JPH11317440A - ステージ装置、露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置およびデバイス製造方法

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JPH11317440A
JPH11317440A JP10137417A JP13741798A JPH11317440A JP H11317440 A JPH11317440 A JP H11317440A JP 10137417 A JP10137417 A JP 10137417A JP 13741798 A JP13741798 A JP 13741798A JP H11317440 A JPH11317440 A JP H11317440A
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exposure apparatus
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体をそれに必要な制御性や剛性等の特性
に悪影響を及ぼさないで軽量化する。 【解決手段】 基準面に支持され移動可能な移動体と、
該移動体を該基準面上で非接触支持するための第1静圧
軸受と、該移動体を所定方向に案内する案内面を有する
ガイドと、該案内面と該移動体とを非接触に保つための
第2静圧軸受と、該移動体側に可動子を設けたリニアモ
ータとを有するステージ装置において、該第1静圧軸
受、第2静圧軸受およびリニアモータ可動子が接合され
る該移動体の部所の少なくとも1つに肉抜きを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
液晶デバイスのリソグラフィ工程等で用いる露光装置や
この露光装置に好適なステージ装置、ならびにデバイス
生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス等の製造に用いら
れる露光装置としては、基板(ウエハやガラス基板)を
ステップ移動させながら基板上の複数の露光領域に原版
(レチクルやマスク)のパターンを投影光学系を介して
順次露光するステップ・アンド・リピート型の露光装置
(ステッパと称することもある)や、ステップ移動と走
査露光とを繰り返すことにより、基板上の複数の領域に
露光転写を繰り返すステップ・アンド・スキャン型の露
光装置(スキャナまたは走査型露光装置と称することも
ある)が代表的である。特にステップ・アンド・スキャ
ン型は、スリットにより制限して投影光学系の比較的光
軸に近い部分のみを使用しているため、より高精度かつ
広画角な微細パターンの露光が可能となっており、今後
の主流となると見られている。
【0003】これら露光装置はウエハやレチクルを高速
で移動させて位置決めするステージ装置(ウエハステー
ジ、レチクルステージ)を有しているが、ステージを駆
動すると加減速に伴う慣性力の反力が生じ、これが定盤
に伝わると定盤やこれを固定する床の揺れや振動を引き
起こす原因となる。これらの振動により露光装置の機構
系の固有振動が励起されて振動となり、高速、高精度な
位置決めを妨げる可能性がある。
【0004】昨今、処理速度(スループット)の向上に
伴うステージ加速度は増加の一途であり、例えばステッ
プ・アンド・スキャン型の露光装置では、いまやステー
ジの最大加速度はレチクルステージは4G、ウエハステ
ージは1Gにも達する。さらにレチクルや基板の大型化
に伴ってステージ質量も増大している。このため、<移
動体の質量>×<加速度>で定義される駆動力は非常に
大きなものとなり、その反力は膨大なものである。その
ため、加速度増加と重量増加による設置床の加振は見過
ごせない問題となってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ステージを構
成するステージ可動部材やステージ定盤に溝や空洞を設
けてそれらの重量を減少させる、いわゆる肉抜きを施す
ことが行なわれている。しかしながら、このような肉抜
きを施すと、ステージ可動部材やステージ定盤に副共振
が発生したり、床などの振動がステージ固定部を通じて
ステージ可動部に伝搬し易くなって、ステージの制御性
を悪化させていた。
【0006】また、肉抜きはその加工性の点から、無垢
材に対してその表面に溝が形成されるように施すのが一
般的であり、そのため剛性が不足したり、あるいは逆に
剛性を確保しようとすると、充分に肉抜きして軽量化を
図ることができなかった。
【0007】さらに、ステージの上部に位置する天板に
は空調エアーが吹きつけるため、天板上部を肉抜きする
と空調エアーの乱流を招き、露光精度が劣化するという
問題があった。
【0008】本発明は、上述の従来例における問題点に
鑑み、移動体に必要な制御性や剛性等の特性に悪影響を
及ぼさないで移動体を軽量化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するため本発明の第1の局面では、移動可能な移動
体と、該移動体を非接触に案内する静圧軸受と、該移動
体を移動させるリニアモータとを備え、該静圧軸受もし
くは該リニアモータの可動子の少なくとも一方が接合し
ている該移動体の部位に肉抜きを施している。ここで、
前記リニアモータは磁石可動型およびコイル可動型のい
ずれであってもよい。前記静圧軸受は、例えば前記移動
体を案内面上に鉛直方向もしくは水平方向に支持する。
【0010】前記静圧軸受または前記リニアモータ可動
子を接合した状態で、前記移動体の肉抜きを施した部所
が箱型構造になるように構成するのが好ましい。また、
移動体の一部または全部がリブ構造を有するように肉抜
きを施してもよい。さらに、前記移動体を支持する定盤
にも肉抜きを施すのが好ましい。
【0011】従来のステージ装置における可動部肉抜き
では、剛性を確保できなかった。すなわち、従来は剛性
を確保した上で可動部肉抜きをして軽量化することがで
きなかった。本発明の第1の局面によれば、ステージ可
動部(移動体)の高剛性を確保した上で、該可動部の軽
量化を図ることができ、ステージ制御時に可動部の副共
振の発生を抑え、ステージ応答制御性を改善し、目標位
置への整定時間の短縮および位置決め精度の向上が得ら
れ、結果、このようなステージを露光装置に適用した場
合その露光装置のスループットの向上および露光精度の
向上が可能になる。
【0012】本発明の第2の局面においては、前記移動
体および定盤の少なくとも一方の肉抜きした部分に制振
材を充填する。従来のステージ可動部材では、部材に制
振材を充填していなかったため、ステージ駆動制御時に
可動部材が副共振が発生した場合、制御性を悪化させて
いた。また、ステージ固定部(定盤)に制振材を充填し
ていなかったため、ステージ固定部に伝わる振動を減衰
できずに、ステージ可動部に伝播させ制御性を悪化させ
ていた。本発明の第2の局面によれば、ステージ可動部
および固定部の肉抜き部に制振材を充填し、ステージ制
御時に可動部に発生する副共振およびユニット外部から
伝播する振動を減衰することにより、ステージ応答制御
性を改善し、目標位置への整定時間の短縮および位置決
め精度の向上が得られ、結果、露光装置のスループット
の向上および露光精度の向上が可能になる。
【0013】本発明の第3の局面では、前記移動体は、
前記支持手段またはリニアモータ可動子が接合されたス
ライダ部と、該スライダ部上で複数方向に可動な微動天
板とを含み、該微動天板の下面に肉抜きを施してある。
【0014】従来のステージ可動部材の微動天板では、
剛性を確保しかつ空調エアーの乱れを無くした上で可動
部肉抜きを行なって可動部の軽量化を図ることは行なっ
ていなかった。本発明の第3の局面では、空調エアーの
流れを乱すことなく微動天板の軽量化を図ることがで
き、ステージの高速応答制御性を改善し、目標位置への
整定時間の短縮および位置決め精度の向上が得られ、結
果、このようなステージを露光装置に適用した場合にそ
のスループットの向上および露光精度の向上が可能にな
る。
【0015】上述の各局面においては、前記移動体の上
部と下部とで比重の異なる制振材を充填したり、前記移
動体の上部と下部とで肉抜きの割合を異ならせることに
よって前記移動体の重心位置を調節することができる。
例えば、前記移動体への駆動力点が該移動体の重心位置
と略一致するかまたは該重心位置と案内面との間に位置
するように、移動体の肉抜きを施したり、充填する制振
材を選択する。また、前記移動体はその一部または全部
を高剛性でかつ高い比強度を示すセラミック材で構成す
ることが好ましい。
【0016】これらのステージ装置は、前記移動体に基
板を吸着して保持するチャックが搭載され、該チャック
に保持された基板に露光を行なう露光装置に用いられ
る。その場合、前記チャックの裏面が肉抜きされたリブ
構造を有することが好ましい。また、前記リブの間隔は
基板への最大露光画角以上でかつ保持すべき基板の最大
サイズの半径以下に設定することが好ましい。さらに、
移動体を所定方向に走査移動しながら露光を行なう露光
装置に用いる場合には前記リブは該所定方向と直行する
方向に沿って複数本形成することが好ましい。
【0017】本発明の第4の局面では、前記チャックの
裏面に、受渡用のフォークと係合する段差状の肉抜きが
施してある。この構成によれば、チャックの重心がステ
ージ可動部重心に近づき、ステージの動特性が改善され
る。すなわち、慣性モーメントが小さくなって制御特性
が向上する。また、被加工物の表面が微動天板に近づく
ことで、被加工物の位置を干渉計計測する場合、微動天
板上に固定されるバーミラーの高さを低くすることがで
き、この点からも軽量化に役立つ。
【0018】本発明の第5の局面に係る露光装置は、基
板を吸着して保持するチャックと、該チャックを搭載す
るステージと、該チャックに保持された基板に露光を行
なう手段とを備え、該チャックは基板を吸着する面の裏
側がリブ構造となっている。前記リブの間隔は基板への
最大露光画角以上でかつ保持すべき基板の最大サイズの
半径以下に設定することが好ましい。この構成によれ
ば、チャックの軽量化が果たせる。また、リブを裏面に
配置することで、平面矯正時の平面方向変形を防ぐこと
ができる。
【0019】本発明の第6の局面では、前記露光装置は
移動体を所定方向に走査移動しながら露光を行なうもの
であり、前記リブは該所定方向と直行する方向に沿って
複数本形成されている。この構成によれば、リブを一方
向にのみ通しているため、チャックをより軽量化するこ
とができる。なお、リブの方向をステージ走査方向と直
交する方向にしているため、ウエハをステージ走査方向
と直交する方向には平面矯正できるが、ステージ走査方
向と平行な方向への矯正はできない。しかし、走査露光
装置では、走査方向のうねりはいわゆる先読みフォーカ
ス計測に基づく露光面位置制御により補正可能であるた
め、問題は少ない。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例に係る走査露光装置用ステ
ージ装置の構成を示す。図中、1はステージ定盤であ
り、2はY方向の駆動を行なうYリニアモータの固定
子、3はY方向の直動ガイドを行なうYガイド、4はY
方向の移動を行なうとともに後述のXガイドを搭載する
Yステージである。5はX方向の駆動を行なうXリニア
モータの固定子、6はX方向の直動ガイドを行なうXガ
イド、7はX方向に移動するXスライダである。Xリニ
アモータ固定子5はY方向に移動自在なYステージ4に
結合されているので、Xスライダ7はX方向およびY方
向の両方に自在に移動可能である。8は静圧軸受を構成
するX底エアーパッドであり、上記Yステージ4および
Xステージ7を上記ステージ定盤1に対して数μmない
し数十μm浮上させている。9はZ方向の移動およびX
YZの各軸回りの回転方向に可動な微動天板、10は不
図示のウエハを吸着するチャックである。
【0021】図2は図1におけるステージ定盤1の断面
構造を、図3はXスライダ7の断面構造を示す。図にお
いて、21,31,32,33は肉抜き部であり、制振
ゴムやゲル状のゴム、樹脂、液体などの制振材を充填し
てある。
【0022】従来のステージ可動部材では、部材に制振
材を充填していなかったため、ステージ駆動制御時に可
動部材が副共振が発生した場合、制御性を悪化させてい
た。また、ステージ固定部に制振材を充填していなかっ
たため、ステージ固定部に伝わる振動を減衰できずに、
ステージ可動部に伝播させ制御性を悪化させていた。そ
こで、本実施例では、ステージ可動部(Xスライダ7、
Xガイド6、Xリニアモータ固定子5、微動天板9な
ど)の材質に高剛性かつ高い比強度を示すセラミックを
用い、かつ肉抜きを施してステージ可動部の軽量化を図
るとともに、それらの肉抜き部31,32,33に制振
材(制振ゴム、ゲル状のゴム、樹脂、液体など)を充填
することにより、ステージ可動部副共振のピークを制限
している。また、ステージ固定部(ステージ定盤1、Y
ガイド2など)にも同様に肉抜きを施し、その肉抜き部
21に制振材(制振ゴム、ゲル状のゴム、樹脂、液体な
ど)を充填することにより、ステージ固定部にユニット
外部から伝播する振動を制限し、また、ステージ可動部
の移動により発生する振動のステージ外部への伝播を制
限している。
【0023】このようにステージ可動部および固定部の
肉抜き部に制振材を充填し、ステージ制御時に可動部に
発生する副共振およびユニット外部から伝播する振動を
減衰することにより、ステージ応答制御性を改善し、目
標位置への整定時間の短縮および位置決め精度の向上が
得られ、結果、本実施例のステージ装置を露光装置に用
いた場合、その露光装置のスループットの向上および露
光精度の向上が可能になる。
【0024】本実施例では、さらに、制振材充填後に重
心と力点を一致させている。すなわち、Xスライダ7、
微動天板9およびチャック10などからなるXステージ
の重心をXリニアモータの駆動力点に一致させ、前記X
ステージならびにXリニアモータ固定子5、Xガイド6
およびYステージ4を合わせた重心をYリニアモータの
駆動力点に一致させる。これにより、ステージの制御性
をさらに向上させることができ、上記露光装置のスルー
プットおよび露光精度をさらに向上させることができ
る。
【0025】なお、重心と力点を一致させるのは、ステ
ージ可動部に回転モーメントが加わらないようにして、
ステージ移動時のピッチングやローリングを少なくする
ためである。しかし、この種のステージ装置に頻繁に用
いられる静圧軸受といえども軸受の摩擦および静圧流体
や軸受剛性向上のための吸引磁石の粘性等の抵抗成分を
有する。このような抵抗成分をも考慮した場合には、む
しろ可動部重心をリニアモータによる駆動力点より高い
位置に持ってくることが好ましい。
【0026】第2の実施例 図4は本発明の第2の実施例に係るXステージの構成を
示す。同図において、第1の実施例と共通または対応す
る部分には同一の符号を付している。41はXスライダ
7を構成するX底板、42はXスライダ7をXガイド6
に対しY方向に支持するための静圧軸受を構成するX横
エアーパッド、43はXリニアモータの可動子である。
可動子は、リニアモータが磁石可動型である場合は磁石
であり、コイル可動型である場合はコイルである。ま
た、固定子は、磁石可動型リニアモータではコイルであ
り、コイル可動型がリニアモータでは磁石である。
【0027】従来のステージ装置における可動部肉抜き
では、剛性を確保できなかった。すなわち、従来は剛性
を確保した上で可動部肉抜きをして軽量化することがで
きなかった。
【0028】本実施例では、ステージ可動部のXスライ
ダ7内側面を肉抜き形状とし、その肉抜き面にXリニア
モータ可動子43のベースおよびX横エアーパッド42
のベースを接合することにより、肉抜き部32および3
3を箱型で閉じた構造にしている。これにより、ステー
ジ可動部の剛性を落とすことなく軽量化を図ることがで
きる。
【0029】また、ステージ可動部のX底板41のX底
エアーパッド8の側面を肉抜き形状とし、その肉抜き面
にX底エアーパッド8のベースを接合することにより、
肉抜き部31を箱型で閉じた構造にしている。これによ
り、ステージ可動部の剛性を落とすことなく軽量化を図
ることができる。
【0030】さらに、ステージ可動部のXガイド6のX
リニアモータ固定子5側のXガイド6内側面を肉抜き形
状とし、その肉抜き面にXリニアモータ固定子5のベー
スを接合することにより、肉抜き部(不図示)を箱型で
閉じた構造にしている。これにより、ステージ可動部の
剛性を落とすことなく軽量化を図ることができる。
【0031】図5は図4のXスライダ7に微動天板9を
搭載した状態を示す。同図において、51は微動天板9
をZおよびXYZの各軸回りに微動させる際のガイドと
なるラジアルガイドである。本実施例では、図4および
5に示すように、ステージ可動部のXスライダ7内側面
を肉抜き形状とし、微動天板着地面およびラジアルガイ
ド結合面側をフラットとすることにより、肉抜き部の裏
側にラジアルガイド8および微動天板9の位置決めに必
要な広いフラット面52を効率よく確保することができ
る。
【0032】本実施例によれば、ステージ可動部の高剛
性を確保した上で、該可動部の軽量化を図ることがで
き、ステージ制御時に可動部の副共振の発生を抑え、ス
テージ応答制御性を改善し、目標位置への整定時間の短
縮および位置決め精度の向上が得られ、結果、露光装置
のスループットの向上および露光精度の向上が可能にな
る。
【0033】第3の実施例 図6は本発明の第3の実施例を示す。本実施例は本発明
を微動天板9に適用した例を示す。同図において、61
は肉抜き部、62はチャック10に吸着保持されたウエ
ハ、63はステージのY方向の位置を計測するためのY
バーミラー、64は空調エアーである。
【0034】従来のステージ可動部材の微動天板では、
剛性を確保しかつ空調エアーの乱れを無くした上で可動
部肉抜きを行なって可動部の軽量化を図ることは行なっ
ていなかった。
【0035】本実施例によれば、空調エアー64の流路
とならない、微動天板9の裏面に肉抜き部61を設ける
ことにより、軽量化を図りながら、ウエハ62およびチ
ャック10ならびにバーミラー63等を支持する微動天
板9の表側をフラット面65にすることにより、微動天
板9の表面の空調エアー64の流路をフラットに構成で
き、ステージ近傍での空調エアーの気流の乱れ(乱流)
の発生を防ぐことができる。また、微動天板の軽量化を
図ることにより、ステージの高速応答制御性を改善し、
目標位置への整定時間の短縮および位置決め精度の向上
が得られ、結果、露光装置のスループットおよび露光精
度の向上が可能になる。
【0036】第4の実施例 上記の第2および第3の実施例においても、組み上がっ
た状態のXおよびYステージの可動部の重心をそれぞれ
XおよびYリニアモータの駆動力点に略一致させるか、
または重心より低い位置に駆動力点を合わせることが好
ましい。
【0037】例えば図7(a)に示すように、Xスライ
ダ7およびXリニアモータ可動子43などからなるX可
動部71の重心Gx をXリニアモータの駆動力点Fx
一致させ、さらに、図7(b)に示すように、X可動部
71を走査露光中心に位置させたときのX可動部71、
Xリニアモータ72、Yスライダ73およびYリニアモ
ータ74の可動子などからなるYステージ可動部の重心
y をYリニアモータ74の駆動力点Fy に一致させ
る。駆動力点Fy は、左側Yリニアモータ74の駆動力
点J1 と右側Yリニアモータ74の駆動力点J2 とを合
成した力点である。
【0038】一般にX可動部71の重心Gx は、X可動
部71が無垢材であれば、図8(a)に示すように中心
より下側にある。これを一般にX可動部71のほぼ中心
にある駆動力点Fx に一致させるか、力点Fx より上に
持ってくるためには、X可動部71の重心Gx を高くし
なければならない。その方法を、図8(b)および
(c)に示す。図8(b)では、X可動部71の上部の
肉抜き部81,82を小さく肉抜きし、下部の肉抜き部
83,84を大きく肉抜きした例を示す。また、図8
(c)は、制振材を充填する場合のもので、上部の肉抜
き部には重い充填材85を下部の肉抜き部には重い充填
材86を充填した例を示す。
【0039】第5の実施例 図9は本発明の第5の実施例に係るウエハステージを示
す。図1〜8と共通または対応する部分には同一の符号
を付して説明は省略する。同図において、91はチャッ
クを自動で着脱して受け渡すための着脱フォーク、92
はXバーミラーである。図10は本実施例のチャック1
0の側面図を、図11は従来のチャックを示すの側面図
である。また、図12は本実施例のチャック10を下側
から仰ぎ見た図である。図において、101は肉抜き部
(または段差)、121はリフトピン用貫通穴、122
はウエハ吸着用バキューム穴である。
【0040】チャック10を自動的に交換するために、
従来よりロボット搬送系によるチャックの着説が行なわ
れてきた。その際、2本のフォーク91によってなる着
脱ハンドが、ステージ天板(微動天板)9とチャック1
0の間に入り込み、チャックを持ち上げることで、交換
動作を行なってきた。なお、ステージ天板に搭載される
チャックには、ウエハの平坦度を矯正するための機能を
持たせているため、十分な剛性を確保するに足る厚さが
必要であった。従来、交換用フォークは、図11に示す
ようにステージ天板9の嵩上げによってできた間隙に外
部からチャック着脱フォーク91を挿入して交換動作を
行なってきた。しかし、今後、ステージの軽量化のため
にステージ可動部の高さを低くする必要があり、特に上
部に位置するチャック10は、可動部の重心に近づける
必要性が高い。
【0041】本実施例は、フォーク91の空間を確保し
つつ、チャックをステージ天板に近づけることを可能と
したものである。すなわち、本実施例では、チャック1
0の裏面側に部分的に段差101を設け、ステージ天板
9とチャック10との間に空間を設けた。段差101
は、走査露光の方向(Y軸方向)に対し、直交する方向
(X軸方向)に設けた。したがって、フォーク91は、
走査方向と直交する方向から、入り込むことになる。
【0042】したがって、本実施例によれば、チャック
の重心が、ステージ可動部重心に近づき、ステージの動
特性が改善する。つまり、慣性モーメントが小さくなっ
て、制御特性が向上する。また、ウエハ62の表面(像
面)が、ステージ天板9に近づくことで、像面高さで干
渉計計測するビーム位置も下がり、バーミラー63,9
2自体の必要高さも低く、質量を軽くでき、軽量化がよ
り効果的に可能となる。また、バーミラー63,92の
高さを低くできることにより、ステージ天板9上の凹凸
を少なくでき、ステージ近傍での空調エアーの気流の乱
れ(乱流)の発生を防ぐことができる。
【0043】第6の実施例 図13は本発明の第6の実施例に係るチャック10を下
側から仰ぎ見た図である。このチャック10は、全体的
には薄く構成すると共に、裏面に同心円環状のリブ13
1〜134および半径方向のリブ135を設け、これら
のリブの組み合わせにより補強している。逆にみると、
十分な厚みを有する従来のチャックの裏面に肉ぬきを施
して、チャックによるウエハ平面度矯正力を維持したま
まチャックの軽量化を図っている。
【0044】従来のウエハチャックは、露光基板に合わ
せて円盤状であった。そりを有するウエハを真空吸着に
よって吸引保持することでウエハ全面を約1μm以下の
平坦度になるように平面矯正していた。材質は、より高
剛性を確保するためにセラミック材料が用いられてい
た。このように、従来のウエハチャックは、比重の軽い
セラミック材料を用いてきたが、ステージの高速化にと
もない、特にステージの重心から最も離れた位置に配置
されるウエハチャックは、ステージ移動に伴って自身の
慣性力がピッチング挙動の加振源になるという問題があ
る。
【0045】本実施例は、この影響を軽減し、もってス
テージの整定および位置決め制御の高速・高精度化を図
るものである。ウエハのそり量は、半導体素子製造の過
程において約100μm程度発生している。そのそり形
状は、お椀型、鞍型の変形形状であり主に2次変形や3
次変形となっている。チャックの平面矯正能力として5
次変形程度の能力は要求される。要求される平坦度も矯
正後に0.5μm以下であり、およそ1/200に変形
矯正しなければならない。まず、最小チャック厚を見積
もると以下の通りになる。ウエハのヤング率をEw、厚
さをtw、チャックのヤング率をEc、厚さをtcと
し、目標平面矯正倍率を1/nとすると、 Ec・tc3 /(Ew・tw3 )>n を満たすtc(チャック厚さ)が必要になる。軽量化の
ために、上式によって示されるチャック厚さtc以下に
肉厚を薄くする場合は、何らかの補強が必要になる。
【0046】そこで、本実施例では、チャックの裏面
(ウエハ保持面と反対側の面)にリブを構成して、ウエ
ハそりを矯正するに足る強度を持たせる。隣接するリブ
間隙は、露光装置の最大画角と同じか、それ以上である
ことを特徴としている。つまり、露光装置の最大画角を
S、基板(ウエハ)半径をR、半径方向のリブピッチを
γとすると、 S≦γ≦R としている。これは、単に平面矯正能力を向上させるた
めには、リブ間隔は小さければ小さいほどよい。しか
し、軽量化を目指すとリブピッチを広げたほうがよいと
の理由による。
【0047】なお、リブの配置は、リブは、同心円環状
と半径方向の組み合わせの他に格子リブ、 ハニカムリブ
などの多角形リブ、円形に段を付けたリブでもよい。ま
た、リブをウエハ吸着面と反対側の面に配置すること
で、変形中立軸を吸着面に近づき、平面矯正の際の平面
方向の変形量を最小にすることができる。
【0048】第7の実施例 図14は本発明の第7の実施例に係るチャックの構成を
示す。同図において、141はチャックの裏面に露光時
の走査方向と直交する方向に向けて平行に形成されたリ
ブである。矢印142は露光時の走査方向である。ステ
ージの軽量化のため、特に可動部上部に位置するチャッ
クの軽量化は特に重要である。チャックの軽量化のため
の手段として、リブ構造が有効である。リブの近傍は、
剛性が高く、平面矯正能力が高いが、リブ近傍以外の部
分は、平面矯正能力が劣化するという課題がある。
【0049】一方、露光装置が、走査露光装置の場合、
常時フォーカスの合わせ込みを行なっているため、ウエ
ハに多少のうねりが存在しても、フォーカス駆動動作に
よってその悪影響を回避できるが、走査方向と直交する
方向にうねりや変形が存在する場合は、走査露光時に像
のひずみを起こす要因になってしまう。
【0050】そこで、本実施例では、リブと走査方向に
着眼し、リブの方向を走査方向に対して直交する方向に
配置することでチャックの軽量化と、平面矯正能力の維
持とを同時に果たしている。
【0051】
【微小デバイス製造の実施例】次に上記説明した露光装
置を利用したデバイス製造方法の例を説明する。図15
は微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶
パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)
の製造のフローを示す。ステップ1(回路設計)ではデ
バイスのパターン設計を行なう。ステップ2(レチクル
製作)では設計したパターンを形成したレチクルを製作
する。一方、ステップ3(基板製造)ではシリコンやガ
ラス等の材料を用いて基板を製造する。ステップ4(基
板プロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したレチクル
と基板を用いて、リソグラフィ技術によって基板上に実
際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後
工程と呼ばれ、ステップ4によって作製された基板を用
いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程
(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)で
はステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テ
スト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を
経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ
7)される。
【0052】図16は上記基板プロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)では基板の表面を酸化さ
せる。ステップ12(CVD)では基板表面に絶縁膜を
形成する。ステップ13(電極形成)では基板上に電極
を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込
み)では基板にイオンを打ち込む。ステップ15(レジ
スト処理)では基板にレジストを塗布する。ステップ1
6(露光)では上記説明した露光装置によってレチクル
の回路パターンを基板の複数のショット領域に並べて焼
付露光する。ステップ17(現像)では露光した基板を
現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレ
ジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よって、基板上に多重に回路パターンが形成される。本
実施例の生産方法を用いれば、従来は製造が難しかった
高精度デバイスを高い生産性すなわち低コストで製造す
ることができる。
【0053】
【発明の適用範囲】なお、上述においては主に本発明を
ステップ・アンド・スキャン型の露光装置におけるウエ
ハステージに適用する例について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、レチクルステージ
に適用してもよい。また、ウエハステージが高速ステッ
プ移動するステップ・アンド・リピート型の露光装置の
ウエハステージにおいても有効であり、さらには、一般
的なステージ装置についても適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動体の剛性を確保した上で肉抜き軽量化を図れる。し
たがって、移動体の駆動制御時に発生する可動部の副共
振の発生を抑え、移動体の応答制御性を改善し、目標位
置への整定時間の短縮および位置決め精度の向上が得ら
れる。その結果、このようなステージを有する露光装置
では、スループットの向上および露光精度の向上を図る
ことができる。
【0055】また、本発明の露光装置を用いれば優れた
生産性のデバイス生産方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るステージ装置を
示す斜視図である。
【図2】 図1の装置のステージ定盤の断面図である。
【図3】 図1の装置のXスライダの断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施例に係るXスライダの断
面図である。
【図5】 図4のXスライダに微動天板を取り付けた状
態の断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施例に係る微動天板を示す
断面図である。
【図7】 本発明の第4の実施例に係るステージ装置を
示す断面図である。
【図8】 図7の装置のXスライダの断面図である。
【図9】 本発明の第5の実施例に係るステージ装置を
示す斜視図である。
【図10】 図8の装置のチャック部分の構成を示す断
面図である。
【図11】 図10のチャック部分に対応する従来例の
断面図である。
【図12】 図10の装置のチャックの斜視図である。
【図13】 本発明の第6の実施例に係るチャックを示
す断面図である。
【図14】 本発明の第7の実施例に係るチャックを示
す断面図である。
【図15】 微小デバイスの製造の流れを示す図であ
る。
【図16】 図15におけるウエハプロセスの詳細な流
れを示す図である。
【符号の説明】
1:ステージ定盤、2:Yリニアモータ、3:Yガイ
ド、4:Yステージ、5:Xリニアモータ、6:Xガイ
ド、7:Xステージ、8:エアーパッド、9:微動ステ
ージ、10:ウエハチャック、21,31,32,3
3,61,81,82,83,84:肉抜き部、41:
X底板、42:X横エアーパッド、43:Xリニアモー
タ可動子、51:ラジアルガイド、52:肉抜きしない
面(広いフラット面)、62:ウエハ、63:Yバーミ
ラー、64:空調エアー、71:X可動部、Gx :X可
動部の重心、72:Xリニアモータ、Fx:Xリニアモ
ータの駆動力点、73:Yスライダ、74:Yリニアモ
ータ、Gy:Y可動部の重心、Fy :Xリニアモータの
駆動力点、85,86:制振材、91:脱着フォーク、
92:Xバーミラー、101:段差(肉抜き部)、12
1:リフトピン用貫通穴、122:ウエハ吸着用バキュ
ーム穴、131〜134:同心円環状のリブ、135:
半径方向のリブ、141:平行リブ、142:露光時の
ステージ走査方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23Q 1/02 Z 1/14 Z

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な移動体と、該移動体を非接触
    に案内する静圧軸受と、該移動体を移動させるリニアモ
    ータとを備え、該静圧軸受もしくは該リニアモータの可
    動子の少なくとも一方が接合している該移動体の部位に
    肉抜きを施したことを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記静圧軸受によって案内面上に鉛直方
    向もしくは水平方向に前記移動体を支持することを特徴
    とする請求項1記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記肉抜きを施した部位に制振材を充填
    したことを特徴とする請求項1または2記載のステージ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記肉抜きを施した部位が箱型構造とな
    っていることを特徴とする請求項1記載のステージ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記移動体を支持する定盤を有し、該定
    盤に肉抜きが施してあることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1つに記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記定盤の肉抜き部にも制振材を充填し
    たことを特徴とする請求項5記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記移動体の上部と下部とで比重の異な
    る制振材を充填したことを特徴とする請求項6記載のス
    テージ装置。
  8. 【請求項8】 前記移動体の上部と下部とで肉抜きの割
    合を異ならせたことを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1つに記載のステージ装置。
  9. 【請求項9】 前記肉抜きした部位はリブ構造となって
    いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記
    載のステージ装置。
  10. 【請求項10】 前記移動体への駆動力点が該移動体の
    重心位置と略一致するかまたは該重心位置と案内面との
    間に位置するように、移動体の肉抜きが施されているこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のス
    テージ装置。
  11. 【請求項11】 前記移動体は少なくとも一部がセラミ
    ック材からなることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れか1つに記載のステージ装置。
  12. 【請求項12】 前記移動体は、リニアモータ可動部が
    接合されたスライダ部と、該スライダ部上で複数方向に
    微動可能な微動天板とを含み、該微動天板の下面に肉抜
    きが施してあることを特徴とする請求項1〜11のいず
    れか1つに記載のステージ装置。
  13. 【請求項13】 前記移動体には基板を吸着して保持す
    るチャックが搭載され、該チャックに保持された基板に
    露光を行なうことを特徴とする請求項1〜12のいずれ
    かlつのステージ装置を備えた露光装置。
  14. 【請求項14】 前記チャックの裏面が肉抜きされたリ
    ブ構造を有することを特徴とする請求項13記載の露光
    装置。
  15. 【請求項15】 前記リブの間隔は基板への最大露光画
    角以上でかつ保持すべき基板の最大サイズの半径以下に
    設定したことを特徴とする請求項14記載の露光装置。
  16. 【請求項16】 露光装置は移動体を所定方向に走査移
    動しながら露光を行なうものであり、前記リブは該所定
    方向と直行する方向に沿って複数本形成されていること
    を特徴とする請求項14記載の露光装置。
  17. 【請求項17】 前記チャックの裏面に、受渡用のフォ
    ークと係合する段差状の肉抜きが施してあることを特徴
    とする請求項13〜16のいずれか1つに記載のステー
    ジ装置。
  18. 【請求項18】 基板を吸着して保持するチャックと、
    該チャックを搭載するステージと、該チャックに保持さ
    れた基板に露光を行なう手段とを備え、該チャックは基
    板を吸着する面の裏側がリブ構造となっていることを特
    徴とする露光装置。
  19. 【請求項19】 前記リブの間隔は基板への最大露光画
    角以上でかつ保持すべき基板の最大サイズの半径以下に
    設定したことを特徴とする請求項18記載の露光装置。
  20. 【請求項20】 露光装置は移動体を所定方向に走査移
    動しながら露光を行なうものであり、前記リブは該所定
    方向と直行する方向に沿って複数本形成されていること
    を特徴とする請求項18記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 請求項13〜20のいずれか1つに記
    載の露光装置を用意する工程と、該露光装置を用いて基
    板に露光を行なう工程を含む製造工程によってデバイス
    を製造することを特徴とするデバイス製造方法。
  22. 【請求項22】 露光前に基板にレジストを塗布する工
    程と、露光後に現像を行なう工程をさらに有することを
    特徴とする請求項20記載のデバイス製造方法。
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