JPH11299150A - 永久磁石形電動機 - Google Patents
永久磁石形電動機Info
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- JPH11299150A JPH11299150A JP10143600A JP14360098A JPH11299150A JP H11299150 A JPH11299150 A JP H11299150A JP 10143600 A JP10143600 A JP 10143600A JP 14360098 A JP14360098 A JP 14360098A JP H11299150 A JPH11299150 A JP H11299150A
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Landscapes
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定子鉄心に複数相の巻線を備えた固定子の
内側に、回転子鉄心に複数個の永久磁石を装着した回転
子を対向配置し、インバータを介して前記巻線に通電す
ることにより前記回転子を回転駆動するように構成した
永久磁石形電動機において、主磁束トルク成分を大きす
るとともに、リラクタンストルク成分も兼ね備えた構成
として電動機のトルクを大きく向上させる。 【構成】 回転子鉄心1aは外周部が多角形をなす複数
の辺によって形成されるとともに、前記多角形の各頂点
に放射状の突起18を備え、また永久磁石2aは回転子
鉄心1aの辺に当接する直線部と、外周部を形成する円
弧部とを備えた略蒲鉾形に形成され、永久磁石2aの外
周部には円筒状の非磁性スリーブ3を嵌着する。
内側に、回転子鉄心に複数個の永久磁石を装着した回転
子を対向配置し、インバータを介して前記巻線に通電す
ることにより前記回転子を回転駆動するように構成した
永久磁石形電動機において、主磁束トルク成分を大きす
るとともに、リラクタンストルク成分も兼ね備えた構成
として電動機のトルクを大きく向上させる。 【構成】 回転子鉄心1aは外周部が多角形をなす複数
の辺によって形成されるとともに、前記多角形の各頂点
に放射状の突起18を備え、また永久磁石2aは回転子
鉄心1aの辺に当接する直線部と、外周部を形成する円
弧部とを備えた略蒲鉾形に形成され、永久磁石2aの外
周部には円筒状の非磁性スリーブ3を嵌着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機や空調機の圧縮
機駆動用電動機等に代表される永久磁石(以下、磁石と
称す)を装着した内転型回転子を有する同期電動機に関
するものである。
機駆動用電動機等に代表される永久磁石(以下、磁石と
称す)を装着した内転型回転子を有する同期電動機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記電動機として、図5及び図6に示す
構成のものが知られている。図中11bは、一般に表面
磁石構造(以下SPMと称す)と称される回転子であ
り、例えば特開平5−15092号公報等に開示される
構成のものである。この回転子は、厚肉円筒状の回転子
鉄心1bの外周部に瓦状の磁石2bを複数配置し、この
磁石2bの外周部に薄肉の金属スリーブ3を嵌着し、一
方磁石2bの軸方向両端には端板4,5を装着して構成
されている。
構成のものが知られている。図中11bは、一般に表面
磁石構造(以下SPMと称す)と称される回転子であ
り、例えば特開平5−15092号公報等に開示される
構成のものである。この回転子は、厚肉円筒状の回転子
鉄心1bの外周部に瓦状の磁石2bを複数配置し、この
磁石2bの外周部に薄肉の金属スリーブ3を嵌着し、一
方磁石2bの軸方向両端には端板4,5を装着して構成
されている。
【0003】回転子鉄心1bは、珪素鋼板を打ち抜いた
薄鉄板を多数積層することによって形成されており、外
周部に磁石2bの相互間の隙間へ突出して磁石2bの周
方向の位置決めを行う突起8を備えている。磁石2bは
主にフェライト系磁石が用いられ、鉄心1bの外周部に
等配状に装着され、1個の磁石が1極を形成するように
周方向に隣接するものが互いに異極に着磁されている。
薄鉄板を多数積層することによって形成されており、外
周部に磁石2bの相互間の隙間へ突出して磁石2bの周
方向の位置決めを行う突起8を備えている。磁石2bは
主にフェライト系磁石が用いられ、鉄心1bの外周部に
等配状に装着され、1個の磁石が1極を形成するように
周方向に隣接するものが互いに異極に着磁されている。
【0004】金属スリーブ3は、磁石2bの外周を覆っ
て密閉するとともに、回転時の遠心力によって磁石2b
が飛散や移動を生じないための保護部材であり、引張強
度及び耐食性に優れることが要求され、同時に磁石の磁
束の漏洩が生じないように非磁性体であることも要求さ
れる。従って一般にはSUS304等の非磁性ステンレ
ス材が使用され、焼きばめ等のしまりばめ手段によって
嵌着されている。端板4,5は、磁石2bの軸方向両端
部を覆って密閉するものであり、黄銅等の非磁性の円形
板が使用され、鉄心1bを軸方向に貫通する複数のカシ
メピン7によって取り付けられている。
て密閉するとともに、回転時の遠心力によって磁石2b
が飛散や移動を生じないための保護部材であり、引張強
度及び耐食性に優れることが要求され、同時に磁石の磁
束の漏洩が生じないように非磁性体であることも要求さ
れる。従って一般にはSUS304等の非磁性ステンレ
ス材が使用され、焼きばめ等のしまりばめ手段によって
嵌着されている。端板4,5は、磁石2bの軸方向両端
部を覆って密閉するものであり、黄銅等の非磁性の円形
板が使用され、鉄心1bを軸方向に貫通する複数のカシ
メピン7によって取り付けられている。
【0005】上記回転子11bは、中心部に嵌入された
軸6によって支持されて、固定子12の鉄心13の内周
部との間に所定のエアギャップ10を介して対向するよ
うに配置されて永久磁石形電動機を構成するものであ
る。固定子鉄心13は、回転子鉄心1bと同様に薄鉄板
を多数積層することによって形成されており、内周部に
複数のティース14とこのティース間にスロット15を
備え、このスロット15には絶縁材を介して三相巻線1
6が装着されている。この巻線16にはインバータを介
して三相台形波120゜通電がなされ、回転子11bを
回転駆動するようになっている。
軸6によって支持されて、固定子12の鉄心13の内周
部との間に所定のエアギャップ10を介して対向するよ
うに配置されて永久磁石形電動機を構成するものであ
る。固定子鉄心13は、回転子鉄心1bと同様に薄鉄板
を多数積層することによって形成されており、内周部に
複数のティース14とこのティース間にスロット15を
備え、このスロット15には絶縁材を介して三相巻線1
6が装着されている。この巻線16にはインバータを介
して三相台形波120゜通電がなされ、回転子11bを
回転駆動するようになっている。
【0006】また、図5及び図6に示した電動機におい
ては、回転子11bに代えて、図7に示すような回転子
11cを用いることができる。図7に示す回転子は、埋
込磁石構造(以下IPMと称す)の例を示しており、例
えば特開平9−247880号公報等に開示される構成
のものを示している。この構成の場合は、鉄心1cに設
けた磁石を収容するための複数の収容孔9に、この収容
孔9と略相似形の磁石2cを挿入して構成するものであ
り、磁石が回転子鉄心の内部に収容されることを特徴と
している。従って、通電巻線の電流とこれに鎖交する磁
石の磁束とによって得られる主磁束トルク以外に、回転
子位置による磁気抵抗の相違によって得られるリラクタ
ンストルクが利用できる特長を備えている。
ては、回転子11bに代えて、図7に示すような回転子
11cを用いることができる。図7に示す回転子は、埋
込磁石構造(以下IPMと称す)の例を示しており、例
えば特開平9−247880号公報等に開示される構成
のものを示している。この構成の場合は、鉄心1cに設
けた磁石を収容するための複数の収容孔9に、この収容
孔9と略相似形の磁石2cを挿入して構成するものであ
り、磁石が回転子鉄心の内部に収容されることを特徴と
している。従って、通電巻線の電流とこれに鎖交する磁
石の磁束とによって得られる主磁束トルク以外に、回転
子位置による磁気抵抗の相違によって得られるリラクタ
ンストルクが利用できる特長を備えている。
【0007】即ち、一般にこのような電動機のトルクT
は、主磁束トルクをT1、リラクタンストルクをT2と
すると、 T=T1+T2 …(1) となる。図5及び図7において、磁石の磁極中心と回転
軸心を結んだ方向をd軸とし、このd軸に対する電気角
90゜位相をq軸とし、磁石による磁束量をΦ、d軸電
流をId、q軸電流をIq、d軸インダクタンスをL
d,q軸インダクタンスをLqとすれば、 T1=Φ・Iq …(2) T2=(Ld−Lq)Id−Iq …(3) で表される。
は、主磁束トルクをT1、リラクタンストルクをT2と
すると、 T=T1+T2 …(1) となる。図5及び図7において、磁石の磁極中心と回転
軸心を結んだ方向をd軸とし、このd軸に対する電気角
90゜位相をq軸とし、磁石による磁束量をΦ、d軸電
流をId、q軸電流をIq、d軸インダクタンスをL
d,q軸インダクタンスをLqとすれば、 T1=Φ・Iq …(2) T2=(Ld−Lq)Id−Iq …(3) で表される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したSPMの
回転子の場合、ほぼLd=Lqとなって非突極性である
ため、リラクタンストルクT2の成分がほとんど存在し
ない。代わりに、磁石による磁束量Φの漏洩が比較的少
ないために、主磁束トルクT1が大きいことが特長であ
る。ところが、一般に空調機等の電動機制御において
は、インバータのリンク電源として交流商用電源を倍電
圧整流したものが使用されている。この結果、デュティ
幅の狭い電圧によって電動機が駆動されることになり、
固定子巻線に印加される電圧に含まれる時間高調波成分
によって金属スリーブ3に多大な渦電流が発生し、この
渦電流による損失によって電動機効率が低下してしま
う。
回転子の場合、ほぼLd=Lqとなって非突極性である
ため、リラクタンストルクT2の成分がほとんど存在し
ない。代わりに、磁石による磁束量Φの漏洩が比較的少
ないために、主磁束トルクT1が大きいことが特長であ
る。ところが、一般に空調機等の電動機制御において
は、インバータのリンク電源として交流商用電源を倍電
圧整流したものが使用されている。この結果、デュティ
幅の狭い電圧によって電動機が駆動されることになり、
固定子巻線に印加される電圧に含まれる時間高調波成分
によって金属スリーブ3に多大な渦電流が発生し、この
渦電流による損失によって電動機効率が低下してしま
う。
【0009】一方、図7に示したIPMの回転子11c
の場合は、Ld<Lqとなって電動機は逆突極機とな
る。これは磁石2cの円周方向相互間に介在する鉄心部
分17によってq軸インダクタンスLqが大きくなるた
めである。従ってリラクタンストルクT2の成分が存在
するため、このリラクタンストルクを活用することがで
きる。ところが、上記鉄心部分17及び磁石外周部の鉄
心部分21の存在によって磁石2cのN極とS極が短絡
するために、磁石による磁束量Φの漏洩が大きくなって
主磁束トルクT1が大きく減少する。この結果、電動機
トルクTは画期的には向上せず、電動機効率の向上にも
限界がある。
の場合は、Ld<Lqとなって電動機は逆突極機とな
る。これは磁石2cの円周方向相互間に介在する鉄心部
分17によってq軸インダクタンスLqが大きくなるた
めである。従ってリラクタンストルクT2の成分が存在
するため、このリラクタンストルクを活用することがで
きる。ところが、上記鉄心部分17及び磁石外周部の鉄
心部分21の存在によって磁石2cのN極とS極が短絡
するために、磁石による磁束量Φの漏洩が大きくなって
主磁束トルクT1が大きく減少する。この結果、電動機
トルクTは画期的には向上せず、電動機効率の向上にも
限界がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の永久磁石形電動
機は、回転軸に垂直な断面において、回転子鉄心は外周
部が多角形をなす複数の辺によって形成されるととも
に、前記多角形の各頂点に放射状の突起を備え、また磁
石は前記回転子鉄心の辺に当接する直線部と、外周部を
形成する円弧部とを備えた略蒲鉾形に形成され、前記磁
石の外周部には円筒状の非磁性スリーブが嵌着されてい
ることを特徴とするものである。
機は、回転軸に垂直な断面において、回転子鉄心は外周
部が多角形をなす複数の辺によって形成されるととも
に、前記多角形の各頂点に放射状の突起を備え、また磁
石は前記回転子鉄心の辺に当接する直線部と、外周部を
形成する円弧部とを備えた略蒲鉾形に形成され、前記磁
石の外周部には円筒状の非磁性スリーブが嵌着されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】また本発明においては、前記磁石の外周部
の曲率を前記スリーブの内径の曲率より大きく形成する
ものである。
の曲率を前記スリーブの内径の曲率より大きく形成する
ものである。
【0012】さらに本発明においては、インバータを介
して固定子の巻線に印加される電圧が、PAM波、もし
くは交流商用電源を全波整流したリンク電源を用いたP
WM波、もしくは交流商用電源を全波整流した後に昇圧
チョッパ回路を用いた能動形の力率改善回路を介したリ
ンク電源を用いたPWM波、もしくは前記各波の複合さ
れたものであることを特徴とする。
して固定子の巻線に印加される電圧が、PAM波、もし
くは交流商用電源を全波整流したリンク電源を用いたP
WM波、もしくは交流商用電源を全波整流した後に昇圧
チョッパ回路を用いた能動形の力率改善回路を介したリ
ンク電源を用いたPWM波、もしくは前記各波の複合さ
れたものであることを特徴とする。
【0013】
【作用】回転子鉄心を形成する多角形の各コーナー部分
が回転子の外周部に向けて突出するとともに、この部分
に放射状の突起を備えているため、q軸インダクタンス
が大きくなって突極比Lq/Ldが大きくなる。
が回転子の外周部に向けて突出するとともに、この部分
に放射状の突起を備えているため、q軸インダクタンス
が大きくなって突極比Lq/Ldが大きくなる。
【0014】また、回転子鉄心の外周部の辺上に磁石を
装着したとき、磁石の研削精度のばらつきにかかわらず
磁石の外周部が所定の円内に収まるため、スリーブとの
はめあいの設定が容易となる。
装着したとき、磁石の研削精度のばらつきにかかわらず
磁石の外周部が所定の円内に収まるため、スリーブとの
はめあいの設定が容易となる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示す回転子11aにおいて、1aは回転子鉄心で
あり、珪素鋼板を所定形状に打ち抜いた薄鉄板を軸方向
に多数積層し、薄鉄板相互を切り起こし突起によってか
しめる周知のクランプ手段等によって固定して形成され
ている。回転子鉄心1aの外周部は正方形をなす4つの
辺によって形成され、この正方形の各頂点部分には放射
状の突起18が一体に形成されている。また中央には軸
6が嵌入され、鉄心内を軸方向に貫通する4個のカシメ
ピン7によって、回転子の軸方向両端部に端板を固定し
ている。
図1に示す回転子11aにおいて、1aは回転子鉄心で
あり、珪素鋼板を所定形状に打ち抜いた薄鉄板を軸方向
に多数積層し、薄鉄板相互を切り起こし突起によってか
しめる周知のクランプ手段等によって固定して形成され
ている。回転子鉄心1aの外周部は正方形をなす4つの
辺によって形成され、この正方形の各頂点部分には放射
状の突起18が一体に形成されている。また中央には軸
6が嵌入され、鉄心内を軸方向に貫通する4個のカシメ
ピン7によって、回転子の軸方向両端部に端板を固定し
ている。
【0016】磁石2aは、回転子鉄心1aの外周部の辺
に当接する内側の直線部と、スリーブ3が嵌着される外
側の円弧部とを備えた略蒲鉾形断面に形成されており、
突起18によって位置決めされて回転子鉄心1aの外周
部に等配状に配置される。この磁石2aはフェライト系
磁石等が使用され、1個の磁石が1極を形成するように
周方向に隣接するものが互いに異極となるように着磁さ
れて界磁が形成される。蒲鉾形状は、ラジアル方向の厚
みが大きいために、磁束量が大きくできるとともに、減
磁耐力に優れるといった特長を有している。
に当接する内側の直線部と、スリーブ3が嵌着される外
側の円弧部とを備えた略蒲鉾形断面に形成されており、
突起18によって位置決めされて回転子鉄心1aの外周
部に等配状に配置される。この磁石2aはフェライト系
磁石等が使用され、1個の磁石が1極を形成するように
周方向に隣接するものが互いに異極となるように着磁さ
れて界磁が形成される。蒲鉾形状は、ラジアル方向の厚
みが大きいために、磁束量が大きくできるとともに、減
磁耐力に優れるといった特長を有している。
【0017】スリーブ3は、磁石2aの外周を覆って回
転時の遠心力から磁石2aを保護しており、引張強度及
び耐食性に優れ且つ非磁性体であることから、SUS3
04等のステンレス管が使用されている。このスリーブ
3は、磁石2aの外周円弧面に焼きばめ等のしまりばめ
手段によって嵌着されている。
転時の遠心力から磁石2aを保護しており、引張強度及
び耐食性に優れ且つ非磁性体であることから、SUS3
04等のステンレス管が使用されている。このスリーブ
3は、磁石2aの外周円弧面に焼きばめ等のしまりばめ
手段によって嵌着されている。
【0018】このように構成された回転子11aは、軸
6によって支持されて、図5及び図6の例と同様、エア
ギャップを介して固定子内周部と対向するように配置さ
れて永久磁石形電動機を構成する。この様子を図2に拡
大して示す。スリーブ3が非磁性体であることから、個
々の磁石2aにおけるN極とS極の磁束短絡は微量であ
り、磁石による磁束量Φが大きくなって(2)式に示し
た主磁束トルクT1が大きく構成される。
6によって支持されて、図5及び図6の例と同様、エア
ギャップを介して固定子内周部と対向するように配置さ
れて永久磁石形電動機を構成する。この様子を図2に拡
大して示す。スリーブ3が非磁性体であることから、個
々の磁石2aにおけるN極とS極の磁束短絡は微量であ
り、磁石による磁束量Φが大きくなって(2)式に示し
た主磁束トルクT1が大きく構成される。
【0019】一方、固定子の巻線16に通電することに
より、エアギャップ10を介して固定子磁束20が回転
子へ流出入するが、回転子鉄心1aを形成する4角形の
各コーナー部分19が各極の中央部と比べて回転子外周
部に向けて突出した形状となっているため、図5に示し
た円弧状の鉄心外周を有する回転子と異なり、Ld<L
qとなって逆突極機となっている。さらに上記コーナー
部分19には放射状の突起18を備えているため、固定
子磁束20が効率よく誘導されてq軸インダクタンスが
大きくなって突極比Lq/Ldが大きくなる。この結
果、リラクタンストルクを活用することができ、(3)
式に示したT2が大きく構成される。
より、エアギャップ10を介して固定子磁束20が回転
子へ流出入するが、回転子鉄心1aを形成する4角形の
各コーナー部分19が各極の中央部と比べて回転子外周
部に向けて突出した形状となっているため、図5に示し
た円弧状の鉄心外周を有する回転子と異なり、Ld<L
qとなって逆突極機となっている。さらに上記コーナー
部分19には放射状の突起18を備えているため、固定
子磁束20が効率よく誘導されてq軸インダクタンスが
大きくなって突極比Lq/Ldが大きくなる。この結
果、リラクタンストルクを活用することができ、(3)
式に示したT2が大きく構成される。
【0020】このように図2に示す電動機は主磁束トル
クT1が大きく、且つリラクタンストルクT2も兼ね備
えているため、これらが加算されたトルクTを大きくで
きる特長を有している。従って従来と同一トルクにて比
較すれば、電動機の銅損が減少して電動機効率を大きく
向上させることができる。
クT1が大きく、且つリラクタンストルクT2も兼ね備
えているため、これらが加算されたトルクTを大きくで
きる特長を有している。従って従来と同一トルクにて比
較すれば、電動機の銅損が減少して電動機効率を大きく
向上させることができる。
【0021】但し上記電動機においては、図5の例で説
明したように、スリーブ3に発生する渦電流損失が電動
機効率を低下させるために、飛躍的な効率改善にまで至
らないという課題が存在する。そこで、さらに本発明に
おいては、インバータを介して固定子巻線16に印加さ
れる電圧を、PAM波、もしくは交流商用電源を全波整
流したリンク電源を用いたPWM波、もしくは交流商用
電源を全波整流した後に昇圧チョッパ回路を用いた能動
形の力率改善回路を介したリンク電源を用いたPWM
波、もしくは前記各波の複合されたもので構成する。こ
の結果、従来の倍電圧整流したリンク電圧と比較して、
デュティ幅の広い電圧によって電動機が駆動されること
になり、固定子巻線16に印加される電圧に含まれる時
間高調波成分が格段に減少し、これによる渦電流損が減
少して上記電動機の構成上の特徴を生かしたさらなる高
効率の電動機とすることができる。
明したように、スリーブ3に発生する渦電流損失が電動
機効率を低下させるために、飛躍的な効率改善にまで至
らないという課題が存在する。そこで、さらに本発明に
おいては、インバータを介して固定子巻線16に印加さ
れる電圧を、PAM波、もしくは交流商用電源を全波整
流したリンク電源を用いたPWM波、もしくは交流商用
電源を全波整流した後に昇圧チョッパ回路を用いた能動
形の力率改善回路を介したリンク電源を用いたPWM
波、もしくは前記各波の複合されたもので構成する。こ
の結果、従来の倍電圧整流したリンク電圧と比較して、
デュティ幅の広い電圧によって電動機が駆動されること
になり、固定子巻線16に印加される電圧に含まれる時
間高調波成分が格段に減少し、これによる渦電流損が減
少して上記電動機の構成上の特徴を生かしたさらなる高
効率の電動機とすることができる。
【0022】また図1に示した回転子11aにおいて
は、蒲鉾形状の磁石2aの製造上の問題から、磁石2a
の外周部にスリーブ3を嵌着する際に以下に述べるよう
な障害が発生する。
は、蒲鉾形状の磁石2aの製造上の問題から、磁石2a
の外周部にスリーブ3を嵌着する際に以下に述べるよう
な障害が発生する。
【0023】周知のように、フェライトやネオジウム系
希土類等の磁石は、電動機に使用するに際して、最終工
程で研削による寸法調整を施して形成されている。即
ち、蒲鉾形状の磁石の場合、回転子鉄心に当接する内周
側の直線部と、スリーブに嵌着される外周側の円弧部と
は、先ず一方が研削されて、しかる後その研削面を基準
にして他方が研削されるようになっている。図4におい
て、実線で示す磁石M1の研削済みの外周側の円弧部を
基準として内周側の直線部を研削する場合、この研削型
内で磁石M1が角度A傾いて破線で示すM2のような状
態となると、研削ラインLによって磁石が研削されて、
格子状のハッチングにて示されるような磁石形状に仕上
がることになる。この仕上がった磁石は、ラインLを回
転子鉄心の外周部の辺に当接させて配置されるため、軸
心に中心を有する設計上の理想半径R1によって外周部
が形成されるべきところ、この外周部から突出する部分
Bが生じることになる。
希土類等の磁石は、電動機に使用するに際して、最終工
程で研削による寸法調整を施して形成されている。即
ち、蒲鉾形状の磁石の場合、回転子鉄心に当接する内周
側の直線部と、スリーブに嵌着される外周側の円弧部と
は、先ず一方が研削されて、しかる後その研削面を基準
にして他方が研削されるようになっている。図4におい
て、実線で示す磁石M1の研削済みの外周側の円弧部を
基準として内周側の直線部を研削する場合、この研削型
内で磁石M1が角度A傾いて破線で示すM2のような状
態となると、研削ラインLによって磁石が研削されて、
格子状のハッチングにて示されるような磁石形状に仕上
がることになる。この仕上がった磁石は、ラインLを回
転子鉄心の外周部の辺に当接させて配置されるため、軸
心に中心を有する設計上の理想半径R1によって外周部
が形成されるべきところ、この外周部から突出する部分
Bが生じることになる。
【0024】上記のような傾きを有した磁石の外周部に
スリーブをしまりばめによって嵌着しようとする場合、
突出部分Bによって嵌着不能となるケースが多発する。
このことを見込んで予めスリーブの内径を大きく設計す
ると、傾きを有しない正常な研削状態で磁石が仕上がる
場合もあるので、そのような場合にはスリーブの嵌合が
緩くなってしまい、スリーブ及び磁石がしっかりと固定
できなくなってしまう問題が発生する。
スリーブをしまりばめによって嵌着しようとする場合、
突出部分Bによって嵌着不能となるケースが多発する。
このことを見込んで予めスリーブの内径を大きく設計す
ると、傾きを有しない正常な研削状態で磁石が仕上がる
場合もあるので、そのような場合にはスリーブの嵌合が
緩くなってしまい、スリーブ及び磁石がしっかりと固定
できなくなってしまう問題が発生する。
【0025】上記問題点に鑑み、本発明においては、図
3に示すような磁石2dを採用する。図3において、R
1は軸心に中心を有する磁石外周部の設計上の理想円弧
の半径であり、スリーブ内径が嵌着される円弧面であ
る。磁石2dの外周部の円弧面の半径R2は、上記半径
R1よりも曲率が大きく形成されている。この結果、磁
石2dの理想円弧面とスリーブ内周部とは磁石2dの中
央部分で当接し、両端部において離間することになる。
従って、図4に示したように研削ラインLが傾いて研削
された場合であっても、ラインLを回転子鉄心の外周部
の辺に当接させて配置したとき、理想外周R1から磁石
2dが突出することがない。尚、この磁石2dの外周部
の円弧面は、全外周を同一曲率で形成する必要はなく、
適宜部分的に曲率を変更して形成しても構わない。
3に示すような磁石2dを採用する。図3において、R
1は軸心に中心を有する磁石外周部の設計上の理想円弧
の半径であり、スリーブ内径が嵌着される円弧面であ
る。磁石2dの外周部の円弧面の半径R2は、上記半径
R1よりも曲率が大きく形成されている。この結果、磁
石2dの理想円弧面とスリーブ内周部とは磁石2dの中
央部分で当接し、両端部において離間することになる。
従って、図4に示したように研削ラインLが傾いて研削
された場合であっても、ラインLを回転子鉄心の外周部
の辺に当接させて配置したとき、理想外周R1から磁石
2dが突出することがない。尚、この磁石2dの外周部
の円弧面は、全外周を同一曲率で形成する必要はなく、
適宜部分的に曲率を変更して形成しても構わない。
【0026】また上記図3に示す構成の特徴として、前
述のように磁石2dの円弧面とスリーブ内径の円弧面と
の当接部分が減少するため、この当接部分のしめしろが
多少大きくなっても焼きばめや圧入に支障が生じること
がない。このため磁石やスリーブの仕上げ寸法の公差が
緩和されるといった特長も有している。
述のように磁石2dの円弧面とスリーブ内径の円弧面と
の当接部分が減少するため、この当接部分のしめしろが
多少大きくなっても焼きばめや圧入に支障が生じること
がない。このため磁石やスリーブの仕上げ寸法の公差が
緩和されるといった特長も有している。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、磁石の外周部が非磁性
体となっているため、磁石による磁束量が大きくなって
主磁束トルク成分が大きく構成され、同時に回転子鉄心
を形成する多角形の各コーナー部分が回転子の外周部に
向けて突出するとともに、この部分に放射状の突起を備
えているため、q軸インダクタンスが大きくなってリラ
クタンストルク成分も兼ね備えたものとなる。従って、
電動機のトルクを大きくすることができ、同一トルク基
準で比較すれば、電動機の銅損が減少して電動機効率を
大きく向上させることができる。
体となっているため、磁石による磁束量が大きくなって
主磁束トルク成分が大きく構成され、同時に回転子鉄心
を形成する多角形の各コーナー部分が回転子の外周部に
向けて突出するとともに、この部分に放射状の突起を備
えているため、q軸インダクタンスが大きくなってリラ
クタンストルク成分も兼ね備えたものとなる。従って、
電動機のトルクを大きくすることができ、同一トルク基
準で比較すれば、電動機の銅損が減少して電動機効率を
大きく向上させることができる。
【0028】また、磁石の外周部の曲率をスリーブの内
径の曲率よりも大きくしたことにより、回転子鉄心の外
周部の辺上に磁石を装着したとき、磁石の研削精度のば
らつきにかかわらず磁石の外周部が所定の円内に収まっ
てスリーブとのはめあいの不良がなく、また仕上げ寸法
の公差が緩和されてはめあいの設定が容易となる。
径の曲率よりも大きくしたことにより、回転子鉄心の外
周部の辺上に磁石を装着したとき、磁石の研削精度のば
らつきにかかわらず磁石の外周部が所定の円内に収まっ
てスリーブとのはめあいの不良がなく、また仕上げ寸法
の公差が緩和されてはめあいの設定が容易となる。
【0029】さらに本発明においては、インバータを介
して固定子巻線に印加される電圧を、PAM波、もしく
は交流商用電源を全波整流したリンク電源を用いたPW
M波、もしくは交流商用電源を全波整流した後に昇圧チ
ョッパ回路を用いた能動形の力率改善回路を介したリン
ク電源を用いたPWM波、もしくは前記各波の複合され
たもので構成することにより、デュティ幅の広い時間高
調波成分の少ない電圧によって電動機が駆動されること
になり、渦電流損が減少してさらなる高効率の電動機と
することができる。
して固定子巻線に印加される電圧を、PAM波、もしく
は交流商用電源を全波整流したリンク電源を用いたPW
M波、もしくは交流商用電源を全波整流した後に昇圧チ
ョッパ回路を用いた能動形の力率改善回路を介したリン
ク電源を用いたPWM波、もしくは前記各波の複合され
たもので構成することにより、デュティ幅の広い時間高
調波成分の少ない電圧によって電動機が駆動されること
になり、渦電流損が減少してさらなる高効率の電動機と
することができる。
【図1】本発明の実施例を示す電動機の回転子の平面断
面図。
面図。
【図2】図1の回転子を備えた電動機の要部を拡大して
示す平面断面図。
示す平面断面図。
【図3】本発明における永久磁石の平面説明図。
【図4】永久磁石の研削加工の例を示す説明図。
【図5】従来例を示す電動機の平面断面図。
【図6】図5の電動機の正面断面図。
【図7】別の従来例を示す電動機の回転子の平面断面
図。
図。
【符号の説明】 1a,1b,1c…回転子鉄心、2a,2b,2c,2
d…永久磁石、3…スリーブ、6…軸、10…エアギャ
ップ、11a,11b,11c…回転子、12…固定
子、13…固定子鉄心、16…巻線、18…突起。
d…永久磁石、3…スリーブ、6…軸、10…エアギャ
ップ、11a,11b,11c…回転子、12…固定
子、13…固定子鉄心、16…巻線、18…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光彦 名古屋市瑞穂区新開町11−9 シティコー ポ新開405 (72)発明者 金子 清一 三重県桑名郡木曽岬町栄68−4
Claims (3)
- 【請求項1】 固定子鉄心に複数相の巻線を備えた固定
子の内側に、回転子鉄心に複数個の永久磁石を装着した
回転子を対向配置し、インバータを介して前記巻線に通
電することにより前記回転子を回転駆動するように構成
した永久磁石形電動機において、回転軸に垂直な断面に
おいて、前記回転子鉄心は外周部が多角形をなす複数の
辺によって形成されるとともに、前記多角形の各頂点に
放射状の突起を備え、また前記永久磁石は前記回転子鉄
心の辺に当接する直線部と、外周部を形成する円弧部と
を備えた略蒲鉾形に形成され、前記永久磁石の外周部に
は円筒状の非磁性スリーブが嵌着されていることを特徴
とする永久磁石形電動機。 - 【請求項2】 前記永久磁石の外周部の曲率を前記スリ
ーブの内径の曲率より大きくしたことを特徴とする請求
項1記載の永久磁石形電動機。 - 【請求項3】 前記インバータを介して前記巻線に印加
される電圧が、PAM波、もしくは交流商用電源を全波
整流したリンク電源を用いたPWM波、もしくは交流商
用電源を全波整流した後に昇圧チョッパ回路を用いた能
動形の力率改善回路を介したリンク電源を用いたPWM
波、もしくは前記各波の複合されたものであることを特
徴とする請求項1または2記載の永久磁石形電動機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10143600A JPH11299150A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 永久磁石形電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10143600A JPH11299150A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 永久磁石形電動機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11299150A true JPH11299150A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=15342503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10143600A Pending JPH11299150A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 永久磁石形電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11299150A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001178037A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-29 | Hitachi Ltd | 永久磁石式回転電機 |
| JP2002044921A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | 交流発電機 |
| JP2009136131A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Jtekt Corp | ブラシレスモータのセンサレス制御装置 |
| CN101924445A (zh) * | 2010-09-01 | 2010-12-22 | 哈尔滨工业大学 | 宽弱磁调速范围的永磁同步电机 |
| JP2012522485A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | ワールプール・エシ・ア | 同期電動機および誘導電動機として動作可能な電動機 |
| CN106602747A (zh) * | 2015-10-15 | 2017-04-26 | 赵洪虎 | 无磁阻发电机 |
| KR20210065411A (ko) * | 2019-11-27 | 2021-06-04 | 엘지전자 주식회사 | 영구자석 매립형 모터의 회전자 구조체 및 이를 포함하는 영구자석 매립형 모터 |
| JP2023150550A (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-16 | 愛三工業株式会社 | ロータ |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10143600A patent/JPH11299150A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001178037A (ja) * | 1999-12-14 | 2001-06-29 | Hitachi Ltd | 永久磁石式回転電機 |
| JP2002044921A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | 交流発電機 |
| JP2009136131A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Jtekt Corp | ブラシレスモータのセンサレス制御装置 |
| JP2012522485A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | ワールプール・エシ・ア | 同期電動機および誘導電動機として動作可能な電動機 |
| CN101924445A (zh) * | 2010-09-01 | 2010-12-22 | 哈尔滨工业大学 | 宽弱磁调速范围的永磁同步电机 |
| CN106602747A (zh) * | 2015-10-15 | 2017-04-26 | 赵洪虎 | 无磁阻发电机 |
| KR20210065411A (ko) * | 2019-11-27 | 2021-06-04 | 엘지전자 주식회사 | 영구자석 매립형 모터의 회전자 구조체 및 이를 포함하는 영구자석 매립형 모터 |
| JP2023150550A (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-16 | 愛三工業株式会社 | ロータ |
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