JPH11301115A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

Info

Publication number
JPH11301115A
JPH11301115A JP10110445A JP11044598A JPH11301115A JP H11301115 A JPH11301115 A JP H11301115A JP 10110445 A JP10110445 A JP 10110445A JP 11044598 A JP11044598 A JP 11044598A JP H11301115 A JPH11301115 A JP H11301115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording medium
optical recording
compound
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10110445A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Takano
晋一 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10110445A priority Critical patent/JPH11301115A/ja
Publication of JPH11301115A publication Critical patent/JPH11301115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長範囲が630〜680nm等の半導体レ
ーザーを用いて情報の記録再生を行なう場合において、
最適な吸収特性を見極め、さらにレーザー光の記録ピッ
トの解像力に優れ、均質性の高い記録層を形成するこ
と。 【解決手段】2、2’−ジピリジル系金属錯体化合物
(化5)とジチオレン金属錯体の複合塩を記録層とす
る。 【化5】 (化5)において、R1〜R8は、1価の有機環状化合
物の残基。 M1は1価、2価、3価の金属元素また
は、酸化バナジュウム、酸化チタン、塩化アルミニュウ
ム、塩化鉄、塩化すずである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒に関し、
特に、波長が、630〜680nmのレーザー光によ
り、情報を記録、再生するに特に好適な光記録層を有し
た光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光線により情報を再生する光記
録媒体は、再生専用光ディスク(以下CD、CD−RO
Mと称する。)と呼ばれ、音楽再生用や情報端末用に、
現在、広く普及している。
【0003】この光記録媒体は、厚さ1.2mmの透明
基板の片側に凹凸のピット列を設けて情報を記録し、そ
の上からアルミ、金等の反射膜を、スパッタ法や蒸着法
により設け、さらにその上に保護膜をコートした構成を
有することが一般的である。
【0004】そして、この光記録媒体は、波長780n
mの半導体レーザー光が、透明基板を介して入射されて
反射膜で反射される際の、予め記録された情報ピットの
凹凸に対応したその反射率の変化を読みとり、予め記録
された情報を再生するものである。この光記録媒体は記
録媒体と情報読みとり素子が非接触であるために汚れや
傷に対して影響を受けづらく、記録媒体、読みとり部分
ともに磨耗の心配がない。
【0005】しかしながら、CD、CD−ROMの場合
には、再生専用メディアであり、編集機能を持たない。
【0006】そこで、記録可能な光記録媒体として、一
度だけ記録可能な追記憶型光ディスク(以下、CD−R
と称する。)が開発、実用化されている。このような記
録可能な光ディスクは、再生機能において、CD、CD
−ROMとの互換性を有する。この再生互換性のためC
D−ROM再生装置を具備する情報端末装置で、記録さ
れたCD−Rの情報を確実に再生することが可能であ
る。CD−ROM装置にCD−Rの記録機能を付与する
ことでCD−ROMと同一容量である1枚あたり650
Mバイトの情報記録装置とすることが可能である。この
ため近年とくにCD−Rは情報記録媒体として広く普及
することとなった。またCD−ROMの情報内容の編集
にあたって試験的にCD−ROMを試作する必要があ
る。このような編集業務であるオーサリング業務におい
てもCD−ROM再生機能互換のCD−RはCD−RO
Mの試作用において必要不可欠のキーデバイスとなって
いる。
【0007】前記CD−Rでは、Te等のカルコゲナイ
ト系化合物、希土類金属化合物、ポルフィリン系、シア
ニン系、ナフタロシアニン系等の有機化合物を、記録層
に適用したものが実用化されている。
【0008】近年、特にCD−Rについては、価格、無
公害性、前述のCD−ROMとの再生特性の完全互換性
の観点から、色素等の有機化合物を記録層に使用するも
のが主流となり、この構成においては、相対的に大出力
のレーザー光を情報信号に対応させて入射するもので、
記録層の有機化合物に入射されたレーザ光が吸収されて
熱に変換され、記録層の化学的変化や幾何学的形状変化
を引き起こし情報を追記するものである。
【0009】さらに、このようにして記録された情報
を、一定値以下の相対的に低出力のレーザー光を照射し
て、反射率の変化、具体的には反射光量の変化として認
識し、記録情報の再生を行なうことになる。
【0010】このような記録層に用いられる有機化合物
としては、例えば、シアニン化合物については、特公平
1−21798号公報等、さらに、フタロシアニン化合
物については、特開平4−36876号公報等、ナフタ
ロシアニン化合物については、特公平7−17092号
公報等に開示がなされている。
【0011】また、半金属やカルコゲナイド化合物との
組合せでフタロシアニン化合物を用いた例としては、特
開昭57−151397号公報等に開示があり、この場
合のフタロシアニン化合物は、相変化型の光記録媒体の
増感作用を有している。
【0012】ここで、記録時においてレーザ光の出力を
より低減して記録を可能にするためには、そのレーザー
波長において吸収係数の大きい有機化合物が望まれる。
【0013】とはいえ、吸収係数がいたずらに大きくて
も、記録時に有機化合物が予期しない化学的変化や物理
的変化を起こし、記録層が破壊されてしまうことにもな
る。
【0014】さらに、再生時において大きな信号出力を
得るためには、記録層を透過した光が反射層に無駄無く
到達して高い反射率を示すことが求められるため、この
点からは未記録部分の吸収係数が小さい有機化合物が望
まれる。
【0015】さらに、吸収係数が大きいと、再生時にお
いても記録層が破壊されてしまうことにもなる。
【0016】このように相反する吸収特性を満足するた
めには、色素等の有機化合物の吸収特性は、レーザー光
の波長に対して厳しく管理されなくてはならず、例えば
CD−Rに使用するに好適な消衰係数等の光学条件を呈
する特定色素を規定したり(例えば、特開平4−358
886号公報等)、記録媒体の記録層にフタロシアニン
系やナフタロシアニン系の有機化合物に組合わせる保護
膜の光学条件を規定する(例えば、特開平5−3099
47号公報等)等の提案がなされている。
【0017】一方では、次世代の高密度光記録媒体の開
発が、活発に進んでいる。この次世代高密度光記録媒体
の大きな特徴は、レーザー光の波長を630〜680n
mに短波長化し、トラックピッチの間隔、長さを短縮化
することで記録密度を向上させて、現行CD−ROMの
記憶容量650Mバイトに対し、5〜10倍の3〜10
Gバイトのデジタルデータの取扱いを可能とするもので
ある。
【0018】しかしながら、現在の規格では、この高密
度光記録媒体も再生専用であり、編集機能をもたない。
【0019】このため、編集機能を有する記録可能な高
密度追記憶型光ディスクについて、精力的に検討がなさ
れており、特に記録層においては、CD−R同様に有機
材料を使用することが望まれている。これらはCD−R
OMの普及において有機化合物を使用するCD−Rがは
たした役割と同様の重要性をもつ。
【0020】具体的に開示されたものとしては、シアニ
ン化合物の色素の光吸収特性を短波長に移動させた記録
媒体が、特開平6−199045号公報に開示され、さ
らに、インドリンイミン染料を記録層に適用した記録媒
体が、特開平5−305771号公報、特開平4−25
2272号公報等に開示されている。
【0021】また、繰返し再生による読み出し破壊の防
止と記録感度の向上の目的で、再生光波長より短波長の
光で情報の記録を行う構成が、特開平06−29546
9号公報に開示されている。しかしながら前期特許情報
においてはCD−Rと同様の完成度を有する高密度光記
録媒体の実現にはいくつかの技術課題が存在している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、有機化合物
は、そもそも耐熱や耐光性といった耐久性に劣っていた
り、所望の吸収特性等の光学特性が現実のものとしては
得られにくいことに起因して繰返し使用時に破壊され易
い傾向があるし、これらを記録層以外の光記録媒体の構
成や、さらに光記録再生機構側でカバーしようとする
と、構成は複雑なものとならざるを得ない。
【0023】また、有機化合物とはいえ、場合によって
は有害性を呈することもある。例えば、以上説明したシ
アニン系色素は、一般的に耐熱性、耐光性に課題を有す
る化合物であるし、インドリンイミン染料等は、構造の
一部に有害なシアノ基を有してしまっている。
【0024】また、光記録媒体等の光学条件を規定した
場合には、その構成が複雑なものとなってしまう。
【0025】また、再生光波長より短波長の光で情報の
記録を行う構成を採らざるを得ないと、例えば光源を2
種類用意する必要があり、このような構成をあえて採用
しなくてもよい光記録媒体が望まれる。
【0026】また短波長レーザ−の使用により、トラッ
クピッチ間隔を狭めることにより高密度化を図るため、
記録ピットの解像度が出力信号の質を直接左右すること
となる。このために記録層の均一な特性はCD−Rより
も厳しく管理されなくてはならない。
【0027】例えば、蒸着法などで記録層を形成する場
合、色素分子間の会合力が強く結晶性が高い場合には凝
集を発生して均一な特性が発揮されなくなる。またスピ
ンコート法では色素の溶剤に対する溶解性が低い場合に
は塗布皮膜を形成中に色素結晶が析出してしまい均一性
の高い記録層の形成は不可能である。このため均一な記
録層を得るためには有機溶剤に対して充分な溶解性があ
り、かつ結晶性の低い分子構造を設計する必要がある。
【0028】本発明は、安定な記録再生特性を有する光
記録媒体及び光記録再生方法を実現すべく、波長範囲が
630〜680nm等の半導体レーザーを用いて情報の
記録再生を行なう場合において、最適な吸収特性を見極
め、さらにレーザー光の記録ピットの解像力に優れ、均
質性の高い記録層を形成する光記録媒体に関するもので
ある。
【0029】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために、本
発明は、記録層に一般式(化3)で記述される2、2’
−ジピリジル系金属錯体化合物と(化4)で表されるジ
チオレン金属錯体の複合塩を使用するものである。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】ここで、 (化3)におけるR1〜R8は、
1価の有機環状化合物の残基であり、例えば、水素また
は分岐していてもよい非置換あるいは置換アルキル基、
ハロゲン、ヒドロキシル基またはアルコキシ基、アミノ
基またはアルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、スル
ホン酸基である。また、R1とR2、R2とR3、R3
とR4、R5とR6、R6とR7、R8とR1は互いに
結合して環状構造を形成してもよい。
【0033】M1は銀、銅などの1価金属、鉄、亜鉛、
ニッケル、コバルト、マンガン、カドミュウム、スズ、
カルシュウム、マグネシュウム、パラジュウムなどの2
価の金属元素、またはアルミニュウムなどの3価金属ま
たは、酸化バナジュウム、酸化チタン、塩化アルミニュ
ウム、塩化鉄、塩化すずなどを示す。
【0034】また、(化4)におけるR9〜R12は、
1価の有機環状化合物の残基であり、例えば、水素また
は分岐していてもよい非置換あるいは置換アルキル基、
ハロゲン、ヒドロキシル基またはアルコキシ基、アミノ
基またはアルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、スル
ホン酸基である。また、R1とR2、R2とR3、R3
とR4、R5とR6、R6とR7、R8とR1は互いに
結合して環状構造を形成してもよい。
【0035】R9とR10、R11とR12は互いに結
合してヘテロ原子を含む環状構造を形成してもよい。化
合物(化4)と錯体を形成する金属M2は銅、亜鉛、ニ
ッケルなどである。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、記録光が照射されることにより反射率変化を生じて
情報を記録する記録層を有する光記録媒体に特に好まし
い記録材料である。本発明は特に630から680nm
のレーザー光を光源とする光記録媒体用として最適な材
料である2、2’−ジピリジル系金属錯体化合物(化
5)と(化6)で表されるジチオレン金属錯体の複合塩
である。
【0037】
【化5】
【0038】
【化6】
【0039】ここで、 R1〜R8は、水素または分岐し
ていてもよい非置換あるいは置換アルキル基、ハロゲ
ン、ヒドロキシル基またはアルコキシ基、アミノ基また
はアルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、スルホン酸
基、ヘテロ原子を含んでいてもいなくてもよい1価の有
機環状化合物の残基をあらわし、R1とR2、R2とR
3、R3とR4、R5とR6、R6とR7、R8とR1
は互いに結合して環状構造を形成してもよい。とくにR
8とR1が互いに連結して芳香環を形成するフェナント
ロリン系はよく知られた鉄の比色分析試薬である。
【0040】Mは銀、銅などの1価金属、鉄、亜鉛、ニ
ッケル、コバルト、マンガン、カドミュウム、スズ、カ
ルシュウム、マグネシュウム、パラジュウムなどの2価
の金属元素、またはアルミニュウムなどの3価金属また
は、酸化バナジュウム、酸化チタン、塩化アルミニュウ
ム、塩化鉄、塩化すずなどを示す。このなかでも特に銅
と鉄が好ましい。
【0041】また、(化6)におけるR9〜R12は、
水素または分岐していてもよい非置換あるいは置換アル
キル基、ハロゲン、ヒドロキシル基またはアルコキシ
基、アミノ基またはアルキルアミノ基、シアノ基、ニト
ロ基、スルホン酸基、ヘテロ原子を含んでいてもいなく
てもよい1価の有機環状化合物の残基をあらわし、R9
とR10、R11とR12は互いに結合してヘテロ原子
を含む環状構造を形成してもよい。化合物(化6)と錯
体を形成する金属M2は銅、亜鉛、ニッケルなどであ
る。
【0042】さらに具体的には、R1〜R8のいずれか
に用い得るアルキル基やハロゲン化アルキル基、アルコ
キシ基、ヘテロ原子を含んでも含んでいなくてもよい有
機環状化合物の導入により、有機溶剤溶解性が向上し色
素の結晶性が低下して均一な記録層の形成が可能であ
る。さらに色素分子の融点もこれによって変化して記録
感度の調整も可能である。
【0043】またR1〜R8のいずれかに用い得るニト
ロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基の導入
により、吸収波長の調整が可能である。さらに錯体を形
成する金属種によっても吸収波長、吸光係数の調整が可
能である。
【0044】金属錯体は金属塩とジピリジル系化合物を
適当な有機溶媒中で反応させることで得られる。ここで
金属塩のM1は前記の金属を表し、Xは金属塩を形成す
るアニオン種を表す。代表的にはハロゲン化物、過塩素
酸化物、硝酸、硫酸、酢酸化合物などである。これらの
反応によって以下(化7)に表すような金属錯体のイオ
ン対を形成するとされる。(山本 勇麗、分析化学 2
1,418(1972))
【0045】
【化7】
【0046】ここでZは金属イオンの価数、nは金属M
に配位する2、2’−ジピリジル化合物分子の数、Yは
金属塩のアニオンの価数である。
【0047】また(化7)で表された2、2’−ジピリ
ジル系化合物の金属錯体塩にジチオレン金属錯体の4級
アンモニュウム塩などを反応させることで対アニオンの
交換反応が起こり、以下の(化2)にあるピリジル金属
錯体化合物とジチオレン金属錯体化合物の複合塩を形成
する。ジチオレン金属錯体化合物は一重項酸素のクエン
チャーとして広く知られており、耐光性、耐熱性の向上
に効果のある化合物である。(化2)にあるとおり複合
塩とすることで信頼性に優れた光記録材料を提供しう
る。
【0048】以下本発明に好適な2、2’−ジピリジル
系色素金属錯体とジチオレン金属錯体の複合塩を以下の
実施例の各形態に示すが、本発明はこれらの形態のみに
限定されるものではない。(化1)のジピリジル系は色
調が無色であり、630から680nmの記録光に対し
ては光吸収特性を全く有しないために記録は不可能であ
る。このため吸収スペクトルを調整する目的には一般式
(化1)で示されるジピリジル系色素の金属錯体が特に
有効であることを見いだした。このことによって、(化
1)で表されるジピリジル系色素単体よりも吸収波長を
より長波長にのばし、かつ最大吸光度をほぼ2倍に高め
ることによって630〜680nmで高い反射率と光記
録に適切な吸収を維持することができた。
【0049】さらに溶剤溶解性を増し、均一な記録層を
得るためにR1からR8に水素または分岐していてもし
ていなくともよい非置換もしくは置換のアルキル基を導
入することが好ましく、特に炭素数2以上8以下が好適
である。
【0050】また複合塩を形成するジチオレン金属錯体
(化2)においてもR9からR12に、(化1)で適応
したR1からR8までの置換基を導入することで、溶剤
溶解性の向上などがはかられる。
【0051】請求項2に記載のように、形成される光記
録媒体に用いられる光基板材料はガラス、ポリカーボネ
ート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、非晶質ポリオ
レフィン等が使用可能である。
【0052】また、基板形状としては、使用光源である
短波長半導体レーザーの光学系の焦点に対して適性な厚
みと直径で規定される円盤状が好ましく、この基板の片
側の面に案内溝が設けられていることがより望ましく、
切削加工や射出成形で形成可能である。
【0053】また請求項3に記載のように記録層がスピ
ンコート層、真空蒸着層またはスパッタ層であってもよ
く、請求項4に記載のごとく反射層が金属層であること
が好ましい。
【0054】この際記録層は、基板片側面(案内溝が設
けてあればその面に)スピンコート、蒸着、スパッタな
どの方法で形成される。
【0055】ここでスピンコート法では、有機色素を溶
剤に溶解し、透明基板を回転させつつその上に色素溶解
溶液を滴下して記録層を形成すればよく、色素濃度は
0.5から10重量%の範囲で調整されていることが望
ましい。
【0056】この色素溶液を作成する溶液は、(化1)
と(化2)で記載される化合物の金属錯体複合塩を溶解
し、かつ透明基板を溶解、膨潤、白化などの悪影響を及
ぼさないものであれば使用可能である。
【0057】溶媒の例ではメチルアルコール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、テトラフルオロアルコ
ール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ナフタレン、ヘキサン、シクロヘキサン、塩化メチ
ル、ジクロロメタン、クロロフォルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン、トリクロロエタン、2−メトキシエタノ
ール、2−エトキシエタノール、2−イソプロポキシエ
タノール、アセトニトリル、トリエチルアミン、ジプロ
ピルアミン、ジメチルフォルムアミドなどがあげられ
る。色素溶解性、作業性、基板への影響、安全性、経済
性を考慮して適宜決定される。
【0058】さらに(化1)(化2)で記述される化合
物の金属錯体複合塩溶液を作成する際に、光安定剤や酸
化防止剤がふくまれていてもよく、光安定剤としては一
重項酸素クエンチャーである金属錯体やジイモニュウム
塩、アミニュウム塩、ヒンダードアミン化合物、紫外線
吸収剤としてベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノ
ン化合物、酸化防止剤としては、一次酸化防止剤でフェ
ノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、二次酸化防
止剤として有機イオウ系二次酸化防止剤、リン系二次酸
化防止剤等が添加可能である。なおこれら光安定剤、酸
化防止剤は単独もしくは複合して配合してもよく、添加
量は色素重量部100部に対して添加剤総量が0.1か
ら200重量部の範囲で添加することが好ましい。
【0059】またさらに(化1)と(化2)で記述され
る化合物の金属錯体複合塩溶液に光吸収特性を調整する
意味で別の色素を添加することも可能である。添加可能
な色素は、ポリメチン系色素、ポルフィリン系色素、ア
ゾ系色素、ホルマザン系色素、金属と錯体を形成してい
ないアントラキノン系色素、インドリン系色素、オキサ
ジン系色素、トリアリールアミン系色素、インジゴ系色
素、クマリン系色素、スチルベン系色素、フタロシアニ
ン系色素、ナフタロシアニン系色素などである。これら
色素の添加量は(化1)(化2)で記述される化合物の
金属錯体複合塩の重量100部について0.1から20
0部の範囲で使用できる。また(化1)(化2)の範囲
内で記述される化合物の金属錯体複合塩で異なる構造の
金属錯体複合塩を複数混合して使用してもよい。この場
合混合比率は任意に決定できる。
【0060】また(化1)(化2)で記述される化合物
の金属錯体複合塩溶液に結着剤として樹脂を添加しても
良く、ニトロセルロース、リン酸セルロース、硫酸セル
ロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪
酸セルロース、ミリスチン酸セルロース、パルミチン酸
セルロース、酢酸・プロピオン酸セルロース、酢酸・酢
酸セルロースなどのセルロースエステル類、メチルセル
ロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチ
ルセルロースなどのセルロースエーテル類、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドンなどのビニル樹脂類、スチレ
ン・ブタジエンコポリマー、スチレン・アクリロニトリ
ルコポリマー、スチレン・ブタジエン・アクリロニトリ
ルコポリマー、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーなど
の共重合樹脂類、ポリメチルメタクリレート、ポリメチ
ルアクリレート、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリルなどのアク
リル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル類、ポリ(4,4−イソプロピリデンジフェニレン
−コ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンカーボネー
ト)、ポリ(エチレンジオキサン−3,3−フェニレン
チオカーボネート)、ポリ(4,4−イソプロピリデン
ジフェニレンカーボネート−コ−テレフタレート)、ポ
リ(4、4−sec−ブチリデンジフェニレンカーボネ
ート)、ポリ(4,4−イソプロピリデンジフェニレン
カーボネート−ブロック−オキシエチレン)などのポリ
アクリレート類、ポリアミド類、エポキシ樹脂類、フェ
ノール樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ポ
リエチレンなどのポリオレフィン類などを適時用いるこ
とができる。樹脂はこれらの中から単独もしくは複数を
選択して配合して添加してもよい。これら樹脂類は色素
重量部100部に対して1から1000重量部の範囲に
わたって添加することができる。
【0061】そしてスピンコート法によって記録層を形
成するには、回転数と回転時間で調整すればよく、塗布
条件は色素濃度、色素溶液粘度、溶媒の蒸発速度などに
よって影響を受ける。ここで記録層は50から400n
mの範囲に設定されることが望ましく、回転数1000
から5000rpm程度の回転時間で所定の膜圧になる
ように、色素濃度、粘度を調整することが重要である。
【0062】一方、蒸着方法などで記録層を形成する場
合には10−2Pa以下の真空度で蒸着が行われること
が望ましい。
【0063】さらに蒸着が可能な光安定剤、酸化防止
剤、色素等を同時に蒸着して記録層一つの熱源で蒸着し
てもよいし、前述した添加剤と色素を別々の複数の熱源
で蒸着してもよい。
【0064】そして請求項5に記載のように反射層はス
パッタ法などにより、10から200nm程度に形成さ
れる。これら反射層は記録、再生波長に対して反射率の
高い材料が望ましい。アルミニュウム、金、鉄、ニッケ
ル、コバルト,スズ、亜鉛、銅、白金、銀などから単独
もしくは複数の組み合わせで使用できる。
【0065】また請求項6に記載のようにさらに反射層
の外方側に隣接して保護層が形成されていても良い。
【0066】以下、各実施の形態により、本発明をより
詳細に説明する。 (実施の形態1)下記(化8)で表される2、2’−ジ
ピリジル(東京化成(株)製 試薬特級)50mgをエ
タノール(99.5% 和光純薬製)300mlに溶解
し、これを試験管に少量づつ取り分けた。
【0067】
【化8】
【0068】金属種と反応していない時は2,2’−ジ
ピリジルのエタノール溶液は無色であった。これに、そ
れぞれ酢酸ニッケル四水和物(関東化学製)、塩化第2
銅(関東化学製)、酢酸コバルト(和光純薬製)、硝酸
銀(和光純薬製)、塩化バナジル(関東化学製)、酢酸
パラジュウム(和光純薬製)、塩化第1すず(和光純薬
製)、酢酸亜鉛(和光純薬製)、塩化第1鉄(関東化学
製)を少量添加して加熱、溶液色調の変化を調べた。結
果を(表1)に示す。
【0069】
【表1】
【0070】金属種によって色調が変化し、銀、パラジ
ュウムをのぞいては2、2’−ジピリジルと金属錯体を
形成したことが解る。ここで記録波長が635nmのレ
ーザー光に好適な色素の色調は赤であることが判明して
いるので鉄錯体を試作することにした。
【0071】2、2’−ジピリジル(東京化成(株)製
試薬特級)10gと500mlのN,N−ジメチルフ
ォルムアミド(和光純薬 試薬特級)を1000mlの
三角フラスコに入れ5gの塩化第1鉄(関東化学製)を
加え加熱還流1時間行った。冷却後濃縮し1リットルの
イオン交換水に投入して結晶を析出させた。これを減圧
ろ過して結晶をろ別した後、800mlの熱水で1時間
洗浄し、これを3回繰り返した。50℃で減圧乾燥を半
日行い6gの2、2’−ジピリジル鉄錯体を回収した。
その後結晶を溶媒に溶解し、薄層クロマトで1つのスポ
ットになることを確認した。
【0072】次に、0.4gの2、2’−ジピリジル化
合物と(化9)で表されるビス(テトラノルマルブチル
アンモニュウム)ビス(1、3−ジチオール−2−チオ
ン−4,5−ジチオレート)亜鉛錯体(東京化成(株)
製)1.2gを100mlのN,N−ジメチルフォルム
アミド中に溶解して2時間、還流させながら攪拌反応さ
せた。
【0073】
【化9】
【0074】その後、溶媒を留去、濃縮後に500ml
の水に加えて結晶を析出させた。その後、減圧ろ過を行
い固形分を分離後よく水洗して減圧乾燥して0.9gの
複合塩を得た。こうして得られた2、2’−ジピリジル
鉄錯体とジチオレン亜鉛錯体の複合塩(化10)を0.
4gふっ素系アルコールN1(ダイキン工業製)9.6
gに溶解して色素溶液を作成した。
【0075】
【化10】
【0076】これを図1記載の支持基板1(ポリカーボ
ネート製の直径12cm、厚み0.6mmの透明円盤状
の光ディスク用基板)にスピンコートで記録膜2を作成
した。
【0077】ポリカネート基板には0.3μmの幅で溝
同士は0.7μmの間隔で1本の案内溝が設けられてい
るものである。使用したスピンコーターは三笠(株)製
で回転数は120rpmで30秒間回転し、この間にふ
っ素アルコールの2、2’−ジピリジル鉄錯体溶液を滴
下し、その後3000rpmで30秒間回転して記録膜
を作成した。
【0078】こうして形成された記録層の上に金を50
nm蒸着(図1の反射層3)し、接着剤でもう1枚のポ
リカーボネート製の基板を接着(図1の保護層4)して
追記録用の光ディスクを試作した。この試作ディスクを
パルステック社製DDU−1000で記録・再生特性を
評価したところ、反射率40%、14T信号48dB、
ジッタ16%を得た。
【0079】(実施の形態2)実施の形態1で得られた
(化8)の2,2’−ジピリジル−鉄錯体0.4gと
(化11)で表されるテトラブチルホスホニュウム ビ
ス(4−メチル−1,2−ベンゼンジチオレート)ニッ
ケル(III)錯体(和光純薬製)を実施の形態1と同様
に反応させて、(化12)で表せる複合塩を作成した。
【0080】
【化11】
【0081】
【化12】
【0082】(化12)の化合物で光ディスクを作成し
たところ実施の形態1と同様であった。
【0083】(実施の形態3)実施の形態1で得られた
(化8)の2,2’−ジピリジル−鉄錯体0.4gと
(化13)で表されるテトラノルマルブチルアンモニュ
ウム ビス(1,3−ジチオール−2−チオン−4,5
−ジチオレート)パラジュウム(II)錯体(東京化成
(株)製)を実施の形態1と同様に反応させて、(化1
4)で表せる複合塩を作成した。
【0084】
【化13】
【0085】
【化14】
【0086】(化14)の化合物で光ディスクを作成し
たところ実施の形態1と同様であった。
【0087】(実施の形態4)実施の形態1で得られた
(化8)の2,2’−ジピリジル−鉄錯体0.4gと
(化15)で表されるテトラノルマルブチルアンモニュ
ウム ビス(1,3−ジチオール−2−チオン−4,5
−ジチオレート)プラチニュウム(II)錯体(東京化成
(株)製)を実施の形態1と同様に反応させて、(化1
6)で表せる複合塩を作成した。
【0088】
【化15】
【0089】
【化16】
【0090】(化16)の化合物で光ディスクを作成し
たところ実施の形態1と同様であった。
【0091】(実施の形態5)実施の形態1で得られた
(化8)の2,2’−ジピリジル−鉄錯体0.4gと
(化17)で表されるテトラノルマルブチルアンモニュ
ウム ビス(マレオニトリルジチオレート)ニッケル
(II)錯体(東京化成(株)製)を実施の形態1と同様
に反応させて、(化18)で表せる複合塩を作成した。
【0092】
【化17】
【0093】
【化18】
【0094】(化18)の化合物で光ディスクを作成し
たところ実施の形態1と同様であった。
【0095】(実施の形態6)実施の形態1で得られた
(化8)の2,2’−ジピリジル−鉄錯体0.4gと
(化19)で表されるテトラブチルホスホニュウム ビ
ス(4,5−ジメルカプト−1,3−ジチオール−2−
チオネート−S4,S5)ニッケル(III)錯体(和光
純薬製)を実施の形態1と同様に反応させて、(化2
0)で表せる複合塩を作成した。
【0096】
【化19】
【0097】
【化20】
【0098】この結果、実施の形態1の表に表したもの
と同様な特性が得られた。設計に応じて実施例の各形態
を組み合わせることが可能であり、本発明の趣旨の実現
には明細書で引用した形態だけに限定されるものではな
い。
【0099】
【発明の効果】以上のように本発明は、ジピリジル系金
属錯体とジチオレン金属錯体の複合塩塩を記録材料にす
る事により、溶剤溶解性に優れ均一な光学特性、記録特
性とともに高い信頼性を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光記録媒体の断面図
【符号の説明】
1 支持基板 2 記録層 3 反射層 4 保護層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(化1)で記述される化合物
    の金属錯体と(化2)で表されるジチオレン金属錯体の
    複合塩を記録層とする光記録媒体。 【化1】 (R1〜R8は、1価の有機環状化合物の残基、M1は
    1価金属、または2価金属、または3価金属、または、
    酸化バナジュウム、酸化チタン、塩化アルミニュウム、
    塩化鉄、塩化スズ。) 【化2】 (R9〜R12は、1価の有機環状化合物の残基、M2
    は金、プラチナ、亜鉛、ニッケル、銅。)
  2. 【請求項2】 支持基板と、支持基板上に形成された記
    録層と、記録層に隣接して形成された反射層を有する請
    求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録層がスピンコート層、真空蒸着層ま
    たはスパッタ層である請求項1または2記載の光記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 反射層が金属層である請求項2記載の光
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 反射層に隣接して保護層が形成された請
    求項2乃至請求項4記載の光記録媒体。
JP10110445A 1998-04-21 1998-04-21 光記録媒体 Pending JPH11301115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10110445A JPH11301115A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10110445A JPH11301115A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11301115A true JPH11301115A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14535907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10110445A Pending JPH11301115A (ja) 1998-04-21 1998-04-21 光記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11301115A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3708298B2 (ja) 光記録媒体
EP0181941A1 (en) Optical recording medium
JP3561009B2 (ja) 記録可能な光学要素
JP3540327B2 (ja) 光安定化シアニン色素
US5536548A (en) Optical recording disk
US6103331A (en) Optical recording medium comprising organic dye thin film
JPH0532231B2 (ja)
JP3614586B2 (ja) ジピロメテン金属キレート化合物及びこれを用いた光記録媒体
JP3097628B2 (ja) 光記録媒体
JPH1134489A (ja) 光記録媒体
JP3564962B2 (ja) 光記録媒体及びその光記録再生方法
JPH11138993A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JPH11301115A (ja) 光記録媒体
JPH11301114A (ja) 光記録媒体
JPH1134497A (ja) 光記録媒体
JPH0776308B2 (ja) インドフエノ−ル系化合物及び該化合物を含む光学的記録媒体
JPH11301116A (ja) 光記録媒体
JPH10112064A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JPH1134490A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JP2697770B2 (ja) 光学記録及び再生方法
JP2600763B2 (ja) 含金属化合物および該化合物を使用した光学記録媒体
CN101389487B (zh) 光记录介质及其制造方法
JPH11138992A (ja) 光記録媒体及び光記録再生方法
JP2001160240A (ja) 光記録媒体
JP2000108515A (ja) 光記録媒体