JPH11315167A - エラストマ―・ブレンドおよびタイヤでのその利用 - Google Patents

エラストマ―・ブレンドおよびタイヤでのその利用

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JPH11315167A
JPH11315167A JP11065073A JP6507399A JPH11315167A JP H11315167 A JPH11315167 A JP H11315167A JP 11065073 A JP11065073 A JP 11065073A JP 6507399 A JP6507399 A JP 6507399A JP H11315167 A JPH11315167 A JP H11315167A
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デイヴィッド・ジョン・ザンジグ
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ハワード・アレン・コルヴィン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤのトレッドに適した、ゴム用プロセス
オイルを使用しないでも加工できる、高粘度のエラスト
マーを主体とするゴム組成物を提供する。 【解決手段】 約70から約140の範囲内のムーニ−
(ML4)粘度を有する高粘度エラストマーと、約5か
ら約20の範囲内のムーニ−(ML4)粘度を有する低
粘度エラストマーを混合して特定のプレ‐ブレンドを調
製し、これを乾燥回収して、エラストマー組成物を調製
する。このゴム組成物はタイヤの各種成分、特にタイヤ
トレッドの製造に使用すると、トレッドに優れた性能を
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘度エラストマーと
低粘度エラストマーとの特定のプレ‐ブレンドのゴム組
成物における利用に関する。特に、本発明は、個々のラ
テックスの混合による、或いはまた多様な粘度を有する
複数のエラストマーの個々の重合物セメントの混合によ
る、高および低粘度エラストマーのプレ‐ブレンドの調
製および利用に関する。このようなプレ‐ブレンドの利
用は、タイヤトレッド用ゴム組成物を含むタイヤ成分な
どのゴム組成物が念頭に置かれる。
【0002】
【従来の技術】高粘度エラストマーは、タイヤトレッド
用ゴム組成物中でしばしば用いられる。このようなエラ
ストマーは、その未硬化状態で、例えば約70から約1
40のような範囲の非常に高いムーニ−(ML4)粘度
値を有する。例えば、カーボンブラックおよび強化用シ
リカ充填材のようなゴム混練成分を高粘度ゴム中で混合
することは非常に困難なので、普通はゴム組成物を調製
するために加工するのが困難である。この問題点はこの
技術分野の習熟者には良く知られている。
【0003】タイヤトレッド・ストック(tire tread s
tock)のような高いムーニ−(ML4)粘度のゴム組成
物の加工、即ちそのゴム組成物の混合および押し出しを
容易にするために、そのムーニ−(ML4)粘度をより
加工し易い水準、例えば約45から約55の範囲に下げ
るために、ゴム用プロセスオイルとのプレ‐ブレンドと
して、このようなエラストマーを用いることは割合普通
に行われている。このような方法はこの技術分野の習熟
者には良く知られている。
【0004】しかし、このようなゴム用プロセスオイル
の使用は、このようなオイルは実質的に飽和炭化水素系
であり、従ってそのゴム組成物の硬化に関与しないので
不利になる可能性がある。それ故、このオイルはそのゴ
ム組成物と得られる物理的性質に対して或る程度稀釈剤
となる。
【0005】液体エラストマーもこのような目的に用い
られることがよくあるが、これらエラストマーも、それ
が実質的に飽和化合物系である場合は、同様の困難を有
している。
【0006】本発明の説明において、本明細書で用いら
れる“phr”という用語は、通常の用い方に従って
“ゴム100重量部当たりの個々の材料の部数”を示
す。普通、本明細書で用いられる部およびパーセント
は、特に断らない限り、重量による。
【0007】ラテックスは、本発明に関する限り、通
常、複数のジエン単量体を、また場合によりスチレンと
共に水系媒体中で適当な乳化剤を含むエマルションとし
て、ラジカル重合触媒活性化剤(一種または複数種)を
用いて重合させることにより合成される。レドックス重
合系がよく用いられる。様々な重合についての説明は、
例えば米国特許第3,080,334号明細書;ジー.
エス.ウイットビー(G.S.Whitby)のSyn
thetic Rubber,1954,特に第8章、
および“High Polymers”(Inters
cience Publishers,Inc.)、第
9巻、エフ.エー.ボベイ(F.A.Bovey)達の
Emulsion Polymerizationの中
に見られる。様々な有機系開始剤がPolymer H
andbook(John Wiley & Son
s)、1965、II‐3からII‐51頁にジェー.
ブランドラップ(J.Brandrup)達により説明
されている。得られるラテックスた、次いで、そのエラ
ストマーを回収するために凝固される。塩‐酸凝固法の
ような標準的な凝固法が用いられる。例えばスチレン/
ブタジエン共重合体エラストマーがこのような水系乳化
重合法により合成される。生成共重合体のムーニ−(M
L4)粘度は各種重合パラメータにより或る程度調節す
ることができ、相対的に高いムーニ−粘度もしくは相対
的に低いムーニ−粘度の共重合体を合成することができ
る。このような水系乳化重合法はこの技術分野の習熟者
には良く知られている。
【0008】本明細書で用いられる“重合物(poly
merizate)”、“セメント(cement)”
もしくは“重合物セメント”という用語は、少なくとも
一種の共役ジエン、もしくは少なくとも一種の共役ジエ
ンと、例えばスチレンおよび/またはα‐メチルスチレ
ンのような芳香族系ビニル化合物から選ばれる単量体を
触媒開始剤の存在下で有機溶媒中で個々に重合し、そし
てこれら単量体の実際の重合を停止させるが、得られる
重合体をその重合物から取り出す前の生成物であること
を意味する。
【0009】“混練ゴム”、“ゴムコンパウンド”およ
び“ゴム組成物”という用語は、一般に、“各種ゴム混
練用成分と混合されたゴム”のことであるる。このよう
な用語は、特にタイヤ関連のゴム混合技術分野の習熟者
には良く知られている。
【0010】本明細書で用いられる“加硫した”(“v
ulcanized”)、“加硫する”(“vulca
nize”)、“硬化した”(“cured”)および
“硬化する”(“cure”)という用語は、互換的に
用いられ、“ゴムの加硫”を意味し、そしてこのような
用語はゴムの加硫技術分野の習熟者には良く知られてい
る。
【0011】本明細書で用いられる“Tg”という用語
は、“特定エラストマーのガラス転移温度”を意味す
る。ガラス転移温度はエラストマーの良く知られた特性
である。これは、例えば、示差走査熱量測定計(DS
C)装置により加熱速度20℃/分で適切に測定され
る。
【0012】本明細書で用いられる“ムーニ−粘度”と
いう用語は、特に断らない限り、(ML4)粘度として
示され、そして“未硬化状態のエラストマーで、その中
に分散されている認められる程の添加剤としては、酸化
防止剤以外は含んでいないエラストマーの、ASTM試
験法D1646により(もしくは、その試験法に準じ
て)100℃で測定された粘度”のことである。しばし
ば、この試験はML1+4として引用されるが、これは
1分静的に加温し、その後4分してその粘度を測定す
る、ムーニー・ラージ(Mooney Large:大
きいロータを使用する)を意味する略号である。本明細
書で用いられるML4粘度の測定は、このML1+4粘
度の測定を意味する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ゴム組成物の硬化に関
与しないで、硬化物の性質を低下させる可能性のあるゴ
ム用プロセスオイルを使用しないでも加工できる、高粘
度のゴムエラストマーを主体とするゴム組成物を提供
し、このようなゴム組成物をタイヤの成分、特にタイヤ
トレッド用に使用する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、A)
(1)約70から約140の範囲内のムーニ−(ML
4)粘度を有するジエン系エラストマーの第1ラテック
スを、約5から約20の範囲内のムーニ−(ML4)粘
度を有するジエン系エラストマーの追加ラテックスと、
または(2)約70から約140の範囲内のムーニ−
(ML4)粘度を有するジエン系エラストマーの第1重
合物を、約5から約20の範囲内のムーニ−(ML4)
粘度を有するジエン系エラストマーの追加重合物とブレ
ンドする工程と、それに続く(B)得られたエラストマ
ー・ブレンドを乾燥し、回収する工程を含んでなり;そ
して第1高粘度エラストマー/追加低粘度エラストマー
の重量比が約20/1から約1/1の範囲であることを
特徴とする、エラストマー組成物の製造法が提供され
る。
【0015】上記の回収された本発明のエラストマーブ
レンドは、本明細書ではプレ‐ブレンドと呼ばれる。本
発明の重要な態様は、追加の低粘度エラストマーは液体
のエラストマーでなく、またさらに高粘度第1エラスト
マーと低粘度の追加エラストマーとがお互いに少なくと
も50だけ異なる、離間規定ムーニ−(ML4)粘度
(spatially defined Mooney (ML4) viscosity)を有す
ることである。
【0016】本発明の一つの態様では、このプレ‐ブレ
ンドは、第1エラストマーの粘度範囲と追加エラストマ
ーの粘度範囲との中間のムーニ−(ML4)粘度、即ち
20から70の範囲の粘度値を有する如何なるエラスト
マーも認められる程の量では含んでいないのが望ましく
(即ち、望ましくは0であるが、そのブレンドを基に1
0重量パーセント未満は許容される)、そして普通含ん
でいないことが要求される。
【0017】このブレンドもしくはプレ‐ブレンドは、
このエラストマープレ‐ブレンドに関する限りにおい
て、少なくとも約66重量パーセントの第1の高粘度エ
ラストマーから構成されていることが要求される。
【0018】この第1および追加エラストマーの両方
は、(1)単量体を、触媒開始剤(一種または複数種)
の存在下、有機溶媒中で、その重合物(そして、本発明
の目的では、それはお互いに混合されている個々の重合
物である)を創るための重合によるか、または(2)多
様なエラストマーのラテックスを準備して、それらをお
互いにブレンドすることにより調製されることも認めら
れるべきである。
【0019】第1および第2エラストマー用のジエン系
エラストマーは、例えばイソプレンおよび1,3‐ブタ
ジエンのような共役ジエン類の単独重合体および共重合
体、ならびにこのようなジエン炭化水素と、例えばスチ
レンおよび/またはα‐メチルスチレンのような芳香族
ビニル化合物との共重合体から選ばれる。
【0020】さらに、本発明の方法によれば、ゴム用プ
ロセスオイルを含まないか、もしくはブレンドのエラス
トマーを基に約5重量パーセント未満のゴム用プロセス
オイルを含んでいるだけで、実質的に含んでいないその
ようなエラストマーブレンドもしくはプレ‐ブレンドが
提供される。
【0021】本発明の追加の方法では、エラストマー1
00phr当たり、(A)約50から約100或いはま
た約50から約90phrの本発明のエラストマー・プ
レ‐ブレンドと、(B)約0から約50或いはまた約1
0から約50phrの、例えばイソプレンおよび1,3
‐ブタジエンのような共役ジエン類の単独重合体および
共重合体、ならびにこのようなジエン炭化水素と、例え
ばスチレンおよび/またはα‐メチルスチレンのような
芳香族ビニル化合物との共重合体から選ばれる20から
70の範囲の中間ムーニ−(ML4)粘度を有する少な
くとも一種の追加のエラストマーを密閉式混合機中でブ
レンドすることを含んでなる、ゴム組成物の製造法が提
供される。
【0022】本発明のさらなる方法では、前記プレ‐ブ
レンドと追加のエラストマー(一種または複数種)の上
記ブレンドとしてのゴム組成物が提供される。本発明の
追加の態様では、前記プレ‐ブレンドと追加のエラスト
マー(一種または複数種)を含んでなる成分を有するタ
イヤが提供される。
【0023】本発明のさらなる態様では、前記プレ‐ブ
レンドと追加のエラストマー(一種または複数種)を含
んでなるゴム組成物のトレッドを有するタイヤが提供さ
れる。
【0024】本発明のもう一つの態様では、エラストマ
ー100phr当たり、(A)約50から約100或い
はまた約50から約90phrの前記プレ‐ブレンドと
約0或いはまた約10から約50phrの、約40から
約60の範囲の中間ムーニ−(ML4)粘度有する少な
くとも一種の追加のエラストマー;(B)約40から約
100或いはまた約60から約90phrの(1)カー
ボンブラックもしくは(2)カーボンブラックとシリカ
(ここで、シリカは望ましくは沈降シリカであり、カー
ボンブラック/シリカの重量比は約1/20から約20
/1或いはまた約1/5から約5/1である)から選ば
れる微粒子状強化用充填材;(C)少なくとも一種の、
シラノール基および前記シリカおよび/またはカーボン
ブラックの表面に含まれるヒドロキシル基と反応性であ
る部位を有し、場合により他のもう一つの部位がエラス
トマーと相互作用を有する少なくとも一種のカップリン
グ剤を含んでなるゴム組成物のトレッドを有するタイヤ
が提供される。
【0025】標準的には、カップリング剤は、場合に応
じて、約7/1から約15/1のシリカおよび/または
カーボンブラックとの重量比で用いられる。例えば、こ
のカップラーは、ポリスルフィド橋中に2から約8個の
硫黄原子を有するビス3‐(トリアルコキシシリルアル
キル)ポリスルフィドであることができる。
【0026】このようなビス3‐(トリアルコキシシリ
ルアルキル)ポリスルフィドカップリング剤の代表的な
例は、アルキル基がメチル、エチルおよびプロピル基か
ら選ばれるようなカップリング剤である。例えば、それ
は平均で約2.1から2.5或いはまた約3.5から約
4個の硫黄原子をポリスルフィド橋中に含むビス3‐
(トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドであ
る。
【0027】重要なことは、このトレッドゴム組成物
は、本発明のプレ‐ブレンドの方法で提供される比較的
高いムーニ−粘度(ML4)を有するエラストマー(一
種または複数種)を評価できる程度の量で含んでいる必
要があることであり、この組成物は、普通、本発明のプ
レ‐ブレンドの調製とその利用がなければ、常用のゴム
加工装置中で容易に加工することは比較的困難である。
タイヤトレッドゴム組成物にこのような高粘度エラスト
マー(一種または複数種)を使用するのが望ましいの
は、例えば摩耗抵抗性およびトレッドの耐摩耗性能を向
上させるからである。
【0028】また、本発明の目的に重要なことは、この
トレッドゴム組成物は、比較的低いムーニ−粘度(ML
4)を有するエラストマー(一種または複数種)を評価
できる程度の含有量で含んでいる必要がることである。
このような非常に低いムーニ−粘度のエラストマー(一
種または複数種)は液体ではなく、そしてそれらは、全
く別の理由から、普通加工が困難であると考えられてい
る。このようなエラストマーは、普通、むしろ粘着性
で、そのためにバンバリー・ミキサーのような密閉型ゴ
ム混合機の外および中の両方で取り扱いが困難である。
【0029】さらに、前記で指摘したように、本発明の
プレ‐ブレンドエラストマー組成物は20から70の範
囲のムーニ−(ML4)粘度を有するエラストマーを基
本的に含んでいないことが必要である。これは、このよ
うななエラストマーを含んでいると、そのゴム組成物の
摩耗抵抗性を向上させる高粘度エラストマーの好ましい
効果を低下もしくは稀釈する傾向があり、そしてまたそ
のプレ‐ブレンド・ゴム組成物の全加工工程(混合およ
び取り扱い)に及ぼす低ムーニ−粘度エラストマーの含
有効果を減らす傾向があるからである。このような中間
のゴム粘度範囲にある望ましいエラストマーの代表例
は、それらが要望される中間のムーニ−粘度値を有して
いる限りにおいて、例えば合成シス1,4‐ポリイソプ
レンゴム、各種スチレン/ブタジエン・エラストマーお
よび1,4‐ポリブタジエンゴムである。
【0030】上述のような、タイヤトレッド組成物のよ
り最適化された静止摩擦特性とトレッド耐摩耗性を強調
するように作用するのは、その機構が完全には理解され
ていないが、離間規定された高および低ムーニ−粘度の
エラストマーが前述のように組み合わされているためで
あると考えられる。
【0031】タイヤトレッド組成物用に複数のエラスト
マーの様々なブレンドが用いられることは、タイヤトレ
ッド技術分野の習熟者には良く知られている。しかし、
本発明の重要な特徴は、ゴム組成物、特にタイヤトレッ
ド用ゴム組成物の調製のために、特定の、そして離間規
定されたムーニ−粘度を有する特定の複数のエラストマ
ーがプレ‐ブレンドとして(実質的に或いは基本的に、
完全に、中間のムーニ−粘度を有する他のエラストマー
が存在しない条件で)特定の量で使用されることであ
る。このような特定のプレ‐ブレンドがゴムタイヤトレ
ッドゴム組成物に使用されることは新規であり、そして
発明を構成すると考えられる。
【0032】この技術分野の習熟者には良く知られてい
るように、本発明の実施においては、タイヤトレッドゴ
ム組成物用に各種のエラストマー強化用のカーボンブラ
ックが使用できることは分るであろう。例えば、約80
から約150の範囲のよう素価と約90から約150の
範囲のDBP(ジブチルフタレート)価を有する、ヴァ
ンデルビルトのゴムハンドブックVanderbil
t Rubber Handbook)(1990)、
417頁に例示されているような、比較的高強化用のカ
ーボンブラックが念頭に置かれる。例えば、N121、
N220、N234、N330およびN375カーボン
ブラックが考えられる。
【0033】焼成および沈降ケイ酸塩系ピグメント(シ
リカ)を含めて、ゴム混練用途に普通に用いられるケイ
酸塩系ピグメントが、本発明におけるシリカとして用い
ることができるが、沈降シリカが望ましい。
【0034】本発明で用いられる望ましいケイ酸塩系ピ
グメントは、例えば可溶性ケイ酸塩、例えばケイ酸ナト
リウムの酸処理で得られるような沈降シリカである。窒
素ガスを用いて測定されるシリカのBET表面積は約1
00から約250の範囲、望ましくは約120から約2
00m2/gの範囲にある。表面積を測定するBET法
は、米国化学会誌(Journal of the A
merican Chemical Societ
)、第60巻、304頁(1930年)に説明されて
いる。
【0035】シリカは、また、標準的には、約100か
ら約400、より普通には約150から約300mL/
100gの範囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値
を有する。
【0036】市場から入手できる各種のシリカが本発明
で使用するために考慮される。ここで、単なる例として
制限を付けに示すと、例えばピー・ピー・ジー工業(P
PGIndustries)からハイ−シル(Hi‐S
il)という登録商標で、210、243などの商品番
号で市販されているシリカ;ローン・プーラン社(Rh
one‐Poulenc)からゼロシル(Zerosi
l)1165MPという名称で市販されているシリカ;
デグッサ社(Degussa AG)からVN2、VN
3およびBV3370GRという名称で市販されている
シリカ;およびジェー.エム.フーバー社(J.M.H
uber)から、例えばゼオポール(Zeopol)8
745として市販されているシリカがある。
【0037】この技術分野の習熟者には容易に理解され
るように、本発明のトレッド用ゴム組成物は、ゴム混練
技術分野で一般に知られている方法:即ち、各種の硫黄
硬化性成分ゴムを、例えば硫黄、活性化剤、遅延剤のよ
うな硬化助剤、オイル、粘着性付与樹脂を含めて樹脂
類、シリカおよび可塑剤のような加工助剤、充填材、顔
料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、酸化防止剤、オゾン
亀裂防止剤、素練り促進剤、および、例えばカーボンブ
ラックなどの強化用材料のような普通に用いられている
各種の添加材料と混合する方法によって混練される。こ
の技術分野の習熟者には知られているように、この硫黄
硬化される、および硫黄硬化された材料(ゴム)の意図
される用途に応じて前記の添加物を選び、普通は常用の
量で使用される。
【0038】本発明でのカーボンブラックの標準的な添
加は本明細書中に前に説明されている。粘着性付与樹脂
を使用するなら、その標準量は約0.5から約10ph
r、普通約1から約5phrの範囲である。加工助剤の
標準量は約1から約50phrである。このような加工
助剤に含まれるのは、例えば芳香族系、ナフテン系、お
よび/またはパラフィン系のプロセスオイルである。酸
化防止剤の標準量は約1から約5phrである。代表的
酸化防止剤は、例えばジフェニル‐p‐フェニレンジア
ミン、および、例えばヴァンデルビルトのゴムハンドブ
ック(Vanderbilt Rubber Hand
book)、344−346頁に記載されているような
他の酸化防止剤である。オゾン亀裂防止剤の標準量は約
1から約5phrである。脂肪酸(これにはステアリン
酸も包含される)を若し使用するなら、その標準量は約
0.5から約5phrである。酸化亜鉛の標準量は約2
から約5phrである。ワックスの標準量は約1から約
5phrである。マイクロクリスタリンワックスがよく
用いられる。素練り促進剤の標準量は約0.1から約1
phrである。代表的素練り促進剤は、例えばペンタク
ロロチオフェノールおよびジベンズアミドジフェニルジ
スルフィドである。
【0039】硬化は硫黄硬化剤の存在下で行われる。適
した硫黄硬化剤の例は、元素硫黄(フリー硫黄)もしく
は硫黄供与性硬化剤、例えばアミンジスルフィド、高分
子ポリスルフィドおよび硫黄−オレフィン付加体であ
る。望ましい硫黄硬化剤は元素硫黄である。この技術分
野の習熟者には知られているように、硫黄硬化剤は約
0.5から約4phrの範囲の量、望ましくは約0.5
から約2,5phrの範囲で用いられることが多い。
【0040】硬化促進剤は、硬化に必要な時間および/
または温度を調節し、硬化物の性質を向上させるために
用いられる。遅延剤も硬化の速度を調節するために用い
られる。一つの態様では、単一の促進剤系、即ち一次促
進剤が用いられる。普通、そして望ましくは、一次促進
剤(一種または複数種)は総量で約0.5から約4、或
いはまた約1.2から約2.0phr用いられる。もう
一つの態様では、例えば硬化を活性化し硬化物の性質を
向上させるために、一次促進剤と二次促進剤の組み合せ
が、二次促進剤の使用量が約0.05から約3phrで
あるという条件で使用されることもある。これらの促進
剤を組み合せると、最終製品の性質に対し相乗効果を得
られると予想され、そしていずれかの促進剤を単独で用
いた場合より幾分良い性質が得られる。さらに、標準の
加工温度では影響されないで、常用の硬化温度で満足な
硬化ができる遅効型促進剤が用いられることもある。本
発明で使用するのに適したタイプの促進剤は、アミン
類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チア
ゾール類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカ
ーバメート類およびザンテート類である。推奨される一
次促進剤はスルフェンアミドである。二次促進剤が用い
られる場合、望ましい二次促進剤はグアニジン、ジチオ
カルバメートまたはチウラムの各化合物である。
【0041】上記添加剤類の存在およびそれらの相対量
は、本発明の態様とは考えられず、本発明は、より一義
的には、離間規定された相対的に高いムーニ−粘度と例
外的に低いムーニ−粘度を有する合成エラストマーの特
定のブレンドを、望ましくは特定の中間のムーニ−粘度
を有するエラストマーを実質的に排除した条件で、使用
することを指向するものである。
【0042】このタイヤは、この技術分野での習熟者に
知られており、すぐに分かるであろう種々の方法で組立
てられ、付形され、成形され、そして硬化される。
【0043】
【実施例】本発明は、以下の実施例を参照することによ
りさらに良く理解されるであろう。実施例中、特に断ら
ない限り、部およびパーセントは重量でしめされる。
【0044】実施例1 この実施例では、乳化重合で合成された高粘度のスチレ
ン/ブタジエンゴムと乳化重合で合成された低粘度のス
チレン/ブタジエンゴムとのプレ‐ブレンドが調製され
る。
【0045】第1の高粘度スチレン/ブタジエンゴム
(第1ゴム)は約110と言う非常に大きいムーニ−
(ML4)粘度を有していた。追加の低粘度スチレン/
ブタジエンゴム(追加ゴム)は約6と言う非常に小さい
ムーニ−(ML4)粘度を有していた。このゴムは半‐
固体で、確かに液状重合体ではなかった。
【0046】スチレン/ブタジエンゴムの第1エラスト
マーラテックスは、水系重合系中、エマルション・レド
ックス触媒の存在下でスチレンと1,3‐ブタジエンを
共重合させることにより合成される。この重合は停止剤
の添加により停止され、それにより生成ラテックスが得
られる。このラテックスは、主として、約20‐25重
量パーセントの共重合体と約80‐75重量パーセント
の水、さらには非常に少量の乳化剤と触媒残存物から成
る。このようなラテックスを合成するこのような方法は
この技術分野の習熟者には良く知られている。
【0047】スチレン/ブタジエンゴムの追加エラスト
マー・ラテックスは、同様に、このラテックス混合物中
で同様のエラストマー濃度で、低粘度共重合体を生成す
るように調節された条件で合成される。
【0048】この第1ラテックスと追加ラテックスは、
様々な比で、約23℃の温度においてミキサー中で混合
することにより一緒にブレンドされる。次いで、この第
1および追加のスチレン/ブタジエンゴム(SBR類)
を、このブレンドされたラテックスから、それを単にエ
ヤー・オーブン中で約80℃から約100℃の温度で乾
燥することにより、プレ‐ブレンドとして回収する。
【0049】得られた回収プレ‐ブレンドは約55ph
rの第1高ムーニ−粘度SBRと約45phrの追加低
ムーニ−粘度SBRから構成されていた。このプレ‐ブ
レンドのムーニ−粘度は約45であった。
【0050】このプレ‐ブレンドは、本明細書中では、
プレ‐ブレンドAと呼ばれる。実施例2 この実施例では、実施例1の回収プレ‐ブレンドと各種
のエラストマーをブレンドすることによりゴム組成物が
調製された。本実施例のブレンドには、次の表1に示さ
れているように、対照ブレンドおよび実験ブレンドが含
まれている。
【0051】対照ブレンド(対照Mと対照N)は、比較
の目的で、本発明のエラストマー・プレ‐ブレンド無し
で、乳化重合で合成したスチレン/ブタジエン共重合体
エラストマーおよび有機溶液重合で合成したスチレン/
ブタジエン共重合体エラストマーを用いて調製される。
【0052】この実施例のゴム組成物は、密閉型ゴム混
合機中で、別々の添加(混合)三工程、即ち約150℃
の温度まで混合する逐次非‐硬化発現混合二工程(硫黄
および硬化促進剤無し)と約105℃の温度までの最終
硬化発現混合一工程(硫黄および硬化促進剤添加)を用
いて調製された。
【0053】
【表1】
【0054】1)グッドイヤータイヤ&ラバー社(Go
odyear Tire & Rubber Comp
any)からPLF1712として入手した、23.5
パーセントの結合スチレンと37.5phrの芳香族系
ゴム用プロセスオイルを含み、100℃で約46のムー
ニ−粘度(ML4)を有する、乳化重合で合成したスチ
レン/ブタジエン共重合体ゴム; 2)グッドイヤータイヤ&ラバー社からブデン(Bud
ene:登録商標)1254として入手した、100℃
で約50のムーニ−粘度(ML4)を有する、25ph
rの芳香族系ゴム用プロセスオイルとその混合物を含
む、シス1,4‐ポリブタジエンゴム; 3)実施例1からのエラストマー・プレ‐ブレンド
“A”; 4)芳香族系ゴム用プロセスオイル; 5)カーボンブラックN299; 6)ワックス、素練り促進剤など; 7)スルフェンアミド系; 8)フェニレンジアミン系; 9)エラストマー(一種または複数種)中のオイルとそ
のゴム組成物に添加された追加オイルの部数の和。
【0055】次の表2は、これら硬化ゴム組成物の様々
な物理的性質を例証するものである。これらゴム組成物
は150℃で約18分間硬化されている。
【0056】
【表2】
【0057】1.トレッド・ダイ押出成形物の外観であ
り、この実施例では、等級1は比較的平滑であるという
意味から、良好であると定め、そして等級10は視覚的
外観が比較的粗いという意味から、悪いと定めた。
【0058】この実施例での試料の物理的性質は、高粘
度SBRと低粘度SBRから調製したプレ‐ブレンド
は、(そのプレ‐ブレンドに提供された)この高粘度S
BRが高粘度SBRとゴム用プロセスオイルの混合物を
使用するという助けを求めなくても使用できることを示
している。
【0059】特に、表2から、プレ‐ブレンドXおよび
Yが用いられている場合のDIN摩耗体積損失は、それ
ぞれ、対照試料MおよびNと比較した場合、評価できる
程減少していることが見られる。これは、タイヤトレッ
ドゴム組成物での摩耗抵抗性にとって望ましい予見的性
質であると考えられる。
【0060】さらに、トレッド・ダイからの押出成形物
の外観は、このプレ‐ブレンドを使用しているゴム組成
物(実験XおよびY)は、それらの押し出された表面が
かなり平滑であるということで、対照ゴム組成物Mおよ
びNよりかなり良く加工されたことを示している。
【0061】実施例試験XおよびYの引張り強さの値
は、それぞれの対照試験(M)および(N)に比べて評
価できる程大きく、タイヤトレッド用としての耐久性が
改善されることを示唆している。
【0062】試験XおよびYのモジュラスと硬度は、対
照試験(M)および(N)に比べて向上しており、タイ
ヤトレッド用としてのタイヤハンドリング性が改善され
ることを示唆している。
【0063】本発明を例示する目的から、特定の代表的
態様とその詳細を示したが、この技術分野の習熟者に
は、本発明にはその精神または範囲から逸脱しない範囲
で様々な変更と修飾を加え得ることは明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 9/08 C08L 9/08 // B29K 21:00 105:24 B29L 30:00 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 エドワード・ジョン・ブロック アメリカ合衆国オハイオ州44281,ワズワ ース,ダーリング・ドライブ 154 (72)発明者 デイヴィッド・ジョン・ザンジグ アメリカ合衆国オハイオ州44685,ユニオ ンタウン,アヴァンティ・レーン 3556 (72)発明者 ハワード・アレン・コルヴィン アメリカ合衆国オハイオ州44278,トール マッジ,エルム・アベニュー 534 (72)発明者 マイケル・レスリー・セニエク アメリカ合衆国オハイオ州44278,トール マッジ,リージェンシー・パーク・ドライ ブ 403

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(1)約70から約140の範囲
    内のムーニ−(ML4)粘度を有するジエン系エラスト
    マーの第1ラテックスを、約5から約20の範囲内のム
    ーニ−(ML4)粘度を有するジエン系エラストマーの
    追加ラテックスと、または(2)約70から約140の
    範囲内のムーニ−(ML4)粘度を有するジエン系エラ
    ストマーの第1重合物を、約5から約20の範囲内のム
    ーニ−(ML4)粘度を有するジエン系エラストマーの
    追加重合物とブレンドする工程と、それに続く(B)得
    られたエラストマー・ブレンドを乾燥し、回収する工程
    を含んでなり;そして該第1高粘度エラストマー/該追
    加低粘度エラストマーの重量比が約20/1から約1/
    1の範囲であることを特徴とする、エラストマー組成物
    の製造法。
  2. 【請求項2】 第1および追加のラテックスが水系乳化
    重合で合成されたラテックスであることを特徴とする、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1および追加のラテックスがスチレン
    /ブタジエン共重合体ラテックスであることを特徴とす
    る、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1および追加の重合物がスチレン/ブ
    タジエン共重合体重合物であることを特徴とする、請求
    項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1および追加の重合物が有機溶液重合
    で合成された重合物であることを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1および追加のエラストマーがお互い
    に少なくとも50の数値だけ異なっている離間規定ムー
    ニ−(ML4)粘度を有することを特徴とする、請求項
    1〜5の任意の一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の任意の一項に記載の方法
    で調製されていることを特徴とするゴム組成物。
  8. 【請求項8】 ゴム100phrを基準として、約50
    から約100phrの請求項7に記載のゴム組成物、お
    よび約50phrまでの、20から70の範囲内のムー
    ニ−(ML4)粘度を有するという条件で、シス1,4
    ‐ポリイソプレン、シス1,4‐ポリブタジエン、イソ
    プレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン共
    重合体、トランス1,4‐ポリブタジエン、スチレン/
    イソプレン/ブタジエン三元共重合体および3,4‐ポ
    リイソプレンよりなる群から選ばれる少なくとも一種の
    追加エラストマーを含んでなることを特徴とするゴム組
    成物のトレッドを有するタイヤ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6の任意の一項に記載の方法
    に従って二種のジエン系エラストマーのプレ‐ブレンド
    を先ず調製し、該プレ‐ブレンドを、20から70の範
    囲内のムーニ−(ML4)粘度を有する少なくとも一種
    の追加のジエン系エラストマーとブレンドし、得られた
    ゴム組成物を適当なトレッド・ストックに付形し、この
    トレッド・ストックを未硬化タイヤゴムカーカスの上に
    組み立て、そしてそのトレッド/カーカス・アセンブリ
    を適当な金型の中で昇温、昇圧条件下において加硫させ
    ることを特徴とする、タイヤの製造法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のゴム組成物として二
    種のジエン系エラストマーのプレ‐ブレンドを先ず調製
    し、該プレ‐ブレンドを20から70の範囲内のムーニ
    −(ML4)粘度を有する少なくとも一種の追加のジエ
    ン系エラストマーとブレンドし、得られたゴム組成物を
    適当なトレッド・ストックに付形し、このトレッド・ス
    トックを未硬化タイヤゴムカーカスの上に組み立て、そ
    してそのトレッド/カーカス・アセンブリを適当な金型
    の中で昇温、昇圧条件下において加硫させることを含ん
    でなる、タイヤの製造法。
  11. 【請求項11】 請求項9〜10の任意の一項に記載の
    方法に従って調製されていることを特徴とするタイヤ。
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