JPH1130241A - ヨークのクリップ - Google Patents

ヨークのクリップ

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JPH1130241A
JPH1130241A JP9196413A JP19641397A JPH1130241A JP H1130241 A JPH1130241 A JP H1130241A JP 9196413 A JP9196413 A JP 9196413A JP 19641397 A JP19641397 A JP 19641397A JP H1130241 A JPH1130241 A JP H1130241A
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JP
Japan
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yoke
shaft
bolt
clip
attached
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Withdrawn
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JP9196413A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Koike
徹也 小池
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】作業性を大幅に向上させたヨークのクリップを
提供する。 【解決手段】ヨーク101に取付けられる本体111
と、本体111から、ボルト挿通孔1101aを介して
タブ101bの間に突出するばね部112とを有し、ば
ね部112は、シャフト102がタブ101bの間を通
過してヨーク101の嵌合部に取り付けられる際に、ボ
ルト挿通孔101a内に引き込まれて、シャフト102
が通過することを許容するが、シャフト102が嵌合部
に取り付けられた後には、シャフト102がヨーク10
1と分離することを防止するようになっているので、ヨ
ーク101のタブ間の寸法とシャフトの幅とをほぼ等し
くすることができ、それによりヨーク101とシャフト
102との間に生じるスキマを小さくすることができ
る。また、ばね部112は、ボルト113のねじ部11
3aに係合してボルト113の抜け止めを図るようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨークのクリップ
に関し、特に、ヨークとシャフトとの分離防止を図り、
更にボルトの抜け防止を図るクリップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のステアリング装置におけ
るステアリングシャフトは、車室内から車体前部へと延
在しているが、車両における搭載上の問題から、これを
ストレートに配置することは困難である。そこで、かか
るステアリングシャフトを複数に分割して角度付けして
配置し、互いに自在継手により連結することが一般に行
われている。
【0003】ところで、ステアリングシャフトを自在継
手に連結する場合には、その一端を軸線方向に沿って自
在継手のヨーク内に挿入する必要がある。ところが、組
立の都合上、シャフトの位置が既に取り付けられている
ような場合、シャフトを軸線方向にスライドさせること
は困難である。そこで、かかる場合でも、自在継手のヨ
ークとシャフトとを連結させる構成が既に提案されてい
る。
【0004】図8は、特開平2−35222号公報に開
示されている従来技術によるヨークとシャフトとの連結
構成を示した図である。
【0005】図8において、ヨーク(シャンク)11は
略U字形状をなし、並行に延在するタブ11a、11b
を有しており、タブ11a、11bは、それぞれボルト
孔11c、11dを形成している。なお、ヨーク11
は、軸線X回りに回動可能となっている。
【0006】図8においては、ヨーク11とシャフト1
2とが離隔して示されているが、シャフト12は既に固
定されており、またヨーク11もその位置を固定されて
いるため、ヨーク11にシャフト12を取り付ける場
合、ヨーク11とシャフト12とを軸線方向に相対移動
させることは困難である。
【0007】そこで、ヨーク11を図の状態から軸線X
回りに回動させ、上方に持ち上げたまま必要な場所に取
付け、その後ヨーク11をシャフト12に向かって倒す
ようにすれば、ヨーク11とシャフト12とを軸線方向
に相対移動させることなく、互いの係合が可能となる。
その後ボルト13をナット14に螺合させ、締め上げる
ことにより、ヨーク11とシャフト12との取付けが完
了する。
【0008】ところで、軸継手に連結されるべきステア
リングシャフトの下端は、車両の下部のような極めて作
業性が悪い部分に配置されているため、軸継手とステア
リングシャフトの連結においては、その作業性の向上が
望まれている。ところが、ヨーク11に対してシャフト
12を所定位置(最奥部)に位置させなければ、ボルト
13を挿入することができない。
【0009】かかる点を解消すべく、特開平2−352
22号において以下のような構成が提案されている。図
9,10は、図8のヨーク11をシャフト12の軸線に
直角方向に切断して示す断面図である。図において、ヨ
ーク11にはクリップ15が取り付けられ、クリップ1
5は、その弾性力により異形ナット14の外方端面を押
圧している。異形ナット14は、内方端に斜面14aを
形成している。
【0010】図10に示すように、通常の状態では、ボ
ルト13と螺合していなくても、異形ナット14はクリ
ップ15に押されて、その内方端をヨーク11内へ突出
させている。ここで、シャフト12に向かってヨーク1
1が移動したときには、図9に示すように、斜面14a
の作用により、異形ナット14はクリップ15を押し戻
す方向に移動し、それによりシャフト12がヨーク11
の最奥部に到達することを許容する。一方、一旦シャフ
ト12がヨーク11の最奥部に到達した後は、異形ナッ
ト14は元の位置に復帰し、それによりシャフト12が
ヨーク11から抜け出ることを防止する。
【0011】図11は、米国特許第5,358,350
号に開示された、図9,10と同様な従来技術の構成を
示した図である。図11においては、ヨーク21の周囲
には、クリップ25が配置され、クリップ25は、内方
に傾いて突出する舌部25aを有する。
【0012】図11に示す従来技術においても、シャフ
ト22に向かってヨーク21が移動したときには、舌部
25aは弾性変形して外方に移動し、それによりシャフ
ト22がヨーク21の最奥部に到達することを許容す
る。一方、一旦シャフト22がヨーク21の最奥部に到
達した後は、舌部25aは元の位置に復帰し、それによ
りシャフト22がヨーク21から抜け出ることを防止す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9,10
に記載の従来技術においては、以下に述べるような問題
がある。異形ナット14は、上述したように特殊な形状
を有するため、汎用品を用いることができず、従って製
造コストが高くなってしまう。
【0014】一方、図11に示す従来技術の場合、一旦
シャフト12とヨーク11とが取り付けられた後に、舌
部25aが元の位置に復帰すると、これを外方に退避さ
せて、再度ヨーク11とシャフト12との分離を行うこ
とが困難となる。更に、クリップ25は、ヨーク11の
内側まで巻き込まれて、その先端に舌部25aが形成さ
れているため、ヨーク21のタブ間の寸法Δを、シャフ
ト22より少なくともクリップ25の厚さ以上大きく設
定する必要がある。ところが、寸法Δを大きくすると、
ヨーク21とシャフト22との間に比較的大きなスキマ
が生じてしまい、スキマが小さい場合に比べて、締付け
用のボルトとナット(不図示)を同じトルクで締付けて
も締結力が不十分となる恐れが生じている。
【0015】加えて、ヨークとシャフトとを結合するた
めに、ヨークに対して挿通されるボルトは、ヨークが傾
くと落下しやすいという問題がある。従って、作業者が
片手でボルトを挿入するような場合において、作業性を
より向上させるには、挿通されたボルトの落下を防止す
る何らかの手段が必要となる。
【0016】そこで、本願発明は、かかる問題点に鑑
み、簡素な構成でありながら、作業性を大幅に向上させ
たヨークのクリップを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の、シャフトを取り付ける嵌合部と、前記嵌
合部から並行して延在する一対のタブと、前記タブにそ
れぞれ形成されたボルト挿通孔とからなるヨーク、に取
り付けられるヨークのクリップは、前記ヨークに取付け
られる本体と、前記本体から、少なくとも前記ボルト挿
通孔を介して前記タブの間に突出する突出部とを有し、
前記突出部は、前記シャフトが前記タブの間を通過して
前記ヨークの嵌合部に取り付けられる際に、前記ボルト
挿通孔内に引き込まれて、前記シャフトが通過すること
を許容するが、前記シャフトが前記嵌合部に取り付けら
れた後には、前記シャフトが前記ヨークと分離すること
を防止し、かつ前記ボルト挿通孔にボルトが挿通された
ときは、前記ボルトのねじ部に係合して前記ボルトの抜
け止めを図るようになっている。
【0018】
【作用】本願発明によるヨークのクリップは、前記ヨー
クに取付けられる本体と、前記本体から、少なくとも前
記ボルト挿通孔を介して前記タブの間に突出する突出部
とを有し、前記突出部は、前記シャフトが前記タブの間
を通過して前記ヨークの嵌合部に取り付けられる際に、
前記ボルト挿通孔内に引き込まれて、前記シャフトが通
過することを許容するが、前記シャフトが前記嵌合部に
取り付けられた後には、前記シャフトが前記ヨークと分
離することを防止するようになっているので、前記ヨー
クのタブ間の寸法と前記シャフトの幅とをほぼ等しくす
ることができ、それによりヨークとシャフトとの間に生
じるスキマを小さくすることができる。また、前記突出
部は、前記ボルト挿通孔にボルトが挿通されたときは、
前記ボルトのねじ部に係合して前記ボルトの抜け止めを
図るようになっているので、ボルトが不用意に落下する
ことを防止でき、それにより作業性をより向上させるこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の態様】以下、本発明による実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に
かかるヨークのクリップを示す斜視図である。図2は、
本実施の形態にかかるクリップを取り付けたヨークを用
いた自在継手を示す側面図であり、シャフトに取り付け
た状態で示す図である。図3は、図2のヨークをIII
−III線に沿って切断し矢印方向に見た図である。
【0020】図1において、クリップ110は一枚の薄
い鋼板をプレス等することによって形成され、具体的に
は、略円筒状の本体111と、本体111の上縁から斜
め下方に延在する矩形板状のばね部112とを有する。
【0021】本体111は完全な円筒形状でなく、下部
に平坦部111aを有する。また、本体111における
上方を向いた周面には、内方に突出する一対の内方突起
111bが形成され、本体111における下方を向いた
周面には、外方に突出する一対の外方突起111cが形
成されている。更に、本体111におけるばね部112
と反対側上縁には、斜め上方に突出する突起111dが
形成されている。
【0022】図2において、ヨーク101は、左端をシ
ャフト102を挿入し、右端を十字軸106を介して他
のヨーク107に取り付けている。
【0023】図2,3に示すように、クリップ110
は、ヨーク101に形成されたボルト孔101a内に取
り付けられる。なお、クリップ110の本体111aの
全長は、ヨーク101のボルト孔101aの長さより短
くなっており、従ってばね部112は、クリップ110
がヨーク101に組み付けられた状態で、ボルト孔10
1a内方からタブ間へ突出するように配置されることと
なる。
【0024】ボルト孔101aは、クリップ110の平
坦部111aに対応して平坦部101bを有しているの
で、平坦部同士を係合させることにより、クリップ11
0とボルト孔101aとの位相合わせができ、それによ
りクリップ110の回り止めが達成される。
【0025】一方、クリップ110の外方突起111c
は、ボルト孔101aの内周に当接し、それにより所定
の摩擦力が生じるため、クリップ110はボルト孔10
1aから容易に抜けないようになっている。
【0026】更に、クリップ110の突起111dは、
ボルト孔101に形成された面取り部101cに当接
し、クリップ110がボルト孔101内でより内方に押
し込まれることを防止する。
【0027】次に、本実施の形態にかかるヨークの組立
工程について説明する。まず、クリップ110を取り付
けたヨーク101を、図2の十字継手106の水平軸線
回りに倒して、シャフト102に係合させる。
【0028】このとき、シャフト102に対してヨーク
101は図3の矢印に示す方向に相対移動するが、移動
の際クリップ110のばね部112にシャフト102が
当接し、それによりばね部112は、シャフト102か
ら離隔する方向(ヨーク101のボルト孔内)に移動す
る。更に、シャフト102が通り過ぎた段階で、クリッ
プ110の弾性力により元の位置に戻る。この状態を図
3に示している。
【0029】ばね部112が元の位置に戻れば、ばね部
112の先端がシャフト102の切り欠かれた上面10
2aに当接し、それによりシャフト102とヨーク10
1との分離は阻止される。
【0030】その後、ボルト(不図示)をヨーク101
のボルト孔101aに挿入すると、クリップ110のば
ね部112の先端が、今度はボルトの雄ねじに係合し、
それによりボルトの抜けを防止する。なお、クリップ1
10の内方突起111bは、ボルトの首下部に当接し、
それにより生じた摩擦力により、ボルトの抜けを更に防
止できるようになっている。
【0031】一方、例えば軸継手の修理・交換等のた
め、シャフト102を離脱させる必要が生じたときは、
ボルトとナットを係脱させた上で、クリップ110のば
ね部112をタブ間から押し出すことにより、その離脱
は容易に行える。
【0032】このように本実施の形態によれば、かかる
クリップ110を用いているために、作業性が悪い場所
における組付の際にも、作業者はヨーク101とシャフ
ト102との連結を片手で行うことができ、更にヨーク
101にボルトを挿入する際にも作業者は片手でこれを
行うことができる。また、組立作業性を向上させたにも
関わらず、シャフトをヨークから分離することも容易と
なっている。また、かかるクリップはプレスにより形成
でき、比較的安価である。
【0033】更に、図4は、本願発明の第2の実施の形
態にかかるクリップ120を、その一部を省略した状態
で示す斜視図である。図5は、本実施の形態にかかるク
リップを取り付けたヨークを用いた自在継手を示す側面
図であり、シャフトを挿入した状態で示す図である。図
6は、図5のヨークをVI−VI線に沿って切断し矢印
方向に見た図である。
【0034】図4において、クリップ120は、一枚の
薄い鋼板をプレスにより折り曲げることによって形成さ
れている。より具体的には、クリップ120はU字状の
本体120aを有する。本体120aを両側から貫通す
るように、一対のボルト孔120b、120cが形成さ
れている。
【0035】ナット(図4にて不図示)側のボルト孔1
20cは、孔内の素材を内方に向かって折り曲げ、それ
により円筒状の壁120dを形成している。ボルト孔1
20b、120cの上方であって、本体120aの上縁
には断面L字状の取付け部120e(一方省略)がそれ
ぞれ形成されている。
【0036】一方、他方のボルト孔120bの上縁から
斜め下方にばね部121が延在している。ばね部121
は、ボルト孔120bに接合する第1傾斜部121a
と、第1傾斜部より斜度の小さい第2傾斜部121b
と、第1傾斜部121aと同じ斜度の第3傾斜部121
cとを、この順序で連結してなる。なお、本体120a
の最下端には、内方突起120fが形成されている。
【0037】図5において、ヨーク101は、左端をシ
ャフト102に取り付け、右端を十字軸(不図示)を介
して他のヨーク(不図示)に取り付けている。
【0038】図6において、クリップ120は、本体1
20aをヨーク101の外周に取り巻くようにしてヨー
ク101に取り付けられているが、本体120aの両コ
ーナー部近傍においては、ヨーク101の外周と間隔を
開けるようにし、かつ内方突起120fのみがヨーク1
01の外周に当接するようにしており、その弾性力によ
り、クリップ120がヨーク101により密着するよう
になっている。
【0039】取り付けられた状態で、クリップ120の
取付け部120eは、ヨーク101の一対のタブ101
bの上端に引っかかるようになっている。
【0040】次に、本実施の形態にかかるヨークの組立
工程について説明する。まず、クリップ110を取り付
けたヨーク101を、第1の実施の形態と同様にしてシ
ャフト102に係合させる。
【0041】このとき、シャフト102に対してヨーク
101は図5の矢印に示す方向に相対移動するが、移動
の際クリップ120のばね部121にシャフト102が
当接し、それによりばね部121は、シャフト102か
ら離隔する方向(ヨーク101のボルト孔内)に移動す
る。更に、シャフト102が通り過ぎた段階で、ばね部
121の弾性力により元の位置に戻る。この状態を図6
に示している。
【0042】ばね部121が元の位置に戻れば、ばね部
121の第3傾斜部121cの先端がシャフト102の
切り欠かれた上面102aに当接し、それによりシャフ
ト102とヨーク101との分離は阻止される。
【0043】その後、ボルト(不図示)をヨーク101
のボルト孔101aに挿入すると、まずクリップ120
の第1傾斜部121aがボルトに押されて折れ曲がり、
その状態でボルトが進行すると第2傾斜部121bがボ
ルトの外周に沿うようになって、それ以上のばね部12
1の折れ曲がりを防止し、更に第3傾斜部121cの先
端が、ボルトの雄ねじにちょうど係合する角度に傾き、
それによりボルトの抜けを防止するようになっている。
なお、クリップ120の壁120dは、ヨーク101に
おけるナット側のボルト孔101cの内周に係合して、
クリップ120のヨーク101に対する位置決めを達成
するようになっている。
【0044】第1の実施の態様と同様に、例えば軸継手
の修理・交換等のため、シャフト102を離脱させる必
要が生じたときは、ボルトとナットを係脱させた上で、
クリップ120のばね部121をタブ間から押し出すこ
とにより、その離脱は容易に行える。
【0045】このように本実施の形態によれば、かかる
クリップ120を用いているために、作業性が悪い場所
における組付の際にも、作業者はヨーク101とシャフ
ト102との連結を片手で行うことができ、更にヨーク
101にボルトを挿入する際にも作業者は片手でこれを
行うことができる。また、組立作業性を向上させたにも
関わらず、シャフトをヨークから分離することも容易と
なっている。また、かかるクリップはプレスにより形成
でき、比較的安価である。
【0046】図7は、本願発明にかかる第3の実施の形
態によるクリップ130をヨーク101に取り付けて示
す、図6と同様な断面図である。なお、第3の実施の形
態については、図4〜6に示す第3の実施の形態に対し
て異なる点を中心に説明し、共通する部分については詳
細な説明を省略する。
【0047】図7に示す第3の実施の形態が、第2の実
施の形態と異なるのは、そのばね部131の形状であ
る。より具体的には、ばね部131は、クリップ130
の本体130aに接合する長い第1傾斜部131aと、
自由状態(図7の実線で示す)で水平に延在する平坦部
131bと、第1傾斜部と同じ斜度の短い第2傾斜部1
31cとを、この順序で連結してなる。
【0048】次に、本実施の形態にかかるヨークの組立
工程について説明する。まず、クリップ110を取り付
けたヨーク101を、第1の実施の形態と同様にしてシ
ャフト102に係合させる。
【0049】このとき、シャフト102に対してヨーク
101は図7の矢印に示す方向に相対移動するが、移動
の際クリップ130のばね部131における第1傾斜部
131aにシャフト102が当接し、それによりばね部
131は、シャフト102から離隔する方向(ヨーク1
01のボルト孔内)に移動する。更に、シャフト102
が通り過ぎた段階で、ばね部131の弾性力により元の
位置に戻る。この状態を図7の実線で示している。
【0050】ばね部131が元の位置に戻れば、ばね部
131の水平な平坦部131bがシャフト102の切り
欠かれた上面102aに当接し、それによりシャフト1
02とヨーク101との分離は阻止される。
【0051】その後、二点鎖線で示すボルト113をヨ
ーク101のボルト孔101aに挿入すると、まずクリ
ップ130の第1傾斜部121aがボルト113に押さ
れて折れ曲がり、その状態でボルト113が進行すると
平坦部131bがボルト113の先端に押されて折れ曲
がり、ボルト113の外周に沿うようになって、更に第
2傾斜部131cの先端が、ボルト113の雄ねじ11
3aに係合するのにちょうど良い方向(垂直)に延在す
るようになり、それによりボルトの抜けを防止するよう
になっている。
【0052】第1の実施の態様と同様に、例えば軸継手
の修理・交換等のため、シャフト102を離脱させる必
要が生じたときは、ボルトとナットを係脱させた上で、
クリップ130のばね部131をタブ間から押し出すこ
とにより、その離脱は容易に行える。
【0053】上述した実施の態様と同様に、かかるクリ
ップ130を用いているために、作業性が悪い場所にお
ける組付の際にも、作業者はヨーク101とシャフト1
02との連結を片手で行うことができ、更にヨーク10
1にボルトを挿入する際にも作業者は片手でこれを行う
ことができる。また、組立作業性を向上させたにも関わ
らず、シャフトをヨークから分離することも容易となっ
ている。また、かかるクリップはプレスにより形成で
き、比較的安価である。
【0054】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、ばね部の形状は、上述した実
施の態様の形状に限定されることなく、シャフト及びボ
ルトの離脱を防止することができる形状であれば足る。
また、クリップは機械加工でなく塑性加工により形成さ
れても良い。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明によるヨー
クのクリップによれば、ヨークに取付けられる本体と、
前記本体から、少なくともボルト挿通孔を介してヨーク
のタブの間に突出する突出部とを有し、前記突出部は、
シャフトが前記タブの間を通過して前記ヨークの嵌合部
に取り付けられる際に、前記ボルト挿通孔内に引き込ま
れて、前記シャフトが通過することを許容するが、前記
シャフトが前記嵌合部に取り付けられた後には、前記シ
ャフトが前記ヨークと分離することを防止するようにな
っているので、前記ヨークのタブ間の寸法と前記シャフ
トの幅とをほぼ等しくすることができ、それによりヨー
クとシャフトとの間に生じるスキマを小さくすることが
できる。また、前記突出部は、前記ボルト挿通孔にボル
トが挿通されたときは、前記ボルトのねじ部に係合して
前記ボルトの抜け止めを図るようになっているので、ボ
ルトが不用意に落下することを防止でき、それにより作
業性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかるヨークのクリッ
プを示す斜視図である。
【図2】本実施の形態にかかるクリップを取り付けたヨ
ークを用いた自在継手を示す側面図であり、シャフトに
取り付けた状態で示す図である。
【図3】図2のヨークをIII−III線に沿って切断
し矢印方向に見た図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかるクリップ
20を、その一部を省略した状態で示す斜視図である。
【図5】本実施の形態にかかるクリップを取り付けたヨ
ークを用いた自在継手を示す側面図であり、シャフトを
挿入した状態で示す図である。
【図6】図5のヨークをVI−VI線に沿って切断し矢
印方向に見た図である。
【図7】本願発明にかかる第3の実施の形態によるクリ
ップ30をヨーク101に取り付けて示す、図6と同様
な断面図である。
【図8】特開平2−35222号公報に開示されている
従来技術によるヨークとシャフトとの連結構成を示した
図である。
【図9】図8のヨーク11をシャフト12の軸線に直角
方向に切断して示す断面図である。
【図10】図8のヨーク11をシャフト12の軸線に直
角方向に切断して示す断面図である。
【図11】米国特許第5,358,350号に開示され
た、図9,10と同様な従来技術の構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
101………ヨーク 102………シャフト 113………ボルト 110,120,130………クリップ 112、121,131………ばね部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトを取り付ける嵌合部と、前記嵌
    合部から並行して延在する一対のタブと、前記タブにそ
    れぞれ形成されたボルト挿通孔とからなるヨーク、に取
    り付けられるヨークのクリップにおいて、 前記ヨークに取付けられる本体と、 前記本体から、少なくとも前記ボルト挿通孔を介して前
    記タブの間に突出する突出部とを有し、 前記突出部は、前記シャフトが前記タブの間を通過して
    前記ヨークの嵌合部に取り付けられる際に、前記ボルト
    挿通孔内に引き込まれて、前記シャフトが通過すること
    を許容するが、前記シャフトが前記嵌合部に取り付けら
    れた後には、前記シャフトが前記ヨークと分離すること
    を防止し、かつ前記ボルト挿通孔にボルトが挿通された
    ときは、前記ボルトのねじ部に係合して前記ボルトの抜
    け止めを図るようになっているヨークのクリップ。
JP9196413A 1997-07-08 1997-07-08 ヨークのクリップ Withdrawn JPH1130241A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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