JPH1129517A - アセタール類の製造方法 - Google Patents
アセタール類の製造方法Info
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- JPH1129517A JPH1129517A JP20095497A JP20095497A JPH1129517A JP H1129517 A JPH1129517 A JP H1129517A JP 20095497 A JP20095497 A JP 20095497A JP 20095497 A JP20095497 A JP 20095497A JP H1129517 A JPH1129517 A JP H1129517A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 式(1)
【化1】
(式中、R1 およびR2 は置換基を有していてもよい飽
和炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族炭
化水素基を表す)で示されるニッケル錯体の存在下にア
ルデヒドまたはケトンとアルコールを反応させることに
よりアセタール類を製造する。 【効果】 不安定なアセタール類の合成や反応系に水分
が存在する場合にも適用でき、アセタール類の製造方法
として利用範囲が広い。
和炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族炭
化水素基を表す)で示されるニッケル錯体の存在下にア
ルデヒドまたはケトンとアルコールを反応させることに
よりアセタール類を製造する。 【効果】 不安定なアセタール類の合成や反応系に水分
が存在する場合にも適用でき、アセタール類の製造方法
として利用範囲が広い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アセタール類の製
造方法に関する。本発明によって得られるアセタール類
は、香料、農薬、医薬等の原料として有用な化合物であ
る。
造方法に関する。本発明によって得られるアセタール類
は、香料、農薬、医薬等の原料として有用な化合物であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アルデヒドまたはケトンとアルコ
ールからアセタール類を合成する方法は数多く報告され
ており、例えば、下記の〜などの方法が知られてい
る。 p−トルエンスルホン酸を触媒として使用して合成す
る方法〔Org. Synth. Coll. Vol. V、第303頁(19
73年)〕。 ピリジニウムp−トルエンスルホネートを触媒として
使用して合成する方法〔Synthesis 、第724頁(19
79年)〕。 酸性型イオン交換樹脂を触媒として使用して合成する
方法〔J. Chem. Soc. Perkin Trans I、第158頁(1
979年)〕。 塩化アルミニウムを触媒として使用して合成する方法
〔Synthesis 、第711頁(1989年)〕。 アルミナを触媒として使用して合成する方法〔Tetrah
edron Lett. 、第4764頁(1985年)〕。
ールからアセタール類を合成する方法は数多く報告され
ており、例えば、下記の〜などの方法が知られてい
る。 p−トルエンスルホン酸を触媒として使用して合成す
る方法〔Org. Synth. Coll. Vol. V、第303頁(19
73年)〕。 ピリジニウムp−トルエンスルホネートを触媒として
使用して合成する方法〔Synthesis 、第724頁(19
79年)〕。 酸性型イオン交換樹脂を触媒として使用して合成する
方法〔J. Chem. Soc. Perkin Trans I、第158頁(1
979年)〕。 塩化アルミニウムを触媒として使用して合成する方法
〔Synthesis 、第711頁(1989年)〕。 アルミナを触媒として使用して合成する方法〔Tetrah
edron Lett. 、第4764頁(1985年)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜に記載されたアセタール類の製造方法にあっては、
使用する酸の酸性度が高く、例えば、エナールやエノン
から生成するアセタール、アリルアルコール類から生成
するアセタールなどの不安定なアセタール類の合成に適
用すると、副反応として脱アルコール反応や原料アルコ
ールからの脱水反応が進行し目的とするアセタール類を
収率よく得ることができない。また、上記またはに
記載されたアセタール類の製造方法では、含水率の高い
アルコールを使用する場合や、反応系からの脱水が十分
に行なわれない場合には、使用する触媒が失活し、反応
が進行しなくなるという問題点がある。
〜に記載されたアセタール類の製造方法にあっては、
使用する酸の酸性度が高く、例えば、エナールやエノン
から生成するアセタール、アリルアルコール類から生成
するアセタールなどの不安定なアセタール類の合成に適
用すると、副反応として脱アルコール反応や原料アルコ
ールからの脱水反応が進行し目的とするアセタール類を
収率よく得ることができない。また、上記またはに
記載されたアセタール類の製造方法では、含水率の高い
アルコールを使用する場合や、反応系からの脱水が十分
に行なわれない場合には、使用する触媒が失活し、反応
が進行しなくなるという問題点がある。
【0004】しかして、本発明は、上記の問題を解消
し、不安定なアセタール類の合成や反応系に水分が存在
する場合にも適用が可能な、利用範囲の広い、アセター
ル類の製造方法を提供することを課題とする。
し、不安定なアセタール類の合成や反応系に水分が存在
する場合にも適用が可能な、利用範囲の広い、アセター
ル類の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、下記の式(1)
課題は、下記の式(1)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原
子または置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1
価の炭化水素基を表す。また、R1 とR2 は1つになっ
てエーーテル結合を有していてもよいアルキレン基を表
してもよい。)で示されるアルデヒドまたはケトンと下
記の式(2)または下記の式(3) R3 −OH (2) HO−R4 −OH (3) (式中、R3 は置換基を有していてもよい炭素数1〜2
0の1価の炭化水素基を表す。また、R4 はエーテル結
合を有していてもよいアルキレン基を表す。)で示され
るアルコールを反応させて下記の式(4)または式
(5)
子または置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1
価の炭化水素基を表す。また、R1 とR2 は1つになっ
てエーーテル結合を有していてもよいアルキレン基を表
してもよい。)で示されるアルデヒドまたはケトンと下
記の式(2)または下記の式(3) R3 −OH (2) HO−R4 −OH (3) (式中、R3 は置換基を有していてもよい炭素数1〜2
0の1価の炭化水素基を表す。また、R4 はエーテル結
合を有していてもよいアルキレン基を表す。)で示され
るアルコールを反応させて下記の式(4)または式
(5)
【0008】
【化6】
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前
記定義のとおりである。)で示されるアセタール類を製
造するに際し、触媒として式(6)
記定義のとおりである。)で示されるアセタール類を製
造するに際し、触媒として式(6)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R5 およびR6 は置換基を有して
いてもよい飽和炭化水素基または置換基を有していても
よい芳香族炭化水素基を表す)で示されるニッケル錯体
を用いることを特徴とするアセタール類の製造方法を提
供することによって解決される。
いてもよい飽和炭化水素基または置換基を有していても
よい芳香族炭化水素基を表す)で示されるニッケル錯体
を用いることを特徴とするアセタール類の製造方法を提
供することによって解決される。
【0013】本発明において、出発物質であるケトン、
アルデヒドおよびアルコール並びに目的化合物であるア
セタール類を表す上記の式(1)〜式(5)において、
R1、R2 およびR3 が表す炭素数1〜20の1価の炭
化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、アミル基、イソアミル基、オクチル基等の
アルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基;アリル基、メタリル基、クロチル
基、プレニル基等のアルケニル基;2−プロピニル基等
のアルキニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、
ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基
等のアラルキル基;シンナミル基などが挙げられる。
アルデヒドおよびアルコール並びに目的化合物であるア
セタール類を表す上記の式(1)〜式(5)において、
R1、R2 およびR3 が表す炭素数1〜20の1価の炭
化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基、アミル基、イソアミル基、オクチル基等の
アルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基;アリル基、メタリル基、クロチル
基、プレニル基等のアルケニル基;2−プロピニル基等
のアルキニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、
ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基
等のアラルキル基;シンナミル基などが挙げられる。
【0014】そして、これらの炭化水素基が有していて
もよい置換基としては、アセタール化反応に悪影響を及
ぼさないものであればよく、例えば、塩素、臭素、ヨウ
素等のハロゲン原子;カルボキシル基;メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニ
ル基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基などが
挙げられる。
もよい置換基としては、アセタール化反応に悪影響を及
ぼさないものであればよく、例えば、塩素、臭素、ヨウ
素等のハロゲン原子;カルボキシル基;メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニ
ル基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基などが
挙げられる。
【0015】さらに、R1 とR2 が1つになってエーテ
ル結合を有していてもよいアルキレン基を表す場合、か
かるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロ
ピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、また
は下記の式で示される2価の基などが挙げられる。
ル結合を有していてもよいアルキレン基を表す場合、か
かるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロ
ピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、また
は下記の式で示される2価の基などが挙げられる。
【0016】−CH2 −O−CH2 − −CH2 −CH2 −O−CH2 −CH2 −
【0017】また、R4 が表すエーテル結合を有してい
てもよいアルキレン基の具体例としては、上記と同じも
のを示すことができる。
てもよいアルキレン基の具体例としては、上記と同じも
のを示すことができる。
【0018】本発明において使用されるアルデヒドまた
はケトンとしては、特に制限はなく、分子内に二重結
合、三重結合、芳香環を有するものであってもよい。こ
こで、アルデヒドまたはケトンの具体例を示せば、アル
デヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、
イソブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、ヘキサ
ナール、オクタナール、アクロレイン、メタクロレイ
ン、クロトンアルデヒド、セネシオアルデヒド、シトラ
ール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナムア
ルデヒドなどが挙げられ、また、ケトンとしては、例え
ば、メチルエチルケトン、ピナコロン、シクロヘキサノ
ン、2−オクタノン、メシチルオキサイド、6−メチル
−5−ヘプテン−2−オン、アセトフェノン、プロピオ
フェノンなどが挙げられる。
はケトンとしては、特に制限はなく、分子内に二重結
合、三重結合、芳香環を有するものであってもよい。こ
こで、アルデヒドまたはケトンの具体例を示せば、アル
デヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、
イソブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、ヘキサ
ナール、オクタナール、アクロレイン、メタクロレイ
ン、クロトンアルデヒド、セネシオアルデヒド、シトラ
ール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナムア
ルデヒドなどが挙げられ、また、ケトンとしては、例え
ば、メチルエチルケトン、ピナコロン、シクロヘキサノ
ン、2−オクタノン、メシチルオキサイド、6−メチル
−5−ヘプテン−2−オン、アセトフェノン、プロピオ
フェノンなどが挙げられる。
【0019】また、本発明において使用されるアルコー
ルとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、アリルアルコール、メタリルアル
コール、プレノール、イソプレノール、ゲラニオール、
ネロール、ベンジルアルコール、2−フェニルエタノー
ル、エチレングリコール、1,2ープロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール等の第
1級アルコールが反応速度の点から好ましい。
ルとしては、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、アリルアルコール、メタリルアル
コール、プレノール、イソプレノール、ゲラニオール、
ネロール、ベンジルアルコール、2−フェニルエタノー
ル、エチレングリコール、1,2ープロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール等の第
1級アルコールが反応速度の点から好ましい。
【0020】アルコールの使用量は、特に限定されるも
のではないが、目的とするアセタール類を収率よく得る
ためには、通常、アルデヒドまたはケトンにおけるカル
ボニル基1モルに対してアルコール中の水酸基が1モル
以上、好ましくは2モル以上となる割合で使用される。
アルコールの使用量の上限については特に制限はない
が、アセタール類の製造コストの点で不利にならない範
囲の量とすることが望ましく、通常、アルデヒドまたは
ケトンにおけるカルボニル基1モルに対してアルコール
中の水酸基が10モル以下となる割合で使用される。
のではないが、目的とするアセタール類を収率よく得る
ためには、通常、アルデヒドまたはケトンにおけるカル
ボニル基1モルに対してアルコール中の水酸基が1モル
以上、好ましくは2モル以上となる割合で使用される。
アルコールの使用量の上限については特に制限はない
が、アセタール類の製造コストの点で不利にならない範
囲の量とすることが望ましく、通常、アルデヒドまたは
ケトンにおけるカルボニル基1モルに対してアルコール
中の水酸基が10モル以下となる割合で使用される。
【0021】本発明において使用するニッケル錯体を表
す式(6)において、R5 およびR6 が表す飽和脂肪族
炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、イソアミル基等のアルキル基;シクロヘキシル基、
シクロオクチル基等のシクロアルキル基などが挙げら
れ、また、R5 およびR6 が表す芳香族炭化水素基とし
ては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等
のアラルキル基などが挙げられる。また、R5 およびR
6 が有していてもよい置換基としては、アセタール化反
応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩
素原子、臭素原子等のハロゲン原子;カルボキシル基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;メトキシ基、エトキシ基等のアル
コキシ基などが挙げられる。
す式(6)において、R5 およびR6 が表す飽和脂肪族
炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、イソアミル基等のアルキル基;シクロヘキシル基、
シクロオクチル基等のシクロアルキル基などが挙げら
れ、また、R5 およびR6 が表す芳香族炭化水素基とし
ては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等
のアラルキル基などが挙げられる。また、R5 およびR
6 が有していてもよい置換基としては、アセタール化反
応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩
素原子、臭素原子等のハロゲン原子;カルボキシル基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;メトキシ基、エトキシ基等のアル
コキシ基などが挙げられる。
【0022】ここで、ニッケル錯体の具体例を示せば、
ビス(2−ブテン−2,3−ジチオレート)ニッケル、
ビス(2−ペンテン−2,3−ジチオレート)ニッケ
ル、ビス(3−ヘキセン−3,4−ジチオレート)ニッ
ケル、ビス(1−シクロヘキシル−1−プロペン−1,
2−ジチオレート)ニッケル、ビス(1,2−ジフェニ
ルエチレン−1,2−ジチオレート)ニッケル、ビス
(1,4−ジフェニル−2−ブテン−2,3−ジチオレ
ート)ニッケル、ビス〔1,2−ビス(4−メトキシフ
ェニル)エチレン−1,2−ジチオレート〕ニッケルな
どが挙げられる。
ビス(2−ブテン−2,3−ジチオレート)ニッケル、
ビス(2−ペンテン−2,3−ジチオレート)ニッケ
ル、ビス(3−ヘキセン−3,4−ジチオレート)ニッ
ケル、ビス(1−シクロヘキシル−1−プロペン−1,
2−ジチオレート)ニッケル、ビス(1,2−ジフェニ
ルエチレン−1,2−ジチオレート)ニッケル、ビス
(1,4−ジフェニル−2−ブテン−2,3−ジチオレ
ート)ニッケル、ビス〔1,2−ビス(4−メトキシフ
ェニル)エチレン−1,2−ジチオレート〕ニッケルな
どが挙げられる。
【0023】ニッケル錯体としては、市販されているも
のを使用してもよいし、文献記載の方法に従って調製し
たものを使用してもよい。また、ニッケル錯体は固体状
のものをそのまま使用してもよいし、原料であるアルデ
ヒド、ケトンやアルコールさらには後述する溶媒に溶解
して使用してもよい。
のを使用してもよいし、文献記載の方法に従って調製し
たものを使用してもよい。また、ニッケル錯体は固体状
のものをそのまま使用してもよいし、原料であるアルデ
ヒド、ケトンやアルコールさらには後述する溶媒に溶解
して使用してもよい。
【0024】ニッケル錯体としては、1種類のものを使
用してもよいし、2種以上を併用してもよい。ニッケル
錯体の使用量は、アセタール化反応が進行するのに十分
な量であって、かつ生成物であるアセタール類の安定性
を損なわない量に設定されるが、通常、反応混合液に対
し、0.1ppm〜5重量%の範囲内であり、生成物で
あるアセタール類の安定性、反応の操作性および反応速
度の観点から、反応混合液に対して5〜5000ppm
の範囲内の濃度となる量であることが好ましく、反応混
合液に対して10〜1000ppmの範囲内の濃度とな
る量であることがより好ましい。
用してもよいし、2種以上を併用してもよい。ニッケル
錯体の使用量は、アセタール化反応が進行するのに十分
な量であって、かつ生成物であるアセタール類の安定性
を損なわない量に設定されるが、通常、反応混合液に対
し、0.1ppm〜5重量%の範囲内であり、生成物で
あるアセタール類の安定性、反応の操作性および反応速
度の観点から、反応混合液に対して5〜5000ppm
の範囲内の濃度となる量であることが好ましく、反応混
合液に対して10〜1000ppmの範囲内の濃度とな
る量であることがより好ましい。
【0025】本発明において触媒として使用されるニッ
ケル錯体は、その酸性度があまり高くなく、また水分が
存在してもその触媒活性が損なわれることがない。この
ため、本発明の方法を、エナールやエノンから生成する
アセタール、アリルアルコール類から生成するアセター
ルなどの不安定なアセタール類を合成する場合に適用し
ても、副反応を生じることがなく、収率よく目的化合物
であるアセタール類を得ることができる。また、本発明
の方法は、反応系に水分が存在する場合に適用しても、
収率よく目的化合物であるアセタール類を与える。
ケル錯体は、その酸性度があまり高くなく、また水分が
存在してもその触媒活性が損なわれることがない。この
ため、本発明の方法を、エナールやエノンから生成する
アセタール、アリルアルコール類から生成するアセター
ルなどの不安定なアセタール類を合成する場合に適用し
ても、副反応を生じることがなく、収率よく目的化合物
であるアセタール類を得ることができる。また、本発明
の方法は、反応系に水分が存在する場合に適用しても、
収率よく目的化合物であるアセタール類を与える。
【0026】本発明に従う反応では、溶媒は必須ではな
いが、アセタール化反応を阻害しない限り、溶媒の使用
は差支えない。その際に使用し得る溶媒としては、例え
ば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンな
どの飽和脂肪族炭化水素系溶媒;トルエン、ベンゼン等
の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒などが挙げられる。溶媒の使用量は特
に限定されないが、反応の容積効率を損なわない範囲と
することが望ましく、通常、アルデヒドまたはケトンに
対して3倍容量以内である。
いが、アセタール化反応を阻害しない限り、溶媒の使用
は差支えない。その際に使用し得る溶媒としては、例え
ば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンな
どの飽和脂肪族炭化水素系溶媒;トルエン、ベンゼン等
の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素系溶媒などが挙げられる。溶媒の使用量は特
に限定されないが、反応の容積効率を損なわない範囲と
することが望ましく、通常、アルデヒドまたはケトンに
対して3倍容量以内である。
【0027】また、本発明に従う反応は、窒素、アルゴ
ンなどの不活性ガス雰囲気下で実施することが望まし
い。
ンなどの不活性ガス雰囲気下で実施することが望まし
い。
【0028】本発明に従う反応は、アルデヒドまたはケ
トン、アルコール、触媒となるニッケル錯体、および必
要により溶媒を混合し、撹拌機付きの反応容器中で所定
の反応温度において実施される。また、アルデヒドまた
はケトンと触媒を予め投入した撹拌機付きの反応容器
に、アルコールを徐々に添加することによって行っても
よい。この場合、アルコールはそのまま添加してもよい
し、溶媒に溶解して溶液の形で添加してもよい。
トン、アルコール、触媒となるニッケル錯体、および必
要により溶媒を混合し、撹拌機付きの反応容器中で所定
の反応温度において実施される。また、アルデヒドまた
はケトンと触媒を予め投入した撹拌機付きの反応容器
に、アルコールを徐々に添加することによって行っても
よい。この場合、アルコールはそのまま添加してもよい
し、溶媒に溶解して溶液の形で添加してもよい。
【0029】本発明では、反応の進行に伴い水が副生す
るので、目的とするアセタール類を収率よく得るために
は、かかる水を除去し、アセタール類の加水分解反応を
抑制することが好ましい。水を除去する方法としては、
共沸によって水を反応系外に留去する方法、モルキュラ
ーシューブ、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウ
ムなどの脱水剤を使用する方法など、公知の方法を挙げ
ることができる。
るので、目的とするアセタール類を収率よく得るために
は、かかる水を除去し、アセタール類の加水分解反応を
抑制することが好ましい。水を除去する方法としては、
共沸によって水を反応系外に留去する方法、モルキュラ
ーシューブ、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウ
ムなどの脱水剤を使用する方法など、公知の方法を挙げ
ることができる。
【0030】なお、共沸によって水を反応系外に留去す
る方法としては、水を原料であるアルデヒドまたはケト
ンなどとの共沸混合物として留出させる方法が簡便であ
る。この場合、Dean-Starkトラップなどの水分離器を利
用して留出物から水を分離し、水を分離した後の留出物
を再度反応系に戻すことが望ましい。また、トルエンな
ど水と共沸し得る溶媒を使用して水を反応系外に留去す
ることもできる。
る方法としては、水を原料であるアルデヒドまたはケト
ンなどとの共沸混合物として留出させる方法が簡便であ
る。この場合、Dean-Starkトラップなどの水分離器を利
用して留出物から水を分離し、水を分離した後の留出物
を再度反応系に戻すことが望ましい。また、トルエンな
ど水と共沸し得る溶媒を使用して水を反応系外に留去す
ることもできる。
【0031】本発明に従う反応は、通常、常圧または減
圧下で実施されるが、好ましくは15mmHg〜常圧の
範囲、より好ましくは100mmHg〜常圧の範囲内で
実施される。また、反応温度は、反応圧力に応じて適宜
設定されるが、通常−30℃〜200℃の範囲である。
なお、反応温度が低い程、アセタール類の収率が高くな
る傾向にある。
圧下で実施されるが、好ましくは15mmHg〜常圧の
範囲、より好ましくは100mmHg〜常圧の範囲内で
実施される。また、反応温度は、反応圧力に応じて適宜
設定されるが、通常−30℃〜200℃の範囲である。
なお、反応温度が低い程、アセタール類の収率が高くな
る傾向にある。
【0032】反応終了後、目的とするアセタール類は、
例えば、反応混合物を蒸留する方法などの常法により、
未反応のアルデヒドまたはケトンとアルコールから容易
に分離取得することができる。かくして得られたアセタ
ール類は、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィ
ーなどによってさらに純度を高めることができる。
例えば、反応混合物を蒸留する方法などの常法により、
未反応のアルデヒドまたはケトンとアルコールから容易
に分離取得することができる。かくして得られたアセタ
ール類は、必要により、蒸留、カラムクロマトグラフィ
ーなどによってさらに純度を高めることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 水分離器を備えた300mlの3口フラスコにセネシオ
アルデヒド84g(1モル)、プレノール172g(2
モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチレン−1,
2−ジチオレート)ニッケル12.8mgを仕込み、窒
素雰囲気下、80Torr、90℃で、生成する水を共
沸によって反応系外に除去しながら8時間反応させた。
得られた反応液を下記の条件にてガスクロマトグラフィ
ーで内部標準法により分析したところ、セネシオアルデ
ヒドジプレニルアセタール〔R1=2−メチル−1−プ
ロペニル基、R2 =水素原子、R3 =3−メチル−2−
ブテニル基〕が192.5g(0.80モル、セネシオ
アルデヒド基準での収率:80.2%)生成しているこ
とが分った。得られた反応液から未反応のセネシオアル
デヒドおよびプレノールを減圧下に留去した後、得られ
た残留物を減圧下で蒸留することにより、セネシオアル
デヒドジプレニルアセタール(沸点142℃/15mm
Hg)を185.9g得た。
アルデヒド84g(1モル)、プレノール172g(2
モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチレン−1,
2−ジチオレート)ニッケル12.8mgを仕込み、窒
素雰囲気下、80Torr、90℃で、生成する水を共
沸によって反応系外に除去しながら8時間反応させた。
得られた反応液を下記の条件にてガスクロマトグラフィ
ーで内部標準法により分析したところ、セネシオアルデ
ヒドジプレニルアセタール〔R1=2−メチル−1−プ
ロペニル基、R2 =水素原子、R3 =3−メチル−2−
ブテニル基〕が192.5g(0.80モル、セネシオ
アルデヒド基準での収率:80.2%)生成しているこ
とが分った。得られた反応液から未反応のセネシオアル
デヒドおよびプレノールを減圧下に留去した後、得られ
た残留物を減圧下で蒸留することにより、セネシオアル
デヒドジプレニルアセタール(沸点142℃/15mm
Hg)を185.9g得た。
【0035】ガスクロマトグラフィー分析条件 カラム:PEG−HT(長さ:3m、ジーエルサイエン
ス(株)社製) カラム温度:100℃→240℃(昇温速度:7℃/
分)
ス(株)社製) カラム温度:100℃→240℃(昇温速度:7℃/
分)
【0036】実施例2 水分離器を備えた300mlの3口フラスコにイソバレ
ルアルデヒド86g(1モル)、プレノール172g
(2モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチレン−
1,2−ジチオレート)ニッケル12.6mgを仕込
み、窒素雰囲気下、90Torr、90℃で、生成する
水を共沸によって反応系外に除去しながら6時間反応さ
せた。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロ
マトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデヒ
ドジプレニルアセタール〔R1 =イソブチル基、R2 =
水素原子、R3 =3−メチル−2−ブテニル基〕が20
6.4g(0.85モル、イソバレルアルデヒド基準で
の収率:85.3%)生成していることが分った。
ルアルデヒド86g(1モル)、プレノール172g
(2モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチレン−
1,2−ジチオレート)ニッケル12.6mgを仕込
み、窒素雰囲気下、90Torr、90℃で、生成する
水を共沸によって反応系外に除去しながら6時間反応さ
せた。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロ
マトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデヒ
ドジプレニルアセタール〔R1 =イソブチル基、R2 =
水素原子、R3 =3−メチル−2−ブテニル基〕が20
6.4g(0.85モル、イソバレルアルデヒド基準で
の収率:85.3%)生成していることが分った。
【0037】実施例3 水分離器を備えた300mlの3口フラスコにイソバレ
ルアルデヒド86g(1モル)、メタリルアルコール1
44g(2モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチ
レン−1,2−ジチオレート)ニッケル12mgを仕込
み、窒素雰囲気下、110Torr、90℃で、生成す
る水を共沸によって反応系外に除去しながら6時間反応
させた。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデ
ヒドジメタリルアセタール〔R1=イソブチル基、R2
=水素原子、R3 =2−メチル−2−プロペニル基〕が
169.4g(0.88モル、イソバレルアルデヒド基
準での収率:79.9%)生成していることが分った。
ルアルデヒド86g(1モル)、メタリルアルコール1
44g(2モル)およびビス(1,2−ジフェニルエチ
レン−1,2−ジチオレート)ニッケル12mgを仕込
み、窒素雰囲気下、110Torr、90℃で、生成す
る水を共沸によって反応系外に除去しながら6時間反応
させた。得られた反応液を実施例1と同様にしてガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデ
ヒドジメタリルアセタール〔R1=イソブチル基、R2
=水素原子、R3 =2−メチル−2−プロペニル基〕が
169.4g(0.88モル、イソバレルアルデヒド基
準での収率:79.9%)生成していることが分った。
【0038】実施例4 実施例1においてビス(1,2−ジフェニルエチレン−
1,2−ジチオレート)ニッケル12.8mgに代えて
ビス〔1,2−ビス(4−メトキシフェニル)エチレン
−1,2−ジチオレート〕ニッケル12.8mgを使用
したこと以外は実施例1と同様の操作を行い、セネシオ
アルデヒドジプレニルアセタールの合成を実施した。得
られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、セネシオアルデヒドジプレニ
ルアセタールが194.8g(0.81モル、セネシオ
アルデヒド基準での収率:81.2%)生成しているこ
とが分った。
1,2−ジチオレート)ニッケル12.8mgに代えて
ビス〔1,2−ビス(4−メトキシフェニル)エチレン
−1,2−ジチオレート〕ニッケル12.8mgを使用
したこと以外は実施例1と同様の操作を行い、セネシオ
アルデヒドジプレニルアセタールの合成を実施した。得
られた反応液を実施例1と同様にしてガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、セネシオアルデヒドジプレニ
ルアセタールが194.8g(0.81モル、セネシオ
アルデヒド基準での収率:81.2%)生成しているこ
とが分った。
【0039】実施例5 実施例3においてビス(1,2−ジフェニルエチレン−
1,2−ジチオレート)ニッケル12mgに代えてビス
(2−ブテン−2,3−ジチオレート)ニッケル12m
gを使用したこと以外は実施例3と同様の操作を行い、
イソバレルアルデヒドジメタリルアセタールの合成を実
施した。得られた反応液を実施例3と同様にしてガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデ
ヒドジメタリルアセタールが171.5g(0.81モ
ル、イソバレルアルデヒド基準での収率:80.9%)
生成していることが分った。
1,2−ジチオレート)ニッケル12mgに代えてビス
(2−ブテン−2,3−ジチオレート)ニッケル12m
gを使用したこと以外は実施例3と同様の操作を行い、
イソバレルアルデヒドジメタリルアセタールの合成を実
施した。得られた反応液を実施例3と同様にしてガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、イソバレルアルデ
ヒドジメタリルアセタールが171.5g(0.81モ
ル、イソバレルアルデヒド基準での収率:80.9%)
生成していることが分った。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、エナールやエノンから
生成するアセタール、アリルアルコール類から生成する
アセタールなどの不安定なアセタール類の合成にも適用
可能なアセタール類の製造方法が提供される。本発明に
よるアセタール類の製造方法は、反応系に水分が存在す
る場合にも適用でき、アセタール類の製造方法として利
用範囲が広く、極めて有用である。
生成するアセタール、アリルアルコール類から生成する
アセタールなどの不安定なアセタール類の合成にも適用
可能なアセタール類の製造方法が提供される。本発明に
よるアセタール類の製造方法は、反応系に水分が存在す
る場合にも適用でき、アセタール類の製造方法として利
用範囲が広く、極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の式(1) 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ水素原子または置換
基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の炭化水素
基を表す。また、R1 とR2 は1つになってエーテル結
合を有していてもよいアルキレン基を表してもよい。)
で示されるアルデヒドまたはケトンと下記の式(2)ま
たは下記の式(3) R3 −OH (2) HO−R4 −OH (3) (式中、R3 は置換基を有していてもよい炭素数1〜2
0の1価の炭化水素基を表す。また、R4 はエーテル結
合を有していてもよいアルキレン基を表す。)で示され
るアルコールを反応させて下記の式(4)または式
(5) 【化2】 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前記定義のとお
りである。)で示されるアセタール類を製造するに際
し、触媒として式(6) 【化4】 (式中、R5 およびR6 は置換基を有していてもよい飽
和炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族炭
化水素基を表す)で示されるニッケル錯体を用いること
を特徴とするアセタール類の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20095497A JPH1129517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | アセタール類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20095497A JPH1129517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | アセタール類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129517A true JPH1129517A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16433078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20095497A Pending JPH1129517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | アセタール類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129517A (ja) |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP20095497A patent/JPH1129517A/ja active Pending
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