JPH11320594A - ポリ乳酸系樹脂シート及びその製造方法 - Google Patents
ポリ乳酸系樹脂シート及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11320594A JPH11320594A JP10138425A JP13842598A JPH11320594A JP H11320594 A JPH11320594 A JP H11320594A JP 10138425 A JP10138425 A JP 10138425A JP 13842598 A JP13842598 A JP 13842598A JP H11320594 A JPH11320594 A JP H11320594A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- polylactic acid
- sheet
- based resin
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
れた金属ロール剥離性を有し、極めて経済的に生産する
ことができるとともに、環境問題にも対応できるポリ乳
酸系樹脂シート及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して、
シリコーン及び滑剤をそれぞれ0.05〜2.95重量
部の範囲で、かつこれらの合計量を3.0重量部以下添
加配合してなる樹脂組成物をカレンダー成形してなるポ
リ乳酸系樹脂シートであり、カレンダー成形に際して、
前記ポリ乳酸系樹脂及び前記樹脂組成物の含水率を2.
0%以下で成形する。
Description
解する樹脂組成物をカレンダー成形してなるポリ乳酸系
樹脂シート及びその製造方法に係わり、特に、OA機
器、AV機器、家庭用電気製品、レンズ等を収納、搬
送、保管するためのトレイ用シート、電子部品を包装す
るためのキャリアテープ用シート、あるいは磁気カード
やICカード用基材シートに関する。
製品、レンズ等を収納、搬送、保管するトレイ用シー
ト、電子部品を包装するためのキャリアテープ用シー
ト、あるいは磁気カードやICカード用基材シートとし
ては、ポリ塩化ビニル系樹脂シート、ポリスチレン系樹
脂シートまたはポリエチレンテレフタレート系樹脂シー
ト等の熱可塑性樹脂シートが用いられてきた。これら樹
脂からなるシートあるいは成形品等は、環境問題の点か
ら使用中は収納、搬送、保管に適したトレイ用シートと
しての物性を有し、使用後は自然環境下で自然に分解す
るシートが要望されている。
水中等の自然環境下で自然に分解する生分解性樹脂が提
案され、実用化に向けて種々の検討がなされてきた。例
えば、生分解性樹脂として、3−ヒドロキシブチレート
と3−ヒドロキシバリレートとの共重合体、ポリ乳酸系
樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂等のポリヒドロキシア
ルカノエート系樹脂、及びポリエチレンサクシネート、
ポリブチルサクシネート、ポリブチルサクシネート・ア
ジペート等のポリアルキルアルカノエート系樹脂等が挙
げられる。
をシート状に成形する方法としては、押出成形法とカレ
ンダー成形法が挙げられるが、通常、生産性の劣る押出
成形法で加工されている。これは、カレンダー成形法に
よる加工が、カレンダー金属ロールからの溶融樹脂の剥
離性が悪いので、シート加工が困難なためである。特
に、得ようとする樹脂シートの厚さが薄くなると、カレ
ンダー法ではさらに金属ロールからの樹脂シートの剥離
性が悪化するため、薄い樹脂シートの加工が極めて困難
であった。
成形加工に際し、優れた金属ロール剥離性を有し、極め
て経済的に生産することができるとともに、環境問題に
も対応できるポリ乳酸系樹脂シート及びその製造方法を
提供することにある。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリ乳酸系樹
脂に特定量のシリコーンと滑剤を添加配合することによ
り、その目的を達成できることを見いだし、本発明を完
成させるに至った。すなわち、本発明は、ポリ乳酸系樹
脂100重量部に対して、シリコーン及び滑剤をそれぞ
れ0.05〜2.95重量部の範囲で、かつこれらの合
計量を3.0重量部以下添加配合してなる樹脂組成物を
カレンダー成形してなるポリ乳酸系樹脂シートである。
さらに、上記樹脂組成物を溶融してカレンダー成形する
に際し、ポリ乳酸系樹脂及び樹脂組成物の含水率を2.
0%以下として行なうことにより、上記ポリ乳酸系樹脂
及び上記樹脂組成物のエステル結合の加水分解が抑制さ
れ、成形物の強度を十分に保持できる。
は、ポリ乳酸系樹脂、シリコーン及び滑剤を配合したポ
リ乳酸系樹脂組成物をカレンダー成形してなるもので、
優れた機械的性質を有し、極めて経済的に生産すること
ができるとともに、生分解性を兼ね備えた自然環境に良
好なシートである。
する。本発明で使用されるポリ乳酸系樹脂は、乳酸単位
を含む脂肪族ポリエステルである。この中にはポリ乳
酸、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸の共重合体、乳
酸,脂肪族多価カルボン酸及び脂肪族グリコールからな
る脂肪族ポリエステル、並びにこれらの混合物等が挙げ
られる。
るいはL−乳酸とD−乳酸の混合物を脱水縮合して得ら
れるものであるが、好ましくは乳酸の環状二量体である
ラクチドを開環重合して得られるものである。物性面、
耐熱性及び入手の容易さからL体の含有率が85%以上
のものが好ましく、さらに好ましくは95%以上であ
る。ラクチドには、L−乳酸の環状二量体であるL−ラ
クチド、D−乳酸の環状二量体であるD−ラクチド、さ
らにD−乳酸とL−乳酸が環状二量体化したメソ−ラク
チドの混合物であるDL−ラクチドがあるが、ポリ乳酸
は、これらの一種以上を開環重合して得られるものであ
る。なお、ラクチドの開環重合が好ましいのは、ラクチ
ドの重合が容易であり高重合度品が得られやすいためで
ある。ポリ乳酸は、重量平均分子量で20,000〜
1,000,000、特には、50,000〜500,
000が好ましい。重量平均分子量が20,000未満
の場合は、シートとして実用的物性が得られず好ましく
ない。一方、重量平均分子量が1,000,000を超
える場合は、シートへの成形加工性が悪い。
合体において、他のヒドロキシカルボン酸としては、例
えば、グリコール酸、ジメチルグリコール酸、2−ヒド
ロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪
酸、2−ヒドロキシプロパン酸、3−ヒドロキシプロパ
ン酸、2−ヒドロキシ吉草酸、3−ヒドロキシ吉草酸、
4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒ
ドロキシカプロン酸、3−ヒドロキシカプロン酸、4−
ヒドロキシカプロン酸、5−ヒドロキシカプロン酸、6
−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒドロキシメチルカプロ
ン酸等が挙げられ、またラクチド以外の環状エステルと
してはグリコシド、β−メチル−δ−バレロラクトン、
γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等が挙げられ
る。共重合体中に含まれる乳酸単位のモル比は50モル
%以上であり、好ましくは80モル%以上の範囲であ
る。このモル比が50モル%未満であるとシート強度及
び生分解性が低下するので好ましくない。
リコールからなる脂肪族ポリエステルにおいて、脂肪族
多価カルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン
酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等及びこれらの無水
物が挙げられる。脂肪族グリコールとしては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−
プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、テトラメ
チレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等が挙げられる。
ノマー量は、5,000ppm以下、好ましくは3,0
00ppm以下である。この残留モノマーが5,000
ppmを超えると金属ロールからの樹脂シートの剥離が
困難となり好ましくない。ポリ乳酸系樹脂は、カレンダ
ーロールから剥離し難いため、シート成形を行なう場合
は、ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して、シリコーン
と滑剤をそれぞれ0.05〜2.95重量部、好ましく
は0.10〜2.50重量部の範囲で、かつこれらの合
計量を3.0重量部以下となる割合で添加配合される。
これらシリコーンと滑剤のそれぞれの割合が0.05重
量部未満であると、添加した効果が不十分で金属ロール
からの十分な剥離性が得られず、カレンダー法によるシ
ートの成形加工が困難であり、逆にこれらのそれぞれの
割合が、2.95重量部を超えると、シリコーン及び滑
剤が浮き出すブリード現象を生じ、外観及び機械的物性
に悪影響を及ぼす。また、シリコーンと滑剤との合計量
が、3.0重量部を超えると、溶融混練物がカレンダー
ロールに転写されず、シートの成形を行なうことができ
ないので好ましくない。
シリコーン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン
及び変性シリコーンである。変性シリコーンとしては、
例えば、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性
シリコーン、メタクリル酸変性シリコーン、ポリエーテ
ル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、フッ素
変性シリコーン等が挙げられるが、これら変性シリコー
ンは、シリコーンより好ましく、中でもメチルスチリル
変性シリコーン、アルキル変性シリコーンが好ましく採
用される。これらの例示したシリコーン及び変性シリコ
ーンは、粘度測定法としてオストワルド法を用いた場
合、25℃における粘度が100〜10,000cSt
の範囲にあるものが用いられる。この粘度が100cS
t未満の場合、カレンダーロールからの剥離が困難とな
り好ましくない。一方、10,000cStを超える場
合は、取り扱いが難しくなり好ましくない。
ン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸あるい
はベヘニン酸等の脂肪酸、ステアリン酸鉛、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムあるいはヒドロキシス
テアリン酸カルシウム等の炭素数12〜20の脂肪族金
属塩、ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸バリウム複合
体、ステアリン酸鉛・ステアリン酸カルシウム複合体、
オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ベヘニン
酸アミド、リシノール酸アミド等の脂肪族アミド、ペン
タエリスリトールモノ・ジエステル、ペンタエリスリト
ール−テトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサステアレート、ペンタエリスリトール−アジピン酸
−ステアレート・複合エステル(商品名:リケスターE
W−200、リケスターEW−250、昭島化学工業社
製)、ジペンタエリスリトール−アジピン酸−ステアリ
ン酸・複合エステル(商品名:リケスターEW−10
0、昭島化学工業社製)等の複合エステルが挙げられ
る。
性質を損なわない程度に、上記成分の他に、ポリアルキ
ルアルカノエート系樹脂、ポリヒドロキシアルカノエー
ト系樹脂、あるいは充填剤を添加してもよい。使用可能
なポリアルキルアルカノエート系樹脂は、脂肪族多価カ
ルボン酸またはその誘導体と脂肪族ジオールを構成成分
として含み、生分解性を有するものであればよい。ポリ
アルキルアルカノエート系樹脂の重量平均分子量は10
0,000〜300,000の範囲が好ましく、この重
量平均分子量が100,000未満では、シートとして
実用的物性が得られず好ましくない。一方、重量平均分
子量が300,000を超えると製造が困難で現実的で
ない。
構成成分とされる上記脂肪族多価カルボン酸としては、
例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピロメリット酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウン
デカン二酸、ドデカン二酸やこれらの無水物、誘導体等
が挙げられ、これらの中から少なくとも1種が選択され
る。
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サメチレングリコール等を挙げることができ、これらの
中から少なくとも1種が選択される。いずれも炭素数2
〜20までのアルキレン基、シクロ環基またはシクロア
ルキレン基を持つ化合物で、縮重合により製造される。
また、溶融強度を向上させるため、分子鎖中に長鎖分岐
構造を設ける目的で3以上の官能基を有する脂肪族カル
ボン酸、アルコールあるいはオキシカルボン酸を用いて
もよい。3以上の官能基を有する成分としては、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、あるいはペンタエリスリトール、あるいはトリメチ
ロールプロパン等が挙げられる。
るポリカプロラクトン系樹脂としては、アルコール等の
活性水素を開始剤として、ε−カプロラクトンを用いて
常温の開環重合で得られたものを使用することができ
る。この開始剤の官能基数としては、2官能基あるいは
3官能基を有するものが好ましい。ポリカプロラクトン
の数平均分子量は、5,000〜200,000の範
囲、好ましくは10,000〜100,000の範囲で
ある。この数平均分子量が5,000未満の場合は、シ
ートとしての実用的物性が得られず好ましくない。一
方、200,000を超える数平均分子量を有するポリ
カプロラクトンの製造は困難であり現実的でない。
ブチレートと3−ヒドロキシバリレートとの共重合体を
添加することもできる。これには、例えば、水素細菌
(Alculigens eutrophus)等の微生物によって産出され
た樹脂が例示される。この樹脂の数平均分子量は、5
0,000〜1,000,000の範囲、好ましくは7
0,000〜90,000である。この数平均分子量が
50,000未満の場合は、シートとしての実用的物性
がほとんど発現されず、一方、1,000,000を超
える樹脂の製造は困難である。また、3−ヒドロキシバ
リレートの重量比は5〜25モル%の範囲が好ましい。
さらに、長鎖ヒドロキシアルカノエートを共重合しても
よい。上記樹脂の添加量は、ポリ乳酸系樹脂100重量
部に対して100重量部未満である。この添加量が10
0重量部以上であるとポリ乳酸系樹脂の特性が失われる
ので好ましくない。
じて添加される充填剤は、無機充填剤あるいは有機充填
剤のいずれでもよい。無機充填剤としては、例えば、酸
化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化
アルミニウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化ジルコニ
ウム、酸化スズ、酸化アンチモン等の酸化物、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
炭酸バリウム等の炭酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム等の水酸化物、硫酸バリウム、硫酸アルミニ
ウム等の硫酸塩、含水ケイ酸アルミニウム、含水ケイ酸
マグネシウム等のケイ酸塩、ケッチェンブラックEC、
ファーネスブラック、アセチレンブラック等の導電性フ
ィラーなどが挙げられる。
シ、米等の穀物、バレイショ、サツマイモ、タピオカ等
の芋類の澱粉、さらに、セルロース、キチン、キトサン
等の多糖類が挙げられる。これらは単独または2種以上
を組み合わせて用いればよく、また無機充填剤と有機充
填剤を組み合わせて用いてもよい。
リ乳酸系樹脂との親和性を向上させる目的で、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のシ
ランカップリング剤、テトラオクチル−ビス(ジトリデ
シルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジア
リルオキシメチル−1−ブチル)−ビス(ジ−トリデシ
ル)ホスファイトチタネート等のチタネート系カップリ
ング剤、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレ
ート等のアルミネート系カップリング剤、3,5−ジメ
チル−1−ヘキシル−3−オール等のアセチレンアルコ
ール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオ
ール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−
4,7−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5
−デシン−4,7−ジオール(ポリオキシエチレン)エ
ーテル等のアセチレングリコールを用いて、乾式法、湿
式法あるいはインテグラルブレンド法を用いて表面改質
してもよい。
は、0.01〜10μmの範囲、好ましくは0.05〜
5μmである。この平均粒径が0.01μm未満では、
ポリ乳酸系樹脂中での充填剤の分散が悪く、逆に10μ
mを超えるとポリ乳酸系樹脂シートの靭性が低下する恐
れがある。また、有機充填剤の平均粒径は、1〜60μ
mの範囲、好ましくは20〜40μmである。この平均
粒径が1μm未満では、有機充填剤を作製するのは困難
であり、逆に60μmを超えるとシートの靭性が低下す
る虞れがあるので好ましくない。これらの充填剤の添加
量は、ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して、50重量
部以下、好ましくは30重量部以下である。この添加量
が50重量部を超える場合は、ポリ乳酸系樹脂シートの
柔軟性が失われる他に、真空成形、圧空成形あるいはプ
レス成形等の二次加工が困難となる。
は必要に応じて、ペンタエリスリチル−テトラキス[3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、3,9−ビス[2−〔3−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
−プロピオニルオキシ〕−1−ジメチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等
のフェノール系酸化防止剤、トリス(2,6−ジ−ブチ
ルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオペンタン
テトライル−ビス(2,6−ジ−ブチル−4−メチルフ
ェニル)ホスファイト等のリン系酸化防止剤、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ジ
−2−エチルヘキシルアゼレート等の界面活性剤、各種
顔料、各種紫外線防止剤及びその他の添加剤を添加する
こともできる。
場合の該ポリ乳酸系樹脂及び樹脂組成物の含水率は2.
0%以下、好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは
1.0%以下である。この含水率が2.0%を超える場
合は、ポリ乳酸系樹脂中のエステル系結合が溶融混練中
に加水分解により分解して、得られたポリ乳酸系樹脂シ
ートの強度が低下するため、実用上好ましくない。
%以下に調節したポリ乳酸系樹脂、シリコーンオイル及
び滑剤を加圧ニーダー中で溶融混練した後、直ちにミキ
シングロールで再び溶融混練してシート状成形物を作製
する。このシート状成形物をペレタイザーで粉砕してペ
レット状成形物(以下、単にペレットと称する)とす
る。次いで、このペレットの含水率を2.0%以下に調
節した後、押出機で溶融混練し、カレンダー成形機を用
いてシートに成形する。ポリ乳酸系樹脂シートの厚さ
は、通常100〜1,000μm、好ましくは300〜
700μmの範囲内で選ばれる。ポリ乳酸系樹脂シート
の厚さが、100μm未満の場合及び1,000μmを
超える場合は、成形品の剛性および真空成形、圧空成形
及びプレス成形等の二次成形後の型再現性が劣るので好
ましくない。
例により説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限
定されるものではない。ポリ乳酸系樹脂、ポリアルキル
アルカノエート系樹脂、無機充填剤、シリコーンオイル
及び滑剤からなる表1(実施例1〜6)、表2(比較例
1〜6)に示す各成分を、180℃に加熱された加圧ニ
ーダーで20分間溶融混練後、直ちに180℃に加熱さ
れたミキシングロールで5分間溶融混練を行ない、シー
ト状成形物を作製した。このシート状成形物を室温で7
0℃以下まで冷却した後、ペレタイザーを用いて粉砕し
てペレットとした。このペレットを、シリンダー温度1
85℃に加熱された押出機に供給し、溶融混練を行な
い、次いでカレンダー成形機を用いて、ロール温度20
0℃で、厚さ0.3mmまたは0.5mm、幅800m
mのポリ乳酸系樹脂シートを成形して、下記の方法で評
価し、その結果を表1及び表2に併記した。
名] 〈ポリアルキルアルカノエート系樹脂〉 ポリブチレンサクシネート:ビオノーレ1001[昭和
高分子社製、商品名] 〈無機充填剤〉 重質炭酸カルシウム:ホワイトンS.B(平均粒径1.
4μm)[白石カルシウム社製、商品名] 〈シリコーンオイル〉 メチルスチリル変性シリコーン:KF−410[信越化
学工業社製、商品名] 粘度(オストワルド法;25℃)888cSt 〈滑剤〉 ベヘニン酸:EXL−5[旭電化工業社製、商品名]
の評価方法は、次の通りである。 (1)ポリ乳酸系樹脂、及びポリ乳酸系樹脂、シリコー
ン、滑剤よりなる組成物の含水率 重量滴定式水分測定装置:三菱CA−06型(三菱化学
社製、商品名)を用いて、温度200℃、N2 追い出
し法で測定した。
ン製造に対する剥離安定性を○、×で次のように評価し
た。 ○:剥離が容易で、ロングラン製造に対しても安定。 ×:剥離性が悪く、安定製造が困難である。
放置し、24時間後のシートの外観変化を目視により観
察し、○、×で次のように評価した。 ○:ブリードなし。 ×:ブリード有り。
し、4月から9月までの6ヶ月間放置した後、取り出し
て外観変化を目視により観察し、○、×で次のように評
価した。 ○:外観変化が認められた。 ×:外観変化が認められなかった。
酸系樹脂にシリコーンオイル及び滑剤を添加して得られ
た組成物は、優れたカレンダーロール剥離性を示し、ブ
リード現象も認められなかった。さらに、ポリ乳酸系樹
脂とポリブチレンサクシネートとのポリマーアロイ及び
これに充填剤(重質炭酸カルシウム)を添加した複合材
料も、同様にシリコーンオイルと滑剤を添加することに
よりカレンダー成形法でシートの成形が可能であった。
これらのシートもブリード現象は認められなかった。
ない比較例1、並びにシリコーンオイルと滑剤を併用し
ていない比較例2及び比較例3は、ポリ乳酸系樹脂の溶
融混練物がロールから剥離されず、ポリ乳酸系樹脂シー
トを成形することができなかった。また、シリコーンオ
イル及び滑剤の添加量が規定量より多い比較例4〜6
は、溶融混練物がロールに転写することができず、シー
トを成形することができなかった。
を温度60℃、湿度95%RHの恒温恒湿の室内に10
日間放置して得られた含水率2.6%のペレットを、カ
レンダー成形機を用いてロール温度200℃でシート成
形した。得られたシートは、使用に耐えうる強度を有し
ていなかった。
加した樹脂組成物は、カレンダー法により、ロール離れ
がよく安定してシート状に成形することができ、製造さ
れたポリ乳酸系樹脂シートは、ブリード現象も認められ
ず、自然環境下での分解が可能で、環境問題に好適であ
る。本発明のポリ乳酸系樹脂シートは、カレンダー法に
よる成形が可能なため、経済的に生産することができ、
さらに、OA機器、AV機器、家庭電気製品、レンズ等
を収納、搬送、保管するためのトレイ用シート、あるい
は電子部品を包装するためのキャリアテープ用シート、
磁気カードやICカード用基材シート等の各種分野にわ
たって使用できるので、その産業上の利用価値は極めて
高い。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ乳酸系樹脂100重量部に対して、
シリコーン及び滑剤をそれぞれ0.05〜2.95重量
部の範囲で、かつこれらの合計量を3.0重量部以下添
加配合してなる樹脂組成物をカレンダー成形してなるこ
とを特徴とするポリ乳酸系樹脂シート。 - 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂組成物を溶融して
カレンダー成形するに際し、ポリ乳酸系樹脂及び樹脂組
成物の含水率を2.0%以下で成形することを特徴とす
るポリ乳酸系樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13842598A JP4169390B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | ポリ乳酸系樹脂シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13842598A JP4169390B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | ポリ乳酸系樹脂シートの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11320594A true JPH11320594A (ja) | 1999-11-24 |
| JP4169390B2 JP4169390B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=15221676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13842598A Expired - Fee Related JP4169390B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | ポリ乳酸系樹脂シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4169390B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001254005A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Showa Denko Kk | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物及びそのフィルム |
| JP2007130894A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Kao Corp | 生分解性樹脂成形品の製造法。 |
| US20100129582A1 (en) * | 2007-05-07 | 2010-05-27 | Sony Chemical & Information Device Corporation | Anisotropic electrically conductive adhesive film and method for manufacturing same |
| JP4894263B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2012-03-14 | 日本電気株式会社 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
| US9090771B2 (en) | 2009-01-30 | 2015-07-28 | 3M Innovative Properties Company | Release film formed from polylactic acid-containing resin |
| EP4052877A4 (en) * | 2019-10-31 | 2023-11-29 | TBM Co., Ltd. | RESIN COMPOSITION AND METHOD FOR PRODUCING A RESIN PRODUCT |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0892006A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-09 | Showa Denko Kk | 生物活性物質を含有する生分解性樹脂成形品 |
| JPH09151310A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-06-10 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 生分解性を有するポリマー組成物および収縮フィルム |
| JPH09217014A (ja) * | 1996-02-08 | 1997-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 生分解性樹脂組成物とこれを用いたシートの製造方法 |
| JPH09263690A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-07 | Fujitsu Ltd | 導電性プラスチック組成物および成形物 |
| JPH11323104A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 生分解性に優れたパイプ、継手、その成形方法 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP13842598A patent/JP4169390B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0892006A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-09 | Showa Denko Kk | 生物活性物質を含有する生分解性樹脂成形品 |
| JPH09151310A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-06-10 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 生分解性を有するポリマー組成物および収縮フィルム |
| JPH09217014A (ja) * | 1996-02-08 | 1997-08-19 | Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd | 生分解性樹脂組成物とこれを用いたシートの製造方法 |
| JPH09263690A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-07 | Fujitsu Ltd | 導電性プラスチック組成物および成形物 |
| JPH11323104A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 生分解性に優れたパイプ、継手、その成形方法 |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001254005A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Showa Denko Kk | 脂肪族ポリエステル樹脂組成物及びそのフィルム |
| JP4894263B2 (ja) * | 2003-12-19 | 2012-03-14 | 日本電気株式会社 | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
| US8202450B2 (en) | 2003-12-19 | 2012-06-19 | Nec Corporation | Flame retardant thermoplastic resin composition |
| JP2007130894A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Kao Corp | 生分解性樹脂成形品の製造法。 |
| US20100129582A1 (en) * | 2007-05-07 | 2010-05-27 | Sony Chemical & Information Device Corporation | Anisotropic electrically conductive adhesive film and method for manufacturing same |
| US9090771B2 (en) | 2009-01-30 | 2015-07-28 | 3M Innovative Properties Company | Release film formed from polylactic acid-containing resin |
| US9527972B2 (en) | 2009-01-30 | 2016-12-27 | 3M Innovative Properties Company | Release film formed from polylactic acid-containing resin |
| EP4052877A4 (en) * | 2019-10-31 | 2023-11-29 | TBM Co., Ltd. | RESIN COMPOSITION AND METHOD FOR PRODUCING A RESIN PRODUCT |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4169390B2 (ja) | 2008-10-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4417216B2 (ja) | 生分解性積層シート | |
| US20050244606A1 (en) | Biodegradable sheet, molded object obtained from the sheet, and process for producing the molded object | |
| JP2002309074A (ja) | 樹脂組成物、成形体およびその製造方法 | |
| JPH09111107A (ja) | 生分解性フィルムあるいはシート、および、生分解性プラスチック成形品 | |
| JP5200208B2 (ja) | 脂肪族芳香族ポリエステル及び樹脂組成物 | |
| JPWO2004048471A1 (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
| JP4210492B2 (ja) | 生分解性フィルムおよび該フィルムからなる生分解性袋体 | |
| CN118591591A (zh) | 农业资材用热塑性树脂组合物及农业资材 | |
| JPH11241008A (ja) | ポリ乳酸系樹脂組成物 | |
| JP4169390B2 (ja) | ポリ乳酸系樹脂シートの製造方法 | |
| JP4005008B2 (ja) | ポリエステル系合成樹脂用添加剤 | |
| JP5128750B2 (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
| JP4180606B2 (ja) | 生分解性シート及びこのシートを用いた成形体とその成形方法 | |
| JP2009227882A (ja) | 相溶性を高めることにより、柔軟性と強度を兼ね備えた生分解性フィルムの製造方法とその組成物 | |
| JP2011057993A (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
| JP2004323791A (ja) | 射出成形体 | |
| JPH1139945A (ja) | 生分解導電性シート及びそれを用いた生分解導電性キャリアテープ | |
| JP5230078B2 (ja) | 樹脂組成物およびこれを用いたフィルム | |
| JP3953773B2 (ja) | 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体 | |
| JP3472549B2 (ja) | 生分解性導電性複合シート、それを用いてなる成形体及びキャリアテープ | |
| JP2005280361A (ja) | 成形体の製造方法 | |
| JP3520252B2 (ja) | 生分解性シート、それを用いた成形体及びキャリアテープ | |
| JP2002053741A (ja) | Pet−g樹脂用加工性改良剤及びpet−g樹脂組成物 | |
| JP2005111783A (ja) | アルミニウム蒸着生分解性フィルム | |
| JP2006052342A (ja) | 樹脂成形体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050210 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060720 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070402 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070531 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080804 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080805 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |