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、曲げ耐
力補強としての上記鋼管或いは炭素繊維シート103等
を用いて柱101の強度を上げる方法では、例えば、炭
素繊維シート103を巻く手間とコストが必要であると
いう問題点を有していた。また、せん断耐力補強として
の上記ブレース105を用いる方法においても、引張に
対してはブレース105は有効であるが、圧縮に対して
はブレース105の座屈が生じてしまうケースが考えら
れ、この場合急激な耐力低下が生じてしまうため必ずし
も有効でないこともある。更に、ブレース105を取り
付けることにより、柱101と梁102の間の開口部面
積が少なくなるという問題点も有していた。
力補強としての上記鋼管或いは炭素繊維シート103等
を用いて柱101の強度を上げる方法では、例えば、炭
素繊維シート103を巻く手間とコストが必要であると
いう問題点を有していた。また、せん断耐力補強として
の上記ブレース105を用いる方法においても、引張に
対してはブレース105は有効であるが、圧縮に対して
はブレース105の座屈が生じてしまうケースが考えら
れ、この場合急激な耐力低下が生じてしまうため必ずし
も有効でないこともある。更に、ブレース105を取り
付けることにより、柱101と梁102の間の開口部面
積が少なくなるという問題点も有していた。
【0005】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めに為されたものであって、地震力等による曲げモーメ
ント及びせん断力に対して、構造がシンプルで手間がか
からず、且つ低コストで十分な曲げ耐力或いはせん断耐
力を得ることが出来る耐震補強用部材及び耐震補強構造
を提供することを目的とする。
めに為されたものであって、地震力等による曲げモーメ
ント及びせん断力に対して、構造がシンプルで手間がか
からず、且つ低コストで十分な曲げ耐力或いはせん断耐
力を得ることが出来る耐震補強用部材及び耐震補強構造
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、建築物の柱と、梁等の水平
部材とに設けられ、水平方向の地震力に対して前記柱と
前記水平部材を耐震補強する耐震補強用部材であって、
金属層と、高分子樹脂層と、を含む板体により構成され
るとともに、前記板体が円弧状に曲げられることにより
形成される曲部を備えていることを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、建築物の柱と、梁等の水平
部材とに設けられ、水平方向の地震力に対して前記柱と
前記水平部材を耐震補強する耐震補強用部材であって、
金属層と、高分子樹脂層と、を含む板体により構成され
るとともに、前記板体が円弧状に曲げられることにより
形成される曲部を備えていることを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、耐震補強用
部材は、所定の強度を有する金属層と、減衰機能を有す
る高分子樹脂層と、を含む板体により構成されるととも
に、板体が円弧状に曲げられることにより形成される曲
部を備えているので、例えば、柱と梁が交差する交差部
に曲部が外側に向かって凸になるように、この耐震補強
用部材を設けた場合、地震力によって柱や梁に生じた曲
げモーメントを耐震補強用部材の曲げ抵抗力によって抗
することが出来て、建築物の曲げ耐力を補強させること
が出来る。特に、耐震補強用部材は、所定の強度を有す
る金属層と減衰機能を有する高分子樹脂層とを含む板体
から構成されているので、金属層により曲げ抵抗力が得
られるとともに、高分子樹脂層により減衰効果が得られ
ることとなって、より効果的な耐震性能を有することと
なる。即ち、この耐震補強用部材は、曲げモーメントの
大きい柱と水平部材の交差する交差部に設けられ、柱や
水平部材の受ける曲げモーメントを耐震補強用部材の曲
げ抵抗力で分担することにより建築物の曲げ耐力を大き
くさせることが出来ることとなって、従来の鋼管或いは
炭素繊維シート等を用いて柱の強度を上げて補強してい
た場合に比べて、同等或いはそれ以上の曲げ耐力を得る
ことが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替
えが容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐
震補強を施すことが出来る。
部材は、所定の強度を有する金属層と、減衰機能を有す
る高分子樹脂層と、を含む板体により構成されるととも
に、板体が円弧状に曲げられることにより形成される曲
部を備えているので、例えば、柱と梁が交差する交差部
に曲部が外側に向かって凸になるように、この耐震補強
用部材を設けた場合、地震力によって柱や梁に生じた曲
げモーメントを耐震補強用部材の曲げ抵抗力によって抗
することが出来て、建築物の曲げ耐力を補強させること
が出来る。特に、耐震補強用部材は、所定の強度を有す
る金属層と減衰機能を有する高分子樹脂層とを含む板体
から構成されているので、金属層により曲げ抵抗力が得
られるとともに、高分子樹脂層により減衰効果が得られ
ることとなって、より効果的な耐震性能を有することと
なる。即ち、この耐震補強用部材は、曲げモーメントの
大きい柱と水平部材の交差する交差部に設けられ、柱や
水平部材の受ける曲げモーメントを耐震補強用部材の曲
げ抵抗力で分担することにより建築物の曲げ耐力を大き
くさせることが出来ることとなって、従来の鋼管或いは
炭素繊維シート等を用いて柱の強度を上げて補強してい
た場合に比べて、同等或いはそれ以上の曲げ耐力を得る
ことが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替
えが容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐
震補強を施すことが出来る。
【0008】また、例えば、耐震補強用部材を柱と梁が
交差する交差部に曲部が内側に向かって凸になるように
設けた場合、地震力によって柱や水平部材にせん断力が
生じても耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力により建
築物のせん断耐力が補強されることとなる。即ち、この
耐震補強用部材は、せん断力が働く柱と水平部材の交差
する部分に設けられ、柱や水平部材の受けるせん断力を
耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力で分担させること
により建築物のせん断耐力を大きくさせることが出来る
こととなって、従来のブレースを用いて補強していた場
合に比べて、同等或いはそれ以上のせん断耐力を得るこ
とが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替え
が容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐震
補強を図ることが出来る。
交差する交差部に曲部が内側に向かって凸になるように
設けた場合、地震力によって柱や水平部材にせん断力が
生じても耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力により建
築物のせん断耐力が補強されることとなる。即ち、この
耐震補強用部材は、せん断力が働く柱と水平部材の交差
する部分に設けられ、柱や水平部材の受けるせん断力を
耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力で分担させること
により建築物のせん断耐力を大きくさせることが出来る
こととなって、従来のブレースを用いて補強していた場
合に比べて、同等或いはそれ以上のせん断耐力を得るこ
とが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替え
が容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐震
補強を図ることが出来る。
【0009】更に、耐震補強用部材は、柱と水平部材の
交差する交差部に設けられているので、従来のブレース
による補強に比べ、開口部をより広くとれることとなっ
て、広い窓などを設けることが出来る。加えて、耐震補
強用部材は、円弧状の曲部を有しているので、従来のブ
レースによる補強のように圧縮変形によるブレースの座
屈が生じることがなく、圧縮変形に対しても耐震効果が
得られる。
交差する交差部に設けられているので、従来のブレース
による補強に比べ、開口部をより広くとれることとなっ
て、広い窓などを設けることが出来る。加えて、耐震補
強用部材は、円弧状の曲部を有しているので、従来のブ
レースによる補強のように圧縮変形によるブレースの座
屈が生じることがなく、圧縮変形に対しても耐震効果が
得られる。
【0010】ここで、水平部材は、梁や床など、柱に水
平方向に設けられる部材であればどのようなものでもよ
い。所定の強度を有する金属層としては、例えば、鋼鉄
製のものが挙げられるが、特に限定するものではなく、
所定の強度が得られるものであればよい。高分子樹脂と
しては、例えば、ゴム、エポキシ系高分子材料、或いは
アクリル系高分子材料などであるが、減衰機能を有する
ものであれば、これ以外のものでもよい。金属層と高分
子樹脂層は、2層状態のものであってもよいし、或いは
請求項2記載の耐震補強用部材のように高分子樹脂層が
2つの金属層にサンドされた3層状態ものであってもよ
いし、また、金属層と高分子樹脂層以外の層を含むもの
であってもよい。
平方向に設けられる部材であればどのようなものでもよ
い。所定の強度を有する金属層としては、例えば、鋼鉄
製のものが挙げられるが、特に限定するものではなく、
所定の強度が得られるものであればよい。高分子樹脂と
しては、例えば、ゴム、エポキシ系高分子材料、或いは
アクリル系高分子材料などであるが、減衰機能を有する
ものであれば、これ以外のものでもよい。金属層と高分
子樹脂層は、2層状態のものであってもよいし、或いは
請求項2記載の耐震補強用部材のように高分子樹脂層が
2つの金属層にサンドされた3層状態ものであってもよ
いし、また、金属層と高分子樹脂層以外の層を含むもの
であってもよい。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の耐
震補強用部材において、前記高分子樹脂層は、二つの前
記金属層に挟まれていることを特徴としている。
震補強用部材において、前記高分子樹脂層は、二つの前
記金属層に挟まれていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明によれば、高分子樹脂
層は、二つの金属層に挟まれているので、高分子樹脂層
が保護されることとなって、高分子樹脂層を劣化させる
ことがなく、安定した減衰機能を発揮させることが出来
る。
層は、二つの金属層に挟まれているので、高分子樹脂層
が保護されることとなって、高分子樹脂層を劣化させる
ことがなく、安定した減衰機能を発揮させることが出来
る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の耐震補強用部材を用いた耐震補強構造であっ
て、前記耐震補強用部材の端部が前記柱と前記水平部材
とが交差する交差部の前記柱と前記水平部材とに各々固
定されていることを特徴としている。
項2記載の耐震補強用部材を用いた耐震補強構造であっ
て、前記耐震補強用部材の端部が前記柱と前記水平部材
とが交差する交差部の前記柱と前記水平部材とに各々固
定されていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、耐震補強用
部材の端部が各々柱と水平部材とが交差する交差部の柱
と水平部材とに固定されているので、請求項1に記載し
た効果を確実に得ることが出来ることとなって、耐震性
能に優れた耐震補強構造にすることが出来る。
部材の端部が各々柱と水平部材とが交差する交差部の柱
と水平部材とに固定されているので、請求項1に記載し
た効果を確実に得ることが出来ることとなって、耐震性
能に優れた耐震補強構造にすることが出来る。
【0015】ここで、耐震補強用部材の柱或いは梁への
固定は、ボルト等により行う。
固定は、ボルト等により行う。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
架構における耐震補強用部材の実施の形態を詳細に説明
する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明に係る第1の実施
の形態の耐震補強用部材を用いた耐震補強部の正面図で
ある。図1に示す耐震補強部1は、柱2、2と、この柱
2、2と交差するように設けられた水平部材としての梁
3、3とを備えた建築物としての架構において、前記柱
2、2と前記梁3、3とが交差する交差部Oの前記柱2
と前記梁3とに、交差部Oから外側に向かって凸となる
ような円弧状の曲部4a…を有するダンパ4…(耐震補
強用部材)がそれぞれ設けられている。
架構における耐震補強用部材の実施の形態を詳細に説明
する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明に係る第1の実施
の形態の耐震補強用部材を用いた耐震補強部の正面図で
ある。図1に示す耐震補強部1は、柱2、2と、この柱
2、2と交差するように設けられた水平部材としての梁
3、3とを備えた建築物としての架構において、前記柱
2、2と前記梁3、3とが交差する交差部Oの前記柱2
と前記梁3とに、交差部Oから外側に向かって凸となる
ような円弧状の曲部4a…を有するダンパ4…(耐震補
強用部材)がそれぞれ設けられている。
【0017】前記ダンパ4…の両端部は、前記各交差部
Oの前記柱2と前記梁3、3にボルト5…等によって取
り付けられている。前記鋼製ダンパ4は、図2に示すよ
うに、例えば、2枚の鋼製板41、41(金属層)に高
分子樹脂板42(高分子樹脂層)がサンドされた3層構
造の板体からなり、この板体が円弧状の曲部4aを有す
るように曲げられることにより形成されている。従っ
て、高分子樹脂層42が保護されることとなって、高分
子樹脂層42を劣化させることがなく、安定した減衰機
能を発揮させることが出来る。前記高分子樹脂板42
は、例えば、衝撃力を減衰する減衰機能を有するアクリ
ル系樹脂を使用する。
Oの前記柱2と前記梁3、3にボルト5…等によって取
り付けられている。前記鋼製ダンパ4は、図2に示すよ
うに、例えば、2枚の鋼製板41、41(金属層)に高
分子樹脂板42(高分子樹脂層)がサンドされた3層構
造の板体からなり、この板体が円弧状の曲部4aを有す
るように曲げられることにより形成されている。従っ
て、高分子樹脂層42が保護されることとなって、高分
子樹脂層42を劣化させることがなく、安定した減衰機
能を発揮させることが出来る。前記高分子樹脂板42
は、例えば、衝撃力を減衰する減衰機能を有するアクリ
ル系樹脂を使用する。
【0018】なお、前記鋼製板41及び高分子樹脂板4
2の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲げ耐
力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
2の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲げ耐
力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
【0019】次に、前記鋼製ダンパ4…が設けられる耐
震補強部1に作用する曲げモーメントと、これに対する
曲げ耐力との関係を図3と図4に示す模式図を用いて説
明する。まず、図3の状態で、前記柱2に、例えば、図
中の矢印の方向に地震力が作用した場合、前記柱2及び
前記梁3は、図4の模式図に誇張して示したような変形
が生じる。ここで、曲げモーメントは、中心Oに近づく
ほど大きくなる(例えば、曲げモーメント大部21、3
1)。
震補強部1に作用する曲げモーメントと、これに対する
曲げ耐力との関係を図3と図4に示す模式図を用いて説
明する。まず、図3の状態で、前記柱2に、例えば、図
中の矢印の方向に地震力が作用した場合、前記柱2及び
前記梁3は、図4の模式図に誇張して示したような変形
が生じる。ここで、曲げモーメントは、中心Oに近づく
ほど大きくなる(例えば、曲げモーメント大部21、3
1)。
【0020】この状態において、例えば、前記柱2は、
ダンパ4…の曲げ抵抗力によって、曲げモーメント大部
21の曲げ耐力が補強される。同様に、前記梁3は、ダ
ンパ4…の曲げ抵抗力によって、曲げモーメント大部3
1の曲げ耐力が補強される。
ダンパ4…の曲げ抵抗力によって、曲げモーメント大部
21の曲げ耐力が補強される。同様に、前記梁3は、ダ
ンパ4…の曲げ抵抗力によって、曲げモーメント大部3
1の曲げ耐力が補強される。
【0021】以上説明した本発明の第1の実施に形態に
係る耐震補強構造によれば、前記柱2と前記梁3とが交
差する交差部Oの前記柱2と前記梁3とに設けられた弧
状のダンパ4…は、交差部Oから外側に向かって凸とな
るようにされているので、地震力によって前記柱2や前
記梁3に曲げモーメントが生じた場合でも、ダンパ4…
の曲げ抵抗力により前記梁3の曲げ耐力が補強される。
即ち、前記柱2や前記梁3の受ける曲げモーメントを前
記ダンパ4…の曲げ抵抗力で分担することにより建築物
としての架構の曲げ耐力を大きくさせることが出来るこ
ととなって、従来の鋼管或いは炭素繊維シート等を用い
て柱の強度を上げて補強していた場合に比べて、前記ダ
ンパ4…の取付、取り替えが容易で手間がかからず、且
つ低コストで耐震補強させることが出来る。特に、ダン
パ4…は、所定の強度を有する金属層41と減衰機能を
有する高分子樹脂層42とを含む板体から構成されてい
るので、金属層41により曲げ抵抗力が得られるととも
に、高分子樹脂層42により減衰効果が得られることと
なって、より効果的な耐震性能を有することとなる。
係る耐震補強構造によれば、前記柱2と前記梁3とが交
差する交差部Oの前記柱2と前記梁3とに設けられた弧
状のダンパ4…は、交差部Oから外側に向かって凸とな
るようにされているので、地震力によって前記柱2や前
記梁3に曲げモーメントが生じた場合でも、ダンパ4…
の曲げ抵抗力により前記梁3の曲げ耐力が補強される。
即ち、前記柱2や前記梁3の受ける曲げモーメントを前
記ダンパ4…の曲げ抵抗力で分担することにより建築物
としての架構の曲げ耐力を大きくさせることが出来るこ
ととなって、従来の鋼管或いは炭素繊維シート等を用い
て柱の強度を上げて補強していた場合に比べて、前記ダ
ンパ4…の取付、取り替えが容易で手間がかからず、且
つ低コストで耐震補強させることが出来る。特に、ダン
パ4…は、所定の強度を有する金属層41と減衰機能を
有する高分子樹脂層42とを含む板体から構成されてい
るので、金属層41により曲げ抵抗力が得られるととも
に、高分子樹脂層42により減衰効果が得られることと
なって、より効果的な耐震性能を有することとなる。
【0022】[第2の実施の形態]図5は、本発明に係
る第2の実施の形態の耐震補強構造を示した架構の正面
図である。図5に示す耐震補強部10は、柱11、11
と、この柱11、11と交差するように設けられた水平
部材としての梁12、12とから構成された建築物とし
ての架構において、前記柱11、11と前記梁12、1
2とが交差する交差部Pの前記柱11、11と前記梁1
2、12とに、交差部Pに向かって凸となるような弧状
の曲部を有するダンパ13…(耐震補強用部材)がそれ
ぞれ設けられている。
る第2の実施の形態の耐震補強構造を示した架構の正面
図である。図5に示す耐震補強部10は、柱11、11
と、この柱11、11と交差するように設けられた水平
部材としての梁12、12とから構成された建築物とし
ての架構において、前記柱11、11と前記梁12、1
2とが交差する交差部Pの前記柱11、11と前記梁1
2、12とに、交差部Pに向かって凸となるような弧状
の曲部を有するダンパ13…(耐震補強用部材)がそれ
ぞれ設けられている。
【0023】前記ダンパ13…の両端部は、前記各交差
部Pの前記柱2、2と前記梁3、3にボルト14…等に
よって取り付けられている。前記ダンパ13…は、図6
に示すように、例えば、2枚の鋼製板131、131
(金属層)に高分子樹脂板132(高分子樹脂層)がサ
ンドされた3層構造の板体からなり、この板体が円弧状
の曲部13aを有するように曲げられることにより形成
されている。前記高分子樹脂板131は、例えば、衝撃
力を減衰する減衰機能を有するアクリル系樹脂を使用す
る。
部Pの前記柱2、2と前記梁3、3にボルト14…等に
よって取り付けられている。前記ダンパ13…は、図6
に示すように、例えば、2枚の鋼製板131、131
(金属層)に高分子樹脂板132(高分子樹脂層)がサ
ンドされた3層構造の板体からなり、この板体が円弧状
の曲部13aを有するように曲げられることにより形成
されている。前記高分子樹脂板131は、例えば、衝撃
力を減衰する減衰機能を有するアクリル系樹脂を使用す
る。
【0024】なお、前記鋼製板131及び高分子樹脂板
132の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲
げ耐力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
132の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲
げ耐力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
【0025】次に、前記ダンパ13…が設けられる耐震
補強部10に作用するせん断力と、これに対するせん断
耐力との関係を図7と図8に示す模式図を用いて説明す
る。まず、図7の状態で、前記柱2に、例えば、図中の
矢印の方向に地震力が作用した場合、前記柱11及び前
記梁12は、図8に模式的に誇張して示したような変形
が生じる。
補強部10に作用するせん断力と、これに対するせん断
耐力との関係を図7と図8に示す模式図を用いて説明す
る。まず、図7の状態で、前記柱2に、例えば、図中の
矢印の方向に地震力が作用した場合、前記柱11及び前
記梁12は、図8に模式的に誇張して示したような変形
が生じる。
【0026】この状態において、例えば、前記柱11
は、ダンパ13…の曲げ抵抗力と引張力とによって、せ
ん断耐力が補強される。同様に、前記梁12は、ダンパ
13…の曲げ抵抗力とダンパ13…の引張力とによっ
て、せん断耐力が補強され、ダンパ13…の曲げ抵抗力
と引張力とによって、せん断耐力が補強される。
は、ダンパ13…の曲げ抵抗力と引張力とによって、せ
ん断耐力が補強される。同様に、前記梁12は、ダンパ
13…の曲げ抵抗力とダンパ13…の引張力とによっ
て、せん断耐力が補強され、ダンパ13…の曲げ抵抗力
と引張力とによって、せん断耐力が補強される。
【0027】以上説明した本発明の第2の実施に形態に
係る耐震補強構造によれば、前記柱11と前記梁12と
が交差する交差部Pの柱11と前記梁12とに設けられ
た弧状のダンパ13…は、交差部Pに向かって凸となる
ようにされているので、地震力によって柱11や前記梁
12にせん断力が生じた場合でも、ダンパ13…の曲げ
抵抗力と引張力によってせん断耐力が補強される。即
ち、このダンパ13…は、前記柱11と前記梁12の交
差する交差部Pに設けられ、前記柱11や前記梁12の
受けるせん断力をダンパ13…の曲げ抵抗力と引張力で
分担することにより建築物のせん断耐力を大きくさせる
ことが出来ることとなって、従来のブレースを用いて補
強していた場合に比べて、同等或いはそれ以上のせん断
耐力を得ることが出来るとともに、ダンパ13…の取
付、取り替えが容易で手間がかからず、且つ低コストで
耐震補強させることが出来る。特に、ダンパ13…は、
所定の強度を有する金属層131と減衰機能を有する高
分子樹脂層132とを含む板体から構成されているの
で、金属層131により曲げ抵抗力が得られるととも
に、高分子樹脂層132により減衰効果が得られること
となって、より効果的な耐震性能を有することとなる。
係る耐震補強構造によれば、前記柱11と前記梁12と
が交差する交差部Pの柱11と前記梁12とに設けられ
た弧状のダンパ13…は、交差部Pに向かって凸となる
ようにされているので、地震力によって柱11や前記梁
12にせん断力が生じた場合でも、ダンパ13…の曲げ
抵抗力と引張力によってせん断耐力が補強される。即
ち、このダンパ13…は、前記柱11と前記梁12の交
差する交差部Pに設けられ、前記柱11や前記梁12の
受けるせん断力をダンパ13…の曲げ抵抗力と引張力で
分担することにより建築物のせん断耐力を大きくさせる
ことが出来ることとなって、従来のブレースを用いて補
強していた場合に比べて、同等或いはそれ以上のせん断
耐力を得ることが出来るとともに、ダンパ13…の取
付、取り替えが容易で手間がかからず、且つ低コストで
耐震補強させることが出来る。特に、ダンパ13…は、
所定の強度を有する金属層131と減衰機能を有する高
分子樹脂層132とを含む板体から構成されているの
で、金属層131により曲げ抵抗力が得られるととも
に、高分子樹脂層132により減衰効果が得られること
となって、より効果的な耐震性能を有することとなる。
【0028】また、ダンパ13…は、交差部Pに向かっ
て凸となるようにされているので、従来のブレースによ
る補強に比べ、開口部をより広くとれることとなって、
広い窓などを設けることが出来る。また、ダンパ13…
は弧状とされているので、従来のブレースによる補強の
ように圧縮変形によるブレースの座屈が生じることがな
く、圧縮変形に対しても耐震補強効果が得られる。
て凸となるようにされているので、従来のブレースによ
る補強に比べ、開口部をより広くとれることとなって、
広い窓などを設けることが出来る。また、ダンパ13…
は弧状とされているので、従来のブレースによる補強の
ように圧縮変形によるブレースの座屈が生じることがな
く、圧縮変形に対しても耐震補強効果が得られる。
【0029】[第3の実施の形態]図9は、本発明に係
る第3の実施の形態の耐震補強構造を示した架構の正面
図である。図9に示す耐震補強構造20は、柱21、2
1と、この柱21、21と交差するように設けられた水
平部材としての梁22、22とから構成された建築物と
しての架構において、前記柱21、21と前記梁22、
22とで形成される開口部23に、下方の二つの角部2
3a、23aから斜めにブレース24が設けられてい
る。そして、この二つのブレース24の上端に接合して
平板25が設けられている。さらに、この平板25と前
記梁22とに弧状の曲部26aを有するダンパ26、2
6(耐震補強用部材)が固定されている。
る第3の実施の形態の耐震補強構造を示した架構の正面
図である。図9に示す耐震補強構造20は、柱21、2
1と、この柱21、21と交差するように設けられた水
平部材としての梁22、22とから構成された建築物と
しての架構において、前記柱21、21と前記梁22、
22とで形成される開口部23に、下方の二つの角部2
3a、23aから斜めにブレース24が設けられてい
る。そして、この二つのブレース24の上端に接合して
平板25が設けられている。さらに、この平板25と前
記梁22とに弧状の曲部26aを有するダンパ26、2
6(耐震補強用部材)が固定されている。
【0030】前記ダンパ26…の両端部は、前記各交差
部Qの前記柱21、21と前記梁23、23にボルト2
7…等によって取り付けられている。前記ダンパ26…
は、図10に示すように、例えば、2枚の鋼製板26
1、261(金属層)に高分子樹脂板262(高分子樹
脂層)がサンドされた3層構造の板体からなり、この板
体が円弧状の曲部26aを有するように曲げられること
により形成されている。前記高分子樹脂板262は、例
えば、衝撃力を減衰する減衰機能を有するアクリル系樹
脂を使用する。
部Qの前記柱21、21と前記梁23、23にボルト2
7…等によって取り付けられている。前記ダンパ26…
は、図10に示すように、例えば、2枚の鋼製板26
1、261(金属層)に高分子樹脂板262(高分子樹
脂層)がサンドされた3層構造の板体からなり、この板
体が円弧状の曲部26aを有するように曲げられること
により形成されている。前記高分子樹脂板262は、例
えば、衝撃力を減衰する減衰機能を有するアクリル系樹
脂を使用する。
【0031】なお、前記鋼製板261及び高分子樹脂板
262の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲
げ耐力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
262の寸法は設計事項であり、設けられる建築物の曲
げ耐力や必要とされる曲げ耐力等によって決定される。
【0032】以上説明した本発明の第3の実施に形態に
係る耐震補強構造によれば、ブレースの一部に弧状の曲
部26aを有するダンパ26…が取り付けられているの
で、従来のブレースによる補強のように圧縮変形による
ブレースの座屈が生じることがなく、圧縮変形に対して
も耐震補強効果が得られる。
係る耐震補強構造によれば、ブレースの一部に弧状の曲
部26aを有するダンパ26…が取り付けられているの
で、従来のブレースによる補強のように圧縮変形による
ブレースの座屈が生じることがなく、圧縮変形に対して
も耐震補強効果が得られる。
【0033】なお、上記第1〜3の実施の形態のダンパ
4、13、26は、別個に用いてもよく、或いは併用し
てもよい。併用することにより、曲げ耐力とせん断耐力
の両方について補強することができる。また、高分子樹
脂として、アクリル系高分子樹脂を使用したが、これ以
外にも例えば、エポキシ系高分子樹脂など、減衰機能を
有する高分子樹脂であれば、どのようなものであっても
よい。
4、13、26は、別個に用いてもよく、或いは併用し
てもよい。併用することにより、曲げ耐力とせん断耐力
の両方について補強することができる。また、高分子樹
脂として、アクリル系高分子樹脂を使用したが、これ以
外にも例えば、エポキシ系高分子樹脂など、減衰機能を
有する高分子樹脂であれば、どのようなものであっても
よい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、耐震補強
用部材は、所定の強度を有する金属層と、減衰機能を有
する高分子樹脂層と、を含む板体により構成されるとと
もに、板体が円弧状に曲げられることにより形成される
曲部を備えているので、例えば、この耐震補強用部材を
柱と梁が交差する交差部に曲部が外側に向かって凸にな
るように設けた場合、地震力によって柱や梁に生じた曲
げモーメントを耐震補強用部材の曲げ抵抗力によって抗
することが出来て、建築物の曲げ耐力を補強させること
が出来る。特に、耐震補強用部材は、所定の強度を有す
る金属層と減衰機能を有する高分子樹脂層とを含む板体
から構成されているので、金属層により曲げ抵抗力が得
られるとともに、高分子樹脂層により減衰効果が得られ
ることとなって、より効果的な耐震性能を有することと
なる。即ち、この耐震補強用部材は、曲げモーメントの
大きい柱と水平部材の交差する交差部に設けられ、柱や
水平部材の受ける曲げモーメントを耐震補強用部材の曲
げ抵抗力で分担することにより建築物の曲げ耐力を大き
くさせることが出来ることとなって、従来の鋼管或いは
炭素繊維シート等を用いて柱の強度を上げて補強してい
た場合に比べて、同等或いはそれ以上の曲げ耐力を得る
ことが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替
えが容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐
震補強を施すことが出来る。
用部材は、所定の強度を有する金属層と、減衰機能を有
する高分子樹脂層と、を含む板体により構成されるとと
もに、板体が円弧状に曲げられることにより形成される
曲部を備えているので、例えば、この耐震補強用部材を
柱と梁が交差する交差部に曲部が外側に向かって凸にな
るように設けた場合、地震力によって柱や梁に生じた曲
げモーメントを耐震補強用部材の曲げ抵抗力によって抗
することが出来て、建築物の曲げ耐力を補強させること
が出来る。特に、耐震補強用部材は、所定の強度を有す
る金属層と減衰機能を有する高分子樹脂層とを含む板体
から構成されているので、金属層により曲げ抵抗力が得
られるとともに、高分子樹脂層により減衰効果が得られ
ることとなって、より効果的な耐震性能を有することと
なる。即ち、この耐震補強用部材は、曲げモーメントの
大きい柱と水平部材の交差する交差部に設けられ、柱や
水平部材の受ける曲げモーメントを耐震補強用部材の曲
げ抵抗力で分担することにより建築物の曲げ耐力を大き
くさせることが出来ることとなって、従来の鋼管或いは
炭素繊維シート等を用いて柱の強度を上げて補強してい
た場合に比べて、同等或いはそれ以上の曲げ耐力を得る
ことが出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替
えが容易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐
震補強を施すことが出来る。
【0035】また、例えば、耐震補強用部材を柱と梁が
交差する交差部に曲部が内側に向かって凸になるように
設けた場合、地震力によって柱や水平部材にせん断力が
生じても耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力により建
築物のせん断耐力が補強されることとなる。即ち、この
耐震補強用部材は、せん断力が働く柱と水平部材の交差
する部分に設けられ、柱や水平部材の受けるせん断力を
ダンパ部材の引張力と曲げ抵抗力で分担させることによ
り建築物のせん断耐力を大きくさせることが出来ること
となって、従来のブレースを用いて補強していた場合に
比べて、同等或いはそれ以上のせん断耐力を得ることが
出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替えが容
易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐震補強
を図ることが出来る。
交差する交差部に曲部が内側に向かって凸になるように
設けた場合、地震力によって柱や水平部材にせん断力が
生じても耐震補強用部材の引張力と曲げ抵抗力により建
築物のせん断耐力が補強されることとなる。即ち、この
耐震補強用部材は、せん断力が働く柱と水平部材の交差
する部分に設けられ、柱や水平部材の受けるせん断力を
ダンパ部材の引張力と曲げ抵抗力で分担させることによ
り建築物のせん断耐力を大きくさせることが出来ること
となって、従来のブレースを用いて補強していた場合に
比べて、同等或いはそれ以上のせん断耐力を得ることが
出来るとともに、耐震補強用部材の取付、取り替えが容
易で手間がかからず、且つ低コストで建築物の耐震補強
を図ることが出来る。
【0036】更に、耐震補強用部材は、柱と水平部材の
交差する交差部に設けられているので、従来のブレース
による補強に比べ、開口部をより広くとれることとなっ
て、広い窓などを設けることが出来る。加えて、耐震補
強用部材は、円弧状の曲部を有しているので、従来のブ
レースによる補強のように圧縮変形によるブレースの座
屈が生じることがなく、圧縮変形に対しても耐震効果が
得られる。
交差する交差部に設けられているので、従来のブレース
による補強に比べ、開口部をより広くとれることとなっ
て、広い窓などを設けることが出来る。加えて、耐震補
強用部材は、円弧状の曲部を有しているので、従来のブ
レースによる補強のように圧縮変形によるブレースの座
屈が生じることがなく、圧縮変形に対しても耐震効果が
得られる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、高分子樹脂
層は、二つの金属層に挟まれているので、高分子樹脂層
が保護されることとなって、高分子樹脂層を劣化させる
ことがなく、安定した減衰機能を発揮させることが出来
る。
層は、二つの金属層に挟まれているので、高分子樹脂層
が保護されることとなって、高分子樹脂層を劣化させる
ことがなく、安定した減衰機能を発揮させることが出来
る。
【0038】請求項3記載の発明によれば、耐震補強用
部材の端部が各々柱と水平部材とが交差する交差部の柱
と水平部材とに固定されているので、請求項1記載に発
明の効果を確実に得ることが出来ることとなって、耐震
性能に優れた耐震補強構造にすることが出来る。
部材の端部が各々柱と水平部材とが交差する交差部の柱
と水平部材とに固定されているので、請求項1記載に発
明の効果を確実に得ることが出来ることとなって、耐震
性能に優れた耐震補強構造にすることが出来る。
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の耐震補強構造
を示した架構の正面図である。
を示した架構の正面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の耐震補強用部
材の側面図である。
材の側面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の耐震補強構造
を模式的に示した図である。
を模式的に示した図である。
【図4】図3において、水平方向に地震力が作用した場
合における架構の変形を模式的に示した図である。
合における架構の変形を模式的に示した図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態の耐震補強構造
を示した架構の正面図である。
を示した架構の正面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の耐震補強用部
材の側面図である。
材の側面図である。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の耐震補強構造
を模式的に示した図である。
を模式的に示した図である。
【図8】図7において、水平方向に地震力が作用した場
合における架構の変形を模式的に示した図である。
合における架構の変形を模式的に示した図である。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態の耐震補強構造
を示した架構の正面図である。
を示した架構の正面図である。
【図10】本発明に係る第3の実施の形態の耐震補強用
部材の側面図である。
部材の側面図である。
【図11】架構に対して水平方向に地震力が作用した場
合を模式的に示した図である。
合を模式的に示した図である。
【図12】図7において、地震力による架構の変形を模
式的に示した図である。
式的に示した図である。
【図13】従来の炭素繊維を用いた架構の耐震補強構造
の一例を示した図である。
の一例を示した図である。
【図14】従来のブレースを用いた架構の耐震補強構造
の一例を示した図である。
の一例を示した図である。
1、10、20 耐震補強部 2、11、21 柱 3、12、22 梁(水平部材) 4、13、26 ダンパ(耐震補強用部材) 4a、13a、26a 曲部 41、121、261 金属層 42、122、262 高分子樹脂層 O、P 交差部
Claims (3)
- 【請求項1】 建築物の柱と、梁等の水平部材とに設け
られ、水平方向の地震力に対して前記柱と前記水平部材
を耐震補強する耐震補強用部材であって、 所定の強度を有する金属層と、減衰機能を有する高分子
樹脂層と、を含む板体により構成されるとともに、 前記板体が円弧状に曲げられることにより形成される曲
部を備えていることを特徴とする耐震補強用部材。 - 【請求項2】 前記高分子樹脂層は、二つの前記金属層
に挟まれていることを特徴とする請求項1記載の耐震補
強用部材。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の耐震補強用部材を
用いた耐震補強構造であって、 前記耐震補強用部材の端部が前記柱と前記水平部材とが
交差する交差部の前記柱と前記水平部材とに各々固定さ
れていることを特徴とする耐震補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10496098A JPH11293930A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 耐震補強用部材及び耐震補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10496098A JPH11293930A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 耐震補強用部材及び耐震補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11293930A true JPH11293930A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14394677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10496098A Pending JPH11293930A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 耐震補強用部材及び耐震補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11293930A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095327A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 建物の制振構造、及び制振装置 |
| JP2008267058A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Shimizu Corp | 耐震補強構造 |
| JP2016142111A (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-08 | 株式会社グレイプ | 制振構造 |
| CN106193296A (zh) * | 2016-09-13 | 2016-12-07 | 罗大威 | 弓形条板组成的梁、柱抗震节点构件 |
| CN111270758A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-06-12 | 上海鹄鸫重工股份有限公司 | 一种通用型钢混建筑系统及其浇筑方法 |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10496098A patent/JPH11293930A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095327A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 建物の制振構造、及び制振装置 |
| JP2008267058A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Shimizu Corp | 耐震補強構造 |
| JP2016142111A (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-08 | 株式会社グレイプ | 制振構造 |
| CN106193296A (zh) * | 2016-09-13 | 2016-12-07 | 罗大威 | 弓形条板组成的梁、柱抗震节点构件 |
| CN106193296B (zh) * | 2016-09-13 | 2024-03-19 | 罗大威 | 弓形条板组成的梁、柱抗震节点构件 |
| CN111270758A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-06-12 | 上海鹄鸫重工股份有限公司 | 一种通用型钢混建筑系统及其浇筑方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3451328B2 (ja) | エネルギ吸収機構を備えた柱梁接合部 | |
| JP2003193699A (ja) | 弾塑性・粘弾性ブレース | |
| US20060137288A1 (en) | Force-resisting devices and methods for structures | |
| JP4070117B2 (ja) | 制震装置 | |
| JPH10331477A (ja) | 制振架構 | |
| JP2000204788A (ja) | 鋼製制震ダンパ―および鋼製制震ダンパ―による制震装置 | |
| JP2002235380A (ja) | ブレースダンパー | |
| KR102462907B1 (ko) | 내진 보강용 가새 철골 프레임 및 이를 이용한 내진 보강 공법 | |
| JP3016634B2 (ja) | 制振構造体 | |
| JPH1082095A (ja) | Rc造躯体の耐震補強構造 | |
| JP2964328B2 (ja) | 耐震補強構造 | |
| JPH10280727A (ja) | 複合型ダンパーによる制振架構及び制振方法 | |
| JP2000328810A (ja) | 制振架構 | |
| JP2810615B2 (ja) | 振動エネルギー吸収機能を有する耐震壁 | |
| JPH10280725A (ja) | 制振躯体構造 | |
| JPH11200662A (ja) | 制振構造 | |
| JP2000248685A (ja) | 鉄骨構造物の梁部材 | |
| JP2001140497A (ja) | 耐震住宅 | |
| JPH1144120A (ja) | 制震コア壁 | |
| JP3371815B2 (ja) | 既存建築物の制震補強構造 | |
| JP3323622B2 (ja) | 建築構造物の制振装置 | |
| JP3728646B2 (ja) | 制震躯体構造 | |
| KR102121797B1 (ko) | 건축물의 내진 보강 구조 | |
| JP3933120B2 (ja) | 制振壁の構造 | |
| JPH0751803B2 (ja) | Rc造躯体開口部の耐震補強方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050208 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20061201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070410 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |