JPH1130362A - 冷媒輸送用ホース - Google Patents
冷媒輸送用ホースInfo
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- JPH1130362A JPH1130362A JP18502097A JP18502097A JPH1130362A JP H1130362 A JPH1130362 A JP H1130362A JP 18502097 A JP18502097 A JP 18502097A JP 18502097 A JP18502097 A JP 18502097A JP H1130362 A JPH1130362 A JP H1130362A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホースの連続生産を維持するために必要な常
圧加硫においても、糸の吸湿水分に起因するボイド状の
空洞を発生させることなく、高耐久、高耐圧の冷媒輸送
用ホースを提供する。 【解決手段】 低水分透過性の内層ゴム層2の外周面
に、補強糸層3を設け、補強糸層3の外周面に低水分透
過性の外被ゴム層5を設けた後、常圧加硫して得られた
冷媒輸送用ホース。補強糸層3の補強糸は、全芳香族ポ
リエステル糸を20重量%以上含み、総デニールが20
00〜5500デニールであり、かつ、35℃、相対湿
度85%下での平衡水分含有率が1.2重量%以下であ
る。
圧加硫においても、糸の吸湿水分に起因するボイド状の
空洞を発生させることなく、高耐久、高耐圧の冷媒輸送
用ホースを提供する。 【解決手段】 低水分透過性の内層ゴム層2の外周面
に、補強糸層3を設け、補強糸層3の外周面に低水分透
過性の外被ゴム層5を設けた後、常圧加硫して得られた
冷媒輸送用ホース。補強糸層3の補強糸は、全芳香族ポ
リエステル糸を20重量%以上含み、総デニールが20
00〜5500デニールであり、かつ、35℃、相対湿
度85%下での平衡水分含有率が1.2重量%以下であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のカークー
ラーやエアコン等の配管用ホースとして好適な冷媒輸送
用ホースに係り、特に、連続生産性に優れ、高耐久性か
つ高耐圧性の冷媒輸送用ホースに関する。
ラーやエアコン等の配管用ホースとして好適な冷媒輸送
用ホースに係り、特に、連続生産性に優れ、高耐久性か
つ高耐圧性の冷媒輸送用ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフロンR−134a等の冷媒輸送
用ホースは、一般に内層ゴム層と外被ゴム層との間に、
補強糸をスパイラル状又はブレード状に巻き付けた補強
糸層を設けた構造とされており、内層ゴム層及び外被ゴ
ム層は、耐冷媒透過性及び耐熱性を確保すると共に、ホ
ース内への水分の侵入を防ぐ目的から、ブチル系又はE
PDM系ゴムで構成されている。
用ホースは、一般に内層ゴム層と外被ゴム層との間に、
補強糸をスパイラル状又はブレード状に巻き付けた補強
糸層を設けた構造とされており、内層ゴム層及び外被ゴ
ム層は、耐冷媒透過性及び耐熱性を確保すると共に、ホ
ース内への水分の侵入を防ぐ目的から、ブチル系又はE
PDM系ゴムで構成されている。
【0003】このような冷媒輸送用ホースは、通常、内
層ゴム層の外周面に補強糸をスパイラル状又はブレード
状に巻き付け、その上に外被ゴム層を配して加硫するこ
とにより製造されている。
層ゴム層の外周面に補強糸をスパイラル状又はブレード
状に巻き付け、その上に外被ゴム層を配して加硫するこ
とにより製造されている。
【0004】特に、スパイラル構造の補強糸層は、内層
ゴム層の外周面に補強糸をスパイラル状に巻き付けて第
一補強糸層を形成し、その上に第一補強糸層とは逆方向
に補強糸をスパイラル状に巻き付けて第二補強糸層を形
成した二層構造とされ、また、必要に応じて、第一補強
糸層と第二補強糸層との間には内層ゴム層及び外被ゴム
層に加硫接着可能な中間ゴム層が設けられる。
ゴム層の外周面に補強糸をスパイラル状に巻き付けて第
一補強糸層を形成し、その上に第一補強糸層とは逆方向
に補強糸をスパイラル状に巻き付けて第二補強糸層を形
成した二層構造とされ、また、必要に応じて、第一補強
糸層と第二補強糸層との間には内層ゴム層及び外被ゴム
層に加硫接着可能な中間ゴム層が設けられる。
【0005】補強糸としては、一般に、PET、ポリア
ミド等が用いられているが、ホースの耐久性、耐圧性を
高めるために、高強力補強糸であるアラミド系の糸が使
われる場合もある。
ミド等が用いられているが、ホースの耐久性、耐圧性を
高めるために、高強力補強糸であるアラミド系の糸が使
われる場合もある。
【0006】このような冷媒輸送用ホースを製造するに
当り、加硫方式として、バッチ式ラインで採用されてい
るスチーム、被鉛又は温水等の加圧型の加硫方式を採用
すると、加硫工程までの連続生産が困難である。
当り、加硫方式として、バッチ式ラインで採用されてい
るスチーム、被鉛又は温水等の加圧型の加硫方式を採用
すると、加硫工程までの連続生産が困難である。
【0007】そこで、従来においては、外被ゴム層を形
成後、この外被ゴム層上に連続してモールドを被覆し、
その後、常圧の加熱炉にて連続して加硫させる方法(い
わゆるHAV)が採用されている。
成後、この外被ゴム層上に連続してモールドを被覆し、
その後、常圧の加熱炉にて連続して加硫させる方法(い
わゆるHAV)が採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、冷媒輸送用ホー
スに対する耐久性や耐圧性のより一層の向上が必要とさ
れるようになり、上述のような連続生産性を維持した上
で、ホースの高耐久、高耐圧化を図ることが求められて
いる。
スに対する耐久性や耐圧性のより一層の向上が必要とさ
れるようになり、上述のような連続生産性を維持した上
で、ホースの高耐久、高耐圧化を図ることが求められて
いる。
【0009】しかしながら、従来のPET、ポリアミド
等の補強糸では、糸の破断強度が低いため、高耐圧化を
図ることはできない。
等の補強糸では、糸の破断強度が低いため、高耐圧化を
図ることはできない。
【0010】アラミド系の高強力補強糸を用いた場合に
は、耐久性、耐圧性を高めることができるが、アラミド
系の糸は吸湿性があるために、ホースの連続生産におい
て、次のような不具合を生じる。即ち、補強糸層は、水
分が透過しにくい内層ゴム層と外被ゴム層との間に挟ま
れているため、補強糸に吸湿され、加硫中に補強糸から
放出された水分の逃げ場がない。このため、連続生産を
行う常圧加硫工程において、この吸湿水分が発泡してし
まい、糸周りにボイド状の空洞を生じ、製品欠陥とな
る。
は、耐久性、耐圧性を高めることができるが、アラミド
系の糸は吸湿性があるために、ホースの連続生産におい
て、次のような不具合を生じる。即ち、補強糸層は、水
分が透過しにくい内層ゴム層と外被ゴム層との間に挟ま
れているため、補強糸に吸湿され、加硫中に補強糸から
放出された水分の逃げ場がない。このため、連続生産を
行う常圧加硫工程において、この吸湿水分が発泡してし
まい、糸周りにボイド状の空洞を生じ、製品欠陥とな
る。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決し、ホ
ースを連続生産するための常圧加硫においても、補強糸
の吸湿水分に起因するボイド状の空洞を発生させること
なく、高耐久、高耐圧の冷媒輸送用ホースを提供するこ
とを目的とする。
ースを連続生産するための常圧加硫においても、補強糸
の吸湿水分に起因するボイド状の空洞を発生させること
なく、高耐久、高耐圧の冷媒輸送用ホースを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の冷媒輸送用ホー
スは、低水分透過性の内層ゴム層の外周に、補強糸層を
設け、該補強糸層の外周に低水分透過性の外被ゴム層を
設けた後、常圧加硫して得られた冷媒輸送用ホースにお
いて、該補強糸層の補強糸は全芳香族ポリエステル糸を
20重量%以上含み、該補強糸の総デニールが2000
〜5500デニールであり、かつ、該補強糸の、35
℃、相対湿度85%下での平衡水分含有率が1.2重量
%以下であることを特徴とする。
スは、低水分透過性の内層ゴム層の外周に、補強糸層を
設け、該補強糸層の外周に低水分透過性の外被ゴム層を
設けた後、常圧加硫して得られた冷媒輸送用ホースにお
いて、該補強糸層の補強糸は全芳香族ポリエステル糸を
20重量%以上含み、該補強糸の総デニールが2000
〜5500デニールであり、かつ、該補強糸の、35
℃、相対湿度85%下での平衡水分含有率が1.2重量
%以下であることを特徴とする。
【0013】補強糸として、高破断強度特性を有する全
芳香族ポリエステル糸を、上記割合及び総デニール数と
なるように用いることで、ホースの高耐久、高耐圧化を
図ることが可能となる。しかも、全芳香族ポリエステル
糸は水分吸湿性が殆どないため、他の吸湿性のある糸と
混紡した場合でも、上記平衡水分含有率の範囲内に水分
量を抑えれば、常圧加硫において、補強糸の吸湿水分に
起因するボイド状の空洞を発生させることがない。従っ
て、常圧加硫による連続生産性に優れ、高耐久、高耐圧
ホースを製造することができる。
芳香族ポリエステル糸を、上記割合及び総デニール数と
なるように用いることで、ホースの高耐久、高耐圧化を
図ることが可能となる。しかも、全芳香族ポリエステル
糸は水分吸湿性が殆どないため、他の吸湿性のある糸と
混紡した場合でも、上記平衡水分含有率の範囲内に水分
量を抑えれば、常圧加硫において、補強糸の吸湿水分に
起因するボイド状の空洞を発生させることがない。従っ
て、常圧加硫による連続生産性に優れ、高耐久、高耐圧
ホースを製造することができる。
【0014】本発明において、補強糸層は、スパイラル
構造を有する第一補強糸層と、この第一補強糸層の上
に、第一補強糸層とは逆方向に巻き付けられたスパイラ
ル構造を有する第二補強糸層とで形成されることが好ま
しい。この場合、第一補強糸層と第二補強糸層との間に
中間ゴム層が形成されていることが好ましい。
構造を有する第一補強糸層と、この第一補強糸層の上
に、第一補強糸層とは逆方向に巻き付けられたスパイラ
ル構造を有する第二補強糸層とで形成されることが好ま
しい。この場合、第一補強糸層と第二補強糸層との間に
中間ゴム層が形成されていることが好ましい。
【0015】また、内層ゴム層及び外被ゴム層を構成す
るゴムとしては、ブチル系ゴム又はEPDM系ゴムが好
ましく、内層ゴム層の内周には更に内面樹脂層を形成す
るのが好ましい。
るゴムとしては、ブチル系ゴム又はEPDM系ゴムが好
ましく、内層ゴム層の内周には更に内面樹脂層を形成す
るのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の冷媒輸送用ホースの実施の
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【0018】この冷媒輸送用ホースでは、内層ゴム層2
と外被ゴム層5との間に補強糸層3が形成され、内層ゴ
ム層2の内周に内面樹脂層1が形成されている。補強糸
層3は、補強糸をスパイラル状に巻き付けた第一補強糸
層3Aと、この第一補強糸層3Aとは逆方向にスパイラ
ル状に補強糸を巻き付けた第二補強糸層3Bとが中間ゴ
ム層4を介して積層形成されている。
と外被ゴム層5との間に補強糸層3が形成され、内層ゴ
ム層2の内周に内面樹脂層1が形成されている。補強糸
層3は、補強糸をスパイラル状に巻き付けた第一補強糸
層3Aと、この第一補強糸層3Aとは逆方向にスパイラ
ル状に補強糸を巻き付けた第二補強糸層3Bとが中間ゴ
ム層4を介して積層形成されている。
【0019】内層ゴム層2及び外被ゴム層5を構成する
ゴムとしては、低水分透過性であれば良く、特に制限は
ないが、一般に、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチル
ゴム(Cl−IIR)、塩素化ポリエチレン、クロロス
ルホン化ポリエチレン、臭素化ブチルゴム(Br−II
R)、イソブチレン−ブロモパラメチルスチレン共重合
体、EPR(エチレン−プロピレン共重合体)、EPD
M(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、及
びこれらを主成分とする他ポリマーとのブレンド物、好
ましくはブチル系ゴム、EPDM系ゴムが用いられる。
これらのゴムには、通常用いられる充填剤、加工助剤、
老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤等の配合処方を適用で
きる。
ゴムとしては、低水分透過性であれば良く、特に制限は
ないが、一般に、ブチルゴム(IIR)、塩素化ブチル
ゴム(Cl−IIR)、塩素化ポリエチレン、クロロス
ルホン化ポリエチレン、臭素化ブチルゴム(Br−II
R)、イソブチレン−ブロモパラメチルスチレン共重合
体、EPR(エチレン−プロピレン共重合体)、EPD
M(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体)、及
びこれらを主成分とする他ポリマーとのブレンド物、好
ましくはブチル系ゴム、EPDM系ゴムが用いられる。
これらのゴムには、通常用いられる充填剤、加工助剤、
老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤等の配合処方を適用で
きる。
【0020】なお、内層ゴム層2のゴム種と外被ゴム層
5のゴム種は同種のものであっても、異種のものであっ
ても良い。
5のゴム種は同種のものであっても、異種のものであっ
ても良い。
【0021】内層ゴム層2及び外被ゴム層5の厚さは、
使用目的や要求特性等によっても異なるが、通常の場
合、内層ゴム層2の厚さは0.1〜10.0mm、外被
ゴム層5の厚さは0.1〜10.0mmとされる。
使用目的や要求特性等によっても異なるが、通常の場
合、内層ゴム層2の厚さは0.1〜10.0mm、外被
ゴム層5の厚さは0.1〜10.0mmとされる。
【0022】内層ゴム層2の内周面に設ける内面樹脂層
1の樹脂としては、耐冷媒透過性に優れたポリアミド系
樹脂や、ポリアミド系樹脂同士のブレンド物又は共重合
物、ポリアミド系樹脂とオレフィン、ブチル系ゴム、E
PDM,EPR系ゴム、アイオノマー等とのブレンド物
が用いられる。内面樹脂層1の厚さは通常0.02〜
0.4mm程度とされる。このような内面樹脂層1を設
けることにより、ホースの耐冷媒透過性を高めることが
できる。
1の樹脂としては、耐冷媒透過性に優れたポリアミド系
樹脂や、ポリアミド系樹脂同士のブレンド物又は共重合
物、ポリアミド系樹脂とオレフィン、ブチル系ゴム、E
PDM,EPR系ゴム、アイオノマー等とのブレンド物
が用いられる。内面樹脂層1の厚さは通常0.02〜
0.4mm程度とされる。このような内面樹脂層1を設
けることにより、ホースの耐冷媒透過性を高めることが
できる。
【0023】内層ゴム層2と外被ゴム層5との間に形成
する第一補強糸層3A及び第二補強糸3Bは、下撚り、
上撚りともに撚り数3〜20回/10cm程度に撚糸し
た補強糸をスパイラル状に巻き付けて形成されるが、本
発明では、この補強糸層を構成する補強糸として、 全芳香族ポリエステル糸を20重量%以上含み、 総デニールが2000〜5500デニールであり、 35℃、相対湿度85%下での平衡水分含有率が
1.2%以下のものを用いる。
する第一補強糸層3A及び第二補強糸3Bは、下撚り、
上撚りともに撚り数3〜20回/10cm程度に撚糸し
た補強糸をスパイラル状に巻き付けて形成されるが、本
発明では、この補強糸層を構成する補強糸として、 全芳香族ポリエステル糸を20重量%以上含み、 総デニールが2000〜5500デニールであり、 35℃、相対湿度85%下での平衡水分含有率が
1.2%以下のものを用いる。
【0024】本発明において、補強糸中の全芳香族ポリ
エステル糸の重量割合が20重量%より少ないと、他の
糸種が低破断強度の糸である場合には、ホースの耐圧力
又は耐久性が不足し、他の糸種が高破断強度の糸である
場合は、このような糸はいずれも高水分吸湿性であるた
め、常圧加硫中に水分の発泡によって糸周りにボイド状
の空洞を生じてしまう。全芳香族ポリエステル糸の好ま
しい重量割合は30〜100重量%、さらに好ましくは
40〜100重量%である。なお、全芳香族ポリエステ
ル糸以外の補強糸としては、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、ポリアミド、アラミド(芳香族ポリアミ
ド)、ビニロン、レーヨン、ポリエチレンナフタレート
等を用いることができる。
エステル糸の重量割合が20重量%より少ないと、他の
糸種が低破断強度の糸である場合には、ホースの耐圧力
又は耐久性が不足し、他の糸種が高破断強度の糸である
場合は、このような糸はいずれも高水分吸湿性であるた
め、常圧加硫中に水分の発泡によって糸周りにボイド状
の空洞を生じてしまう。全芳香族ポリエステル糸の好ま
しい重量割合は30〜100重量%、さらに好ましくは
40〜100重量%である。なお、全芳香族ポリエステ
ル糸以外の補強糸としては、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、ポリアミド、アラミド(芳香族ポリアミ
ド)、ビニロン、レーヨン、ポリエチレンナフタレート
等を用いることができる。
【0025】また、補強糸の総デニール数(引き揃えた
糸の各デニールの合計)が2000デニールより小さい
場合には、ホースの耐圧力又は耐久性が不足し、550
0デニールより大きい場合には、補強糸が太くなりすぎ
ホースの外観不良が生じる。
糸の各デニールの合計)が2000デニールより小さい
場合には、ホースの耐圧力又は耐久性が不足し、550
0デニールより大きい場合には、補強糸が太くなりすぎ
ホースの外観不良が生じる。
【0026】更に、全芳香族ポリエステル糸の重量割合
が20%以上であっても、水分吸湿特性が極めて高いナ
イロン糸と混紡して得た補強糸のように、35℃、相対
湿度85%下での平衡水分含有率が1.2%を超えてし
まうと、常圧加硫中に水分の発泡によって糸周りにボイ
ド状の空洞を生じてしまう。従って、この平衡水分含有
率は1.2%以下、好ましくは1.0%以下とする。
が20%以上であっても、水分吸湿特性が極めて高いナ
イロン糸と混紡して得た補強糸のように、35℃、相対
湿度85%下での平衡水分含有率が1.2%を超えてし
まうと、常圧加硫中に水分の発泡によって糸周りにボイ
ド状の空洞を生じてしまう。従って、この平衡水分含有
率は1.2%以下、好ましくは1.0%以下とする。
【0027】図示の如く、スパイラル構造の補強糸層3
A、3Bを形成する場合、補強糸層3A、3Bの補強糸
は角度(ホースの軸芯線に対する角度)50〜60°で
互いに逆方向に巻き付けるのが好ましい。なお、第一補
強糸層3Aの補強糸と第二補強糸層3Bの補強糸とは、
上記〜の条件を満たすものであれば、同一のもので
あっても異なるものであっても良い。
A、3Bを形成する場合、補強糸層3A、3Bの補強糸
は角度(ホースの軸芯線に対する角度)50〜60°で
互いに逆方向に巻き付けるのが好ましい。なお、第一補
強糸層3Aの補強糸と第二補強糸層3Bの補強糸とは、
上記〜の条件を満たすものであれば、同一のもので
あっても異なるものであっても良い。
【0028】この補強糸3A、3B間の中間ゴム層4の
ゴムは、内層ゴム層2及び外被ゴム層5の双方に加硫接
着可能なものであれば良く、前述の内層ゴム層2及び外
被ゴム層5のゴムとして例示したものを用いることがで
きる。この中間ゴム層4の厚さは通常0.1〜1.0m
m程度とされる。このような中間ゴム層4を設けること
により、内層ゴム層2と外被ゴム層5との層間接着性を
高めることができる。
ゴムは、内層ゴム層2及び外被ゴム層5の双方に加硫接
着可能なものであれば良く、前述の内層ゴム層2及び外
被ゴム層5のゴムとして例示したものを用いることがで
きる。この中間ゴム層4の厚さは通常0.1〜1.0m
m程度とされる。このような中間ゴム層4を設けること
により、内層ゴム層2と外被ゴム層5との層間接着性を
高めることができる。
【0029】なお、図1に示す冷媒輸送用ホースは本発
明の実施の形態の一例であって、本発明は何ら図示のも
のに限定されるものではない。
明の実施の形態の一例であって、本発明は何ら図示のも
のに限定されるものではない。
【0030】例えば、内面樹脂層1及び中間ゴム層4は
必ずしも必要とされず、これらは省略しても良い。
必ずしも必要とされず、これらは省略しても良い。
【0031】また、補強糸層についても、スパイラル構
造に限らずブレード構造であっても良い。ただし、生産
性の面からはスパイラル構造のものが好適である。
造に限らずブレード構造であっても良い。ただし、生産
性の面からはスパイラル構造のものが好適である。
【0032】本発明の冷媒輸送用ホースの加硫方法は、
連続加硫可能な常圧加硫であれば特に限定されないが、
通常は、外被ゴムの外周面に連続してモールドを被覆
し、続いてHAV方式により加硫する方法が採用され
る。
連続加硫可能な常圧加硫であれば特に限定されないが、
通常は、外被ゴムの外周面に連続してモールドを被覆
し、続いてHAV方式により加硫する方法が採用され
る。
【0033】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0034】なお、以下の実施例及び比較例において用
いた内層ゴム層、中間ゴム層及び外被ゴム層のゴム配合
は下記表1〜3に示す通りである。
いた内層ゴム層、中間ゴム層及び外被ゴム層のゴム配合
は下記表1〜3に示す通りである。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】実施例1〜12、比較例1〜15 下記の手順で図1に示す構成の冷媒輸送用ホースを製造
した。
した。
【0039】直径11mmのマンドレル上に厚み約0.
15mmの6ナイロンとオレフィンのブレンド樹脂を被
覆した後、表1に示す内層ゴムを厚み1.5〜1.6m
mに押し出した。この上に、表4〜6に示す補強糸を角
度54°44′にスパイラル状に巻き付けて第一補強糸
層を形成した。この第一補強糸層上に表2に示す中間ゴ
ムを厚み0.3mmに押し出し、更に、第一補強糸層の
補強糸と同じ補強糸を、第一補強糸層とは逆方向にスパ
イラル状に巻き付けて第二補強糸層を形成した。なお、
用いた補強糸は、夏場の環境条件を想定して、使用前に
35℃、相対湿度85%下に72時間以上放置した。
15mmの6ナイロンとオレフィンのブレンド樹脂を被
覆した後、表1に示す内層ゴムを厚み1.5〜1.6m
mに押し出した。この上に、表4〜6に示す補強糸を角
度54°44′にスパイラル状に巻き付けて第一補強糸
層を形成した。この第一補強糸層上に表2に示す中間ゴ
ムを厚み0.3mmに押し出し、更に、第一補強糸層の
補強糸と同じ補強糸を、第一補強糸層とは逆方向にスパ
イラル状に巻き付けて第二補強糸層を形成した。なお、
用いた補強糸は、夏場の環境条件を想定して、使用前に
35℃、相対湿度85%下に72時間以上放置した。
【0040】次いで、第二補強糸層上に表3に示す外被
ゴムを厚み1mmに押し出し、その上に加硫用モールド
としてポリオレフィン樹脂を厚み2mmに被覆した。
ゴムを厚み1mmに押し出し、その上に加硫用モールド
としてポリオレフィン樹脂を厚み2mmに被覆した。
【0041】その後、HAV方式により150℃で45
分間加硫し、加硫後、モールドを外して冷媒輸送用ホー
スを得た。
分間加硫し、加硫後、モールドを外して冷媒輸送用ホー
スを得た。
【0042】得られた冷媒輸送用ホースについて、下記
の方法でホースの品質(空洞、外観判定)及び制能(耐
圧力、繰り返し加圧性判定)を調べ、結果を表4〜6に
示した。
の方法でホースの品質(空洞、外観判定)及び制能(耐
圧力、繰り返し加圧性判定)を調べ、結果を表4〜6に
示した。
【0043】空洞判定 得られたホースを解体し、糸の吸湿水分に起因するボイ
ド状の空洞の有無を調べ、空洞のあるものを×、ないも
のを○とした。
ド状の空洞の有無を調べ、空洞のあるものを×、ないも
のを○とした。
【0044】外観判定 ホースの外観を観察し、凹凸が大きいものを×、凹凸が
なく表面性に優れるものを○とした。
なく表面性に優れるものを○とした。
【0045】耐圧力測定及び判定 ホースの耐圧力をJIS K6330に準拠して測定
し、300kg/cm2以上であるものを高耐圧用途に
適合するとして○とし、300kg/cm2 より小さい
ものを不適合として×とした。
し、300kg/cm2以上であるものを高耐圧用途に
適合するとして○とし、300kg/cm2 より小さい
ものを不適合として×とした。
【0046】繰り返し加圧性判定 高温インパルス試験を、油温及び雰囲気温度140℃、
内圧36kg/cm2、加圧サイクル60CPMの矩形
波で行い(日本冷凍空調工業会規格に準ずる。)、60
万回経過後異常無きものを○とし、バースト、漏れ等異
常があったものを×とした。
内圧36kg/cm2、加圧サイクル60CPMの矩形
波で行い(日本冷凍空調工業会規格に準ずる。)、60
万回経過後異常無きものを○とし、バースト、漏れ等異
常があったものを×とした。
【0047】なお、表4〜6中の*1〜*4は次の通り
である。
である。
【0048】*1 全芳香族ポリエステル糸:クラレ社
製「ベクトラン」 *2 PET:帝人社製ポリエチレンテレフタレート糸 KEV:東レ社製アラミド糸 ナイロン:東レ社製66ナイロン糸 *3 補強糸の引き揃え本数 *4 35℃、相対湿度85%下に72時間放置したと
きの飽和水分含有率なお、補強糸の撚り数は、下撚り、
上撚りともに各々10cm当り10回とした。
製「ベクトラン」 *2 PET:帝人社製ポリエチレンテレフタレート糸 KEV:東レ社製アラミド糸 ナイロン:東レ社製66ナイロン糸 *3 補強糸の引き揃え本数 *4 35℃、相対湿度85%下に72時間放置したと
きの飽和水分含有率なお、補強糸の撚り数は、下撚り、
上撚りともに各々10cm当り10回とした。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】表4〜6より明らかなように、本発明範囲
の補強糸を用いると、常圧加硫において糸まわりの空洞
の発生がなく、外観の異常も認められず、連続生産性を
維持したまま、高耐圧、高耐久ホースを得るころができ
る。これに対して、本発明の範囲を外れる補強糸では、
ホースの品質及び性能のいずれかが問題となる。
の補強糸を用いると、常圧加硫において糸まわりの空洞
の発生がなく、外観の異常も認められず、連続生産性を
維持したまま、高耐圧、高耐久ホースを得るころができ
る。これに対して、本発明の範囲を外れる補強糸では、
ホースの品質及び性能のいずれかが問題となる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、常
圧加硫による連続生産で、製品不良を引き起こすことな
く、高耐久性でかつ高耐圧性の冷媒輸送用ホースを効率
的に製造することが可能となる。
圧加硫による連続生産で、製品不良を引き起こすことな
く、高耐久性でかつ高耐圧性の冷媒輸送用ホースを効率
的に製造することが可能となる。
【図1】本発明の冷媒輸送用ホースの実施の形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 内面樹脂層 2 内層ゴム層 3 補強糸層 3A 第一補強糸層 3B 第二補強糸層 4 中間ゴム層 5 外被ゴム層
Claims (5)
- 【請求項1】 低水分透過性の内層ゴム層の外周に補強
糸層を設け、該補強糸層の外周に低水分透過性の外被ゴ
ム層を設けた後、常圧加硫して得られた冷媒輸送用ホー
スにおいて、 該補強糸層の補強糸は全芳香族ポリエステル糸を20重
量%以上含み、該補強糸の総デニールが2000〜55
00デニールであり、かつ、該補強糸の、35℃、相対
湿度85%下での平衡水分含有率が1.2重量%以下で
あることを特徴とする冷媒輸送用ホース。 - 【請求項2】 前記補強糸層が、スパイラル構造を有す
る第一補強糸層と、該第一補強糸層の上に、該第一補強
糸層とは逆方向に補強糸が巻き付けられたスパイラル構
造を有する第二補強糸層とで形成されることを特徴とす
る請求項1に記載の冷媒輸送用ホース。 - 【請求項3】 前記第一補強糸層と第二補強糸層との間
に中間ゴム層が形成されていることを特徴とする請求項
2に記載の冷却輸送用ホース。 - 【請求項4】 前記内層ゴム層の内周に内面樹脂層が形
成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の冷媒輸送用ホース。 - 【請求項5】 前記内層ゴム層及び外被ゴム層を構成す
るゴムがブチル系ゴム又はEPDM系ゴムであることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の冷
媒輸送用ホース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502097A JPH1130362A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 冷媒輸送用ホース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18502097A JPH1130362A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 冷媒輸送用ホース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1130362A true JPH1130362A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16163378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18502097A Pending JPH1130362A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 冷媒輸送用ホース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1130362A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100676959B1 (ko) * | 2006-08-04 | 2007-02-01 | 구광모 | 페인트 분사용 호스 |
| JP2012197924A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Hitachi Cable Ltd | 車両用ホース |
| KR101485091B1 (ko) * | 2013-08-09 | 2015-01-22 | 주식회사 한승켐 | 유체이송용 호스 |
| US10753348B2 (en) | 2015-01-05 | 2020-08-25 | David V. Bolger | Apparatuses and systems for converting fluid energy to mechanical motion |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP18502097A patent/JPH1130362A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100676959B1 (ko) * | 2006-08-04 | 2007-02-01 | 구광모 | 페인트 분사용 호스 |
| JP2012197924A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Hitachi Cable Ltd | 車両用ホース |
| KR101485091B1 (ko) * | 2013-08-09 | 2015-01-22 | 주식회사 한승켐 | 유체이송용 호스 |
| US10753348B2 (en) | 2015-01-05 | 2020-08-25 | David V. Bolger | Apparatuses and systems for converting fluid energy to mechanical motion |
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