JPH1130821A - フイルム搬送装置 - Google Patents

フイルム搬送装置

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JPH1130821A
JPH1130821A JP9187044A JP18704497A JPH1130821A JP H1130821 A JPH1130821 A JP H1130821A JP 9187044 A JP9187044 A JP 9187044A JP 18704497 A JP18704497 A JP 18704497A JP H1130821 A JPH1130821 A JP H1130821A
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JP
Japan
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gear
film
spool
capstan
slip clutch
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Application number
JP9187044A
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English (en)
Inventor
Masaaki Orimoto
正明 織本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャプスタン周速とスプール周速との速度差を
吸収する滑りクラッチのエネルギーロスを小さくすると
ともに、フイルムをカートリッジに確実に巻き戻すこと
ができるフイルム搬送装置を提供する。 【解決手段】キャプスタン20の周速とスプール32A
の周速との速度差を吸収する滑りクラッチ112と、ス
プールギア45との間に減速比の異なる2種類のギヤ列
を設け、揺動自在の連結切換レバー120によって遊星
ギア116の位置を移動させて遊星ギア116の噛合先
をギヤ126又はギヤ128に切り換える。フイルム3
0がキャプスタン20に係合していない場合には遊星ギ
ヤ116を減速比の大きいギヤ126側に噛合させ大ト
ルクでスプール32Aを駆動し、フイルム30がキャプ
スタン20によって搬送される場合には、遊星ギヤ11
6をギヤ128側に噛合させ巻取トルクを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム搬送装置に
係り、特にフイルムカートリッジに収納された現像済み
写真フイルムをフイルムカートリッジから送り出しなが
ら、そのコマ画像をラインセンサで読み取るようにした
フイルムスキャナに適用されるフイルム搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、フイルムがフイルムカートリッジ
内に全て収納された新写真システム用のフイルムが提案
され、かかるフイルムカートリッジを利用するカメラや
フイルムスキャナが提案されている(特開平8−690
26号公報)。この種のカメラやフイルムスキャナに適
用されるフイルム搬送装置では、モータの回転駆動力を
巻取リール、キャプスタン及びカートリッジのスプール
に伝達する駆動力伝達系にクラッチが設けられ、巻取リ
ールやスプールでの巻き径変化に伴う周速の変化を前記
クラッチによって吸収し、キャプスタンによる定速送り
を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フイルム搬送装置ではスプール側のクラッチは、カート
リッジのバラツキにも対応して確実にフイルムを巻き戻
すことができるように強大なトルクが必要であり、エネ
ルギーロスが大きいという欠点があった。また、単にク
ラッチトルクを小さくすると、フイルムがキャプスタン
の係合から離れた後にトルク不足によってフイルムをカ
ートリッジに巻き戻せないという問題が生じる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みて成され
たもので、クラッチでのエネルギーロスを低減すること
ができると共に、フイルムをカートリッジに確実に巻き
戻すことができるフイルム搬送装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、モータからの駆動力が伝達されるとフイルム
カートリッジのスプールを回転させるスプールギヤと、
前記フイルムカートリッジから引き出されたフイルムと
係合し、前記モータの駆動力によってフイルムを搬送す
るキャプスタンと、前記モータからの駆動力を前記スプ
ールギヤ伝達する動力伝達系に配設され、前記キャプス
タンによるフイルム搬送時に前記キャプスタンの周速と
前記スプールの周速との速度差を吸収する滑りクラッチ
と、前記滑りクラッチと連結されることにより該滑りク
ラッチの回転力を前記スプールギヤに伝達する第1の動
力伝達手段と、前記第1の動力伝達手段よりも大きな減
速比を有し、前記滑りクラッチと連結されることにより
該滑りクラッチの回転力をスプールギヤに伝達する第2
の動力伝達手段と、前記第1の動力伝達手段又は第2の
動力伝達手段を前記滑りクラッチに選択的に連結させる
連結切換手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】本発明によれば、モータの回転力はキャプ
スタンに伝達されるとともに、滑りクラッチを介してス
プールギヤに伝達される。滑りクラッチとスプールギヤ
の間には、減速比の異なる2種類の動力伝達手段を有し
ており、連結切換手段によって滑りクラッチ以降の動力
伝達系を切り換えることができ、スプールギヤに加わる
駆動力の大きさを変更することができる。
【0007】これにより、フイルムがキャプスタンに係
合していない場合、例えば、フイルムの送り出し開始か
らフイルムがキャプスタンに係合するまでの期間、或い
は、フイルム巻戻しの際にフイルムがキャプスタンから
外れた時点からフイルムがフイルムカートリッジ内に完
全に収納されるまでの期間は減速比の大きい第2の動力
伝達手段を利用してクラッチを滑らさずにスプールを駆
動することができ、エネルギーの無駄が少なくなる。
【0008】また、フイルムがキャプスタンと係合して
キャプスタンの搬送力によってフイルムを巻き取る場合
には、スプールの巻取りトルクは小さくてよいので、こ
の場合は、減速比の小さい第1の動力伝達手段を介して
スプールを駆動する。このように、滑りクラッチ以降の
動力伝達系の減速比を切換可能に構成したことにより、
滑りクラッチ以降の動力伝達系を一種類の減速比の動力
伝達手段だけで構成した従来のフイルム搬送装置に比べ
てクラッチトルクの設定を小さくすることができ、省電
力化が可能になる。
【0009】また、フイルムがキャプスタンから外れた
以後、滑りクラッチ以降の減速比を大きくして大トルク
でスプールを駆動することによって、フイルムをカート
リッジに確実に巻き戻すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るフイルム搬送装置の好ましい実施の形態について詳説
する。図1は本発明に係るフイルム搬送装置が適用され
たフイルムスキャナの構成を示す図である。このフイル
ムスキャナ10は主として、照明用蛍光灯11、ミラー
12、撮影レンズ13、CCDラインセンサ14を含む
撮影光学系と、記録ヘッド16、再生ヘッド18を含む
磁気記録再生装置と、キャプスタン20、ピンチローラ
22、及び巻取リール24を含むフイルム搬送装置から
構成されている。尚、符号25はフイルム押さえロー
ラ、符号26はフイルム駆動メカ等を収納する筐体であ
る。
【0011】前記ピンチローラ22は回動支点27Aを
中心に揺動自在のレバー部材27に支持されており、バ
ネ28によってキャプスタン20に当接する方向に付勢
されている。レバー部材27は後述するモードモータ4
2の駆動力によって駆動されるカム(不図示)に係合し
ており、モードモータ42の駆動力によってレバー部材
27が揺動し、ピンチローラ22の圧着/退避が行われ
る。
【0012】照明用蛍光灯11は、その長手方向がフイ
ルム30の搬送方向と直交するように配設され、フイル
ム30の全幅にわたって照明できるようになっている。
フイルム30を透過した透過光は、撮影レンズ13を介
してフイルム搬送方向と直交する方向に配設されたCC
Dラインセンサ14の受光面に結像される。このCCD
ラインセンサ14の受光面に結像された画像光は、R,
G,Bフィルタが設けられた各センサで電荷蓄積され、
光の強さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に変換され
る。このようにして蓄積されたR,G,Bの信号電荷
は、公知の信号処理手段を経て、例えば、NTSC方式
の複合映像信号によって変換されて図示しないテレビモ
ニタに出力される。これにより、フイルムに写されたコ
マ画像をテレビモニタによって見ることができる。
【0013】このフイルムスキャナ10に使用される現
像済みのフイルム30は、例えば、図2に示すように各
コマ毎にパーフォレーション30Aが穿設されており、
単一のスプール32Aを有するフイルムカートリッジ3
2内に全て巻き取ることができるようになっている。フ
イルムカートリジ32のフイルム送出口には図示しない
遮光ドア(ライトロックドア)が開閉自在に設けられて
おり、この遮光ドアは後述するライトロックドアドライ
バー(LLDドライバー)を介して開閉駆動される。
【0014】フイルム30の全面には、薄い(透明な)
磁気記録層がコーティングされており、フイルム30の
縁部に各コマに対応した磁気情報を記録する磁気記録領
域33が定められている。磁気記録領域33に記録され
る情報としては、例えば、撮影日/時刻、露光制御デー
タ、ハイビジョン画像、パノラマ画像及び標準画像のい
ずれかを示すプリントフォーマット、その他、カメラに
よって多種類の情報が磁気情報として記録される。ま
た、このフイルムスキャナ10によってプリント注文情
報(焼増しコマ、プリント枚数、トリミング情報等)
や、フイルム自動再生情報等が磁気情報として記録され
る。
【0015】また、第1コマよりもフイルム先端側のリ
ーダ部に設けられた磁気記録領域33A、33Aをリー
ダトラックといい、主としてフイルム全体に関する情報
が記録される。各磁気記録領域33と重なる位置には、
フイルムタイプやコマ番号等を示すバーコードが記録さ
れ、最終コマの磁気記録領域33の後方には、フイルム
終端を示す終端パーフォレーション(ターンアラウンド
パーフォレーション)30Bが穿設されている。
【0016】図3は、図1に示したフイルムスキャナ1
0に組み込まれたフイルム搬送装置の概略平面図であ
る。フイルム搬送装置は、主としてフイルムカートリッ
ジ32が装着されるフイルム供給部36と、このフイル
ム供給部36から供給されるフイルム30を巻き取る巻
取リール24と、前記フイルム供給部36、巻取リール
24間においてフイルム30を案内するフイルムガイド
部37と、図1で説明したキャプスタン20及びピンチ
ローラ22と、駆動モータ40、モードモータ42、及
びギヤボックス44等から構成される。
【0017】フイルム搬送装置の動力伝達機構について
詳しくは後述するが(図4)、駆動モータ40の回転駆
動力は、ギヤボック44に収納されたギヤ列を介して巻
取リール24、キャプスタン20及びフイルムカートリ
ッジ32のスプール32Aと嵌合するスプールギヤ45
にそれぞれ伝達される。他方、モードモータ42は、上
述のようにピンチローラ22の圧着/退避の駆動力を与
える他、ギヤボックス44内のギヤ列の動力伝達経路の
切り換え、記録ヘッド16及び再生ヘッド18の圧着/
退避、フイルムカートリッジ32の遮光ドアの開閉等の
駆動力を与える。
【0018】また、フイルムスキャナ10には、後述の
ように各種のセンサ及び検出スイッチが設けられ、各セ
ンサ・検出スイッチの検出結果は図示せぬ中央処理装置
(CPU)に通知されるようになっている。即ち、図1
及び図3に示したようにフイルム供給部36には、トレ
イ検出スイッチ(SW1)46、カートリッジ検出スイ
ッチ(SW2)48、IPI検出スイッチ(SW3)5
0、メカドア検出スイッチ(SW4)52、データディ
スクセンサ54が設けられ、ギヤボックス44内にはス
プール回転センサ56が設けられている。
【0019】トレイ検出スイッチ(SW1)46は、フ
イルムカートリッジ32を保持するトレイ58が排出位
置にあることを検出するスイッチであり、トレイ58が
排出位置にあるとONし、トレイ58が排出位置になけ
ればOFFする。カートリッジ検出スイッチ(SW2)
48は、フイルムカートリッジ32がフイルム室の奥
(所定の収納位置)まで装填されたことを検出するスイ
ッチである。
【0020】IPI検出スイッチ(SW3)50は、フ
イルムカートリッジ32の端面に形成されたIPI爪を
検出するスイッチであり、未現像フイルムが装填された
場合には該スイッチがONする。現像済みフイルムはラ
ボにおいてIPI爪が折られて返却されるため、IPI
検出スイッチ(SW3)50のON/OFFに基づい
て、フイルムが現像済みであるか、未現像であるかを判
別できる。
【0021】メカドア検出スイッチ(SW4)52は、
フイルム供給部36の開閉蓋(メカドア)59が閉じら
れたことを検出するスイッチであり、データディスクセ
ンサ54は、フイルムカートリッジ32のデータディス
クのデータを読み取るセンサである。そして、スプール
回転センサ56は、スプールギヤ45の回転を検出する
ものである。
【0022】また、フイルム搬送路中には、バーコード
センサ60、CCD−PFセンサ61、IX−PFセン
サ62、TAPセンサ64が配置される。バーコードセ
ンサ60は、フイルム30の下側縁部に形成されたバー
コード情報を読み取るセンサであり、照明用蛍光灯11
と対向して配置される。CCD−PFセンサ61は、フ
イルム30の縁部に形成されたパーフォレーション30
Aを検出するセンサであり、該センサの検出に基づいて
CCDラインセンサ14による画像読み取りのタイミン
グが制御される。尚、CCD−PFセンサ61も前記バ
ーコードセンサ60と同様に蛍光灯61と対向して配置
される。
【0023】IX−PFセンサ62は、フイルム30の
縁部に形成されたパーフォレーション30Aを検出する
センサであり、該センサの検出に基づいて磁気情報(I
X:infomation exchange )の書き込み、読み出しのタ
イミングが制御される。TAPセンサ64は、フイルム
30の終端パーフォレーション30Bを検出するセンサ
であり、図3に示したように、フイルム搬送路中の巻取
リール24寄りの位置に設けられ、フイルムエンドを検
出する。
【0024】中央処理装置(CPU)は、上記各センサ
・検出スイッチの検出結果に基づいて、駆動モータ40
やモードモータ42の駆動を制御するとともに、各種信
号処理回路を総括的に制御する。図4は、フイルム搬送
装置の駆動力伝達機構の構成を示す図である。駆動モー
タ40の回転軸はベルト66を介してロータリーエンコ
ーダ68の円盤69の軸と連結される。円盤69の周囲
にはスリット69Aが等間隔で形成されており、円盤6
9の回転をフォトインタラプタ70によって検出するよ
うになっている。
【0025】また、円盤69の下面同軸上にはギヤ72
が一体的に設けられ、該ギヤ72にはギヤ74が噛合さ
れる。ギヤ74の同軸上にはギヤ75が一体的に設けら
れ、ギヤ75はギヤ78に噛合されている。ギヤ78の
同軸上にはギヤ80が一体的に設けられ、ギヤ80はギ
ヤ76に噛合されている。ギヤ76の同軸上にはギヤ7
9が一体的に設けられ、ギヤ74、ギヤ75の支軸に自
由回転可能に支持されている。ギヤ79にはギヤ81が
噛合され、ギヤ81はギヤ78、ギヤ80の支軸に自由
回転可能に支持されており、ギヤ78と同じ歯数(同じ
径)となっている。
【0026】ギヤ78又はギヤ81に噛合するギヤ83
は図4中上下方向に移動自在に設けられ、速度切換レバ
ー84の上下駆動に応じてギヤ83が昇降し、ギヤ83
の噛合位置がギヤ78又はギヤ81に切り換えられる。
速度切換レバー84は図示せぬ動力伝達機構を介して伝
達されるモードモータ42の駆動力によって上下方向に
駆動される。前記速度切換レバー84によってギヤ83
が上方向に移動された時には、ギヤ83はギヤ78と噛
合し、駆動モータ40の回転力はギヤ75、78によっ
て減速されてギヤ85に伝達される(高速)。他方、前
記速度切換レバー84によってギヤ83が下方に移動さ
れた時にはギヤ83はギヤ81と噛合し、駆動モータ4
0の回転力はギヤ75、78、80、76、79、81
によってギヤ85に伝達される(低速)。
【0027】このように、モードモータ42の駆動力に
よって速度切切換レバー84を上下動作させることによ
り、駆動モータ40からスプールギヤ45や巻取リール
24に伝達される回転力の回転速度を低速/高速の2速
度で切り換えることができる。前記ギヤ85にはギヤ8
7及びギヤ88とが噛合され、駆動モータ40の駆動力
は2つのギヤ群90、92に伝達される。ギヤ87を起
点とするギヤ群90は巻取リール24及びキャプスタン
20に動力を伝達するものである。ギヤ87にはギヤ9
4が噛合され、このギヤ94にはギヤ96が噛合され
る。ギヤ96の同軸上にはギヤ97が設けられ、ギヤ9
6とギヤ97との間には一方向クラッチとしてのコイル
スプリング98が配設される。
【0028】ギヤ97は巻取リール24の軸上に設けら
れたリールギヤ100に噛合され、リールギヤ100と
巻取リール24との間には滑りクラッチ101が設けら
れている。図5には、前記コイルスプリング98から成
る一方向クラッチの構成が示されている。同図に示すよ
うに、コイルスプリング98は、ギヤ97の軸97Aの
外周部に巻かれた状態で配置されるとともに、コイルス
プリング98の上端部はギヤ96の下面に形成された溝
部96Aに係止されている。
【0029】ギヤ96からフイルム送り出し方向の駆動
力が伝達されると、その駆動力によって前記コイルスプ
リング98は収縮し、ギヤ97の軸97Aの外周部に圧
接する。これにより、ギヤ96とギヤ97とが連結され
るので、フイルム送り出し方向の駆動力が、ギヤ97を
介してリールギヤ100に伝達される。また、コイルス
プリング98は、ギヤ96からフイルム巻き取り方向の
駆動力が伝達されると、その駆動力によって膨張し、軸
97Aの外周部から離れる。これにより、ギヤ96とギ
ヤ97との連結が解除され、フイルム巻き取り方向の駆
動力はギヤ97に直接伝達されない。従って、フイルム
巻き戻し時には、巻取リール24は空転する。
【0030】図6には図4に示したリールギヤ100と
巻取リール24との間に設けられた滑りクラッチ101
の構成が示されている。リールギヤ100と巻取リール
24との間には、滑りクラッチを構成する線ばね102
が配設される。この線ばね102は、円弧状に形成され
ると共に、その両端部にはフック部102A、102B
が内側に折り曲げ形成されている。線ばね102は、組
み立て時に、図6中二点鎖線で示す膨張した状態(原形
状態)から実線で示すように収縮されて、フック部10
2Aが、巻取リール24の上面フランジに形成された突
片24Aと突片24Bとの間の溝24Cに係合され、一
方のフック部102Bが突片24Aと突片24Dとの間
の溝24Eに係合される。
【0031】線ばね102の周部は、リールギヤ100
の内周面100Aにその付勢力(復元力)によって圧接
される。これにより、リールギヤ100と線ばね102
との間には、線ばね102の付勢力による所定の摩擦力
が生じており、リールギヤ100から巻取リール24に
伝達されるフイルム巻き上げ方向の駆動力が一定トルク
以上になると、巻取リール24に対してリールギヤ10
0が滑るようになっている。即ち、リールギヤ100と
巻取リール24は、線ばね102の摩擦力を越えない範
囲では巻取リール24がリールギヤ100と一体的に回
転し、前記摩擦力を越えると、巻取リール24に対して
リールギヤ100が滑るようになっている。
【0032】ところで、図4に示したギヤ87の同軸上
にはギヤ104が一体的に設けられおり、このギヤ10
4にはキャプスタン20の軸に固設されたギヤ106が
噛合される。従って、キャプスタン20は駆動モータ4
0からの回転駆動力によって駆動される。次に、ギヤ8
5を起点とするギヤ群92について説明する。
【0033】ギヤ群92はスプールギヤ45に回転駆動
力を伝達するものである。ギヤ85にはギヤ88が噛合
され、このギヤには、ギヤ110が噛合される。ギヤ1
10の同軸上にはギヤ111が設けられ、ギヤ110と
ギヤ111の間には、滑りクラッチ112が設けられて
いる。図7(a)、(b)には滑りクラッチ112の構
成が示され、前記ギヤ110とギヤ111の間には、滑
りクラッチを構成する線ばね113が配設される。線ば
ね113は円弧状に形成されると共に、その両端部には
フック部113A、113Bが内側に折り曲げ形成され
ている。線ばね113は、組み立て時に膨張した状態
(原形状態)から収縮されて、フック部113Aが前記
ギヤ110の上部に形成された突片110Aと突片11
0Bとの間の溝110Cに係合され、一方のフック部1
13Bが突片110Aと突片110Dとの間の溝110
Eに係合される。
【0034】線ばね113の周部は、ギヤ111の内周
面111Aにその付勢力(復元力)によって圧接され
る。これにより、ギヤ110と線ばね113との間に
は、線ばね113の付勢力による所定の摩擦力が生じて
おり、ギヤ110からギヤ111に伝達される回転力が
一定トルク以上になると、即ち、前記摩擦力を越える
と、ギヤ111に対してギヤ110が滑るようになって
いる。
【0035】図4において、ギヤ111には太陽ギヤ1
15が噛合されている。太陽ギヤ115には遊星ギヤ1
16が噛合されている。この遊星ギヤ116は、その支
軸がキャリア118を介して太陽ギヤ115の支軸69
に連結されており、キャリア118は太陽ギヤ115の
支軸を中心に揺動可能に支持されている。またキャリア
118の下面にはピン118Aが形成されており、該ピ
ン118Aが連結切換レバー120の穴120Aと係合
されている。連結切換レバー120は軸121に揺動自
在に支持され、該連結切換レバー120の下面には従動
ピン120Bが形成されている。この従動ピン120B
は、モードモータ42の駆動力によって駆動されるギヤ
124のカム溝124Aに係合されており、モードモー
タ42の駆動力によって連結切換レバー120の回動位
置を変更することで、遊星ギヤ116が噛合するギヤを
ギヤ126、128、又は130に切り換えることがで
きるようになっている。
【0036】ギヤ126の同軸上にはギヤ132が一体
的に形成されており、このギヤ132にはギヤ134が
噛合される。ギヤ134の同軸上にはギヤ136が一体
的に設けられており、このギヤ136が前記ギヤ128
と噛合される。ギヤ128はスプールギヤ45と噛合さ
れる。スプールギヤ45の軸上にはカートリッジ32の
スプール32Aと係合する係合部45Aが形成され、こ
の係合部45Aがスプール32Aと係合してスプール3
2Aが回転駆動される。
【0037】遊星ギヤ116がギヤ126と噛合した場
合には、遊星ギヤ116の回転力はギヤ132、13
4、136によって減速され、スプールギヤ45に伝達
される。他方、遊星ギヤ116がギヤ128と噛合した
場合には、遊星ギヤ116の回転力は減速されることな
く直接スプールギヤ45に伝達される。尚、遊星ギヤ1
16の回転力をギヤ126、132、134、136、
128を経由してスプールギヤ45に動力を伝達した場
合のスプールギヤ45の回転速度と、遊星ギヤ116の
回転力をギヤ128へ直接伝達した場合のスプールギヤ
45の回転速度との速度比は、例えば1:3程度に設定
される。
【0038】また、前記ギヤ130に噛合されるギヤ列
については図示されていないが、このギヤ130はカー
トリッジ装填/排出(イジェクト)駆動力の伝達に利用
される。図8には、図4に示した駆動力機構の要部をブ
ロック化した図が示され、駆動モータ40からの回転力
はキャプスタン20に伝達されるとともに、滑りクラッ
チ101を介して巻取リール24に導かれる。また、駆
動モータ40の駆動力は滑りクラッチ112を介してス
プール32Aに伝達される。この滑りクラッチ112と
スプール32Aの間には、減速比の大きなギヤ列(ギ
ヤ126からスプールギヤ45に動力を伝達するギヤ
列)と、減速比の小さいギヤ列(ギヤ128から直接
スプールギヤ45に動力を伝達するギヤ列)との2種類
のギヤ列、が切換可能に設けられ、連結切換レバー
120によってスプール32Aに加わる駆動力(トル
ク)の大きさを変更できるようになっている。
【0039】減速比の切り換え機構について詳しくは後
述するが、フイルム30がキャプスタン20に係合して
いない場合、即ち、フイルムの送出し開始からフイルム
がキャプスタンに係合するまでの期間(スラスト初期)
及びフイルム巻戻しの際にフイルム30がキャプスタン
20から外れた時点からフイルム30がフイルムカート
リッジ32内に完全に収納されるまでの期間(巻戻しの
終段)は図4に示した遊星ギヤ116をギヤ126に噛
合させて、減速比の大きいギヤ列を利用し、スプール
32Aを低速・高トルクで駆動する。
【0040】他方、フイルム30がキャププスタン20
と係合し、キャプスタン20によって定速搬送する場合
には、遊星ギヤ116をギヤ128に噛合させて、減速
比の小さいギヤ列を利用し、スプール32Aを高速・
低トルクで駆動する。次に、上記の如く構成されたフイ
ルム搬送装置の作用について説明する。図9には、フイ
ルム搬送装置の動作の流れが示されている。電源がON
すると、先ず、メカドア59の開放動作を実行する。即
ち、図示せぬ装填/排出ボタンが押圧操作され排出SW
がONすると、CPUはモードモータ42を駆動してロ
ーディングモードに遷移させる。
【0041】フイルム駆動メカのモード(メカモード)
は図10に示したようにA〜Hまでの8モードあり、各
モードはピンチローラ22の圧着・退避状態を示す「ピ
ンチ」、ギヤ83によるフイルム搬送速度の切換えを示
す「ギヤ列」、記録ヘッド16及び再生ヘッド18の圧
着・退避状態を示す「ヘッド」、連結切換レバー120
によるトルクの切り換え及びカートリッジローディング
への切り換えを示す「切換えレバー」、スプールギヤ4
5の位置のロック又は解除を示す「スプールロック」、
メカドア59の駆動部のロック又は解除を示す「メカド
アロック」、カートリッジの遮光ドアの開閉状態を示す
「LLD」の7つの動作対象の状態の組み合わせによっ
て規定されている。
【0042】ローディングモードとは、ピンチローラ2
2は退避状態、ギヤ列は高速系、ヘッドは記録ヘッド1
6及び再生ヘッド18共に退避、連結切換レバー120
は遊星ギヤ116がギヤ130と噛合するローディング
位置、スプールロックはロック状態、メカドアロックは
解除状態、LLDは閉状態の場合を意味する。具体的に
は、図11のタイミングチャートに示したように、排出
SWのONによってモードモータ42が一定時間ONす
る。モードモータ42の駆動力によって連結切換レバー
120が回動し、遊星ギヤ116がギヤ130と噛合す
る位置(ローディング位置)に移動する。また、このモ
ードモータ42の駆動力によって、LLDドライバを閉
じるとともにスプールギヤ45の位置をロックし、メカ
ドアロックを解除する。
【0043】その後、駆動モータ40を反時計回転方向
(CCW)に回転させ、メカドア59を開く。メカドア
59の開放後にトレイ58が排出方向に駆動され、トレ
イ検出スイッチ(SW1)46がONした時点で駆動モ
ータ40の駆動を停止する。続いて、カートリッジ装填
処理を実行する(図9参照)。フイルムカートリッジ3
2をトレイ58に載せ、装填/排出ボタンを押すと、駆
動モータ40が時計回転方向(CW)に回転し、トレイ
58の引き込みが行われる。トレイ58が所定の収納位
置まで引き込まれ、メカドア検出スイッチ(SW4)5
2がONした時に駆動モータ40を停止する。このと
き、IPI検出スイッチ(SW3)50によってIPI
爪が確認される。図11では現像済のフイルム30が装
填された場合が示されているが、未現像フイルムが装填
されるとIPI検出スイッチ(SW3)50がONし
て、通常のスキャン処理を中止し、フイルムカートリッ
ジ32の排出を促す警告を行うか、又は、未現像フイル
ムのフイルムカートリッジ32を強制的に排出する。
【0044】カーリッジ装填処理に続いて、データディ
スクの読み取りを実行する(図9参照)。即ち、モード
モータ42を一定時間ONしてメカモードをスラストモ
ードに遷移させる。スラストモードとは、図10に示し
たように、ピンチローラ22は圧着状態、ギヤ列は高速
系、磁気ヘッドは退避、連結切換レバー120は遊星ギ
ヤ116がギヤ126と噛合する高トルク位置、スプー
ルロックは解除状態、メカドアロックはロック状態、L
LDドライバは開状態を意味する。
【0045】具体的には、図11のタイミングチャート
に示したように、モードモータ42がONして該モード
モータ42の駆動力によって連結切換レバー120が回
動し、遊星ギヤ116がギヤ126と噛合する位置(高
トルク位置)に移動する。尚、このとき、連結切換レバ
ー120の穴120Aとキャリア118のピン118A
のガタが無くなるまで、連結切換レバー120を回動さ
せるようになっている。
【0046】また、このモードモータ42の駆動力によ
って、ピンチローラ22の圧着を行い、LLDドライバ
を開くとともにスプールロックを解除し、メカドアロッ
クをロックする。その後、駆動モータ40を時計回転方
向に回転させてデータディスクのデータの読み取りを行
い、所定時間後に駆動モータ40を停止する。
【0047】続いて、スラスト頭だしを実行する(図9
参照)。即ち、上記スラストモード下で駆動モータ40
を時計回転方向に回転し、フイルム30を順送り方向
(FWD)に搬送する。このとき、滑りクラッチ112
のトルクが、遊星ギヤ116、ギヤ126、132、1
34、136、128を介してスプールギヤ45へと伝
達され、大きなトルクでスプールギヤ45が駆動され
る。そして、この駆動力によってフイルムカートリッジ
32からフイルム30が送り出され、フイルム搬送路中
の摩擦障害を越えてキャプスタン20に向けてフイルム
30が移動する。
【0048】この間、滑りクラッチ112は滑らずに、
フイルム速度はキャプスタン20の周速よりも遅く、ま
た、キャプスタン20の周速は巻取リール24の周速よ
りも遅くなっている(フイルム速度<キャプスタン周速
<巻取リール周速)。その後、フイルム30の先端部が
キャプスタン20に係合すると、フイルム30はキャプ
スタン20の駆動力によって搬送される。そして、CC
D−PFセンサ61でフイルム30の先頭のパーフォレ
ーション30A(第1パーフォレーション)を検出して
駆動モータ40を停止する。
【0049】次いで、モードモータ42を一定時間駆動
して、早送りモードに遷移させる。早送りモードとは、
ピンチローラ22は圧着状態、ギヤ列は高速系、磁気ヘ
ッドは退避、連結切換レバー120は遊星ギヤ116が
ギヤ128と噛合する低トルク位置、スプールロックは
解除状態、メカドアロックはロック状態、LLDは開状
態を意味する(図10参照)。
【0050】モードモータ42がONすると、モードモ
ータ42の駆動力によって連結切換レバー120が回動
し、遊星ギヤ116がギヤ128と噛合する位置(低ト
ルク位置)に移動する(図11参照)。このとき、連結
切換レバー120の穴120Aとキャリア118のピン
118Aのガタ分だけキャリア118は揺動可能であ
り、駆動モータ40の回転方向によってキャリア118
の揺動方向が変わる。
【0051】即ち、フイルム送り方向(反時計回転方
向)の回転の場合には、キャリア118は前記穴120
Aとピン118Aのガタの範囲で図4中反時計回転方向
に揺動し、遊星ギヤ116はギヤ128と係合しない。
他方、フイルム巻戻し方向の場合には、キャリア118
は前記穴120Aとピン118Aのガタの範囲で図4中
時計回転方向に揺動し、遊星ギヤ116はギヤ128と
係合して、滑りクラッチ112のトルクを減速せずにス
プールギヤ45に伝達する。
【0052】かかる早送りモードに遷移後、駆動モータ
40を時計回転方向に回転させてフイルム30を所定量
だけ戻し方向(REW)に戻す。即ち、上述のようにキ
ャリア118が図4中時計回転方向に揺動し、遊星ギヤ
116はギヤ128と係合して、滑りクラッチ112の
トルクは減速されずにスプールギヤ45に伝達される。
このとき、フイルム速度はキャプスタン20の周速と
等しく、スプール32Aの周速よりも小さくなるが(フ
イルム速度=キャプスタン周速<スプール周速)、滑り
クラッチ112が滑ることで速度差が吸収される。
【0053】また、滑りクラッチ112のトルクを減速
せずにスプールギヤ45に伝達しているので、スプール
32Aに加わるトルクは小さいが、フイルム30はキャ
プスタン20の搬送力によって搬送される。続いて、I
Xリードを実行する(図9参照)。即ち、モードモータ
42を駆動してIXリードモードに遷移させる。IXリ
ードモードとは、ピンチローラは圧着状態、ギヤ列は高
速系、磁気ヘッドは再生ヘッドが圧着状態、切換レバー
は低トルク、スプールロックは解除状態、メカドアロッ
クはロック状態、LLDは開状態を意味する(図10参
照)。
【0054】モードモータ42がONすると、モードモ
ータ42の駆動力によって再生ヘッド18が圧着し(図
11参照)、磁気情報の読み取りが可能になる。その
後、駆動モータ40を反時計回転方向に回転させ、全コ
マ分のフイルム30を順方向に搬送しながら、コマ画像
の撮影条件やフイルム30の磁気記録領域33A、33
の磁気情報の読み取りを行う。そして、TAPセンサ6
4が最終パーフォレーション30Bを検出したら駆動モ
ータ40を停止する。
【0055】次に、インデックススキャンを実行する
(図9参照)。即ち、モードモータ42を駆動して上述
の早送りモードに遷移させる。図11に示したように、
モードモータ42がONすると、モードモータ42の駆
動力によって再生ヘッド18が退避する。早送りモード
に遷移後、駆動モータ40を時計回転方向に回転させ
て、フイルムを逆送り方向(REW)に搬送しながら、
全コマ分のインデックス画像の読み込みを行う。そし
て、CCD−PFセンサ61が第1コマの通過を検出し
たら駆動モータ40を停止する。
【0056】その後、ユーザの操作に応じて各コマスキ
ャンが実行される(図9参照)。再生するコマをユーザ
が指定すると、早送りモード下で駆動モータ40を駆動
して、フイルムを指定コマに移動する。その後、モード
モータ42をONして低速モードに遷移させる(図10
参照)。モードモータ42がONすると速度切換レバー
84が移動し、ギヤ83がギヤ81と噛合してフイルム
搬送速度が低速側に切り換わる。
【0057】低速モードに遷移後、駆動モータ40を駆
動して、フイルム30を順送り方向に搬送し、画像スキ
ャンを行う。そして、CCD−PFセンサ61で一コマ
分のフイルム移動を検出して駆動モータ40を停止す
る。上述の各コマスキャンを終了して、カートリッジの
排出を指令すると、IXライトを実行する(図9参
照)。即ち、装填/排出ボタンが押されるとモードモー
タ42がONして速度切換レバー84が図4中上方に移
動し、フイルム搬送速度が高速側に切り換わる。こうし
て、早送りモードに遷移した後、駆動モータ40を反時
計回転方向に回転させ、フイルム30を順送り方向に搬
送し、最終コマまで移動させる。そして、TAPセンサ
64が最終パーフォレーション30Bを検出したら駆動
モータ40を停止する。
【0058】最終パーフォレーション30Bを検出して
駆動モータ40を停止した後、モードモータ42を駆動
してIXライトモードに遷移させる(図10参照)。即
ち、モードモータ42の駆動力によって記録ヘッド16
が圧着し、磁気情報の書き込みが可能になる。このIX
ライトモード下で、駆動モータ40を駆動し、フイルム
30を逆送りしながら磁気情報の書き込みを実行する。
【0059】尚、リーダ部の書き込みを実行する場合に
は第1コマのパーフォレーション30Aの通過を検知し
た後、リーダ部の磁気情報の書き込みが終了してから、
駆動モータ40を停止する。他方、リーダ部の書き込み
を実行しない場合には、第1コマのパーフォレーション
30Aを検知して駆動モータ40を停止させる。続い
て、上記IXライト実行後に、巻き戻し処理を実行する
(図9参照)。
【0060】巻き戻し処理は、上述のIXライト処理で
リーダ部の磁気情報の書き込みを実行してから巻き戻す
場合と、リーダ部の磁気情報の書き込みを実行せずに巻
き戻す場合とで処理が異なる。リーダ部のIXライトを
した場合は、モードモータ42を駆動して、巻取モード
に遷移させる。巻取モードとは、図10に示したよう
に、ピンチローラ22は退避状態、ギヤ列は高速系、磁
気ヘッドは退避状態、切換えレバーは高トルク、スプー
ルロックは解除状態、メカドアロックはロック状態、L
LDは開状態を意味する。
【0061】即ち、図11に示したように、モードモー
タ42がONしてピンチローラ22が退避するととも
に、記録ヘッド16が退避し、更に、連結切換レバー1
20が回動して遊星ギヤ116がギヤ126と噛合する
位置(高トルク位置)に切り換えられる。かかる巻取モ
ード下で駆動モータ40を時計回転方向に回転させ、フ
イルム30を逆送り方向に搬送する。そして、スプール
回転センサ56からの規定数のパルスを検出して駆動モ
ータ40を停止する。
【0062】他方、リーダ部の磁気情報の書き込みを実
行しないで巻き戻す場合には、モードモータ42を駆動
して早送りモードに遷移させ、早送りモード下で駆動モ
ーダ40を回転してフイルム30を送り方向に搬送す
る。そして、CCD−PFセンサ61で第1パーフォレ
ーションの通過を検出して駆動モータ40を停止する。
その後、巻取りモードに切り換え、駆動モータ40を時
計回転方向に駆動し、フイルム30を逆送り方向に搬送
する。そして、スプール回転センサ56からの規定数の
パルスを検出して駆動モータ40を停止する。
【0063】このように、フイルム先端がキャプスタン
20と係合している間は、キャプスタン20の搬送力に
よってフイルム30を巻き戻し、フイルム30がキャプ
スタン20から外れる時には連結切換レバー120を高
トルク位置に移動して、スプール32Aの駆動力を切り
換える。これにより、駆動モータ40の回転力が減速さ
れてスプールギヤ45に伝達され、大きなトルクでフイ
ルム30を巻き取ることができる。
【0064】巻戻し処理の完了後は、スプールロック処
理を行う(図9参照)。モードモータ42を駆動し、ス
プールロックをロック状態にするとともにメカドアロッ
クを解除してスプールロックモードに遷移させる(図1
0参照)。そして、駆動モータ40を反時計回転方向に
回転し、規定時間後に駆動モータ40を停止する。続い
て、カートリッジの排出処理を行う。装填/排出スイッ
チが押され排出SWがONすると、モードモータ42が
回転しローディングモードに遷移する。即ち、図11に
示したように、モードモータ42がONすると、モード
モータ42の駆動力によって連結切換レバー120が回
動し、遊星ギヤ116がギヤ130と噛合する位置(ロ
ーディング位置)に移動する。また、このモードモータ
42の駆動力によってフイルムカートリッジ32の遮光
ドアが閉じられる。
【0065】その後、駆動モータ40が駆動され、該駆
動モータ40の駆動力によってメカドア59が開くとと
もにトレイ58が排出方向に押し出される。トレイ58
が所定の排出位置まで押し出され、トレイ検出スイッチ
(SW1)46がONすると駆動モータ40が停止す
る。こうして、フイルムカートリッジ32を取り出すこ
とができる。
【0066】トレイ58からフイルムカートリッジ32
を取り上げて、装填/排出スイッチを再び押すと駆動モ
ータ40が回転し、該駆動モータ40の回転駆動力によ
ってトレイ58が引き戻されるとともに、メカドア59
が閉じられる。メカドア検出スイッチ(SW4)52に
よってメカドア59が閉じられたことが検出されると駆
動モータ40が停止する。その後、モードモータ42を
駆動して巻取モードに遷移させ、巻取モードの状態で待
機させる。
【0067】上述したように、大きな送出しトルク又は
巻取りトルクを必要とするとき、即ち、フイルムの送出
し初期(フイルムがキャプスタンに係合する以前)、及
びフイルムの巻取り終段(フイルムがキャプスタンから
外れた以後)は、滑りクラッチ112以降の減速比を大
きくし、クラッチを滑らさずに駆動することができるの
で、エネルギーの無駄が少ないという利点がある。更
に、大きな巻取りトルクで巻き戻すことができるので、
巻取時の未完全収納(所謂、ベロ残り)の心配もない。
【0068】また、フイルムの定速搬送時にはキャプス
タン駆動となり、スプール32Aの巻取りトルクは小さ
くてよい。従って、クラッチトルクの設定を小さくする
ことができ、省電力化が可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフイル
ム搬送装置によれば、キャプスタン周速とスプール周速
との速度差を吸収する滑りクラッチと、フイルムカート
リッジのスプールを回転させるスプールギヤとの間に減
速比の異なる2種類の動力伝達手段を設け、連結切換手
段によって滑りクラッチ以降の動力伝達系を切り換え可
能に構成したので、スプールギヤに加わる駆動力の大き
さを変更することができる。
【0070】これにより、フイルムがキャプスタンと係
合してキャプスタンの搬送力によってフイルムを巻き取
る場合には、減速比の小さい第1の動力伝達手段を介し
てスプールを駆動することができ、フイルムがキャプス
タンに係合していない場合は減速比の大きい第2の動力
伝達手段を利用してクラッチを滑らさずにスプールを駆
動することができ、エネルギーの無駄が少なくなる。
【0071】また、滑りクラッチ以降の動力伝達系を一
種類の減速比の動力伝達手段だけで構成した従来のフイ
ルム搬送装置に比べてクラッチトルクの設定を小さくす
ることができ、省電力化が可能になる。更に、フイルム
がキャプスタンから外れた以後、滑りクラッチ以降の減
速比を大きくして大トルクでスプールを駆動することに
よって、フイルムをカートリッジに確実に巻き戻すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフイルム搬送装置が適用されたフ
イルムスキャナの概略構成を示す側断面図
【図2】写真フイルムの一例を示す平面図
【図3】図1に示したフイルムスキャナに組み込まれた
フイルム搬送装置の構成を平面図
【図4】フイルム搬送装置の駆動力伝達機構の構成を示
す斜視図
【図5】フイルム搬送装置の一方向クラッチの構成を示
す組み立て斜視図
【図6】フイルム搬送装置の滑りクラッチの構成を示す
組み立て斜視図
【図7】フイルム搬送装置の滑りクラッチの構成を示す
図であり、(a)は組み立て斜視図、(b)は片断面図
【図8】図4に示した駆動力機構の構成を示す要部ブロ
ック図
【図9】フイルム搬送装置の動作の流れを示すフローチ
ャート
【図10】フイルム搬送装置のメカモードを説明する為
に用いたメカモード一覧図表
【図11】フイルム搬送装置の動作制御のタイミングチ
ャート
【符号の説明】
10…フイルムスキャナ 20…キャプスタン 24…巻取リール 30…フイルム 32…フイルムカートリッジ 40…駆動モータ 42…モードモータ 45…スプールギヤ 112…滑りクラッチ 116…遊星ギヤ 118…キャリア 120…連結切換レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータからの駆動力が伝達されるとフイ
    ルムカートリッジのスプールを回転させるスプールギヤ
    と、 前記フイルムカートリッジから引き出されたフイルムと
    係合し、前記モータの駆動力によってフイルムを搬送す
    るキャプスタンと、 前記モータからの駆動力を前記スプールギヤに伝達する
    動力伝達系に配設され、前記キャプスタンによるフイル
    ム搬送時に前記キャプスタンの周速と前記スプールの周
    速との速度差を吸収する滑りクラッチと、 前記滑りクラッチと連結されることにより該滑りクラッ
    チの回転力を前記スプールギヤに伝達する第1の動力伝
    達手段と、 前記第1の動力伝達手段よりも大きな減速比を有し、前
    記滑りクラッチと連結されることにより該滑りクラッチ
    の回転力をスプールギヤに伝達する第2の動力伝達手段
    と、 前記第1の動力伝達手段又は第2の動力伝達手段を前記
    滑りクラッチに選択的に連結させる連結切換手段と、 を備えたことを特徴とするフイルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記キャプスタンの搬送力によってフイ
    ルムを巻戻し方向に搬送する場合には前記第1の動力伝
    達手段を前記滑りクラッチと連結させ、前記フイルムが
    キャプスタンと係合していない場合には前記第2の動力
    伝達手段を前記滑りクラッチと連結させてスプールの駆
    動力を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1
    のフイルム搬送装置。
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