JPH11300558A - 移動テーブル装置 - Google Patents

移動テーブル装置

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Publication number
JPH11300558A
JPH11300558A JP10518298A JP10518298A JPH11300558A JP H11300558 A JPH11300558 A JP H11300558A JP 10518298 A JP10518298 A JP 10518298A JP 10518298 A JP10518298 A JP 10518298A JP H11300558 A JPH11300558 A JP H11300558A
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JP
Japan
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moving
moving table
guide mechanism
along
biaxial
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10518298A
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English (en)
Inventor
Junichi Sakai
淳一 坂井
Yoichi Fukazawa
陽一 深沢
Satoshi Okamura
諭 岡村
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所定角度だけ回転させた後に平行に移動させ
る動作を、簡単な制御で行うことができると共に、回転
中心を二軸方向に沿って直線状に移動させることが容易
に可能であり、しかも、移動テーブルを一軸方向に沿っ
て大きく移動させるテーブル装置を提供する。 【解決手段】 移動テーブルを回転自在に支持する複数
の二軸案内機構41 、42 、43 、44 、45 と、二軸
案内機構4のテーブル基盤2側の移動部材を、第1の軸
方向に沿って駆動する駆動手段5と、駆動手段5によっ
て駆動される二軸案内機構4の移動テーブル3側の移動
部材を、テーブル基盤2側の移動部材に対して第2の軸
方向に沿って駆動する第2の駆動手段6と、二軸案内機
構4のテーブル基盤2側の移動部材を、第1の駆動手段
5によって駆動される二軸案内機構4のテーブル基盤2
側の移動部材に対して、第1の軸方向に沿って駆動する
第3の駆動手段7と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密印刷機械や精
密加工機械、あるいは精密製造機械等に使用される移動
テーブル装置に係り、特に、テーブル基盤に対して移動
テーブルを、互いに交差する二軸方向に沿って移動可能
に、かつ二軸が形成する平面に対して直交する軸を中心
にして回動可能に取り付けてなる移動テーブル装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記精密印刷機械や精密加工機
械、あるいは精密製造機械等に使用される移動テーブル
装置としては、テーブル基盤に対して移動テーブルを、
互いに交差する二軸方向に沿って移動可能に取り付けて
なる、所謂XYテーブルが多く用いられている。このX
Yテーブルは、移動テーブル上に載置されたワークを、
X軸とY軸の二軸方向に沿って各々移動させるものであ
るが、精密印刷機械等においては、移動テーブル上に載
置された印刷用のワークを、二軸方向に沿って移動させ
るのみならず、当該二軸が形成する平面に対して直交す
る軸を中心にして回動させる動作が必要となる場合があ
る。
【0003】そこで、上記精密印刷機械等において使用
される移動テーブル装置としては、テーブル基盤に対し
て移動テーブルを、互いに交差する二軸方向に沿って移
動可能であるのみならず、二軸が形成する平面に対して
直交する軸を中心にして回動可能に取り付けてなる、い
わゆる”XYθテーブル”と呼ばれる装置が使用されて
いる。
【0004】このXYθテーブルに関する技術として
は、例えば、特開平8−99243号公報や特開平1−
240246号公報、特開平1−242989号公報、
特開平4−210347号公報、特開平8−21117
3号公報、特開平8−252733号公報、特開平9−
42405号公報、特開平9−155666号公報、特
開平9−216138号公報等、あるいは、実用新案掲
載公報第2515316号や特開平4−354637号
公報、特開平6−31563号公報等、更に特開平7−
219636号公報や特開平5−77125号公報、特
開平4−2435号公報、特開平3−56895号公
報、特開平2−202031号公報、特開昭62−28
2294号公報等、多くのものが、既に提案されてい
る。
【0005】これらのXYθテーブルに関する技術のう
ち、代表的なものについて説明すると、特開平8−99
243号公報に係る縦横移動旋回テーブル機構は、ベー
ス上に、3台のXY直線案内機構を介して可動テーブル
を全方向に移動自在に支持すると共に、これらXY直線
案内機構が有する移動ブロックに対して個別のボールね
じ装置にて駆動力を付与し、各XY直線案内機構が有す
る上方レールを可動テーブルの下面に固着すると共に、
該XY直線案内機構が有する上下のブロックをピン及び
ベアリングにて互いに回動自在に連結するように構成し
たものである。
【0006】また、実用新案掲載公報第2515316
号に係る移動テーブルは、ベース上に、スラストベアリ
ングを介して可動テーブルを全方向に移動自在に支持す
ると共に、ベースに互いに直交する方向に3機の駆動装
置を取り付け、これらの駆動装置の出力軸を継手を介し
て可動テーブルに連結するように構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平8−99243号公報に係る縦横移
動旋回テーブル機構の場合には、ベース上に、3台のX
Y直線案内機構を介して可動テーブルを全方向に移動自
在に支持すると共に、これらXY直線案内機構が有する
移動ブロックに対して個別のボールねじ装置にて駆動力
を付与するように構成したものであるため、可動テーブ
ルを原点以外の位置で回転させたり、所定角度回転させ
た後に平行に移動させるには、3台のXY直線案内機構
の移動ブロックを、各々相互に関連する異なった量だけ
別個に移動させなければならず、テーブルの移動制御が
複雑になるという問題点があった。また、上記特開平8
−99243号公報に係る縦横移動旋回テーブル機構の
場合には、可動テーブルの回転中心がXY方向の移動に
相互に関連して移動してしまうため、可動テーブルをX
Y平面内で位置決めした上で、一軸方向に沿って直線状
に移動させつつ回転させて、当該可動テーブル上に載置
されたワークに対して印刷等の処理を施す場合などの動
作が困難であるという問題点もあった。さらに、上記特
開平8−99243号公報に係る縦横移動旋回テーブル
機構の場合には、ベース上に、3台のXY直線案内機構
を介して可動テーブルを全方向に移動自在に支持するよ
うに構成したものであるため、可動テーブル上に載置さ
れるワークの着脱等を行う際に、可動テーブルを一軸方
向に沿って大きく移動させたい場合などでも、可動テー
ブルを一軸方向に沿って大きく移動させることができな
いという問題点もあった。
【0008】一方、上記実用新案掲載公報第25153
16号に係る移動テーブルの場合にも、ベース上に、ス
ラストベアリングを介して可動テーブルを全方向に移動
自在に支持すると共に、ベースに互いに直交する方向に
3機の駆動装置を取り付け、これら駆動装置の出力軸を
継手を介して可動テーブルに連結するように構成したも
のであるため、同様に、可動テーブルを原点以外の位置
で回転させたり、所定角度だけ回転させた後に平行に移
動させるには、3機の駆動装置を、各々相互に関連する
異なった量だけ別個に移動させなければならず、制御が
複雑となると共に、回転中心がXY方向の移動に相互に
関連して移動してしまうという問題点や、可動テーブル
を一軸方向に沿って大きく移動させることができないと
いう問題点をやはり有していた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、移動テーブルを原点以外の位置で回転させ
たり、所定角度だけ回転させた後に平行に移動させると
いった動作を、簡単な制御で行うことができると共に、
回転中心を二軸方向に沿って直線状に移動させることが
容易に可能であり、しかも、移動テーブルを一軸方向に
沿って大きく移動させることが可能な移動テーブル装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、テーブル基盤に対して
移動テーブルを、互いに交差する二軸方向に沿って移動
可能に、かつ二軸が形成する平面に対して直交する軸を
中心にして回動可能に取り付けてなる移動テーブル装置
において、前記テーブル基盤に対して移動テーブルを、
互いに交差する二軸方向に沿って、かつ一方の軸方向に
沿って大きく移動自在に案内すると共に、移動テーブル
を回転自在に支持する複数の二軸案内機構と、前記複数
の二軸案内機構のうち、少なくとも1つの二軸案内機構
のテーブル基盤側の移動部材を、移動量の大きな第1の
軸方向に沿って駆動する第1の駆動手段と、前記第1の
駆動手段によって駆動される二軸案内機構の移動テーブ
ル側の移動部材を、テーブル基盤側の移動部材に対して
第2の軸方向に沿って駆動する第2の駆動手段と、前記
複数の二軸案内機構のうち、少なくとも他の1つの二軸
案内機構のテーブル基盤側の移動部材を、前記第1の駆
動手段によって駆動される二軸案内機構のテーブル基盤
側の移動部材に対して、第1の軸方向に沿って駆動する
第3の駆動手段と、を備えるように構成されている。
【0011】上記二軸案内機構は、例えば、互いに直交
するX軸方向とY軸方向に沿って、移動テーブルを移動
自在に案内すると共に、移動テーブルを回転自在に支持
するものが用いられる。但し、この二軸案内機構が案内
する二つの軸方向は、直交するX軸方向とY軸方向に限
らず、所定の角度をなして交差する二つの軸方向であっ
ても良い。上記二軸案内機構としては、例えば、テーブ
ル基盤側に取り付けられる第1の軌道レールと、この第
1の軌道レールに多数の転動体を介して移動自在に取り
付けられる移動ブロックと、この移動ブロックに多数の
転動体を介して前記第1の軌道レールと直交する方向に
移動自在に取り付けられる第2の軌道レールと、を備え
たものが用いられるが、軌道レールや移動ブロック等と
の位置関係や形状は、これに限定されるものではない。
【0012】すなわち、上記二軸案内機構としては、例
えば、テーブル基盤側に取り付けられる上向きに断面コ
字状の凹部が開口した幅の広い第1の軌道レールと、こ
の第1の軌道レールの第1凹部内に多数の転動体を介し
て移動自在に取り付けられる第1の移動ブロックと、こ
の移動ブロックの上部に第1の軌道レールと直交するよ
うに取り付けられた第2の軌道レールと、この第2の軌
道レールを多数の転動体を介して前記第1の軌道レール
と直交する方向に移動自在に案内する第2の移動ブロッ
クとからなるものを用いることができる。この場合、上
記二軸案内機構は、移動テーブル側に設けられた旋回機
構を介して、移動テーブルを回転自在に支持するように
取り付けられる。
【0013】また、上記二軸案内機構としては、テーブ
ル基盤側に取り付けられる上向きに断面コ字状の凹部が
開口した幅の広い第1の軌道レールと、この第1の軌道
レールの凹部に多数の転動体を介して移動自在に取り付
けられる第1の移動ブロックと、この移動ブロックの上
部に第1の軌道レールと直交するように取り付けられ、
上向きに断面コ字状の凹部が開口した幅の広い第2の軌
道レールと、この第2の軌道レールの凹部内に多数の転
動体を介して前記第1の軌道レールと直交する方向に移
動自在に案内される第2の移動ブロックとからなるもの
を用いてもよい。
【0014】このように構成される二軸案内機構は、例
えば、移動テーブル側に設けられた旋回機構を介して、
移動テーブルを回転自在に支持するように取り付けられ
るが、これに限定されるものではなく、第1の軌道レー
ルに多数の転動体を介して移動自在に取り付けられる移
動ブロックと、この移動ブロックの上部に多数の転動体
を介して移動自在に、かつ第1の軌道レールと直交する
ように取り付けられる第2の軌道レールとの間に、旋回
機構を配置するように構成しても良い。
【0015】また、上記二軸案内機構として、テーブル
基盤側に取り付けられる上向きに断面コ字状の凹部が開
口した幅の広い第1の軌道レールと、この第1の軌道レ
ールの第1凹部内に多数の転動体を介して移動自在に取
り付けられる第1の移動ブロックと、この移動ブロック
の上部に第1の軌道レールと直交するように取り付けら
れた第2の軌道レールと、この第2の軌道レールを多数
の転動体を介して前記第1の軌道レールと直交する方向
に移動自在に案内する第2の移動ブロックとからなるも
のを用いた場合には、第1の軌道レールの凹部内に多数
の転動体を介して移動自在に取り付けられる側の移動ブ
ロックと、第2の軌道レールが多数の転動体を介して移
動自在に取り付けられる側の移動ブロックとの間、即ち
第1の移動ブロックの中間に、旋回機構を配置するよう
に構成しても良い。
【0016】さらに、上記二軸案内機構として、テーブ
ル基盤側に取り付けられる上向きに断面コ字状の凹部が
開口した幅の広い第1の軌道レールと、この第1の軌道
レールの第1凹部に多数の転動体を介して移動自在に取
り付けられる第1の移動ブロックと、この移動ブロック
の上部に第1の軌道レールと直交するように取り付けら
れ、上向きに断面コ字状の凹部が開口した幅の広い第2
の軌道レールと、この第2の軌道レールの凹部内に多数
の転動体を介して前記第1の軌道レールと直交する方向
に移動自在に案内される第2の移動ブロックとからなる
ものを用いた場合には、第1の移動ブロックと、第2の
軌道レールとの間に、旋回機構を配置するように構成し
ても良い。
【0017】このように、上記旋回機構は、移動テーブ
ル側に設けるように構成しても、二軸案内機構の中間に
設けるように構成してもよい。但し、旋回機構を移動テ
ーブル側に設けるように構成した場合には、移動テーブ
ルを駆動する力が、当該移動テーブル側に設けられた旋
回機構を介して直接伝達されるため、移動テーブルの重
心に略平行な方向に駆動力を伝達することができ、移動
テーブルを駆動する際に、当該旋回機構の転動体等にア
ンバランスなモーメント荷重が作用することがなく、移
動テーブルの移動を一層スムースに行うことができる。
【0018】なお、上記二軸案内機構としては、横方向
の荷重を受け持つものであればよく、転がり案内を利用
した他のリニア軸受はもちろん、すべり軸受を用いても
よい。
【0019】また、上記二軸案内機構は、移動テーブル
を回転自在に支持するものであり、例えば、移動テーブ
ル側の移動部材である第2の軌道レールが、旋回自在な
旋回機構を介して移動テーブルに取り付けられる。但
し、上記二軸案内機構は、移動テーブルを回転自在に支
持すればよく、当該移動テーブルを回転自在に支持する
旋回機構は、必ずしも二軸案内機構と一体に設ける必要
はなく、移動テーブル側の部材として組み付けるように
構成してもよい。
【0020】さらに、上記駆動手段は、例えば、ねじ送
り(ボールねじ等)機構によって構成され、二軸案内機
構に送りねじ軸が螺合するナット部を設けたものが用い
られる。このように、上記駆動手段をねじ送り機構によ
って構成すれば、ねじ軸が停止している間は、ねじ軸と
ナット部間のねじ係合部によってねじ軸方向の位置決め
がなされるので好ましい。この駆動手段としては、ねじ
送り機構からなるものに限定される分けではなく、例え
ば、シャフトが直線的に往復運動するアクチュエータ
(例えば、オリエンタルモータ社製)等を使用すること
ができる。なお、上記駆動手段は、例えば、固定側であ
るテーブル基盤側に取り付けられるが、可動側である移
動テーブル側に取り付けるように構成しても勿論よい。
【0021】上記移動テーブルは、複数の二軸案内機構
によって、互いに交差する二軸方向に沿って移動自在に
案内され、これら複数の二軸案内機構のうち、少なくと
も1つの二軸案内機構のテーブル基盤側の移動部材を、
第1の駆動手段によって移動量の大きな第1の軸方向に
沿って駆動することにより、第1の軸方向に沿って直線
的に、しかも大きな移動量で移動させることが可能とな
る。
【0022】また、上記移動テーブルは、前記第1の駆
動手段によって駆動される二軸案内機構の移動テーブル
側の移動部材を、第2の駆動手段によってテーブル基盤
側の移動部材に対して第2の軸方向に沿って駆動するこ
とにより、第2の軸方向に沿って直線的に移動させるこ
とが可能となる。
【0023】さらに、上記移動テーブルは、前記複数の
二軸案内機構のうち、少なくとも他の1つの二軸案内機
構のテーブル基盤側の移動部材を、前記第1の駆動手段
によって駆動される二軸案内機構のテーブル基盤側の移
動部材に対して、第3の駆動手段によって、第1の軸方
向に沿って駆動することにより、当該他の1つの二軸案
内機構によって回転自在に支持される移動テーブルに対
して、回転モーメントを作用させ、二軸が形成する平面
に対して直交する軸を中心にして回転運動させることが
可能となる。
【0024】しかも、上記移動テーブルを第2の軸方向
に駆動する第2の駆動手段が、第1の駆動手段によって
駆動される二軸案内機構の移動テーブル側の移動部材
を、テーブル基盤側の移動部材に対して第2の軸方向に
沿って駆動するように構成されているので、第1の駆動
手段によって駆動される二軸案内機構のテーブル基盤側
の移動部材を、当該第1の駆動手段によって第1の軸方
向に沿って駆動した後に、この第1の駆動手段によって
駆動される二軸案内機構の移動テーブル側の移動部材
を、テーブル基盤側の移動部材に対して、第2の駆動手
段によって第2の軸方向に沿って駆動することにより、
移動テーブルの第1の軸方向への駆動と第2の軸方向へ
の駆動とを、互いに独立して行うことができ、移動テー
ブルの二軸方向への駆動を簡単な制御で行うことが可能
となる。
【0025】さらに、上記移動テーブルを回動させるに
は、他の1つの二軸案内機構のテーブル基盤側の移動部
材を、前記第1の駆動手段によって駆動される二軸案内
機構のテーブル基盤側の移動部材に対して、第3の駆動
手段によって、第1の軸方向に沿って駆動すればよく、
当該移動テーブルの回転運動を、二軸方向への駆動と完
全に分離して行うことができ、移動テーブルの回転動作
を簡単な制御で行うことが可能となる。
【0026】また、請求項2に記載の発明は、前記第1
の駆動手段が取り付けられた二軸案内機構は、移動テー
ブルが回転する円弧の中心に配置されていると共に、第
3の駆動手段が取り付けられた二軸案内機構は、移動テ
ーブルが回転する軸を中心にした円弧上であって、かつ
第2の軸方向に沿った直径上に配置されていることを特
徴とする請求項1に記載の移動テーブル装置である。
【0027】そして、この請求項2に記載の発明では、
前記第1の駆動手段が取り付けられた二軸案内機構が、
移動テーブルが回転する円弧の中心に配置されているの
で、移動テーブルをその回転中心を固定した状態で、二
軸方向に移動させることができ、移動テーブルの姿勢保
持及び移動制御を容易に行うことができる。また、第3
の駆動手段が取り付けられた二軸案内機構は、移動テー
ブルが回転する軸を中心にした円弧上であって、かつ第
2の軸方向に沿った直径上に配置されているので、この
第3の駆動手段によって、移動テーブルの回転中心に対
して円周方向に回転モーメントを直接作用させることが
でき、移動テーブルの回転運動を効率良く行うことがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0029】実施の形態1 図1及び図2は本発明の実施の形態1に係る移動テーブ
ル装置を示す構成図である。
【0030】この実施の形態1に係る移動テーブル装置
1は、図1及び図2に示すように、大別して、テーブル
基盤2と、移動テーブル3と、前記移動テーブル3を、
互いに交差する二軸方向に沿って、かつ一方の軸方向に
沿って大きく移動自在に案内すると共に、移動テーブル
3を回転自在に支持する5つの二軸案内機構41 、
4 2 、43 、44 、45 と、第1の二軸案内機構41 の
テーブル基盤2側の移動部材を、移動量の大きなY軸方
向に沿って駆動する第1の駆動手段5と、前記第1の駆
動手段5によって駆動される二軸案内機構41 の移動テ
ーブル3側の移動部材を、テーブル基盤2側の移動部材
に対してX軸方向に沿って駆動する第2の駆動手段6
と、前記5つの二軸案内機構41 、42 、43 、44 、
45 のうち、第2の二軸案内機構42 のテーブル基盤2
側の移動部材を、前記第1の駆動手段5によって駆動さ
れる二軸案内機構41 のテーブル基盤2側の移動部材に
対して、Y軸方向に沿って駆動する第3の駆動手段7
と、を備えるように構成されている。
【0031】上記テーブル基盤2は、図1及び図2に示
すように、平面矩形の平板状に形成されていると共に、
移動テーブル3は、前記テーブル基盤2の幅と略等しい
直径を有する円板状に形成されている。テーブル基盤2
上には、5つの二軸案内機構41 、42 、43 、44 、
45 が所定の位置に配置されている。これらの5つの二
軸案内機構41 、42 、43 、44 、45 は、例えば、
駆動を開始する前の初期状態として、図1に示すよう
に、当該第1、第2、第3、第4、第5の二軸案内機構
41 、42 、43 、44 、45 が移動テーブル3を回転
自在に支持する回転軸の位置P1 、P2 、P3 、P4 、
P5 が、原点O及びこの原点Oを中心にした1つの円弧
C上に位置するように配置されており、これらの第1、
第2、第3、第4、第5の二軸案内機構41 、42 、4
3 、44 、45 は、図1に示す位置関係で、移動テーブ
ル3を回転自在に支持している。即ち、第1の二軸案内
機構41 は、移動テーブル3の回動中心Oの位置で、移
動テーブル3に連結されており、第2、第3の二軸案内
機構42 、43 は、X軸上において円弧Cと交差する位
置P2 、P3 で、他の第4、第5の二軸案内機構44 、
45 は、Y軸上において円弧Cと交差する位置P4 、P
5 で、それぞれ移動テーブル3に連結されている。
【0032】上記5つの二軸案内機構のうち、第1、第
4、第5の二軸案内機構41 、44、45 は、図1に示
すように、そのY軸方向の軌道レール8を共通にしてお
り、このY軸方向の軌道レール8が、テーブル基盤2の
幅方向(X軸方向)の中央部に、当該テーブル基盤2の
長手方向(Y軸方向)に沿って全長に渡って取り付けら
れている。また、上記5つの二軸案内機構のうち、第2
の二軸案内機構42 は、そのY軸方向の軌道レール9
が、テーブル基盤2の幅方向(X軸方向)の一端寄り
に、当該テーブル基盤2の長手方向に沿って、第1の二
軸案内機構41 の軌道レール8よりも短く、かつ互いに
平行に取り付けられている。さらに、上記5つの二軸案
内機構のうち、第3の二軸案内機構43 は、そのY軸方
向の軌道レール10が、テーブル基盤2の幅方向(X軸
方向)の他端寄りに、当該テーブル基盤2の長手方向に
沿って、第1の二軸案内機構41 の軌道レール8よりも
短く、かつ互いに平行に取り付けられている。
【0033】ところで、上記5つの二軸案内機構41 、
42 、43 、44 、45 は、同様に構成されており、上
記の如くテーブル基盤2上に取り付けられた長尺なY軸
方向の軌道レール8、9、10と、これらのY軸方向の
軌道レール8、9、10に多数の転動体としてのボール
を介して移動自在に取り付けられる移動ブロック80、
81、82、83、84と、これらの移動ブロック8
0、81、82、83、84に多数の転動体としてのボ
ールを介して前記軌道レール8、9、10と直交する方
向に移動自在に取り付けられる短いX軸方向の軌道レー
ル85、86、87、88、89と、を備えるように構
成されている。
【0034】更に、上記二軸案内機構41 、42 、
43 、44 、45 の構成を詳しく説明すると、これらの
二軸案内機構41 、42 、43 、44 、45 は、図3に
示すように、Y軸方向の軌道レール8、9、10、移動
ブロック80、81、82、83、84およびX軸方向
の軌道レール85、86、87、88、89から構成さ
れ、移動テーブル3を互いに直交する二軸(XY軸)方
向に移動自在に案内すると共に、当該移動テーブル3を
回転自在に支持する直線案内機構である。上記Y軸方向
の軌道レール8、9、10の上部には、図3(a)に示
すように、その両側面に台形状に突出したガイド部16
が形成されており、これら左右のガイド部16の上下に
位置する角部には、多数の転動体としてのボール17が
転走するボール転走溝18が、2条づつ計4条設けられ
ている。また、上記移動ブロック80、81、82、8
3、84の下面には、図3(a)に示すように、Y軸方
向の軌道レール8、9、10が挿入される断面コ字状の
第1凹部19が設けられていると共に、移動ブロック8
0、81、82、83、84の上面には、図3(b)に
示すように、X軸方向の軌道レール85、86、87、
88、89が挿入される断面コ字状の第2凹部20が、
第1凹部19と直交するように設けられている。さら
に、上記Y軸方向の軌道レール8、9、10の左右両側
面と対向する移動ブロック80、81、82、83、8
4の第1凹部19の左右内側面には、図4(b)に示す
ように、Y軸方向の軌道レール8、9、10の左右のボ
ール転走溝18と対応する位置に、4条のボール転走溝
21が設けられている。
【0035】また、上記移動ブロック80、81、8
2、83、84の下部には、図4(a)(b)に示すよ
うに、第1凹部19の4条のボール転走溝21に対応す
る4条のボール逃げ通路22が平行に設けられ、移動ブ
ロック80、81、82、83、84の下部にあって、
第1凹部19の長手方向に沿った両端部には、図4
(c)に示すように、各移動ブロック80、81、8
2、83、84のボール転走溝21の両端とボール逃げ
通路22の両端を結ぶ4つの方向転換路23を備えた側
蓋24が設けられている。
【0036】上記Y軸方向の軌道レール8、9、10と
第1凹部19の間に介装される4列のボール17の接触
方向は、図4(b)に示すように、上下2条のボール列
の中央を通る水平線Hに対して所定角度αでもって対称
的に傾斜している。この実施の形態では、ボール17の
中心とボール転走溝21との接点を結ぶ接触角線Lが第
1凹部19の内側に向かって閉じ、第1凹部19と反対
の外側に向かって開く外開き接触構造となっており、ボ
ール17には適宜予圧が付与されている。もちろん、第
1凹部19の内側に向かって開く内開き接触構造として
もよい。
【0037】一方、X軸方向の軌道レール85、86、
87、88、89の左右両側面にも、図4(a)(d)
に示すように、2条づつ計4条のボール25が転走する
ボール転走溝26が設けられ、これらのX軸方向の軌道
レール85、86、87、88、89の左右両側面と対
向する移動ブロック80、81、82、83、84の第
2凹部20の左右内側面にも、X軸方向の軌道レール8
5、86、87、88、89の左右のボール転走溝26
と対応する4条のボール転走溝27が設けられている。
【0038】また、移動ブロック80、81、82、8
3、84の上端部には、第2凹部20の4条のボール転
走溝27に対応する4条のボール逃げ通路28が平行に
設けられ、移動ブロック80、81、82、83、84
の第2凹部20の両端部には、図4(e)に示すよう
に、移動ブロック80、81、82、83、84の各ボ
ール転走溝27の両端とボール逃げ通路28の両端を結
ぶ4つの方向転換路29を備えた側蓋30が設けられて
いる。
【0039】さらに、X軸方向の軌道レール85、8
6、87、88、89と第2凹部20の間に介装される
4列のボール25の接触方向は、図4(d)に示すよう
に、上下2列のボール転走溝26の中間を通る水平線H
に対して対称的に所定角度α傾斜している。この実施の
形態では、ボール25の中心とボール転走溝26との接
点を結ぶ接触角線Lが第2凹部20の内側に向かって閉
じ、第2凹部20と反対の外側に向かって開く外開き接
触構造となっている。もちろん、第2凹部20の内側に
向かって開く内開き接触構造としてもよい。なお、ボー
ル25にも適宜予圧が付与されている。
【0040】次に、上記5つの二軸案内機構41 、
42 、43 、44 、45 のX軸方向の軌道レール85、
86、87、88、89に対して、移動テーブル3を回
転自在に支持する旋回機構31の構成を詳細に説明す
る。
【0041】この旋回機構31は、図3及び図5に示す
ように、円環状に形成された内側軌道輪32と外側軌道
輪33とを備えており、これらの内外側軌道輪32、3
3は、同心円状に互いに嵌合された状態で配置されてい
る。この実施の形態では、X軸方向の軌道レール85、
86、87、88、89に固定される軌道輪が内側軌道
輪32で、移動テーブル3側に固定される軌道輪が外側
軌道輪33となっており、両軌道輪32、33の間に
は、転動体として多数のローラ34が介在されている。
【0042】また、上記内側軌道輪32と上記した直線
状のX軸方向の軌道レール85、86、87、88、8
9は、図3に示すように、継手部材70を介して互いに
連結されている。この継手部材70は、X軸方向の軌道
レール85、86、87、88、89が固定される第1
継手板71と、内側軌道輪32が固定される円板状の第
2継手板72とを備えており、これら第1継手板71と
第2継手板72は、ボルト73によって互いに固定され
ている。さらに、上記第2継手板72の外周には、段凸
部74が設けられており、この段凸部74に内側軌道輪
32が上方から嵌合状態に装着されている。上記段凸部
74の上端面には、ボルト73によって押さえ部材75
が締め付け固定されており、押さえ部材75と段凸部7
4付け根位置の段部74aとの間で、内側軌道輪32が
上下から挟持された状態で固定されている。
【0043】一方、外側軌道輪33が固定される移動テ
ーブル3には、前記内側軌道輪32の押さえ部材75を
上方から挿通可能な円形の開口部76が設けられている
と共に、この開口部76の内周下縁には、円形の段凹部
77が設けられており、この段凹部77に外側軌道輪3
3が嵌合状態に装着されている。さらに、上記段凹部7
7の開口縁には、ボルト73によって外側軌道輪33を
押さえる押さえ部材78が締め付け固定され、この押さ
え部材78と段凹部77の段部77aとの間で外側軌道
輪33が上下から挟持された状態で固定されている。
【0044】さらに、上記内側軌道輪32の外周面に
は、図5(b)に示すように、略90度の角度で半径方
向に外方に向かって開く2つの上下ローラ転走面35、
36からなる第1軌道溝37が形成されている。一方、
外側軌道輪33の内周面には、第1軌道溝37に対向し
て略90度の角度で半径方向内方に向かって開く2つの
上下ローラ転走面38、39からなる第2軌道溝40が
形成されている。
【0045】上記第1軌道溝37と第2軌道溝40の間
に介装されるローラ34の一部は、図5(a)に示すよ
うに、第1軌道溝37の上ローラ転走面35と、第2軌
道溝40の下ローラ転走面39との間に転動自在に介装
され、残りのローラ34は、第1軌道溝37の下ローラ
転走面36と、第2軌道溝40の上ローラ転走面38と
の間に転動自在に介装されている。
【0046】このように、第1軌道溝37の上ローラ転
走面35と第2軌道溝40の下ローラ転走面39間に転
動自在に介装されるローラ34と、第1軌道溝37の下
ローラ転走面36と第2軌道溝40の上ローラ転走面3
8間に回動自在に介装されるローラ34は、交互に直交
するように配列されたいわゆる「クロスローラタイプ」
となっている。また、ローラ34間には、図5(a)に
示すように、スペーサリテーナ41が介装されている。
【0047】なお、ローラ34の配列は、交互に回転軸
を直交させるのではなく、2つおき、3つおきに回転軸
の向きを変えてもよく、種々の配列が可能である。ま
た、内側軌道輪32と外側軌道輪33間に介装される多
数のローラ34には、予圧が付与されている。このロー
ラ34に対する予圧の付与は、この実施の形態では、図
5(b)に示すように、内側軌道輪32を上下の部分3
2a、32bに2つに分割して、各上、下ローラ転走面
35、36がローラ34に自由に当接した状態では、内
側軌道輪32の上下部32a、32b間に隙間を形成
し、これら上下部32a、32bの隙間が無くなるまで
上下に締め付けることにより、各ローラ34を所定量圧
縮して予圧を付与するようになっている。
【0048】その他、ローラ34に予圧を付与する構成
としては、外側軌道輪33にその周方向に沿って一箇所
だけ図示しないスリットを設け、当該外側軌道輪33を
移動テーブル3の段凹部42に装着すると、外側軌道輪
33のスリットが狭まって縮径され、ローラ34を左右
から押圧して予圧を付与するようにしてもよい。
【0049】このように、旋回機構31を、内側軌道輪
32と外側軌道輪33間にローラ34が介装された構成
とすることにより、内外軌道輪32、33の構成で、旋
回軸方向に圧縮する荷重、旋回軸方向に引っ張る荷重、
旋回軸と直交する方向に作用する荷重、旋回軸を斜めに
傾ける方向のモーメント荷重等の全方向からの荷重に対
して剛性の高い支持構造が得られる。したがって、軽量
でしかも高剛性の支持構造が得られる。
【0050】また、この実施の形態に係る移動テーブル
装置1は、図1に示すように、第1の二軸案内機構41
のテーブル基盤2側の移動部材である移動ブロック80
を、移動量の大きなY軸方向に沿って駆動する第1の駆
動手段5と、前記第1の駆動手段5によって駆動される
二軸案内機構41 の移動テーブル3側の移動部材である
X軸方向の軌道レール85を、テーブル基盤2側の移動
部材である移動ブロック80に対してX軸方向に沿って
駆動する第2の駆動手段6と、前記5つの二軸案内機構
41 、42 、43 、44 、45 のうち、第2の二軸案内
機構42 のテーブル基盤2側の移動部材である移動ブロ
ック81を、前記第1の駆動手段5によって駆動される
二軸案内機構41 のテーブル基盤2側の移動部材である
移動ブロック80に対して、Y軸方向に沿って駆動する
第3の駆動手段7と、を備えるように構成されている。
なお、上記第3、第4及び第5の二軸案内機構43 、4
4、45 には、駆動手段が取り付けられていない。
【0051】上記第1の駆動手段5は、図1及び図2に
示すように、サーボモータやステッピングモータ等から
なる駆動モータ45と、この駆動モータ45の回転運動
を直線運動に変換する送りねじ機構46によって構成さ
れている。上記送りねじ機構46は、第1の二軸案内機
構41 の移動ブロック10に2本のブラケット47を介
して連結されるナット48と、このナット48に螺合さ
れる長尺なねじ軸49と、このねじ軸49の両端をそれ
ぞれ回転自在に支持する複列アンギュラコンタクトタイ
プのベアリング50と、このベアリング50を支持する
ベアリングサポート51とを備えた構成となっている。
また、上記駆動モータ45は、テーブル基盤2の長手方
向の端部にブラケット52を介して固定され、モータ軸
53が継手部材54を介してねじ軸49の軸端に連結さ
れている。上記送りねじ機構46の長尺なねじ軸49
は、テーブル基盤2上の幅方向一端側に、第1の二軸案
内機構41 のY軸方向の軌道レール8に沿って、平行に
配置されている。
【0052】また、上記第2の駆動手段6は、図1及び
図2に示すように、サーボモータやステッピングモータ
等からなる駆動モータ55と、この駆動モータ55の回
転運動を直線運動に変換する送りねじ機構57によって
構成されている。上記送りねじ機構57は、第1の二軸
案内機構41 の移動ブロック80にブラケット59を介
して連結されるナット61と、このナット61に螺合さ
れた短いねじ軸63とを備えた構成となっている。ま
た、上記駆動モータ55は、第1の二軸案内機構41 の
X軸方向の軌道レール85にブラケット65を介して固
定され、図示しないモータ軸には、短いねじ軸63が直
結されている。
【0053】さらに、上記第3の駆動手段7は、図1及
び図2に示すように、サーボモータやステッピングモー
タ等からなる駆動モータ56と、この駆動モータ56の
回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構58によっ
て構成されている。上記送りねじ機構58は、第2の二
軸案内機構42 の移動ブロック81にブラケット60を
介して連結されるナット62と、このナット62に螺合
された短いねじ軸64とを備えた構成となっている。ま
た、上記駆動モータ56は、第1の二軸案内機構41 の
移動ブロック80に長いブラケット66を介して固定さ
れ、図示しないモータ軸には、短いねじ軸64が直結さ
れている。
【0054】以上の構成において、この実施の形態1に
係る移動テーブル装置では、次のようにして、移動テー
ブルを原点以外の位置で回転させたり、所定角度だけ回
転させた後に平行に移動させるといった動作を、簡単な
制御で行うことができると共に、回転中心を二軸方向に
沿って直線状に移動させることが容易に可能であり、し
かも、移動テーブルを一軸方向に沿って大きく移動させ
ることが可能となっている。
【0055】すなわち、この実施の形態1に係る移動テ
ーブル装置1では、移動テーブル3を移動させる前の初
期状態において、例えば、当該移動テーブル3が図1に
示す位置に停止している。いま、例えば、この状態から
移動テーブル3の姿勢を変えずに、当該移動テーブル3
をY軸方向に沿って平行に移動させる場合には、第1の
二軸案内機構41 の移動ブロック80を、Y軸方向に沿
って駆動する第1の駆動手段5の駆動モータ45を、所
定の方向に回転駆動することにより、当該駆動モータ4
5のモータ軸53に連結された長尺なねじ軸49を回転
させる。すると、このねじ軸49に螺合されたナット4
8は、ねじ軸49の回転に伴ってY軸方向に送られて移
動するため、当該ねじ軸49に螺合されたナット48
に、ブラケット47を介して固定された第1の二軸案内
機構41 の移動ブロック80も、図6に示すように、Y
軸方向に沿って移動する。その結果、上記第1の二軸案
内機構41 の移動ブロック80に連結された移動テーブ
ル3は、この第1の二軸案内機構41 の移動ブロック8
0と共に、Y軸方向に沿って所定量yだけ移動するよう
になっている。
【0056】次に、上記移動テーブル3をX軸方向に沿
って平行に移動させる場合には、第1の二軸案内機構4
1 のX軸方向の軌道レール85を、X軸方向に沿って駆
動する第2の駆動手段6の駆動モータ55を、所定の方
向に回転駆動することにより、当該駆動モータ55の図
示しないモータ軸に連結されたねじ軸63を同方向に回
転させる。すると、このねじ軸63に螺合されたナット
61は、ブラケット59を介して、X軸方向に沿って移
動しない第1の二軸案内機構41 の移動ブロック80に
連結されているため、逆にナット61に螺合されたねじ
軸63が、図7に示すように、その回転に伴ってX軸方
向に沿って移動する。そのため、上記ねじ軸63が連結
された駆動モータ55も、ねじ軸63と共にX軸方向
(例えば、図7の左方向)に沿って移動する。その結
果、上記駆動モータ55にブラケット65を介して連結
された第1二軸案内機構41 のX軸方向の軌道レール8
5と共に、当該X軸方向の軌道レール85に旋回機構3
1を介して回転自在に支持された移動テーブル3は、X
軸方向に沿って所定量xだけ移動するようになってい
る。
【0057】さらに、上記移動テーブル3をXY軸が形
成する平面に対して直交する回動軸Oを中心にして回動
させる場合には、第2の二軸案内機構42 の移動ブロッ
ク81を、Y軸方向に沿って駆動する第3の駆動手段7
の駆動モータ56を、所定の方向に回転駆動することに
より、当該駆動モータ56の図示しないモータ軸に連結
されたねじ軸64を、所定の方向に回転させる。その
際、移動テーブル3を反時計回り方向に回転させる場合
には、図8に示すように、第2の二軸案内機構4 2 の移
動ブロック81を、図中、下方向に移動させる。一方、
移動テーブル3を時計回り方向に回転させる場合には、
図8において、第2の二軸案内機構42 の移動ブロック
81を、図中、上方向に移動させる。
【0058】すると、上記第3の駆動手段7の駆動モー
タ56は、図8に示すように、ブラケット66を介し
て、第1及び第2の駆動手段5、6によって固定され、
X軸及びY軸方向に沿って移動しない第1の二軸案内機
構41 の移動ブロック80に連結されているため、駆動
モータ56に直結されたねじ軸64に螺合されたナット
62が、ねじ軸64の回転に伴ってY軸方向に沿って移
動する。そのため、上記ナット62にブラケット60を
介して連結された第2の二軸案内機構42 の移動ブロッ
ク81が、図8に示すように、Y軸方向に沿って所定量
−Δyだけ移動する。
【0059】このように、上記第3の駆動手段7によっ
て、第2の二軸案内機構42 の移動ブロック81が、第
1の二軸案内機構41 の移動ブロック80に対して、Y
軸方向に沿って所定量−Δyだけ移動される。すると、
この第2の二軸案内機構42によって、X軸とY軸の二
軸方向に沿って移動自在に案内され、かつ回転自在に支
持される移動テーブル3は、図8及び図9に示すよう
に、第2の二軸案内機構42 によって支持された点P2
が、第3の駆動手段7によって図8中下方に移動され
る。そのため、上記移動テーブル3には、図9に示すよ
うに、その回転自在に支持される点P2 に、第3の駆動
手段7によって、力F2 が作用し、この力F 3 は、移動
テーブル3の回転中心Oに対して、円周方向を向いてい
るため、当該移動テーブル3を回転させる回転モーメン
ト力となり、移動テーブル3は、図8及び図9中、反時
計回り方向に所定の角度θだけ回転するようになってい
る。
【0060】さらに、上記移動テーブル3は、図8にお
いて矢印Rで示したように、回動軸Oを中心にして回転
以外にも、任意の旋回軸を中心にして所望の旋回半径で
回転することが可能となっている。すなわち、移動テー
ブル3を任意の旋回軸を中心にして所望の旋回半径で回
転するには、第1の駆動手段5によって第1の二軸案内
機構41 をY軸方向に沿って所定量Δyだけ移動させる
と共に、第2の駆動手段6によって第2の二軸案内機構
42 をX軸方向に沿って所定量Δxだけ移動させ、更に
第3の駆動手段7によって第3の二軸案内機構43 をθ
方向に沿って所定の角度だけ回転させれば良い。こうす
ることによって、移動テーブル3は、第1、第2、第3
の二軸案内機構41 、42 、43 の移動量Δx、Δy、
θに応じて決定される旋回半径で、所望の旋回軸を中心
にして回転する。その際、上記第1、第2、第3の二軸
案内機構41 、42 、43 の移動量Δx、Δy、θは、
幾何学的に定まるもので、予め関係式を制御装置に記憶
させておけば、旋回中心及び旋回角度を指示することに
より、Δx、Δy、θの量及び各回転モータの回転量が
演算され、第1、第2、第3の駆動手段5、6、7が制
御される。なお、上記第1、第2、第3の二軸案内機構
41 、42 、43 の移動に伴って、当該二軸案内機構4
1 、42 、43 が移動テーブル3を回転自在に支持する
位置の変化は、これらの二軸案内機構41 、42 、43
のX軸方向の軌道レール13や移動ブロック11、12
が自在に移動することによって吸収するようになってい
る。
【0061】また、上記移動テーブル装置1で移動テー
ブル3をXY平面の任意の方向に移動すると共に、当該
移動テーブル3を回動軸Oを中心にしてθ方向に回動さ
せる場合には、移動テーブル3をX軸方向に移動させる
動作と、移動テーブル3をY軸方向に移動させる動作
と、移動テーブル3をθ方向に沿って回転させる動作と
を、任意に組み合わせれば良い。なお、この実施の形態
に係る移動テーブル装置1では、移動テーブル装置1を
Y軸方向に移動させる駆動手段が、第1の駆動手段5で
あり、移動テーブル装置1をX軸方向に移動される駆動
手段が、第2の駆動手段6であり、移動テーブル装置1
を回転中心Oを中心にして角度θだけ回転させる駆動手
段が、第3の駆動手段7となっており、各駆動手段が完
全に分離されているため、移動テーブル3をY軸方向に
移動させる動作と、X軸方向に移動させる動作と、角度
θだけ回転させる動作とを、別個に又は同時に実行する
ことも可能であり、移動テーブル3を所定の位置に所定
の角度で移動させる制御を、一層容易にしかも短時間で
行うことができる。
【0062】すなわち、上記移動テーブル装置1で移動
テーブル3をXY平面の任意の方向に移動すると共に、
当該移動テーブル3を回動軸Oを中心にしてθ方向に回
動させる場合には、第1の駆動手段5を駆動することに
よって、移動テーブル3をY軸方向に沿って所望量だけ
移動させると共に、第2の駆動手段6を駆動することに
よって、移動テーブル3をX軸方向に沿って所望量だけ
移動させ、更に、第3の駆動手段7を駆動することによ
って、移動テーブル3を回動軸Oを中心にして所望の角
度θだけ回動させる動作を同時に実行することも可能で
あり、移動テーブル3のX軸方向、Y軸方向、θ方向へ
の移動制御を、互いに独立して行うことができ、移動テ
ーブル3の移動制御を一層容易にしかも短時間で行うこ
とができる。なお、移動テーブル3をY軸方向に移動さ
せる動作と、X軸方向に移動させる動作と、角度θだけ
回転させる動作とを、別個に行っても良いことは勿論で
ある。
【0063】このように、上記実施の形態1に係る移動
テーブル装置1では、移動テーブル3を原点以外の位置
で回転させたり、所定角度だけ回転させた後に平行に移
動させるといった動作を、簡単な制御で行うことができ
る。また、上記移動テーブル装置1では、第1の駆動手
段5のみを駆動することによって、移動テーブル3をY
軸方向に直線状に移動させることが容易に可能であると
共に、第2の駆動手段6を駆動することによって、移動
テーブル3をX軸方向に直線状に移動させることも容易
に可能となっている。さらに、上記第1の駆動手段5に
よって駆動される第1の二軸案内機構41 のY軸方向の
軌道レール8は、長尺に形成されているため、移動テー
ブル3を一軸方向に沿って大きく移動させることも可能
となっている。
【0064】また、上記実施の形態1に係る移動テーブ
ル装置1では、移動テーブル3を支持する5つの二軸案
内機構が、第1の二軸案内機構41 を中心にして、他の
4つの二軸案内機構42 、43 、44 、45 が円弧上で
あって、かつX軸上及びY軸上に配置されているので、
移動テーブル3をX軸方向及びY軸方向の双方に安定し
て支持することができ、当該移動テーブル3の移動を一
層安定化させることができると共に、幅広のテーブル3
の使用、あるいは負荷容量の増大等を図る場合に特に有
効である。
【0065】なお、前記実施の形態1では、駆動手段と
して、テーブル基盤側に取り付けられる送りねじと、第
1の二軸案内機構の移動ブロック側に取り付けられるナ
ット部とからなるものを用いたが、送りねじを移動テー
ブル側に取り付け、ナット部を第1の二軸案内機構の移
動ブロック側に取り付けるように構成しても良い。
【0066】また、前記実施の形態1では、第1、第
2、第3の駆動手段を、第1、第2、第3の二軸案内機
構を別個に設ける場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、第1、第2、第3の駆動手段の移
動ブロック等にナット部を一体的に設け、この移動ブロ
ック等の内部に送りねじを一体的に配置するように構成
しても良い。こうした場合には、第1、第2、第3の駆
動手段と、第1、第2、第3の二軸案内機構とを一体化
することができるため、装置を一層小型化することが可
能となる。
【0067】さらに、前記実施の形態1では、第2の駆
動手段6と、第1の二軸案内機構4 1 のX軸方向の軌道
レール85を取り去ることによって、Xθテーブルとし
て使用することができる。その際、上記第1の二軸案内
機構41 に取り付けられる旋回機構31は、そのまま移
動ブロック80に残される。
【0068】実施の形態2 図10及び図11はこの発明の実施の形態2を示すもの
であり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号
を付して説明すると、この実施の形態2は、テーブル基
盤に対して移動テーブルを、互いに交差する二軸方向に
沿って、かつ一方の軸方向に沿って大きく移動自在に案
内すると共に、移動テーブルを回転自在に支持する二軸
案内機構が、2つ設けられており、第1及び第2の駆動
手段が取り付けられた二軸案内機構と、第3の駆動手段
が取り付けられた二軸案内機構は、共に、任意の円弧の
中心以外の位置に配置されている。
【0069】すなわち、この発明の実施の形態2に係る
移動テーブル装置1では、図10に示すように、テーブ
ル基盤2上に、2つの二軸案内機構41 、42 が所定の
位置に配置されている。これらの2つの二軸案内機構4
1 、42 は、例えば、駆動を開始する前の初期状態とし
て、図10に示すように、第1の二軸案内機構41 が移
動テーブル3を回転自在に支持する位置P1 と、第2の
二軸案内機構42 が移動テーブル3を回転自在に支持す
る位置P2 が、共に、任意の円弧Cの中心O以外の位置
に配置されている。なお、上記第1の二軸案内機構41
が移動テーブル3を回転自在に支持する位置P1 を、前
記実施の形態1と同様に、1つの円弧Cの中心Oに配置
するように構成しても勿論よい。
【0070】上記テーブル基盤2は、図10及び図11
に示すように、幅の比較的狭い平面矩形の平板状に形成
されていると共に、移動テーブル3は、テーブル基盤2
の幅よりも大きな直径を有する円板状に形成されてい
る。上記2つの二軸案内機構のうち、第1の二軸案内機
構41 は、そのY軸方向の軌道レール8が、テーブル基
盤2の幅方向(X軸方向)の一端寄りに、当該テーブル
基盤2の長手方向(Y軸方向)に沿って全長に渡って取
り付けられている。また、上記他方の第2の二軸案内機
構42 は、そのY軸方向の軌道レール9が、テーブル基
盤2の幅方向の他端寄りに、当該テーブル基盤2の長手
方向(Y軸方向)に沿って全長に渡って、第1の二軸案
内機構41 の軌道レール8と互いに平行に取り付けられ
ている。
【0071】ところで、上記2つの二軸案内機構41 、
42 は、同様に構成されており、上記の如くテーブル基
盤2上に取り付けられたY軸方向の軌道レール8、9
と、Y軸方向の軌道レール8、9に多数の転動体として
のボールを介して移動自在に取り付けられる移動ブロッ
ク80、81と、これらの移動ブロック80、81に多
数の転動体としてのボールを介して前記軌道レール8、
9と直交する方向に移動自在に取り付けられる短いX軸
方向の軌道レール85、86とを備えるように構成され
ている。
【0072】なお、上記二軸案内機構41 、42 は、前
記実施の形態1と同様に構成されており、Y軸方向の軌
道レール8、9、移動ブロック80、81およびX軸方
向の軌道レール85、86から構成され、移動テーブル
3を互いに直交する二軸(XY軸)方向に移動自在に案
内すると共に、当該移動テーブル3を回転自在に支持す
る直線案内機構である。また、上記二軸案内機構41 、
42 のX軸方向の軌道レール85、86は、旋回機構3
1を介して、移動テーブル3を回転自在に支持してい
る。
【0073】また、この実施の形態2に係る移動テーブ
ル装置1は、第1の二軸案内機構4 1 のテーブル基盤2
側の移動部材4である移動ブロック8を、移動量の大き
なY軸方向に沿って駆動する第1の駆動手段5と、前記
第1の駆動手段5によって駆動される二軸案内機構41
の移動テーブル3側の移動部材であるX軸方向の軌道レ
ール85を、テーブル基盤2側の移動部材である移動ブ
ロック80に対してX軸方向に沿って駆動する第2の駆
動手段6と、第2の二軸案内機構42 のテーブル基盤2
側の移動部材である移動ブロック81を、前記第1の駆
動手段5によって駆動される二軸案内機構41 のテーブ
ル基盤2側の移動部材である移動ブロック80に対し
て、Y軸方向に沿って駆動する第3の駆動手段7と、を
備えるように構成されている。
【0074】上記第1、第2、第3の駆動手段5、6、
7は、図10及び図11に示すように、前記実施の形態
1と同様に、駆動モータ45、55、56と、これらの
駆動モータ45、55、56の回転運動を直線運動に変
換する送りねじ機構46、57、58によって構成され
ている。
【0075】以上の構成において、この実施の形態2に
係る移動テーブル装置では、次のようにして、移動テー
ブルを原点以外の位置で回転させたり、所定角度だけ回
転させた後に平行に移動させるといった動作を、簡単な
制御で行うことができると共に、回転中心を二軸方向に
沿って直線状に移動させることが容易に可能であり、し
かも、移動テーブルを一軸方向に沿って大きく移動させ
ることが可能となっている。
【0076】すなわち、この実施の形態2に係る移動テ
ーブル装置1では、移動テーブル3を移動させる前の初
期状態においては、例えば、当該移動テーブル3が図1
0に示す位置に停止している。いま、例えば、この状態
から移動テーブル3の姿勢を変えずに、当該移動テーブ
ル3をY軸方向に沿って平行に移動させる場合には、第
1の二軸案内機構41 の移動ブロック80を、Y軸方向
に沿って駆動する第1の駆動手段5の駆動モータ45
を、所定の方向に回転駆動することにより、当該駆動モ
ータ45のモータ軸53に連結された長尺なねじ軸49
を回転させる。すると、このねじ軸49に螺合されたナ
ット48は、ねじ軸49の回転に伴ってY軸方向に送ら
れて移動するため、当該ねじ軸49に螺合されたナット
48に、ブラケット47を介して固定された第1の二軸
案内機構41 の移動ブロック80も、Y軸方向に沿って
移動する。その結果、上記第1の二軸案内機構41 の移
動ブロック80に連結された移動テーブル3は、この第
1の二軸案内機構41 の移動ブロック80と共に、Y軸
方向に沿って所定量yだけ移動するようになっている。
【0077】次に、上記移動テーブル3をX軸方向に沿
って平行に移動させる場合には、図10に示すように、
第1の二軸案内機構41 のX軸方向の軌道レール85
を、X軸方向に沿って駆動する第2の駆動手段6の駆動
モータ55を、所定の方向に回転駆動することにより、
当該駆動モータ55の図示しないモータ軸に連結された
ねじ軸63を回転させる。すると、このねじ軸63に螺
合されたナット61は、ブラケット59を介して、X軸
方向に沿って移動しない第1の二軸案内機構41の移動
ブロック80に連結されているため、逆にナット61に
螺合されたねじ軸63が、その回転に伴ってX軸方向に
沿って移動する。そのため、上記ねじ軸63が直結され
た駆動モータ55も、ねじ軸63と共にX軸方向に沿っ
て移動する。その結果、上記駆動モータ55にブラケッ
ト65を介して連結された第1の二軸案内機構41 のX
軸方向の軌道レール85と共に、当該X軸方向の軌道レ
ール85に旋回機構31を介して回転自在に連結された
移動テーブル3は、X軸方向に沿って所定量xだけ移動
するようになっている。
【0078】さらに、上記移動テーブル3をXY軸が形
成する平面に対して直交する回動軸を中心にして回動さ
せる場合には、第2の二軸案内機構42 の移動ブロック
81を、Y軸方向に沿って駆動する第3の駆動手段7の
駆動モータ56を、所定の方向に回転駆動することによ
り、当該駆動モータ56の図示しないモータ軸に直結さ
れたねじ軸64を、所定の方向に回転させる。その際、
移動テーブル3を反時計回り方向に回転させる場合に
は、図10に示すように、第2の二軸案内機構4 2 の移
動ブロック81を、図中、下方向に移動させる。一方、
移動テーブル3を時計回り方向に回転させる場合には、
図10において、第2の二軸案内機構42の移動ブロッ
ク81を、図中、上方向に移動させる。
【0079】すると、上記第3の駆動手段7の駆動モー
タ56は、ブラケット66を介して、第1及び第2の駆
動手段5、6によって固定され、X軸及びY軸方向に沿
って移動しない第1の二軸案内機構41 の移動ブロック
80に連結されているため、駆動モータ56に直結され
たねじ軸64に螺合されたナット62が、ねじ軸64の
回転に伴ってY軸方向に沿って移動する。そのため、上
記ナット62にブラケット60を介して連結された第2
の二軸案内機構42 の移動ブロック81が、図12に示
すように、Y軸方向に沿って所定量−Δyだけ移動す
る。
【0080】このように、上記第3の駆動手段7によっ
て、第2の二軸案内機構42 の移動ブロック81が、第
1の二軸案内機構41 の移動ブロック80に対して、Y
軸方向に沿って所定量−Δyだけ移動する。すると、こ
の第2の二軸案内機構42 によって、X軸とY軸の二軸
方向に沿って移動自在に案内され、かつ回転自在に支持
される移動テーブル3は、図12に示すように、第2の
二軸案内機構42 によって支持された点P2 が、第3の
駆動手段7によって図中下方に移動されることになる。
そのため、上記移動テーブル3には、図12に示すよう
に、その回転自在に支持される点P2 に、第3の駆動手
段7によって、力F2 が作用する。その際、上記移動テ
ーブル3は、図10に示すように、第1及び第2の二軸
案内機構41 、42 によって、二軸方向に沿って移動自
在に、かつ点P1 及びP2 を中心にして旋回機構31を
介して回転自在に支持されているが、第1の二軸案内機
構41 が移動テーブル3を回転自在に支持する点P
1 は、第1及び第2の駆動手段5、6によって、第1の
二軸案内機構41 の移動ブロック80及びX軸方向の軌
道レール85の位置が固定されているため、この点P1
の位置も固定されている。したがって、上記移動テーブ
ル3に、図13に示す如く、その回転自在に支持される
点P2 に、第3の駆動手段7によって、力F2 が作用す
ると、この力F2は、X軸方向及びY軸方向の位置が固
定された点P1 を中心とした回転モーメントとして、移
動テーブル3に作用し、移動テーブル3は、図10及び
図12に示すように、点P1 を中心にして反時計回り方
向に所定の角度θだけ回転するようになっている。
【0081】また、上記移動テーブル装置1で移動テー
ブル3をXY平面の任意の方向に移動すると共に、当該
移動テーブル3を回動軸Oを中心にしてθ方向に回動さ
せる場合には、移動テーブル3をX軸方向に移動させる
動作と、移動テーブル3をY軸方向に移動させる動作
と、移動テーブル3をθ方向に沿って回転させる動作と
を、任意に組み合わせれば良い。なお、この実施の形態
2に係る移動テーブル装置1では、移動テーブル3をY
軸方向に移動される駆動手段が、第1の駆動手段5であ
り、移動テーブル3をX軸方向に移動される駆動手段
が、第2の駆動手段6であり、移動テーブル装置1を回
転中心Oを中心にして角度θだけ回転させる駆動手段
が、第3の駆動手段7となっており、各駆動手段が完全
に分離されて独立しているため、移動テーブル3をY軸
方向に移動させる動作と、X軸方向に移動させる動作
と、角度θだけ回転させる動作とを、同時に実行するこ
とも可能であり、移動テーブル3を所定の位置に所定の
角度で移動させる制御を、一層容易にしかも短時間で行
うことができる。
【0082】すなわち、上記移動テーブル装置1で移動
テーブル3をXY平面の任意の方向に移動すると共に、
当該移動テーブル3を回動軸となるP1 を中心にしてθ
方向に回動させる場合には、第1の駆動手段5を駆動す
ることによって、移動テーブル3をY軸方向に沿って所
望量だけ移動させると共に、第2の駆動手段6を駆動す
ることによって、移動テーブル3をX軸方向に沿って所
望量だけ移動させ、更に、第3の駆動手段7を駆動する
ことによって、移動テーブル3を回動軸となるP1 を中
心にして所望の角度θだけ回動させる動作を同時に実行
することも可能であり、移動テーブル3のX軸方向、Y
軸方向、θ方向への移動制御を、互いに独立して行うこ
とができ、移動テーブル3の移動制御を一層容易にしか
も短時間で行うことができる。なお、移動テーブル3を
Y軸方向に移動させる動作と、X軸方向に移動させる動
作と、角度θだけ回転させる動作とを、別個に実行して
も良いことは勿論である。
【0083】このように、上記実施の形態2に係る移動
テーブル装置1では、移動テーブル3を原点以外の位置
で回転させたり、所定角度だけ回転させた後に平行に移
動させるといった動作を、簡単な制御で行うことができ
る。また、上記移動テーブル装置1では、第1の駆動手
段5のみを駆動することによって、移動テーブル3をY
軸方向に直線状に移動させることが容易に可能であると
共に、第2の駆動手段6を駆動することによって、移動
テーブル3をX軸方向に直線状に移動させることも容易
に可能となっている。さらに、上記第1の駆動手段5に
よって駆動される第1の二軸案内機構41 のY軸方向の
軌道レール8は、長尺に形成されているため、移動テー
ブル3を一軸方向に沿って大きく移動させることも可能
となっている。
【0084】また、この実施の形態2においても、第2
の駆動手段6と、第1の二軸案内機構41 のX軸方向の
軌道レール85を取り去ることによって、Xθテーブル
として使用することができる。その際、上記第1の二軸
案内機構41 に取り付けられる旋回機構31は、そのま
ま移動ブロック80に残される。
【0085】なお、前記実施の形態2では、駆動手段と
して、テーブル基盤側に取り付けられる送りねじと、第
1の二軸案内機構の移動ブロック側に取り付けられるナ
ット部とからなるものを用いたが、送りねじを移動テー
ブル側に取り付け、ナット部を第1の二軸案内機構の移
動ブロック側に取り付けるように構成しても良い。
【0086】さらに、前記実施の形態2では、第1、第
2、第3の駆動手段を、第1、第2、第3の二軸案内機
構を別個に設ける場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、第1、第2、第3の駆動手段の移
動ブロック等にナット部を一体的に設け、この移動ブロ
ック等の内部に送りねじを一体的に配置するように構成
しても良い。こうした場合には、第1、第2、第3の駆
動手段と、第1、第2、第3の二軸案内機構とを一体化
することができるため、装置を一層小型化することが可
能となる。
【0087】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0088】実施の形態3 図14はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3は、移動テーブルを、互い
に交差する二軸方向に沿って、かつ一方の軸方向に沿っ
て大きく移動自在に案内すると共に、移動テーブルを回
転自在に支持する複数の二軸案内機構の構成が、前記実
施の形態1と異なっている。
【0089】すなわち、この発明の実施の形態3に係る
移動テーブル装置1では、二軸案内機構4が、図14に
示すように、テーブル基盤2上に取り付けられた長尺な
Y軸方向の軌道レール100と、このY軸方向の軌道レ
ール100に多数の転動体としてのボールを介して移動
自在に取り付けられる第1の移動ブロック101と、こ
の移動ブロック101に前記Y軸方向の軌道レールと直
交するように直交する方向に固定して取り付けられたX
軸方向の軌道レール102と、このX軸方向の軌道レー
ル102に多数の転動体としてのボールを介して移動自
在に取り付けられる第2の移動ブロック103と、を備
えるように構成されている。
【0090】更に、上記二軸案内機構4の構成を詳しく
説明すると、この二軸案内機構4は、図14に示すよう
に、Y軸方向の軌道レール100、第1の移動ブロック
101、X軸方向の軌道レール102及び第2の移動ブ
ロック103から構成され、移動テーブル3を互いに直
交する二軸(XY軸)方向に移動自在に案内すると共
に、当該移動テーブル3を回転自在に支持する直線案内
機構である。
【0091】上記X軸方向の軌道レール100は、図1
4(a)及び図15(a)に示すように、第1移動ブロ
ック101を挟むようにして支持する一対の支持壁部1
04と、これらの支持壁部104を連結する底壁部10
5によって構成される一体成形物で、左右の支持壁部1
04の内周面に上下2条づつ計4条のボール106が転
走するボール転走溝107が形成されている。また、第
1移動ブロック101の左右外側面に支持壁104内周
に形成されたボール転走溝107に対応する上下2条づ
つ計4条のボール転走溝108が形成されている。
【0092】一方、第1移動ブロック101には、左右
両側面の4条のボール転走溝108に対応する4条のボ
ール逃げ通路109が平行に設けられ、図15(b)に
示すように、両端にボール転走溝108の両端とボール
逃げ通路109の両端を結ぶ4つの方向転走路110を
備えた側蓋111が設けられている。
【0093】この第1軌道レール100の左右支持壁1
04と第1移動ブロック101外側面のボール転走溝1
08間に介装される4列のボール106の接触方向は、
図15(a)に示すように、上下2列のボール中央を通
る水平線Hに対して所定の接触角αでもって対称的に傾
斜している。この実施の形態3では、ボール106とボ
ール転走溝108との接点を結ぶ接触角線が第1移動ブ
ロック101の中心に向かって開き、第1移動ブロック
101と反対の外側に向かって閉じる内開き接触構造と
なっている。
【0094】上記第1移動ブロック101の中央部に
は、左右のボール転走溝108と平行に延びるねじ孔1
12が設けられ、このねじ孔112にねじ軸113が螺
合されている。このねじ孔112とねじ軸113の間に
ボールを転動自在に介装してボールねじ軸とすることが
好ましい。
【0095】また、上記ねじ軸113の両端は、図14
(b)に示すように、第1軌道レール100に固定され
るベアリングサポート114に、ベアリング115を介
して回転自在に支持されている。さらに、ねじ軸113
の一端は、継手部材を介して、第1軌道レール100に
固定される図示しない回転モータの出力軸と連結されて
いる。
【0096】一方、上記第2の移動ブロック103の下
面には、図14に示すように、第1移動ブロック101
上に固定された第2軌道レール102が挿入される第2
凹部116が設けられている。上記第2軌道レール10
2の左右両側面にも2条づつ計4条のボール117が転
走するボール転走溝118が設けられ、この第2軌道レ
ール102の左右両側面と対向する第2移動ブロック1
03の第2凹部116の左右内側面に第2軌道レール1
02の左右のボール転走溝118と対応する4条ボール
転走溝119が設けられている。
【0097】また、第2移動ブロック103には、図1
5(c)に示すように、第2凹部116の4条のボール
転走溝119に対応する4条のボール逃げ通路120が
平行にも設けられ、第2の移動ブロック103の第2凹
部116の両端部には、移動ブロック103の各ボール
転走溝118の両端とボール逃げ通路120の両端を結
ぶ4つの方向転換路121を備えた側蓋122が設けら
れている。
【0098】さらに、第2軌道レール102と第2凹部
116の間に介装される4列のボール117の接触方向
は、図15(c)に示すように、上下2列のボール11
7の中間を通る水平線Hに対して対称的に所定角度α傾
斜している。この実施の形態では、ボール117とボー
ル転走溝119との接点を結ぶ接触角線が第2凹部11
6の内側に向かって閉じ、第2凹部116と反対の外側
に向かって開く外開き接触構造となっている。
【0099】そして、上記の如く構成される二軸案内機
構4は、図14に示すように、前記実施の形態1と同様
に構成された旋回機構31介して、移動テーブル3を回
転自在に支持している。
【0100】このように、上記二軸案内機構4を、幅の
広い第1の軌道レール100や第2の軌道レール102
等で支持することにより、移動テーブル3を一層安定し
た状態で支持することができ、移動テーブル3に加わる
大きな負荷に対しても支持可能となる。また、上記二軸
案内機構4にねじ孔112やねじ軸113等からなる駆
動機構を一体的に設けることにより、装置の構成を簡素
化することができる。
【0101】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
と同様であるので、その説明を省略する。
【0102】実施の形態4 図16はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態4は、第1の軌道レール、移
動ブロック、第2の軌道レールの構成は、前記実施の形
態1の構成と同一であるが、旋回機構の位置が、移動テ
ーブル側ではなく、移動ブロックを第1上下に分割して
第1の移動ブロックと第2の移動ブロックとし、これら
第1の移動ブロックと第2の移動ブロックとの間に、旋
回機構が配置されている点が、前記実施の形態1と異な
っている。
【0103】すなわち、この発明の実施の形態4に係る
移動テーブル装置1では、二軸案内機構4が、図16に
示すように、旋回機構31が、移動テーブル3側ではな
く、移動ブロック80を第1上下に分割して第1の移動
ブロック80aと第2の移動ブロック80bとし、これ
第1の移動ブロック80aと第2の軌道レール102と
の間に、旋回機構31が配置されている点を除けば、そ
の他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様である
ので、その説明を省略する。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動テーブルを原点以外の位置で回転させたり、所定角
度回転させた後に平行に移動させるといった動作が、簡
単な制御で行えると共に、回転中心を一軸方向に沿って
直線状に移動させることが容易に可能であり、しかも、
移動テーブルを一軸方向に沿って大きく移動させること
が可能な移動テーブル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置を示す平面構成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置を示す一部破断の側面構成図である。
【図3】 図3(a)(b)は二軸案内機構をそれぞれ
示す断面構成図である。
【図4】 図4(a)〜(e)は二軸案内機構をそれぞ
れ示す構成図である。
【図5】 図5(a)(b)は旋回機構をそれぞれ示す
一部破断の斜視図及び取付状態の要部断面構成図であ
る。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置の使用状態を示す平面構成図である。
【図7】 図7は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置の使用状態を示す平面構成図である。
【図8】 図8は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置の使用状態を示す平面構成図である。
【図9】 図9は本発明の一実施の形態に係る移動テー
ブル装置の動作を示す説明図である。
【図10】 図10は本発明の実施の形態2に係る移動
テーブル装置を示す平面構成図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態2に係る移動
テーブル装置を示す一部破断の側面構成図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態2に係る移動
テーブル装置の使用状態を示す平面構成図である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態2に係る移動
テーブル装置の動作を示す説明図である。
【図14】 図14(a)(b)は本発明の実施の形態
3に係る移動テーブル装置の二軸案内機構をそれぞれ示
す断面構成図である。
【図15】 図15(a)〜(e)は本発明の実施の形
態3に係る移動テーブル装置の二軸案内機構をそれぞれ
示す構成図である。
【図16】 図16(a)(b)は本発明の実施の形態
4に係る移動テーブル装置の二軸案内機構をそれぞれ示
す断面構成図である。
【符号の説明】
1:移動テーブル装置、2:テーブル基盤、3:移動テ
ーブル、41 、42 、43 、44 、45 :二軸案内機
構、5:第1の駆動手段、6:第2の駆動手段、7:第
2の駆動手段、31:旋回機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル基盤に対して移動テーブルを、
    互いに交差する二軸方向に沿って移動可能に、かつ二軸
    が形成する平面に対して直交する軸を中心にして回動可
    能に取り付けてなる移動テーブル装置において、 前記テーブル基盤に対して移動テーブルを、互いに交差
    する二軸方向に沿って、かつ一方の軸方向に沿って大き
    く移動自在に案内すると共に、移動テーブルを回転自在
    に支持する複数の二軸案内機構と、 前記複数の二軸案内機構のうち、少なくとも1つの二軸
    案内機構のテーブル基盤側の移動部材を、移動量の大き
    な第1の軸方向に沿って駆動する第1の駆動手段と、 前記第1の駆動手段によって駆動される二軸案内機構の
    移動テーブル側の移動部材を、テーブル基盤側の移動部
    材に対して第2の軸方向に沿って駆動する第2の駆動手
    段と、 前記複数の二軸案内機構のうち、少なくとも他の1つの
    二軸案内機構のテーブル基盤側の移動部材を、前記第1
    の駆動手段によって駆動される二軸案内機構のテーブル
    基盤側の移動部材に対して、第1の軸方向に沿って駆動
    する第3の駆動手段と、を備えたことを特徴とする移動
    テーブル装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の駆動手段が取り付けられた二
    軸案内機構は、移動テーブルが回転する円弧の中心に配
    置されていると共に、第3の駆動手段が取り付けられた
    二軸案内機構は、移動テーブルが回転する軸を中心にし
    た円弧上であって、かつ第2の軸方向に沿った直径上に
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動
    テーブル装置。
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