JPH1131445A5 - - Google Patents
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- JPH1131445A5 JPH1131445A5 JP1997200752A JP20075297A JPH1131445A5 JP H1131445 A5 JPH1131445 A5 JP H1131445A5 JP 1997200752 A JP1997200752 A JP 1997200752A JP 20075297 A JP20075297 A JP 20075297A JP H1131445 A5 JPH1131445 A5 JP H1131445A5
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Description
【発明の名称】保護スイッチ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の電源ラインに接続される第1の端子と、
一端がモータの共通端子に接続される第1の抵抗発熱体と、
上記第1の端子と上記第1の抵抗発熱体の他端との間に接続され、第1の温度以上で開状態となる第1の熱応動スイッチ機構と、
第2の電源ラインに接続される第2の端子と、
一端がモータの始動端子に接続される第2の抵抗発熱体と、
上記第2の端子と上記第2の抵抗発熱体の他端との間に接続され、上記第1の温度よりも低い第2の温度以上で開状態となる第2の熱応動スイッチ機構と、
上記第1の抵抗発熱体と上記第1の熱応動スイッチ機構と上記第2の抵抗発熱体と上記第2の熱応動スイッチ機構とを収容する筐体と、
を有し、
上記第2の熱応動スイッチ機構が上記第1の抵抗発熱体と上記第2の抵抗発熱体の双方に熱的に結合されている保護スイッチ装置。
【請求項2】上記第1の熱応動スイッチ機構が、第1の接点部と、上記第1の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるように動作可能な可動部材と、周囲温度に応じてスナップアクション動作可能であり、当該スナップアクション動作により上記可動部材を上記第1の接点部に対して非接触状態とするバイメタル素子とを有する請求項1に記載の保護スイッチ装置。
【請求項3】上記第2の熱応動スイッチ機構が、第2の接点部と、上記第2の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるようにスナップアクション動作可能であり、周囲温度に応じた上記スナップアクション動作により上記第2の接点部に対して非接触状態となるバイメタルアームとを有する請求項1又は2に記載の保護スイッチ装置。
【請求項4】上記バイメタルアームが上記スナップアクション動作により上記第2の端子部に対して非接触状態となったときに、当該バイメタルアームが上記第1の抵抗発熱体に近接する請求項3に記載の保護スイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータの運転に用いるスイッチ装置にかかり、特に、バイメタル素子を使用したスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モータの始動と過電流保護を行うために、図6(a)、(b)の符号101に示したようなスイッチ装置が用いられている。
【0003】
このスイッチ装置101を説明すると、保護回路108と、始動用の抵抗素子109を有しており、保護回路108の一端は、電源ラインL1に接続され、他端はモータ110の共通端子Cに接続されている。抵抗素子109の一端は、モータ110の始動端子Sに接続され、他端はグラウンドラインL2に接続されている。
【0004】
モータ110の内部には、駆動巻線と始動巻線(図示せず)とが設けられており、駆動巻線の両端は共通端子Cと駆動端子Mにそれぞれ接続され、始動巻線の両端は、共通端子Cと始動巻線Sとにそれぞれ接続されている。
【0005】
保護回路108内には、スイッチ回路111と抵抗発熱体113とが設けられており、モータ110が始動する前は、スイッチ回路111は導通状態にあるように構成されている。従って、その状態では共通端子Cはスイッチ回路111を介して電源ラインL1に接続されている。
【0006】
駆動端子Mは、グラウンドラインL2に直接接続されており、モータ110を始動させる場合には、電源ラインL1とグラウンドラインL2の間に電圧を印加し、共通端子Cと駆動端子M、始動端子Sの間に電圧を印加する。
【0007】
抵抗素子109は、高温では高抵抗になるが、常温では低抵抗であるものが用いられており、始動時は低抵抗であるため、共通端子Cと駆動端子M、始動端子Sの間に電圧が印加されると始動巻線側に大電流が流れ、始動を補助する。
始動巻線に大電流が流れると、モータ110は回転し始め、回転速度が上昇するに連れ、始動巻線に流れる電流を不要とする。
【0008】
また、このとき、始動巻線に流れる電流によって抵抗素子109が発熱し、抵抗値が次第に上昇するので、始動巻線に流れる電流は徐々に減少するがゼロとはならない。
【0009】
第1のスイッチ回路111内には、アーム112、接点115が設けられており、第1のスイッチ回路111を流れる電流は、アーム112、接点115、抵抗発熱体113を流れ、モータ110に供給される。
【0010】
保護回路108内には、抵抗発熱体113と近接してバイメタル素子114が設けられており、抵抗発熱体113に電流が流れ、発熱するとバイメタル素子114が加熱され、昇温するように構成されている。但し、抵抗発熱体113は低抵抗なので、モータ110が始動や運転を行う場合に流れる電流では発熱量は小さく、バイメタル素子114の温度上昇も小さい。
【0011】
しかし、故障等の原因により、モータ110に過電流が流れた場合には、抵抗発熱体113が多量に発熱し、バイメタル素子114が高温に加熱される。
【0012】
バイメタル素子114の形状は、常温ではアーム112の反対側が膨らんでいるが、抵抗発熱体113から供給される熱によって145℃以上に加熱されると、図6(b)に示すように、逆方向に膨らみ、アーム112を押し上げ、接点115を開状態にする。接点115が開状態になると、モータ110に流れる過電流は遮断される。
【0013】
このように、従来技術のスイッチ装置101では、抵抗素子109によってモータ110の始動を行い、保護回路108によって過電流保護を行っており、抵抗素子109の抵抗値を変え、始動特性を変化させたり、バイメタル素子114の形状変化温度や抵抗発熱体113の抵抗値を変えることで、所望の大きさの過電流でモータ110を保護している。
【0014】
しかし、上記のスイッチ装置101では、始動巻線に流れる電流を抵抗素子109の抵抗変化によって制御しているため、始動時に抵抗素子109の抵抗値を十分小さくするためには、素子の体積を大きくしなければならないため、始動電流が抵抗素子109によって制限され、モータ110の始動特性が悪化する場合がある。
【0015】
また、モータ110の運転時には、抵抗素子109は高抵抗になるが、モータ110の運転中も抵抗素子109を介して始動巻線に電流が流れ続けるため、モータ110の運転効率が低下するという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、部品点数が少なく、取り付けコストの低いスイッチ装置を提供することにある。
また、他の目的は、始動巻線に大電流を供給できると共に、運転効率の高いスイッチ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の保護スイッチ装置は、第1の電源ラインに接続される第1の端子と、一端がモータの共通端子に接続される第1の抵抗発熱体と、上記第1の端子と上記第1の抵抗発熱体の他端との間に接続され、第1の温度以上で開状態となる第1の熱応動スイッチ機構と、第2の電源ラインに接続される第2の端子と、一端がモータの始動端子に接続される第2の抵抗発熱体と、上記第2の端子と上記第2の抵抗発熱体の他端との間に接続され、上記第1の温度よりも低い第2の温度以上で開状態となる第2の熱応動スイッチ機構と、上記第1の抵抗発熱体と上記第1の熱応動スイッチ機構と上記第2の抵抗発熱体と上記第2の熱応動スイッチ機構とを収容する筐体とを有し、上記第2の熱応動スイッチ機構が上記第1の抵抗発熱体と上記第2の抵抗発熱体の双方に熱的に結合されている。
【0018】
請求項2に記載の発明のように、上記第1の熱応動スイッチ機構が、第1の接点部と、上記第1の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるように動作可能な可動部材と、周囲温度に応じてスナップアクション動作可能であり、当該スナップアクション動作により上記可動部材を上記第1の接点部に対して非接触状態とするバイメタル素子とを有する構成とすることができる。また、請求項3に記載の発明のように、上記第2の熱応動スイッチ機構が、第2の接点部と、上記第2の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるようにスナップアクション動作可能であり、周囲温度に応じた上記スナップアクション動作により上記第2の接点部に対して非接触状態となるバイメタルアームとを有する構成にすることもできる。
【0019】
また、請求項4に記載の発明のように、上記バイメタルアームが上記スナップアクション動作により上記第2の端子部に対して非接触状態となったときに、当該バイメタルアームが上記第1の抵抗発熱体に近接するように構成してもよい。
【0020】
上述の本発明の構成によれば、接点とバイメタル素子とを有する第1、第2のスイッチ回路と、第1、第2の抵抗発熱体とが設けられており、第1、第2のスイッチ回路のバイメタル素子は所定温度以上に加熱されると変形し、各スイッチ回路の接点を、それぞれ閉状態から開状態に切り換えるように構成されている。
【0021】
そして、第1のスイッチ回路のバイメタル素子、第1の抵抗発熱体、第2のスイッチ回路のバイメタル素子、第2の抵抗発熱体がその順序で配置されており、第1、第2の抵抗発熱体は、電流が流れると発熱しするように構成されている。
【0022】
従って、第1のスイッチ回路のバイメタル素子は、第1の抵抗発熱体によって加熱されるが、第2のスイッチ回路のバイメタル素子は、第1、第2の抵抗発熱体の両方から加熱されるので、第1、第2の抵抗発熱体の発熱量を小さくしても、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子を所定温度以上に昇温させ、変形させることが可能となっている。
【0023】
この場合、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子が変形し、接点を閉状態から開状態に切り替える際に、第1の抵抗発熱体に近接するようにしておくと、変形後は第1の抵抗発熱体から供給される熱量が増加するので、第2の抵抗発熱体の発熱が停止しても、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子は、変形状態を維持できるようになる。
【0024】
以上説明したスイッチ装置については、第1のスイッチ回路のバイメタル素子が所定温度以上に加熱され、変形した場合は、第1の抵抗発熱体の発熱が停止してもその変形状態を維持するようにしておくと、第1のスイッチ回路によって、過電流に対する保護回路を構成させることができる。
【0025】
他方、第2のスイッチ回路のバイメタル素子が所定温度以上に加熱され、変形した場合には、第1、第2の抵抗発熱体の発熱が停止すると元の形状に復帰するようにしておくと、第2のスイッチ回路は、モータの始動前は導通状態になり、モータの運転中は遮断状態になるので、第2のスイッチ回路によってモータの始動回路を構成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図面を参照しながら、本発明の一実施形態のスイッチ装置を説明する。
図1(a)は、本発明のスイッチ装置1の内部平面図、同図(b)は内部概略断面図であり、その等価回路は図2(a)、(b)に示されている。
【0027】
このスイッチ装置1は、モータ10の始動と過電流保護を行う装置であり、樹脂製の筺体5を有しており、内部に保護回路8と、始動回路9とが納められている。
【0028】
モータ10には、共通端子C、始動端子S、駆動端子Mが設けられており、共通端子Cは、保護回路8を介して電源ラインL1に接続されている。また、始動端子Sは始動装置9を介してグラウンドラインL2に接続され、駆動端子Mは直接グラウンドラインL2に接続されている。
【0029】
保護回路8は、第1のスイッチ回路11と第1の抵抗発熱体13とを有しており、第1のスイッチ回路11の一端と第1の抵抗発熱体13の一端は互いに接続され、直列回路が構成されている。第1のスイッチ回路11の他端は、筺体5に固定された端子31を介して電源ラインL1に接続されており、第1の抵抗発熱体13の他端は、図1(a)、(b)では図示しない端子を介して共通端子Cに接続されている。
【0030】
始動回路9は、第2のスイッチ回路21と第2の抵抗発熱体23とを有しており、第2のスイッチ回路21の一端と第2の抵抗発熱体23の一端とは互いに接続され、直列回路が構成されている。第2のスイッチ回路21の他端は、筺体5に固定された端子32を介してグラウンドラインL2に接続されており、第2の抵抗発熱体23の他端は、図1(a)、(b)では図示しない端子を介して始動端子Sに接続されている。
【0031】
第1のスイッチ回路11は、アーム12とバイメタル素子14を有しており、アーム12とバイメタル素子14とは、略平行に近接配置されている。
【0032】
アーム12の一端には接点15が設けられており、バイメタル素子14は、常温ではアーム12の反対側が膨らんだ形状にされており、その形状のときは、接点15は閉状態になるように構成されている。
【0033】
そのバイメタル素子14が加熱され、145℃以上の温度になると変形し、アーム12側が膨むように構成されており、変形する際には膨らんだ部分がアーム12を押圧し、接点15が開状態に切り換えられるように構成されている。
【0034】
第2のスイッチ回路21は、バイメタル素子から成るアーム22と、アーム22の一端に設けられた接点25とを有しており、アーム22の形状は、常温では接点25を閉状態にし、90℃以上に加熱されると変形して接点25を開状態にするように構成されている。
【0035】
モータ10内には、回転子を始動させる始動巻線と、動力を発生させる駆動巻線とが設けられており(始動巻線と駆動巻線は図示しない。)、始動巻線の両端は、共通端子Cと始動端子Sとにそれぞれ接続され、駆動巻線の両端は、共通端子Cと駆動端子Mとにそれぞれ接続されている。
【0036】
モータ10が運転を開始する前は、バイメタル素子14とアーム22とは常温にあるので、第1、第2のスイッチ回路11、21は導通状態にある(図2(a)の状態)。
【0037】
従って、モータ10の運転を開始するために、電源ラインL1とグラウンドラインL2との間に電圧を印加すると、始動巻線と駆動巻線の両方に電圧が印加されるが、停止状態では駆動巻線と始動巻線の抵抗が小さいため、駆動巻線には5A程度の電流が流れ、始動巻線の方にも5A程度の電流が流れる。
【0038】
その電流は、保護回路8と始動回路9内の第1、第2の抵抗発熱体13、23を流れるので、モータ10の始動の際には、第1、第2の抵抗発熱体13、23の両方が発熱する。
【0039】
第2のスイッチ回路21内のアーム22は、第1、第2の抵抗発熱体13、23の間に近接して挟まれており、第1、第2の抵抗発熱体13、23が発熱すると、アーム22は、両方の抵抗発熱体13、23から加熱される。
【0040】
図5の曲線22'は、そのアーム22の温度変化を示したグラフであり、アーム22が変形しておらず、接点25が閉状態にあるときは、アーム22は第1の抵抗発熱体13よりも第2の抵抗発熱体23の方に近接している。
【0041】
図5の曲線13'は、アーム22が第1の抵抗発熱体13から受ける熱量を示し、曲線23'は、第2の抵抗発熱体23から受ける熱量を示している。
曲線13'、23'から分かるように、アーム22は、第1、第2の抵抗発熱体23が発熱すると、両方の抵抗発熱体13、23から加熱されて昇温し、時刻t0で90℃に達したところで変形し、接点25が開状態になる。
【0042】
すると、始動巻線に流れる電流は停止し、それに伴い、第2の抵抗発熱体23に流れる電流も停止するので、第2の抵抗発熱体23から供給される熱量は減少し始める。
【0043】
接点25が開状態になるときは、モータ10の回転子は始動動作を終了しているため、駆動巻線に流れる電流も安定しており、時刻t0後も第1の抵抗発熱体13は安定に発熱し、供給される熱量も安定する。
【0044】
しかも、アーム22は変形すると、図3に示すように、第2の抵抗発熱体23から離れ、第1の抵抗発熱体13に接近する方向に移動するので、第1の抵抗発熱体13から受ける熱量が一層多くなり、時刻t0以後、第2の抵抗加熱体23からの熱供給がなくなっても、アーム22の温度低下は僅かである。
【0045】
90℃以上に加熱され、変形したアーム22は、70℃以下の温度まで低下すると元の形状に戻るように構成されているが、本発明のスイッチ装置1では、アーム22が変形すると第1の抵抗発熱体13に近接する方向に移動し、第1の抵抗発熱体13から受ける熱量が増加しているので、第2の抵抗発熱体23から供給される熱量がゼロになっても70℃以下にならない。従って、モータ10の始動後、運転中でも、アーム22は変形後の状態を維持するので、運転中には始動巻線に電流は流れない。
【0046】
それに対し、アーム22が変形する際に、第1の抵抗発熱体13に接近しない場合には、第1の抵抗発熱体13から供給される熱量が余り増加しないので、図5の破線22"で示すように急速に温度低下し、第2の抵抗発熱体23から供給される熱がゼロになる頃には70℃以下の温度になってしまい、元の形状に復帰してしまうので、接点25が再び閉状態になり、始動巻線に電流が流れてしまう。
【0047】
以上は始動回路9の動作を説明したが、次に、保護回路8の動作を説明する。
保護回路8内では、第1のスイッチ回路11のバイメタル素子14は第1の抵抗発熱体13に近接配置され、第1の抵抗発熱体13の発熱によって加熱されるように構成されているので、モータ10の始動と運転を行う際に、バイメタル素子14は昇温するが、通常の始動と運転状態では、バイメタル素子14は145℃以上の温度になることはない。従って、その場合はバイメタル素子14は変形せず、接点15は開状態にならない。
【0048】
しかし、モータ10が故障する等の原因により、モータ10に過電流が流れた場合には、第1の抵抗発熱体13が大きく発熱し、バイメタル素子14が145℃以上に加熱されるように構成されており、その場合、図4に示すように、変形したバイメタル素子14によってアーム12が押し上げられ、接点15が開状態になり、第1のスイッチ回路11が過電流を遮断する。
【0049】
モータ10に流れる電流が遮断されると、第1の抵抗発熱体13に流れる電流はゼロになるため、第1の抵抗発熱体13は発熱は停止する(第2の抵抗発熱体23にも電流は流れないようになる)。
従って、発熱源が無くなるため、バイメタル素子14や第2のスイッチ回路21のアーム22の温度は低下する。
【0050】
アーム22については、70℃以下の温度になったところで元の形状に復帰し、接点25を閉状態にするように構成されており、それにより、モータ10の運転が終了した後は接点25が閉状態になり、再びモータ10の始動をできるようになっている。
【0051】
以上説明したように、本発明のスイッチ装置1によれば、簡単な装置でモータ10の始動と過電流保護とを行えるようになっており、有用性は非常に高い。
なお、上述のバイメタル素子14やアーム22の変形温度、復帰温度は一例であり、種々の温度に設定することができる。
【0052】
【発明の効果】
第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路が近接配置され、一つの部品にできるので、部品点数が減少し、低コストのスイッチ装置を得ることが可能になる。
【0053】
また、低コストを目的にしない場合は、第2の発熱体として、図6の抵抗素子109を使用してもよい。
【0054】
モータが始動された後は、第2のスイッチ回路が遮断状態になるので、始動巻線に流れる電流はゼロになり、モータを効率よく運転することが可能になる。
【0055】
第2のスイッチ回路のアームを加熱する抵抗発熱体の抵抗値を小さくし、始動電流を大きく取れるので、モータの始動特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b):本発明のスイッチ装置の構造を説明するための図
【図2】モータ始動時のスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図3】モータ運転時のスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図4】モータに過電流が流れたときのスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図5】第2のスイッチ回路の温度変化を説明するためのグラフ
【図6】(a)、(b):従来技術のスイッチ装置の使用方法を説明するための図
【符号の説明】
1……スイッチ装置 8……保護回路 9……始動回路 11……第1のスイッチ回路 14、22……バイメタル素子 15、25……接点 13……第1の抵抗発熱体 21……第2のスイッチ回路 23……第2の抵抗発熱体
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の電源ラインに接続される第1の端子と、
一端がモータの共通端子に接続される第1の抵抗発熱体と、
上記第1の端子と上記第1の抵抗発熱体の他端との間に接続され、第1の温度以上で開状態となる第1の熱応動スイッチ機構と、
第2の電源ラインに接続される第2の端子と、
一端がモータの始動端子に接続される第2の抵抗発熱体と、
上記第2の端子と上記第2の抵抗発熱体の他端との間に接続され、上記第1の温度よりも低い第2の温度以上で開状態となる第2の熱応動スイッチ機構と、
上記第1の抵抗発熱体と上記第1の熱応動スイッチ機構と上記第2の抵抗発熱体と上記第2の熱応動スイッチ機構とを収容する筐体と、
を有し、
上記第2の熱応動スイッチ機構が上記第1の抵抗発熱体と上記第2の抵抗発熱体の双方に熱的に結合されている保護スイッチ装置。
【請求項2】上記第1の熱応動スイッチ機構が、第1の接点部と、上記第1の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるように動作可能な可動部材と、周囲温度に応じてスナップアクション動作可能であり、当該スナップアクション動作により上記可動部材を上記第1の接点部に対して非接触状態とするバイメタル素子とを有する請求項1に記載の保護スイッチ装置。
【請求項3】上記第2の熱応動スイッチ機構が、第2の接点部と、上記第2の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるようにスナップアクション動作可能であり、周囲温度に応じた上記スナップアクション動作により上記第2の接点部に対して非接触状態となるバイメタルアームとを有する請求項1又は2に記載の保護スイッチ装置。
【請求項4】上記バイメタルアームが上記スナップアクション動作により上記第2の端子部に対して非接触状態となったときに、当該バイメタルアームが上記第1の抵抗発熱体に近接する請求項3に記載の保護スイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータの運転に用いるスイッチ装置にかかり、特に、バイメタル素子を使用したスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モータの始動と過電流保護を行うために、図6(a)、(b)の符号101に示したようなスイッチ装置が用いられている。
【0003】
このスイッチ装置101を説明すると、保護回路108と、始動用の抵抗素子109を有しており、保護回路108の一端は、電源ラインL1に接続され、他端はモータ110の共通端子Cに接続されている。抵抗素子109の一端は、モータ110の始動端子Sに接続され、他端はグラウンドラインL2に接続されている。
【0004】
モータ110の内部には、駆動巻線と始動巻線(図示せず)とが設けられており、駆動巻線の両端は共通端子Cと駆動端子Mにそれぞれ接続され、始動巻線の両端は、共通端子Cと始動巻線Sとにそれぞれ接続されている。
【0005】
保護回路108内には、スイッチ回路111と抵抗発熱体113とが設けられており、モータ110が始動する前は、スイッチ回路111は導通状態にあるように構成されている。従って、その状態では共通端子Cはスイッチ回路111を介して電源ラインL1に接続されている。
【0006】
駆動端子Mは、グラウンドラインL2に直接接続されており、モータ110を始動させる場合には、電源ラインL1とグラウンドラインL2の間に電圧を印加し、共通端子Cと駆動端子M、始動端子Sの間に電圧を印加する。
【0007】
抵抗素子109は、高温では高抵抗になるが、常温では低抵抗であるものが用いられており、始動時は低抵抗であるため、共通端子Cと駆動端子M、始動端子Sの間に電圧が印加されると始動巻線側に大電流が流れ、始動を補助する。
始動巻線に大電流が流れると、モータ110は回転し始め、回転速度が上昇するに連れ、始動巻線に流れる電流を不要とする。
【0008】
また、このとき、始動巻線に流れる電流によって抵抗素子109が発熱し、抵抗値が次第に上昇するので、始動巻線に流れる電流は徐々に減少するがゼロとはならない。
【0009】
第1のスイッチ回路111内には、アーム112、接点115が設けられており、第1のスイッチ回路111を流れる電流は、アーム112、接点115、抵抗発熱体113を流れ、モータ110に供給される。
【0010】
保護回路108内には、抵抗発熱体113と近接してバイメタル素子114が設けられており、抵抗発熱体113に電流が流れ、発熱するとバイメタル素子114が加熱され、昇温するように構成されている。但し、抵抗発熱体113は低抵抗なので、モータ110が始動や運転を行う場合に流れる電流では発熱量は小さく、バイメタル素子114の温度上昇も小さい。
【0011】
しかし、故障等の原因により、モータ110に過電流が流れた場合には、抵抗発熱体113が多量に発熱し、バイメタル素子114が高温に加熱される。
【0012】
バイメタル素子114の形状は、常温ではアーム112の反対側が膨らんでいるが、抵抗発熱体113から供給される熱によって145℃以上に加熱されると、図6(b)に示すように、逆方向に膨らみ、アーム112を押し上げ、接点115を開状態にする。接点115が開状態になると、モータ110に流れる過電流は遮断される。
【0013】
このように、従来技術のスイッチ装置101では、抵抗素子109によってモータ110の始動を行い、保護回路108によって過電流保護を行っており、抵抗素子109の抵抗値を変え、始動特性を変化させたり、バイメタル素子114の形状変化温度や抵抗発熱体113の抵抗値を変えることで、所望の大きさの過電流でモータ110を保護している。
【0014】
しかし、上記のスイッチ装置101では、始動巻線に流れる電流を抵抗素子109の抵抗変化によって制御しているため、始動時に抵抗素子109の抵抗値を十分小さくするためには、素子の体積を大きくしなければならないため、始動電流が抵抗素子109によって制限され、モータ110の始動特性が悪化する場合がある。
【0015】
また、モータ110の運転時には、抵抗素子109は高抵抗になるが、モータ110の運転中も抵抗素子109を介して始動巻線に電流が流れ続けるため、モータ110の運転効率が低下するという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、部品点数が少なく、取り付けコストの低いスイッチ装置を提供することにある。
また、他の目的は、始動巻線に大電流を供給できると共に、運転効率の高いスイッチ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の保護スイッチ装置は、第1の電源ラインに接続される第1の端子と、一端がモータの共通端子に接続される第1の抵抗発熱体と、上記第1の端子と上記第1の抵抗発熱体の他端との間に接続され、第1の温度以上で開状態となる第1の熱応動スイッチ機構と、第2の電源ラインに接続される第2の端子と、一端がモータの始動端子に接続される第2の抵抗発熱体と、上記第2の端子と上記第2の抵抗発熱体の他端との間に接続され、上記第1の温度よりも低い第2の温度以上で開状態となる第2の熱応動スイッチ機構と、上記第1の抵抗発熱体と上記第1の熱応動スイッチ機構と上記第2の抵抗発熱体と上記第2の熱応動スイッチ機構とを収容する筐体とを有し、上記第2の熱応動スイッチ機構が上記第1の抵抗発熱体と上記第2の抵抗発熱体の双方に熱的に結合されている。
【0018】
請求項2に記載の発明のように、上記第1の熱応動スイッチ機構が、第1の接点部と、上記第1の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるように動作可能な可動部材と、周囲温度に応じてスナップアクション動作可能であり、当該スナップアクション動作により上記可動部材を上記第1の接点部に対して非接触状態とするバイメタル素子とを有する構成とすることができる。また、請求項3に記載の発明のように、上記第2の熱応動スイッチ機構が、第2の接点部と、上記第2の接点部に対して接触状態又は非接触状態となるようにスナップアクション動作可能であり、周囲温度に応じた上記スナップアクション動作により上記第2の接点部に対して非接触状態となるバイメタルアームとを有する構成にすることもできる。
【0019】
また、請求項4に記載の発明のように、上記バイメタルアームが上記スナップアクション動作により上記第2の端子部に対して非接触状態となったときに、当該バイメタルアームが上記第1の抵抗発熱体に近接するように構成してもよい。
【0020】
上述の本発明の構成によれば、接点とバイメタル素子とを有する第1、第2のスイッチ回路と、第1、第2の抵抗発熱体とが設けられており、第1、第2のスイッチ回路のバイメタル素子は所定温度以上に加熱されると変形し、各スイッチ回路の接点を、それぞれ閉状態から開状態に切り換えるように構成されている。
【0021】
そして、第1のスイッチ回路のバイメタル素子、第1の抵抗発熱体、第2のスイッチ回路のバイメタル素子、第2の抵抗発熱体がその順序で配置されており、第1、第2の抵抗発熱体は、電流が流れると発熱しするように構成されている。
【0022】
従って、第1のスイッチ回路のバイメタル素子は、第1の抵抗発熱体によって加熱されるが、第2のスイッチ回路のバイメタル素子は、第1、第2の抵抗発熱体の両方から加熱されるので、第1、第2の抵抗発熱体の発熱量を小さくしても、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子を所定温度以上に昇温させ、変形させることが可能となっている。
【0023】
この場合、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子が変形し、接点を閉状態から開状態に切り替える際に、第1の抵抗発熱体に近接するようにしておくと、変形後は第1の抵抗発熱体から供給される熱量が増加するので、第2の抵抗発熱体の発熱が停止しても、第2のスイッチ回路内のバイメタル素子は、変形状態を維持できるようになる。
【0024】
以上説明したスイッチ装置については、第1のスイッチ回路のバイメタル素子が所定温度以上に加熱され、変形した場合は、第1の抵抗発熱体の発熱が停止してもその変形状態を維持するようにしておくと、第1のスイッチ回路によって、過電流に対する保護回路を構成させることができる。
【0025】
他方、第2のスイッチ回路のバイメタル素子が所定温度以上に加熱され、変形した場合には、第1、第2の抵抗発熱体の発熱が停止すると元の形状に復帰するようにしておくと、第2のスイッチ回路は、モータの始動前は導通状態になり、モータの運転中は遮断状態になるので、第2のスイッチ回路によってモータの始動回路を構成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図面を参照しながら、本発明の一実施形態のスイッチ装置を説明する。
図1(a)は、本発明のスイッチ装置1の内部平面図、同図(b)は内部概略断面図であり、その等価回路は図2(a)、(b)に示されている。
【0027】
このスイッチ装置1は、モータ10の始動と過電流保護を行う装置であり、樹脂製の筺体5を有しており、内部に保護回路8と、始動回路9とが納められている。
【0028】
モータ10には、共通端子C、始動端子S、駆動端子Mが設けられており、共通端子Cは、保護回路8を介して電源ラインL1に接続されている。また、始動端子Sは始動装置9を介してグラウンドラインL2に接続され、駆動端子Mは直接グラウンドラインL2に接続されている。
【0029】
保護回路8は、第1のスイッチ回路11と第1の抵抗発熱体13とを有しており、第1のスイッチ回路11の一端と第1の抵抗発熱体13の一端は互いに接続され、直列回路が構成されている。第1のスイッチ回路11の他端は、筺体5に固定された端子31を介して電源ラインL1に接続されており、第1の抵抗発熱体13の他端は、図1(a)、(b)では図示しない端子を介して共通端子Cに接続されている。
【0030】
始動回路9は、第2のスイッチ回路21と第2の抵抗発熱体23とを有しており、第2のスイッチ回路21の一端と第2の抵抗発熱体23の一端とは互いに接続され、直列回路が構成されている。第2のスイッチ回路21の他端は、筺体5に固定された端子32を介してグラウンドラインL2に接続されており、第2の抵抗発熱体23の他端は、図1(a)、(b)では図示しない端子を介して始動端子Sに接続されている。
【0031】
第1のスイッチ回路11は、アーム12とバイメタル素子14を有しており、アーム12とバイメタル素子14とは、略平行に近接配置されている。
【0032】
アーム12の一端には接点15が設けられており、バイメタル素子14は、常温ではアーム12の反対側が膨らんだ形状にされており、その形状のときは、接点15は閉状態になるように構成されている。
【0033】
そのバイメタル素子14が加熱され、145℃以上の温度になると変形し、アーム12側が膨むように構成されており、変形する際には膨らんだ部分がアーム12を押圧し、接点15が開状態に切り換えられるように構成されている。
【0034】
第2のスイッチ回路21は、バイメタル素子から成るアーム22と、アーム22の一端に設けられた接点25とを有しており、アーム22の形状は、常温では接点25を閉状態にし、90℃以上に加熱されると変形して接点25を開状態にするように構成されている。
【0035】
モータ10内には、回転子を始動させる始動巻線と、動力を発生させる駆動巻線とが設けられており(始動巻線と駆動巻線は図示しない。)、始動巻線の両端は、共通端子Cと始動端子Sとにそれぞれ接続され、駆動巻線の両端は、共通端子Cと駆動端子Mとにそれぞれ接続されている。
【0036】
モータ10が運転を開始する前は、バイメタル素子14とアーム22とは常温にあるので、第1、第2のスイッチ回路11、21は導通状態にある(図2(a)の状態)。
【0037】
従って、モータ10の運転を開始するために、電源ラインL1とグラウンドラインL2との間に電圧を印加すると、始動巻線と駆動巻線の両方に電圧が印加されるが、停止状態では駆動巻線と始動巻線の抵抗が小さいため、駆動巻線には5A程度の電流が流れ、始動巻線の方にも5A程度の電流が流れる。
【0038】
その電流は、保護回路8と始動回路9内の第1、第2の抵抗発熱体13、23を流れるので、モータ10の始動の際には、第1、第2の抵抗発熱体13、23の両方が発熱する。
【0039】
第2のスイッチ回路21内のアーム22は、第1、第2の抵抗発熱体13、23の間に近接して挟まれており、第1、第2の抵抗発熱体13、23が発熱すると、アーム22は、両方の抵抗発熱体13、23から加熱される。
【0040】
図5の曲線22'は、そのアーム22の温度変化を示したグラフであり、アーム22が変形しておらず、接点25が閉状態にあるときは、アーム22は第1の抵抗発熱体13よりも第2の抵抗発熱体23の方に近接している。
【0041】
図5の曲線13'は、アーム22が第1の抵抗発熱体13から受ける熱量を示し、曲線23'は、第2の抵抗発熱体23から受ける熱量を示している。
曲線13'、23'から分かるように、アーム22は、第1、第2の抵抗発熱体23が発熱すると、両方の抵抗発熱体13、23から加熱されて昇温し、時刻t0で90℃に達したところで変形し、接点25が開状態になる。
【0042】
すると、始動巻線に流れる電流は停止し、それに伴い、第2の抵抗発熱体23に流れる電流も停止するので、第2の抵抗発熱体23から供給される熱量は減少し始める。
【0043】
接点25が開状態になるときは、モータ10の回転子は始動動作を終了しているため、駆動巻線に流れる電流も安定しており、時刻t0後も第1の抵抗発熱体13は安定に発熱し、供給される熱量も安定する。
【0044】
しかも、アーム22は変形すると、図3に示すように、第2の抵抗発熱体23から離れ、第1の抵抗発熱体13に接近する方向に移動するので、第1の抵抗発熱体13から受ける熱量が一層多くなり、時刻t0以後、第2の抵抗加熱体23からの熱供給がなくなっても、アーム22の温度低下は僅かである。
【0045】
90℃以上に加熱され、変形したアーム22は、70℃以下の温度まで低下すると元の形状に戻るように構成されているが、本発明のスイッチ装置1では、アーム22が変形すると第1の抵抗発熱体13に近接する方向に移動し、第1の抵抗発熱体13から受ける熱量が増加しているので、第2の抵抗発熱体23から供給される熱量がゼロになっても70℃以下にならない。従って、モータ10の始動後、運転中でも、アーム22は変形後の状態を維持するので、運転中には始動巻線に電流は流れない。
【0046】
それに対し、アーム22が変形する際に、第1の抵抗発熱体13に接近しない場合には、第1の抵抗発熱体13から供給される熱量が余り増加しないので、図5の破線22"で示すように急速に温度低下し、第2の抵抗発熱体23から供給される熱がゼロになる頃には70℃以下の温度になってしまい、元の形状に復帰してしまうので、接点25が再び閉状態になり、始動巻線に電流が流れてしまう。
【0047】
以上は始動回路9の動作を説明したが、次に、保護回路8の動作を説明する。
保護回路8内では、第1のスイッチ回路11のバイメタル素子14は第1の抵抗発熱体13に近接配置され、第1の抵抗発熱体13の発熱によって加熱されるように構成されているので、モータ10の始動と運転を行う際に、バイメタル素子14は昇温するが、通常の始動と運転状態では、バイメタル素子14は145℃以上の温度になることはない。従って、その場合はバイメタル素子14は変形せず、接点15は開状態にならない。
【0048】
しかし、モータ10が故障する等の原因により、モータ10に過電流が流れた場合には、第1の抵抗発熱体13が大きく発熱し、バイメタル素子14が145℃以上に加熱されるように構成されており、その場合、図4に示すように、変形したバイメタル素子14によってアーム12が押し上げられ、接点15が開状態になり、第1のスイッチ回路11が過電流を遮断する。
【0049】
モータ10に流れる電流が遮断されると、第1の抵抗発熱体13に流れる電流はゼロになるため、第1の抵抗発熱体13は発熱は停止する(第2の抵抗発熱体23にも電流は流れないようになる)。
従って、発熱源が無くなるため、バイメタル素子14や第2のスイッチ回路21のアーム22の温度は低下する。
【0050】
アーム22については、70℃以下の温度になったところで元の形状に復帰し、接点25を閉状態にするように構成されており、それにより、モータ10の運転が終了した後は接点25が閉状態になり、再びモータ10の始動をできるようになっている。
【0051】
以上説明したように、本発明のスイッチ装置1によれば、簡単な装置でモータ10の始動と過電流保護とを行えるようになっており、有用性は非常に高い。
なお、上述のバイメタル素子14やアーム22の変形温度、復帰温度は一例であり、種々の温度に設定することができる。
【0052】
【発明の効果】
第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路が近接配置され、一つの部品にできるので、部品点数が減少し、低コストのスイッチ装置を得ることが可能になる。
【0053】
また、低コストを目的にしない場合は、第2の発熱体として、図6の抵抗素子109を使用してもよい。
【0054】
モータが始動された後は、第2のスイッチ回路が遮断状態になるので、始動巻線に流れる電流はゼロになり、モータを効率よく運転することが可能になる。
【0055】
第2のスイッチ回路のアームを加熱する抵抗発熱体の抵抗値を小さくし、始動電流を大きく取れるので、モータの始動特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b):本発明のスイッチ装置の構造を説明するための図
【図2】モータ始動時のスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図3】モータ運転時のスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図4】モータに過電流が流れたときのスイッチ装置の回路状態を説明するための図
【図5】第2のスイッチ回路の温度変化を説明するためのグラフ
【図6】(a)、(b):従来技術のスイッチ装置の使用方法を説明するための図
【符号の説明】
1……スイッチ装置 8……保護回路 9……始動回路 11……第1のスイッチ回路 14、22……バイメタル素子 15、25……接点 13……第1の抵抗発熱体 21……第2のスイッチ回路 23……第2の抵抗発熱体
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