JPH11316220A - 金属中微量元素の高精度分析方法および装置 - Google Patents
金属中微量元素の高精度分析方法および装置Info
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- JPH11316220A JPH11316220A JP11049896A JP4989699A JPH11316220A JP H11316220 A JPH11316220 A JP H11316220A JP 11049896 A JP11049896 A JP 11049896A JP 4989699 A JP4989699 A JP 4989699A JP H11316220 A JPH11316220 A JP H11316220A
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Abstract
信頼性高く分析できる手段、特に試料調整段階で生ずる
表面汚染を除去し、その状態で分析しうる手段を提供す
る。 【解決手段】 金属中微量元素の分析方法を、不活性ガ
ス雰囲気の予備処理室内において試料表面に不活性ガス
スパッタリング処理を施して該試料のほぼ全表面の汚染
部をほぼ同時に除去する段階と、前記スパッタリング処
理終了後の試料を直接反応室に移して微量元素を定量す
る段階とを有してなるものとする。
Description
分析方法および装置に係り、特に鉄鋼中の酸素、窒素、
炭素及び硫黄を、従来の分析方法および装置に比し、簡
便迅速にしかも高精度で定量できる分析方法および装置
に関する。
窒素、炭素及び硫黄は延性や加工性などの材料特性に大
きな影響を及ぼすために、正確な定量分析が必要であ
る。特に近年、鋼の高純度化に伴い鉄鋼中のこれらの微
量元素が重要視されるようになり、その高精度でしかも
迅速簡便な分析方法および分析装置が求められている。
正確な分析には分析前に試料表面の汚染部を確実に除去
することが極めて重要となってきている。たとえば、酸
素分析の場合、表面に吸着した有機物や炭酸ガス、大気
等の周辺雰囲気による表面酸化物をあらかじめ除去しな
いと正確な分析値を得られない。そのため、近年の鉄鋼
中の微量酸素分析法として用いられる不活性ガス融解−
赤外線吸収法においては、試料表面の汚染部除去の前処
理法として、酸等を用いた電解研磨法や化学研磨法が報
告されている。
は、鋼中酸素を分析するための供試料を反応管内に収容
せしめると共に、該反応管内に還元性ガスを通入させ、
該還元性ガス雰囲気において500℃以上に加熱し前記
供試料表面を還元処理することを特徴とする鋼中酸素分
析供試料の前処理法が開示されている。
除去しても、前処理の時点から分析計で測定するまでの
間に、試料洗浄等による試料表面汚染もしくは再酸化な
どにより試料表面が再度汚染されるため、ppmレベル
もしくはそれ以下の定量分析に誤差が生ずる。特に清浄
な鉄の表面は、雰囲気の吸着や酸化が瞬時に起り易く、
汚染部の除去対策が強く望まれている。
0462号公報には、鉄鋼中の微量酸素を加熱抽出して
測定する際に前処理として試料の電解研磨を行なう方法
において、酸素量測定前に1200℃以上1400℃以
下の温度で予備加熱を行なうことを特徴とする鉄鋼の微
量酸素分析方法が、特開平6−148170号公報に
は、鉄鋼試料表面をグラインダー、ヤスリ等で研削後、
該試料中の微量酸素を加熱抽出して測1400℃以下の
温度で予備加熱を行なうことを特徴とする鉄鋼中の微量
酸素分析方法が開示されている。
IJ Vol.5(1992)−440には、表面付着
炭素を450℃×10分の加熱により除去する方法が開
示されており、また、特開平8−211043号公報に
は金属中の炭素分析試料を試料台に載せ、処理容器中で
低圧力の清浄なガスのもとで放電によりスパッターで試
料表面の汚染を取り除き、そのまま分析装置に移送して
微量元素の分析を行う方法が開示されている。
開平3−150450号公報記載の方法は、単に電解研
磨液の残存による表面酸素を除くのみで電解研磨後の表
面に形成された酸化層を除去することができず、また、
特開平6−148170号公報記載の方法は、グライン
ダー研削の際に形成された表面酸素化物をるつぼのCと
の反応によって還元除去するものであるが、試料溶解前
は還元反応が起りにくく、仮に起きてもるつぼに接触す
る部位のみに限定され、試料表面全体の還元反応による
汚染除去を期待することができないという問題がある。
さらに、表面付着酸素を450℃×10分の加熱により
除去する方法は低温加熱時の有機物のグラファイト化お
よび鋼中最表面層の脱炭ににより分析精度が低下すると
いう問題が残っている。
の方法には、上記のような問題はないが、試料台に載せ
られた試料の裏面清浄にするには試料台上で試料を回転
あるいは反転しなければならず、操作が複雑になり一様
な表面汚染の除去が困難になるとともに、迅速な処理が
できないという問題がある。
ならびに装置についての従来技術の欠点に鑑み、金属中
微量元素を簡便、迅速しかも高精度で信頼性高く分析で
きる手段を提供することを目的とする。
決するために、金属中微量元素の分析方法を、不活性ガ
ス雰囲気の予備処理室内において、試料表面に不活性ガ
ススパッタリング処理を施して該試料のほぼ全表面の汚
染部をほぼ同時に除去する段階と、前記スパッタリング
処理終了後の試料を直接反応室に移して微量元素を定量
する段階とを有することとするものである。また、その
際、不活性ガススパッタリング処理は試料を導電性試料
押さえによって点支持して行うことを好適とし、金属中
微量元素分析の一層の高精度化、迅速化を図るものであ
る。
析装置を、試料の表面汚染部を不活性ガススパッタリン
グにより除去する予備処理室と、該予備処理室において
表面汚染部を除去された試料中の微量元素をガス化する
反応室と、該反応室から導かれるガスを分析定量する検
出装置とからなるものとし、かつ、前記予備処理室は、
上部に開閉自在の試料投入口、下部に前記反応室に通ず
る開閉自在のシャッターを具備してなり、かつ、スパッ
タリング用電源、不活性ガス源が接続されているものと
するものである。さらに上記装置において、予備処理室
は、試料を点支持し、陰極側に維持するる試料押さえ
と、陽極側に維持される内面壁とを有してなることを好
適とし、確実に前記分析方法が高精度で行われるように
するものである。なお、本発明は、特に、鉄鋼中の酸
素、窒素、炭素あるいは硫黄等の微量元素の定量に好適
である。
鋼中の微量元素の分析を例にとり、図面を参照して具体
的に説明する。図1は、鉄鋼中酸素あるいは窒素分析に
用いる本発明に係る分析装置を、図2は鉄鋼中炭素ある
いは硫黄の分析に用いる本発明に係る分析装置の一例を
示す。上記例に示すように、本発明における分析に当た
っては試料表面の汚染部を除去する予備処理と、予備処
理された試料を再汚染のない状態で反応室に移して分析
する2段階の処理がそれぞれ予備処理室4と反応室15
に分けて行われる。
の表面に不活性ガススパッタリング処理が施され、試料
表面の汚染部が除去される。不活性ガスとしては、アル
ゴンを用い、試料2を陰極側とし、予備処理室4の内壁
5を陽極として減圧下でグロー放電スパッタリングによ
りイオン化されたアルゴンを試料表面に高速で衝突させ
てスパッタリング処理を行う。気体の圧力および電圧は
所定時間内に試料表面の汚染が除去できるように選定す
ればよい。
ほぼ全表面に亘って同時にガススパッタリングを施し、
試料表面の汚染部をほぼ同時に除去するようにする。こ
れにより、試料を試料台上で反転させるなど煩雑な操作
をおこなうことなく迅速かつ一様に汚染部の除去を行う
ことができ、分析時間の一層の短縮と精度の向上をはか
ることができる。具体的には、試料2を円錐形の支持棒
20によって点支持することによって行うことができ
る。また、試料をその頂点あるいは稜線によって支持す
るなどの手段をとることができる。要するに、試料を支
持する際に支持手段が試料を覆う面積を極力小さくすれ
ばよい。要求される分析精度にもよるが、支持棒20等
が試料表面を覆う面積が試料全表面のほぼ10%以下で
あれば実用上問題がない。
された試料は、直接反応室15に移される。すなわち、
大気等に触れさせることなく、反応室15へ移行させ
る。そのためには、予備処理室4と反応室15との間に
スライドバルブ式のシャッター26を設け、両室間の雰
囲気を同圧とした後、シャッター26を開いて試料2を
反応室内に落下させるようにすればよい。
キャリアガス(Ar、He、O2など)の気流中で加熱
し、あるいは反応させて、微量元素をガス化させ、これ
を適切な検出装置32によって検出して定量する。例え
ば、酸素はグラファイトるつぼ中で、ArまたはHeを
キャリアガスとして用いて、発生するCOガスを赤外線
吸収法によって定量する。窒素はHeをキャリアガスと
して加熱処理し、発生する N2ガスを熱伝導測定法に
よって定量する。炭素、いおうは磁性るつぼ中で酸素ガ
スをキャリアガスとして燃焼させ、発生するCOあるい
はSO2ガスを赤外線吸収法によって定量する。
は図1、図2に示すように、予備処理室4を設ける。予
備処理室4はアルゴンスパッタリングを完了するまでは
アルゴンガス源6からバルブ8を経由してアルゴンを導
入し、排気ポンプ10によりバルブ12を経由して排気
させるように構成されている。また、予備処理室4に
は、上部に開閉自在の試料投入口24、下部に前記反応
室に通ずる開閉自在のスライドバルブ式のシャッター2
6を具備している。アルゴンは、切替バルブ28を通じ
て反応室15にも導かれるように構成されており、キャ
リアガスとして用いることもできるようになっている。
また、シャッター26の開閉を容易にするため、アルゴ
ンを用いて予備処理室と反応室の雰囲気圧力を等しくす
ることもできる。
押さえ20が進退自在に設けられており、試料2を把持
しあるいは開放することが可能になっている。この試料
押さえ20は試料をマイナス(−)に帯電させるため、
導電性の物質により製作され、スパッタリング用電源2
2の陰極に接続されている。一方、予備処理室の内壁5
は導線を介してスパッタリング用電源22の陽極に接続
されている。
4を開いて試料2を試料押さえ20にセットし、スライ
ドバルブ式のシャッター26を閉じ、バルブ8からアル
ゴンガスを導入し、排気ポンプ10を作動させて、所定
圧力のアルゴン雰囲気とした後、スパッタリング用電源
22から予備処理室4の内壁5および試料2の間に高電
圧を印加すれば、両者間にグロー放電が起こり、試料2
の表面は発生するアルゴンイオンによるスパッタリング
により清浄にされる。その際、試料押さえ20が図に示
すように先端が尖った円錐形に構成されていれば、試料
2は点支持され、スパッタリングによる汚染除去は試料
全面に対し同時に行われることとなる。なお、すでに述
べたように、試料2の支持手段は、支持手段が試料表面
を覆う面積が充分に小さいもの、例えば10%以下となる
ようなものであれば、その手段を問うものではない。
れる。酸素または窒素の分析用には、内部にグラファイ
トるつぼ16とその加熱用電源30を備える。炭素、お
よび硫黄の分析用には、磁性るつぼ17を備え、また試
料の加熱のため高周波電源31を備える。本発明におい
ては、上記反応室15は上部がシャッター26を介して
予備処理室4に接続されており、また、キャリアガスが
切替バルブ28を介して、予備処理室4および反応室1
5に導入されるようになっている。キャリアガスは、酸
素分析の場合にはArまたはHeガス、窒素分析の場合
はHeガス、炭素または硫黄分析の場合はO2ガスであ
る。なお、酸素分析に際し、キャリアガスとしてArガ
スを用いる場合には、図1におけるHe導入管は不要と
なる。
移すに当たっては、切替バルブ28を操作して反応室1
5と予備処理室4との雰囲気、圧力が同一となるよう
に、反応室15および予備処理室4にアルゴンガスまた
はキャリアガスを充たしてシャッター26を開き、試料
押さえ20を後退させて、試料2を反応室15内に落下
させる。次いで、シャッター26を閉じ、切替バルブ2
8を操作してキャリアガスを流通させ、加熱用電源30
または高周波電源31により試料2を加熱して抽出され
たガスを検出装置32(ここでは赤外線吸収装置または
熱伝導測定装置)に導き定量する。
面の酸素など不純物の除去された試料2は、空気に触れ
ることなく、予備処理室4から反応室15内に直接落下
し、分析操作を受けることになる。例えば鋼中微量酸素
分析の場合には、試料は直接グラフアイトるつぼ16を
有する反応室15中に落下し、該反応室15内で2,0
00〜2,500℃に昇温され、微量酸素はすべて炭素
によって還元され、COガスとして公知の赤外線吸収装
置によって定量される。
グした後の試料表面をオージエ電子分光法により分析し
た結果であり、横軸は電子エネルギーレベルを示し、縦
軸はオージエ微分スペクトルを表す。図3より明らかな
とおり、スパッタリングした後の試料2の表層部にはほ
とんど酸素が観測されないことから酸化膜による汚染が
完全に除去されていることがわかる。
試料を大気中に1分間放置した後、深さ方向にオージエ
電子分光法による分析結果を図4として示した。図4に
は高い値の酸素が検出されており、大気暴露により試料
表面が再酸化されたことがわかる。これにより、酸素分
析値に1ppm程度の誤差が生ずることが確認された。
の高精度分析方法および装置について説明したが、上記
方法及び装置は鉄鋼以外の他の金属についても適用でき
ることができることが明らかである。その場合、分析対
象金属および分析元素によって反応室を含む分析装置を
適宜選択し本発明に係る予備処理室と結合させることが
できる。
不活性ガススパッタリング現象を利用し試料全表面の汚
染部の除去を同時に行い、これを直接反応室に導入する
こととしたから、再汚染のおそれがなく、金属中微量酸
素の定量を高精度かつ迅速に遂行することができる。ま
た、本発明を利用することにより金属中の微量元素の影
響を正確に知ることができるようになり、今後の高純度
材料の開発に著しく寄与できる。
装置の模式図の1例である。
装置の模式図の1例である。
光法にて分析した結果である。
間放置した後、オージエ電子分光法によって分析した結
果である。
Claims (5)
- 【請求項1】 不活性ガス雰囲気の予備処理室内におい
て、試料表面に不活性ガススパッタリング処理を施して
該試料のほぼ全表面の汚染部をほぼ同時に除去する段階
と、前記スパッタリング処理終了後の試料を直接反応室
に移して微量元素を定量する段階と、を有することを特
徴とする金属中微量元素の高精度分析方法。 - 【請求項2】 不活性ガススパッタリング処理は、試料
を導電性試料押さえによって点支持して行うことを特徴
とする請求項1記載の金属中微量元素の高精度分析方
法。 - 【請求項3】 微量元素は鉄鋼中の酸素、窒素、炭素あ
るいは硫黄であることを特徴とする請求項1または2記
載の金属中微量元素の高精度分析方法。 - 【請求項4】 試料の表面汚染部を不活性ガススパッタ
リングにより除去する予備処理室と、該予備処理室にお
いて表面汚染部を除去された試料中の微量元素をガス化
する反応室と、該反応室から導かれるガスを分析定量す
る検出装置とからなり、 前記予備処理室は、上部に開閉自在の試料投入口、下部
に前記反応室に通ずる開閉自在のシャッターを具備して
なり、かつ、スパッタリング用電源、不活性ガス源が接
続されていることを特徴とする金属中微量元素の高精度
分析装置。 - 【請求項5】 予備処理室は、試料を点支持し陰極側に
維持する試料押さえと、陽極側に維持される内面壁とを
有してなることを特徴とする請求項4記載の金属中微量
元素の高精度分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11049896A JPH11316220A (ja) | 1998-02-26 | 1999-02-26 | 金属中微量元素の高精度分析方法および装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-62265 | 1998-02-26 | ||
| JP6226598 | 1998-02-26 | ||
| JP11049896A JPH11316220A (ja) | 1998-02-26 | 1999-02-26 | 金属中微量元素の高精度分析方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11316220A true JPH11316220A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=26390341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11049896A Pending JPH11316220A (ja) | 1998-02-26 | 1999-02-26 | 金属中微量元素の高精度分析方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11316220A (ja) |
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-
1999
- 1999-02-26 JP JP11049896A patent/JPH11316220A/ja active Pending
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