JPH11299861A - シリンジの保持装置 - Google Patents

シリンジの保持装置

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JPH11299861A
JPH11299861A JP10112508A JP11250898A JPH11299861A JP H11299861 A JPH11299861 A JP H11299861A JP 10112508 A JP10112508 A JP 10112508A JP 11250898 A JP11250898 A JP 11250898A JP H11299861 A JPH11299861 A JP H11299861A
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Masataka Murahama
政貴 村浜
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリンジ4の保持装置1は、複数の凹部
5Aにシリンジ4を吊下げて保持する支持部材5と、こ
の支持部材5からシリンジ4が脱落するのを防止する挟
持手段6とを備えている。挟持手段6は、下端部17a
が円錐形となったセンタリング部材17を備えている。
また、各凹部5Aの端面は、下方側が縮径されるテーパ
状の形成されている。支持部材5の凹部5Aにシリンジ
4を吊下げた状態において、シリンジ4の内周部上端に
センタリング部材17の下端部17aを上方側から係合
させる。これによって、シリンジ4のつば部4cの厚さ
や下面の向きにばらつきがあっても、横一列分のシリン
ジ4が同一方向に向きを揃えられる。 【効果】 保持装置1によって保持した横一列分のシリ
ンジ4を、箱の横一列分の挿入孔に円滑に挿入すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンジの保持装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横一列分の複数のシリンジを保持
して箱内に収納し、あるいは箱内に収納したシリンジを
取り出す保持装置は知られている。このような従来の保
持装置は、図10および図11に示すように、横一直線
上の所定間隔ごとに形成した複数の凹部5Aを有し、こ
れらの凹部5Aにシリンジ4を吊下げて保持する支持部
材5と、この支持部材5の上方側に昇降可能に設けられ
て、支持部材5に保持したシリンジ4を上方側から押え
て、シリンジが凹部から脱落するのを防止する挟持手段
6とを備えている。このような従来の装置では、箱内に
収納したシリンジを次のように取り出すようにしてい
る。すなわち、支持部材5の凹部5Aを箱内の横一列分
のシリンジの本体部4aに係合させてからつば部4cを
支持し、その後、挟持手段6を下降させてつば部を挟持
し、その状態において保持装置全体を上昇させて外の位
置に移動させる。このようにして、箱内に収納した横一
列分のシリンジを順次保持装置によって保持して抜き取
るようにしている。これに対して、箱内にシリンジを挿
入する場合には、次のように処理している。すなわち、
先ず、支持部材5の凹部5Aに横一列分のシリンジ4を
吊下げてから、挟持手段6によってシリンジのつば部を
挟持して脱落を防止する。この状態において、保持装置
1全体を箱の上方位置まで移動させ、その後、保持装置
全体を下降させて、保持装置に保持した横一列分のシリ
ンジを箱の横一列分の挿入孔に挿入してから保持装置に
よるシリンジの保持状態を解放する。このようにして、
箱側の多数の挿入孔に横一列分ごとのシリンジを挿入し
て収納させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保持装置に
よって保持されるシリンジは、つば部の厚さにばらつき
があり、しかも、つば部の下面はシリンジの軸心に対し
て直交して形成されていないものがあった。そのため、
図11に示すように、箱内に収納するために保持装置に
よって横一列分のシリンジ4を保持した際に、各シリン
ジの軸心が横一直線上に揃わなかったり、保持装置の前
後方向において各シリンジ4の保持位置にばらつきが生
じることがあった。このような状態において、保持装置
に保持した全てのシリンジを箱側の横一列分の挿入孔に
円滑に挿入するのは困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、所定位置に形成した凹部に、上端につば部を
有するシリンジを吊下げて保持する支持部材と、この支
持部材の上方側に昇降可能に設けられて、支持部材に保
持したシリンジを上方側から押えて、シリンジが凹部か
ら脱落するのを防止する挟持手段とを備えたシリンジの
保持装置において、上記挟持手段は、支持部材の凹部の
上方位置に配置されて下方側が縮径する円錐状のセンタ
リング部材を備え、上記支持部材に保持されたシリンジ
の上端開口内周部に上方側からセンタリング部材を係合
させて、支持部材に保持したシリンジの位置を揃えるよ
うにしたものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、支持部材に保持した
各シリンジは、その位置を揃えられる。これにより、保
持装置によって箱内にシリンジを収納する場合に、保持
装置に保持したシリンジのつば部の厚さやつば部の下面
の向きにばらつきがあっても、保持装置に保持したシリ
ンジを箱側の挿入孔に円滑に挿入することができる。し
たがって、シリンジのつば部の厚さ等にばらつきがあっ
ても、シリンジを箱内に円滑に収納することができる。
【0006】
【実施例】以下、図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、1はシリンジ4を着脱自在に保持す
る保持装置である。この保持装置1は、ロボットのアー
ム2の先端に取り付けてあり、このアーム2によって所
要位置に移動されて箱3内にシリンジ4を収納する一
方、箱3内に収納されたシリンジ4を取り出すことがで
きるようになっている。図2に簡略化した分解斜視図で
示すように、保持装置1は、横一列分のシリンジ4を吊
下げて保持する支持部材5と、この支持部材5の上方側
に昇降自在に設けた挟持手段6とを備えている。この保
持装置1によって、箱3内に収納されたシリンジ4を横
一列分づつ順次取り出すことができるとともに、横一列
分づつのシリンジ4を順次箱3内に収納できるようにな
っている。
【0007】図3に示すように、保持装置1によって保
持されるシリンジ4は、円筒状の本体部4aの一端(下
端)に、注射針が取り付けられる小径部4bを備えると
ともに、本体部4aの他端(上端)の外周部につば部4
cを備えている。この図3に示すように、本実施例で
は、下端となる小径部4bに栓7を取り付けてから本体
部4a内に薬液8を充填し、その後、本体部4a内に中
栓11を嵌合した状態のシリンジ4を、保持装置1によ
って箱3に収納し、あるいは箱3から取り出すようにし
ている。図1に示すように、箱3は上方側が開口されて
おり、その内部にシリンジ4を立てた状態で保持するト
レイ12を備えている。トレイ12には縦横複数列に所
定間隔で多数の挿入孔12aを形成している。挿入孔1
2aは下方側が縮径する有底のテーパ孔から構成してい
る。挿入孔12aは、横一列分で合計18個形成してい
る。後述するように、保持装置1で保持した横一列分1
8本のシリンジ4ごとに、箱3の横一列分の挿入孔12
aにシリンジ4が挿入されるようになっている。また、
保持装置1によって横一列分の挿入孔12aに保持した
18本のシリンジ4ごとに、箱3のトレイ12から取り
出されるようになっている。
【0008】図1に示すように、保持装置1は、上記ロ
ボットのアーム2の先端に鉛直下方にむけて連結した板
状部材13を備えており、その板状部材13の下端部に
支持部材5を水平に連結している。アーム2は、支持部
材5を水平に維持して保持装置1全体を所要位置に移動
させるように構成されている。図4にも示すように、支
持部材5は細長い板状部材からなり、その前面には、長
手方向において所定のピッチpで半円形の凹部5Aを形
成している。本実施例では、支持部材5の長手方向に1
8個の凹部5Aを形成している。この支持部材5の各凹
部5Aにシリンジ4の本体部4aの外周面を係合させ、
かつ、つば部4cを支持部材5の上面に支持することに
よって、横一列分で合計18本のシリンジ4を支持部材
5に吊下げて保持することができる。また、支持部材5
における凹部5Aを形成した前面の底部側は、長手方向
全域にわたって大きく面取りしている(図1、図6参
照)。このように前面の底部を面取りしたことにより、
前端部5Bの肉厚を薄くしてあり、これによって、箱3
内のシリンジ4に上記凹部5Aを係合させる際に、この
前端部5Bがシリンジ4のつば部4cを下方側から掬い
上げ易くなるようにしている。
【0009】さらに、図4から図7に示すように、支持
部材5の各凹部5Aの端面は、上方側が拡径するテーパ
面に形成している。これによって凹部5Aの下端縁部5
aの周方向における中央部は、上端縁部5bのそれより
も前面側に位置している(図6、図7)。後に詳述する
が、このように凹部5Aを下方側が小径となるテーパ面
とすることによって、シリンジ4のつば部4cの厚さ等
に製造誤差があっても、支障なくシリンジ4を吊下げて
軸心が同一方向となるように保持することができる。次
に、図1ないし図2に示すように、挟持手段6は、板状
部材13に鉛直下方にむけて取り付けたエアシリンダ1
4と、このエアシリンダ14のピストンの下端部に連結
した上下一対の板状部材15,16と、これらの間に挟
み込まれて下端部を板状部材16よりも下方に突出させ
た複数のセンタリング部材17とを備えている。上方側
の板状部材15は、その長手方向の中央部をエアシリン
ダ14のピストンに水平となるように連結されている。
【0010】また、下方側の板状部材16の大きさは上
方側の板状部材15と同一寸法に設定しているが、板状
部材16の長手方向に、支持部材5の凹部5Aを設けた
ピッチpと同じピッチで18個の貫通孔16aを穿設し
ている。センタリング部材17は、下方側を小径部とし
てあり、かつ、小径部から連続する下端部は、下方側が
縮径する円錐状に形成している。このセンタリング部材
17の上方側の端部には円形のゴムを一体に張り付けて
あり、センタリング部材17の小径部を、上記板状部材
の貫通孔16aに上方側から嵌合させるとともに、小径
部の隣接上方の段部端面を板状部材16の上面に当接さ
せている。これにより、センタリング部材17の下端部
となる円錐部17aが下方側の板状部材16の底面より
下方に突出した状態となっている。そして、この様に貫
通孔16aに嵌合させたセンタリング部材17の上面
(ゴム)を下方側から上方側の板状部材の底面に重合さ
せ、その状態における上下の板状部材15,16を複数
の連結ボルト18によって連結している。これによっ
て、両板状部材15,16とセンタリング部材17が一
体に連結されており、各センタリング部材17の下端と
なる円錐部17aは、下方側の板状部材16よりも下方
に突出した状態となっている。そして、これらのセンタ
リング部材17は、上記支持部材5の凹部5Aの上方位
置に支持されている。
【0011】また、本実施例では、図7に示すように、
センタリング部材17と凹部5Aとの位置関係を次のよ
うに設定している。すなわち、各センタリング部材17
の軸心C1を、それらの下方側となる支持部材5の凹部
5Aの仮想の中心C2の位置よりも、後端側(図7の右
方側)へ僅かに位置をずらして各センタリング部材17
を配置している。上記エアシリンダ14が所要量だけ昇
降されると、両板状部材15,16およびセンタリング
部材17が所要量だけ昇降されるようになっている。両
板状部材15,16およびセンタリング部材17を図1
に実線で示した上昇端位置に位置させた状態において、
支持部材5の各凹部5Aにシリンジ4を吊下げてからエ
アシリンダ14によって両板状部材15,16およびセ
ンタリング部材17を所要量だけ下降させる。これによ
り、センタリング部材17における円錐部17aが、シ
リンジ4の本体部4aの上端内周部に上方側から係合す
る(図6参照)。これによって、支持部材5の凹部5A
に保持した18本のシリンジ4は、その軸心がセンタリ
ング部材17によって一斉に同一方向を向くように揃え
られる。また、センタリング部材17における円錐部1
7aを各シリンジ4の上端内周部に上方側から係合させ
ることにより、シリンジ4のつば部4cをセンタリング
部材17(円錐部17a)と支持部材5の上面とによっ
て上下から挟持して、シリンジ4が凹部5Aから脱落し
ないようにしている。
【0012】上述したように、本実施例では、シリンジ
4を支持部材5の凹部5Aに吊下げた状態から、センタ
リング部材17の下端部をシリンジ4に係合させること
により、各シリンジ4のつば部4cを挟持しているの
で、支持部材5の全ての凹部5Aに保持した横一列分の
シリンジ4は、軸心が同一方向を向けられ、かつ横一直
線上に位置するように向きを揃えられる。この点に付い
て、より詳細に説明すると、図8ないし図9に示すよう
に、現在使用しているシリンジ4は、次のようにしてつ
ば部を4cを形成している。先ず、軸心が水平となるよ
うに支持したシリンジ4の本体部4aの一端を加熱し
(図8)、その後にその加熱部分を、鉛直方向に支持し
た当接部材21の平坦面に圧接させる(図9)。これに
より、当接部材21に圧接された箇所が拡径されて、つ
ば部4cが形成される。このようにしてシリンジ4のつ
ば部4cを形成しているので、製造後のシリンジ4のつ
ば部4cは、その上面4c’がシリンジ4(本体部4
a)の軸心と正確に直交している。これに対して、つば
部4cの下面4c’’は、シリンジ4(本体部4a)の
軸心と正確に直交しているとは限らない。しかも、つば
部4cの厚さにもばらつきが発生する。
【0013】このように、つば部4cの厚さに寸法誤差
があり、かつ、つば部4cの下面4c’’が軸心に対し
て直交していないシリンジ4は、図10ないし図11に
示した従来の保持装置1によって保持した際に、横一列
分のシリンジ4が横一直線上に揃わないことがあった。
すなわち図10ないし図11に示すように、従来の保持
装置1では、下方側の支持部材5に設ける凹部5Aは、
単に半円形に切り欠いてあるだけでテーパ面となっては
いなかった。このような凹部5Aにシリンジ4を係合さ
せ、つば部4cを挟持手段6の板状部材によって上方か
ら押圧して挟持するようにしていたものである。このよ
うな従来の保持装置1によって、つば部4cの厚さやつ
ば部の下面の向きにばらつきがある横一列分のシリンジ
4を保持すると、図11に示すように、シリンジ4の軸
心がばらついて横一直線上に揃わないことがあった。そ
して、この状態で、保持装置1に保持した横一列分のシ
リンジ4を箱3の横一列分の挿入孔に挿入しようとする
と、すべてのシリンジ4を箱3の横一列分の挿入孔に円
滑に挿入することができない。つまり、従来の装置で
は、つば部4cの厚さのばらつき等が原因で保持装置1
に保持した全てのシリンジを箱3内に円滑に収納できな
いことがあった。
【0014】これに対して、本実施例では、上記挟持手
段6はセンタリング部材17を備えており、また支持部
材5の凹部5Aをテーパ面としているので、シリンジ4
のつば部4cの厚さや、それらの下面4c’’の向きに
ずれがあったとしても、保持装置1に保持した横一列分
の全てのシリンジ4のの軸心を同一方向に向きを揃える
ことができる。つまり、図6に示すように、凹部5Aに
支持したシリンジ4が、そのつば部4cにおける左方側
の厚さが薄いような場合には、シリンジ4の本体部4a
の内周部上端にセンタリング部材17の円錐部17aが
係合した時に、シリンジ4全体が矢印方向に傾斜されよ
うとする。これとは逆に、シリンジ4のつば部4cの厚
さが、左方側よりも右方側が薄い場合には、シリンジ4
の本体部4aが図6の場合とは逆方向に傾斜されようと
する。
【0015】ここで、本実施例では、図7に示すよう
に、センタリング部材17の軸心C1を、支持部材5の
凹部5Aの仮想の中心C2の位置よりも、後端側(図7
の右方側)にわずかに位置をずらしてあるので、上述し
たようなつば部4aの厚さのばらつき等を吸収して、横
一列分のシリンジ4の軸心を同一方向にそろえることが
できる。すなわち、図7に示すように、センタリング部
材17の円錐部17aがシリンジ4の内周部上端開口に
上方側から係合した時に、シリンジ4の本体部4aの外
周面が凹部5Aの下方の縁部5aに圧接されることにな
る。シリンジ4の本体部4aは、シリンジ4の他の部分
に比較して製造誤差が最も小さい箇所なので、センタリ
ング部材17の円錐部17aがシリンジ4の内周部上端
開口に係合することにより、保持装置1に保持したすべ
てのシリンジ4は、下端部がつば部4cよりも、支持部
材5の前方側(左方側)にずれた方向にわずかに傾斜
し、その傾斜状態で横一直線上の位置に位置する。つま
り、すべてのシリンジ4の軸心が同一方向にそろえられ
る。これにより、保持装置1で横一列分のシリンジ4を
保持して、箱3内のトレイ12の横一列分の貫通孔16
a内にリンジ4を円滑に挿入することができる。このよ
うに本実施例では、シリンジ4のつば部4cの厚さやつ
ば部の下面の向きにばらつきがあっても、保持装置1に
よって横一列分ごとのシリンジ4を保持して円滑に箱3
内に収納することができる様になっている。
【0016】(作動説明)以上のように構成した保持装
置1によって、箱3内にシリンジ4を収納する場合の作
動を説明する。先ず、図1に示すように、保持装置1の
挟持手段6が上昇位置にある状態において、下方側の支
持部材5の全ての凹部5Aにシリンジ4を支持させる。
この後、エアシリンダ14によってセンタリング部材1
7を下降させて、センタリング部材17の円錐部17a
をシリンジ4の本体部4aの上端内周部に係合させる。
これによって、各シリンジ4のつば部4cの厚さやつば
部4cの下面の向きにばらつきがあっても、保持装置1
に保持した18本のシリンジ4は、軸心が同一方向とな
るように方向が揃えられる(図7)。この後、アーム2
によって保持装置1全体が、箱3の上方における横一列
分の挿入孔12aの直上の位置まで移動される。次に、
アーム2によって保持装置1全体が所要量だけ下降され
るので、保持装置1に保持した横一列分のシリンジ4の
下端部となる栓7が、挿入孔12a内に少し挿入される
(図12参照)。この状態において、エアシリンダ14
によってセンタリング部材17を所定量だけ上昇させ
て、センタリング部材17の円錐部17aをシリンジ4
の内周部上端から離隔させる(図12)。
【0017】この後、アーム2によって保持装置1全体
をさらに所要量だけ下降させるので、シリンジ4の本体
部4aの略全域が挿入孔12a内に円滑に挿入される。
この後、アーム2によって保持装置1全体が図12にお
ける右方側に後退されるので、支持部材5の凹部5Aが
シリンジ4から完全に離隔する。これによって、横一列
の挿入孔12aに18本のシリンジ4が挿入されたこと
になる(図1参照)。この後、上述した作動を繰り返す
ことにより、保持装置1に保持した横一列分のシリンジ
4が順次、箱3の横一列分の挿入孔12aに挿入され
る。本実施例では、保持装置1に横一列分のシリンジ4
を保持した際に、シリンジの軸心は同一方向となるよう
に向きを揃えられるので、シリンジ4のつば部4cの厚
さや下面の向きにばらつきがあっても、保持装置1によ
って箱3内の挿入孔12aにシリンジ4を円滑に挿入す
ることができる。しかも、シリンジ4の下端部を挿入孔
12aに少し挿入されてから、センタリング部材17を
シリンジ4から離隔させ、その後に、保持装置1全体を
下降させるので、シリンジ4の下端部(栓7)が何らか
の原因で挿入孔12aの一部に当接したような場合であ
っても、シリンジ4が凹部5Aに対して上昇できるの
で、シリンジ4の損傷を防止できる。
【0018】次に、挿入孔12aにシリンジ4を収納し
た箱3から保持装置1によって取り出す場合には、上述
した収納時とは逆の作動工程によって処理する。すなわ
ち、図13に示すように、センタリング部材17を上昇
端位置に上昇させた状態において、箱3内の横一列分の
シリンジ4の近接上方位置に保持装置1を位置させる。
この後、保持装置1を水平方向に所要量だけ移動させて
箱3内の横一列分のシリンジ4に支持部材5の凹部5A
を係合させる。図13に示すように、本実施例では、保
持装置1を水平方向に移動させる時に、支持部材5の前
端部5Bが後方側よりも下方となるように僅かに傾斜さ
せるようにしている。支持部材5の前面の底部は面取り
してあるので、凹部5Aがシリンジ4の外周部に円滑に
係合するとともに、つば部4cの下方側に確実に挿入さ
れるようになっている。この後、保持装置1の支持部材
5が水平に戻されつつ、保持装置1が僅かに上昇され
る。これにより、つば部4cが凹部5Aの周囲の上面に
よって支持され、挿入孔12a内で吊下げられた状態と
なる。この後、エアシリンダ14によってセンタリング
部材17が下降されて、その円錐部17aがシリンジ4
の本体部4aの内周部の上端に上方側から係合する(図
7)。この後、保持装置1が所要量だけ上昇されるの
で、シリンジ4は挿入孔12aから完全に抜き取られ
る。次に、保持装置1が水平方向に移動されて図示しな
い排出位置において、センタリング部材17を上昇させ
てからシリンジ4の保持状態を解放する。以下、保持装
置1は、箱3内のシリンジ4を横一列分ごとに上述した
要領で抜き取る様になっている。
【0019】このように本実施例では、つば部4cの厚
さやつば部4cの下面の向きのばらつき等があっても、
横一列分のシリンジ4を順次円滑に箱3内の挿入孔12
aに挿入することができる。また、横一列分のシリンジ
4を順次箱3内から円滑に取り出すことができる。さら
に、本実施例の保持装置1は、鉛直下方に向けたエアシ
リンダ14によってセンタリング部材17を下降させ
て、センタリング部材17の円錐部17aと支持部材の
上面とによってつば部4cを挟持するので、図10ない
し図11に示した従来に比較して、つば部4cを強い押
圧力で挟持することができる。また、図10ないし図1
1に示した従来の装置における挟持手段に比較して、本
実施例においては、挟持手段6の構成を簡略化すること
ができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シリン
ジのつば部の厚さ等にばらつきがあっても、シリンジを
箱内に円滑に収納することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1に示した保持装置の要部を簡略化した分解
斜視図
【図3】シリンジの断面図
【図4】図1の要部の平面図
【図5】図4の要部の斜視図
【図6】図1の装置によってシリンジを保持した状態を
示す断面図
【図7】図1の装置によってシリンジを保持した状態を
示す断面図
【図8】シリンジのつば部の成形工程を示す図
【図9】シリンジのつば部の成形工程を示す図
【図10】従来技術を示す斜視図
【図11】図11に示した従来の装置の断面図
【図12】図1に示した装置によってシリンジを箱に収
納する時の状態を示す断面図
【図13】図1に示した装置によって箱からシリンジを
取り出す時の状態を示す断面図
【符号の説明】 1 保持装置 3 箱 4 シリンジ 4a 本体
部 4c つば部 5 支持部
材 5A 凹部 6 挟持手
段 17 センタリング部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に形成した凹部に、上端につば
    部を有するシリンジを吊下げて保持する支持部材と、こ
    の支持部材の上方側に昇降可能に設けられて、支持部材
    に保持したシリンジを上方側から押えて、シリンジが凹
    部から脱落するのを防止する挟持手段とを備えたシリン
    ジの保持装置において、 上記挟持手段は、支持部材の凹部の上方位置に配置され
    て下方側が縮径する円錐状のセンタリング部材を備え、 上記支持部材に保持されたシリンジの上端開口内周部に
    上方側からセンタリング部材を係合させて、支持部材に
    保持したシリンジの位置を揃えることを特徴とするシリ
    ンジの保持装置。
  2. 【請求項2】 上記支持部材の凹部は半円形に形成され
    ており、その内周端面は下方側が縮径するテーパ状に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリン
    ジの保持装置。
  3. 【請求項3】 上記センタリング部材の軸心は、上記支
    持部材の半円形の凹部における円弧の仮想の中心の位置
    に対して、支持部材の後方側に位置をずらして配置され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のシリンジの保
    持装置。
  4. 【請求項4】 上記凹部を形成した支持部材の前面の底
    部は、長手方向全域にわたって面取りされていることを
    特徴とする請求項1から請求項3のそれぞれに記載のシ
    リンジの保持装置。
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