JPH11294594A - ポンプの漏れ損失低減機構 - Google Patents
ポンプの漏れ損失低減機構Info
- Publication number
- JPH11294594A JPH11294594A JP12010398A JP12010398A JPH11294594A JP H11294594 A JPH11294594 A JP H11294594A JP 12010398 A JP12010398 A JP 12010398A JP 12010398 A JP12010398 A JP 12010398A JP H11294594 A JPH11294594 A JP H11294594A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring member
- ring
- pump
- fixed
- rotating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ポンプ運転時の回転物と固定物間に十分かつ安
定したシール効果が得られて取扱液の漏れ損失を低減さ
せ得ると共に、ポンプ起動時の負荷を低減させ摺動部の
摩耗を防止し得るポンプの漏れ損失低減機構を提供す
る。 【解決手段】ポンプの回転物と固定物間をシールして取
扱液の漏れ損失を低減させる機構であって、回転物の固
定物との対向面にリング部材を固定し、該リング部材を
回転物の回転による遠心力で変形させ、この変形したリ
ング部材によって回転物と固定物間をシールすることを
特徴とする。ポンプとしては、例えば多段ポンプが使用
され、リング部材が各ポンプ段部のインペラの回転ボス
部分に固定される。
定したシール効果が得られて取扱液の漏れ損失を低減さ
せ得ると共に、ポンプ起動時の負荷を低減させ摺動部の
摩耗を防止し得るポンプの漏れ損失低減機構を提供す
る。 【解決手段】ポンプの回転物と固定物間をシールして取
扱液の漏れ損失を低減させる機構であって、回転物の固
定物との対向面にリング部材を固定し、該リング部材を
回転物の回転による遠心力で変形させ、この変形したリ
ング部材によって回転物と固定物間をシールすることを
特徴とする。ポンプとしては、例えば多段ポンプが使用
され、リング部材が各ポンプ段部のインペラの回転ボス
部分に固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば多段ポンプ
の各ポンプ段部間や各種ポンプの軸封装置部分における
回転物と固定物間のシール性を向上させて、取扱液の漏
れ損失を低減させ得るポンプの漏れ損失低減機構に関す
る。
の各ポンプ段部間や各種ポンプの軸封装置部分における
回転物と固定物間のシール性を向上させて、取扱液の漏
れ損失を低減させ得るポンプの漏れ損失低減機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、多段ポンプは、例えば図19
に示すように構成され、回転軸2を共用する多段ポンプ
部3(ポンプ部3という)を備えており、その各ポンプ
段部7の区画固定壁部8間の係合穴部から形成される固
定接合部9と、区画固定壁部8及びインペラ10の回転
ボス部10a(図20参照)間の回転軸2方向の通路か
ら形成される摺動接合部11とを介して順次接合するこ
とによって多段化されている。なお、図19において、
符号は4はバランスディスク部を、符号5は軸封装置
を、また符号6は軸受を示している。
に示すように構成され、回転軸2を共用する多段ポンプ
部3(ポンプ部3という)を備えており、その各ポンプ
段部7の区画固定壁部8間の係合穴部から形成される固
定接合部9と、区画固定壁部8及びインペラ10の回転
ボス部10a(図20参照)間の回転軸2方向の通路か
ら形成される摺動接合部11とを介して順次接合するこ
とによって多段化されている。なお、図19において、
符号は4はバランスディスク部を、符号5は軸封装置
を、また符号6は軸受を示している。
【0003】そして、従来、この各ポンプ段部7の摺動
接合部11においては、高圧力側から低圧力側に取扱液
が漏れるのを阻止するために、摺動接合部11にシール
構造が設けられているが、このシール構造としては、例
えば図20の(a)〜(c)に示すウェヤリング51に
よるシール構造や、図20(d)に示すラビリンス52
によるシール構造、あるいは図21(a)に示すVリン
グ53(もしくはUリング)によるシール構造や、図2
1(b)に示す区画固定壁部8に固定されたU字部材5
4によるシール構造等が採用されている。
接合部11においては、高圧力側から低圧力側に取扱液
が漏れるのを阻止するために、摺動接合部11にシール
構造が設けられているが、このシール構造としては、例
えば図20の(a)〜(c)に示すウェヤリング51に
よるシール構造や、図20(d)に示すラビリンス52
によるシール構造、あるいは図21(a)に示すVリン
グ53(もしくはUリング)によるシール構造や、図2
1(b)に示す区画固定壁部8に固定されたU字部材5
4によるシール構造等が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示すウェヤリング51やラビリンス52によるシール
構造にあっては、シール部材である区画固定壁部8とイ
ンペラ10との間に形成される隙間を正確に管理する必
要があるため、これらの部材に寸法公差の厳しい加工精
度が要求されて、その機械加工費がアップすると共に、
インペラ10を回転させる回転軸2の軸芯にズレが生じ
た場合に、インペラ10が区画固定壁部8と大きな力で
接触して前記隙間が一定とならず、取扱液の漏れを確実
に阻止することが困難になる虞があるという問題点があ
った。
に示すウェヤリング51やラビリンス52によるシール
構造にあっては、シール部材である区画固定壁部8とイ
ンペラ10との間に形成される隙間を正確に管理する必
要があるため、これらの部材に寸法公差の厳しい加工精
度が要求されて、その機械加工費がアップすると共に、
インペラ10を回転させる回転軸2の軸芯にズレが生じ
た場合に、インペラ10が区画固定壁部8と大きな力で
接触して前記隙間が一定とならず、取扱液の漏れを確実
に阻止することが困難になる虞があるという問題点があ
った。
【0005】また、図21(a)に示すVリング53等
によるシール構造にあっては、Vリング53やUリング
の先端が常時インペラ10の回転ボス部10aに接触し
ているため、インペラ10に常時負荷がかかり、ポンプ
1の起動時の負荷が大きくなり易いという問題点があっ
た。
によるシール構造にあっては、Vリング53やUリング
の先端が常時インペラ10の回転ボス部10aに接触し
ているため、インペラ10に常時負荷がかかり、ポンプ
1の起動時の負荷が大きくなり易いという問題点があっ
た。
【0006】また、図21(b)に示すシール構造にあ
っては、図20に示す各シール構造の問題点は解消し得
るものの、インペラ10の回転によって取扱液に十分な
圧力が生じないと、U字部材54に図21(b)の矢印
ハ方向への所定の圧力が作用しないため、U字部材54
の先端がインペラ10に対して所定の隙間を維持するこ
とができずに、シール機能が成立しなくなる。
っては、図20に示す各シール構造の問題点は解消し得
るものの、インペラ10の回転によって取扱液に十分な
圧力が生じないと、U字部材54に図21(b)の矢印
ハ方向への所定の圧力が作用しないため、U字部材54
の先端がインペラ10に対して所定の隙間を維持するこ
とができずに、シール機能が成立しなくなる。
【0007】そのため、このシール構造にあっては、低
揚程用及び高揚程用を考慮して、U字部材54の材質硬
度等を変える必要性があると共に、U字部材54に作用
する圧力が、取扱液の流れる流路を形成する摺動接合部
11の区画固定壁部8の内面形状やインペラ10の形状
等にも影響され易く、摺動接合部11に十分かつ安定し
たシール効果を得ることが困難な場合があるという問題
点があった。
揚程用及び高揚程用を考慮して、U字部材54の材質硬
度等を変える必要性があると共に、U字部材54に作用
する圧力が、取扱液の流れる流路を形成する摺動接合部
11の区画固定壁部8の内面形状やインペラ10の形状
等にも影響され易く、摺動接合部11に十分かつ安定し
たシール効果を得ることが困難な場合があるという問題
点があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1ないし3記載の発明の目的は、ポン
プ運転時の回転物と固定物間に十分かつ安定したシール
効果が得られて取扱液の漏れ損失を低減させ得ると共
に、ポンプ起動時の負荷を低減させ摺動部の摩耗を防止
し得るポンプの漏れ損失低減機構を提供することにあ
る。また、請求項4記載の発明の目的は、請求項1ない
し3記載の発明の目的に加え、多段ポンプの各ポンプ段
部間の摺動接合部における漏れ損失を十分に低減させ得
ると共に、その組付及び保守を容易に行い得るポンプの
漏れ損失低減機構を提供することにある。また、請求項
5記載の発明の目的は、ポンプの軸封装置部分に十分か
つ安定したシール効果が得られよう取扱液の漏れを低減
させ得る軸封部補助機構としてのポンプの漏れ損失低減
機構を提供することにある。また、請求項6記載の発明
の目的は、請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、
リング部材の変形を制限してより十分かつ安定したシー
ル効果が得られるポンプの漏れ損失低減機構を提供する
ことにある。
たもので、請求項1ないし3記載の発明の目的は、ポン
プ運転時の回転物と固定物間に十分かつ安定したシール
効果が得られて取扱液の漏れ損失を低減させ得ると共
に、ポンプ起動時の負荷を低減させ摺動部の摩耗を防止
し得るポンプの漏れ損失低減機構を提供することにあ
る。また、請求項4記載の発明の目的は、請求項1ない
し3記載の発明の目的に加え、多段ポンプの各ポンプ段
部間の摺動接合部における漏れ損失を十分に低減させ得
ると共に、その組付及び保守を容易に行い得るポンプの
漏れ損失低減機構を提供することにある。また、請求項
5記載の発明の目的は、ポンプの軸封装置部分に十分か
つ安定したシール効果が得られよう取扱液の漏れを低減
させ得る軸封部補助機構としてのポンプの漏れ損失低減
機構を提供することにある。また、請求項6記載の発明
の目的は、請求項1ないし5記載の発明の目的に加え、
リング部材の変形を制限してより十分かつ安定したシー
ル効果が得られるポンプの漏れ損失低減機構を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、ポンプの回転
物と固定物間をシールして取扱液の漏れ損失を低減させ
る機構であって、回転物の固定物との対向面にリング部
材を固定し、該リング部材を回転物の回転による遠心力
で変形させ、この変形したリング部材によって回転物と
固定物間をシールすることを特徴とする。
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、ポンプの回転
物と固定物間をシールして取扱液の漏れ損失を低減させ
る機構であって、回転物の固定物との対向面にリング部
材を固定し、該リング部材を回転物の回転による遠心力
で変形させ、この変形したリング部材によって回転物と
固定物間をシールすることを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、ポンプの
例えばインペラ等からなる回転物が回転すると、この回
転物に固定されているリング部材も一体となって回転
し、リング部材が回転による遠心力で変形する。このリ
ング部材の変形によって、リング部材の外周部が外側に
移動すると共にリング部材の弾性力により、回転物と固
定物との間隙が常に一定に維持され、例えばこの間隙に
介在する液膜によって回転物と固定物間がシールされ
て、取扱液の漏れが確実に阻止される。また、リング部
材は、回転物が回転しないポンプ静止時には、遠心力で
外側に変形することがなく固定物に接触しないため、ポ
ンプ起動時の回転物に加わる負荷が低減、つまり起動ト
ルクが低減されると共に、段間シールの起動初期の固体
潤滑による摩耗が低減される。
例えばインペラ等からなる回転物が回転すると、この回
転物に固定されているリング部材も一体となって回転
し、リング部材が回転による遠心力で変形する。このリ
ング部材の変形によって、リング部材の外周部が外側に
移動すると共にリング部材の弾性力により、回転物と固
定物との間隙が常に一定に維持され、例えばこの間隙に
介在する液膜によって回転物と固定物間がシールされ
て、取扱液の漏れが確実に阻止される。また、リング部
材は、回転物が回転しないポンプ静止時には、遠心力で
外側に変形することがなく固定物に接触しないため、ポ
ンプ起動時の回転物に加わる負荷が低減、つまり起動ト
ルクが低減されると共に、段間シールの起動初期の固体
潤滑による摩耗が低減される。
【0011】また、請求項2記載の発明は、リング部材
が、ポンプの回転物にはめ込み固定されるはめ込みリン
グ部と、はめ込みリング部に弾性を有する連結リング部
を介して外側方向に突出する状態で設けられた外周リン
グ部とで形成され、回転物の回転による遠心力で少なく
とも連結リング部を変形させることによって、リング部
材で回転物と固定物間をシールすることを特徴とする。
が、ポンプの回転物にはめ込み固定されるはめ込みリン
グ部と、はめ込みリング部に弾性を有する連結リング部
を介して外側方向に突出する状態で設けられた外周リン
グ部とで形成され、回転物の回転による遠心力で少なく
とも連結リング部を変形させることによって、リング部
材で回転物と固定物間をシールすることを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、リング部
材は、そのはめ込みリング部を回転物にはめ込むことに
よって固定され、このはめ込みリング部に外側方向に突
出して設けられる連結リング部が、回転物の回転による
遠心力で外側方向に伸びる如く変形する。この変形した
リング部材の外周リング部によって、回転物と固定物間
がシールされる。
材は、そのはめ込みリング部を回転物にはめ込むことに
よって固定され、このはめ込みリング部に外側方向に突
出して設けられる連結リング部が、回転物の回転による
遠心力で外側方向に伸びる如く変形する。この変形した
リング部材の外周リング部によって、回転物と固定物間
がシールされる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、リング部材
が、弾性を有する袋状のリング部材と該リング部材内に
収容された移動体とで形成され、回転物の回転による遠
心力で移動体が外側方向に移動することによってリング
部材が変形し、該変形したリング部材で回転物と固定物
間をシールすることを特徴とする。
が、弾性を有する袋状のリング部材と該リング部材内に
収容された移動体とで形成され、回転物の回転による遠
心力で移動体が外側方向に移動することによってリング
部材が変形し、該変形したリング部材で回転物と固定物
間をシールすることを特徴とする。
【0014】このように構成することにより、回転物に
固定された袋状のリング部材が回転物と一体的に回転す
ると、その遠心力が袋状のリング部材内に収容されてい
る移動体に作用し、移動体がリング部材内を外側方向に
移動して、リング部材の外周部が外側方向に伸びる如く
変形し、例えばこの外周部によって回転物と固定物間が
シールされる。
固定された袋状のリング部材が回転物と一体的に回転す
ると、その遠心力が袋状のリング部材内に収容されてい
る移動体に作用し、移動体がリング部材内を外側方向に
移動して、リング部材の外周部が外側方向に伸びる如く
変形し、例えばこの外周部によって回転物と固定物間が
シールされる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、ポンプが、
各ポンプ段部の区画固定壁部間の係合穴部から形成され
る固定接合部と、区画固定壁部とインペラの回転ボス部
分間の回転軸方向の通路から形成される摺動接合部とを
介して順次接合された多段ポンプで構成され、リング部
材がインペラの回転ボス部分に固定されていることを特
徴とする。
各ポンプ段部の区画固定壁部間の係合穴部から形成され
る固定接合部と、区画固定壁部とインペラの回転ボス部
分間の回転軸方向の通路から形成される摺動接合部とを
介して順次接合された多段ポンプで構成され、リング部
材がインペラの回転ボス部分に固定されていることを特
徴とする。
【0016】このように構成することにより、固定接合
部と摺動接合部を介して各ポンプ段部が順次接合される
多段ポンプの各摺動接合部において、インペラの回転ボ
ス部分である例えばインペラマウスリングに固定された
リング部材が、インペラの回転による遠心力で変形す
る。これにより、インペラと区画固定壁部間がシールさ
れると共に、リング部材は、インペラの回転ボス部分に
はめ込むだけで固定でき、ポンプの組付及び保守が容易
になる。
部と摺動接合部を介して各ポンプ段部が順次接合される
多段ポンプの各摺動接合部において、インペラの回転ボ
ス部分である例えばインペラマウスリングに固定された
リング部材が、インペラの回転による遠心力で変形す
る。これにより、インペラと区画固定壁部間がシールさ
れると共に、リング部材は、インペラの回転ボス部分に
はめ込むだけで固定でき、ポンプの組付及び保守が容易
になる。
【0017】また、請求項5記載の発明は、回転軸が固
定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有するポンプの軸
封装置部分からの取扱液の漏れ損失を低減させる機構で
あって、回転軸の軸封装置部分にリング部材を固定し、
該リング部材を回転軸の回転による遠心力で変形させ、
この変形したリング部材によって軸封装置部分へかかる
ポンプ発生圧力を低減し、シール機構を補助することを
特徴とする。
定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有するポンプの軸
封装置部分からの取扱液の漏れ損失を低減させる機構で
あって、回転軸の軸封装置部分にリング部材を固定し、
該リング部材を回転軸の回転による遠心力で変形させ、
この変形したリング部材によって軸封装置部分へかかる
ポンプ発生圧力を低減し、シール機構を補助することを
特徴とする。
【0018】このように構成することにより、回転軸が
固定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有する、例えば
単段ポンプの場合、回転軸が回転することにより、回転
軸に固定されているリング部材が遠心力によって変形す
る。このリング部材の変形で軸封装置部分の回転軸と固
定物間がシールされ、リング部材で軸封装置によるシー
ル機構を補助することができて、軸封装置部分に十分か
つ安定したシール効果が得られる。
固定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有する、例えば
単段ポンプの場合、回転軸が回転することにより、回転
軸に固定されているリング部材が遠心力によって変形す
る。このリング部材の変形で軸封装置部分の回転軸と固
定物間がシールされ、リング部材で軸封装置によるシー
ル機構を補助することができて、軸封装置部分に十分か
つ安定したシール効果が得られる。
【0019】また、請求項6記載の発明は、リング部材
に、遠心力による固定物方向への変形を制限する制限部
材が設けられていることを特徴とする。このように構成
することにより、回転物の回転でリング部材に遠心力が
作用すると、リング部材が固定物方向に変形しようとす
るが、この変形はリング部材に設けられている制限部材
で制限され、例えば固定物への強い接触が防止される。
これにより、リング部材の変形がより適切となって、例
えば回転物と固定物間のシール効果がより安定かつ向上
する。
に、遠心力による固定物方向への変形を制限する制限部
材が設けられていることを特徴とする。このように構成
することにより、回転物の回転でリング部材に遠心力が
作用すると、リング部材が固定物方向に変形しようとす
るが、この変形はリング部材に設けられている制限部材
で制限され、例えば固定物への強い接触が防止される。
これにより、リング部材の変形がより適切となって、例
えば回転物と固定物間のシール効果がより安定かつ向上
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるポンプの漏
れ損失低減機構の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、説明の便宜上、図19に示す構造と同一
の構成部分には、同一符号を付しその詳細な説明は省略
する。
れ損失低減機構の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、説明の便宜上、図19に示す構造と同一
の構成部分には、同一符号を付しその詳細な説明は省略
する。
【0021】本発明に係わる漏れ損失低減機構の基本的
な形態は、シール部材としてのリング部材を、ポンプの
回転物としての例えば前記インペラ10の回転ボス部1
0aのインペラマウスリングに取り付け、ポンプ運転時
のインペラ10の回転による遠心力でリング部材を変形
させ、固定物としての区画固定壁部8との間隙を一定に
維持する点に特徴を有する。
な形態は、シール部材としてのリング部材を、ポンプの
回転物としての例えば前記インペラ10の回転ボス部1
0aのインペラマウスリングに取り付け、ポンプ運転時
のインペラ10の回転による遠心力でリング部材を変形
させ、固定物としての区画固定壁部8との間隙を一定に
維持する点に特徴を有する。
【0022】図1〜図4は、その漏れ損失低減機構の第
1実施例を示し、図1が前記多段ポンプ1に適用した場
合の摺動接合部分の分解斜視図、図2がその要部拡大断
面図、図3が図2のA部拡大図、図4が動作説明図であ
る。この第1実施例の漏れ損失低減機構は、はめ込みリ
ング部14と、連結リング部15及び外周リング部16
が一体成形された円環状のリング部材13を有してい
る。
1実施例を示し、図1が前記多段ポンプ1に適用した場
合の摺動接合部分の分解斜視図、図2がその要部拡大断
面図、図3が図2のA部拡大図、図4が動作説明図であ
る。この第1実施例の漏れ損失低減機構は、はめ込みリ
ング部14と、連結リング部15及び外周リング部16
が一体成形された円環状のリング部材13を有してい
る。
【0023】このリング部材13は、そのはめ込みリン
グ部14が所定の長さ(幅)に形成され、このはめ込み
リング部14の長手方向の略中央位置に外側方向(区画
固定壁部8方向)に向けて断面形状が略C字状の連結リ
ング部15が突出状態で設けられ、この連結リング部1
5の先端に断面略円形の外周リング部16が設けられて
いる。
グ部14が所定の長さ(幅)に形成され、このはめ込み
リング部14の長手方向の略中央位置に外側方向(区画
固定壁部8方向)に向けて断面形状が略C字状の連結リ
ング部15が突出状態で設けられ、この連結リング部1
5の先端に断面略円形の外周リング部16が設けられて
いる。
【0024】リング部材13は、天然ゴム、NBR、E
PDM、シリコン、各種エラストマー等の伸縮性を有す
る材料で、そのはめ込みリング部14、連結リング部1
5及び外周リング部16が一体成形されることによっ
て、全体が所要の弾力性を有している。また、リング部
材13のはめ込みリング部14の内径R1(図1参照)
は、インペラ10の回転ボス部10aのインペラマウス
リング10bの外径R2より少し小さく設定されてお
り、はめ込みリング部14の自緊作用によって、リング
部材13がインペラマウスリング10bにはめ込み固定
される。なお、リング部材のインペラ10への固定方法
としては、例えばリング部材13をインペラ10と一体
成形(異種材の二段階射出成型)することもできる。
PDM、シリコン、各種エラストマー等の伸縮性を有す
る材料で、そのはめ込みリング部14、連結リング部1
5及び外周リング部16が一体成形されることによっ
て、全体が所要の弾力性を有している。また、リング部
材13のはめ込みリング部14の内径R1(図1参照)
は、インペラ10の回転ボス部10aのインペラマウス
リング10bの外径R2より少し小さく設定されてお
り、はめ込みリング部14の自緊作用によって、リング
部材13がインペラマウスリング10bにはめ込み固定
される。なお、リング部材のインペラ10への固定方法
としては、例えばリング部材13をインペラ10と一体
成形(異種材の二段階射出成型)することもできる。
【0025】そして、このリング部材13は、インペラ
10のインペラマウスリング10bにはめ込み固定され
た状態で、ポンプケーシングを構成する多段ポンプ1
(以下、ポンプ1という)の前記各ポンプ段部7の区画
固定壁部8(以下、固定壁部8という)間に配置され、
図3に示すポンプ1の静止状態において、リング部材1
3の外周リング部16の外表面16aと固定壁部8との
間には、所定の間隙δ1が設定されている。
10のインペラマウスリング10bにはめ込み固定され
た状態で、ポンプケーシングを構成する多段ポンプ1
(以下、ポンプ1という)の前記各ポンプ段部7の区画
固定壁部8(以下、固定壁部8という)間に配置され、
図3に示すポンプ1の静止状態において、リング部材1
3の外周リング部16の外表面16aと固定壁部8との
間には、所定の間隙δ1が設定されている。
【0026】この第1実施例の漏れ損失低減機構によれ
ば、ポンプ1の静止状態においては、インペラ10が回
転しないため、リング部材13の外周リング部16と固
定壁部8間に間隙δ1が形成され、リング部材13にシ
ール機能が作用していない。そして、ポンプ1が運転状
態になるとインペラ10が回転し、インペラマウスリン
グ10bに固定されているリング部材13も一体的に回
転して、リング部材13の外周リング部16に遠心力が
作用する。
ば、ポンプ1の静止状態においては、インペラ10が回
転しないため、リング部材13の外周リング部16と固
定壁部8間に間隙δ1が形成され、リング部材13にシ
ール機能が作用していない。そして、ポンプ1が運転状
態になるとインペラ10が回転し、インペラマウスリン
グ10bに固定されているリング部材13も一体的に回
転して、リング部材13の外周リング部16に遠心力が
作用する。
【0027】この外周リング部16への遠心力の作用に
より、弾性を有する断面C字状の連結リング部16が、
図4に示すように外側方向に伸びる如く変形し、外周リ
ング部16の外表面16aが固定壁部8に近づいて間隙
δ2(δ1>δ2)となる。間隙δ2は間隙δ2内に取
扱液による油膜等からなる液膜17が形成される程度の
寸法(例えば0.1mm)になるように、連結リング部
15の材質、硬度、形状及び外周リング部16の外形形
状等が予め設定されており、この液膜17によってリン
グ部材13の両側がシールされ、取扱液の図4の矢印イ
方向(高圧力側から低圧力側方向)への漏れが阻止され
る。また、ポンプ1の起動時にリング部材13の摺動に
よる摩擦抵抗に起因するモータへの負荷が軽減される。
より、弾性を有する断面C字状の連結リング部16が、
図4に示すように外側方向に伸びる如く変形し、外周リ
ング部16の外表面16aが固定壁部8に近づいて間隙
δ2(δ1>δ2)となる。間隙δ2は間隙δ2内に取
扱液による油膜等からなる液膜17が形成される程度の
寸法(例えば0.1mm)になるように、連結リング部
15の材質、硬度、形状及び外周リング部16の外形形
状等が予め設定されており、この液膜17によってリン
グ部材13の両側がシールされ、取扱液の図4の矢印イ
方向(高圧力側から低圧力側方向)への漏れが阻止され
る。また、ポンプ1の起動時にリング部材13の摺動に
よる摩擦抵抗に起因するモータへの負荷が軽減される。
【0028】このように前記第1実施例の漏れ損失低減
機構によれば、シール機能を有するリング部材13を、
ポンプ1の各ポンプ段部7の回転物であるインペラ10
に固定し、このリング部材13をインペラ10の回転に
よる遠心力で変形させることにより、リング部材13の
外周リング部16の外表面16aと固定壁部8間に間隙
δ2を設定して液膜17を形成することができる。
機構によれば、シール機能を有するリング部材13を、
ポンプ1の各ポンプ段部7の回転物であるインペラ10
に固定し、このリング部材13をインペラ10の回転に
よる遠心力で変形させることにより、リング部材13の
外周リング部16の外表面16aと固定壁部8間に間隙
δ2を設定して液膜17を形成することができる。
【0029】そのため、例えば固定壁部8とインペラ1
0の熱膨張差、膨潤及び磨耗による間隙変化、インペラ
10の回転軸2の芯ズレやはめ合い公差中のバラツキに
よる間隙変化等の全ての間隙の変化を、弾性を有するリ
ング部材13で吸収することができ、ポンプ1の運転時
の固定壁部8とインペラ10の間隙δ2を一定に保つこ
とができる。
0の熱膨張差、膨潤及び磨耗による間隙変化、インペラ
10の回転軸2の芯ズレやはめ合い公差中のバラツキに
よる間隙変化等の全ての間隙の変化を、弾性を有するリ
ング部材13で吸収することができ、ポンプ1の運転時
の固定壁部8とインペラ10の間隙δ2を一定に保つこ
とができる。
【0030】また、リング部材13の少なくとも連結リ
ング部15が弾性力を有しているため、外周リング部1
3と固定壁部8間にスラリー等の異物が噛み込んだとし
ても、連結リング部15の弾性変形により、異物が外周
リング部16と固定壁部8間を比較的容易に通過し、異
物の噛み込みによる固定壁部8等の磨耗(傷付き)を低
減させることができる。これらのことから、ポンプ1の
各ポンプ段部7間の摺動接合部11に十分かつ安定した
シール効果が得られて、取扱液の漏れ損失を低減させる
ことができ、特に摺動接合部11を多数有する前記多段
ポンプ1に適用してより大きな効果が期待できる。
ング部15が弾性力を有しているため、外周リング部1
3と固定壁部8間にスラリー等の異物が噛み込んだとし
ても、連結リング部15の弾性変形により、異物が外周
リング部16と固定壁部8間を比較的容易に通過し、異
物の噛み込みによる固定壁部8等の磨耗(傷付き)を低
減させることができる。これらのことから、ポンプ1の
各ポンプ段部7間の摺動接合部11に十分かつ安定した
シール効果が得られて、取扱液の漏れ損失を低減させる
ことができ、特に摺動接合部11を多数有する前記多段
ポンプ1に適用してより大きな効果が期待できる。
【0031】また、リング部材13の外周リング部16
は、ポンプ1の静止状態において固定壁部8との間に、
その接触が確実に防止され得る比較的大きい間隙δ1が
形成されているため、ポンプ1の起動時の固体潤滑によ
る磨耗を防止することができると共に、起動トルクを低
減させることができ、起動トルク確保のためにモータ出
力を大きくしたり、モータの設計を変更したりする必要
がなくなる。
は、ポンプ1の静止状態において固定壁部8との間に、
その接触が確実に防止され得る比較的大きい間隙δ1が
形成されているため、ポンプ1の起動時の固体潤滑によ
る磨耗を防止することができると共に、起動トルクを低
減させることができ、起動トルク確保のためにモータ出
力を大きくしたり、モータの設計を変更したりする必要
がなくなる。
【0032】また、リング部材13が伸縮性の材料で形
成されているため、はめ込みリング部14の自緊作用を
利用して、リング部材13をインペラ10のインペラマ
ウスリング10bにはめ込み固定することができ、ポン
プ1の組付作業が容易になると共に、リング部材13の
交換作業も簡単となって、メンテナンス作業を容易に行
うことができる。さらに、リング部材13をインペラ1
0に取り付けるだけで漏れ損失低減機構が構成されるた
め、ポンプ1の製作後であっても、簡単な追加加工ある
いはポンプ1の構造によっては追加加工なしで取り付け
ることができ、既存のポンプ1にも容易に対応すること
ができる。
成されているため、はめ込みリング部14の自緊作用を
利用して、リング部材13をインペラ10のインペラマ
ウスリング10bにはめ込み固定することができ、ポン
プ1の組付作業が容易になると共に、リング部材13の
交換作業も簡単となって、メンテナンス作業を容易に行
うことができる。さらに、リング部材13をインペラ1
0に取り付けるだけで漏れ損失低減機構が構成されるた
め、ポンプ1の製作後であっても、簡単な追加加工ある
いはポンプ1の構造によっては追加加工なしで取り付け
ることができ、既存のポンプ1にも容易に対応すること
ができる。
【0033】なお、この第1実施例のリング部材13の
材質としては、前記材質に限らず、例えば弾性領域で変
形可能な金属材料で形成することもできるし、外周リン
グ部16にPTFE等のすべり特性の良い(摩擦係数の
小さい)物質を使用したり、あるいは外周リング部16
にPTFE等の物質をコーティングすることによって、
外周リング部16の磨耗を一層防止することもできる。
材質としては、前記材質に限らず、例えば弾性領域で変
形可能な金属材料で形成することもできるし、外周リン
グ部16にPTFE等のすべり特性の良い(摩擦係数の
小さい)物質を使用したり、あるいは外周リング部16
にPTFE等の物質をコーティングすることによって、
外周リング部16の磨耗を一層防止することもできる。
【0034】また、リング部材13のはめ込みリング部
14は、必ずしも弾性力を有する必要はなく、例えば弾
性力のない金属板で形成し、このはめ込みリング部14
の外面に、先端部分に外周リング部16が一体成形され
た弾性力を有する連結リング部15を適宜の手段で固定
すると共に、はめ込みリング部14をインペラ10のイ
ンペラマウスリング10bに焼バメ、接着あるいは前後
面のはめ込み等の固定手段で固定する。このように構成
しても、リング部材13の取り付け及びメンテナンス等
の作業性は、前記第1実施例に比較して劣るものの、弾
性力を有する連結リング部15の遠心力による変形で前
記間隙δ2を一定に維持することができる。
14は、必ずしも弾性力を有する必要はなく、例えば弾
性力のない金属板で形成し、このはめ込みリング部14
の外面に、先端部分に外周リング部16が一体成形され
た弾性力を有する連結リング部15を適宜の手段で固定
すると共に、はめ込みリング部14をインペラ10のイ
ンペラマウスリング10bに焼バメ、接着あるいは前後
面のはめ込み等の固定手段で固定する。このように構成
しても、リング部材13の取り付け及びメンテナンス等
の作業性は、前記第1実施例に比較して劣るものの、弾
性力を有する連結リング部15の遠心力による変形で前
記間隙δ2を一定に維持することができる。
【0035】さらに、第1実施例において、ポンプ1の
運転時の間隙δ2を0mmとなるように設定し、リング
部材13の外周リング部16の外表面16aを固定壁部
8に軽く接触させることによってシールする構造として
も良い。
運転時の間隙δ2を0mmとなるように設定し、リング
部材13の外周リング部16の外表面16aを固定壁部
8に軽く接触させることによってシールする構造として
も良い。
【0036】図5は、本発明に係わる漏れ損失低減機構
の第2実施例のリング部材の要部断面図を示している。
この第2実施例の特徴は、はめ込みリング部14の軸方
向にリング部材13を複数設けて、漏れ損失低減機構を
多段化するようにした点にある。この第2実施例によれ
ば、第1実施例と同様の作用効果が得られると共に、多
段化によってシール性がより一層確実となる。なお、こ
の第2実施例においては、図5の二点鎖線で示すよう
に、複数設けられるリング部材13の形状を異ならせる
こともできる。
の第2実施例のリング部材の要部断面図を示している。
この第2実施例の特徴は、はめ込みリング部14の軸方
向にリング部材13を複数設けて、漏れ損失低減機構を
多段化するようにした点にある。この第2実施例によれ
ば、第1実施例と同様の作用効果が得られると共に、多
段化によってシール性がより一層確実となる。なお、こ
の第2実施例においては、図5の二点鎖線で示すよう
に、複数設けられるリング部材13の形状を異ならせる
こともできる。
【0037】図6〜図10は、本発明に係わる漏れ損失
低減機構の第3〜5実施例を示している。これらの各実
施例の構成上の基本的な特徴は、弾性力を有する略袋状
のリング部材を使用し、この袋状のリング部材の内部に
形成される空間部内に、遠心力によって外側に移動し袋
状のリング部材を変形させる移動体を収容させた点にあ
る。なお、上記第1実施例と同一部位は同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
低減機構の第3〜5実施例を示している。これらの各実
施例の構成上の基本的な特徴は、弾性力を有する略袋状
のリング部材を使用し、この袋状のリング部材の内部に
形成される空間部内に、遠心力によって外側に移動し袋
状のリング部材を変形させる移動体を収容させた点にあ
る。なお、上記第1実施例と同一部位は同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0038】先ず、図6及び図7は本発明に係わる漏れ
損失低減機構の第3実施例のリング部材を示し、図6
(a)がそのポンプ静止時の要部断面図、図6(b)が
ポンプ運転時の要部断面図、図7がリング部材の全体を
示す一部破断した平面図である。この第3実施例の袋状
のリング部材20は、弾性を有する一対のシート状リン
グ21、22と、このシート状リング21、22で形成
される空間部23内に収容された例えば、砂、金属粒、
樹脂粒等の移動体としての粒体24とで形成されてい
る。なお、場合によっては粒体24として磁性材料を使
用することもできる。
損失低減機構の第3実施例のリング部材を示し、図6
(a)がそのポンプ静止時の要部断面図、図6(b)が
ポンプ運転時の要部断面図、図7がリング部材の全体を
示す一部破断した平面図である。この第3実施例の袋状
のリング部材20は、弾性を有する一対のシート状リン
グ21、22と、このシート状リング21、22で形成
される空間部23内に収容された例えば、砂、金属粒、
樹脂粒等の移動体としての粒体24とで形成されてい
る。なお、場合によっては粒体24として磁性材料を使
用することもできる。
【0039】このリング部材20は、空間部23内に所
定量の粒体24を収容して、シート状リング21、22
の合わせ部を接着等することによって、シート状リング
21の粒体24が収容された部分が外側に所定寸法突出
して外周リング部25が形成される。袋状のリング部材
20は、シート状リング21の弾性力を利用して、イン
ペラ10のインペラマウスリング10bにはめ込み固定
され、ポンプ1の静止時においては、外周リング部25
と固定壁部8間には所定の間隙δ1が設定されている。
定量の粒体24を収容して、シート状リング21、22
の合わせ部を接着等することによって、シート状リング
21の粒体24が収容された部分が外側に所定寸法突出
して外周リング部25が形成される。袋状のリング部材
20は、シート状リング21の弾性力を利用して、イン
ペラ10のインペラマウスリング10bにはめ込み固定
され、ポンプ1の静止時においては、外周リング部25
と固定壁部8間には所定の間隙δ1が設定されている。
【0040】そして、ポンプ1の運転時には、インペラ
10の回転によるリング部材20の回転で粒体24に遠
心力が作用し、図6(b)に示すように、粒体24が空
間部23内を外側に移動して、弾性力を有するシート状
リング21の外周リング部25が外側に拡がる(伸び
る)如く変形する。これにより、外周リング部25の外
表面25aと固定壁部8間に前記間隙δ2が設定され
て、前記第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
10の回転によるリング部材20の回転で粒体24に遠
心力が作用し、図6(b)に示すように、粒体24が空
間部23内を外側に移動して、弾性力を有するシート状
リング21の外周リング部25が外側に拡がる(伸び
る)如く変形する。これにより、外周リング部25の外
表面25aと固定壁部8間に前記間隙δ2が設定され
て、前記第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0041】また、図8及び図9は、本発明に係わる漏
れ損失低減機構の第4実施例のリング部材を示し、図8
がその要部断面図、図9が一部省略した図8のB−B断
面図である。この第4実施例のリング部材27は、弾性
を有するシート状リング28と、このシート状リング2
8の空間部23内に収容された例えば、金属球、樹脂球
等からなる移動体としての球体29とで形成されてい
る。このリング部材27は、シート状リング28内に多
数の球体29を略連接状態でインサート成形等によって
一体的に収容することによって、外側に所定寸法突出し
た外周リング部30が形成されている。
れ損失低減機構の第4実施例のリング部材を示し、図8
がその要部断面図、図9が一部省略した図8のB−B断
面図である。この第4実施例のリング部材27は、弾性
を有するシート状リング28と、このシート状リング2
8の空間部23内に収容された例えば、金属球、樹脂球
等からなる移動体としての球体29とで形成されてい
る。このリング部材27は、シート状リング28内に多
数の球体29を略連接状態でインサート成形等によって
一体的に収容することによって、外側に所定寸法突出し
た外周リング部30が形成されている。
【0042】また、図10及び図11は、本発明に係わ
る漏れ損失低減機構の第5実施例のリング部材を示し、
図10は図9と同様の断面図、図11は円弧状バーの斜
視図である。この第5実施例のリング部材32は、第4
実施例の球体29の代わりに、金属や樹脂等からなり断
面円形で平面視円弧状の円弧状バー33をシート状リン
グ28の空間部23内に複数本収容させ、この円弧状バ
ー33によってシート状リング28に外周リング部30
を形成したものである。
る漏れ損失低減機構の第5実施例のリング部材を示し、
図10は図9と同様の断面図、図11は円弧状バーの斜
視図である。この第5実施例のリング部材32は、第4
実施例の球体29の代わりに、金属や樹脂等からなり断
面円形で平面視円弧状の円弧状バー33をシート状リン
グ28の空間部23内に複数本収容させ、この円弧状バ
ー33によってシート状リング28に外周リング部30
を形成したものである。
【0043】この第5実施例の円弧状バー33として
は、図11に示す断面形状が円形の円弧状バー33に限
らず、例えば図12(a)に示す断面正方形状の円弧状
バー33や、図12(b)に示す断面三角形状の円弧状
バー、あるいは図12(c)に示す断面多角形状の円弧
状バー33等のように、断面が適宜形状の円弧状バー3
3を使用することができるし、その長さL(図11参
照)も適宜に設定することができる。
は、図11に示す断面形状が円形の円弧状バー33に限
らず、例えば図12(a)に示す断面正方形状の円弧状
バー33や、図12(b)に示す断面三角形状の円弧状
バー、あるいは図12(c)に示す断面多角形状の円弧
状バー33等のように、断面が適宜形状の円弧状バー3
3を使用することができるし、その長さL(図11参
照)も適宜に設定することができる。
【0044】この第4実施例及び第5実施例において
も、リング部材27、32の回転による遠心力が球体2
9や円弧状バー33に作用し、これらが空間部23内を
外側に移動してシート状リング28が外側に拡がり(伸
び)、第3実施例のリング部材21と同様の作用効果を
得ることができる。
も、リング部材27、32の回転による遠心力が球体2
9や円弧状バー33に作用し、これらが空間部23内を
外側に移動してシート状リング28が外側に拡がり(伸
び)、第3実施例のリング部材21と同様の作用効果を
得ることができる。
【0045】図13(a)〜(f)は、本発明に係わる
漏れ損失低減機構の第6〜11実施例のリング部材の要
部断面図(但し図3とは逆方向から見た断面図)を示し
ている。図13(a)に示す第6実施例のリング部材3
5は、第1実施例に示すリング部材13と例えば第3実
施例に示すリング部材21を組み合わせた形態を示すも
ので、はめ込みリング部14に連結リング部15を介し
て第1の外周リング部16を形成すると共に、空間部2
3内に粒体24(もしくは球体29、円弧状バー33)
を収容させて第2の外周リング部30を形成したもので
ある。この第6実施例によれば、前記第2実施例と同様
に漏れ損失低減機構の多段化が図れる。
漏れ損失低減機構の第6〜11実施例のリング部材の要
部断面図(但し図3とは逆方向から見た断面図)を示し
ている。図13(a)に示す第6実施例のリング部材3
5は、第1実施例に示すリング部材13と例えば第3実
施例に示すリング部材21を組み合わせた形態を示すも
ので、はめ込みリング部14に連結リング部15を介し
て第1の外周リング部16を形成すると共に、空間部2
3内に粒体24(もしくは球体29、円弧状バー33)
を収容させて第2の外周リング部30を形成したもので
ある。この第6実施例によれば、前記第2実施例と同様
に漏れ損失低減機構の多段化が図れる。
【0046】図13(b)に示す第7実施例のリング部
材36は、はめ込みリング部14に連結リング部15を
介して外周リング部16に形成すると共に、外周リング
部16内に金属、樹脂等の所定の重量を有する錘37を
収容させたものである。この第7実施例によれば、外周
リング部16が錘37によって重くなるため、ポンプ1
の運転時の外周リング部16に遠心力を効果的に作用さ
せることができる。
材36は、はめ込みリング部14に連結リング部15を
介して外周リング部16に形成すると共に、外周リング
部16内に金属、樹脂等の所定の重量を有する錘37を
収容させたものである。この第7実施例によれば、外周
リング部16が錘37によって重くなるため、ポンプ1
の運転時の外周リング部16に遠心力を効果的に作用さ
せることができる。
【0047】図13(c)に示す第8実施例のリング部
材38は、はめ込みリング部14にC字状の連結リング
部39を一体的に形成し、この連結リング部39の先端
部39aを外周リング部として機能させるようにしたも
のである。
材38は、はめ込みリング部14にC字状の連結リング
部39を一体的に形成し、この連結リング部39の先端
部39aを外周リング部として機能させるようにしたも
のである。
【0048】また、図13(d)に示す第9実施例のリ
ング部材40は、はめ込みリング部14に連結リング部
15を介して、断面略鍵状の外周リング部41を形成し
たものである。このリング部材40によれば、ポンプ1
が静止状態の場合には、外周リング部41が所定の形状
を維持し、ポンプ1が運転状態の場合には、インペラ1
0の回転による遠心力で外周リング部41が外側に変形
すると共に、ポンプ1内の取扱液が鍵状の外周リング部
41の内側に矢印ロの如く進入して外周リング部41を
外側により効果的に変形させることができる。
ング部材40は、はめ込みリング部14に連結リング部
15を介して、断面略鍵状の外周リング部41を形成し
たものである。このリング部材40によれば、ポンプ1
が静止状態の場合には、外周リング部41が所定の形状
を維持し、ポンプ1が運転状態の場合には、インペラ1
0の回転による遠心力で外周リング部41が外側に変形
すると共に、ポンプ1内の取扱液が鍵状の外周リング部
41の内側に矢印ロの如く進入して外周リング部41を
外側により効果的に変形させることができる。
【0049】図13(e)に示す第10実施例のリング
部材42は、第9実施例のリング部材41の断面略鍵状
の外周リング部41の先端に、断面略円形の先端リング
部43を形成したものである。このリング部材42にお
いても、ポンプ1の運転時に、第9実施例のリング部材
41と同様、外周リング部41に取扱液の圧力が作用
し、二点鎖線で示すように外周リング部41が外側に変
形すると共に、この変形時に、先端リング部43によっ
て外周リング部41内に進入した取扱液の逆流が抑制さ
れ、取扱液の圧力が外周リング部41により大きく作用
することになる。
部材42は、第9実施例のリング部材41の断面略鍵状
の外周リング部41の先端に、断面略円形の先端リング
部43を形成したものである。このリング部材42にお
いても、ポンプ1の運転時に、第9実施例のリング部材
41と同様、外周リング部41に取扱液の圧力が作用
し、二点鎖線で示すように外周リング部41が外側に変
形すると共に、この変形時に、先端リング部43によっ
て外周リング部41内に進入した取扱液の逆流が抑制さ
れ、取扱液の圧力が外周リング部41により大きく作用
することになる。
【0050】図13(f)に示す第11実施例のリング
部材44は、はめ込みリング部14に蛇腹状リング部4
5を一体的に形成し、この蛇腹状リング部45の先端部
45aを外周リング部として機能させるようにしたもの
である。このリング部材44においては、蛇腹状リング
部45の先端部45aに断面略円弧状の前記外周リング
部16等を形成することもできる。
部材44は、はめ込みリング部14に蛇腹状リング部4
5を一体的に形成し、この蛇腹状リング部45の先端部
45aを外周リング部として機能させるようにしたもの
である。このリング部材44においては、蛇腹状リング
部45の先端部45aに断面略円弧状の前記外周リング
部16等を形成することもできる。
【0051】この図13(a)〜(f)に示す第6〜1
1実施例においても、各リング部材のはめ込みリング部
14をインペラ10のインペラマウスリング10bには
め込み固定することにより、インペラ10の回転による
遠心力でリング部材を変形させることができるため、各
リング部材の外周リング部や先端部と固定壁部8間に前
記間隙δ2を維持することができて、前記各実施例のリ
ング部材と同様の作用効果を得ることができる。
1実施例においても、各リング部材のはめ込みリング部
14をインペラ10のインペラマウスリング10bには
め込み固定することにより、インペラ10の回転による
遠心力でリング部材を変形させることができるため、各
リング部材の外周リング部や先端部と固定壁部8間に前
記間隙δ2を維持することができて、前記各実施例のリ
ング部材と同様の作用効果を得ることができる。
【0052】図14〜図18は、本発明に係わる漏れ損
失低減機構の第12〜14実施例を示し、これらの各実
施例の特徴は、リング部材の外周リング部の外側方向へ
の変形(伸び)を制限部材によって制限するようにした
点にある。すなわち、図14及び図15に示す第12実
施例のリング部材61は、外周リング部16とはめ込み
リング部14との間で、かつはめ込みリング部14の円
周方向の等間隔位置に、複数個(図では8個)のスプリ
ング62を配設したものである。
失低減機構の第12〜14実施例を示し、これらの各実
施例の特徴は、リング部材の外周リング部の外側方向へ
の変形(伸び)を制限部材によって制限するようにした
点にある。すなわち、図14及び図15に示す第12実
施例のリング部材61は、外周リング部16とはめ込み
リング部14との間で、かつはめ込みリング部14の円
周方向の等間隔位置に、複数個(図では8個)のスプリ
ング62を配設したものである。
【0053】このスプリング62によって、リング部材
61に遠心力が作用した場合、その外周リング部16の
矢印ニ方向への伸びが制限され、例えば外周リング部1
6の区画固定壁部8への強い接触圧での接触が防止され
る。その結果、リング部材61の外周リング部16と区
画固定壁部8との間に所定の間隙を維持するか、あるい
は弱い所定の接触圧で接触させることができて、そのシ
ール効果を一層向上かつ安定化させることができる。
61に遠心力が作用した場合、その外周リング部16の
矢印ニ方向への伸びが制限され、例えば外周リング部1
6の区画固定壁部8への強い接触圧での接触が防止され
る。その結果、リング部材61の外周リング部16と区
画固定壁部8との間に所定の間隙を維持するか、あるい
は弱い所定の接触圧で接触させることができて、そのシ
ール効果を一層向上かつ安定化させることができる。
【0054】図16に示す第13実施例のリング部材6
3は、前記第12実施例のリング部材61の変形例を示
すもので、スプリング62の代わりに弾性を有する紐6
4を使用したものである。この第13実施例のリング部
材63においても、第12実施例のリング部材61と同
様の作用効果を得ることができる。
3は、前記第12実施例のリング部材61の変形例を示
すもので、スプリング62の代わりに弾性を有する紐6
4を使用したものである。この第13実施例のリング部
材63においても、第12実施例のリング部材61と同
様の作用効果を得ることができる。
【0055】また、図17及び図18に示す第14実施
例のリング部材65は、外周リング部16内に、円周方
向に連続したリング状のスプリング66を埋設したもの
である。この第14実施例のリング部材65によれば、
遠心力によるリング部材65の矢印ニ方向への伸びがリ
ング状のスプリング66で制限され、第12実施例のリ
ング部材61と同様の作用効果が得られる。この第14
実施例においても、スプリング66の代わりに弾性を有
する前記紐64を使用することもできるし、スプリング
や紐に限らず、所定の弾性を有する適宜部材を使用する
ことができる。
例のリング部材65は、外周リング部16内に、円周方
向に連続したリング状のスプリング66を埋設したもの
である。この第14実施例のリング部材65によれば、
遠心力によるリング部材65の矢印ニ方向への伸びがリ
ング状のスプリング66で制限され、第12実施例のリ
ング部材61と同様の作用効果が得られる。この第14
実施例においても、スプリング66の代わりに弾性を有
する前記紐64を使用することもできるし、スプリング
や紐に限らず、所定の弾性を有する適宜部材を使用する
ことができる。
【0056】なお、本発明に係わる漏れ損失低減機構
は、上記した各第1〜14実施例のそれぞれに限定され
るものでもなく、これらの各実施例を適宜に組み合わせ
ることもできるし、リング部材の形状、材質等も適宜に
変更することができる。
は、上記した各第1〜14実施例のそれぞれに限定され
るものでもなく、これらの各実施例を適宜に組み合わせ
ることもできるし、リング部材の形状、材質等も適宜に
変更することができる。
【0057】また、上記実施例においては、漏れ損失低
減機構を多段ポンプ1の固定壁部8とインペラマウスリ
ング10b間に適用したが、本発明はこれに限定され
ず、例えば回転ボス部10aの外周と対応する固定壁部
8間等に適用することもできる。さらに、本発明の適用
部位は、多段ポンプ1の各ポンプ段部7間の接合部に限
らず、例えば図14の軸封装置5部分や図示しない単段
ポンプの軸封装置部分の回転軸に、前記各リング部材を
固定して漏れ損失低減機構を構成しても良い。
減機構を多段ポンプ1の固定壁部8とインペラマウスリ
ング10b間に適用したが、本発明はこれに限定され
ず、例えば回転ボス部10aの外周と対応する固定壁部
8間等に適用することもできる。さらに、本発明の適用
部位は、多段ポンプ1の各ポンプ段部7間の接合部に限
らず、例えば図14の軸封装置5部分や図示しない単段
ポンプの軸封装置部分の回転軸に、前記各リング部材を
固定して漏れ損失低減機構を構成しても良い。
【0058】この軸封装置部分にリング部材を設けた構
成によれば、回転軸の回転よるリング部材の変形で軸封
装置部分をシールすることができるため、このリング部
材によって軸封装置のシール効果を補助することができ
て、取扱液の外部(ポンプ外部)への漏れをより確実に
防止することができる。このように、本発明に係わる漏
れ損失低減機構は、固定物としてのケーシングと回転物
してのインペラ、回転軸等を有する各種ポンプの各種部
位に適用することができる。
成によれば、回転軸の回転よるリング部材の変形で軸封
装置部分をシールすることができるため、このリング部
材によって軸封装置のシール効果を補助することができ
て、取扱液の外部(ポンプ外部)への漏れをより確実に
防止することができる。このように、本発明に係わる漏
れ損失低減機構は、固定物としてのケーシングと回転物
してのインペラ、回転軸等を有する各種ポンプの各種部
位に適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、ポンプ運転時に、回転物の回転によりリン
グ部材に遠心力が作用して、リング部材が固定物方向に
伸びる如く変形するため、リング部材の外周部と固定物
との間隙を所定の間隙に維持することができ、例えばこ
の間隙に介在する液膜で回転物と固定物間に十分かつ安
定したシール効果が得られて、取扱液の漏れ損失を低減
させることができる。また、リング部材は、少なくとも
回転物が回転しないポンプ静止時には、遠心力で外側に
変形することがなく固定物に接触しないため、ポンプ起
動時の回転物に加わる負荷を低減させて摺動部の摩耗を
防止することができる。
明によれば、ポンプ運転時に、回転物の回転によりリン
グ部材に遠心力が作用して、リング部材が固定物方向に
伸びる如く変形するため、リング部材の外周部と固定物
との間隙を所定の間隙に維持することができ、例えばこ
の間隙に介在する液膜で回転物と固定物間に十分かつ安
定したシール効果が得られて、取扱液の漏れ損失を低減
させることができる。また、リング部材は、少なくとも
回転物が回転しないポンプ静止時には、遠心力で外側に
変形することがなく固定物に接触しないため、ポンプ起
動時の回転物に加わる負荷を低減させて摺動部の摩耗を
防止することができる。
【0060】また、請求項2記載の発明によれば、リン
グ部材は、そのはめ込みリング部を回転物にはめ込むこ
とによって固定され、このはめ込みリング部に外側方向
に突出して設けられる連結リング部が、回転物の回転に
よる遠心力で外側方向に伸びる如く変形するため、この
変形したリング部材の外周リング部によって、回転物と
固定物間に十分かつ安定したシール効果が得られて、取
扱液の漏れ損失の低減を図ることができる。
グ部材は、そのはめ込みリング部を回転物にはめ込むこ
とによって固定され、このはめ込みリング部に外側方向
に突出して設けられる連結リング部が、回転物の回転に
よる遠心力で外側方向に伸びる如く変形するため、この
変形したリング部材の外周リング部によって、回転物と
固定物間に十分かつ安定したシール効果が得られて、取
扱液の漏れ損失の低減を図ることができる。
【0061】また、請求項3記載の発明によれば、回転
物に固定された袋状のリング部材が回転物と一体的に回
転すると、その遠心力が袋状のリング部材内に収容され
ている移動体に作用し、移動体がリング部材内を外側方
向に移動して、リング部材の外周部が外側方向に伸びる
如く変形するため、この外周部によって回転物と固定物
間に十分かつ安定したシール効果が得られて、取扱液の
漏れ損失の低減を図ることができる。
物に固定された袋状のリング部材が回転物と一体的に回
転すると、その遠心力が袋状のリング部材内に収容され
ている移動体に作用し、移動体がリング部材内を外側方
向に移動して、リング部材の外周部が外側方向に伸びる
如く変形するため、この外周部によって回転物と固定物
間に十分かつ安定したシール効果が得られて、取扱液の
漏れ損失の低減を図ることができる。
【0062】また、請求項4記載の発明によれば、多段
ポンプの各摺動接合部が、インペラのインペラマウスリ
ング等の回転ボス部分に固定されたリング部材の遠心力
による変形でシールされるため、インペラと区画固定壁
部間に十分かつ安定したシール効果が得られ、取扱液の
各ポンプ段部間における漏れ損失を低減させることがで
きると共に、リング部材はインペラの回転ボス部分に、
はめ込むだけで固定することができて、多段ポンプの組
付及び保守作業を容易に行うことができる。
ポンプの各摺動接合部が、インペラのインペラマウスリ
ング等の回転ボス部分に固定されたリング部材の遠心力
による変形でシールされるため、インペラと区画固定壁
部間に十分かつ安定したシール効果が得られ、取扱液の
各ポンプ段部間における漏れ損失を低減させることがで
きると共に、リング部材はインペラの回転ボス部分に、
はめ込むだけで固定することができて、多段ポンプの組
付及び保守作業を容易に行うことができる。
【0063】また、請求項5記載の発明によれば、回転
軸が固定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有する単段
ポンプや多段ポンプの場合に、回転軸が回転することに
より、回転軸に固定されているリング部材が遠心力によ
って変形し、このリング部材の変形で軸封装置部分の回
転軸と固定物間がシールされ、軸封装置によるシール効
果を補助することができるため、軸封装置部分から取扱
液が外部に漏れるのを確実に防止できて、軸封装置部分
に十分かつ安定したシール効果を得ることができる。
軸が固定物を貫通する軸貫通部に軸封装置を有する単段
ポンプや多段ポンプの場合に、回転軸が回転することに
より、回転軸に固定されているリング部材が遠心力によ
って変形し、このリング部材の変形で軸封装置部分の回
転軸と固定物間がシールされ、軸封装置によるシール効
果を補助することができるため、軸封装置部分から取扱
液が外部に漏れるのを確実に防止できて、軸封装置部分
に十分かつ安定したシール効果を得ることができる。
【0064】また、請求項6記載の発明によれば、回転
物の回転でリング部材に遠心力が作用すると、リング部
材が固定物方向に変形しようとするが、この変形はリン
グ部材に設けられている制限部材で制限され、例えば固
定物への強い接触が防止され、リング部材の変形がより
適切となって、例えば回転物と固定物間のシール効果を
より安定かつ向上させることができる等の効果を奏す
る。
物の回転でリング部材に遠心力が作用すると、リング部
材が固定物方向に変形しようとするが、この変形はリン
グ部材に設けられている制限部材で制限され、例えば固
定物への強い接触が防止され、リング部材の変形がより
適切となって、例えば回転物と固定物間のシール効果を
より安定かつ向上させることができる等の効果を奏す
る。
【図1】本発明に係わるポンプの漏れ損失低減機構の第
1実施例を示す要部の分解斜視図
1実施例を示す要部の分解斜視図
【図2】同要部拡大断面図
【図3】同図2のA部拡大図
【図4】同動作説明図
【図5】同漏れ損失低減機構の第2実施例を示すリング
部材の要部断面図
部材の要部断面図
【図6】同漏れ損失低減機構の第3実施例を示すリング
部材の要部断面図
部材の要部断面図
【図7】同そのリング部材の全体を示す一部破断した平
面図
面図
【図8】同漏れ損失低減機構の第4実施例を示すリング
部材の要部断面図
部材の要部断面図
【図9】同一部省略した図8のB−B断面図
【図10】同漏れ損失低減機構の第5実施例を示す図9
と同様の断面図
と同様の断面図
【図11】同その円弧状バーの斜視図
【図12】同円弧状バーの他の実施例を示す斜視図
【図13】同漏れ損失低減機構の第6〜11実施例を示
すリング部材の要部断面図
すリング部材の要部断面図
【図14】同漏れ損失低減機構の第12実施例を示すリ
ング部材の断面図
ング部材の断面図
【図15】同そのC−C線矢視図
【図16】同漏れ損失低減機構の第13実施例を示すリ
ング部材の断面図
ング部材の断面図
【図17】同漏れ損失低減機構の第14実施例を示すリ
ング部材の断面図
ング部材の断面図
【図18】同そのD−D線矢視図
【図19】多段ポンプの一例を示す断面図
【図20】従来の漏れ損失低減機構を示す要部断面図
【図21】従来の他の漏れ損失低減機構を示す要部断面
図
図
1 多段ポンプ 2 回転軸 3 多段ポンプ部 4 バランスディスク部 5 軸封装置 6 軸受部 7 ポンプ段部 8 区画固定壁部 9 固定接合部 10 インペラ 10a 回転ボス部 10b インペラマウスリング 11 摺動接合部 13、20、27、32、35、36、38、40、4
2、44、61、63、65 リング部材 14 はめ込みリング部 15、39 連結リング部 16、25、30、41 外周リング部 16a、25a 外表面 17 液膜 24 粒体 29 球体 33 円弧状バー 37 錘 39a、45a 先端部 45 蛇腹状リング部 62 スプリング 64 紐 66 スプリング
2、44、61、63、65 リング部材 14 はめ込みリング部 15、39 連結リング部 16、25、30、41 外周リング部 16a、25a 外表面 17 液膜 24 粒体 29 球体 33 円弧状バー 37 錘 39a、45a 先端部 45 蛇腹状リング部 62 スプリング 64 紐 66 スプリング
Claims (6)
- 【請求項1】ポンプの回転物と固定物間をシールして取
扱液の漏れ損失を低減させる機構であって、前記回転物
の固定物との対向面にリング部材を固定し、該リング部
材を回転物の回転による遠心力で変形させ、この変形し
たリング部材によって前記回転物と固定物間をシールす
ることを特徴とするポンプの漏れ損失低減機構。 - 【請求項2】前記リング部材が、ポンプの回転物にはめ
込み固定されるはめ込みリング部と、該はめ込みリング
部に弾性を有する連結リング部を介して外側方向に突出
する状態で設けられた外周リング部とで形成され、回転
物の回転による遠心力で少なくとも連結リング部を変形
させることによって、リング部材で前記回転物と固定物
間をシールすることを特徴とする請求項1記載のポンプ
の漏れ損失低減機構。 - 【請求項3】前記リング部材が、弾性を有する袋状のリ
ング部材と該リング部材内に収容された移動体とで形成
され、回転物の回転による遠心力で移動体が外側方向に
移動することによってリング部材が変形し、該変形した
リング部材の外周部によって前記回転物と固定物間をシ
ールすることを特徴とする請求項1記載のポンプの漏れ
損失低減機構。 - 【請求項4】前記ポンプが、各ポンプ段部の区画固定壁
部間の係合穴部から形成される固定接合部と、前記区画
固定壁部とインペラの回転ボス部分間の回転軸方向の通
路から形成される摺動接合部とを介して順次接合された
多段ポンプで構成され、前記リング部材がインペラの回
転ボス部分に固定されていることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載のポンプの漏れ損失低減機
構。 - 【請求項5】回転軸が固定物を貫通する軸貫通部に軸封
装置を有するポンプの軸封装置部分からの取扱液の漏れ
損失を低減させる機構であって、前記回転軸の軸封装置
部分にリング部材を固定し、該リング部材を回転軸の回
転による遠心力で変形させ、この変形したリング部材に
よって前記軸封装置部分をシールすることを特徴とする
ポンプの漏れ損失低減機構。 - 【請求項6】前記リング部材に、遠心力による固定物方
向への変形を制限する制限部材が設けられていることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のポンプ
の漏れ損失低減機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12010398A JPH11294594A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ポンプの漏れ損失低減機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12010398A JPH11294594A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ポンプの漏れ損失低減機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11294594A true JPH11294594A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14778006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12010398A Pending JPH11294594A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | ポンプの漏れ損失低減機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11294594A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002970A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Kurimoto Ltd | さや管推進工法 |
| CN101994830A (zh) * | 2009-08-25 | 2011-03-30 | 丰田自动车株式会社 | 利用液状垫圈的密封结构 |
| JP4975014B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2012-07-11 | トヨタ自動車株式会社 | オイルシール |
| CN103836197A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-06-04 | 常州神力热喷涂技术有限公司 | 带有防尘垫圈的大型旋转平台车 |
| CN104481914A (zh) * | 2014-10-29 | 2015-04-01 | 郭学文 | 一种动力密封装置及离心泵 |
| KR101511280B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2015-04-10 | 한국전기연구원 | 실링 장치 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP12010398A patent/JPH11294594A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002970A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Kurimoto Ltd | さや管推進工法 |
| JP4975014B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2012-07-11 | トヨタ自動車株式会社 | オイルシール |
| CN101994830A (zh) * | 2009-08-25 | 2011-03-30 | 丰田自动车株式会社 | 利用液状垫圈的密封结构 |
| KR101511280B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2015-04-10 | 한국전기연구원 | 실링 장치 |
| CN103836197A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-06-04 | 常州神力热喷涂技术有限公司 | 带有防尘垫圈的大型旋转平台车 |
| CN103836197B (zh) * | 2014-03-24 | 2015-12-02 | 常州神力热喷涂技术有限公司 | 带有防尘垫圈的大型旋转平台车 |
| CN104481914A (zh) * | 2014-10-29 | 2015-04-01 | 郭学文 | 一种动力密封装置及离心泵 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5201529A (en) | Sealing device | |
| CN1619195B (zh) | 密封装置 | |
| US6264205B1 (en) | Rotary cartridge seals with retainer | |
| EP1024318A2 (en) | Reverse seal | |
| US4451049A (en) | Face seal | |
| EP2275722B1 (en) | Lip type seal | |
| JP2525536Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JPS62165069A (ja) | ユニツト式面シ−ル装置 | |
| US20100133758A1 (en) | Sealing device | |
| US3005648A (en) | Dual lip seal | |
| US4639200A (en) | Sealing apparatus for a gear ball joint | |
| JP2004044622A (ja) | 自在継手用ブーツ | |
| CN100540959C (zh) | 密封装置 | |
| JPH11294594A (ja) | ポンプの漏れ損失低減機構 | |
| US4103906A (en) | Rotary seal with resilient diaphragm | |
| JP2000142015A5 (ja) | ||
| US2728591A (en) | Rotary mechanical seal | |
| JPH0740127Y2 (ja) | オイルシール | |
| JPH0514051Y2 (ja) | ||
| US4289318A (en) | Hydraulic motor balancing ring seal | |
| JP2006300191A (ja) | シール装置 | |
| JP2003097725A (ja) | 密封装置 | |
| JPH0126931Y2 (ja) | ||
| JPH0941970A (ja) | ウオーターポンプのシール構造 | |
| JPH0680062U (ja) | 密封装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040707 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070828 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070911 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080226 |