JPH11317416A - 複合マイクロボールとその製造方法と製造装置 - Google Patents

複合マイクロボールとその製造方法と製造装置

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JPH11317416A
JPH11317416A JP10367742A JP36774298A JPH11317416A JP H11317416 A JPH11317416 A JP H11317416A JP 10367742 A JP10367742 A JP 10367742A JP 36774298 A JP36774298 A JP 36774298A JP H11317416 A JPH11317416 A JP H11317416A
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composite microball
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ball
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球体に厚い、20μm以上の安定した成膜が
出来て、仕上がり形状が球形で転がり性の良いめっきを
備えた複合マイクロボールとその製造方法と製造装置と
を提供すること。 【解決手段】 銅をコアボールとするマイクロボールに
おいて、前記コアボールは、30μm以上で120μm
以下の均一な直径を有し、前記マイクロボールは、最表
皮に片側20μm以上の均一な厚さの半田めっき層を有
し、外径が50〜200μmの範囲内にある。この複合
マイクロボールは、陰極27側に配置された前記コアボ
ールを回転させて、通電非通電を行うとともに、直径が
300〜1000μm未満のダミーボールを、非めっき
コアボールが5〜20%(容積比)以内になるように構
成させながら、成膜中のボール付着を解消し均一なはん
だめっき層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体パッケージ
における半導体素子の内部接続電極に用いるフリップチ
ップ用マイクロボール及びその製造方法と製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子情報機器の高性能化と高密度
化、即ち、携帯化の動きが一層急激になっている。これ
を支えるキーテクノロジーとして、電子部品や半導体チ
ップの表面実装の重要性がますますたかまってきてい
る。
【0003】最近の技術の流れとしては、フリップチッ
プ方式によるチップサイズパッケージが主流になりつつ
ある。チップと基板との距離、即ち、接続長はその組み
立て上、凡そ40μm以上必要である。少なくとも30
μm未満では実用上組み立てることは不可能である。
【0004】フリップチップ方式によれば、チップに設
けられる内部電極は、半田、金あるいは金合金の線材を
熔接、切断によりフリップチソプ接続として形成されて
いる。さらに、より慣習的には、ワイヤーボンディング
(以下、WBと呼ぶ)で接続してきたが、その高実装密
度化の要求が厳しく限界にきている。
【0005】今、市場で求められているものも、このこ
とからより短くしかも電気的に安定な、熱的にも充分で
あるという要件を満たしているものが求められている。
ちなみに、接続長は実質120μm以下が必須となって
きている。
【0006】近い将来500ピン以上、外部動作周波数
が250MHz以上の領域をカバーしなければならない
のが実情である。
【0007】なお、フリップチップの工法には、スタッ
ドバンプボンデイング、異方性導電膜、金バンプソルダ
ーリング等種々その方式は、知られているが、通称C4
法(Controlled Co11apse Chi
p Connection)が最も信頼性に優れている
事は判っている。ただし、このC4法における今日的要
求レべルでは、所望のめっきされた球体を得る事が大切
である。
【0008】上記したように、フリップチップ方式のC
4法においては、めっきされた球体が必要である。その
めっきの膜厚、例えば、10μm以上で均一成膜性を備
えることも、外表皮、例えば、裂皮が無く転がり性が優
れていることも大切である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微小粉
体等へのめっき技術でさえ、さまざま検討されてきた
が、少なくとも100μm以下のサイズについては成功
事例が僅かである。
【0010】一方、懸濁電気めっきによる、100μm
以下の微粒子めっきについて検討されてはいるが、半田
(軟質)で球形が必要で膜の厚いものは得られてない。
【0011】そこで、本発明の技術的課題は、球体に厚
い(片側10μm以上の)安定した成膜が出来て、仕上
がり形状が球形で転がり性の良いめっき層を備えた複合
マイクロボールとその製造方法と製造装置とを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、銅をコ
アボールとするマイクロボールにおいて、前記コアボー
ルは、30μm以上で120μm以下の均一な直径を有
し、前記マイクロボールは、最表皮に10μm以上の均
一な厚さの半田めっき層を有し、外径が50〜200μ
mの範囲内にあることを特徴とする複合マイクロボール
が得られる。
【0013】ここで,本発明においては、前記半田めっ
き層の厚さは、片側で、20μm以上が好ましく、ま
た、外径が50〜180μmであることがより好まし
い。
【0014】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールにおいて、前記複合マイクロボールの被覆層が、
前記コアボール側の第一層に下地層、前記下地層上の第
二層に半田被覆層を有し、前記半田被覆層の膜厚のバラ
ツキが当該第二層の10%以内であることを特徴とする
複合マイクロボールが得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールにおいて、前記第一層はコバルト及びニッケルの
内の少なくとも一種から実質的になることを特徴とする
複合マイクロボールが得られる。
【0016】ここで、本発明の前記複合マイクロボール
において、前記第一層は、コバルト又はニッケル/コバ
ルト合金からなることが好ましい。
【0017】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールにおいて、前記第二層は、インジュウム及び金の
内の少なくとも一種を含む単体または合金からなること
を特徴とする複合マイクロボールが得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールにおいて、前記半田は、PbSn、CuSn、A
gSn、及びSnZnの内の少なくとも一種からなるこ
とを特徴とする複合マイクロボールが得られる。
【0019】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールを製造する方法であって、陰極側に配置された前
記コアボールを回転させて、通電非通電を行うととも
に、直径が300〜1000μm未満のダミーボール
を、非めっきコアボールが5〜20%(容積比)以内に
なるように構成させながら、成膜中のボール付着を解消
し均一なはんだめっき層を形成することを特徴とする複
合マイクロボールの製造方法が得られる。
【0020】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールの製造方法において、前記通電条件は、電流密度
で1.0A/dm2 未満で行うことを特徴とする複合マ
イクロボールの製造方法が得られる。
【0021】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールの製造方法において、前記はんだめっき液とし
て、アルカノ一ルスルフオン酸系浴で、電流密度1.0
A/dm2 以下とする事で安定した20μm以上の膜厚
を形成させることを特徴とする複合マイクロボールの製
造方法が得られる。
【0022】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールの製造方法において、陰極側に配置された前記コ
アボールを回転させて、通電、非通電を交互に行うとと
もに、非通電時に前記陰極にめっきされたボール同士の
付着を振動によって解除させながら、成膜中のボール付
着を解消し均一な半田メッキ層を形成することを特徴と
した複合マイクロボールの製造方法が得られる。
【0023】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールの製造方法において、前記半田めっき液として、
フッ酸系ホウフッ化浴に、ホウフッ化水素酸をPb、S
nの総和に対し、0.01〜0.2モル%添加したもの
を用い、電流密度3.0A/dm2 以下とすることで安
定した10μm以上の膜厚を形成させることを特徴とす
る複合マイクロボールの製造方法が得られる。
【0024】更に、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールを製造する装置であって、前記コアボールに通
電、非通電が交互に行える機構を備えた回転陰極と、前
記回転陰極の内側に配置された半田を含む陰極と、非通
電時に前記陰極にめっきされたボール同士の付着を解除
させる振動機構とを有する電気めっき装置からなること
を特徴とする複合マイクロボールの製造装置が得られ
る。
【0025】ここで、本発明において、めっきの際の電
流密度は、表面の精度をさらによくするには、1A/d
2 以下が好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態による複合マイクロボールの製造装置とし
て電気めっき装置の概略構成を示す断面図である。図1
に示すように、電気めっき装置10は、内槽1とその外
側に形成された外槽2とを備えている。内槽1は、側部
のみに、導電性材料からなる陰極3が形成され、残りの
部分が絶縁材料からなり、底部下端には、第1の振動装
置4が設けられている。また、内槽1内には、めっき液
5が満たされ、このめっき液5に陽極6が浸されてい
る。また、陰極3に接するように、溶液中に銅(Cu)
ボール7が底に沈められている。外槽2の外部には、第
2の振動装置8が設けられている。また、外槽2内で、
内槽の外側には、冷却液13等が充填されており、ま
た、外槽2と内槽1の開口部付近は、内槽1を外槽2に
対して、間隔をおいて相対回転可能に保持する間隙保持
部材14が設けられている。間隙保持部材14は、ま
た、内槽1の外側面で受けたの振動を内槽1を通して、
内部のめっき液5等に伝達可能に構成されている。
【0028】第1及び第2の振動装置4、8は、取り付
け面に垂直に働く振動装置であり、矢印11及び12で
示されるそれぞれの振動方向D1、D2は、直角もしく
は垂直、または平行のいずれでもなく、鋭角を形成する
方向で、例えば、ねじれの位置等であっても良い。
【0029】本発明の実施の形態において用いられるコ
アボールは、微小径ボールである。この微小径ボール
は、ブラズマ回転電極法やプラズマによる球状化処理装
置の市販品がある。得られた球形体を精密分級により所
望のコアボールを調粒する。分級には、薄板にマイクロ
ドリルや放電加工(精密電極)で穿孔したものにより篩
分、分級しても良いし、画像処理により選別したもので
も良い。凡そ30μm以上で120μm以下の直径±5
%以内の精密な銅ボールからなるコアボールが得られて
いる。
【0030】次に、コアボール表面にめっきを施す。め
っきは先述した通り、微小球にめっきが施されるとその
表面積と全体の体積が急増するため、撹拌でのボールの
挙動が変化する。さらに、電気めっきするための大切な
要因である電流密度が大きく変化するためこの制御が欠
かせない。また、めっき層である半田が析出すればする
ほど半田どおしの接触による半田されたボール、即ち、
複合マイクロボールの付着が増大され、その結果パッケ
ージ組み立て時に個別に所望の位置に接合させねばなら
ない所望するボールが実質的には得られない。即ち、製
品歩留が大幅に低下し、実用上採用できない。要する
に、10μm以上の厚めっきが安定して得られることが
眼目である。
【0031】本発明者らは、各種試験装置を作製し検討
した。その結果、成膜を連続的に行なうのは困難で、一
旦、一定量を成膜させた後、電源を切って成膜を中止
し、さらにその時点で付着している複合マイクロボール
を陰極と共に3次元的に振動させて分離、解離させ、再
び通電させる事で、前記析出させた半田層の上に追加の
半田層を析出、成長させる。この操作を繰り返し行なう
ことで、はんためっきされたボールの相互の付着を殆ど
発生させずに、所望のめっきを施す事ができるようにな
った。
【0032】ここで、本発明において、3次元的とは、
単に一方向の往復振動だけでは充分な分離、解離を行な
え無いので、一般的な一方向振動機である第1の振動装
置4をめっき浴の底面に設置し、その浴を振動により動
きが阻害されない程度のフレキシブルな接続により更に
外郭に固定外槽2に接続し、その外槽を、例えば、第2
の振動装置8によって、第1の振動装置4に対して45
度に傾斜させて、第1及び第2の振動装置4、8を同時
に振動させる事で、内部のボールが非通電時に個別に浴
槽底に沈降させることをいう。
【0033】本発明において、めっき液は一般的なホウ
フッ化浴系で良く、特に注意するべきことは、反応制御
剤として添加するホウフッ化水素酸をPb、Snの総和
に対し、0.01〜0.2モル%にすることで劣化速度
を抑えることができることが分った。ここで、ホウフッ
化鉛、ホウフッ化錫だけでは、膜質が悪い。また、これ
らの塩類だけでは、めっきの成長に芳しくないのは、通
例である。ホウフッ化水素酸は高価であり、この目的の
条件開発に適した添加量の範囲を探すことが大切で、種
々実験し、最適条件域を見出だしたものである。しか
も、この範囲は、PbSnの濃度を過度に低下すること
もない範囲にし得たので、実用上大切な要素となる。
【0034】前記半田の他、CuSn、AgSn、Sn
Znも同様な装置で可能であり、もちろん、本発明の効
果を期待できる。当然環境問題を考慮し鉛を用いないこ
ともできる。
【0035】次に、本発明の実施の形態による複合マイ
クロボールの製造例について説明する。
【0036】プラズマ球状化処理装置により60±5μ
mの、真球度も表面滑らかさも良好な銅コアボール素球
を得た。次いで銅箔に放電加工により穿孔して55μm
と65μmのパンチングメタル(網)を作製し、この2
枚の網により60±2.5μmの銅コアボールとした。
60μm銅ボールと呼ぶ。図1に示す電気めっき装置に
表1に示すめっき液を充填した。
【0037】
【表1】
【0038】60μm銅ボールを脱脂等の前処理を充分
行なった後、めっき液とほぼ同じ液系で活性化処理を
し、60μm銅ボールを100ccとボール同士の付着
防止のためにダミーボールとしてφ200μmの鉄製ボ
ールを銅ボールと同容積を内槽1のめっき液の飛沫に注
意しながらし、全体の容積を800ccとした。浴液温
度は、14〜22℃で、図1の内外槽1、2間に冷却液
13を循環させて制御し、内槽1の中心から若干偏芯し
て取付けた図示しない撹拌機で凡そ500〜700rp
mで、液面にコアの生じない様に注意しながら、撹拌し
た。同時に内槽1を撹拌機と逆の方向に槽自体を回転し
た。底外側に振動装置を設置した内槽を回転しながら凡
そ3A/dm2 通電し、10〜20秒めっきした後、電
源を切り、内外槽1、2に設けられた2種類の振動装置
を同時に作動させ、めっきされたボールを個別に回収し
た。これにより、非通電時に半田膜の成長した複合マイ
クロボールが分離、解離する。
【0039】前処理が不充分ではめっきが良好に進まぬ
事と、60μm銅ボールが小さい事から、液の表面に浮
遊することがあり注意が要る。この時、ホウフッ化水素
酸は0.01モル%程度でも効果はあるが、0.2モル
%を越えるとめっきの成長速度がむしろ低下する。
【0040】出来た複合マイクロボールを中央から切断
し、断面観察したところ、半田めっき厚は、12μmで
あり、実質的な半田被覆層の厚さのバラツキは、概ね1
μmであった。しかも、個別に平面を転がすと良く転が
った。
【0041】(第2の実施の形態)本発明の第2実施の
形態による複合マイクロボールは、外径が50〜200
μmの範囲内にあり、直径が30μm以上で120μm
以下の銅からなるコアボールと、その上又は最表皮に片
側20μm以上の均一な厚さの半田めっき層を有する。
また、銅コアボール表面と半田めっき層との間にコバル
トから実質的になる下地層が形成されている。
【0042】この複合マイクロボールは、平坦で5度以
上の傾斜面での良好な転がり性を備えている。
【0043】本発明の第2の実施の形態による複合マイ
クロボールとしては、半田めっき層の厚みは、10μm
以上有れば半導体パッケージ用としてマウントは可能だ
が、20μm以上あれば尚好ましく実装後のバンブとし
てのセルフアライメントの効き方が安定で、フラックス
の有無による差の無い良好な被覆層といえる。少なくて
も10μm未満では高密度実装即ち沢山のボールを近接
してマウントさせるには、ボール同士の接触不安よりセ
ルフアライメントの有効性を優先させて良く実際大切で
ある。
【0044】また、下地層は、特にコアボール中のCu
とめつき層のSnとが反応し、脆化層の生成を防ぐため
に設けられている。
【0045】即ち、本発明者らは、種々の実験を行った
結果、コバルトめっき又はニッケル/コバルト合金めっ
きを行った場合でも、200〜250℃での溶融実験に
より、コアボールの銅と下地層の外表皮にあるはんだめ
っき中のSnの反応は、被覆ボールの断面観察による銅
/下地層界面にSn侵入の痕跡がみられず、有効である
事が分かり、コバルト膜又はニッケル/コバルト合金膜
を上記下地層とした。
【0046】図2(a)及び(b)は本発明の実施の形
態による複合マイクロボールの製造装置を示す断面図
で、(a)は正逆回転状態、(b)は回転停止状態を示
している。図3は図2の複合マイクロボール製造装置の
陰極部分を示す断面図である。
【0047】図2(a)に示すように、複合マイクロボ
ールの製造装置20は、電解槽をなす回転ドーム21
と、回転ドーム21内に収容される陽極22と、めっき
液等を供給する供給ノズル23を備えている。回転ドー
ム21は、中心軸24の周囲に回転する構成となってい
る。また、回転ドーム21は、円錐台形状の外内周面を
備えた透明絶縁樹脂材料からなるカバー25と、絶縁性
樹脂のテトラフルオロエチレン樹脂(テフロン)からな
る底板26と、カバー25及び底板との境界部に設けら
れたリング状のチタンからなる陰極27及び多孔質リン
グ28とを備えている。
【0048】多孔質リング28は、フィルター状のセラ
ミックス又はポリプロピレン焼結体等のプラスチックス
からなる。
【0049】回転ドーム21内には、供給ノズル23か
らめっき液31が供給され、多孔質リングを通して排出
される構成となっている。尚、排出されためっき液31
は、調整処理されて再び供給ノズル23に供給される構
成と成っている。
【0050】被処理物30は、下地めっきされた銅マイ
クロボールと、ダミーボールとの混合物から構成されて
いる。
【0051】回転ドーム21の外周囲から多孔質リング
28を通してめっき液31が回転ドーム21から排出さ
れ、その量に見合う新規循環めっき液が上部の供給ノズ
ル23から導入される。
【0052】被めっき物30、即ち、コアボールの銅ボ
ールと後述するダミーボールが混在した物(相)が回転
ドーム21の中心軸24回りの矢印32に示される正逆
回転に従って運動する構造になつている。
【0053】また、陰極27は、めっき液31が回転ド
ーム21の回転時には、回転ドーム21の回転外周に位
置する様になっている処の最外周の位置にあり、しかも
めっき浴の底板26より、ポーラス構造部分を介して設
定される。従って、回転ドーム21の回転時に図2
(a)に示される状態になる。
【0054】この時通電し、陰極27から電荷を受け浴
内のコアボール達に電荷を渡すことにより、図2に示す
ように、荷電されたボールにめっき液中の陽イオンであ
るPb、Snがコアボール表面に析出する。しかし、こ
のまま通電を続けると、析出金属と共にコアボールが陰
極とで凝集し、一体的に固まってしまうので、本発明の
目的で最も大切な目的を阻害する事態となる。
【0055】しかし、図2(b)に示すように、一定時
間通電後、一旦通電を中止しドーム回転も停止する事
で、陰極との付着無くボール同士の析出金属による付着
も無い条件が得られる。
【0056】但し、是ほど小さいボールにコアボールよ
りかなり大きい体積分のめっき層を行うには、めつきを
連続的に継続するのは無理である。よって、図2(b)
の様に回転ドーム21の回転停止により、陰極27から
下部にあたるドームの底板26上にボール達を流動落下
させ、凝集し実際に剥がれ難くなる寸前にボールを個々
に分離解体させる。
【0057】次いで、回転ドーム21を逆転させ通電さ
せて追加のめっき層生成を促す事で、陰極面も何も付着
されてない面が表面に出て電荷受け渡しがスムーズにな
る。また、ボールも一旦個々になった訳で新たに荷電さ
れるに初期と同等の状態で荷電される事となる。
【0058】基本的には、上述した動作で正転、逆転に
よる電極面が通電、非通電を交互に行う事が出来る事、
めっきされたボールどおしの付着、凝集を解消させるこ
とができる。
【0059】しかし、ここで、ダミーボールとコアボー
ルとは、唯そのまま混合して、供給すれば良いのではな
く、実際には、第1に付着防止と空隙率の安定化の為の
ダミーボールの充填適正化が必要である。
【0060】ここで、本発明の第2の実施の形態による
複合マイクロボールは、既に市場に出回っている、BG
A(ボールグリッドアレイ)用の500〜700μmの
様な大きな直径ボールとは、めっきやその流動化条件の
制御が全く異なっていた。そこで、本発明者らは、さま
ざまな試験を実施し、適正条件を見いだした。
【0061】つまり、コアボールが30〜120μmの
サイズの場合、ダミーボールはそのサイズは300〜1
000μmが良く、1000μm以上では内周壁に付着
するミストやめっきされたボールを掻き落とし難く、し
かも付着したボールの分離をさせ難く、実際1.1mm
直径のボールで試験した処、付着率は大きく増加し、本
発明に比べてΦ70μmのコアボールで約8%悪化した
結果が得られた。 尚、付着したボールは、厳密には瞬
時に付着が起こっているものと推定され、この2〜3個
付着した時点で速やかに分離させるのに、径の大きいボ
ールでは、却って良好な結果が得られないと判断した。
【0062】また、ダミーボールは、多ければ良い訳で
はなく、生産性も失われるため、実用上は適正領域を定
める事は重要である。このダミーボールが多いことは、
付着率低減に有効である。しかし、極端に多いとダミー
ボールに成膜しためっき層に取り込まれる危険が増大
し、実際に、ダミーボール及びコアボールを含む全量に
対して、コアボールの比率を4%にした場合ボール回収
率は10乃至15%低減し、且つボール表面の性状に凹
凸が増え好ましくない。一方、全量に対してコアボール
の比率を20%を越えるとボール同士のめっきでの付着
が急増し、例えば30%では、殆どのボールが付着して
しまい、良品回収を計量し難い程になった。
【0063】本発明の第2の実施の形態におけるコアボ
ール直径では、ダミーボールは、容積比で5〜20%の
範囲に調整する事で殆ど問題無くめっきが進行するとい
う結果が得られた。
【0064】また、コアボール及びダミーボールの表面
積の総計で計算した電流密度で見ると、一般的にめっき
層の厚いめっきを行う場合数A/dm2 程度の実例多い
が、本発明の実施の形態に用いたコアボールは、極めて
小さいため付着が著しく増大し、長時間の継続めっきは
不可能であった。
【0065】従って、少なくても1.0A/dm2
上、特に3A/dm2 以上では極めて凝集が多く、光沢
剤のめつき層中に混在し易くなり実装時の熱に晒される
際、ガスの発生を伴うため不都合である。さらに、電流
密度が、0.6A/dm2 を越えると20μm以上の成
膜が実質的にはコアボールの投入量の減少やめっき液組
成の変更など問題多く、実用的でないことが判明した。
【0066】そして、本発明者らの、実験結果からは
0.6A/dm2 未満の電流密度で制御すれば10μm
以上、特に20μm以上の安定成膜に極めて有効である
事が判明した。
【0067】尚、リードSB−90Hという商品名のめ
っき液を使用しても、本発明以外の他例と同じ条件設定
ではめっき焼き付けの起こる領域になってしまう。
【0068】本発明の実施の形態による複合マイクロボ
ールの製造例について説明する。
【0069】第1の実施の形態と同様にして、70μm
銅ボールを得た。次に、通常の電気めっき装置に表2に
示すめっき液を充填供給して、表面に厚さ1〜2μmの
コバルトめっき膜からなる下地層を形成した。浴操作
は、電流密度0.5〜5A/dm2 とし、浴温を20〜
22℃に保った。なお、下地層としてニッケル/コバル
合金めっき膜を形成する場合には、下記表3に示すめっ
き液及びめっき条件で形成することができる。
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】次にこのボールに図2に示す電気めっき装
置を用い、下記表4に示すめっき液を充填供給して、半
田めっきを施した。被めっき物としてのボールは、平均
直径70μmの銅球の表面に下地層として1〜2μmの
コバルト膜が形成されており、このコアボールの1.9
9gと平均直径400μmの鋼球からなるダミーボール
を222gとを混合して用いた。
【0073】
【表4】
【0074】浴操作は、電流10〜15A、電圧3〜7
V、所要総時間6.0Hrの条件で、電流密度0.22
/dm2 とし、浴温を20〜22℃に保った。また、回
転ドーム21の運転条件は、4.5秒回転1秒休止、正
転逆転方式、で通電は回転開始後1秒後から2.5秒間
行い、ドーム回転数は、概ね400rpmであった。
【0075】ここで、はんだめっき開発の最も難しいこ
とは、これほど小さい球体にその体積を充分越えるだけ
の厚いはんだめっき層をボール同士の付着を抑えていか
に効率良く得るかである。
【0076】また、既述べたこと以外に留意しなければ
ならないこと、陰極への付着を抑える効果のひとつに、
電極自体を構成するチタン陰極の面精度である。多くの
実験結果から電極面の鏡面仕上げは当然行うが、めっき
操作で付着、生成した不要物をペーパーなどで除去した
後、鏡面仕上げ直後比較的濃度の高い(15〜25%程
度)苛性ソーダに10〜20分浸漬させ自然性酸化膜を
生成させる。この後、新たなキズなど付けぬ様注意しな
がら充分水洗浄して取り付ける事が大切である。
【0077】以上のように製造した本発明の第2の実施
の形態による複合マイクロボールにおいては、以下の精
度の複合マイクロボールが得られた。
【0078】まず、外周めっき層は1〜3μmの極めて
微小なバラツキしか無い均一なめっきが出来、しかも2
0μm以上のめっき厚が得られた。
【0079】また、しかも転がり性を見ると、ボールを
マウントさせる場合に必要なことが多い要件である、平
坦な傾斜面で5度以上の傾斜角度を有する傾斜面を良好
に転がる。大きい、例えば、BGA用ボール(直径50
0〜700μm)でも6〜7度の傾斜面を転がれば良い
とされており、本発明の第2の実施の形態による複合マ
イクロボールの転がり性は実用上充分といえる。
【0080】さらに、以上の精度が得られた結果、複合
マイクロボールは半導体パッケージにおける半導体素子
の接続電極に用いるボールとして今まで以上に高密度実
装に供し得る。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球体に厚い、例えば、片側10μm以上の安定した成膜
が出来て、仕上がり形状が球形で転がり性の良いめっき
を備えた複合マイクロボールとその製造方法とを提供す
ることができる。
【0082】また、本発明によれば、前記複合マイクロ
ボールの製造方法を実施するための製造装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による複合マイクロ
ボールの製造装置の概略構成を示す図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明の実施の形態による
複合マイクロボールの製造装置を示す断面図で、(a)
は正逆回転状態、(b)は回転停止状態を夫々示してい
る。
【図3】図2の複合マイクロボール製造装置の陰極部分
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内槽 2 外槽 3 陰極(電極(−)) 4 第1の振動装置 5 めっき液 6 陽極(電極(+)) 7 Cuボール 8 第2の振動装置 10 電気めっき装置 13 冷却液 14 間隙保持部材 20 複合マイクロボールの製造装置 21 回転ドーム 22 陽極 23 供給ノズル 24 中心軸 25 カバー 26 底板 27 陰極 28 多孔質リング 30 被処理物 31 めっき液 32 矢印
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 7/12 C25D 7/12 H01L 21/92 602D 603B (72)発明者 山口 稔 富山県富山市岩瀬古志町2番地 東京タン グステン株式会社富山製作所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅をコアボールとするマイクロボールに
    おいて、前記コアボールは、30μm以上で120μm
    以下の均一な直径を有し、前記マイクロボールは、最表
    皮に10μm以上の均一な厚さの半田めっき層を有し、
    外径が50〜200μmの範囲内にあることを特徴とす
    る複合マイクロボール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合マイクロボールにお
    いて、前記複合マイクロボールの被覆層が、前記コアボ
    ール側の第一層に下地層、前記下地層上の第二層に半田
    被覆層を有し、前記半田被覆層の膜厚のバラツキが当該
    第二層の10%以内であることを特徴とする複合マイク
    ロボール。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の複合マイクロボールにお
    いて、前記第一層はコバルト及びニッケルの内の少なく
    とも一種から実質的になることを特徴とする複合マイク
    ロボール。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の複合マイクロボールにお
    いて、前記第二層は、インジュウム及び金の内の少なく
    とも一種を含む単体または合金からなることを特徴とす
    る複合マイクロボール。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の複合マイクロボールにお
    いて、前記半田は、PbSn、CuSn、AgSn、及
    びSnZnの内の少なくとも一種からなることを特徴と
    する複合マイクロボール。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の複合マイクロボールを製
    造する方法であって、陰極側に配置された前記コアボー
    ルを回転させて、通電非通電を行うとともに、直径が3
    00〜1000μm未満のダミーボールを、非めっきコ
    アボールが5〜20%(容積比)以内になるように構成
    させながら、成膜中のボール付着を解消し均一なはんだ
    めっき層を形成することを特徴とする複合マイクロボー
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の複合マイクロボールの製
    造方法において、前記通電条件は、電流密度で1.0A
    /dm2 未満で行うことを特徴とする複合マイクロボー
    ルの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の複合マイクロボールの製
    造方法において、前記はんだめっき液として、アルカノ
    一ルスルフオン酸系浴で、電流密度1.0A/dm2
    下とする事で安定した20μm以上の膜厚を形成させる
    ことを特徴とする複合マイクロボールの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の複合マイクロボールの製
    造方法において、陰極側に配置された前記コアボールを
    回転させて、通電、非通電を交互に行うとともに、非通
    電時に前記陰極にめっきされたボール同士の付着を振動
    によって解除させながら、成膜中のボール付着を解消し
    均一な半田メッキ層を形成することを特徴とした複合マ
    イクロボールの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の複合マイクロボールの
    製造方法において、前記半田めっき液として、フッ酸系
    ホウフッ化浴に、ホウフッ化水素酸をPb、Snの総和
    に対し、0.01〜0.2モル%添加したものを用い、
    電流密度3.0A/dm2 以下とすることで安定した1
    0μm以上の膜厚を形成させることを特徴とする複合マ
    イクロボールの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の複合マイクロボールを
    製造する装置であって、前記コアボールに通電、非通電
    が交互に行える機構を備えた回転陰極と、前記回転陰極
    の内側に配置された半田を含む陰極と、非通電時に前記
    陰極にめっきされたボール同士の付着を解除させる振動
    機構とを有する電気めっき装置からなることを特徴とす
    る複合マイクロボールの製造装置。
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