JPH11307880A - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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- JPH11307880A JPH11307880A JP12399098A JP12399098A JPH11307880A JP H11307880 A JPH11307880 A JP H11307880A JP 12399098 A JP12399098 A JP 12399098A JP 12399098 A JP12399098 A JP 12399098A JP H11307880 A JPH11307880 A JP H11307880A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光効率を向上させることの可能なAlGa
InNP系の半導体発光装置を提供する。 【解決手段】 n型GaAs基板101上に、n型Ga
Asバッファ層102,n型(Al0.7Ga0.3)0.5In
0.5Pクラッド層103,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)
0.5In0.5P下部光導波層104,ノンドープGa0.5
In0.5P中間層105a,ノンドープGa0.6In0.4
N0.01P0.99発光層106,ノンドープGa0.5In0.5
P中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P上部光導波層107,p型(Al0.7Ga0.3)0.5
In0.5Pクラッド層108,p型Ga0.5In0.5Pス
パイク防止層109,p型GaAsコンタクト層110
が順に積層されている。
InNP系の半導体発光装置を提供する。 【解決手段】 n型GaAs基板101上に、n型Ga
Asバッファ層102,n型(Al0.7Ga0.3)0.5In
0.5Pクラッド層103,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)
0.5In0.5P下部光導波層104,ノンドープGa0.5
In0.5P中間層105a,ノンドープGa0.6In0.4
N0.01P0.99発光層106,ノンドープGa0.5In0.5
P中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P上部光導波層107,p型(Al0.7Ga0.3)0.5
In0.5Pクラッド層108,p型Ga0.5In0.5Pス
パイク防止層109,p型GaAsコンタクト層110
が順に積層されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の書
き込み装置などに利用可能な半導体発光装置に関する。
き込み装置などに利用可能な半導体発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発光波長680nm〜630nm
のAlGaInP系材料を用いた半導体レーザ素子にお
いては、伝導帯側のバンド不連続が小さいため、高温高
出力動作が困難であることが知られている。高温高出力
動作を実現するため、図7に示すような構造が提案され
ている(特開平08−307005)。図7の構造は、
(001)面を有するn型GaAs基板1上に、n型Ga
Asバッファ層2,n型AlGaInP光導波層3,膜
厚7nmで歪量1.5%のアンドープGaInNP圧縮
歪量子井戸層3層と膜厚4nmのアンドープAlGaI
nP無歪量子障壁層2層および量子井戸層両側に膜厚1
0nmとしたアンドープ無歪AlGaInP光分離閉じ
込め層とで構成される多重量子井戸活性層4,p型Al
GaInP光導波層5,p型AlGaInPエッチスト
ップ層6,p型AlGaInP光導波層7,p型GaI
nP層8を、有機金属気相成長法により順次にエピタキ
シャル成長して構成されている。この後、ホトリソグラ
フィーによりSiO2マスクを形成し、ケミカルエッチ
ングにより層6に至るまで層8と層7をエッチング除去
してリッジストライプを形成する。次にSiO2マスク
を残したまま、n型GaAs電流狭窄層兼光吸収層9を
選択成長する。さらにp型GaAsコンタクト層10を
埋め込み成長した後、p電極11およびn電極12を蒸
着する。さらに劈開スクライブして素子の形に切り出し
て、図7の断面構造を有する素子を得る。
のAlGaInP系材料を用いた半導体レーザ素子にお
いては、伝導帯側のバンド不連続が小さいため、高温高
出力動作が困難であることが知られている。高温高出力
動作を実現するため、図7に示すような構造が提案され
ている(特開平08−307005)。図7の構造は、
(001)面を有するn型GaAs基板1上に、n型Ga
Asバッファ層2,n型AlGaInP光導波層3,膜
厚7nmで歪量1.5%のアンドープGaInNP圧縮
歪量子井戸層3層と膜厚4nmのアンドープAlGaI
nP無歪量子障壁層2層および量子井戸層両側に膜厚1
0nmとしたアンドープ無歪AlGaInP光分離閉じ
込め層とで構成される多重量子井戸活性層4,p型Al
GaInP光導波層5,p型AlGaInPエッチスト
ップ層6,p型AlGaInP光導波層7,p型GaI
nP層8を、有機金属気相成長法により順次にエピタキ
シャル成長して構成されている。この後、ホトリソグラ
フィーによりSiO2マスクを形成し、ケミカルエッチ
ングにより層6に至るまで層8と層7をエッチング除去
してリッジストライプを形成する。次にSiO2マスク
を残したまま、n型GaAs電流狭窄層兼光吸収層9を
選択成長する。さらにp型GaAsコンタクト層10を
埋め込み成長した後、p電極11およびn電極12を蒸
着する。さらに劈開スクライブして素子の形に切り出し
て、図7の断面構造を有する素子を得る。
【0003】図7の半導体レーザ素子においては、窒素
を含有したGaInNP量子井戸層を用いることによ
り、伝導帯バンド不連続比を従来の0.5〜0.6から
0.8〜0.9にまで増大させている。これにより、高
温動作と高出力動作を改善している。
を含有したGaInNP量子井戸層を用いることによ
り、伝導帯バンド不連続比を従来の0.5〜0.6から
0.8〜0.9にまで増大させている。これにより、高
温動作と高出力動作を改善している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願の
発明者は、AlGaInP層上にGaInNP層を直接
形成した半導体発光素子では、発光効率を十分高くする
ことは困難であることを見出し、そこで、図8のような
構造を提案した。図8の構造では、n−GaAs基板2
1上に、順次に、n−GaAsバッファ層22,n−
(Alx1Ga1-x1)0.51In0.49Pクラッド層(0<x1
≦1)23,n−(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pガイ
ド層(0<x2<x1≦1)24,多重量子井戸構造部
(MQW)25,p−(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pガ
イド層26,p−(Alx1Ga1-x1)0.51In0.49Pクラ
ッド層27,p−GaAsコンタクト層28が形成され
ている。また、多重量子井戸部25は、ガイド層24,
26と同組成の(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pバリア
29と、Ga0.51In0.49N0.01P0.99活性層30との
境界毎にGa0.51In0.49P中間層31が挿入された構
造となっている。また、図8では、コンタクト層28上
に、さらに絶縁膜であるSiO2層32とp側電極33
が形成され、また素子の裏面にはn側電極34が形成さ
れている。
発明者は、AlGaInP層上にGaInNP層を直接
形成した半導体発光素子では、発光効率を十分高くする
ことは困難であることを見出し、そこで、図8のような
構造を提案した。図8の構造では、n−GaAs基板2
1上に、順次に、n−GaAsバッファ層22,n−
(Alx1Ga1-x1)0.51In0.49Pクラッド層(0<x1
≦1)23,n−(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pガイ
ド層(0<x2<x1≦1)24,多重量子井戸構造部
(MQW)25,p−(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pガ
イド層26,p−(Alx1Ga1-x1)0.51In0.49Pクラ
ッド層27,p−GaAsコンタクト層28が形成され
ている。また、多重量子井戸部25は、ガイド層24,
26と同組成の(Alx2Ga1-x2)0.51In0.49Pバリア
29と、Ga0.51In0.49N0.01P0.99活性層30との
境界毎にGa0.51In0.49P中間層31が挿入された構
造となっている。また、図8では、コンタクト層28上
に、さらに絶縁膜であるSiO2層32とp側電極33
が形成され、また素子の裏面にはn側電極34が形成さ
れている。
【0005】図8の半導体レーザ素子においては、Ga
0.51In0.49N0.01P0.99活性層30と(Alx2Ga
1-x2)0.51In0.49Pバリア層29または(Alx2Ga
1-x2)0.51In0.49Pガイド層24,26との境界毎
に、AlとNを含まないIII−V族半導体であるGa
0.51In0.49P中間層31を挿入していることにより、
結晶性の良好なGa0.51In0.49N0.01P0.99活性層3
0を得ることができ、多重量子井戸構造の発光効率を増
加させることができる。
0.51In0.49N0.01P0.99活性層30と(Alx2Ga
1-x2)0.51In0.49Pバリア層29または(Alx2Ga
1-x2)0.51In0.49Pガイド層24,26との境界毎
に、AlとNを含まないIII−V族半導体であるGa
0.51In0.49P中間層31を挿入していることにより、
結晶性の良好なGa0.51In0.49N0.01P0.99活性層3
0を得ることができ、多重量子井戸構造の発光効率を増
加させることができる。
【0006】ところで、V族元素がAsやPからなるII
I−V族半導体材料に対して窒素(N)をV族構成元素と
して導入すると、禁制帯幅の窒素組成に対するボーイン
グが大きく生じる。このため、比較的小さい窒素組成で
は、禁制帯幅が縮小する。このとき、禁制帯幅の縮小は
主に伝導帯側で生じる。特に、III族元素としてAlを
含まない場合には、価電子帯のバンド端は窒素を導入す
ることによって、低エネルギー側にシフトする。そのた
め、GaInNP活性層と、窒素を除いて同一組成のG
aInP中間層のバンドダイアグラムは、図1(a)に示
すようなもの(タイプIIのもの)になってしまう。従っ
て、特に低注入領域において、伝導帯電子と価電子帯正
孔との重なり積分が小さくなり、発光効率が低いという
問題があった。
I−V族半導体材料に対して窒素(N)をV族構成元素と
して導入すると、禁制帯幅の窒素組成に対するボーイン
グが大きく生じる。このため、比較的小さい窒素組成で
は、禁制帯幅が縮小する。このとき、禁制帯幅の縮小は
主に伝導帯側で生じる。特に、III族元素としてAlを
含まない場合には、価電子帯のバンド端は窒素を導入す
ることによって、低エネルギー側にシフトする。そのた
め、GaInNP活性層と、窒素を除いて同一組成のG
aInP中間層のバンドダイアグラムは、図1(a)に示
すようなもの(タイプIIのもの)になってしまう。従っ
て、特に低注入領域において、伝導帯電子と価電子帯正
孔との重なり積分が小さくなり、発光効率が低いという
問題があった。
【0007】本発明は、発光効率を向上させることの可
能なAlGaInNP系の半導体発光装置を提供するこ
とを目的としている。
能なAlGaInNP系の半導体発光装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、GaAs基板上に、Gax
In1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光層と、(Alz
Ga1-z)wIn1-wPクラッド層または光導波層または障
壁層と、発光層とクラッド層または光導波層または障壁
層との間に積層された、AlとNを含まないIII−V族
半導体からなる中間層とを有する半導体発光装置であっ
て、前記中間層は、GaAs基板と格子整合し、前記発
光層はGaAs基板に対して圧縮歪を有していることを
特徴としている。
に、請求項1記載の発明は、GaAs基板上に、Gax
In1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光層と、(Alz
Ga1-z)wIn1-wPクラッド層または光導波層または障
壁層と、発光層とクラッド層または光導波層または障壁
層との間に積層された、AlとNを含まないIII−V族
半導体からなる中間層とを有する半導体発光装置であっ
て、前記中間層は、GaAs基板と格子整合し、前記発
光層はGaAs基板に対して圧縮歪を有していることを
特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、GaAs基
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、前記中間層はGaAs基板と格子整合
し、前記発光層はGaAs基板に対して引張歪を有して
いることを特徴としている。
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、前記中間層はGaAs基板と格子整合
し、前記発光層はGaAs基板に対して引張歪を有して
いることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の半導体発光装置において、ΔENを
窒素を添加することによる価電子帯のエネルギー準位の
変化量とし、ΔEstrainを歪を加えたことによる価電子
帯のエネルギー準位の変化量とし、ΔEvをIII族元素組
成を格子整合条件から変えたことによる価電子帯のエネ
ルギー準位の変化量とするときに、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層が、ΔEN+ΔEstrain+
ΔEv>0を満たすような組成を有していることを特徴
としている。
たは請求項2記載の半導体発光装置において、ΔENを
窒素を添加することによる価電子帯のエネルギー準位の
変化量とし、ΔEstrainを歪を加えたことによる価電子
帯のエネルギー準位の変化量とし、ΔEvをIII族元素組
成を格子整合条件から変えたことによる価電子帯のエネ
ルギー準位の変化量とするときに、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層が、ΔEN+ΔEstrain+
ΔEv>0を満たすような組成を有していることを特徴
としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、GaAs基
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、前記発光層にはp型不純物がドーピン
グされていることを特徴としている。
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、前記発光層にはp型不純物がドーピン
グされていることを特徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、GaAs基
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、少なくともn型クラッド層側に設けた
中間層にはn型不純物がドーピングされていることを特
徴としている。
板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光
層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層または光導
波層または障壁層と、発光層とクラッド層または光導波
層または障壁層との間に積層された、AlとNを含まな
いIII−V族半導体からなる中間層とを有する半導体発
光装置であって、少なくともn型クラッド層側に設けた
中間層にはn型不純物がドーピングされていることを特
徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の第1の実施形態の半導体発
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、中間層はGaAs基板と格
子整合し、発光層はGaAs基板に対して圧縮歪を有し
ている。
基づいて説明する。本発明の第1の実施形態の半導体発
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、中間層はGaAs基板と格
子整合し、発光層はGaAs基板に対して圧縮歪を有し
ている。
【0014】化合物半導体からなるヘテロ構造における
バンドオフセットの理論としては、Harrisonの強結合理
論が広く知られている。また、化合物半導体層に圧縮歪
を加えたときの伝導帯と価電子帯のバンド端シフト量Δ
Ec,ΔEvは次式で表される。
バンドオフセットの理論としては、Harrisonの強結合理
論が広く知られている。また、化合物半導体層に圧縮歪
を加えたときの伝導帯と価電子帯のバンド端シフト量Δ
Ec,ΔEvは次式で表される。
【0015】
【数1】ΔEc=−2a{(C11−C12)/C11}ε ΔEv=2a'{(C11−C12)/C11}ε−b{(C11+2C
12)/C11}ε
12)/C11}ε
【0016】ここで、aは伝導帯の静水圧変形ポテンシ
ャル,a'は価電子帯の静水圧変形ポテンシャル,bは
軸性変形ポテンシャル,εは格子歪,C11,C12は弾性
定数である。
ャル,a'は価電子帯の静水圧変形ポテンシャル,bは
軸性変形ポテンシャル,εは格子歪,C11,C12は弾性
定数である。
【0017】図2(a)には、上記のHarrison理論と圧縮
歪によるエネルギー準位のシフトから求めた、GaAs
基板上に圧縮歪GaxIn1-xPを形成したときの伝導帯
と価電子帯のエネルギーレベルEc,Evが示されてい
る。なお、歪量のパラメータは、Ga組成量xとなる。
図2(a)から、Ga組成xを格子整合条件であるx=
0.52よりも小さくして、膜に圧縮歪を有するように
していくと、価電子帯のエネルギーレベルEvがGaA
s基板と格子整合している場合よりも高エネルギー側に
シフトすることがわかる。従って、中間層としてGaA
sと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光層とし
て圧縮歪GaInNPを用いると、図1(b)に示すよう
に、窒素を導入したことによる価電子帯バンド端のシフ
ト量が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バン
ド不連続が小さくなる。これにより、GaInNP発光
層からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくするこ
とができ、発光効率を改善することができる。
歪によるエネルギー準位のシフトから求めた、GaAs
基板上に圧縮歪GaxIn1-xPを形成したときの伝導帯
と価電子帯のエネルギーレベルEc,Evが示されてい
る。なお、歪量のパラメータは、Ga組成量xとなる。
図2(a)から、Ga組成xを格子整合条件であるx=
0.52よりも小さくして、膜に圧縮歪を有するように
していくと、価電子帯のエネルギーレベルEvがGaA
s基板と格子整合している場合よりも高エネルギー側に
シフトすることがわかる。従って、中間層としてGaA
sと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光層とし
て圧縮歪GaInNPを用いると、図1(b)に示すよう
に、窒素を導入したことによる価電子帯バンド端のシフ
ト量が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バン
ド不連続が小さくなる。これにより、GaInNP発光
層からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくするこ
とができ、発光効率を改善することができる。
【0018】また、本発明の第2の実施形態の半導体発
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、中間層はGaAs基板と格
子整合し、発光層はGaAs基板に対して引張歪を有し
ている。
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、中間層はGaAs基板と格
子整合し、発光層はGaAs基板に対して引張歪を有し
ている。
【0019】化合物半導体の真空準位を基準とした伝導
帯下端と価電子帯上端のエネルギーレベルについては、
例えば文献「Appl.Phys.Lett.,Vol.60,No.5,pp.630-632
(1992)」からも知ることができる。また、化合物半導体
層に引張歪を加えたときの伝導帯と価電子帯のバンド端
シフト量ΔEc,ΔEvは次式で表される。
帯下端と価電子帯上端のエネルギーレベルについては、
例えば文献「Appl.Phys.Lett.,Vol.60,No.5,pp.630-632
(1992)」からも知ることができる。また、化合物半導体
層に引張歪を加えたときの伝導帯と価電子帯のバンド端
シフト量ΔEc,ΔEvは次式で表される。
【0020】
【数2】ΔEc=−2a{(C11−C12)/C11}ε ΔEv=2a'{(C11−C12)/C11}ε+b{(C11+2C
12)/C11}ε
12)/C11}ε
【0021】図2(b)には、GaAs基板上に引張歪G
axIn1-xPを形成したときの伝導帯と価電子帯のエネ
ルギーレベルEc,Evを求めた結果が示されている。な
お、歪量のパラメータは、Ga組成量xとなる。図2
(b)から、Ga組成xを格子整合条件であるx=0.5
2よりも大きくして、膜に引張歪を有するようにしてい
くと、価電子帯のエネルギーレベルEvがGaAs基板
と格子整合している場合よりも高エネルギー側にシフト
することがわかる。従って、中間層としてGaAsと格
子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光層として引張
歪GaInNPを用いると、図1(c)に示すように、窒
素を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量が
補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不連
続が小さくなる。そのため、GaInNP発光層からG
aInP中間層への正孔の漏れを小さくすることがで
き、発光効率を改善することができる。
axIn1-xPを形成したときの伝導帯と価電子帯のエネ
ルギーレベルEc,Evを求めた結果が示されている。な
お、歪量のパラメータは、Ga組成量xとなる。図2
(b)から、Ga組成xを格子整合条件であるx=0.5
2よりも大きくして、膜に引張歪を有するようにしてい
くと、価電子帯のエネルギーレベルEvがGaAs基板
と格子整合している場合よりも高エネルギー側にシフト
することがわかる。従って、中間層としてGaAsと格
子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光層として引張
歪GaInNPを用いると、図1(c)に示すように、窒
素を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量が
補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不連
続が小さくなる。そのため、GaInNP発光層からG
aInP中間層への正孔の漏れを小さくすることがで
き、発光効率を改善することができる。
【0022】なお、引張歪の場合には圧縮歪の場合とは
異なり、図2(b)からわかるように、伝導帯下端も高エ
ネルギー側にシフトしている。引張歪GaInNP発光
層の伝導帯下端が、格子整合GaInP中間層の伝導帯
下端よりも上になってしまうと、逆に電子の閉じ込めが
低下してしまうので、引張歪GaInNP発光層の伝導
帯下端が、格子整合GaInP中間層の伝導帯下端より
も下に位置するように引張歪量,窒素組成を制御する必
要がある。
異なり、図2(b)からわかるように、伝導帯下端も高エ
ネルギー側にシフトしている。引張歪GaInNP発光
層の伝導帯下端が、格子整合GaInP中間層の伝導帯
下端よりも上になってしまうと、逆に電子の閉じ込めが
低下してしまうので、引張歪GaInNP発光層の伝導
帯下端が、格子整合GaInP中間層の伝導帯下端より
も下に位置するように引張歪量,窒素組成を制御する必
要がある。
【0023】また、上述の第1,第2の実施形態の半導
体発光装置において、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体
からなる発光層は、次式を満たすような組成を有してい
るのが良い。
体発光装置において、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体
からなる発光層は、次式を満たすような組成を有してい
るのが良い。
【0024】
【数3】ΔEN+ΔEstrain+ΔEv>0
【0025】ここで、ΔENは窒素を添加することによ
る価電子帯のエネルギー準位(レベル)Evの変化量,Δ
Estrainは歪を加えたことによる価電子帯のエネルギー
準位(レベル)Evの変化量,ΔEvはIII族元素組成を格
子整合条件から変えたことによる価電子帯のエネルギー
準位(レベル)Evの変化量である。
る価電子帯のエネルギー準位(レベル)Evの変化量,Δ
Estrainは歪を加えたことによる価電子帯のエネルギー
準位(レベル)Evの変化量,ΔEvはIII族元素組成を格
子整合条件から変えたことによる価電子帯のエネルギー
準位(レベル)Evの変化量である。
【0026】GaInNP発光層が上式(数3)を満たす
場合には、格子整合GaInP中間層とヘテロ構造を形
成させると、バンドダイアグラムは、図1(d)に示すよ
うになる(タイプIのものになる)。この場合には、伝導
帯電子と価電子帯正孔の両方がGaInNP発光層に集
中するため、素子の発光効率を向上させることができ
る。
場合には、格子整合GaInP中間層とヘテロ構造を形
成させると、バンドダイアグラムは、図1(d)に示すよ
うになる(タイプIのものになる)。この場合には、伝導
帯電子と価電子帯正孔の両方がGaInNP発光層に集
中するため、素子の発光効率を向上させることができ
る。
【0027】また、本発明の第3の実施形態の半導体発
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、発光層にはp型不純物がド
ーピングされている。
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、発光層にはp型不純物がド
ーピングされている。
【0028】一般に、半導体層にp型不純物をドーピン
グすると、半導体層のフェルミ準位(Efp)は低エネルギ
ー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一
致するように接合されるため、注入キャリア密度がGa
InNP発光層のp型ドーピング濃度よりも低い領域で
は、GaInNP発光層の価電子帯上端はノンドープの
場合に比べて高エネルギー側にシフトする。そのため、
GaInNP発光層の価電子帯上端と格子整合GaIn
P中間層の価電子帯上端のエネルギー準位とのバンド不
連続は小さくなる。すなわち、GaInNP発光層の価
電子帯上端は、格子整合GaInP中間層の価電子帯上
端のエネルギー準位よりも上に位置するようになる(図
1(e))。従って、p型不純物の低注入領域において、
GaInNP発光層からGaInP中間層への正孔の漏
れを小さくすることができ、これによって、発光効率を
改善することができる。
グすると、半導体層のフェルミ準位(Efp)は低エネルギ
ー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一
致するように接合されるため、注入キャリア密度がGa
InNP発光層のp型ドーピング濃度よりも低い領域で
は、GaInNP発光層の価電子帯上端はノンドープの
場合に比べて高エネルギー側にシフトする。そのため、
GaInNP発光層の価電子帯上端と格子整合GaIn
P中間層の価電子帯上端のエネルギー準位とのバンド不
連続は小さくなる。すなわち、GaInNP発光層の価
電子帯上端は、格子整合GaInP中間層の価電子帯上
端のエネルギー準位よりも上に位置するようになる(図
1(e))。従って、p型不純物の低注入領域において、
GaInNP発光層からGaInP中間層への正孔の漏
れを小さくすることができ、これによって、発光効率を
改善することができる。
【0029】また、本発明の第4の実施形態の半導体発
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、少なくともn型クラッド層
側に設けられた中間層に、n型不純物がドーピングされ
ている。
光装置は、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混
晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wP
クラッド層または光導波層または障壁層と、発光層とク
ラッド層または光導波層または障壁層との間に積層され
た、AlとNを含まないIII−V族半導体からなる中間
層とを有しており、ここで、少なくともn型クラッド層
側に設けられた中間層に、n型不純物がドーピングされ
ている。
【0030】一般に、半導体層にn型不純物をドーピン
グすると、半導体層のフェルミ準位(Efn)は高エネルギ
ー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一
致するように接合されるため、注入キャリア密度がGa
InN中間層のn型ドーピング濃度よりも低い領域で
は、GaInP中間層の価電子帯上端はノンドープの場
合に比べて低エネルギー側にシフトする。そのため、G
aInP中間層の価電子帯上端とGaInNP発光層と
の価電子帯バンド不連続は小さくなる。すなわち、Ga
InP中間層の価電子帯上端は、GaInNP発光層の
価電子帯上端のエネルギー位置よりも下に位置するよう
になる(図1(f))。従って、低注入領域において、Ga
InNP発光層からGaInP中間層への正孔の漏れを
小さくすることができる、これによって、発光効率を改
善することができる。
グすると、半導体層のフェルミ準位(Efn)は高エネルギ
ー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一
致するように接合されるため、注入キャリア密度がGa
InN中間層のn型ドーピング濃度よりも低い領域で
は、GaInP中間層の価電子帯上端はノンドープの場
合に比べて低エネルギー側にシフトする。そのため、G
aInP中間層の価電子帯上端とGaInNP発光層と
の価電子帯バンド不連続は小さくなる。すなわち、Ga
InP中間層の価電子帯上端は、GaInNP発光層の
価電子帯上端のエネルギー位置よりも下に位置するよう
になる(図1(f))。従って、低注入領域において、Ga
InNP発光層からGaInP中間層への正孔の漏れを
小さくすることができる、これによって、発光効率を改
善することができる。
【0031】
【実施例】実施例1 図3は実施例1の半導体発光装置(半導体レーザ素子)を
示す図であり、実施例1(図3)は、本発明の第2の実施
形態による半導体発光装置の具体例となっている。図3
を参照すると、n型GaAs基板101上に、n型Ga
Asバッファ層102,n型(Al0.7Ga0.3)0.5In
0.5Pクラッド層103,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)
0.5In0.5P下部光導波層104,ノンドープGa0.5
In0.5P中間層105a,ノンドープGa0.6In0.4
N0.01P0.99発光層106,ノンドープGa0.5In0.5
P中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P上部光導波層107,p型(Al0.7Ga0.3)0.5
In0.5Pクラッド層108,p型Ga0.5In0.5Pス
パイク防止層109,p型GaAsコンタクト層110
が順に積層されている。
示す図であり、実施例1(図3)は、本発明の第2の実施
形態による半導体発光装置の具体例となっている。図3
を参照すると、n型GaAs基板101上に、n型Ga
Asバッファ層102,n型(Al0.7Ga0.3)0.5In
0.5Pクラッド層103,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)
0.5In0.5P下部光導波層104,ノンドープGa0.5
In0.5P中間層105a,ノンドープGa0.6In0.4
N0.01P0.99発光層106,ノンドープGa0.5In0.5
P中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P上部光導波層107,p型(Al0.7Ga0.3)0.5
In0.5Pクラッド層108,p型Ga0.5In0.5Pス
パイク防止層109,p型GaAsコンタクト層110
が順に積層されている。
【0032】ここで、各層の結晶成長方法としては、有
機金属気相成長法を用いた。また、n型(Al0.7Ga
0.3)0.5In0.5Pクラッド層103の層厚は1μm,ノ
ンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P下部光導波層1
04の層厚は0.1μm,ノンドープGa0.5In0.5P
中間層105aの層厚は2nm,ノンドープGa0.6I
n0.4N0.01P0.99発光層106の層厚は30nm,ノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105bの層厚は2n
m,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P上部光導
波層107の層厚は0.1μm,p型(Al0.7Ga0.3)
0.5In0.5Pクラッド層108の層厚は1μm,p型G
a0.5In0.5Pスパイク防止層109の層厚は50n
m,p型GaAsコンタクト層110の層厚は0.5n
mとした。
機金属気相成長法を用いた。また、n型(Al0.7Ga
0.3)0.5In0.5Pクラッド層103の層厚は1μm,ノ
ンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P下部光導波層1
04の層厚は0.1μm,ノンドープGa0.5In0.5P
中間層105aの層厚は2nm,ノンドープGa0.6I
n0.4N0.01P0.99発光層106の層厚は30nm,ノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105bの層厚は2n
m,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P上部光導
波層107の層厚は0.1μm,p型(Al0.7Ga0.3)
0.5In0.5Pクラッド層108の層厚は1μm,p型G
a0.5In0.5Pスパイク防止層109の層厚は50n
m,p型GaAsコンタクト層110の層厚は0.5n
mとした。
【0033】そして、p型GaAsコンタクト層110
を幅5μmのストライプ形状に残してエッチングした
後、積層構造表面にSiO2絶縁膜111を堆積し、フ
ォトリソグラフィー工程とエッチングによってp型Ga
Asコンタクト層110上のSiO2絶縁膜111を除
去して電流注入領域を形成し、さらにその上に、p側オ
ーミック電極112を蒸着した。また、n型GaAs基
板101の裏面にはn側オーミック電極113を形成し
た。
を幅5μmのストライプ形状に残してエッチングした
後、積層構造表面にSiO2絶縁膜111を堆積し、フ
ォトリソグラフィー工程とエッチングによってp型Ga
Asコンタクト層110上のSiO2絶縁膜111を除
去して電流注入領域を形成し、さらにその上に、p側オ
ーミック電極112を蒸着した。また、n型GaAs基
板101の裏面にはn側オーミック電極113を形成し
た。
【0034】図3の半導体レーザ素子では、Alを構成
元素として含むノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P光導波層104,107と、Nを構成元素として含む
ノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106と
の間に、AlとNを構成元素として含まないノンドープ
Ga0.5In0.5P中間層105a,105bが挿入され
ている。これにより、ノンドープGa0.6In0.4N0.01
P0.99発光層106の結晶性を改善して、発光層の発光
効率を向上させている。
元素として含むノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P光導波層104,107と、Nを構成元素として含む
ノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106と
の間に、AlとNを構成元素として含まないノンドープ
Ga0.5In0.5P中間層105a,105bが挿入され
ている。これにより、ノンドープGa0.6In0.4N0.01
P0.99発光層106の結晶性を改善して、発光層の発光
効率を向上させている。
【0035】さらに、ノンドープGa0.5In0.5P中間
層105a,105bは、GaAs基板101に対して
格子整合する組成となっており、ノンドープGa0.6I
n0.4N0.01P0.99発光層106は、基板101に対し
て、0.6%の引張歪を有している。格子整合したGa
0.5In0.5P中間層105a,105bに窒素(N)を1
%導入すると、禁制帯幅は約150meV縮小し、価電
子帯上端のエネルギー準位は約18meVのレベル分Δ
ENだけ低下する(ΔEN=18meV)。一方、GaIn
Pの組成を変えて引張歪を有するようにした場合には
(すなわち、例えばGa0.6In0.4Pとした場合には)、
図2(b)より、Ga0.6In0.4Pの価電子帯上端のエネ
ルギー準位はGa0.5In0.5Pに比べて、約34meV
上昇する(ΔEstrain+ΔEv=34meV)。従って、
ΔEN+ΔEstrain+ΔEv>0を満足しており、ノンド
ープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106の価電子
帯上端は、ノンドープGa0.5In0.5P中間層105
a,105bの価電子帯上端よりも上に位置するように
なる(図1(d))。
層105a,105bは、GaAs基板101に対して
格子整合する組成となっており、ノンドープGa0.6I
n0.4N0.01P0.99発光層106は、基板101に対し
て、0.6%の引張歪を有している。格子整合したGa
0.5In0.5P中間層105a,105bに窒素(N)を1
%導入すると、禁制帯幅は約150meV縮小し、価電
子帯上端のエネルギー準位は約18meVのレベル分Δ
ENだけ低下する(ΔEN=18meV)。一方、GaIn
Pの組成を変えて引張歪を有するようにした場合には
(すなわち、例えばGa0.6In0.4Pとした場合には)、
図2(b)より、Ga0.6In0.4Pの価電子帯上端のエネ
ルギー準位はGa0.5In0.5Pに比べて、約34meV
上昇する(ΔEstrain+ΔEv=34meV)。従って、
ΔEN+ΔEstrain+ΔEv>0を満足しており、ノンド
ープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106の価電子
帯上端は、ノンドープGa0.5In0.5P中間層105
a,105bの価電子帯上端よりも上に位置するように
なる(図1(d))。
【0036】また、ノンドープGa0.6In0.4N0.01P
0.99発光層106の伝導帯下端のエネルギー準位は、ノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105bの
伝導帯下端よりも約80meV低下する(図1(d))。こ
れにより、ノンドープGa0.5In0.5P中間層105
a,105bとノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99
発光層106のDH構造(ダブルヘテロ接合構造)はタイ
プIになる。従って、伝導帯電子と価電子帯正孔の両方
がノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106
に集中するため、発光効率が向上する。
0.99発光層106の伝導帯下端のエネルギー準位は、ノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105bの
伝導帯下端よりも約80meV低下する(図1(d))。こ
れにより、ノンドープGa0.5In0.5P中間層105
a,105bとノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99
発光層106のDH構造(ダブルヘテロ接合構造)はタイ
プIになる。従って、伝導帯電子と価電子帯正孔の両方
がノンドープGa0.6In0.4N0.01P0.99発光層106
に集中するため、発光効率が向上する。
【0037】このように、実施例1では、中間層として
GaAsと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光
層として引張歪GaInNPを用いているため、窒素
(N)を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量
が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不
連続が小さくなり、これによって、GaInNP発光層
からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくすること
ができ、発光効率を改善することができる。
GaAsと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光
層として引張歪GaInNPを用いているため、窒素
(N)を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量
が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不
連続が小さくなり、これによって、GaInNP発光層
からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくすること
ができ、発光効率を改善することができる。
【0038】実施例2 図4は本発明の実施例2の半導体発光装置(半導体レー
ザ素子)を示す図であり、実施例2(図4)は、本発明の
第1の実施形態の具体例となっている。図4において、
発光層以外の構造は実施例1と同様にして形成した。す
なわち、図4を参照すると、ノンドープ(Al0.5Ga
0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚2n
mのノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,層厚
30nmのノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発
光層201,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P
中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P上部光導波層107が順に積層されている。
ザ素子)を示す図であり、実施例2(図4)は、本発明の
第1の実施形態の具体例となっている。図4において、
発光層以外の構造は実施例1と同様にして形成した。す
なわち、図4を参照すると、ノンドープ(Al0.5Ga
0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚2n
mのノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,層厚
30nmのノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発
光層201,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P
中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P上部光導波層107が順に積層されている。
【0039】図4の半導体レーザ素子では、Alを構成
元素として含むノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P光導波層104,107と、Nを構成元素として含む
ノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層201
との間に、AlとNを構成元素として含まないノンドー
プGa0.5In0.5P中間層105a,105bを設けて
いることにより、ノンドープGa0.45In0.55N0.01P
0.99発光層201の結晶性が改善され、発光効率を向上
させている。
元素として含むノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P光導波層104,107と、Nを構成元素として含む
ノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層201
との間に、AlとNを構成元素として含まないノンドー
プGa0.5In0.5P中間層105a,105bを設けて
いることにより、ノンドープGa0.45In0.55N0.01P
0.99発光層201の結晶性が改善され、発光効率を向上
させている。
【0040】さらに、ノンドープGa0.5In0.5P中間
層105a,105bは、GaAs基板101に対して
格子整合する組成となっており、ノンドープGa0.45I
n0.55N0.01P0.99発光層201は基板に対して、約
0.5%の圧縮歪を有している。格子整合したGa0.5
In0.5PにNを1%導入すると、禁制帯幅は約150
meV縮小し、価電子帯上端のエネルギー準位は約18
meVのレベル分ΔENだけ低下する(ΔEN=18me
V)。一方、GaInPの組成を変えて圧縮歪を有する
ようにした場合には(すなわち、例えばGa0.45In
0.55Pとした場合には)、図2(a)より、Ga0.45In
0.55Pの価電子帯上端のエネルギー準位はGa0.5In
0.5Pに比べて、約33meV上昇する(ΔEstrain+Δ
Ev=33meV)。従って、ΔEN+ΔEstrain+ΔEv
>0を満足しており、ノンドープGa0.45In0.55N
0.01P0.99発光層201の価電子帯上端は、ノンドープ
Ga0.5In0.5P中間層105a,105bの価電子帯
上端よりも上に位置するようになる(図1(d))。
層105a,105bは、GaAs基板101に対して
格子整合する組成となっており、ノンドープGa0.45I
n0.55N0.01P0.99発光層201は基板に対して、約
0.5%の圧縮歪を有している。格子整合したGa0.5
In0.5PにNを1%導入すると、禁制帯幅は約150
meV縮小し、価電子帯上端のエネルギー準位は約18
meVのレベル分ΔENだけ低下する(ΔEN=18me
V)。一方、GaInPの組成を変えて圧縮歪を有する
ようにした場合には(すなわち、例えばGa0.45In
0.55Pとした場合には)、図2(a)より、Ga0.45In
0.55Pの価電子帯上端のエネルギー準位はGa0.5In
0.5Pに比べて、約33meV上昇する(ΔEstrain+Δ
Ev=33meV)。従って、ΔEN+ΔEstrain+ΔEv
>0を満足しており、ノンドープGa0.45In0.55N
0.01P0.99発光層201の価電子帯上端は、ノンドープ
Ga0.5In0.5P中間層105a,105bの価電子帯
上端よりも上に位置するようになる(図1(d))。
【0041】また、ノンドープGa0.45In0.55N0.01
P0.99発光層201の伝導帯下端のエネルギー準位は、
ノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105b
の伝導帯下端よりも下に位置する(図1(d))。従って、
ノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105b
とノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層20
1のDH構造(ダブルヘテロ接合構造)はタイプIにな
る。従って、伝導帯電子と価電子帯正孔の両方がノンド
ープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層201に集中
するため、発光効率が向上する。
P0.99発光層201の伝導帯下端のエネルギー準位は、
ノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105b
の伝導帯下端よりも下に位置する(図1(d))。従って、
ノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105b
とノンドープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層20
1のDH構造(ダブルヘテロ接合構造)はタイプIにな
る。従って、伝導帯電子と価電子帯正孔の両方がノンド
ープGa0.45In0.55N0.01P0.99発光層201に集中
するため、発光効率が向上する。
【0042】このように、実施例2では、中間層として
GaAsと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光
層として圧縮歪GaInNPを用いているため、窒素
(N)を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量
が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不
連続が小さくなり、これによって、GaInNP発光層
からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくすること
ができ、発光効率を改善することができる。
GaAsと格子整合するGa0.5In0.5Pを用い、発光
層として圧縮歪GaInNPを用いているため、窒素
(N)を導入したことによる価電子帯バンド端のシフト量
が補償されて、GaInP中間層との価電子帯バンド不
連続が小さくなり、これによって、GaInNP発光層
からGaInP中間層への正孔の漏れを小さくすること
ができ、発光効率を改善することができる。
【0043】実施例3 図5は本発明の実施例3の半導体発光装置(半導体レー
ザ素子)を示す図であり、実施例3(図5)は、本発明の
第3の実施形態の具体例となっている。図5において、
発光層以外の構造は実施例1と同様にして形成した。す
なわち、図5を参照すると、ノンドープ(Al0.5Ga
0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚2n
mのノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,層厚
30nmのMgドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光
層301,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P中
間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P上部光導波層107が積層されている。ここで、Mg
ドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301のMg
ドーピング濃度は2×1018cm-3とした。
ザ素子)を示す図であり、実施例3(図5)は、本発明の
第3の実施形態の具体例となっている。図5において、
発光層以外の構造は実施例1と同様にして形成した。す
なわち、図5を参照すると、ノンドープ(Al0.5Ga
0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚2n
mのノンドープGa0.5In0.5P中間層105a,層厚
30nmのMgドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光
層301,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P中
間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5
P上部光導波層107が積層されている。ここで、Mg
ドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301のMg
ドーピング濃度は2×1018cm-3とした。
【0044】Ga0.5In0.5N0.01P0.99にp型不純物
であるMgをドーピングすると、フェルミ準位が低エネ
ルギー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位
が一致するように接合されるため、注入キャリア密度が
Mgドーピング濃度よりも低い領域では、MgドープG
a0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯上端
はノンドープGa0.5In0.5N0.01P0.99の場合に比べ
て高エネルギー側にシフトする。これにより、Mgドー
プGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯
上端はノンドープGa0.5In0.5P中間層105との価
電子帯バンド不連続が小さくなる。すなわち、Mgドー
プGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯
上端はノンドープGa0.5In0.5P中間層105の価電
子帯上端のエネルギー準位よりも上に位置するようにな
る(図1(e))。従って、特に低注入領域において、Mg
ドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301からノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105bへ
の正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率を改善
することができる。
であるMgをドーピングすると、フェルミ準位が低エネ
ルギー側にシフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位
が一致するように接合されるため、注入キャリア密度が
Mgドーピング濃度よりも低い領域では、MgドープG
a0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯上端
はノンドープGa0.5In0.5N0.01P0.99の場合に比べ
て高エネルギー側にシフトする。これにより、Mgドー
プGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯
上端はノンドープGa0.5In0.5P中間層105との価
電子帯バンド不連続が小さくなる。すなわち、Mgドー
プGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301の価電子帯
上端はノンドープGa0.5In0.5P中間層105の価電
子帯上端のエネルギー準位よりも上に位置するようにな
る(図1(e))。従って、特に低注入領域において、Mg
ドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発光層301からノ
ンドープGa0.5In0.5P中間層105a,105bへ
の正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率を改善
することができる。
【0045】実施例4 図6は本発明の実施例4の半導体発光装置(半導体レー
ザ素子)を示す図であり、実施例4(図6)は、本発明の
第4の実施形態の具体例となっている。図6において、
発光層近傍以外の構造は実施例1と同様にして形成し
た。すなわち、図6を参照すると、ノンドープ(Al0.5
Ga0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚
2nmのSiドープGa0.5In0.5P中間層401,層
厚30nmのノンドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発
光層402,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P
中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P上部光導波層107が積層されている。ここで、
SiドープGa0.5In0.5P中間層401のSiドーピ
ング濃度は5×1018cm-3とした。
ザ素子)を示す図であり、実施例4(図6)は、本発明の
第4の実施形態の具体例となっている。図6において、
発光層近傍以外の構造は実施例1と同様にして形成し
た。すなわち、図6を参照すると、ノンドープ(Al0.5
Ga0.5)0.5In0.5P下部光導波層104上には、層厚
2nmのSiドープGa0.5In0.5P中間層401,層
厚30nmのノンドープGa0.5In0.5N0.01P0.99発
光層402,層厚2nmのノンドープGa0.5In0.5P
中間層105b,ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P上部光導波層107が積層されている。ここで、
SiドープGa0.5In0.5P中間層401のSiドーピ
ング濃度は5×1018cm-3とした。
【0046】Ga0.5In0.5Pにn型不純物であるSi
をドーピングすると、フェルミ準位が高エネルギー側に
シフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一致する
ように接合されるため、注入キャリア密度がSiドーピ
ング濃度よりも低い領域では、SiドープGa0.5In
0.5P中間層401の価電子帯上端はノンドープGa0.5
In0.5Pの場合に比べて低エネルギー側にシフトす
る。これにより、SiドープGa0.5In0.5P中間層4
01の価電子帯上端はノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402との価電子帯バンド不連続が小さく
なる。すなわち、SiドープGa0.5In0.5P中間層4
01の価電子帯上端はノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402の価電子帯上端のエネルギー位置よ
りも下に位置するようになる(図1(f))。従って、特に
低注入領域において、ノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402からSiドープGa0.5In0.5P中
間層401への正孔の漏れを小さくすることができ、発
光効率を改善することができる。
をドーピングすると、フェルミ準位が高エネルギー側に
シフトする。ヘテロ接合では、フェルミ準位が一致する
ように接合されるため、注入キャリア密度がSiドーピ
ング濃度よりも低い領域では、SiドープGa0.5In
0.5P中間層401の価電子帯上端はノンドープGa0.5
In0.5Pの場合に比べて低エネルギー側にシフトす
る。これにより、SiドープGa0.5In0.5P中間層4
01の価電子帯上端はノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402との価電子帯バンド不連続が小さく
なる。すなわち、SiドープGa0.5In0.5P中間層4
01の価電子帯上端はノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402の価電子帯上端のエネルギー位置よ
りも下に位置するようになる(図1(f))。従って、特に
低注入領域において、ノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層402からSiドープGa0.5In0.5P中
間層401への正孔の漏れを小さくすることができ、発
光効率を改善することができる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、前記中間
層は、GaAs基板と格子整合し、前記発光層はGaA
s基板に対して圧縮歪を有しているので、発光層から中
間層への正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率
を改善することができる。
発明によれば、GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、前記中間
層は、GaAs基板と格子整合し、前記発光層はGaA
s基板に対して圧縮歪を有しているので、発光層から中
間層への正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率
を改善することができる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、Ga
As基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からな
る発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層また
は光導波層または障壁層と、発光層とクラッド層または
光導波層または障壁層との間に積層された、AlとNを
含まないIII−V族半導体からなる中間層とを有する半
導体発光装置であって、前記中間層はGaAs基板と格
子整合し、前記発光層はGaAs基板に対して引張歪を
有しているので、発光層から中間層への正孔の漏れを小
さくすることができ、発光効率を改善することができ
る。
As基板上に、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からな
る発光層と、(AlzGa1-z)wIn1-wPクラッド層また
は光導波層または障壁層と、発光層とクラッド層または
光導波層または障壁層との間に積層された、AlとNを
含まないIII−V族半導体からなる中間層とを有する半
導体発光装置であって、前記中間層はGaAs基板と格
子整合し、前記発光層はGaAs基板に対して引張歪を
有しているので、発光層から中間層への正孔の漏れを小
さくすることができ、発光効率を改善することができ
る。
【0049】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の半導体発光装置において、Δ
ENを窒素を添加することによる価電子帯のエネルギー
準位の変化量とし、ΔEstrainを歪を加えたことによる
価電子帯のエネルギー準位の変化量とし、ΔEvをIII族
元素組成を格子整合条件から変えたことによる価電子帯
のエネルギー準位の変化量とするときに、GaxIn1-x
NyP1-y混晶半導体からなる発光層が、ΔEN+ΔE
strain+ΔEv>0を満たすような組成を有しているの
で、GaInNP発光層と格子整合GaInP中間層と
でヘテロ構造を形成すると、バンドダイアグラムがタイ
プIになり、伝導帯の電子と価電子帯の正孔との両方が
GaInNP発光層に集中し、素子の発光効率を向上さ
せることができる。
項1または請求項2記載の半導体発光装置において、Δ
ENを窒素を添加することによる価電子帯のエネルギー
準位の変化量とし、ΔEstrainを歪を加えたことによる
価電子帯のエネルギー準位の変化量とし、ΔEvをIII族
元素組成を格子整合条件から変えたことによる価電子帯
のエネルギー準位の変化量とするときに、GaxIn1-x
NyP1-y混晶半導体からなる発光層が、ΔEN+ΔE
strain+ΔEv>0を満たすような組成を有しているの
で、GaInNP発光層と格子整合GaInP中間層と
でヘテロ構造を形成すると、バンドダイアグラムがタイ
プIになり、伝導帯の電子と価電子帯の正孔との両方が
GaInNP発光層に集中し、素子の発光効率を向上さ
せることができる。
【0050】また、請求項4記載の発明によれば、Ga
xIn1-xNyP1-y発光層にはp型不純物がドーピングさ
れているので、注入キャリア密度がGaInNP発光層
のp型ドーピング濃度よりも低い領域では、GaInN
P発光層の価電子帯上端はノンドープの場合に比べて高
エネルギー側にシフトし、従って、低注入領域におい
て、p型ドープGaInNP発光層からGaInP中間
層への正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率を
改善することができる。
xIn1-xNyP1-y発光層にはp型不純物がドーピングさ
れているので、注入キャリア密度がGaInNP発光層
のp型ドーピング濃度よりも低い領域では、GaInN
P発光層の価電子帯上端はノンドープの場合に比べて高
エネルギー側にシフトし、従って、低注入領域におい
て、p型ドープGaInNP発光層からGaInP中間
層への正孔の漏れを小さくすることができ、発光効率を
改善することができる。
【0051】また、請求項5記載の発明によれば、少な
くともn型クラッド層側に設けた中間層にはn型不純物
がドーピングされているので、注入キャリア密度が中間
層のn型ドーピング濃度よりも低い領域では、中間層の
価電子帯上端はノンドープの場合に比べて低エネルギー
側にシフトし、従って、低注入領域において、GaIn
NP発光層からn型ドープ中間層への正孔の漏れを小さ
くすることができ、発光効率を改善することができる。
くともn型クラッド層側に設けた中間層にはn型不純物
がドーピングされているので、注入キャリア密度が中間
層のn型ドーピング濃度よりも低い領域では、中間層の
価電子帯上端はノンドープの場合に比べて低エネルギー
側にシフトし、従って、低注入領域において、GaIn
NP発光層からn型ドープ中間層への正孔の漏れを小さ
くすることができ、発光効率を改善することができる。
【図1】各半導体発光装置のGaInP中間層とGaI
nNP発光層のバンドダイアグラムを示す図である。
nNP発光層のバンドダイアグラムを示す図である。
【図2】GaAs基板上のGaxIn1-xP層の伝導帯と
価電子帯のエネルギー準位を示す図である。
価電子帯のエネルギー準位を示す図である。
【図3】本発明の実施例1による半導体発光装置を示す
図である。
図である。
【図4】本発明の実施例2による半導体発光装置を示す
図である。
図である。
【図5】本発明の実施例3による半導体発光装置を示す
図である。
図である。
【図6】本発明の実施例4による半導体発光装置を示す
図である。
図である。
【図7】従来の半導体発光素子を示す図である。
【図8】従来の半導体発光素子を示す図である。
101 n型GaAs基板 102 n型GaAsバッファ層 103 n型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5
Pクラッド層 104 ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5
In0.5P下部光導波層 105a,105b ノンドープGa0.5In0.5
P中間層 106 ノンドープGa0.6In0.4N0.01
P0.99発光層 107 ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5
In0.5P上部光導波層 108 p型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5
Pクラッド層 109 p型Ga0.5In0.5Pスパイク防
止層 110 p型GaAsコンタクト層 111 SiO2絶縁膜 112 p側オーミック電極 113 n側オーミック電極 201 ノンドープGa0.45In0.55N
0.01P0.99発光層 301 MgドープGa0.5In0.5N0.01
P0.99発光層 401 SiドープGa0.5In0.5P中間
層 402 ノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層
Pクラッド層 104 ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5
In0.5P下部光導波層 105a,105b ノンドープGa0.5In0.5
P中間層 106 ノンドープGa0.6In0.4N0.01
P0.99発光層 107 ノンドープ(Al0.5Ga0.5)0.5
In0.5P上部光導波層 108 p型(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5
Pクラッド層 109 p型Ga0.5In0.5Pスパイク防
止層 110 p型GaAsコンタクト層 111 SiO2絶縁膜 112 p側オーミック電極 113 n側オーミック電極 201 ノンドープGa0.45In0.55N
0.01P0.99発光層 301 MgドープGa0.5In0.5N0.01
P0.99発光層 401 SiドープGa0.5In0.5P中間
層 402 ノンドープGa0.5In0.5N0.01
P0.09発光層
Claims (5)
- 【請求項1】 GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、前記中間
層は、GaAs基板と格子整合し、前記発光層はGaA
s基板に対して圧縮歪を有していることを特徴とする半
導体発光装置。 - 【請求項2】 GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、前記中間
層はGaAs基板と格子整合し、前記発光層はGaAs
基板に対して引張歪を有していることを特徴とする半導
体発光装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体発
光装置において、ΔENを窒素を添加することによる価
電子帯のエネルギー準位の変化量とし、ΔEstrainを歪
を加えたことによる価電子帯のエネルギー準位の変化量
とし、ΔEvをIII族元素組成を格子整合条件から変えた
ことによる価電子帯のエネルギー準位の変化量とすると
きに、GaxIn1-xNyP1-y混晶半導体からなる発光層
が、ΔEN+ΔEstrain+ΔEv>0を満たすような組成
を有していることを特徴とする半導体発光装置。 - 【請求項4】 GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、前記発光
層にはp型不純物がドーピングされていることを特徴と
する半導体発光装置。 - 【請求項5】 GaAs基板上に、GaxIn1-xNyP
1-y混晶半導体からなる発光層と、(AlzGa1-z)wIn
1-wPクラッド層または光導波層または障壁層と、発光
層とクラッド層または光導波層または障壁層との間に積
層された、AlとNを含まないIII−V族半導体からな
る中間層とを有する半導体発光装置であって、少なくと
もn型クラッド層側に設けた中間層にはn型不純物がド
ーピングされていることを特徴とする半導体発光装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12399098A JPH11307880A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 半導体発光装置 |
| US09/289,955 US6563851B1 (en) | 1998-04-13 | 1999-04-13 | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US09/391,472 US6884291B1 (en) | 1998-04-13 | 1999-09-08 | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US10/428,074 US7198972B2 (en) | 1998-04-13 | 2003-05-02 | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US11/080,457 US7384479B2 (en) | 1998-04-13 | 2005-03-16 | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12399098A JPH11307880A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 半導体発光装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11307880A true JPH11307880A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14874318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12399098A Pending JPH11307880A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-17 | 半導体発光装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11307880A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001185497A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-06 | Sharp Corp | 化合物半導体の結晶成長方法、量子井戸構造、及び化合物半導体装置 |
| US6884291B1 (en) * | 1998-04-13 | 2005-04-26 | Ricoh Company, Ltd. | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US7198972B2 (en) | 1998-04-13 | 2007-04-03 | Ricoh Company, Ltd. | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US7376164B2 (en) | 2004-04-14 | 2008-05-20 | Ricoh Company, Ltd. | Vertical cavity surface emitting semiconductor laser, light emission device, and optical transmission system |
| US7384479B2 (en) | 1998-04-13 | 2008-06-10 | Ricoh Company, Ltd. | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength |
| JP2015525965A (ja) * | 2012-07-05 | 2015-09-07 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 窒素及びリンを含有する発光層を有する発光ダイオード |
-
1998
- 1998-04-17 JP JP12399098A patent/JPH11307880A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6884291B1 (en) * | 1998-04-13 | 2005-04-26 | Ricoh Company, Ltd. | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
| US7198972B2 (en) | 1998-04-13 | 2007-04-03 | Ricoh Company, Ltd. | Laser diode having an active layer containing N and operable in a 0.6 μm wavelength band |
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