JPH11323326A - 活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤 - Google Patents
活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤Info
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Abstract
剤および変色防止剤を提供することである。 【解決手段】ユーカリ属の樹木から単離されるペドゥン
クラジンおよびテリマグランディンIから選ばれる少な
くとも1種を有効成分として含有する活性酸素消去剤、
皮膚保全剤および変色防止剤である。皮膚保全剤および
変色防止剤は、ユーカリ属の樹木の水溶性抽出物を有効
成分とすることもできる。
Description
品等の用途に好適な活性酸素消去剤、皮膚保全剤および
変色防止剤に関し、より詳しくは活性酸素を消去する活
性酸素消去剤、皮膚の健康を保つのに有効な皮膚保全
剤、食品等の変色を防止するのに有効な変色防止剤に関
する。
力を利用した東洋医学が注目されている。また、食品、
化粧品、医薬品等の安全性に対する関心が高まるにつ
れ、安全性の高い天然素材への回帰が認められるように
なってきた。特に、日常生活に関係の深い食品、化粧品
においては、天然志向が追求されている。また、様々な
慢性疾患の原因とされている活性酸素についても、その
消去剤に天然素材が求められている。
オン(O2 - )は、通常、生体内で発生し、スーパーオ
キシドジスムターゼ(SOD)をはじめとする種々の酵
素や抗酸化剤によって消去されるが、老化等に伴って活
性酸素消去物質は減少し、生体は活性酸素の攻撃を受け
やすくなっていくと考えられている。そこで、従来より
活性酸素消去剤を食品または医薬品の形態で摂取するこ
とが推奨されている。また、活性酸素は、食品等の変
色、退色、光劣化にも大きく関与していることが指摘さ
れている。かかる活性酸素消去剤のうち、天然素材から
得られるものとしては、従来より没食子酸、フラボノイ
ド類、カテキン類、アスコルビン酸、クロロゲン酸とい
ったSOD様活性素材が知られている。
ニン色素の生成には、チロシナーゼが大きく関与してい
ることはよく知られている。そして、メラニン色素の生
成を防止するためのチロシナーゼ阻害剤の開発も従来よ
り行われている。また、上記チロシナーゼは、食品等の
変色にも関与していることが指摘されつつある。チロシ
ナーゼ阻害剤のうち、天然素材から得られるものとして
は、アルブチンがよく知られている。チロシナーゼ阻害
剤は、通常、美白化粧品や外用剤に配合して使用され
る。
素材から得られるものゆえ、安全性の高いものである
が、活性酸素消去活性、チロシナーゼ阻害活性または変
色防止活性が十分でなかった。そのため、従来より、よ
り活性の高い天然素材が求められていた。そこで、本発
明の目的は、活性酸素消去活性、チロシナーゼ阻害活
性、変色防止活性等に優れ、しかも高い安全性を有す
る、天然素材から得られる活性酸素消去剤、皮膚保全剤
および変色防止剤を提供することである。
に本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ユーカリ属(Eu
calyptus属) の樹木、特に葉から水、親水性有機溶媒ま
たはそれらの混合溶媒で抽出処理して得られる水溶性抽
出物が上記活性酸素消去活性、チロシナーゼ阻害活性お
よび変色防止活性に優れているという事実を見いだし、
さらに検討を重ねたところ、上記ユーカリ抽出物から単
離したペドゥンクラジン(pedunculagin)またはテリマグ
ランディンI(tellimagrandin I)が上記各活性の発現に
大きく寄与しているという新たな事実を見いだし、本発
明を完成するに至った。
保全剤(チロシナーゼ阻害剤)および変色防止剤はいず
れも上記ペドゥンクラジンおよびテリマグランディンI
から選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する
ことを特徴とする。上記ペドゥンクラジンおよびテリマ
グランディンIは、タンニン、特に加水分解型エラジタ
ンニンに属する化合物である。これらの化合物は、従
来、抗レトロウイルス剤としての用途が知られている
(特開平4−264026号公報)。また、広くタンニ
ン化合物群としてみると、抗ウイルス剤、免疫抑制剤と
して有用なNf−kB活性化抑制剤(特開平9−591
51号公報)、抗B型肝炎ウイルス剤(抗HBV剤)
(特開平4−36239号公報)といった用途のほか、
強い止血作用を有することに着目して歯周病の予防・治
療に有用であるという報告(特開昭58−38208号
公報)や、皮膚炎症の治療や予防に有用であるといった
報告(特開昭58−38209号公報)がある。
ジンおよびテリマグランディンIが優れた活性酸素消去
活性、チロシナーゼ阻害活性および変色防止活性を有す
ることは知られていない。また、上記ユーカリ属の樹木
から抽出される水溶性抽出物はそれ自体で優れたチロシ
ナーゼ阻害活性および変色防止活性を有する。
抽出される水溶性抽出物を有効成分として含有すること
を特徴とする皮膚保全剤および変色防止剤をも提供する
ものである。なお、上記ペドゥンクラジンおよびテリマ
グランディンIは、前述のように、ユーカリ属の樹木の
抽出物から単離することができるが、ユーカリ属のみな
らず、他の植物から単離されたものであってもよく、あ
るいは化学的に合成されたものであってもよい。
がアシル化されていないため、グルコースのα体および
β体の平衡混合物(アノマー)となって存在している。
そこで、上記各式では、アノマーであることを表すため
に、グルコース部分の1位における水酸基の結合を波線
で表している。上記式(1) で表されるペドゥンクラジン
および式(2)で表されるテリマグランディンIはこれら
の各式から明らかなように、グルコース部分の2位およ
び3位の水酸基にヘキサヒドロキシジフェノイル基また
はガロイル基がエステル結合した構造を有する。
ンIは、前述のようにユーカリ属の樹木、特にユーカリ
の葉を原料として、抽出処理から分離、精製処理を経て
得ることができる。ユーカリは、フトモモ科目の植物
で、シネオール(cineole) を主成分とするユーカリ油を
含んでいる。本発明において原材料として使用可能なユ
ーカリ属としては、特に制限されないが、例えばE. glo
bulus, E. rostrata, E. robsta などがあげられる。
して行う。まず、原料植物、好ましくは葉を粉砕して、
水、親水性有機溶媒またはこれらの混合物を使用して有
効成分を抽出する。親水性有機溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコー
ル、アセトン等が使用可能である。抽出方法としては、
特に制限はなく、常温ホモジナイズ抽出、還流抽出など
が使用可能である。抽出後、得られたエキスを水飽和n
−ブタノール、酢酸エチル等でさらに抽出を行い、さら
に得られた抽出エキスを水含有エタノール等で抽出処理
を行ってもよい。抽出後、吸着クロマトグラフィー、分
配クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー
等を使用して有効成分を単離し、さらに常法に従って精
製を行う。
およびテリマグランディンIは、上記のようにユーカリ
からの抽出処理によって得られるものゆえ、精製が不十
分であっても安全性に問題はなく、むしろ未精製であっ
ても他の未検出成分との相乗作用(crude drug効果) 等
が期待できる。本発明の活性酸素消去剤は、通常の飲食
品に添加して使用するほか、その高い活性酸素消去活性
を利用して医薬品としても使用可能である。医薬品とし
ては、これに通常の製薬上許容される担体を加えて、固
体、半固体または液体の形態で使用することができる。
具体的には、例えば錠剤、カプセル、丸剤、顆粒剤、散
剤、乳濁液、懸濁剤、シロップ剤、ペレット剤等の経口
投与剤、注射液、点滴液、坐薬などの非経口投与剤があ
げられる。さらに、本発明の活性酸素消去剤は、皮膚の
老化防止等を目的として、後述のような外用剤や化粧品
にも配合することができる。
る界面活性剤、賦形剤、着色剤、保存料、安定剤、緩衝
剤、懸濁剤などの補助剤を使用することができる。投与
量は、通常1日当たりペドゥンクラジンまたはテリマグ
ランディンIとして0.01〜100mg/kg体重、
好ましくは0.5〜50mg/kg体重であるのがよ
い。
る。本発明の皮膚保全剤は、前記と同様にしてユーカリ
から単離されたペドゥンクラジンまたはテリマグランデ
ィンIを有効成分として含有するか、あるいはユーカリ
の水溶性抽出物を有効成分として含有する。抽出物を用
いる場合、活性に影響を与えない範囲で、脱臭(シネオ
ール臭を除く)、脱色等の処理を施してもよい。また、
適宜、分画処理、各種クロマトグラフィー等による分離
精製処理を施して、より活性の強い皮膚保全剤を得るよ
うにしてもよい。本発明の皮膚保全剤は、皮膚表面のメ
ラニン色素の生成に関与するチロシナーゼの活性阻害剤
として機能するゆえ、美白効果を有する。また、本発明
におけるペドゥンクラジン、テリマグランディンIまた
はユーカリの水溶性抽出物は、チロシナーゼ阻害活性に
加えて、高いヒアルロニダーゼ阻害活性をも有する。ヒ
アルロニダーゼは、生体内において真皮表層等の結合組
織に多く分布し皮膚の保湿・保水性、潤滑性、柔軟性を
保つ機能を有するヒアルロン酸の加水分解酵素である。
また、ヒアルロン酸は、皮膚の坑炎症作用、坑アレルギ
ー作用にも関与するといわれている。従って、ヒアルロ
ニダーゼ阻害活性をも有する本発明の皮膚保全剤は、前
記した美白効果に加えて、皮膚の保湿・保水性、潤滑
性、柔軟性を高める効果をも有するため、健康な皮膚を
保つのに有益である。そのため、本発明の皮膚保全剤
は、化粧品の形態で使用されるほか、外用剤としても好
適に使用可能であり、さらに必要に応じて錠剤、注射剤
等の形態で経口投与してもよい。
ーション、トニック、化粧クリーム、スプレー剤、口
紅、ファンデーション、シャンプー、リンス、入浴剤等
があげられる。これらの化粧品は、上記有効成分または
ユーカリからの抽出物を、通常使用される化粧料基剤と
混合して製造される。外用剤としては、例えば軟膏、ク
リーム、液剤、貼付剤等があげられ、従来より製薬上使
用されている担体と組み合わせて製造できる。これらの
化粧品および外用剤における有効成分の含有量は、ペド
ゥンクラジンまたはテリマグランディンIとして0.1
〜100mg/g、好ましくは1〜10mg/gである
のがよい。
5〜100mg/g、好ましくは1〜10mg/gであ
るのがよい。次に、本発明の変色防止剤について説明す
る。本発明の変色防止剤は、前記と同様にしてユーカリ
から抽出されたペドゥンクラジンまたはテリマグランデ
ィンIを有効成分として用いてもよく、あるいはユーカ
リの抽出物を有効成分として用いてもよい。抽出物を用
いる場合、活性に影響を与えない範囲で、脱臭(シネオ
ール臭を除く)、脱色等の処理を施してもよい。また、
適宜、分画処理、各種クロマトグラフィー等による分離
精製処理を施して、より活性の強い変色防止剤を得るよ
うにしてもよい。
素およびチロシナーゼが関与していると考えられている
ため、上記ペドゥンクラジンまたはテリマグランディン
Iを有効成分とする本発明の変色防止剤は上記活性酸素
消去剤および皮膚保全剤と同じ機能に基づいていると推
測される。本発明の変色防止剤は、固体、半固体または
液体の形態で食品に添加される。固体としては粉状、粒
状、ペレット状、錠剤などが、半固体としては、ゼリー
状、シロップ状などが、液体としては乳剤、懸濁剤など
がそれぞれあげられる。本発明の変色防止剤の添加量
は、ペドゥンクラジンまたはテリマグランディンIとし
て、食品1gに対して0.01〜50mg、好ましくは
0.1〜10mgであるのがよい。抽出物の場合は、該
抽出物が食品1gに対して0.05〜50mg、好まし
くは0.1〜10mgで添加されているのがよい。
品、魚肉加工品、飲料等の食品に添加することにより、
変色、退色、光劣化等を防止することができる。
本発明の活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤
を詳細に説明する。 参考例1 ユーカリの乾燥葉500gを40%エタノール3kgで
2時間還流を行い、室温冷却後、ろ過し、ろ液を一晩冷
蔵放置した。ついで、ろ液をさらにろ過し、得られたろ
液をユーカリエキスとした。
ついで濃縮液についてエーテル、酢酸エチル、水飽和n
−ブタノールおよび水で順次抽出を行った。得られた各
抽出エキスについて、減圧濃縮を行い、さらに凍結乾燥
して、乾燥抽出物を得た。上記ユーカリエキスおよび各
乾燥抽出物について活性酸素消去活性およびチロシナー
ゼ阻害活性を調べた。測定方法は以下の通りである。
ジエチレントリアミン5酢酸(DETAPAC)30m
l、0.75mMニトロブルーテトラゾリウム(NB
T)10mlおよび0.3mMキサンチン30mlから
なる混和液0.9mlに、所定濃度に調整した試料物質
の水溶液0.2mlを加え、よく混和した後、25℃で
10分間攪拌した。これに0.08U/mlキサンチン
オキシダーゼ(XOD)0.1mlを添加することによ
り反応を開始させた。反応開始後、25℃、560nm
での吸光度を約2分間連続記録し、そのうちの直線部よ
り1分間の吸光度変化値を求めた(Oberley, L. W. and
Spitz, D. R., "Methods inEnzymology", 105, 457 (1
984) に記載のOberley らの改良法) 。一方、これとは
別に295nmの吸光度を測定することにより尿酸生成
率を求め、この値で上記吸光度変化値を補正した値を活
性酸素消去率とした。そして、試料物質の濃度を段階的
に変更して上記活性を測定し、消去率が50%を示す濃
度を50%有効濃度(EC50)とした。この値が小さい
ほど、活性は強いことを示している。
0.05%L−ドーパ溶液0.1mlおよび所定濃度に
調整した試料物質の水溶液0.4mlを混和し、25℃
で5分間攪拌した。これに300U/mlチロシナーゼ
0.1mlを加え、反応を開始させた。反応開始から1
分後および6分後の吸光度を475nm、25℃で測定
した。そして、その差5分間の吸光度変化値(A1 )を
求めた。また、試料物質を添加しない場合についても同
様にして吸光度変化値(A0 )を求め、下記式よりチロ
シナーゼ阻害率を算出した。 チロシナーゼ阻害率(%)=[(A0 −A1 )/
A0 ]×100 試料物質の濃度を段階的に変更して上記活性を測定し、
阻害率が50%を示す濃度を50%阻害濃度(IC50)
とした。この値が小さいほど、活性は強いことを示して
いる。
最も活性が高く、ユーカリエキスについても高い活性が
認められた。 参考例2 参考例1で得られたn−ブタノールの抽出エキスについ
て、ダイアイオンHP−20(直径3.3cm、長さ2
0cm、三菱化学社製)を使用してカラムクロマトグラ
フィーを行い、水、20%エタノール、40%エタノー
ル、60%エタノール、エタノールの順で各1リットル
ずつ順次溶出を行った。得られたエキスについて減圧濃
縮後、凍結乾燥を行い、乾燥抽出物とした。各抽出物に
ついて、参考例1と同様にして活性酸素消去活性および
チロシナーゼ阻害活性を調べた。その結果を表2に示
す。
ゼ阻害活性は20%エタノール溶出部および40%エタ
ノール溶出部で活性が強かった。
びn−ブタノール抽出エキスについてのカラムクロマト
グラフィーで得られた20%および40%エタノール抽
出エキスについて、上記ダイアイオン、トヨパールHW
−40(微細グレード品、直径2.2cm、長さ20c
m、50%エタノールで溶出、東ソー社製)およびMC
I−gelCHP−20P(直径1.1cm、長さ20
cm、水、10%エタノール、20%エタノールおよび
30%エタノールで順次溶出、三菱化学社製)の順にカ
ラムクロマトグラフィーを繰り返し、数種の活性物質を
単離することができた。
子酸(単離収量90mg)、エラグ酸(単離収量86m
g)、ペドゥンクラジン(単離収量30mg)およびテ
リマグランディンI(単離収量261mg)であること
が判明した。ペドゥンクラジンおよびテリマグランディ
ンIのNMRによる同定試験結果を以下に示す。
にして活性酸素消去活性を調べた。また、比較のため、
活性酸素消去活性物質として知られているケルセチン、
カテキン、エピカテキンおよびアスコルビン酸について
も、同様にして活性を調べた。それらの試験結果を表3
に示す。
Iはいずれも他の比較活性物質や他の単離物質(没食子
酸、エラグ酸)に比べて顕著な活性酸素消去活性を有し
ていることがわかる。
にしてチロシナーゼ阻害活性を調べた。また、比較のた
め、阻害活性物質として知られているアルブチンについ
ても、同様にして活性を調べた。それらの試験結果を表
4に示す。
Iはいずれもアルブチンや他の単離物質(没食子酸、エ
ラグ酸)に比べて顕著な活性酸素消去活性を有している
ことがわかる。
lに、変色防止剤として、ユーカリ乾燥葉の40%エタ
ノール抽出により得られたユーカリエキスの乾燥物、実
施例1で得たペドゥンクラジンまたはテリマグランディ
ンIを0.1g加え、515nmにおける吸光度を指標
に変色の経時変化を測定し、これから下記式より変色抑
制率を求めた。なお、一日の照射量は750ルクスに設
定した。
y)]×100 x:光照射前のシコニンの515nmでの吸光度 y:供試変色防止剤を共存させない状態での光照射後の
シコニンの515nmでの吸光度 z:供試変色防止剤を共存させた状態での光照射後のシ
コニンの515nmでの吸光度
ことを示している。また、比較のため、従来より変色防
止効果が知られている没食子酸、クロロゲン酸およびア
スコルビン酸についても同様にして変色抑制率を求め
た。これらの試験結果を表5に示す。
ペドゥンクラジンおよびテリマグランディンIは高い活
性を有し、特にユーカリエキスは顕著な変色防止効果を
有していることがわかる。
mにおける吸光度にて変色抑制率を求めたほかは、試験
例3と同様にして変色抑制率を求めた。その結果を表6
に示す。
と同様に、ユーカリエキス、ペドゥンクラジンおよびテ
リマグランディンIは高い活性を有し、特にユーカリエ
キスは顕著な変色防止効果を有していることがわかる。
で得たペドゥンクラジンおよびテリマグランディンIに
ついて、ヒアルロニダーゼ阻害活性を測定した。試験
は、牛睾丸由来のヒアルロニダーゼ(シグマ社製のタイ
プIV)を用いて、コンパウンド48/80による、不
活性型酵素の活性化段階の阻害作用を中心に測定した。
酵素活性は、ヒアルロン酸の加水分解により生成するN
−アセチルヘキソサミンを還元末端とする四糖の還元力
の増加を585nmにおける吸光度で比色定量すること
により測定した(食衛誌、31巻、233〜237頁、
1990)。まず、適量の被検試料を0.1M酢酸緩衝
液(pH4.0)100μlに溶解して試験管にとり、
同緩衝液50μlに溶解した酵素0.10mg(100
NFユニット)を加え、37℃で20分間培養した。つ
いで、上記と同じ緩衝液100μlに溶解したコンパウ
ンド48/80の50μgを加え、さらに37℃で20
分間培養した。
0)250μlに溶解した、微生物由来のヒアルロン酸
ナトリウム塩200μgを加えて、37℃で40分間培
養した。ついで、0.4NのNaOH100μlを加え
て、氷冷後、ホウ酸緩衝液(pH9.1)100μlを
加えて3分間煮沸し、氷冷後、p−ジメチルアミノベン
ズアルデヒド試液3mlを加えて、37℃で20分間培
養した後、585nmにおける吸光度を測定した。対照
には、試料溶液に代えて上記酢酸緩衝液を用いた。ま
た、それぞれのブランクとして、酵素溶液に代えて上記
酢酸緩衝液を用いた。
ニダーゼ阻害率で表した。 ヒアルロニダーゼ阻害率(%)={[(A−B)−(C
−D)]/(A−B)}×100 A:対照溶液の585nmでの吸光度 B:対照溶液のブランクの585nmでの吸光度 C:試料溶液の585nmでの吸光度 D:試料溶液のブランクの585nmでの吸光度 試料物質の濃度を段階的に変更して上記活性を測定し、
阻害率が50%を示す濃度を50%阻害率(IC50)と
した。この値が小さいほど、活性が強いことを示してい
る。試験結果を下記に示す。
およびテリマグランディンIは、高いヒアルロニダーゼ
阻害活性を有していることから、保湿・保水作用等を有
し、チロシナーゼ阻害活性と相まって皮膚の健康を保つ
うえで有用であることがわかる。
剤、皮膚保全剤および変色防止剤は、いずれもユーカリ
属等の植物に含まれているペドゥンクラジンおよびテリ
マグランディンIから選ばれる少なくとも1種を有効成
分として含有しているため、安全性に優れていると共
に、活性酸素消去活性、チロシナーゼ阻害活性、変色防
止活性等に優れているという効果がある。
出物を有効成分として含有した本発明の皮膚保全剤およ
び変色防止剤は、安全性に優れ、かつチロシナーゼ阻害
活性、変色防止活性等に優れているという効果がある。
Claims (5)
- 【請求項1】ペドゥンクラジンおよびテリマグランディ
ンIから選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有
することを特徴とする活性酸素消去剤。 - 【請求項2】ペドゥンクラジンおよびテリマグランディ
ンIから選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有
することを特徴とする皮膚保全剤。 - 【請求項3】ユーカリ属の樹木から抽出される水溶性抽
出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚保
全剤。 - 【請求項4】ペドゥンクラジンおよびテリマグランディ
ンIから選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有
することを特徴とする変色防止剤。 - 【請求項5】ユーカリ属の樹木から抽出される水溶性抽
出物を有効成分として含有することを特徴とする変色防
止剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11029802A JPH11323326A (ja) | 1998-02-06 | 1999-02-08 | 活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2544498 | 1998-02-06 | ||
| JP6329198 | 1998-03-13 | ||
| JP10-63291 | 1998-03-13 | ||
| JP10-25444 | 1998-03-13 | ||
| JP11029802A JPH11323326A (ja) | 1998-02-06 | 1999-02-08 | 活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤 |
Related Child Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2007299902A Division JP5091635B2 (ja) | 1998-02-06 | 2007-11-19 | チロシナーゼおよびヒアルロニダーゼ阻害活性剤 |
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| JPH11323326A true JPH11323326A (ja) | 1999-11-26 |
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|---|---|---|---|
| JP11029802A Pending JPH11323326A (ja) | 1998-02-06 | 1999-02-08 | 活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤 |
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|---|---|
| JP (1) | JPH11323326A (ja) |
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