JPH11298384A - アンテナダイバーシチ無線システム - Google Patents

アンテナダイバーシチ無線システム

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Publication number
JPH11298384A
JPH11298384A JP10104494A JP10449498A JPH11298384A JP H11298384 A JPH11298384 A JP H11298384A JP 10104494 A JP10104494 A JP 10104494A JP 10449498 A JP10449498 A JP 10449498A JP H11298384 A JPH11298384 A JP H11298384A
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JP
Japan
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antenna
signal
wireless
reception
radio
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Pending
Application number
JP10104494A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yamamoto
雅弘 山本
Yoshio Horiike
良雄 堀池
Takashi Kashimoto
隆 柏本
Yasuhiro Ban
泰浩 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は家庭内外に設置される電化機器や住
宅設備機器に設置または内蔵されている無線子機と、同
じく家庭内外に設置され各機器の動作状況の把握や緊急
情報の中継/伝達等を行う情報収集装置に設置または内
蔵されている無線親機から構成される情報ネットワーク
システムにおいて、フェージングによる電界強度の変動
により緊急性が必要とされるデータが相手側無線機に届
かないまたは届いても正確さを欠く問題を解決する。 【解決手段】 送信アンテナ決定手段12はアンテナ切
り替え手段8からの情報に基づいて無線送信手段11か
ら送られてくる送信信号を送信するアンテナを決定し切
り替えるとしてある。従って受信時に得た情報を送信ア
ンテナ選択に活用することができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭内外に設置さ
れる電化機器や住宅設備機器に設置または内蔵されてい
る無線子機と、同じく家庭内外に設置され各機器の動作
状況の把握や緊急情報の中継/伝達等を行う情報収集装
置に設置または内蔵されている無線親機から構成される
情報ネットワークシステムに関するもので、特に少なく
とも一方の無線機が複数のアンテナを有しアンテナダイ
バーシチを行う手法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアンテナダイバーシチを
利用したシステムは特開平05−049464号公報に
記載されているようなものが一般的であった。これは
「無線通信装置及びそのアンテナ・ダイバーシチ方法」
なるもので、無線通信装置のコストの低廉化と小型化を
実現するとともに、アンテナ系の選択を的確に行えるア
ンテナ・ダイバーシチ方法である。この「無線通信装置
及びそのアンテナ・ダイバーシチ方法」の実施例を図8
〜18に示す。図8は本発明による無線通信装置として
の無線電話装置の一実施例の概略構成を示すブロック図
である。この無線電話装置はTDMA/TDD(時分割
多重アクセス/時分割双方向)無線通信方式を採用して
いる。図8において符号20は無線信号を送受信するた
めの第1のアンテナ、21は同じく無線信号を送受信す
るための第2のアンテナ、30は送受信時に採用するア
ンテナ系を選択するためのアンテナ切替スイッチ、40
は送信すべき音声信号を送出する送信機、50は無線で
送られてきた信号を受け取る受信機、60は受信信号を
復調する復調器、70は送信信号を変調する変調器であ
る。また符号80はこの無線電話装置の送受信動作をコ
ントロールする制御部、90は送信される音声信号を符
号化しまた受信された音声信号を復号化する音声コーデ
ック部、100はその他音声信号の送受信に必要な機能
を役割分担する周辺回路である。
【0003】第1および第2の2本のアンテナ20、2
1(以下、各々の系統をアンテナ系という)はダイバー
シチの効果を得るために規定の距離を確保して接続され
る。アンテナ切替スイッチ30は第1のアンテナ20ま
たは第2のアンテナ21のいずれかと送信機40または
受信機50を切り替え接続する。送信機40は変調器7
0とアンテナ系のいずれか一方に接続する。受信機50
は一系統のみで構成され、アンテナ系のいずれか一方と
復調器60に接続する。復調器60は一系統のみで構成
され、受信機50と制御部80に接続する。変調器70
は送信機40と制御部80とに接続する。制御部80
は、この実施例に係る無線電話装置全体の動作タイミン
グを制御する同期回路81と、この無線電話装置全体の
動作を制御するマイクロコンピュータ82と、マイクロ
コンピュータ82の処理動作に必要なソフトウェア(プ
ログラム)を格納するソフトウェアメモリ83と、送受
信データをTDMAの動作速度に対応して処理するチャ
ネルコーデック部84と、アンテナ切替スイッチ30、
送信機40、受信機50をTDMAの動作速度に対応し
て動作制御する無線制御部85とから構成される。周辺
回路100は外部の装置(例えばPSTN網500)に
接続される。なお、音声コーデック部90と周辺回路1
00は、これらを適用する無線電話装置によりそれぞれ
回路構成が異なる。
【0004】上述のように、受信機50および復調器6
0は一系統で構成されているため、この実施例に係る無
線電話装置の受信系は図9に示すような構成になる。こ
の図に示されているように、アンテナ切替スイッチ30
は第1および第2のアンテナ20、21を一系統の受信
機50に接続することができるように、例えば4つのス
イッチ片30a、30b,30c,30dのそれぞれを
各辺上に有する平行四辺形(すなわちブリッジ回路)構
成のスイッチが用いられ、各スイッチ片間の相対向する
部位(30a,30b間および30c,30d間)に2
つのアンテナ20、21をそれぞれ接続し、またこれと
は別の相対向する部位(30d,30a間および30
b,30c間)に送信機40と受信機50とをそれぞれ
接続して成る。このアンテナ切替スイッチ30は、デー
タ送信動作に際しては、スイッチ片30a〜30dのう
ちスイッチ片30aと30dが選択的にオン動作せしめ
られ、送信機40が第1のアンテナ20または第2のア
ンテナ21に接続される。また一方、データ受信動作に
際してはアンテナ切替スイッチ30のスイッチ片30a
〜30dのうちスイッチ片30bと30cが選択的にオ
ン動作せしめられ、受信機50が第1のアンテナ20ま
たは第2のアンテナ21に接続される。そして、アンテ
ナ切替スイッチ30は下記の5種類の切り替え状態を持
つ。
【0005】 第1の切替状態: 送受信休止 4つのスイッチ片が全てオフ 第2の切替状態: アンテナ1送信 第1のアンテナに送信機接続 第3の切替状態: アンテナ2送信 第2のアンテナに送信機接続 第4の切替状態: アンテナ1受信 第1のアンテナに受信機接続 第5の切替状態: アンテナ2受信 第2のアンテナに受信機接続 受信機50で検波などの受信処理がなされ復調器60に
よって復調された受信データは制御部80内のマイクロ
コンピュータ82に送られる。また、受信機50で検出
された受信電界強度すなわち受信電界レベルは制御部8
0内の無線制御部85に送られる。マイクロコンピュー
タ82は、CRCエラー読出部821と、CRCエラー
が何回起こったかのカウント数を記録するCRCエラー
数蓄積部822と、CRCエラー数蓄積部822からの
データに基づいてCRCエラーの数を判定するCRCエ
ラー数判定部823とを有している。一方、無線制御部
85は、各フレームについて、受信機50から送られて
きた受信電界レベル情報を格納しておく前フレーム電界
レベル記憶部851と、前フレーム電界レベル記憶部8
51のデータを参照して現在のフレームの電界レベルと
比較する電界強度比較部852と、電界強度比較部85
2における比較結果に基づいてアンテナ系の接続を第1
のアンテナ20から第2のアンテナ21へ、或いはその
逆へと切り替えるための制御信号をアンテナ切替スイッ
チ30へ出力するアンテナ切替制御部853とを有して
いる。このアンテナ切替制御信号により、アンテナ切替
スイッチ30は上記5つの切替状態のいずれかに設定さ
れる。
【0006】ここで、制御部80に組み込まれた同期回
路81について図11および図12を参照してその詳細
を説明する。この同期回路81は、基準クロックを生成
する分周回路を有する分周・信号発生部811と、マイ
クロコンピュータ82との間のデータ転送動作のマッチ
ングをとるマイクロコンピュータ・インタフェース部8
12と、この実施例の装置を他の装置と通信接続する網
同期部813と、ハイウェイ信号制御部814と、無線
制御信号部815とから構成される。
【0007】分周・信号発生部291は、無線電話装置
の基準クロックを生成するために、19.2MHz(t
cxo)を源振として各回路の動作に必要なクロックを
分周回路により生成する。このクロック生成に関するタ
イミングチャートを図12に示す。この図に示すように
分周・信号生成部813は、例えばマイクロコンピュー
タ82の動作に必要な9.6MHzのクロック、TDM
Aのフレームタイミングとして200Hzのクロック
(図12中A)、同TDMAスロットタイミングとして
1.6KHzのクロック(図12中B)、送受信信号のビ
ットクロックタイミングとして384KHz(図12中
C)、送受信信号のシンボルクロックタイミングとして
192KHz(図12中D)、音声ハイウェイ信号のクロ
ックタイミングとして128KHz、PLLへの設定用制
御クロックとして2.4MHz(図12中E)、チャネ
ルコーデック部の基準クロックとして1.92MHzの
各クロックを生成する。また、送受信機タイミング(図
12中F)、およびアンテナ切替タイミング(図12中
GG)の各クロックも生成する。PLL設定用制御クロ
ックは、送信スロット、受信スロットいずれについて
も、当該スロットよりも約1/2スロット前にタイミン
グをとるように出力される。したがって、1フレーム中
に4個ある受信スロットのうち、例えば第2スロットに
ついてのPLL設定用制御クロックは、図12中Eに示
すように、第1スロット受信中の途中に出力される。ま
た、送受信機タイミング用クロックは、図12中Fに示
すように、当該スロットおよびPLL設定用制御クロッ
クよりもさらに前のタイミングで出力される。アンテナ
切替タイミングをとるためのクロックは、図12中Gに
示すように、1フレームのうち受信区間では各スロット
につき2ポイント出力され、送信区間では各スロットに
つき1ポイント出力される。
【0008】マイクロコンピュータ・インタフェース部
812は、同期回路81に対して初期値設定をマイクロ
コンピュータ82から行なうためのインタフェースブロ
ックであり、同期回路81を指定するアドレス線とデー
タ設定用のデータ線、およびリード/ライトの制御線等
から構成される。
【0009】図10はこの実施例に係る無線電話装置が
基地局であるとした場合の無線通信システムの全体構成
を概略的に表す図である。この図において、300は移
動無線電話機などのような無線移動局、400はこの実
施例に係る装置に相当する無線基地局、401は他の無
線基地局、500はアナログ音声信号による通信を実現
する公衆交換電話網であるPSTN網、600はディジ
タル音声信号による通信を実現するサービス総合ディジ
タル網、700は構内交換機である。
【0010】網同期部813は、この実施例に係る無線
電話装置である無線基地局400が構内交換機(PB
X)700に接続されるとき有効なブロックである。こ
こでは、PBX700に接続される無線基地局400、
401間の同期を取るためのタイミング信号を生成し、
このタイミングによりPBX700から無線基地局40
0/401に定期的に通知する方法をとる。これによ
り、無線基地局400、401相互の同期タイミングが
とれ、TDMA送受信スロットにおける他の無線基地局
401からの干渉を防止することを可能にしている。
【0011】ハイウェイ信号制御部814は、例えば送
受信各スロットに対応する音声信号のタイミングを指定
するためのものであり、32kBPSが4スロット分
(32×4=128KHz)のクロックである。
【0012】無線制御信号部815は、送信機40およ
び受信機50をTDMAスロットで確実に動作させるた
めの、例えば前記送受信機24、25の電源のオン/オ
フやPLLへの送受信周波数の設定タイミングを生成
し、制御部80内の無線制御部85へ通知する。
【0013】本発明のマイクロコンピュータ82には市
販の8ビットや16ビットの汎用マイコンが使用され
る。したがって、前記マイクロコンピュータ82の機能
ブロックはメーカーの機能ブロック図そのものなので詳
細な説明は省略する。
【0014】次に、ソフトウェアメモリ83について図
13を参照して説明する。本発明のソフトウェアメモリ
83は、例えばEPROM(紫外線により消去可能なプ
ログラムメモリ)やフラッシュメモリやEEPROM
(電気的に書き換え可能なメモリ)に制御ソフトウェア
を記憶し、作業用にRAM(書き換え可能なメモリ)を
使用する構成がとられている。具体的な格納ソフトウェ
アとしては、装置全体のソフトウェア制御を管理する、
一般的にOS(オペレーティングシステム)やモニタ8
31と呼ばれるソフトウェアと、ハードとソフトウェア
の仲介をするレイヤ1レベルの一般的にBIOS832
(基本入出力システム)と呼ばれるソフトウェアと、レ
イヤ2レベルの通信フェーズを確立するためのリンク確
立用ソフトウェア833と、レイヤ3レベルのネットワ
ークコネクション設定用ソフトウェア834と、装置固
有のアプリケーションプログラム835とから構成され
る。
【0015】OSやモニタ831はマイクロコンピュー
タ82の性能を最大に発揮させるための制御ソフトウェ
アであり、一般的にタスクと呼ばれる制御単位のプログ
ラムを装置毎に定めた処理優先順位にしたがって実行・
停止の制御をするものである。BIOS832は装置の
ハードウェアの性能を最大限に発揮する制御ソフトウェ
アであり、具体的には装置を構成する要素部品であるゲ
ートアレーやシリアルやパラレルの入出力ポートの制御
およびDMAによるデータブロック転送制御やディジタ
ル信号とアナログ信号の相互変換制御、装置のタイマ管
理制御、および装置特有のハードウェアの制御をする。
特に、ダイバーシチのアンテナの切り替えと、通信デー
タ(CRC)エラーの検出、演算処理などのアンテナの
切り替えのための制御ソフトウェアはこのブロックに格
納される。また、受信TDMAスロット毎の電界強度の
レベル判定処理プログラムもここに格納される。
【0016】リンク確立用ソフトウェア833は、無線
移動局300と無線基地局400の相互に共通に適用す
るソフトウェアであり、一般的にレイヤ2レベルのもの
であり通信機器業界で標準化されるものである。これ
は、例えば電話にて発信するときに、無線移動局300
から無線基地局400に送信する通信フェーズ確立のた
めの「リンクチャネル割り当て信号」がある。また、通
信チャネルにて通信信号のCRCエラーの検出とそのと
きのリトライ制御を行なう。ネットワークコネクション
設定用ソフトウェア834は、一般的にレイヤ3レベル
のものであり、リンク確立用ソフトウェア833とアプ
リケーションプログラム835との回線交換のための無
線管理と移動管理と呼制御とから大きく構成され、これ
らは、通信業界にて標準化されるものである。アプリケ
ーションプログラム835は、装置固有の機能を定めた
ソフトウェアであり、各製造メーカーが定義するもので
ある。これは、無線移動局300、無線基地局400そ
れぞれ専用のものとなり、製作する無線電話装置毎にそ
れぞれ規定され、機能の実現を図る。
【0017】チャネルコーデック部84の送受信データ
の抽出に関し、TDMA無線通信方式において用いられ
る信号フォーマットは、通信業界で標準化されている。
その信号フォーマットを図14および図15に示す。こ
れらの図から明らかなように、TDMA無線通信方式で
は、1つの無線キャリア(周波数)を1フレーム5ms
(ミリセコンド)で構成し、これを8分割してスロット
と呼ぶ単位を定義する。したがって、1スロットは1.
6KHzであり、上記無線キャリアの1フレームは送信4
スロット(これを送信区間という)、受信4スロット
(これを受信区間という)で構成され、実際には4通信
路とすることができるようにしている。そして、図13
において、例えば送信側から無線キャリア1フレーム中
のチャネル1の送信TDMAスロットCH1 TXに乗
せて送られた通信データは、受信側では上記図12Bで
表されたスロットタイミングで検出されてチャネル1の
受信TDMAスロットCH1 RXで受信される、とい
うようなデータ送受信が行なわれる。図15および図1
6にはこの方式で送受信される通信データ351フレー
ム分のデータ構成が示されている。この通信データ35
はプリアンブル部351と、フレーム同期部352と、
音声データ等送受信の対象となるデータが組み込まれる
有効データ部353と、通信データエラーの検出に用い
られるCRC部354とから構成される。
【0018】図8におけるチャネルコーデック部84
は、復調器60からの受信スロット毎の、例えば240
ビットのシリアル信号を、同期回路81からのスロット
制御タイミング信号に基づいて取り込み、受信信号が有
効であるか否かを、次の2点で判定する。一つはフレー
ム同期信号(通信業界ではこれをユニークワードとい
う)が一致しているかである。もう一つは有効データ部
(例えば音声信号または、通信データ信号)のCRCエ
ラーの有無である。信号が有効であるとき、有効データ
部のデータを信号中の属性に応じて、例えば音声コーデ
ック部90に送出する場合とマイクロコンピュータ82
に送出する場合がある。そして、当該受信スロット毎に
ほぼ同一の制御を行ない、送受信の信号属性が例えば音
声信号であるか通信用データ信号であるかによりそれぞ
れ行なう処理が異なる。
【0019】また、チャネルコーデック部84は、送信
用のデータが例えば音声信号であれば音声コーデック部
90から入力し、制御用信号であればマイクロコンピュ
ータ82から入力するように構成でき、当該送信TDM
Aスロットにて同期回路81からの送信タイミング信号
により変調器70に送出するようにできる。なお、この
とき、無線区間の信号フォーマット構成とするために、
プリアンブル部やフレーム同期(ユニークワード)信号
と有効データ、および有効データに対するCRCコード
の付加などを行なう。例えば240ビットの信号構成に
フォーマット組み立てを行なう。
【0020】無線制御部85は、マイクロコンピュータ
82があらかじめ受信スロット毎に指定した周波数デー
タを、同期回路81からのPLL制御クロックと、送受
信制御タイミングと、PLLへの設定タイミングと、周
波数設定タイミングとに基づき、PLLへの書き込み制
御を行なう。また、同期回路81からの送受信タイミン
グにより送受信器のオン/オフをTDMAスロットに同
期して制御する。さらに、無線制御部85は、受信機5
0からの受信タイムスロットタイミングで受信電界のレ
ベルを収集し、これをマイクロコンピュータ82が参照
し、装置の無線通信の通常処理やエラー時の処理を行な
う。本件のアンテナ・ダイバーシチ方法では、無線制御
部85が受信スロット毎の受信電界レベルそれぞれの判
定をし、各受信TDMAスロット毎に最適なアンテナ系
への切り替え制御を自動的に行なう。
【0021】音声コーデック部90は適用する装置によ
り異なる構成となる。一例として無線基地局400がア
ナログ公衆網(PSTN網)500に接続される場合に
は、図17のブロック構成となり、無線基地局400が
ディジタル公衆網(ISDN網)600のときには、図
18のブロック構成となり、PBX700に接続される
場合には、このブロックが不要な構成にでき、PBX7
00の内部に図17または図18に示すブロックを有す
る構成とすることができる。図17および図18中にお
いて、符号901はディジタル信号の伝送レートを変換
する機能を有するトランスコーダ回路、902はエコー
をなくして音声信号の反響対策を行なうエコーキャンセ
ラ回路、903は64KBPSのディジタル音声信号を
アナログ音声信号に変換、もしくは逆変換する機能を持
つコーデック回路である。トランスコーダ回路901
は、ディジタル信号の伝送レートを変換するために、具
体的には、32KBPSのディジタル音声信号に変換、
もしくは逆変換する。コーデック回路903は市販の部
品にて構成できる。
【0022】かかる構成を有する無線電話装置につい
て、以下動作を説明する。 (第1の動作例)ここでは、本発明に係る無線電話装置
の基本的な送受信動作について説明する。この実施例に
おいて、装置が無線基地局400であり、PSTN網5
00に接続されるときの通信中の動作例について図10
の構成図とともに説明する。周辺回路100は、PST
N網500に接続される。無線移動局300からの発信
操作、もしくはPSTN網500からの着信により無線
基地局400と通信プロトコルが確立し通信可能状態と
なった後、無線基地局400の受信は、最初定められた
一方のアンテナ(第2のアンテナ21とする)により受
信を開始するように制御部80内のマイクロコンピュー
タ82がソフトウェアメモリ83により無線制御部85
がアンテナ切替スイッチ30を制御する。第2のアンテ
ナ21により受信した信号は、受信機50を経て復調器
60にて受信データを取り込み、フレーム同期(ユニー
クワード)信号により、同期引き込みを行ない、受信デ
ータと受信処理の結果(同期エラー等)を制御部80と
音声コーディック部90に引き渡す。制御部80内のチ
ャネルコーデック部84は受信TDMAタイミングに合
わせて復調器60からの受信データと受信結果を受信
し、これをマイクロコンピュータ82に中継する。音声
コーデック部90は、チャネルコーデック部84からの
音声信号の伝送レートの変換とアナログ信号への変換を
行ない、周辺回路100へ送出する。周辺回路100
は、PSTN網500に対応した信号レベルにてアナロ
グ音声信号をPSTN網500へ出力する。なお、受信
信号のエラー検出は、チャネルコーデック部84のエラ
ー検出部841が行ない、それをマイクロコンピュータ
82のCRCエラー読出部821が読み出してCRCエ
ラー数蓄積部822に蓄積し、CRCエラー数判定部8
23でその数を判定する。
【0023】無線基地局400の送信は、PSTN網5
00からのアナログ音声信号を周辺回路100がレベル
変換し、音声コーデック部90がこれを受信し、ディジ
タル信号に変換し、無線区間の伝送レートに変換し、チ
ャネルコーデック部84に出力する、チャネルコーデッ
ク部84は、送信TDMAのタイミングに合わせて事前
にマイクロコンピュータ82の指示により送信を制御す
る無線制御部85が送信TDMAスロットにて変調器7
0に送信信号を送出する。変調器70は規定の変調方式
(例えばπ/4シフトQPSK)により変調するが、こ
れに先立って、送信機40の送信制御をする無線制御部
85が、マイクロコンピュータ82の指示により、送信
TDMAのタイミングに合わせて送信時のアンテナとし
て第1のアンテナ20若しくは第2のアンテナ21を送
信機40に接続する。これにより変調後の送信データは
送信機40を経て無線移動局300側に送信される。な
お、無線基地局400がISDN網600やPBXに接
続される場合には、音声コーデック部90や周辺回路1
00の回路構成は、ディジタル信号対応となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の「無線通信装置及びそのアンテナ・ダイバーシチ方
法」は受信系が1つしかなくアンテナ切り替え方式であ
る。この方式では、データ受信中にアンテナを切り替え
るとアンテナ切り替えスイッチでの接触が変わるためノ
イズが発生しデータに誤りを起こす恐れがある。これ
は、この従来例のようにTDMA/TDD(時分割多重
アクセス/時分割双方向)無線通信方式の場合には、デ
ータが時間毎のスロットに分けられて送られてくるため
スロット毎にアンテナを切り替えれば前述のノイズ等の
問題を回避することが可能であるが、コードレス給湯機
に応用されているような単向/単信無線通信方式ではデ
ータのビット毎にアンテナを切り替えないと難しい。ま
た、ビット毎に切り替えることもデータの伝送速度と処
理/切り替え時間との兼ね合いで難しい。さらに、従来
例では受信時の選択アンテナを1つ前のタイムスロット
での受信時に測定した電界強度結果に基づいて決定して
いるが、実際データ受信時とデータ送信時では時間差が
生じる。この時間差の間に電波環境がフェージングによ
って変化すると最適な送信アンテナと考えて選択したア
ンテナが実はそうではなく送信データが相手側に届かな
い恐れがある。ここで、従来例では無線電話装置のよう
に主に音声を伝達しかつ通信を行う無線機の少なくとも
一方は移動が想定される移動体通信である。よって、フ
ェージング等の影響で電界強度の瞬時変動が発生しレベ
ルが小さくなっても瞬時に回復する可能性が高い。ま
た、シャドーイング等の影響で電界強度の中央値変動が
発生しレベルが小さくなっても、中央値変動をを回避で
きる場所に電話端末を持った人間が移動すれば通信が可
能となる。また、フェージングにより電界強度の変動が
発生しても音声の場合少々聞き取りにくくなるだけで、
電界強度が回復すれば音声品質も回復する。また、人が
持って動くので電界強度の回復確率も高い。しかしなが
ら、コードレス給湯機のように無線機がすべて固定設置
され、かつ音声ではなくデータ伝送を行うシステムの場
合、フェージングによる電界強度の変動、特に中央値変
動はレベルが回復しにくく大きな問題となり得る。ま
た、データの内容にも緊急性が必要とされるものが含ま
れている場合もあり、電波が届かず通信ができない状況
が発生することは極めて望ましくない。このように、従
来例では無線通信方式並びに応用商品によっては大きな
課題があった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナダイバ
ーシチ無線システムは上記課題を解決するために、少な
くとも2つ以上の固定設置無線機同士が通信を行い少な
くとも1つの無線機は2つ以上のアンテナを備えアンテ
ナダイバーシチを行う無線システムであって、アンテナ
ダイバーシチを行う無線機は2つ以上のアンテナで無線
信号を受信する無線受信手段と、前記無線受信手段で受
信した信号の内容を解析する信号解析手段と、前記信号
解析手段が解析した結果に基づいて送信アンテナを決定
する送信アンテナ決定手段を有する構成としてある。
【0026】また、少なくとも2つ以上の固定設置無線
機同士がお互いの初期登録時にお互いの設置位置を登録
した後通信を行い少なくとも1つの無線機は2つ以上の
アンテナを備えアンテナダイバーシチを行う無線システ
ムであって、位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段が記憶している位置情報により送
信アンテナを決定する送信アンテナ決定手段を有する構
成とすることもできる。
【0027】さらに、少なくとも2つ以上の固定設置無
線機同士が通信を行い少なくとも1つの無線機は2つ以
上のアンテナを備えアンテナダイバーシチを行う無線シ
ステムであって、アンテナダイバーシチを行う無線機は
2つ以上のアンテナで無線信号を受信する無線受信手段
と、前記無線受信手段で受信した信号の内容を解析する
信号解析手段と、相手側無線機の位置を想定する位置想
定手段と、前記位置想定手段が想定した相手側無線機の
位置により送信アンテナを決定する送信アンテナ決定手
段を有する構成とすることもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる固定局
無線機で構成されるアンテナダイバーシチ無線システム
は無線受信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段
を有する。そして、無線受信手段が無線信号を受信し信
号解析手段がその内容を解析し送信アンテナ決定手段が
解析結果に基づいて送信アンテナを決定する。
【0029】本発明の請求項2にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに信号解析手段はレベル判定手段を有する。そし
て、無線受信手段が無線信号を受信し信号解析手段の中
のレベル判定手段がその受信信号のレベルを判定し送信
アンテナ決定手段が判定結果に基づいて送信アンテナを
決定する。
【0030】本発明の請求項3にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに無線受信手段はアンテナ切り替え手段を有する。
そして、無線受信手段の中のアンテナ切り替え手段がア
ンテナを切り替えて信号を受信し信号解析手段がその内
容を解析し送信アンテナ決定手段が解析結果に基づいて
送信アンテナを決定する。
【0031】本発明の請求項4にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに信号解析手段はレベル判定手段と受信アンテナ決
定手段を有する。そして、無線受信手段が無線信号を受
信し信号解析手段の中のレベル判定手段がその受信信号
のレベルを判定し、受信アンテナ決定手段その受信信号
の受信開始時のレベルを判定し送信アンテナ決定手段が
その受信開始時のレベル判定結果に基づいて送信アンテ
ナを決定する。
【0032】本発明の請求項5にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに信号解析手段はレベル判定手段と受信アンテナ決
定手段を有する。そして、無線受信手段が無線信号を受
信し信号解析手段の中のレベル判定手段がその受信信号
のレベルを判定し、受信アンテナ決定手段その受信信号
の受信終了時のレベルを判定し送信アンテナ決定手段が
その受信終了時のレベル判定結果に基づいて送信アンテ
ナを決定する。
【0033】本発明の請求項6にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに信号解析手段は誤り検出手段を有する。そして、
無線受信手段が無線信号を受信し信号解析手段の中の誤
り検出手段が受信信号の誤りを解析し送信アンテナ決定
手段は受信信号の誤り解析結果に基づいて送信アンテナ
を決定する。
【0034】本発明の請求項7にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と送信アンテナ決定手段を有し、
さらに無線受信手段はアンテナ切り替え手段とアンテナ
使用回数記憶手段を有し信号解析手段はレベル判定手段
を有する。そして、無線受信手段が無線信号を受信し信
号解析手段の中のレベル判定手段が信号の受信レベルを
判定し無線受信手段の中のアンテナ切り替え手段が受信
レベル判定結果に基づいて受信アンテナを切り替えアン
テナ使用回数記憶手段が使用した受信アンテナ回数をカ
ウントし送信アンテナ決定手段は受信アンテナ使用回数
に基づいて送信アンテナを決定する。
【0035】本発明の請求項8にかかる固定局無線機で
構成されお互いの位置情報を登録した後通信を行うアン
テナダイバーシチ無線システムは位置情報記憶手段と送
信アンテナ決定手段を有する。そして、位置情報記憶手
段が初期登録時に相手側無線機の位置情報を記憶し送信
アンテナ決定手段がその位置情報に基づいて送信アンテ
ナを決定する。
【0036】本発明の請求項9にかかる固定局無線機で
構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線受
信手段と信号解析手段と位置想定手段と送信アンテナ決
定手段を有する。そして、無線受信手段が無線信号を受
信し信号解析手段がその内容を解析し位置想定手段が解
析結果から相手側無線機位置を想定し送信アンテナ決定
手段が想定された相手側無線機位置により送信アンテナ
を決定する。
【0037】本発明の請求項10にかかる固定局無線機
で構成されるアンテナダイバーシチ無線システムは無線
受信手段と信号解析手段と位置想定手段と送信アンテナ
決定手段を有し、信号解析手段はレベル判定手段とレベ
ル記憶手段を有する。そして、無線受信手段が無線信号
を受信し信号解析手段の中のレベル判定手段が受信信号
のレベルを判定しレベル記憶手段がその受信信号レベル
を記憶し位置想定手段は記憶されている受信信号レベル
により相手側無線機位置を想定し送信アンテナ決定手段
が想定された相手側無線機位置により送信アンテナを決
定する。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明のアンテナダイバーシチ無線シ
ステムを応用した家庭内ネットワークシステムの構成図
である。このシステムはエアコン、給湯機、ガステーブ
ル等の各種住宅設備機器に無線機を設置(もしくは内
蔵)し、これらの機器の運転状況情報、異常検知情報、
故障情報等を無線通信によって生活情報端末に伝達する
システムである。生活情報端末はこれらの各種住宅設備
機器の情報を音声や画面で表示し生活者に知らせる。す
なわち、生活情報端末に設置(もしくは内蔵)されてい
る無線機1台に対して複数の無線機が通信を行うシステ
ムである。ここで、生活情報端末側無線機を「親機」と
呼び、各種住宅設備機器側無線機を「子機」と呼ぶこと
とする。
【0039】(実施例1)図2は実施例1のアンテナダ
イバーシチを行う無線機(親機)の構成ブロック図であ
る。図2において、1、2はアンテナである。この実施
例ではアンテナを2本設けた2ブランチスペースダイバ
ーシチとしてある。3は無線受信手段Aである。4は無
線受信手段Bである。5は復調手段Aである。6は復調
手段Bである。7はレベル判定手段である。8はアンテ
ナ切り替え手段である。9は制御部である。10は変調
手段である。11は無線送信手段である。12は送信ア
ンテナ決定手段である。なお、上記レベル判定手段7と
制御部9とで信号解析手段を構成している。
【0040】図2において、まず信号を受信する場合の
動作について説明する。親機は子機からの信号をアンテ
ナ1及びアンテナ2で受ける。アンテナ1で受けた信号
は無線受信手段A3で受信され、アンテナBで受けた信
号は無線受信手段B4で受信される。ここで、無線受信
手段A3は受信した信号を復調手段A5に送ると共に受
信した信号の電界強度を測定し測定結果をレベル判定手
段7に送る。一方、無線受信手段B4も受信した信号を
復調手段B6に送ると共に受信した信号の電界強度を測
定し測定結果をレベル判定手段7に送る。ここで、無線
受信手段A3と無線受信手段B4は受信信号の存在が確
認された以降、受信信号がなくなるまで常に繰り返し電
界強度を測定する。復調手段A5と復調手段B6はそれ
ぞれ無線受信手段A3と無線受信手段B4で受信した信
号を復調しベースバンドデータとしてアンテナ切り替え
手段8に出力する。また、レベル判定手段7は無線受信
手段A3と無線受信手段A3と無線受信手段B4で測定
された電界強度の大きさを比較し、その結果をアンテナ
切り替え手段8に出力する。アンテナ切り替え手段8は
レベル判定手段7からの判定結果に基づいて、復調手段
A5と復調手段B6から送られてくる受信データのうち
電界強度の大きいほうのデータを制御部9に出力する。
すなわち、アンテナ切り替え手段8は実際に信号を受け
るアンテナであるアンテナ1とアンテナ2を切り替える
のではなく、復調後のデータのどちらを有効とするかを
切り替える。これを合成受信法という。制御部9はアン
テナ切り替え手段8が選択した受信系のデータを取り込
みデータの内容を解析する。ここで、制御部9は通常マ
イクロコンピューターで構成される。
【0041】次に、信号を送信する場合の動作について
説明する。制御部9は送信データを作成し変調手段10
に出力する。変調手段10は制御部9から送られてきた
送信データに変調をかけ無線送信手段11に送る。無線
送信手段11は変調手段10で変調をかけられた信号を
送信する。送信はアンテナ1もしくはアンテナ2から送
信される。ここで、アンテナ1とアンテナ2のどちらか
ら信号を送信するかは送信アンテナ決定手段12におい
て決められる。送信アンテナ決定手段12はアンテナ切
り替え手段8からの情報に基づいて送信アンテナを決定
する。すなわち、アンテナ切り替え手段8は受信時に復
調手段A5と復調手段B6のどちらからのデータを制御
部9に送ったかの情報を送信アンテナ決定手段12に出
力する。送信アンテナ決定手段12はアンテナ切り替え
手段8からのこの情報に基づいて無線送信手段11から
送られてくる送信信号を送信するアンテナをアンテナ1
にするかアンテナ2にするかを決定し切り替える。
【0042】以上により、信号の送受信が行われる。こ
の方式によれば信号を受信しながらアンテナ切り替え手
段8は受信系を切り替えることができるので、常に電界
強度の大きい受信系での受信が可能となる。このことは
様々なフェージングによる受信電界強度の変動に対して
常に対応したシステムが成り立つことを意味する。ま
た、アンテナ切り替え手段8は実際に信号を受けるアン
テナであるアンテナ1とアンテナ2を切り替えるのでは
なく復調後のデータのどちらを有効とするかを切り替え
るので、従来例のように受信系が1つしかない方式でT
DMA/TDD無線通信方式ではなく今回のような単向
/単信無線通信方式での対応も可能となる。
【0043】なお、レベル判定手段7、アンテナ切り替
え手段8、送信アンテナ決定手段12は制御部9と同様
にマイクロコンピューターで構成することも可能であ
る。この場合、レベル判定手段7、アンテナ切り替え手
段8、送信アンテナ決定手段12を含んだ形で制御部9
と呼ぶことができる。
【0044】一方、無線受信手段A3及び無線受信手段
B4が受信信号の存在が確認された以降受信信号がなく
なるまで常に繰り返し電界強度を測定するのではなく、
受信信号の存在が確認された時点でのみ電界強度を測定
する方法もある。この方法の場合、レベル判定手段7は
受信信号の存在が確認された時点の無線受信手段A3と
無線受信手段B4が測定した電界強度の大きさを比較し
その結果をアンテナ切り替え手段8に出力する。アンテ
ナ切り替え手段8はその結果に基づいて復調手段A5と
復調手段B6から送られてくる受信データのうち電界強
度の大きいほうのデータを制御部9に出力する。この方
法では、無線受信手段A3と無線受信手段B4が1度し
か電界強度を測定しないため、アンテナ切り替え手段8
も1度しか受信系を切り替えない。すなわち、受信信号
の存在が確認された時点で受信する測定系が決定し、か
つ送信アンテナ決定手段12が決定する送信アンテナも
決定する。
【0045】この方法によれば、実際の受信データが制
御部9に入力される際に受信系の切り替えを行わなくて
よい。すなわち、無線受信手段A3及び無線受信手段B
4は電界強度の測定を終了しレベル判定手段7にその結
果を出力した後、復調手段A5もしくは復調手段B6に
受信信号を出力する。すなわち、アンテナ切り替え手段
8が受信系を1度のみ切り替える時点では復調手段A5
もしくは復調手段B6から受信データは送られてきてい
ない。アンテナ切り替え手段8が受信系を切り替えた後
受信データが送られてくる。これにより、受信データ入
力中に受信系の切り替えが行われない。前述で従来例の
ように受信系が1つしかない方式でTDMA/TDD無
線通信方式ではなく今回のような単向/単信無線通信方
式での対応も可能となると述べたが、復調後の受信デー
タ入力中にアンテナ切り替え手段8が受信系を切り替え
る方式では、アンテナ段での切り替えではないにしろ多
少のノイズが発生しデータに誤りを起こす可能性があ
る。しかしながら、受信データ入力中に受信系の切り替
えが行われないとすると、この切り替えノイズの心配も
なくなる。
【0046】さらに、以下のような方法も考えられる。
すなわち、無線受信手段A3と無線受信手段B4は受信
信号の存在が確認された以降、受信信号がなくなるまで
常に繰り返し電界強度を測定する。すなわち、受信時は
データ入力中もアンテナ切り替え手段8は受信系の切り
替えを行う。しかしながら、アンテナ切り替え手段8が
送信アンテナ決定手段12に送信アンテナを決めるため
に出力する情報は無線受信手段A3並びに無線受信手段
B4が受信信号の存在が確認された時点に測定した電界
強度をレベル判定手段7が比較した結果のみとする。す
なわち、送信時のアンテナは前回受信開始時の電界強度
の大きさによって決定する。
【0047】この方法によれば、2つのアンテナでの電
界強度を測定してから、測定結果をもとに決められたア
ンテナから実際に送信信号を送信するまでの時間間隔
は、受信データ長以上あくこととなる。受信データ長を
仮に約20秒とすると、電界強度を測定してから20秒
以上あとに実際に信号を送信することとなる。ここで、
電界強度を測定した時点以降にフェージングにより数秒
間にわたる電界強度の落ち込み(中央値変動)が発生し
ても、実際に信号を送信するまでに20秒以上の間隔が
あるため電界強度測定時点のレベルまで回復する可能性
が高い。電界強度の中央値変動は移動局では建物の陰な
どに移動体が移動した場合に発生する。家庭内ネットワ
ークシステムのような固定局通信では、無線機周辺に人
が立ち止まったりすることで主となる電波伝搬経路が遮
断されるような状況になった場合に発生する。よって、
人が行き来する家庭内の無線システムにおいては有効と
なる。
【0048】さらに、以下のような方法も考えられる。
すなわち、無線受信手段A3と無線受信手段B4は受信
信号の存在が確認された以降、受信信号がなくなるまで
常に繰り返し電界強度を測定する。すなわち、受信時は
データ入力中もアンテナ切り替え手段8は受信系の切り
替えを行う。しかしながら、アンテナ切り替え手段8が
送信アンテナ決定手段12に送信アンテナを決めるため
に出力する情報は実際の受信データすべてが制御部9に
取り込まれる直前、すなわち無線受信手段A3並びに無
線受信手段B4が受信時の最後に測定した電界強度をレ
ベル判定手段7が比較した結果のみとする。すなわち、
送信時のアンテナは前回受信終了時の電界強度の大きさ
によって決定する。
【0049】この方法によれば、2つのアンテナでの電
界強度を測定してから、測定結果をもとに決められたア
ンテナから実際に送信信号を送信するまでの時間間隔
は、前述の「送信時のアンテナは前回受信開始時の電界
強度の大きさによって決定する」場合と比較してかなり
短いものとなる。ここで、親機の2つのアンテナのうち
アンテナ1の受信電力がフェージングにより数秒間にわ
たる電界強度の落ち込み(中央値変動)が発生し、その
落ち込みが受信終了時の電界強度の測定タイミングに重
なった場合、アンテナ1側の受信系でのデータ受信終了
時の電界強度の測定結果は小さいものとなる。この時、
もう一方のアンテナであるアンテナ2側の受信系でのデ
ータ受信終了時の電界強度の測定結果が大きい値となっ
ていた場合、アンテナ切り替え手段8が送信アンテナ決
定手段12に出力する情報は「アンテナ2を選択する」
という内容となる。そして、送信アンテナ決定手段12
が送信アンテナをアンテナ2に決定し実際に信号の送信
が開始した時点では、電界強度にの比較によりアンテナ
切り替え手段8が判定してから時間が短いためアンテナ
1での電界強度は落ち込んだままでアンテナ2の電界強
度は大きいままである可能性が高い。つまり、こういっ
た場合的確な判断での送信アンテナの決定ができること
となる。
【0050】(実施例2)図3は本発明の実施例2のア
ンテナダイバーシチを行う無線機(親機)の構成ブロッ
ク図である。図3において、1、2はアンテナである。
この実施例ではアンテナを2本設けた2ブランチスペー
スダイバーシチとしてある。3は無線受信手段Aであ
る。4は無線受信手段Bである。5は復調手段Aであ
る。6は復調手段Bである。9は制御部である。10は
変調手段である。11は無線送信手段である。12は送
信アンテナ決定手段である。13は誤り検出手段で、制
御部9とで信号解析手段を構成している。
【0051】図3において、まず信号を受信する場合の
動作について説明する。親機は子機からの信号をアンテ
ナ1及びアンテナ2で受ける。アンテナ1で受けた信号
は無線受信手段A3で受信され、アンテナBで受けた信
号は無線受信手段B4で受信される。ここで、無線受信
手段A3は受信した信号を復調手段A5に送る。一方、
無線受信手段B4も受信した信号を復調手段B6に送
る。復調手段A5と復調手段B6はそれぞれ無線受信手
段A3と無線受信手段B4で受信した信号を復調しベー
スバンドデータとして誤り検出手段13に出力する。誤
り検出手段13は復調手段A5から送られてきたデータ
と復調手段B6から送られてきたデータの双方の誤り検
出を行う。その結果、誤り検出手段は誤りが少ないほう
のデータを制御部9に出力する。制御部9は誤り検出手
段13が選択した受信系のデータを取り込みデータの内
容を解析する。ここで、制御部9は通常マイクロコンピ
ューターで構成される。
【0052】次に、信号を送信する場合の動作について
説明する。制御部9は送信データを作成し変調手段10
に出力する。変調手段10は制御部9から送られてきた
送信データに変調をかけ無線送信手段11に送る。無線
送信手段11は変調手段10で変調をかけられた信号を
送信する。送信はアンテナ1もしくはアンテナ2から送
信される。ここで、アンテナ1とアンテナ2のどちらか
ら信号を送信するかは送信アンテナ決定手段12におい
て決められる。送信アンテナ決定手段12は誤り検出手
段13からの情報に基づいて送信アンテナを決定する。
すなわち、誤り検出手段13は受信時に復調手段A5と
復調手段B6のどちらからのデータを制御部9に送った
かの情報を送信アンテナ決定手段12に出力する。送信
アンテナ決定手段12は誤り検出手段13からのこの情
報に基づいて無線送信手段11から送られてくる送信信
号を送信するアンテナをアンテナ1にするかアンテナ2
にするかを決定し切り替える。
【0053】以上により、信号の送受信が行われる。こ
の方式によれば受信電界強度ではなくデータの誤り数に
より受信時には選択受信系を、送信時には送信アンテナ
を決定するため、無線受信手段A3及び無線受信手段B
4に電界強度測定部分が不必要となる。誤り検出手段1
3の誤り検出方法には様々な方法が考えられる。例え
ば、復調手段A5並びに復調手段B6から送られてくる
受信データすべての誤りを検出してもよいし、特定部分
のデータのみの誤りチェックをしてもよい。また、送信
アンテナ決定手段12への出力情報も実施例1の場合と
同様に誤り検出手段13が受信信号の最初の限られた部
分の受信データの誤り数によって決定した送信アンテナ
情報としてもよいし、受信信号の最後の限られた部分の
受信データの誤り数によって決定した送信アンテナ情報
としてもよい。これらの場合の特徴は実施例1の場合と
同様である。なお、送信アンテナ決定手段12、誤り検
出手段13は制御部9と同様にマイクロコンピューター
で構成することも可能である。この場合、送信アンテナ
決定手段12、誤り検出手段13を含んだ形で制御部9
と呼ぶことができる。
【0054】(実施例3)図4は本発明の実施例3のア
ンテナダイバーシチを行う無線機(親機)の構成ブロッ
ク図である。図4において、1、2はアンテナである。
この実施例ではアンテナを2本設けた2ブランチスペー
スダイバーシチとしてある。3は無線受信手段Aであ
る。4は無線受信手段Bである。5は復調手段Aであ
る。6は復調手段Bである。9は制御部である。10は
変調手段である。11は無線送信手段である。12は送
信アンテナ決定手段である。14はアンテナ使用回数記
憶手段で、レベル判定手段7、制御部9とで信号解析手
段を構成している。
【0055】図4において、信号を受信する場合の動作
については実施例1の場合と同様である。すなわち、親
機は子機からの信号をアンテナ1及びアンテナ2で受け
無線受信手段A3から復調手段A5もしくは無線受信手
段B4から復調手段B6を通じてアンテナ切り替え手段
8に受信データが入力される。また、無線受信手段A3
及び無線受信手段B4から測定した電界強度がレベル判
定手段7に送られ、電界強度の大きさの比較結果がアン
テナ切り替え手段8に送られる。アンテナ切り替え手段
8はレベル判定手段7からの判定結果に基づいて、復調
手段A5と復調手段B6から送られてくる受信データの
うち電界強度の大きいほうのデータを制御部9に出力し
制御部9がデータ内容を解析する。
【0056】次に、信号を送信する場合の動作について
説明する。制御部9は送信データを作成し変調手段10
に出力する。変調手段10は制御部9から送られてきた
送信データに変調をかけ無線送信手段11に送る。無線
送信手段11は変調手段10で変調をかけられた信号を
送信する。送信はアンテナ1もしくはアンテナ2から送
信される。ここで、アンテナ1とアンテナ2のどちらか
ら信号を送信するかはアンテナ使用回数記憶手段14に
よって決められる。アンテナ使用回数記憶手段14は以
下のように動作する。受信時、アンテナ切り替え手段8
はレベル判定手段7から送られてくる電界強度の大きさ
の情報に基づいて制御部9に出力する受信データを復調
手段A5からの出力か復調手段B6からの出力か切り替
えるが、アンテナ切り替え手段8はその情報をアンテナ
使用回数記憶手段14に出力する。アンテナ記憶手段1
4はその結果を記憶する。すなわち、1回の受信に関し
て受信系A(アンテナ1→無線受信手段A3→復調手段
A5の流れ)を利用した回数が多いか受信系B(アンテ
ナ2→無線受信手段B4→復調手段B6の流れ)を利用
した回数が多いかをアンテナ使用回数記憶手段14はカ
ウントし記憶する。そして、その結果回数が多いほうの
受信系がどちらかという情報を送信アンテナ決定手段1
2に出力する。送信アンテナ決定手段12はアンテナ使
用回数記憶手段14からの情報に基づいて送信アンテナ
を決定する。すなわち、前回受信時にどちらの受信系を
通じて制御部9に受信データを送った回数が多いかによ
って送信アンテナ決定手段12は無線送信手段11から
送られてくる送信信号を送信するアンテナをアンテナ1
にするかアンテナ2にするかを決定し切り替える。
【0057】以上により、信号の送受信が行われる。こ
の方式によれば実施例1の場合と同様に信号を受信しな
がらアンテナ切り替え手段8は受信系を切り替えること
ができるので、常に電界強度の大きい受信系での受信が
可能となる。さらに、受信系毎の切り替え頻度(使用頻
度)をカウントしその結果によって送信アンテナを決定
しているので、直前受信時のフェージングによる電界強
度の落ち込みが少ないほうのアンテナで送信することが
可能となる。このことは様々なフェージングによる受信
電界強度の変動に対して常に対応したシステムが成り立
つことを意味する。なお、レベル判定手段7、アンテナ
切り替え手段8、制御部9、送信アンテナ決定手段1
2、アンテナ使用回数記憶手段14はマイクロコンピュ
ーターで構成することも可能である。
【0058】(実施例4)図5は本発明の実施例4のシ
ステム構成図である。図5において、15はアンテナダ
イバーシチを行う固定局無線親機である。16、17、
18は固定局無線機15と通信を行う固定局無線子機で
ある。なお、図5は図1の家庭内ネットワークシステム
を簡略化してあらわしたものである。
【0059】図5は1台の親機(固定局無線親機15)
と3台の子機(固定局無線子機16、固定局無線子機1
7、固定局無線子機18)が通信を行う例である。図5
において、楕円は固定局無線親機15からの距離を表わ
している。すなわち、固定局無線親機15から最も距離
が近い子機は固定局無線子機16であり、最も距離が遠
いのは固定局無線子機18である。
【0060】次に、固定局無線親機15の内部ブロック
図を図6に示す。図6において、1、2はアンテナであ
る。3は無線受信手段Aである。4は無線受信手段Bで
ある。5は復調手段Aである。6は復調手段Bである。
7はレベル判定手段である。8はアンテナ切り替え手段
である。9は制御部である。10は変調手段である。1
1は無線送信手段である。12は送信アンテナ決定手段
である。19は位置情報記憶手段である。
【0061】図5において、固定局無線親機15と固定
局無線子機16、17、18は設置に初期登録動作を行
う。すなわち、お互いの無線機が無線通信に必要な情報
を登録する作業である。この初期登録動作時、固定局無
線子機16、17、18はそれぞれ自局の位置を示す情
報を固定局無線親機15に対して送る。自局の位置を示
す情報は設置工事時等に人が各子機に入力する方法等で
知らせる。固定局無線子機16、17、18はその入力
された自局の位置を示す情報を初期登録動作で固定局無
線親機15に送る。位置を示す情報は例えば位置座標等
である。固定局無線親機15は固定局無線子機16、1
7、18から送られてくる初期登録動作中の位置情報を
無線で受信する。受信した信号は復調され図6の制御部
9に送られる。なお、この位置情報は図6の受信系A
(アンテナ1→無線受信手段A3→復調手段A5の流
れ)もしくは受信系B(アンテナ2→無線受信手段B4
→復調手段B6の流れ)のどちらで復調してもよい。す
なわち、実施例1の場合と同様にレベル判定手段7の出
力に応じてアンテナ切り替え手段8が切り替えてもよ
い。このようにして、復調された各子機の位置情報は制
御部9に送られ、制御部9はこの位置情報を解析する。
ここで、予め固定局無線親機15には自らの位置情報
(アンテナ位置、アンテナ指向性、利得等を含む)が登
録されている。この登録は固定局無線親機15の設置時
に登録される。制御部9は受信した各子機の位置情報と
自らの位置情報双方を絡み合わせて解析する。例えば、
固定局無線子機16からの位置情報に関しては、双方
(固定局無線子機16と固定局無線親機15)の距離や
自らのアンテナ1及びアンテナ2の指向性から考えて固
定局無線子機16がどういう関係にあるか(アンテナ1
の最大指向性方向に固定局無線子機16が存在するか
等)を解析する。制御部9はこれらの解析結果を位置情
報記憶手段19に出力する。位置情報記憶手段19は制
御部9からの出力に基づいて固定局無線子機16と無線
通信を行う際にアンテナ1とアンテナ2のどちらで電波
を送信するほうが相手に届きやすいかを判定し、その結
果を送信アンテナ決定手段12に出力する。送信アンテ
ナ決定手段12は位置情報記憶手段19の判定結果に基
づいて、実施例1の場合と同様に制御部9から変調手段
10、無線送信手段11を通じて送られてくる送信デー
タをアンテナ1とアンテナ2のどちらで送信するかを切
り替える。
【0062】この方式によれば、固定局無線親機15か
ら各子機への送信時に、お互いの位置を把握して電波伝
搬経路として適切なアンテナから信号を送信することが
できる。この方法は親機と子機双方が固定局であるが故
に成立する。なお、レベル判定手段7、アンテナ切り替
え手段8、制御部9、送信アンテナ決定手段12、位置
情報記憶手段19はマイクロコンピューターで構成する
ことも可能である。
【0063】(実施例5)図7は本発明の実施例5の内
部ブロック図である。図7において、1、2はアンテナ
である。3は無線受信手段Aである。4は無線受信手段
Bである。5は復調手段Aである。6は復調手段Bであ
る。7はレベル判定手段である。8はアンテナ切り替え
手段である。9は制御部である。10は変調手段であ
る。11は無線送信手段である。12は送信アンテナ決
定手段である。20は位置想定手段である。なおレベル
判定手段7と制御部9とで信号解析手段を構成してい
る。
【0064】図7において、アンテナで電波を受信し制
御部9に復調データが入力されるまでの手順は実施例1
の場合と同様である。ここで、無線受信手段A3及び無
線受信手段B4はレベル判定手段7に出力する受信信号
の電界強度測定結果を位置想定手段20にも出力するこ
ととする。位置想定手段20は入力される電界強度より
相手側無線機(信号を送信してきた無線機)の位置を想
定する。位置の想定手法は例えば以下のように行う。電
波伝搬に伴う電波の減衰により自由空間での受信電界強
度は、(数1)となる。
【0065】
【数1】
【0066】上式に加え、実環境では建物等の物の影響
や動体による影響でフェージングが発生し電界強度が変
動する。また、送受信のアンテナ特性(指向性、利得
等)によっても電界強度は異なる。よって、位置想定手
段20は入力される電界強度により、例えばアンテナ1
とアンテナ2のどちらが相手側無線機との距離が近いか
等を上式を使って算出する。この算出結果を送信アンテ
ナ決定手段12に出力する。送信アンテナ決定手段12
は位置想定手段20の出力に応じて実施例1の場合と同
様に制御部9から変調手段10、無線送信手段11を通
じて送られてくる送信データをアンテナ1とアンテナ2
のどちらで送信するかを切り替える。
【0067】この方式によれば、受信時の情報から相手
側無線機位置を想定し適切な送信アンテナから電波を送
信することができるようになる。なお、この想定結果は
信号受信時のアンテナ選択にも応用できる。すなわち、
前述のように実施例1のような手法で信号受信時にアン
テナ切り替え手段8が受信系A(アンテナ1→無線受信
手段A3→復調手段A5の流れ)もしくは受信系B(ア
ンテナ2→無線受信手段B4→復調手段B6の流れ)を
切り替える手法でもよいが、受信開始時に受信系Aもし
くは受信系Bのどちらで受信し始めるか(どちらの復調
データを制御部9に入力するか)を位置想定手段20の
出力信号によって決めることができれば、アンテナ切り
替え手段8はそれに従いどちらかの受信系を受信開始時
に選択できる。ここで、受信タイミングがフェージング
による瞬時変動(短時間での大きな電界強度変動)が起
こりにくいタイミングであるならば、受信開始時の最初
にアンテナ切り替え手段8が選択した受信系で以降受信
終了まで切り替えが発生しない(もしくは発生しにく
い)可能性が高く、受信系切り替えによって生じる消費
電力の増加や従来例ほどではないにしろ切り替え時に発
生する可能性のある切り替えノイズによる影響を防ぐこ
とができる。なお、レベル判定手段7、アンテナ切り替
え手段8、制御部9、送信アンテナ決定手段12、位置
想定手段20はマイクロコンピューターで構成すること
も可能である。
【0068】さらに、位置想定手段20は直前受信時の
電界強度から相手側無線機の位置を想定するだけではな
く、過去の受信時の電界強度から相手側無線機の位置を
想定する方式も考えられる。この場合、位置想定手段2
0は無線受信手段A3及び無線受信手段B4から受信電
界強度が出力される度にその値を内部に記憶しておき、
それらの過去の電界強度から適切な送信アンテナを選択
しその旨を送信アンテナ決定手段12に出力する。これ
により、フェージング等による電界強度の変動の傾向が
つかめるようになり、実施例5よりも正確さの高いシス
テムを作り上げることが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したことによる本発明の効果を
下記に列挙する。
【0070】(1)請求項1に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、固定局無線機同士の通信に
おいて受信時に得た情報を送信アンテナ選択に活用する
ことができるという効果がある。また、信号を受信しな
がら受信系を切り替える(受信時にアンテナを切り替え
るのではなく受信系を切り替える)ことができるので従
来例のように受信系が1つしかない方式でTDMA/T
DD無線通信方式ではなく今回のような単向/単信無線
通信方式での対応も可能となる。
【0071】(2)請求項2に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、固定局無線機同士の通信に
おいて受信時に測定した電界強度により送信アンテナを
選択するので、フェージング等による受信時の電界強度
の変動傾向を踏まえた送信アンテナ選択が可能となりフ
ェージングの影響を受けにくく通信信頼性の高い固定局
無線通信システムを実現することができるという効果が
ある。
【0072】(3)請求項3に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、固定局無線機同士の通信に
おいて信号受信中も受信系を切り替えるので常に電界強
度の大きい受信系での受信が可能となり様々なフェージ
ングによる受信電界強度の変動に対して常に対応したシ
ステムが成り立つことという効果がある。
【0073】(4)請求項4に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、受信信号の存在が確認され
た時点、すなわち受信開始時に電界強度により選択した
受信系により次回送信時の送信アンテナを選択するので
送信アンテナを選択してから実際に信号を送信するまで
の時間間隔を長く確保することができ、フェージングに
より数秒間にわたる電界強度の落ち込み(中央値変動)
の発生にも対処できるという効果がある。このような状
況は、家庭内ネットワークシステムのような固定局通信
では無線機周辺に人が立ち止まったりすることで主とな
る電波伝搬経路が遮断されるような状況になった場合に
発生する。よって、人が行き来する家庭内の無線システ
ムにおいては有効となる。
【0074】(5)請求項5に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、受信終了時に電界強度によ
り選択した受信系により次回送信時の送信アンテナを選
択するので2つのアンテナでの電界強度を測定してか
ら、測定結果をもとに決められたアンテナから実際に送
信信号を送信するまでの時間間隔はかなり短いものとな
るので、電界強度の瞬時変動に対応して送信アンテナを
決定できるという効果がある。
【0075】(6)請求項6に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、受信電界強度ではなくデー
タの誤り数により受信時には選択受信系を送信時には送
信アンテナを決定するため電界強度測定部分が不必要と
なる。また、フェージングでのレベル変化が生じる電界
強度でのアンテナ選択の場合と違ってノイズ等による影
響を受けるデータの誤り数によって送信アンテナを選択
するので、ノイズ等に強いシステムを構築できるという
効果がある。
【0076】(7)請求項7に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、信号を受信しながら受信系
を切り替えることができるので、常に電界強度の大きい
受信系での受信が可能となる。さらに、受信系毎の切り
替え頻度(使用頻度)をカウントしその結果によって送
信アンテナを決定しているので、直前受信時のフェージ
ングによる電界強度の落ち込みが少ないほうのアンテナ
で送信することが可能となり様々なフェージングによる
受信電界強度の変動に対して常に対応したシステムが成
り立つという効果がある。
【0077】(8)請求項8に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、固定局無線機同士のシステ
ムにおいて信号送信時に初期通信時の設定によりお互い
の位置を把握して電波伝搬経路として適切なアンテナか
ら信号を送信することができるという効果がある。
【0078】(9)請求項9に係るアンテナダイバーシ
チ無線システムにおいては、固定局無線機同士のシステ
ムにおいて直前受信時に測定した電界強度により相手側
無線機位置を想定し適切な送信アンテナから電波を送信
することができるようになり、受信電界強度の変動に対
応して相手側無線機の位置を想定することができるよう
になるという効果がある。また、受信時のアンテナ選択
にこの方式を応用することで受信タイミングがフェージ
ングによる瞬時変動(短時間での大きな電界強度変動)
が起こりにくいタイミングであるならば、受信開始時の
最初にアンテナ切り替え手段8が選択した受信系で以降
受信終了まで切り替えが発生しない(もしくは発生しに
くい)可能性が高く、受信系切り替えによって生じる消
費電力の増加や従来例ほどではないにしろ切り替え時に
発生する可能性のある切り替えノイズによる影響を防ぐ
ことができるという効果がある。
【0079】(10)請求項10に係るアンテナダイバ
ーシチ無線システムにおいては、固定局無線機同士のシ
ステムにおいて直前受信時の電界強度から相手側無線機
の位置を想定するだけではなく過去の受信時の電界強度
から相手側無線機の位置を想定するので、フェージング
等による電界強度の変動の傾向がつかめるようになり、
より正確さの高いシステムを作り上げることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナダイバーシチ無線システムを
応用した家庭内ネットワークシステムの構成図
【図2】本発明の実施例1のアンテナダイバーシチを行
う無線機の構成ブロック図
【図3】本発明の実施例2のアンテナダイバーシチを行
う無線機の構成ブロック図
【図4】本発明の実施例3のアンテナダイバーシチを行
う無線機の構成ブロック図
【図5】本発明の実施例4のアンテナダイバーシチ無線
システムのシステム構成図
【図6】本発明の実施例4のアンテナダイバーシチを行
う無線機の構成ブロック図
【図7】本発明の実施例5のアンテナダイバーシチを行
う無線機の構成ブロック図
【図8】従来の無線通信装置及びそのアンテナ・ダイバ
ーシチ方法の一実施例における無線通信装置のブロック
【図9】前記従来例の受信機構成を示すブロック図
【図10】前記従来例の無線通信装置が組み込まれた無
線通信システムを表す機能ブロック図
【図11】前記従来例の無線通信装置が組み込まれた同
期回路の構成を示すブロック図
【図12】前記従来例の同期回路によって生成される各
種クロックのタイミングを説明するタイミングチャート
【図13】前記従来例の無線通信装置に組み込まれたソ
フトウエアメモリの構成を示すブロック図
【図14】従来の無線通信装置が採用するTDMA/T
DD無線方式の送受信タイミングチャート
【図15】TDMA/TDD無線方式における通信デー
タのフレーム構成及び従来の受信電界強度測定動作を説
明する図
【図16】前記通信データについて従来例により受信電
界強度測定動作をより詳細に説明する図
【図17】前記従来例の音声コーデッック部のPSTN
網に対する構成を示すブロック図
【図18】前記従来例の音声コーデッック部のISDN
網に対する構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 アンテナ 2 アンテナ 3 無線受信手段A 4 無線受信手段B 5 復調手段A 6 復調手段B 7 レベル判定手段 8 アンテナ切り替え手段 9 制御部 10 変調手段 11 無線送信手段 12 送信アンテナ決定手段 13 誤り検出手段 14 アンテナ使用回数記憶手段 15 固定局無線親機 16 固定局無線子機 17 固定局無線子機 18 固定局無線子機 19 位置情報記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伴 泰浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つ以上の固定設置無線機同士
    が通信を行い少なくとも1つの無線機は2つ以上のアン
    テナを備えアンテナダイバーシチを行う無線システムで
    あって、アンテナダイバーシチを行う無線機は2つ以上
    のアンテナで無線信号を受信する無線受信手段と、前記
    無線受信手段で受信した信号の内容を解析する信号解析
    手段と、前記信号解析手段が解析した結果に基づいて送
    信アンテナを決定する送信アンテナ決定手段を有するア
    ンテナダイバーシチ無線システム。
  2. 【請求項2】信号解析手段は無線受信手段が受信した信
    号の大きさを解析するレベル判定手段を有し、送信アン
    テナ決定手段は前記レベル判定手段が判定した結果によ
    り送信アンテナを決定する請求項1記載のアンテナダイ
    バーシチ無線システム。
  3. 【請求項3】無線受信手段は信号受信中にレベル判定手
    段が判定した信号の大きさの情報により2つ以上のアン
    テナを切り替えるアンテナ切り替え手段を有する請求項
    2記載のアンテナダイバーシチ無線システム。
  4. 【請求項4】信号解析手段は無線受信手段の信号受信開
    始時にレベル判定手段の判定結果によりアンテナを切り
    替えて受信アンテナを決定する受信アンテナ決定手段を
    有する請求項2記載のアンテナダイバーシチ無線システ
    ム。
  5. 【請求項5】信号解析手段は無線受信手段の信号受信終
    了時にレベル判定手段の判定結果によりアンテナを切り
    替えて受信アンテナを決定する受信アンテナ決定手段を
    有する請求項2記載のアンテナダイバーシチ無線システ
    ム。
  6. 【請求項6】信号解析手段は無線受信手段が受信した信
    号の内容の誤りを検出する誤り検出手段を有し、送信ア
    ンテナ決定手段は前記誤り検出手段が検出した誤り内容
    により送信アンテナを決定する請求項1記載のアンテナ
    ダイバーシチ無線システム。
  7. 【請求項7】信号解析手段は無線受信手段が受信した信
    号の大きさを解析するレベル判定手段を有し、無線受信
    手段は信号受信中にレベル判定手段が判定した信号の大
    きさの情報により2つ以上のアンテナを切り替えるアン
    テナ切り替え手段と前記アンテナ切り替え手段が切り替
    えることによりアンテナ毎に受信時に使用した回数を記
    憶するアンテナ使用回数記憶手段を有し、送信アンテナ
    決定手段は前記アンテナ使用回数記憶手段が記憶してい
    るアンテナ毎の受信時に使用した回数に基づいて送信ア
    ンテナを決定する請求項1記載のアンテナダイバーシチ
    無線システム。
  8. 【請求項8】少なくとも2つ以上の固定設置無線機同士
    がお互いの初期登録時にお互いの設置位置を登録した後
    通信を行い少なくとも1つの無線機は2つ以上のアンテ
    ナを備えアンテナダイバーシチを行う無線システムであ
    って、位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記位
    置情報記憶手段が記憶している位置情報により送信アン
    テナを決定する送信アンテナ決定手段を有するアンテナ
    ダイバーシチ無線システム。
  9. 【請求項9】少なくとも2つ以上の固定設置無線機同士
    が通信を行い少なくとも1つの無線機は2つ以上のアン
    テナを備えアンテナダイバーシチを行う無線システムで
    あって、アンテナダイバーシチを行う無線機は2つ以上
    のアンテナで無線信号を受信する無線受信手段と、前記
    無線受信手段で受信した信号の内容を解析する信号解析
    手段と、相手側無線機の位置を想定する位置想定手段
    と、前記位置想定手段が想定した相手側無線機の位置に
    より送信アンテナを決定する送信アンテナ決定手段を有
    するアンテナダイバーシチ無線システム。
  10. 【請求項10】信号解析手段は無線受信手段が受信した
    信号の大きさを解析するレベル判定手段と前記レベル判
    定手段が判定したレベルを記憶するレベル記憶手段を有
    し、位置想定手段はレベル記憶手段が記憶している過去
    の受信信号レベルから相手側無線機の位置を想定する請
    求項9記載のアンテナダイバーシチ無線システム。
JP10104494A 1998-04-15 1998-04-15 アンテナダイバーシチ無線システム Pending JPH11298384A (ja)

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