JPH11320026A - TiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法 - Google Patents
TiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法Info
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- JPH11320026A JPH11320026A JP12359398A JP12359398A JPH11320026A JP H11320026 A JPH11320026 A JP H11320026A JP 12359398 A JP12359398 A JP 12359398A JP 12359398 A JP12359398 A JP 12359398A JP H11320026 A JPH11320026 A JP H11320026A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 TiおよびTi合金からなる鋳造品の表面に
発生する変質層が軽微であり、したがって、表面変質層
の除去作業を軽減ないしは解消することができるTiお
よびTi合金の精密鋳造用鋳型を製造する。 【解決手段】 消失性模型の表面に、初層スラリーの付
着と初層スタッコの付着を行ったのち、バックアップス
ラリーの付着とバックアップスタッコの付着を所要回数
実施して耐火物の積層体を形成し、消失性模型の除去お
よび耐火物積層体の焼成を経て内部に鋳造用キャビティ
が形成されたTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を製造
するに際し、初層スラリーとしてジルコン酸カルシウム
(CaZrO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリー
を用いるようにした。
発生する変質層が軽微であり、したがって、表面変質層
の除去作業を軽減ないしは解消することができるTiお
よびTi合金の精密鋳造用鋳型を製造する。 【解決手段】 消失性模型の表面に、初層スラリーの付
着と初層スタッコの付着を行ったのち、バックアップス
ラリーの付着とバックアップスタッコの付着を所要回数
実施して耐火物の積層体を形成し、消失性模型の除去お
よび耐火物積層体の焼成を経て内部に鋳造用キャビティ
が形成されたTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を製造
するに際し、初層スラリーとしてジルコン酸カルシウム
(CaZrO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリー
を用いるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TiおよびTi合
金の精密鋳造を行う際に使用する精密鋳造用鋳型を製造
するのに好適なTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製
造方法に関するものである。
金の精密鋳造を行う際に使用する精密鋳造用鋳型を製造
するのに好適なTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TiおよびTi合金は、密度に対する強
度の比、つまり比強度が大きく、耐食性にも優れている
ため、宇宙航空機器分野においてかなり古くから使用さ
れており、また、発電プラントや化学反応プラントなど
に使用されたり、自動車部品に使用されたりしており、
さらには、生体適合性にも優れているため人工骨や人工
歯根などの素材としても使用され、趣味ないしはスポー
ツの分野ではゴルフクラブのヘッドやスポーツカーのコ
ネクティングロッドなどにも使用されている。
度の比、つまり比強度が大きく、耐食性にも優れている
ため、宇宙航空機器分野においてかなり古くから使用さ
れており、また、発電プラントや化学反応プラントなど
に使用されたり、自動車部品に使用されたりしており、
さらには、生体適合性にも優れているため人工骨や人工
歯根などの素材としても使用され、趣味ないしはスポー
ツの分野ではゴルフクラブのヘッドやスポーツカーのコ
ネクティングロッドなどにも使用されている。
【0003】TiおよびTi合金は、このような幅広い
用途に適しているものの、切削性や溶接性があまり良好
でないため、鋳造品として製造されることも多く、この
場合に、材料の加工代を小さくして歩留りのより一層の
向上をはかることができるように、最終製品の形状に近
い形状の鋳造品とするニヤネットシェイプの技術を採用
することが多い。
用途に適しているものの、切削性や溶接性があまり良好
でないため、鋳造品として製造されることも多く、この
場合に、材料の加工代を小さくして歩留りのより一層の
向上をはかることができるように、最終製品の形状に近
い形状の鋳造品とするニヤネットシェイプの技術を採用
することが多い。
【0004】このようなニヤネットシェイプの技術に適
合するもののひとつとして、ワックスを消失性材料とし
て用いた消失性模型を用いるロストワックス鋳造法(イ
ンベストメント鋳造法ともいう)が広く普及している。
合するもののひとつとして、ワックスを消失性材料とし
て用いた消失性模型を用いるロストワックス鋳造法(イ
ンベストメント鋳造法ともいう)が広く普及している。
【0005】このようなワックスに代表される消失性材
料を用いて鋳造品と同一ないしは近似の形状に成形した
消失性模型により精密鋳造用鋳型を製造するに際して
は、消失性模型の表面に、初層スラリーの付着と初層ス
タッコの付着(スタッコイングないしはサンディングと
もいう)を行ったのち、バックアップスラリーの付着と
バックアップスタッコの付着と適宜の乾燥を所要回数繰
り返し実施して耐火物の積層体を形成し、消失性材料の
溶融ないしは昇華温度に加熱して消失性材料を除去し、
その後耐火物の積層体を焼成することによって、内部に
製品形状と同一ないしは近似の形状を有する鋳造用キャ
ビティが形成された精密鋳造用鋳型を製造するようにし
ていた。
料を用いて鋳造品と同一ないしは近似の形状に成形した
消失性模型により精密鋳造用鋳型を製造するに際して
は、消失性模型の表面に、初層スラリーの付着と初層ス
タッコの付着(スタッコイングないしはサンディングと
もいう)を行ったのち、バックアップスラリーの付着と
バックアップスタッコの付着と適宜の乾燥を所要回数繰
り返し実施して耐火物の積層体を形成し、消失性材料の
溶融ないしは昇華温度に加熱して消失性材料を除去し、
その後耐火物の積層体を焼成することによって、内部に
製品形状と同一ないしは近似の形状を有する鋳造用キャ
ビティが形成された精密鋳造用鋳型を製造するようにし
ていた。
【0006】そして、TiおよびTi合金精密鋳造用鋳
型を製造する場合に、初層スラリー中に配合される耐火
物粉末としてジルコニア(ZrO2)を用い、バインダ
ーとしてジルコニアゾル(ZrO2・XH2O)を用い
ることもあった。
型を製造する場合に、初層スラリー中に配合される耐火
物粉末としてジルコニア(ZrO2)を用い、バインダ
ーとしてジルコニアゾル(ZrO2・XH2O)を用い
ることもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を用いてT
iやTi合金の精密鋳造を行った場合に、TiやTi合
金の溶湯と鋳造用キャビティの鋳型壁面との間で生じる
反応を避けることができがたく、Tiに対するα相安定
化元素である炭素や酸素がTiやTi合金溶湯中に侵入
するため、凝固後の鋳造品表面にαケースと称される変
質層(反応層)が形成されることがあった。
た従来のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を用いてT
iやTi合金の精密鋳造を行った場合に、TiやTi合
金の溶湯と鋳造用キャビティの鋳型壁面との間で生じる
反応を避けることができがたく、Tiに対するα相安定
化元素である炭素や酸素がTiやTi合金溶湯中に侵入
するため、凝固後の鋳造品表面にαケースと称される変
質層(反応層)が形成されることがあった。
【0008】そのため、表面性状に優れていることが要
求される鋳造品の場合には、この表面の変質層(反応
層)を化学的手段や機械的手段によって除去する必要が
あることから、作業性や生産性等を低下させることにな
りうるという問題点があった。
求される鋳造品の場合には、この表面の変質層(反応
層)を化学的手段や機械的手段によって除去する必要が
あることから、作業性や生産性等を低下させることにな
りうるという問題点があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような従来の問題点にか
んがみてなされたものであって、TiおよびTi合金か
らなる鋳造品の表面に発生する変質層(反応層)が軽微
であり、したがって、化学的手段や機械的手段などによ
る表面変質層の除去を軽減ないしは不要とすることが可
能であり、後工程の省略も可能である表面品質の優れた
鋳造品を得ることが可能であるTiおよびTi合金の精
密鋳造用鋳型を製造できるようにすることを目的として
いる。
んがみてなされたものであって、TiおよびTi合金か
らなる鋳造品の表面に発生する変質層(反応層)が軽微
であり、したがって、化学的手段や機械的手段などによ
る表面変質層の除去を軽減ないしは不要とすることが可
能であり、後工程の省略も可能である表面品質の優れた
鋳造品を得ることが可能であるTiおよびTi合金の精
密鋳造用鋳型を製造できるようにすることを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるTiおよ
びTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法は、請求項1に記
載しているように、消失性模型の表面に、初層スラリー
の付着と初層スタッコの付着を行ったのち、バックアッ
プスラリーの付着とバックアップスタッコの付着と適宜
の乾燥を所要回数実施して耐火物の積層体を形成し、消
失性模型の除去および耐火物積層体の焼成を経て内部に
鋳造用キャビティが形成されたTiおよびTi合金精密
鋳造用鋳型を製造するに際し、初層スラリーとしてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末を
配合したスラリーを用いるようにしたことを特徴として
いる。
びTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法は、請求項1に記
載しているように、消失性模型の表面に、初層スラリー
の付着と初層スタッコの付着を行ったのち、バックアッ
プスラリーの付着とバックアップスタッコの付着と適宜
の乾燥を所要回数実施して耐火物の積層体を形成し、消
失性模型の除去および耐火物積層体の焼成を経て内部に
鋳造用キャビティが形成されたTiおよびTi合金精密
鋳造用鋳型を製造するに際し、初層スラリーとしてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末を
配合したスラリーを用いるようにしたことを特徴として
いる。
【0011】そして、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項2に記載しているように、ジルコン酸カルシウム
(CaZrO3)を含む耐火物粉末は、カルシア(Ca
O)とジルコニア(ZrO2)を含む配合原料を溶融粉
化して得たものとすることができる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項2に記載しているように、ジルコン酸カルシウム
(CaZrO3)を含む耐火物粉末は、カルシア(Ca
O)とジルコニア(ZrO2)を含む配合原料を溶融粉
化して得たものとすることができる。
【0012】同じく、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項3に記載しているように、カルシア(CaO)とジ
ルコニア(ZrO2)の配合比は、ジルコニア(ZrO
2)を基準とした場合のカルシア(CaO)の配合モル
比が0.7〜1.4の範囲内であるものとすることがで
きる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項3に記載しているように、カルシア(CaO)とジ
ルコニア(ZrO2)の配合比は、ジルコニア(ZrO
2)を基準とした場合のカルシア(CaO)の配合モル
比が0.7〜1.4の範囲内であるものとすることがで
きる。
【0013】同じく、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項4に記載しているように、耐火物粉末中におけるジ
ルコン酸カルシウム(CaZrO3)の含有量が50重
量%以上であり、その他、カルシア(CaO),ジルコ
ニア(ZrO2),シリケート(SiO2),フェライ
ト(Fe2O3),チタニア(TiO2),マグネシア
(MgO),アルミナ(Al2O3)等よりなるものと
することができる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項4に記載しているように、耐火物粉末中におけるジ
ルコン酸カルシウム(CaZrO3)の含有量が50重
量%以上であり、その他、カルシア(CaO),ジルコ
ニア(ZrO2),シリケート(SiO2),フェライ
ト(Fe2O3),チタニア(TiO2),マグネシア
(MgO),アルミナ(Al2O3)等よりなるものと
することができる。
【0014】同じく、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項5に記載しているように、初層スラリー中に酢酸ジ
ルコニル(ZrO(CH3COO)2),酢酸ジルコニ
ウム(Zr(CH3COO)4),酢酸カルシウム(C
a(CH3COO)2),炭酸ジルコニウム・アンモニ
ウム(NH4・ZrCO4・ZrO2・8H2O)のう
ちから選ばれるバインダーを配合したスラリーを用いる
ようになすことができる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項5に記載しているように、初層スラリー中に酢酸ジ
ルコニル(ZrO(CH3COO)2),酢酸ジルコニ
ウム(Zr(CH3COO)4),酢酸カルシウム(C
a(CH3COO)2),炭酸ジルコニウム・アンモニ
ウム(NH4・ZrCO4・ZrO2・8H2O)のう
ちから選ばれるバインダーを配合したスラリーを用いる
ようになすことができる。
【0015】同じく、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項6に記載しているように、初層スラリー中に界面活
性剤などの助剤を配合したスラリーを用いるようになす
ことができる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項6に記載しているように、初層スラリー中に界面活
性剤などの助剤を配合したスラリーを用いるようになす
ことができる。
【0016】同じく、本発明に係わるTiおよびTi合
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項7に記載しているように、初層スタッコとしてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末を
用いるようになすことができる。
金精密鋳造用鋳型の製造方法の実施態様においては、請
求項7に記載しているように、初層スタッコとしてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末を
用いるようになすことができる。
【0017】
【発明の作用】本発明によるTiおよびTi合金精密鋳
造用鋳型の製造方法は、上述した構成を有するものであ
って、TiおよびTi合金の精密鋳造に適用されるもの
であり、この場合のTi合金としては、α型,α+β
型,β型の合金に適用されるものである。
造用鋳型の製造方法は、上述した構成を有するものであ
って、TiおよびTi合金の精密鋳造に適用されるもの
であり、この場合のTi合金としては、α型,α+β
型,β型の合金に適用されるものである。
【0018】そして、消失性模型の表面に、初層スラリ
ーの付着と初層スタッコの付着をまず行うのであるが、
この場合に用いられる製品形状ないしは製品近似形状に
成形した消失性模型の素材としては、低温溶融性のワッ
クスが一般的であるが、その他の昇温溶融性または昇華
性や溶媒溶解性等の消失性材料を使用することも可能で
ある。
ーの付着と初層スタッコの付着をまず行うのであるが、
この場合に用いられる製品形状ないしは製品近似形状に
成形した消失性模型の素材としては、低温溶融性のワッ
クスが一般的であるが、その他の昇温溶融性または昇華
性や溶媒溶解性等の消失性材料を使用することも可能で
ある。
【0019】また、この消失性模型に対しては、初層ス
ラリーの付着性を高めるために、表面の脱脂やエッチン
グ(表面の粗面化)などの前処理を施しておくことも場
合によっては望ましい。
ラリーの付着性を高めるために、表面の脱脂やエッチン
グ(表面の粗面化)などの前処理を施しておくことも場
合によっては望ましい。
【0020】そして、この消失性模型の表面に付着させ
る初層スラリーとしては、ジルコン酸カルシウム(Ca
ZrO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリーを用い
る。
る初層スラリーとしては、ジルコン酸カルシウム(Ca
ZrO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリーを用い
る。
【0021】このジルコン酸カルシウム(CaZr
O3)を含む耐火物粉末は、カルシア(CaO)とジル
コニア(ZrO2)を含む配合原料を電気溶融法などに
よって溶融したのち粉化してなるものが用いられる。
O3)を含む耐火物粉末は、カルシア(CaO)とジル
コニア(ZrO2)を含む配合原料を電気溶融法などに
よって溶融したのち粉化してなるものが用いられる。
【0022】この溶融・粉化に際しては、機械的な粉化
手法のほか、適宜の手法を採用することができる。
手法のほか、適宜の手法を採用することができる。
【0023】この場合、カルシア(CaO)とジルコニ
ア(ZrO2)の配合比は、ジルコニア(ZrO2)を
基準とした場合のカルシア(CaO)の配合モル比が
0.7〜1.4の範囲内のものとすることがより望まし
い。すなわち、ジルコニア(ZrO2)に対するカルシ
ア(CaO)の配合モル比が0.7よりも小さいと、耐
火物粉末中におけるジルコニア(ZrO2)の相対比率
が多くなってジルコン酸カルシウム(CaZrO3)の
相対比率が少なくなり、鋳造品表面での変質層(反応
層)の発生を抑制しがたくなる傾向となるので好ましく
ない。
ア(ZrO2)の配合比は、ジルコニア(ZrO2)を
基準とした場合のカルシア(CaO)の配合モル比が
0.7〜1.4の範囲内のものとすることがより望まし
い。すなわち、ジルコニア(ZrO2)に対するカルシ
ア(CaO)の配合モル比が0.7よりも小さいと、耐
火物粉末中におけるジルコニア(ZrO2)の相対比率
が多くなってジルコン酸カルシウム(CaZrO3)の
相対比率が少なくなり、鋳造品表面での変質層(反応
層)の発生を抑制しがたくなる傾向となるので好ましく
ない。
【0024】他方、ジルコニア(ZrO2)に対するカ
ルシア(CaO)の配合モル比が1.4よりも大きい
と、耐火物粉末中におけるカルシア(CaO)の相対比
率が多くなってジルコン酸カルシウム(CaZrO3)
の相対比率が少なくなり、吸湿性が増大したり、鋳型強
度が低下して内面剥離を生じたり、鋳造品の表面に気孔
が発生したりする傾向となることもありうるので好まし
くない。
ルシア(CaO)の配合モル比が1.4よりも大きい
と、耐火物粉末中におけるカルシア(CaO)の相対比
率が多くなってジルコン酸カルシウム(CaZrO3)
の相対比率が少なくなり、吸湿性が増大したり、鋳型強
度が低下して内面剥離を生じたり、鋳造品の表面に気孔
が発生したりする傾向となることもありうるので好まし
くない。
【0025】そして、より好ましいカルシア(CaO)
とジルコニア(ZrO2)の配合モル比は1:1であ
り、重量比ではCaOが31重量%の場合であって、こ
の場合には耐火物粉末のほとんどがジルコン酸カルシウ
ム(CaZrO3)となり、残部(例えば、2重量%以
下)は微量のSiO2,TiO2,Al2O3,Fe2
O3,CaO,ZrO2等の不純物となる。
とジルコニア(ZrO2)の配合モル比は1:1であ
り、重量比ではCaOが31重量%の場合であって、こ
の場合には耐火物粉末のほとんどがジルコン酸カルシウ
ム(CaZrO3)となり、残部(例えば、2重量%以
下)は微量のSiO2,TiO2,Al2O3,Fe2
O3,CaO,ZrO2等の不純物となる。
【0026】そして、初層スラリー中に配合される耐火
物粉末に含まれるジルコン酸カルシウム(CaZr
O3)は50重量%以上であるようにすることが望まし
く、これよりも含有量が少ないと鋳造品表面における変
質層形成の抑制作用が小さい傾向となる。
物粉末に含まれるジルコン酸カルシウム(CaZr
O3)は50重量%以上であるようにすることが望まし
く、これよりも含有量が少ないと鋳造品表面における変
質層形成の抑制作用が小さい傾向となる。
【0027】初層スラリー中には、上記した耐火物粉末
のほかに、バインダーを含むものとすることが望まし
く、この場合のバインダーとしては、酢酸ジルコニル
(ZrO(CH3COO)2),酢酸ジルコニウム(Z
r(CH3COO)4),酢酸カルシウム(Ca(CH
3COO)2),炭酸ジルコニウム・アンモニウム(N
H4・ZrCO4・ZrO2・8H2O)のうちから選
ばれる1種または2種以上からなるものを用いることが
可能である。
のほかに、バインダーを含むものとすることが望まし
く、この場合のバインダーとしては、酢酸ジルコニル
(ZrO(CH3COO)2),酢酸ジルコニウム(Z
r(CH3COO)4),酢酸カルシウム(Ca(CH
3COO)2),炭酸ジルコニウム・アンモニウム(N
H4・ZrCO4・ZrO2・8H2O)のうちから選
ばれる1種または2種以上からなるものを用いることが
可能である。
【0028】そのほか、初層スラリー中には、界面活性
剤などの助剤を配合したものとすることも場合によって
は望ましい。
剤などの助剤を配合したものとすることも場合によって
は望ましい。
【0029】必要に応じて脱脂処理やエッチング処理な
どの前処理を施した消失性模型の表面に上記した初層ス
ラリーを該スラリー槽中への浸漬等により付着したのち
には、初層スタッコを該スタッコの流動によるまぶし等
によって付着させることとなるが、この初層スタッコと
しては、初層スラリー中に配合した耐火物粉末とは異な
るものを用いることも可能ではあるが、必要に応じて、
上記初層スラリー中に配合した耐火物粉末と同一ないし
は同一系のものを使用することもでき、この場合に、ジ
ルコン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末
を初層スタッコとして用いることもできる。
どの前処理を施した消失性模型の表面に上記した初層ス
ラリーを該スラリー槽中への浸漬等により付着したのち
には、初層スタッコを該スタッコの流動によるまぶし等
によって付着させることとなるが、この初層スタッコと
しては、初層スラリー中に配合した耐火物粉末とは異な
るものを用いることも可能ではあるが、必要に応じて、
上記初層スラリー中に配合した耐火物粉末と同一ないし
は同一系のものを使用することもでき、この場合に、ジ
ルコン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉末
を初層スタッコとして用いることもできる。
【0030】このようにして、消失性模型の表面に、初
層スラリーの付着と初層スタッコの付着を行ったのち、
バックアップスラリーの付着とバックアップスタッコの
付着とバックアップスタッコ付着後の適宜の乾燥とを所
要回数実施して耐火物の積層体を形成することとなる
が、この場合のバックアップスラリー中に配合される耐
火物粉末やバックアップスタッコとして用いられる耐火
物粉末としては、初層スラリー中に配合される耐火物粉
末のごとくTiやTi合金と接触することにより要求さ
れる特性を必要としないため、主に耐火物積層体の強度
や作業性やコストなどの観点から選択することが望まし
く、シリケート(SiO2)系のもの、例えば、ムライ
ト(3Al2O3・2SiO2〜2Al2O3・SiO
2)やジルコンサンド(ZrO2・SiO2)などを用
いることができ、あるいは酸化物系のものとしてアルミ
ナ(Al2O3)などを用いることができ、あるいはま
たこれらの複合系であるシャモット(Al2O3−Si
O2系耐火物)などを用いることもできる。
層スラリーの付着と初層スタッコの付着を行ったのち、
バックアップスラリーの付着とバックアップスタッコの
付着とバックアップスタッコ付着後の適宜の乾燥とを所
要回数実施して耐火物の積層体を形成することとなる
が、この場合のバックアップスラリー中に配合される耐
火物粉末やバックアップスタッコとして用いられる耐火
物粉末としては、初層スラリー中に配合される耐火物粉
末のごとくTiやTi合金と接触することにより要求さ
れる特性を必要としないため、主に耐火物積層体の強度
や作業性やコストなどの観点から選択することが望まし
く、シリケート(SiO2)系のもの、例えば、ムライ
ト(3Al2O3・2SiO2〜2Al2O3・SiO
2)やジルコンサンド(ZrO2・SiO2)などを用
いることができ、あるいは酸化物系のものとしてアルミ
ナ(Al2O3)などを用いることができ、あるいはま
たこれらの複合系であるシャモット(Al2O3−Si
O2系耐火物)などを用いることもできる。
【0031】このようにして、消失性模型の表面に耐火
物の積層体を形成したのち、消失性模型材料の特性に対
応させて、例えば、加熱により溶融して消失性模型を除
去したり、同じく加熱により昇華して消失性模型を除去
したり、水等の溶剤により溶解して消失性模型を除去し
たりしたあと、耐火物の積層体を焼成することによっ
て、内部に鋳造用キャビティが形成されたTiおよびT
i合金のための精密鋳造用鋳型とする。
物の積層体を形成したのち、消失性模型材料の特性に対
応させて、例えば、加熱により溶融して消失性模型を除
去したり、同じく加熱により昇華して消失性模型を除去
したり、水等の溶剤により溶解して消失性模型を除去し
たりしたあと、耐火物の積層体を焼成することによっ
て、内部に鋳造用キャビティが形成されたTiおよびT
i合金のための精密鋳造用鋳型とする。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を参考例および比較例
と共に詳細に説明するが、本発明はこのような実施例の
みに限定されないことはいうまでもない。
と共に詳細に説明するが、本発明はこのような実施例の
みに限定されないことはいうまでもない。
【0033】まず、製作しようとする鋳造品の形状(こ
の実施例では、小判形状の鋳造品)と同一形状をなす成
形空間を有するワックス成形型内に、溶融ワックスを注
入して、小判形状のワックス模型を多数成形したのち、
幹(湯道)となる同じくワックスよりなる棒状部材に前
記多数の小判形状ワックス模型を部分溶融して固定する
ことによって、ツリー形状の消失模型を製作した。
の実施例では、小判形状の鋳造品)と同一形状をなす成
形空間を有するワックス成形型内に、溶融ワックスを注
入して、小判形状のワックス模型を多数成形したのち、
幹(湯道)となる同じくワックスよりなる棒状部材に前
記多数の小判形状ワックス模型を部分溶融して固定する
ことによって、ツリー形状の消失模型を製作した。
【0034】他方、カルシア(CaO)とジルコニア
(ZrO2)を原料としてこれらを等モル比(すなわ
ち、カルシア(CaO)の割合が31重量%に相当す
る。)で配合し、電気アーク炉によって溶解したのち凝
固させ、この凝固ブロックをジョークラッシャにより破
砕したのちボールミルにより微粉砕して初層スラリー用
および初層スタッコ用の耐火物粉末を得た。
(ZrO2)を原料としてこれらを等モル比(すなわ
ち、カルシア(CaO)の割合が31重量%に相当す
る。)で配合し、電気アーク炉によって溶解したのち凝
固させ、この凝固ブロックをジョークラッシャにより破
砕したのちボールミルにより微粉砕して初層スラリー用
および初層スタッコ用の耐火物粉末を得た。
【0035】この耐火物粉末においては、ジルコン酸カ
ルシウム(CaZrO3)の含有量が約99重量%であ
り、その他の約1重量%はSiO2,MgO,Al2O
3,Fe2O3,TiO2等の不純物酸化物であった。
ルシウム(CaZrO3)の含有量が約99重量%であ
り、その他の約1重量%はSiO2,MgO,Al2O
3,Fe2O3,TiO2等の不純物酸化物であった。
【0036】次に、消失性模型の表面に、脱脂およびエ
ッチング処理を施したのち、表1に示す成分の初層スラ
リー(粘度は約4500cPsに調整したもの)をこの
スラリー槽中への浸漬によって付着したのち、同じく表
1に示す成分の初層スタッコを流動状にまぶして付着
し、さらには、シリケート(SiO2)を含むバックア
ップスラリーの浸漬付着とムライト(3Al2O3・2
SiO2)を含むバックアップスタッコの流動状での付
着とバックアップスタッコ付着後の乾燥を5回くりかえ
し、最後にシリケート(SiO2)を含むバックアップ
スラリーの浸漬付着を行うことによって、消失性模型の
表面に耐火物の積層体を形成した。
ッチング処理を施したのち、表1に示す成分の初層スラ
リー(粘度は約4500cPsに調整したもの)をこの
スラリー槽中への浸漬によって付着したのち、同じく表
1に示す成分の初層スタッコを流動状にまぶして付着
し、さらには、シリケート(SiO2)を含むバックア
ップスラリーの浸漬付着とムライト(3Al2O3・2
SiO2)を含むバックアップスタッコの流動状での付
着とバックアップスタッコ付着後の乾燥を5回くりかえ
し、最後にシリケート(SiO2)を含むバックアップ
スラリーの浸漬付着を行うことによって、消失性模型の
表面に耐火物の積層体を形成した。
【0037】次に、上記耐火物の積層体を約300℃に
加熱することによって消失性模型の素材であるワックス
を溶融除去(すなわち、脱ろう)したのち、約1100
℃に加熱して焼成することによって、内部に、小判形状
をなす多数の鋳造用キャビティを有し且つこれらの鋳造
用キャビティが湯道に接続された精密鋳造用鋳型を得
た。
加熱することによって消失性模型の素材であるワックス
を溶融除去(すなわち、脱ろう)したのち、約1100
℃に加熱して焼成することによって、内部に、小判形状
をなす多数の鋳造用キャビティを有し且つこれらの鋳造
用キャビティが湯道に接続された精密鋳造用鋳型を得
た。
【0038】次に、上記精密鋳造用鋳型の湯道先端の湯
口部より、α型の工業用純チタン(CP−Ti)と、α
+β型のTi−6Al−4Vチタン合金と、β型のTi
−10V−3Al−2Feチタン合金の溶湯(いずれも
オーバーヒート約50℃)をそれぞれ個別に注入し、凝
固後に型ばらしを行ったのちショットブラスティングを
実施して、小判形状をなす鋳造品を得たのち、各鋳造品
について表面肌の観察を行った。この結果も同じく表1
に示す。
口部より、α型の工業用純チタン(CP−Ti)と、α
+β型のTi−6Al−4Vチタン合金と、β型のTi
−10V−3Al−2Feチタン合金の溶湯(いずれも
オーバーヒート約50℃)をそれぞれ個別に注入し、凝
固後に型ばらしを行ったのちショットブラスティングを
実施して、小判形状をなす鋳造品を得たのち、各鋳造品
について表面肌の観察を行った。この結果も同じく表1
に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示すように、参考例1の精密鋳造用
鋳型を用いた場合には、ジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)よりなる耐火物粉末のバインダーとしてジルコ
ニアゾル(ZrO2・XH2O)を使用していることか
ら、バインダーによる結合力が弱いため、鋳造品には耐
火物粉末のかみ込みが見られた。
鋳型を用いた場合には、ジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)よりなる耐火物粉末のバインダーとしてジルコ
ニアゾル(ZrO2・XH2O)を使用していることか
ら、バインダーによる結合力が弱いため、鋳造品には耐
火物粉末のかみ込みが見られた。
【0041】一方、比較例1の精密鋳造用鋳型を用いた
場合には、耐火物粉末としてジルコニア(ZrO2)を
使用していることから、表面変質層が形成されて、鋳造
品の表面にまらだら模様の生成がみとめられた。
場合には、耐火物粉末としてジルコニア(ZrO2)を
使用していることから、表面変質層が形成されて、鋳造
品の表面にまらだら模様の生成がみとめられた。
【0042】これに対して、実施例1のごとく、初晶ス
ラリー中に配合される耐火物粉末としてジルコン酸カル
シウム(CaZrO3)を用い、バインダーとして酢酸
ジルコニル(ZrO(CH3COO)2)を用いた精密
鋳造用鋳型を使用した場合、および、実施例2のごと
く、初晶スラリー中に配合される耐火物粉末としてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を用い、バインダー
として炭酸ジルコニウム・アンモニウム(NH4・Zr
CO4・ZrO2・8H2O)を用いた精密鋳造用鋳型
を使用した場合には、比較例1ほどの初層スラリーによ
る初層の抗折強度は得られないものの、鋳造品の表面肌
は、α型Ti,α+β型Tiおよびβ型Ti合金のいず
れを素材としたときにも鋳造品の表面に発生する変質層
(反応層)が軽微であり、場合によっては仕上げ加工を
必要としないほどの美麗な表面肌をもつ小判形状の鋳造
品を製造することが可能であった。
ラリー中に配合される耐火物粉末としてジルコン酸カル
シウム(CaZrO3)を用い、バインダーとして酢酸
ジルコニル(ZrO(CH3COO)2)を用いた精密
鋳造用鋳型を使用した場合、および、実施例2のごと
く、初晶スラリー中に配合される耐火物粉末としてジル
コン酸カルシウム(CaZrO3)を用い、バインダー
として炭酸ジルコニウム・アンモニウム(NH4・Zr
CO4・ZrO2・8H2O)を用いた精密鋳造用鋳型
を使用した場合には、比較例1ほどの初層スラリーによ
る初層の抗折強度は得られないものの、鋳造品の表面肌
は、α型Ti,α+β型Tiおよびβ型Ti合金のいず
れを素材としたときにも鋳造品の表面に発生する変質層
(反応層)が軽微であり、場合によっては仕上げ加工を
必要としないほどの美麗な表面肌をもつ小判形状の鋳造
品を製造することが可能であった。
【0043】
【発明の効果】本発明によるTiおよびTi合金精密鋳
造用鋳型の製造方法では、請求項1に記載しているよう
に、消失性模型の表面に、初層スラリーの付着と初層ス
タッコの付着を行ったのち、バックアップスラリーの付
着とバックアップスタッコの付着を所要回数実施して耐
火物の積層体を形成し、消失性模型の除去および耐火物
積層体の焼成を経て内部に鋳造用キャビティが形成され
たTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を製造するに際
し、初層スラリーとしてジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリーを用いる
ようにしたから、TiおよびTi合金からなる鋳造品の
表面に発生する変質層(反応層)が軽微であり、したが
って、化学的手段や機械的手段などによる表面変質層の
除去を軽減ないしは不要とすることが可能であり、場合
によっては後工程の省略も可能である表面品質の優れた
鋳造品を得ることが可能であるTiおよびTi合金精密
鋳造用鋳型を製造することができるという著大なる効果
がもたらされる。
造用鋳型の製造方法では、請求項1に記載しているよう
に、消失性模型の表面に、初層スラリーの付着と初層ス
タッコの付着を行ったのち、バックアップスラリーの付
着とバックアップスタッコの付着を所要回数実施して耐
火物の積層体を形成し、消失性模型の除去および耐火物
積層体の焼成を経て内部に鋳造用キャビティが形成され
たTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を製造するに際
し、初層スラリーとしてジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリーを用いる
ようにしたから、TiおよびTi合金からなる鋳造品の
表面に発生する変質層(反応層)が軽微であり、したが
って、化学的手段や機械的手段などによる表面変質層の
除去を軽減ないしは不要とすることが可能であり、場合
によっては後工程の省略も可能である表面品質の優れた
鋳造品を得ることが可能であるTiおよびTi合金精密
鋳造用鋳型を製造することができるという著大なる効果
がもたらされる。
【0044】そして、請求項2に記載しているように、
ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉
末は、カルシア(CaO)とジルコニア(ZrO2)を
含む配合原料を溶融粉化して得たものとすることによっ
て、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)を容易に低
コストで得ることが可能であるという著大なる効果がも
たらされる。
ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)を含む耐火物粉
末は、カルシア(CaO)とジルコニア(ZrO2)を
含む配合原料を溶融粉化して得たものとすることによっ
て、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)を容易に低
コストで得ることが可能であるという著大なる効果がも
たらされる。
【0045】また、請求項3に記載しているように、カ
ルシア(CaO)とジルコニア(ZrO2)の配合比
は、ジルコニア(ZrO2)を基準とした場合のカルシ
ア(CaO)の配合モル比が0.7〜1.4の範囲内の
ものとすることによって、耐火物粉末中のジルコン酸カ
ルシウム(CaZrO3)比率を高めることが可能であ
るという著しく優れた効果がもたらされる。
ルシア(CaO)とジルコニア(ZrO2)の配合比
は、ジルコニア(ZrO2)を基準とした場合のカルシ
ア(CaO)の配合モル比が0.7〜1.4の範囲内の
ものとすることによって、耐火物粉末中のジルコン酸カ
ルシウム(CaZrO3)比率を高めることが可能であ
るという著しく優れた効果がもたらされる。
【0046】さらにまた、請求項4に記載しているよう
に、耐火物粉末中におけるジルコン酸カルシウム(Ca
ZrO3)の含有量が50重量%以上であるものとする
ことによって、TiおよびTi合金からなる鋳造品表面
のαケース変質層の発生が軽微であるものとすることが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
に、耐火物粉末中におけるジルコン酸カルシウム(Ca
ZrO3)の含有量が50重量%以上であるものとする
ことによって、TiおよびTi合金からなる鋳造品表面
のαケース変質層の発生が軽微であるものとすることが
可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0047】さらにまた、請求項5に記載しているよう
に、初層スラリー中に酢酸ジルコニル(ZrO(CH3
COO)2),酢酸ジルコニウム(Zr(CH3CO
O)4),酢酸カルシウム(Ca(CH3CO
O)2),炭酸ジルコニウム・アンモニウム(NH4・
ZrCO4・ZrO2・8H2O)のうちから選ばれる
バインダーを配合したスラリーを用いるようになすこと
によって、初層の強度をより一層向上させたものとする
ことが可能であり、TiおよびTi合金溶湯の注入時に
初層に剥離を生じたり耐火物粉末が溶湯中に混入したり
するのを防止することが可能であるという著しく優れた
効果がもたらされる。
に、初層スラリー中に酢酸ジルコニル(ZrO(CH3
COO)2),酢酸ジルコニウム(Zr(CH3CO
O)4),酢酸カルシウム(Ca(CH3CO
O)2),炭酸ジルコニウム・アンモニウム(NH4・
ZrCO4・ZrO2・8H2O)のうちから選ばれる
バインダーを配合したスラリーを用いるようになすこと
によって、初層の強度をより一層向上させたものとする
ことが可能であり、TiおよびTi合金溶湯の注入時に
初層に剥離を生じたり耐火物粉末が溶湯中に混入したり
するのを防止することが可能であるという著しく優れた
効果がもたらされる。
【0048】さらにまた、請求項6に記載しているよう
に、初層スラリー中に界面活性剤などの助剤を配合した
スラリーを用いるようになすことによって、初層スラリ
ーの性状をさらに改善したり、消失性模型との間での濡
れ性をより一層向上させたものとすることが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
に、初層スラリー中に界面活性剤などの助剤を配合した
スラリーを用いるようになすことによって、初層スラリ
ーの性状をさらに改善したり、消失性模型との間での濡
れ性をより一層向上させたものとすることが可能である
という著しく優れた効果がもたらされる。
【0049】さらにまた、請求項7に記載しているよう
に、初層スタッコとしてジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)を含む耐火物粉末を用いるようになすことによ
って、初層の性状をより一層良好なものとすることが可
能であり、TiおよびTi合金からなる鋳造品の表面状
態をさらに優れたものとすることが可能であるという著
しく優れた効果がもたらされる。
に、初層スタッコとしてジルコン酸カルシウム(CaZ
rO3)を含む耐火物粉末を用いるようになすことによ
って、初層の性状をより一層良好なものとすることが可
能であり、TiおよびTi合金からなる鋳造品の表面状
態をさらに優れたものとすることが可能であるという著
しく優れた効果がもたらされる。
Claims (7)
- 【請求項1】 消失性模型の表面に、初層スラリーの付
着と初層スタッコの付着を行ったのち、バックアップス
ラリーの付着とバックアップスタッコの付着を所要回数
実施して耐火物の積層体を形成し、消失性模型の除去お
よび耐火物積層体の焼成を経て内部に鋳造用キャビティ
が形成されたTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型を製造
するに際し、初層スラリーとしてジルコン酸カルシウム
(CaZrO3)を含む耐火物粉末を配合したスラリー
を用いることを特徴とするTiおよびTi合金精密鋳造
用鋳型の製造方法。 - 【請求項2】 ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)
を含む耐火物粉末は、カルシア(CaO)とジルコニア
(ZrO2)を含む配合原料を溶融粉化して得たもので
ある請求項1に記載のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳
型の製造方法。 - 【請求項3】 カルシア(CaO)とジルコニア(Zr
O2)の配合比は、ジルコニア(ZrO2)を基準とし
た場合のカルシア(CaO)の配合モル比が0.7〜
1.4の範囲内であるものとする請求項1または2に記
載のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法。 - 【請求項4】 耐火物粉末中におけるジルコン酸カルシ
ウム(CaZrO3)の含有量が50重量%以上である
ものとする請求項1ないし3のいずれかに記載のTiお
よびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法。 - 【請求項5】 初層スラリー中に酢酸ジルコニル(Zr
O(CH3COO)2),酢酸ジルコニウム(Zr(C
H3COO)4),酢酸カルシウム(Ca(CH3CO
O)2),炭酸ジルコニウム・アンモニウム(NH4・
ZrCO4・ZrO2・8H2O)のうちから選ばれる
バインダーを配合したスラリーを用いる請求項1ないし
4のいずれかに記載のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳
型の製造方法。 - 【請求項6】 初層スラリー中に界面活性剤などの助剤
を配合したスラリーを用いる請求項1ないし5のいずれ
かに記載のTiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方
法。 - 【請求項7】 初層スタッコとしてジルコン酸カルシウ
ム(CaZrO3)を含む耐火物粉末を用いる請求項1
ないし6のいずれかに記載のTiおよびTi合金精密鋳
造用鋳型の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12359398A JPH11320026A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | TiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12359398A JPH11320026A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | TiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11320026A true JPH11320026A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=14864456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12359398A Pending JPH11320026A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | TiおよびTi合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11320026A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102974761A (zh) * | 2012-12-04 | 2013-03-20 | 中国航空工业集团公司北京航空材料研究院 | 一种钛及钛铝基合金熔模精密铸造锆酸钙模壳的制备方法 |
| CN103071764A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-05-01 | 上海大学 | 一种用于钛及钛合金精密铸造的CaZrO3型壳及其制备方法 |
| CN104001856A (zh) * | 2014-05-30 | 2014-08-27 | 张勇弢 | 钛合金精密铸造用氧化物陶瓷复合型壳的制备方法 |
| CN104070132A (zh) * | 2013-03-26 | 2014-10-01 | 通用电气公司 | 可用于消失模铸造的涂覆有耐火浆料的泡沫模样及其制造和使用方法 |
| CN104907495A (zh) * | 2015-07-14 | 2015-09-16 | 哈尔滨工业大学 | 一种TiAl合金熔模精密铸造型壳的制备方法 |
| CN105170908A (zh) * | 2015-08-21 | 2015-12-23 | 北京星航机电装备有限公司 | 一种聚苯乙烯模样的钛合金精密铸造锆酸钙型壳的制备方法 |
| CN105195674A (zh) * | 2015-11-02 | 2015-12-30 | 哈尔滨工业大学 | 一种含钨的TiAl合金熔模精密铸造高惰性型壳的制备方法 |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP12359398A patent/JPH11320026A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103071764A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-05-01 | 上海大学 | 一种用于钛及钛合金精密铸造的CaZrO3型壳及其制备方法 |
| CN102974761A (zh) * | 2012-12-04 | 2013-03-20 | 中国航空工业集团公司北京航空材料研究院 | 一种钛及钛铝基合金熔模精密铸造锆酸钙模壳的制备方法 |
| CN104070132A (zh) * | 2013-03-26 | 2014-10-01 | 通用电气公司 | 可用于消失模铸造的涂覆有耐火浆料的泡沫模样及其制造和使用方法 |
| JP2014188590A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | General Electric Co <Ge> | ロストフォーム鋳造における炭素の取込みを低減する耐火スラリー、フォーム模型並びにその製造方法及び使用方法 |
| CN104001856A (zh) * | 2014-05-30 | 2014-08-27 | 张勇弢 | 钛合金精密铸造用氧化物陶瓷复合型壳的制备方法 |
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| CN105170908A (zh) * | 2015-08-21 | 2015-12-23 | 北京星航机电装备有限公司 | 一种聚苯乙烯模样的钛合金精密铸造锆酸钙型壳的制备方法 |
| CN105195674A (zh) * | 2015-11-02 | 2015-12-30 | 哈尔滨工业大学 | 一种含钨的TiAl合金熔模精密铸造高惰性型壳的制备方法 |
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