JPH11323032A - 脱酸素性樹脂組成物 - Google Patents
脱酸素性樹脂組成物Info
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- JPH11323032A JPH11323032A JP11014544A JP1454499A JPH11323032A JP H11323032 A JPH11323032 A JP H11323032A JP 11014544 A JP11014544 A JP 11014544A JP 1454499 A JP1454499 A JP 1454499A JP H11323032 A JPH11323032 A JP H11323032A
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Abstract
成材料であるポリオレフィンの経時劣化が小さい脱酸素
性樹脂組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 脱酸素剤、ポリオレフィン樹脂、並び
に、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤及びラ
クトン系酸化防止剤からなる群から選ばれた少なくとも
一種の酸化防止剤の少なくとも3種類の材料からなる脱
酸素性樹脂組成物。 【効果】 加熱加工時及び保存時におけるポリオレフィ
ン樹脂の劣化が抑えられ、異臭の発生や強度の低下が防
止される。
Description
する樹脂組成物に関する。詳しくは、脱酸素剤、ポリオ
レフィン、酸化防止剤の少なくとも3種類の材料からな
る脱酸素性樹脂組成物であって、脱酸素剤に起因するポ
リオレフィンの劣化を防ぎ、加工安定性が良好で、加工
後の異臭が少なく、かつポリオレフィンの経時劣化が小
さい脱酸素性樹脂組成物を提供するものである。
する包装体内の酸素を除去し、被保存物の酸化劣化、変
色、カビ・好気性菌繁殖等による変質、虫害等を防止す
る技術として、ガスバリア性袋内に被保存物と共に脱酸
素剤を密封する方法が広く行われている。この方法に
は、通常、粉末又は粒状の脱酸素剤組成物を通気性を備
えた小袋に充填した脱酸素剤が用いられる。しかし、小
袋入り脱酸素剤が被保存物中に混在すると、誤って被保
存物と共に調理されたり、食されたりする恐れがあり、
また、使用者に異物感や抵抗感を与えることにもなる。
更には、取り扱いを誤って小袋を破り、こぼれ出た脱酸
素剤組成物が被保存物を汚染する恐れもある。このた
め、上記の様な問題の無い脱酸素包装技術として、近
年、包装体自体に脱酸素性能を付与することが考えられ
ている。
1824号公報、特開昭57−146651号公報、特
開平4−45152号公報、特開平4−90848号公
報、特開平7−309323等に開示されているよう
に、脱酸素剤を樹脂中に分散させた層を含む多層構造の
フィルムやシート等が存在する。更に特公平4−608
26号公報には、ガスバリア性熱可塑性樹脂内に市販の
脱酸素剤を含んだ包装容器が開示されている。特開平2
−56547号公報には、易酸素透過性樹脂層、接着剤
層、酸素吸収性シート、接着剤層及び難酸素透過性シー
トからなる包装材料が開示され、酸素吸収性シートに使
用される接着剤として、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂等が、積層に使用される接着剤として、ポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系
熱可塑性樹脂熱溶融接着剤が記載されている。
んだ包装容器は、熱可塑性樹脂からなる通気性隔離層、
脱酸素剤を含む酸素吸収樹脂層、ガスバリア層がこの順
に積層された、少なくとも3層以上の構成を有する脱酸
素性多層シート、及び脱酸素性多層フィルム等の脱酸素
性多層体からなる。これらの脱酸素性多層体は共押し出
しやラミネート等の工程により製造され、熱成形された
り、製袋されることで脱酸素性多層包装体として、食品
や医薬品等の物品の保存に利用される。
る際は、各層を構成する熱可塑性樹脂を加熱された押し
出し機にて押し出す工程が必須である。従来の脱酸素剤
と熱可塑性樹脂であるポリオレフィンから構成される脱
酸素性樹脂組成物は、押し出し工程の際に、樹脂中に分
散した脱酸素剤の影響で、押し出し機内部で溶融したポ
リオレフィンの劣化が脱酸素剤が存在しない状態と比較
して著しく進行し、脱酸素性樹脂組成物の加工安定性が
悪化することがあった。また、この脱酸素性樹脂組成物
を利用した脱酸素性多層体から脱酸素性樹脂組成物中の
ポリオレフィンの劣化に起因する異臭が強く発生した
り、脱酸素性樹脂組成物を構成するポリオレフィンが脱
酸素剤により経時的に劣化して、多層体の強度が低下す
るという問題があった。
し機にて脱酸素性樹脂組成物の押出を行う際、押し出し
機をできるだけ低温に設定し、押し出しを行うことが考
えられるが、押し出し機に対する負荷が増大して、吐出
が不安定になり、得られる成形品の品質が低下すること
があった。特に、通常300℃近辺の樹脂温度で行う押
し出しラミネート等により脱酸素性多層体を形成する場
合には、低温で押し出しを行うと層間の接着強度が不足
する問題があった。さらに、前述の問題を解決する別の
方法として、押し出し機シリンダー内を真空にしたり、
不活性ガスで置換して押し出しを行うことで、ポリオレ
フィンの劣化を防ぐ方法が考えられるが、押し出し機に
ベント口や真空ポンプ、不活性ガスを導入するための特
別な装置を設置する等の改造が別途必要であり、装置が
複雑化したり、コストがかかる問題があった。よって、
従来は、押し出しによるポリオレフィンの劣化を予め考
慮して、例えば、活性炭等の吸着剤を脱酸素性樹脂組成
物、或いはそれにより構成される酸素吸収樹脂層中に添
加したり、また通気性隔離層と酸素吸収樹脂層の間に活
性炭等の吸着剤が熱可塑性樹脂に混合された吸着剤層を
設け、酸素吸収樹脂層のポリオレフィンの劣化により発
生する異臭を物理的に吸着する等の対策が考えられる
が、これらの方法は、吸着剤を相当多量に添加すること
が必要であったり、また、ポリオレフィンの経時劣化に
よる強度低下を防ぐことができないという問題があっ
た。
るものであり、加工安定性に優れ、異臭の発生が少な
く、かつ構成材料であるポリオレフィンの経時劣化が小
さい脱酸素性樹脂組成物を提供することを目的とする。
来技術の問題点に鑑み、脱酸素性樹脂組成物の加工性を
安定させること、成形品から発生する異臭を低減させる
こと及び脱酸素性樹脂組成物を構成するポリオレフィン
の経時的な劣化防止に関し、鋭意研究を重ねた結果、脱
酸素剤、ポリオレフィンからなる脱酸素性樹脂組成物に
一定量の酸化防止剤を添加することによって、脱酸素剤
によるポリオレフィンの劣化を防ぎ、異臭の発生が低減
され、かつポリオレフィンの経時劣化が小さくなること
を見い出し、本発明に至った。
ィン、及び、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止
剤及びラクトン系酸化防止剤からなる群から選ばれた少
なくとも一種の酸化防止剤の少なくとも3種類の材料か
らなることを特徴とする脱酸素性樹脂組成物に関する。
からなる脱酸素性シート又は脱酸素性フィルムに関す
る。
る通気性隔離層、上記の脱酸素性樹脂組成物からなる酸
素吸収樹脂層、及びガスバリア層の少なくとも3層の積
層構成からなる脱酸素性多層体乃至これよりなる容器に
関する。
の脱酸素性多層体からなり、容器内部の酸素を吸収する
ようにしてなる包装容器に関する。
脱酸素剤、ポリオレフィン、酸化防止剤の、少なくとも
3種類の材料からなる。脱酸素性樹脂組成物の製造は、
例えば、単軸押し出し機や二軸押し出し機等の押し出し
機を使用して、上記材料を溶融、混練してストランドダ
イやTダイから押し出し、水冷または空冷により混練物
を冷却した後、ペレタイザー等でペレット化するよう
な、従来公知のペレット製造方法により製造することが
できる。
は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン
触媒によるポリエチレン等の各種ポリエチレン類、プロ
ピレンホモポリマー、プロピレン−エチレンブロック共
重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、メタ
ロセン触媒によるポリプロピレン等の各種ポリプロピレ
ン類、ポリメチルペンテンやこれらの変性物が用いられ
る。これらの各種ポリオレフィンは、加工性や熱安定性
に優れており、本発明に適した樹脂である。また、使用
目的によっては、他の樹脂成分、例えば、ポリスチレ
ン、ナイロン6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステル、熱可塑性エラストマー等を添
加しても良い。脱酸素性樹脂組成物中のポリオレフィン
の含有量は、20〜90重量%が好ましく、40〜80
重量%がより好ましい。
分の供給を受けて脱酸素反応を生起する還元性物質を主
剤とする、いわゆる水分依存型の脱酸素剤が用いられ、
好ましくは、鉄粉及びハロゲン化金属からなる粒状の脱
酸素剤組成物を使用することができる。鉄粉としては、
還元鉄粉、噴霧鉄粉等の各種製法で得られる鉄粉を使用
することができ、鉄粉の平均粒径は、10〜50μmが
好ましい。ハロゲン化金属としては、塩化ナトリウム、
臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、塩化カリウム、臭
化カリウム、ヨウ化カリウム、塩化カルシウム、塩化マ
グネシウム及び塩化バリウム等に例示されるアルカリ金
属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物の一種または二
種以上が好ましく用いられる。
含有量は、10〜80重量%が好ましく、20〜60重
量%がより好ましい。脱酸素剤組成物の含有量は、上記
の量に満たないと、これを利用した脱酸素性多層構造体
の酸素吸収性能が低下し、また多くなると加工性が悪く
なるので、これらを考慮して上記の範囲内で適宜選ばれ
る。
リオレフィンの劣化を防ぐために使用されているものを
そのまま適用することができる。好ましい酸化防止剤と
しては、それ自体の臭気が少ないものが好ましく、その
骨核上から分類すれば、フェノール系酸化防止剤、リン
系酸化防止剤、及びラクトン系酸化防止剤が挙げられ
る。具体的には、フェノール系酸化防止剤としては、n
−オクタデシル−3(3',5'−ジ−t−ブチル4'ヒ
ドロキシフェニル)プロピネート、2,6ジ−t−ブチ
ル4−メチルフェノール、2,6ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス(3−
メチル6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
ステアリル−β(3,5−ジ−4−ブチル4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラ
キス〔メチレン−3(3',5'−ジ−t−ブチル−4'
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等が挙
げられ、リン系酸化防止剤としては、トリイソデシルホ
スファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(モノノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、4,4'−ブチリ
デン−ビス(3−メチル6−t−ブチルフェニル−ジ−
トリデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタン
テトライルビス(オクタデシルホスファイト)、サイク
リックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニルホスファイト)、サイクリックネオペン
タンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェニルホスファイト)、2,2−メチレンビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファ
イト等が挙げられ、ラクトン系酸化防止剤としては、
5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェ
ニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン等が挙げられ
る。本発明における酸化防止剤は、ここに例示したもの
に限らず、フェノール系、リン系、及びラクトン系の酸
化防止剤であれば使用することができる。
種以上を組み合わせて使用することができる。特に、フ
ェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤、又は、フェ
ノール系酸化防止剤とラクトン系酸化防止剤の2種類の
組み合わせ、或いは、フェノール系酸化防止剤、リン系
酸化防止剤及びラクトン系酸化防止剤の3種類の組み合
わせからなる酸化防止剤を使用することが、相乗効果に
より更に優れた酸化防止機能を発揮するため、好まし
い。
量は、10乃至20000ppm(重量)が好ましく、
100乃至20000ppmがより好ましい。酸化防止
剤が2種以上の組み合わせからなる場合も、酸化防止剤
の含有量は、合計量で10乃至20000ppmが好ま
しく、100乃至20000ppmがより好ましい。こ
の範囲の含有量とすることで、脱酸素剤組成物によるポ
リオレフィンの劣化が押さえられ、異臭の発生が少なく
なる。10ppmより少ないと、ポリオレフィンの劣化
に対して効果がほとんど発揮されず、20000ppm
より多いと、多層体にした時の層間接着強度や衛生性、
コスト面で問題が生じる。
止剤の添加方法は、ドライブレンドや、サイドフィード
等の従来公知の方法を用いることができる。また、予め
ポリオレフィンの生産工程において添加しておくことも
できる。
応じて、有機染料や無機染料、顔料等の着色剤、シラン
系、チタネート系等の分散剤、ポリアクリル酸系化合物
等の吸水剤、クレー、マイカ、シリカ、アルミナ、硫酸
カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、デンプン等の充填剤、ゼオライト、活性炭、脱
臭剤等を添加することもできる。
袋状脱酸素剤と同様に食品や飲料、医薬品等の物品と共
にガスバリア性を有する袋内に被保存物と共に収納する
ことで、袋内の酸素を吸収し、収納物の酸化劣化を防
ぎ、長期保存することが可能となる。本発明の脱酸素剤
樹脂組成物を使用する際は、シート状又はフィルム状に
成形した後適当な大きさに裁断してなる脱酸素性シート
又は脱酸素性フィルムとして使用することが好ましい。
本発明の脱酸素性シート又は脱酸素性フィルムは、脱酸
素剤が樹脂中に分散しているため、従来の小袋状脱酸素
剤において問題であった、脱酸素剤がこぼれることは無
い。尚、被保存物が樹脂中の脱酸素剤によって汚染され
ることが懸念される場合には、本発明の脱酸素剤樹脂組
成物の成形体を通気性の高い小袋に収納して使用した
り、蓋材や容器、袋等の内側に貼り付け、更に通気性の
高い隔離膜で覆った形態で使用すれば良い。
成物からなる酸素吸収樹脂層の内側に通気性隔離層を配
したシート状又はフィルム状の脱酸素性多層体を製造
し、これを用いて、トレイ、カップ、ケース、ボトル、
チューブ、トップフィルム、袋等の多層包装体を形成す
ることもできる。更にガスバリア層を上記多層体の外層
側に設ければ、更に高性能な脱酸素性多層体とすること
ができ、被保存物を長期間に渡って保存することが可能
となる。尚、本発明の脱酸素剤樹脂組成物はこれらの使
用例に限定されることなく、物品の酸化劣化を防ぐため
の材料として、様々な形態で使用することができる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例及び比較例においては、
下記の材料を用いた。 (1)ポリエチレン;日本ポリケム(株)製、商品名:
ノバテックLD−LC720 (2)フェノール系酸化防止剤A;旭電化工業(株)
製、商品名:アデカスタブA0−50(化学名:n−オ
クタデシル−β−(4'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−
t−ブチルフェニル)プロピオネート) (3)フェノール系酸化防止剤B;日本チバガイギー
(株)製、商品名:Irganox1330(化学名:
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン) (4)リン系酸化防止剤A;旭電化工業(株)製、商品
名:アデカスタブPEP−36(化学名:サイクリック
ネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニルホスファイト)) (5)リン系酸化防止剤B;日本チバガイギー(株)
製、商品名:Irgafos168(化学名:トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト) (6)ラクトン系酸化防止剤;米国Retec社製、商
品名:HP−136(化学名:5,7−ジ−t−ブチル
−3−(3,4ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラ
ン−2−オン)
空混合乾燥機中に入れ、130℃、10mmHgの減圧
下で加熱乾燥しつつ、鉄粉100重量部に対し、塩化カ
ルシウム:塩化ナトリウム:水=1:1:5(重量部)
の割合で混合した混合水溶液を噴霧し、塩化カルシウム
及び塩化ナトリウムを鉄粉表面に付着させた粒状の脱酸
素剤組成物を得た。
重量部と、予めフェノール系酸化防止剤Aを35ppm
混練したポリエチレン60重量部をドライブレンドし、
45mmφの同方向回転二軸押し出し機にて、樹脂温度
230℃で押し出しを行い、ブロワ付きネットベルトで
冷却後ペレタイザーを経て、脱酸素剤配合ペレット1を
得た。得られた脱酸素剤配合ペレット1中の酸化防止剤
濃度は21ppmであった。
フェノール系酸化防止剤Aを200ppm混練したポリ
エチレン60重量部をドライブレンドし、実施例1と同
様の方法にて、脱酸素剤配合ペレット2を得た。得られ
た脱酸素剤配合ペレット2中の酸化防止剤濃度は120
ppmであった。
フェノール系酸化防止剤Aを100ppm、リン系酸化
防止剤Aを100ppm混練したポリエチレン60重量
部をドライブレンドし、実施例1と同様の方法にて、脱
酸素剤配合ペレット3を得た。得られた脱酸素剤配合ペ
レット3中の酸化防止剤濃度は合計で120ppmであ
った。
防止剤が添加されていないポリエチレン60重量部をド
ライブレンドし、実施例1と同様の方法にて、脱酸素剤
配合ペレット4を得た。
及びフィルム引き取り機からなるフィルム製造装置に
て、ポリエチレンテレフタレート(PET)/アルミ箔
/ポリエチレン(PE)の構成を有するアルミ箔積層フ
ィルムと、PEからなるフィルムを巻き出し、押し出し
機から実施例1で得られた脱酸素剤配合ペレット1を前
記2種類のフィルムの間に押し出しラミネートすること
によって、脱酸素性多層フィルム1を得た。この脱酸素
性多層フィルム1は、PET(12μm)/アルミ箔
(9μm)/PE(20μm)/酸素吸収樹脂層(50
μm)/PE(40μm)の構成を有している。()内
は各層の膜厚を示す。
側を内側として、三方シール脱酸素性袋(内寸;縦23
0mm×横170mm)を作製した。この三方シール脱
酸素性袋に角切り餅200gを収納し、袋内の空気量が
約100ccになるようにヒートシールして密閉した。
これを25℃の室内に1ヶ月保存し、袋内の酸素濃度、
角切り餅の外観、袋開封時の臭気を調査した。結果を表
1に示す。
こと以外は実施例4と同様にして、PET(12μm)
/アルミ箔(9μm)/PE(20μm)/酸素吸収樹
脂層(50μm)/PE(40μm)の構成を有する脱
酸素性多層フィルム2を製造し、角切り餅の保存試験を
行い、1ヶ月保存後の袋内の酸素濃度、角切り餅の外
観、袋開封時の臭気を調査した。結果を表1に示す。
こと以外は実施例4と同様にして、PET(12μm)
/アルミ箔(9μm)/PE(20μm)/酸素吸収樹
脂層(50μm)/PE(40μm)の構成を有する脱
酸素性多層フィルム3を製造し、角切り餅の保存試験を
行い、1ヶ月保存後の袋内の酸素濃度、角切り餅の外
観、袋開封時の臭気を調査した。結果を表1に示す。
μm)の構成を有する多層フィルムのPE側を内側とし
て、三方シール袋(内寸;縦230mm×横170m
m)を作製し、実施例4と同様にして、角切り餅の保存
試験を行い、1ヶ月保存後の袋内の酸素濃度、角切り餅
の外観、袋開封時の臭気を調査した。結果を表1に示
す。
こと以外は実施例4と同様にして、PET(12μm)
/アルミ箔(9μm)/PE(20μm)/酸素吸収樹
脂層(50μm)/PE(40μm)の構成を有する脱
酸素性多層フィルム4を製造し、角切り餅の保存試験を
行い、1ヶ月保存後の袋内の酸素濃度、角切り餅の外
観、袋開封時の臭気を調査した。結果を表1に示す。
ように、脱酸素性樹脂組成物に対する酸化防止剤の添加
量が適当である脱酸素剤配合ペレットを酸素吸収樹脂層
とした脱酸素性多層フィルムからなる包装袋を使用した
実施例4乃至実施例6では、袋内の酸素を吸収して、角
切り餅の保存性に優れると共に、酸素吸収樹脂層の押し
出しラミネート時にポリエチレンの劣化が押さえられて
いるため、脱酸素性多層フィルムからは異臭が発生しな
かった。酸素吸収樹脂層を備えていない包装袋を使用し
た比較例2では、角切り餅にカビが発生し、袋開封時に
は腐敗臭が発生した。酸素吸収樹脂層を構成する脱酸素
剤配合ペレットに酸化防止剤が添加されていない比較例
3では、実施例4乃至実施例6と同様に袋内の酸素を吸
収するため、角切り餅の外観は良好であったが、脱酸素
性多層フィルム製造時に脱酸素剤配合ペレットを構成す
るポリエチレンに劣化が発生したため、包装袋から樹脂
臭が発生し、角切り餅の風味が低下した。
フェノール系酸化防止剤B500ppmとリン系酸化防
止剤B500ppm混練したプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体(PP)60重量部とをドライブレンド
し、以下、実施例1と同様の方法にて、脱酸素剤配合ペ
レット5を得た。得られた脱酸素剤配合ペレット5中の
酸化防止剤濃度は合計量で600ppmであった。
フェノール系酸化防止剤B500ppmとラクトン系酸
化防止剤500ppm混練したPP60重量部をドライ
ブレンドし、以下、実施例1と同様の方法にて、脱酸素
剤配合ペレット6を得た。得られた脱酸素剤配合ペレッ
ト6中の酸化防止剤濃度は合計量で600ppmであっ
た。
びフィルム引き取り機からなるフィルム製造装置にて、
無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)を巻き出し、
押し出し機から酸化チタンを10重量%添加した白色P
Pを押し出しラミネートして白色PP層を形成し、引き
続き白色PP層上に実施例7で得られた脱酸素剤配合ペ
レット5を押し出しラミネートして酸素吸収樹脂層を形
成し、3層からなる積層体を得た。次いで、前記積層体
の酸素吸収樹脂層側とPET/アルミ箔の構成を有する
アルミ箔積層フィルムのアルミ箔側とドライラミネート
することによって、脱酸素性多層フィルム5を得た。こ
の脱酸素性多層フィルム5は、PET(12μm)/ア
ルミ箔(9μm)/酸素吸収樹脂層(40μm)/白色
PP(20μm)/CPP(40μm)の構成を有して
いる。()内は各層の膜厚を示す。
P側を内側として、三方シール脱酸素性袋(内寸;縦2
30mm×横170mm)を作製した。この三方シール
脱酸素性袋にお粥250gを収納し、袋内の空気量が約
10ccになるようにヒートシールして密閉した。これ
を30分間、120℃の条件にて加熱殺菌処理した後、
25℃の室内に1ヶ月保存し、袋内の酸素濃度、袋開封
時の臭気、お粥の外観を調査した。結果を表2に示す。
こと以外は実施例9と同様にして、PET(12μm)
/アルミ箔(9μm)/酸素吸収樹脂層(40μm)/
白色PP(20μm)/CPP(40μm)の構成を有
する脱酸素性多層フィルム6を得、脱酸素性袋を製造
し、お粥の保存試験を行い、1ヶ月保存後の袋内の酸素
濃度、袋開封時の臭気、お粥の外観を調査した。結果を
表2に示す。
において問題であった加工時及び保存時におけるポリオ
レフィン樹脂の劣化が抑えられるため、異臭の発生や強
度の低下が防止され、製品の生産安定性を高め、かつ品
質を高めることが可能である。また、この脱酸素性樹脂
組成物を利用した脱酸素性シート、脱酸素性フィルム及
び脱酸素性多層体からなる包装体は、異臭の発生が抑え
られるのみならず、従来の小袋状脱酸素剤を用いた場合
に問題であった異物感がなく、また脱酸素剤がこぼれ出
ることによる収納物品の汚染が無く、極めて有用なもの
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 脱酸素剤10〜80重量%、ポリオレフ
ィン20〜90重量%、並びに、フェノール系酸化防止
剤、リン系酸化防止剤及びラクトン系酸化防止剤からな
る群から選ばれた少なくとも一種の酸化防止剤10〜2
0000ppmからなる脱酸素性樹脂組成物。 - 【請求項2】 酸化防止剤が、リン系酸化防止剤及びラ
クトン系酸化防止剤からなる群から選ばれた少なくとも
一種の酸化防止剤と、フェノール系酸化防止剤との混合
物であることを特徴とする請求項1記載の脱酸素性樹脂
組成物。 - 【請求項3】 酸化防止剤の含有量が、100〜200
00ppmである請求項1記載の脱酸素性樹脂組成物。 - 【請求項4】 脱酸素剤が、水分の供給を受けて酸素吸
収反応を生起する還元性物質を主剤とする脱酸素剤であ
る請求項1記載の脱酸素性樹脂組成物。 - 【請求項5】 脱酸素剤の含有量が20〜60重量%、
ポリオレフィンの含有量が40〜80重量%である請求
項1記載の脱酸素性樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1記載の脱酸素性樹脂組成物から
なる脱酸素性シート又は脱酸素性フィルム。 - 【請求項7】 順に、熱可塑性樹脂からなる通気性隔離
層、酸素吸収樹脂層及びガスバリア層の少なくとも3層
の積層構成からなる多層体において、酸素吸収樹脂層が
請求項1記載の脱酸素性樹脂組成物からなることを特徴
とするシート状又はフィルム状の脱酸素性多層体。 - 【請求項8】 容器の一部又は全部が請求項7記載の脱
酸素性多層体からなり、容器内部の酸素を吸収するよう
にしてなる包装容器。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01454499A JP3460801B2 (ja) | 1998-01-26 | 1999-01-22 | 食品加熱用脱酸素性多層体または方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-12908 | 1998-01-26 | ||
| JP1290898 | 1998-01-26 | ||
| JP01454499A JP3460801B2 (ja) | 1998-01-26 | 1999-01-22 | 食品加熱用脱酸素性多層体または方法 |
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| JPH11323032A true JPH11323032A (ja) | 1999-11-26 |
| JP3460801B2 JP3460801B2 (ja) | 2003-10-27 |
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ID=26348596
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP01454499A Expired - Lifetime JP3460801B2 (ja) | 1998-01-26 | 1999-01-22 | 食品加熱用脱酸素性多層体または方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3460801B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001009273A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-16 | Ajinomoto Co Inc | 鉄系酸素吸収性樹脂組成物及びそれを用いた包装材料・容器 |
| JP2002126508A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-08 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 樹脂配合用酸素吸収材、酸素吸収性樹脂組成物、および酸素吸収性包装材 |
| JP2022057318A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 大日本印刷株式会社 | 低ガス放出性ガス吸着シーラントフィルム |
Citations (3)
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| JPS5625934B2 (ja) * | 1973-08-27 | 1981-06-16 | ||
| JPH09227730A (ja) * | 1996-02-26 | 1997-09-02 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | ポリオレフィン樹脂組成物およびそれを成形加工してなるポリオレフィンフィルム |
| JPH09268235A (ja) * | 1996-02-03 | 1997-10-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素樹脂組成物及びこれを用いた包装材、多層包装材、包装体、又は包装方法 |
-
1999
- 1999-01-22 JP JP01454499A patent/JP3460801B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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