JPH11307785A - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JPH11307785A
JPH11307785A JP10110729A JP11072998A JPH11307785A JP H11307785 A JPH11307785 A JP H11307785A JP 10110729 A JP10110729 A JP 10110729A JP 11072998 A JP11072998 A JP 11072998A JP H11307785 A JPH11307785 A JP H11307785A
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JP
Japan
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layer
type
electrode
groove
semiconductor substrate
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JP10110729A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tanaka
雅浩 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D8/00Diodes
    • H10D8/411PN diodes having planar bodies
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D12/00Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • H10D12/411Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
    • H10D12/441Vertical IGBTs
    • H10D12/461Vertical IGBTs having non-planar surfaces, e.g. having trenches, recesses or pillars in the surfaces of the emitter, base or collector regions
    • H10D12/481Vertical IGBTs having non-planar surfaces, e.g. having trenches, recesses or pillars in the surfaces of the emitter, base or collector regions having gate structures on slanted surfaces, on vertical surfaces, or in grooves, e.g. trench gate IGBTs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D64/00Electrodes of devices having potential barriers
    • H10D64/111Field plates
    • H10D64/117Recessed field plates, e.g. trench field plates or buried field plates

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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップサイズを増加させずに耐圧を高める、
あるいは耐圧を減少させずにチップサイズを小さくする
こと。 【解決手段】 主要な表面を有するn- 型半導体層1
と、このn- 型半導体層1に形成され、このn- 型半導
体層1 との間のpn接合を主要な表面に終結させたp+
型アノード層2と、pn接合とn- 型半導体層1 の終端
との間の主要な表面に形成された溝6と、この溝6内に
形成された絶縁膜7と、溝6内に形成され、絶縁膜7を
介してn- 型半導体層1 と絶縁されたゲート電極8を具
備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に係わ
り、特に大電力用途の回路に使用される電力用半導体装
置の終端構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路には、例えば100V程度の大
きな電圧がかかる大電力用途の回路がある。このような
大電力用途の回路には、例えば電力用半導体装置などと
呼ばれる、非常に耐圧の高い半導体装置が使用される。
【0003】この種の半導体装置としては、例えば回路
中の整流素子に使用される横型ダイオード等がある。図
19(A)は従来の横型ダイオードの平面図、図19
(B)は図19(A)中のXIXB−XIXB線に沿う断面図で
ある。
【0004】図19(A)、(B)に示すように、n-
型層301は例えばシリコン基板から成り、このn- 型
層301の表面領域にはp+ 型アノード層302が形成
されている。このp+ 型アノード層302はn- 型層3
01の終端、即ちチップの終端から離れている。これに
より、p+ 型アノード層302とn- 型層301とのp
n接合、即ち主接合は、n- 型層301の主要な平面に
終結する。アノード電極303はp+ 型アノード層30
2に電気的に接続される。n- 型層301の終端に沿っ
た部分には、n+ 型カソード層304が形成されてい
る。このn+ 型カソード層304は、n- 型層301の
終端に沿った部分、即ちチップの終端に沿って形成され
ることにより、p+ 型アノード層302を平面的に囲
む。これにより、横型のダイオードが構成される。
【0005】また、n+ 型カソード層304はチップの
終端に沿って形成されることにより、p+ 型アノード層
302とn- 型層301とのpn接合、即ち主接合から
チップの終端に向かって伸びる空乏層が、チップの終端
に接触することを防止する役目を持つ。即ちn+ 型カソ
ード層304は、カソードとして機能すると同時に、終
端構造の一つであるストッパ層を兼ねている。カソード
電極305はn+ 型カソード層304に電気的に接続さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横型ダイオードでは、製品の耐圧を高めるためには、p
+ 型アノード層302とn+ 型カソード層304との距
離を大きくせざるを得ず、チップサイズの増加を伴う。
また、製品のチップサイズを小さくするためには、製品
の耐圧を低くしなければならない、という事情があっ
た。
【0007】この発明は上記の事情に鑑み為されたもの
で、その目的はチップサイズを増加させずに耐圧を高め
る、あるいは耐圧を減少させずにチップサイズを小さく
することができる電力用半導体装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係る電力用半導体装置では、主要な表面を
有する第1導電型の半導体基板と、この第1導電型の半
導体基板内に形成され、この半導体基板との間の主接合
を前記主要な表面に終結させた第2導電型の半導体領域
と、前記主接合と前記半導体基板の終端との間の前記主
要な表面に形成された溝と、この溝内に形成された絶縁
物と、前記溝内に形成され、前記絶縁物を介して前記半
導体基板と絶縁された電極体とを具備することを特徴と
している。
【0009】また、主要な表面を有する第1導電型の半
導体基板と、この第1導電型の半導体基板内に形成さ
れ、この半導体基板との間の主接合を前記主要な表面に
終結させた第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型
の半導体基板に電気的に接続された第1の電極と、前記
第2導電型の半導体領域に電気的に接続された第2の電
極と、前記第1導電型の半導体基板と前記第2導電型の
半導体領域との間の前記主要な表面に形成された溝と、
この溝内に形成された絶縁物と、前記溝内に形成され、
前記絶縁物を介して前記半導体基板と絶縁された電極体
とを具備することを特徴としている。
【0010】上記構成を具備する電力用半導体装置にお
いては、半導体基板と半導体領域とを逆バイアスした
時、上記溝内に形成された絶縁物中の等電位線を“密”
とすることが可能である。上記溝内に形成された絶縁物
中の等電位線が“密”となれば、上記半導体基板中の等
電位線は“疎”になる。これにより、上記半導体基板中
の電界を小さくできる。
【0011】また、主接合と半導体基板の終端との間の
主要な表面に、電極体を内部に形成した溝を有するの
で、主接合から電界が集中するようなコーナー部を無く
せる、あるいはコーナー部があったとしても電界の集中
を緩和することが可能である。上記コーナー部を無くす
か、あるいはコーナー部の電界の緩和が可能なことによ
り、アバランシェブレークダウンを発生し難くできる。
したがって、チップサイズを増加させずに耐圧を高める
ことができ、あるいは耐圧を減少させずにチップサイズ
を小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。この説明において、全図にわた
り共通の部分には共通の参照符号を付す。[第1の実施
形態]図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る横型
ダイオードの平面図、図1(B)は図1(A)中のIB
−IB線に沿う断面図である。
【0013】図1(A)、(B)に示すように、n- 型
層1は例えばシリコン基板から成り、このn- 型層1の
表面領域にはp+ 型アノード層2が形成されている。こ
のp+ 型アノード層2はn- 型層1の終端、即ちチップ
の終端から離れている。これにより、p+ 型アノード層
2とn- 型層1とのpn接合、即ち主接合は、n- 型層
1の主要な平面に終結する。アノード電極3はp+ 型ア
ノード層2に電気的に接続される。n- 型層1の終端に
沿った部分には、n+ 型カソード層4が形成されてい
る。このn+ 型カソード層4は、n- 型層1の終端に沿
った部分、即ちチップの終端に沿って形成されることに
より、p+ 型アノード層2を平面的に囲む。これによ
り、横型のダイオードが構成される。
【0014】また、n+ 型カソード層4はチップの終端
に沿って形成されることにより、p+ 型アノード層2と
n- 型層1とのpn接合、即ち主接合からチップの終端
に向かって伸びる空乏層が、チップの終端に接触するこ
とを防止する役目を持つ。即ちn+ 型カソード層4は、
カソードとして機能すると同時に、終端構造の一つであ
るストッパ層を兼ねている。カソード電極5はn+ 型カ
ソード層4に電気的に接続される。
【0015】さらに、p+ 型アノード層2とn+ 型カソ
ード層4との間のn- 型層1の部分には溝6が形成され
ている。溝6はp+ 型アノード層2とn- 型層1とのp
n接合とチップの終端との間に形成される。溝6の内部
には絶縁膜7を介してゲート電極8が形成されている。
絶縁膜7は例えば二酸化シリコンから成る。
【0016】図2は図1(B)中の枠II内の拡大図であ
る。なお、図2にはアノード電極3とカソード電極5と
を逆バイアスした状態でゲート電極8をアノード電極3
に接続した時の電位分布を示す。
【0017】図2に示すように、アノード電極3とカソ
ード電極5とを逆バイアスした状態では、n- 型層1
に、p+ 型アノード層2からn+ 型カソード層4に向か
う空乏層が伸びる。上記逆バイアスした状態でゲート電
極8をアノード電極3に接続すると、溝6の周囲にp型
の反転層が誘起される。これにより、p+ 型アノード層
2とn+ 型カソード層4との間に生じた電界の一部は、
溝6内の絶縁膜7にかかるようになる。よって、n- 型
層1中の電界が緩和され、このn- 型層1への空乏層の
伸びを抑えることができる。また、図2中の破線は等電
位線を示している。この破線に示すように、溝6に形成
された絶縁膜7中において、等電位線は“密”になる。
【0018】図3(A)、(B)はそれぞれアノード電
極3とカソード電極5とを逆バイアスした状態でゲート
電極8をアノード電極3に接続した時の電位分布をより
詳細に示した図である。なお、図3(A)は従来の横型
ダイオード製品の電位分布を示しており、同図(B)は
本第1の実施形態に係る横型ダイオード製品の電位分布
を示している。また、アノード電極3とカソード電極5
との間に印加した電圧は100Vである。
【0019】図3(A)に示す従来の横型ダイオードに
比べて、同図(B)に示す本第1の実施形態に係る横型
ダイオードでは、溝6に形成された絶縁膜7中の等電位
線が“密”となる分、n- 型層1中の等電位線は“疎”
になる。等電位線が“密”な部分は電界が大きいこと
を、反対に“疎”な部分は電界が小さいことを示してい
る。例えばチップの終端から75Vの等電位線までの距
離を比較すると、同図(A)に示す従来の横型ダイオー
ドでは距離“L”であるのに対し、同図(B)に示すよ
うに本第1の実施形態に係る横型ダイオードでは距離
“L”よりも長い距離“L’”になる。このようにチッ
プの終端から例えば75Vの等電位線までの距離が長く
なることは、n- 型層3中の電界が小さくなったことを
示す。
【0020】また、同図(A)に示すように従来の横型
ダイオードでは、p+ 型アノード層2とn- 型層1との
pn接合、即ち主接合がn- 型層1の主要な表面に終結
している。このため主接合はコーナー部201を有す
る。コーナー部201は電界が集中し易く、アバランシ
ェブレークダウンを生じやすい。これに対し、本第1の
実施形態に係る横型ダイオードでは、同図(B)に示す
ように主接合を溝6に終結させることによって主接合か
らコーナー部を無くせる、あるいはたとえ主接合にコー
ナー部があってもそれに隣接してアノード電極3との間
に実質的に電位差がないゲート電極8を配置できるの
で、コーナー部に電界が集中することを緩和することが
できる。よって、アバランシェブレークダウンをより発
生し難くすることができる。
【0021】このような本第1の実施形態によれば、p
+ 型アノード層2とn- 型層1とのpn接合、即ち主接
合に逆バイアスを印加した時、この主接合とn- 型層1
の終端、即ちチップの終端との間に生ずる等電位線を、
溝6に形成された絶縁膜7中で“密”、n- 型層1中で
“疎”となるように電位を偏在化できるので、n- 型層
1中の電界を小さくできる。
【0022】また、主接合に電界が集中し易い部分があ
っても、この部分への電界の集中を緩和でき、アバラン
シェブレークダウンを発生し難くできる。したがって、
横型ダイオードの耐圧を向上でき、チップサイズを従来
の製品と同じとすれば耐圧をより高めることができ、ま
た、耐圧を従来の製品と同じとすれば、チップサイズを
より小さくすることができる。
【0023】上記横型ダイオードは、上述のように10
0V以上の逆バイアスが印加されるような大電力用途の
回路に使用される。このような大電力用途の回路におい
て、上記横型ダイオードは、例えば整流素子として使用
することができる。
【0024】[第2の実施形態]上記第1の実施形態で
は横型ダイオードの例を示したが、本発明は横型ダイオ
ードばかりでなく、縦型ダイオードにも上記同様の効果
をもって適用することができる。
【0025】図4(A)は本発明の第2の実施形態に係
る縦型ダイオードの平面図、図4(B)は図4(A)中
のIVB−IVB線に沿う断面図である。また、図5は図4
(B)中の枠V内の拡大図である。
【0026】図4(A)、(B)に示すように、n+ 型
カソード層4’はn- 型層1の終端ではなく、これの裏
面に形成されている。カソード電極5’はn- 型層1の
裏面に形成されたn+ 型カソード層4’に電気的に接続
されている。これにより、ダイオードは、縦型となる。
【0027】また、n- 型層1の終端、即ちチップの終
端には、図1(A)、(B)に示したn+ 型カソード層
4と同様に、p+ 型アノード層2を平面的に囲むn+ 型
層24が形成されている。このn+ 型層24は終端構造
の一つであるストッパ層であり、p+ 型アノード層2と
n- 型層1とのpn接合、即ち主接合に発生する空乏層
がチップの終端に接触することを防止する役目を持つ。
これにより、空乏層が半導体基板の終端に達することに
起因した耐圧の著しい劣化を抑制している。
【0028】本第2の実施形態では、図5に示すよう
に、アノード電極3とカソード電極5’とを逆バイアス
した状態では、n- 型層1に、p+ 型アノード層2から
n+ 型カソード層4に向かうと同時にn- 型層1の終端
に向かって伸びる空乏層が発生する。この逆バイアスし
た状態でゲート電極8をアノード電極3に接続すると、
溝6の周囲にp型の反転層が誘起される。これにより、
p+ 型アノード層2とn- 型層1とのpn接合から、n
- 型層1の終端に向かって生ずる電界の一部は、溝6内
の絶縁膜7にかかるようになる。
【0029】図5中の破線は等電位線を示している。こ
の破線に示すように、本第2の実施形態においても上記
第1の実施形態と同様、溝6に形成された絶縁膜7中に
おいて、等電位線が“密”になる。これにより、n- 型
層1中の電界を緩和でき、このn- 型層1の終端に向か
うような空乏層の伸びを抑えることができる。
【0030】また、上記第1の実施形態と同様、溝6を
有するので、p+ 型アノード層2とn- 型層1とのpn
接合からコーナー部を無くせる、あるいはコーナー部の
電界を緩和可能である。これにより、アバランシェブレ
ークダウンを発生し難くできる。
【0031】したがって、縦型ダイオードの耐圧を向上
でき、チップサイズを従来の製品と同じとすれば耐圧を
より高めることができ、また、耐圧を従来の製品と同じ
とすれば、チップサイズをより小さくすることができ
る。
【0032】上記縦型ダイオードは、横型ダイオードと
同様に例えば100V以上の逆バイアスが印加されるよ
うな大電力用途の回路に使用され、例えば整流素子とし
て使用される。
【0033】[第3の実施形態]上記第1、第2の実施
形態では半導体基板に形成される主接合、例えばダイオ
ードのアノード〜カソード間のpn接合と半導体基板の
終端との間の電界を緩和する例を示したが、本発明は上
記主接合と半導体基板の中程に形成される電極との間の
電界を緩和することもできる。半導体基板の中程に形成
される電極を有する半導体装置としては、例えば還流ダ
イオード付きのIGBTがある。
【0034】図6は本発明の第3の実施形態に係る還流
ダイオード付きのIGBTの平面図、図7は図6中のVI
I −VII 線に沿う断面図である。また、図8は図7中の
枠VIII内の拡大図である。
【0035】図6〜図8に示すように、n- 型ベース層
31は例えばシリコン基板から成り、このn- 型ベース
層31の表面領域にはp型ベース層32が形成されてい
る。このp型ベース層32はn- 型ベース層31の終
端、即ちチップの終端から離れている。本第3の実施形
態においてはp型ベース層32はチップのセンターに位
置する領域(以下センター領域)101を間に挟み、そ
の両側にそれぞれ配置される。本第3の実施形態におい
ては、このセンター領域101は一方向に延長され、平
面から見て帯状の領域とされている。このセンター領域
101の表面にはn- 型ベース層31が露呈する。セン
ター領域101にはn+ 型カソード層33が形成されて
いる。このn+ 型カソード層33はセンター領域101
の両側にそれぞれ配置されたp型ベース層32から離れ
ている。さらに本第3の実施形態においては、n+ 型カ
ソード層33はセンター領域101に沿って帯状に形成
されている。このn+ 型カソード層33にはカソード電
極34が電気的に接続されている。
【0036】上記n- 型ベース層31の裏面にはp+ 型
コレクタ層35が形成されている。このp+ 型コレクタ
層35にはコレクタ電極36が電気的に接続されてい
る。また、上記カソード電極34は、このコレクタ電極
36に電気的に接続されている(図7参照)。
【0037】上記p型ベース層32にはこれを貫通して
n- 型ベース層31に達する溝(以下トレンチ)37が
複数形成されている。本第3の実施形態においては、こ
れら複数のトレンチ37は上記センター領域101に沿
った方向に延長され、平面から見てストライプ状に配置
される。これらトレンチ37各々の中にはゲート絶縁膜
38が形成され、さらにこのゲート絶縁膜38を介して
上記p型ベース層32に容量結合するゲート電極39が
形成されている。ゲート絶縁膜38は例えば二酸化シリ
コンから成り、ゲート電極39は例えば導電性のポリシ
リコンから成る。このトレンチ37内に形成されたゲー
ト電極39はIGBTをスイッチングする制御信号を受
ける制御端子である。
【0038】上記トレンチ37間に露呈したp型ベース
層32の表面には、n+ 型エミッタ層40が形成されて
いる。n+ 型エミッタ層40にはこれを貫通してp型ベ
ース層32に達するp+ 型層41が形成されている。こ
れらn+ 型エミッタ層40およびp+ 型層41にはエミ
ッタ電極42が電気的に接続されている。
【0039】上記複数のトレンチ37のうち、センター
領域101に隣接するトレンチ37と、センター領域1
01に形成されたn+ 型カソード層33との間の領域に
は、p+ 型アノード層43が形成されている。このp+
型アノード層43はn+ 型カソード層33から離れてい
る。また、本第3の実施形態においては、p+ 型アノー
ド層43はトレンチ37に沿って、n+ 型カソード層3
3と互いに対向するように、ベルト状に形成されてい
る。このp+ 型アノード層43にはアノード電極44が
電気的に接続されている。このアノード電極44は、上
記エミッタ電極42に電気的に接続されている(図7参
照)。これにより、本第3の実施形態では、IGBT
と、カソードをIGBTのコレクタに接続し、アノード
を上記IGBTのエミッタに接続したダイオードとが互
いに1つのチップ内に形成されるようになる。このダイ
オードは、IGBTの還流ダイオードFWD(Free Whe
elingDiode )として機能する。また、チップの終端部
分に沿って、これらIGBTおよびその還流ダイオーF
WDが形成された部分を囲むように、n+ 型ストッパ層
45が形成されている。
【0040】上記p+ 型アノード層43とn+ 型カソー
ド層33との間のn- 型ベース層31の部分には溝46
が形成されている。この溝46はp+ 型アノード層43
とn- ベース層31とのpn接合と、チップの中程に形
成される電極、本第3の実施形態においては還流ダイオ
ードのn+ 型カソード電極34(n+ 型カソード層3
3)との間に形成される。溝46の内部には絶縁膜47
を介してゲート電極48が形成されている。絶縁膜47
は例えば二酸化シリコンから成り、ゲート電極48は例
えば導電性のポリシリコンから成る。この溝46内に形
成されたゲート電極48は、p+ 型アノード層43とn
- 型ベース層31とのpn接合が逆バイアスされた時、
センター領域101におけるn- 型ベース層31に生ず
る電界を小さくするもので、上記第1、第2の実施形態
のゲート電極8と同様のものである。
【0041】本第3の実施形態では、エミッタ電極42
が低電位、コレクタ電極36が高電位の状態、かつゲー
ト電極39が受ける制御信号がIGBTを“オフ”させ
るレベルである時、センター領域101におけるn- 型
ベース層31に、p+ 型アノード層43からn+ 型カソ
ード層33に向かって伸びる空乏層が発生する。この状
態でゲート電極48をエミッタ電極42に接続すると、
第1、第2の実施形態と同様に、溝46の周囲にp型の
反転層が誘起される。このため、p+ 型アノード層43
とn- 型ベース層31とのpn接合、即ち主接合から、
n+ 型カソード層33に向かって生ずる電界の一部が溝
46内の絶縁膜47にかかるようになり、上記第1、第
2の実施形態と同様、溝46に形成された絶縁膜47中
において、等電位線が“密”になる。これにより、セン
ター領域101におけるn- 型ベース層31中の電界を
緩和できる。
【0042】また、上記第1、第2の実施形態と同様、
溝46を有するので、p+ 型アノード層43とn- 型ベ
ース層31とのpn接合からコーナー部を無くせる、あ
るいはコーナー部があっても電界の集中を緩和できる。
これにより、アバランシェブレークダウンを発生し難く
できる。
【0043】これにより、還流ダイオード付きのIGB
Tにおいて、チップサイズを従来の製品と同じとすれば
耐圧をより高めることができ、また、耐圧を従来の製品
と同じとすれば、チップサイズをより小さくすることが
できる。
【0044】上記還流ダイオード付きのIGBTは、例
えば100V以上の逆バイアスが印加されるような大電
力用途の回路に使用され、例えばスイッチング素子とし
て使用される。
【0045】なお、本第3の実施形態では、溝46はn
+ 型カソード層33を間に挟むように、2本形成する例
を示したが、例えば溝46はn+ 型カソード層33を囲
むように平面的に環状に形成されても良い。この場合に
は溝46内に形成されるゲート電極48もまた、溝46
と同様な環状に形成されて良い。
【0046】[第4の実施形態]本第4の実施形態は上
記第3の実施形態と同様に還流ダイオード付きのIGB
Tの例である。上記第3の実施形態と異なるところは、
還流ダイオードのカソードまたはアノードをチップの終
端構造、即ちストッパ層として機能する領域と共有化し
たことにある。
【0047】図9は本発明の第4の実施形態に係る還流
ダイオード付きのIGBTの平面図、図10(A)は図
9中のXA−XA線に沿う断面図、図10(B)は図9
中のXB−XB線に沿う断面図である。また、図11は
図10(A)中の枠XI内の拡大図である。
【0048】図9〜図11に示すように、n+ 型カソー
ド層33’はチップのセンター領域ではなく、これの終
端、即ちn- 型ベース層31の終端に形成されている。
カソード電極34’はn+ 型カソード層33’に電気的
に接続されている。n+ 型カソード層33’はチップの
終端部分に沿って、IGBTが形成された部分を囲むよ
うに形成されており、故にn+ 型カソード層33’はス
トッパ層として機能する。これにより、本第4の実施形
態では還流ダイオードFWDのカソードが、チップの終
端構造、即ちストッパ層として機能する領域と共有化さ
れる。
【0049】また、本第4の実施形態においては、上記
第3の実施形態と異なり、IGBTを形成しないセンタ
ー領域はなく、n+ 型カソード層33’によって囲ま
れ、かつn+ 型カソード層33’から離れた部分全体
に、IGBTが形成される。
【0050】本第4の実施形態においても、上記第3の
実施形態と同様に、エミッタ電極42が低電位、コレク
タ電極36が高電位の状態、かつゲート電極39が受け
る制御信号がIGBTを“オフ”させるレベルである
時、p+ 型アノード層43とn+ 型カソード層33’と
の間におけるn- 型ベース層31に、p+ 型アノード層
43からn+ 型カソード層33’に向かって伸びる空乏
層が発生する。この状態でゲート電極48をエミッタ電
極42に接続すると、第1〜第3の実施形態と同様に、
溝46の周囲にp型の反転層が誘起される。このため、
p+ 型アノード層43とn- 型ベース層31とのpn接
合から、n+ 型カソード層33’、即ちチップの終端に
向かって生ずる電界の一部が溝46内の絶縁膜47にか
かるようになり、上記第1〜第3の実施形態と同様、溝
46に形成された絶縁膜47中において、等電位線が
“密”になる。これにより、n- 型ベース層31中の電
界が緩和される。
【0051】また、上記第3の実施形態と同様、溝46
を有するので、p+ 型アノード層43とn- 型ベース層
31とのpn接合からコーナー部を無くせる、あるいは
コーナー部があっても電界の集中を緩和できる。これに
より、アバランシェブレークダウンを発生し難くでき
る。
【0052】よって、本第4の実施形態においても、上
記第3の実施形態と同様に還流ダイオード付きのIGB
T製品の耐圧が向上され、チップサイズを従来の製品と
同じとすれば耐圧をより高めることができ、また、耐圧
を従来の製品と同じとすれば、チップサイズをより小さ
くすることができる。
【0053】なお、本第4の実施形態は、上記第3の実
施形態と組み合わせることもできる。このように組み合
わせた場合には、n+ 型カソード層33’は平面から見
て枠状に形成される。また、n+ 型カソード層33は上
記枠状のn+ 型カソード層33’どうしを繋いで線状、
或いはn+ 型カソード層33’どうしを繋いで格子状に
形成される。溝46はn+ 型カソード層33、33’に
よって囲まれた領域内に、環状に形成される。この環状
に形成された溝46はチップに複数形成され、IGBT
は、環状に形成された溝46によって囲まれた複数の領
域に、例えば各々に形成される。また、還流ダイオード
のp+ 型アノード層43は、上記IGBTが形成された
領域と溝46との間に、例えば環状に形成される。
【0054】上記還流ダイオード付きのIGBTは、第
3の実施形態においても述べたように、例えば100V
以上の逆バイアスが印加されるような大電力用途の回路
に使用され、例えばスイッチング素子として使用され
る。
【0055】[第5の実施形態]本第5の実施形態は第
3の実施形態、または第4の実施形態を変形したもの
で、還流ダイオードのアノード電極をIGBTのエミッ
タ電極と共有化したものである。
【0056】図12は本発明の第5の実施形態に係る還
流ダイオード付きのIGBTの断面図である。この図1
2に示す断面は、例えば図7中の枠VIII内、あるいは図
10(A)中の枠XI内に示す断面に相当している。
【0057】図12に示すように、p型ベース層32
は、トレンチ37どうし間だけでなく、トレンチ37と
溝46との間にも形成されている。これにより、トレン
チ37と溝46との間にはp型ベース層32の表面が露
呈する。この露呈したp型ベース層32には、n+ 型エ
ミッタ層40が形成されている。n+ 型エミッタ層40
の溝46側にはこれを貫通してp型ベース層32に達す
るp+ 型アノード層43’が形成されている。エミッタ
電極42’は、これらn+ 型エミッタ層40、p+ 型ア
ノード層43’それぞれに電気的に接続されている。
【0058】なお、p+ 型アノード層43’は、トレン
チ37どうし間の領域に形成されたp+ 型層41と酷似
するが、例えば濃度等は異なっている。例えばp+ 型層
41はエミッタ電極42とのオーミックな接触を達成す
るような濃度に設定されるのに対し、p+ 型アノード層
43’はエミッタ電極42とのオーミックな接触を達成
すると同時に、還流ダイオードに要求される特性に合っ
た濃度に設定される。
【0059】このような第5の実施形態では第3、第4
の実施形態と同様に、チップサイズを従来と同じとすれ
ばより耐圧の高い還流ダイオード付きのIGBT製品を
得ることができ、また、耐圧を従来と同じとすればより
チップサイズの小さい還流ダイオード付きのIGBT製
品を得ることができる。
【0060】また、本第5の実施形態では還流ダイオー
ドのアノード電極をIGBTのエミッタ電極と共有化す
るので、第3の実施形態、または第4の実施形態に比べ
てチップサイズを小さくできる利点を得ることができ
る。
【0061】[第6の実施形態]上記第1〜第5の実施
形態では、p+ 型アノード層(2、43、43’)とn
+ 型カソード層(4、33、33’)とを逆バイアスし
た状態でゲート電極(8、48)をアノード電極に接続
すると、n- 型層1、またはn- 型層31中の電界を緩
和できることを説明した。
【0062】第6の実施形態は、ゲート電極(8、4
8)への他の電圧の印加例に関する。以下、本発明の第
6の実施形態に係るゲート電極(8、48)への他の電
圧の印加例を、横型ダイオードを例にして説明する。本
第6の実施形態は、特に“オン抵抗”を小さくすること
を目的とする。
【0063】図13は本発明の第6の実施形態に係る電
圧の印加例を示す図である。図13に示すように、ダイ
オードのアノード電極3とカソード電極5との間を順バ
イアスし、p+ 型アノード層2からn- 型層1へ電流を
流すようにした時、ゲート電極8の電位をカソード電極
5に印加されている電位よりも低くして、n- 型層1中
に溝6に沿ってp型反転層61を生じさせるとともに、
このp型反転層61をp+ 型アノード層2に電気的に接
触させる。これにより、p+ 型アノード層2の実効的な
面積が増え、このp+ 型アノード層2とn- 型層1との
接触面積が増す。接触面積が増すことによって、p+ 型
アノード層2からn- 型層1へのp型キャリア、即ちホ
ールの注入効率が向上する。p+ 型アノード層2からn
- 型層1へのホールの注入効率が向上すると、p+ 型ア
ノード層2からn- 型層1へのホールの注入が促進され
てこのn- 型層1中のホールの密度が上がり、ダイオー
ドの“オン抵抗”を小さくすることができる。
【0064】このような第6の実施形態では、p+ 型ア
ノード層2からn- 型層1へ電流を流すようにした時、
p+ 型アノード層2に電気的に接触するp型反転層61
を、溝6に沿って生じさせることによって、ダイオード
の“オン抵抗”を小さくすることができる。このような
電圧の印加例を上記第1〜第5の実施形態に組み合わせ
ることにより、上記第1〜第5の実施形態による効果を
損なうことなく製品の“オン抵抗”を小さくすることが
できる。
【0065】[第7の実施形態]第7の実施形態は上記
第6の実施形態と同様なゲート電極への他の電圧の印加
例に関する。
【0066】図14は本発明の第7の実施形態に係る電
圧印加例を示す図である。図14に示すように、p+ 型
アノード層2からn- 型層1へ電流を流すようにした
時、p+ 型アノード層2に電気的に接触するp型反転層
61を、溝6に沿って生じさせるためには、ゲート電極
8の電位をアノード電極3に印加されている電位より低
くするようにしても良い。
【0067】このような第7の実施形態においても、上
記第6の実施形態と同様な効果を得ることができる。
[第8の実施形態]第8の実施形態は、特に“逆回復損
失”を小さくすることを目的としたゲート電極への他の
電圧の印加例に関する。
【0068】図15は本発明の第8の実施形態に係る電
圧の印加例を示す図である。図15に示すように、ダイ
オードのアノード電極3とカソード電極5との間を順バ
イアスしている状態から、逆バイアスに切り換え、p+
型アノード層2からn- 型層1へ実質的に電流を流さな
いようにする直前に、ゲート電極8の電位をカソード電
極5に印加されている電位と同等にする。これにより、
例えばn- 型層1中に溝6に沿って生じていたp型反転
層61が消滅し、p+ 型アノード層2の実効的な面積が
減少してp+ 型アノード層2とn- 型層1との接触面積
が減る。接触面積が減ることによって、p+ 型アノード
層2からn- 型層1へのp型キャリア、即ちホールの注
入効率は低下する。このため、p+ 型アノード層2から
n- 型層1へのホールの注入が抑制されてこのn- 型層
1中のホールの密度が下がり、ダイオードの“逆回復損
失”を小さくすることができる。
【0069】このような第8の実施形態では、p+ 型ア
ノード層2からn- 型層1へ電流を流していた状態か
ら、実質的に流さないようにする直前に、例えば溝6に
沿って生じていたp+ 型アノード層2に電気的に接触す
るp型反転層61を消滅させることによって、ダイオー
ドの“逆回復損失”を小さくすることができる。このよ
うな電圧の印加例を上記第1〜第5の実施形態に組み合
わせることにより、上記第1〜第5の実施形態による効
果を損なうことなく製品の“逆回復損失”を小さくする
ことができる。
【0070】もちろん、第8の実施形態は第6、第7の
実施形態と併用できる。 [第9の実施形態]第9の実施形態は上記第9の実施形
態と同様なゲート電極への他の電圧の印加例に関する。
【0071】図16は本発明の第9の実施形態に係る電
圧の印加例を示す図である。図16に示すように、p+
型アノード層2からn- 型層1へ電流を流していた状態
から、実質的に流さないようにする直前に、例えば溝6
に沿って生じていたp+ 型アノード層2に電気的に接触
するp型反転層61を消滅させるためには、ゲート電極
8の電位をアノード電極3に印加されている電位と同等
にするようにしても良い。
【0072】このような第9の実施形態においても、上
記第8の実施形態と同様な効果を得ることができる。も
ちろん、第9の実施形態は第6、第7の実施形態と併用
できる。
【0073】また、第8、第9の実施形態のようにp型
反転層61を消滅させるためには、ゲート電極8の電位
をカソード電極5の電位よりも高く、或いはアノード電
極3の電位よりも高くするようにしても良い。
【0074】[第10の実施形態]第10の実施形態は
溝6内に形成される絶縁膜7の膜厚の規定例に関する。
以下、本発明の第10の実施形態に係る膜厚の規定例を
横型ダイオードを例にして説明する。
【0075】図17は本発明の第10の実施形態に係る
絶縁膜7の膜厚と横型ダイオードの耐圧との関係を示す
図である。図17に示すように、絶縁膜7の膜厚を厚く
すると、ダイオードの耐圧が増す。これは、絶縁膜7の
膜厚を厚くするにつれて、絶縁膜7が負担する電界が増
加するためである。例えば絶縁膜7を二酸化シリコンで
構成した場合には、その膜厚が0.5μmで約100V
以上の耐圧を確保することができるが、2.0μmまで
厚くすると、約180V程度までその耐圧を向上させる
ことができる。
【0076】[第11の実施形態]上記第10の実施形
態により説明したように、例えば耐圧を200Vとする
ためには絶縁膜7に2.0μm以上の厚みが必要であ
る。
【0077】本第11の実施形態は絶縁膜7の厚みを減
らしても、耐圧を向上できる構造を提供しようとするも
のである。以下、本発明の第11の実施形態を縦型ダイ
オードを例にして説明する。
【0078】図18は本発明の第11の実施形態に係る
縦型ダイオードの断面図である。この図18に示す断面
は、例えば図4(B)の枠V内に示す断面に相当してい
る。図18に示すように、少なくとも二重の溝6−1、
6−2がそれぞれ、p+ 型アノード層2とn+ 型カソー
ド層4との間に形成されている。この二重に設けられた
溝6−1と6−2との相互間にはn- 型層1とは逆導電
型のp+ 型ガードリング71が形成されている。p+ 型
ガードリング71にはガードリング電極72が電気的に
接続されている。ガードリング電極72はn+ 型カソー
ド層4側の溝6−2内に形成されたゲート電極8−2に
電気的に接続されている。ガードリング電極72および
ゲート電極8−2は、電気的にフローティングな状態で
形成される。
【0079】次に、その原理を説明する。絶縁膜7を薄
くするとn- 型層1中の電界を緩和する効果が薄れ、p
+ 型アノード層2とn- 型層1とのpn接合、即ち主接
合のコーナー部の電界が比較的強い状態となる。しか
し、このコーナー部の電界が強くなっても、このコーナ
ー部のpn接合がアバランシェブレークダウンする前
に、上記主接合に発生した空乏層がp+ 型ガードリング
71とパンチスルーする。パンチスルーした結果、コー
ナー部の電界が一旦弱まり、このコーナー部のアバラン
シェブレークダウンが回避される。また、パンチスルー
した結果、ゲート電極8−2の電位はアノード電極3の
電位に近い電位となる。ゲート電極8−2の電位がアノ
ード電極3の電位に近い電位となると、溝6−1内に形
成された絶縁膜7−1と同様に、溝6−2内に形成され
た絶縁膜7−2は、溝6−2とn+ 型カソード層4との
間のn- 型層1中の等電位線を“疎”とし、この部分の
電界を小さくする。
【0080】このように第11の実施形態によれば、絶
縁膜7の厚みを減らしても、p+ 型アノード層2とn-
型層1とのpn接合、即ち主接合がブレークダウンする
ことを抑制することができる。
【0081】なお、上記第11の実施形態に係る構造
は、縦型ダイオードばかりでなく、第1の実施形態によ
り説明した横型ダイオード、第3、第4の実施形態によ
り説明した還流ダイオード付きのIGBTのいずれにも
適用することができる。
【0082】また、本第11の実施形態を、第3、第4
の実施形態により説明した還流ダイオード付きのIGB
Tに適用した場合には、還流ダイオードのアノード電極
をIGBTのエミッタ電極と共有する第5の実施形態を
併用可能なことはもちろんである。
【0083】さらに本第11の実施形態は、第6〜第9
の実施形態により説明した電圧の印加例を併用すること
も可能である。以上、この発明を第1〜第11の実施形
態により説明したが、この発明はこれら実施形態に限ら
れるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で変形す
ることが可能である。
【0084】例えば上記実施形態では半導体基板をn-
型層1、即ちn型としたがp型としても良い。この場合
には、アノード電極がチップの終端に沿って、あるいは
第2の実施形態のようにチップの裏面、あるいは第3の
実施形態のようにチップの中程に形成されるように変形
される。
【0085】また、第3、第4の実施形態では還流ダイ
オードとトレンチ型のIGBTとをオンチップ化した例
を示したが、IGBTはトレンチ型に限らず、プレーナ
型のIGBTとしても良い。
【0086】また、第3、第4の実施形態では還流ダイ
オードとIGBTとをオンチップ化した例を示したが、
還流ダイオードは、IGBT以外の電力用半導体素子、
例えば二重拡散型のMOSFET(パワーMOSFE
T)等とオンチップ化されても良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チップサイズを増加させずに耐圧を高めることができ、
あるいは耐圧を減少させずにチップサイズを小さくする
ことができる電力用半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る横
型ダイオードの平面図、図1(B)は図1(A)中のI
B−IB線に沿う断面図。
【図2】図2は図1(B)中の枠II内の拡大図。
【図3】図3(A)は従来の横型ダイオードの電位分布
を示す図、図3(B)は本発明の第1の実施形態に係る
横型ダイオードの電位分布を示す図。
【図4】図4(A)は本発明の第2の実施形態に係る縦
型ダイオードの平面図、図4(B)は図4(A)中のIV
B−IVB線に沿う断面図。
【図5】図5は図4(B)中の枠V内の拡大図。
【図6】図6は本発明の第3の実施形態に係る還流ダイ
オード付きのIGBTの平面図。
【図7】図7は図6中のVII −VII 線に沿う断面図。
【図8】図8は図7中の枠VIII内の拡大図。
【図9】図9は本発明の第4の実施形態に係る還流ダイ
オード付きのIGBTの平面図。
【図10】図10(A)は図9中のXA−XA線に沿う
断面図、図10(B)は図9中のXB−XB線に沿う断
面図、
【図11】図11は図10(A)中の枠XI内の拡大図。
【図12】図12は本発明の第5の実施形態に係る還流
ダイオード付きのIGBTの断面図。
【図13】図13は本発明の第6の実施形態に係る電圧
印加例を示す図。
【図14】図14は本発明の第7の実施形態に係る電圧
印加例を示す図。
【図15】図15は本発明の第8の実施形態に係る電圧
印加例を示す図。
【図16】図16は本発明の第9の実施形態に係る電圧
印加例を示す図。
【図17】図17は本発明の第10の実施形態に係る溝
内に形成される絶縁膜の膜厚と横型ダイオードの耐圧と
の関係を示す図。
【図18】図18は本発明の第11の実施形態に係る縦
型ダイオードの断面図。
【図19】図19(A)は従来の横型ダイオードの平面
図、図19(B)は図19(A)中のXIXB−XIXB線に沿
う断面図。
【符号の説明】
1…n- 型層、 2…p+ 型アノード層、 3…アノード電極、 4、4’…n+ 型カソード層、 5、5’…カソード電極、 6、6−1、6−2…溝、 7…絶縁膜、 8、8−1、8−2…ゲート電極、 24…ストッパ層、 31…n- 型ベース層、 32…p型ベース層32、 33、33’…n+ 型カソード層、 34、34’…カソード電極、 35…p+ 型コレクタ層、 36…コレクタ電極、 37…溝(トレンチ)、 38…ゲート絶縁膜、 39…ゲート電極、 40…n+ 型エミッタ層、 41…p+ 型層、 42、42’…エミッタ電極、 43、43’…p+ 型アノード層、 44…アノード電極、 45…n+ 型ストッパ層、 46…溝、 47…絶縁膜、 48…ゲート電極、 61…p型反転層、 71…p+ 型ガードリング、 72…ガードリング電極、 101…センター領域。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要な表面を有する第1導電型の半導体
    基板と、 前記第1導電型の半導体基板内に形成され、この半導体
    基板との間の主接合を前記主要な表面に終結させた第2
    導電型の半導体領域と、 前記主接合と前記半導体基板の終端との間の前記主要な
    表面に形成された溝と、 前記溝内に形成された絶縁物と、 前記溝内に形成され、前記絶縁物を介して前記半導体基
    板と絶縁された電極体とを具備することを特徴とする電
    力用半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記主接合はダイオードのアノード層と
    カソード層との接合であることを特徴とする請求項1に
    記載の電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記アノード層に電気的に接続されるア
    ノード電極または前記カソード層に接続されるカソード
    電極は、前記半導体基板の終端に沿って形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力用半導体装置。
  4. 【請求項4】 主要な表面を有する第1導電型の半導体
    基板と、 前記第1導電型の半導体基板内に形成され、この半導体
    基板との間の主接合を前記主要な表面に終結させた第2
    導電型の半導体領域と、 前記第1導電型の半導体基板に電気的に接続された第1
    の電極と、 前記第2導電型の半導体領域に電気的に接続された第2
    の電極と、 前記第1導電型の半導体基板と前記第2導電型の半導体
    領域との間の前記主要な表面に形成された溝と、 前記溝内に形成された絶縁物と、 前記溝内に形成され、前記絶縁物を介して前記半導体基
    板と絶縁された電極体とを具備することを特徴とする電
    力用半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記主接合はダイオードのアノード層と
    カソード層との接合であることを特徴とする請求項4に
    記載の電力用半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイオードは前記半導体基板に形成
    された電力用半導体素子の還流ダイオードであることを
    特徴とする請求項2、請求項3および請求項5いずれか
    一項に記載の電力用半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記電力用半導体素子は絶縁ゲート型バ
    イポーラトランジスタであり、前記還流ダイオードのア
    ノード電極またはカソード電極は前記絶縁ゲート型バイ
    ポーラトランジスタのエミッタ電極と共有化されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力用半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記アノード層と前記カソード層とを順
    バイアスした時、前記電極体を、前記アノード層に電気
    的に接続され、このアノード層と同じ導電型の反転層
    を、前記溝に沿って生ずる電位にバイアスすることを特
    徴とする請求項2、請求項3、請求項5、請求項6、請
    求項7いずれか一項に記載の電力用半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記アノード層と前記カソード層とを順
    バイアスから逆バイアスに切り換える前に、前記電極体
    を、前記反転層を消滅させる電位にバイアスすることを
    特徴とする請求項8に記載の電力用半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記溝は少なくとも二重に設けられ、
    この二重に設けられた溝相互間に前記主表面と逆導電型
    のガードリングが設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項9いずれか一項に記載の電力用半導体装
    置。
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