JPH11310836A - 装飾用時効硬化性材料 - Google Patents
装飾用時効硬化性材料Info
- Publication number
- JPH11310836A JPH11310836A JP12037098A JP12037098A JPH11310836A JP H11310836 A JPH11310836 A JP H11310836A JP 12037098 A JP12037098 A JP 12037098A JP 12037098 A JP12037098 A JP 12037098A JP H11310836 A JPH11310836 A JP H11310836A
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- hardness
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品への加工時にはあまり硬度が高くなく、
製品にしてから硬度の高い材料とすることが可能な、装
飾用時効硬化性材料を提供する。 【構成】 金にTiが0.1重量%〜13重量%添加さ
れた材料である装飾用時効硬化性材料。さらに、Tiが
0.1重量%〜13重量%添加された金合金である装飾
用時効硬化性材料。
製品にしてから硬度の高い材料とすることが可能な、装
飾用時効硬化性材料を提供する。 【構成】 金にTiが0.1重量%〜13重量%添加さ
れた材料である装飾用時効硬化性材料。さらに、Tiが
0.1重量%〜13重量%添加された金合金である装飾
用時効硬化性材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無垢のメガネフレー
ム、時計、ネックレス、指輪等の装飾用として用いられ
る金又は金合金に関するものである。
ム、時計、ネックレス、指輪等の装飾用として用いられ
る金又は金合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に時計、ネックレス、指輪等におい
ては、キズ等が付くとその装飾的価値が劣るため、硬く
てキズの付き難い材料が要望されている。また、無垢の
メガネフレームにおいては、近年その軽量化等のためテ
ンプルが細くなる傾向にあり、細くなっても使用に耐え
られるよう、バネ性の向上、硬度の向上が求められてい
る。このような用途に用いられる地金的価値のある材料
として金系の材料を見た場合、一般的な純金では硬度が
非常に低くほとんど要求を満足するものは得られなかっ
た。そのため、このような問題を解決するものとして、
金に他の金属を合金させ、K18、K16、K14等と
した金合金材料が広く用いられているが、硬度的に必ず
しも満足のゆくものではなかった。硬度を上げるために
他の金属の添加量をさらに増やす方法もあるが、そのよ
うにすると地金的価値が低下し金系材料を用いる本来の
意味が無くなってしまった。さらに上記の問題が解決さ
れた場合でも、製品への加工前からむやみに硬度が高い
と加工性が悪く、微細な装飾品への加工が困難になると
いう問題があった。
ては、キズ等が付くとその装飾的価値が劣るため、硬く
てキズの付き難い材料が要望されている。また、無垢の
メガネフレームにおいては、近年その軽量化等のためテ
ンプルが細くなる傾向にあり、細くなっても使用に耐え
られるよう、バネ性の向上、硬度の向上が求められてい
る。このような用途に用いられる地金的価値のある材料
として金系の材料を見た場合、一般的な純金では硬度が
非常に低くほとんど要求を満足するものは得られなかっ
た。そのため、このような問題を解決するものとして、
金に他の金属を合金させ、K18、K16、K14等と
した金合金材料が広く用いられているが、硬度的に必ず
しも満足のゆくものではなかった。硬度を上げるために
他の金属の添加量をさらに増やす方法もあるが、そのよ
うにすると地金的価値が低下し金系材料を用いる本来の
意味が無くなってしまった。さらに上記の問題が解決さ
れた場合でも、製品への加工前からむやみに硬度が高い
と加工性が悪く、微細な装飾品への加工が困難になると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解決するためになされたものであり、最終製品への加工
前はあまり硬度が高くなく、展性があって加工しやす
く、最終製品にしてから硬度を増すことのできる、時効
硬化性をもった装飾用材料を提供することを目的とす
る。
解決するためになされたものであり、最終製品への加工
前はあまり硬度が高くなく、展性があって加工しやす
く、最終製品にしてから硬度を増すことのできる、時効
硬化性をもった装飾用材料を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の装飾用時効硬化性材料は、金にTiが0.1
重量%〜13重量%添加された材料であることを特徴と
する。さらに他の本発明の装飾用時効硬化性材料は、T
iが0.1重量%〜13重量%添加された金合金である
ことを特徴とする。上記の金合金から製造された時効硬
化性材料としては、Au−Ag−Cu−Ti系18K金
合金、Au−Ag−Pd−Cu−Ti系18K金合金又
はAu−Ag−Ti系18K金合金のいずれかが好まし
く用いられる。さらにTiの添加量は、0.2重量%〜
5重量%がより好ましい。上記のような構成の本発明の
装飾用材料は時効硬化性を持つため、製品への加工時ま
では溶体化処理を施すことによりTiが固溶状態を保ち
適度な硬度を維持し、展性を持つため装飾品への加工が
容易であり、最終製品にした後時効硬化処理を施すこと
により、前述のTiの析出硬化のため硬度が大きく向上
し、キズ等の付き難い丈夫な装飾品となる。また、上述
の通り従来の一般的な純金は硬度が低すぎ装飾用として
用いるのはほとんど不可能であったが、本発明の構成と
することにより硬度が上がり、装飾品として用いること
も充分可能となった。
の本発明の装飾用時効硬化性材料は、金にTiが0.1
重量%〜13重量%添加された材料であることを特徴と
する。さらに他の本発明の装飾用時効硬化性材料は、T
iが0.1重量%〜13重量%添加された金合金である
ことを特徴とする。上記の金合金から製造された時効硬
化性材料としては、Au−Ag−Cu−Ti系18K金
合金、Au−Ag−Pd−Cu−Ti系18K金合金又
はAu−Ag−Ti系18K金合金のいずれかが好まし
く用いられる。さらにTiの添加量は、0.2重量%〜
5重量%がより好ましい。上記のような構成の本発明の
装飾用材料は時効硬化性を持つため、製品への加工時ま
では溶体化処理を施すことによりTiが固溶状態を保ち
適度な硬度を維持し、展性を持つため装飾品への加工が
容易であり、最終製品にした後時効硬化処理を施すこと
により、前述のTiの析出硬化のため硬度が大きく向上
し、キズ等の付き難い丈夫な装飾品となる。また、上述
の通り従来の一般的な純金は硬度が低すぎ装飾用として
用いるのはほとんど不可能であったが、本発明の構成と
することにより硬度が上がり、装飾品として用いること
も充分可能となった。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は装飾用として用いられる
あらゆる金及び金合金に用いられる。金としては一般に
純金と言われている不可避不純物以外の不純物を含まな
い金が用いられる。また、金合金としては、Au−Ag
合金、Au−Cu合金、Au−Ag−Cu合金、Au−
Ag−Cu−Zn合金、Au−Ag−Cu−Zn−Ni
合金、Au−Ag−Pd合金、Au−Ag−Cu−Pd
合金などが用いられている。金合金の場合、その純度は
問わず、K22、K20、K18、K16、K14など
あらゆる金合金が用いられるが、ある程度の地金的価値
があり、それ自体が元々硬度の高いK18が特に適して
いる。これらの金や金合金に添加されるTiの添加量
は、0.1重量%〜13重量%である。0.1重量%未
満ではほとんど効果が期待できず、また、13重量%を
超えると硬度が高くなりすぎ、時効硬化前でも加工がし
づらく、さらにはワレ等の発生もあり、好ましくない。
さらに望ましい範囲としては、0.2重量%〜5重量%
が好ましい。金又は金合金にTiが添加された材料は鋳
造上がりのものを圧延加工して、その後溶体化処理を行
った後、製品への加工を行い、その後時効硬化処理を施
し硬度を増すという形で使用に供される。溶体化処理の
温度や時間、時効硬化処理の温度や時間等は、用いる金
合金の組成、Tiの添加量により異なる。例えばK18
の場合、一般的な処理条件としては、溶体化処理は40
0℃〜1100℃、30分〜120分間加熱しその後急
冷、時効硬化処理は、300℃〜1000℃、30分〜
120分間といった条件が用いられる。上記はあくまで
も一例であり、実際には用いる金合金の組成、Ti等の
添加量により、組成毎に最適な処理条件を用いること
で、上記の優れた効果を発揮することができる。
あらゆる金及び金合金に用いられる。金としては一般に
純金と言われている不可避不純物以外の不純物を含まな
い金が用いられる。また、金合金としては、Au−Ag
合金、Au−Cu合金、Au−Ag−Cu合金、Au−
Ag−Cu−Zn合金、Au−Ag−Cu−Zn−Ni
合金、Au−Ag−Pd合金、Au−Ag−Cu−Pd
合金などが用いられている。金合金の場合、その純度は
問わず、K22、K20、K18、K16、K14など
あらゆる金合金が用いられるが、ある程度の地金的価値
があり、それ自体が元々硬度の高いK18が特に適して
いる。これらの金や金合金に添加されるTiの添加量
は、0.1重量%〜13重量%である。0.1重量%未
満ではほとんど効果が期待できず、また、13重量%を
超えると硬度が高くなりすぎ、時効硬化前でも加工がし
づらく、さらにはワレ等の発生もあり、好ましくない。
さらに望ましい範囲としては、0.2重量%〜5重量%
が好ましい。金又は金合金にTiが添加された材料は鋳
造上がりのものを圧延加工して、その後溶体化処理を行
った後、製品への加工を行い、その後時効硬化処理を施
し硬度を増すという形で使用に供される。溶体化処理の
温度や時間、時効硬化処理の温度や時間等は、用いる金
合金の組成、Tiの添加量により異なる。例えばK18
の場合、一般的な処理条件としては、溶体化処理は40
0℃〜1100℃、30分〜120分間加熱しその後急
冷、時効硬化処理は、300℃〜1000℃、30分〜
120分間といった条件が用いられる。上記はあくまで
も一例であり、実際には用いる金合金の組成、Ti等の
添加量により、組成毎に最適な処理条件を用いること
で、上記の優れた効果を発揮することができる。
【0006】
【実施例】表1の実施例1〜実施例6及び従来例1〜従
来例3に記載した組成を持つ金合金(一部純金)材料を
用意した。材料は、全て真空溶解した後、厚さ、幅、長
さが17mm×20mm×100mmのサイズの板に鋳
造し、鋳造後、板の両面を削って厚さ8.5mmの板と
した。その後、圧延加工により板厚を薄くしていった
が、加工履歴は、実施例1、3、4及び従来例2につい
ては8.5mmtから5mmt(700℃加熱後急冷)
さらに1mmtへと2段階に分けて圧延、また、実施例
2及び従来例2については、8.5mmtから5mmt
(700℃加熱後急冷)さらに3mmt(700℃加熱
後急冷)とし、さらに1mmtへと3段階に分けて圧
延、さらに実施例5、6及び従来例3については8.5
mmtから1mmtへと一気に圧延し、それぞれ厚さ1
mmtの板材を得た。これらは全て700℃に加熱後急
冷という方法で溶体化処理を行ったが、この時測定した
ビッカース硬さ(Hv)を表1に記載した。このように
して得た厚さ1mmの板材を複数個準備し、200℃、
300℃、400℃、500℃、600℃及び700℃
へそれぞれ加熱して時効硬化処理を施し、処理後のビッ
カース硬さを測定した。この測定値のうちから、それぞ
れの材料について一番硬度の高くなった時のビッカース
硬さ及びその時の処理温度も表1に併せて記載した。
(なお従来例3に関しては、時効硬化性は全くあらわれ
なかった。)
来例3に記載した組成を持つ金合金(一部純金)材料を
用意した。材料は、全て真空溶解した後、厚さ、幅、長
さが17mm×20mm×100mmのサイズの板に鋳
造し、鋳造後、板の両面を削って厚さ8.5mmの板と
した。その後、圧延加工により板厚を薄くしていった
が、加工履歴は、実施例1、3、4及び従来例2につい
ては8.5mmtから5mmt(700℃加熱後急冷)
さらに1mmtへと2段階に分けて圧延、また、実施例
2及び従来例2については、8.5mmtから5mmt
(700℃加熱後急冷)さらに3mmt(700℃加熱
後急冷)とし、さらに1mmtへと3段階に分けて圧
延、さらに実施例5、6及び従来例3については8.5
mmtから1mmtへと一気に圧延し、それぞれ厚さ1
mmtの板材を得た。これらは全て700℃に加熱後急
冷という方法で溶体化処理を行ったが、この時測定した
ビッカース硬さ(Hv)を表1に記載した。このように
して得た厚さ1mmの板材を複数個準備し、200℃、
300℃、400℃、500℃、600℃及び700℃
へそれぞれ加熱して時効硬化処理を施し、処理後のビッ
カース硬さを測定した。この測定値のうちから、それぞ
れの材料について一番硬度の高くなった時のビッカース
硬さ及びその時の処理温度も表1に併せて記載した。
(なお従来例3に関しては、時効硬化性は全くあらわれ
なかった。)
【0007】
【表1】
【0008】この結果より、実施例の材料は溶体化処理
後の硬度に比べて、時効硬化後の硬度は大幅に向上して
おり、溶体化処理後最終製品への加工を行えば、硬度は
それほど高くないため加工がし易く、製品になった後時
効硬化処理を行えば硬度の高い製品になるといった特徴
を持つ材料であることがわかる。それに比べて、従来例
の材料では時効硬化処理後もあまり硬度が向上していな
いことがわかる。
後の硬度に比べて、時効硬化後の硬度は大幅に向上して
おり、溶体化処理後最終製品への加工を行えば、硬度は
それほど高くないため加工がし易く、製品になった後時
効硬化処理を行えば硬度の高い製品になるといった特徴
を持つ材料であることがわかる。それに比べて、従来例
の材料では時効硬化処理後もあまり硬度が向上していな
いことがわかる。
【0009】
【発明の効果】以上の通り本発明の装飾用の時効硬化性
材料は、材料を溶体化処理した時点では硬度がそれほど
高くなく加工し易い材料であるのに対し、時効硬化処理
を行うと硬度が高くなる。そのため、本発明の装飾用時
効硬化性材料を用いて装飾品を製造した場合、溶体化処
理後製品への加工を行えば、加工し易く微細な装飾加工
等容易にできるものであり、その後時効硬化処理を行う
ことにより硬度の高いキズ等のつきにくい装飾品になる
という効果を生じる。
材料は、材料を溶体化処理した時点では硬度がそれほど
高くなく加工し易い材料であるのに対し、時効硬化処理
を行うと硬度が高くなる。そのため、本発明の装飾用時
効硬化性材料を用いて装飾品を製造した場合、溶体化処
理後製品への加工を行えば、加工し易く微細な装飾加工
等容易にできるものであり、その後時効硬化処理を行う
ことにより硬度の高いキズ等のつきにくい装飾品になる
という効果を生じる。
Claims (5)
- 【請求項1】 金にTiが0.1重量%〜13重量%添
加された材料であることを特徴とする装飾用時効硬化性
材料。 - 【請求項2】 Tiが0.1重量%〜13重量%添加さ
れた金合金であることを特徴とする装飾用時効硬化性材
料。 - 【請求項3】 上記装飾用時効硬化性材料が、Au−A
g−Cu−Ti系18K金合金、Au−Ag−Pd−C
u−Ti系18K金合金又はAu−Ag−Ti系18K
金合金のいずれかであることを特徴とする請求項2に記
載の装飾用時効硬化性材料。 - 【請求項4】 上記Tiの添加量が0.2重量%〜5重
量%であることを特徴とする請求項1に記載の装飾用時
効硬化性材料。 - 【請求項5】 上記Tiの添加量が0.2重量%〜5重
量%であることを特徴とする請求項2又は3のいずれか
に記載の装飾用時効硬化性材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12037098A JPH11310836A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 装飾用時効硬化性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12037098A JPH11310836A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 装飾用時効硬化性材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11310836A true JPH11310836A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14784529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12037098A Pending JPH11310836A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 装飾用時効硬化性材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11310836A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016536470A (ja) * | 2013-09-10 | 2016-11-24 | アップル インコーポレイテッド | 向上した硬度を有する結晶性金合金 |
| JP2017518442A (ja) * | 2014-12-29 | 2017-07-06 | モントレー ブレゲ・エス アー | 金とチタンの軽い貴金属合金、及びこのような金とチタンの軽い貴金属合金で作られた計時器又は宝飾類用の部品 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP12037098A patent/JPH11310836A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016536470A (ja) * | 2013-09-10 | 2016-11-24 | アップル インコーポレイテッド | 向上した硬度を有する結晶性金合金 |
| JP2017518442A (ja) * | 2014-12-29 | 2017-07-06 | モントレー ブレゲ・エス アー | 金とチタンの軽い貴金属合金、及びこのような金とチタンの軽い貴金属合金で作られた計時器又は宝飾類用の部品 |
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