JPH11315605A - カーテンウォールにおけるパネル同士の連結構造 - Google Patents

カーテンウォールにおけるパネル同士の連結構造

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JPH11315605A
JPH11315605A JP12366898A JP12366898A JPH11315605A JP H11315605 A JPH11315605 A JP H11315605A JP 12366898 A JP12366898 A JP 12366898A JP 12366898 A JP12366898 A JP 12366898A JP H11315605 A JPH11315605 A JP H11315605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外壁パネル同士を互いに綴ることで目地隙
間や不陸調整を可能にしながらなお且つ大地震の際には
ロッキング機能を発揮できるようにしたカーテンウォー
ル構造におけるパネル間の連結構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ロッキング構造のカーテンウォールにお
いて、通常の揺れでは破断しないが、大地震などの大き
な揺れに対しては破断することでロッキングを許容する
連結具(38)でパネル(17)(17)同士を綴るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーテンウォー
ル構造の建築物におけるパネル同士の連結構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォール構造の建築物は、大地
震の際の水平力をラーメン構造の構造躯体でもたせ、外
壁はその様な水平力を支持しない構造としたもので、こ
の場合外壁パネルが構造躯体の揺れに抵抗すると、その
外壁パネルが破損しまた脱落することになるので、外壁
パネルは構造躯体揺れに追従して回転可能とするロッキ
ング機能を持たせることが行われている。
【0003】図8は、その状態を示したもので、外壁パ
ネル(51)は、梁(52)に対して、その下端が揺動できるよ
うその上端で吊り下げ支持されており、大地震などで大
きな揺れを生じると、外壁パネル(51)は、梁(52)の水平
方向の揺れに伴ってそれぞれ回転方向に斜めに傾きなが
ら追従して、外壁パネル(51)及びその取付け部には大き
な力が作用しない構造とされている。このときパネル(5
1)(51)の隣り合う端面同士は相対的に上下方向に位置が
ずれることになる。
【0004】他方、外壁パネル(51)(51)同士は、パネル
間の目地隙間を一定に確保するためや外表面の不陸を調
整する必要から、それらパネル(51)(51)同士を連結して
おくことが求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これらパネ
ル同士をボルトで綴ると、ロッキング時のパネル同士の
上下の位置のずれを阻止することになって、大地震の際
のロッキング機能を妨げることになる。
【0006】この発明は、このような従来の欠点に鑑み
て、外壁パネル同士を互いに綴ることで目地隙間や不陸
調整を可能にしながらなお且つ大地震の際にはロッキン
グ機能を発揮できるようにしたカーテンウォール構造に
おけるパネル間の連結構造を提供することを目的として
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、構造躯体に対してその構造躯体に取り
付けられた外壁パネルが壁面方向に回転可能とされたロ
ッキング構造のカーテンウォールにおいて、互いに隣り
合う外壁パネル同士が、構造躯体の通常の揺れの範囲で
は破断しないが、大地震などの大きな揺れに対しては破
断することで前記のロッキングを許容する連結具で綴ら
れていることを特徴とする。
【0008】同じく、この出願の請求項2の発明は、上
記において、前記外壁パネルは、コンクリート板などの
サイディング材とそのサイディング材の裏面に取り付け
た枠状フレームとからなり、前記ボルトは、そのフレー
ムの縦フレーム材同士を貫通して、それら縦フレーム材
同士を綴るものである。
【0009】また、前記連結具は、好ましくは、プラス
チック材からなるボルトが用いられ、その際、ボルトの
頭部から軸部にかけて貫通穴が形成してあるものが用い
られる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の壁パネルを裏
面側から見た全体の斜視図である。図において、(1)
は、軽量コンクリート板或いはその他のコンクリート板
などの無機質材からなる方形のサイディング材であり、
このサイディング材(1)の裏面に、方形枠状の金属製フ
レーム(2)が、そのサイディング材(1)の外周に沿うよ
うにして固定されている。
【0011】上記金属製フレーム(2)は、図のように左
右一対の縦フレーム材(3)(3)と、それら縦フレーム材
(3)(3)の上端間を連結する上部横フレーム材(4)と、
同じく下端間を連結する下部横フレーム材(5)と、縦フ
レーム材(3)(3)の上下方向の中間部同士を連結する中
桟(6)とから構成されている。
【0012】縦フレーム材(3)と上部横フレーム材(4)
は、リップ付きの溝形鋼からなるものであって、縦フレ
ーム材(3)上端の側面と上部横フレーム材(4)の端面と
が当接したいわゆる縦勝ちの状態で連結されている。こ
れらフレーム材の連結手段は、具体的には溶接が用いら
れる。また、このような縦勝ち構造で連結することで、
下向きとなった横フレーム材の溝の左右方向の端部は縦
フレーム材(3)で塞がれているが、内向きとなった縦フ
レーム材(3)の溝の上端部分は、上方に解放されてい
る。
【0013】また、中桟は、上記縦フレーム材(3)及び
上部横フレーム材(4)と同じ断面のリップ付き溝形鋼か
らなり、その左右方向の両端面を縦フレーム材(3)(3)
の内側面すなわちリップの外側面へ連結している。この
連結手段もまた、具体的には溶接が用いられる。
【0014】下部横フレーム材(5)は、図3で示すよう
に、断面がL字形の連結部(7)と、その連結部(7)の水
平片(8)の先端から下向き垂直に一体に突出した垂直固
定片(9)から構成されてなるもので、L字形連結部(7)
の垂直立ち上げ片(10)が両縦フレーム材(3)のサイディ
ング材(1)とは反対側のフランジ(11)外側面へ当接さ
れ、水平片(8)が同じ縦フレーム材(3)の下端面へ当接
されて、これらの当接部分で、例えば上記と同じ溶接に
よって一体に固着されている。
【0015】図1において、(16)(16)は、上記の構成か
らなる壁パネル(17)を梁(18)へ取り付けるための取付け
金具であって、その取付け金具(16)による取付け構造
を、以下に説明する。
【0016】取付け金具(16)は、図2のように、水平な
支持プレート(19)とその支持プレート(19)の上面より上
方に立ち上がって、支持プレート(19)の上面を長手方向
に仕切るようにして設けられた振れ止めプレート(20)
と、壁パネル(17)を吊り下げ支持するための支持ボルト
(21)とからなるものである。振れ止めプレート(20)を挟
んで、支持プレート(19)の梁(18)への取付け側には、建
物内外方向に長い長穴状のボルト穴(22)が形成され、同
じくパネル吊り下げ側には、円形のボルト穴(23)が形成
され、この吊り下げ側のボルト穴(23)に前記の支持ボル
ト(21)が差し込まれるようになっている。
【0017】他方、壁パネル(17)の上部横フレーム材
(4)のウエブ(24)には、前記取付け金具(16)の取付け位
置に応じて長手方向の2カ所にボルト穴(25)(25)が形成
されており、このボルト穴(25)(25)へ下側から支持ボル
ト(21)を差し込むとともに、ウエブの上部側において支
持ボルト(21)へ螺合したナット(26)を締め付けて、その
支持ボルト(21)を、先端が上方へ突出した状態で上部横
フレーム材(4)へ固定するようにしている。 更に、こ
の支持ボルト(21)の上部先端を、前記支持プレート(19)
先端のボルト穴(23)へ下側から差し込み、その上端へ別
のナット(27)を螺合して、取付け金具(16)を壁パネル(1
7)へ予め仮付けしておくものである。
【0018】そして、この状態で、壁パネル(17)をクレ
ーンなどで吊り込んで、取付け金具(16)を建物の梁(18)
へ固定する。梁(18)は、H形鋼からなるものであり、図
のように、この梁(18)の上部フランジ(28)に形成したボ
ルト穴(29)と前記のボルト穴(22)が一致するようにし
て、支持プレート(19)をその上部フランジ(28)上面に設
置し、フランジ(28)の下側からこれらのボルト穴(29)(2
2)に差し込んだボルト(30)先端へナット(31)を螺合して
締め付けることにより、この支持プレート(19)を梁(18)
上に固定するようにしている。
【0019】上記のようにして梁(18)から吊り下げ支持
される壁パネル(17)の下端には、図3のように、下部横
フレーム材(5)の垂直立ち上げ片(10)のボルト穴(32)
へ、内側即ちサイディング材(1)裏面と対面する側か
ら、振れ止めボルト(33)が挿入されている。そして、こ
の振れ止めボルト(33)を、下側の壁パネル(17)を支持し
ている取付け金具(16)の振れ止めプレート(20)のスリッ
ト(34)へ挿入し、ナット(35)を螺合して、壁パネル(17)
下端が左右及び内外方向に振れないよう支持させる。
【0020】上記において、支持ボルト(21)を上部横フ
レーム材(4)へ固定しているナット(26)と支持プレート
(19)下面との間には間隙(36)があり、この間隙(36)の範
囲内で、支持ボルト(21)は支持プレート(19)に対して上
下動でき、他方、下端の振れ止めボルト(33)も振れ止め
プレート(20)のスリット(34)内を上下動できるようにな
っている。即ち、地震などの際に躯体が揺れたときは、
壁パネル(17)はその躯体の揺れに抵抗することなく、上
記の範囲内で図のように回転することで、壁パネル(17)
の脱落や破損を防止するロッキング作用を行うことにな
る。
【0021】そして、以上のようなロッキング機能を備
えた外壁において、通常の振動や揺れの範囲ではこのロ
ッキングを許容しない構造となっている。即ち、図4〜
6で示すように、互いに左右方向に隣り合う壁パネル(1
7)の縦フレーム材(3)(3)には、それらの縦フレーム材
(3)のウエブ(24)に形成された穴(37)(37)間に跨って連
結ボルト(38)が挿入され、この連結具例えばボルト(38)
に螺合したナット(39)を締め付けることで、それら壁パ
ネル(17)同士を相互に緊結している。なお、縦フレーム
材(3)(3)間の隙間には、連結ボルト(38)が貫通する筒
状の間座(40)が配置されている。
【0022】この連結ボルト(38)によるパネル同士の緊
結は、それら壁パネル(17)間の目地隙間を一定にするこ
とと、外壁パネル(17)の外表面の不陸を調整することを
目的とするが、この連結ボルト(38)があるために、壁パ
ネル(17)同士は相互に上下方向に移動できず、ロッキン
グ動作できないことになる。
【0023】そこで、この連結ボルト(38)は、強度の弱
い例えばプラスチック材で成型することで、通常の振動
や揺動の範囲では破断することはないが、大地震などの
大きな揺れが来たときは容易に破断することとして、ロ
ッキング機能を損なわないようにしたものである。
【0024】図7は、プラスチック材で成型された連結
ボルト(38)の一例であって、その頭部(41)頂面に凹所(4
3)が形成されており、この凹所(43)の底面から軸部(42)
の先端にかけて貫通穴(43)が中央に形成されている。そ
して、大地震などの際には、通常は軸部(42)の根本から
破断することとされている。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明では、小地震や
風荷重など、パネルが破壊されることがなく、また、躯
体の破損や倒壊にいたらないような比較的小さな水平力
に対しては、パネル同士を綴っている連結具は破断する
ことがないので、これによってパネルの不陸や目地隙間
確保することが出来、また、このように回転を阻止され
たパネルが躯体の揺れに対して抵抗するので、居住者に
とって不快な躯体の揺れを防止できる効果がある。
【0026】他方、大地震などの大きな水平力が作用す
ると、連結具が破断することによって、パネルの回転を
許容するので、躯体の揺れに追従してパネルがそのよう
に回転することで、パネルや躯体の破損或いは倒壊を防
止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の外壁パネルの全体斜視図である。
【図2】壁パネル上端の梁への取り付け構造を示す要部
の斜視図である。
【図3】同じく壁パネル上端と下端の梁への取り付け構
造を示す要部の縦断面図である。
【図4】壁パネル梁への取り付け部示す横断平面図であ
る。
【図5】同じく室内側から見た要部の正面図である。
【図6】壁パネルの縦フレーム材同士の連結構造を示す
要部の分解斜視図である。
【図7】連結ボルトの斜視図である。
【図8】壁パネルのロッキング動作を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
(1) サイディング材 (2) フレーム (3) 縦フレーム材 (17) 外壁パネル (38) 連結具 (41) 頭部 (42) 軸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造躯体に対してその構造躯体に取り付
    けられた外壁パネルが壁面方向に回転可能とされたロッ
    キング構造のカーテンウォールにおいて、互いに隣り合
    う外壁パネル同士が、構造躯体の通常の揺れの範囲では
    破断しないが、大地震などの大きな揺れに対しては破断
    することで前記のロッキングを許容する連結具で綴られ
    ていることを特徴とするカーテンウォールにおけるパネ
    ル同士の連結構造。
  2. 【請求項2】 前記外壁パネルは、コンクリート板など
    のサイディング材とそのサイディング材の裏面に取り付
    けた枠状フレームとからなり、前記連結具は、そのフレ
    ームの縦フレーム材同士を貫通して、それら縦フレーム
    材同士を綴るものである請求項1記載のカーテンウォー
    ルにおけるパネル同士の連結構造。
  3. 【請求項3】 前記連結具は、プラスチック材からなる
    ボルトであることを特徴とする請求項1又は2記載のカ
    ーテンウォールにおけるパネル同士の連結構造。
  4. 【請求項4】 同じくボルトの頭部から軸部にかけて貫
    通穴が形成してある請求項3に記載したカーテンウォー
    ルにおけるパネル同士の連結構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002088954A (ja) * 2000-09-20 2002-03-27 Sekisui House Ltd カーテンウォールを利用した防振構造
KR20020079130A (ko) * 2001-04-13 2002-10-19 주식회사 퍼시스 칸막이의 연결장치
JP2014125776A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Daiwa House Industry Co Ltd 外壁構造
JP2018100530A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 積水ハウス株式会社 外壁パネル嵌着金具及び外壁パネルの連結構造
CN115596126A (zh) * 2022-10-10 2023-01-13 中铁广州工程局集团深圳工程有限公司(Cn) 一种内嵌式单元式幕墙结构及其安装方法

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