JPH11316962A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH11316962A
JPH11316962A JP11056273A JP5627399A JPH11316962A JP H11316962 A JPH11316962 A JP H11316962A JP 11056273 A JP11056273 A JP 11056273A JP 5627399 A JP5627399 A JP 5627399A JP H11316962 A JPH11316962 A JP H11316962A
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objective lens
magnet
magnets
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optical disk
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Jiyouji Anzai
穣児 安西
Akihiro Yasuda
昭博 安田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカシング方向への移動時に対物レンズが
傾かず、また対物レンズの周波数応答特性が良好な対物
レンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】第2マグネット9の磁束が第2マグネット
保持部材11の各側壁11a,11bへと略直線状に形
成されているので、フォーカシングコイル6の辺6bに
対する磁束Bbの角度と辺6cに対する磁束Bcの角度間
に殆ど差がなく、該各角度がほぼ一致する。従って、磁
束Bbのうちの辺6bに直交するベクトル成分Bybの大
きさと、磁束Bcのうちの辺6cに直交するベクトル成
分Bycの大きさがほぼ一致する。このため、フォーカシ
ングコイル6に電流を流すと、辺6bの力Fbと辺6c
の力Fcが均衡し、レンズホルダー2が接線方向Yの軸
周りに回転することなく、対物レンズ3がフォーカシン
グ方向Zに並行移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ等の
光源から出射される光ビームを光ディスクに集光し、情
報を記録再生する光学式記録再生装置等に用いられる対
物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LDプレーヤやCDプレーヤ等
の光ディスク記録再生装置においては、光学ヘッドから
光ディスクへ向けてレーザー光等の光ビームを出射した
り、光ディスクからの反射光や透過光を該光学ヘッドで
受光することによって、光ディスクの記録面に対する信
号の記録や再生を行う。
【0003】光ヘッドにおいては、光を入出力するため
の対物レンズを光ディスクに対向配置している。この対
物レンズをアクチュエータによって光ディスクの半径方
向に移動させることによって、光ディスクのトラックを
トレースしている。
【0004】また、光ディスクの反りを原因とする該光
ディスク表面の上下動に応じて対物レンズを上下に移動
させて、対物レンズのフォーカス位置を調節したり、光
ディスクの偏芯を原因とする対物レンズによるトラッキ
ングのずれを補正したり、光ディスクと対物レンズの相
対的な傾き角を調節するために、対物レンズ駆動装置に
よって対物レンズを移動させている。
【0005】光学ヘッドから出射された光ビームの光軸
が光ディスクの記録面に対して傾いていると光学的な収
差が発生し、これが原因となって再生信号のレベルが低
下したり、光学ヘッドのフォーカスを制御するフォーカ
スサーボの駆動信号あるいはトラッキングを制御するト
ラッキングサーボの駆動信号にオフセットやクロストー
ク等が発生する。特に、近年に登場したDVD等の高密
度光ディスクの記録再生装置においては、光ビームの光
軸の傾きが僅かでも発生すると問題になるので、光ビー
ムの光軸を極力高精度に維持することが要望されてい
る。従って、対物レンズ駆動装置においても対物レンズ
の傾きを高精度で制御する必要がある。
【0006】図9は、従来の対物レンズ駆動装置の構成
を示す斜視図である。また、図10は、図9の装置にお
けるレンズホルダーを示す斜視図である。
【0007】図9及び図10において、フォーカシング
方向Zは、光ディスクの記録面に対する垂直方向に一致
し、トラッキング方向Xは、該光ディスクの半径方向に
一致し、接線方向Yは、光ディスクの接線方向であっ
て、フォーカシング方向Z及びトラッキング方向Xに垂
直な方向である。
【0008】レンズホルダー102の中央上部には、対
物レンズ103が配置されている。レンズホルダー10
2の側壁周囲には、フォーカシング方向Zの軸周りに巻
回されたフォーカシングコイル106が配置されてい
る。レンズホルダー102の2つの側部には、トラッキ
ング方向Xの軸周りに巻回された1組のトラッキングコ
イル107が配置され、各トラッキングコイル107間
に対物レンズ103が位置決めされている。
【0009】レンズホルダー102には、4本の弾性支
持部材105の一端が接続されている。また、各弾性支
持部材105が支持ホルダー104のそれぞれの孔を貫
通し、各弾性支持部材105の他端が小プリント基板1
11に接続されている。
【0010】固定基台101に支持ホルダー104が固
定され、支持ホルダー104にプリント基板111が固
定され、固定基台101、支持ホルダー104及び小プ
リント基板111が一体化されている。4本の弾性支持
部材105は、固定基台101に対してレンズホルダー
102をフォーカシング方向Z及びトラッキング方向X
に移動可能に片持ち支持する。
【0011】1組のマグネット108a及び108b
は、接線方向Yに磁化方向を持ち、相互に同じ極を対向
させて固定基台101に配置されている。各マグネット
108a,108b間にレンズホルダー102が位置決
めされる。1組の磁性体よりなる磁気遮蔽板109は、
トラッキング方向Xに直交した状態でレンズホルダー1
02の両側に配置され、固定基台101に立設されてい
る。
【0012】次に、図11A,B,Cを用いて、図9の
対物レンズ駆動装置の動作を説明する。図11A〜C
は、図9のレンズホルダー102近傍を簡略化して示す
平面図である。
【0013】図11Aにおいて、各マグネット108
a,108bの磁界中にあるフォーカシングコイル10
6に電流を流すと、フォーカシングコイル106にフォ
ーカシング方向Zの力が作用し、レンズホルダー102
がフォーカシング方向Z(紙面に対して垂直方向)に移
動する。このとき、図10に示す様にフォーカシングコ
イル106の対向する2辺106aに作用する力Faの
方向とフォーカシングコイル106の他の2辺106
b,106cに作用する各力Fb,Fcの方向が逆向きに
なるものの、各辺106aの方が他の各辺106b,1
06cよりも各マグネット108a,108bに近く、
各辺106aに交差する磁束が他の各辺106b,10
6cに交差する磁束よりも多いので、各辺106aに作
用する力Faの方が他の各辺106b,106cに作用
する各力Fb,Fcよりも強い。このため、レンズホルダ
ー102がフォーカシングコイル106の各辺106a
に作用する力Faの方向に移動する。
【0014】同様に図11Bにおいて、各マグネット1
08a,108bの磁界中にあるトラッキングコイル1
07に電流を流すと、トラッキングコイル107にトラ
ッキング方向X(紙面に対して垂直方向)の力が作用
し、レンズホルダー102がトラッキング方向Xに移動
する。このとき、トラッキングコイル107の対向する
2辺107aに作用する力の方向とトラッキングコイル
107の他の2辺107bに作用する力の方向が逆向き
になるものの、各辺107aの方が他の各辺107bよ
りも各マグネット108a,108bに近いので、各辺
107aに作用する力の方が他の各辺107bに作用す
る力よりも強い。このため、レンズホルダー102がト
ラッキングコイル107の各辺107aに作用する力の
方向に移動する。
【0015】ところで、図11Aに示す様にレンズホル
ダー102をトラッキング方向Xに移動していない状態
では、フォーカシングコイル106の各辺106b,1
06cに作用する各力Fb,Fcが同一であり、レンズホ
ルダー102をフォーカシング方向に移動しても、レン
ズホルダー102に傾きが発生しない。
【0016】しかしながら、図11Cに示す様にレンズ
ホルダー102をトラッキング方向Xに移動した状態で
は、レンズホルダー102をフォーカシング方向に移動
すると、各辺106b,106cに作用する各力Fb,
Fcに差違が生じるため、レンズホルダー102に傾き
が発生する。
【0017】図11Cに示す様にレンズホルダー102
がトラッキング方向Xに移動している状態では、部分拡
大図Dに示すフォーカシングコイル106の辺106b
に対する磁束Bbの角度と、部分拡大図Eに示す辺10
6cに対する磁束Bcの角度が相互に異なる。従って、
磁束Bbのうちの辺106bに直交するベクトル成分By
bの大きさと、磁束Bcのうちの辺106cに直交するベ
クトル成分Bycの大きさが異なり、|Byb|<|Byc|とな
る。このため、フォーカシングコイル106に電流を流
すと、辺106bの力Fbと辺106cの力Fcに差違が
生じ、Fb<Fcとなる。これらの力の差Fb−Fcによっ
て、レンズホルダー102が接線方向Yの軸周りに回転
し、対物レンズ103に傾きが生じる。
【0018】フォーカシングコイル106のトラッキン
グ方向Xの移動距離が長い程、辺106bに対する磁束
Bbの角度と辺106cに対する磁束Bcの角度の差が大
きくなり、各力Fb,Fcの差が大きくなって、対物レン
ズ103の傾きが大きくなる。
【0019】このような対物レンズ103の傾きは、フ
ォーカシングコイル106の各辺106b,106cに
対するそれぞれの磁束Bb,Bcの角度が異なるためであ
り、各マグネット108a,108bから磁気遮蔽板1
09に至る範囲で、各マグネット108a,108bの
磁束が大きく曲がっていることを原因とする。
【0020】この様な対物レンズの傾きを解消するた
め、各種の方法が提案されている。例えば特開平7−2
40031号公報には、対向ヨークの上端部をマグネッ
トの上端部より高くすることにより、フォーカシング方
向及びトラッキング方向への移動量に比例したモーメン
トをレンズホルダーに発生させ、レンズホルダーの移動
方向及び移動量に関わりなく、重心並びに支持中心と駆
動中心とのずれを原因とするレンズホルダーのモーメン
トを常に打ち消し、これによって対物レンズの傾きをな
くし、光学的な収差及び焦点ずれを抑制し、情報の正確
な記録再生を可能にするという技術が開示されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この様に図9の対物レ
ンズ駆動装置においては、レンズホルダー102をトラ
ッキング方向Xに移動した状態では、レンズホルダー1
02をフォーカシング方向Zに移動すると、各辺106
b,106cに作用する各力Fb,Fcに差違が生じ、レ
ンズホルダー102に傾きが発生する。しかも、トラッ
キング方向Xでのフォーカシングコイル106の移動距
離が長い程、対物レンズ103の傾きが大きくなる。
【0022】この結果、対物レンズ103により光ディ
スクの記録面に集光されたスポットに光学的な収差が発
生したり、該記録面に対する焦点の位置ずれが発生し、
該記録面に信号を正確に記録することができなったり、
該記録面からの再生信号が劣化した。
【0023】また、上記特開平7−240031号公報
においては、対向ヨークがレンズホルダーを貫通するた
め、レンズホルダーの形状が拡大し、レンズホルダーの
重量が増大する。レンズホルダーの重量が増大すると、
光ディスクの記録面のぶれや偏心に追従するためのレン
ズホルダーの加速度感度が低下したり、コイルとレンズ
ホルダーの接触面に過大な負荷が加わり、コイルからレ
ンズホルダーへの力の伝達効率が悪くなり、対物レンズ
の周波数応答特性が悪化する。
【0024】また、対向ヨークと背面ヨークを下方で連
結し、かつ対向ヨークと背面ヨークをマグネットより高
くするため、フォーカシング方向の寸法が増大し小型
化、薄型化が非常に困難である。
【0025】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
なされたものであり、フォーカシング方向への移動時に
対物レンズが傾かず、また対物レンズの周波数応答特性
が良好な対物レンズ駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明の対物レンズ駆動装置は、光ディスク
に対向配置され、該光ディスクに対して垂直方向の光軸
を有する対物レンズと、前記対物レンズを保持するホル
ダー部と、前記ホルダー部を少なくとも前記垂直方向及
び前記光ディスクの半径方向に移動可能に支持する支持
部と、前記ホルダー部に設けられ、前記垂直方向の軸周
りに巻回されたフォーカシングコイルと、前記垂直方向
に直行する方向で前記フォーカシングコイルに交差する
磁束をほぼ直線状に発生する磁界発生部とを備えてい
る。
【0027】1実施形態では、前記磁界発生部は、前記
光ディスクの接線方向に沿って配列され、相互に対向す
る一対の磁石を備え、前記フォーカシングコイルは、前
記各磁石間に配置され、前記各磁石の磁界の強さを相互
に異ならせることによって、前記フォーカシングコイル
に交差するほぼ直線状の磁束を形成している。
【0028】1実施形態では、前記各磁石の長さを前記
光ディスクの半径方向で異ならせることによって、該各
磁石の磁界の強さを相互に異ならせている。
【0029】1実施形態では、前記各磁石の一方の外側
面を覆う第1壁、及び該各磁石間のスペース両側を覆う
第2壁と第3壁からなる磁性体を更に備え、該磁性体の
該第1壁、該第2壁及び該第3壁を一体化している。
【0030】1実施形態では、前記磁性体は、前記各磁
石の一方の位置決め、及び該各磁石間のスペース両側の
電磁シールドを共に果たす。
【0031】1実施形態では、前記フォーカシングコイ
ルは、該フォーカシングコイルの中央を通る前記光ディ
スクの半径方向の軸に対して非対称な形状を有する。
【0032】1実施形態では、前記ホルダー部に設けら
れ、前記光ディスクの半径方向の軸周りに巻回されたト
ラッキングコイルを備え、前記トラッキングコイルは、
該トラッキングコイルの中央を通る前記光ディスクの垂
直方向の軸に対して非対称な形状を有する。
【0033】1実施形態では、前記各磁石の厚みを前記
光ディスクの接線方向で異ならせることによって、該各
磁石の磁界の強さを相互に異ならせている。
【0034】1実施形態では、前記各磁石は、相互に異
なるそれぞれの磁気特性の材質からなる。
【0035】本発明によれば、磁界発生部は、垂直方向
に直行する方向でフォーカシングコイルに交差する磁束
をほぼ直線状に発生している。従って、トラッキング方
向(垂直方向に直行する方向)にフォーカシングコイル
が直線移動しても、フォーカシングコイルに対する磁束
の角度が変化しない。このため、フォーカシングコイル
に一定電流を流した状態では、トラッキング方向でのフ
ォーカシングコイルの位置にかかわらず、フォーカシン
グコイルに作用する垂直方向の力が変化しない。これに
よって、トラッキング方向の移動に伴う対物レンズの傾
きが防止される。また、ホルダー部を小型化することが
でき、対物レンズの周波数応答特性の向上を図ることが
できる。更に、不要な垂直方向の力が発生するフォーカ
シングコイルの部位においては、直線状の磁束を斜めに
交差させれば、該不要な垂直方向の力を弱めることがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0037】図1は、本発明の対物レンズ駆動装置の一
実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の装
置におけるレンズホルダーを示す斜視図である。
【0038】図1及び図2において、フォーカシング方
向Zは、光ディスク21の記録面に対する垂直方向に一
致し、トラッキング方向Xは、該光ディスク21の半径
方向に一致し、接線方向Yは、光ディスク21の接線方
向であって、フォーカシング方向Z及びトラッキング方
向Xに垂直な方向である。
【0039】レンズホルダー2の中央上部には、対物レ
ンズ3が配置されている。レンズホルダー2の側壁周囲
には、フォーカシング方向Zの軸周りに巻回されたフォ
ーカシングコイル6が配置されている。レンズホルダー
2の2つの側部には、トラッキング方向Xの軸周りに巻
回された1組のトラッキングコイル7が配置され、各ト
ラッキングコイル7間に対物レンズ3が位置決めされて
いる。
【0040】レンズホルダー2には、4本の弾性支持部
材5の一端が接続されている。また、各弾性支持部材5
が支持ホルダー4のそれぞれの孔(図示せず)を貫通
し、各弾性支持部材5の他端が小プリント基板12に接
続されている。
【0041】固定基台1に支持ホルダー4が固定され、
支持ホルダー4に小プリント基板12が固定され、固定
基台1、支持ホルダー4及び小プリント基板12が一体
化されている。4本の弾性支持部材5は、固定基台1に
対してレンズホルダー2をフォーカシング方向Z及びト
ラッキング方向Xに移動可能に片持ち支持する。
【0042】第1マグネット8は、接線方向Yに磁化方
向を持ち、一方の磁極面をレンズホルダー2に向けてい
る。第1マグネット保持部材10は、磁性体からなり、
第1マグネット8の他方の磁極面に接した状態で第1マ
グネット8を支持する。第1マグネット保持部材10
は、支持ホルダー4によって支持される。
【0043】第2マグネット9は、接線方向Yに磁化方
向を持ち、一方の磁極面をレンズホルダー2に向けてい
る。第2マグネット保持部材11は、磁性体からなり、
第2マグネット9の他方の磁極面に接した状態で第2マ
グネット9を支持する。第2マグネット保持部材11
は、固定基台1に固定される。
【0044】第2マグネット保持部材11は、フォーカ
シング方向から見て略U字型に形成されており、第1及
び第2マグネット8,9間のスペース両側を覆ってい
る。第2マグネット保持部材11は、磁性体であるか
ら、第1及び第2マグネット8,9間のスペース両側を
電磁シールドする役目を果たす。これは、第1及び第2
マグネット8,9の磁界が光ディスク記録再生装置の他
の部位に与える影響を阻止すると共に、光ディスク記録
再生装置のモータ等の磁界が第1及び第2マグネット
8,9間のスペースの磁界に与える影響を阻止するため
である。
【0045】第2マグネット9は、第1マグネット8よ
りもトラッキング方向Xに長く、その両端が第2マグネ
ット保持部材11に接している。第1及び第2マグネッ
ト8,9の相互に対向する各磁極面は同じ極を持ち、該
各磁極面間にレンズホルダー2が配置されている。
【0046】次に、図3A,B,Cを用いて、図1の対
物レンズ駆動装置の動作を説明する。図3A〜Cは、図
1のレンズホルダー2近傍を簡略化して示す平面図であ
る。
【0047】まず、図3Aから明らかな様に第2マグネ
ット9が第1マグネット8よりもトラッキング方向Xに
長く、第2マグネット9の両端が第2マグネット保持部
材11の各側壁11a,11bに接している。長さの違
いから第2マグネット9の磁力が第1マグネット8の磁
力よりも強く、このために第2マグネット9の磁束が該
第2マグネット9から第2マグネット保持部材11の各
側壁11a,11bへと略直線状に形成されると共に、
第1マグネット8の磁束が第2マグネット保持部材11
の各側壁11a,11bへと屈曲して形成されている。
また、第2マグネット9の磁束密度が第1マグネット8
の磁束密度よりも高くなっている。
【0048】さて、図3Aにおいて、第1及び第2マグ
ネット8,9の磁界中にあるフォーカシングコイル6に
電流を流すと、フォーカシングコイル6にフォーカシン
グ方向Zの力が作用し、レンズホルダー2がフォーカシ
ング方向Z(紙面に対して垂直方向)に移動する。この
とき、図2に示す様にフォーカシングコイル6の対向す
る2辺6aに作用する力Faの方向とフォーカシングコ
イル6の他の2辺6b,6cに作用する各力Fb,Fcの
方向が逆向きになるものの、各辺6aの方が他の各辺6
b,6cよりも第1及び第2マグネット8,9に近いの
で、各辺6aに作用する力Faの方が他の各辺6b,6
cに作用する各力Fb,Fcよりも強い。このため、レン
ズホルダー2がフォーカシングコイル6の各辺6aに作
用した力Faの方向に移動する。
【0049】また、図3C中の部分拡大図D,Eに示す
様に第2マグネット9の磁束Bb,Bcがフォーカシング
コイル6の各辺6b,6cに対して斜めに交差するの
で、磁束Bbのうちの辺6bに直交するベクトル成分By
bと磁束Bcのうちの辺6cに直交するベクトル成分Byc
が小さくなり、辺6bの力Fbと辺6cの力Fcも小さく
なる。このため、各力Fb,Fcによって相殺される力F
aの比率が小さくなり、レンズホルダー2を各辺6aに
作用した力Faの方向に効率的に移動することができ
る。
【0050】図3Bにおいて、第1及び第2マグネット
8,9の磁界中にあるトラッキングコイル7に電流を流
すと、トラッキングコイル7にトラッキング方向X(紙
面に対して垂直方向)の力が作用し、レンズホルダー2
がトラッキング方向Xに移動する。このとき、トラッキ
ングコイル7の対向する2辺7aに作用する力の方向と
トラッキングコイル7の他の2辺7bに作用する力の方
向が逆向きになるものの、各辺7aの方が他の各辺7b
よりも第1及び第2マグネット8,9に近いので、各辺
7aに作用する力の方が他の各辺7bに作用する力より
も強い。このため、レンズホルダー2がトラッキングコ
イル7の各辺7aに作用した力の方向に移動する。
【0051】次に、図3Cに示す様にレンズホルダー2
がトラッキング方向Xに移動している状態で、更にフォ
ーカシングコイル6に電流を流して、レンズホルダー2
をフォーカシング方向Zの方向に移動させる。
【0052】従来は、図11C中の部分拡大図D,Eに
示す様にフォーカシングコイル106の各辺106b,
106cに対するそれぞれの磁束Bb,Bcの角度が相互
に異なるので、フォーカシングコイル106に接線方向
Yの軸周りの回転力が加わり、対物レンズ103が傾い
た。
【0053】これに対して本実施形態では、先に述べた
様に第2マグネット9の磁束が該第2マグネット9から
第2マグネット保持部材11の各側壁11a,11bへ
と略直線状に形成されているので、図3中の部分拡大図
Dに示すフォーカシングコイル6の辺6bに対する磁束
Bbの角度と部分拡大図Eに示す辺6cに対する磁束Bc
の角度間に殆ど差がなく、該各角度がほぼ一致する。従
って、磁束Bbのうちの辺6bに直交するベクトル成分
Bybの大きさと、磁束Bcのうちの辺6cに直交するベ
クトル成分Bycの大きさがほぼ一致し、|Byb|=|Byc|
となる。
【0054】このため、フォーカシングコイル6に電流
を流すと、辺6bの力Fbと辺6cの力Fcが均衡し、レ
ンズホルダー2が接線方向Yの軸周りに回転することな
く、対物レンズ3がフォーカシング方向Zに並行移動す
る。
【0055】先に述べた様に第1マグネット8の磁束が
第2マグネット保持部材11の各側壁11a,11bへ
と屈曲して形成されているため、第1マグネット8の磁
束については、フォーカシングコイル6の辺6bに対す
る磁束の角度と辺6cに対する磁束の角度間に差違が生
じ、フォーカシングコイル6に電流を流したときには該
各角度の差違に応じて辺6bの力と辺6cの力に差違が
生じる。しかしながら、第2マグネット9の磁束密度が
第1マグネット8の磁束密度よりも高いため、第1マグ
ネット8の磁束に基づく該各力の差違は、第2マグネッ
ト9の磁束に基づく各力Fb,Fcと比較して十分に小さ
く、光ディスク21に対する信号の記録及び再生に悪影
響を及ぼす程に対物レンズ3を傾けるものではない。
【0056】この様に本実施形態においては、長さの違
いから第2マグネット9の磁力が第1マグネット8の磁
力よりも強く、第2マグネット9の磁束が略直線状に形
成され、フォーカシングコイル6の各辺6b,6cに対
して斜めに交差するので、該各辺6b,6cの各力F
b,Fcが小さくなり、フォーカシングコイル6の各辺6
aの力Faの損失を低減することができ、レンズホルダ
ー2を力Faの方向に効率的に移動することができる。
また、レンズホルダー2がトラッキング方向Xに移動し
ても、フォーカシングコイル6の辺6bに対する磁束B
bの角度と辺6cに対する磁束Bcの角度間に殆ど差が生
じないので、レンズホルダー2がフォーカシング方向Z
に移動しても対物レンズ3が傾かずに済む。また、レン
ズホルダー2を小型軽量化して、光ディスク21の面ぶ
れや偏心などに追従するためのレンズホルダー2の加速
度感度の向上を図ることができ、光ディスク記録再生装
置の高倍速化や低消費電力化を図ることができる。ま
た、磁気回路が簡単なため対物レンズ駆動装置の小型化
や低コスト化が可能である。
【0057】図4は、フォーカシングコイルの変形例を
示している。図4において、フォーカシングコイル6A
は、各辺6aが平行であって、各辺6b,6cが斜めに
傾いた略台形状であって、該フォーカシングコイル6A
並びに対物レンズ3の略中央を通るトラッキング方向X
の軸x1に対して非対称である。この場合、第2マグネ
ット9の磁束が各辺6b,6cに対して更に斜めに傾く
ので、部分拡大図Dに示す磁束Bbのうちの辺6bに直
交するベクトル成分Bybと部分拡大図Eに示す磁束Bc
のうちの辺6cに直交するベクトル成分Bycが更に小さ
くなり、辺6bの力Fbと辺6cの力Fcが更に小さくな
る。この結果、レンズホルダー2を各辺6aに作用した
力Faの方向に更に効率的に移動することができる。ま
た、辺6bの力Fbと辺6cの力Fcが共に小さくなれ
ば、力Fbと力Fcの差も小さくなるので、対物レンズ3
の傾きが更に抑制される。
【0058】図5は、トラッキングコイルの変形例を示
している。図5において、トラッキングコイル7Aは、
各辺7aが平行であって、各辺7bが斜めに傾いた略台
形状であって、該トラッキングコイル7A並びに対物レ
ンズ3の略中央を通るフォーカシング方向Zの軸z1に
対して非対称である。この場合、第2マグネット9の磁
束が各辺7bに対して更に斜めに傾くので、図4のフォ
ーカシングコイル6Aと同様に、各辺7bに直交する磁
束のベクトル成分が小さくなり、各辺7bの力Fbが小
さくなる。この結果、レンズホルダー2を各辺7aに作
用した力Faの方向に更に効率的に移動することができ
る。
【0059】図6は、第1及び第2マグネットの変形例
を示している。図6において、第1マグネット8Aと第
2マグネット9Aは、トラッキング方向Xの長さが相互
に一致し、接線方向Yの厚さが相互に異なり、第2マグ
ネット9Aの方が厚い。この厚みの違いから第2マグネ
ット9Aの磁力が第1マグネット8Aの磁力よりも強
く、このために第2マグネット9Aの磁束が該第2マグ
ネット9Aから第2マグネット保持部材11の各側壁1
1a,11bへと略直線状に形成される。
【0060】また、第1マグネットと第2マグネットの
形状及び寸法を同一にし、第1及び第2マグネットとし
て、相互に異なるそれぞれの磁気特性の材質のものを適
用しても構わない。例えば、第2マグネットを保磁力の
大きな希土類鉄磁石から形成すると共に、第1マグネッ
トを保磁力の小さなフェライトマグネットから形成し、
第1及び第2マグネット間に磁力の差違を設定しても構
わない。
【0061】更に、第1マグネットと第2マグネットの
磁化方向を変更することによって、マグネットの直線状
の磁束がフォーカシングコイル6の各辺6b,6cに交
差する様にしても構わない。
【0062】また、トラッキングコイル7は、トラッキ
ング方向Xの軸周りに巻回され、レンズホルダー2に直
接巻回されているが、マグネットの磁化方向の軸周りに
巻回されたリング状のコイルを、マグネットに対向する
レンズホルダー2の端面に固定しても、レンズホルダー
2をトラッキング方向に移動させることができる。
【0063】図7はレンズホルダー2及びフォーカシン
グコイル6の断面を示し、図7中のAは部分拡大図であ
る。図7に示す様に、フォーカシングコイル6が巻回さ
れたレンズホルダー2の側壁に多数の溝2aを形成して
いる。これらの溝2aの内周面は、フォーカシングコイ
ル6の線材の外周と略同等の曲率を有し、該各溝2aに
フォーカシングコイル6の線材が入り、フォーカシング
コイル6とレンズホルダー2との接触面積が拡大され
る。これによって、レンズホルダー2とフォーカシング
コイル6が相互に確実に固定され、フォーカシングコイ
ル6に作用した力Faがレンズホルダー2に正確に伝達
される。この結果、フォーカシングコイル6に流れる駆
動電流に応答して、対物レンズ3が正確に変位し、かつ
該変位の位相特性が安定し、外乱等の影響を受け難くな
る。
【0064】図8A,Bは、レンズホルダー2及びフォ
ーカシングコイル6の断面を示している。
【0065】図8A,Bに示す様に、フォーカシングコ
イル6が巻回されるレンズホルダー2の側壁2bを凹状
に形成する。これによってマグネットの磁束密度の高い
領域にフォーカシングコイル6を密集させることができ
る。この結果、レンズホルダー2を移動させるための力
Faを効率よく発生することができ、レンズホルダー2
の加速度感度を向上させることができ、光ディスク記録
再生装置の高倍速化や低消費電力化を図ることができ
る。
【0066】トラッキングコイルが巻回される側壁に多
数の溝を形成したり、該側壁を凹状に形成しても、フォ
ーカシングコイルと同様の効果を得ることができる。
【0067】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものでなく、多様に変形することができる。例えば、4
本の弾性支持部材よってレンズホルダーを支持している
が、レンズホルダーと固定基台間に複数の板バネを平行
に掛け渡して、レンズホルダーを移動可能に支持した
り、他の機構によってレンズホルダーを移動可能に支持
しても良い。フォーカシングコイルに交差する磁力線を
直線状にするために、マグネットの形状や配置位置、マ
グネットの磁力、及びマグネットの磁化方向等を適宜に
組み合わせて設定しても構わない。
【0068】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、磁界
発生部は、垂直方向に直行する方向でフォーカシングコ
イルに交差する磁束をほぼ直線状に発生している。従っ
て、トラッキング方向(垂直方向に直行する方向)にフ
ォーカシングコイルが直線移動しても、フォーカシング
コイルに対する磁束の角度が変化しない。このため、フ
ォーカシングコイルに一定電流を流した状態では、トラ
ッキング方向でのフォーカシングコイルの位置にかかわ
らず、フォーカシングコイルに作用する垂直方向の力が
変化しない。これによって、トラッキング方向の移動に
伴う対物レンズの傾きが防止される。この結果、対物レ
ンズにより光ディスクの記録面に集光されたスポットに
光学的な収差が発生せずに済み、該記録面に対する焦点
の位置ずれが発生せず、該記録面に信号を正確に記録す
ることができ、信号を該記録面から正確に再生すること
ができる。
【0069】また、不要な垂直方向の力が発生するフォ
ーカシングコイルの部位においては、直線状の磁束を斜
めに交差させることにより、該不要な垂直方向の力を弱
めることができる。
【0070】更に、ホルダー部を小型化することができ
るため、対物レンズの周波数応答特性の向上を図った
り、光ディスクの面ぶれや偏心などに追従するためのホ
ルダー部の加速度感度の向上を図ったり、光ディスク記
録再生装置の高倍速化や低消費電力化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の一実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の装置におけるレンズホルダーに作用する
力を示す斜視図である。
【図3A】図1の装置におけるフォーカスコイル近傍を
簡略化して示す平面図である。
【図3B】図1の装置におけるトラッキングコイル近傍
を簡略化して示す側面図である。
【図3C】図1の装置におけるフォーカスコイルが移動
した状態を示す平面図である。
【図4】図1の装置におけるフォーカシングコイルの変
形例を示す平面図である。
【図5】図1の装置におけるトラッキングコイルの変形
例を示す平面図である。
【図6】図1の装置における第1及び第2マグネットの
変形例を示す平面図である。
【図7】図1の装置におけるレンズホルダー及びフォー
カシングコイルの変形例を示す断面図である。
【図8A】図1の装置におけるレンズホルダー及びフォ
ーカシングコイルの他の変形例を示す断面図である。
【図8B】図1の装置におけるレンズホルダー及びフォ
ーカシングコイルの別の変形例を示す断面図である。
【図9】従来の対物レンズ駆動装置の構成を示す斜視図
である。
【図10】図9の装置におけるレンズホルダーに作用す
る力を示す斜視図である。
【図11A】図9の装置におけるフォーカスコイル近傍
を簡略化して示す平面図である。
【図11B】図9の装置におけるトラッキングコイル近
傍を簡略化して示す側面図である。
【図11C】図9の装置におけるフォーカスコイルが移
動した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 固定基台 2 レンズホルダー 3 対物レンズ 4 支持ホルダー 5 弾性支持部材 6 フォーカシングコイル 7 トラッキングコイル 8 第1マグネット 9 第2マグネット 10 第1マグネット保持部材 11 第2マグネット保持部材 12 小プリント基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対向配置され、該光ディス
    クに対して垂直方向の光軸を有する対物レンズと、 前記対物レンズを保持するホルダー部と、 前記ホルダー部を少なくとも前記垂直方向及び前記光デ
    ィスクの半径方向に移動可能に支持する支持部と、 前記ホルダー部に設けられ、前記垂直方向の軸周りに巻
    回されたフォーカシングコイルと、 前記垂直方向に直行する方向で前記フォーカシングコイ
    ルに交差する磁束をほぼ直線状に発生する磁界発生部と
    を備える対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生部は、前記光ディスクの接
    線方向に沿って配列され、相互に対向する一対の磁石を
    備え、 前記フォーカシングコイルは、前記各磁石間に配置さ
    れ、 前記各磁石の磁界の強さを相互に異ならせることによっ
    て、前記フォーカシングコイルに交差するほぼ直線状の
    磁束を形成する請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記各磁石の長さを前記光ディスクの半
    径方向で異ならせることによって、該各磁石の磁界の強
    さを相互に異ならせた請求項2に記載の対物レンズ駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記各磁石の一方の外側面を覆う第1
    壁、及び該各磁石間のスペース両側を覆う第2壁と第3
    壁からなる磁性体を更に備え、該磁性体の該第1壁、該
    第2壁及び該第3壁を一体化した請求項2に記載の対物
    レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記磁性体は、前記各磁石の一方の位置
    決め、及び該各磁石間のスペース両側の電磁シールドを
    共に果たす請求項4に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記フォーカシングコイルは、該フォー
    カシングコイルの中央を通る前記光ディスクの半径方向
    の軸に対して非対称な形状を有する請求項1に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記ホルダー部に設けられ、前記光ディ
    スクの半径方向の軸周りに巻回されたトラッキングコイ
    ルを備え、 前記トラッキングコイルは、該トラッキングコイルの中
    央を通る前記光ディスクの垂直方向の軸に対して非対称
    な形状を有する請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記各磁石の厚みを前記光ディスクの接
    線方向で異ならせることによって、該各磁石の磁界の強
    さを相互に異ならせた請求項2に記載の対物レンズ駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記各磁石は、相互に異なるそれぞれの
    磁気特性の材質からなる請求項2に記載の対物レンズ駆
    動装置。
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