JPH11323814A - 路面材 - Google Patents

路面材

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JPH11323814A
JPH11323814A JP13316198A JP13316198A JPH11323814A JP H11323814 A JPH11323814 A JP H11323814A JP 13316198 A JP13316198 A JP 13316198A JP 13316198 A JP13316198 A JP 13316198A JP H11323814 A JPH11323814 A JP H11323814A
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JP
Japan
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road surface
elastic member
surface material
concrete
road
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JP13316198A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Umemoto
博之 梅本
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MITSUUMA KK
Original Assignee
MITSUUMA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冬期には、路面が凍結あるいは圧雪状態にな
ることを抑制でき、かつ、雨などで濡れた場合であって
も、タイヤとの間に摩擦を確保できる路面材を提供する
こと。 【解決手段】 板状のベース材12と、ベース材の表側
面に取付けられた板状の弾性部材14とを備え、弾性部
材が、厚さ方向に延びる複数の貫通孔24を有し、ベー
ス材が、各貫通孔内を延びる柱状部32を有し、柱状部
が、弾性部材の表側面15と略同一の高さ位置に配置さ
れた頂面32aを有していることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、路面材に関し、
より詳細には、車輛のスリップを防止することができる
路面材に関する。
【0002】
【従来の技術】冬期における車輛のスリップを防止する
ために路面に敷設される路面材として、種々の路面材が
提案されている。このようなスリップ防止用の路面材と
しては、例えば、コンクリート又はアスファルトの表層
部にゴムチップを混入させた路面材や、コンクリート板
の表面に環状、円形状、または帯状のゴムあるいは弾性
発泡体を埋め込んだ路面材がある。さらに、コンクリー
トまたはアスファルト製のベース材の表側面全体をゴム
で覆った路面材も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冬期における車輛のス
リップは、凍結あるいは圧雪状態になった路面によって
引き起こされることが多い。このため、スリップ防止用
の路面材には、路面が凍結あるいは圧雪状態になること
を回避できる性能が求められる。
【0004】しかし、上述したような従来型のスリップ
防止用の路面材では、路面に露出している、コンクリー
トまたはアスファルトの表面積に対して、混入されたゴ
ムチップなどの表面積は圧倒的に小さい。このため、ゴ
ムチップなどは、剛性および硬度が格段に大きいコンク
リートまたはアスファルトの影響を受けて、車輛が通過
したときにも、弾性変形を起こしにくい。このため、上
述したようなゴムチップを混入させる等した従来型のス
リップ防止用の路面材では、路面が凍結あるいは圧雪状
態になることを防止することは難しかった。
【0005】また、表側面全体がゴムで覆われた路面材
では、路面材の表側面すなわち路面側部分が、通過する
車輛の荷重により、容易に弾性変形する。このため、表
側面に付着した氷あるいは雪が、剥がれ易く、路面が凍
結あるいは圧雪状態になることを防止することができ
る。しかし、この表面全体がゴムで覆われた路面材に
は、濡れた状態での摩擦係数が、同一条件下でのコンク
リートあるいはアスファルトの路面の摩擦係数の半分程
度であり、雨の日などにスリップし易いという問題があ
る。この問題は、この路面材が、カーブあるいは下り坂
に用いられている場合に顕著である。
【0006】このため、表側面全体がゴムで覆われた路
面材の濡れた状態での摩擦係数を増大させるべく、ゴム
の表面に粒状のセラミックス、または、金属製スパイク
ピンなどを埋め込んだ路面材も提案されている。この路
面材では、タイヤとの摩擦係数をある程度、増大させる
ことができるが、埋め込まれたセラミックスまたはスパ
イクピンが、タイヤの表面に係合したとき、ゴムの弾性
により、ゴムと共に、一時的に、車輛の進行方向に移動
してしまうため、摩擦係数を十分に大きくすることはで
きない。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、冬期には、路面が凍結あるいは圧雪状態にな
ることを抑制でき、かつ、雨などで濡れた場合であって
も、タイヤとの間に摩擦を確保できる路面材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の路面材は、板
状のベース材と、ベース材の表側面に取付けられた板状
の弾性部材とを備えている。さらに、弾性部材は、厚さ
方向に延びる複数の貫通孔を有し、ベース材は、各貫通
孔内を延びる柱状部を有し、この柱状部は、弾性部材の
表側面と略同一の高さ位置に配置された頂面を有してい
る。
【0009】このような構成によれば、ベース材の柱状
部の頂面が、弾性部材で形成された路面内に配置され、
路面の一部分を構成することになる。このため、ベース
材の材質を、適当に選択することにより、雨などで濡れ
た場合であっても、タイヤとの間にある程度の摩擦が確
保される。さらに、弾性部材で形成された路面の部分
は、通過する車輛の荷重により、弾性変形し、付着した
雪あるいは氷を、その表面から容易に剥離させる。した
がって、この発明の路面材は、路面が圧雪あるいは凍結
状態になることを抑制する。
【0010】なお、ここで、「略同一の高さ位置に配置
された」とは、弾性部材の弾性変形あるいは通過する車
輛のタイヤの弾性変形によって、通過するタイヤが、柱
状部の頂面と弾性部材の表側面の両方に同時に接触しう
ることを意味する。
【0011】ベース材の好ましい材質としては、コンク
リート、レジンコンクリート(エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、又は、ポリエステル樹脂に砂利などを混入したも
の)などがある。
【0012】また、ベース材の、両側縁部に、金属製の
補強材を配置してもよい。補強材としては、断面L字形
状の部材がある。この部材を、板状のベース材の下側の
両側縁に配置するのがよい。
【0013】弾性部材の好ましい材質としては、ゴムを
主成分とする種々のゴム弾性材料、サーモプラスチック
エラストマ、EVA(エチレン酢酸ビニルアセテート)
などがある。
【0014】さらに、弾性部材内にも、補強材を配置し
てもよい。補強材としては、鋼、GFRP(ガラス繊維
強化プラスチック)、または、CFRP(カーボン繊維
強化プラスチック)製の板部材がある。これらの板部材
を、弾性部材内に配置しておくのが良い。
【0015】この発明を実施するにあたって、各柱状部
の頂面の面積の合計が、弾性部材の表側面の面積の二分
の一以下であることが好ましい。
【0016】このような構成によれば、雨天時の摩擦確
保効果と、冬期の圧雪、凍結防止効果とが両立される。
【0017】雨天時の摩擦確保の観点からは、柱状部の
数を増加させたり、または、各柱状部の頂面の面積を増
大させたりして、各柱状部の頂面によって構成される路
面の面積を増加させることが好ましい。しかし、各柱状
部の頂面によって構成される路面の面積を増加させる
と、冬期の圧雪、凍結防止効果が低下する。雨天時の摩
擦確保効果と、冬期の圧雪、凍結防止効果との両立を図
るためには、各柱状部の頂面の面積の合計が、弾性部材
の表側面の面積の十分の一程度である構成とするのが、
より好ましい。
【0018】この発明を実施するにあたって、弾性部材
の表側面に、溝が形成されているのが好ましい。
【0019】このような構成によれば、路面に溝が形成
されていることになり、この溝の縁が、通過する車輛の
タイヤ表面に引っかかる所謂エッジ効果を発揮し、冬
期、雨天を問わず、スリップの発生が抑制される。ま
た、この溝が、路面の排水性を向上させることにもな
る。
【0020】この発明を実施するにあたって、弾性部材
が、表面側に配置された表面層と、表面層より硬度が低
い裏面層とを備えている構成としてもよい。
【0021】このような構成によれば、硬度が低い裏面
層が、車輛の荷重によって容易に弾性変形するので、冬
期の圧雪、凍結防止効果が大きくなる。
【0022】なお、表面層は、JIS A型スプリング
硬さ計で、70から80程度の硬さであり、且つ、裏面
層は、JIS A型スプリング硬さ計で、30から40
程度の硬さであるのが好ましい。
【0023】この発明を実施するにあたって、表面層
に、硬質の微粒子が分散されている構成とするのが好ま
しい。
【0024】このような構成によれば、硬質の微粒子
が、車輛のタイヤに対する摩擦を増大させる。
【0025】硬質の微粒子の使用例としては、アルミ
ナ、カーボランダム、トリマリンなどのセラミックス粒
子が挙げられる。また、硬質の微粒子は、0.1mmか
ら5mm程度の径であるのが好ましい。
【0026】この発明を実施するにあたって、柱状部
が、先細り形状を有している構成であるのが好ましい。
このような構成によれば、柱状部が破損しにくい。
【0027】さらに、この発明を実施するにあたって、
柱状部内に、補強部材が配置されている構成であるのが
好ましい。このような構成によれば、柱状部が、より破
損しにくい。
【0028】この補強部材は、柱状部内をその長手方向
に延びるように配置された、金属パイプ、寸切りボル
ト、あるいは、異形鉄筋であるのが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明の
好ましい実施の形態を説明する。尚、図は、各構成要素
の大きさ、形状、及び、配置関係を、この発明が理解で
きる程度に概略的に示しているにすぎない。
【0030】<第1の実施の形態>まず、図1及び図2
を参照して、この発明の第1の実施の形態の路面材10
の説明をする。図1は、路面材10の構成を示す平面図
である。図2は、図1のII−II線に沿った、拡大断面図
である。
【0031】図1および図2に示されているように、路
面材10は、板状のベース材12と、ベース材12の表
側面に固定された板状の弾性部材14とを備えている。
【0032】ベース材12は、内部に配置された鉄筋1
6で補強された、略正方形の鉄筋コンクリート製の板材
である。この実施の形態の路面材10では、縦約1m、
横約1m、厚さ約120mmの寸法を有しており、中央
に、弾性部材14が取付け固定される凹部が形成されて
いる。なお、ベース材12は、他の材料、例えば、レジ
ンコンクリート(エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはポ
リエステル樹脂に砂利などを混入したもの)であっても
よく、また、その厚さは、路面材の使用条件に応じて、
例えば、50ないし150mmの範囲で適宜選択され
る。
【0033】弾性部材14は、ベース材と略同一の平面
形状を有している厚さ約30mm程度のゴム製の板体で
ある。なお、弾性部材14の厚さは、路面材の使用条件
によって、適宜変更可能であり、例えば、5ないし50
mmの範囲で、選択される。
【0034】弾性部材14の表側の面15には、縦およ
び横方向に走る複数本の排水溝18が形成されている。
排水溝18は、雨天時の濡れによるスリップ防止効果お
よび降雪時のエッジ効果を高めるために設けられるもの
であり、その断面形状は、略U字形またはV字形である
のが好ましい。さらに、排水溝18は、通過する車輛の
荷重による弾性部材14の弾性変形および衝撃で、溝内
に溜まった雪または氷が容易に剥離・排出されるよう
に、開口端の壁面が、垂線に対して約15°乃至30°
の角度をなして開いているのが好ましい。この実施の形
態の路面材10では、約20°とされている。排水溝1
8によって、弾性部材14の表面は、複数の略正方形の
小区画20に区切られている。
【0035】各小区画20の表面には、滑り止め溝22
が形成されている。この滑り止め溝22は、通過する車
輛のタイヤとの間で、いずれの方向にも、エッジ効果に
よる摩擦を発生させる形状とされている。この実施の形
態では、排水溝18および滑り止め溝22の深さは、約
10mm程度である。
【0036】また、各小区画20の略中心には、弾性部
材14を厚さ方向に貫通する貫通孔24が、それぞれ、
設けられている。貫通孔24は、弾性部材14の裏側面
(ベース材12側の面)から表側面(ベース材12とは
反対側の面)に向かって先細りする截頭円錐(円錐台)
形状を有している。図1に示されているように、貫通孔
24は、弾性部材14に表面全体に、略均等に、配置さ
れている。貫通孔24の間隔は、100mm〜150m
m程度であるのが好ましい。
【0037】また、弾性部材14には、弾性部材14を
厚さ方向に貫通する、複数の固定用開口26が、所定の
間隔で形成されている。固定用開口26は、円筒形状を
有し、図2に示されるように、この弾性部材14をベー
ス材12に固定するためのアンカーボルト28の頭部を
収容する。
【0038】さらに、弾性部材14内には、補強材30
が、埋め込まれている。補強材30は鋼板であり、貫通
孔24および固定用開口26に対応する位置には、貫通
孔24または固定用開口26に対応する寸法形状の開口
が、それぞれ、形成されている。なお、補強材は、他の
材料、例えば、GFRP(ガラス繊維強化プラスチッ
ク)、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)など
で形成された板部材であっても良い。
【0039】また、ベース材12の表側面(弾性部材1
4側の面)には、複数の截頭円錐形状の柱状部32が、
ベース材12の一部として、一体的に形成されている。
各柱状部32は、ベース材12の表側面に取付けられる
弾性部材14の各貫通孔24に対応した位置に設けられ
ている。各柱状部32は、各貫通孔24と略同一の寸法
形状を有し、弾性部材14がベース材12に取付けられ
たとき、各貫通孔24内を延び、その頂面32aが弾性
部材14の表側面15と略同一の高さ位置に配置される
ように構成されている。尚、ここで表側面とは溝18、
22を無視した、弾性部材14の表面を指す。
【0040】したがって、路面材10は、弾性部材によ
って構成されたゴム製の路面に、コンクリート製の柱状
部32の頂面32aが、均一に分散して配置されるよう
に構成されている。柱状部32の各頂面32aによって
構成される路面すなわちコンクリート製路面の面積は、
弾性部材14によって構成される路面すなわちゴム製路
面の面積の、2分の1以下であるのが好ましい。この実
施の形態の路面材10は、各頂面32aの面積の合計
が、弾性部材14によって構成される路面の面積の約十
分の一となるように構成されている。なお、「弾性部材
14によって構成される路面の面積」とは、排水溝18
および滑り止め溝22が形成されていない状態の弾性部
材14の表面の面積すなわち、これらの溝が埋められた
状態での弾性部材14の表面の面積を指す。各柱状部3
2の頂面32aは、強度確保の観点から、直径30ない
し50mmの寸法であるのが好ましい。
【0041】ベース材12の左右両側縁部は、取付けら
れた弾性部材14の表側の面15と同一の高さとされた
保護帯12aとなっている。保護帯12aと弾性部材1
4の側縁部との間には、排水溝34が、それぞれ、形成
されている。
【0042】さらに、ベース材12には、複数の金属製
のインサート36が埋め込まれている。インサート36
は、一端が開口した筒状の部材であり、内周面に、アン
カーボルト28のネジ山と噛み合うネジ山が形成されて
いる。インサート36は、開口端をベース材12の表側
面(すなわち弾性部材14が取付けられる面)に向け
て、ベース材12に埋め込まれている。インサート36
の埋め込み位置は、ベース材12の凹部に収容された弾
性部材14の固定用開口26のそれぞれに対応する位置
とされている。したがって、ベース材12の凹部に弾性
部材14を収容すると、弾性部材14の各固定用開口2
6と、各インサート36の開口端とが、整列する。この
状態で、アンカーボルト28が、固定用開口26側から
インサート36内に挿入されることにより、弾性部材1
4は、ベース材12の表側の面に固定されている(図
2)。なお、アンカーボルト28の頭部には、アンカー
ボルトキャップ29が取付けられる。
【0043】弾性部材14は、表面側に配置された表面
層14aと、表面層14aの下側に配置され且つ表面層
14aより硬度が低い裏面層14bとを備えている。表
面層は、JIS A型スプリング硬さ計で、70から8
0程度の硬さであり、且つ、裏面層は、JIS A型ス
プリング硬さ計で、30から40程度の硬さであるのが
好ましい。表面層14aおよび裏面層14bとが、この
程度の硬さであれば、弾性部材14は、低温域(0℃か
ら−30℃)において、通過する車輛の荷重によって弾
性変形し、付着した雪あるいは氷を、その表面から容易
に剥離させ、且つ、通過する車輛のタイヤ表面に引っか
かる所謂エッジ効果を発揮する。表面層14aと裏面層
14bの厚さの比率は、1:4乃至1:5程度であるの
が好ましい。
【0044】表面層14aに、硬質の微粒子、例えば、
アルミナ、カーボランダム、トリマリンなどのセラミッ
クス粒子を分散させてもよい。この硬質の微粒子は、
0.1mmから5mm程度の径であるのが好ましい。
【0045】次に、路面材10の製造方法を説明する。
まず、弾性部材14の製造方法を説明する。上述したよ
うに、弾性部材14は、表面層14aと、表面層14a
より硬度が低い裏面層14bとを備えている。表面層1
4aを構成する材料の好ましい配合例と、裏面層14b
を構成する材料の好ましい配合例とを、次の表1に示
す。
【0046】
【表1】
【0047】まず、表面層14a用の上述した材料を、
ニーダー等を用いて混練した後、厚さ約5mmに圧延
し、所定の寸法形状に裁断して表面層用シートを得る。
この裁断時に、後に貫通孔26および固定用開口26を
形成することになる部分が、打ち抜かれる。
【0048】また、裏面層14b用の上述した材料を、
ニーダー等を用いて混練した後、厚さ約3mm、約20
mmのそれぞれの厚さの裏面層用シートに圧延し、所定
の寸法形状に裁断する。この裁断時に、後に貫通孔26
および固定用開口26を形成することになる部分が、打
ち抜かれる。
【0049】次に、両面にショットブラスト処理を施
し、両面にプライマー「シクソンGPO」(モートンイ
ンターナショナル社製)を塗布して、乾燥させておいた
厚さ3.2mmの鋼板(補強材)30を、厚さ約3mm
の裏面層用シートと、約20mmの裏面層用シートとの
間に挟む。鋼板30も、貫通孔26および固定用開口2
6を構成することになる部分が、打ち抜かれている。こ
のとき、各シートおよび鋼板の、貫通孔26および固定
用開口26を構成することになる部分は、整合させられ
る。
【0050】次いで、弾性部材14に形成すべき排水溝
18および滑り止め溝22の形状と補完的な形状の突出
部が形成された金型内に、表面層用シートを配置し、こ
の表面層用シートの上に、補強材30を挟んだ裏面層用
シートを、厚さ3mmのシートが上になるようにして配
置する。さらに、このときも、各シートの、貫通孔26
および固定用開口26を構成することになる部分は、整
列させられる。この整列は、金型内に配置されら貫通孔
用コマおよび開口用コマを、各シートの貫通孔26およ
び固定用開口26を構成することになる部分に、それぞ
れ、挿通することにより、行われる。
【0051】この金型は、油圧プレス機にセットされ、
且つ、約150℃に加熱されている。次いで、金型に上
蓋を被せて、金型投影面積あたり40乃至50kgf/
cm2 の圧力を加えながらバンピングを4乃至5回繰り
返し、シート間などに入っている空気を抜く。次いで、
温度約150℃、圧力40乃至50kgf/cm2 で、
約1時間加硫する。加硫終了後、金型を開いて成型品を
取り出し、周囲にはみ出たバリを取り除き、路面材10
用の弾性部材14を得る。
【0052】表面層14aに、硬質の微粒子を分散させ
る場合には、セラミックス粒子などの硬質の微粒子に、
予め、「シクソンGPO」などのプライマーで表面処理
を施し、表面層用シートを配置する前に、金型の内面上
に均一に分散させておく。分散させられて微粒子は、上
述した加硫工程で、表面層14a内に固着させられる。
硬質の微粒子の分散量は、粒径2mm程度のカーボラン
ダムの場合、シート1枚あたり、300ないし500グ
ラム程度である。
【0053】上述した寸法より薄い複数枚の表面層用シ
ートを用意しておき、表面層用シートを、硬質の微流子
が分散させらた金型の内面上に、配置し、さらにその上
に、他の表面層用シートを、間に硬質の微流子を挟みな
がら積層していくことにより、表面層14a全体に硬質
の微粒子を分散させることが可能となる。
【0054】次に、図3を参照して、弾性部材14とベ
ース材12の組立てについて説明する。図3は、コンク
リート型枠内での、ベース材12、弾性部材14などの
状態を示す、図2に対応する断面図である。
【0055】上述したような製法によって得られた弾性
部材14を、排水溝18および滑り止め溝22が形成さ
れている面(表側の面)15を下に向けて、コンクリー
ト型枠40の底面上に配置する。弾性部材14に設けら
れている固定用開口26に対応する、コンクリート型枠
40の底面42には、アンカーボルト28が挿通可能な
孔44が形成されている。この孔44には、先端にイン
サート36が取り付けられたアンカーボルト28が挿通
されている。このアンカーボルト28は、弾性部材14
をコンクリート型枠40内の所定位置に固定するととも
に、ベース材12内に埋め込まれるインサート36を、
所定位置に配置することになる。
【0056】さらに、コンクリート型枠40内に、ベー
ス材12内に配置する鉄筋16を配置する。なお、コン
クリート型枠40の底板には、排水溝34を形成するた
めの棒状部材46がボルト48で固定されている。
【0057】次いで、コンクリート型枠40内にコンク
リートを流し込む。このとき、弾性部材14の貫通孔2
6内にもコンクリートが浸入して、截頭円錐形の柱状部
32が形成される(図3)。そして、柱状部32の頂面
32aは、コンクリート型枠40の底面42に沿って形
成されるので、弾性部材14の表側面15と略同一の高
さ位置に配置されることになる。
【0058】コンクリートが十分硬化した後、アンカー
ボルト28を、インサート36から一旦、外して、ベー
ス材12と一体化した弾性部材14を、コンクリート型
枠40から取り出す。最後に、再度、アンカーボルト2
8を、固定用開口26側からインサート36内に挿入し
て、締めつけることにより、弾性部材14を、ベース材
12の表側の面に固定し、図1および図2に示される路
面材10を得る。
【0059】このような構成を有する路面材10は、弾
性部材14を上方に向けた状態で、従来の路面材と同様
にして路面に敷設される。
【0060】この路面材10は、コンクリート製のベー
ス材12の柱状部32の頂面32aが、弾性部材14で
形成された路面の一部分を構成することになる。このた
め、ゴム製の路面に、コンクリート製の路面が分散され
た構成となっている。したがって、雨などで濡れた場合
であっても、タイヤとの間にある程度の摩擦が確保され
る。
【0061】さらに、弾性部材14で形成された路面の
部分は、通過する車輛の荷重により、弾性変形し、付着
した雪あるいは氷を、その表面から容易に剥離させる。
したがって、この発明の路面材は、路面が圧雪あるいは
凍結状態になることを抑制する。さらに、この弾性部材
14は、硬度が低い裏面層14bが、車輛の荷重によっ
て容易に弾性変形するので、冬期の圧雪、凍結防止効果
が大きくなる。また、硬度が高い表面層14aにより、
タイヤに対するエッジ効果が確保される。
【0062】また、弾性部材14の表面には、排水溝1
8および滑り止め溝22が形成されているので、路面に
溝が形成されていることになり、この溝の縁が、通過す
る車輛のタイヤ表面に引っかかる所謂エッジ効果を発揮
し、冬期、雨天を問わず、スリップの発生が抑制され
る。また、この溝が、路面の排水性を向上させることに
もなる。
【0063】このような構成の路面材10を、テストコ
ースに敷設して、制動試験を行った結果を表2に示す。
ここで、オールゴム品とは、ベース材の表側面全体をゴ
ムで覆った従来の路面材である。
【0064】
【表2】
【0065】なお、オールゴム品および第1の実施の形
態の路面材10では、この試験条件下では、アイスバー
ン(凍結路面)および圧雪路面にはならず、ゴム製の路
面が冬期間における、アイスバーン(凍結路面)および
圧雪路面の発生を抑止する効果を備えていることが示さ
れた。
【0066】さらに、路面材10は、乾燥および降雨路
面では、アスファルト路面に近い制動距離で、停止可能
であることが示された。
【0067】また、路面材10では、ベース材12の左
右両側縁部が、取付けられた弾性部材14の表側の面と
同一の高さとされた保護帯12aとなっているので、弾
性部材14が、除雪車の排土板などによって損傷を受け
ることが抑制される。
【0068】さらに、路面材10では、弾性部材14
は、アンカーボルト28でベース材12に固定されてい
るので、弾性部材14が損傷または摩耗等したときに
は、アンカーボルト28を取り外すことより、容易に交
換できる。
【0069】<第2の実施の形態>次に、図4を参照し
て、この発明の第2の実施の形態の路面材50の説明を
する。図4は、路面材50の構成を示す、図2と同様の
断面図である。
【0070】第2の実施の形態の路面材50は、第1の
実施の形態の路面材10と同一の構成を有する。路面材
50が、路面材10と異なる点は、断面L字型の補強材
が配置されている点であり、その他の構成は、路面材1
0と略等しい。したがって、路面材10と同一の構成に
ついては、図4中に、図2と同じ参照符号をふり、その
説明を省略する。
【0071】図4に示されているように、路面材50の
一方の側端には、断面L字形状の鋼製の補強材52が配
置されている。補強材52は、ベース材12の下側の側
縁に沿って延びるように、ベース材12に取付けられて
いる。なお、路面材50の他方の側端にも、同じ補強材
が同様に取付けられている。
【0072】路面材50には、保護帯34が形成されて
いないが、補強材52が、路面材10の保護帯34と同
様の機能を奏する。
【0073】補強材52は、コンクリート型枠内にコン
クリートを流し込んでベース材12を形成する際に、コ
ンクリートの流し込みに先立って、コンクリート型枠内
に配置され、コンクリートによって、ベース材12に固
定される。
【0074】<第3の実施の形態>次に、図5を参照し
て、この発明の第3の実施の形態の路面材60の説明を
する。図5は、路面材60の構成を示す、図2と同様の
断面図である。
【0075】第3の実施の形態の路面材60は、第1の
実施の形態の路面材10と同一の構成を有する。路面材
60が、路面材10と異なる点は、柱状部32内に補強
部材62、64が配置されている点であり、その他の構
成は、路面材10と略等しい。したがって、路面材10
と同一の構成については、図5中に、図1と同じ参照符
号を付し、その説明を省略する。
【0076】図5に示されているように、路面材60の
ベース材12の柱状部32内には、補強部材62、64
が配置されている。補強部材62は、切断された異形鉄
筋であり、補強部材64は金属製パイプである。
【0077】これらの補強部材62、64は、コンクリ
ート型枠内にコンクリートを流し込んでベース材12を
形成する際に、コンクリートの流し込みに先立って、コ
ンクリート型枠内に配置された弾性部材14の貫通孔2
4内に配置され、流し込まれたコンクリートによって埋
め込まれ、柱状部32内に埋設される。
【0078】尚、この発明の路面材60は、異なった種
類の補強部材62、64が用いられているが、何れかの
種類の補強部材、あるいは、寸切りボルトのような他の
補強部材を使用してもよい。
【0079】この発明は、上記実施の形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲
内で種々の変更・変形が可能である。
【0080】例えば、弾性部材を構成する材質は、上述
した実施の形態の路面材に限定されるものではなく、粘
弾性を有する他の材質、例えば、ゴムを主成分とする他
のゴム弾性材料、サーモプラスチックエラストマ、EV
A(エチレン酢酸ビニルアセテート)などでもよい。
【0081】また、柱状部の形状も、截頭円錐に限定さ
れるものでなく、他の形状でもよい。
【0082】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、冬期
には、路面が凍結あるいは圧雪状態になることを抑制で
き、かつ、雨などで濡れた場合であっても、タイヤとの
間に摩擦を確保できる路面材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の路面材の構成
を示す概略的な平面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿った、拡大断面図であ
る。
【図3】 コンクリート型枠内での、ベース材、弾性部
材などの配置状態を示す、図2に対応する断面図であ
る。
【図4】 この発明の第2の実施の形態の路面材の構成
を示す、図2と同様の断面図である。
【図5】 この発明の第3の実施の形態の路面材の構成
を示す、図2と同様の断面図である。
【符号の説明】
10:路面材 12:ベース材 12a:保護帯 14:弾性部材 14a:表面層 14b:裏面層 15:表側面(表側の面) 16:鉄筋 18:排水溝 20:小区画 22:滑り止め溝 24:貫通孔 26:固定用開口 28:アンカーボルト 30:補強材 32:柱状部 32a:頂面 34:排水溝 36:インサート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のベース材と、前記ベース材の表側
    面に取付けられた板状の弾性部材とを備え、 前記弾性部材が、厚さ方向に延びる複数の貫通孔を有
    し、 前記ベース材が、前記各貫通孔内を延びる柱状部を有
    し、 前記柱状部が、前記弾性部材の表側面と略同一の高さ位
    置に配置された頂面を有していることを特徴とする路面
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の路面材において、 前記各頂面の面積の合計が、弾性部材の表側面の面積の
    二分の一以下であることを特徴とする路面材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の路面材
    において、 前記弾性部材の表側面に、溝が形成されていることを特
    徴とする路面材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の路面材において、 前記弾性部材が、表面側に配置された表面層と、該表面
    層より硬度が低い裏面層とを備えていることを特徴とす
    る路面材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の路面材において、 前記表面層に、硬質の微粒子が分散されていることを特
    徴とする路面材。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の路面材において、 前記柱状部が、先細り形状を有していることをことを特
    徴とする路面材。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の路面材において、 前記柱状部内に、補強部材が配置されていることを特徴
    とする路面材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102138346B1 (ko) * 2019-12-27 2020-07-28 김인영 보행자 경사 도로용 미끄럼방지 패드
JP2025166980A (ja) * 2024-04-25 2025-11-07 Pump Man株式会社 路面成型補助部材、及び、路面成型方法

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