JPH1129583A - アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法 - Google Patents
アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法Info
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Abstract
はアリルメタクリレートとを、白金族触媒及び2,2−
チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕の存在
下でヒドロシリル化反応せしめることを特徴とする下記
一般式(I) CH2=CR1COOCH2CH2CH2SiClnR2 3-n
(I) で示されるアクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有ク
ロロシランの製造方法。(式中、R1は水素原子又はメ
チル基を示し、R2は炭素数1〜6の1価炭化水素基を
示し、nは1〜3の整数である。) 【効果】 2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕を存在させると、ヒドロシリル化反応
を何ら阻害することなく、非常に卓越した重合禁止効果
を発揮する。
Description
グ剤やケイ素含有ポリマーを得るための重合性モノマー
などとして産業上広く用いられているアクリロキシ基又
はメタクリロキシ基含有アルコキシシランの原料となる
アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシラン
の製造方法に関する。
般式(I)で示されるアクリロキシ基又はメタクリロキ
シ基含有クロロシランは、重合性官能基のアクリロキシ
基又はメタクリロキシ基を構造中に有することを特徴と
し、シランカップリング剤やケイ素含有ポリマーを得る
ための重合性モノマーなどとして産業上広く用いられて
いるアクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有アルコキ
シシランの原料として有用である。
6の1価炭化水素基を示し、nは1〜3の整数であ
る。)
タクリロキシ基含有クロロシランは、その特徴である重
合性官能基をもつが故に、その製造過程において、熱に
より非常に自己重合し易く、それが多くの問題を引き起
こす。例えば、工業的規模で反応、合成する際に、高温
条件に長時間晒されるため、その工程熱によって重合反
応を自発的に発生させ、反応装置内でゲル化したり、配
管を閉塞させたりして、製造プロセスに多大な損害と、
その補修に人手と手間の非常にかかる作業を生じさせて
いる。こうしたことから、アクリロキシ基又はメタクリ
ロキシ基含有クロロシランに関して、自発的な重合反応
が起こらない製造方法の開発は、工業的規模での製造を
容易にする上で極めて重要であり、急がれている。
般的には、下記一般式(II) H SiClnR2 3-n (II) (式中、R2及びnは上記と同じ意味を示す。)で示さ
れるヒドロクロロシラン及びアリルアクリレート又はア
リルメタクリレートとを、白金族触媒の存在下で、ヒド
ロシリル化反応せしめることにより合成されるが、これ
までにこの製造方法における自発的な重合反応を防止す
る試みはいろいろと提案されてはいたものの、概して効
果が不十分であったり、種々の問題を含んでいたりと十
分に満足のいく解決手段は知られていなかった。
イドロキノンやハイドロキノンモノメチルエーテルとい
ったフェノール性化合物を添加することが知られている
が、この方法では、それらの化合物が徐々にクロロシラ
ンと反応して系内で消失してしまうため重合禁止効果が
乏しかった。また、キノン系のベンゾキノン、2,5−
t−ブチルベンゾキノンやキノンジオキシム類などを添
加することも知られているが、これらの化合物は、刺激
性が強くて取り扱い性に問題があったり、高度の着色性
を有していたりと問題があった。
第2539505号公報などで一般的に知られるフェノ
チアジンの添加では重合禁止効果が不十分であった。
物の添加も知られているが、これまでに提案されたもの
(2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン
ビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレイトなど)では、概して重合禁止効果が不
十分であった。また、ある程度自己重合防止には有効で
はあるものの、沸点が目的物と殆んど同じであるために
蒸留時に同伴して製品中に混入することから、近年種々
の不具合を引き起こすことが判明し、問題視されている
ものもある。例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノールは、空気中の窒素酸化物の影響で、下記
式に示すように、黄変着色性を引き起こす物質(キノン
メチド、スチルベンキノンなど)に変化することが近年
判明し、重合禁止剤として使用するには問題を有してい
る(K.S.Smeltz,Textile Che
m,Color.,15,〔4〕,52(1983)や
八児真一;Plastics Age Encyclo
pedia,進歩編,1995,p131−138(1
994)及び木村健治;JETI,Vol.44,N
o.5,p92−97(1996)など)。更に、最終
目的物を重合性モノマーとして利用する用途には、重合
禁止剤が混入していれば重合反応を阻害して目的の操作
に支障が生じるし、これを回避しようと添加量を制限す
れば、重合禁止効果は不十分なものとなる。なお、更に
は反応系内で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノールや上記の黄変着色性を引き起こす物質に転換する
ようなものもあり、具体的にはビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィドや特開平
5−186478号公報における2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−ジメチルアミノメチレンフェノール、特開平7
−25907号公報における2,6−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシメチルフェノール及び4,4’−メチレ
ンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などが挙
げられ、これらは添加後の経時的変化により、上記した
黄変着色性を引き起こす物質である2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノールやキノンメチドやスチルベ
ンキノンに変換してしまうことが確認されており、重合
禁止剤として使用することには問題を有している。
開平4−128294号公報で知られる2−t−ブチル
−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチル
ベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートのような
アクリル酸エステルでは、ヒドロシリル化反応に添加す
ると、同化合物が有するアクリル基にヒドロクロロシラ
ンが付加してしまい、重合禁止効果が損なわれるため不
適である。
平4−128293号公報のように、付加反応時に酸素
を吹き込む手段も知られているが、その重合禁止効果は
不十分であるし、酸素濃度のコントロールが難しい(酸
素濃度が多いと逆にラジカル重合性を助長する)。更
に、特公平3−12075号公報、特開平5−3018
81号公報で知られるアセチルアセトンやベンゾイルア
セトンもその重合禁止効果は不十分である。
−271248号公報で知られる塩化第一銅、塩化第二
銅、酸化第一銅、酸化第二銅、硫酸銅などの無機銅化合
物及び従来から知られているジメチルジチオカルバミン
酸銅などの銅錯体は、白金族触媒の存在下のヒドロシリ
ル化反応を阻害し、目的物の生成を妨害するため使用で
きない。
7389号公報などに記載のP(C6H5)3,P(OC6
H5)3,O=P(C6H5)3など)、イオウ含有化合物
系(特開平4−117390号公報などに記載のブチル
スルフィド、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル〕
−o−クレゾール、テトラメチルチウラムジスルフィド
など)の重合禁止剤も概して同様にヒドロシリル化反応
を妨害するため使用できない。更にまた、アミン含有化
合物系や一部のイオウ含有化合物系の重合禁止剤では製
品の着臭や着色の品質的な問題を引き起こすおそれがあ
る。
基含有アルコキシシランを製造する方法の別法として、
アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシラン
を経ずに、下記一般式(III) H Si(OR3)mR4 3-m (III) (式中、R3、R4は炭素数1〜6の1価炭化水素基を示
し、mは1〜3の整数である。)で示されるヒドロアル
コキシシランとアリルアクリレート又はアリルメタクリ
レートとを、白金族触媒及び各種重合禁止剤の存在下
で、ヒドロシリル化反応せしめる方法が、特開昭63−
188689号公報、特公平3−12075号公報など
で提案されているが、同方法には付加異性体や種々の副
生物が生成するといった問題や最終目的物の加水分解性
挙動が不安定であるなどの品質的な問題があり、十分に
その解決がなされておらず、未だ工業的製法として確立
していないのが現状である。また、ハロプロピルシラン
化合物とアクリル酸又はメタクリル酸のアルカリ金属塩
とを相関移動触媒の存在下で反応せしめて合成する方法
も知られているが、単位容積当たりの収量が低いことと
副生物である大量の塩の除去に非常に手間がかかるなど
の問題がある。このため、未だ当業界では、アクリロキ
シ基又はメタクリロキシ基含有アルコキシシランを得る
方法としては、前記した一般式(II)で示されるヒド
ロクロロシランとアリルアクリレート又はアリルメタク
リレートとを、白金族触媒の存在下でヒドロシリル化反
応せしめることにより製造される一般式(I)で示され
るアクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシラ
ンを原料とし、次いで連続式で、又は塩酸キャッチャー
としての塩基存在下に回分式でアルコールと反応させる
製造方法が主流であり、従ってその原料である前記化合
物(I)を製造する際における自発的な自己重合の問題
を十分に回避でき、かつ最終目的物に品質的な問題を与
えることのない解決手段の提案は当業界では非常に切望
されていた。
点を解決しようとするものであり、自発的な自己重合の
問題を十分に回避でき、かつ最終目的物に品質的な問題
を与えることのない上記式(I)で示されるアクリロキ
シ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法
を提供することを目的とする。
発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意検討を行っ
た結果、新規な重合禁止剤として化学式(1)の2,2
−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を存
在させた条件で、一般式(II)で示されるヒドロクロ
ロシランとアリルアクリレート又はアリルメタクリレー
トとを、白金族触媒の存在下でヒドロシリル化反応せし
めて、一般式(I)で示されるアクリロキシ基又はメタ
クリロキシ基含有クロロシランを製造すると、驚くべき
ことに従来公知の重合禁止剤に比べ、ヒドロシリル化反
応を何ら阻害することなく、非常に卓越した重合禁止効
果を発揮して、かつ最終目的のアクリロキシ基又はメタ
クリロキシ基含有アルコキシシランに何ら品質的な問題
を与えないという有効性を見出し、本発明をなすに至っ
た。
nは1〜3の整数である。)で示されるヒドロクロロシ
ランとアリルアクリレート又はアリルメタクリレートと
を、白金族触媒及び下記化学式(1)で示される2,2
−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕の存
在下でヒドロシリル化反応せしめることを特徴とする下
記一般式(I)で示されるアクリロキシ基又はメタクリ
ロキシ基含有クロロシランの製造方法を提供する。
は上記と同じ意味を示す。)
本発明の上記一般式(I)で示されるアクリロキシ基又
はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法は、下
記一般式(II) H SiClnR2 3-n (II) で示されるヒドロクロロシランとアリルアクリレート又
はアリルメタクリレートとをヒドロシリル化反応させる
ものである。
数1〜6の1価炭化水素基であり、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
のアルキル基などが挙げられ、特にはメチル基が好まし
い。なお、nは1、2又は3であり、ヒドロクロロシラ
ンとして具体的には、トリクロロシラン、メチルジクロ
ロシラン、ジメチルクロロシランなどが例示される。
リルアクリレート又はアリルメタクリレートとをヒドロ
シリル化反応させて得られるアクリロキシ基又はメタク
リロキシ基含有クロロシランは、一般式(I)で示され
るものであるが、具体的には3−メタクリロキシプロピ
ルトリクロロシラン、3−メタクリロキシプロピルメチ
ルジクロロシラン、3−メタクリロキシプロピルジメチ
ルクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロ
シラン、3−アクリロキシプロピルメチルジクロロシラ
ン、3−アクリロキシプロピルジメチルクロロシラン等
が例示できる。
メタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法では、ヒ
ドロクロロシランとアリルアクリレート又はアリルメタ
クリレートとは、モル比で0.5〜2.0、好ましくは
0.8〜1.2の量比で用いられる。
とアリルアクリレート又はアリルメタクリレートとのヒ
ドロシリル化反応は、白金族触媒及び上記化学式(1)
の重合禁止剤の存在下に行う。
て、ヒドロシリル化反応に従来公知のものはいずれを用
いてもかまわないが、具体的には下記のものを例示でき
る。即ち、塩化白金酸、塩化白金酸六水和物、Spei
erの白金触媒(即ち、塩化白金酸のアルコール溶
液)、Karstedtの白金触媒(即ち、塩化白金酸
とsym−ジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯
体)、塩化白金酸のTHF溶液、担持された白金触媒
(白金活性炭、白金アルミナなど)、ジクロロ(1,5
−シクロオクタジエン)白金(II)、ジクロロジエチ
レン白金(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)白
金(II)、ジカルボニルジクロロ白金(II)、酸化
白金などを用いることができる。
てアリルアクリレート又はアリルメタクリレート1モル
に対して通常1×10-7〜1×10-3モル、好ましくは
1×10-6〜1×10-4モルの量で用いられる。
て添加する化学式(1)の2,2−チオ−ジエチレン−
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕は、工業的入手が容易で、
安価であり、取り扱いも安全に行える化合物である。こ
の化学式(1)の2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕の添加量は製造される一般式
(I)で示されるアクリロキシ基又はメタクリロキシ基
含有クロロシラン1モルに対して0.01〜10重量
%、好ましくは0.1〜1重量%の量で用いられる。
てもよいが、反応溶媒を用いる場合、反応溶媒としては
ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリ
ンなどの芳香族化合物、ヘキサン、イソオクタン、デカ
ン、ヘプタンなどの脂肪族化合物、THFなどのエーテ
ル化合物を例示することができる。
添加する化学式(1)の2,2−チオ−ジエチレン−ビ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕の他にも、ヒドロシリル化反
応を阻害せず、かつ最終目的物のアクリロキシ基又はメ
タクリロキシ基含有アルコキシシランに品質的な問題を
与えないならば、従来公知の重合禁止剤を共に存在させ
てもかまわない。
ノンモノメチルエーテルなどのフェノール性化合物、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビ
ス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレイトなどのヒンダードフェノール系化合物
などが挙げられる。これらの添加量には特に制限はな
く、一般式(I)で示される化合物に対して重量基準で
1ppm〜10重量%の範囲で1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて添加することができる。
温度は20〜150℃、好ましくは40〜120℃であ
る。また、圧力には制限はなく、常圧でも加圧でもかま
わない。雰囲気は、窒素雰囲気であっても、酸素(空
気)を吹き込んだ条件であってもかまわない。
る態様には特に制限はなく、バッチ反応として、半連続
反応として、あるいは連続反応として行うことができ
る。また、本発明では、反応原料、白金族触媒、重合禁
止剤の添加順序には特に制限はなく、アリルアクリレー
ト又はアリルメタクリレートとヒドロクロロシランとを
同時に白金族触媒及び重合禁止剤の中に導入する方法で
もかまわないが、バッチ法により合成される場合には、
より好ましくは重合禁止剤→反応原料(アリルアクリレ
ート又はアリルメタクリレート)→白金族触媒→反応原
料(ヒドロクロロシラン)の順序に添加することが推奨
される。
止剤である化学式(1)の2,2−チオ−ジエチレン−
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕の重合禁止効果がどのよう
に発現されるかについては、特定の理論にしばられたく
はないが、ラジカル捕捉能を有するフェノール性水酸基
(ラジカル連鎖反応の停止)と過酸化物分解効果を有す
るS原子(ラジカル発生の抑制)とを同一構造に有して
いるために、それらが予想し得ない相乗効果を発揮して
卓越した重合禁止効果を生み出しているものと思われ
る。しかも、一般的には白金族触媒の存在下におけるヒ
ドロシリル化反応を阻害するS原子を分子内に含んでい
るにも拘らず、反応阻害を全く起こさない特徴も有して
いるが、これはこの化合物のとり得る化学構造に特徴的
に備わっている性質であると思われる。このため、数あ
る重合禁止剤の中でも選択的に化学式(1)の2,2−
チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が望ま
しい性質(卓越した重合禁止能と非反応阻害性を併せ持
つこと)を有することになるものと考えられる。
化合物は、次いで連続式で、または塩酸キャッチャーと
しての塩基存在下に回分式でアルコールと反応させるこ
とにより、アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有ア
ルコキシシランに転化され、更に蒸留精製することによ
り、最終目的物のアクリロキシ基又はメタクリロキシ基
含有アルコキシシランに供される。なお、アルコールと
の反応や蒸留精製の際には、更に化学式(1)の2,2
−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を添
加してもよく、添加量は特に制限があるわけではない
が、製造される一般式(I)で示されるアクリロキシ基
又はメタクリロキシ基含有クロロシランの1モル当たり
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%の
量で添加すればよい。また、最終目的物のアクリロキシ
基又はメタクリロキシ基含有アルコキシシランに品質的
な問題を与えないならば、更に従来公知の重合禁止剤を
任意に選択して上記工程に同時に添加してもよい。具体
的には上記したフェノール性化合物やヒンダードフェノ
ール系化合物、フェノチアジン、塩化第一銅、塩化第二
銅、酸化第一銅、酸化第二銅、硫酸銅、ジメチルジチオ
カルバミン酸銅などの銅化合物やリンもしくは選択され
たイオウ含有化合物などが挙げられる。
れるヒドロクロロシランとアリルアクリレート又はアリ
ルメタクリレートとを、白金族触媒の存在下でヒドロシ
リル化反応せしめて、一般式(I)で示されるアクリロ
キシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランを製造す
る際に、新規な重合禁止剤として化学式(1)の2,2
−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を存
在させると、ヒドロシリル化反応を何ら阻害することな
く、非常に卓越した重合禁止効果を発揮して、自発的な
自己重合反応を十分に防止でき、かつ最終目的のアクリ
ロキシ基又はメタクリロキシ基含有アルコキシシランに
何ら品質的な問題が生じないという効果が得られる。
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制
限されるものではない。
凝縮器、撹拌機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルメタクリレ
ート126.2g(1mol)、塩化白金(VI)酸の
2−エチルヘキサノール溶液0.1g(Pt10-5mo
lを含む)及び2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕0.79g(対3−メタクリロキシプ
ロピルトリクロロシラン1mol(261.7g)当た
り0.3重量%に相当)を仕込み、凝縮器の通気口に窒
素通気をしつつ、110℃までフラスコの内容物を加熱
した。次いで、トリクロロシラン135.5g(1mo
l)を液中にフィードした。滴下開始後直ちに鋭敏な発
熱が観察され、ヒドロシリル化反応がスムースに開始し
たことが確認された。その後、反応温度を100〜11
0℃に維持するように滴下速度や熱媒による調整をしな
がら、3〜4時間かけて全量を滴下した。滴下終了後、
混合物を100〜110℃で3時間熟成した。その後、
室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を調べ
ると、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシランが
収率96.5%で得られていることがわかった。また、
目的物近傍には重合禁止剤に係わる不純物は検出されな
かった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
チルヘキサノール溶液の量を0.05g(Pt5×10
-6molを含む)とした以外は実施例1と同様に反応を
行った。その後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフ
ィーで組成を調べると、3−メタクリロキシプロピルト
リクロロシランが収率96.4%で得られていることが
わかった。また、目的物近傍には重合禁止剤に係わる不
純物は検出されなかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕の添加量を0.52g(対
3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol
(261.7g)当たり0.2重量%に相当)とした以
外は実施例2と同様に反応を行った。その後、室温まで
冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を調べると、3
−メタクリロキシプロピルトリクロロシランが収率9
6.5%で得られていることがわかった。また、目的物
近傍には重合禁止剤に係わる不純物は検出されなかっ
た。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕の添加量を1.58g(対
3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol
(261.7g)当たり0.6重量%に相当)とした以
外は実施例2と同様に反応を行った。その後、室温まで
冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を調べると、3
−メタクリロキシプロピルトリクロロシランが収率9
6.6%で得られていることがわかった。また、目的物
近傍には重合禁止剤に係わる不純物は検出されなかっ
た。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕の代わりに、3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネー
ト−ジエチルエステルを使用した以外は実施例2と同様
の操作を行った。しかし、滴下を開始しても発熱は観察
されず、トリクロロシランが50g滴下された時点で、
あまりに還流が激しくなりすぎたためにそれ以上滴下す
るのを止めて冷却し、内容物の組成をガスクロマトグラ
フィーで調べると、ヒドロシリル化反応は全く起こって
おらず、原料が回収されたのみであった。
ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−
ジエチルエステルを、下記に示すAO−23(旭電化工
業(株)の商品名)に代えた以外は同様の方法を実施し
たが、滴下を開始しても発熱は観察されず、トリクロロ
シランの還流が激しくなった時点で滴下するのを止めて
冷却し、内容物の組成をガスクロマトグラフィーで調べ
ると、ヒドロシリル化反応は全く起こっておらず、原料
が回収されたのみであった。
ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−
ジエチルエステルを、下記に示すHP−10(旭電化工
業(株)の商品名)に代えた以外は同様の方法を実施し
たが、滴下を開始しても発熱は観察されず、トリクロロ
シランの還流が激しくなった時点で滴下するのを止めて
冷却し、内容物の組成をガスクロマトグラフィーで調べ
ると、ヒドロシリル化反応は全く起こっておらず、原料
が回収されたのみであった。
ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−
ジエチルエステルを、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)スルフィドに代えた以外は同
様の方法を実施した。しかし、滴下を開始しても鋭敏な
発熱は観察されず、トリクロロシランの滴下が進むにつ
れて還流が激しくなり、5〜6時間かけて滴下終了した
後、混合物を90〜100℃(還流するため、これ以上
温度を上げられなかった)で更に6時間熟成しても、内
容物中にトリクロロシランが残存しており、3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシランは80%程度生成し
ているにすぎなかった。
ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−
ジエチルエステルを、2,4−ビス−(n−オクチルチ
オ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル
アニリノ)−1,3,5−トリアジンに代えた以外は同
様の方法を実施した。しかし、滴下を開始しても発熱は
観察されず、トリクロロシランが30g滴下された時点
で、あまりに還流が激しくなりすぎたためにそれ以上滴
下するのを止めて冷却し、内容物の組成をガスクロマト
グラフィーで調べると、3−メタクリロキシプロピルト
リクロロシランはわずかに数%生成しているにすぎず、
ヒドロシリル化反応は中途で失活しており、殆んど原料
が回収されたのみであった。
凝縮器、撹拌機、温度計を備えた5000mlの四つ口
フラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルメタクリ
レート1891.5g(15mol)、塩化白金(V
I)酸の2−エチルヘキサノール溶液1.47g(Pt
10×10-6molを含む)及び2,2−チオ−ジエチ
レン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−
メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(2
61.7g)当たり0.3重量%に相当)を仕込み、凝
縮器の通気口に窒素通気をしつつ、100℃までフラス
コの内容物を加熱した。次いで、トリクロロシラン20
31.0gを液中にフィードした。滴下開始後直ちに鋭
敏な発熱が観察され、ヒドロシリル化反応がスムースに
開始したことが確認された。その後、反応温度を90〜
100℃に維持するように滴下速度や熱媒による調整を
しながら、5〜6時間かけて全量を滴下した。滴下終了
後、混合物を90〜100℃で1時間熟成した。その
後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を
調べると、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラ
ンが収率95.6%で得られていることがわかった。ま
た、目的物近傍には重合禁止剤に係わる不純物は検出さ
れなかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕を添加しない以外は実施例
5と同様に反応を行った。ところが、滴下終了後、混合
物を80〜90℃で2時間熟成したところ、増粘してし
まった。
された20mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換
した後封入し、150℃のオイルバス中に放置したとこ
ろ、30分以内に固いゲル状になった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシラン1mol(261.
7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりに2,2’
−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェ
ノール)19.6g(対3−メタクリロキシプロピルト
リクロロシラン1mol(261.7g)当たり0.5
重量%に相当)を使用した以外は実施例5と同様に反応
を行った。ところが、滴下終了後、混合物を90〜10
0℃で3時間熟成したところ、増粘してしまった。
された20mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換
した後封入し、150℃のオイルバス中に放置したとこ
ろ、2時間で固いゲル状になった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシラン1mol(261.
7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりに2,2’
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)19.6g(対3−メタクリロキシプロピルト
リクロロシラン1mol(261.7g)当たり0.5
重量%に相当)を使用した以外は実施例5と同様に反応
を行った。ところが、滴下終了後、混合物を90〜10
0℃で熟成していたところ、2時間程度で内容物が増粘
し、遂にはゲル化に至った。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシラン1mol(261.
7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりに2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.39g(対
3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol
(261.7g)当たり0.01重量%に相当)を使用
した以外は実施例5と同様に反応を行った。その後、室
温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を調べる
と、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシランが収
率95.3%で得られていることがわかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したところ、2時
間で固いゲル状になった。
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシラン1mol(261.
7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりに2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.39g(対
3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol
(261.7g)当たり0.01重量%に相当)及び
2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)19.6g(対3−メタクリロキシプ
ロピルトリクロロシラン1mol(261.7g)当た
り0.5重量%に相当)を使用した以外は実施例5と同
様に反応を行った。その後、室温まで冷却し、ガスクロ
マトグラフィーで組成を調べると、3−メタクリロキシ
プロピルトリクロロシランが収率95.4%で得られて
いることがわかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したところ、2〜
3時間で固いゲル状になった。
管を通して乾燥空気を37.5ml/minでバブリン
グしたこと以外は比較例9と同様に反応を行った。その
後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を
調べると、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラ
ンが収率95.4%で得られていることがわかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したところ、4〜
5時間で固いゲル状になった。
4−メチルフェノール0.39g(対3−メタクリロキ
シプロピルトリクロロシラン1mol(261.7g)
当たり0.01重量%に相当)及び2,2’−メチレン
−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)1
9.6g(対3−メタクリロキシプロピルトリクロロシ
ラン1mol(261.7g)当たり0.5重量%に相
当)の代わりに2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール1.96g(対3−メタクリロキシプロピルト
リクロロシラン1mol(261.7g)当たり0.0
5重量%に相当)及び2,2’−メチレン−ビス−(4
−エチル−6−t−ブチルフェノール)3.93g(対
3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol
(261.7g)当たり0.1重量%に相当)を使用し
た以外は比較例10と同様に反応を行った。その後、室
温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成を調べる
と、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシランが収
率95.6%で得られていることがわかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、5時間で
固いゲル状になった。
−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕の代わりにフェノチアジ
ンを使用した以外は実施例5と同様に反応を行った。そ
の後、室温まで冷却し、ガスクロマトグラフィーで組成
を調べると、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシ
ランが収率95.4%で得られていることがわかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したところ、5〜
6時間で固いゲル状になった。
−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕0.79g(対3−メタ
クリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(26
1.7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりにハイ
ドロキノンモノメチルエーテル0.26g(対3−メタ
クリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(26
1.7g)当たり0.1重量%に相当)を使用し、更に
反応溶媒としてトルエン112.2gを用いた以外は実
施例1と同様に反応を行った。ところが、滴下終了後、
混合物を100〜110℃で熟成していたところ、1時
間ほど経過した時点で内容物が増粘したため、熟成を中
止して、冷却した。
−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕0.79g(対3−メタ
クリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(26
1.7g)当たり0.3重量%に相当)の代わりに2,
2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)0.26g(対3−メタクリロキシプロピ
ルトリクロロシラン1mol(261.7g)当たり
0.1重量%に相当)及び1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン0.26g(対3−メタク
リロキシプロピルトリクロロシラン1mol(261.
7g)当たり0.1重量%に相当)を使用した以外は実
施例1と同様に反応を行った。ところが、滴下終了後、
混合物を100〜110℃で3時間熟成し、これを室温
まで冷却し放置しておいたところ、数日後に内容物が増
粘してしまった。
凝縮器、撹拌機、温度計を備えた5000mlの四つ口
フラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルメタクリ
レート1891.5g(15mol)、塩化白金(V
I)酸の2−エチルヘキサノール溶液0.74g(Pt
5×10-6molを含む)及び2,2−チオ−ジエチレ
ン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕11.8g(対3−メ
タクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(26
1.7g)当たり0.3重量%に相当)を仕込み、凝縮
器の通気口に窒素通気をしつつ、100℃までフラスコ
の内容物を加熱した。次いで、トリクロロシラン203
1.0g(15mol)を液中にフィードした。滴下開
始後直ちに鋭敏な発熱が観察され、ヒドロシリル化反応
がスムースに開始したことが確認された。その後、反応
温度を100〜110℃に維持するように滴下速度や熱
媒による調整をしながら、5〜6時間かけて全量を滴下
した。滴下終了後、混合物を100〜110℃で1〜2
時間熟成した。その後、室温まで冷却し、ガスクロマト
グラフィーで組成を調べると、3−メタクリロキシプロ
ピルトリクロロシランが収率96.2%で得られている
ことがわかった。また、目的物近傍には重合禁止剤に係
わる不純物は検出されなかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
凝縮器、撹拌機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルアクリレー
ト112.2g(1mol)、塩化白金(VI)酸の2
−エチルヘキサノール溶液0.1g(Pt10-5mol
を含む)及び2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕0.74g(対3−アクリロキシプロ
ピルトリクロロシラン1mol(247.7g)当たり
0.3重量%に相当)を仕込み、凝縮器の通気口に窒素
通気をしつつ、80℃までフラスコの内容物を加熱し
た。次いで、トリクロロシラン135.5g(1mo
l)を液中にフィードした。滴下開始後直ちに発熱が観
察され、ヒドロシリル化反応が開始したことが確認され
た。その後、反応温度を80〜90℃に維持するように
滴下速度や熱媒による調整をしながら、3〜4時間かけ
て全量を滴下した。滴下終了後、混合物を80〜90℃
で3時間熟成した。その後、室温まで冷却し、ガスクロ
マトグラフィーで組成を調べると、3−アクリロキシプ
ロピルトリクロロシランが収率83.5%で得られてい
ることがわかった。また、目的物近傍には重合禁止剤に
係わる不純物は検出されなかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、15時間
経過しても粘性は認められなかった。
凝縮器、撹拌機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルメタクリレ
ート126.2g(1mol)、sym−ジビニルテト
ラメチルジシロキサンと塩化白金酸の錯体キシレン溶液
0.1g(Pt10-5molを含む)及び2,2−チオ
−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕0.79g
(対3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1m
ol(261.7g)当たり0.3重量%に相当)を仕
込み、凝縮器の通気口に窒素通気をしつつ、110℃ま
でフラスコの内容物を加熱した。次いで、トリクロロシ
ラン135.5g(1mol)を液中にフィードした。
滴下開始後直ちに鋭敏な発熱が観察され、ヒドロシリル
化反応がスムースに開始したことが確認された。その
後、反応温度を100〜110℃に維持するように滴下
速度や熱媒による調整をしながら、4時間かけて全量を
滴下した。滴下終了後、混合物を100〜110℃で2
〜3時間熟成した。その後、室温まで冷却し、ガスクロ
マトグラフィーで組成を調べると、3−メタクリロキシ
プロピルトリクロロシランが収率96.4%で得られて
いることがわかった。また、目的物近傍には重合禁止剤
に係わる不純物は検出されなかった。
0mlのネジ口の試験管に入れ、再度窒素置換した後封
入し、150℃のオイルバス中に放置したが、20時間
経過しても粘性は認められなかった。
冷凝縮器、撹拌機、温度計を備えた300mlの四つ口
フラスコを十分窒素置換した。次いで、アリルメタクリ
レート126.2g(1mol)、塩化白金(VI)酸
の2−エチルヘキサノール溶液0.05g(Pt5×1
0-6molを含む)及び塩化第二銅0.79g(対3−
メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mol(2
61.7g)当たり0.3重量%に相当)を仕込み、凝
縮器の通気口に窒素通気をしつつ、110℃までフラス
コの内容物を加熱した。次いで、トリクロロシラン13
5.5g(1mol)を液中にフィードした。ところ
が、滴下を開始しても発熱は観察されず、トリクロロシ
ランが40g滴下された時点で、あまりに還流が激しく
なりすぎたためにそれ以上滴下するのを止めて冷却し、
内容物の組成をガスクロマトグラフィーで調べると、ヒ
ドロシリル化反応は全く起こっておらず、原料が回収さ
れたのみであった。
トリクロロシランに、下記の重合禁止剤を5重量%添加
し、3日間放置後内容物の組成(目的物近傍に着目)を
ガスクロマトグラフィーで調べた。 (重合禁止剤) No.1:2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕 No.2:AO−23 No.3:ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)スルフィド No.4:2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール No.5:ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノメチレ
ンフェノール No.6:2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシメ
チルフェノール (結果) No.1:目的物近傍には重合禁止剤に由来する不純物
は検出されなかった。 No.2:目的物近傍に多数の不純物が検出された。 No.3:目的物近傍にキノンメチドが検出された。 No.4:目的物近傍に2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノールそのものが検出された。 No.5:目的物近傍にジ−t−ブチル−4−ジメチル
アミノメチレンフェノールそのもの及びキノンメチドが
検出された。 No.6:目的物近傍にキノンメチド及び2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノールが検出された。
2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を
対3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン1mo
l(261.7g)当たり0.3重量%に相当する量を
使用)を行うことにより得られた粗3−メタクリロキシ
プロピルトリクロロシランを用いて、既知の常法により
メタノールと連続的に反応させて3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシランを合成した。次いで、この粗
製物にハイドロキノンモノメチルエーテルを粗製物重量
当たり0.1重量%及びジメチルチルジチオカルバミン
酸銅を粗製物重量当たり0.3重量%添加し、蒸留精製
することにより精3−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシランを得た。次いで、このものの組成(目的物近
傍に着目)をガスクロマトグラフィーで調べた。その結
果、目的物近傍には重合禁止剤に由来する不純物は検出
されなかった。また、着色はなく無色透明であり、異臭
もなかった。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(II) H SiClnR2 3-n (II) (式中、R2は炭素数1〜6の1価炭化水素基を示し、
nは1〜3の整数である。)で示されるヒドロクロロシ
ランとアリルアクリレート又はアリルメタクリレートと
を、白金族触媒及び下記化学式(1) 【化1】 で示される2,2−チオ−ジエチレン−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕の存在下でヒドロシリル化反応せしめ
ることを特徴とする下記一般式(I) 【化2】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びn
は上記と同じ意味を示す。)で示されるアクリロキシ基
又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法。 - 【請求項2】 R2がメチル基である請求項1記載の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20385297A JP3555645B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20385297A JP3555645B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129583A true JPH1129583A (ja) | 1999-02-02 |
| JP3555645B2 JP3555645B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=16480772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20385297A Expired - Fee Related JP3555645B2 (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | アクリロキシ基又はメタクリロキシ基含有クロロシランの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3555645B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077138A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-29 | Dow Corning Toray Co Ltd | メタクリロキシ基またはアクリロキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法 |
| US7462244B2 (en) | 2001-11-27 | 2008-12-09 | Nec Corporation | Device and method for vacuum film formation |
| EP3819301A1 (en) | 2019-11-07 | 2021-05-12 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Preparation of organosilicon compound having (meth)acryloyloxy group |
| US12371447B2 (en) | 2021-10-28 | 2025-07-29 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method for producing (meth)acryloxy group-containing organosilicon compounds |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP20385297A patent/JP3555645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
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|---|---|---|---|---|
| US7462244B2 (en) | 2001-11-27 | 2008-12-09 | Nec Corporation | Device and method for vacuum film formation |
| JP2007077138A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-29 | Dow Corning Toray Co Ltd | メタクリロキシ基またはアクリロキシ基含有有機ケイ素化合物の製造方法 |
| EP3819301A1 (en) | 2019-11-07 | 2021-05-12 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Preparation of organosilicon compound having (meth)acryloyloxy group |
| JP2021075476A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | 信越化学工業株式会社 | アクリロイルオキシ基またはメタクリロイルオキシ基を有する有機ケイ素化合物の製造方法 |
| US11377455B2 (en) | 2019-11-07 | 2022-07-05 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Preparation of organosilicon compound having (meth)acryloyloxy group |
| US12371447B2 (en) | 2021-10-28 | 2025-07-29 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method for producing (meth)acryloxy group-containing organosilicon compounds |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3555645B2 (ja) | 2004-08-18 |
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