JPH11304705A - 赤外線吸収方式のガス濃度計測方法および装置 - Google Patents

赤外線吸収方式のガス濃度計測方法および装置

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JPH11304705A
JPH11304705A JP13107798A JP13107798A JPH11304705A JP H11304705 A JPH11304705 A JP H11304705A JP 13107798 A JP13107798 A JP 13107798A JP 13107798 A JP13107798 A JP 13107798A JP H11304705 A JPH11304705 A JP H11304705A
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JP
Japan
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gas
cell
temperature
measured
transmission window
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JP13107798A
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English (en)
Inventor
Takahiro Nitta
高弘 新田
Masahiro Shiozawa
方浩 塩澤
Nariyuki Kawazu
成之 河津
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
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Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線吸収方式のガス濃度計測方法におい
て、セル内に照射された赤外線の吸収やノイズ輻射が変
化しても精度よくガス濃度を計測する。 【解決手段】 セル1A,1Bの温度条件を変化させ、
各温度条件において、導入する基準ガスの切り替え、セ
ル1A,1B内への赤外線の照射と停止の切り替え、光
透過窓13を備えたセル1Aと光透過窓13を備えない
セル1Bの切り替えを行って、そのときの検出器32の
検出出力からセル1A,1B内に照射された赤外線の吸
収とノイズ輻射を定量し、サンプルガスをセル1Aに導
入したときの温度条件と一致する赤外線の吸収とノイズ
輻射に基づいて、サンプルガスについての検出出力を補
正し、温度変化の影響を受けずにサンプルガス中の測定
対象ガス濃度が得られるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線吸収方式の
ガス濃度計測技術における計測の高精度化に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス濃度の計測は、化学工場や製鉄所の
ガス濃度に関するプロセスコントロール、ボイラー、燃
焼炉や煙道のガス分析、大気汚染の監視、自動車の排気
の調査や研究等において行われる。赤外線吸収方式のガ
ス濃度計測技術はガス分子固有の赤外線吸収効果を利用
してガスおよび蒸気中の特定成分の濃度を連続的に測定
するもので、図5に示すように両端開口の筒体81を光
透過窓82,83で閉鎖してセル84となし、この中に
被評価ガス(サンプルガス)を導入し、一方の光透過窓
82の外側に配置した光源85の赤外線を光透過窓82
から入射し、サンプルガス中を透過して他方の光透過窓
83から出射した透過赤外線を検出器86で受けるよう
になっている。
【0003】検出された透過赤外線強度からサンプルガ
ス中の測定対象ガスの濃度を求めるのは、物質中におけ
る光の吸収特性を示すLambert−Beerの法則
に依っている。Lambert−Beerの法則は、図
6に示すように濃度CX の物質を含んだ試料中を初期光
量I0 の光が長さL通過した後の透過光量Iは、Kを試
料中の物質に固有の吸収係数として式(1)に従うとい
うもので、一般に、サンプルガスの透過率とともに、濃
度が既知の標準ガスの光の透過率を併せて計測し、サン
プルガスの透過率と標準ガスの透過率との比較によりサ
ンプルガス中の測定対象ガスの濃度を求めている。 I=I0 exp(−KCX L)……(1)
【0004】実際のガス濃度計測では、必ずしも上記式
(1)が厳密に成り立たないため、式(1)の適用にあ
たっては補正が行われる。第2621004号特許に
は、測定対象ガス濃度が大のときの計測透過率の収束値
がオフセットを有することに着目し、透過率−濃度曲線
として、測定対象ガスの濃度が大のときに0ではない値
に収束する関数形を用い、濃度が既知でかつ上記標準ガ
スとは異なる別の標準ガスについて透過率を計測してこ
のオフセット値を決定し、ガス濃度の計測精度の高精度
化を図った濃度測定方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第26
21004号特許の濃度測定方法は、計測透過率の収束
値が、計測しようとするサンプルガスをセル内に導入し
たときと、標準ガスを導入したときとで同じであること
を前提としている。しかし、サンプルガスおよび2つの
標準ガスを入れ替えることによりセルにおける温度条件
が変わり、セル内に照射された赤外線の吸収やノイズ輻
射が変動してしまうから、計測透過率の収束値は一定で
はない。このため、必ずしも十分にガス濃度の計測精度
の高精度化を図ることができるとは限らない。
【0006】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
セル内に照射された赤外線の吸収やノイズ輻射が変動し
ても、計測精度のよい赤外線吸収方式のガス濃度計測方
法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、セル内に、被評価ガスを導入し、光源からセル内に
赤外線を照射してセル内のガス中を透過せしめ、光透過
窓から出射した透過赤外線の強度を検出器で検出する。
セル内に測定対象ガス濃度が既知の基準ガスを導入し、
同様に検出器の検出出力を得る。ここでセル内温度とセ
ル内壁面温度と光透過窓温度とよりなる温度条件を変更
し、各温度条件において、上記セル内への赤外線の照射
と停止の切り替え、測定対象ガスを一定濃度含む第1の
基準ガスと測定対象ガスを含まない第2の基準ガスとの
基準ガスの切り替え、および光透過窓の有りと無しの切
り替えを行って検出器の検出出力を得て、セル内に照射
された赤外線の、測定対象ガスにおける吸収と光透過窓
における吸収と、測定対象ガスからおよび光透過窓から
のノイズ輻射の温度特性を定量し、被評価ガス計測時の
温度条件に応じて測定対象ガスの計測濃度を補正する。
【0008】被評価ガス計測時における、セル内に照射
された赤外線の吸収およびノイズ輻射が知られるから、
被評価ガスが温度変化して温度条件が変動しても精度よ
く測定対象ガスの濃度が計測できる。
【0009】請求項2記載の発明では、出射側の光透過
窓を備えたガスが導入される第1のセルと、出射側の光
透過窓を備えないガスが導入される第2のセルと、セル
内に赤外線を照射する光源と、セル内のガス中を透過す
る透過赤外線の強度を検出する検出器と、光源からの赤
外線の照射と停止とを切り替える赤外線切り替え手段
と、第1のセルに被評価用ガスおよび測定対象ガス濃度
が既知の基準ガスを選択的に導入する第1の導入手段
と、第2のセルに基準ガスを導入する第2の導入手段と
を有する。一方の導入手段を、一方のセルへ測定対象ガ
スを一定濃度含む第1の基準ガスと、測定対象ガスを含
まない第2の基準ガスとのいずれかに選択自在に導入す
る構成とし、他方の導入手段を、他方のセルへ上記第
1、第2の基準ガスのうち一方のみを導入する構成とす
る。かつ、セルへ導入されるガスの温度を調整するガス
温度調整手段と、セル壁面の温度を調整するセル壁面温
度調整手段と、上記光透過窓の温度を調整する光透過窓
温度調整手段と、セル内の温度を検出するガス温度セン
サと、セル壁面の温度を検出するセル壁面温度センサ
と、第1のセルの光透過窓の温度を検出する光透過窓温
度センサとを具備する。
【0010】ガス温度調整手段とセル壁面温度調整手段
と透過窓温度調整手段とにより、上記温度条件が自在に
変更できる。赤外線切り替え手段により、セル内への赤
外線の照射と停止とを切り替えられる。一方の導入手段
により第1の基準ガスと第2の基準ガスとを切り替えら
れる。第1のセルにおいて光透過窓有りの計測ができ、
第2のセルにおいて光透過窓無しの計測ができる。基準
ガス導入時における各温度条件はガス温度センサとセル
壁面温度センサと光透過窓温度センサとにより知られ
る。しかして、セル内に照射された赤外線の吸収および
ノイズ輻射の温度特性を定量するための検出出力を容易
に求めることができる。そして第1のセルに被評価ガス
が導入された状態の温度条件も上記ガス温度センサとセ
ル壁面温度センサと光透過窓温度センサとにより知られ
るから、この温度条件に応じて被評価ガス中の測定対象
ガスの計測濃度を適正に補正することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、被評価ガスが導
入されるセルと、セル内に赤外線を照射する光源と、セ
ル内のガス中を透過し光透過窓から出射した透過赤外線
の強度を検出する検出器と、検出器により検出された透
過赤外線の強度に基づいて測定対象ガスの濃度を演算す
る演算手段とを具備する。さらにセル内の温度を検出す
るガス温度センサと、セル壁面の温度を検出するセル壁
面温度センサと、光透過窓の温度を検出する光透過窓温
度センサと、セル内温度とセル内壁面温度と光透過窓温
度とよりなる温度条件に対する、セル内に照射された赤
外線の、測定対象ガスにおけるおよび光透過窓における
吸収の特性と、測定対象ガスからおよび光透過窓からの
ノイズ輻射特性とを記憶する記憶手段とを具備する。か
つ上記演算手段を、上記記憶手段から各温度センサによ
り検出された温度に対応する吸収および輻射を読みだ
し、読みだされた吸収および輻射に基づいて上記検出器
により検出された透過赤外線の強度を補正する構成とす
る。
【0012】セルに被評価ガスが導入された状態の温度
条件は上記ガス温度センサとセル壁面温度センサと光透
過窓温度センサとにより知られる。この温度条件におけ
る、測定対象ガスにおける吸収と光透過窓における吸収
と、測定対象ガスからおよび光透過窓からのノイズ輻射
とは、記憶手段から知られる。しかして記憶手段から読
みだされた吸収およびノイズ輻射に基づいて被評価ガス
中の測定対象ガスの計測濃度を適正に補正することがで
きる。また記憶手段が上記吸収特性とノイズ輻射特性と
を記憶しているので、一度、記憶するデータを求めてお
けば、簡単な構成で、高精度な計測ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の赤外線吸収方式のガス濃度計測方法を好適に実施でき
るガス濃度計測装置の構成図を示すものである。ガス濃
度計測装置は2組のセル1A,1Bを有し、これらにガ
スを導入するためセル1Aには第1の導入手段たる第1
のガス導入系21Aが設けてあり、セル1Bには第2の
導入手段たる第2のガス導入系21Bが設けてある。
【0014】第1のセル1Aは両端開口の筒体11の両
端を入射側の光透過窓12および出射側の光透過窓13
で閉鎖する図5のごとき一般的な構造のもので、セル1
Aの一端側には、導入系21Aを構成するガス導入管2
11Aが接続されセル1A内にガスを導入するようにな
っており、他端側には排気管22が接続されている。ガ
ス導入管211Aの上流部は三方弁である電磁弁212
を介して三方に分岐し、選択的に、測定対象ガスの濃度
が未知の被評価ガスであるサンプルガスと、測定対象ガ
スの濃度が既知(濃度C)の第1基準ガスと、測定対象
ガスを含まない第2基準ガス(ここでは大気)とがセル
1A内に導入されるようになっている。
【0015】第1基準ガスを導入するための管213の
途中には温度調整手段たる加熱器41が設けられて、第
1基準ガスの温度を変更できるようになっている。また
第2基準ガスを導入するための管214の途中には温度
調整手段たる加熱器42が設けられて、第2基準ガスの
温度を変更できるようになっている。
【0016】一方、第2のセル1Bは、第1のセル1A
から出射側の光透過窓13を省略したもので、第2のガ
ス導入系21Bを構成するガス導入管211Bからセル
1B内に大気すなわち上記第2基準ガスが導入されるよ
うになっている。ガス導入管211Bの途中にも温度調
整手段たる加熱器42が設けられて、第2基準ガスの温
度を変更できるようになっている。
【0017】またセル1A,1Bには、それぞれセル内
壁面温度調整手段たる電気ヒータ43が巻装してあり、
筒体11を加熱してセル内壁面温度を変更するようにな
っている。セル1A,1Bの入射側の光透過窓12に
は、それぞれ電気ヒータ44が設けてあり、後述する光
透過窓温度センサ53による検出温度が一定となるよう
に光透過窓12を加熱するようになっている。セル1A
の出射側の光透過窓13には電気ヒータ45が設けてあ
り、光透過窓13温度を変更するようになっている。
【0018】またこれらセル1A,1Bには、それぞれ
セル内のガス温度を検出するガス温度センサ51、セル
内壁面温度を検出する内壁面温度センサ52、入射側の
光透過窓12の温度を検出する光透過窓温度センサ5
3、セル内のガス圧力を検出する圧力センサ55が設け
てある。また第1のセル1Aには、出射側の光透過窓1
3にも、光透過窓温度を検出する光透過窓温度センサ5
4が設けてある。
【0019】次にセル1A,1B内に赤外線を照射する
光源31およびセル1A,1B内のガスを透過した赤外
線の強度を検出する検出器32について説明する。
【0020】光源31は、レール332上に載置され、
レール332とともに赤外線切り替え手段33を構成す
るモータ331による駆動でレール332上を直線動自
在としてあり、第1のセル1Aの入射側の光透過窓12
と対向する位置と第2のセル1Bの入射側の光透過窓1
2と対向する位置とに切り替えられるようになってお
り、光源31の移動により光源31からセル1A,1B
内への赤外線の照射と停止とを切り替えるようになって
いる。また検出器32もレール342上に載置され、モ
ータ341駆動により直線動自在としてあり、第1のセ
ル1Aの出射側の光透過窓13と対向する位置と第2の
セル1Bの筒体11の開口端11aと対向する位置とに
切り替えられるようになっている。
【0021】このように光源31および検出器32を両
セル1A,1B間で兼用とすることで、光源31の出力
や検出器32の感度を両セル1A,1B間で一致させる
ことができ、計測精度を高めることができる。
【0022】制御装置(ECU)6は、マイクロコンピ
ュータやインターフェス回路等から構成されたもので、
検出器32、センサ51〜55の検出信号が入力し、こ
れらの検出データを一時、記憶装置に記憶し、検出デー
タに基づいて各種の演算を実行するとともに、電磁弁2
12、加熱器41,42、ヒータ43,44、モータ3
31,341、光源31を通電制御するようになってい
る。
【0023】ECU6の作動とともに、ガス濃度計測装
置の機能を説明する。先ず、サンプルガス計測時の、セ
ル1A内に照射された赤外線の吸収およびセル1A各部
におけるノイズ輻射について説明する。検出器32にお
いて検出される赤外線は、光源31からの出力I0 (入
射側の光透過窓12透過後)の他、ノイズ輻射としてセ
ル壁面からの輻射I1 、出射側の光透過窓13からの輻
射I2 、セル内のサンプルガスからの輻射I3 を含み、
このうち光源31からの出力I0 がセル1A内のサンプ
ルガスおよび光透過窓13における吸収を伴い、セル壁
面からの輻射I1 、サンプルガスの輻射I3 が光透過窓
13における吸収を伴う(図5参照)。またこれらの吸
収およびノイズ輻射は温度依存性を有する。しかして、
検出器32における検出出力Iは次式(2)により表さ
れる。
【0024】 I(T0 )= 〔I0 exp(−K(T0 )CX 1 )+I1 (T1 )+I3 (T0 )〕 ×exp(−J(T2 )L2 )+I2 (T2 )……(2) ここで、T0 :セル内のガス温度、T1 :セル温度、T
2 :光透過窓温度、K(T0 ):T0 におけるサンプル
ガスの吸収係数、J(T2 ):T2 における光透過窓の
吸収係数、CX :測定対象ガスの濃度、L1 :セル長、
2 :光透過窓の厚さとする。
【0025】このように検出器32の検出出力はノイズ
輻射を含んでおり、これらはセル内ガス温度、セル壁面
温度、光透過窓温度の温度条件により変動する。そこ
で、セル1A,1Bに基準ガスを導入して基準ガスの計
測を行い、光源31からの出力I0 、セル内のガスにお
ける赤外線の吸収係数K(T0 ),出射側の光透過窓1
3における赤外線の吸収係数J(T2 )、ノイズ輻射I
1 (T1 ),I2 (T2),I3 (T0 )を定量化す
る。図2はノイズ輻射の計測手順を示すもので、図中左
側は第1のセル1Aを用いた計測を示しており、検出器
32は第1のセル1A側に切り替わっている。また図
中、右側は第2のセル1Bを用いた計測を示しており、
検出器32は第2のセル1B側に切り替わっている。
【0026】まず電磁弁212を切り替える(S1)。
最初に第1の基準ガス側に切り替えられて第1のセル1
Aに第1の基準ガスが導入される(S2)。そして第1
のセル1A側の圧力センサ55の検出圧力に基づいて導
入流量が調整されてセル内圧力が補正される。また第1
のセル1A側の加熱器41、ヒータ43,45に通電す
る。ここで温度センサ51,52,54により検出され
た温度条件が、サンプルガス温度が変化し得る温度範囲
および、このサンプルガス温度変化に応じて変化するセ
ル1A内壁面温度および光透過窓13温度の温度範囲を
カバーするように、ヒータ43,45への通電量を変化
させる(S3)。
【0027】そして各温度条件において、S4〜S6を
実行する。まず光源31を切り替える(S4)。最初に
第1のセル1A側に切り替えられて(ON)、検出器3
2の検出出力i1 を得る(S5)。この検出出力i1
上記記憶装置に記憶する。さらに光源31を第1のセル
1A側から外して(OFF)、検出器32の検出出力i
2 を得(S6)、上記記憶装置に記憶する。
【0028】次いで電磁弁212が第2の基準ガス側に
切り替えられ、第1のセル1Aに第2の基準ガスが導入
される(S7)。そしてS3と同様に温度センサ51,
52,54により検出された温度条件が、サンプルガス
温度が変化し得る温度範囲および、このサンプルガス温
度変化に応じて変化するセル1A内壁面温度および光透
過窓13温度の温度範囲をカバーするように、ヒータ4
3,45への通電量を変化させる(S8)。
【0029】そして各温度条件において、S9〜S11
を実行する。まず光源31を切り替える(S9)。最初
に第1のセル1A側に切り替えられて(ON)、検出器
32の検出出力i3 を得る(S10)。この検出出力i
3 を上記記憶装置に記憶する。さらに光源31を第1の
セル1A側から外して(OFF)、検出器32の検出出
力i4 を得(S11)、上記記憶装置に記憶する。
【0030】次に検出器32を第2のセル1B側に切り
替え、図の右側の計測手順を実行する。第2の基準ガス
が第2のセル1B内に導入される(S11)。そして温
度センサ52により検出された温度条件が、サンプルガ
ス温度変化に応じて変化するセル1A内壁面温度の温度
範囲をカバーするように、ヒータ43への通電量を変化
させる(S13)。
【0031】そして各温度条件において、光源31を切
り替える(S14)。最初に第2のセル1B側に切り替
えられて(ON)、検出器32の検出出力i5 を得る
(S15)。この検出出力i5 を上記記憶装置に記憶す
る。さらに光源31を第2のセル1B側から外して(O
FF)、検出器32の検出出力i6 を得(S16)、上
記記憶装置に記憶する。
【0032】これら検出出力i1 〜i6 の計測条件をま
とめると表1のようになる。ECU6は、S17〜S2
1において、各温度条件ごとに、検出出力i1 〜i6
ら、サンプルガス計測時の検出出力I(T0 )から精度
よくサンプルガス中の測定対象ガスの濃度CX を得るた
めの補正用のデータを算出する。以下に算出手順を説明
する。
【0033】
【表1】
【0034】さて検出器32の出力i1 〜i6 は、次式
(3),(4),(5),(6),(7),(8)のよ
うに表せる。第1のセル1Aにおける計測では(光透過
窓あり) 第1基準ガスについて光源ON:i1 = 〔I0 exp(−K(T0 )CL1 )+I1 (T1 )+I3 (T0 )〕 ×exp(−J(T2 )L2 )+I2 (T2 )……(3) 第1基準ガスについて光源OFF:i2 = 〔I1 (T1 )+I3 (T0 )〕×exp(−J(T2 )L2 ) +I2 (T2 )……(4) 第2基準ガスについて光源ON:i3 = 〔I0 +I1 (T1 )〕×exp(−J(T2 )L2 ) +I2 (T2 )……(5) 第2基準ガスについて光源OFF:i4 = I1 (T1 )×exp(−J(T2 )L2 )+I2 (T2 )……(6) 第2のセルでは(光透過窓なし) 第2基準ガスについて光源ON:i5 = I0 +I1 (T1 )……(7) 第2基準ガスについて光源OFF:i6 = I1 (T1 )……(8)
【0035】S17では、これら出力i1 〜i6 に基づ
いてI0 ,exp(−K(T0 )CL1 ),exp(−
J(T2 )L2 )の3つのパラメータを、以下のように
算出する。
【0036】 I0 =i5 −i6 ……(9) exp(−K(T0 )CL1 ) =(i1 −i2 )/(i3 −i4 )……(10) exp(−J(T2 )L2 )=(i3 −i4 )/I0 ……(11)
【0037】S18では、このようにして算出した
0 ,exp(−K(T0 )CL1 ),exp(−J
(T2 )L2 )から、サンプルガス温度変化時の出力変
化I(T0')−I(T0 )がどれくらいのガス濃度変化
に対応するかを式(12)により算出する。 I0 〔exp(−K(T0')CL1 )−exp(−K(T0 )CL1 〕 ×exp(−J(T2 )L2 ) =I0 〔exp(−K(T0 )C' L1 )−exp(−K(T0 )CL1 〕 ×exp(−J(T2 )L2 )……(12) ここで、C' はガス温度がT0 からT0'に変化したとき
の出力変化と同じ出力変化が、ガス温度が一定の条件下
でガス濃度がCから変化して生じたときに到達するガス
濃度を表す。
【0038】S19では、サンプルガス輻射I
3 (T0 )を次式(13)により算出する。 I3 (T0 )= I0 ×(i1 −i4 )/(i3 −i4 )……(13)
【0039】S20では、光透過窓吸収exp(−J
(T2 )L2 )を上記式(10)により算出し、光透過
窓輻射I2 を、式(6)にI1 (T1 )、exp(−J
(T2)L2 )の算出結果を代入して算出する。
【0040】S21では、セル壁面輻射I1 をi6 (T
0 )(式(8))から得る。
【0041】基準ガスについての温度条件とこれらの算
出結果は、対をなしてECU6の記憶装置に記憶され
る。
【0042】かかる補正用の計測手順の後、電磁弁21
2をサンプルガス側に切り替えてサンプルガスを第1の
セル1A内に導入し、光源31および検出器32を第1
のセル1A側に切り替えてサンプルガスについて検出器
32から検出出力I(T0 )を読み込むとともに、各温
度センサ51〜53,55からの検出出力を読み込む。
【0043】セル内へ照射された赤外線出力I0 、サン
プルガス計測時の温度条件における吸収係数K
(T0 )、光透過窓13における吸収exp(−J(T
2 )L2 )、ノイズ輻射I1 (T1 ),I2 (T2 ),
3 (T0 )を読みだし、これら読み出し値およびサン
プルガスの検出出力I(T0 )を、式(2)を変形した
式(14)に代入し、サンプルガス中の測定対象ガスの
濃度CX を算出する。 CX =(1/K(T0 )L1 )×ln 〔I0 /{(I(T0 ) −I2 (T2 ))exp(−J(T2 )L2 )−I1 (T1 ) −I3 (T3 )}〕……(15)
【0044】そしてこれより後のサンプルガスの計測に
おいても、既に各温度条件における吸収およびノイズ輻
射が記憶装置に記憶されているので、これを読み出し、
サンプルガス中の測定対象ガスの濃度CX を高精度で計
測することができる。
【0045】なお圧力センサ55によるサンプルガスの
検出圧力が変動するようであれば、式(14)ではな
く、圧力補正項を有する式(15)により算出してもよ
い。 CX =(1/K(T0 )L1 p)×ln 〔I0 /{(I(T0 ) −I2 (T2 ))exp(−J(T2 )L2 )−I1 (T1 ) −pI3 (T3 )}〕……(14) ここでpは、基準圧力に対する相対圧である。
【0046】なおサンプルガスの温度範囲によっては、
加熱器41,42やヒータ43、44だけではなく、冷
却器を併せて備えているのがよい。
【0047】またECU6が、セルへの導入ガスや光源
等の切り替え、圧力補正、補正用のパラメータの算出を
行っているが、ECU6に温度センサの検出温度表示部
や光源等の切り替えスイッチ、ヒータ通電量調整スイッ
チを設け、使用者が温度表示を見ながらスイッチの手動
操作によりデータを収集する構成でもよい。そして別体
のコンピュータ等を用いて補正用のパラメータの算出を
行う構成でもよい。
【0048】また光源31および検出器32は各セル1
A,1Bごとに備える構成でもよい。この場合、両セル
1A,1Bにおいて同時に計測ができるので、計測時間
が短くて済む。
【0049】(第2実施形態)測定対象ガスが、CO2
のように大気中に存在しているガスの場合、第2の基準
ガスには第1実施形態のごとく大気は使用できない。し
たがって第2の基準ガスは、N2 等にする必要がある。
本実施形態はかかる場合に好適な構成を提供するもので
ある。図3に本発明の第2実施形態を示す。基本的な構
成は第1実施形態(図1)と同じであり、図1と同じ番
号を付した部分については実質的に同じ作動をするの
で、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0050】第1、第2のセル1A,1B、光源31、
検出器32、その駆動用モータ331,341およびレ
ール332,342がケース7内に格納される。そして
2等の第2の基準ガスをケース7内に導入する第2の
導入手段たる導入系21Cと、排気管と23とが設けて
あり、第2のセル1B内に第2の基準ガスが流通するよ
うになっている。導入系21Cの導入管215の途中に
は加熱器42が設けられる。
【0051】なお、このようにケース7を有する構成で
は、第1のセル1Aにサンプルガス、第1、第2の基準
ガスが選択的に導入され、第2のセル1Bには第2の基
準ガスのみが導入される構成ではなく、例えば第1のセ
ル1Aにサンプルガス、第1の基準ガスが選択的に導入
され、第2のセル1Bには第1、第2の基準ガスが選択
的に導入される構成でもよい。この場合も、セル内への
赤外線の照射と停止の切り替え、基準ガスの切り替え、
光透過窓の有りと無しの切り替えを行って検出出力を
得、式(3)〜(8)とは異なる式に基づく計算になる
が、検出出力から、光源31からの出力I0 、セル内の
ガスにおける赤外線の吸収係数K(T0 ),出射側の光
透過窓13における赤外線の吸収係数J(T2 )、ノイ
ズ輻射I1(T1 ),I2 (T2 ),I3 (T0 )を定
量化することができる。
【0052】(第3実施形態)図4に本発明の第3の実
施形態を示す。図中、図1と同じ番号を付した部分につ
いては実質的に同じ作動をするので、第1実施形態との
相違点を中心に説明する。本実施形態になるガス濃度計
測装置は、第1実施形態の構成における第2のセルが省
略されている。ガス導入系21Dはサンプルガスのみ導
入するようになっており、導入管216にはサンプルガ
スの導入と停止を切り替える電磁弁217が設けられて
いる。また光源31および検出器32は固定で、それぞ
れ光透過窓12,13に対向して設けられる。
【0053】演算手段たるECU6Aは、電磁弁217
の開閉、光源31およびヒータ43,44,45への通
電を行うとともに、検出器32の検出出力、各種センサ
51〜55の検出信号が入力するようになっている。E
CU6Aは、マイクロコンピュータや上記センサ51〜
55等とのインターフェース回路とともに記憶手段たる
ROM61を備えており、ROM61には補正用のデー
タが格納されている。
【0054】補正用のデータは、上記各実施形態のよう
な2セルの構成の装置において、上記のごとく広い温度
範囲について基準ガスの計測を行い、光源31の出力I
0 、セル内に照射された赤外線の吸収exp(−K(T
0 )CL1 ),exp(−J(T2 )L2 )およびノイ
ズ輻射I1 (T1 ),I2 (T2 ),I3 (T0 )の温
度特性をもとめておいたものと、基準ガスの計測時の温
度条件とで対をなしたものである。なお補正用のデータ
収集用の装置はセルや光源等の仕様を、本実施形態のセ
ル等と揃えておく。
【0055】本実施形態のガス濃度計測装置では、EC
U6Aは、検出器32の検出出力、各種センサ51〜5
5の検出信号が入力すると、ROM61からサンプルガ
スの計測時における温度条件と対応する補正データを読
み出し、上記各実施形態と同様に測定対象ガスの濃度を
算出する。
【0056】このように本実施形態では、1セルタイプ
の簡単な構成で、精度よくサンプルガス中の測定対象ガ
ス濃度を計測することができる。
【0057】なお、第1、第2実施形態において、光源
はレール上に載置するのではなく、回転自在なモータ駆
動のテーブル上に載置し、光源からの赤外線の照射方向
を変えることで、各セルへの赤外線の照射と停止とを切
り替える構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線吸収方式のガス濃度計測方法お
よび装置の第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明の赤外線吸収方式のガス濃度計測方法を
説明する図である。
【図3】本発明の赤外線吸収方式のガス濃度計測方法お
よび装置の第2実施形態の構成図である。
【図4】本発明の赤外線吸収方式のガス濃度計測方法お
よび装置の第3実施形態の構成図である。
【図5】赤外線吸収方式のガス濃度計測における、セル
の構造を説明する図である。
【図6】赤外線吸収方式のガス濃度計測の原理を示す図
である。
【符号の説明】
1A,1B セル 13 光透過窓 21A,21B,21C ガス導入系(導入手段) 31 光源 32 検出器 33 赤外線切り替え手段 41,42 加熱器(ガス温度調整手段) 43 ヒータ(セル壁面温度調整手段) 45 ヒータ(光透過窓温度調整手段) 51 ガス温度センサ 52 セル内壁面温度センサ 54 光透過窓温度センサ 6A 制御装置(演算手段) 61 ROM(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河津 成之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル内に、被評価ガスと、測定対象ガス
    濃度が既知の基準ガスとを選択的に導入し、光源からセ
    ル内に赤外線を照射してセル内のガス中を透過せしめ、
    セルの光透過窓から出射した透過赤外線の強度を検出器
    で検出して被評価ガス中の測定対象ガスの濃度を計測す
    る赤外線吸収方式のガス濃度計測方法において、セル内
    温度とセル内壁面温度と光透過窓温度とよりなる温度条
    件を変更し、各温度条件において、上記セル内への赤外
    線の照射と停止の切り替え、測定対象ガスを一定濃度含
    む第1の基準ガスと測定対象ガスを含まない第2の基準
    ガスとの基準ガスの切り替え、および光透過窓の有りと
    無しの切り替えを行って検出器の検出出力を得て、セル
    内に照射された赤外線の、測定対象ガスにおける吸収と
    光透過窓における吸収と、測定対象ガスからおよび光透
    過窓からのノイズ輻射の温度特性を定量し、被評価ガス
    計測時の温度条件に応じて測定対象ガスの計測濃度を補
    正することを特徴とする赤外線吸収方式のガス濃度計測
    方法。
  2. 【請求項2】 出射側の光透過窓を備えたガスが導入さ
    れる第1のセルと、出射側の光透過窓を備えないガスが
    導入される第2のセルと、セル内に赤外線を照射する光
    源と、セル内のガス中を透過する透過赤外線の強度を検
    出する検出器と、光源からの赤外線の照射と停止とを切
    り替える赤外線切り替え手段と、第1のセルに被評価用
    ガスおよび測定対象ガス濃度が既知の基準ガスを選択的
    に導入する第1の導入手段と、第2のセルに基準ガスを
    導入する第2の導入手段とを有し、一方の導入手段を、
    一方のセルへ測定対象ガスを一定濃度含む第1の基準ガ
    スと、測定対象ガスを含まない第2の基準ガスとのいず
    れかに選択自在に導入する構成とし、他方の導入手段
    を、他方のセルへ上記第1、第2の基準ガスのうち一方
    のみを導入する構成とし、かつ、セルへ導入されるガス
    の温度を調整するガス温度調整手段と、セル内壁面の温
    度を調整するセル内壁面温度調整手段と、上記光透過窓
    の温度を調整する光透過窓温度調整手段と、セル内の温
    度を検出するガス温度センサと、セル内壁面の温度を検
    出するセル内壁面温度センサと、第1のセルの光透過窓
    の温度を検出する光透過窓温度センサとを具備すること
    を特徴とする赤外線吸収方式のガス濃度計測装置。
  3. 【請求項3】 被評価ガスが導入されるセルと、セル内
    に赤外線を照射する光源と、セル内のガス中を透過し光
    透過窓から出射した透過赤外線の強度を検出する検出器
    と、検出器により検出された透過赤外線の強度に基づい
    て測定対象ガスの濃度を演算する演算手段と、セル内の
    温度を検出するガス温度センサと、セル内壁面の温度を
    検出するセル内壁面温度センサと、光透過窓の温度を検
    出する光透過窓温度センサと、セル内温度とセル内壁面
    温度と光透過窓温度とよりなる温度条件に対する、セル
    内に照射された赤外線の、測定対象ガスにおけるおよび
    光透過窓における吸収の特性と、測定対象ガスからおよ
    び光透過窓からのノイズ輻射の特性とを記憶する記憶手
    段とを具備し、かつ上記演算手段を、上記記憶手段から
    各温度センサにより検出された温度条件に対応する吸収
    および輻射を読みだし、読みだされた吸収および輻射に
    基づいて上記検出器により検出された透過赤外線の強度
    を補正する構成としたことを特徴とする赤外線吸収方式
    のガス濃度計測装置。
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