JPH11294209A - 電磁弁の制御装置 - Google Patents
電磁弁の制御装置Info
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- JPH11294209A JPH11294209A JP10099504A JP9950498A JPH11294209A JP H11294209 A JPH11294209 A JP H11294209A JP 10099504 A JP10099504 A JP 10099504A JP 9950498 A JP9950498 A JP 9950498A JP H11294209 A JPH11294209 A JP H11294209A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- intake
- exhaust
- electromagnetically driven
- valves
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0002—Controlling intake air
- F02D2041/001—Controlling intake air for engines with variable valve actuation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、内燃機関の吸気弁及び排気弁とし
て構成された電磁駆動弁を駆動する電磁弁の制御装置に
関し、弁に開故障が生じた場合に、排気ガスが排気側か
ら吸気側へ逆流するのを防止することを目的とする。 【解決手段】 時刻t0 において排気弁44に脱調が生
じ、時刻t1 において脱調が検出されると、以後、この
排気弁44について復帰処理が実行されると共に、同一
シリンダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44につ
いて開弁指令が無視され、閉弁状態が保持される。時刻
t2 において復帰処理が終了すると、その直後の時刻t
3 における吸気弁42についての開弁指令は無視され、
時刻t4 における排気弁44の開弁処理から通常処理が
開始される。
て構成された電磁駆動弁を駆動する電磁弁の制御装置に
関し、弁に開故障が生じた場合に、排気ガスが排気側か
ら吸気側へ逆流するのを防止することを目的とする。 【解決手段】 時刻t0 において排気弁44に脱調が生
じ、時刻t1 において脱調が検出されると、以後、この
排気弁44について復帰処理が実行されると共に、同一
シリンダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44につ
いて開弁指令が無視され、閉弁状態が保持される。時刻
t2 において復帰処理が終了すると、その直後の時刻t
3 における吸気弁42についての開弁指令は無視され、
時刻t4 における排気弁44の開弁処理から通常処理が
開始される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁の制御装置
に係り、特に、内燃機関の吸気弁及び排気弁として構成
された電磁駆動弁の制御に好適な電磁弁の制御装置に関
する。
に係り、特に、内燃機関の吸気弁及び排気弁として構成
された電磁駆動弁の制御に好適な電磁弁の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開昭59−213
913号に開示される如く、電磁駆動弁が知られてい
る。上記従来の電磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁又は排
気弁として機能する弁体と、弁体に連結されたプランジ
ャとを備えている。弁体及びプランジャは弁体の軸方向
に変位することができる。以下、弁体及びプランジャを
可動部と称す。
913号に開示される如く、電磁駆動弁が知られてい
る。上記従来の電磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁又は排
気弁として機能する弁体と、弁体に連結されたプランジ
ャとを備えている。弁体及びプランジャは弁体の軸方向
に変位することができる。以下、弁体及びプランジャを
可動部と称す。
【0003】プランジャの上方には第1電磁石及びアッ
パスプリングが配設されている。また、プランジャの下
方には第2電磁石及びロアスプリングが配設されてい
る。プランジャはアッパスプリング及びロアスプリング
により、第1電磁石と第2電磁石との中間の中立位置に
保持されている。第1電磁石及び第2電磁石は、それぞ
れ、励磁電流が供給されることによりプランジャを吸引
する電磁力を発生する。
パスプリングが配設されている。また、プランジャの下
方には第2電磁石及びロアスプリングが配設されてい
る。プランジャはアッパスプリング及びロアスプリング
により、第1電磁石と第2電磁石との中間の中立位置に
保持されている。第1電磁石及び第2電磁石は、それぞ
れ、励磁電流が供給されることによりプランジャを吸引
する電磁力を発生する。
【0004】上記従来の電磁駆動弁によれば、第1電磁
石に励磁電流を供給することで、可動部を第1電磁石側
に変位させることができる。また、第2電磁石に励磁電
流を供給することで、可動部を第2電磁石側に変位させ
ることができる。従って、上記従来の電磁駆動弁によれ
ば、第1電磁石及び第2電磁石に適当なタイミングで励
磁電流を供給することで、排気弁又は吸気弁を任意のタ
イミングで開閉させることができる。
石に励磁電流を供給することで、可動部を第1電磁石側
に変位させることができる。また、第2電磁石に励磁電
流を供給することで、可動部を第2電磁石側に変位させ
ることができる。従って、上記従来の電磁駆動弁によれ
ば、第1電磁石及び第2電磁石に適当なタイミングで励
磁電流を供給することで、排気弁又は吸気弁を任意のタ
イミングで開閉させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁駆動弁
において、弁体が全閉位置又は全開位置にある状態、す
なわち、プランジャが第1電磁石又は第2電磁石に吸着
されている状態では、第1電磁石又は第2電磁石が発す
る電磁力とロアスプリング又はアッパスプリングが発す
る付勢力とを協働させることで、弁体を要求に応じて駆
動することができる。しかしながら、弁体の開閉駆動中
に、何らかの原因により弁体の変位振幅が減少し、プラ
ンジャが第1電磁石及び第2電磁石まで到達し得ない事
態が生ずることがある。かかる状況下では、プランジャ
に作用する電磁力が低下することで、付勢力と電磁力と
を適正に協働させることができなくなる。このため、弁
体の変位振幅は更に減少してゆき、やがて、弁体はロア
スプリング及びアッパスプリングにより中立位置に保持
されることとなる。かかる状態では、第1電磁石及び第
2電磁石からプランジャに十分な電磁力が付与されず、
弁体を開閉駆動することは困難となる。以下、上記の如
く、弁体の開閉駆動中に弁体が中立位置に保持され、弁
体の開閉駆動を行い得なくなる現象を「脱調」と称す。
において、弁体が全閉位置又は全開位置にある状態、す
なわち、プランジャが第1電磁石又は第2電磁石に吸着
されている状態では、第1電磁石又は第2電磁石が発す
る電磁力とロアスプリング又はアッパスプリングが発す
る付勢力とを協働させることで、弁体を要求に応じて駆
動することができる。しかしながら、弁体の開閉駆動中
に、何らかの原因により弁体の変位振幅が減少し、プラ
ンジャが第1電磁石及び第2電磁石まで到達し得ない事
態が生ずることがある。かかる状況下では、プランジャ
に作用する電磁力が低下することで、付勢力と電磁力と
を適正に協働させることができなくなる。このため、弁
体の変位振幅は更に減少してゆき、やがて、弁体はロア
スプリング及びアッパスプリングにより中立位置に保持
されることとなる。かかる状態では、第1電磁石及び第
2電磁石からプランジャに十分な電磁力が付与されず、
弁体を開閉駆動することは困難となる。以下、上記の如
く、弁体の開閉駆動中に弁体が中立位置に保持され、弁
体の開閉駆動を行い得なくなる現象を「脱調」と称す。
【0006】吸気弁又は排気弁を構成する電磁駆動弁に
脱調が生ずると、その吸気弁又は排気弁は常時開弁した
状態となる。従って、例えば、吸気弁を構成する電磁駆
動弁に脱調が生ずると、排気弁の開弁時には、吸気弁及
び排気弁の双方が開弁されることになる。同様に、排気
弁を構成する電磁駆動弁に脱調が生ずると、吸気弁の開
弁時に、吸気弁及び排気弁の双方が開弁されることにな
る。一般に、内燃機関の運転中には、排気系側は大気圧
に比して高圧に保たれているのに対して、吸気系側は大
気圧に比して低圧に保たれている。このため、吸気弁及
び排気弁が共に開弁されると、排気系側から吸気系側へ
排気ガスが逆流し、吸気系を汚染する等の不都合を招
く。
脱調が生ずると、その吸気弁又は排気弁は常時開弁した
状態となる。従って、例えば、吸気弁を構成する電磁駆
動弁に脱調が生ずると、排気弁の開弁時には、吸気弁及
び排気弁の双方が開弁されることになる。同様に、排気
弁を構成する電磁駆動弁に脱調が生ずると、吸気弁の開
弁時に、吸気弁及び排気弁の双方が開弁されることにな
る。一般に、内燃機関の運転中には、排気系側は大気圧
に比して高圧に保たれているのに対して、吸気系側は大
気圧に比して低圧に保たれている。このため、吸気弁及
び排気弁が共に開弁されると、排気系側から吸気系側へ
排気ガスが逆流し、吸気系を汚染する等の不都合を招
く。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、内燃機関の吸気弁又は排気弁に開故障が生じた
場合に、吸気系側への排気ガスの逆流を防止することが
可能な電磁弁の制御装置を提供することを目的とする。
であり、内燃機関の吸気弁又は排気弁に開故障が生じた
場合に、吸気系側への排気ガスの逆流を防止することが
可能な電磁弁の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、内燃機関の吸気弁及び排気弁の各々を
構成する複数の電磁駆動弁を開閉駆動する電磁弁の制御
装置であって、各電磁駆動弁の開故障を検出する開故障
検出手段と、排気弁を構成する電磁駆動弁の開故障が検
出された場合に、少なくとも、同一シリンダ内の吸気弁
を構成する全ての電磁駆動弁を閉弁保持し、かつ、吸気
弁を構成する電磁駆動弁の開故障が検出された場合に、
少なくとも、同一シリンダ内の排気弁を構成する全ての
電磁駆動弁を閉弁保持する閉弁保持手段とを備える電磁
弁の制御装置により達成される。
に記載する如く、内燃機関の吸気弁及び排気弁の各々を
構成する複数の電磁駆動弁を開閉駆動する電磁弁の制御
装置であって、各電磁駆動弁の開故障を検出する開故障
検出手段と、排気弁を構成する電磁駆動弁の開故障が検
出された場合に、少なくとも、同一シリンダ内の吸気弁
を構成する全ての電磁駆動弁を閉弁保持し、かつ、吸気
弁を構成する電磁駆動弁の開故障が検出された場合に、
少なくとも、同一シリンダ内の排気弁を構成する全ての
電磁駆動弁を閉弁保持する閉弁保持手段とを備える電磁
弁の制御装置により達成される。
【0009】本発明において、閉弁保持手段は、排気弁
を構成する電磁駆動弁の開故障が検出された場合に、少
なくとも、同一シリンダ内の吸気弁を構成する全ての電
磁駆動弁を閉弁保持し、かつ、吸気弁を構成する電磁駆
動弁の開故障が検出された場合に、少なくとも、同一シ
リンダ内の排気弁を構成する全ての電磁駆動弁を閉弁保
持する。このため、何れかの電磁駆動弁に開故障が生じ
た場合に、排気弁及び吸気弁が共に開弁される事態が回
避される。その結果、排気ガスが排気系側から吸気系側
へ逆流することが防止される。
を構成する電磁駆動弁の開故障が検出された場合に、少
なくとも、同一シリンダ内の吸気弁を構成する全ての電
磁駆動弁を閉弁保持し、かつ、吸気弁を構成する電磁駆
動弁の開故障が検出された場合に、少なくとも、同一シ
リンダ内の排気弁を構成する全ての電磁駆動弁を閉弁保
持する。このため、何れかの電磁駆動弁に開故障が生じ
た場合に、排気弁及び吸気弁が共に開弁される事態が回
避される。その結果、排気ガスが排気系側から吸気系側
へ逆流することが防止される。
【0010】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、請求項1記載の電磁弁の制御装置において、開故
障が検出された電磁駆動弁を正常状態へ復帰させる復帰
処理を実行する弁復帰手段と、前記復帰処理の終了後、
通常動作を、排気弁を構成する電磁駆動弁の開弁動作か
ら再開させる通常動作再開手段とを備える電磁弁の制御
装置により達成される。
如く、請求項1記載の電磁弁の制御装置において、開故
障が検出された電磁駆動弁を正常状態へ復帰させる復帰
処理を実行する弁復帰手段と、前記復帰処理の終了後、
通常動作を、排気弁を構成する電磁駆動弁の開弁動作か
ら再開させる通常動作再開手段とを備える電磁弁の制御
装置により達成される。
【0011】本発明において、通常動作再開手段は、復
帰処理の終了後、通常動作を、排気弁を構成する電磁駆
動弁の開弁動作から再開させる。このため、再開された
通常動作においては、先ず、燃焼室内に存在するガスが
掃気される。従って、本発明によれば、燃焼室内に排気
ガスが存在する場合、通常動作の再開時に、この排気ガ
スが吸気系側へ逆流することが防止される。
帰処理の終了後、通常動作を、排気弁を構成する電磁駆
動弁の開弁動作から再開させる。このため、再開された
通常動作においては、先ず、燃焼室内に存在するガスが
掃気される。従って、本発明によれば、燃焼室内に排気
ガスが存在する場合、通常動作の再開時に、この排気ガ
スが吸気系側へ逆流することが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
電磁弁の制御装置が適用された車載用内燃機関の構成図
を示す。本実施例のシステムはエンジンECU10によ
り制御される。内燃機関は、シリンダブロック12を備
えている。シリンダブロック12の内部には、シリンダ
14およびウォータジャケット16が形成されている。
本実施例の内燃機関は、4つのシリンダを備える4気筒
型内燃機関である。図1は、4つのシリンダのうち一の
シリンダ14を表す。
電磁弁の制御装置が適用された車載用内燃機関の構成図
を示す。本実施例のシステムはエンジンECU10によ
り制御される。内燃機関は、シリンダブロック12を備
えている。シリンダブロック12の内部には、シリンダ
14およびウォータジャケット16が形成されている。
本実施例の内燃機関は、4つのシリンダを備える4気筒
型内燃機関である。図1は、4つのシリンダのうち一の
シリンダ14を表す。
【0013】シリンダ14の内部にはピストン18が配
設されている。ピストン18は、シリンダ14の内部
を、図1における上下方向に摺動することができる。シ
リンダブロック12の上部には、シリンダヘッド20が
固定されている。シリンダヘッド20には、各シリンダ
毎に吸気ポート22および排気ポート24が形成されて
いる。
設されている。ピストン18は、シリンダ14の内部
を、図1における上下方向に摺動することができる。シ
リンダブロック12の上部には、シリンダヘッド20が
固定されている。シリンダヘッド20には、各シリンダ
毎に吸気ポート22および排気ポート24が形成されて
いる。
【0014】シリンダヘッド20の底面、ピストン18
の上面、およびシリンダ14の側壁は、燃焼室26を画
成している。上述した吸気ポート22および排気ポート
24は、共に燃焼室26に開口している。吸気ポート2
2の燃焼室26側の開口端部、および、排気ポート24
の燃焼室26側の開口端部には、それぞれバルブシート
28,30が形成されている。
の上面、およびシリンダ14の側壁は、燃焼室26を画
成している。上述した吸気ポート22および排気ポート
24は、共に燃焼室26に開口している。吸気ポート2
2の燃焼室26側の開口端部、および、排気ポート24
の燃焼室26側の開口端部には、それぞれバルブシート
28,30が形成されている。
【0015】シリンダヘッド20には電磁駆動弁38及
び40が組み込まれている。電磁駆動弁38は弁体42
を備えている。弁体42は内燃機関の吸気弁として機能
する。すなわち、弁体42は、バルブシート28に着座
することにより吸気ポート22と燃焼室26との間を遮
断し、また、バルブシート28から離座することにより
吸気ポート22と燃焼室26との間を導通させる。以
下、弁体42を吸気弁42とも称す。一方、電磁駆動弁
40は弁体44を備えている。弁体44は内燃機関の排
気弁として機能する。すなわち、弁体44は、バルブシ
ート30に着座することにより排気ポート24と燃焼室
26との間を遮断し、また、バルブシート30から離座
することにより排気ポート24と燃焼室26との間を導
通させる。以下、弁体44を排気弁44とも称す。
び40が組み込まれている。電磁駆動弁38は弁体42
を備えている。弁体42は内燃機関の吸気弁として機能
する。すなわち、弁体42は、バルブシート28に着座
することにより吸気ポート22と燃焼室26との間を遮
断し、また、バルブシート28から離座することにより
吸気ポート22と燃焼室26との間を導通させる。以
下、弁体42を吸気弁42とも称す。一方、電磁駆動弁
40は弁体44を備えている。弁体44は内燃機関の排
気弁として機能する。すなわち、弁体44は、バルブシ
ート30に着座することにより排気ポート24と燃焼室
26との間を遮断し、また、バルブシート30から離座
することにより排気ポート24と燃焼室26との間を導
通させる。以下、弁体44を排気弁44とも称す。
【0016】本実施例の内燃機関は、各シリンダに吸気
弁42及び排気弁44を2個ずつ備えている。従って、
電磁駆動弁38、40は、各シリンダについて2個ずつ
設けられている。電磁駆動弁38及び40は、同一の構
成を有している。以下、図2を参照して、それらの代表
例として、電磁駆動弁38の構成および動作について説
明する。図2は、電磁駆動弁38の全体構成を示す断面
図である。
弁42及び排気弁44を2個ずつ備えている。従って、
電磁駆動弁38、40は、各シリンダについて2個ずつ
設けられている。電磁駆動弁38及び40は、同一の構
成を有している。以下、図2を参照して、それらの代表
例として、電磁駆動弁38の構成および動作について説
明する。図2は、電磁駆動弁38の全体構成を示す断面
図である。
【0017】図2に示す如く、吸気弁42は弁軸45に
連結されている。弁軸45はシリンダヘッド20の内部
に固定されたバルブガイド46により軸方向に変位可能
に保持されている。電磁駆動弁38は、また、弁軸45
の上端部に固定されたプランジャホルダ48を備えてい
る。プランジャホルダ48は、非磁性材料で構成された
ロッド状の部材である。プランジャホルダ48の下端部
には、ロアリテーナ50が固定されている。ロアリテー
ナ50の下部にはロアスプリング52が配設されてい
る。ロアスプリング52の下端は、シリンダヘッド20
に当接している。ロアスプリング52は、ロアリテーナ
50およびプランジャホルダ48を、図2における上方
へ向けて付勢している。
連結されている。弁軸45はシリンダヘッド20の内部
に固定されたバルブガイド46により軸方向に変位可能
に保持されている。電磁駆動弁38は、また、弁軸45
の上端部に固定されたプランジャホルダ48を備えてい
る。プランジャホルダ48は、非磁性材料で構成された
ロッド状の部材である。プランジャホルダ48の下端部
には、ロアリテーナ50が固定されている。ロアリテー
ナ50の下部にはロアスプリング52が配設されてい
る。ロアスプリング52の下端は、シリンダヘッド20
に当接している。ロアスプリング52は、ロアリテーナ
50およびプランジャホルダ48を、図2における上方
へ向けて付勢している。
【0018】プランジャホルダ48の上端部には、アッ
パリテーナ54が固定されている。アッパリテーナ54
の上部には、アッパスプリング56の下端部が当接して
いる。アッパスプリング56の周囲には、その外周を取
り巻くように円筒状のアッパキャップ57が配設されて
いる。アッパスプリング56の上端部は、アッパキャッ
プ57に螺着されるアジャストボルト58に当接してい
る。アッパスプリング56は、アッパリテーナ54およ
びプランジャホルダ48を、図2における下方へ向けて
付勢している。
パリテーナ54が固定されている。アッパリテーナ54
の上部には、アッパスプリング56の下端部が当接して
いる。アッパスプリング56の周囲には、その外周を取
り巻くように円筒状のアッパキャップ57が配設されて
いる。アッパスプリング56の上端部は、アッパキャッ
プ57に螺着されるアジャストボルト58に当接してい
る。アッパスプリング56は、アッパリテーナ54およ
びプランジャホルダ48を、図2における下方へ向けて
付勢している。
【0019】プランジャホルダ48の外周には、プラン
ジャ60が接合されている。プランジャ60は、軟磁性
材料で構成された環状の部材である。プランジャ60の
上方には、第1電磁コイル62及び第1コア64が配設
されている。また、プランジャ60の下方には、第2電
磁コイル66及び第2コア68が配設されている。第1
コア64および第2コア68は、共に磁性材料で構成さ
れた部材である。プランジャホルダ48は、第1コア6
4および第2コア68の中央部に、摺動可能に保持され
ている。
ジャ60が接合されている。プランジャ60は、軟磁性
材料で構成された環状の部材である。プランジャ60の
上方には、第1電磁コイル62及び第1コア64が配設
されている。また、プランジャ60の下方には、第2電
磁コイル66及び第2コア68が配設されている。第1
コア64および第2コア68は、共に磁性材料で構成さ
れた部材である。プランジャホルダ48は、第1コア6
4および第2コア68の中央部に、摺動可能に保持され
ている。
【0020】第1コア64および第2コア68の外周に
は、外筒74が配設されている。第1コア64および第
2コア68は、両者間に所定の間隔が確保されるよう
に、外筒74により保持されている。また、上述したア
ッパキャップ57は、第1コア64の上端面に固定され
ている。上述したアジャスタボルト58は、プランジャ
60の中立位置が第1コア64と第2コア68の中央と
なるように調整されている。
は、外筒74が配設されている。第1コア64および第
2コア68は、両者間に所定の間隔が確保されるよう
に、外筒74により保持されている。また、上述したア
ッパキャップ57は、第1コア64の上端面に固定され
ている。上述したアジャスタボルト58は、プランジャ
60の中立位置が第1コア64と第2コア68の中央と
なるように調整されている。
【0021】電磁駆動弁38において、プランジャ60
が第1コア64に当接した状態では、吸気弁42はバル
ブシート28に着座する。この状態は、第1電磁コイル
62に所定の励磁電流が供給されることにより維持され
る。以下、吸気弁42がバルブシート28に着座した状
態を閉弁状態と、また、その際の吸気弁42の位置を閉
弁位置と称す。
が第1コア64に当接した状態では、吸気弁42はバル
ブシート28に着座する。この状態は、第1電磁コイル
62に所定の励磁電流が供給されることにより維持され
る。以下、吸気弁42がバルブシート28に着座した状
態を閉弁状態と、また、その際の吸気弁42の位置を閉
弁位置と称す。
【0022】吸気弁42が閉弁位置に維持されている状
態で、第1電磁コイル62に供給されていた励磁電流が
遮断されると、プランジャ60に作用していた電磁力が
消滅する。プランジャ60に作用していた電磁力が消滅
すると、アッパスプリング56に付勢されることによ
り、プランジャ60が図1における下方へ向けて変位す
る。なお、本実施例では、第1電磁コイル62への励磁
電流の供給を遮断する際に、第1電磁コイル62に一時
的にそれまでとは逆向きの電流(以下、逆電流と称す)
を供給することとしている。すなわち、第1電磁コイル
62への励磁電流の供給を遮断するだけではヒステリシ
スの影響でプランジャ60と第1コア64との間に吸引
力が残るが、第1電磁コイル62に逆電流が供給される
ことで、この吸引力を速やかに消滅する。従って、第1
電磁コイル62に逆電流を供給することにより、プラン
ジャ60を第1コア64からより速やかに離脱させるこ
とができる。プランジャ60が第1コア64から離脱し
た後、プランジャ60の変位量が所定値に達した時点
で、第2電磁コイル66に適当な励磁電流が供給される
と、今度はプランジャ60を第2コア68側へ吸引する
吸引力、すなわち、吸気弁42を図2において下方へ変
位させる吸引力が発生する。
態で、第1電磁コイル62に供給されていた励磁電流が
遮断されると、プランジャ60に作用していた電磁力が
消滅する。プランジャ60に作用していた電磁力が消滅
すると、アッパスプリング56に付勢されることによ
り、プランジャ60が図1における下方へ向けて変位す
る。なお、本実施例では、第1電磁コイル62への励磁
電流の供給を遮断する際に、第1電磁コイル62に一時
的にそれまでとは逆向きの電流(以下、逆電流と称す)
を供給することとしている。すなわち、第1電磁コイル
62への励磁電流の供給を遮断するだけではヒステリシ
スの影響でプランジャ60と第1コア64との間に吸引
力が残るが、第1電磁コイル62に逆電流が供給される
ことで、この吸引力を速やかに消滅する。従って、第1
電磁コイル62に逆電流を供給することにより、プラン
ジャ60を第1コア64からより速やかに離脱させるこ
とができる。プランジャ60が第1コア64から離脱し
た後、プランジャ60の変位量が所定値に達した時点
で、第2電磁コイル66に適当な励磁電流が供給される
と、今度はプランジャ60を第2コア68側へ吸引する
吸引力、すなわち、吸気弁42を図2において下方へ変
位させる吸引力が発生する。
【0023】プランジャ60に対して上記の吸引力が作
用すると、プランジャ60は、吸気弁42と共に、ロア
スプリング52の付勢力に抗して図2における下方へ向
けて変位する。吸気弁42の変位は、プランジャ60が
第2コア68と当接するまで継続する。以下、プランジ
ャ60が第2コア68に当接した状態を開弁状態と、ま
た、その際の吸気弁42の位置を開弁位置と称す。この
開弁状態は、第2電磁コイル66に所定の励磁電流が供
給されることにより維持される。
用すると、プランジャ60は、吸気弁42と共に、ロア
スプリング52の付勢力に抗して図2における下方へ向
けて変位する。吸気弁42の変位は、プランジャ60が
第2コア68と当接するまで継続する。以下、プランジ
ャ60が第2コア68に当接した状態を開弁状態と、ま
た、その際の吸気弁42の位置を開弁位置と称す。この
開弁状態は、第2電磁コイル66に所定の励磁電流が供
給されることにより維持される。
【0024】吸気弁42が開弁位置に維持されている状
態で、第2電磁コイル66に供給されていた励磁電流が
遮断されると、プランジャ60に作用していた電磁力が
消滅する。プランジャ60に作用していた電磁力が消滅
すると、ロアスプリング52に付勢されることにより、
プランジャ60が図1における上方へ向けて変位する。
この場合も、一時的に第2電磁コイル66に逆電流を供
給することで、プランジャ60を第2コア68からより
速やかに離脱させることができる。プランジャ60の変
位量が所定値に達した時点で、第1電磁コイル62に適
当な励磁電流が供給されると、今度はプランジャ60を
第1コア64側へ吸引する吸引力、すなわち、吸気弁4
2を図2において上方へ変位させる吸引力が発生する。
態で、第2電磁コイル66に供給されていた励磁電流が
遮断されると、プランジャ60に作用していた電磁力が
消滅する。プランジャ60に作用していた電磁力が消滅
すると、ロアスプリング52に付勢されることにより、
プランジャ60が図1における上方へ向けて変位する。
この場合も、一時的に第2電磁コイル66に逆電流を供
給することで、プランジャ60を第2コア68からより
速やかに離脱させることができる。プランジャ60の変
位量が所定値に達した時点で、第1電磁コイル62に適
当な励磁電流が供給されると、今度はプランジャ60を
第1コア64側へ吸引する吸引力、すなわち、吸気弁4
2を図2において上方へ変位させる吸引力が発生する。
【0025】プランジャ60に対して上記の吸引力が作
用すると、プランジャ60は、吸気弁42と共に、アッ
パスプリング56の付勢力に抗して図2における上方へ
向けて変位する。吸気弁42の変位は、プランジャ60
が第1コア62と当接するまで、すなわち、閉弁状態と
なるまで継続する。上述の如く、電磁駆動弁38によれ
ば、第1電磁コイル62に適当な励磁電流を供給するこ
とにより吸気弁42を閉弁位置に向けて変位させること
ができると共に、第2電磁コイル66に適当な励磁電流
を供給することにより吸気弁42を開弁位置に向けて変
位させることができる。従って、電磁駆動弁38によれ
ば、第1電磁コイル62と第2電磁コイル66とに交互
に励磁電流を供給することにより、吸気弁42を、開弁
位置と閉弁位置との間で繰り返し往復運動させることが
できる。
用すると、プランジャ60は、吸気弁42と共に、アッ
パスプリング56の付勢力に抗して図2における上方へ
向けて変位する。吸気弁42の変位は、プランジャ60
が第1コア62と当接するまで、すなわち、閉弁状態と
なるまで継続する。上述の如く、電磁駆動弁38によれ
ば、第1電磁コイル62に適当な励磁電流を供給するこ
とにより吸気弁42を閉弁位置に向けて変位させること
ができると共に、第2電磁コイル66に適当な励磁電流
を供給することにより吸気弁42を開弁位置に向けて変
位させることができる。従って、電磁駆動弁38によれ
ば、第1電磁コイル62と第2電磁コイル66とに交互
に励磁電流を供給することにより、吸気弁42を、開弁
位置と閉弁位置との間で繰り返し往復運動させることが
できる。
【0026】本実施例において、排気弁44を備える電
磁駆動弁40は、上述した電磁駆動弁38と同様に作動
する。従って、本実施例によれば、電磁駆動弁38,4
0がそれぞれ備える第1電磁コイル62および第2電磁
コイル66に対して、適当なタイミングで交互に励磁電
流を供給することで、吸気弁42および排気弁44を任
意のタイミングで開閉駆動することができる。
磁駆動弁40は、上述した電磁駆動弁38と同様に作動
する。従って、本実施例によれば、電磁駆動弁38,4
0がそれぞれ備える第1電磁コイル62および第2電磁
コイル66に対して、適当なタイミングで交互に励磁電
流を供給することで、吸気弁42および排気弁44を任
意のタイミングで開閉駆動することができる。
【0027】本実施例の内燃機関が備える全ての電磁駆
動弁38、40の第1電磁コイル62及び第2電磁コイ
ル66は共通の駆動回路70に接続されている。駆動回
路70にはバルブECU71が接続されている。駆動回
路70は、バルブECU71から供給される指令信号に
応じて、各電磁駆動弁38、40の第1電磁コイル62
及び第2電磁コイル66に励磁電流を供給する。また、
後述する如く、駆動回路70は各電磁駆動弁38、40
の脱調を検出する機能を有している。駆動回路70は、
各電磁駆動弁38、40の脱調を検出した場合に所定の
フェール信号をバルブECU71に向けて出力する。
動弁38、40の第1電磁コイル62及び第2電磁コイ
ル66は共通の駆動回路70に接続されている。駆動回
路70にはバルブECU71が接続されている。駆動回
路70は、バルブECU71から供給される指令信号に
応じて、各電磁駆動弁38、40の第1電磁コイル62
及び第2電磁コイル66に励磁電流を供給する。また、
後述する如く、駆動回路70は各電磁駆動弁38、40
の脱調を検出する機能を有している。駆動回路70は、
各電磁駆動弁38、40の脱調を検出した場合に所定の
フェール信号をバルブECU71に向けて出力する。
【0028】図1に示す如く、内燃機関は吸気マニホー
ルド80を備えている。吸気マニホールド80はサージ
タンク82と各吸気ポート22とを連通する複数の枝管
を備えている。各枝管には、燃料噴射弁83が配設され
ている。燃料噴射弁83はエンジンECU10から付与
される指令信号に応じて燃料を枝管内に噴射する。サー
ジタンク82の上流側には、吸気管84が連通してい
る。吸気管84には、スロットルバルブ86が配設され
ている。スロットルバルブ86はアクセルペダルに連動
して作動するように構成されている。スロットルバルブ
86の近傍には、スロットル開度センサ87が配設され
ている。また、吸気管84内のスロットルバルブ86よ
り下流側には、吸気圧センサ88が配設されている。吸
気管84の上流側端部にはエアクリーナ90が連通して
いる。従って、吸気管84にはエアクリーナ90により
濾過された外気が流入する。
ルド80を備えている。吸気マニホールド80はサージ
タンク82と各吸気ポート22とを連通する複数の枝管
を備えている。各枝管には、燃料噴射弁83が配設され
ている。燃料噴射弁83はエンジンECU10から付与
される指令信号に応じて燃料を枝管内に噴射する。サー
ジタンク82の上流側には、吸気管84が連通してい
る。吸気管84には、スロットルバルブ86が配設され
ている。スロットルバルブ86はアクセルペダルに連動
して作動するように構成されている。スロットルバルブ
86の近傍には、スロットル開度センサ87が配設され
ている。また、吸気管84内のスロットルバルブ86よ
り下流側には、吸気圧センサ88が配設されている。吸
気管84の上流側端部にはエアクリーナ90が連通して
いる。従って、吸気管84にはエアクリーナ90により
濾過された外気が流入する。
【0029】内燃機関の排気ポート24には、排気通路
92が連通している。排気通路92には、触媒装置94
を介してマフラー96が連通している。内燃機関から排
出される排気ガスは、触媒装置94によって浄化され、
更にマフラー96により消音された後大気中に排出され
る。内燃機関は、また、クランク角センサ98を備えて
いる。クランク角センサ98の出力信号はエンジンEC
U10及びバルブECU71に供給されている。エンジ
ンECU10及びバルブECU71は、クランク角セン
サ98の出力信号に基づいて、クランク角CAを検出す
る。
92が連通している。排気通路92には、触媒装置94
を介してマフラー96が連通している。内燃機関から排
出される排気ガスは、触媒装置94によって浄化され、
更にマフラー96により消音された後大気中に排出され
る。内燃機関は、また、クランク角センサ98を備えて
いる。クランク角センサ98の出力信号はエンジンEC
U10及びバルブECU71に供給されている。エンジ
ンECU10及びバルブECU71は、クランク角セン
サ98の出力信号に基づいて、クランク角CAを検出す
る。
【0030】上述の如く、本実施例の電磁駆動弁38、
40において、弁体42、44が閉弁位置から開弁位置
へ向けて変位する場合には、弁体42、44はアッパス
プリング56の付勢力により開弁側へ駆動され、適当な
タイミングで第2電磁コイル66に通電されることによ
り、開弁位置まで駆動される。また、弁体42、44が
開弁位置から閉弁位置へ向けて変位する場合には、弁体
42、44はロアスプリング52の付勢力により閉弁側
へ駆動され、適当なタイミングで第1電磁コイル62に
通電されることにより、開弁位置まで駆動される。従っ
て、弁体42、44が開弁位置又は閉弁位置にある状態
では、第1電磁コイル62又は第2電磁コイル66が発
する電磁力とアッパスプリング56又はロアスプリング
52が発する付勢力とを協働させることで、弁体42、
44を要求に応じて適正に開閉駆動することができる。
40において、弁体42、44が閉弁位置から開弁位置
へ向けて変位する場合には、弁体42、44はアッパス
プリング56の付勢力により開弁側へ駆動され、適当な
タイミングで第2電磁コイル66に通電されることによ
り、開弁位置まで駆動される。また、弁体42、44が
開弁位置から閉弁位置へ向けて変位する場合には、弁体
42、44はロアスプリング52の付勢力により閉弁側
へ駆動され、適当なタイミングで第1電磁コイル62に
通電されることにより、開弁位置まで駆動される。従っ
て、弁体42、44が開弁位置又は閉弁位置にある状態
では、第1電磁コイル62又は第2電磁コイル66が発
する電磁力とアッパスプリング56又はロアスプリング
52が発する付勢力とを協働させることで、弁体42、
44を要求に応じて適正に開閉駆動することができる。
【0031】しかしながら、弁体42、44の開閉駆動
時に、摩擦抵抗の一時的な増加等の原因で弁体42、4
4の変位振幅が減少し、弁体42、44が開弁位置又は
閉弁位置に到達し得ない事態が生ずることがある。この
場合、弁体42、44の変位振幅の減少に伴って弁体4
2、44に作用する電磁力が低下する。かかる状況下で
は、電磁力とスプリングの付勢力とを適正に協働させる
ことができなくなる。このため、弁体42、44のの変
位振幅は更に減少し、やがて、弁体42、44はロアス
プリング52及びアッパスプリング56により開弁位置
と閉弁位置との間の中立位置に保持されるようになる。
かかる状態では、プランジャ60に対して十分な電磁力
が付与されないため、弁体42、44を開閉駆動するこ
とが困難となる。本実施例において、上記の如く弁体4
2、44がその開閉駆動中に中立位置に保持され、弁体
42、44の開閉駆動を行い得なくなる現象を、弁体4
2(吸気弁42)、弁体44(排気弁44)、又は電磁
駆動弁38、40の脱調と称す。弁体42、44が中立
位置にある状態では、弁体42、44はバルブシート2
8,30から離脱している。すなわち、脱調が生ずる
と、弁体42、44は、常時、一定量開弁した状態とな
る。
時に、摩擦抵抗の一時的な増加等の原因で弁体42、4
4の変位振幅が減少し、弁体42、44が開弁位置又は
閉弁位置に到達し得ない事態が生ずることがある。この
場合、弁体42、44の変位振幅の減少に伴って弁体4
2、44に作用する電磁力が低下する。かかる状況下で
は、電磁力とスプリングの付勢力とを適正に協働させる
ことができなくなる。このため、弁体42、44のの変
位振幅は更に減少し、やがて、弁体42、44はロアス
プリング52及びアッパスプリング56により開弁位置
と閉弁位置との間の中立位置に保持されるようになる。
かかる状態では、プランジャ60に対して十分な電磁力
が付与されないため、弁体42、44を開閉駆動するこ
とが困難となる。本実施例において、上記の如く弁体4
2、44がその開閉駆動中に中立位置に保持され、弁体
42、44の開閉駆動を行い得なくなる現象を、弁体4
2(吸気弁42)、弁体44(排気弁44)、又は電磁
駆動弁38、40の脱調と称す。弁体42、44が中立
位置にある状態では、弁体42、44はバルブシート2
8,30から離脱している。すなわち、脱調が生ずる
と、弁体42、44は、常時、一定量開弁した状態とな
る。
【0032】図3は、吸気弁42に脱調が生じた後、同
一シリンダ内の排気弁44について通常通りのタイミン
グで開閉駆動が行われた場合の、吸気弁42及び排気弁
44の開閉状態を例示するタイムチャートである。ま
た、図4は、排気弁44に脱調が生じた後、同一シリン
ダ内の吸気弁42について通常通りのタイミングで開閉
駆動が行われた場合の、吸気弁42及び排気弁44の開
閉状態を例示するタイムチャートである。
一シリンダ内の排気弁44について通常通りのタイミン
グで開閉駆動が行われた場合の、吸気弁42及び排気弁
44の開閉状態を例示するタイムチャートである。ま
た、図4は、排気弁44に脱調が生じた後、同一シリン
ダ内の吸気弁42について通常通りのタイミングで開閉
駆動が行われた場合の、吸気弁42及び排気弁44の開
閉状態を例示するタイムチャートである。
【0033】図3に示す如く、排気弁44に脱調が生ず
ると、以後、排気弁44は一定量開弁された状態に保持
される。このため、吸気弁42の開弁期間(同図に示す
期間)において、吸気弁42及び排気弁44が共に開
弁されることになる。また、同様に、図4に示す如く、
吸気弁42に脱調が生ずると、排気弁44の開弁期間
(同図に示す期間)において、吸気弁42及び排気弁
44が共に開弁されることになる。一般に、内燃機関の
運転中には、排気系側は大気圧に比して高圧に保たれて
いるのに対して、吸気系側は大気圧に比して低圧に保た
れている。このため、内燃機関の運転中に、吸気弁42
及び排気弁44が共に開弁した状態が生ずると、排気ガ
スが排気系側から吸気系側へ逆流する。この場合、吸気
系、すなわち、吸気ポート20、吸気マニホールド8
0、サージタンク82、吸気管84等を汚染すると共
に、サージタンク82を介して他のシリンダの吸気ポー
ト20に排気ガスが回り込み、内燃機関全体の動作に支
障が生ずる可能性がある。
ると、以後、排気弁44は一定量開弁された状態に保持
される。このため、吸気弁42の開弁期間(同図に示す
期間)において、吸気弁42及び排気弁44が共に開
弁されることになる。また、同様に、図4に示す如く、
吸気弁42に脱調が生ずると、排気弁44の開弁期間
(同図に示す期間)において、吸気弁42及び排気弁
44が共に開弁されることになる。一般に、内燃機関の
運転中には、排気系側は大気圧に比して高圧に保たれて
いるのに対して、吸気系側は大気圧に比して低圧に保た
れている。このため、内燃機関の運転中に、吸気弁42
及び排気弁44が共に開弁した状態が生ずると、排気ガ
スが排気系側から吸気系側へ逆流する。この場合、吸気
系、すなわち、吸気ポート20、吸気マニホールド8
0、サージタンク82、吸気管84等を汚染すると共
に、サージタンク82を介して他のシリンダの吸気ポー
ト20に排気ガスが回り込み、内燃機関全体の動作に支
障が生ずる可能性がある。
【0034】これに対して、本実施例のシステムは、吸
気弁42又は排気弁44に脱調が生じた場合にも、排気
ガスが排気系側から吸気系側へ逆流するのを防止し得る
点に特徴を有している。以下、本実施例のかかる特徴部
について説明する。上述の如く、本実施例の駆動回路7
0は電磁駆動弁38、40の脱調を検出する機能を有し
ている。先ず、駆動回路70により電磁駆動弁38、4
0の異常を検出する手法について説明する。図5は、駆
動回路70から第1電磁コイル62及び第2電磁コイル
66に付与される指令電流IC の波形の一例を、弁体4
2、44の開閉状態と共に示すタイムチャートである。
図5において(A)は弁体42、44の開閉状態を、
(B)は第2電磁コイル66に対する指令電流IC の波
形を、(C)は第1電磁コイル62に対する指令電流I
C の波形を、それぞれ示す。
気弁42又は排気弁44に脱調が生じた場合にも、排気
ガスが排気系側から吸気系側へ逆流するのを防止し得る
点に特徴を有している。以下、本実施例のかかる特徴部
について説明する。上述の如く、本実施例の駆動回路7
0は電磁駆動弁38、40の脱調を検出する機能を有し
ている。先ず、駆動回路70により電磁駆動弁38、4
0の異常を検出する手法について説明する。図5は、駆
動回路70から第1電磁コイル62及び第2電磁コイル
66に付与される指令電流IC の波形の一例を、弁体4
2、44の開閉状態と共に示すタイムチャートである。
図5において(A)は弁体42、44の開閉状態を、
(B)は第2電磁コイル66に対する指令電流IC の波
形を、(C)は第1電磁コイル62に対する指令電流I
C の波形を、それぞれ示す。
【0035】図5(B)の期間に示す如く、弁体4
2、44を閉弁位置から開弁位置へ向けて変位させる場
合には、第2電磁コイル66に対する指令電流IC は比
較的大きな吸引電流IA に設定される。そして、遷移期
間を経て、期間において、指令電流IC が吸引電流
IA に比して小さな保持電流IH に設定されることで、
プランジャ60が第2コア68に当接した状態、すなわ
ち、閉弁状態が維持される。そして、弁体42、44を
開弁位置から閉弁位置へ変位させる際、上記したよう
に、プランジャ60を第2コア68から速やかに離脱さ
せるため、期間において、第2電磁コイル66に対す
る指令電流IC は、保持電流IH とは逆向きの逆電流I
R に設定される。
2、44を閉弁位置から開弁位置へ向けて変位させる場
合には、第2電磁コイル66に対する指令電流IC は比
較的大きな吸引電流IA に設定される。そして、遷移期
間を経て、期間において、指令電流IC が吸引電流
IA に比して小さな保持電流IH に設定されることで、
プランジャ60が第2コア68に当接した状態、すなわ
ち、閉弁状態が維持される。そして、弁体42、44を
開弁位置から閉弁位置へ変位させる際、上記したよう
に、プランジャ60を第2コア68から速やかに離脱さ
せるため、期間において、第2電磁コイル66に対す
る指令電流IC は、保持電流IH とは逆向きの逆電流I
R に設定される。
【0036】第2電磁コイル66に実際に流れる電流I
M (以下、実電流IM と称す)が変化すると、第2電磁
コイル66には、次式(1)で表される逆起電力eが発
生する。 e=−L(dIM /dt) (1) ただし、Lは、第2電磁コイル66とプランジャ60と
の間のインダクタンスであり、その値は第2電磁コイル
66とプランジャ60との間の距離の2乗に反比例す
る。
M (以下、実電流IM と称す)が変化すると、第2電磁
コイル66には、次式(1)で表される逆起電力eが発
生する。 e=−L(dIM /dt) (1) ただし、Lは、第2電磁コイル66とプランジャ60と
の間のインダクタンスであり、その値は第2電磁コイル
66とプランジャ60との間の距離の2乗に反比例す
る。
【0037】上記の逆起電力eは、実電流IM が増加す
る場合には、第2電磁コイル66に流れる実電流IM を
減少させる向きに作用し、また、実電流IM が減少する
場合には、実電流IM を増加させる向きに作用する。こ
のため、大きな逆起電力eが発生するほど、実電流IM
は指令電流IC の変化に対して大きな遅れを伴いながら
変化する。
る場合には、第2電磁コイル66に流れる実電流IM を
減少させる向きに作用し、また、実電流IM が減少する
場合には、実電流IM を増加させる向きに作用する。こ
のため、大きな逆起電力eが発生するほど、実電流IM
は指令電流IC の変化に対して大きな遅れを伴いながら
変化する。
【0038】電磁駆動弁38、40が脱調していない場
合、第2電磁コイル66に対する指令電流IC が保持電
流IH に設定されている状態では、プランジャ60は第
2コア68に当接している。かかる状態では、上記
(1)式におけるインダクタンスLが大きな値となる。
このため、逆電流IR が指令された場合、指令電流IC
の変化に伴う実電流IM の変化によって大きな逆起電力
eが発生し、図5(B)の期間に破線で示す如く、実
電流IM は指令電流Ic に対して大きな遅れを伴いなが
ら変化する。一方、電磁駆動弁38、40に脱調が生ず
ると、第2電磁コイル66に対する指令電流IC が保持
電流IH に設定された状態でも、プランジャ60は第2
コア68から離間している。かかる状態では、上記
(1)式におけるインダクタンスLは小さな値となる。
このため、逆電流IR が指令された場合、指令電流IC
の変化に伴う実電流IM の変化によって発生する逆起電
力eは小さくなり、図5(B)の期間に一点鎖線で示
す如く、実電流IM の指令電流Icの変化に対する遅れ
は小さくなる。
合、第2電磁コイル66に対する指令電流IC が保持電
流IH に設定されている状態では、プランジャ60は第
2コア68に当接している。かかる状態では、上記
(1)式におけるインダクタンスLが大きな値となる。
このため、逆電流IR が指令された場合、指令電流IC
の変化に伴う実電流IM の変化によって大きな逆起電力
eが発生し、図5(B)の期間に破線で示す如く、実
電流IM は指令電流Ic に対して大きな遅れを伴いなが
ら変化する。一方、電磁駆動弁38、40に脱調が生ず
ると、第2電磁コイル66に対する指令電流IC が保持
電流IH に設定された状態でも、プランジャ60は第2
コア68から離間している。かかる状態では、上記
(1)式におけるインダクタンスLは小さな値となる。
このため、逆電流IR が指令された場合、指令電流IC
の変化に伴う実電流IM の変化によって発生する逆起電
力eは小さくなり、図5(B)の期間に一点鎖線で示
す如く、実電流IM の指令電流Icの変化に対する遅れ
は小さくなる。
【0039】このように、電磁駆動弁38、40に脱調
が生ずると、期間における実電流IM は、指令電流I
C の変化に対して、脱調が生じない場合に比して小さな
遅れで変化する。従って、例えば、指令電流IC が保持
電流IH から逆電流IR に変化された後、逆電流IR と
実電流IM との差が所定値を下回るまでの時間Td を検
出し、この時間Td が所定時間よりも短ければ脱調が生
じていると判断することができる。あるいは、指令電流
IC が保持電流IH から逆電流IR に変化された後、一
定時間が経過した時点での実電流IM の値に基づいて脱
調の有無を検出することもできる。
が生ずると、期間における実電流IM は、指令電流I
C の変化に対して、脱調が生じない場合に比して小さな
遅れで変化する。従って、例えば、指令電流IC が保持
電流IH から逆電流IR に変化された後、逆電流IR と
実電流IM との差が所定値を下回るまでの時間Td を検
出し、この時間Td が所定時間よりも短ければ脱調が生
じていると判断することができる。あるいは、指令電流
IC が保持電流IH から逆電流IR に変化された後、一
定時間が経過した時点での実電流IM の値に基づいて脱
調の有無を検出することもできる。
【0040】同様に、弁体42、44が閉弁位置から開
弁位置に向けて変位する際にも、第1電磁コイル62に
対する指令電流IC が逆電流IR に設定される期間(図
5(C)に示す期間)における実電流IM の変化に基
づいて、脱調の有無を検出することができる。なお、以
上の説明においては、プランジャ60を第1コア64又
は第2コア68から離脱させる場合に、指令電流IC を
逆電流IR に設定するものとしたが、逆電流IR の指令
を行わない場合には、指令電流IC を保持電流IH から
ゼロに変化させた場合の実電流IM の変化に基づいて脱
調の有無を検出することができる。
弁位置に向けて変位する際にも、第1電磁コイル62に
対する指令電流IC が逆電流IR に設定される期間(図
5(C)に示す期間)における実電流IM の変化に基
づいて、脱調の有無を検出することができる。なお、以
上の説明においては、プランジャ60を第1コア64又
は第2コア68から離脱させる場合に、指令電流IC を
逆電流IR に設定するものとしたが、逆電流IR の指令
を行わない場合には、指令電流IC を保持電流IH から
ゼロに変化させた場合の実電流IM の変化に基づいて脱
調の有無を検出することができる。
【0041】駆動回路70は、各電磁駆動弁38、40
の第1電磁コイル62及び第2電磁コイル66をそれぞ
れ流通する実電流IM を検出する電流検出器を備えてお
り、検出された実電流IM に基づいて、上記の手法によ
り各電磁駆動弁38、40について脱調の有無を検出す
る。そして、何れかの電磁駆動弁38又は40の脱調を
検出すると、脱調が生じた旨、及び、何れのシリンダの
何れの電磁駆動弁38又は40に脱調が生じたかを示す
フェール信号をバルブECU71に向けて出力する。
の第1電磁コイル62及び第2電磁コイル66をそれぞ
れ流通する実電流IM を検出する電流検出器を備えてお
り、検出された実電流IM に基づいて、上記の手法によ
り各電磁駆動弁38、40について脱調の有無を検出す
る。そして、何れかの電磁駆動弁38又は40の脱調を
検出すると、脱調が生じた旨、及び、何れのシリンダの
何れの電磁駆動弁38又は40に脱調が生じたかを示す
フェール信号をバルブECU71に向けて出力する。
【0042】本実施例において、エンジンECU10
は、吸気弁40及び排気弁42の開閉及び燃料噴射弁8
3による燃料噴射がクランク角CAに同期した所定のタ
イミングで実行されるように、バルブECU71及び燃
料噴射弁83に対して指令信号を供給する。バルブEC
U71は、何れの電磁駆動弁38、40にも脱調が検出
されない場合、すなわち、駆動回路70がフェール信号
を出力していない場合は、エンジンECU10から供給
される指令信号に応じて吸気弁42及び排気弁44を開
閉させる。以下、バルブECU71がエンジンECU1
0からの指令信号に応じて吸気弁42及び排気弁44を
開閉させる処理を「通常処理」と称す。
は、吸気弁40及び排気弁42の開閉及び燃料噴射弁8
3による燃料噴射がクランク角CAに同期した所定のタ
イミングで実行されるように、バルブECU71及び燃
料噴射弁83に対して指令信号を供給する。バルブEC
U71は、何れの電磁駆動弁38、40にも脱調が検出
されない場合、すなわち、駆動回路70がフェール信号
を出力していない場合は、エンジンECU10から供給
される指令信号に応じて吸気弁42及び排気弁44を開
閉させる。以下、バルブECU71がエンジンECU1
0からの指令信号に応じて吸気弁42及び排気弁44を
開閉させる処理を「通常処理」と称す。
【0043】一方、バルブECU71は、駆動回路70
からフェール信号を受信すると、脱調が検出された電磁
駆動弁38又は40(以下、脱調弁と称す)を含むシリ
ンダ(以下、脱調シリンダと称す)について以下の異常
処理を実行する。先ず、バルブECU71は、エンジン
ECU10に対して、脱調シリンダについて燃料噴射弁
83による燃料噴射をさせるべき旨の燃料遮断信号(以
下、F/C信号と称す)を出力する。エンジンECU1
0は、F/C信号を受信すると、脱調シリンダについて
燃料噴射弁83による燃料噴射を禁止する。また、バル
ブECU71は、脱調シリンダ内の脱調弁を除く全ての
電磁駆動弁38、40(以下、正常弁と称す)の各々に
ついて次の処理を実行する。
からフェール信号を受信すると、脱調が検出された電磁
駆動弁38又は40(以下、脱調弁と称す)を含むシリ
ンダ(以下、脱調シリンダと称す)について以下の異常
処理を実行する。先ず、バルブECU71は、エンジン
ECU10に対して、脱調シリンダについて燃料噴射弁
83による燃料噴射をさせるべき旨の燃料遮断信号(以
下、F/C信号と称す)を出力する。エンジンECU1
0は、F/C信号を受信すると、脱調シリンダについて
燃料噴射弁83による燃料噴射を禁止する。また、バル
ブECU71は、脱調シリンダ内の脱調弁を除く全ての
電磁駆動弁38、40(以下、正常弁と称す)の各々に
ついて次の処理を実行する。
【0044】すなわち、バルブECU71は、フェール
信号を受信した時点で、正常弁が閉弁状態にあれば、以
後、その正常弁についてエンジンECU10からの指令
信号を無視し、閉弁状態に保持する。また、フェール信
号を受信した時点で、正常弁が閉弁状態になければ、そ
の正常弁について閉弁状態となるまで通常動作を続行す
る。そして、閉弁状態が実現されると、以後、エンジン
ECU10からの指令信号を無視して正常弁を閉弁状態
に保持する。一方、脱調弁については、脱調状態から正
常動作状態に復帰させるための処理(以下、復帰処理と
称す)を実行する。
信号を受信した時点で、正常弁が閉弁状態にあれば、以
後、その正常弁についてエンジンECU10からの指令
信号を無視し、閉弁状態に保持する。また、フェール信
号を受信した時点で、正常弁が閉弁状態になければ、そ
の正常弁について閉弁状態となるまで通常動作を続行す
る。そして、閉弁状態が実現されると、以後、エンジン
ECU10からの指令信号を無視して正常弁を閉弁状態
に保持する。一方、脱調弁については、脱調状態から正
常動作状態に復帰させるための処理(以下、復帰処理と
称す)を実行する。
【0045】図6は、復帰処理において脱調弁の第1電
磁コイル62及び第2電磁コイル66に供給される励磁
電流の電流波形を示す。図6において(A)は第2電磁
コイル66に供給される励磁電流の波形パターン(パタ
ーンA)を、また、(B)は第1電磁コイル62に供給
される励磁電流の波形パターン(パターンB)を、それ
ぞれ示す。
磁コイル62及び第2電磁コイル66に供給される励磁
電流の電流波形を示す。図6において(A)は第2電磁
コイル66に供給される励磁電流の波形パターン(パタ
ーンA)を、また、(B)は第1電磁コイル62に供給
される励磁電流の波形パターン(パターンB)を、それ
ぞれ示す。
【0046】図6(A)に示す如く、パターンAの電流
波形は、「0」と所定値Iini との間を所定の周期Tで
変化するNini 個のパルスを有し、最終的には「0」に
保持されるパルス波形である。また、図6(B)に示す
如く、パターンBの電流波形は、パターンAより位相が
180゜遅れた状態で、「0」と所定値Iini との間を
所定の周期Tで変化するNini 個のパルスを有し、最終
的には上記した保持電流IH に保持されるパルス波形で
ある。上記した所定の周期Tは、電磁駆動弁38、40
の可動部(すなわち、プランジャ60,及び、弁体4
2、弁軸45、プランジャホルダ48、プランジャ60
等のプランジャ60と一体に運動する部分)の質量と、
アッパスプリング56及びロアスプリング52のばね定
数によって定まるバネ−質量系の共振振動周期に等しい
値に設定されている。また、パルス数Nini は、後述す
る如く、プランジャ60の共振振動の振幅を、プランジ
ャ60が全閉位置又は全開位置に達するまで増大させる
のに十分な値に設定されている。
波形は、「0」と所定値Iini との間を所定の周期Tで
変化するNini 個のパルスを有し、最終的には「0」に
保持されるパルス波形である。また、図6(B)に示す
如く、パターンBの電流波形は、パターンAより位相が
180゜遅れた状態で、「0」と所定値Iini との間を
所定の周期Tで変化するNini 個のパルスを有し、最終
的には上記した保持電流IH に保持されるパルス波形で
ある。上記した所定の周期Tは、電磁駆動弁38、40
の可動部(すなわち、プランジャ60,及び、弁体4
2、弁軸45、プランジャホルダ48、プランジャ60
等のプランジャ60と一体に運動する部分)の質量と、
アッパスプリング56及びロアスプリング52のばね定
数によって定まるバネ−質量系の共振振動周期に等しい
値に設定されている。また、パルス数Nini は、後述す
る如く、プランジャ60の共振振動の振幅を、プランジ
ャ60が全閉位置又は全開位置に達するまで増大させる
のに十分な値に設定されている。
【0047】復帰処理においては、脱調弁について、図
6(A)に示すパターンAの励磁電流が第2電磁コイル
66に供給され、図6(B)に示すパターンBの励磁電
流が第1電磁コイル62に付与される。このため、中立
位置にあるアーマチャ60には開弁側へ向かう電磁力
と、閉弁側へ向かう電磁力とが、交互にその共振周期に
等しい周期Tで作用する。かかる電磁力がアーマチャ6
0に作用することで、アーマチャ60の共振振動が励起
される。その結果、アーマチャ60の振動振幅は次第に
増大し、アーマチャ60が開弁位置又は閉弁位置に達す
る(すなわち、アーマチャ60が第1コア64又は第2
コア68に当接する)ようになる。そして、アーマチャ
60が第1コア64に当接した状態で、第1電磁コイル
62に保持電流IH が供給されると共に、第2電磁コイ
ル66へ供給される励磁電流が「0」とされることで、
アーマチャ60は第1コア64に吸引保持され、脱調弁
は閉弁状態とされる。そして、その後は、第1電磁コイ
ル62及び第2電磁コイル66に対して図5に示す如き
指令電流を付与することで、脱調弁を開閉駆動すること
ができる。すなわち、上記の復帰処理によれば、脱調弁
を正常動作状態に復帰させることができる。
6(A)に示すパターンAの励磁電流が第2電磁コイル
66に供給され、図6(B)に示すパターンBの励磁電
流が第1電磁コイル62に付与される。このため、中立
位置にあるアーマチャ60には開弁側へ向かう電磁力
と、閉弁側へ向かう電磁力とが、交互にその共振周期に
等しい周期Tで作用する。かかる電磁力がアーマチャ6
0に作用することで、アーマチャ60の共振振動が励起
される。その結果、アーマチャ60の振動振幅は次第に
増大し、アーマチャ60が開弁位置又は閉弁位置に達す
る(すなわち、アーマチャ60が第1コア64又は第2
コア68に当接する)ようになる。そして、アーマチャ
60が第1コア64に当接した状態で、第1電磁コイル
62に保持電流IH が供給されると共に、第2電磁コイ
ル66へ供給される励磁電流が「0」とされることで、
アーマチャ60は第1コア64に吸引保持され、脱調弁
は閉弁状態とされる。そして、その後は、第1電磁コイ
ル62及び第2電磁コイル66に対して図5に示す如き
指令電流を付与することで、脱調弁を開閉駆動すること
ができる。すなわち、上記の復帰処理によれば、脱調弁
を正常動作状態に復帰させることができる。
【0048】上記の復帰処理が終了すると、脱調シリン
ダ内の全ての吸気弁42及び排気弁44は閉弁状態とさ
れる。そして、バルブECU71は、復帰処理が終了す
ると、脱調シリンダ内の全ての電磁駆動弁38、40が
正常動作可能であると判断し、脱調シリンダについて通
常処理を再開する。バルブECU71は通常処理を再開
するにあたり、排気弁44の開弁動作から開始させる。
すなわち、バルブECU71は、復帰処理の終了後、ク
ランク角CAに基づいて、通常処理において脱調シリン
ダ内で次に開弁させるべき弁が排気弁44であるか否か
を判別する。そして、次に開弁すべき弁が排気弁44で
あると判別された時点で、脱調シリンダについて通常処
理、すなわち、エンジンECU10からの指令信号に応
じて吸気弁42及び排気弁44を開閉させるための処理
を再開する。
ダ内の全ての吸気弁42及び排気弁44は閉弁状態とさ
れる。そして、バルブECU71は、復帰処理が終了す
ると、脱調シリンダ内の全ての電磁駆動弁38、40が
正常動作可能であると判断し、脱調シリンダについて通
常処理を再開する。バルブECU71は通常処理を再開
するにあたり、排気弁44の開弁動作から開始させる。
すなわち、バルブECU71は、復帰処理の終了後、ク
ランク角CAに基づいて、通常処理において脱調シリン
ダ内で次に開弁させるべき弁が排気弁44であるか否か
を判別する。そして、次に開弁すべき弁が排気弁44で
あると判別された時点で、脱調シリンダについて通常処
理、すなわち、エンジンECU10からの指令信号に応
じて吸気弁42及び排気弁44を開閉させるための処理
を再開する。
【0049】図7は、本実施例において、例えば排気弁
44に対応する電磁駆動弁40に脱調が生じた場合の、
脱調シリンダ内の吸気弁42及び排気弁44の開閉状態
を例示するタイムチャートである。図7に例示する状況
では、時刻t0 において排気弁44に脱調が生じ、その
閉弁動作時(すなわち、排気弁44を構成する電磁駆動
弁40の第1電磁コイル62に対して逆電流IR に指令
される期間)の時刻t 1 において脱調が検出されてい
る。このため、時刻t1 以降、同一シリンダ内の他の排
気弁44及び脱調シリンダ内の全ての吸気弁42につい
て、エンジンECU10から開弁すべき旨の指令信号
(以下、開弁指令と称す)が出力されても、その指令は
無視され、これらの弁は閉弁状態に保持される。また、
時刻t1 以降、脱調弁である排気弁44について復帰処
理が実行され、時刻t2 において復帰処理が終了してい
る。復帰処理の終了後、時刻t3 において吸気弁42に
ついて開弁指令が出力されても、その指令は無視され
る。そして、時刻t4 において排気弁44の開弁指令が
出力されると、この指令に従って、排気弁42の開弁動
作と共に通常処理が再開される。
44に対応する電磁駆動弁40に脱調が生じた場合の、
脱調シリンダ内の吸気弁42及び排気弁44の開閉状態
を例示するタイムチャートである。図7に例示する状況
では、時刻t0 において排気弁44に脱調が生じ、その
閉弁動作時(すなわち、排気弁44を構成する電磁駆動
弁40の第1電磁コイル62に対して逆電流IR に指令
される期間)の時刻t 1 において脱調が検出されてい
る。このため、時刻t1 以降、同一シリンダ内の他の排
気弁44及び脱調シリンダ内の全ての吸気弁42につい
て、エンジンECU10から開弁すべき旨の指令信号
(以下、開弁指令と称す)が出力されても、その指令は
無視され、これらの弁は閉弁状態に保持される。また、
時刻t1 以降、脱調弁である排気弁44について復帰処
理が実行され、時刻t2 において復帰処理が終了してい
る。復帰処理の終了後、時刻t3 において吸気弁42に
ついて開弁指令が出力されても、その指令は無視され
る。そして、時刻t4 において排気弁44の開弁指令が
出力されると、この指令に従って、排気弁42の開弁動
作と共に通常処理が再開される。
【0050】上述の如く、本実施例によれば、吸気弁4
2又は排気弁44に脱調が生ずると、以後、脱調シリン
ダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44が閉弁状態
に保持される。このため、吸気弁42又は排気弁44の
何れかに脱調が生じても、吸気弁42及び排気弁44が
共に開弁状態とされることが防止される。従って、本実
施例のシステムによれば、吸気弁42又は排気弁44に
脱調が生じた場合に、排気ガスが排気系側から吸気系側
へ逆流するのを防止することができる。
2又は排気弁44に脱調が生ずると、以後、脱調シリン
ダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44が閉弁状態
に保持される。このため、吸気弁42又は排気弁44の
何れかに脱調が生じても、吸気弁42及び排気弁44が
共に開弁状態とされることが防止される。従って、本実
施例のシステムによれば、吸気弁42又は排気弁44に
脱調が生じた場合に、排気ガスが排気系側から吸気系側
へ逆流するのを防止することができる。
【0051】また、何れかの吸気弁42又は排気弁44
に脱調が生じた時点では、燃焼室26内に燃焼後の排気
ガスが存在している可能性がある。この場合、脱調弁に
ついての復帰動作の終了後に最初に吸気弁42が開弁さ
れると、燃焼室26内に存在する排気ガスが吸気系側へ
逆流し、吸気系内を汚染するなどの不都合を招いてしま
う。これに対して、本実施例においては、上記の如く、
復帰処理の終了後、通常処理が排気弁44の開弁から再
開されるため、再開された通常処理では、先ず、燃焼室
26内のガスが掃気される。従って、本実施例のシステ
ムによれば、通常処理の再開時に、燃焼室26内に存在
する排気ガスが吸気系側に逆流するのを防止することが
できる。
に脱調が生じた時点では、燃焼室26内に燃焼後の排気
ガスが存在している可能性がある。この場合、脱調弁に
ついての復帰動作の終了後に最初に吸気弁42が開弁さ
れると、燃焼室26内に存在する排気ガスが吸気系側へ
逆流し、吸気系内を汚染するなどの不都合を招いてしま
う。これに対して、本実施例においては、上記の如く、
復帰処理の終了後、通常処理が排気弁44の開弁から再
開されるため、再開された通常処理では、先ず、燃焼室
26内のガスが掃気される。従って、本実施例のシステ
ムによれば、通常処理の再開時に、燃焼室26内に存在
する排気ガスが吸気系側に逆流するのを防止することが
できる。
【0052】本実施例のシステムが有する上記の機能
は、バルブECU71が所定のルーチンを実行すること
により実現される。以下、図8を参照して、本実施例に
おいてバルブECU71が実行するルーチンの内容を説
明する。図8は、本実施例において、駆動回路70から
フェール信号が出力された場合、すなわち、何れかの吸
気弁42又は排気弁44について脱調が検出された場合
にバルブECU71が実行するルーチンの一例を示すフ
ローチャートである。なお、バルブECU71は、駆動
回路70からフェール信号が出力されていない場合に
は、通常処理、すなわち、エンジンECU10から供給
される指令信号に従って、駆動回路70により各電磁駆
動弁38、40を開閉駆動させるための処理を実行す
る。
は、バルブECU71が所定のルーチンを実行すること
により実現される。以下、図8を参照して、本実施例に
おいてバルブECU71が実行するルーチンの内容を説
明する。図8は、本実施例において、駆動回路70から
フェール信号が出力された場合、すなわち、何れかの吸
気弁42又は排気弁44について脱調が検出された場合
にバルブECU71が実行するルーチンの一例を示すフ
ローチャートである。なお、バルブECU71は、駆動
回路70からフェール信号が出力されていない場合に
は、通常処理、すなわち、エンジンECU10から供給
される指令信号に従って、駆動回路70により各電磁駆
動弁38、40を開閉駆動させるための処理を実行す
る。
【0053】図8に示すルーチンが起動されると、先
ず、ステップ202の処理が実行される。ステップ20
2では、駆動回路70から出力されるフェール信号に基
づいて、脱調弁及び脱調シリンダが識別される。なお、
フェール信号がバルブECU71により受信されると、
駆動回路70によるフェール信号の出力は解除される。
ステップ202の処理が終了すると、次にステップ20
4へ進む。
ず、ステップ202の処理が実行される。ステップ20
2では、駆動回路70から出力されるフェール信号に基
づいて、脱調弁及び脱調シリンダが識別される。なお、
フェール信号がバルブECU71により受信されると、
駆動回路70によるフェール信号の出力は解除される。
ステップ202の処理が終了すると、次にステップ20
4へ進む。
【0054】ステップ204では、エンジンECU10
に対して脱調シリンダについてのF/C信号が出力され
る。エンジンECU10は、このF/C信号を受信する
と、以後、F/C解除信号を受信するまで、脱調シリン
ダについて燃料噴射弁83による燃料噴射を禁止する。
ステップ204の処理が終了すると、ステップ206に
進む。
に対して脱調シリンダについてのF/C信号が出力され
る。エンジンECU10は、このF/C信号を受信する
と、以後、F/C解除信号を受信するまで、脱調シリン
ダについて燃料噴射弁83による燃料噴射を禁止する。
ステップ204の処理が終了すると、ステップ206に
進む。
【0055】ステップ206では、脱調弁について復帰
処理が開始される。具体的には、ステップ206におい
て、バルブECU71は、脱調弁の第2電磁コイル66
及び第1電磁コイル62に対して、それぞれ、図6に示
すパターンA及びBの励磁信号を供給すべく、駆動回路
70に対する指令信号の出力を開始する。ステップ20
6が終了すると、ステップ208に進む。
処理が開始される。具体的には、ステップ206におい
て、バルブECU71は、脱調弁の第2電磁コイル66
及び第1電磁コイル62に対して、それぞれ、図6に示
すパターンA及びBの励磁信号を供給すべく、駆動回路
70に対する指令信号の出力を開始する。ステップ20
6が終了すると、ステップ208に進む。
【0056】ステップ208では、正常弁の各々につい
て閉弁状態にあるか否かが判別される。その結果、正常
弁が閉弁状態であれば、次に、ステップ210におい
て、その正常弁について、以後、エンジンECU10か
ら供給される開弁指令を無視するための処理が実行され
る。ステップ210の処理が終了すると、ステップ21
4に進む。一方、ステップ208において、正常弁が閉
弁状態でなければ、次にステップ212において、その
正常弁について通常処理、すなわち、エンジンECU1
0から供給される指令信号に従って開閉駆動するための
処理が実行された後、再びステップ208の処理が実行
される。すなわち、ステップ212における通常処理
は、正常弁が閉弁されるまで継続される。従って、上記
ステップ208、210、及び212の処理が実行され
ると、以後、脱調シリンダ内の全ての正常弁が閉弁状態
に保持される。
て閉弁状態にあるか否かが判別される。その結果、正常
弁が閉弁状態であれば、次に、ステップ210におい
て、その正常弁について、以後、エンジンECU10か
ら供給される開弁指令を無視するための処理が実行され
る。ステップ210の処理が終了すると、ステップ21
4に進む。一方、ステップ208において、正常弁が閉
弁状態でなければ、次にステップ212において、その
正常弁について通常処理、すなわち、エンジンECU1
0から供給される指令信号に従って開閉駆動するための
処理が実行された後、再びステップ208の処理が実行
される。すなわち、ステップ212における通常処理
は、正常弁が閉弁されるまで継続される。従って、上記
ステップ208、210、及び212の処理が実行され
ると、以後、脱調シリンダ内の全ての正常弁が閉弁状態
に保持される。
【0057】ステップ214では、脱調弁についての復
帰処理が終了したか否か、すなわち、脱調弁の第2電磁
コイル66及び第1電磁コイル62に対するパターンA
及びBの励磁信号の出力が終了したか否かが判別され
る。その結果、復帰処理が終了しているならば、次にス
テップ216の処理が実行される。一方、ステップ21
4において、復帰処理が終了していなければ、再びステ
ップ214の処理が実行される。従って、ステップ21
6の処理は、復帰処理の終了後にのみ実行される。
帰処理が終了したか否か、すなわち、脱調弁の第2電磁
コイル66及び第1電磁コイル62に対するパターンA
及びBの励磁信号の出力が終了したか否かが判別され
る。その結果、復帰処理が終了しているならば、次にス
テップ216の処理が実行される。一方、ステップ21
4において、復帰処理が終了していなければ、再びステ
ップ214の処理が実行される。従って、ステップ21
6の処理は、復帰処理の終了後にのみ実行される。
【0058】ステップ216では、クランク角CAに基
づいて、通常処理において脱調シリンダ内で次に開弁さ
せるべき弁が排気弁44であるか否かが判別される。そ
の結果、次に開弁させるべき弁が排気弁44でないなら
ば、再びステップ216の処理が実行される。一方、ス
テップ216において、次に開弁させるべき弁が排気弁
44であると判別されたならば、続くステップ218に
おいて、エンジンECU10に対してF/C解除信号が
出力された後、今回のルーチンは終了される。上記の如
く、駆動回路70によるフェール信号の出力は、バルブ
ECU71がフェール信号を受信した時点で解除されて
いる。従って、本ルーチンが終了されると、通常処理は
排気弁44の開弁処理から再開されることになる。
づいて、通常処理において脱調シリンダ内で次に開弁さ
せるべき弁が排気弁44であるか否かが判別される。そ
の結果、次に開弁させるべき弁が排気弁44でないなら
ば、再びステップ216の処理が実行される。一方、ス
テップ216において、次に開弁させるべき弁が排気弁
44であると判別されたならば、続くステップ218に
おいて、エンジンECU10に対してF/C解除信号が
出力された後、今回のルーチンは終了される。上記の如
く、駆動回路70によるフェール信号の出力は、バルブ
ECU71がフェール信号を受信した時点で解除されて
いる。従って、本ルーチンが終了されると、通常処理は
排気弁44の開弁処理から再開されることになる。
【0059】上述の如く、本実施例のシステムによれ
ば、何れかの吸気弁42又は排気弁44に脱調が生じた
場合にも、排気ガスが排気系側から吸気系側に逆流する
ことが防止できる。また、復帰処理の終了後、再開され
た通常処理において、先ず、燃焼室26内に存在するガ
スを掃気することができる。このため、本実施例のシス
テムによれば、脱調の発生時に燃焼室26内に存在して
いたガスが、通常処理の再開時に吸気系側に逆流するの
を防止することもできる。
ば、何れかの吸気弁42又は排気弁44に脱調が生じた
場合にも、排気ガスが排気系側から吸気系側に逆流する
ことが防止できる。また、復帰処理の終了後、再開され
た通常処理において、先ず、燃焼室26内に存在するガ
スを掃気することができる。このため、本実施例のシス
テムによれば、脱調の発生時に燃焼室26内に存在して
いたガスが、通常処理の再開時に吸気系側に逆流するの
を防止することもできる。
【0060】なお、上記実施例においては、何れかの吸
気弁42又は排気弁44の脱調が検出された場合に、同
一シリンダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44を
閉弁させることとした。しかしながら、排気系側から吸
気系側への排気ガスの逆流を防止するうえでは、吸気弁
42及び排気弁44の双方が開弁状態となる事態を防止
できればよい。従って、例えば、同一シリンダ内の吸気
弁42の一方に脱調が生じた場合には、同一シリンダ内
の全ての排気弁44を閉弁させればよく、他方の吸気弁
42については必ずしも閉弁させることなく、排気系側
から吸気系側への排気ガスの逆流を防止することができ
る。同様に、同一シリンダ内の排気弁44の一方に脱調
が生じた場合には、同一シリンダ内の全ての吸気弁42
を閉弁させればよく、他方の排気弁44については必ず
しも閉弁させることなく、排気ガスの逆流を防止するこ
とができる。ただし、上記の如く、脱調弁について復帰
処理が終了した後、通常動作を排気弁44の開弁動作か
ら開始させるため、復帰処理の終了時点では、脱調シリ
ンダ内の全ての吸気弁42及び排気弁44が閉弁状態に
保持されている必要がある。かかる観点からは、上記実
施例の如く、脱調が検出された場合に、脱調シリンダ内
の全ての正常弁を閉弁状態とすることが好ましい。
気弁42又は排気弁44の脱調が検出された場合に、同
一シリンダ内の他の全ての吸気弁42及び排気弁44を
閉弁させることとした。しかしながら、排気系側から吸
気系側への排気ガスの逆流を防止するうえでは、吸気弁
42及び排気弁44の双方が開弁状態となる事態を防止
できればよい。従って、例えば、同一シリンダ内の吸気
弁42の一方に脱調が生じた場合には、同一シリンダ内
の全ての排気弁44を閉弁させればよく、他方の吸気弁
42については必ずしも閉弁させることなく、排気系側
から吸気系側への排気ガスの逆流を防止することができ
る。同様に、同一シリンダ内の排気弁44の一方に脱調
が生じた場合には、同一シリンダ内の全ての吸気弁42
を閉弁させればよく、他方の排気弁44については必ず
しも閉弁させることなく、排気ガスの逆流を防止するこ
とができる。ただし、上記の如く、脱調弁について復帰
処理が終了した後、通常動作を排気弁44の開弁動作か
ら開始させるため、復帰処理の終了時点では、脱調シリ
ンダ内の全ての吸気弁42及び排気弁44が閉弁状態に
保持されている必要がある。かかる観点からは、上記実
施例の如く、脱調が検出された場合に、脱調シリンダ内
の全ての正常弁を閉弁状態とすることが好ましい。
【0061】なお、上記実施例においては、バルブEC
U71が駆動回路70により出力されるフェール信号に
基づいて各電磁駆動弁38、40の脱調の有無を検出す
ることにより請求項1に記載した開故障検出手段が、バ
ルブECU71が図8に示すルーチンのステップ20
8、210、212の処理を実行することにより請求項
1に記載した閉弁保持手段が、ステップ206の処理を
実行することにより請求項2に記載した弁復帰手段が、
ステップ214、216の処理を実行することにより通
常動作再開手段が、それぞれ実現されている。
U71が駆動回路70により出力されるフェール信号に
基づいて各電磁駆動弁38、40の脱調の有無を検出す
ることにより請求項1に記載した開故障検出手段が、バ
ルブECU71が図8に示すルーチンのステップ20
8、210、212の処理を実行することにより請求項
1に記載した閉弁保持手段が、ステップ206の処理を
実行することにより請求項2に記載した弁復帰手段が、
ステップ214、216の処理を実行することにより通
常動作再開手段が、それぞれ実現されている。
【0062】なお、上記実施例においては、吸気弁42
又は排気弁44に生ずる開故障として、脱調のみを考慮
したが、弁体の固着などに起因して、吸気弁42又は排
気弁44が開弁した状態のまま動作し得なくなるような
開故障が生ずることもある。かかる開故障が生ずると、
上記の復帰処理を実行しても、その弁を正常状態に復帰
させることができない。この場合、上記図8に示すルー
チンの終了後、通常処理が実行されると直ちに脱調が検
出されるため、このルーチンは繰り返し実行されること
になる。従って、図8に示すルーチンが一定回数以上繰
り返して実行される場合には、脱調でない開故障が生じ
ていると判断し、以後、当該シリンダについての動作を
一切禁止することで、脱調以外の開故障に対処すること
ができる。
又は排気弁44に生ずる開故障として、脱調のみを考慮
したが、弁体の固着などに起因して、吸気弁42又は排
気弁44が開弁した状態のまま動作し得なくなるような
開故障が生ずることもある。かかる開故障が生ずると、
上記の復帰処理を実行しても、その弁を正常状態に復帰
させることができない。この場合、上記図8に示すルー
チンの終了後、通常処理が実行されると直ちに脱調が検
出されるため、このルーチンは繰り返し実行されること
になる。従って、図8に示すルーチンが一定回数以上繰
り返して実行される場合には、脱調でない開故障が生じ
ていると判断し、以後、当該シリンダについての動作を
一切禁止することで、脱調以外の開故障に対処すること
ができる。
【0063】また、上記実施例では、本発明が各気筒に
排気弁及び吸気弁を2個ずつ備える4気筒型内燃機関に
適用された場合について説明したが、これに限らず、各
気筒が備える排気弁及び吸気弁の数は任意であり、ま
た、内燃機関が備える気筒数も任意である。
排気弁及び吸気弁を2個ずつ備える4気筒型内燃機関に
適用された場合について説明したが、これに限らず、各
気筒が備える排気弁及び吸気弁の数は任意であり、ま
た、内燃機関が備える気筒数も任意である。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、内燃機関の吸気弁又は排気弁に開故障が発生した場
合に、排気ガスが排気系側から吸気系側に逆流するのを
防止することができる。また、請求項2記載の発明によ
れば、復帰処理の終了後、通常処理の再開時に、燃焼室
内の排気ガスが吸気系側に逆流するのを防止することが
できる。
ば、内燃機関の吸気弁又は排気弁に開故障が発生した場
合に、排気ガスが排気系側から吸気系側に逆流するのを
防止することができる。また、請求項2記載の発明によ
れば、復帰処理の終了後、通常処理の再開時に、燃焼室
内の排気ガスが吸気系側に逆流するのを防止することが
できる。
【図1】本発明の一実施例である電磁弁の制御装置が適
用された内燃機関の構成図である。
用された内燃機関の構成図である。
【図2】内燃機関が備える電磁駆動弁の全体構成図であ
る。
る。
【図3】排気弁に脱調が生じた後に通常動作が続行され
た場合の排気弁及び吸気弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。
た場合の排気弁及び吸気弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。
【図4】吸気弁に脱調が生じた後に通常動作が続行され
た場合の排気弁及び吸気弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。
た場合の排気弁及び吸気弁の開閉状態を示すタイムチャ
ートである。
【図5】(A)は排気弁又は吸気弁の開閉状態を示すタ
イムチャートである。(B)は電磁駆動弁の第2電磁コ
イルに対する指令電流波形を示すタイムチャートであ
る。(C)は電磁駆動弁の第1電磁コイルに対する指令
電流波形を示すタイムチャートである。
イムチャートである。(B)は電磁駆動弁の第2電磁コ
イルに対する指令電流波形を示すタイムチャートであ
る。(C)は電磁駆動弁の第1電磁コイルに対する指令
電流波形を示すタイムチャートである。
【図6】(A)は復帰処理において電磁駆動弁の第2電
磁コイルに供給される励磁電流の波形パターンを示す図
である。(B)は復帰処理において電磁駆動弁の第1電
磁コイルに供給される励磁電流の波形パターンを示す図
である。
磁コイルに供給される励磁電流の波形パターンを示す図
である。(B)は復帰処理において電磁駆動弁の第1電
磁コイルに供給される励磁電流の波形パターンを示す図
である。
【図7】本実施例において、排気弁に脱調が生じた場合
の、排気弁及び吸気弁の開閉状態を例示するタイムチャ
ートである。
の、排気弁及び吸気弁の開閉状態を例示するタイムチャ
ートである。
【図8】本実施例において、何れかの吸気弁又は排気弁
に脱調が検出された場合にバルブECUが実行するルー
チンの一例のフローチャートである。
に脱調が検出された場合にバルブECUが実行するルー
チンの一例のフローチャートである。
10 エンジンECU 38、40 電磁駆動弁 42 吸気弁 44 排気弁 70 駆動回路 71 バルブECU
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気弁及び排気弁の各々を構
成する複数の電磁駆動弁を開閉駆動する電磁弁の制御装
置であって、 各電磁駆動弁の開故障を検出する開故障検出手段と、 排気弁を構成する電磁駆動弁の開故障が検出された場合
に、少なくとも、同一シリンダ内の吸気弁を構成する全
ての電磁駆動弁を閉弁保持し、かつ、吸気弁を構成する
電磁駆動弁の開故障が検出された場合に、少なくとも、
同一シリンダ内の排気弁を構成する全ての電磁駆動弁を
閉弁保持する閉弁保持手段とを備えることを特徴とする
電磁弁の制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁弁の制御装置におい
て、 開故障が検出された電磁駆動弁を正常状態へ復帰させる
復帰処理を実行する弁復帰手段と、 前記復帰処理の終了後、通常動作を、排気弁を構成する
電磁駆動弁の開弁動作から再開させる通常動作再開手段
とを備えることを特徴とする電磁弁の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10099504A JPH11294209A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 電磁弁の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10099504A JPH11294209A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 電磁弁の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11294209A true JPH11294209A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14249108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10099504A Pending JPH11294209A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 電磁弁の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11294209A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2831601A1 (fr) | 2001-10-26 | 2003-05-02 | Toyota Motor Co Ltd | Procede de commande d'un courant applique a une soupape entrainee electromagnetiquement et systeme de commande |
| US6994060B2 (en) | 2003-06-17 | 2006-02-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and method for variable valve |
| JP2010504460A (ja) * | 2006-09-25 | 2010-02-12 | ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール | 故障検出機能を有する弁制御システム |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10099504A patent/JPH11294209A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2831601A1 (fr) | 2001-10-26 | 2003-05-02 | Toyota Motor Co Ltd | Procede de commande d'un courant applique a une soupape entrainee electromagnetiquement et systeme de commande |
| US6759640B2 (en) | 2001-10-26 | 2004-07-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of controlling current applied to electromagnetically driven valve and control system |
| US6994060B2 (en) | 2003-06-17 | 2006-02-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and method for variable valve |
| JP2010504460A (ja) * | 2006-09-25 | 2010-02-12 | ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール | 故障検出機能を有する弁制御システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041228 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050307 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060131 |