JPH11319407A - 真空脱気装置 - Google Patents

真空脱気装置

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JPH11319407A
JPH11319407A JP10150650A JP15065098A JPH11319407A JP H11319407 A JPH11319407 A JP H11319407A JP 10150650 A JP10150650 A JP 10150650A JP 15065098 A JP15065098 A JP 15065098A JP H11319407 A JPH11319407 A JP H11319407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、超音波洗浄液等から脱気する装置
を安価に構成すると同時に小型化し、また脱気効率の向
上を図ることを目的とする。 【解決手段】 筒型形状の真空容器8内に螺旋状パッキ
ン9rを介して孔径が100μm以下、好ましくは1〜
5μmの微細孔を有する濾過用フィルタ11を内装し、
この濾過用フィルタ11の筒内を m挿通させた真空引き
パイプ12から真空引きして、導入口20から導入した
洗浄液Sを濾過用フィルタ11を通して濾過し、同時に
溶存酸素等の気体を脱気する。そして処理済みの洗浄液
Sを導出口21から導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波洗浄液等に
含まれる気体を脱気する真空脱気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波洗浄、超音波ばり取り洗
浄、超音波研磨処理、超音波エッチング処理等において
は、洗浄液等の液中に超音波を放射し、その時に発生す
るキャビテーションの衝撃力で洗浄や微小ばり取りや研
磨やエッチング等を行うようにしているが、この際、洗
浄液等に含まれる気体を除去すると、キャビテーション
の衝撃力が強化されると同時に、液体中の音波の伝搬特
性が向上することが知られており、このため、例えば中
空糸膜等を使用して脱気する技術とか、または図6に示
すような脱気装置51を使用して、洗浄液等の中に含ま
れる気体を脱気するような技術が知られている。
【0003】そして上記脱気装置51は、洗浄槽52中
の洗浄液Sから溶存酸素等の気体を脱気するようにさ
れ、真空ポンプ54によって洗浄液Sを脱気筒55内に
吸引するとともに、吸引した洗浄液Sを散布部56から
シャワー噴射し、孔径が数ミリ程度の複数の孔が設けら
れたプラスチック板またはSUS板または網等の複数の
濾材57を順次通して、真空雰囲気下における液体の接
触面積を増加させて脱気した後、脱気済みの液体を循環
ポンプ58を通して洗浄槽52に戻すようにしている。
尚、脱気筒55の側壁には、筒内の液面の高さを検知す
る液柱管59を設けており、この液柱管59の所定箇所
に設けたレベルスイッチ60a、60b、60cで液面
を検知するとともに、この検知信号によって電磁弁61
や、前記循環ポンプ58の作動を自動制御するようにし
ている。また、図番62は超音波発生器である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、中空糸膜等
を使用する場合は、設備費が高価になるとともに目詰り
を起こしやすく、また、液体の表面張力を利用している
ため、アルコールや界面活性剤等が入ると減圧装置側に
液体が洩れ出すという不具合があり、超音波洗浄液等の
脱気には不向きである。このため、現実には、市水、純
水等、水の脱気に限って使用されているのが実情であ
る。
【0005】一方、前記脱気装置51の場合は、洗浄液
が水以外の炭化水素系溶剤やアルコール、その他代替フ
ロン等の洗浄剤の場合でも適用出来るため、超音波洗浄
液等の脱気装置として広く利用されているが、脱気能力
を高めようとして細かい目の瀘材57を使用した場合
は、洗浄、交換作業が大掛かりとなり、大変な作業にな
るという問題がある。また、瀘材57として目の詰りに
くい孔径が数ミリ程度のものが使用されているものの、
有機物等が液体に多く含まれている場合には、長期間使
用すると腐敗や細菌等が発生する原因になりやすい。更
に、目の粗い瀘材57を使用しているため、真空雰囲気
下における液体の接触面積を増やして脱気効率を高めよ
うとすると、瀘材57を幾層にも積層する必要が生じ
て、装置の大型化や設備費の高価格化を招きやすくなる
という問題もある。
【0006】そこで本発明は、脱気装置を安価に構成す
ると同時に小型化して取り扱いやすくし、また脱気効率
の良い装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、超音波洗浄液等を真空容器内に導入して洗浄
液等の中に含まれる気体を脱気するようにした真空脱気
装置において、真空容器内に孔径が100μm以下の微
細孔を有する濾過用フィルタを設け、真空容器内に導入
した洗浄液等をこの濾過用フィルタを通過させて濾過と
脱気を同時に行うようにした。
【0008】すなわち、従来の真空脱気装置では、瀘材
の目を詰らせないことを前提に設計されているが、逆に
目の詰りやすい瀘材を使用すれば脱気性能を向上させる
ことが出来ることに着目し、孔径が100μm以下、特
に好ましくは1〜5μmの微細孔を有する濾過用フィル
タによって濾過と脱気を同時に行う。この際、濾過用フ
ィルタは、多孔質素材、穴明き素材、繊維状素材等の市
販されているものを使用すれば、より安価に且つ簡単に
構成出来る。
【0009】また、このような目の細かい濾過用フィル
タを使用すれば、真空雰囲気下における液体の接触面積
を増やすことが出来るため、従来のように装置を大型化
しなくても所望の脱気効果を得ることが出来る。更に、
濾過と脱気を同時に行えるため、別に濾過器等を設ける
必要がなく、装置の一層の小型化、低コスト化が図れ
る。
【0010】ここで、超音波洗浄液等としては、超音波
洗浄液の他、超音波ばり取り洗浄の処理液、超音波研磨
処理の処理液、超音波エッチング処理の処理液等も含ま
れ、また液体としては、水の他、各種溶剤、アルコー
ル、処理剤等も含まれる。
【0011】また請求項2では、前記濾過用フィルタ
を、簡易に取換え可能なカートリッジ式に構成するよう
にした。すなわち、この濾過用フィルタは目詰りを起こ
すことを前提にしているため、使用中の濾過用フィルタ
の目が詰ると、新しい濾過用フィルタに簡単に取換え出
来ることが望まれる。そこで、カートリッジ式にして簡
易に取換え出来るようにし、常に所望の脱気性能を維持
し得るようにする。
【0012】また請求項3では、前記真空容器と、この
真空容器内に収容される濾過用フィルタを共に筒型形状
にし、真空容器の内壁と濾過用フィルタの外面との間
に、螺旋状のシール部材を介装するようにした。このよ
うに螺旋状のシール部材を介して筒型形状の真空容器内
に濾過用フィルタを内装し、容器内に導入される洗浄液
等をシール部材に沿って螺旋状に流動させつつ、濾過用
フィルタの外側から内側に通過させて濾過するようにす
れば、濾過用フィルタの一部に詰りが発生しても、洗浄
液等は他の箇所を通過して濾過され、濾過用フィルタの
全域を効率的に使用しながら濾過、脱気することが出来
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
真空脱気装置を組み込んだ超音波洗浄装置の全体斜視
図、図2は同正面図、図3は超音波洗浄装置の装置構成
の模式図、図4は真空脱気装置の第一構成例図、図5は
真空脱気装置の別構成例図である。
【0014】本発明に係る真空脱気装置2は、図1及び
図2に示すような超音波洗浄装置1に組み込まれてお
り、この超音波洗浄装置1には、真空脱気装置2の他、
洗浄液を貯溜する洗浄槽3や、洗浄槽3の底部で洗浄液
に超音波を放射する超音波発生器4や、真空ポンプ、循
環ポンプ等が内蔵されてコンパクトに構成され、また、
各種スイッチ等が設けられた操作部5を備えている。
【0015】そして、この超音波洗浄装置1では、図3
の模式図に示すように、洗浄槽3内の洗浄液Sを真空ポ
ンプ6で吸引して真空脱気装置2内に導入し、この真空
脱気装置2によって洗浄液Sを濾過、脱気した後、処理
済みの洗浄液Sを循環ポンプ7で洗浄槽3に戻すように
している。
【0016】真空脱気装置2は、図4にも示すように、
筒型形状の真空容器8と、この真空容器8内にパッキン
9(シール部材)や真空シール10を介して内装される
筒型形状の濾過用フィルタ11と、この濾過用フィルタ
11の筒内を挿通する孔明きの真空引きパイプ12を備
えており、この濾過用フィルタ11や真空引きパイプ1
2は、カートリッジ式に構成されて真空容器8に対して
容易に着脱出来るようにされている。
【0017】すなわち、真空容器8の一端側には、Vバ
ンド13の締付、解放によって着脱自在なカバー14が
設けられており、このカバー14の外側には把手14a
が設けられるとともに、内側には通気性のあるホルダ1
5が取付けられ、このホルダ15に、通気性、液体透過
性のある補強材16で支持される前記濾過用フィルタ1
1と、真空引きパイプ12が取付けられている。このた
め、Vバンド13を弛めて把手14aを持ってカバー1
4を取外せば、ホルダ15を介して濾過用フィルタ11
と真空引きパイプ12を一体に取外すことが出来る。
【0018】そしてカバー14は真空容器8に対してシ
ールリング17によって気密状態で取付可能とされ、ま
たカバー14の一部には真空ポンプ6に接続するための
真空引き接続部18が設けられている。
【0019】前記真空容器8は、洗浄液Sが流入する導
入口20と、濾過用フィルタ11を通過した処理済みの
洗浄液Sが流出する導出口21を備えている。そして前
記濾過用フィルタ11の外面と真空容器8の内壁との間
には、前記真空シール10やパッキン9によって隙間が
形成され、前記導入口20は、洗浄液Sを真空シール1
0とパッキン9の間の隙間に導入せしめることが出来る
位置に設けられている。因みに、実施形態の濾過用フィ
ルタ11は市販されているものであり、孔径は1〜5μ
m程度である。勿論、市販タイプのものに限定されるも
のではない。
【0020】以上のような真空脱気装置2において、真
空ポンプ6によって真空引き接続部18から真空引きす
ると、真空引きパイプ12から空気が吸引され、真空容
器8内が真空状態となる。このため、導入口20から吸
引された洗浄液Sは、濾過用フィルタ11の外側から筒
内に向けて通過し、所定径以上の異物等が除去されると
ともに、濾過用フィルタ1の目を通過する時に溶存酸素
等の気体が真空引きとともに脱気される。この際、濾過
用フィルタ11の目が従来より細かいため、真空雰囲気
下における液体の接触面積が増えてより効率的に脱気さ
れる。
【0021】因みに、70リットルの市水(溶存酸素
5.65mg/l)を循環させながら30分脱気した場合、
中空糸膜を使用した脱気装置では、溶存酸素が0.7〜
1.2mg/lであり、図6に示す従来の脱気装置では、溶
存酸素が1.2〜1.8mg/lであったが、本発明の脱気
装置では、溶存酸素が0.9〜1.5mg/lであり、従来
より効率の良い脱気効果が得られることが確認されてい
る。
【0022】また、中空糸膜を使用した脱気装置の場
合、水に限定されるのに対して、本発明の場合は、水以
外の各種溶剤等の脱気にも使用することが出来、価格も
中空糸膜に較べて約1/5以下、従来の脱気装置に較べ
ても約1/3以下で構成することが出来る。また中空糸
膜の脱気装置も従来の脱気装置も共に、別途濾過器等の
濾過手段を必要とするのに対して、本発明の場合は不要
であり、その分のコスト削減も図られる。
【0023】更に装置の大きさも、中空糸膜の脱気装置
や従来の脱気装置の大きさ(いずれも幅400mm、長さ
800mm、高さ1500mm程度)に較べて大幅に小型化
することが出来、実施形態では、幅250mm、長さ60
0mm、高さ600mm程度である。
【0024】ところで、図5は濾過用フィルタ11の全
域を効率的に使用して濾過、脱気するようにした真空脱
気装置2の別構成例である。すなわち、図4のようなパ
ッキン9の形態であると、導入口20から吸引された洗
浄液Sは、吸引力の作用によって、当初、大部分が導入
口20附近の濾過用フィルタ11を通過して濾過、脱気
が行われるため、導入口20附近の目が局所的に詰って
くる。すると今度は、洗浄液Sは下方のパッキン9の位
置まで流下するようになり、パッキン9附近の濾過用フ
ィルタ11の目が局所的に詰るようになる。すなわち濾
過用フィルタ11の中間部が効率的に使用されない虞れ
がある。
【0025】そこで、この構成例では、図4の真空脱気
装置2のパッキン9の形態を螺旋状パッキン9rに変更
し、導入口20から導入した洗浄液Sを螺旋状パッキン
9rに沿って螺旋状に導くようにすることで、最初に導
入口20附近の濾過用フィルタ11の目が詰ってくる
と、洗浄液Sは詰った箇所からやヽ螺旋状に下った箇所
から濾過用フィルタ11を通過して濾過、脱気されるよ
うになり、濾過用フィルタ11の全域を上方から下方に
かけて順次効率的に使用しながら濾過、脱気することが
出来る。尚、図5において、図4と同じ部品等に対して
は同一の番号を付している。
【0026】そして濾過用フィルタ11の目が全域に亘
って詰ってくると、カバー14を取外してカートリッジ
ごと交換するが、交換作業は極めて簡単である。
【0027】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば本発
明に係る真空脱気装置2は、超音波洗浄装置1以外の超
音波研磨装置、エッチング装置等にも適用することが出
来、洗浄液Sは超音波研磨、エッチング等の処理液でも
良い。また濾過用フィルタ11の孔径は1〜5μmに限
定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明に係る真空脱気装置
は、真空容器内に孔径が所定径以下の微細孔を有する濾
過用フィルタを設け、真空容器内に導入した洗浄液等を
この濾過用フィルタを通過させて濾過と脱気を同時に行
うようにしたため、真空雰囲気下における液体の接触面
積を増やすことが出来、所望の脱気効果を得ながら装置
を小型で且つ安価に構成出来る。また、濾過と脱気を同
時に行えるため、濾過器等を設ける必要がなく、一層の
小型化、低コスト化が図れる。更に、水以外の液体、例
えば各種溶剤、アルコール、処理剤等も脱気出来るため
便利である。
【0029】この際、請求項2のように、濾過用フィル
タを簡易に取換え可能なカートリッジ式に構成すれば、
常に所望の脱気性能を維持することが出来る。そして請
求項3のように、真空容器の内壁と濾過用フィルタの外
面との間に、螺旋状のシール部材を介装すれば、濾過用
フィルタの全域を効率的に使用しながら濾過、脱気する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空脱気装置を組み込んだ超音波
洗浄装置の全体斜視図
【図2】同正面図
【図3】超音波洗浄装置の装置構成の模式図
【図4】真空脱気装置の第一構成例図
【図5】真空脱気装置の別構成例図
【図6】従来の真空脱気装置を組み込んだ超音波洗浄装
置の説明図
【符号の説明】
2…真空脱気装置、8…真空容器、9…パッキン、9r
…螺旋状パッキン、11…濾過用フィルタ、12…真空
引きパイプ、S…洗浄液。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波洗浄液等を真空容器内に導入して
    洗浄液等の中に含まれる気体を脱気するようにした真空
    脱気装置であって、前記真空容器内に孔径が100μm
    以下の微細孔を有する濾過用フィルタを設け、真空容器
    内に導入した洗浄液等をこの濾過用フィルタを通過させ
    て濾過と脱気を同時に行うようにしたことを特徴とする
    真空脱気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真空脱気装置におい
    て、前記濾過用フィルタは、簡易に取換え可能なカート
    リッジ式に構成されることを特徴とする真空脱気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の真空脱気
    装置において、前記真空容器と、この真空容器内に収容
    される濾過用フィルタは共に筒型形状にされるととも
    に、該真空容器の内壁と濾過用フィルタの外面との間に
    は、螺旋状のシール部材が介装されることを特徴とする
    真空脱気装置。
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