JPH11322931A - ポリサルファイド重合体及びその製造方法 - Google Patents

ポリサルファイド重合体及びその製造方法

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JPH11322931A
JPH11322931A JP15359198A JP15359198A JPH11322931A JP H11322931 A JPH11322931 A JP H11322931A JP 15359198 A JP15359198 A JP 15359198A JP 15359198 A JP15359198 A JP 15359198A JP H11322931 A JPH11322931 A JP H11322931A
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polyoxyalkylene
sxr
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Tatsuro Matsui
達郎 松井
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一久 榮
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/14Polysulfides

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】主鎖にジサルファイドを超える硫黄の結合数の
繰り返しを含ませることにより二重結合を有するゴムの
加流剤としての機能をもたせるだけでなく、末端がゴム
の加硫促進効果を有する、チオカルバミル基等、鉱油と
の相溶性を増すポリサルファイド重合体を合成する方
法。 【解決手段】一般式R2(SxR1)nSxR2で表され
る常温で液体であるポリサルファイド重合体。但しR1
は、アルキレン基、オキシアルキレン基などの基であ
り、R2は、アルキル基、そのエステル、ポリオキシア
ルキレン基、ベンジル基など、R67N(CS)−(但
しR6,R7はメチル基,エチル基など,)の構造を示す
チオカルバミル基、(CH32CHO(CS)−の構造
を示すキサントゲン酸基,C64SNC−の構造を示す
ベンゾチアゾール基、およびOC48N−の構造を示す
モルホリン基から選ばれる一つの基であり、xは2を超
えて6までの値、nは2〜100の整数を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繰り返し単位の硫黄
の平均結合数が2を超えて6以下である常温で液体であ
るポリサルファイド重合体及びその製造方法に関する。
また、本発明は加硫促進剤、加硫剤及び極圧剤として好
適なポリサルファイド重合体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリサルファイド重合体の繰り返し単位
の硫黄の結合数が2である液状のもの及び繰り返し単位
の硫黄の結合数が2以上では分子量が10.000を越える常
温で固体のものが商業的に取引されている。繰り返し単
位の硫黄の結合数が2を超える常温で液体のものは製造
方法が難しく工業的に有効なものは存在しなかった。特
公昭63−42927によれば塩化硫黄とジチオールと
の反応により得られた繰り返し単位の硫黄の結合数が2
を超える常温で液体のポリサルファイド重合体をゴム加
流剤として利用する方法が記載されている。この方法で
は高価なジチオールを原料にすること、大量の無水溶媒
下で反応させる必要があり、工業的には製造コストが高
く利用を困難にしている。しかも、この方法により得ら
れたポリサルファイド重合体は、末端基が−SHであ
り、貯蔵安定性に欠けるという欠点を有する。
【0003】特開昭62−10054によれば下記式で
示される
【0004】
【式1】の合成ルートで所望の生成物を取得する方法が
記載されている。しかしこの方法は一旦−SH又は−S
S−を塩素(Cl2)で−SClにして−SHと反応さ
せる方法であり、合成ルートは工業化する場合かなりコ
ストがかかり工業化する上で困難な方法である。しかも
得られるポリサルファイド重合体の繰り返し単位の硫黄
の結合数が2であり、従って加硫促進剤の効果はあるが
加硫剤の効果がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を解消して、主鎖にジサルファイドを超える
硫黄の結合数の繰り返しを含ませることにより二重結合
を有するゴムの加流剤としての機能をもたせるだけでな
く、末端がゴムの加硫促進効果を有するベンゾチアゾー
ル基、チオカルバミル基等、鉱油との相溶性を増すアル
キル基等要求される化学構造を有するポリサルファイド
重合体を容易に合成する方法及びその方法により取得さ
れうる新規な特定のポリサルファイド重合体を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らの鋭意検討の
結果、本発明の課題は下記の本発明によって工業的に好
都合に達成された。 [1]下記一般式(1)で表される常温で液体であるポ
リサルファイド重合体。
【0007】 R2(SxR1)nSxR2 (1) 但しR2(SxR1)nSxR2において、R1は、炭素数
2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のオキシアル
キレン基、酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン
基、および炭素数3〜12のヒドロキシアルキレン基か
ら選ばれた少なくとも一つの基であり、R2は、炭素数
1〜20のアルキル基、そのエステル、ポリオキシアル
キレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18の
ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオキシアルキレ
ン基、R67N(CS)−(但しR6,R7はメチル基,
エチル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキル
基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバミル基、(C
32CHO(CS)−の構造を示すキサントゲン酸
基,C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾール基、
およびOC48N−の構造を示すモルホリン基から選ば
れる少なくとも一つの基であり、xは2を超えて6まで
の値を示し、そしてnは2〜100の整数を示す。 [2]一般式C64SNC(SxR1)nSxR2又は一
般式R67N(CS)(SxR1)nSxR2で表される
上記[1]記載のポリサルファイド重合体。
【0008】但しR1は、少なくともCH2CH2OCH2
OCH2CH2又はCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2
又はCH2CH(OH)CH2を一つ以上含む基である。 [3]上記一般式(1)において、R1は、少なくとも
CH2CH2OCH2OCH2CH2又はCH2CH2OCH2
CH2OCH2CH2又はCH2CH(OH)CH2を一つ
以上含む基であり、R2は、炭素数1〜20のアルキル
基、そのエステル、ポリオキシアルキレン基、ベンジル
基、レゾルシン、炭素数2〜18のヒドロキシアルキル
基、およびヒドロキシポリオキシアルレン基から選ばれ
た基であることを特徴とする上記[1]記載のポリサル
ファイド重合体。 [4]一般式R8S(R1Sy)nR1SR8と一般式R2
SyR2とを硫黄交換反応させることを特徴とする一般
式R2(SxR1)nSxR2で表される常温で液体であ
るポリサルファイド重合体の製造方法。
【0009】但し、上記一般式において、R1は炭素数
2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のオキシアル
キレン基、酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン
基、および炭素数3〜12のヒドロキシアルキレン基か
ら選ばれる少なくとも一つの基であり、R2は炭素数1
〜20のアルキル基、そのエステル、ポリオキシアルキ
レン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18のヒ
ドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオキシアルキレン
基、R67N(CS)−(但しR6,R7はメチル基,エ
チル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキル基、
ベンジル基)の構造を示すチオカルバミル基、(C
32CHO(CS)−の構造を示すキサントゲン酸
基、C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾール基、
およびOC48N−の構造を示すモルホリン基から選ば
れる少なくとも一つの基であり、xは2を超えて6まで
の値を示し、R8はR2SxR2における同じR2でも良い
し異なったR2でも良く、yは2以上の数値を示し、そ
してnは2〜100を示す整数である。 [5]一般式R8S(R1Sy)nR1SR8で表される化
合物と一般式R2SyR2で表される化合物とを硫黄の存
在下硫黄交換反応させることを特徴とする一般式R
2(SxR1)nSxR2で表される常温で液体であるポ
リサルファイド重合体の製造方法。
【0010】但し、上記一般式において、R1は炭素数
2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のオキシアル
キレン基、酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン
基、および炭素数3〜12のヒドロキシアルキレン基か
ら選ばれる少なくとも一つの基であり、R2は炭素数1
〜20のアルキル基、そのエステル、ポリオキシアルキ
レン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18のヒ
ドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオキシアルキレン
基、R67N(CS)−(但しR6,R7はメチル基,エ
チル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキル基、
ベンジル基)の構造を示すチオカルバミル基、(C
32CHO(CS)−の構造を示すキサントゲン酸
基、C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾール基、
およびOC48N−の構造を示すモルホリン基から選ば
れる少なくとも一つの基であり、xは2を超えて6まで
の値を示し、R8はR2SxR2における同じR2でも良い
し異なったR2でも良く、yは1を超える数値を示し、
そしてnは2〜100を示す整数である [6]一般式HS(R1Sy)nR1SHで表される化合
物と、一般式R2SyR2で表される化合物及び硫黄を硫
黄交換反応させると共に重合反応させることを特徴とす
る一般式R2(SxR1)nSxR2で表される常温で液
体であるポリサルファイド重合体の製造方法。
【0011】但し上記一般式において、R1は炭素数2
〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のオキシアルキ
レン基、酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン基、
および炭素数3〜12のヒドロキシアルキレン基から選
ばれた少なくとも一つの基であり、R2は、炭素数1〜
20のアルキル基、そのエステル、ポリオキシアルキル
基、ベンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18のヒドロ
キシアルキレン基、ヒドロキシポリオキシアルキレン
基、R67N(CS)−(但しR5、R6はメチル基,エ
チル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキル基)
の構造を示すチオカルバミル基、(CH32CHO(C
S)−の構造を示すキサントゲン酸基、C64SNC−
の構造を示すベンゾチアゾール基、およびOC48N−
の構造を示すモルホリン基から選ばれた少なくとも一つ
の基であり、xは2を超えて6までの値を示し、yは1
を超える数値を示し、nは2〜100の整数を示す。 [7]一般式HS(R1Sy)nR1SHで表される化合
物、一般式R2SHで表される化合物及び硫黄を硫黄交
換反応させると共に重合反応させることを特徴とする一
般式R2(SxR1)nSxR2で表される常温で液体で
あるポリサルファイド重合体の製造方法。
【0012】但し上記一般式において、R1は、炭素数
2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10のオキシアル
キレン基、酸素数が2〜20のポリオキシアルキレン
基、および炭素数3〜12のヒドロキシアルキレン基か
ら選ばれる少なくとも一つの基であり、R2は、炭素数
1〜20のアルキル基、そのエステル、ポリオキシアル
キレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18の
ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオキシアルキレ
ン基、R67N(CS)−(但しR6,R7はメチル基,
エチル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキル
基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバミル基、(C
32CHO(CS)−の構造を示すキサントゲン酸
基,C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾール基、
およびOC48N−の構造を示すモルホリン基から選ば
れる少なくとも一つの基であり、xは2を超えて6まで
の値を示し,yは1を超える数値を示し、そしてnは2
〜100の整数を示す。
【0013】本発明の最大の特徴は、上記[4]〜
[7]で示される新規にして優れたポリサルファイドの
製造方法を提供し、もって加硫剤および加硫促進剤とし
て好適な常温で液状の新規な上記[1]〜[3]で示さ
れるポリサルファイド重合体を提供し得た点にある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるHS(R1
y)nR1SHはパトリックらの米国特許第24669
63号、特開平4−363325 に記載された化合物
等から選ばれる。このポリサルファイド重合体は通常硫
黄の結合数yは2である。
【0015】R8S(R1Sy)nR1SR8はHS(R1
Sy)nR1SHに酸化エチレン又は酸化プロピレン等
の酸素原子含有環状エーテル化合物を付加することによ
り容易に得られる。2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の不飽和基
と反応させることによっても容易に得られる。又末端基
がSH基を有するポリサルファイド重合体にグリシジル
エーテル類例えばアリル、ブチル、フェニル、メチル、
2−エチルヘキシル、ステアリルグリシジルエーテル等
を付加反応させることによっても得られる。又特公昭4
1−19514に記載されている通り、アミン触媒の下
でアルデヒド又はケトンとポリサルファイド重合体の末
端SHを反応させることによっても得られる。
【0016】R2SyR2 としてジメチルジサルファイ
ド、ジフェニールジサルファイド、ジt−ドデシルポリ
サルファイド、ジt−ノニルポリサルファイド、ジt−
ブチルジサルファイド、レゾルシンポリサルファイド、
ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ポリサルファ
イド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリサ
ルファイド、ビス(3−トリメトキシシリルトリレン)
ポリサルファイド、ビス(3−トリエトキシシリルトリ
レン)ポリサルファイド、テトラメチルチウラムジサル
ファイド、テトラエチルチウラムジサルファイド、テト
ラブチルチウラムジサルファイド、ジペンタメチレンチ
ウラムテトラサルファイド、ジベンゾチアジルジサルフ
ァイド、2−(4’−モルホリンノジチオ)ベンゾチア
ゾール、ジチオジモルホリン、シソプロピルキサントゲ
ンジサルファイド、テトラキス(2−エチルヘキシル)
チウラムジサルファイド、o,o’ジベンズアミドジフ
ェニルジサルファイド等が挙げられる。
【0017】また、R2SHはγ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン等のメルカプトシラン、メチルメルカプタ
ン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプタン、ブチ
ルメルカプタン、nオクチルメルカプタン、t−ノニー
ルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、ヘキサドデシ
ルメルカプタン、nオクタデシルメルカプタン等のアル
キルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、チオグ
リコール酸2−エチルヘキシル、β−メルカプシプロピ
オン酸オクチル、β−メルカプシプロピオン酸メトキシ
ブチル、2−メルカプトベンゾチアゾール等のメルカプ
タン類が挙げられる。
【0018】本発明においては、ポリサルファイド重合
体R2Sx(R1Sx)nR2 を得るのにR7S(R1
y)nR1SR7とR2SyR2から製造する場合、R7
(R1Sy)nR1SR7とR2SyR2及び硫黄から製造
する場合、HS(R1Sy)nR1SHとR2SyR2及び
硫黄から製造する場合、HS(R1Sy)nR1SHとR
2SH及び硫黄から製造する場合のいずれについても、
アルカリ触媒を0から10wt%、反応温度20℃から
150℃、反応時間5分から30時間の条件で遂行する
ことができる。アルカリ触媒を使用する場合、アミン触
媒特にトリエチルアミンは触媒効果が大きく、比較的低
沸点であるので後工程で除去し易いため好ましい。反応
温度は30℃から100℃、反応時間は10分から5時
間、触媒量は0.01wt%から3wt%がより好まし
い。添加するR2SyR2及び/又はR2SHは原料ポリ
サルファイドポリマR8S(R1Sy)nR1SR8及び/
又はHS(R1Sy)nR1SH100重量部に対して1
〜1000重量部好ましくは2〜500重量部が望まし
い。添加する硫黄は目的ポリサルファイド重合体R2
x(R1Sx)nR2の目標xによって化学量論的に決め
られる。
【0019】本製造法で得られたポリサルファイド重合
体R2(SxR1)nSxR2においてR2 がアルキル
基、ポリオキシアルキレン基、水酸基、ヒドロキシアル
キル基、ヒドロキシポリオキシアルキレン基の場合潤滑
油、切削油などの極圧剤に利用することができる。特に
鉱油、水系に溶けないで均一分散させる場合界面活性剤
を必要とするが、適当なR2を選択することにより安定
なエマルジョンを形成することができる。又二重結合を
有するゴムの加硫剤として利用することも可能であり、
高分子加硫剤であるので、ブルームのでない、耐熱性、
応力緩和が良くゴム、ゴム/ゴム、ゴム/樹脂への加硫
剤の均一分散による品質の安定化、品質の向上を期待す
ることができる。
【0020】ここで二重結合を有するゴムとしては天然
ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジェンゴム、イ
ソプレンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム及び
(又は)その水添ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化された
ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン−プロ
ピレン−コポリマ、エチレンー酢酸ビニールコポリマ、
カルボキシゴム、エポキシドゴム、クロロプレンゴム、
アクリルゴム、ミラブルウレタンゴム等が挙げられる。
これらゴムの単独系だけでなくブレンド系に対しても用
いることができる。又熱可塑エラストマーとして用いら
れる動的架橋用の二重結合を有するゴムにも使用するこ
とを妨げるものではない。これら用途は自動車・自転車
・トラック・バス・自動二輪車等のタイヤ各部品、各種
ベルト、各種ローラー、靴の材料、各種ホース、シー
ト、パッキング、制振材、免震材、ゴルフボール、電線
絶縁・被覆材料、緩衝素子、ケーブル、ガスケット、自
動車・家電・土木建築用内外装表材及びその部品等が挙
げられる。
【0021】本発明で得られるポリサルファイド重合体
はゴム又は熱可塑性エラストマーを製造する際に配合す
ることによりゴム自身の加硫剤として期待できるだけで
なく、ガラスとゴム、ガラスと熱可塑性エラストマーと
の接着効果も期待できる。
【0022】本製造法で得られたポリサルファイド重合
体R2(SxR1)nSxR2においてR2がR56N(C
S)−(但しR5,R6はメチル基,エチル基,ブチル
基,C510のいずれかのアルキル基、ベンジル基)の
構造を示すチオカルバミル基、(CH32CHO(C
S)−の構造を示すキサントゲン酸基、C64SNC−
の構造を示すベンゾチアゾール基、OC48N−の構造
を示すモルホリン基の場合、二重結合を有するゴムの加
硫剤としての効果だけでなく、加硫促進剤の効果も合わ
せ持つことができるのでより優位である。ブルームので
ない、耐熱性、応力緩和性が良くゴム、ゴム/ゴム、ゴ
ム/樹脂への加硫剤の均一分散による品質の安定化、品
質の向上を期待することができる。又最近ゴム薬工業会
ではニトロソアミン対策が問題になっており高分子加硫
剤、高分子加硫促進剤の出現が期待されている(秋葉:
ポリマーダイジェスト,1991.11,p21−2
9)が本製造法で得られた物質はこれに答えることがで
きるものである。
【0023】
【実施例】次に、実施例により、より具体的に本発明を
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 [実施例1]数平均分子量2200のチオコールLP2
3(東レチオコール(株)製、n=約12)に酸化エチ
レンをSH基に対して1.5倍モル付加させて末端がO
Hである数平均分子量2300のポリサルファイドポリ
マを合成した。このポリマを91g、ジベンゾチアジル
ジスルフィドを26g、粉末硫黄を33g、トリエチル
アミンを0.4g更に溶媒としてトルエンを45g、3
00ccメスフラスコに投入して1時間80℃N2気流
下混合後更に1時間同じ温度で減圧溶媒除去した。この
生成物の25℃での粘度は182ポイズであった。液体
クロマトグラフィーでこの生成物を測定した所、原料で
ある末端OHポリサルファイドポリマの分子量分布より
も低分子量領域にシフトしており本物質であることを確
認できた。本物質はnが約4、数平均分子量1280で
ある。又ラマン分析により原料ポリサルファイドポリマ
のジサルファイド結合が本物質ではトリ、テトラ、ペン
タ結合となり、平均ランクxは4であった。 [実施例2]数平均分子量2200のチオコールLP2
3(東レチオコール(株)、n=約12)に酸化エチレ
ンをSH基に対して1.5倍モル付加させて末端がOH
である数平均分子量約2360のポリサルファイドポリ
マを合成した。このポリマを92g、テトラメチルチウ
ラムジスルフィドを18g、粉末硫黄を34g、トリエ
チルアミンを0.8g更に溶媒としてトルエンを45
g、300ccメスフラスコに投入して3時間80℃N
2気流下混合後更に1時間同じ温度で減圧溶媒除去し
た。この生成物の25℃での粘度は158ポイズであっ
た。液体クロマトグラフィーでこの生成物を測定した
所、原料である末端OHポリサルファイドポリマの分子
量分布よりも低分子量領域にシフトしており本物質であ
ることを確認できた。本物質はnが約4、数平均分子量
1250である。又ラマン分析により原料ポリサルファ
イドポリマのジサルファイド結合が本物質ではトリ、テ
トラ、ペンタ結合となり、平均ランクxは4であった。 [実施例3]実施例1で得られたポリサルファイド重合
体が二重結合を有するゴムの加硫剤兼加硫促進剤の効果
を有するか調べた。
【0024】二本ロールにて以下の配合のゴム組成物を
作り加硫特性を調べた。(キュラストメーターIII型
振幅±1゜振動数100cpm) 天然ゴム 94部 実施例3の本物質 6部 酸化亜鉛 5部 ステアリン酸 2部 150℃、170℃ での加硫特性は下記の通りであっ
た。 150℃ 最小値(kgf・cm) 0.2 最大値(kgf・cm) 5.4 T10(分) 3.4 T50(分) 5.8 T90(分) 22.6 170℃ 最小値(kgf・cm) 0.2 最大値(kgf・cm) 4.5 T10(分) 1.2 T50(分) 1.8 T90(分) 5.0 150℃での加硫速度はやや遅いが加硫促進剤、加硫剤
がなくても本物質で十分加硫している。170℃での加
硫は速やかでありかつ加硫戻りは殆ど見られない。 [実施例4]実施例3よりも更に本物質の添加量を下げ
て同じ要領で試験した。加流剤の不足分として硫黄0.
5部添加した。
【0025】 150℃、170℃ での加硫特性は実施例3と合わせ
下記の通りであった。 150℃ ケース1 ケース2 実施例3 最小値(kgf・cm) 0.4 0.8 0.2 最大値(kgf・cm) 4.6 3.4 5.4 T10(分) 3.2 3.7 3.4 T50(分) 5.8 9.0 5.8 T90(分) 15.0 20.0 22.6 170℃ 最小値(kgf・cm) 0.4 0.7 0.2 最大値(kgf・cm) 4.0 2.9 4.5 T10(分) 1.2 1.3 1.2 T50(分) 2.0 2.2 1.8 T90(分) 3.8 5.1 5.0 実施例3とほぼ同様な結果であつた。 [実施例5]実施例2で得られたポリサルファイド重合
体が二重結合を有するゴムの加硫剤兼加硫促進剤の効果
を有するか調べた。
【0026】二本ロールにて以下の配合のゴム組成物を
作り加硫特性を調べた。(キュラストメーターIII型
振幅±1゜振動数100cpm) 配合1 配合2 NBR 95部 98部 実施例4の本物質 5部 2部 酸化亜鉛 5部 5部 ステアリン酸 1部 1部 硫黄 − 0.5部 160℃ での加硫特性は下記の通りであり加硫促進
剤、加硫剤がなくても本物質で十分加硫した。
【0027】 配合1 配合2 最小値(kgf・cm) 0.6 0.8 最大値(kgf・cm) 10.0 7.0 T10(分) 1.9 2.5 T50(分) 3.1 3.8 T90(分) 16.3 20.6 [実施例6]300ccのメスフラスコに数平均分子量
2200のチオコールLP23(東レチオコール
(株)、SH含量2.9wt%、n=約12)を88
g、粉末硫黄を33g、ジメチルジサルファイドを8g
更に触媒としてトリエチルアミンを0.4g入れて1時
間80℃N2気流下混合後更に1時間同じ温度で減圧脱
気した。得られた生成物をIR赤外吸収光で測定した所
SHの吸収は完全に消失しており臭いも無臭に近いもの
であった。この生成物の25℃での粘度は118ポイズ
であり目的ポリサルファイド重合体が得られた。本物質
はnが約6、数平均分子量1520である。又ラマン分
析により原料ポリサルファイドポリマのジサルファイド
結合が本物質ではトリ、テトラ、ペンタ結合となり、平
均ランクxは4であった。 [実施例7]500ccのメスフラスコに数平均分子量
2200のチオコールLP23(東レチオコール
(株)、SH含量2.9wt%、n=約12)を50
g、粉末硫黄を18g、t−ドデシルメルカプタンを1
5g更に触媒としてトリエチルアミンを0.2g、溶媒
としてトルエンを30g添加して1時間80℃N2気流
下混合後更に1時間同じ温度で減圧脱気した。得られた
生成物をIR赤外吸収光で測定した所SHの吸収は完全
に消失しており臭いも無臭に近いものであった。この生
成物の25℃での粘度は180ポイズであり目的ポリサ
ルファイド重合体が得られた。本物質はnが約8、数平
均分子量2240である。又ラマン分析により原料ポリ
サルファイドポリマのジサルファイド結合が本物質では
トリ、テトラ、ペンタ結合となり、平均ランクxは4で
あった。 [実施例8]300ccのメスフラスコに数平均分子量
2200のチオコールLP23(東レチオコール
(株)、SH含量2.9wt%、n=約12)を46
g、粉末硫黄を17g、ジベンゾチアジルジスルフィド
を13gを更に触媒としてトリエチルアミンを0.8
g、溶媒としてトルエン25g添加して2時間80℃N
2気流下混合後更に1時間同じ温度で減圧脱気した。得
られた生成物をIR赤外吸収光で測定した所SHの吸収
は完全に消失しており臭いも無臭に近いものであった。
この生成物の50℃での粘度は242ポイズであり目的
ポリサルファイド重合体が得られた。本物質はnが約
7、数平均分子量1940である。又ラマン分析により
原料ポリサルファイドポリマのジサルファイド結合が本
物質ではトリ、テトラ、ペンタ結合となり、平均ランク
xは4であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の繰り返し単位中の硫黄の結合数
が2を超えて6以下のポリサルファイド重合体は末端を
特定な化学構造にすることにより優れた二重結合を有す
るゴムの加硫剤、極圧剤、加硫剤兼加硫促進剤及びゴム
/シリカ充填剤のバインダーとなる。
【化1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表される常温で液体で
    あるポリサルファイド重合体。 R2(SxR1)nSxR2 (1) 但しR2(SxR1)nSxR2において、 R1は、炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数2〜1
    0のオキシアルキレン基、酸素数が2〜20のポリオキ
    シアルキレン基、および炭素数3〜12のヒドロキシア
    ルキレン基から選ばれた少なくとも一つの基であり、 R2は、炭素数1〜20のアルキル基、そのエステル、
    ポリオキシアルキレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭
    素数2〜18のヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリ
    オキシアルキレン基、R67N(CS)−(但しR6
    7はメチル基,エチル基,ブチル基,C510のいずれ
    かのアルキル基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバ
    ミル基、(CH32CHO(CS)−の構造を示すキサ
    ントゲン酸基,C64SNC−の構造を示すベンゾチア
    ゾール基、およびOC48N−の構造を示すモルホリン
    基から選ばれる少なくとも一つの基であり、 xは2を超えて6までの値を示し、そしてnは2〜10
    0の整数を示す。
  2. 【請求項2】一般式C64SNC(SxR1)nSxR2
    又は一般式R67N(CS)(SxR1)nSxR2で表
    される請求項1記載のポリサルファイド重合体。但しR
    1は、少なくともCH2CH2OCH2OCH2CH2、CH
    2CH2OCH2CH2OCH2CH2、又はCH2CH(O
    H)CH2を一つ以上含む基である。
  3. 【請求項3】上記一般式(1)において、R1は、少な
    くともCH2CH2OCH2OCH2CH2又はCH2CH2
    OCH2CH2OCH2CH2又はCH2CH(OH)CH2
    を一つ以上含む基であり、R2は、炭素数1〜20のア
    ルキル基、そのエステル、ポリオキシアルキレン基、ベ
    ンジル基、レゾルシン、炭素数2〜18のヒドロキシア
    ルキル基、およびヒドロキシポリオキシアルレン基から
    選ばれた基であることを特徴とする請求項1記載のポリ
    サルファイド重合体。
  4. 【請求項4】一般式R8S(R1Sy)nR1SR8と一般
    式R2SyR2とを硫黄交換反応させることを特徴とする
    一般式R2(SxR1)nSxR2で表される常温で液体
    であるポリサルファイド重合体の製造方法。但し、上記
    一般式において、 R1は炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10
    のオキシアルキレン基、酸素数が2〜20のポリオキシ
    アルキレン基、および炭素数3〜12のヒドロキシアル
    キレン基から選ばれる少なくとも一つの基であり、 R2は炭素数1〜20のアルキル基、そのエステル、ポ
    リオキシアルキレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素
    数2〜18のヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオ
    キシアルキレン基、R67N(CS)−(但しR6,R7
    はメチル基,エチル基,ブチル基,C510のいずれか
    のアルキル基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバミ
    ル基、(CH32CHO(CS)−の構造を示すキサン
    トゲン酸基、C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾ
    ール基、およびOC48N−の構造を示すモルホリン基
    から選ばれる少なくとも一つの基であり、 xは2を超えて6までの値を示し、 R8はR2SxR2における同じR2でも良いし異なったR
    2でも良く、 yは2以上の数値を示し、そしてnは2〜100を示す
    整数である。
  5. 【請求項5】一般式R8S(R1Sy)nR1SR8で表さ
    れる化合物と一般式R2SyR2で表される化合物とを硫
    黄の存在下硫黄交換反応させることを特徴とする一般式
    2(SxR1)nSxR2で表される常温で液体である
    ポリサルファイド重合体の製造方法。但し、上記一般式
    において、 R1は炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10
    のオキシアルキレン基、酸素数が2〜20のポリオキシ
    アルキレン基、および炭素数3〜12のヒドロキシアル
    キレン基から選ばれる少なくとも一つの基であり、 R2は炭素数1〜20のアルキル基、そのエステル、ポ
    リオキシアルキレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭素
    数2〜18のヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリオ
    キシアルキレン基、R67N(CS)−(但しR6,R7
    はメチル基,エチル基,ブチル基,C510のいずれか
    のアルキル基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバミ
    ル基、(CH32CHO(CS)−の構造を示すキサン
    トゲン酸基、C64SNC−の構造を示すベンゾチアゾ
    ール基、およびOC48N−の構造を示すモルホリン基
    から選ばれる少なくとも一つの基であり、 xは2を超えて6までの値を示し,R8はR2SxR2
    おける同じR2でも良いし異なったR2でも良く、 yは1を超える数値を示し、そしてnは2〜100を示
    す整数である
  6. 【請求項6】一般式HS(R1Sy)nR1SHで表され
    る化合物と、一般式R2SyR2で表される化合物及び硫
    黄を硫黄交換反応させると共に重合反応させることを特
    徴とする一般式R2(SxR1)nSxR2で表される常
    温で液体であるポリサルファイド重合体の製造方法。但
    し上記一般式において、 R1は炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数2〜10
    のオキシアルキレン基、酸素数が2〜20のポリオキシ
    アルキレン基、および炭素数3〜12のヒドロキシアル
    キレン基から選ばれた少なくとも一つの基であり、 R2は、炭素数1〜20のアルキル基、そのエステル、
    ポリオキシアルキル基、ベンジル基、炭素数2〜18の
    ヒドロキシアルキレン基、ヒドロキシポリオキシアルキ
    レン基、R67N(CS)−(但しR5,R6はメチル
    基,エチル基,ブチル基,C510のいずれかのアルキ
    ル基)の構造を示すチオカルバミル基、(CH32CH
    O(CS)−の構造を示すキサントゲン酸基、C64
    NC−の構造を示すベンゾチアゾール基、およびOC4
    8N−の構造を示すモルホリン基から選ばれた少なく
    とも一つの基であり、 xは2を超えて6までの値を示し、 yは1を超える数値を示し、 nは2〜100の整数を示す。
  7. 【請求項7】一般式HS(R1Sy)nR1SHで表され
    る化合物、一般式R2SHで表される化合物及び硫黄を
    硫黄交換反応させると共に重合反応させることを特徴と
    する一般式R2(SxR1)nSxR2で表される常温で
    液体であるポリサルファイド重合体の製造方法。但し上
    記一般式において、 R1は、炭素数2〜10のアルキレン基、炭素数2〜1
    0のオキシアルキレン基、酸素数が2〜20のポリオキ
    シアルキレン基、および炭素数3〜12のヒドロキシア
    ルキレン基から選ばれる少なくとも一つの基であり、 R2は、炭素数1〜20のアルキル基、そのエステル、
    ポリオキシアルキレン基、ベンジル基、レゾルシン、炭
    素数2〜18のヒドロキシアルキル基、ヒドロキシポリ
    オキシアルキレン基、R67N(CS)−(但しR6
    7はメチル基,エチル基,ブチル基,C510のいずれ
    かのアルキル基、ベンジル基)の構造を示すチオカルバ
    ミル基、(CH32CHO(CS)−の構造を示すキサ
    ントゲン酸基,C64SNC−の構造を示すベンゾチア
    ゾール基、およびOC48N−の構造を示すモルホリン
    基から選ばれる少なくとも一つの基であり、 xは2を超えて6までの値を示し、 yは1を超える数値を示し、そしてnは2〜100の整
    数を示す。
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