JPH11294560A - 差動制限装置 - Google Patents
差動制限装置Info
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- JPH11294560A JPH11294560A JP9904498A JP9904498A JPH11294560A JP H11294560 A JPH11294560 A JP H11294560A JP 9904498 A JP9904498 A JP 9904498A JP 9904498 A JP9904498 A JP 9904498A JP H11294560 A JPH11294560 A JP H11294560A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異音の発生がなく、高い差動制限作用のもと
に常に安定した差動制限トルクが得られるイニシャルト
ルク発生部品が採用された差動制限装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 デフケース1の回転駆動力を該デフケー
ス1内に軸支または収納されたピニオンギヤ2、3を介
して前記デフケース1の回転軸上に配置された左右のサ
イドギヤ4、5にトルク配分して伝達する差動装置の相
対回転部分間を制動して差動制限力を得る差動制限装置
において、前記相対回転部分間に所定の締代を持たせて
弾性体8を介在させて制動力を付与してイニシャルトル
クを発生させ、車両が悪路等を速やかに脱出することが
できるようにした。
に常に安定した差動制限トルクが得られるイニシャルト
ルク発生部品が採用された差動制限装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 デフケース1の回転駆動力を該デフケー
ス1内に軸支または収納されたピニオンギヤ2、3を介
して前記デフケース1の回転軸上に配置された左右のサ
イドギヤ4、5にトルク配分して伝達する差動装置の相
対回転部分間を制動して差動制限力を得る差動制限装置
において、前記相対回転部分間に所定の締代を持たせて
弾性体8を介在させて制動力を付与してイニシャルトル
クを発生させ、車両が悪路等を速やかに脱出することが
できるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デフケースの回転
駆動力を該デフケース内のピニオンギヤ等を介して前記
デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギヤに
トルク配分して伝達する差動制限装置の特にイニシャル
トルク発生部材に関するものである。
駆動力を該デフケース内のピニオンギヤ等を介して前記
デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギヤに
トルク配分して伝達する差動制限装置の特にイニシャル
トルク発生部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のピニオンギヤ等からなる差動装
置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る差動制
限装置としては、例えば図3に示した欧州特許第130
806号に開示されたような差動制限装置がある。この
従来例のものはヘリカルピニオン型差動制限装置と称さ
れ、デフケース303の回転駆動力を該デフケース30
3の筒状凹部325、327内にそれぞれ収納された一
対のはすば歯車型ピニオンギヤ331、333の複数組
を介して前記デフケース303の回転軸上に配置された
左右のサイドギヤ311、313に差動噛合することに
よりトルク配分されて伝達され、差動時の比較的大きな
駆動抵抗によって生じる前記はすば歯車型ピニオンギヤ
331、333からの噛合スラスト力で該はすば歯車型
ピニオンギヤ端面とデフケース側壁内面との間の摩擦抵
抗にて差動制限作用を行う差動制限装置である。差動制
限時には、前記はすば歯車型ピニオンギヤ331、33
3と左右のサイドギヤ311、313との噛合反力によ
るスラスト力に加えて、前記左右のサイドギヤ311、
313間にはスプリング座を介して幾つかの皿ばね32
1による一定の大きさのスラスト力すなわちイニシャル
トルクが発生されるように構成され、所定の差動制限力
の発生の確保がなされる、これによって、小さな差動時
の不均衡な駆動抵抗によっても悪路脱出等が可能なよう
に構成されている。
置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る差動制
限装置としては、例えば図3に示した欧州特許第130
806号に開示されたような差動制限装置がある。この
従来例のものはヘリカルピニオン型差動制限装置と称さ
れ、デフケース303の回転駆動力を該デフケース30
3の筒状凹部325、327内にそれぞれ収納された一
対のはすば歯車型ピニオンギヤ331、333の複数組
を介して前記デフケース303の回転軸上に配置された
左右のサイドギヤ311、313に差動噛合することに
よりトルク配分されて伝達され、差動時の比較的大きな
駆動抵抗によって生じる前記はすば歯車型ピニオンギヤ
331、333からの噛合スラスト力で該はすば歯車型
ピニオンギヤ端面とデフケース側壁内面との間の摩擦抵
抗にて差動制限作用を行う差動制限装置である。差動制
限時には、前記はすば歯車型ピニオンギヤ331、33
3と左右のサイドギヤ311、313との噛合反力によ
るスラスト力に加えて、前記左右のサイドギヤ311、
313間にはスプリング座を介して幾つかの皿ばね32
1による一定の大きさのスラスト力すなわちイニシャル
トルクが発生されるように構成され、所定の差動制限力
の発生の確保がなされる、これによって、小さな差動時
の不均衡な駆動抵抗によっても悪路脱出等が可能なよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
に見られるような相対回転部分である左右のサイドギヤ
311、313間に皿ばねを介設するものでは、皿ばね
の摺接面が線接触されることからイニシャルトルクとし
て発生する差動制限トルクが不安定であったり、異音を
発生することがあった。また、これらの従来装置におけ
るイニシャルトルク発生構造では、所定の定まったイニ
シャルトルクのみの差動制限力しか得られず、より高い
差動制限作用を発揮できるイニシャルトルク発生構造の
出現が切望されていた。
に見られるような相対回転部分である左右のサイドギヤ
311、313間に皿ばねを介設するものでは、皿ばね
の摺接面が線接触されることからイニシャルトルクとし
て発生する差動制限トルクが不安定であったり、異音を
発生することがあった。また、これらの従来装置におけ
るイニシャルトルク発生構造では、所定の定まったイニ
シャルトルクのみの差動制限力しか得られず、より高い
差動制限作用を発揮できるイニシャルトルク発生構造の
出現が切望されていた。
【0004】このため本発明では、上記従来差動制限装
置における諸課題を解決して、異音の発生がなく、高い
差動制限作用のもとに常に安定した差動制限トルクが得
られるイニシャルトルク発生部品が採用された差動制限
装置を提供することを目的とする。
置における諸課題を解決して、異音の発生がなく、高い
差動制限作用のもとに常に安定した差動制限トルクが得
られるイニシャルトルク発生部品が採用された差動制限
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、デフケ
ースの回転駆動力を該デフケース内に軸支または収納さ
れたピニオンギヤを介して前記デフケースの回転軸上に
配置された左右のサイドギヤにトルク配分して伝達する
差動装置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る
差動制限装置において、前記相対回転部分間に所定の締
代を持たせて弾性体を介在させてイニシャルトルクを発
生させるように構成したことを特徴とするものである。
また本発明は、前記弾性体に隣接して相対回転部分間に
粘性流体を封入したことを特徴とするものである。また
本発明は、前記相対回転部分に所定の締代を持たせる弾
性体が、ばね部材およびシール部材から構成されたこと
を特徴とするものである。また本発明は、前記粘性流体
が封入された相対回転部分間の少なくともいずれか一方
に前記粘性流体に剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形
成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のた
めの手段とするものである。
ースの回転駆動力を該デフケース内に軸支または収納さ
れたピニオンギヤを介して前記デフケースの回転軸上に
配置された左右のサイドギヤにトルク配分して伝達する
差動装置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る
差動制限装置において、前記相対回転部分間に所定の締
代を持たせて弾性体を介在させてイニシャルトルクを発
生させるように構成したことを特徴とするものである。
また本発明は、前記弾性体に隣接して相対回転部分間に
粘性流体を封入したことを特徴とするものである。また
本発明は、前記相対回転部分に所定の締代を持たせる弾
性体が、ばね部材およびシール部材から構成されたこと
を特徴とするものである。また本発明は、前記粘性流体
が封入された相対回転部分間の少なくともいずれか一方
に前記粘性流体に剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形
成したことを特徴とするもので、これらを課題解決のた
めの手段とするものである。
【0006】
【実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2は本発明の差動制限装置の1実
施の形態を示すもので、図1はへリカルピニオン型差動
制限装置の全体断面図、図2は図1のA部拡大図および
そのB断面図である。本発明のイニシャルトルク発生装
置が採用されるのは、デフケースの回転駆動力を該デフ
ケース内に軸支または収納されたピニオンギヤを介して
前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギ
ヤにトルク配分して伝達する差動装置の相対回転部分間
を制動して差動制限力を得る差動制限装置であって、本
実施の形態では、差動装置としてへリカルピニオン型差
動制限装置つまりはすば歯車型ピニオンギヤを採用した
差動制限装置の例であるが、平歯歯車型ピニオンギヤを
採用したものや傘歯歯車型ピニオンギヤを採用した差動
制限装置にも適用できることは言うまでもない。本実施
の形態では、はすば歯車型ピニオンギヤ2、3(図1)
および左右のサイドギヤ4、5等を収納する右デフケー
ス1Bと、その開放側部に蓋状の左デフケース1Aが固
定ボルト等により嵌合締結されている。前記一対のはす
ば歯車型ピニオンギヤ2、3は、一方が軸方向に分離し
た2つの左歯2A、右歯2Bを有する複歯ピニオンギヤ
2と、他方が歯3Aを有する単歯ピニオンギヤ3により
構成されており、前記複歯ピニオンギヤ2の一方の歯2
Bが前記右サイドギヤ5の歯5Aと噛合し、他方の歯2
Aが前記単歯ピニオンギヤ3の歯3Aとの噛合を介して
前記左サイドギヤ4の歯4Aと噛合する形式の差動装置
を構成する。
明する。図1および図2は本発明の差動制限装置の1実
施の形態を示すもので、図1はへリカルピニオン型差動
制限装置の全体断面図、図2は図1のA部拡大図および
そのB断面図である。本発明のイニシャルトルク発生装
置が採用されるのは、デフケースの回転駆動力を該デフ
ケース内に軸支または収納されたピニオンギヤを介して
前記デフケースの回転軸上に配置された左右のサイドギ
ヤにトルク配分して伝達する差動装置の相対回転部分間
を制動して差動制限力を得る差動制限装置であって、本
実施の形態では、差動装置としてへリカルピニオン型差
動制限装置つまりはすば歯車型ピニオンギヤを採用した
差動制限装置の例であるが、平歯歯車型ピニオンギヤを
採用したものや傘歯歯車型ピニオンギヤを採用した差動
制限装置にも適用できることは言うまでもない。本実施
の形態では、はすば歯車型ピニオンギヤ2、3(図1)
および左右のサイドギヤ4、5等を収納する右デフケー
ス1Bと、その開放側部に蓋状の左デフケース1Aが固
定ボルト等により嵌合締結されている。前記一対のはす
ば歯車型ピニオンギヤ2、3は、一方が軸方向に分離し
た2つの左歯2A、右歯2Bを有する複歯ピニオンギヤ
2と、他方が歯3Aを有する単歯ピニオンギヤ3により
構成されており、前記複歯ピニオンギヤ2の一方の歯2
Bが前記右サイドギヤ5の歯5Aと噛合し、他方の歯2
Aが前記単歯ピニオンギヤ3の歯3Aとの噛合を介して
前記左サイドギヤ4の歯4Aと噛合する形式の差動装置
を構成する。
【0007】本発明は、このような差動装置において、
相対回転部分間に所定の締代を持たせて弾性体8を介在
させてイニシャルトルクを発生させるように構成された
ものである。本実施の形態では、相対回転部分である前
記左右のデフケース1A、1Bと左右のサイドギヤ4、
5間に所定の締代を持たせて弾性体8を介在させてイニ
シャルトルクを発生させるように構成されたものであ
る。本実施の形態では、前記左右のデフケース1A、1
Bが互いに嵌合されるべく形成された左デフケース1A
のケース筒部1Cと左サイドギヤ4の小径ボス部4Cと
の内外周間、および右デフケース1Bの筒部1Dと右サ
イドギヤ5の小径ボス部5Cとの内外周間に所定の締代
を持たせて弾性体8を介在させている。なお、符号7は
スラストワッシャを示す。
相対回転部分間に所定の締代を持たせて弾性体8を介在
させてイニシャルトルクを発生させるように構成された
ものである。本実施の形態では、相対回転部分である前
記左右のデフケース1A、1Bと左右のサイドギヤ4、
5間に所定の締代を持たせて弾性体8を介在させてイニ
シャルトルクを発生させるように構成されたものであ
る。本実施の形態では、前記左右のデフケース1A、1
Bが互いに嵌合されるべく形成された左デフケース1A
のケース筒部1Cと左サイドギヤ4の小径ボス部4Cと
の内外周間、および右デフケース1Bの筒部1Dと右サ
イドギヤ5の小径ボス部5Cとの内外周間に所定の締代
を持たせて弾性体8を介在させている。なお、符号7は
スラストワッシャを示す。
【0008】そして、図1のA部の拡大図である図2に
示すように、本実施の形態では、前記相対回転部分に所
定の締代を持たせる弾性体8は、左サイドギヤ4側の例
で説明すると(右サイドギヤ5側も同様)、面接触によ
り左デフケース1Aのケース筒部1Cに圧接される金属
製等のU字形断面のばね部材8A、および該ばね部材8
Aにより左サイドギヤ4の小径ボス部4Cの外周面に圧
接されるX字形断面のシール部材8Bから構成される。
該X字形断面のシール部材8Bの各先端部はそれぞれが
接触する相対回転部分とは面接触により接触する。これ
らのばね部材8Aおよびシール部材8Bは、それらの寸
法自体をそれぞれが摺接する相対回転部材に対して圧接
できる締代が付与される公差にて形成してもよいし、ば
ね部材8Aによって強制的に締代が付与されるように構
成してもよい。それらの両方の相乗的な締代が形成され
てもよい。このような弾性体8は左サイドギヤ4の小径
ボス部4Cの外周面に関して2か所設置される。また、
これらのばね部材8Aおよびシール部材8Bは、後述す
る粘性流体の密封が損なわれなければ、内外の配置位置
を逆に構成することも可能である。前記シール部材8B
は、イニシャルトルクとしての差動制限トルクを発生さ
せる他に、後述するところの粘性流体のシール作用をも
効果的に行える。
示すように、本実施の形態では、前記相対回転部分に所
定の締代を持たせる弾性体8は、左サイドギヤ4側の例
で説明すると(右サイドギヤ5側も同様)、面接触によ
り左デフケース1Aのケース筒部1Cに圧接される金属
製等のU字形断面のばね部材8A、および該ばね部材8
Aにより左サイドギヤ4の小径ボス部4Cの外周面に圧
接されるX字形断面のシール部材8Bから構成される。
該X字形断面のシール部材8Bの各先端部はそれぞれが
接触する相対回転部分とは面接触により接触する。これ
らのばね部材8Aおよびシール部材8Bは、それらの寸
法自体をそれぞれが摺接する相対回転部材に対して圧接
できる締代が付与される公差にて形成してもよいし、ば
ね部材8Aによって強制的に締代が付与されるように構
成してもよい。それらの両方の相乗的な締代が形成され
てもよい。このような弾性体8は左サイドギヤ4の小径
ボス部4Cの外周面に関して2か所設置される。また、
これらのばね部材8Aおよびシール部材8Bは、後述す
る粘性流体の密封が損なわれなければ、内外の配置位置
を逆に構成することも可能である。前記シール部材8B
は、イニシャルトルクとしての差動制限トルクを発生さ
せる他に、後述するところの粘性流体のシール作用をも
効果的に行える。
【0009】さらに本発明では、同様に図2に拡大して
示すように、前記弾性体8に隣接して相対回転部分間に
粘性流体9を封入したことを特徴とするものであり、所
定の軸方向間隔を置いて設置された前記弾性体8、8間
において、相対回転部分である左デフケース1Aのケー
ス筒部1Cと左サイドギヤ4の小径ボス部4Cとの内外
周間(右デフケース1Bと右サイドギヤ5の小径ボス部
5Cとの内外周間も同様)に所定の空隙を形成して、該
内外周間の空隙にシリコン油等の粘性流体9を封入した
ものである。そして、前記粘性流体9が封入された相対
回転部分間の少なくともいずれか一方に前記粘性流体9
に効果的に剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形成した
ことを特徴とするものである。図示の例では、ケース筒
部1Cの内周側と左サイドギヤ4の小径ボス部4Cの外
周側のいずれにも多数の凹凸10、10が形成されてい
る。上述した実施の形態における弾性体8は、図示の例
では、相対回転部分である左デフケース1Aのケース筒
部1Cの内周に弾性体8のために収納凹部1Eが形成さ
れているが、該収納凹部は左サイドギヤ4の小径ボス部
4C側に形成されてもよいし、これらの凹部は形成され
なくてもよい。
示すように、前記弾性体8に隣接して相対回転部分間に
粘性流体9を封入したことを特徴とするものであり、所
定の軸方向間隔を置いて設置された前記弾性体8、8間
において、相対回転部分である左デフケース1Aのケー
ス筒部1Cと左サイドギヤ4の小径ボス部4Cとの内外
周間(右デフケース1Bと右サイドギヤ5の小径ボス部
5Cとの内外周間も同様)に所定の空隙を形成して、該
内外周間の空隙にシリコン油等の粘性流体9を封入した
ものである。そして、前記粘性流体9が封入された相対
回転部分間の少なくともいずれか一方に前記粘性流体9
に効果的に剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形成した
ことを特徴とするものである。図示の例では、ケース筒
部1Cの内周側と左サイドギヤ4の小径ボス部4Cの外
周側のいずれにも多数の凹凸10、10が形成されてい
る。上述した実施の形態における弾性体8は、図示の例
では、相対回転部分である左デフケース1Aのケース筒
部1Cの内周に弾性体8のために収納凹部1Eが形成さ
れているが、該収納凹部は左サイドギヤ4の小径ボス部
4C側に形成されてもよいし、これらの凹部は形成され
なくてもよい。
【0010】以上の実施の形態のように本発明のイニシ
ャルトルク発生部材がヘリカルピニオン型差動制限装置
に採用された場合は、デフケース1の回転駆動力を該デ
フケース1の筒状凹部内にそれぞれ収納された一対のは
すば歯車型ピニオンギヤ2、3の複数組を介して前記デ
フケース1の回転軸上に配置された左右のサイドギヤ
4、5に差動噛合することによりトルク配分されて伝達
され、差動時の不均衡な比較的大きな駆動抵抗によって
生じる前記はすば歯車型ピニオンギヤ2、3からの噛合
スラスト力で該はすば歯車型ピニオンギヤ端面とデフケ
ース側壁内面との間の摩擦抵抗にて差動制限作用が行わ
れ、差動制限時には、前記はすば歯車型ピニオンギヤ
2、3と左右のサイドギヤ4、5との噛合反力によるス
ラスト力に加えて、前記デフケース1A、1B間と左右
のサイドギヤ4、5の間の相対回転部分間に所定の締代
を持たせて介在された弾性体8の制動力によって差動制
限力が発生する。これらの所定の締代を持たせて介在さ
せる弾性体8は面接触によって相対回転部分を制動する
ように構成することができるので、異音を発生させるこ
ともなく常に安定したイニシャルトルクを得ることがで
きる。
ャルトルク発生部材がヘリカルピニオン型差動制限装置
に採用された場合は、デフケース1の回転駆動力を該デ
フケース1の筒状凹部内にそれぞれ収納された一対のは
すば歯車型ピニオンギヤ2、3の複数組を介して前記デ
フケース1の回転軸上に配置された左右のサイドギヤ
4、5に差動噛合することによりトルク配分されて伝達
され、差動時の不均衡な比較的大きな駆動抵抗によって
生じる前記はすば歯車型ピニオンギヤ2、3からの噛合
スラスト力で該はすば歯車型ピニオンギヤ端面とデフケ
ース側壁内面との間の摩擦抵抗にて差動制限作用が行わ
れ、差動制限時には、前記はすば歯車型ピニオンギヤ
2、3と左右のサイドギヤ4、5との噛合反力によるス
ラスト力に加えて、前記デフケース1A、1B間と左右
のサイドギヤ4、5の間の相対回転部分間に所定の締代
を持たせて介在された弾性体8の制動力によって差動制
限力が発生する。これらの所定の締代を持たせて介在さ
せる弾性体8は面接触によって相対回転部分を制動する
ように構成することができるので、異音を発生させるこ
ともなく常に安定したイニシャルトルクを得ることがで
きる。
【0011】しかも、前記弾性体8に隣接して相対回転
部分間に粘性流体9が封入され、前記相対回転部分の少
なくともいずれか一方側に粘性流体9に剪断抵抗を付与
できる多数の凹凸10を形成したことによって、前記は
すば歯車型のサイドギヤ4、5とピニオンギヤ2、3と
の噛合反力によるスラスト力とは別に、差動動作に基づ
くデフケース1とサイドギヤ4、5との間の相対回転に
よっても、これらの間に制動力すなわち差動制限力を発
生させて、前記弾性体8の締代によるイニシャルトルク
を効果的に補完することができ、より高い差動制限作用
を発揮させることが可能となる。また、前記弾性体8は
締代により、左右のサイドギヤ4、5間に半径方向に所
定の制動力によるイニシャルトルクを発生させることが
できる他、X字形断面のシール部材8Bの採用によっ
て、差動制限力は半径方向のみならず軸方向にも所定の
制動力すなわちイニシャルトルクを発生させることがで
きると同時に粘性流体の効果的なシール作用も行えるも
のである。これに加えて、弾性体8をばね部材8Aとシ
ール部材8Bとで構成したから、所定の締代を長期にわ
たって維持させることができる。また、ヘリカルピニオ
ン型でない、例えば、図1と構造が同一で、各ピニオン
ギヤがヘリカルでない平歯を有する差動制限装置に採用
された場合であって、ピニオンギヤとサイドギヤとの噛
合反力によるスラスト制動力の発生がなくても、相対回
転部分間に介在された弾性体8による一定の大きさの制
動力すなわちイニシャルトルクと、粘性流体9の剪断抵
抗による補完的な差動制限力が発生し、高い差動制限作
用を得ることが確保される。
部分間に粘性流体9が封入され、前記相対回転部分の少
なくともいずれか一方側に粘性流体9に剪断抵抗を付与
できる多数の凹凸10を形成したことによって、前記は
すば歯車型のサイドギヤ4、5とピニオンギヤ2、3と
の噛合反力によるスラスト力とは別に、差動動作に基づ
くデフケース1とサイドギヤ4、5との間の相対回転に
よっても、これらの間に制動力すなわち差動制限力を発
生させて、前記弾性体8の締代によるイニシャルトルク
を効果的に補完することができ、より高い差動制限作用
を発揮させることが可能となる。また、前記弾性体8は
締代により、左右のサイドギヤ4、5間に半径方向に所
定の制動力によるイニシャルトルクを発生させることが
できる他、X字形断面のシール部材8Bの採用によっ
て、差動制限力は半径方向のみならず軸方向にも所定の
制動力すなわちイニシャルトルクを発生させることがで
きると同時に粘性流体の効果的なシール作用も行えるも
のである。これに加えて、弾性体8をばね部材8Aとシ
ール部材8Bとで構成したから、所定の締代を長期にわ
たって維持させることができる。また、ヘリカルピニオ
ン型でない、例えば、図1と構造が同一で、各ピニオン
ギヤがヘリカルでない平歯を有する差動制限装置に採用
された場合であって、ピニオンギヤとサイドギヤとの噛
合反力によるスラスト制動力の発生がなくても、相対回
転部分間に介在された弾性体8による一定の大きさの制
動力すなわちイニシャルトルクと、粘性流体9の剪断抵
抗による補完的な差動制限力が発生し、高い差動制限作
用を得ることが確保される。
【0012】以上本発明の実施の形態を述べてきたが、
本発明は前述した実施の形態のはすば歯車型ピニオンギ
ヤを用いた差動装置に限定されることなく、その他の形
式の差動制限装置にも採用できる。また、制動して差動
制限力を得る相対回転部分間として、前述の左右のデフ
ケースとサイドギヤの内外周間を制動する形式の他、各
サイドギヤ背面とデフケース内側壁との間に弾性体や粘
性流体を配置して構成することも可能である。また、差
動制限力を得る相対回転部分における弾性体を収納する
ための凹部の形状およびその位置、弾性体を構成するば
ね部材およびシール部材の形状ならびにそれらの関連構
成および材質、粘性流体に剪断抵抗を付与する凹凸の形
状等については適宜採用できる。さらに、本発明の趣旨
の範囲内で、デフケースの形状、ピニオンギヤおよびサ
イドギヤの形状、これらの間の噛合関連形態等は適宜選
択することができる。
本発明は前述した実施の形態のはすば歯車型ピニオンギ
ヤを用いた差動装置に限定されることなく、その他の形
式の差動制限装置にも採用できる。また、制動して差動
制限力を得る相対回転部分間として、前述の左右のデフ
ケースとサイドギヤの内外周間を制動する形式の他、各
サイドギヤ背面とデフケース内側壁との間に弾性体や粘
性流体を配置して構成することも可能である。また、差
動制限力を得る相対回転部分における弾性体を収納する
ための凹部の形状およびその位置、弾性体を構成するば
ね部材およびシール部材の形状ならびにそれらの関連構
成および材質、粘性流体に剪断抵抗を付与する凹凸の形
状等については適宜採用できる。さらに、本発明の趣旨
の範囲内で、デフケースの形状、ピニオンギヤおよびサ
イドギヤの形状、これらの間の噛合関連形態等は適宜選
択することができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
差動装置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る
差動制限装置において、前記相対回転部分間に所定の締
代を持たせて弾性体を介在させてイニシャルトルクを発
生させるように構成したので、相対回転部分を面接触に
よって制動させることが可能となり、異音が発生するこ
ともなく安定したイニシャルトルクすなわち差動制限力
を発生させることができる。また、前記弾性体に隣接し
て相対回転部分間に粘性流体が封入されているので、差
動動作に基づく相対回転部分間に制動力すなわち差動制
限力を発生させて、前記弾性体の締代によるイニシャル
トルクを効果的に補完することができ、より高い差動制
限作用を発揮させることが可能となる。しかも前記相対
回転部分の少なくともいずれか一方側に前記粘性流体に
剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形成したことによっ
て、より確実に差動制限力を得ることが可能となる。
差動装置の相対回転部分間を制動して差動制限力を得る
差動制限装置において、前記相対回転部分間に所定の締
代を持たせて弾性体を介在させてイニシャルトルクを発
生させるように構成したので、相対回転部分を面接触に
よって制動させることが可能となり、異音が発生するこ
ともなく安定したイニシャルトルクすなわち差動制限力
を発生させることができる。また、前記弾性体に隣接し
て相対回転部分間に粘性流体が封入されているので、差
動動作に基づく相対回転部分間に制動力すなわち差動制
限力を発生させて、前記弾性体の締代によるイニシャル
トルクを効果的に補完することができ、より高い差動制
限作用を発揮させることが可能となる。しかも前記相対
回転部分の少なくともいずれか一方側に前記粘性流体に
剪断抵抗を付与できる多数の凹凸を形成したことによっ
て、より確実に差動制限力を得ることが可能となる。
【0014】また、前記弾性体にて形成される相対回転
部分間における締代により、相対回転部分間に半径方向
あるいは軸方向もしくはそれらの両方向に所定のイニシ
ャルトルクを発生させることができる他、前記イニシャ
ルトルクを補完する差動制限力が得られる粘性流体の効
果的なシール作用も行えるものであり、前記イニシャル
トルクの補完的な粘性流体による差動制限作用を長期間
にわたって維持でき、全体として、充分なる差動制限力
の発生により、低差動時から高差動時に至るまで高い差
動制限作用を発揮させることができる。このように、本
発明によれば、異音の発生がなく、高い差動制限作用の
もとに常に安定した差動制限トルクが得られるイニシャ
ルトルク発生部品が採用された差動制限装置が提供され
る。
部分間における締代により、相対回転部分間に半径方向
あるいは軸方向もしくはそれらの両方向に所定のイニシ
ャルトルクを発生させることができる他、前記イニシャ
ルトルクを補完する差動制限力が得られる粘性流体の効
果的なシール作用も行えるものであり、前記イニシャル
トルクの補完的な粘性流体による差動制限作用を長期間
にわたって維持でき、全体として、充分なる差動制限力
の発生により、低差動時から高差動時に至るまで高い差
動制限作用を発揮させることができる。このように、本
発明によれば、異音の発生がなく、高い差動制限作用の
もとに常に安定した差動制限トルクが得られるイニシャ
ルトルク発生部品が採用された差動制限装置が提供され
る。
【図1】本発明の差動制限装置の1実施の形態を示し、
へリカルピニオン型差動制限装置の全体断面図である。
へリカルピニオン型差動制限装置の全体断面図である。
【図2】本発明の差動制限装置の1実施の形態を示すも
ので、図1のA部拡大図およびそのB断面図である。
ので、図1のA部拡大図およびそのB断面図である。
【図3】従来の差動制限装置の全体断面図である。
1 デフケース 1C ケース筒部 1D ケース筒部 1E 凹部 2 はすば歯車型ピニオンギヤ(複歯) 3 はすば歯車型ピニオンギヤ(単歯) 4 左サイドギヤ 4C 小径ボス部 5 右サイドギヤ 5C 小径ボス部 7 スラストワッシャ 8 弾性体 8A ばね部材 8B シール部材 9 粘性流体 10 凹凸
Claims (4)
- 【請求項1】 デフケースの回転駆動力を該デフケース
内に軸支または収納されたピニオンギヤを介して前記デ
フケースの回転軸上に配置された左右のサイドギヤにト
ルク配分して伝達する差動装置の相対回転部分間を制動
して差動制限力を得る差動制限装置において、前記相対
回転部分間に所定の締代を持たせて弾性体を介在させて
イニシャルトルクを発生させるように構成したことを特
徴とする差動制限装置。 - 【請求項2】 前記弾性体に隣接して相対回転部分間に
粘性流体を封入したことを特徴とする請求項1に記載の
差動制限装置。 - 【請求項3】 前記相対回転部分に所定の締代を持たせ
る弾性体が、ばね部材およびシール部材から構成された
ことを特徴とする請求項1または2に記載の差動制限装
置。 - 【請求項4】 前記粘性流体が封入された相対回転部分
間の少なくともいずれか一方に前記粘性流体に剪断抵抗
を付与できる多数の凹凸を形成したことを特徴とする請
求項1ないし3のいずれかに記載の差動制限装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9904498A JPH11294560A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 差動制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9904498A JPH11294560A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 差動制限装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11294560A true JPH11294560A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14236518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9904498A Pending JPH11294560A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 差動制限装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11294560A (ja) |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP9904498A patent/JPH11294560A/ja active Pending
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