JPH1131517A - りん酸型燃料電池 - Google Patents
りん酸型燃料電池Info
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- JPH1131517A JPH1131517A JP9184955A JP18495597A JPH1131517A JP H1131517 A JPH1131517 A JP H1131517A JP 9184955 A JP9184955 A JP 9184955A JP 18495597 A JP18495597 A JP 18495597A JP H1131517 A JPH1131517 A JP H1131517A
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- manifold
- air
- fuel
- phosphoric acid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】燃料極側で蒸発するりん酸の飛散を抑制し、効
果的に回収、再利用して、長期にわたり安定して運転で
きるものとする。 【解決手段】りん酸を含むマトリックス1、燃料極2、
空気極3、および多孔質炭素板4A,5よりなる単セル
をセパレータ7を介して複数個積層し、さらにこれを冷
却板6を介して積層することにより燃料電池積層体を構
成し、その側面に燃料ガス供給マニホールド10、燃料
ガス排出マニホールド11、空気供給マニホールド1
2、空気排出マニホールド13を設けて、燃料ガスと空
気の給排を行うものにおいて、燃料極側に配した多孔質
炭素板4Aの端部4aを燃料ガス排出マニホールド11
の内部へ突出させ、温度を低く抑えてりん酸を凝縮させ
て回収する。
果的に回収、再利用して、長期にわたり安定して運転で
きるものとする。 【解決手段】りん酸を含むマトリックス1、燃料極2、
空気極3、および多孔質炭素板4A,5よりなる単セル
をセパレータ7を介して複数個積層し、さらにこれを冷
却板6を介して積層することにより燃料電池積層体を構
成し、その側面に燃料ガス供給マニホールド10、燃料
ガス排出マニホールド11、空気供給マニホールド1
2、空気排出マニホールド13を設けて、燃料ガスと空
気の給排を行うものにおいて、燃料極側に配した多孔質
炭素板4Aの端部4aを燃料ガス排出マニホールド11
の内部へ突出させ、温度を低く抑えてりん酸を凝縮させ
て回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、りん酸型燃料電池
の構造、特に燃料電池積層体のりん酸の保持構造に関す
る。
の構造、特に燃料電池積層体のりん酸の保持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、効率が高く、NOX 等の公
害原因物質の発生もほとんどないため、将来の石油代替
エネルギとしての期待が大きい。中でも、りん酸を電解
質とするりん酸型燃料電池は、最も実用に近い段階にあ
る。図5は、りん酸型燃料電池の基本構成を示す斜視図
である。図に見られるように、りん酸を含んだ方形平板
状のマトリックス1の両主面に、燃料極2と空気極3と
を配し、さらにその外面に、燃料極2に面して燃料ガス
通流溝を備えた多孔質炭素板4と、空気極3に面して空
気通流溝を備えた多孔質炭素板5とを配して基本構成単
位である単セルが構成されている。通常、マトリックス
1はシリコンカーバイトを主成分とする多孔性材料から
形成されている。燃料極2は燃料極基材に燃料極触媒層
を結着して、また空気極3は空気極基材に空気極触媒層
を結着して形成されており、いずれの基材もグラファイ
トを主成分とする多孔性材料よりなる。また、多孔質炭
素板4、多孔質炭素板5は、燃料ガスあるいは空気を供
給する機能に加えて、マトリックス1で用いられるりん
酸を貯蔵、保持する機能を備えるのが一般的である。こ
のようにして構成された単セルの厚さは数mm、一辺の
長さは 600〜1000 mm である。
害原因物質の発生もほとんどないため、将来の石油代替
エネルギとしての期待が大きい。中でも、りん酸を電解
質とするりん酸型燃料電池は、最も実用に近い段階にあ
る。図5は、りん酸型燃料電池の基本構成を示す斜視図
である。図に見られるように、りん酸を含んだ方形平板
状のマトリックス1の両主面に、燃料極2と空気極3と
を配し、さらにその外面に、燃料極2に面して燃料ガス
通流溝を備えた多孔質炭素板4と、空気極3に面して空
気通流溝を備えた多孔質炭素板5とを配して基本構成単
位である単セルが構成されている。通常、マトリックス
1はシリコンカーバイトを主成分とする多孔性材料から
形成されている。燃料極2は燃料極基材に燃料極触媒層
を結着して、また空気極3は空気極基材に空気極触媒層
を結着して形成されており、いずれの基材もグラファイ
トを主成分とする多孔性材料よりなる。また、多孔質炭
素板4、多孔質炭素板5は、燃料ガスあるいは空気を供
給する機能に加えて、マトリックス1で用いられるりん
酸を貯蔵、保持する機能を備えるのが一般的である。こ
のようにして構成された単セルの厚さは数mm、一辺の
長さは 600〜1000 mm である。
【0003】本構成において、多孔質炭素板4の燃料ガ
ス通流溝に燃料ガスを、また多孔質炭素板5の空気通流
溝に空気を供給すると、燃料ガスは燃料極基材中を拡散
して燃料極触媒層へ、また空気は空気極基材中を拡散し
て空気極触媒層へと達し、
ス通流溝に燃料ガスを、また多孔質炭素板5の空気通流
溝に空気を供給すると、燃料ガスは燃料極基材中を拡散
して燃料極触媒層へ、また空気は空気極基材中を拡散し
て空気極触媒層へと達し、
【0004】
【化1】 H2 → 2H + 2e- ;燃料極 2H- + (1/2)O2 +2e- → H2O ;空気極 の反応が生じて、外部回路へ電流が取り出されることと
なる。しかしながら、上記のごとき単セルで得られる出
力電圧は約 0.6Vと低いので、一般に、図5のごとく単
セルを導電性でかつガス不透過性のグラッシーカーボン
よりなるセパレータ7を介在させて積層して電気的に直
列に接続し、出力電圧を上げて使用される。また、この
ように積層構造にする際には、5〜6枚の単セルで構成
される積層ブロック毎に冷却板6を介装し、冷却水入口
8から冷却水出口9へと冷却板6の内部に埋設した冷却
配管へ冷却水を通流することによって、積層ブロックを
冷却し、上記の反応に伴い生ずる発熱を除去して一定温
度に保持するとともに、熱エネルギの回収を行ってい
る。
なる。しかしながら、上記のごとき単セルで得られる出
力電圧は約 0.6Vと低いので、一般に、図5のごとく単
セルを導電性でかつガス不透過性のグラッシーカーボン
よりなるセパレータ7を介在させて積層して電気的に直
列に接続し、出力電圧を上げて使用される。また、この
ように積層構造にする際には、5〜6枚の単セルで構成
される積層ブロック毎に冷却板6を介装し、冷却水入口
8から冷却水出口9へと冷却板6の内部に埋設した冷却
配管へ冷却水を通流することによって、積層ブロックを
冷却し、上記の反応に伴い生ずる発熱を除去して一定温
度に保持するとともに、熱エネルギの回収を行ってい
る。
【0005】なお、複数の積層ブロックを冷却板6を介
装し積層して得られた燃料電池積層体に、図5に見られ
るごとく、燃料ガス通流溝に連なる相対する二つの側面
に燃料ガス供給マニホールド10と燃料ガス排出マニホ
ールド11を、空気通流溝に連なる相対する二つの側面
に空気供給マニホールド12と空気排出マニホールド1
3を組み込み、これらのマニホールドを用いて燃料ガ
ス、および空気を積層体に供給して発電が行われる。
装し積層して得られた燃料電池積層体に、図5に見られ
るごとく、燃料ガス通流溝に連なる相対する二つの側面
に燃料ガス供給マニホールド10と燃料ガス排出マニホ
ールド11を、空気通流溝に連なる相対する二つの側面
に空気供給マニホールド12と空気排出マニホールド1
3を組み込み、これらのマニホールドを用いて燃料ガ
ス、および空気を積層体に供給して発電が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】りん酸型燃料電池を実
用化するためには、4〜5万時間の寿命の保証が必要で
ある。しかしながら、りん酸型燃料電池では運転に伴っ
てマトリックスに保持したりん酸が蒸発し、飛散するの
で、りん酸を効果的に補充することが長時間運転を継続
するための必須条件となる。このため、従来のりん酸型
燃料電池では、外部より各単セルへ個別にりん酸を供給
する方法が一般に用いられているが、各単セルのりん酸
保持量を正確に測定する手段がなく、また、積層された
燃料電池の内部では、冷却板に隣接する単セルの温度が
低く、冷却板から離れた中央部分の単セルの温度が相対
的に高くなり、各単セルによってりん酸の減少速度に差
が生じるので、各単セルのりん酸飛散量を把握して長期
にわたり過不足なく適正量のりん酸を補給することは不
可能であった。
用化するためには、4〜5万時間の寿命の保証が必要で
ある。しかしながら、りん酸型燃料電池では運転に伴っ
てマトリックスに保持したりん酸が蒸発し、飛散するの
で、りん酸を効果的に補充することが長時間運転を継続
するための必須条件となる。このため、従来のりん酸型
燃料電池では、外部より各単セルへ個別にりん酸を供給
する方法が一般に用いられているが、各単セルのりん酸
保持量を正確に測定する手段がなく、また、積層された
燃料電池の内部では、冷却板に隣接する単セルの温度が
低く、冷却板から離れた中央部分の単セルの温度が相対
的に高くなり、各単セルによってりん酸の減少速度に差
が生じるので、各単セルのりん酸飛散量を把握して長期
にわたり過不足なく適正量のりん酸を補給することは不
可能であった。
【0007】図5に示した前記のりん酸型燃料電池は、
上記の難点を考慮して蒸発するりん酸量を低減するよう
構成されている。すなわち、本構成においては、図6に
平面図を示したごとく、冷却板6に埋設した冷却水配管
が、セル18の積層体の空気通流溝の出口側、すなわち
空気の下流側の一端に対応する位置に冷却水の入口を備
え、空気通流溝の入口側、すなわち空気の上流側の一端
に対応する位置に出口を備え、空気の下流側より上流側
へと順次通流するよう構成されている。したがって、単
セルの面内温度は、図中に低温域18aとして表示した
ごとく空気の下流側が低い温度となり、高温域18bと
して表記したごとく空気の上流側が高い温度となるよう
な温度分布を備えることとなる。一方、図7に示したよ
うに、排出ガス中に含有されるりん酸の濃度は、排出ガ
スの温度によって定まり、温度が上昇すると指数関数的
に増大するので、上記のごとく空気の下流部の温度を下
げると、排出空気とともに外部に持ち出されるりん酸
量、すなわち外部へと飛散するりん酸量を少なくするこ
とができ、したがって、運転可能時間を長くすることが
できる。
上記の難点を考慮して蒸発するりん酸量を低減するよう
構成されている。すなわち、本構成においては、図6に
平面図を示したごとく、冷却板6に埋設した冷却水配管
が、セル18の積層体の空気通流溝の出口側、すなわち
空気の下流側の一端に対応する位置に冷却水の入口を備
え、空気通流溝の入口側、すなわち空気の上流側の一端
に対応する位置に出口を備え、空気の下流側より上流側
へと順次通流するよう構成されている。したがって、単
セルの面内温度は、図中に低温域18aとして表示した
ごとく空気の下流側が低い温度となり、高温域18bと
して表記したごとく空気の上流側が高い温度となるよう
な温度分布を備えることとなる。一方、図7に示したよ
うに、排出ガス中に含有されるりん酸の濃度は、排出ガ
スの温度によって定まり、温度が上昇すると指数関数的
に増大するので、上記のごとく空気の下流部の温度を下
げると、排出空気とともに外部に持ち出されるりん酸
量、すなわち外部へと飛散するりん酸量を少なくするこ
とができ、したがって、運転可能時間を長くすることが
できる。
【0008】しかしながら、この構成においても、図6
に見られるごとく燃料ガスの流れについて見れば、下流
部は空気の下流部のみ温度が低くなり、同じ下流部でも
空気の上流側では高い温度となる。したがって、燃料ガ
スの排出ガス量は空気に比べて1/6程度と少ないが、
すでに図7に示したごとく排出ガス中の濃度は温度上昇
とともに指数関数的に増大するので、燃料ガスとともに
飛散するりん酸量は無視できない量に昇り、りん酸型燃
料電池の長時間運転を阻害する要因となっている。
に見られるごとく燃料ガスの流れについて見れば、下流
部は空気の下流部のみ温度が低くなり、同じ下流部でも
空気の上流側では高い温度となる。したがって、燃料ガ
スの排出ガス量は空気に比べて1/6程度と少ないが、
すでに図7に示したごとく排出ガス中の濃度は温度上昇
とともに指数関数的に増大するので、燃料ガスとともに
飛散するりん酸量は無視できない量に昇り、りん酸型燃
料電池の長時間運転を阻害する要因となっている。
【0009】また、上記の図5、図6の構成において
は、既に述べたごとく空気、燃料ガスとも積層体の一方
の側面より相対する側面へと直交させて通流させる構
成、すなわちクロスフロー方式を採っているが、面内の
局部的な高電位の発生を避け、触媒の劣化やセパレータ
の腐食を回避するために効果的な通流構成として、最
近、リターンフロー方式の通流構成がしばしば用いられ
ている。図8は、リターンフロー方式の流路構成例を示
す燃料電池積層体の断面図である。積層された各セルの
燃料ガス通流溝、空気通流溝の構成はリターンフロー方
式もクロスフロー方式と同一であるが、リターンフロー
方式ではこれらの通流溝をガスが還流するように構成さ
れる。本構成例では、一方の側面に互いに仕切り板16
により気密に保持された燃料ガス供給マニホールド10
Aと中間マニホールド15からなる入口側マニホールド
が、また、相対する側面に互いに仕切り板16により気
密に保持された燃料ガス排出マニホールド11Aと中間
マニホールド14からなる出口側マニホールドが備えら
れている。燃料ガス供給マニホールド10Aより供給さ
れた燃料ガスは、本マニホールドに開口する燃料ガス通
流溝を通流して中間マニホールド14へと送られ、中間
マニホールド14と中間マニホールド15に開口する燃
料ガス通流溝を通流して中間マニホールド15へと還流
され、さらに燃料ガス排出マニホールド11Aに開口す
る燃料ガス通流溝を通流して排出される。
は、既に述べたごとく空気、燃料ガスとも積層体の一方
の側面より相対する側面へと直交させて通流させる構
成、すなわちクロスフロー方式を採っているが、面内の
局部的な高電位の発生を避け、触媒の劣化やセパレータ
の腐食を回避するために効果的な通流構成として、最
近、リターンフロー方式の通流構成がしばしば用いられ
ている。図8は、リターンフロー方式の流路構成例を示
す燃料電池積層体の断面図である。積層された各セルの
燃料ガス通流溝、空気通流溝の構成はリターンフロー方
式もクロスフロー方式と同一であるが、リターンフロー
方式ではこれらの通流溝をガスが還流するように構成さ
れる。本構成例では、一方の側面に互いに仕切り板16
により気密に保持された燃料ガス供給マニホールド10
Aと中間マニホールド15からなる入口側マニホールド
が、また、相対する側面に互いに仕切り板16により気
密に保持された燃料ガス排出マニホールド11Aと中間
マニホールド14からなる出口側マニホールドが備えら
れている。燃料ガス供給マニホールド10Aより供給さ
れた燃料ガスは、本マニホールドに開口する燃料ガス通
流溝を通流して中間マニホールド14へと送られ、中間
マニホールド14と中間マニホールド15に開口する燃
料ガス通流溝を通流して中間マニホールド15へと還流
され、さらに燃料ガス排出マニホールド11Aに開口す
る燃料ガス通流溝を通流して排出される。
【0010】本リターンフロー方式の構成は、面内の局
部的な高電位の発生の回避、あるいは触媒の劣化やセパ
レータの腐食の防止に効果的であるが、一方、燃料ガス
の全量が、温度の高いセルの内部と温度の低いマニホー
ルドを繰り返して通流するので、セルの内部で蒸発した
りん酸が中間マニホールドの壁面で冷却され、多量のり
ん酸が凝縮する。このため、燃料排出ガスよりセル外へ
と持ち出されるりん酸量はクロスフロー方式での持ち出
し量の数倍にのぼり、長時間運転を阻害する大きな要因
となっている。
部的な高電位の発生の回避、あるいは触媒の劣化やセパ
レータの腐食の防止に効果的であるが、一方、燃料ガス
の全量が、温度の高いセルの内部と温度の低いマニホー
ルドを繰り返して通流するので、セルの内部で蒸発した
りん酸が中間マニホールドの壁面で冷却され、多量のり
ん酸が凝縮する。このため、燃料排出ガスよりセル外へ
と持ち出されるりん酸量はクロスフロー方式での持ち出
し量の数倍にのぼり、長時間運転を阻害する大きな要因
となっている。
【0011】本発明は、上記のごとき従来技術の状況を
考慮してなされたもので、燃料電池積層体の各セルの燃
料極側で蒸発するりん酸の飛散を抑制し、効果的に回
収、再利用して、長期にわたり安定して運転できるりん
酸型燃料電池を提供することを目的とする。
考慮してなされたもので、燃料電池積層体の各セルの燃
料極側で蒸発するりん酸の飛散を抑制し、効果的に回
収、再利用して、長期にわたり安定して運転できるりん
酸型燃料電池を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、 (1)りん酸電解質を含む方形平板状のマトリックスを
マトリックスに接する面に触媒層を結着した燃料極と空
気極とで挟持し、さらに燃料極の外面に燃料ガス通流溝
を備えた多孔質炭素板を配し、空気極の外面に燃料ガス
通流溝と直交する空気通流溝を備えた多孔質炭素板を配
してなる単セルをガス不透過性のセパレータを介して複
数枚積層して積層ブロックを構成し、さらに積層ブロッ
クを冷却板と交互に積層して略直方体状の燃料電池積層
体を形成し、その燃料ガス通流溝の延伸方向に相対する
二つの側面の一方に燃料ガス供給マニホールド、もう一
方に燃料ガス排出マニホールドを、また、残る側面の一
方に空気供給マニホールド、もう一方の側面に空気排出
マニホールドを設け、燃料ガス供給マニホールドより燃
料ガスを供給し、燃料ガス通流溝を通流させて燃料ガス
排出マニホールドより利用済みの燃料ガスを排出し、ま
た、空気供給マニホールドより空気を供給し、空気通流
溝を通流させて空気排出マニホールドより利用済みの空
気を排出し、電気化学反応により発電するりん酸型燃料
電池において、上記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭
素板の端部を、燃料ガス排出側マニホールドの内部へ突
出して配することとする。
めに、本発明においては、 (1)りん酸電解質を含む方形平板状のマトリックスを
マトリックスに接する面に触媒層を結着した燃料極と空
気極とで挟持し、さらに燃料極の外面に燃料ガス通流溝
を備えた多孔質炭素板を配し、空気極の外面に燃料ガス
通流溝と直交する空気通流溝を備えた多孔質炭素板を配
してなる単セルをガス不透過性のセパレータを介して複
数枚積層して積層ブロックを構成し、さらに積層ブロッ
クを冷却板と交互に積層して略直方体状の燃料電池積層
体を形成し、その燃料ガス通流溝の延伸方向に相対する
二つの側面の一方に燃料ガス供給マニホールド、もう一
方に燃料ガス排出マニホールドを、また、残る側面の一
方に空気供給マニホールド、もう一方の側面に空気排出
マニホールドを設け、燃料ガス供給マニホールドより燃
料ガスを供給し、燃料ガス通流溝を通流させて燃料ガス
排出マニホールドより利用済みの燃料ガスを排出し、ま
た、空気供給マニホールドより空気を供給し、空気通流
溝を通流させて空気排出マニホールドより利用済みの空
気を排出し、電気化学反応により発電するりん酸型燃料
電池において、上記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭
素板の端部を、燃料ガス排出側マニホールドの内部へ突
出して配することとする。
【0013】(2)また、りん酸電解質を含む方形平板
状のマトリックスをマトリックスに接する面に触媒層を
結着した燃料極と空気極とで挟持し、さらに燃料極の外
面に燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板を配し、空気
極の外面に空気通流溝を備えた多孔質炭素板を配してな
る単セルをガス不透過性のセパレータを介して複数枚積
層して積層ブロックを構成し、さらに積層ブロックを冷
却板と交互に積層して略直方体状の燃料電池積層体を形
成し、その燃料ガス通流溝の延伸方向に相対する二つの
側面に一組の燃料ガスマニホールドを設けて、燃料ガス
供給マニホールドと少なくとも1個の中間マニホールド
と燃料ガス排出マニホールドをそのいずれか一方に配
し、また、燃料電池積層体の残る側面の一方に空気供給
マニホールド、もう一方の側面に空気排出マニホールド
を設け、燃料ガス供給マニホールドより燃料ガスを供給
し、燃料ガス通流溝の一部を通流させて中間マニホール
ドへと送り、少なくとも1回以上還流させて他の燃料ガ
ス通流溝を通流させたのち、燃料ガス排出マニホールド
へと送って利用済みの燃料ガスを排出し、空気供給マニ
ホールドより空気を供給し、空気通流溝を通流させて空
気排出マニホールドより利用済みの空気を排出し、電気
化学反応により発電するりん酸型燃料電池において、前
記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部を、燃
料ガスマニホールドの中間マニホールドの内部へ突出し
て配することとする。
状のマトリックスをマトリックスに接する面に触媒層を
結着した燃料極と空気極とで挟持し、さらに燃料極の外
面に燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板を配し、空気
極の外面に空気通流溝を備えた多孔質炭素板を配してな
る単セルをガス不透過性のセパレータを介して複数枚積
層して積層ブロックを構成し、さらに積層ブロックを冷
却板と交互に積層して略直方体状の燃料電池積層体を形
成し、その燃料ガス通流溝の延伸方向に相対する二つの
側面に一組の燃料ガスマニホールドを設けて、燃料ガス
供給マニホールドと少なくとも1個の中間マニホールド
と燃料ガス排出マニホールドをそのいずれか一方に配
し、また、燃料電池積層体の残る側面の一方に空気供給
マニホールド、もう一方の側面に空気排出マニホールド
を設け、燃料ガス供給マニホールドより燃料ガスを供給
し、燃料ガス通流溝の一部を通流させて中間マニホール
ドへと送り、少なくとも1回以上還流させて他の燃料ガ
ス通流溝を通流させたのち、燃料ガス排出マニホールド
へと送って利用済みの燃料ガスを排出し、空気供給マニ
ホールドより空気を供給し、空気通流溝を通流させて空
気排出マニホールドより利用済みの空気を排出し、電気
化学反応により発電するりん酸型燃料電池において、前
記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部を、燃
料ガスマニホールドの中間マニホールドの内部へ突出し
て配することとする。
【0014】(3)さらに上記(2)のりん酸型燃料電
池において、燃料ガスマニホールドの中間マニホールド
の内部へ突出した前記の多孔質炭素板の端面に接して、
積層方向に延伸する電気絶縁性材料からなる流路形成板
を備え、この流路形成板と積層方向に隣接する2枚の多
孔質炭素板の突出部との間に燃料ガスの通路を形成する
こととする。
池において、燃料ガスマニホールドの中間マニホールド
の内部へ突出した前記の多孔質炭素板の端面に接して、
積層方向に延伸する電気絶縁性材料からなる流路形成板
を備え、この流路形成板と積層方向に隣接する2枚の多
孔質炭素板の突出部との間に燃料ガスの通路を形成する
こととする。
【0015】上記(1)のごとくりん酸型燃料電池の各
セルの燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部を、
燃料ガス排出側マニホールドの内部へ突出して配するこ
ととすれば、電気化学反応を生じるセルの内部より温度
の低いマニホールド内に突き出された端部が冷却される
ことによって多孔質炭素板、特に燃料ガスの下流側が低
い温度に保持される。したがって、セル内で蒸発し、燃
料ガスに含まれて下流側へと運ばれたりん酸は、低温度
に保持された燃料ガスの下流側端部およびその近傍に効
果的に凝縮して回収され、飛散して外部へ排出されるり
ん酸量が低減される。
セルの燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部を、
燃料ガス排出側マニホールドの内部へ突出して配するこ
ととすれば、電気化学反応を生じるセルの内部より温度
の低いマニホールド内に突き出された端部が冷却される
ことによって多孔質炭素板、特に燃料ガスの下流側が低
い温度に保持される。したがって、セル内で蒸発し、燃
料ガスに含まれて下流側へと運ばれたりん酸は、低温度
に保持された燃料ガスの下流側端部およびその近傍に効
果的に凝縮して回収され、飛散して外部へ排出されるり
ん酸量が低減される。
【0016】また、上記の(2)のごとく燃料ガスマニ
ホールドに中間マニホールドを設けて燃料ガスを還流さ
せて通流するリターンフロー方式のりん酸型燃料電池に
おいて、各セルの燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板
の端部を中間マニホールドの内部へと突出して配するこ
ととすれば、多孔質炭素板は相対的に温度の低い中間マ
ニホールドの内部へと突出した端部によって冷却され
る。したがって、セル内で蒸発し、燃料ガスに含まれて
下流側へと運ばれたりん酸は、低温度に保持された燃料
ガスの下流側端部およびその近傍に効果的に凝縮して回
収され、外部へ飛散するりん酸量が低減される。
ホールドに中間マニホールドを設けて燃料ガスを還流さ
せて通流するリターンフロー方式のりん酸型燃料電池に
おいて、各セルの燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板
の端部を中間マニホールドの内部へと突出して配するこ
ととすれば、多孔質炭素板は相対的に温度の低い中間マ
ニホールドの内部へと突出した端部によって冷却され
る。したがって、セル内で蒸発し、燃料ガスに含まれて
下流側へと運ばれたりん酸は、低温度に保持された燃料
ガスの下流側端部およびその近傍に効果的に凝縮して回
収され、外部へ飛散するりん酸量が低減される。
【0017】また、上記の(3)のごとく、上記のりん
酸型燃料電池において、さらに、それぞれの中間マニホ
ールドの内部へ突出した多孔質炭素板の端面に接して、
積層方向に延伸する電気絶縁性材料からなる流路形成板
を備えて、この流路形成板と積層方向に隣接する2枚の
多孔質炭素板の突出部との間に燃料ガスの通路を形成す
ることとすれば、セルを通流する燃料ガスはすべてこの
燃料ガスの通路を通流するので、セル内で蒸発したりん
酸の凝縮は、セルの内部および上記の燃料ガスの通路内
に限られる。通路で凝縮したりん酸は多孔質炭素板を通
して再びセル内部へと戻されるので、中間マニホールド
でのりん酸の飛散が防止されることとなる。
酸型燃料電池において、さらに、それぞれの中間マニホ
ールドの内部へ突出した多孔質炭素板の端面に接して、
積層方向に延伸する電気絶縁性材料からなる流路形成板
を備えて、この流路形成板と積層方向に隣接する2枚の
多孔質炭素板の突出部との間に燃料ガスの通路を形成す
ることとすれば、セルを通流する燃料ガスはすべてこの
燃料ガスの通路を通流するので、セル内で蒸発したりん
酸の凝縮は、セルの内部および上記の燃料ガスの通路内
に限られる。通路で凝縮したりん酸は多孔質炭素板を通
して再びセル内部へと戻されるので、中間マニホールド
でのりん酸の飛散が防止されることとなる。
【0018】
<実施例1>図1は、本発明のりん酸型燃料電池の第1
の実施例の基本構成を示す斜視図である。本図におい
て、図5に示した従来例の構成と同一機能を備えた構成
部品には同一符号が付されており、重複する説明は省略
する。
の実施例の基本構成を示す斜視図である。本図におい
て、図5に示した従来例の構成と同一機能を備えた構成
部品には同一符号が付されており、重複する説明は省略
する。
【0019】本実施例の従来例との差異は、燃料電池積
層体を構成する各セルに用いられている燃料極側の多孔
質炭素板の構成にあり、本実施例の燃料極側の多孔質炭
素板4Aは、図にみられるごとく、燃料ガスの下流側の
端部を燃料ガス排出マニホールド11の内部へ数cm突
出させて構成されているのが特徴である。本構成におい
ては、多孔質炭素板4Aの燃料ガス排出マニホールド1
1の内部への突出部は電池を形成していないので自己発
熱がなく、また燃料ガス排出マニホールド11の内部の
温度はセル部より凡そ20℃近く低いので突出部は冷却
フィンの役割を果たすので、突出部のみならずこれにつ
ながるセルの内部の部分も冷却されることとなる。本発
明者の検討結果によれば、燃料ガスは出口近傍の温度に
おけるりん酸許容濃度にほぼ近い状態でセル内を通過す
ること、また既に図7に示したように温度が10℃下が
ればりん酸濃度が約1/2 になることから、本実施例のよ
うにガス通路の下流側を冷却することにより燃料ガス中
のりん酸を効果的に回収することができる。
層体を構成する各セルに用いられている燃料極側の多孔
質炭素板の構成にあり、本実施例の燃料極側の多孔質炭
素板4Aは、図にみられるごとく、燃料ガスの下流側の
端部を燃料ガス排出マニホールド11の内部へ数cm突
出させて構成されているのが特徴である。本構成におい
ては、多孔質炭素板4Aの燃料ガス排出マニホールド1
1の内部への突出部は電池を形成していないので自己発
熱がなく、また燃料ガス排出マニホールド11の内部の
温度はセル部より凡そ20℃近く低いので突出部は冷却
フィンの役割を果たすので、突出部のみならずこれにつ
ながるセルの内部の部分も冷却されることとなる。本発
明者の検討結果によれば、燃料ガスは出口近傍の温度に
おけるりん酸許容濃度にほぼ近い状態でセル内を通過す
ること、また既に図7に示したように温度が10℃下が
ればりん酸濃度が約1/2 になることから、本実施例のよ
うにガス通路の下流側を冷却することにより燃料ガス中
のりん酸を効果的に回収することができる。
【0020】<実施例2>図2は、本発明のりん酸型燃
料電池の第2の実施例の基本構成を示す斜視図である。
本図においても、図5に示した従来例の構成と同一機能
を備えた構成部品には同一符号が付されており、重複す
る説明は省略する。本実施例は、燃料ガスの入口側に仕
切り板16Aで仕切られた燃料ガス供給マニホールド1
0Aと中間マニホールド15を、また燃料ガスの出口側
に仕切り板16Bで仕切られた燃料ガス排出マニホール
ド11Aと中間マニホールド14を配したリターンフロ
ー方式のりん酸型燃料電池に対して本発明を適用したも
ので、積層した各セルの燃料極側の多孔質炭素板4B
に、中間マニホールド14の内部へと数cm突出する突
出部4b、および中間マニホールド15の内部へと数c
m突出する突出部4cを備えた点が特徴である。
料電池の第2の実施例の基本構成を示す斜視図である。
本図においても、図5に示した従来例の構成と同一機能
を備えた構成部品には同一符号が付されており、重複す
る説明は省略する。本実施例は、燃料ガスの入口側に仕
切り板16Aで仕切られた燃料ガス供給マニホールド1
0Aと中間マニホールド15を、また燃料ガスの出口側
に仕切り板16Bで仕切られた燃料ガス排出マニホール
ド11Aと中間マニホールド14を配したリターンフロ
ー方式のりん酸型燃料電池に対して本発明を適用したも
ので、積層した各セルの燃料極側の多孔質炭素板4B
に、中間マニホールド14の内部へと数cm突出する突
出部4b、および中間マニホールド15の内部へと数c
m突出する突出部4cを備えた点が特徴である。
【0021】本構成では、温度の低い中間マニホールド
14、15に突出した突出部4b、4cが冷却され、燃
料ガスの下流側の温度が低くなるので、燃料ガス中のり
ん酸が効果的に凝縮、回収されることとなる。 <実施例3>図3は、本発明のりん酸型燃料電池の第3
の実施例の基本構成を示す斜視図である。また、図4
は、本実施例における燃料ガスの流路構成を示す燃料電
池積層体の断面図である。本実施例は、図3に見られる
ように、上記の第2の実施例の構成に加えて、中間マニ
ホールド14の内部へと突出した燃料極側の多孔質炭素
板4Bの突出部4aの端面に接して、積層方向に延伸す
るポリテトラフロロエチレンからなる流路形成板17B
を備え、この流路形成板17Bと積層方向に隣接する2
枚の多孔質炭素板4Bの突出部4bとの間に燃料ガスの
通路を形成し、同様に、中間マニホールド15の内部へ
と突出した燃料極側の多孔質炭素板4Bの突出部4cの
端面に接して、積層方向に延伸するポリテトラフロロエ
チレンからなる流路形成板17Aを備え、この流路形成
板17Aと積層方向に隣接する2枚の多孔質炭素板4B
の突出部4cとの間に燃料ガスの通路を形成した点が特
徴である。
14、15に突出した突出部4b、4cが冷却され、燃
料ガスの下流側の温度が低くなるので、燃料ガス中のり
ん酸が効果的に凝縮、回収されることとなる。 <実施例3>図3は、本発明のりん酸型燃料電池の第3
の実施例の基本構成を示す斜視図である。また、図4
は、本実施例における燃料ガスの流路構成を示す燃料電
池積層体の断面図である。本実施例は、図3に見られる
ように、上記の第2の実施例の構成に加えて、中間マニ
ホールド14の内部へと突出した燃料極側の多孔質炭素
板4Bの突出部4aの端面に接して、積層方向に延伸す
るポリテトラフロロエチレンからなる流路形成板17B
を備え、この流路形成板17Bと積層方向に隣接する2
枚の多孔質炭素板4Bの突出部4bとの間に燃料ガスの
通路を形成し、同様に、中間マニホールド15の内部へ
と突出した燃料極側の多孔質炭素板4Bの突出部4cの
端面に接して、積層方向に延伸するポリテトラフロロエ
チレンからなる流路形成板17Aを備え、この流路形成
板17Aと積層方向に隣接する2枚の多孔質炭素板4B
の突出部4cとの間に燃料ガスの通路を形成した点が特
徴である。
【0022】本構成においては、図4に見られるよう
に、燃料ガス供給マニホールド10Aより供給された燃
料ガスは、セル18の空気の上流側に対応する高温の部
分を通過し、多量のりん酸蒸気を含んで、中間マニホー
ルド14の流路形成板17Bと積層方向に隣接する2枚
の多孔質炭素板4Bの突出部4bとの間に形成された燃
料ガスの通路へと送られ、再びセル18へ還流される。
従来のリターンフロー方式の燃料電池においては、燃料
ガスが温度の低い中間マニホールドの壁面に接して冷却
され、壁面等にりん酸が凝縮する事態となったが、本構
成では燃料ガスはすべて蒸気の通路を通るので、通路内
にりん酸が凝縮してもりん酸は多孔質炭素板4Bに吸収
され、毛細管力によりセル18内へと戻されることとな
る。再びセル18へ戻り、空気の中流部分に対応する高
温の部分を通過した燃料ガスも、同様に、中間マニホー
ルド15の流路形成板17Aと積層方向に隣接する2枚
の多孔質炭素板4Bの突出部4cとの間に形成された燃
料ガスの通路を流れるので、この区間でりん酸がセル1
8の外部へと飛散する恐れはない。中間マニホールド1
5の燃料ガスの通路を通り、三度セル18内へと送られ
た燃料ガスは、温度の低い空気の下流部分を通るため、
温度の低い状態で燃料ガス排出マニホールド11Aへと
排出される。したがって、排出ガスとともに外部へ持ち
出されるりん酸は、この低い温度に平衡したりん酸濃度
により持ち出される量となるため、従来例に比べて数分
の一に低減されることとなる。
に、燃料ガス供給マニホールド10Aより供給された燃
料ガスは、セル18の空気の上流側に対応する高温の部
分を通過し、多量のりん酸蒸気を含んで、中間マニホー
ルド14の流路形成板17Bと積層方向に隣接する2枚
の多孔質炭素板4Bの突出部4bとの間に形成された燃
料ガスの通路へと送られ、再びセル18へ還流される。
従来のリターンフロー方式の燃料電池においては、燃料
ガスが温度の低い中間マニホールドの壁面に接して冷却
され、壁面等にりん酸が凝縮する事態となったが、本構
成では燃料ガスはすべて蒸気の通路を通るので、通路内
にりん酸が凝縮してもりん酸は多孔質炭素板4Bに吸収
され、毛細管力によりセル18内へと戻されることとな
る。再びセル18へ戻り、空気の中流部分に対応する高
温の部分を通過した燃料ガスも、同様に、中間マニホー
ルド15の流路形成板17Aと積層方向に隣接する2枚
の多孔質炭素板4Bの突出部4cとの間に形成された燃
料ガスの通路を流れるので、この区間でりん酸がセル1
8の外部へと飛散する恐れはない。中間マニホールド1
5の燃料ガスの通路を通り、三度セル18内へと送られ
た燃料ガスは、温度の低い空気の下流部分を通るため、
温度の低い状態で燃料ガス排出マニホールド11Aへと
排出される。したがって、排出ガスとともに外部へ持ち
出されるりん酸は、この低い温度に平衡したりん酸濃度
により持ち出される量となるため、従来例に比べて数分
の一に低減されることとなる。
【0023】なお、本実施例では、燃料ガスが2回還流
するリターンフロー方式を採用しているが、還流の回数
は2回に限るものではなく、1回でも、また3回以上と
しても同様の効果が得られることは容易に類推される。
また、本実施例では流路形成板17A、17Bをポリテ
トラフロロエチレン板からなるものとしているが、この
他、ポリテトラフロロエチレンを被覆した金属板、ある
いは、ポリテトラフロロエチレンシートを介在した金属
板でもよい。
するリターンフロー方式を採用しているが、還流の回数
は2回に限るものではなく、1回でも、また3回以上と
しても同様の効果が得られることは容易に類推される。
また、本実施例では流路形成板17A、17Bをポリテ
トラフロロエチレン板からなるものとしているが、この
他、ポリテトラフロロエチレンを被覆した金属板、ある
いは、ポリテトラフロロエチレンシートを介在した金属
板でもよい。
【0024】
【発明の効果】上述のように、本発明では、りん酸型燃
料電池を、 (1)請求項1に記載のごとく構成することとしたの
で、燃料ガス排出マニホールドの内部への突出部に連な
る多孔質炭素板の下流側の温度が低い温度に保たれ、セ
ル内で蒸発して下流側へと運ばれたりん酸が、効果的に
凝縮され、回収、再利用されるので、長期にわたり安定
して運転できるりん酸型燃料電池が得られることとなっ
た。
料電池を、 (1)請求項1に記載のごとく構成することとしたの
で、燃料ガス排出マニホールドの内部への突出部に連な
る多孔質炭素板の下流側の温度が低い温度に保たれ、セ
ル内で蒸発して下流側へと運ばれたりん酸が、効果的に
凝縮され、回収、再利用されるので、長期にわたり安定
して運転できるりん酸型燃料電池が得られることとなっ
た。
【0025】(2)また、請求項2に記載のごとく構成
することとすれば、リターンフロー方式の流路構成のり
ん酸型燃料電池においても、中間マニホールド内に突出
して配された突出部により多孔質炭素板の下流側の温度
が低い温度に保たれ、りん酸が効果的に凝縮され、回
収、再利用されるので、長期にわたり安定して運転でき
ることとなる。
することとすれば、リターンフロー方式の流路構成のり
ん酸型燃料電池においても、中間マニホールド内に突出
して配された突出部により多孔質炭素板の下流側の温度
が低い温度に保たれ、りん酸が効果的に凝縮され、回
収、再利用されるので、長期にわたり安定して運転でき
ることとなる。
【0026】(3)さらに、リターンフロー方式の流路
構成のりん酸型燃料電池を、請求項3に記載のごとく構
成することとすれば、蒸発したりん酸は、中間マニホー
ルド内に排出されることなく閉鎖された流路内の燃料ガ
スとともに下流側へと運ばれ、下流部において効果的に
凝縮され、回収、再利用されるので、長期にわたり安定
して運転するりん酸型燃料電池として特に好適である。
構成のりん酸型燃料電池を、請求項3に記載のごとく構
成することとすれば、蒸発したりん酸は、中間マニホー
ルド内に排出されることなく閉鎖された流路内の燃料ガ
スとともに下流側へと運ばれ、下流部において効果的に
凝縮され、回収、再利用されるので、長期にわたり安定
して運転するりん酸型燃料電池として特に好適である。
【図1】本発明のりん酸型燃料電池の第1の実施例の基
本構成を示す斜視図
本構成を示す斜視図
【図2】本発明のりん酸型燃料電池の第2の実施例の基
本構成を示す斜視図
本構成を示す斜視図
【図3】本発明のりん酸型燃料電池の第3の実施例の基
本構成を示す斜視図
本構成を示す斜視図
【図4】第3の実施例における燃料ガスの流路構成を示
す燃料電池積層体の断面図
す燃料電池積層体の断面図
【図5】従来のりん酸型燃料電池の基本構成例を示す斜
視図
視図
【図6】従来の基本構成例における冷却板に埋設した冷
却水配管の配置とセルの温度分布を模式的に示す説明図
却水配管の配置とセルの温度分布を模式的に示す説明図
【図7】排出ガスの温度と排出ガス中のりん酸濃度の関
係を示す特性図
係を示す特性図
【図8】リターンフロー方式の流路構成例を示す燃料電
池積層体の断面図
池積層体の断面図
1 マトリックス 2 燃料極 3 空気極 4A,4B 多孔質炭素板(燃料極側) 4a,4b,4c 突出部 5 多孔質炭素板(空気極側) 6 冷却板 7 セパレータ 8 冷却水入口 9 冷却水出口 10,10A 燃料ガス供給マニホールド 11,11A 燃料ガス排出マニホールド 12 空気供給マニホールド 13 空気排出マニホールド 14 中間マニホールド 15 中間マニホールド 16A,16B 仕切り板 17A,17B 燃料流路形成板
Claims (3)
- 【請求項1】りん酸電解質を含む方形平板状のマトリッ
クスをマトリックスに接する面に触媒層を結着した燃料
極と空気極とで挟持し、さらに燃料極の外面に燃料ガス
通流溝を備えた多孔質炭素板を配し、空気極の外面に燃
料ガス通流溝と直交する空気通流溝を備えた多孔質炭素
板を配してなる単セルをガス不透過性のセパレータを介
して複数枚積層して積層ブロックを構成し、さらに積層
ブロックを冷却板と交互に積層して略直方体状の燃料電
池積層体を形成し、その燃料ガス通流溝の延伸方向に相
対する二つの側面の一方に燃料ガス供給マニホールド、
もう一方に燃料ガス排出マニホールドを、また、残る側
面の一方に空気供給マニホールド、もう一方の側面に空
気排出マニホールドを設け、 燃料ガス供給マニホールドより燃料ガスを供給し、燃料
ガス通流溝を通流させて燃料ガス排出マニホールドより
利用済みの燃料ガスを排出し、また、空気供給マニホー
ルドより空気を供給し、空気通流溝を通流させて空気排
出マニホールドより利用済みの空気を排出し、電気化学
反応により発電するりん酸型燃料電池において、 前記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部が、
燃料ガス排出側マニホールドの内部へ突出して配されて
いることを特徴とするりん酸型燃料電池。 - 【請求項2】りん酸電解質を含む方形平板状のマトリッ
クスをマトリックスに接する面に触媒層を結着した燃料
極と空気極とで挟持し、さらに燃料極の外面に燃料ガス
通流溝を備えた多孔質炭素板を配し、空気極の外面に空
気通流溝を備えた多孔質炭素板を配してなる単セルをガ
ス不透過性のセパレータを介して複数枚積層して積層ブ
ロックを構成し、さらに積層ブロックを冷却板と交互に
積層して略直方体状の燃料電池積層体を形成し、その燃
料ガス通流溝の延伸方向に相対する二つの側面に一組の
燃料ガスマニホールドを設けて、燃料ガス供給マニホー
ルドと少なくとも1個の中間マニホールドと燃料ガス排
出マニホールドをそのいずれか一方に配し、また、燃料
電池積層体の残る側面の一方に空気供給マニホールド、
もう一方の側面に空気排出マニホールドを設け、 燃料ガス供給マニホールドより燃料ガスを供給し、燃料
ガス通流溝の一部を通流させて中間マニホールドへと送
り、少なくとも1回以上還流させて他の燃料ガス通流溝
を通流させたのち、燃料ガス排出マニホールドへと送っ
て利用済みの燃料ガスを排出し、空気供給マニホールド
より空気を供給し、空気通流溝を通流させて空気排出マ
ニホールドより利用済みの空気を排出し、電気化学反応
により発電するりん酸型燃料電池において、 前記の燃料ガス通流溝を備えた多孔質炭素板の端部が、
燃料ガスマニホールドの中間マニホールドの内部へ突出
して配されていることを特徴とするりん酸型燃料電池。 - 【請求項3】請求項2に記載のりん酸型燃料電池におい
て、燃料ガスマニホールドの中間マニホールドの内部へ
突出した前記の多孔質炭素板の端面に接して、積層方向
に延伸する電気絶縁性材料からなる流路形成板が配さ
れ、この流路形成板と積層方向に隣接する2枚の多孔質
炭素板の突出部との間に燃料ガスの通路が形成されてい
ることを特徴とするりん酸型燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9184955A JPH1131517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | りん酸型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9184955A JPH1131517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | りん酸型燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1131517A true JPH1131517A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16162281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9184955A Pending JPH1131517A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | りん酸型燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1131517A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001236975A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
| JP2006253047A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp | 燃料電池 |
| JP2008525992A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | ユーティーシー パワー コーポレイション | 逆流領域および凝縮領域を有する燃料電池冷却器 |
| JP2014197492A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP9184955A patent/JPH1131517A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001236975A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
| JP2008525992A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | ユーティーシー パワー コーポレイション | 逆流領域および凝縮領域を有する燃料電池冷却器 |
| EP1842254A4 (en) * | 2004-12-29 | 2009-03-18 | Utc Power Corp | FUEL CELL COOLER WITH REVERSE FLOW AND CONDENSATION ZONE |
| JP2006253047A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp | 燃料電池 |
| JP2014197492A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 日本特殊陶業株式会社 | 燃料電池 |
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