JPH11320119A - スポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置 - Google Patents

スポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置

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JPH11320119A
JPH11320119A JP12880398A JP12880398A JPH11320119A JP H11320119 A JPH11320119 A JP H11320119A JP 12880398 A JP12880398 A JP 12880398A JP 12880398 A JP12880398 A JP 12880398A JP H11320119 A JPH11320119 A JP H11320119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップドレスとチップ磨耗量検出とにかかる
時間を短縮し、より生産効率の高いスポット溶接ができ
るようにする。 【解決手段】 一対のチップ21a,21bを研磨する
チップドレス部1と、チップ21a,21bのそれぞれ
の挟持位置を検出するセンサ10,23と、チップ21
a,21bが未使用であるときの挟持位置を記憶する記
憶部12と、記憶部12に記憶された挟持位置とセンサ
10,23によって検出された挟持位置とを対照し、チ
ップ21a,21bの磨耗量を演算する演算部15とを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポット溶接用ガ
ンのチップを研磨する一方、その磨耗量を検出すること
ができるスポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの生産には、スポット溶接機
が一般的に使用されている。このスポット溶接機は、ス
ポット溶接ガンに備えられた一対のチップで、溶接され
るワークを加圧し、チップ間に通電することによってス
ポット溶接するものである。
【0003】スポット溶接の工程では、溶接の信頼性を
高めるため、常に一定の溶接条件が保てるようにスポッ
ト溶接ガンを管理(例えばチップのドレス、チップ進退
量の補正など)をしている。
【0004】例えば、チップは、スポット溶接に使用さ
れるうちに磨耗し、その先端部分が荒れる。このためス
ポット溶接工程では、溶接を所定の回数行なうごとにチ
ップを研磨装置(チップドレッサ)で整形、研磨し、そ
の先端が一定の形状、面積になるようにすると共にその
先端を滑らかにするチップドレス作業を行なっている。
【0005】また、最近ではスポット溶接ガンとしてサ
ーボガンが多用されているが、このサーボガンは、チッ
プの進退位置によって加圧力を調整するようにしてある
ので、チップの磨耗量は正確に把握しなければならな
い。例えば、新品のチップを取り付けた際に、チップの
進退方向の原点位置を定め、この原位置からチップをど
の程度進めるとワークに接触するのか、また、その接触
した位置からどの程度進めると加圧力が規定の圧力にな
るのかを規定しておくが、チップが磨耗したり、チップ
ドレス作業が行なわれた後には、規定した進退量ではワ
ークを当初予定した圧力まで加圧することができなくな
る。このためスポット溶接工程では、定期的にチップ磨
耗量を検出し、ワークの加圧力が規定の圧力となるよう
に、磨耗量に応じた進退量の補正を行なっている。
【0006】このようなチップ磨耗量の検出と、それに
伴う進退量の補正は、通常は前述したチップドレス作業
と同時期に行なっている。なお、チップ磨耗量を検出す
る公知の技術としては、例えば特開平7−284957
号、特願平10−000513号が掲げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−28495
7号、特願平10−000513号に記載された発明
は、いずれもチップドレス作業とチップ磨耗量検出作業
を別々に行なっている。このため、それぞれの工程に専
用の場所や設備が必要となる。
【0008】また、前述したようにチップ磨耗量の検出
とチップドレスとは、所定の回数溶接を行なうごとに行
なわれているため、両者にかかる時間の分だけスポット
溶接工程のサイクルタイムが延びることになり、ひいて
はスポット溶接の生産性に悪影響を与えることになる。
【0009】本発明は、このような点に鑑みて行なわれ
たものであって、チップドレス作業とチップ磨耗量検出
作業に必要となるスペースや設備を縮小、減少させるこ
とができると共に、チップドレスとチップ磨耗量検出に
かかる時間を短縮し、より生産効率の高いスポット溶接
を実現できるスポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め本願発明は、以下のように構成される。すなわち、請
求項1記載の発明は、スポット溶接ガンに備えられる一
対のチップによって挟持されながら、前記一対のチップ
を整形研磨するチップドレス部と、チップドレス部と一
体的に構成され、前記チップドレス部で整形研磨された
前記チップを整形研磨時の挟持位置から前記チップの磨
耗量を検出する磨耗量検出部とを有することを特徴とす
るものである。
【0011】このように構成することによって、チップ
ドレス作業が終了すると、チップをこのままの状態にし
てその磨耗量を検出することができ、チップドレス作業
と磨耗量の検出とを同時に行なうことができる。また、
チップドレス部と磨耗量検出部とが一体的に構成されて
いることによって作業領域において両者の占めるスペー
スを共通にでき、作業領域を縮小することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記磨耗量
検出部は、前記チップドレス部を挟持する前記一対のチ
ップのそれぞれの挟持位置を検出するチップ位置検出部
と、前記一対のチップが未使用であるときに前記チップ
ドレス部を挟持するそれぞれの挟持位置を記憶するチッ
プ初期位置記憶部と、チップ初期位置記憶部に記憶され
た挟持位置と前記チップ位置検出部によって検出された
挟持位置とを対照し、前記一対のチップの磨耗量を演算
する磨耗量演算部とを有することを特徴とするものであ
る。
【0013】このように構成することによって、チップ
ドレス時のチップの挟持位置からチップの磨耗量が演算
でき、チップドレス作業後、チップドレッサからチップ
を開放し、磨耗量検出のためチップを磨耗量検出装置に
セットし直す必要がなくなる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、前記一対の
チップの少なくとも一方がサーボモータによって上下動
する可動チップであって、可動チップのチップ位置検出
部は、前記サーボモータの回転量に基づいて前記可動チ
ップの挟持位置を検出することを特徴とするものであ
る。
【0015】このように構成することによって、可動チ
ップがサーボモータによって上下動するよう構成された
ものである場合、可動チップの位置検出部を新たに設け
る必要がなくなり、位置検出部の部品点数を少なくする
ことができる。
【0016】また、請求項4記載の発明は、ロボットに
よって駆動されるスポット溶接ガンに備えられる可動チ
ップと固定チップとよりなる一対のチップに挟持されな
がら、前記可動チップおよび固定チップを整形研磨する
チップドレス部と、チップドレス部の下方に設けられ、
前記チップドレス部を浮動状態に支持する一方、前記チ
ップドレス部によって加えられる力に応じて変位するチ
ップドレス部浮動支持部と、チップドレス部浮動支持部
の変位を検出する変位検出部と、前記可動チップおよび
固定チップが未使用であるときに前記変位検出部によっ
て検出された初期検出値を記憶する初期検出値記憶部
と、ロボットによる前記可動チップの駆動量と、前記変
位検出部って検出された前記チップドレス部浮動支持部
の変位量とを前記初期検出値記憶部に記憶された初期検
出値と対照し、前記可動チップおよび固定チップの磨耗
量を演算する磨耗量演算部とを有することを特徴とする
ものである。
【0017】このように構成することによって、可動チ
ップの磨耗量、固定チップの磨耗量をそれぞれ演算する
ことができる。また、可動チップの駆動量をロボットが
溶接ガンを駆動する際に使用するものを流用することが
可能となり、可動チップの位置を検出するための構成を
新たに設ける必要がなくなり、磨耗量検出装置の部品点
数を少なくすることができる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、前記磨耗量
演算部によって演算された前記一対のチップの磨耗量に
基づいて、前記チップがスポット溶接を行なう際に用い
る教示データを補正する補正手段をさらに有することを
特徴とするものである。
【0019】このように構成することによって、スポッ
ト溶接時の教示データをチップの現在の状態に即して補
正することができ、より正確な教示データに基づいてス
ポット溶接を行なうことができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、チップドレス作
業が終了すると、チップをこのままの状態にしてその磨
耗量を検出することができ、チップドレス作業と磨耗量
の検出とを同時に行なうことができる。また、チップド
レス部と磨耗量検出部とが一体的に構成されていること
によって作業領域において両者の占めるスペースを共通
にでき、作業領域を縮小することができる。
【0021】したがって、チップドレス作業とそれに続
くチップ研磨にかかる時間を短縮し、ひいてはスポット
溶接のサイクルタイムを短くすることができる。また、
作業領域を有効に利用することができる。
【0022】請求項2記載の発明は、チップドレス時の
チップの挟持位置からチップの磨耗量が演算でき、チッ
プドレス作業後、チップドレッサからチップを開放し、
磨耗量検出のためチップを磨耗量検出装置にセットし直
す必要がなくなる。
【0023】したがって、チップドレス作業とそれに続
くチップ研磨にかかる時間を短縮し、ひいてはスポット
溶接のサイクルタイムを短くすることができる。
【0024】請求項3記載の発明は、可動チップがサー
ボモータによって上下動するよう構成されたものである
場合、可動チップの位置検出部を新たに設ける必要がな
くなり、位置検出部の部品点数を少なくすることがで
き、ひいてはスポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置
の構成を簡易にすることができる。
【0025】請求項4記載の発明は、可動チップの磨耗
量、固定チップの磨耗量をそれぞれ演算することがで
き、チップの磨耗量をより詳細に検出することができ
る。したがって、このようなデータを用いてスポット溶
接時の教示データを補正すれば、より正確にスポット溶
接の状態を判断でき、スポット溶接を高精度に行なうこ
とができる。
【0026】また、可動チップの駆動量をロボットが溶
接ガンを駆動する際に使用するものを流用することが可
能となり、可動チップの位置を検出するための構成を新
たに設ける必要がなくなり、磨耗量検出装置の部品点数
を少なくすることができる。
【0027】また、請求項5記載の発明は、スポット溶
接時の教示データをチップの現在の状態に即して補正す
ることができ、より正確な教示データに基づいてスポッ
ト溶接を行なうことができる。したがって、より正確に
スポット溶接の状態を判断でき、スポット溶接を高精度
に行なうことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の一実
施の形態を説明する。図1は、本実施の形態のスポット
溶接ガンのチップ磨耗量検出装置(以下、チップドレッ
サという)の全体構成を説明する図である。また、図2
は、図1に示したチップドレッサ41を説明する斜視図
であり、図3は、制御装置46の構成を説明するブロッ
ク図である。
【0029】図1に示した装置は、溶接ガン43を駆
動、支持するロボット42と、溶接ガン43のチップ2
1a,21bに対してチップドレス作業および磨耗量検
出を行なうチップドレッサ41と、チップドレッサ4
1、溶接ガン43の両方を制御する制御装置46とより
なっている。なお、本実施の形態では、制御装置46を
溶接ガン43によって行なわれるスポット溶接の制御装
置と共用している。
【0030】溶接ガン43は、ガンアーム43aに固定
されたチップ21bと、サーボモータ44によって上下
動するチップ21aとを有している。サーボモータ44
の回転量は、エンコーダ等の位置検出器23(図4)に
よって検出されており、サーボモータ44の回転量を変
換して予め設定された位置を基準にしたチップ21aの
位置を検出している。したがって、位置検出器23は、
磨耗量検出部として機能する。
【0031】なお、本実施の形態では、位置検出センサ
23にサーボモータ44のエンコーダを流用している
が、この位置検出センサは、チップ21aの位置を制御
装置46に入力するために独自に設けられたものであっ
ても良い。
【0032】本実施の形態のチップドレッサ41は、チ
ップドレスとチップ磨耗量検出との機能を併せ持ち、チ
ップドレスとチップ磨耗量の検出とを同時に行ない得る
ものである。このためにチップドレッサ41は、図2の
ようにチップドレス部1と、チップドレス部1を固定し
ておくためのブラケット9と、ブラケット9に設けられ
たガイド6と、チップドレス部1を浮動状態に支持する
スプリング8と、チップドレス部1の上下方向の変位を
検出する例えばエンコーダ等の変位センサ10とを有し
ている。なお、この変位センサ10は、磨耗量検出部と
して機能する。
【0033】チップドレス部1は、チップ21a,21
bを研磨するカッターブレード2と、カッターブレード
2を回転させるモータ3と、モータ3の回転をカッター
ブレード2に伝えるベルト5およびプーリ4とを有して
いる。また、このチップドレス部1は、上下のチップ2
1a,21bによって挟まれて加圧され、これらを一度
にドレッシングできるよう構成されており、このためカ
ッターブレード2は、図4のようにチップドレス部1の
上下面に設けられている。
【0034】制御装置46は、図3のように演算部15
と、記憶部12とを有している。演算部15は、ロボッ
ト42のサーボモータ44に設けられている位置検出セ
ンサ23からチップ21aの位置を表す信号aを、チッ
プドレッサ41からチップドレス部1の変位を表す信号
cを入力し、この結果を信号bとしてロボット42にフ
ィードバックしている。また、記憶部12は、演算部1
5の演算に必要なデータが記憶されており、チップ21
a、21bが磨耗していない状態での変位センサ10、
位置検出センサ23の検出値、さらにチップドレスを行
なう位置座標やチップドレス作業の研磨条件もここに記
憶されている。したがって、演算部15は、磨耗量演算
部として、記憶部12は、チップ初期位置記憶部または
初期検出値記憶部としてそれぞれ機能することになる。
【0035】また、前記したように制御装置46はスポ
ット溶接の制御装置と共用されるものである。このた
め、記憶装置12には、スポット溶接の各打点の位置座
標や移動順序、あるいはチップによるワークの加圧位置
など(以下、総称して教示データと記す)をも記憶され
ている。
【0036】次に、以上述べたチップドレッサ41を含
む構成によって行なわれる動作を具体的に説明する。
【0037】チップ21a、21bのチップドレス作業
が開始されると、制御装置46は、ロボット12のアー
ムを駆動して、記憶部12に記憶されている座標にチッ
プ21a、21bを移動する。この座標は、例えば、磨
耗していないチップ21a、21bの中心がカッターブ
レード2の中心に位置し(x,y座標)、チップ21
a、21bが、カッターブレード2に所定の圧力を加え
る(z座標)よう設定されている。
【0038】したがって、チップ21a,21bが開い
たままカッターブレード2の中心まで移動し、次に、チ
ップ21aを下ろして所定の加圧力でカッターブレード
2を挟持する。
【0039】なお、チップ21a、21b間の加圧力
は、例えば、サーボモータ44からのフィードバック電
流がサーボモータの回転トルクと共に大きくなることを
利用して検出される。つまり、予め記憶部12に所定の
加圧力fに対応するフィードバック電流iを記憶してお
いて、検出されたフィードバック電流が、予め記憶され
ている電流iに達したとき、チップ21a、21b間に
所定の圧力が加わったものと判断してサーボモータ44
を停止する。
【0040】次にモータ3を回転し、チップ21a、2
1bを所定の条件でチップドレスする。チップドレス作
業完了後、制御装置46は、チップ21a、21bをチ
ップドレス作業終了時の位置に固定しておく。このと
き、下側のチップ21bは、研磨後の状態でカッターブ
レード2に当接し、スプリング8によって支持されてい
るチップドレス部1を所定量(Bとする)変位させる位
置にある。この位置は、チップが新品の場合にチップド
レスを行なわずに変位センサ10によって検出した変位
量Aよりも小さい値となる。なお、変位量Aは、記憶部
12に記憶されている。演算部15は、変位量Bを記憶
部12に記憶されている変位量Aと比較し、この差(A
−B)をチップ21bの磨耗量として記憶部12に記憶
する。
【0041】次に制御装置46は、位置検出センサ23
でサーボモータ44の回転量を検出し、チップ21aの
位置(Cとする)を検出する。記憶部12には、チップ
21a、21bが磨耗していない状態(新品時)での位
置検出センサ23の検出値(Dとする)が記憶されてい
る。
【0042】演算部15は、検出した位置Cと記憶部1
2に記憶されている位置Dとを比較する。このとき、チ
ップ21a、21bが磨耗していれば、位置Cは、位置
Dよりも下方に位置することになる。また、位置Cと位
置Dの差(C−D)は、チップ21a、チップ21bの
磨耗量を両方含んでいることになる。したがって、C−
Dから先に検出したチップ21bだけの磨耗量A−Bを
差し引いた値C−D−A+Bをチップ21aの磨耗量と
して記憶部12に記憶する。
【0043】ところで、記憶部12に記憶されている教
示データは、チップ21a,21bの長さを磨耗してい
ない状態であるとして設定されている。このため、チッ
プ21a,21bが磨耗している場合には、その教示デ
ータにしたがってチップ21aを進退させたとしても、
チップが新品時のものよりも、また、前回チップドレス
をした時のものよりも短くなっているのであるからワー
クを予定の加圧力で加圧することができなくなる。つま
り加圧力が磨耗量分だけ小さくなってしまう。
【0044】これでは溶接品質に重大な影響を与えるこ
とになるので、制御装置46では、記憶部12に記憶し
てあるチップ21a,21bの磨耗量からスポット溶接
の教示データを補正している。
【0045】図5は、以上述べたチップ磨耗量検出の一
連の処理を説明するフローチャートである。チップドレ
ス作業が開始されると、先ず、ロボット42が、動作を
開始する原位置につく(S1)。そして、記憶部12に
記憶されているチップドレス作業を行なう位置座標に溶
接ガン43をアプローチし、チップドレス部1を挟持し
て加圧し(S2)、同じく記憶部12に記憶されている
研磨条件(研磨時間など)でチップドレス作業を開始す
る(S3)。
【0046】チップドレス作業が完了すると(S4)、
演算部15は、溶接ガン43を記憶部12に記憶されて
いるチップドレス作業を行なった位置座標に固定した状
態のまま、変位センサ10が検出した変位量と、位置検
出センサ23が検出したチップ21aの位置を入力する
(S5)。
【0047】そして、入力した値のうち変位センサ10
が検出した変位量を記憶部12に記憶されているチップ
21bが磨耗していない状態の変位量と比較して、チッ
プ21bのみの磨耗量を算出する。次に、位置検出セン
サ23が検出したチップ21aの位置を記憶部12に記
憶されている両チップ21a,21bが磨耗していない
状態の変位量と比較し、両チップ21a,21bの磨耗
量の和を算出し、この値から先に算出されたチップ21
bのみの磨耗量を差し引いてチップ21aの磨耗量を算
出(S6)し、再びロボット42を原位置に戻す(S
7)。以上の処理終了後、算出された両チップ21a,
21bに基づいて教示データを補正し(S8)、チップ
ドレス作業を終了する。
【0048】以上述べた本実施の形態は、従来、チップ
ドレス作業の工程終了後に磨耗量を検出する工程を行な
っていたのに対し、チップドレス作業と磨耗量の検出と
を同時に行なうことができる。このため、チップドレス
作業がスポット溶接のサイクルタイム内に占めていた時
間を実質的に0とすることができ、スポット溶接の生産
性を高めることができる。
【0049】また、チップの磨耗量検出装置としても、
従来はチップドレッサと磨耗量の検出装置とを別個に設
ける必要があり、2台分の装置が占めるスペースが必要
であった。これに対し、本実施の形態の構成ではチップ
ドレッサと磨耗量の検出装置とが一体化しており、装置
の設置スペースが縮小できる。
【0050】さらに検出された磨耗量に基づいてスポッ
ト溶接の教示データを補正することにより、実際のチッ
プの状態に即した教示データを用いてスポット溶接を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のチップドレッサを適
用した全体構成を説明する図である。
【図2】 図1に示したチップドレッサを説明する斜視
図である。
【図3】 図1に示した制御装置を説明するブロック図
である。
【図4】 図2のチップドレッサによってチップドレス
されるチップの状態を説明する図である。
【図5】 本発明の一実施の形態の処理を説明するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…チップドレス部、 10…変位センサ、 12…記憶部、 15…演算部、 21a,21b…チップ 41…チップドレッサ、 43…溶接ガン、 44…サーボモータ、 46…制御装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スポット溶接ガンに備えられる一対のチ
    ップによって挟持されながら、前記一対のチップを整形
    研磨するチップドレス部と、 当該チップドレス部と一体的に構成され、前記チップド
    レス部で整形研磨された前記チップを整形研磨時の挟持
    位置から前記チップの磨耗量を検出する磨耗量検出部と
    を有することを特徴とするスポット溶接ガンのチップ磨
    耗量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記磨耗量検出部は、前記チップドレス
    部を挟持する前記一対のチップのそれぞれの挟持位置を
    検出するチップ位置検出部と、 前記一対のチップが未使用であるときに前記チップドレ
    ス部を挟持するそれぞれの挟持位置を記憶するチップ初
    期位置記憶部と、 当該チップ初期位置記憶部に記憶された挟持位置と前記
    チップ位置検出部によって検出された挟持位置とを対照
    し、前記一対のチップの磨耗量を演算する磨耗量演算部
    とを有することを特徴とする請求項1記載のスポット溶
    接ガンのチップ磨耗量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のチップの少なくとも一方がサ
    ーボモータによって上下動する可動チップであって、当
    該可動チップのチップ位置検出部は、前記サーボモータ
    の回転量に基づいて前記可動チップの挟持位置を検出す
    ることを特徴とする請求項2記載のスポット溶接ガンの
    チップ磨耗量検出装置。
  4. 【請求項4】 ロボットによって駆動されるスポット溶
    接ガンに備えられる可動チップと固定チップとよりなる
    一対のチップに挟持されながら、前記可動チップおよび
    固定チップを整形研磨するチップドレス部と、 当該チップドレス部の下方に設けられ、前記チップドレ
    ス部を浮動状態に支持する一方、前記チップドレス部に
    よって加えられる力に応じて変位するチップドレス部浮
    動支持部と、 当該チップドレス部浮動支持部の変位を検出する変位検
    出部と、 前記可動チップおよび固定チップが未使用であるときに
    前記変位検出部によって検出された初期検出値を記憶す
    る初期検出値記憶部と、 ロボットによる前記可動チップの駆動量と、前記変位検
    出部によって検出された前記チップドレス部浮動支持部
    の変位量とを前記初期検出値記憶部に記憶された初期検
    出値と対照し、前記可動チップおよび固定チップの磨耗
    量を演算する磨耗量演算部とを有することを特徴とする
    スポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記磨耗量演算部によって演算された前
    記一対のチップの磨耗量に基づいて、前記チップがスポ
    ット溶接を行なう際に用いる教示データを補正する補正
    手段をさらに有することを特徴とする請求項2または4
    に記載のスポット溶接ガンのチップ磨耗量検出装置。
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