JPH11302006A - Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法 - Google Patents
Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法Info
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- JPH11302006A JPH11302006A JP12524298A JP12524298A JPH11302006A JP H11302006 A JPH11302006 A JP H11302006A JP 12524298 A JP12524298 A JP 12524298A JP 12524298 A JP12524298 A JP 12524298A JP H11302006 A JPH11302006 A JP H11302006A
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- ammonium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】強酸性、腐食性および吸湿性のある無水リン酸
の使用量を極力抑えながら、耐水性、耐熱性に優れたII
型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを高純
度、高収率で得る製造方法を提供する。 【解決手段】リン酸アンモニウムと尿素を、リン酸アン
モニウム/尿素のモル比5/3〜30/1で加熱し、反
応させる第一工程と、第一工程の反応生成物に無水リン
酸、リン酸アンモニウムと無水リン酸との混合物もしく
はリン酸アンモニウムと無水リン酸との加熱溶融物から
選ばれた1種を添加後、反応系内をアンモニア含有雰囲
気に維持する第二工程とからなり、全工程で用いるリン
酸アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)
を6/5〜30/1としてII型ポリリン酸アンモニウム
を製造する。
の使用量を極力抑えながら、耐水性、耐熱性に優れたII
型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを高純
度、高収率で得る製造方法を提供する。 【解決手段】リン酸アンモニウムと尿素を、リン酸アン
モニウム/尿素のモル比5/3〜30/1で加熱し、反
応させる第一工程と、第一工程の反応生成物に無水リン
酸、リン酸アンモニウムと無水リン酸との混合物もしく
はリン酸アンモニウムと無水リン酸との加熱溶融物から
選ばれた1種を添加後、反応系内をアンモニア含有雰囲
気に維持する第二工程とからなり、全工程で用いるリン
酸アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)
を6/5〜30/1としてII型ポリリン酸アンモニウム
を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、II型の結晶構造を
有するポリリン酸アンモニウムの製造方法に関する。更
に詳しくは、強酸性、腐食性および吸湿性のある無水リ
ン酸の使用量を極力抑えながらも、耐水性、耐熱性に優
れたII型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを
高純度、高収率で得る製造方法に関する。
有するポリリン酸アンモニウムの製造方法に関する。更
に詳しくは、強酸性、腐食性および吸湿性のある無水リ
ン酸の使用量を極力抑えながらも、耐水性、耐熱性に優
れたII型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを
高純度、高収率で得る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリリン酸アンモニウムは合成樹
脂に添加される難燃剤の1成分として注目を浴びてい
る。かかるポリリン酸アンモニウムにはいくつかの結晶
型が存在することが知られており、例えば、シー・ワイ
・シェン(C. Y. Shen)らによるジャーナル オブ アメ
リカン ケミカル ソサイアティ(Journal of American
Chemical Society), 91, p62-67(1969)にはI型〜V型
の結晶型のポリリン酸アンモニウムが報告され、Kjell
R. Waestadらによるジャーナル オブ アグリカルチャ
ラルアンド フード ケミストリ(Journal of Agricult
ural and Food Chemistry), vol.24, No.2, p412-415(1
978)にはI型、II型、V型およびVI型のポリリン酸アン
モニウムが報告されている。
脂に添加される難燃剤の1成分として注目を浴びてい
る。かかるポリリン酸アンモニウムにはいくつかの結晶
型が存在することが知られており、例えば、シー・ワイ
・シェン(C. Y. Shen)らによるジャーナル オブ アメ
リカン ケミカル ソサイアティ(Journal of American
Chemical Society), 91, p62-67(1969)にはI型〜V型
の結晶型のポリリン酸アンモニウムが報告され、Kjell
R. Waestadらによるジャーナル オブ アグリカルチャ
ラルアンド フード ケミストリ(Journal of Agricult
ural and Food Chemistry), vol.24, No.2, p412-415(1
978)にはI型、II型、V型およびVI型のポリリン酸アン
モニウムが報告されている。
【0003】また、II型のポリリン酸アンモニウムの製
造方法に関しては既に数多くの報告がなされている。例
えば、特公昭43−19218号公報には、燐酸塩含有
物質、アンモニア化剤および縮合剤からなる組成物を所
望の結晶性ポリリン酸アンモニウムの存在下に熱的に縮
合させることによって、実質的に水不溶性の結晶性ポリ
リン酸アンモニウムの製造方法が開示されている。ま
た、特開平8−188405号公報には、前記公報開示
の反応系をアンモニア含有湿潤空気下で行う事により、
高純度のII型ポリリン酸アンモニウムを得る方法が開示
されている。しかしながら、該公報開示の製造方法に
は、種結晶としてII型のポリリン酸アンモニウムを予め
用意しておかなければならず、生産性に劣る。
造方法に関しては既に数多くの報告がなされている。例
えば、特公昭43−19218号公報には、燐酸塩含有
物質、アンモニア化剤および縮合剤からなる組成物を所
望の結晶性ポリリン酸アンモニウムの存在下に熱的に縮
合させることによって、実質的に水不溶性の結晶性ポリ
リン酸アンモニウムの製造方法が開示されている。ま
た、特開平8−188405号公報には、前記公報開示
の反応系をアンモニア含有湿潤空気下で行う事により、
高純度のII型ポリリン酸アンモニウムを得る方法が開示
されている。しかしながら、該公報開示の製造方法に
は、種結晶としてII型のポリリン酸アンモニウムを予め
用意しておかなければならず、生産性に劣る。
【0004】ほぼ等モルの五酸化リンとリン酸アンモニ
ウムを原料としてポリリン酸アンモニウムを製造する方
法が、特公昭53−11280号公報、特公平3−23
485号公報および特開平3−141109号公報に開
示されている。しかしながら、特公昭53−11280
号公報に開示の方法で得られるポリリン酸アンモニウム
は、特公昭60−6885号公報に開示されているよう
に、高純度のII型結晶型を有するポリリン酸アンモニウ
ムとは言い難く、主成分としてV型のポリリン酸アンモ
ニウムが得られる。また、特公平3−23485号公報
および特開平3−14109号公報開示の方法で得られ
るポリリン酸アンモニウムは、水またはポリオールへ添
加したときの増粘性を改良するためにII型以外の結晶
型、特にI型のポリリン酸アンモニウムの混入を許して
いる。
ウムを原料としてポリリン酸アンモニウムを製造する方
法が、特公昭53−11280号公報、特公平3−23
485号公報および特開平3−141109号公報に開
示されている。しかしながら、特公昭53−11280
号公報に開示の方法で得られるポリリン酸アンモニウム
は、特公昭60−6885号公報に開示されているよう
に、高純度のII型結晶型を有するポリリン酸アンモニウ
ムとは言い難く、主成分としてV型のポリリン酸アンモ
ニウムが得られる。また、特公平3−23485号公報
および特開平3−14109号公報開示の方法で得られ
るポリリン酸アンモニウムは、水またはポリオールへ添
加したときの増粘性を改良するためにII型以外の結晶
型、特にI型のポリリン酸アンモニウムの混入を許して
いる。
【0005】また、特公昭48−6040号公報には、
ガス状アンモニアの存在下に正リン酸アンモニウム、五
酸化リンおよび場合により尿素から、鎖状ポリリン酸ア
ンモニウムを製造する方法が開示されている。しかしな
がら、該公報開示の方法は、一装置内に複数の温度領域
を設定しなければならず、温度制御が困難であるばかり
でなく、該公報開示の方法によって得られたポリリン酸
アンモニウムは、粉末状ではなく板状のブロック物であ
り、使用の際には粉砕の工程を必要とする。
ガス状アンモニアの存在下に正リン酸アンモニウム、五
酸化リンおよび場合により尿素から、鎖状ポリリン酸ア
ンモニウムを製造する方法が開示されている。しかしな
がら、該公報開示の方法は、一装置内に複数の温度領域
を設定しなければならず、温度制御が困難であるばかり
でなく、該公報開示の方法によって得られたポリリン酸
アンモニウムは、粉末状ではなく板状のブロック物であ
り、使用の際には粉砕の工程を必要とする。
【0006】特開平5−345603号公報には、五酸
化二燐と、尿素、メラミン等の縮合剤と、リン酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等の
アンモニア化剤とを、燐1モルに対して窒素1.2モル
以上の割合で混合し、乾燥空気中で固相反応させた後、
反応生成物をアンモニア、水蒸気混合雰囲気で焼成する
事を特徴とするポリリン酸アンモニウムの製造方法が開
示されている。しかしながら、該公報開示の方法は、乾
燥空気とアンモニア−水蒸気混合空気とを交互に通気す
る必要があり、製造方法が複雑でスケールアップ時には
製品のバラツキが大きいといった問題点を抱えている。
また、特開平7−315817号公報および特開平8−
133711号公報には、五酸化リンを使用せずにII型
ポリリン酸アンモニウムを製造する方法として、リン酸
アンモニウムと尿素を原料として、アンモニア湿潤空気
と乾燥空気を交互に通気しながら加熱処理することでII
型ポリリン酸アンモニウムを製造する方法が開示されて
いるが、これらはいずれも製造方法が複雑でスケールア
ップ時には製品のバラツキが大きいといった問題点があ
った。
化二燐と、尿素、メラミン等の縮合剤と、リン酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等の
アンモニア化剤とを、燐1モルに対して窒素1.2モル
以上の割合で混合し、乾燥空気中で固相反応させた後、
反応生成物をアンモニア、水蒸気混合雰囲気で焼成する
事を特徴とするポリリン酸アンモニウムの製造方法が開
示されている。しかしながら、該公報開示の方法は、乾
燥空気とアンモニア−水蒸気混合空気とを交互に通気す
る必要があり、製造方法が複雑でスケールアップ時には
製品のバラツキが大きいといった問題点を抱えている。
また、特開平7−315817号公報および特開平8−
133711号公報には、五酸化リンを使用せずにII型
ポリリン酸アンモニウムを製造する方法として、リン酸
アンモニウムと尿素を原料として、アンモニア湿潤空気
と乾燥空気を交互に通気しながら加熱処理することでII
型ポリリン酸アンモニウムを製造する方法が開示されて
いるが、これらはいずれも製造方法が複雑でスケールア
ップ時には製品のバラツキが大きいといった問題点があ
った。
【0007】さらに、特公平7−33245号公報およ
び特開平6−24717号公報には、無水リン酸とリン
酸アンモニウムとのほぼ等モル量を高められた温度で溶
融反応させた後に、尿素などのアンモニア化剤を瞬時に
添加する事によってII型ポリリン酸アンモニウム微粒子
を得る方法が開示されている。しかしながら、該公報開
示の方法で、無水リン酸の使用量を減らすと、I型のポ
リリン酸アンモニウムが混入するといった問題点があっ
た。
び特開平6−24717号公報には、無水リン酸とリン
酸アンモニウムとのほぼ等モル量を高められた温度で溶
融反応させた後に、尿素などのアンモニア化剤を瞬時に
添加する事によってII型ポリリン酸アンモニウム微粒子
を得る方法が開示されている。しかしながら、該公報開
示の方法で、無水リン酸の使用量を減らすと、I型のポ
リリン酸アンモニウムが混入するといった問題点があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなポリリン
酸アンモニウムを製造する為の公知の技術では、使用す
る無水リン酸(五酸化リン)とリン酸アンモニウムとの
反応モル比は、0.7〜1.2モルの範囲が必要条件で
あり、また、該無水リン酸を使用せずにII型のポリリン
酸アンモニウムを選択的に製造するには、煩雑な工程が
必要であった。本発明者らは、無水リン酸の使用量を極
力減らした反応系で、II型のポリリン酸アンモニウムを
選択的に得る製造方法を鋭意検討した。その結果、意外
にもリン酸アンモニウムを尿素で初期縮合反応させ、次
いで該初期縮合反応物に無水リン酸、リン酸アンモニウ
ムと無水リン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウム
と無水リン酸との加熱溶融物から選ばれた1種を添加し
て、アンモニア含有雰囲気下で充分な時間加熱反応させ
る方法が、前述の問題点を解決できることを見出し、こ
の知見に基づき、本発明を完成した。すなわち、本発明
の目的は、強酸性、腐食性および吸湿性のある無水リン
酸の使用量を極力抑えながら、耐水性、耐熱性に優れた
II型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを高純
度、高収率で得る製造方法を提供することである。
酸アンモニウムを製造する為の公知の技術では、使用す
る無水リン酸(五酸化リン)とリン酸アンモニウムとの
反応モル比は、0.7〜1.2モルの範囲が必要条件で
あり、また、該無水リン酸を使用せずにII型のポリリン
酸アンモニウムを選択的に製造するには、煩雑な工程が
必要であった。本発明者らは、無水リン酸の使用量を極
力減らした反応系で、II型のポリリン酸アンモニウムを
選択的に得る製造方法を鋭意検討した。その結果、意外
にもリン酸アンモニウムを尿素で初期縮合反応させ、次
いで該初期縮合反応物に無水リン酸、リン酸アンモニウ
ムと無水リン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウム
と無水リン酸との加熱溶融物から選ばれた1種を添加し
て、アンモニア含有雰囲気下で充分な時間加熱反応させ
る方法が、前述の問題点を解決できることを見出し、こ
の知見に基づき、本発明を完成した。すなわち、本発明
の目的は、強酸性、腐食性および吸湿性のある無水リン
酸の使用量を極力抑えながら、耐水性、耐熱性に優れた
II型の結晶構造を有するポリリン酸アンモニウムを高純
度、高収率で得る製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)〜
(5)の構成を有する。 (1)リン酸アンモニウムと尿素を、リン酸アンモニウ
ム/尿素のモル比5/3〜30/1で加熱し、反応させ
る第一工程と、第一工程の反応生成物に無水リン酸、リ
ン酸アンモニウムと無水リン酸との混合物もしくはリン
酸アンモニウムと無水リン酸との加熱溶融物から選ばれ
た1種を添加後、反応系内をアンモニア含有雰囲気に維
持する第二工程とからなり、全工程で用いるリン酸アン
モニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)を6/
5〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニウムの製造
方法。 (2)第一工程の温度が150〜300℃であることを
特徴とする前記(1)に記載のII型ポリリン酸アンモニ
ウムの製造方法。 (3)第二工程の温度が250〜320℃であることを
特徴とする前記(1)もしくは(2)に記載のII型ポリ
リン酸アンモニウムの製造方法。 (4)リン酸アンモニウムが、リン酸二水素一アンモニ
ウムもしくはリン酸水素二アンモニウムであることを特
徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項記載のII型
ポリリン酸アンモニウムの製造方法。 (5)リン酸アンモニウムを温度160〜280℃に加
熱し溶融させ、次いで尿素をリン酸アンモニウムに対し
て0.1〜0.6倍モル添加し、尿素添加後5〜30分
経過した後に無水リン酸、リン酸アンモニウムと無水リ
ン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウムと無水リン
酸との加熱溶融物から選ばれた1種を添加後、反応系内
にアンモニアガスを通気しつつ、250〜300℃の温
度を0.5〜5時間維持し、かつ全工程で用いるリン酸
アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)を
5/3〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニウムの
製造方法。
(5)の構成を有する。 (1)リン酸アンモニウムと尿素を、リン酸アンモニウ
ム/尿素のモル比5/3〜30/1で加熱し、反応させ
る第一工程と、第一工程の反応生成物に無水リン酸、リ
ン酸アンモニウムと無水リン酸との混合物もしくはリン
酸アンモニウムと無水リン酸との加熱溶融物から選ばれ
た1種を添加後、反応系内をアンモニア含有雰囲気に維
持する第二工程とからなり、全工程で用いるリン酸アン
モニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)を6/
5〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニウムの製造
方法。 (2)第一工程の温度が150〜300℃であることを
特徴とする前記(1)に記載のII型ポリリン酸アンモニ
ウムの製造方法。 (3)第二工程の温度が250〜320℃であることを
特徴とする前記(1)もしくは(2)に記載のII型ポリ
リン酸アンモニウムの製造方法。 (4)リン酸アンモニウムが、リン酸二水素一アンモニ
ウムもしくはリン酸水素二アンモニウムであることを特
徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項記載のII型
ポリリン酸アンモニウムの製造方法。 (5)リン酸アンモニウムを温度160〜280℃に加
熱し溶融させ、次いで尿素をリン酸アンモニウムに対し
て0.1〜0.6倍モル添加し、尿素添加後5〜30分
経過した後に無水リン酸、リン酸アンモニウムと無水リ
ン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウムと無水リン
酸との加熱溶融物から選ばれた1種を添加後、反応系内
にアンモニアガスを通気しつつ、250〜300℃の温
度を0.5〜5時間維持し、かつ全工程で用いるリン酸
アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)を
5/3〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニウムの
製造方法。
【0010】本発明を以下に詳述する。本発明でいうポ
リリン酸アンモニウムとは、一般式H(n-m)+2(NH4)mPnO3
n+1で表される化合物(式中、nは20〜2000の整
数であり、mはn+2という最大値を有し、m/nは
0.9〜1.1の間にある)であり、nの値が充分に大
きいときは、メタリン酸の式(NH4PO3)nに近似できる。
また、I型、II型の結晶構造とは、それぞれJCPDS
カード記載のNo.220061、No.220062
のX線回折パターンを有するものである。そのほか、II
I〜VI型の結晶型については前述の公知文献にスペクト
ルデータが記載されている。
リリン酸アンモニウムとは、一般式H(n-m)+2(NH4)mPnO3
n+1で表される化合物(式中、nは20〜2000の整
数であり、mはn+2という最大値を有し、m/nは
0.9〜1.1の間にある)であり、nの値が充分に大
きいときは、メタリン酸の式(NH4PO3)nに近似できる。
また、I型、II型の結晶構造とは、それぞれJCPDS
カード記載のNo.220061、No.220062
のX線回折パターンを有するものである。そのほか、II
I〜VI型の結晶型については前述の公知文献にスペクト
ルデータが記載されている。
【0011】本発明のII型ポリリン酸アンモニウムの製
造方法は、まず第一工程で、リン酸アンモニウムと尿素
とを5/3〜30/1(前者/後者)のモル比で温度1
50〜300℃で加熱し、初期縮合反応させる。このと
き、リン酸アンモニウムと尿素の混合物を加熱反応させ
てもよいが、反応中に炭酸ガスおよび水が発生し反応物
が発泡するので、最初にリン酸アンモニウムだけを加熱
溶融させ、次いで尿素を徐々に添加する方が好ましい。
初期縮合物は溶融した状態で得られるが、モル比が5/
3より小さい場合、すなわち1に近い場合は該初期縮合
物が固化してしまい、次の工程で無水リン酸を加えたと
き不均一になるばかりか、I型のポリリン酸アンモニウ
ムが混入する原因となる。また、モル比が30/1より
大きい場合は、初期縮合反応が充分に進まず、最終生成
物の非結晶性成分が多くなり、その結果耐水性に悪影響
を及ぼす。加熱する温度はリン酸アンモニウムが溶融す
る温度以上である150℃以上であればよいが、好まし
くは160℃以上である。また、あまりにも温度が高す
ぎると一旦縮合した生成物が再度分解するので、300
℃以下、特に280℃以下が好ましい。
造方法は、まず第一工程で、リン酸アンモニウムと尿素
とを5/3〜30/1(前者/後者)のモル比で温度1
50〜300℃で加熱し、初期縮合反応させる。このと
き、リン酸アンモニウムと尿素の混合物を加熱反応させ
てもよいが、反応中に炭酸ガスおよび水が発生し反応物
が発泡するので、最初にリン酸アンモニウムだけを加熱
溶融させ、次いで尿素を徐々に添加する方が好ましい。
初期縮合物は溶融した状態で得られるが、モル比が5/
3より小さい場合、すなわち1に近い場合は該初期縮合
物が固化してしまい、次の工程で無水リン酸を加えたと
き不均一になるばかりか、I型のポリリン酸アンモニウ
ムが混入する原因となる。また、モル比が30/1より
大きい場合は、初期縮合反応が充分に進まず、最終生成
物の非結晶性成分が多くなり、その結果耐水性に悪影響
を及ぼす。加熱する温度はリン酸アンモニウムが溶融す
る温度以上である150℃以上であればよいが、好まし
くは160℃以上である。また、あまりにも温度が高す
ぎると一旦縮合した生成物が再度分解するので、300
℃以下、特に280℃以下が好ましい。
【0012】第二工程では、該第一工程で生成した初期
縮合物に無水リン酸単独、リン酸アンモニウムと無水リ
ン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウムと無水リン
酸との加熱溶融物(以後これらを総称して無水リン酸類
という)から選ばれた1種を添加後、反応系内をアンモ
ニア含有雰囲気に維持する。導入するアンモニアガスの
量は、生成するポリリン酸アンモニウムからの脱アンモ
ニアを抑えるための量で充分である。ポリリン酸アンモ
ニウムから脱アンモニアを防止するための必要なアンモ
ニア分圧は、前述のシー・ワイ・シェンらの文献に記載
されているように約10〜80KPaである。また、無
水リン酸類を添加した後の反応物の温度は、250〜3
20℃の領域を経過する必要がある。このとき、250
℃より低い温度や320℃を超えた温度で反応させる
と、最終生成物にII型以外の結晶型成分が混入する原因
となる。第二工程において、リン酸アンモニウムを併用
する場合の無水リン酸と該リン酸アンモニウムとの割合
は任意で構わないが、全工程で用いるリン酸アンモニウ
ムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)は6/5〜3
0/1、好ましくは3/2〜15/1、より好ましくは
7/4〜10/1である。
縮合物に無水リン酸単独、リン酸アンモニウムと無水リ
ン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウムと無水リン
酸との加熱溶融物(以後これらを総称して無水リン酸類
という)から選ばれた1種を添加後、反応系内をアンモ
ニア含有雰囲気に維持する。導入するアンモニアガスの
量は、生成するポリリン酸アンモニウムからの脱アンモ
ニアを抑えるための量で充分である。ポリリン酸アンモ
ニウムから脱アンモニアを防止するための必要なアンモ
ニア分圧は、前述のシー・ワイ・シェンらの文献に記載
されているように約10〜80KPaである。また、無
水リン酸類を添加した後の反応物の温度は、250〜3
20℃の領域を経過する必要がある。このとき、250
℃より低い温度や320℃を超えた温度で反応させる
と、最終生成物にII型以外の結晶型成分が混入する原因
となる。第二工程において、リン酸アンモニウムを併用
する場合の無水リン酸と該リン酸アンモニウムとの割合
は任意で構わないが、全工程で用いるリン酸アンモニウ
ムと無水リン酸とのモル比(前者/後者)は6/5〜3
0/1、好ましくは3/2〜15/1、より好ましくは
7/4〜10/1である。
【0013】第一、第二工程を経て得られた生成物は、
アンモニア含有雰囲気中で数時間、例えば1〜5時間、
第二工程と同温度で調質処理をすることが好ましい。
アンモニア含有雰囲気中で数時間、例えば1〜5時間、
第二工程と同温度で調質処理をすることが好ましい。
【0014】
【実施例】本発明を具体的に説明するために、以下に実
施例および比較例を示すが本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
施例および比較例を示すが本発明はこれによって限定さ
れるものではない。
【0015】使用した原材料及び物性の評価は次によ
る。 原料 リン酸二水素一アンモニウム:太平化学産業(株)製工
業用リン酸一アンモニウム リン酸一水素二アンモニウム:三井化学(株)製工業用
リン酸二アンモニウム 無水リン酸:ラサ工業(株)製無水リン酸(P2O5) 尿素:三菱化学(株)製工業用尿素
る。 原料 リン酸二水素一アンモニウム:太平化学産業(株)製工
業用リン酸一アンモニウム リン酸一水素二アンモニウム:三井化学(株)製工業用
リン酸二アンモニウム 無水リン酸:ラサ工業(株)製無水リン酸(P2O5) 尿素:三菱化学(株)製工業用尿素
【0016】物性測定法 結晶型測定 X線回折法:フィリップス社製X線回折装置PW305
0で測定した。 粒子状態観察 走査型電子顕微鏡:(株)日立製作所製電解放射型電子
顕微鏡S−800を使用し目視で判定した。 なお、アンモニアガス、湿潤アンモニアガス、湿潤アン
モニアガス含有空気等の流量(リットル/分)は標準状
態(0℃、1気圧)での量を表わす。
0で測定した。 粒子状態観察 走査型電子顕微鏡:(株)日立製作所製電解放射型電子
顕微鏡S−800を使用し目視で判定した。 なお、アンモニアガス、湿潤アンモニアガス、湿潤アン
モニアガス含有空気等の流量(リットル/分)は標準状
態(0℃、1気圧)での量を表わす。
【0017】実施例1 第一工程として、予め160℃に加熱した容量5リット
ルの卓上ニーダーに、リン酸一アンモニウムを575重
量部(5モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモニア
ガスを0.1リットル/分で通気し、温度を160℃に
維持しながら尿素を60.1重量部(1モル)加え10
分間攪拌した。10分攪拌後、第二工程として無水リン
酸を284重量部(2モル)を投入し、アンモニアガス
の流量を1リットル/分にし、さらに反応物の温度を2
50℃になるように調節した。同温度を維持しながら1
20分間攪拌後、内容物を取り出し、X線回折測定およ
び粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99%以
上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察では長
径約13μmの柱状結晶であった。
ルの卓上ニーダーに、リン酸一アンモニウムを575重
量部(5モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモニア
ガスを0.1リットル/分で通気し、温度を160℃に
維持しながら尿素を60.1重量部(1モル)加え10
分間攪拌した。10分攪拌後、第二工程として無水リン
酸を284重量部(2モル)を投入し、アンモニアガス
の流量を1リットル/分にし、さらに反応物の温度を2
50℃になるように調節した。同温度を維持しながら1
20分間攪拌後、内容物を取り出し、X線回折測定およ
び粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99%以
上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察では長
径約13μmの柱状結晶であった。
【0018】実施例2 第一工程として、予め200℃に加熱した容量5リット
ルの卓上ニーダーに、リン酸二アンモニウムを660重
量部(5モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモニア
ガスを0.1リットル/分を通気し、温度を200℃に
維持しながら尿素を60.1重量部(1モル)加え60
分間攪拌した。60分攪拌後、第二工程として、無水リ
ン酸を284重量部(2モル)投入し、湿潤アンモニア
ガス(29重量%のアンモニア水にアンモニアガスを通
気した後のガス)に切り替え、該湿潤アンモニアガスの
流量を0.3リットル/分にし、さらに反応物の温度を
280℃になるように調節した。同温度を維持しながら
150分間攪拌後、内容物を取り出し、 X線回折測定
および粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99
%以上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察で
は長径約12μmの柱状結晶であった。
ルの卓上ニーダーに、リン酸二アンモニウムを660重
量部(5モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモニア
ガスを0.1リットル/分を通気し、温度を200℃に
維持しながら尿素を60.1重量部(1モル)加え60
分間攪拌した。60分攪拌後、第二工程として、無水リ
ン酸を284重量部(2モル)投入し、湿潤アンモニア
ガス(29重量%のアンモニア水にアンモニアガスを通
気した後のガス)に切り替え、該湿潤アンモニアガスの
流量を0.3リットル/分にし、さらに反応物の温度を
280℃になるように調節した。同温度を維持しながら
150分間攪拌後、内容物を取り出し、 X線回折測定
および粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99
%以上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察で
は長径約12μmの柱状結晶であった。
【0019】実施例3 第一工程として、予め250℃に加熱した容量5リット
ルの卓上ニーダーに、リン酸一アンモニウムを2300
重量部(20モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤ア
ンモニアガス(29重量%のアンモニア水にアンモニア
ガスを通気した後のガス)を0.1ロットル/分で通気
し、尿素120.2重量部(2モル)を徐々に加え攪拌
した。リン酸一アンモニウムの溶融から40分間経過
後、別の反応容器で調製した無水リン酸の142重量部
(1モル)とリン酸二アンモニウムの1320重量部
(10モル)との溶融液を投入し、湿潤アンモニアガス
含有空気(29重量%のアンモニア水に空気を通気した
後のガス)に切り替え、該湿潤アンモニアガス含有空気
の流量を0.6リットル/分にし、さらに反応物の温度
を280℃になるように調節した。同温度を維持しなが
ら90分間攪拌後、内容物を取り出し、X線回折測定お
よび粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99%
以上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察では
長径約13μmの柱状結晶であった。
ルの卓上ニーダーに、リン酸一アンモニウムを2300
重量部(20モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤ア
ンモニアガス(29重量%のアンモニア水にアンモニア
ガスを通気した後のガス)を0.1ロットル/分で通気
し、尿素120.2重量部(2モル)を徐々に加え攪拌
した。リン酸一アンモニウムの溶融から40分間経過
後、別の反応容器で調製した無水リン酸の142重量部
(1モル)とリン酸二アンモニウムの1320重量部
(10モル)との溶融液を投入し、湿潤アンモニアガス
含有空気(29重量%のアンモニア水に空気を通気した
後のガス)に切り替え、該湿潤アンモニアガス含有空気
の流量を0.6リットル/分にし、さらに反応物の温度
を280℃になるように調節した。同温度を維持しなが
ら90分間攪拌後、内容物を取り出し、X線回折測定お
よび粒子状態の観察を行った。X線回折の結果、99%
以上がII型の結晶型のものであり、粒子状態の観察では
長径約13μmの柱状結晶であった。
【0020】実施例4 第一工程として、予め230℃に加熱した容量5リット
ルの卓上ニーダーに、リン酸二アンモニウムを818重
量部(6.2モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモ
ニアガスを0.1リットル/分で通気し、尿素を24
0.4重量部(4モル)を徐々に加え10分間攪拌し
た。10分間攪拌後、第二工程として無水リン酸を71
0重量部(5モル)投入後、アンモニアガスの流量を2
リットル/分にし、反応物の温度を280℃になるよう
に調節した。同温度を維持しながら60分間攪拌後、内
容物を取り出し、X線回折測定および粒子状態の観察を
行った。X線回折の結果、99%以上がII型の結晶型の
ものであり、粒子状態の観察では長径約13μmの柱状
結晶であった。
ルの卓上ニーダーに、リン酸二アンモニウムを818重
量部(6.2モル)投入し溶融させた。溶融後、アンモ
ニアガスを0.1リットル/分で通気し、尿素を24
0.4重量部(4モル)を徐々に加え10分間攪拌し
た。10分間攪拌後、第二工程として無水リン酸を71
0重量部(5モル)投入後、アンモニアガスの流量を2
リットル/分にし、反応物の温度を280℃になるよう
に調節した。同温度を維持しながら60分間攪拌後、内
容物を取り出し、X線回折測定および粒子状態の観察を
行った。X線回折の結果、99%以上がII型の結晶型の
ものであり、粒子状態の観察では長径約13μmの柱状
結晶であった。
【0021】実施例5 第一工程として、予め230℃に加熱した容量20リッ
トルのニーダーに、リン酸一アンモニウムを4600重
量部(40モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤アン
モニアガス(29重量%のアンモニア水にアンモニアガ
スを通気した後のガス)を0.4リットル/分で通気
し、温度を230℃に維持しながら尿素を1442重量
部(24モル)加え5分間攪拌した。5分間攪拌後、第
二工程として無水リン酸を568重量部(4モル)投入
し、該湿潤アンモニアガスの流量を1リットル/分に
し、反応物の温度を300℃になるように調節した。同
温度を維持しながら240分間攪拌後、内容物を取り出
し、X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X線
回折の結果、99%以上がII型の結晶型のものであり、
粒子状態の観察では長径約15μmの柱状結晶であっ
た。
トルのニーダーに、リン酸一アンモニウムを4600重
量部(40モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤アン
モニアガス(29重量%のアンモニア水にアンモニアガ
スを通気した後のガス)を0.4リットル/分で通気
し、温度を230℃に維持しながら尿素を1442重量
部(24モル)加え5分間攪拌した。5分間攪拌後、第
二工程として無水リン酸を568重量部(4モル)投入
し、該湿潤アンモニアガスの流量を1リットル/分に
し、反応物の温度を300℃になるように調節した。同
温度を維持しながら240分間攪拌後、内容物を取り出
し、X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X線
回折の結果、99%以上がII型の結晶型のものであり、
粒子状態の観察では長径約15μmの柱状結晶であっ
た。
【0022】実施例6 第一工程として、予め200℃に加熱した容量20リッ
トルのニーダーに、リン酸二アンモニウムを3960重
量部(30モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤アン
モニアガス含有空気(5重量%のアンモニア水に空気を
通気した後のガス)を0.2リットル/分で通気し、尿
素を120重量部(2モル)を徐々に加え攪拌した。尿
素の添加終了から60分経過後、無水リン酸の3410
重量部(24モル)およびリン酸二アンモニウムの13
20重量部(10モル)を投入し、アンモニアガスに切
り替え、該アンモニアガスを6リットル/分にし、さら
に反応物の温度を300℃になるように調節した。同温
度を維持しながら90分間攪拌後、内容物を取り出し、
X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X線回折
の結果、99%以上のII型結晶型であり、粒子状態の観
察では長径約15μmの柱状結晶であった。
トルのニーダーに、リン酸二アンモニウムを3960重
量部(30モル)投入し溶融させた。溶融後、湿潤アン
モニアガス含有空気(5重量%のアンモニア水に空気を
通気した後のガス)を0.2リットル/分で通気し、尿
素を120重量部(2モル)を徐々に加え攪拌した。尿
素の添加終了から60分経過後、無水リン酸の3410
重量部(24モル)およびリン酸二アンモニウムの13
20重量部(10モル)を投入し、アンモニアガスに切
り替え、該アンモニアガスを6リットル/分にし、さら
に反応物の温度を300℃になるように調節した。同温
度を維持しながら90分間攪拌後、内容物を取り出し、
X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X線回折
の結果、99%以上のII型結晶型であり、粒子状態の観
察では長径約15μmの柱状結晶であった。
【0023】実施例7 第一工程として、予め280℃に加熱した容量50リッ
トルのニーダーに、リン酸一アンモニウムを5750重
量部(50モル)およびリン酸二アンモニウム6600
重量部(50モル)を投入し溶融させた。溶融後、アン
モニアガスを1リットル/分で通気し、尿素を6060
重量部(100モル)を徐々に加え攪拌した。尿素の添
加終了から10分経過後、別の反応容器で調製した無水
リン酸の9940重量部(70モル)とリン酸二アンモ
ニウムの9240重量部(70モル)との溶融液を投入
し、アンモニアガスの流量を6.5リットル/分にし、
さらに反応物の温度を300℃になるように調節した。
同温度を維持しながら240分間攪拌後、内容物を取り
出し、X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X
線回折の結果、99%以上がII型の結晶型のものであ
り、粒子状態の観察では長径約15μmの柱状結晶であ
った。
トルのニーダーに、リン酸一アンモニウムを5750重
量部(50モル)およびリン酸二アンモニウム6600
重量部(50モル)を投入し溶融させた。溶融後、アン
モニアガスを1リットル/分で通気し、尿素を6060
重量部(100モル)を徐々に加え攪拌した。尿素の添
加終了から10分経過後、別の反応容器で調製した無水
リン酸の9940重量部(70モル)とリン酸二アンモ
ニウムの9240重量部(70モル)との溶融液を投入
し、アンモニアガスの流量を6.5リットル/分にし、
さらに反応物の温度を300℃になるように調節した。
同温度を維持しながら240分間攪拌後、内容物を取り
出し、X線回折測定および粒子状態の観察を行った。X
線回折の結果、99%以上がII型の結晶型のものであ
り、粒子状態の観察では長径約15μmの柱状結晶であ
った。
【0024】比較例1 第一工程で尿素を使用しなかった以外は実施例1に準拠
して行った。反応物は結晶化せず、ペースト状のままで
あった。冷却後固化した塊状物を粉砕し、X線回折測定
を行った結果、結晶性が劣悪で、わずかにポリリン酸ア
ンモニウム以外のスペクトルが観察された。また、電子
顕微鏡による観察では不定形状物であった。
して行った。反応物は結晶化せず、ペースト状のままで
あった。冷却後固化した塊状物を粉砕し、X線回折測定
を行った結果、結晶性が劣悪で、わずかにポリリン酸ア
ンモニウム以外のスペクトルが観察された。また、電子
顕微鏡による観察では不定形状物であった。
【0025】比較例2 第二工程で無水リン酸の使用量を71重量部(0.5モ
ル)とした以外は実施例3に準拠して行った。反応物は
結晶化せず、ペースト状のままであった。冷却後固化し
た塊状物を粉砕し、X線回折測定を行った結果、結晶性
が劣悪で、わずかにポリリン酸アンモニウム以外のスペ
クトルが観察された。
ル)とした以外は実施例3に準拠して行った。反応物は
結晶化せず、ペースト状のままであった。冷却後固化し
た塊状物を粉砕し、X線回折測定を行った結果、結晶性
が劣悪で、わずかにポリリン酸アンモニウム以外のスペ
クトルが観察された。
【0026】比較例3 反応温度を常に340℃に維持した以外は、実施例2に
準拠して行った。 X線回折の結果、主にV型の結晶型
を示しわずかにII型結晶型も含まれていた。粒子状態の
観察では歪な不定形結晶であった。
準拠して行った。 X線回折の結果、主にV型の結晶型
を示しわずかにII型結晶型も含まれていた。粒子状態の
観察では歪な不定形結晶であった。
【0027】比較例4 反応中にアンモニアを使用しなたっかた以外は、実施例
4に準拠して行った。反応物は結晶化せず、ペースト状
のままであった。
4に準拠して行った。反応物は結晶化せず、ペースト状
のままであった。
Claims (5)
- 【請求項1】リン酸アンモニウムと尿素を、リン酸アン
モニウム/尿素のモル比5/3〜30/1で加熱し、反
応させる第一工程と、該第一工程の反応生成物に、無水
リン酸、リン酸アンモニウムと無水リン酸との混合物も
しくはリン酸アンモニウムと無水リン酸との加熱溶融物
から選ばれた1種を添加後、反応系内をアンモニア含有
雰囲気に維持する第二工程とからなり、全工程で用いる
リン酸アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後
者)を6/5〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニ
ウムの製造方法。 - 【請求項2】第一工程の温度が150〜300℃である
ことを特徴とする請求項1記載のII型ポリリン酸アンモ
ニウムの製造方法。 - 【請求項3】第二工程の温度が250〜320℃である
ことを特徴とする請求項1もしくは請求項2のいずれか
1項記載のII型ポリリン酸アンモニウムの製造方法。 - 【請求項4】リン酸アンモニウムが、リン酸二水素一ア
ンモニウムもしくはリン酸水素二アンモニウムであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のII型
ポリリン酸アンモニウムの製造方法。 - 【請求項5】リン酸アンモニウムを温度160〜280
℃に加熱し溶融させ、次いで尿素をリン酸アンモニウム
に対して0.1〜0.6倍モル添加し、尿素添加後5〜
30分経過した後に無水リン酸、リン酸アンモニウムと
無水リン酸との混合物もしくはリン酸アンモニウムと無
水リン酸との加熱溶融物から選ばれた1種を添加後、反
応系内にアンモニアガスを通気しつつ、250〜300
℃の温度を0.5〜5時間維持し、かつ全工程で用いる
リン酸アンモニウムと無水リン酸とのモル比(前者/後
者)を5/3〜30/1とするII型ポリリン酸アンモニ
ウムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12524298A JPH11302006A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12524298A JPH11302006A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11302006A true JPH11302006A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14905311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12524298A Pending JPH11302006A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | Ii型ポリリン酸アンモニウムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11302006A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101891168A (zh) * | 2010-07-02 | 2010-11-24 | 华东理工大学 | 一种非五氧化二磷原料路线制备结晶ⅱ型聚磷酸铵的方法 |
| CN108275670A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-13 | 山东昶盛阻燃新材料有限公司 | 一种ii型聚磷酸铵的生产方法 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP12524298A patent/JPH11302006A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101891168A (zh) * | 2010-07-02 | 2010-11-24 | 华东理工大学 | 一种非五氧化二磷原料路线制备结晶ⅱ型聚磷酸铵的方法 |
| CN101891168B (zh) | 2010-07-02 | 2012-05-23 | 华东理工大学 | 一种非五氧化二磷原料路线制备结晶ⅱ型聚磷酸铵的方法 |
| CN108275670A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-07-13 | 山东昶盛阻燃新材料有限公司 | 一种ii型聚磷酸铵的生产方法 |
| CN108275670B (zh) * | 2018-03-28 | 2024-02-02 | 山东昶盛阻燃新材料有限公司 | 一种ii型聚磷酸铵的生产方法 |
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