JPH1130835A - 画像記録媒体及び記録媒体における画像形成方法及び消去方法 - Google Patents
画像記録媒体及び記録媒体における画像形成方法及び消去方法Info
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- JPH1130835A JPH1130835A JP9186162A JP18616297A JPH1130835A JP H1130835 A JPH1130835 A JP H1130835A JP 9186162 A JP9186162 A JP 9186162A JP 18616297 A JP18616297 A JP 18616297A JP H1130835 A JPH1130835 A JP H1130835A
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Abstract
調表現が可能で自己保持性に優れたフォトクロミック材
料を用いた画像記録媒体を得る。 【解決手段】支持体11上に、高分子液晶層12a,高
分子液晶層12bを順次形成して成るシート状部材であ
って、前記各高分子液晶層12は、フォトクロミック化
合物を含んで構成され、このフォトクロミック化合物
は、加熱手段(発熱体22〜24)による高分子液晶の
ガラス転移点以上の温度への加熱と、第1の波長域の光
の露光とを同時に行うことによって各高分子液晶層12
を異性化(トランス体→シス体)させて、また、必要に
応じて選択的にシス体からトランス体に変化させて、各
高分子液晶層12の加熱領域について光学的な変化を起
こさせて画像形成を行う。
Description
て画像の記録および消去を可能とする画像記録媒体に関
する。
やスペースセーブといった事務環境改善などの理由か
ら、紙に替わるハードコピー技術としてリライタブルマ
ーキング技術の研究が活発に行われている。特に、加熱
を引き金とした化学変化を利用したリライタブルマーキ
ング技術の研究が盛んであり、ロイコ染料/両性顕減色
剤系、ロイコ染料/顕色剤/有極性有機化合物系、ロイ
コ染料/長鎖アルキル顕減色剤系などを材料として使用
した記録媒体が提案されている。これらロイコ染料を用
いる記録媒体への画像形成は、そのラクトン環の開閉に
伴う発消色変化を利用する化学変化型であり、現在のと
ころ高い白黒コントラストと画像の維持性とを両立する
ことは困難である。
物理変化型の画像形成を用いるものとしては、高分子/
長鎖アルキル低分子系、ポリマーブレンド系、高分子液
晶系などを材料として使用した記録媒体が提案されてい
る。高分子/長鎖アルキル低分子系は、内部の空隙を加
熱温度によって変化させ光散乱性を制御する方式であ
り、ポリマーブレンド系は冷却速度によってミクロ相分
離状態を変化させ、光散乱性を制御する方式である。ま
た、高分子液晶系は、主に冷却速度によって結晶性を変
化させて光散乱性を制御する方式である。しかし、これ
らの光散乱性を制御する方式は、画像の維持性は得易い
がコントラストが低く商品の応用範囲が限られている。
ン誘導体などの光異性化反応を利用したリライタブル情
報記録技術が提案されている。アゾベンゼン誘導体は、
一般に無色のトランス型が安定であるが、紫外域の特定
の波長の光を照射することによって青色に吸収のピーク
を示すシス体へと異性化する。このようなフォトクロミ
ズムと一般に呼ばれる現象は古くから知られていおり、
書き込みや消去の際の高いエネルギー効率、熱伝導の影
響を受けないことによる高密度/高解像度記録、高温状
態を経由しないことによる基材の熱劣化の解消などの優
れた特徴が活かされることが期待されている。
料を使用した光記録は、読み出し波長が消去波長と一致
してしまうため数回〜数10回の再生内で記録が劣化し
てしまい、また、画像記録においては1日以内のオフィ
ス照明下の放置により記録が消去されてしまうという問
題が知られている。このような問題に対し、特開昭62
−109245号に開示されている発明においては、フ
ォトクロミック機能をコレステリック液晶に付与し、フ
ォトクロミズムの消去波長領域と異なる波長領域におけ
るコレステリック液晶の選択反射特性の変化を読み出す
ことによって記録の劣化を防いでいる。
れている発明においては、フォトクロミック機能を持た
せた液晶をマイクロカプセルに封入した記録層を用いる
ことにより記録情報の安定化を図っている。特開平3−
276127号に記載されている発明においては、液晶
とアゾベンゼン誘導体を高分子媒体中に分散した光応答
フィルムが開示されている。
る化学変化によるフォトクロミズムを用いてシート状の
記録媒体とする場合には、シート状の形態を実現するた
めの安定な自己保持性、オフィス照明下に放置しても長
時間の記録保持が行える記録の安定性、視覚的に必要か
つ十分な表示分解能、オフィスで一般的な電源を利用で
きる記録・消去装置などが求められる。
たような記録媒体は、長時間の記録保持が行えるように
安定化を図ってはいるが、あくまでも遮光された筐体中
で使用することを前提としており、消去光である青色波
長光を含む室内照明下ではきわめて不安定であるという
問題点がある。
として半導体レーザーを利用した場合には、発光のエネ
ルギー効率の低さに加えて光化学反応の量子収率の低さ
が加わるため、記録のためのエネルギー効率が低くハー
ドコピーとして使うには極端に遅い記録速度になる、も
しくは装置および消費電力が大きくなってしまうという
問題点があった。
録のみしか扱うことができず、ハードコピーに要請され
る階調表現やカラー再現などの機能を実現することがで
きないという問題点もあった。更に、シート状の形態を
実現するための安定な自己保持性も十分ではなかった。
で、フォトクロミック材料を用いた記録媒体の欠点を解
消し、小型の装置で効率よく記録ができ、高解像度で階
調表現やカラー再現が可能であり、繰り返し記録及び消
去が可能で自己保持性に優れたフォトクロミック材料を
用いた画像記録媒体を提供することを目的としている。
また、フォトクロミック材料を用いた画像記録媒体にお
ける画像の形成方法及び消去方法を提供することを目的
としている。
本発明の画像記録媒体は、高分子液晶を成膜して薄膜状
の高分子液晶層を支持体上に形成して成るシート状部材
であって、次の構成を含むことを特徴としている。前記
高分子液晶層は、フォトクロミック化合物を含んで構成
されている。このフォトクロミック化合物は、加熱手段
による前記高分子液晶のガラス転移点以上の温度への加
熱と、第1の波長域の光の露光とによって異性化するよ
うに構成している。そして、前記フォトクロミック化合
物の異性化によって前記高分子液晶層に光学的な変化を
起こさせて画像を形成する。第1の波長域の光とは、露
光を行うことにより、フォトクロミック化合物の分子を
より直線に近い形状から直線とはかけ離れた形状へと変
化させるものである。
ル剤を含むものであることが好ましい。画像形成におい
て優れたコントラストを達成させるためである。そし
て、高分子液晶層は、ガラス転位点の異なる複数の高分
子液晶からなる構成が好ましい。これにより、多色表示
を行うことが可能となる。
は、ハードコピーの形態として使用できるシート状の物
体である。
化合物とは、光を吸収することによって異性化,開環,
閉環,会合などの可逆的化学変化のうち少なくとも1つ
の反応を示すものであり、この化学変化によって高分子
液晶の相変化温度、螺旋ピッチなどの物性を変化させる
ものである。
メソゲン基が液晶の機能を発現する主鎖形高分子液晶や
側鎖形高分子液晶を好例とするがこれに限定されるもの
ではない。高分子液晶は、単体でフォトクロミック化合
物、カイラル剤などの機能を有していても、また、有し
ていなくても構わないが、いずれの機能も有していない
場合にはフォトクロミック化合物やカイラル剤の添加が
必要な状況が生じる。また、高分子液晶の分子量は、安
定な自己保持性を確保するためにできるだけ大きいこと
が望ましい。
もしくは混合物としてネマチック液晶の性質を示す物質
に添加することによりコレステリック相を誘起すること
ができる光学活性体である。光学活性体は、それ自身が
液晶である場合、または液晶でない場合にかかわらず、
ネマチック相に添加すればねじれ構造を持つコレステリ
ック相を作ることができる。
点とは、主鎖形高分子液晶や側鎖形高分子液晶を代表と
する高分子液晶の挙動が、固体的なもから液体的なもの
へ、またはその逆へ変化する温度である。ガラス転位点
よりも高い温度においては、高分子液晶は液体に近い挙
動を示す。したがって、液晶の分子は比較的弱い電界を
印加することによっても速やかに分子の配向を変化させ
る。一方、ガラス転位点よりも低い温度においては、高
分子液晶は固体に近い挙動を示し、比較的強い電界を印
加することによってもその分子配向をほとんど変化させ
ることがない。
晶を用意する方法としては、高分子液晶の主鎖の剛直度
を調整する方法、重合度の違いを利用する方法、非液晶
性モノマとの共重合、複数種の高分子液晶前駆体の共重
合、非重合性液晶成分の添加、非重合性非液晶成分の添
加などが利用できる。
ロミック化合物を含む高分子液晶層が支持体上に形成さ
れた記録媒体に対し、次の手順で行うことを特徴として
いる。前記高分子液晶層における高分子液晶をガラス転
移点以上の温度へ加熱すると同時に、前記フォトクロミ
ック化合物の分子をより直線に近い形状から直線とはか
け離れた形状へと変化させる第1の波長域の光により露
光を行う。これにより、前記フォトクロミック化合物を
異性化させ、この異性化によって前記高分子液晶層に光
学的な変化を起こさせて記録媒体に画像を形成する。
ク化合物を含む高分子液晶層が支持体上に形成された記
録媒体について、前記フォトクロミック化合物を異性化
させて前記高分子液晶層に光学的な変化を起こさせて形
成した画像に対して、次の手順で行うことを特徴として
いる。前記フォトクロミック化合物の分子を直線からか
け離れた形状から直線に近い形状へと変化させる第2の
波長域の光を露光する。そして、この露光と同時に、高
分子液晶をガラス転位点以上の温度へと加熱する。これ
ら露光及び加熱により前記画像が消去される。
て図面を参照しながら説明する。本発明に係る画像記録
媒体は、図1に示すように、透明部材で構成された支持
体1上に、高分子液晶を成膜して薄膜状の高分子液晶層
2を形成し、更に保護層3を設けたシート状部材で構成
されている。高分子液晶層2は、カイラル剤を含んだフ
ォトクロミック化合物により構成されている。このフォ
トクロミック化合物は、高分子液晶層2に密着する発熱
抵抗体(サーマルヘッド等の加熱手段)(図示せず)に
よる高分子液晶のガラス転移点以上の温度への加熱と、
支持板1の下面からの所望の波長の光の露光とを同時に
行うことより、高分子液晶層2の一部(加熱領域)が異
性化され、この異性化によって分子配向の変化を起こ
し、前記加熱領域部分に光学的な変化を起こさせて画像
を形成するものである。
ク化合物とは、光を吸収することによって異性化,開
環,閉環、会合などの可逆的化学変化のうち少なくとも
1つの反応を示すものであり、この化学変化によって高
分子液晶の相変化温度、螺旋ピッチなどの物性を変化さ
せるものである。より具体的には、アゾベンゼン、スチ
ルベン、インジゴ、チオインジゴ、スピロピラン、スピ
ロオキサジン、フルギド、アントラセン、桂皮酸などの
骨格を含む化合物があげられる。これらのなかでも化学
変化の前後で分子骨格のジオメトリーが大きく変化し、
高分子液晶の相変化温度、螺旋ピッチ、屈折率異方性な
どを比較的大きく変化させることのできるアゾベンゼ
ン、スチルベン、チオインジゴなどの骨格を含む化合物
が特に好ましい。これらのフォトクロミック化合物は、
単体で液晶としての性質を示すもの、または単体で液晶
性を示す物質と混合したときに液晶性を示すもの、のい
ずれでも構わないが、高分子液晶の調整が容易になるこ
とから単体で液晶性を示す物質であることが好ましい。
を発現する主鎖形高分子液晶や側鎖形高分子液晶を好例
とするがこれに限定されるものではない。主鎖形高分子
液晶とは、より具体的には比較的剛直で異方性に富む直
線状原子団であるメソゲン基それ自身が、またはメソゲ
ン基と、屈曲性の原子団が交互に直線状に結合した高分
子である。側鎖形高分子液晶とは、屈曲性の原子団から
なる主鎖に対して直接、または屈曲性の原子団を介し
て、剛直性の大きいメソゲン基からなる側鎖が結合して
いるものである。メソゲン基には低分子液晶の中心骨格
を成す原子団と同様のものが用いられる。
ジリデンアニリン、アゾベンゼン、アゾキシベンゼン、
スチルベン、フェニルベンゾエート、ベンゾイルアニリ
ン、ビフェニル、ベインジリデンアセトフェノン、ベン
ジリデンアジンなどがあげられるが、これらに限定され
るものではない。これらの中でもフォトクロミック化合
物になることのできるアゾベンゼン、スチルベンなどが
特に好ましい。屈曲性の大きな原子団としては、アルキ
ル鎖、オキシエチレン鎖、シロキサン共重合体鎖などが
好適であるが、これらに限定されるものではない。
用できるシート状の物体である。具体的には、ポリエチ
レン、ポリエーテルサルホン、ポリスチレン、木材系/
非木材系セルロース樹脂などからなるフィルム、木材
紙、非木材紙、合成紙などを用いることができる。これ
らの材料は、単体として支持体を形成しても、積層して
支持体を形成してもよい。サーマルヘッドで記録する場
合には、表面が平滑でない木材紙、非木材紙、合成紙な
どは、高分子液晶層2と支持体1の間に支持体表面を平
滑化させるためのアンダーコート層を設けることが記録
に必要な熱伝達の効率をあげるために望ましい。
表面を保護するためのものであり、その構成材料として
は、シリコーン系樹脂、含フッ素系樹脂が良好な特性が
得られるので好ましい。また、臨界表面エネルギーの改
善のために、シリコーン系の低分子物質や含フッ素系樹
脂の粉末を混入させるのが好ましい。これらの粉末の含
有量は、20重量%以下が好ましく、より好ましくは、
1重量%から10重量%の範囲である。保護層の厚さ
は、0.1μmから20μmの範囲、特に0.3μmか
ら2μmの範囲が好ましい。
は不斉炭素を少なくとも1つ含む物質である。高分子液
晶との相溶性を確保し、かつフォトクロミック化合物と
することが均一性の高い画像を得るための要件である。
すなわち、フォトクロミック化合物がカイラル剤である
ことにより、優れたコントラストを達成することができ
る。具体的には、アゾベンゼン、スチルベンなどの原子
団を持つ分子に、不斉炭素を導入してフォトクロミック
化合物とすることが特に望ましい。
H3Et、 A−(CH2)nC*HCH3Et、 A−O
(CH2)nC*HCH3Et、 A−OCOC*HCH3
OR、 A−OC*HCH3R、 A−OCH2C*HCH
3CH2OCOR、 A−CH2C*HCH3OCOR、
A−COOC*HCH3R、 A−OCOC*HCH3E
t、 A−OCH2C*HCH3OR、 A−OCH2C*
HCH3OCOR、 A−OCH2C*HFRなどである
(Aはアゾベンゼン、スチルベンなどの原子団)。
ベンゼン誘導体を用いた場合、直線に近い形状とはトラ
ンス体であり直線からかけ離れた形状とはシス体とな
る。このとき本発明で用いる第1の光の波長は、第1の
光の波長は360nm程度であり市販のブラックランプ
などによって発生させることができるものである。第2
の光の波長は420nm程度であり市販の殺菌ランプな
どによって発生させることができるものである。
ネルギー効率の低い光源ではなく、蛍光ランプ等エネル
ギー効率の高い光源が利用可能となるために、記録のた
めのエネルギー効率が高く記録速度の速い画像形成が可
能となる。
ス転位点は、感熱記録や熱転写記録に用いられるサーマ
ルヘッドを利用するために80〜150℃の間とするこ
とが望ましい。
画像の記録及び消去のプロセスについて、図2を参照し
ながら説明する。透明な支持体11上に、第1の高分子
液晶層12aと第2の高分子液晶層12bを順次積層し
て画像記録媒体10を形成する。各高分子液晶層12
は、側鎖形高分子液晶とフォトクロミック構造としてア
ゾベンゼンの原子団を含むカイラル剤を含むもので、第
1の高分子液晶層12aはガラス転位点Tg1が約13
0℃、選択反射波長λ1が600nm、該第2の高分子
液晶層12bはガラス転位点Tg2が約90℃、選択反
射波長λ2が480nmである(図2(a))。
手段20は、基板21上に第1の発熱体22、第2の発
熱体23および第3の発熱体24を形成した加熱ヘッド
を有している。加熱手段20の各発熱体は、画像記録媒
体10の第2の高分子液晶層12bの表面側に密着配置
が可能なようになっている。この加熱手段20におい
て、第1の発熱体22および第2の発熱体23を140
℃に加熱し、各発熱体を画像記録媒体10に密着させる
と同時に、波長360nmの光31を画像記録媒体10
の反加熱手段配置側から照射する(図2(b))。
が密着される第1の加熱領域41および第2の加熱領域
42において、第1の高分子液晶層12aおよび第2の
高分子液晶層12bがガラス転位点以上の温度となり分
子の配向が容易となる。同時に波長360nmの光によ
ってアゾベンゼン原子団は初期状態のトランス体からシ
ス体へと変化する。その結果、アゾベンゼンを含むカイ
ラル剤機能は弱まり第1の加熱領域41および第2の加
熱領域42は選択反射を失う(図2(c))。
なかった第3の加熱領域43においては、各高分子液晶
層12がガラス転位点よりも低い温度であるため、分子
の立体障害のためアゾベンゼン原子団のトランスーシス
異性化反応はほとんど起こらず、したがって高分子液晶
の分子配向の変化も起こらない。このため高分子液晶層
12の第3の加熱領域43においては、第1の高分子液
晶層12aおよび第2の高分子液晶層12bともに選択
反射を保つ(図2(c))。
3を100℃に加熱し、発熱体23を画像記録媒体に密
着させると同時に、波長460nmの光32を画像記録
媒体10の反加熱手段配置側から照射する(図2
(d))。第2の加熱領域42において第1の高分子液
晶層12aはガラス転位点以上の温度となり分子の配向
が容易となる。同時に波長460nmの光32によって
アゾベンゼン原子団はシス体からトランス体へと変化す
る。その結果、アゾベンゼンを含むカイラル剤の機能は
強まり、第2の加熱領域42は第1の高分子液晶層12
aの部分だけ再び選択反射を得る(図2(e))。
熱領域43においては、いずれの高分子液晶層12もガ
ラス転位点以下の温度しか経由しないため、波長460
nmの光32を照射した場合でも状態の変化は起こらな
い(図2(e))。
4を100℃に加熱し、発熱体24を画像記録媒体10
に密着させると同時に、波長360nmの光33を画像
記録媒体10の反加熱手段配置側から照射する(図2
(f))。第3の加熱領域43において、第2の高分子
液晶層12bはガラス転位点以上の温度となり分子の配
向が容易となる。同時に波長360nmの光33によっ
てアゾベンゼン原子団はトランス体からシス体へと変化
する。その結果、アゾベンゼンを含むカイラル剤機能は
弱まり、第3の加熱領域43は第2の高分子液晶層12
bの部分だけ選択反射を失う(図2(g))。
熱領域42においては、いずれの高分子液晶層もガラス
転位点以下の温度しか経由しないため、波長360nm
の光33を照射した場合でも状態の変化は起こらない
(図2(g))。
して、上述した加熱及び露光のプロセスを施すことによ
り、最終的には、第1の加熱領域41は各高分子液晶層
12a,12bにおいて選択反射なしの状態(無色)、
第2の加熱領域42は第1の高分子液晶層12aのみが
選択反射の状態(第1の高分子液晶層12aの選択反射
光の色)、第3の加熱領域43は第2の高分子液晶層1
2bのみが選択反射の状態(第2の高分子液晶層12a
の選択反射光の色)とすることができる。第1の高分子
液晶層12aにおける選択反射波長λ1は600nm
(選択反射光の色は赤)、第2の高分子液晶層12bに
おける選択反射波長λ2は480nm(選択反射光の色
は青)に設定されているので、前記各加熱領域において
は各選択反射色と無色の状態(3状態)を表現でき、こ
れに高分子液晶層12a,12bがともに選択反射の状
態(高分子液晶層12a及び高分子液晶層12bの選択
反射光の色が重なった色)(背景色)を加えて、画像記
録媒体としては4色の表示を行うことができ、多色画像
記録が可能となる。
例について説明する。 (実施例1)画像記録媒体の第1の実施例について、図
3を参照しながら説明する。メソゲンモノマーとして、
4−メタクリロヘキシルオキシ4’−シアノビフェニル
20重量部、フォトクロミック材料として4−メタクリ
ロヘキシルオキシ4’−シアノアゾベンゼン2重量部、
重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重
量部、溶媒としてテトラヒドロフラン100重量部を用
いてラジカル重合を行った。得られた重合体溶液をエチ
ルアルコールを沈澱溶媒として3回繰り返して沈澱させ
て精製し、高分子液晶14重量部を得た。高分子液晶の
平均分子量は30000であった。高分子液晶のガラス
転位温度は90℃、Ch−I転位温度は150℃であっ
た。厚さ75μmの透明なPETフィルムよりなる支持
体51上に、高分子液晶10重量部をメチルエチルケト
ン15部に溶解したものをバーコーターによって塗布し
高分子液晶層52を形成して画像記録媒体10とした
(図3(a))。高分子液晶層24の膜厚は、約8μm
であった。この高分子液晶層52は散乱により白色を示
した。
を、発光波長ピークが360nmにある東芝ライテック
製ブラックランプ60の上に設置したガラス板61の上
に固定し、ホットスタンプ62(加熱手段)によって1
40℃、3秒の加熱を行い冷却したところ(図3
(b))、ホットスタンプ62によって加熱した部分の
高分子液晶層52は散乱を失い透明化した(図3
(c))。透明部52aは、室温で3ヶ月間、オフィス
照明下に放置しても変化することはなかった。
を図3を参照しながら説明する。メソゲンモノマーとし
て、4−メタクリロヘキシルオキシ4’−シアノビフェ
ニル20重量部、フォトクロミック材料として4−メタ
クリロヘキシルオキシ4’−シアノアゾベンゼン2重量
部、カイラル剤であるS(−)−2メチルブチルメタク
リレート7重量部、重合開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル0.1重量部、溶媒としてテトラヒドロフラ
ン100重量部を用いてラジカル重合を行った。得られ
た重合体溶液をエチルアルコールを沈澱溶媒として3回
繰り返して沈澱させて精製し、高分子液晶25重量部を
得た。高分子液晶の平均分子量は28000であった。
高分子液晶のガラス転位温度は87℃、Ch−I転位温
度は140℃であった。厚さ75μmの透明なPETフ
ィルムよりなる支持体51上に、高分子液晶10重量部
をメチルエチルケトン15部に溶解したものをバーコー
ターによって塗布し高分子液晶層52として画像記録媒
体10を形成した(図3(a))。高分子液晶層52の
膜厚は約8μmであった。この高分子液晶層52は青色
の選択反射光を示した。
を東芝ライテック製ブラックランプ60の上に設置した
ガラス板61の上に固定し、ホットスタンプ62(加熱
手段)によって140℃、3秒の加熱を行い(図3
(b))冷却したところ、ホットスタンプ62によって
加熱した部分の高分子液晶層52は選択反射を失い透明
化した(図3(c))。透明部52aは、室温で3ヶ月
間、オフィス照明下に放置しても変化することはなかっ
た。
について、図3を参照しながら説明する。メソゲンモノ
マーとして、4−メタクリロヘキシルオキシ4’−シア
ノビフェニル20重量部、カイラル剤となるフォトクロ
ミック材料として4−メタクリロヘキシルオキシ4’−
S(−)−2メチルブチルアゾベンゼン2重量部、重合
開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量
部、溶媒としてテトラヒドロフラン100重量部を用い
てラジカル重合を行った。得られた重合体溶液をエチル
アルコールを沈澱溶媒として3回繰り返して沈澱させて
精製し、高分子液晶20重量部を得た。高分子液晶の平
均分子量は30000であった。高分子液晶のガラス転
位温度は110℃、Ch−I転位温度は180℃であっ
た。厚さ75μmの透明なPETフィルムよりなる支持
体51上に、高分子液晶10重量部をメチルエチルケト
ン15部に溶解たものをバーコーターによって塗布し高
分子液晶層52として画像記録媒体10を形成した(図
3(a))。高分子液晶層52の膜厚は約8μmであっ
た。この高分子液晶層52は赤色の選択反射光を示し
た。
を東芝ライテック製ブラックランプ60の上に設置した
ガラス板61上に固定し、ホットスタンプ62(加熱手
段)によって140℃、3秒の加熱を行い(図3
(b))冷却したところ、ホットスタンプ62によって
加熱した部分の高分子液晶層52は選択反射を失い透明
化した(図3(c))。この時の透明化した部分(透明
部52a)の透明度を前記した実施例2のものと比較し
たところ、より良好な透明度が得られていることが目視
により確認できた。透明部52aは、室温で3ヶ月間、
オフィス照明下に放置しても変化することはなかった。
媒体10について、画像を形成した後、オーブンに入れ
可視部に発光を持つ蛍光ランプの光を照射しながら13
0℃で30分放置した後、室温に戻したところ透明部5
2aは消失し、全体が赤色の選択反射を示した。
について、図4を参照しながら説明する。メソゲンモノ
マーとして、4−メタクリロヘキシルオキシ4’−シア
ノビフェニル20重量部、カイラル剤となるフォトクロ
ミック材料として4−メタクリロヘキシルオキシ4’−
S(−)−2メチルブチルアゾベンゼン2重量部、重合
開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量
部、溶媒としてテトラヒドロフラン100重量部を用い
てラジカル重合を行った。得られた重合体溶液をエチル
アルコールを沈澱溶媒として3回繰り返して沈澱させて
精製し、第1の高分子液晶20重量部を得た。第1の高
分子液晶は平均分子量35000、ガラス転位温度11
0℃、Ch−I転位温度180℃、選択反射光は赤であ
った。
て、4−メタクリロヘキシルオキシ4’−シアノビフェ
ニル10重量部と4−アクリロヘキシルオキシ4’−シ
アノビフェニル10重量部、カイラル剤となるフォトク
ロミック材料として4−メタクリロヘキシルオキシ4’
− S(−)−2メチルブチルアゾベンゼン4重量部、
重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重
量部、溶媒としてテトラヒドロフラン100重量部を用
いてラジカル重合を行った。得られた重合体溶液をエチ
ルアルコールを沈澱溶媒として3回繰り返して沈澱させ
て精製し、第2の高分子液晶20重量部を得た。第2の
高分子液晶は平均分子量27000、ガラス転位温度は
80℃、Ch−I転位温度190℃、選択反射光は青で
あった。
なる支持体71上に、第1の高分子液晶10重量部をメ
チルエチルケトン15部に溶解したものをバーコーター
によって塗布し第1の高分子液晶層72とした。第1の
高分子液晶層72の膜厚は約8μmであった。第1の高
分子液晶層72の上に2μm厚のポリビニルアルコール
からなる分離層73を形成した後、第2の高分子液晶1
0重量部をメチルエチルケトン15部に溶解したものを
バーコーターによって塗布し第2の高分子液晶層74と
した。第2の高分子液晶層74の膜厚は約8μmであっ
た。第1の高分子液晶層72と第2の高分子液晶層74
を有する画像記録媒体10全体の外観は紫色であった
(図4(a))。
を東芝ライテック製ブラックランプ60の上に設置した
ガラス板61上に固定し、ホットスタンプ62(加熱手
段)によって140℃、3秒の加熱を行い(図4
(b))冷却したところ、ホットスタンプ62によって
加熱した部分の第1の高分子液晶層72および第2の高
分子液晶層74は選択反射を失い透明化(透明部72
a,透明部74a)した(図4(c))。画像記録媒体
10をオーブンに入れ可視部に発光を持つ蛍光ランプ6
3の光を照射しながら100℃で30分放置(図4
(d))した後、室温に戻したところ、第2の高分子液
晶層74の透明部74aは消失し、第1の高分子液晶層
72の透明部72aのみが残った(図4(e))。さら
に画像記録媒体10を東芝ライテック製ブラックランプ
60の上に設置したガラス板61上に固定し、第1の高
分子液晶層72の透明部72aと一部重なるようにホッ
トスタンプ62(加熱手段)によって105℃、3秒の
加熱を行い(図4(f))冷却したところ、ホットスタ
ンプ62によって加熱した部分の第2の高分子液晶層7
4は選択反射を失い透明化(透明部74b)した(図4
(g))。
は、紫の背景に対して、第1の高分子液晶層72のみが
透明化した領域に対応する青色表示部分、第2の高分子
液晶層74のみが透明化した領域に対応した赤色表示部
分、第1の高分子液晶層72および第2の高分子液晶層
74がともに透明化した領域に対応した無色部分、の合
計4色の表示・記録が可能であることが確認できた。各
透明部は、室温で3ヶ月間、オフィス照明下に放置して
も変化することはなかった。
手段としてホットスタンプに代えてサーマルヘッドを用
いて記録を行ったところ、300dpiで記録が可能で
あり、発熱部のパルス幅変調により中間調再現も可能で
あることが確認できた。
クロミック化合物を含む高分子液晶層を薄膜状に支持体
上に形成し、加熱手段による高分子液晶のガラス転移点
以上の温度への加熱と、第1の波長域の光の露光とを同
時に行うことによってフォトクロミック化合物を異性化
させ、この異性化によって高分子液晶層に光学的な変化
を起こして画像を形成するので、安定な自己保持性を有
することができ、オフィス照明下に放置しても長時間の
記録保持が行える安定記録が可能となる。
び消去方法によれば、高分子液晶をガラス転移点以上の
温度へ加熱すると同時に、第1の波長域の光により露光
を行うことによって、フォトクロミック化合物を異性化
させて画像を形成し、また、第2の波長域の光を露光す
ると同時に、高分子液晶をガラス転位点以上の温度へと
加熱することにより、前記画像を消去することができる
ので、記録媒体に対して繰り返し記録及び消去を可能と
し、自己保持性に優れたフォトクロミック材を用いて高
解像度で階調表現が可能な画像形成を行うことができ
る。
明図である。
の記録及び消去のプロセスを示すプロセス説明図であ
る。
記録媒体の構造断面説明図、加熱及び露光の記録プロセ
ス説明図、記録された状態の断面説明図をそれぞれ示し
ている。
例についての構造断面説明図及び画像記録媒体への記録
及び消去のプロセスを示すプロセス説明図である。
0…画像記録媒体、11…支持体、 12a…第1の高
分子液晶層、 12b…第2の高分子液晶層、 22…
第1の発熱体(加熱手段)、 23…第2の発熱体、
24…第3の発熱体、 31…波長360nmの光、
32…波長460nmの光、 33…波長360nmの
光、 41…第1の加熱領域、 42…第2の加熱領
域、 43…第3の加熱領域、 51…支持体、 52
…高分子液晶層、 52a…透明部、 60…ブラック
ランプ、 61…ガラス板、 62…ホットスタンプ
(加熱手段)、 63…蛍光ランプ、 71…支持体、
72…第1の高分子液晶層、 72a…透明部、 7
3…分離層、 74…第2の高分子液晶層、 74a,
74b…透明部
Claims (5)
- 【請求項1】支持体上に、高分子液晶を成膜して薄膜状
の高分子液晶層を形成して成るシート状部材であって、 前記高分子液晶層は、フォトクロミック化合物を含む一
方、 このフォトクロミック化合物は、加熱手段による前記高
分子液晶のガラス転移点以上の温度への加熱と、第1の
波長域の光の露光とによって異性化し、 この異性化によって前記高分子液晶層に光学的な変化を
起こさせて画像を形成することを特徴とする画像記録媒
体。 - 【請求項2】前記フォトクロミック化合物はカイラル剤
を含むものである請求項1記載の画像記録媒体。 - 【請求項3】前記高分子液晶層は、ガラス転位点の異な
る複数の高分子液晶からなる請求項1記載の画像記録媒
体。 - 【請求項4】フォトクロミック化合物を含む高分子液晶
層が支持体上に形成された記録媒体に対し、 前記高分子液晶層における高分子液晶をガラス転移点以
上の温度へ加熱すると同時に、 前記フォトクロミック化合物の分子をより直線に近い形
状から直線とはかけ離れた形状へと変化させる第1の波
長域の光により露光を行うことによって、 前記フォトクロミック化合物を異性化させ、 この異性化によって前記高分子液晶層に光学的な変化を
起こさせて前記記録媒体に画像を形成することを特徴と
する画像形成方法。 - 【請求項5】フォトクロミック化合物を含む高分子液晶
層が支持体上に形成された記録媒体について、 前記フォトクロミック化合物を異性化させて前記高分子
液晶層に光学的な変化を起こさせて形成した画像に対し
て、 前記フォトクロミック化合物を直線からかけ離れた形状
から直線に近い形状へと変化させる第2の波長域の光を
露光すると同時に、高分子液晶をガラス転位点以上の温
度へと加熱することにより、 前記画像を消去することを特徴とする画像消去方法。
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