JPH11296918A - 光情報記録媒体用スタンパの製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体用スタンパの製造方法

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JPH11296918A
JPH11296918A JP10095779A JP9577998A JPH11296918A JP H11296918 A JPH11296918 A JP H11296918A JP 10095779 A JP10095779 A JP 10095779A JP 9577998 A JP9577998 A JP 9577998A JP H11296918 A JPH11296918 A JP H11296918A
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photoresist
stamper
water
soluble resin
layer
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JP10095779A
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Akihiko Shimizu
明彦 清水
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/261Preparing a master, e.g. exposing photoresist, electroforming
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0017Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor for the production of embossing, cutting or similar devices; for the production of casting means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光スポットのビーム径よりも細かい溝を均
一に形成した光情報記録媒体用スタンパを作製するこ
と。 【解決手段】 ガラス基板(原盤)1上のフォトレジス
ト層3に露光して現像を行う光情報記録媒体用スタンパ
の製造方法において、ガラス基板(原盤)1とフオトレ
ジスト層3との間に、膜厚がスタンパ表面に形成される
溝深さと等しい水溶性樹脂層2を設け、原盤露光によっ
てフォトレジスト層3に微細パタンを形成し、このフォ
トレジスト層をマスクとしてその下層である水溶性樹脂
層2をエッチングして、下層(水溶性樹脂層2)に微細
パタンを形成し、その後フォトレジスト層3を除去して
微細パタンを有するガラス原盤を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体プロセスに
おける微細パタン形成方法に関し、特に、光情報記録媒
体用スタンパの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にフォトレジストは、露光による
架橋反応と熱架橋反応により潜像が形成されるため、ビ
ームスポット径よりも1割〜2割程度、開口部の溝幅
(台形形状の長い辺:Wtop)は広くなる。また、集
光ビームの光強度分布がガウス分布であるため、フォト
レジストに形成された溝は台形形状となる(図6,図8
〜図10参照)。台形溝の問題点は、トラックピッチが
狭くなると、溝の開口部が隣接トラック間で干渉しあ
い、溝と溝の間の平坦部分(ランド)の高さが減少し、
溝の深さのフォトレジストの膜厚で制御できなくなる点
である。また、ランドが平坦でないスタンパから作成さ
れた光情報記録媒体の記録特性が低下する問題(隣接ト
ラックからのクロストーク信号が増加し、特にジッタ特
性が低下する)がある。このために、トラックピッチが
狭い大容量の光情報記録媒体用スタンパでは、溝幅が狭
く、溝断面が矩形である必要がある。フォトレジストに
形成する溝を狭くするためには、露光ビームの波長を短
く、対物レンズの開口数NAを大きくすればよいが、露
光時の焦点深度が小さくなるため、溝形状の変動が懸念
される。そこで、短波長と高NAにせずとも、露光ビー
ムスポット以下の細い溝断面が得られるフォトリソグラ
フィ技術が必要となる。露光ビームスポット径以下の溝
形成を可能にする従来技術として、(1)光退色性樹脂
によるコントラスト増強,(2)超解像素子によるビー
ムスポット径の小径化,(3)上層のレジストマスクパ
タンを利用て下層をエッチングする方法がある。
【0003】前記(1)の代表例としては、特開平7−
287874号公報に記載された「光ディスク原盤の製
造方法」がある。この技術は、フォトレジスト上に光退
色性樹脂層を形成し、フォトクロミック効果によりフォ
トリソレジストに集光する実行ビームスポット径を2/
3〜1/2に小さくできるものである。前記(2)の代
表例としては、特開平6−243512号公報に記載さ
れた「光ディスク用原盤の作製法」がある。この技術
は、超解像素子を光路中に挿入して、ビームスポット径
の小径化をするものである。超解像素子の回折の影響で
サイドローブが発生するため、光退色性樹脂と組み合わ
せて用いられる。前記(3)の代表例としては、特開平
9−106584号公報に記載された「光ディスク用記
録原盤の製造方法」がある。この技術は、フォトレジス
トに形成されるパタンは断面が台形になることを利用
し、このレジストパタンをマスクとしてレジストの下に
形成された中間層をエッチングし、さらに、この中間層
をマスクとして下層をエッチングすることで、ビームス
ポット径(レジストの溝パタン)よりも細く、断面の垂
直性が高い溝形成が可能になるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術(1)に
ついては、光退色性樹脂層によるコントラスト増強効果
で、フォトレジスト面に集光するビームスポット径を約
50%まで小さくすることができる。しかし、フォトレ
ジスト面に透過する光量は1/10に低下する問題があ
る(特開平7−287874号公報,P3
【0025】と
【0027】参照)。そこで、露光ビームの光量を上げ
るために、大型の高出力レーザ光源が必要となる。この
結果、レーザのランニングコストが高くなってしまう。
また、原盤露光時間短縮のために露光線速度(CLV)
を高めるためにはさらに光量を増やす必要がある。この
場合、光量不足の問題が出てくるため、タクトアップに
も限界が生じる。
【0005】前記従来技術(2)においては、超解像素
子を光路に挿入することで露光ビーム径を小さくするこ
とができるが、超解像素子でも、光量が1/2程度損失
する(特開平6−243512号公報,P4
【0018】参照)。超解像素子によるサイドローブの
影響を除去するために、光退色性樹脂層によるコントラ
スト増強が必要になる。このために、前記従来技術
(1)におけるよりもさらに光量不足の問題が生じる。
【0006】前記従来技術(3)においては、フォトレ
ジスト層或いは中間層をマスクとして利用する従来法
(特開平9−106584号公報)では、原盤がエッチ
ング材(下層)/SiO2(中間層)/フォトレジスト
(上層)の3層で構成されている。中間層をマスク層と
して、下層をエッチングし、この下層(エッチング層)
の溝パタンをスタンパとして使用する。この結果、単層
のフォトレジスト膜を用いて溝形成する方法により、中
間層と下層を成膜する工程と、中間層と下層をエッチン
グする工程が増えるため、工程内で付着する欠陥の増加
で歩留まり低下や工数増加によるコストアップの問題が
生じる。また、溝形成された下層表面を導電皮膜処理し
ニッケル電鋳してスタンパを作製する場合、スタンパ表
面に残留付着したエッチング層を除去する必要がある。
除去には下層をエッチングする方法と同じ手段を用いる
が、この際スタンパ表面にダメージを与え、記録再生時
のノズルレベルが上昇する問題が発生する。
【0007】本発明は上記の問題を解決すべくなされた
ものであって、各請求項に係る発明の目的は以下のとお
りである。請求項1に係る発明の目的は、露光スポット
のビーム径よりも細かい溝形成を可能にする方法を提供
することである。請求項2に係る発明の目的は、請求項
1のスタンパ製造工程において、下層に均一に溝形成で
きる方法を提供することである。請求項3,4,5に係
る発明の目的は、請求項1のスタンパ製造工程におい
て、マスク層であるフォトレジスト層に、均一に溝形成
できる方法を提供することである。請求項6に係る発明
の目的は、請求項1のスタンパ製造工程において、スタ
ンパ表面に残留付着した水溶性樹脂層を除去する際、ス
タンパにダメージを与えることなく、均一に除去する方
法を提供することである。請求項7及び8に係る発明の
目的は、請求項1のスタンパ製造工程において、露光ス
ポットのビーム径よりも細かい溝形成にあたり、その溝
幅を制御できる方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガラ
ス基板上のフォトレジスト膜へ光ビームにより所定の溝
パタンを露光し、前記露光済フォトレジスト膜から所定
の溝パタンを作製してガラス原盤とし、該ガラス原盤の
表面に導電皮膜を形成し、該導電皮膜をニッケル電鋳し
てフォトレジストの溝パタンと凹凸が逆転した溝パタン
を有するニッケル板を作製する、光情報記録媒体用のス
タンパの製造方法において、前記ガラス基板と前記フオ
トレジスト層の間に、膜厚がスタンパ表面に形成される
溝深さと同じである露光により反応しない水溶性樹脂層
を設け、前記露光によって形成された前記フォトレジス
ト層の微細パタンをマスクとして、下層である前記水溶
性樹脂層をエッチングして微細パタンを形成し、その後
前記フォトレジスト層を除去して微細パタンを有するガ
ラス原盤を作成するスタンパの製造方法である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載された
スタンパの製造方法において、前記水溶性樹脂層の材料
は、ポリビニルアルコール,メチルセルロース,もしく
はポリビニルピロドリンから選ばれた水溶性樹脂であ
り、かつ、湿式現像にて前記フォトレジスト層に微細パ
タンを形成する時に前記現像液により、もしくは、現像
後の純水洗浄時に純水によって、同時に前記水溶性樹脂
層をエッチングするスタンパの製造方法である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
されたスタンパの製造方法において、前記水溶性樹脂層
をガラス基板上に形成するに先立って、ガラス基板表面
が親水性になる洗浄処理(例えば、オゾン洗浄処理)を
施すスタンパの製造方法である。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載されたスタンパの製造方法において、前記水
溶性樹脂層の上に前記フォトレジスト層を塗布するに先
立って、前記水溶性樹脂層の表面をシランカップリング
処理するスタンパの製造方法である。
【0012】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載されたスタンパの製造方法において、前記水
溶性樹脂層の上に形成された前記フォトレジスト層を除
去する溶剤は、イソプロピルアルコール,アセトン,も
しくはフォトレジストを希釈するための溶媒(シンナ
ー)から選ばれた溶剤であるスタンパの製造方法であ
る。
【0013】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載されたスタンパの製造方法において、ニッケ
ル板を剥離した後、該ニッケル板の表面に残留付着した
前記水溶性樹脂層を除去・洗浄する際、洗浄液として純
水を用いるスタンパの製造方法である。
【0014】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかに記載されたスタンパの製造方法において、前記フ
ォトレジスト膜に所定の溝パタンを形成する際に、前記
水溶性樹脂層が露出した前記フォトレジスト膜に形成さ
れる溝の底幅を制御するため、フォトレジストの膜厚を
一定にして、前記フォトレジストを露光するビームの光
量を変化させて露光する原盤露光方法である。
【0015】請求項8の発明は、請求項1乃至6のいず
れかに記載されたスタンパの製造方法において、前記フ
ォトレジスト膜に所定の溝パタンを形成する際に、前記
水溶性樹脂層が露出した前記フォトレジスト膜に形成さ
れる溝の底幅を制御するため、ビームの光量を一定にし
て、前記フォトレジストの膜厚を変化させて露光する原
盤露光方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の光ディスク用スタンパの
作製工程を図1に従って説明する。 工程1 基板洗浄:超純水により、基板に付着したゴミ
を除去する目的で、洗浄・乾燥する(図示せず)。 工程2 表面洗浄:ガラス基板に対する水溶性樹脂層の
塗布性を向上させるために、オゾン処理によりガラス基
板表面の有機物の除去と表面に酸化皮膜を形成する。こ
の効果で、ガラス基板に対する水溶性樹脂の濡れ性が向
上し、水溶性樹脂の膜厚を均一化にできると共に、水溶
性樹脂ガラス基板の密着性が強まる(図1には図示せ
ず)。 工程3 下層塗布:表面処理されたガラス基板1上に、
水溶性樹脂をスピンコートし、加熱乾燥・冷却する。こ
の時、塗布された下層2の膜厚は、スタンパ表面に形成
する溝深さと同じ大きさに塗布する必要がある(図1
(A)参照)。 工程4 前処理:工程3で下層2を成膜した上に、下層
2とフォトレジスト3の密着力を上げる目的で、シラン
カップリング処理、即ちHMDS(ヘキサメチルジシラ
ザン)をスピンコートし、高速回転で乾燥させる(図1
に図示せず)。 工程5 マスク層(フォトレジスト)塗布:工程4でH
MDS処理された表面に、フォトレジストをスピンコー
トし、加熱乾燥・冷却する(図1(B)参照)。 工程6 原盤露光:工程5で製作した原盤をKrガスレ
ーザにより原盤露光する。原盤露光の概略図を図2に示
す。レジスト原盤14をターンテーブル13で回転横送
りしながら露光ビーム11で露光することにより、フォ
トレジスト原盤14にはスパイラル状の潜像10が形成
される(図1(C)参照)。
【0017】工程7 現像・リンス:露光された原盤を
現像し、露光された部分(潜像が形成された部分)を除
去し、純水によりリンス,回転乾燥する(図1D参照)
また、この時、現像時にフォトレジスト層3がマスク層
の働きをして、湿式現像にて前記フォトレジスト層に微
細パタンを形成する時に前記現像液により、もしくは現
像後の純粋洗浄時に純粋により、同時に下層の水溶性樹
脂層2がエッチングされる。下層に形成される溝幅は、
マスク層の台形形状の底の幅(Wbot)の大きさで決
定される(図1(E)参照)。 工程8 マスク層除去:溶剤によりマスク層(フォトレ
ジスト層)を除去し、高速回転で乾燥させる。この溶剤
は、下層水溶性樹脂層を溶解しない溶媒を選択する必要
がある(図1(F)参照)。 工程9 導電皮膜処理:工程8の溝パタンを有する原盤
の表面に、スパッタでニッケル膜を形成する(図1
(G)参照)。 工程10 ニッケル電鋳:工程9の導電皮膜付き原盤を
ニッケル電鋳し、ニッケルを積層する(図1(H)参
照)。 工程11 スタンパ化:工程10のニッケル電鋳された
板を、ガラス原盤から剥離し、裏面(溝パタンが形成さ
れていない面)を研磨、溝パタン表面に残留付着してい
る下層膜(水溶性樹脂膜)を純水で洗浄,高速回転乾
燥,内外径を所望の寸法にプレス加工することで、スタ
ンパが完成する(図1(I)参照)。
【0018】ここで、図10に示す従来法と本発明の作
製プロセスの違いを説明すると、本発明はガラス基板1
とフォトレジスト層3の間に水溶性樹脂層2を設ける点
で従来法と異なっている。従来法ではフォトレジスト層
に形成された溝パタンをスタンパにするのに対し、本発
明法ではフォトレジスト層に形成された溝パタンをマス
ク層として利用し、エッチングで形成された下層2の溝
パタンをスタンパにする。この結果、溝の底幅が下層2
の溝幅となるため、フォトレジストに形成された溝断面
よりも細かい溝を下層に形成することができ、また、台
形ではなく、断面形状が矩形の溝パタンを得ることがで
きる(図10中、本発明と同様の部分には同じ番号を付
してある、前記相違点に関連するもの以外は本発明の既
に説明した作製プロセスと一致しているのでその説明は
省略する)。
【0019】フォトレジスト層3に形成される溝断面
は、図9に示すように台形形状になる。これは、ビーム
スポットの光強度分布がガウス分布のためで、ガウス分
布のすその部分が溝断面の傾斜に影響しているためであ
る。後述するように、フォトレジスト膜厚1000Åの
場合における露光光量と溝深さの関係については、AF
Mによる測定結果を示した図4、それぞれレジスト膜厚
が500Åの場合、レジスト膜厚が1000Åの場合及
び、レジスト膜厚が1500Åの場合における露光光量
と溝断面積の関係を表す図6乃至8から明らかなよう
に、露光光量が低い場合(フォトレジスト膜厚よりも溝
深さが小さい場合)は、ガウス分布を有する溝断面形状
になり、さらに露光光量を高めて行くと、溝断面は台形
形状となる。露光光量が高い程、底幅(Wbot)が広
がる関係になる。また、露光光量を一定にして、マスク
層の膜厚を調整しても、マスク層に形成される底幅を制
御することが可能である。この二つの方法でWbotの
幅を調整し、下層の溝幅を制御できる。図示したよう
に、Wbotの幅は、集光ビーム径よりも狭くなる。
【0020】本発明はこの原理を利用し、Wbotの溝
幅を制御することにより、露光ビームスポット径よりも
狭い溝形状を下層に形成することを可能にするものであ
る。また、下層材料に水溶性樹脂を用いているので、現
像・リンス時に、下層を簡単にエッチングすることがで
き、面倒な下層エッチングプロセスが不必要で、プロセ
スにおける工数が増えることがない。さらに、剥離後の
スタンパ洗浄では、スタンパに残留付着した下層(水溶
性樹脂)を水洗で簡単に除去でき、残留付着物の除去洗
浄でスタンパ表面にダメージを与えないメリットがあ
る。
【0021】本発明のスタンパの作製方法を以下詳細に
説明する。 (1)原盤作製方法 研磨ガラス原盤(円盤状)を、UV/O3と呼ばれるオ
ゾン処理装置で約3分間、表面処理する。ここで、水に
対する濡れ性(親水性)が向上できる方法であれば、オ
ゾン処理以外の方法でも代用が可能である。例えば、イ
ソプロピルアルコールなどの溶剤で表面を洗浄(有機物
の除去)した後、十分に純水で洗浄しておけば、ガラス
表面を親水性に置換することができる。しかし、有機物
の除去性に優れている点、乾式でガラス原盤の乾燥が不
必要な点を考えれば、オゾン処理が最も優れた方式であ
る。
【0022】スピンコータで、水溶性樹脂(下層)2を
ガラス原盤上に塗布し、オーブンで、130度30分間
の加熱処理を施す。水溶性樹脂材料としては、例えば、
東京応化製のTPF(主成分はポリビニルアルコール)
を使用し、下層2の膜厚は約600Åに調整する。下層
の膜厚は、スタンパに形成する溝パタンの深さと同じ値
に設定されている。この加熱処理により水溶性樹脂の耐
水性が高まり、後述の現像・リンス工程でのサイドエッ
チングによる下層剥離を防止することができるため、下
層に形成される溝形状の品質を安定化させることができ
る。また、ポリビニルアルコールの場合、ケン化度が高
い水溶性が低くなる性質を利用して、後述の現像・リン
ス工程における水に対する溶解速度を制御することも可
能である。ここで、水溶性樹脂材料としてポリビニルア
ルコール以外に、メチルセルロース,ポリビニルピロド
リンを使用しても良い。
【0023】基板を室温まで冷却した後、HMDS(ヘ
キサメチルジシラザン)スピンコートし、完全に乾燥さ
せる。このHMDS処理(シランカップリング処理)
は、下層表面を疎水性にするために行う。この処理で、
下層表面にフォトレジスト3が均一塗布でき、下層2と
フォトレジスト層3との密着力を高め、現像時のフォト
レジスト剥離を防止する役割を果たす。スピンコータ
で、フォトレジスト(マスク層)を下層上に塗布し、オ
ーブンで、90度30分間の加熱処理を施す。フォトレ
ジスト材料としては、例えば、東京応化製のポジ型i線
形レジストを使用し、マスク層の膜厚は約1000Åに
調整する。この加熱処理温度は、下層時よりも低温に設
定する必要がある。この理由は、下層時よりも高温に設
定すると、下層2から発生する残留ガスにより、フォト
レジスト表面にピンホール欠陥が発生するためである。
【0024】(2)原盤露光 露光ビームの光強度分布(スポット形状)を図3に示
す。レーザ波長は413nm(Krガスレーザ)、対物
レンズの開口数はNA=0.90のものを用いている。
この時、1/e2のビーム径は、約0.4μmとなる。
このビームスポットを用いて、図2に示した原盤露光方
式で露光する。また、CLV方式(線速度一定)で露光
し、線速度を7.2m/sとする。図7に示す、レジス
ト膜厚1000Åの場合における、露光光量と溝断面積
の関係を示すグラフから明かなように、露光光量を調整
することによりマスク層に形成される溝の底幅(Wbo
t)を制御することができる。図7及び、i線系フォト
レジストを使用し、露光線速度V1=7.2m/s、レ
ジスト膜厚が1000Åである場合における、露光光量
と底部溝幅(Wbot)の関係を示すグラフから明らか
なように、露光光量Pw=4mWでは、Wbot=0.
24μm、露光光量Pw=5mWではWbot=0.3
4μm、露光光量Pw=6mWではWbot=0.39
μmとなる。また、露光光量を一定にして、マスク層
(フォトレジスト層)の膜厚を調整し、マスク層に形成
される溝の底幅(Wbotを制御することもできる。図
6乃至8に示すグラフから明らかなように、露光光量P
wを4mWに固定した場合、マスク層の膜厚が500Å
ではWbot=0.34μm、マスク層の膜厚が100
0ÅではWbot=0.24μm、マスク層の膜厚が1
500ÅではWbot=0.16μmとなる。
【0025】(3)現像・リンス アルカリ性の現像液で現像し、純水でリンス・高速回転
で振り切り乾燥をする。この現像処理で、露光により形
成された潜像10が除去され、マスク層が形成される。
さらに、現像・リンスが進むと、下層2のエッチングが
開始され、下層にWbotと同じ溝幅を有する矩形溝が
形成できる。水溶性樹脂は、純水の温度が低いほど溶解
速度が遅くなるため、この特性を利用してリンスに使用
する純水の温度を調整して水に対する溶解速度を制御す
ることができる。そこで、リンス液(純水)の液温を比
較的低温(5〜15度で一定に保つ)に設定すれば、リ
ンス時間に対する溝形状の変化率を小さくできる。この
結果、下層に形成される溝形状の変動(同一サンプル内
の差,もしくはサンプル間の差)を小さくすることがで
き、溝形状の品質を安定化させることができる。
【0026】マスク層(フォトレジスト)3をイソプロ
ピルアルコールで溶解・除去し、高速振り切りで乾燥す
る。ここで、マスク層除去に使用する溶剤は、フォトレ
ジストの希釈やリンスに用いるシンナーや、アセトンで
も良い。下層2の耐水性を高めるために、さらに100
度以上の温度で加熱処理しても良い。この熱処理により
吸湿による下層の経時的な変形を抑えることができる。
【0027】(4)導電皮膜処理 スパッタにより、下層2表面にニッケル膜を500〜1
000Åを成膜する。このニッケル膜4は電鋳時におけ
る電極となるものである。
【0028】(5)電鋳 板厚が約300μmになるまで、電鋳法でニッケルを積
層させてニッケル板5を作製する。 (6)スタンパ剥離・洗浄 前記工程で得られたニッケルの板5をガラス基板1から
剥離する。剥離後、純水により表面に残留付着している
下層(水溶性樹脂)を洗浄・除去し、乾燥させる。ここ
で、残留付着物を十分に除去できない場合、水溶性樹脂
の溶解速度が大きくなる特性を利用して、温水を用いる
と良い。
【0029】(7)裏面研磨 溝形成面にプラスチックコートで保護膜をつけ、裏面研
磨を行う。ここで、スタンパ剥離・洗浄工程の前に裏面
研磨をしても良い。この場合、保護膜を付ける必要がな
くなる。 (8)内外径加工 打ち抜きプレスにより、所望の大きさにスタンパの内径
と外形をカットし、スタンパが完成する。
【0030】(9)電鋳複製 以上の工程で作製したスタンパをマスターとして、電鋳
複製により複数枚のレプリカスタンパを作製することも
できる。このマスタースタンパの表面に剥離皮膜(酸化
膜)を形成し、溝パタンを有する電鋳・剥離して、マス
タースタンパと凹凸の異なるマザースタンパを作製す
る。このマザースタンパ作製は、1つのマスターから複
数枚転写することが可能である。さらに、マザースタン
パに同じように剥離皮膜を形成し、電鋳・剥離すること
で、マスタースタンパと凹凸が同じサンスタンパを複数
枚作製することができる。この様にして、1つのマスタ
ーから複数のサンスタンパ(レプリカスタンパ)を作製
することができるので、1枚1枚露光せずにスタンパの
量産が可能となる。酸化皮膜を形成する手段としては、
重クロム酸カリによる湿式方式や、先述したオゾン処理
による乾式方式により形成することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:フォトレジス
ト層をマスク層としてその下層をエッチングして溝形成
するので、露光ビームスポットのビーム径よりも細かい
溝を下層に形成することができる。 請求項2に対応する効果:下層材料に水溶性樹脂を用い
ているので、フォトレジスト層を現像・洗浄するとき
に、同時に下層をエッチング処理することができる。 請求項3に対応する効果:ガラス基板表面を親水性にな
るように処理しているので、ガラス表面に対する水溶性
樹脂の濡れ性が向上し、ガラス基板に水溶性樹脂膜を均
一に塗布することができる。 請求項4に対応する効果:下層表面をシランカップリン
グ処理しているので、下層表面に対するフォトレジスト
の濡れ性が向上し、フォトレジスト膜を均一に塗布する
ことができる。
【0032】請求項5に対応する効果:フォトレジスト
層だけを選択的に除去できる溶剤を用いているので、下
層溝パタンにダメージを与えることなく、均一にフォト
レジスト層だけを除去できる。 請求項6に対応する効果:下層に水溶性樹脂を用いてい
るので、スタンパ表面に残留付着した下層を純水洗浄す
るだけで溶解でき、スタンパ表面にダメージを与えるこ
となく、均一に残留付着した下層を除去できる。 請求項7に対応する効果:フォトレジスト層をマスク層
として下層をエッチングして溝形成しているので、フォ
トレジスト層の膜厚を一定にし、フォトレジスト層を露
光するビームの光量を変化させることで、下層に形成す
る溝幅を制御することができる。 請求項8に対応する効果:フォトレジスト層をマスク層
として下層をエッチングして溝形成しているので、フォ
トレジスト層を露光するビームの光量を一定にし、フォ
トレジスト層の膜厚を変化させることで、下層に形成す
る溝幅を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスク用スタンパの作製工程を
説明するための図である。
【図2】 原盤露光方法を説明するための図である。
【図3】 原盤露光に用いる露光ビームの光強度分布を
示す図である。
【図4】 露光光量と形成される溝深さとの関係を示す
図である。
【図5】 露光光量と作製される溝の底部溝幅(Wbo
t)の関係を示す図である。
【図6】 レジスト膜厚500Åの場合における、露光
光量と溝断面の関係を示す図である。
【図7】 レジスト膜厚1000Åの場合における、露
光光量と溝断面の関係を示す図である。
【図8】 レジスト膜厚1500Åの場合における、露
光光量と溝断面の関係を示す図である。
【図9】 従来方式において作製される溝の断面形状を
示す図である。
【図10】 従来の光ディスク用スタンパの作製工程を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…下層(水溶性樹脂層)、3…マス
ク層(フォトレジスト層)、4…ニッケル膜、5…ニッ
ケル板、10…潜像、11…露光ビーム、12…対物レ
ンズ、13…ターンテーブル、14…レジスト原盤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上のフォトレジスト膜へ光ビ
    ームにより所定の溝パタンを露光し、前記露光済フォト
    レジスト膜から所定の溝パタンを作製してガラス原盤と
    し、該ガラス原盤の表面に導電皮膜を形成し、該導電皮
    膜をニッケル電鋳してフォトレジストの溝パタンと凹凸
    が逆転した溝パタンを有するニッケル板を作製する、光
    情報記録媒体用のスタンパの製造方法において、前記ガ
    ラス基板と前記フオトレジスト層の間に、膜厚がスタン
    パ表面に形成される溝深さと同じである露光により反応
    しない水溶性樹脂層を設け、前記露光によって形成され
    た前記フォトレジスト層の微細パタンをマスクとして、
    下層である前記水溶性樹脂層をエッチングして微細パタ
    ンを形成し、その後前記フォトレジスト層を除去して微
    細パタンを有するガラス原盤を作成することを特徴とす
    るスタンパの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたスタンパの製造方
    法において、前記水溶性樹脂層の材料は、ポリビニルア
    ルコール,メチルセルロース,もしくはポリビニルピロ
    ドリンから選ばれた水溶性樹脂であり、かつ、湿式現像
    にて前記フォトレジスト層に微細パタンを形成する時に
    前記現像液により、もしくは、現像後の純水洗浄時に純
    水により、同時に前記水溶性樹脂層をエッチングするこ
    とを特徴とするスタンパの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載されたスタンパの
    製造方法において、前記水溶性樹脂層をガラス基板上に
    形成するに先立って、ガラス基板表面が親水性になる洗
    浄処理を施すことを特徴とするスタンパの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    スタンパの製造方法において、前記水溶性樹脂層の上に
    前記フォトレジスト層を塗布するに先立って、前記水溶
    性樹脂層の表面をシランカップリング処理することを特
    徴とするスタンパの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    スタンパの製造方法において、前記水溶性樹脂層の上に
    形成された前記フォトレジスト層を除去する溶剤は、イ
    ソプロピルアルコール,アセトン,もしくはフォトレジ
    ストを希釈するための溶媒から選ばれた溶剤であること
    を特徴とするスタンパの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    スタンパの製造方法において、ニッケル板を剥離した
    後、該ニッケル板の表面に残留付着した前記水溶性樹脂
    層を除去・洗浄する際、洗浄液として純水を用いること
    を特徴とするスタンパの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載された
    スタンパの製造方法において、前記フォトレジスト膜に
    所定の溝パタンを形成する際に、前記水溶性樹脂層が露
    出した前記フォトレジスト膜に形成される溝の底幅を制
    御するため、フォトレジストの膜厚を一定にして、前記
    フォトレジストを露光するビームの光量を変化させて露
    光することを特徴とする原盤露光方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載された
    スタンパの製造方法において、前記フォトレジスト膜に
    所定の溝パタンを形成する際に、前記水溶性樹脂層が露
    出した前記フォトレジスト膜に形成される溝の底幅を制
    御するため、ビームの光量を一定にして、前記フォトレ
    ジストの膜厚を変化させて露光することを特徴とする原
    盤露光方法。
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