JPH1129721A - 産業的なコーティングのための水性保護コーティング組成物の使用及び水性コーティング組成物 - Google Patents

産業的なコーティングのための水性保護コーティング組成物の使用及び水性コーティング組成物

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JPH1129721A
JPH1129721A JP10081204A JP8120498A JPH1129721A JP H1129721 A JPH1129721 A JP H1129721A JP 10081204 A JP10081204 A JP 10081204A JP 8120498 A JP8120498 A JP 8120498A JP H1129721 A JPH1129721 A JP H1129721A
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Gijsbert Kroon
グリスベルト・クローン
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Hercules LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産業的方法によって適用するために使用する
ことができる水性コーティング組成物を与える 【解決手段】 本発明は結合剤系及び会合性増粘剤を含
む、産業的な適用のための水性保護コーティング組成物
の使用に関する。この会合性増粘剤はポリウレタン増粘
剤ではなく、そして特定の適用方法によって必要とされ
る臨界濃度がC*未満であるように選択される。C*は
マークホーインク式に従って計算された、増粘剤ポリマ
ーのコイルが重なりまたはからみ始める増粘剤濃度とし
て定義される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用の塗布のた
めの、会合性増粘剤を含む特定の水性保護コーティング
組成物の使用、並びにいくつかの特定の水性保護コーテ
ィング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】会合性増粘剤及びそのような会合性(as
sociative)増粘剤を含む水性コーティング組成物は従来
の技術において周知である。この点に関しては、例えば
EP−A 566911、EP−A 339712、E
P−A 138614、EP−A 426086、EP
−A 465992、EP−A 471866、CA−
2023058、DE−A 3004161、EP−A
376196、EP−A 384167、US−A
4,902,733、EP−A 444791、DE−
A 4224617、EP−A 396576、WO
94/06840及びEP−A 350414等の多く
の文献が参照できる。しかし、これらの文献のほとんど
が開示された保護コーティングの産業用適用性に言及し
ているにもかかわらず、この「産業適用性」は主とし
て、建築物及び室内用途等のための建築分野におけるロ
ーラーまたはブラシによってコーティングを塗布するこ
とに限られている。これらと反対に、ここで用いる用語
「産業用塗布」は、以下に定義される産業的な方法によ
って適用される塗布を意味する。
【0003】セルロース誘導体及びポリアクリレートの
ような伝統的な増粘剤が水を基材とする塗料中で不十分
なレベリングを与えることは従来技術、例えばWO94
/06840において広範囲にわたって議論されてい
る。従って、従来技術中で開示された炭水化物及び合成
の会合性増粘剤のような水溶性ポリマーの多くが.慣用
の空気スプレー、高容積低圧技術及びエアレススプレー
技術のようなスプレー技術のような産業的方法によって
水基材の塗料の塗布に実際に使用できないと考えられ
る。従来技術のコーティングをそのような産業的な方法
で適用することによって、多くの会合性増粘剤はスプレ
ー性、結合剤のフィルム形成、塗被フィルムの平滑性、
水抵抗性及びフィルム光沢に負の影響を有し、これはこ
れらのコーティングをブラシ、ローラー等で適用したと
きには起こらない。
【0004】産業的な方法による適用は約200nm未
満で約50nmまでの非常に微細な粒子サイズを有する
新しい結合剤系の開発によってさらに問題となる。
【0005】従来技術はこの問題を、例えばWO94/
06840中に記述されるポリウレタン増粘剤の開発に
よって克服しようとした。実際、非常に小さい粒子サイ
ズを有する結合剤系を含む全ての既知の保護コーティン
グ組成物(産業的方法によって適用するために使用する
もの)はポリウレタン型の増粘剤に基づく。
【0006】従って、従来技術には、ポリウレタン型の
増粘剤を除いて、産業的方法によって適用するために使
用することができる水性コーティング組成物を与える信
頼できる方法がないという問題がある。本発明以前は、
慣用の増粘剤を含む水性保護コーティング組成物は、慣
用の空気スプレー、高容積低圧技術及びエアレススプレ
ー技術のような産業的方法によって適用されたとき、た
とえこの組成物がブラシまたはローラーによって適用さ
れたときに良好な結果を示すとしても満足な結果を与え
ることができないと考えられていた。
【0007】予期しないことに、この問題が、産業的方
法によって適用するための結合剤系及び会合性増粘剤を
含む水性保護コーティング組成物を使用することによっ
て解決できることが発見され、この水性保護コーティン
グは、会合性増粘剤がポリウレタン増粘剤でなく、かつ
特定の適用用途によって必要とされるその濃度が増粘剤
のコイルが重なりまたはからみ始める増粘剤濃度として
定義される臨界濃度C*未満である濃度で存在すること
を特徴とし、ここで臨界濃度C*はマークホーインク式
【数3】 (式中、[η]は極限粘度数であり、Φ及びKは比例定
数であり、<h2hはポリマー分子の流体力学的等価(e
quivalent)平均平方末端間距離であり、MVは増粘剤の
粘度平均分子量であり、αは定数であり、そしてRG
慣性半径(radius of gyration)である)で表される。
【0008】本発明はさらに、会合性増粘剤及び結合剤
系を含む、産業的方法によってその適用が可能な粘度を
有する水性保護コーティング組成物であって、結合剤系
が50〜200nmの粒子サイズを有し、会合性増粘剤
がポリウレタン増粘剤ではなく、かつ上記したC*未満
の濃度で存在する、前記の組成物を提供する。
【0009】産業的方法によって適用するための水性保
護コーティング組成物を使用するために、その粘度が適
用装置、例えば使用するスプレーガンの要求に合致され
ていることが必要である。異なるスプレー技術には異な
る粘度が要求される。高容積低圧技術のためには、要求
される粘度は40秒DIN 4のオーダーであり、エア
レススプレー技術のためには、はるかに高い粘度が要求
される。エアレススプレーのためには、塗料は一般に2
000〜10000mPasの範囲の粘度、例えば30
00〜4500mPas、8000〜9000mPas
のブルックフィールド粘度、または約95krebs単
位のストーマー(Stormer)粘度を有する。各技
術によってそれぞれの粘度が要求され、そしていかに粘
度がいかにして粘度が決定できるかは、Ernest
W.Flick著の「水を基材とする塗料配合物,第3
巻」,Noyes Publications,米国ニ
ュージャージー州パークリッジ(1994年)に明確に
議論されている。さらに、塗布用装置の製造者の公に入
手できる、例えばECCOによるスプレーガンについて
の製品文献またはオランダのWaalwikのゼネカレ
ジンズ社(当該社は、例えば配合物JY137に関する
製品のちらし中のような産業的用途に適用できる塗料の
ための必要な粘度を公表した)のもののような製品文献
を参照できる。塗料配合物の粘度がいかにして測定され
るかはさらに当業者の一般的な技術知識内でもある。
【0010】本発明に従い、もし、増粘剤の濃度がC*
未満、好ましくはC*p=C*/2.5=1/[η]未満
であれば、水性保護コーティング組成物は産業的方法に
よる適用のために使用できる。従って、水性保護コーテ
ィング組成物中でのC*未満、好ましくはC*p未満で
ある濃度においても、特定の適用法によって必要とされ
る粘度を与える増粘剤が選択されなければならない。い
かにして特定の増粘剤を操作して低い濃度で高い粘度を
与えるかは、当業者に主として既知であり、そして以下
にいくらか詳細が説明される。
【0011】産業用コーティングのために上に定義した
組成物を使用することによって、結合剤粒子が凝集(fl
occulate)せず、そしてそのような組成物は高い光沢、
良好な流れ、良好なスプレー性、水抵抗性、錆抵抗及び
ふくれ(blistering)抵抗を有する産業用コ
ーティングを与えることが予期されずに発見された。そ
のような組成物は好ましくは輸送用・相手先商標製造
(OEM)と呼ばれる輸送用乗物の保護のためのコーテ
ィング、車の再仕上げ、一般的産業コーティング、抗腐
食コーティング、メンテナンスコーティング及び木材コ
ーティングとして、使用できる。基体は金属、木材、及
びプラスチックであることができる。コーティングは、
プライマー、中間コートまたはトップコートであること
ができる。コーティングは、広い範囲の既知の適用技術
において基体に適用される。これらの中には、慣用の空
気スプレー、HVLP(高体積低圧力)及びエアレスス
プレーのようなスプレー技術がある。水性コーティング
のための基材として使用される結合剤系は結合剤分散
物、エマルジョン及び2つのパック系の間で変化する。
化学的にはそれらは、他のものの中では、アクリル、変
性アクリル、アルキドを基材としたウレタン、ウレタン
−アクリル、エポキシド、エポキシエステル等である。
ラテックス塗料が特に好ましい。
【0012】本発明に従い、増粘剤はそれらの化学的性
質によって選択される必要はなく、結合剤及び/または
顔料及び水の粒子サイズ及び重量画分によってのみ選択
される。以下において、ラテックス(水中の固体結合剤
粒子の分散物)から成る一定のコーティング系のため
に、会合性増粘剤の最大濃度がいかにして計算できるか
が説明される。結合剤及び顔料並びに(単純化された)
コーティング系の粒子サイズは既知であるので、分散成
分(結合剤、顔料)を取り巻く水の平均の層厚さを容易
に計算できる。これらの計算において、顔料及び結合剤
粒子は通常球形であると仮定される。いかにして、その
ような計算がなされるかは当業者に周知であり、そして
以下の特定の実施例のために特別に説明される。本発明
に従い、もし水溶性ポリマー(=増粘剤/流動学的改質
剤)のコイルの流体力学的直径が連続層の層厚さの直径
を超えなければ、増粘剤分子が結合剤または顔料粒子を
凝集しないことが予期されずに発見された。
【0013】溶液中の増粘剤のコイルの流体力学的体積
(Vh)は、3/2の力に対して慣性半径の平均平方根
(<RG 2>)であると定義される。
【0014】会合性増粘剤の最適の組成物及び濃度を決
定するために、我々は、会合性増粘剤を調製するために
使用する基本的ポリマーのいわゆるマークホーインク式
を知る必要がある。マークホーインク式並びに慣性半
径、ポリマー分子の流体力学的等価平均平方・末端間距
離及び粘度平均分子量は、種々の標準的な教本、例えば
D.W.van Krevelen著の「ポリマーの特
性」、ElsevierScientific Pub
lishing Company, アムステルダム−
オックスフォード−ニューヨーク(1976年)、H.
Elias著の「マクロ分子1&2」,John Wi
ley & Sons、S.Sun著の「マクロ分子の
物理化学」,John Wiley & Sonsまた
はポリマーハンドブックに開示されている。従来の技術
においてマーク・ホーインク式は、(測定)極限粘度数
からポリマーの粘度平均分子量を決定するのに一般に使
用されている。例えば水溶性ポリマーについてのACS
カンファレンスブック、1986年、第6章、101頁
〜110頁のRobert A.Gelman及びHo
ward G.Barth著の「疎水性改質(ヒドロキ
シエチル)セルロース」に開示されるように、基本的ポ
リマーを疎水基で変性することによって、マーク・ホー
インク式は劇的には変化しないと考えられる。この疎水
性基は通常、全増粘剤の5重量%未満を構成し、そして
非変性及び変性ポリマーのコイル体積が類似であること
を仮定できる。
【0015】一定の会合性増粘剤ポリマーのために、例
えば上述の参照文献中に開示された次の式
【数4】 から、最大可能粘度平均分子量が、上に論じたように計
算された慣性半径の最大値を使用して決定できる。種々
のポリマーについてのΦ、K及びαは例えば合成ポリマ
ーについてはポリマーハンドブック、及び炭化水素に基
づくポリマーについてはR.Lapasin及びS.P
ricl著の「産業用多糖類の流動学−理論と適用」,
Blackie Academic & Profes
sional,Chapman and Hallに開
示されている。これらの定数を開示している他の標準的
な文献は当業者に既知である。
【0016】粘度平均分子量を知ると、極限粘度数
[η]が計算でき、従って極限粘度数の相互的な値は、
コイルが重なり合いまたはからみ始める増粘剤濃度に相
関される。この臨界濃度未満の、連続層内の増粘剤濃度
を選択することによって、連続層が液体として挙動する
ことが保証できるが、この臨界ポリマー濃度を超えると
弾性が現れ始める。従って、増粘剤分子の使用レベル
は、この系が十分に流れるように、このレベル未満にと
どまるべきである。
【0017】本発明に従って使用できる会合性増粘剤は
炭化水素に基づく増粘剤(中性増粘剤)または合成増粘
剤であることができる。好ましいものは変性セルロース
エーテルのような炭化水素に基づく増粘剤である。基本
ポリマーとして好ましいものは、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、ポリエチレンオキサイド、エチルヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキメチルセルロース、グアガム、
澱粉、澱粉エーテル、特にヒドロキシエチル澱粉、イナ
ゴマメガム、ペクチン、キサンタンガム、メチルヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、メチルヒドロキシプロピルセルロー
ス、上述のセルロース誘導体の混合エーテル、並びにこ
れらの混合物から選択される会合性増粘剤である。特に
好ましいものは疎水性に改質されたヒドロキシエチルセ
ルロース、疎水性改質メチルヒドロキシエチルセルロー
ス、疎水性改質ヒドロキシプロピルセルロース、疎水性
改質ポリエチレングリコール、特に疎水基で末端がキャ
ップされたポリエチレングリコールである。好ましいも
のはドデシル−及びセチル−改質ポリマー、例えばポリ
エチレンオキサイドである。好ましい増粘剤は例えばE
P−A566911及びUS−A5574127号に開
示されている。さらに、澱粉及びその誘導体は本発明に
従って有利に使用できる会合性増粘剤である。
【0018】本発明は、50nm以上、好ましくは20
0nm〜50nmの間の非常に微細な粒子サイズの新し
い結合剤系を含むコーティング組成物のために特に有用
である。以下に示す計算から明らかなように、200n
mを十分に超えた大きな粒子を有する組成物についての
臨界濃度はかなり高く、従ってそのような組成物は産業
的な方法で適用されたとき、フロッキュレーションをそ
れほど起こしそうではない。特に好ましいものは、10
0nm未満の非常に微細な粒子サイズのコーティング組
成物及び約50nm以上の粒子サイズを有するものであ
る。この明細書中で言及するラテックスの粒子サイズは
Joyce Loeblタイプのディスク遠心分離機に
よって測定された。
【0019】以下において、2種の典型的なコーティン
グ組成物についていくらか詳細に本発明が説明される。
本発明はこれらに限定されない。
【0020】典型的なコーティング系1として、50n
mの平均粒子サイズ及び50重量%の固体含量を有する
ラテックスを述べることができる。さらに典型的なコー
ティング系は、60重量%のラテックス(200nmの
粒子サイズ)、20%の顔料(1000nmの粒子サイ
ズ)及び20%の追加の水によって表されるコーティン
グ系である、系2である。このラテックスは50重量/
重量%の固体含量を有し、これは上に定義された系1と
同じように、塗料50重量%の固体含量とする。
【0021】結合剤粒子のまわりの水の層厚さは系1に
ついて10nmであり、そして系2について60nmで
あると計算できる。系1についての層厚さの計算はここ
で詳細に説明される。しかし、どのようにそのような計
算がなされるかは、十分に当業者の知識内である。
【0022】系1において、固体含量は50%であり、
そして粒子サイズは50nmである。従って、コーティ
ング100gあたり、0.050kgの固体ラテックス
粒子が存在する。ラテックス粒子の比重は既知であり、
そしてこの計算の目的のために、ρ=1100kg/m
3と仮定できる。粒子は球形であると仮定するので、各
粒子は体積V=(4/3)πR3を有する。各ラテック
ス粒子の表面積は、O=4πR2である。粒子の重量は
ρVである。従って.固体ラテックス粒子の全重量及び
1粒子の重量から粒子の数がわかり、それは、N=0.
050/(ρV)である。ラテックス粒子の全表面積は
(粒子数×1粒子の表面積=N×O)と計算する。ラテ
ックス中に存在する水50gは50ミリリットルまたは
50×10-63に等しい。ラテックス粒子上の液体の
層厚さは次にL=50×10-6/(N×O)と計算され
る。系1についての具体的な数字を使用して、それは次
のようになる。N=0.050/1100×(4/3)
π(25×10-93=6.945×1017の粒子、 O=4π(25×10-92=7.854×10-152 従って、上に開示したようにL=9.17×10-9
で、ほぼ10nmに相当する。
【0023】上に説明した計算に従い、いずれかの系に
ついての層厚さは容易に計算できる。
【0024】増粘剤分子が結合剤または顔料粒子を凝集
しないことを確実にするために、水溶性ポリマーのコイ
ルの流動力学的直径(=増粘剤/流動学的改質剤)はこ
の連続層の層厚さの直径を超えるべきではない。従っ
て、これらの増粘剤コイルの慣性半径は系1について5
nmを超えるべきでなく、そして系2については30n
mを超えるべきではない。溶液中の相当する増粘剤コイ
ルの流体力学的体積(Vh)は次に、系1についてVh
=1.25×10-19cm3、そして系2についてVh=
2.76×10-17cm3と計算される。
【0025】慣性半径についての値をマークホーインク
式に導入して、粘度平均分子量が計算でき、そして粘度
平均分子量を知ることによって極限粘度数[η]及び臨
界濃度範囲が決定できる。特に、極限粘度数の相互の値
をとることによって、コイルが重なり合いまたはからみ
始める増粘剤濃度が決定できる。マークホーインク式、
系1及び2について計算した粘度平均分子量範囲、及び
計算した好ましい臨界濃度C*p範囲が、基本の水溶性
ポリマーの広い範囲についての次の表中に概括されてい
る。
【0026】
【表1】
【0027】増粘剤分子を含む連続層が粘性液体として
挙動することを確実にするために、増粘剤含量は計算し
た臨界ポリマー濃度未満にとどまるべきである。このこ
とは、例えば、さらに臨界的系1における疎水性改質ヒ
ドロキシエチルセルロースについてはC*p=1.07
重量%未満、そしてさらに許容される系2における疎水
性改質キサンタンガムについてはC*p=1.85重量
%未満を意味する。
【0028】疎水基含量及び会合性増粘剤の改質のタイ
プを必要に応じて調節して、C*未満またはC*P 未満
の水性保護コーティング組成物中の会合性増粘剤の濃度
を減じることができ、同時にそれにもかかわらず会合性
増粘剤は企図される産業的適用能力の要求、例えば40
秒DIN Cup4に合致するために要求される粘度に
見合うために十分に高い粘度を提供する。この目的のた
めに適した疎水基のタイプはアルキル及びアルキルアリ
ール基(アルキル基中に8〜24の炭素を有する)であ
る。疎水基改質は0.4〜5重量%の範囲、または材料
が水に不溶になるまでの範囲であることができる。必要
とされる疎水基の量は結合剤及び増粘剤の間の相互作用
の強度に依存し、最終コーティング系においてチェック
される必要がある。実際に、疎水基の含量の要求される
範囲は0.5〜4重量%であると見積もられる。疎水基
の含量を増すことは増加された増粘効率を生じることが
知られている、例えばG.Kroon著の「水性コーテ
ィング中の疎水性改質ヒドロキシエチルセルロース(H
MHEC)の会合挙動」,Progress inOr
ganic Coating,22,1993,Els
evier Sequoia 245〜260頁または
EP−A566911を参照されたい。
【0029】以下の実施例は本発明をさらに説明する。
【0030】
【実施例】以下の実施例において表3においてC*P
値はポリマー溶液と呼ばれるが、表4及びそれ以降の表
においては、示された濃度は一定の百分率の固体のみを
含む全塗料を意味する。他に何も記されていなければ、
試験塗料の固体含量は50%である。従って、開示され
た組成物のいずれかが本発明の範囲内のものであるかど
うかを決定するために、その濃度がポリマー溶液に適用
されなければならない。例えば、表4に与えられた濃度
(50%固体含量)には2を乗じなければならず、そし
て次に表3に示されるC*Pの値に比較される。他の表
について相当する計算がなされなければならない。
【0031】試験される水性保護コーティング組成物中
の会合性増粘剤の濃度は、Ernest W.Flic
k著「水を基材とする塗料配合物第3巻」,Noyes
Publications,米国ニュージャージー州
パックリッジ中に議論されるように、40秒DIN4に
従う粘度に見合うように調節された。コーティング組成
物のこの粘度は、組成物を実施例において使用されるス
プレーガンに適合させるのに必要であった。
【0032】実施例 最初の実施例は、種々の分子量及び疎水基及び疎水基含
量を有する多数の疎水性改質ヒドロキシエチルセルロー
スの、スチレンアクリルラテックスに基づく抗腐食塗料
(表2を参照)内での性能を示す。
【0033】
【表2】
【0034】噴霧にあたっての固体含量は50重量%で
ある。粒子サイズはほぼ100nm(正確な値は82n
mである)である。
【0035】実施例1 種々のHMHECが説明され、そして抗腐食プライマー
内でのそれらの性能が表3及び4内に概括される。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】表4内の結果から、明らかに、上に概略し
たように、C*P未満の増粘剤濃度で組成物中に存在す
るMV範囲内の分子量を有するHMHEC試料は産業的
方法によって適用でき、一方、増粘剤MV及び本発明に
従う濃度を有しない組成物はそれができない。特に、配
合物3、4、5、7及び8において、増粘剤の濃度はC
P未満であって、そしてこれらの配合物はスプレーに
よる適用によって優秀な抗腐食プライマーを与えること
ができなかったが、一方配合物1、2、6及び9におい
ては、増粘剤の濃度はC*Pより大きく、従って配合物
のスプレー性が中程度にすぎないか、または得られたフ
ィルムが欠点を示すかのいずれかである(表4中の40
秒DIN4についての濃度(重量%)は、表3中のC*
Pと比較できるために2が乗じられなければならないこ
とに注意されたい)。
【0039】実施例2 実施例1の同じ抗腐食プライマーにおいて、疎水性改質
メチルヒドロキシエチルセルロース(HMMHEC
1)及び疎水性改質ヒドロキシプロピルセルロース(H
MHPC 1)を評価した。HMHEC1試料は250
00の分子量及び1.3重量%のドデシル置換を有す
る。HMHPC試料は66000の分子量及び2.5の
HP−MS及び1.9重量%のドデシル置換を有した。
試験結果を表3にまとめた。生成物を、それらの非改質
前駆物質MHEC 1及びHPC 1とそれぞれ比較し
た。
【0040】
【表5】
【0041】疎水性改質物質のコーティングのスプレー
性は良好であると同時に、これらの試料のフィルム外観
も同様に良好である。このことは前に記述した方法を基
礎として予期され得る。HMMHEC 1及びHMHP
C 1の分子量は示した範囲内であるが、臨界ポリマー
濃度はこれらの物質のものを超えない。 C* HMMHPC: 0.57重量% C* HMHPC: 1.90重量%
【0042】実施例3 実施例1及び2は炭水化物に基づく会合性増粘剤に関
し、そしてさらに詳細にはセルロース誘導体に関する。
実施例3は、記述した選択される方法が合成増粘剤にも
適用できることを示す。種々の組成を有する、ドデシル
−及びセチル−改質ポリエチレンオキサイドを合成し、
そして表1の抗腐食プライマー中で評価した。
【0043】疎水基で末端がキャップされたポリエチレ
ングリコールの組成物を表6に示し、そして塗料の評価
結果を表7に概説する。
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】40秒DIN cup 4をつくるために
必要とされる、3.8重量%のPEG100000は1
00000のMv(C*=1.82重量%)での臨界ポ
リマー濃度を超える。従って、スプレー性及びフィルム
の外観は不良である。結合剤を凝集する傾向が、その乏
しい水抵抗性及び腐食抵抗によって示されている。
【0047】ここで、本発明が、炭水化物に基づく会合
性増粘剤及び合成会合性増粘剤の両方に適用できること
が示された。本発明が広範囲の種々のコーティング系に
適用できることを示すために、2種の会合性増粘剤を、
本発明に従う他のコーティング系において評価した。選
択された生成物は、HMHEC 4及びHMPEG1で
ある。望まれる組成範囲外の生成物の代表として、HM
HEC 2が参照として選択され、並びにMv〜300
000及びほぼ0.6重量%のセチル置換を有するヒド
ロキシエチルセルロースの指標組成を有する商業製品の
Natrosol Plusグレード331が選択され
た。
【0048】実施例4 実施例4はスチレンアクリルラテックスに基づくトップ
コートにおける、異なる流動学的改質剤の性能を示す。
表6はトップコートの配合物を示し、そして表7は、増
粘剤としてHMHPC 4を使用した表1の配合物に基
づく抗腐食プライマーによって保護されている冷たい巻
かれているボンダー(bondar)鋼上に塗料をスプ
レーした後の塗料の性質を概括する。
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】実施例5 この試験において、選択された物質であるHMHEC
4及びHMPEG 1は木材のための塗布における良好
な性能を示すことが示される。表10及び表11におい
て、ウレタン−アクリル分散物に基づく寄せ木細工ラッ
カーの配合物(表10)及びアクリルラテックスの組み
合わせに基づく万能木材コーティングの配合物(表1
1)が与えられる。異なる増粘剤によって得られた塗料
特性を表12及び13に概括する。
【0052】
【表10】
【0053】
【表11】
【0054】アクリルラテックス1及びアクリルラテッ
クス2は説明中に議論されている。
【0055】
【表12】
【0056】HMHEC 4及びHMPEG 1は良好
なフィルム特性(高い光沢及び平滑なフィルム)の塗被
を再び与え、そしてこれらの生成物のフローは良好であ
る。熱鍋試験におけるHMPEGでの中等の等級は、そ
の良好な光沢値からわかるように、凝集によるものでは
ない。それはそれ以上に、その低い軟化温度(〜45
℃)の結果である。
【0057】
【表13】
【0058】実施例6 実施例6において、流動学的改質剤としてHMHEC
4またはHMPEG1を使用する多数のコーティング配
合物が与えられる。
【0059】
【表14】
【0060】
【表15】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用塗布のための、結合剤系及び会合
    性増粘剤を含む水性保護コーティング組成物の使用であ
    って、会合性増粘剤がポリウレタン増粘剤ではなく、そ
    して特定の塗布用途のために必要とされるその濃度が増
    粘剤ポリマーのコイルが重なり始めるかまたはからみ始
    める増粘剤濃度として定義される臨界濃度C*未満であ
    るように選択されることを特徴とし、ここで臨界濃度C
    *はマークホーインク式 【数1】 (式中、[η]は極限粘度数であり、Φ及びKは比例定
    数であり、<h2hはポリマー分子の流体力学的等価平
    均平方末端間距離であり、MVは増粘剤の粘度平均分子
    量であり、αは定数であり、そしてRGは慣性半径であ
    る)で表される、前記の使用。
  2. 【請求項2】 増粘剤の濃度がC*/2.5=1/
    [η]未満であり、請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 コーティング組成物の結合剤系が約20
    0nm以下の粒子サイズを有する、請求項1または2に
    記載の使用。
  4. 【請求項4】 コーティング組成物の結合剤系が約10
    0nm以下の粒子サイズを有する、請求項3に記載の使
    用。
  5. 【請求項5】 コーティング組成物の結合剤系が約50
    nm以上の粒子サイズを有する、請求項3または4に記
    載の使用。
  6. 【請求項6】 会合性増粘剤が炭水化物を基材とした増
    粘剤である、請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
  7. 【請求項7】 会合性増粘剤が合成増粘剤である、請求
    項1〜5のいずれかに記載の使用。
  8. 【請求項8】 炭水化物を基材とした増粘剤がセルロー
    スを基材とした増粘剤である、請求項6に記載の使用。
  9. 【請求項9】 増粘剤の疎水基含量が0.5〜4重量%
    である、請求項1〜8のいずれかに記載の使用。
  10. 【請求項10】 会合性増粘剤の基本的なポリマーがヒ
    ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
    ース、メチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、エ
    チルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
    ルロース、グアガム、澱粉、澱粉エーテル、特にヒドロ
    キシエチル澱粉、イナゴマメガム、ペクチン、キサンタ
    ンガム、メチルヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
    ルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルヒドロキ
    シプロピルセルロース、上記セルロース誘導体の混合エ
    ーテルまたはこれらの混合物である、請求項1〜9のい
    ずれかに記載の使用。
  11. 【請求項11】 産業用塗布が、従来のスプレー技術、
    HVLP(高容積低圧)技術または空気を使用しないス
    プレー技術によって適用される、請求項1〜10のいず
    れかに記載の使用。
  12. 【請求項12】 産業用コーティングが、輸送相手先商
    標製造(OEM)と呼ばれる、輸送用乗物の保護のため
    のコーティング、車の再仕上げ、防錆コーティング、メ
    ンテナンスコーティングまたは木材コーティングであ
    り、請求項1〜11のいずれかに記載の使用。
  13. 【請求項13】 会合性増粘剤及び結合剤系を含む産業
    的方法による適用ができる粘度を有する水性保護コーテ
    ィング組成物であって、 結合剤系が50〜200nmの粒子サイズを有し、そし
    て会合性増粘剤がポリウレタン増粘剤ではなく、そして
    特定の用途のために必要とされるその濃度が増粘剤のコ
    イルが重なりまたはからみ始める増粘剤濃度として定義
    される臨界濃度C*未満である濃度で存在することを特
    徴とし、ここで臨界濃度C*はマークホーインク式 【数2】 (式中、[η]は極限粘度数であり、Φ及びKは比例定
    数であり、<h2hはポリマー分子の流体力学的等価平
    均平方末端間距離であり、MVは増粘剤の粘度平均分子
    量であり、αは定数であり、そしてRGは慣性半径であ
    る)で表される、前記の組成物。
  14. 【請求項14】 増粘剤の濃度がC*/2.5=1/
    [η]未満である、請求項13に記載の水性保護コーテ
    ィング組成物。
  15. 【請求項15】 コーティング組成物の結合剤系が約1
    00nm以下の粒子サイズを有する、請求項13または
    14に記載の水性保護コーティング組成物。
  16. 【請求項16】 会合性増粘剤が炭水化物を基材とした
    増粘剤である、請求項13〜15のいずれかに記載の水
    性保護コーティング組成物。
  17. 【請求項17】 会合性増粘剤が合成増粘剤である、請
    求項13〜15のいずれかに記載の水性保護コーティン
    グ組成物。
  18. 【請求項18】 炭水化物を基材とした増粘剤がセルロ
    ースを基材とした増粘剤である、請求項16に記載の水
    性保護コーティング組成物。
  19. 【請求項19】 増粘剤の疎水基含量が0.5〜4重量
    %である、請求項13〜18のいずれかに記載の水性保
    護コーティング組成物。
  20. 【請求項20】 会合性増粘剤の基本的なポリマーがヒ
    ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
    ース、メチルセルロース、ポリエチレンオキサンド、エ
    チルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
    ルロース、グアガム、澱粉、澱粉エーテル、特にヒドロ
    キシエチル澱粉、イナゴマメガム、ペクチン、キサンタ
    ンガム、メチルヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
    ルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルヒドロキ
    シプロピルセルロース、上記セルロース誘導体の混合エ
    ーテルまたはこれらの混合物である、請求項13〜19
    のいずれかに記載の水性保護コーティング組成物。
JP10081204A 1997-03-27 1998-03-27 産業的なコーティングのための水性保護コーティング組成物の使用及び水性コーティング組成物 Withdrawn JPH1129721A (ja)

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