JPH11320767A - 酸素吸収性多層体、製造方法及び包装容器 - Google Patents
酸素吸収性多層体、製造方法及び包装容器Info
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- JPH11320767A JPH11320767A JP6491099A JP6491099A JPH11320767A JP H11320767 A JPH11320767 A JP H11320767A JP 6491099 A JP6491099 A JP 6491099A JP 6491099 A JP6491099 A JP 6491099A JP H11320767 A JPH11320767 A JP H11320767A
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Abstract
性に優れ、且つ、コスト面も優位な酸素吸収性多層体、
その製法、及びそれよりなる包装容器を提供する。 【解決手段】第1の熱可塑性樹脂フィルムの表面に粒状
の脱酸素剤を均一に散布し、該散布面に第2の熱可塑性
樹脂フィルムを熱圧着して製造され、第1の熱可塑性樹
脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムがその層間に
粒状の脱酸素剤を挟み込んで接合され、一体化してなる
酸素吸収性多層体、又は、第1の熱可塑性樹脂フィルム
と第2の熱可塑性樹脂フィルムの層間に、粒状の脱酸素
剤が偏在してなる酸素吸収性多層体、あるいは、さらに
ガスバリア層が積層されてなる、少なくとも3層の酸素
吸収性多層材料。
Description
性に優れた酸素吸収性多層体、その製造方法並びに、そ
れよりなる酸素吸収性多層材料及び包装容器に関する。
可塑性樹脂に脱酸素剤を配合した酸素吸収性樹脂組成物
からなる酸素吸収層を配した多層材料で容器を構成し、
容器のガスバリア性の向上を図ると共に容器自体に脱酸
素機能を付与した包装容器の開発が行われている。脱酸
素機能を備えた包装容器は、通常、脱酸素剤組成物を配
合した酸素吸収層を中間層とし、外側にガスバリア性の
外層と内側に酸素透過性の内層とを備えた脱酸素性多層
体で構成され、袋、カップ、トレイ、ボトル等の容器と
して成形加工の容易な多層包装容器として開発されてい
る。
2−72851号公報、特開平4−90848号公報の
ように鉄系脱酸素組成物を樹脂中に分散させた脱酸素性
多層体及び酸素吸収フィルムが利用できる。また、特開
平8−72941号公報には脱酸素性多層体の脱酸素性
能の向上を図る技術が提案されている。さらに、脱酸素
剤配合樹脂層とガスバリア層の間にポリオレフィン層を
介在させる構成の脱酸素性多層体及び多層フィルムとし
て、特開平8−132573号公報、特開平9−400
24公報がある。
般に鉄系脱酸素剤組成物からなる脱酸素剤がポリオレフ
ィンなどの熱可塑性樹脂に練り込まれたコンパウンドを
製作し、これを再溶融して酸素吸収層として積層して用
いる。しかしながら、コンパウンドを使用する方法で
は、コンパウンドを製作及び使用する際に、高温で一定
時間溶融する工程を経ざるを得ないため、溶融された樹
脂中の脱酸素剤の影響で樹脂の劣化により臭気成分が発
生したり、脱酸素剤組成物に含まれる水分の揮発により
外観を損なったりする場合があった。また、この積層工
程を円滑に行うために、酸素吸収層として一定の厚みを
付与せざるを得ないので、脱酸素性多層フィルムとした
場合の曲げ特性等に制約が生ずることがあった。
特表平6−506140号公報には接着剤の塗布面に鉄
粉主剤の脱酸素剤を固着させ、表面をガス透過性樹脂フ
ィルム等のカバーシートで覆い、脱酸素剤が固着させて
いない部分を接着面として、カバーシートを接着すると
いうラベル状の脱酸素剤の技術が開示されている。しか
しながら、この方法で得られるラベル状の脱酸素剤は、
脱酸素剤の固着が不十分なために粉が漏れだす恐れがあ
り、また鉄粉とカバーシート間の空隙に水がたまり脱酸
素反応が阻害される恐れがあるため高水分系の食品保存
の用途には不適との問題があった。
パウンド化による樹脂の熱劣化をなくし、更には脱酸素
剤の固着不十分による粉漏れや空隙への水のたまり等の
トラブル発生の恐れをなくすることにより、コスト優位
で且つ優れた物性を持つ酸素吸収性多層体を提供するこ
とにある。
性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムの層間
に、粒状の脱酸素剤が偏在していることを特徴とする酸
素吸収性多層体に関する。本発明は、粒状の脱酸素剤を
第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィ
ルムに挟み込み、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の
熱可塑性樹脂フィルムを圧着して一体化してなる酸素吸
収性多層体に関する。また本発明は、挟み込まれた粒状
の脱酸素剤が、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱
可塑性樹脂フィルムの何れか一方又は両方のフィルム表
面に埋め込まれていることを特徴とする上記酸素吸収性
多層体に関する。また本発明は、偏在した粒状の脱酸素
剤が、平均粒径が1〜150μmの鉄粉を主剤とする脱
酸素剤組成物であることを特徴とする上記酸素吸収性多
層体に関する。また本発明は、挟み込まれた粒状の脱酸
素剤が、平均粒径が1〜150μmの鉄粉を主剤とする
脱酸素剤組成物であることを特徴とする上記酸素吸収性
多層体に関する。また本発明は、偏在した粒状の脱酸素
剤の重量が、多層体1m2当たり1〜150gであるこ
とを特徴とする上記酸素吸収性多層体に関する。また本
発明は、挟み込まれた粒状の脱酸素剤の重量が、多層体
1m2当たり1〜150gであることを特徴とする上記
酸素吸収性多層体に関する。また本発明は、第1の熱可
塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムの何れ
か一方又は両方が、酸素透過性の熱可塑性樹脂からなる
ことを特徴とする上記酸素吸収性多層体に関する。また
本発明は、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑
性樹脂フィルムの何れか一方又は両方が、顔料により着
色されていることを特徴とする上記酸素吸収性多層体に
関する。また本発明は、上記酸素吸収性多層体に、ガス
バリア層が積層されてなる少なくとも3層の酸素吸収性
多層材料に関する。また本発明は、第1の熱可塑性樹脂
フィルムの表面に粒状の脱酸素剤を均一に散布し、該散
布面に第2の熱可塑性樹脂フィルムを熱圧着することを
特徴とする酸素吸収性多層体の製造方法に関する。また
本発明は、上記少なくとも3層の酸素吸収性多層材料を
容器壁面の少なくとも一部に使用してなる包装容器に関
する。
一端樹脂に練り込むコンパウンド化法で製造される酸素
吸収性多層体と比較して、工程が簡素化されてコスト面
が優位であり、更には過酷な熱履歴を受けないために樹
脂の熱劣化がなく、香味保持性、耐衝撃性、引き裂き
性、フィルム曲げ特性等の物性が優れている。また本発
明の酸素吸収性多層体からなる包装容器で物品を保存す
る際には、粉漏れや空隙への水のたまり等のトラブルの
発生の恐れもない。
剤としては、酸素吸収反応を生起することができるもの
であって熱可塑性樹脂フィルムに挟み込み可能なもので
あれば制限することなく使用できるが、好ましくは、被
酸化性の主剤と助剤との組合せからなる脱酸素剤組成物
が使用される。主剤には、金属粉、亜硫酸塩、亜二チオ
ン酸塩、アスコルビン酸及びその塩、アスコルビン酸エ
ステル等が使用されるが、中でも金属粉が好ましく、鉄
粉が特に好ましく用いられる。また、助剤には、主剤の
酸素吸収反応を促進する化学物質、例えばハロゲン化金
属が用いられる。
起こしうるものであれば純度等に特に制限することなく
使用でき、例えば、表面の一部が既に酸化していてもよ
いし、他の金属を含有するものであってもよい。また、
鉄粉は粒状ものが好ましく、例えば、還元鉄粉、噴霧鉄
粉、電解鉄粉等の鉄粉、鋳鉄、鋼材等の各種鉄の粉砕物
や研削品等が用いられる。鉄粉は、酸素吸収性樹脂の層
厚を薄くするために細かい方がよく、平均粒径は1〜1
50μmが好ましく、5〜100μmが特に好ましい。
あるハロゲン化金属は主剤の酸素吸収反応に触媒的に作
用するものである。ハロゲン化金属としては、例えば、
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物、臭化
物、ヨウ化物が用いられ、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムの塩化
物またはヨウ化物が好ましく用いられる。ハロゲン化金
属の配合量は、鉄粉100重量部当たり好ましくは0.
1〜20重量部、より好ましくは0.1〜5重量部であ
る。
素剤の必須成分として鉄粉とともに使用されるが、鉄粉
に付着して容易に分離しないよう予め混合して添加する
ことが好ましい。例えば、ボールミル、スピードミル等
を用いてハロゲン化金属と鉄粉を混合する方法、鉄粉表
面の凹部にハロゲン化金属を埋め込む方法、バインダー
を用いてハロゲン化金属を鉄粉表面に付着させる方法、
ハロゲン化金属水溶液と鉄粉を混合した後乾燥して鉄粉
表面に付着させる方法等の方法がとられる。好ましい粒
状の脱酸素剤は、鉄粉とハロゲン化金属を含む鉄粉系組
成物であり、特に好ましくは、鉄粉にハロゲン化金属を
付着させたハロゲン化金属被覆鉄粉組成物である。
応じて、アルカリ土類金属酸化物、シラン系やチタネー
ト系の分散剤、クレー、マイカ、シリカ、炭酸カルシウ
ム等の充填剤、活性炭、ゼオライト等の吸着剤を添加す
ることができる。
み込まれる粒状の脱酸素剤の重量は、脱酸素剤の散布面
に対して垂直方向から見て、多層体1m2当たり好まし
くは1〜150gであり、より好ましくは3〜100g
である。脱酸素剤の重量がこの範囲より低いと十分な酸
素吸収性能が得られず、また高いと第1の熱可塑性樹脂
フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルム間の圧着が不十
分になり多層体の機械的強度や成形性に悪影響を及ぼ
す。
ム及び第2の熱可塑性樹脂フィルムは熱可塑性樹脂から
なるフィルムであり、溶着性と酸素透過性に優れたポリ
オレフィンフィルムが好ましく用いられる。ポリオレフ
ィンとしては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレン
に例示されるポリエチレン類、ポリプロピレンホモポリ
マー、プロピレン−エチレンブロック共重合体及びプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体に例示されるポリプ
ロピレン類、メタロセンポリエチレンやメタロセンポリ
プロピレン等のメタロセン触媒によるポリオレフィン
類、ポリメチルペンテン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体やエチレン−αオレフィン共重合体に例示されるエラ
ストマー類あるいはこれらの混合物が挙げられる。この
中では、プロピレンーエチレンランダム共重合体、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体、直鎖状低密度ポリ
エチレンまたはメタロセンポリエチレンが特に好まし
い。
性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムの層間
に、前記粒状の脱酸素剤が偏在しているものである。こ
こで、偏在しているとは、粒状の脱酸素剤が、どちらか
一方又は両方の層に存在し、かつ2つのフィルムの層間
側に偏って存在することを意味する。このように層間側
に偏在させることにより、酸素吸収多層体の酸素吸収性
能を向上させることができる。
に粒状の脱酸素剤を均一に散布し、該散布面に第2の熱
可塑性樹脂フィルムを熱圧着して製造された酸素吸収性
多層体は、一般に、第2の熱可塑性樹脂フィルムに埋め
込まれている粒状の脱酸素剤と第1及び第2の熱可塑性
樹脂フィルムの両フィルムの接合面に埋め込まれている
粒状の脱酸素剤とがあるが、この酸素吸収性多層体の第
2の熱可塑性樹脂フィルム側にガスバリア層を積層して
3層の多層材料とし、この多層材料をガスバリア層が外
側に位置するように包装容器に用いた場合、前記粒状の
脱酸素剤が、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可
塑性樹脂フィルムの層間に偏在する結果、ガスバリア層
より容器内側であって露出しない程度に多層体表面に近
い部分に位置する粒状の脱酸素剤の存在比率が大きくな
るため、容器内の酸素を迅速かつ効率よく吸収するとい
う効果を奏する。
と第2の熱可塑性樹脂フィルムの間に粒状の脱酸素剤を
挟み込み、圧着して一体化する。圧着して一体化とは、
粒状の脱酸素剤が挟み込まれたまま、第1の熱可塑性樹
脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムが圧着され、
両フィルムが空隙なく積層されて脱酸素剤とフィルムが
一体化されることを言う。ここで、粒状の脱酸素剤が挟
み込まれたまま両フィルムが空隙なく積層されるために
は、脱酸素剤が樹脂中に埋まった状態がよく、粒状の脱
酸素剤が両フィルムの何れか一方又は両方のフィルム表
面に埋め込まれた状態が好ましい。また両フィルムの強
固な積層のため、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の
熱可塑性樹脂フィルムとは相互に溶着可能な樹脂の組合
せを選択することが好ましい。
と第2の熱可塑性樹脂フィルムの何れか一方又は両方
が、酸素透過性の熱可塑性樹脂からなることが好まし
い。本発明の酸素吸収性多層体を食品等の保存用途に使
用する際には、この酸素透過性の熱可塑性樹脂フィルム
が食品等の保存物と脱酸素剤とを隔てる隔離層の役割を
果たすことになり、同時に保存物側の酸素を迅速に透過
する役割を果たすため酸素透過性が必要とされる。
め、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂
フィルムの何れか一方または両方が、顔料により着色さ
れていることが好ましい。顔料としては、ベンガラ等の
酸化鉄、カーボンブラック、炭酸カルシウム、カドミウ
ム系顔料、酸化チタン等が挙げられるが、中でも酸化チ
タンが好ましく用いられる。顔料の配合量は、フィルム
の厚みにもよるが、熱可塑性樹脂中、0.5〜40重量
%が好ましい。顔料等の無機物の配合量が少なすぎると
脱酸素剤の隠蔽が不足し、多すぎると溶着性が低下す
る。顔料を配合した熱可塑性樹脂フィルムを使用するこ
とによって脱酸素剤が外部から見えにくくなり、鉄粉系
脱酸素剤を用いた場合の鉄粉や鉄錆が隠蔽されて、外観
の優れた酸素吸収性多層体となる。尚、第1の熱可塑性
樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムを構成する
樹脂には、顔料以外の添加物、たとえばスリップ剤、酸
化防止剤、アルカリ土類金属酸化物、活性炭、ゼオライ
ト等が添加できる。
で製造可能であり、例えば接着剤付きの第1の熱可塑性
樹脂フィルムに脱酸素剤を散布しこれに第2の熱可塑性
樹脂フィルムを圧着して積層する方法でもよい。しか
し、物性とコストの両面からは熱圧着による方法が好ま
しい。即ち、第1の熱可塑性樹脂フィルムの表面に粒状
の脱酸素剤を均一に散布し、該散布面に第2の熱可塑性
樹脂フィルムを熱圧着することにより、極めて合理的に
製造できる。散布については脱酸素剤がむらなく散布さ
れる方法であれば制限は無くフィルムに粉体を散布する
ための公知の装置が利用でき、また熱圧着についても樹
脂フィルム積層用の公知の装置が利用できる。この方法
によれば、シンプルな装置で大量製造ができるため、優
位な製造コストの達成が可能である。
性樹脂フィルム面上に粒状の脱酸素剤を散布し、これに
Tダイから溶融状態で供給される第2の熱可塑性樹脂フ
ィルムを積層し、ロールで熱圧着後冷却して、脱酸素剤
が挟み込まれた状態で両フィルムが一体化された酸素吸
収性多層体が形成される。また別法として、第1の熱可
塑性樹脂フィルムの表面を予熱してから該フィルムの表
面に脱酸素剤を散布し、第2の熱可塑性樹脂フィルムと
ロールで圧着し、一体化してもよい。熱圧着することに
より、粒状の脱酸素剤が挟み込まれた第1の熱可塑性樹
脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムとの密着性が
高まり、両フィルム間及び粒状の脱酸素剤周辺の空隙を
なくすことができる。また、熱圧着することにより、脱
酸素剤がフィルム表面に埋め込まれるため脱酸素剤の脱
落が防止され、更には両フィルムの層間剥離を防止する
強固な積層が可能になり、両フィルムが一体化した物性
の優れた酸素吸収性多層体が得られる。
塑性樹脂フィルムとの間に脱酸素剤が挟み込まれた層の
厚み、すなわち両熱可塑性樹脂フィルム全体の厚みの上
限は、多層体の曲げ特性などから200μm、好ましく
は150μmであり、下限は積層操作を安定に行うため
に10μm、好ましくは20μmである。
て、そのまま又は包材で包装して、食品等の保存用途に
使用される。しかし、脱酸素機能を有する包装容器の部
材として用いる際には、片面がガスバリア性の酸素吸収
性多層材料が使い易い。即ち、本発明は、上記の酸素吸
収性多層体にガスバリア層が積層されてなる少なくとも
3層の酸素吸収性多層材料である。
器外部から侵入する酸素を遮断する層であり、例えば、
アルミ箔等の金属箔、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物、ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロンMXD6、ポリエチレンテレフタレー
ト等のガスバリアー性樹脂フィルム、アルミニウム蒸着
フィルムやシリカ蒸着フィルム等の蒸着フィルム、等を
単独または組合せて用いることができる。
性樹脂フィルム又は第2の熱可塑性樹脂フィルムにガス
バリアー性フィルムを積層しておいてもよいし、脱酸素
剤が挟み込まれた第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の
熱可塑性樹脂フィルムを積層する際に同時にガスバリア
ー性フィルムを積層してもよいし、あるいは出来上がっ
た酸素吸収性多層体の片面にガスバリアー性フィルムを
積層してもよい。積層方法は、押し出しラミネーショ
ン、ドライラミネーション、ホットメルトラミネーショ
ン等の公知のラミネート技術が用いられる。
防ぐために、ガスバリア層の外側に熱可塑性樹脂からな
る保護層を設けることもできる。保護層に用いる樹脂と
しては、例えば、高密度ポリエチレン等のポリエチレン
類、プロピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合
体等のポリプロピレン類、ナイロン6、ナイロン6,6
等のポリアミド類、さらに、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル類およびこれらの組合せが挙げられ
る。
リア層として金属箔を使用した場合、デザイン性を向上
することができる。特に、ガスバリア層として透視性の
あるガスバリアー性樹脂フィルムを使用した場合、保護
層に印刷を施したり、あるいはガスバリア層として金属
箔を使用することが、酸素吸収剤を隠蔽できるので好ま
しい。また本発明では、第1の熱可塑性樹脂フィルム及
び/又は第2の熱可塑性樹脂フィルム側に、強度向上等
の目的でシーラント層や補強層等の他の層を積層しても
よい。
材料は、フィルム又はシート状の包装材料として各種の
用途に用いられる。本発明の少なくとも3層の酸素吸収
性多層材料をガスバリア層を脱酸素剤よりも容器外側に
配して、袋、トレイ等の包装容器に加工することによっ
て、外観や香味保持性等の物性に優れ且つ包装加工性に
優れた酸素吸収性の包装容器が得られる。本発明の少な
くとも3層の酸素吸収性多層材料を容器壁面の少なくと
も一部に使用してなる包装容器は、容器外から僅かに侵
入する酸素の他容器内の酸素を吸収して、容器内保存物
の酸素による変質を防止して長期の保存を可能にする。
即ち、少なくとも3層の酸素吸収性多層材料を、袋、ト
レイ、チューブ等の包装容器に加工して使用することに
より、また容器の蓋材、トップシールフィルムなどの部
材として使用することにより、包装容器に脱酸素機能が
付与される。例えば、酸素吸収性多層フィルムを側面用
フィルム2枚と底面用フィルム1枚よりなる自立性を有
する袋(スタンディングパウチ)の部材として使用する
ことにより、機能的な包装袋とすることができる。
酸素による品質劣化の防止に優れた効果を発揮するた
め、各種物品の保存用途に用いられる。また、小袋入り
脱酸素剤等の従来の脱酸素剤では適用が困難な、液状の
食品や医薬品、高水分の食品や医薬品等の水分を多量に
含んだ物品の保存用途にも使用することができる。たと
えば、液体系食品としては、ジュース、酒、コーヒー、
茶、ゼリー飲料、健康飲料等の液状飲料、調味液、ソー
ス、醤油、ドレッシング、液体だし、マヨネーズ、味
噌、すりおろし香辛料等の調味料、クリーム、チョコレ
ートペースト等のペースト状菓子、液体スープ、煮物、
漬け物、シチュー等の液状加工食品、高水分食品として
は、そば、うどん、ラーメン等の生麺及びゆで麺、精
米、調湿米、無洗米等の調理前の米類や調理された炊飯
米、五目飯等の加工米製品類、粉末スープ、だしの素等
の粉末調味料、その他高水分及び液体系物品としては、
工業材料、農薬や殺虫剤等の固体状や溶液状の化学薬品
並びに乳液、液体およびペースト状の医薬品、化粧水、
化粧クリーム、化粧乳液、整髪料、染毛剤、シャンプ
ー、等が挙げられる。
る。尚、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 [実施例1]平均粒径30μmの還元鉄粉100kgを
加熱ジャケット付き真空混合乾燥機中に投入し、10m
mHgの減圧下140℃で加熱しつつ、塩化カルシウム
50重量%水溶液5kgを噴霧し、乾燥した後、篩い分
けし粗粒を除き、粒状の脱酸素剤を得た。
からなる押出ラミネーターを用い、繰り出される直鎖状
低密度ポリエチレンからなる厚さ30μmのフィルム
(第1の熱可塑性樹脂フィルム)の表面に、作製した粒
状の脱酸素剤を20g/m2となるように散布し、一方
押出機より酸化チタンを5重量%配合したメタロセン触
媒直鎖状低密度ポリエチレンをTダイから厚さ60μm
(第2の熱可塑性樹脂フィルム)となるように押出し、
両フィルムを重ねて冷却ロールに導入して押出しラミネ
ートし、第1の熱可塑性樹脂フィルムと顔料を配合した
第2の熱可塑性樹脂フィルムとで脱酸素剤が挟み込まれ
た2層の酸素吸収性多層体を得た。この酸素吸収性多層
体の一部をサンプリングして断面を顕微鏡にて観察した
ところ、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性
樹脂フィルムとが空隙なく圧着積層されて一体化してお
り、粒状の脱酸素剤は第2の熱可塑性樹脂フィルムに埋
め込まれているものと両フィルムに埋め込まれているも
のとがあることを確認した。次に、第1の熱可塑性樹脂
フィルム側にガスバリア層として厚さ9μmのアルミ箔
を接着剤樹脂としての低密度ポリエチレン(厚さ15μ
m)を介して押し出しラミネートし、更にアルミ箔側に
保護層として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムをドライラミネートし、ガスバリア層を有す
る5層の酸素吸収性多層材料1を得た。酸素吸収性多層
材料1の構成は、第2の熱可塑性樹脂フィルム(酸化チ
タン5重量%含有);60μm/両フィルム間に挟み込
まれた粒状脱酸素剤(20g/m2)/第1の熱可塑性
樹脂フィルム;30μm/接着剤樹脂層;15μm/ア
ルミ箔;9μm/PETフィルム;12μmである。
0g/m2としたこと以外は実施例1と同様にして2層
の酸素吸収性多層体を作製した。この酸素吸収性多層体
の一部をサンプリングして断面を顕微鏡にて観察したと
ころ、第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹
脂フィルムとが空隙なく圧着積層されて一体化してお
り、粒状の脱酸素剤は第2の熱可塑性樹脂フィルムに埋
め込まれているものと両フィルムに埋め込まれているも
のとがあることを確認した。次に、第2の熱可塑性樹脂
フィルム側に実施例1と同様にしてガスバリア層と保護
層とを積層して、ガスバリア層を有する5層の酸素吸収
性多層材料2を得た。酸素吸収性多層材料2の構成は、
第1の熱可塑性樹脂フィルム;30μm/両フィルム間
に挟み込まれた粒状脱酸素剤(50g/m2)/第2の
熱可塑性樹脂フィルム(酸化チタン5%含有);60μ
m/接着剤樹脂層;15μm/アルミ箔;9μm/PE
Tフィルム;12μmである
0cm×10cmの小片2枚を切り取り、第2の熱可塑
性樹脂フィルム側を内側にして3方をヒートシールし、
酸素吸収性多層材料からなる包装袋1を作成した。また
酸素吸収性多層材料2から10cm×10cmの小片2
枚を切り取り、第1の熱可塑性樹脂フィルム側を内側に
して3方をヒートシールし、酸素吸収性多層材料からな
る包装袋2を作成した。各包装袋に、油脂分を含んだラ
ーメン用濃縮液体だし30gを自動充填機で充填密封
し、袋内部の空気量が約2ccの液体だし包装体を作製
し、この包装体を85℃で30分間ボイル処理した。処
理後に袋内部の酸素濃度を測定したところ、包装袋1、
2ともに酸素濃度は0.1vol%未満であった。ボイ
ル処理を施した包装体を23℃で保存後、7日目及び1
4日目に開封し、液体だしの香りを調査した。7日目及
び14日目ともに、油脂の酸化臭や樹脂の酸化劣化によ
る樹脂臭等の異臭がなく、保存状態は良好であった。
尚、14日間保存後の包装袋についてはヒートシール強
度を測定し(JISZ1526に準拠)、また包装袋内
面の状態を観察した。ヒートシール強度は、包装袋1で
は2.5kg/15mm、包装袋2では3.0kg/1
5mmであり、十分な強度を維持していた。また包装袋
内面の状態は、包装袋1、2ともに、表面に脱酸素剤の
突き出しや錆がなく、また層間剥離等のトラブルも見ら
れずに、保存前と同様の良好な外観を保持していた。
が25cmとなるようにスリットした帯状物からなるロ
ール2個を作成し、この帯状物を包装材料として、両側
加熱回転ダイロール型の充填機にて精米1kgを充填密
封し、精米包装体を得た。包装体の大きさは、25cm
×30cmであり、袋内の空気量は約200ccであっ
た。この包装体を23℃にて保存し、7日目に袋内部の
酸素濃度を調査したところ、0.1vol%未満であっ
た。3ヶ月間保存後に開封し調査したところ、精米は酸
化臭や樹脂の劣化による樹脂臭等の異臭がなく保存状態
は良好であり、包装体を構成するフィルムの外観にも異
常がないことを確認した。
を用い、実施例1にて作製した脱酸素剤をサイドフィー
ドにて供給し、実施例1で第2の熱可塑性樹脂フィルム
を作製する際にい用いた直鎖状低密度ポリエチレンと混
練し、脱酸素剤45重量%及び直鎖状低密度ポリエチレ
ン55重量%からなる脱酸素剤含有ペレットを作製し
た。次いで、単軸押出機、Tダイ、冷却ロールからなる
押出ラミネーターを用い、繰り出される実施例1で用い
た酸化チタンを5重量%含有メタロセン直鎖状低密度ポ
リエチレンからなる厚さ60μmのフィルムの表面に、
Tダイより作製した脱酸素剤含有ペレットを溶融して、
脱酸素剤含有層の厚さ30μmとなるように押出ラミネ
ートし、2層からなる酸素吸収多層体を得た。この酸素
吸収多層体の脱酸素剤量は約20g/m2となる。この
酸素吸収多層体の一部をサンプリングして断面を顕微鏡
にて観察したところ、粒状の脱酸素剤が脱酸素剤含有層
中に分散していることを確認した。以下、実施例3と同
様の試験を実施した。袋内の酸素濃度は、ボイル処理直
後が2.8vol%であり、保存3日目にようやく0.
1vol%未満に到達した。ボイル処理を施した包装体
を23℃で保存後、7日目及び14日目に開封し、液体
だしの香りを調査した。7日目及び14日目ともに、若
干の油脂の酸化臭や樹脂の酸化劣化による樹脂臭の異臭
が認められた。ヒートシール強度は、1.9kg/15
mmであった。
ールからなる押出ラミネーターを用い、繰り出される酸
化チタン10重量%含有プロピレンーエチレンブロック
共重合体からなる厚さ30μmのフィルム(第1の熱可
塑性樹脂フィルム)の表面に実施例1で作製した粒状の
脱酸素剤を10g/m2となるように散布し、一方押出
機よりプロピレンーエチレンブロック共重合体をTダイ
から厚さ50μm(第2の熱可塑性樹脂フィルム)とな
るように押出し、両フィルムを重ねて冷却ロールに導入
して押出しラミネートし、顔料を配合した第1の熱可塑
性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムとで脱酸
素剤が挟み込まれた2層の酸素吸収性多層体を得た。こ
の酸素吸収性多層体の一部をサンプリングして断面を顕
微鏡にて観察したところ、第1の熱可塑性樹脂フィルム
と第2の熱可塑性樹脂フィルムとが空隙なく圧着積層さ
れて一体化しており、粒状の脱酸素剤は第2の熱可塑性
樹脂フィルムに埋め込まれているものと両フィルムの接
合面に埋め込まれているものとがあることを確認した。
次に、第2の熱可塑性樹脂フィルム側にガスバリア層と
して厚さ9μmのアルミ箔をドライラミネートし、更に
アルミ箔側に保護層として厚さ15μmのナイロン6か
らなるフィルム及び厚さ12μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムをドライラミネートし、ガスバリア層
を有する5層の酸素吸収性多層材料3を得た。
可塑性樹脂フィルム(酸化チタン10重量%含有)30
μm/両フィルム間に挟み込まれた粒状脱酸素剤(10
g/m2)/第2の熱可塑性樹脂フィルム;50μm/
アルミ箔;9μm/ナイロンフィルム;15μm/PE
Tフィルム;12μmである。次に、酸素吸収性多層体
3の耐衝撃強度を第1の熱可塑性樹脂フィルム側から測
定(23℃、JIS P8134に準拠)したところ、
23℃においては13kg・cm、5℃においては11
kg・cmであり、十分な耐衝撃強度を保持していた。
さらに、シーラント層同士の170℃、2秒間のヒー
トシール試験(JIS Z1526に準拠)を行ったと
ころ、ヒートシール強度は4.3kg/15mmであ
り、十分な強度を保持していた。酸素吸収性多層材料3
から15cm×25cmの小片2枚を切り取り、第1の
熱可塑性樹脂フィルム側を内側にして3方をヒートシー
ルし、酸素吸収性多層体からなる包装袋3を作成した。
この包装袋3に調理された鮭入りお粥200gを充填密
封し、袋内部の空気量が約10ccの粥包装体を作製し
た。この包装体を130℃で12分間のハイレトルト処
理をし、23℃で保存した。袋内部の酸素濃度は、ハイ
レトルト処理直後が1.5vol%であり、保存3日目
に0.1vol%未満にまで低下していた。3ヶ月間保
存後に開封し鮭入りお粥の風味と香味を調査したとこ
ろ、加熱処理前の風味と香味を保持しており、保存状態
は極めて良好であった。
を用い、実施例1にて作製した脱酸素剤をサイドフィー
ドにて供給し、実施例5で第2の熱可塑性樹脂フィルム
を作製する際に用いたプロピレン−エチレンブロック共
重合体と混練し、脱酸素剤20重量%及びプロピレン−
エチレンブロック共重合体80重量部からなる脱酸素剤
含有ペレットを作製した。実施例5同様に、厚さ30μ
mの酸化チタン含有プロピレン−エチレンブロック共重
合体からなるフィルムに、Tダイより作製した脱酸素剤
含有ペレットを厚さ50μmで押出しラミネートし、酸
素透過層と脱酸素剤含有層からなる2層の酸素吸収多層
体を得た。この酸素吸収多層体面当たりの粒状の脱酸素
剤量は、約10g/m2である。この酸素吸収多層体の
一部をサンプリングして断面を顕微鏡にて観察したとこ
ろ、脱酸素剤粒子が脱酸素剤含有層中、全体に分散して
いることを確認した。以下、実施例5と同様の試験を実
施した。酸素透過層側からの耐衝撃強度を測定したとこ
ろ、23℃においては11kg・cm、5℃においては
8.5kg・cmであた。また、ヒートシール強度は、
3.1kg/15mmであった。袋内の酸素濃度は、ハ
イレトルト処理直後が3.8vol%であり、保存4日
目にようやく0.1vol%まで低下した。3ヶ月間保
存後に開封し、鮭入りお粥の風味と香味を調査したとこ
ろ、お粥の香味及び風味は、樹脂の酸化劣化による樹脂
臭及び若干のお粥の酸化臭により低下していた。
置を用いてプロピレン−エチレンブロック共重合体(日
本ポリケム(株)製、商品名:ノバテックEC9)30
0μm/無水マレイン酸変性ポリプロピレン(三井化学
(株)製、商品名:アドマーQF551)20μm/エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物((株)クラレ
製、商品名:エバールT)40μm/無水マレイン酸変
性ポリプロピレン(三井化学(株)製、商品名:アドマ
ーQF551)20μm/白色顔料5%含有エチレン−
プロピレンブロック共重合体(日本ポリケム(株)製、
商品名:ノバテックEC9)300μmからなる酸素バ
リア性シートを押出ながら、実施例5と同様にして得ら
れた酸素吸収性多層体を繰り出し、第2の熱可塑性樹脂
フィルムと白色顔料を含有していないポリプロピレン層
とをサーマルラミネーションにて接着し、白色顔料を含
有した第1の熱可塑性樹脂フィルム/(挟み込まれた粒
状の脱酸素剤10g/m2)/第2の熱可塑性樹脂フィ
ルム/ポリプロピレン層/接着剤層/バリア層/接着剤
層/白色顔料含有ポリプロピレンの構成の酸素吸収性多
層材料からなるシートを得た。このシートの一部をサン
プリングして断面を顕微鏡にて観察したところ、第1の
熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムと
が空隙なく圧着積層されて一体化しており、第2の熱可
塑性樹脂フィルムに埋め込まれている脱酸素剤粒子と両
フィルムの接合面に埋め込まれている脱酸素剤粒子とが
あった。このシートをカップ状容器(口径90mm、高
さ45mm)に熱成形し、栗ぜんざい250gを充填
し、蓋材に厚さ15μmのMXD6積層フィルム(三菱
化学(株)製、商品名「ナイロンスーパーニール」)と
厚さ50μmのイージーピール性樹脂フィルム((株)
東セロ製、「CMPS013C」)からなる積層フィル
ムで密封し、121℃、30分のレトルト処理を行い、
23℃、3ヶ月間保存した。3ヶ月保存後、10mm程
開封し、2分間電子レンジ照射した後、蓋材を取り除
き、充填物の風味及び色調を調査した。栗ぜんざい中の
栗には変色なく、充填前の色を保持していた。また、風
味は栗ぜんざいの酸化臭、樹脂の酸化劣化による樹脂臭
等なく良好であった。
収性多層体又は酸素吸収性多層材料は良好な物性を持
ち、また、これよりなる包装容器は、外観、強度、耐衝
撃性、ヒートシール性、ホットタック性に優れている上
に、優れた保存物の香味保持性及び酸素吸収性能を持つ
脱酸素性の包装容器であり、液体系食品にも好適に用い
ることができる。また本発明の脱酸素性の包装容器は、
ボイル処理、レトルト処理、ハイレトルト処理等の加熱
殺菌処理においても耐熱性と密封性に優れた特性を発揮
する。
を一端樹脂に練り込むコンパウンド化を経由する従来の
酸素吸収性多層体と比較して、工程が簡素化されてコス
ト面が優位であり、更には過酷な熱履歴を受けないため
に樹脂の熱劣化がなく、香味保持性、耐衝撃性、ヒート
シール性、引き裂き性、フィルム曲げ特性等の物性が優
れている。本発明の酸素吸収性多層材料からなる脱酸素
性の包装容器は、ボイル処理、レトルト処理、ハイレト
ルト処理等の加熱殺菌処理においても耐熱性と密封性に
優れる。また本発明の酸素吸収性多層体からなる包装容
器で物品を保存する際には、容器内の酸素を迅速かつ効
率よく吸収するという効果を奏する上、粉漏れや空隙へ
の水のたまり等のトラブル発生の恐れもない。
Claims (10)
- 【請求項1】第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可
塑性樹脂フィルムの層間に、粒状の脱酸素剤が偏在して
いることを特徴とする酸素吸収性多層体。 - 【請求項2】第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可
塑性樹脂フィルムが、その層間に粒状の脱酸素剤を挟み
込んで接合され、一体化してなることを特徴とする酸素
吸収性多層体。 - 【請求項3】粒状の脱酸素剤が、第1の熱可塑性樹脂フ
ィルムと第2の熱可塑性樹脂フィルムの何れか一方又は
両方のフィルム表面に埋め込まれていることを特徴とす
る請求項1又は2記載の酸素吸収性多層体。 - 【請求項4】粒状の脱酸素剤が、平均粒径が1〜150
μmの鉄粉を主剤とする脱酸素剤組成物であることを特
徴とする請求項1又は2記載の酸素吸収性多層体。 - 【請求項5】多層体面1m2当たりの脱酸素剤の重量
が、1〜150gであることを特徴とする請求項1又は
2記載の酸素吸収性多層体。 - 【請求項6】第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可
塑性樹脂フィルムの何れか一方又は両方が、酸素透過性
の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1又は
2記載の酸素吸収性多層体。 - 【請求項7】第1の熱可塑性樹脂フィルムと第2の熱可
塑性樹脂フィルムの何れか一方又は両方が、顔料により
着色されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
酸素吸収性多層体。 - 【請求項8】請求項1又は2記載の酸素吸収性多層体に
ガスバリア層が積層されてなる、少なくとも3層の酸素
吸収性多層材料。 - 【請求項9】請求項8記載の酸素吸収性多層材料を容器
壁面の少なくとも一部に使用してなる包装容器。 - 【請求項10】第1の熱可塑性樹脂フィルムの表面に粒
状の脱酸素剤を均一に散布し、該散布面に第2の熱可塑
性樹脂フィルムを熱圧着することを特徴とする酸素吸収
性多層体の製造方法。
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|---|---|---|---|
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| JP6131398 | 1998-03-12 | ||
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| JP2002052655A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 酸素吸収性多層体及びこれを用いた低水分含有物品の保存方法 |
| JP2008073022A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Kracie Foods Ltd | 密封容器入り調理栗、調理栗の変色防止方法及び密封容器入り調理栗の製造方法 |
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-
1999
- 1999-03-11 JP JP06491099A patent/JP4120735B2/ja not_active Expired - Lifetime
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