JPH11315419A - 延伸ポリアミド繊維およびその製造方法 - Google Patents

延伸ポリアミド繊維およびその製造方法

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JPH11315419A
JPH11315419A JP11872598A JP11872598A JPH11315419A JP H11315419 A JPH11315419 A JP H11315419A JP 11872598 A JP11872598 A JP 11872598A JP 11872598 A JP11872598 A JP 11872598A JP H11315419 A JPH11315419 A JP H11315419A
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polyamide
mol
weight
resin
dicarboxylic acid
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JP11872598A
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Kazuo Maruo
和生 丸尾
Takeo Hayashi
武夫 林
Yasuo Inaba
泰夫 稲場
Takatoshi Shida
隆敏 志田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度、高弾性率、高真円性を有し、かつ高
温時等における耐久性、吸水時の機械的性能保持性、寸
法安定性に優れる延伸ポリアミド繊維およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 ジアミン成分中に1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン(シス−体60〜100モル%
とトランス−体40〜0モル%からなる)を70モル%
以上含むジアミンと、ジカルボン酸成分中に炭素数4〜
20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以
上含むジカルボン酸とを重縮合して得られるポリアミド
樹脂(A)70〜100重量%と、ポリアミド樹脂
(A)以外の他の熱可塑性樹脂(B)30〜0重量%か
らなる混合樹脂(C)から得た延伸ポリアミド繊維であ
って、ヤング率が400kgf/mm2 以上、引掛強度
が4.5gf/D以上、及び真円度が97〜100%の
範囲である延伸ポリアミド繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド繊維に関
する、即ち、高強度、高弾性率、高真円性を有し、かつ
高温および高温多湿条件下での耐久性、吸水時の機械的
性能保持性、熱処理あるいは吸水時の寸法安定性に優れ
る延伸ポリアミド繊維およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド繊維はラケット用ストリン
グ、ゴム補強材、タイヤコードおよび抄紙用ろ布材等の
スポーツ用品や工業用資材等として使用されている。こ
れらの用途においては、材料である繊維の弾性率(ヤン
グ率)、引掛強度、結節強度等の機械的強度や吸水時の
機械的性能保持性、熱処理および吸水時の寸法安定性、
高温度および高温多湿条件下での耐久性が必要とされ
る。また、上記用途においては、二次加工の際、又は最
終製品の実際の使用時に繊維の真円度の高さが要求され
る。繊維の真円度が低い場合、精密に加工された物品の
間隙や孔に繊維を通しにくく、二次加工用機器への適合
性が低いという問題を生ずることがあり、また、二次加
工後の製品の形状が一定とならない等の問題を引き起こ
すことがある。
【0003】ポリアミド6及びポリアミド66からなる
延伸ポリアミド繊維は弾性率が低いために、製品として
使用する際に変形が起こりやすく、又、吸水により弾性
率はさらに低下し、熱処理および吸水後の収縮率が大き
いことから、上記用途に使用すると問題が生ずる。又、
ポリエチレンテレフタレート等からなる延伸ポリエステ
ル繊維は、強度および弾性率は高いものの、加水分解に
よる強度の低下が著しく、抄紙用ろ布材等の高温多湿条
件下での耐久性が要求される用途には不向きである。
【0004】従来、1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサンとアジピン酸を重縮合して得られるポリアミ
ド樹脂(以下、「ポリアミドBAC6」ということがあ
る)からなる繊維は、特開昭50−145492号公
報、及び特公昭50−37717号公報に開示されてい
る。しかし、特開昭50−145492号公報には、ジ
アミン原料として、トランス−体を80モル%以上含む
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを使用し
た新規なポリアミドが開示されているが、トランス−体
の割合が多いと後述する結晶性が低下し、本発明のよう
な機械的特性を有する延伸ポリアミド繊維が得られな
い。
【0005】一方、特公昭50−37717号公報に
は、ポリアミドBAC6からなるポリアミド繊維が開示
されているが、本発明におけるような真円度の高いポリ
アミド繊維を製造する紡糸条件等については開示されて
いない。従って、これまで、ポリアミドBAC6を使用
した高強度、高弾性率、高真円性を有し、かつ高温およ
び高温多湿条件下での耐久性に優れる延伸ポリアミド繊
維及びその製造方法は知られておらず、工業的な利用も
なされていなかった。
【0006】また従来、ラケット用ストリング、ゴム補
強材、タイヤコードおよび抄紙用ろ布材等のスポーツ用
品や工業用資材等として使用されるポリアミド繊維の製
造方法としては、単軸もしくは二軸押出機を用いてポリ
アミド樹脂を溶融し、紡糸口金を通して紡出し、紡糸口
金面の下方に位置する冷媒浴中に引き取って未延伸糸を
得た後延伸する紡糸方法が採用されている。例えば、ポ
リアミド6やポリアミド66の場合、冷媒浴の温度を該
ポリアミド樹脂のTgよりも30℃以上低くし、結晶化
を抑えた未延伸糸を得ることにより、未延伸糸の真円性
を保持したまま延伸操作を行うことが容易となり、結果
として得られる繊維の真円度を高める方法が専ら採用さ
れている。
【0007】これに対し、ポリアミドBAC6含有ポリ
アミドの場合、Tgがポリアミド6やポリアミド66に
比べて著しく高いため、従来のポリアミドの溶融紡糸法
での冷却温度では急冷によって未延伸糸の固化が急速に
起こり、また、ポリアミドBAC6の弾性率が高いため
に、冷媒との抵抗や引き取り時の振動が溶融部分に伝わ
りやすく、糸径ムラや真円度低下の原因となる。このた
め真円度の高いポリアミドBAC6含有ポリアミド繊維
を安定的かつ連続的に製造することは従来極めて困難で
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高強度、高
弾性率、高真円性を有しかつ高温および高温多湿条件下
での耐久性に優れるポリアミドBAC6含有延伸ポリア
ミド繊維を提供するものであり、また、通常の溶融紡糸
法により安定的かつ連続的に得ることが可能な製造方法
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定のポリアミド系
樹脂を使用して、溶融紡糸を特定の条件で行うことによ
り上記の問題を解決し得ることを見いだし、本発明を完
成するに到った。
【0010】すなわち、本発明は、(1)ジアミン成分
中にシス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン60〜100モル%とトランス−1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン40〜0モル%の混合物(モ
ル%の合計は100モル%である。以下同じ)を70モ
ル%以上含むジアミンと、ジカルボン酸成分中に炭素数
4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル
%以上含むジカルボン酸とを重縮合して得られるポリア
ミド樹脂(A)70〜100重量%と、結晶性ポリアミ
ド樹脂(A)以外の他の熱可塑性樹脂(B)30〜0重
量%(重量%の合計は100重量%である。以下同じ)
からなる混合樹脂(C)から得た延伸ポリアミド繊維で
あって、ヤング率が400kgf/mm2 以上、引掛強
度が4.5gf/D以上、及び真円度が97〜100%
の範囲である延伸ポリアミド繊維
【0011】及び、(2)ジアミン成分中にシス−1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン60〜100
モル%とトランス−1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン40〜0モル%の混合物を70モル%以上含
むジアミンと、ジカルボン酸成分中に炭素数4〜20の
α,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含む
ジカルボン酸とを重縮合して得られるポリアミド樹脂
(A)を少なくとも70〜100重量%と、結晶性ポリ
アミド樹脂(A)以外の他の熱可塑性樹脂(B)30〜
0重量%からなる混合樹脂(C)を単軸もしくは二軸押
出機を用いて溶融し、紡糸口金を通して紡出し、紡糸口
金面の下方に位置する冷媒浴中に引き取って未延伸糸を
得た後、該ポリアミドのガラス転移温度(Tg)以上融
点以下の温度条件で2.5〜8.0倍に延伸された延伸
ポリアミド繊維を製造する方法であって、紡糸機の紡糸
口金断面積ADと、紡糸機から押し出された後冷媒浴中
で冷却して得られた未延伸糸の断面積AMとの比AD/
AMが1.0〜3.0であり、紡糸機の溶融樹脂吐出口
と冷却用冷媒浴面との間の距離が5〜150mmであ
り、且つ紡糸機から押し出された糸を引き取る冷媒浴の
温度(T)がTg―30≦T≦Tg+10℃の範囲であ
る延伸ポリアミド繊維の製造方法に関する発明である。
【0012】本発明で使用するポリアミド樹脂(A)と
は、原料ジアミン成分中にシス−1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン60〜100モル%とトランス
−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン40〜
0モル%の混合物を70モル%以上含むジアミンと、原
料ジカルボン酸成分中に炭素数4〜20のα,ω−直鎖
脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸
から重縮合して得られるポリアミド樹脂である。当該ポ
リアミド樹脂は実質的には結晶性ポリアミド樹脂であ
る。
【0013】ここで結晶性ポリアミドとは、例えばナイ
ロン6やナイロン66のように融点を有する結晶性高分
子であり、結晶化度、結晶化度分布、結晶の集合体であ
る球晶の大きさ、およびその分布状態により、ポリアミ
ド樹脂成形品の物性、比重、寸法安定性等に影響を及ぼ
す。例えばこれらの結晶性ポリアミドは延伸条件によっ
て分子を配向結晶化させ、強度を高めることができる。
本発明で使用するポリアミド(A)も融点を有し、結晶
系ポリアミドとしての性質を示すことから、本発明の延
伸繊維の材料として有用である。
【0014】本発明において、ポリアミド(A)の原料
ジアミンは、ジアミン成分中にシス−1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン60〜100モル%とトラ
ンス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン4
0〜0モル%の混合物を70モル%以上含むものであ
る。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンに
は、シス体とトランス体があるが、本発明において、そ
の異性体モル比(シス/トランス)は、100/0〜6
0/40、好ましくは100/0〜70/30である。
シス体を60モル%以上含む1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンを使用したポリアミドは、高結晶性
を示すことから、延伸操作によって容易に強度やヤング
率を高めることが可能で、かつ高温および高温多湿条件
下での耐久性や吸水時の機械的性能保持性、熱処理およ
び吸水時の寸法安定性に優れる延伸ポリアミド繊維の材
料として有用である。
【0015】また、本発明において、ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン中に他のジアミンとして、テトラメ
チレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン等の脂肪族ジアミン、パラフェニレンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン
等の芳香族ジアミン類等を全ジアミン成分中に30モル
%未満の範囲で使用することができる。
【0016】本発明において、ポリアミド(A)の原料
のジカルボン酸成分である炭素数4〜20のα,ω−直
鎖脂肪族ジカルボン酸として、例えばコハク酸、グルタ
ル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の
脂肪族ジカルボン酸が例示できるが、これら中でもアジ
ピン酸が好ましい。上記α,ω−直鎖脂肪族ジカルボン
酸中にテレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類等を全ジカル
ボン酸成分中に30モル%未満含むものでも使用するこ
とができる。
【0017】ポリアミド樹脂(A)が原料ジアミン成分
中にシス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン60〜100モル%とトランス−1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン40〜0モル%の混合物を7
0モル%以上含み、原料ジカルボン酸成分中に炭素数4
〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%
以上含む原料から重縮合して得たものである場合は、最
終的に繊維としたときの高強度、高ヤング率および吸水
時の機械的性能保持性、熱処理および吸水時の寸法安定
性、高温、高温多湿条件下での耐久性等の特性が維持で
きる。
【0018】本発明で使用する延伸ポリアミド繊維には
上記ポリアミド樹脂(A)以外の他の熱可塑性樹脂
(B)を含有することができる。他の熱可塑性樹脂
(B)としては種々の熱可塑性樹脂が使用可能である
が、具体的にはメタキシリレンジアミンとアジピン酸を
重縮合して得られるポリアミドMXD6,メタキシリレ
ンジアミンとパラキシリレンジアミンおよびアジピン酸
を重縮合して得られるポリアミドMP6、メタキシリレ
ンジアミンとパラキシリレンジアミンおよびアジピン酸
とテレフタル酸を重縮合して得られるポリアミドMP6
T、ポリアミド6、ポリアミド66,ポリアミド6/6
6(ポリアミド6成分およびポリアミド66成分からな
る共重合体)、ポリアミド610,ポリアミド612、
ポリアミド11、ポリアミド12およびこれらの混合
物、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナ
フタレート等を例示できるが、本発明においては、ポリ
アミドMXD6,ポリアミドMP6、ポリアミドMP6
T、ポリアミド6,ポリアミド66、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートを好ましく使
用することができる。これらの樹脂の使用により、溶融
押し出し時の条件調節によって、強度や伸度等の物理的
性質の調整が容易となる。
【0019】本発明の延伸ポリアミド繊維は混合樹脂
(C)中に上記ポリアミド樹脂(A)を70重量%以
上、好ましくは80重量%以上含有する必要がある。ポ
リアミド樹脂(A)の配合割合を70重量以上とするこ
とにより、ポリアミドBAC6の有する高強度、高弾性
率及び吸水時の機械的性能保持性、熱処理および吸水時
の寸法安定性、高温、高温多湿条件下での耐久性等の特
性が、得られる繊維の物理的性質に反映することができ
る。従って、本発明の延伸ポリアミド繊維中の熱可塑性
樹脂(B)の配合割合は、樹脂中30重量%未満とする
必要がある。
【0020】本発明の延伸ポリアミド繊維の製造方法
は、原料ジアミン中にシス−1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン60〜100モル%とトランス−
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン40〜0
モル%の混合物を70モル%以上含み、且つ原料ジカル
ボン酸中に炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカル
ボン酸を70モル%以上含む原料から重縮合して得られ
る結晶性ポリアミド樹脂(A)を少なくとも70〜10
0重量%と、ポリアミド樹脂(A)以外の他の熱可塑性
樹脂(B)30〜0重量%からなる混合樹脂(C)を単
軸もしくは二軸押出機を用いて溶融し、紡糸口金を通し
て紡出し、紡糸口金面の下方に位置する冷媒浴中に引き
取って未延伸糸を得た後、該ポリアミドのガラス転移温
度(Tg)以上融点以下の温度条件で2.5〜8.0倍
に延伸された延伸ポリアミド繊維を製造する方法に関す
るものである。
【0021】特に、本発明においては、上記の方法にお
いてドラフト率(紡糸機の紡糸口金断面積ADと、紡糸
機から押し出された後冷却槽中で冷却して得られた未延
伸糸の断面積AMとの比AD/AM)が、1.0〜3.
0であることが好ましい。ドラフト率を1.0以上とす
ることにより延伸糸の作製が可能となる。また、ドラフ
ト率を3.0以下とすることにより押出、冷却条件が未
延伸糸に与える影響が少なく、真円度の高いポリアミド
繊維を得ることが可能となる。
【0022】本発明においては、上記紡糸機から押し出
された後冷却槽中で冷却して得られた未延伸糸の断面積
AMは次式によって規定されるものである。 AM(cm2)=G/(L×ρ) ここで、G(g)は密度ρ(g/cm3 )の未延伸糸の
長さL(cm)の重量を表す。
【0023】また、本発明においては、紡糸機の溶融樹
脂吐出口と冷却用冷媒浴面との間に、糸が急冷されるの
を紡糸するため空気層を介する必要がある。この間に実
質的に空気層を存在させることにより、溶融樹脂が冷媒
と接触した際の冷媒の沸騰による糸揺れ、もしくは糸が
急冷されるために起こる真空泡の発生等の問題を回避す
ることができる。このような点から、上記空気層の厚
さ、すなわち紡糸機の溶融樹脂吐出口と冷却用冷媒浴面
との間の距離(以下、「エアギャップ」という)は、実
用的には、10〜150mm、特に好ましくは10〜1
10mmであることが望ましい。エアギャップを10m
m以上とすることにより、上記糸揺れまたは真空泡の発
生等の問題を回避でき、空気層を上記110mm以下と
することにより溶融樹脂のドローダウン等を回避でき、
真円度の高いポリアミド繊維を得ることができる。
【0024】更に、本発明の方法においては、紡糸機か
ら押し出されたポリアミドの糸を冷媒中に引き取るが、
この冷媒の温度(T)が該ポリアミド樹脂のガラス転移
温度(Tg)との関係においてTg−30≦T≦Tg+
10℃の温度範囲とする必要がある。冷媒温度をTg―
30℃以上とした場合には未延伸糸表面と内部の温度差
の問題もしくは急冷による真空泡の発生等の問題を回避
できる。また、前期Tg+10℃以下の温度で冷却不足
による未延伸糸の漬れ、もしくは未延伸糸の結晶化によ
り延伸が困難になる等の問題を防止することができる。
【0025】また、ポリアミド樹脂として複数の樹脂を
ブレンドした材料を用いる場合、本発明においてTgは
次式によって定義される値を用いる。 Tg(℃)=a×TgA+b×Tgb+c×Tgc+・・・+n×TgN ここで、a, b, c, ・・・nは、A,B,C,・・・
N各成分のそれぞれの体積分率を示し、TgA,Tgb,T
gc,・・・・TgNは、A,B,C,・・・N各成分のそ
れぞれのガラス転移温度(℃)を示す。本発明の製造方
法においては、冷媒温度を従来の一般的な紡糸条件の場
合よりも高くすることにより真円度の高い繊維の製造が
可能となり、また、従来のような冷媒の冷却装置を必要
としない。
【0026】尚、本発明の製造方法に用いられる、単軸
もしくは二軸押出機については、通常用いられる種々の
押出機を任意に使用することができる。また、本発明に
用いられるポリアミド樹脂(A)と他の熱可塑性樹脂
(B)との混合は、例えばペレットのような固体同士を
そのまま混合して押出機に投入する一般にドライブレン
ドと呼ばれている方法、もしくは固体同士を一度溶融押
しだしし、再ペレット化したものを原料として用いる一
般にメルトブレンドと呼ばれている方法のいずれも行う
ことが可能である。
【0027】本発明に用いられる耐熱老化剤について
は、銅化合物、有機もしくは無機ハロゲン系化合物、ヒ
ンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、ヒドラジ
ン系、硫黄系化合物、リン系化合物等が挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上を併用することができる。
【0028】また、本発明の製造方法において用いられ
る滑剤については、脂肪酸アミド系、脂肪酸金属塩系、
脂肪酸アマイド系化合物等が挙げられ、これらの1種も
しくは2種以上を併用することができる。
【0029】本発明は、真円度が97〜100%の範囲
であるポリアミド繊維およびその製法に関する発明であ
る。ここで真円度(%)は次式によって定義される値で
あり、100%に近づくほどそのモノフィラメントの断
面形状は真円に近づく事になる。
【0030】
【0031】式中、RSiはn個の測定部位におけるi
点における繊維短径(mm)を表し、RMiはn個の測
定部位におけるi点における糸径中央値(mm)を表
す。
【0032】繊維の真円度を97%以上とすることによ
り、二次加工後の製品、例えば最近のテニスガットのよ
うな多層構造糸、抄紙用ろ布材のような織布、あるいは
不織布等の形状を一定にでき、商品価値を高めることが
できる。また、精密に加工された物品の間隔、孔に通し
にくい、二次加工用機器への適合性が低い等の問題が回
避することができる。
【0033】本発明によれば、延伸ポリアミド繊維とし
ては、最終的な延伸後のその径が0.05〜2mm、好
ましくは0.1〜1.5mmのものを製造可能である。
また、本発明に使用するポリアミド樹脂には、必要に応
じ、着色防止剤、架橋防止剤、耐候性改良剤、紫外線吸
収剤、顔料、制電剤、難燃剤等の無機、有機化合物を単
独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。
【0034】尚、本発明の製造方法に使用される冷媒と
しては、水、グリセリン、流動パラフィン、シリコンオ
イル、ハイドロカーボン系オイル、ポリエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール等を用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、製造例、実施例等により本発明を具体
的に説明する。尚、実施例等において、ポリアミド繊維
の評価方法は、下記の方法によった。 延伸糸径測定 延伸糸上の任意の点における短径と長径を10cm間隔
の100点について測定した。 延伸糸の各強度およびヤング率の測定 JIS L 1013「化学繊維フィラメント糸試験方
法」に従って行った。 耐湿熱性 オートクレーブ中にて延伸糸を120℃水蒸気処理を任
意時間行い、処理後の各強度をの方法にて測定した。 吸水時の機械的性能保持性 延伸糸を23℃蒸留水中に14日間浸漬した後の強度、
ヤング率をの方法にて測定した。 寸法安定性 延伸糸を180℃オーブン中にて30分間熱処理した後
の収縮率、および100℃沸騰水中にてボイル処理した
後の収縮率を測定した。
【0036】製造例1 撹拌機、分縮器、温度計、滴下ロートおよび窒素ガス導
入管を備えた内容積50リットルの反応缶に、精秤した
アジピン酸10.000kgを入れ、十分窒素置換し、
さらに少量の窒素気流下に170℃でアジピン酸を溶解
させ均一な流動状態とした。これに、1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン(シス−体/トランス−
体:72.7/27.3のもの、以下1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサンを「1,3−BAC」とい
うことがある)8.370kgを撹拌下に119分を要
して滴下した。この間、内温を連続的に223℃まで昇
温させた。引き続き、前記1,3−BAC1.365k
gを撹拌下に72分を要して滴下した。この間、内温を
連続的に234℃まで昇温させた。1,3−BACの滴
下とともに留出する水は分縮器および冷却器を通して系
外に除いた。
【0037】1,3−BAC滴下終了後、内温を連続的
に246℃まで昇温し、25分間反応を継続した。その
後、反応系内圧を600mmHgまで10分間で連続的
に減圧し、その後、42分間反応を継続した。この間、
反応温度を250℃まで連続的に昇温させた。得られた
ポリアミドBAC6(以下「PA−BAC6」というこ
とがある)の相対粘度(96%硫酸溶液1g/100m
L)は、2.5、融点は230℃であった。
【0038】製造例2 撹拌機、分縮器、温度計、滴下ロートおよび窒素ガス導
入管を備えた内容積50リットルの反応缶に、精秤した
アジピン酸10.000kgを入れ、十分窒素置換し、
さらに少量の窒素気流下に170℃でアジピン酸を溶解
させ均一な流動状態とした。これに、1,3−BAC
(シス−体/トランス−体:72.7/27.3)80
モル%とパラキシリレンジアミン20モル%の混合物
(以下「1,3−BAC/PXDA」ということがあ
る)8.370kgを撹拌下に120分を要して滴下し
た。この間、内温を連続的に232℃まで昇温させた。
引き続き、前記1,3−BAC/PXDA1.365k
gを撹拌下に72分を要して滴下した。
【0039】この間、内温を連続的に240℃まで昇温
させた。1,3−BAC/PXDAの滴下とともに留出
する水は分縮器および冷却器を通して系外に除いた。
1,3−BAC/PXDA滴下終了後、内温を連続的に
253℃まで昇温し、25分間反応を継続した。その
後、反応系内圧を600mmHgまで10分間で連続的
に減圧し、その後、42分間反応を継続した。この間、
反応温度を255℃まで連続的に昇温させた。得られた
ポリアミドBP6(以下「PA−BP6」ということが
ある)の相対粘度(96%硫酸溶液1g/100mL)
は2.5、融点は240℃であった。
【0040】製造例3 撹拌機、分縮器、温度計、滴下ロートおよび窒素ガス導
入管を備えた内容積50リットルの反応缶に、精秤した
アジピン酸10.000kgを入れ、十分窒素置換し、
さらに少量の窒素気流下に170℃でアジピン酸を溶解
させ均一な流動状態とした。これに、1,3−BAC
(シス−体/トランス−体:90/10)8.370k
gを撹拌下に120分を要して滴下した。この間、内温
を連続的に240℃まで昇温させた。引き続き、前記
1,3−BAC1.365kgを撹拌下に72分を要し
て滴下した。
【0041】この間、内温を連続的に250℃まで昇温
させた。1,3−BACの滴下とともに留出する水は分
縮器および冷却器を通して系外に除いた。1,3−BA
C滴下終了後、内温を連続的に265℃まで昇温し、2
5分間反応を継続した。その後、反応系内圧を600m
mHgまで10分間で連続的に減圧し、その後、42分
間反応を継続した。この間、反応温度を270℃まで連
続的に昇温させた。得られたポリアミドBAC6の相対
粘度(96%硫酸溶液1g/100mL)は2.5、融
点は248℃であった。
【0042】実施例1 製造例1にて得られたポリアミドBAC6 100重量
部に対して0.02重量部のモンタン酸ナトリウム塩
(クラリアントジャパン製、ホスタモントNaV10
1)を添加した材料を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸
温度を280℃として紡糸口金を通して紡出し、ドラフ
ト率2.6、エアギャップ10mmの条件で温度80℃
の水浴中に引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延
伸した。延伸は延伸2段、熱固定1段で実施し、延伸手
段として第1段延伸域に温度145℃の乾熱空気浴を、
第2段延伸域に185℃の乾熱空気浴を、熱固定域に2
50℃の乾熱空気浴を用い、延伸条件としては全延伸倍
率を5.0、2段延伸倍率を1.4、弛緩率を10%、
製造速度は77m/minとし、単繊維を得た。得られ
たポリアミド繊維の糸径、真円度、引張性能、耐湿熱
性、吸水時の機械的性能保持性、寸法安定性を表1に示
す。
【0043】実施例2 製造例2にて得られたポリアミドBP6 100重量部
に対して0.02重量部のモンタン酸ナトリウム塩を添
加した材料を単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を2
90℃として紡糸口金を通して紡出し、ドラフト率2.
6、エアギャップ50mmの条件で温度80℃の水浴中
に引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸した。
延伸は延伸2段、熱固定1段で実施し、延伸手段として
第1段延伸域に温度145℃の乾熱空気浴を、第2段延
伸域に185℃の乾熱空気浴を、熱固定域に250℃の
乾熱空気浴を用い、延伸条件としては全延伸倍率を5.
0、2段延伸倍率を1.4、弛緩率を10%、製造速度
は77m/minとし、単繊維を得た。得られたポリア
ミド繊維の性能を表1に示す。
【0044】実施例3 製造例3にて得られたポリアミドBAC6 100重量
部に対して、0.02重量部のモンタン酸ナトリウム塩
を添加した材料を、実施例1と同様の方法により単繊維
を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表1に示す。
【0045】実施例4 製造例1にて得られたポリアミドBAC6とポリアミド
66(東レ(株)製、商品名:アミランCM3001
N、以下ポリアミド66を「PA−66」ということが
ある)との混合ペレット(重量比90/10)およびこ
れら混合ポリアミドペレット100重量部に対して0.
02重量部のモンタン酸ナトリウム塩を添加した材料
を、実施例1と同様の方法により単繊維を得た。得られ
たポリアミド繊維の性能を表1に示す。
【0046】実施例5 製造例1にて得られたポリアミドBAC6とポリアミド
66(東レ(株)製、商品名:アミランCM3001
N)との混合ペレット(重量比80/20)およびこれ
ら混合ポリアミドペレット100重量部に対して0.0
2重量部のモンタン酸ナトリウム塩を添加した材料を、
実施例1と同様の方法により単繊維を得た。得られたポ
リアミド繊維の性能を表2に示す。
【0047】実施例6 製造例1にて得られたポリアミドBAC6 100重量
部に対して0.4重量部のイルガノックス1098(日
本チバガイギー(株)製、N,N’ヘキサメチレンビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシーヒドロシ
ンナマミド)、0.2重量部のイルガノックスB117
1(日本チバガイギー(株)製、イルガノックス109
8とイルガフォス168(トリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)フォスファイト)との混合物)、0.2
重量部のイルガノックスMD1024(日本チバガイギ
ー(株)製、N,N’ビス(3−(3,5−ジ−t−ブ
チルー4−ヒドロキシフェニル)プロピイオニル)ヒド
ラジン)をメルトブレンドした。
【0048】このメルトブレンドペレットに対して0.
02重量部のモンタン酸ナトリウム塩(クラリアントジ
ャパン製、ホスタモントNaV101)を添加した材料
を実施例1と同様の方法により単繊維を得た。得られた
繊維については耐熱老化性の評価としてギヤオーブン中
にて140℃熱処理を酸素存在下にて任意時間行い、処
理後の各強度を測定した。結果を表2に示す。
【0049】比較例1 実施例1にて用いたものと同一のポリアミドBAC6
100重量部に対して0.02重量部のモンタン酸ナト
リウム塩を添加した材料を単軸押出機を用いて溶融し、
紡糸温度を280℃として紡糸口金を通して紡出し、ド
ラフト率2.6、エアギャップ10mmの条件で温度5
0℃の水浴中に引き取り、一旦巻き取ることなく連続し
て延伸した。延伸は実施例1と同様の方法により行い、
単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表3に
示す。
【0050】比較例2 実施例1にて用いたものと同一のポリアミドBAC6
100重量部に対して0.02重量部のモンタン酸ナト
リウム塩を添加した材料を単軸押出機を用いて溶融し、
紡糸温度を280℃として紡糸口金を通して紡出し、ド
ラフト率4.0、エアギャップ10mmの条件で温度8
0℃の水浴中に引き取り、一旦巻き取ることなく連続し
て延伸した。延伸は実施例1と同様の方法により行い、
単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能を表3に
示す。
【0051】比較例3 実施例1にて得られた繊維について、実施例4と同様な
方法にて耐熱老化性の評価を行った。結果を表2に示
す。
【0052】比較例4 ポリアミド6(宇部興産(株)製、商品名1022U、
以下ポリアミド6を「PA−6」ということがある)を
単軸押出機を用いて溶融し、紡糸温度を270℃として
紡糸口金を通して紡出し、ドラフト率2.9、エアギャ
ップ10mmの条件で温度7.0℃の水浴中に引き取
り、一旦巻き取ることなく連続して延伸した。延伸は延
伸2段、熱固定1段で実施し、延伸手段として第1段延
伸域に温度90℃の温水浴を、第2段延伸域に200℃
の乾熱空気浴を、熱固定域に220℃の乾熱空気浴を用
い、延伸条件としては全延伸倍率を4.5、2段延伸倍
率を1.4、弛緩率を10%、製造速度は76m/mi
nとし、単繊維を得た。得られたポリアミド繊維の性能
を表4に示す。
【0053】比較例5 ポリアミド6(宇部興産(株)製、商品名1022U)
をドラフト率2.6,全延伸倍率5.0にて、比較例1
と同様な方法にて単繊維を得た。得られたポリアミド繊
維の性能を表4に示す。
【0054】比較例6 ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株)
製、商品名RT543C、以下ポリエチレンテレフタレ
ートを「PET」ということがある)を単軸押出機を用
いて溶融し、紡糸温度を280℃として紡糸口金を通し
て紡出し、ドラフト率2.7、エアギャップ10mmの
条件で温度70℃の水浴中に引き取り、一旦巻き取るこ
となく連続して延伸した。延伸は延伸2段、熱固定1段
で実施し、延伸手段として第1段延伸域に温度90℃の
温水浴を、第2段延伸域に230℃の乾熱空気浴を、熱
固定域に250℃の乾熱空気浴を用い、延伸条件として
は全延伸倍率を5.0、2段延伸倍率を1.4、弛緩率
を10%、製造速度は76m/minとし、単繊維を得
た。得られたポリアミド繊維の性能を表4に示す。
【0055】
【発明の効果】本発明のモノフィラメントは高強度、高
弾性率、高真円度を示し、かつ吸水時の機械的性能保持
性、寸法安定性、高温度および高温多湿条件下での耐久
性に優れるため、ラケット用ストリング、ゴム補強材、
抄紙用ろ布材等のスポーツ用品や工業用資材等の用途に
有用である。
【0056】
【表1】実施例番号 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 (1)使用樹脂成分等 使用樹脂 PA-BAC6 PA-BP6 PA-BAC6 PA-BAC6/PA-66 ブレンド率(重量比) − − − 90/10 モンタン酸Na(重量部) 0.02 0.02 0.02 0.02 Tg(℃) 103 106 108 98 (2)紡糸条件 ドラフト率 2.6 2.6 2.6 2.6 エアギャップ(mm) 10 50 10 10 冷媒温度(℃) 80 80 80 80 延伸倍率 5.0 5.0 5.0 5.0 (3)評価結果 延伸糸径(μm) 短径最小値 510 483 495 487 長径最大値 520 496 503 493 糸径中央値 515 489 499 490 真円度(%) 99.0 98.7 99.2 99.4 引張性能 ヤング率 ( kgf/mm2) 600 610 650 550 引張強度(gf/D) 4.7 4.6 5.4 4.4 結節強度(gf/D) 3.8 3.6 3.6 4.0 引掛強度(gf/D) 7.2 7.0 7.0 7.3 耐湿熱性 ( 120℃で7日間水蒸気処理/ 120℃で21日間水蒸気処理) 引張強度保持率(%) 92/82 89/80 − 84/67 結節強度保持率(%) 84/82 83/89 − 82/76 引掛強度保持率(%) 85/84 90/91 − 87/74 吸水時の機械的性能保持性 ヤング率保持性(%) 96.0 96.3 − 96.2 引張強度保持率(%) 96.5 97.8 − 90.9 寸法安定性 熱処理後収縮率(%) *1 5.3 7.8 − 7.9 沸騰水処理後収縮率(%) *2 3.3 5.0 − 5.1 *1:180℃で30分間熱処理後の収縮率 *2:沸騰水中で30分間処理後の収縮率
【0057】
【表2】実施例、比較例番号 実施例5 実施例6 比較例3 (1)樹脂成分等 使用樹脂 PA-BAC6/PA-66 PA-BAC6 PA-BAC6 ブレンド率(重量比) 80/20 − − モンタン酸Na(重量部) 0.02 0.02 0.02 添加剤(重量部)*1 − 0.8 − Tg(℃) 92 103 103 (2)紡糸条件 ドラフト率 2.6 2.6 2.6 エアギャップ (mm) 10 10 10 冷媒温度(℃) 80 80 80 延伸倍率 5.0 5.0 5.0 (3)評価結果 延伸糸径(μm) 短径最小値 491 479 510 長径最大値 498 489 520 糸径中央値 495 484 515 真円度(%) 99.2 99.0 99.0 引張性能 ヤング率 ( kgf/mm2) 500 600 600 引張強度(gf/D) 4.2 4.9 4.7 結節強度(gf/D) 4.0 3.8 3.8 引掛強度(gf/D) 7.5 7.6 7.2 耐熱老化性 ( 140℃で7日間水蒸気処理/ 140℃で21日間水蒸気処理) 引張強度保持率(%) − 102/92 50/25 結節強度保持率(%) − 95/82 43/18 引掛強度保持率(%) − 76/60 35/13 *1:表2中、添加剤は、Irganox1098 が 0.4重量部、IrganoxB1171が 0.2重量 部%、IrganoxMD1024 が 0.2重量部である。
【0058】
【表3】比較例番号 比較例1 比較例2 (1)樹脂成分等 使用樹脂 PA-BAC6 PA-BAC6 モンタン酸Na(重量部) 0.02 0.02 Tg(℃) 103 103 (2)紡糸条件 ドラフト率 2.6 4.0 エアギャップ(mm) 10 10 冷媒温度(℃) 50 80 延伸倍率 5.0 5.0 (3)評価結果 延伸糸径(μm) 短径最小値 480 434 長径最大値 530 511 糸径中央値 505 473 真円度(%) 95.0 91.9 引張性能 ヤング率 ( kgf/mm2) 600 610 引張強度(gf/D) 5.4 4.6 結節強度(gf/D) 3.0 3.0 引掛強度(gf/D) 6.1 6.2
【0059】
【表4】比較例番号 比較例4 比較例5 比較例6 (1)使用樹脂成分等 使用樹脂 PA-6 PA-6 PET Tg(℃) 48 48 78 (2)紡糸条件 ドラフト率 2.9 2.6 2.7 エアギャップ(mm) 10 10 10 冷媒温度(℃) 7.0 7.0 70 延伸倍率 4.5 5.0 5.0 (3)評価結果 延伸糸径(μm) 短径最小値 487 488 472 長径最大値 491 492 480 糸径中央値 489 490 476 真円度(%) 99.6 99.6 99.1 引張性能 ヤング率 ( kgf/mm2) 340 390 1200 引張強度(gf/D) 7.2 8.6 4.9 結節強度(gf/D) 3.7 2.9 3.4 引掛強度(gf/D) 5.2 3.0 6.4 耐湿熱性 ( 120℃で7日間水蒸気処理/ 120℃で21日間水蒸気処理) 引張強度保持率(%) 85/76 86/74 測定不能 結節強度保持率(%) 98/88 100/93 測定不能 引掛強度保持率(%) 82/80 93/88 測定不能 吸水時の機械的性能保持性 ヤング率保持性(%) 50.3 46.5 73.3 引張強度保持率(%) 94.4 84.9 100.0 寸法安定性 熱処理後収縮率(%) *1 13.9 15.8 3.9 沸騰水処理後収縮率(%) *2 8.2 10.2 0.9 *1:180℃で30分間熱処理後の収縮率 *2:沸騰水中で30分間処理後の収縮率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 隆敏 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアミン成分中にシス−1,3−ビス
    (アミノメチル)シクロヘキサン60〜100モル%と
    トランス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン40〜0モル%の混合物(モル%の合計は100モル
    %である)を70モル%以上含むジアミンと、ジカルボ
    ン酸成分中に炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカ
    ルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸とを重縮合
    して得られるポリアミド樹脂(A)70〜100重量%
    と、ポリアミド樹脂(A)以外の他の熱可塑性樹脂
    (B)30〜0重量%(重量%の合計は100重量%で
    ある)からなる混合樹脂(C)から得た延伸ポリアミド
    繊維であって、ヤング率が400kgf/mm2 以上、
    引掛強度が4.5gf/D以上、及び真円度が97〜1
    00%の範囲である延伸ポリアミド繊維。
  2. 【請求項2】 ジアミン成分中にシス−1,3−ビス
    (アミノメチル)シクロヘキサン60〜100モル%と
    トランス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン40〜0モル%の混合物(モル%の合計は100モル
    %である)を70モル%以上含むジアミンと、ジカルボ
    ン酸成分中に炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカ
    ルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸とを重縮合
    して得られるポリアミド樹脂(A)から得た延伸ポリア
    ミド繊維であって、ヤング率が400kgf/mm2 以
    上、引掛強度が4.5gf/D以上、及び真円度が97
    〜100%の範囲である延伸ポリアミド繊維。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂(B)がメタキシリレンジ
    アミンとアジピン酸を重縮合して得られるポリアミドM
    XD6,メタキシリレンジアミンとパラキシリレンジア
    ミンおよびアジピン酸を重縮合して得られるポリアミド
    MP6、メタキシリレンジアミンとパラキシリレンジア
    ミンおよびアジピン酸とテレフタル酸を重縮合して得ら
    れるポリアミドMP6T、ポリアミド6、ポリアミド6
    6、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
    タレートから選ばれた樹脂を少なくとも一種含む熱可塑
    性樹脂(B)である請求項1に記載の延伸ポリアミド繊
    維。
  4. 【請求項4】 混合樹脂(C)100重量部に、耐熱老
    化剤を0.01〜5重量部配合してなる請求項1に記載
    の延伸ポリアミド繊維。
  5. 【請求項5】 混合樹脂(C)100重量部に、滑剤を
    0.005〜0.1重量部配合してなる請求項1記載の
    延伸ポリアミド繊維。
  6. 【請求項6】 ジアミン成分中にシス−1,3−ビス
    (アミノメチル)シクロヘキサン60〜100モル%と
    トランス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン40〜0モル%の混合物(モル%の合計は100モル
    %である)を70モル%以上含むジアミンと、ジカルボ
    ン酸成分中に炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカ
    ルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸とを重縮合
    して得られるポリアミド樹脂(A)を少なくとも70〜
    100重量%と、ポリアミド樹脂(A)以外の他の熱可
    塑性樹脂(B)30〜0重量%(重量%の合計は100
    重量%である)からなる混合樹脂(C)を単軸もしくは
    二軸押出機を用いて溶融し、紡糸口金を通して紡出し、
    紡糸口金面の下方に位置する冷媒浴中に引き取って未延
    伸糸を得た後、該ポリアミドのガラス転移温度(Tg)
    以上融点以下の温度条件で2.5〜8.0倍に延伸され
    た延伸ポリアミド繊維を製造する方法であって、紡糸機
    の紡糸口金断面積ADと、紡糸機から押し出された後冷
    媒浴中で冷却して得られた未延伸糸の断面積AMとの比
    AD/AMが1.0〜3.0であり、紡糸機の溶融樹脂
    吐出口と冷却用冷媒浴面との間の距離が5〜150mm
    であり、且つ紡糸機から押し出された糸を引き取る冷媒
    浴の温度(T)がTg―30≦T≦Tg+10℃の範囲
    である延伸ポリアミド繊維の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058144A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Toray Monofilament Co Ltd ポリアミドモノフィラメントおよび工業用織物
WO2014027648A1 (ja) 2012-08-14 2014-02-20 三菱瓦斯化学株式会社 ポリエーテルポリアミド繊維
US9512314B2 (en) 2012-08-14 2016-12-06 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polyether polyamide composition

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WO2014027648A1 (ja) 2012-08-14 2014-02-20 三菱瓦斯化学株式会社 ポリエーテルポリアミド繊維
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