JPH11324653A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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- JPH11324653A JPH11324653A JP13781698A JP13781698A JPH11324653A JP H11324653 A JPH11324653 A JP H11324653A JP 13781698 A JP13781698 A JP 13781698A JP 13781698 A JP13781698 A JP 13781698A JP H11324653 A JPH11324653 A JP H11324653A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直列に配置した触媒に最上流側から適正量の
HCを供給して、窒素酸化物(NOx)浄化率と燃費を
向上させる。 【解決手段】 エンジン運転状態からNOx排出量を算
出すると共に、直列に配置した上流側及び下流側触媒の
温度を判定し(ステップ101〜104)、上流側触媒
温度とNOx排出量に基づいて基本HC供給量Q1を算
出すると共に、下流側触媒温度とNOx排出量に基づい
て仮の補正HC供給量Q2を算出し、この補正HC供給
量Q2に上流側触媒温度に応じた係数k2を乗算して最
終的に補正HC供給量k2・Q2を求める(ステップ1
05)。そして、基本HC供給量Q1に補正HC供給量
k2・Q2を加算してHC供給量Q0を算出し(ステッ
プ106)、このHC供給量Q0を上限HC供給量Qma
x でガード処理して最終的にHC供給量をQ0又はQma
x に設定する(ステップ107〜110)。
HCを供給して、窒素酸化物(NOx)浄化率と燃費を
向上させる。 【解決手段】 エンジン運転状態からNOx排出量を算
出すると共に、直列に配置した上流側及び下流側触媒の
温度を判定し(ステップ101〜104)、上流側触媒
温度とNOx排出量に基づいて基本HC供給量Q1を算
出すると共に、下流側触媒温度とNOx排出量に基づい
て仮の補正HC供給量Q2を算出し、この補正HC供給
量Q2に上流側触媒温度に応じた係数k2を乗算して最
終的に補正HC供給量k2・Q2を求める(ステップ1
05)。そして、基本HC供給量Q1に補正HC供給量
k2・Q2を加算してHC供給量Q0を算出し(ステッ
プ106)、このHC供給量Q0を上限HC供給量Qma
x でガード処理して最終的にHC供給量をQ0又はQma
x に設定する(ステップ107〜110)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気中
に含まれる窒素酸化物(以下「NOx」と表記する)
を、直列に配置された複数の触媒で浄化する内燃機関の
排気浄化装置に関するものである。
に含まれる窒素酸化物(以下「NOx」と表記する)
を、直列に配置された複数の触媒で浄化する内燃機関の
排気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の排気ガスの浄化性能を高め
るために、内燃機関の排気管に複数の触媒を直列に配置
することが提案されている。また、ディーゼルエンジン
等の酸素過剰雰囲気の排気中でNOxの浄化率を高める
には、触媒に還元剤として燃料等の炭化水素(以下「H
C」と表記する)を供給することが効果的であり、その
ため、触媒にHCを供給するようにしたものがある。
るために、内燃機関の排気管に複数の触媒を直列に配置
することが提案されている。また、ディーゼルエンジン
等の酸素過剰雰囲気の排気中でNOxの浄化率を高める
には、触媒に還元剤として燃料等の炭化水素(以下「H
C」と表記する)を供給することが効果的であり、その
ため、触媒にHCを供給するようにしたものがある。
【0003】NOx浄化用の触媒は、図2に示すよう
に、所定のNOx浄化温度範囲(T1〜T3)でのみN
Oxを浄化でき、触媒温度がNOx浄化ピーク温度(T
2)を越えると、触媒温度が上昇するに従って、NOx
浄化率が低下し、一方、HC反応率(HC浄化率)がほ
ぼ100%になるという特性がある。従って、直列に配
置した触媒の最上流からHCを供給するシステムでは、
上流側触媒の温度がNOx浄化ピーク温度(T2)付近
又はそれ以上のときに、過剰のHCを供給すると上流側
触媒で多くのHCが反応して、そのHCの反応熱で上流
側触媒の温度が更に上昇し、NOx浄化率が低下すると
いう悪循環に陥る。
に、所定のNOx浄化温度範囲(T1〜T3)でのみN
Oxを浄化でき、触媒温度がNOx浄化ピーク温度(T
2)を越えると、触媒温度が上昇するに従って、NOx
浄化率が低下し、一方、HC反応率(HC浄化率)がほ
ぼ100%になるという特性がある。従って、直列に配
置した触媒の最上流からHCを供給するシステムでは、
上流側触媒の温度がNOx浄化ピーク温度(T2)付近
又はそれ以上のときに、過剰のHCを供給すると上流側
触媒で多くのHCが反応して、そのHCの反応熱で上流
側触媒の温度が更に上昇し、NOx浄化率が低下すると
いう悪循環に陥る。
【0004】このようになると、上流側触媒がNOx浄
化温度範囲を越えて過昇温状態となり、上流側触媒でN
Oxを浄化できなくなるばかりか、供給したHCのほぼ
全量が上流側触媒で反応して下流側触媒にHCを供給で
きなくなったり、過昇温状態の上流側触媒から排出され
る高温の排気ガスにより下流側触媒も過昇温状態とな
り、下流側触媒でもNOxを浄化できなくなる。しか
も、触媒に供給するHCは、燃料が使用されるため、過
昇温状態の触媒ではHCが無駄に消費されることにな
り、燃費が悪化することにもなる。
化温度範囲を越えて過昇温状態となり、上流側触媒でN
Oxを浄化できなくなるばかりか、供給したHCのほぼ
全量が上流側触媒で反応して下流側触媒にHCを供給で
きなくなったり、過昇温状態の上流側触媒から排出され
る高温の排気ガスにより下流側触媒も過昇温状態とな
り、下流側触媒でもNOxを浄化できなくなる。しか
も、触媒に供給するHCは、燃料が使用されるため、過
昇温状態の触媒ではHCが無駄に消費されることにな
り、燃費が悪化することにもなる。
【0005】このような問題を解決するために、特開平
8−281069号公報に示すように、直列に配置した
複数個の触媒のそれぞれの上流にHC供給装置を設け、
排気温度に応じて各触媒ヘのHC供給量を個別に制御し
て、各触媒に適正量のHCを供給することが提案されて
いる。
8−281069号公報に示すように、直列に配置した
複数個の触媒のそれぞれの上流にHC供給装置を設け、
排気温度に応じて各触媒ヘのHC供給量を個別に制御し
て、各触媒に適正量のHCを供給することが提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の構
成では、複数の触媒のそれぞれにHC供給装置が1つず
つ必要になることから構成が複雑になり、コストが高く
なるばかりか、装置が大型化するという問題がある。
成では、複数の触媒のそれぞれにHC供給装置が1つず
つ必要になることから構成が複雑になり、コストが高く
なるばかりか、装置が大型化するという問題がある。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、簡単でコンパクトな
構成で、直列に配置した複数の触媒に適正量のHCを供
給でき、NOx浄化率と燃費を向上させることができる
内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
たものであり、従ってその目的は、簡単でコンパクトな
構成で、直列に配置した複数の触媒に適正量のHCを供
給でき、NOx浄化率と燃費を向上させることができる
内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の排気浄化装置は、上
流側触媒の温度を上流側触媒温度判定手段で判定し、下
流側触媒の温度を下流側触媒温度判定手段で判定する。
そして、基本供給量決定手段により、少なくとも上流側
触媒の判定温度と運転状態とに基づいて基本炭化水素供
給量(以下「基本HC供給量」と表記する)を算出する
と共に、補正供給量決定手段により、少なくとも下流側
触媒の判定温度と運転状態とに基づいて補正炭化水素供
給量(以下「補正HC供給量」と表記する)を算出し、
炭化水素供給量決定手段により、基本HC供給量を補正
HC供給量で補正してHC供給量を決定する。
に、本発明の請求項1の内燃機関の排気浄化装置は、上
流側触媒の温度を上流側触媒温度判定手段で判定し、下
流側触媒の温度を下流側触媒温度判定手段で判定する。
そして、基本供給量決定手段により、少なくとも上流側
触媒の判定温度と運転状態とに基づいて基本炭化水素供
給量(以下「基本HC供給量」と表記する)を算出する
と共に、補正供給量決定手段により、少なくとも下流側
触媒の判定温度と運転状態とに基づいて補正炭化水素供
給量(以下「補正HC供給量」と表記する)を算出し、
炭化水素供給量決定手段により、基本HC供給量を補正
HC供給量で補正してHC供給量を決定する。
【0009】この場合、上流側触媒の判定温度は上流側
触媒の活性状態を代表するパラメータであり、下流側触
媒の判定温度は下流側触媒の活性状態を代表するパラメ
ータであるため、上流側触媒の判定温度を考慮して求め
られる基本HC供給量は上流側触媒の活性状態を反映し
た値となり、下流側触媒の判定温度を考慮して求められ
る補正HC供給量は下流側触媒の活性状態を反映した値
となる。従って、基本HC供給量を補正HC供給量で補
正して求められるHC供給量は、上流側触媒と下流側触
媒の双方の活性状態を考慮した適切な値となる。これに
より、各触媒へのHCの過剰供給を回避できて、上流側
触媒と下流側触媒が過昇温状態になることを防止でき、
複数の触媒を全て有効に使用して、必要最少量のHC供
給量で排気中のNOxを効率良く浄化することができ、
NOx浄化率と燃費を向上させることができる。しか
も、前記公知例のように触媒の個数と同数のHC供給装
置を設ける必要がなく、装置の構成を簡単化することが
できて、装置を小型化・低コスト化することができる。
触媒の活性状態を代表するパラメータであり、下流側触
媒の判定温度は下流側触媒の活性状態を代表するパラメ
ータであるため、上流側触媒の判定温度を考慮して求め
られる基本HC供給量は上流側触媒の活性状態を反映し
た値となり、下流側触媒の判定温度を考慮して求められ
る補正HC供給量は下流側触媒の活性状態を反映した値
となる。従って、基本HC供給量を補正HC供給量で補
正して求められるHC供給量は、上流側触媒と下流側触
媒の双方の活性状態を考慮した適切な値となる。これに
より、各触媒へのHCの過剰供給を回避できて、上流側
触媒と下流側触媒が過昇温状態になることを防止でき、
複数の触媒を全て有効に使用して、必要最少量のHC供
給量で排気中のNOxを効率良く浄化することができ、
NOx浄化率と燃費を向上させることができる。しか
も、前記公知例のように触媒の個数と同数のHC供給装
置を設ける必要がなく、装置の構成を簡単化することが
できて、装置を小型化・低コスト化することができる。
【0010】この場合、請求項2のように、基本HC供
給量の最大値Q1max を補正HC供給量の最大値Q2ma
x よりも大きく設定することが好ましい。例えば、上流
側触媒の温度がNOx浄化上限温度(図2のT3)付近
で、下流側触媒の温度がNOx浄化ピーク温度(図2の
T2)付近の場合には、上流側触媒の活性状態が反映さ
れる基本HC供給量は少量であり、下流側触媒の活性状
態が反映される補正HC供給量は、最大値Q2max に近
い値となるため、HC供給量は、補正HC供給量の最大
値Q2max が寄与する度合いが大きくなる。この場合に
は、Q1max >Q2max とした方が、Q1max <Q2ma
x とするよりもHC供給量が少なくなるため、高温の上
流側触媒に過剰のHCを供給することを防止できて、上
流側触媒の過昇温を抑えることができ、下流側触媒の過
昇温も抑えることができる。
給量の最大値Q1max を補正HC供給量の最大値Q2ma
x よりも大きく設定することが好ましい。例えば、上流
側触媒の温度がNOx浄化上限温度(図2のT3)付近
で、下流側触媒の温度がNOx浄化ピーク温度(図2の
T2)付近の場合には、上流側触媒の活性状態が反映さ
れる基本HC供給量は少量であり、下流側触媒の活性状
態が反映される補正HC供給量は、最大値Q2max に近
い値となるため、HC供給量は、補正HC供給量の最大
値Q2max が寄与する度合いが大きくなる。この場合に
は、Q1max >Q2max とした方が、Q1max <Q2ma
x とするよりもHC供給量が少なくなるため、高温の上
流側触媒に過剰のHCを供給することを防止できて、上
流側触媒の過昇温を抑えることができ、下流側触媒の過
昇温も抑えることができる。
【0011】また、例えば、上流側触媒と下流側触媒の
温度が共にNOx浄化ピーク温度(図2のT2)付近の
場合、基本HC供給量と補正HC供給量が共に最大値Q
1max ,Q2max に近い値となるため、HC供給量は最
大値に近い値となる。この場合、多量のHCが上流側触
媒に供給され、上流側触媒で反応するHCが増加するた
め、その反応熱により上流側触媒がNOx浄化上限温度
(図2のT3)付近まで上昇し、更に、この上流側触媒
の流出ガス温度(下流側触媒の流入ガス温度)の上昇に
より下流側触媒もNOx浄化温度の上限付近まで上昇
し、上流側触媒と下流側触媒の双方のNOx浄化率が低
下する。
温度が共にNOx浄化ピーク温度(図2のT2)付近の
場合、基本HC供給量と補正HC供給量が共に最大値Q
1max ,Q2max に近い値となるため、HC供給量は最
大値に近い値となる。この場合、多量のHCが上流側触
媒に供給され、上流側触媒で反応するHCが増加するた
め、その反応熱により上流側触媒がNOx浄化上限温度
(図2のT3)付近まで上昇し、更に、この上流側触媒
の流出ガス温度(下流側触媒の流入ガス温度)の上昇に
より下流側触媒もNOx浄化温度の上限付近まで上昇
し、上流側触媒と下流側触媒の双方のNOx浄化率が低
下する。
【0012】そこで、請求項3のように、HC供給量の
上限値(以下「上限HC供給量」という)Qmax を基本
HC供給量の最大値Q1max と同一又はそれ以下に設定
すると良い。このようにすれば、上流側触媒と下流側触
媒の温度が共にNOx浄化ピーク温度付近の場合でも、
HC供給量が基本HC供給量の最大値Q1max と同一又
はそれ以下となるため、上流側触媒の浄化能力を例えば
7〜8割程度に抑えることができ、上流側触媒の過昇温
を抑制できると共に、上流側触媒の流出ガス温度(下流
側触媒の流入ガス温度)の上昇を抑制して、下流側触媒
の過昇温を抑制でき、上流側触媒と下流側触媒の双方の
温度をNOx浄化温度範囲内に保つことができる。
上限値(以下「上限HC供給量」という)Qmax を基本
HC供給量の最大値Q1max と同一又はそれ以下に設定
すると良い。このようにすれば、上流側触媒と下流側触
媒の温度が共にNOx浄化ピーク温度付近の場合でも、
HC供給量が基本HC供給量の最大値Q1max と同一又
はそれ以下となるため、上流側触媒の浄化能力を例えば
7〜8割程度に抑えることができ、上流側触媒の過昇温
を抑制できると共に、上流側触媒の流出ガス温度(下流
側触媒の流入ガス温度)の上昇を抑制して、下流側触媒
の過昇温を抑制でき、上流側触媒と下流側触媒の双方の
温度をNOx浄化温度範囲内に保つことができる。
【0013】この場合、請求項4のように、上限HC供
給量Qmax を上流側触媒の判定温度に応じて変化させる
ようにしても良く、例えば、上流側触媒の温度がNOx
浄化ピーク温度のときに上限HC供給量Qmax が最大と
なり、NOx浄化温度範囲の下限・上限で上限HC供給
量Qmax が最小となるように設定しても良い。このよう
にすれば、上流側触媒の温度がNOx浄化下限温度付近
の時に、上限HC供給量Qmax によりHC供給量を少な
くして上流側触媒ヘのHC吸着量を少なくすることがで
き、上流側触媒のHC被毒(HCが触媒表面を覆ってし
まう状態)を抑えることができて、HC被毒によるNO
x浄化能力低下を防止できる。また、上流側触媒の温度
がNOx浄化上限温度付近の場合にも、上限HC供給量
Qmax によりHC供給量を少なくすることができるた
め、上流側触媒でのHC反応量を少なくすることがで
き、上流側触媒が過昇温状態になることを防止できる。
給量Qmax を上流側触媒の判定温度に応じて変化させる
ようにしても良く、例えば、上流側触媒の温度がNOx
浄化ピーク温度のときに上限HC供給量Qmax が最大と
なり、NOx浄化温度範囲の下限・上限で上限HC供給
量Qmax が最小となるように設定しても良い。このよう
にすれば、上流側触媒の温度がNOx浄化下限温度付近
の時に、上限HC供給量Qmax によりHC供給量を少な
くして上流側触媒ヘのHC吸着量を少なくすることがで
き、上流側触媒のHC被毒(HCが触媒表面を覆ってし
まう状態)を抑えることができて、HC被毒によるNO
x浄化能力低下を防止できる。また、上流側触媒の温度
がNOx浄化上限温度付近の場合にも、上限HC供給量
Qmax によりHC供給量を少なくすることができるた
め、上流側触媒でのHC反応量を少なくすることがで
き、上流側触媒が過昇温状態になることを防止できる。
【0014】更に、請求項5のように、基本HC供給量
又は補正HC供給量の触媒温度に対する増減特性を、N
Ox浄化ピーク温度以上の領域での触媒温度上昇による
減少割合が、NOx浄化ピーク温度以下の領域での触媒
温度上昇による増加割合よりも大きくなるように設定し
ても良い。
又は補正HC供給量の触媒温度に対する増減特性を、N
Ox浄化ピーク温度以上の領域での触媒温度上昇による
減少割合が、NOx浄化ピーク温度以下の領域での触媒
温度上昇による増加割合よりも大きくなるように設定し
ても良い。
【0015】例えば、基本HC供給量の増減特性を、N
Ox浄化ピーク温度以上の領域での減少割合がNOx浄
化ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大きくなる
ように設定すれば、上流側触媒がNOx浄化ピーク温度
以上の領域では、触媒温度が高くなるほど、基本HC供
給量が急激に低減されるため、上流側触媒へのHC供給
量が急激に低減されて、上流側触媒でのHCの反応熱が
急激に低減される。これにより、上流側触媒が過昇温状
態となることを防止でき、上流側触媒の流出ガス温度の
上昇を抑えることができ、下流側触媒が過昇温状態とな
ることも防止できる。
Ox浄化ピーク温度以上の領域での減少割合がNOx浄
化ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大きくなる
ように設定すれば、上流側触媒がNOx浄化ピーク温度
以上の領域では、触媒温度が高くなるほど、基本HC供
給量が急激に低減されるため、上流側触媒へのHC供給
量が急激に低減されて、上流側触媒でのHCの反応熱が
急激に低減される。これにより、上流側触媒が過昇温状
態となることを防止でき、上流側触媒の流出ガス温度の
上昇を抑えることができ、下流側触媒が過昇温状態とな
ることも防止できる。
【0016】また、補正HC供給量の増減特性を、NO
x浄化ピーク温度以上の領域での減少割合がNOx浄化
ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大きくなるよ
うに設定すれば、下流側触媒がNOx浄化ピーク温度以
上の領域では、触媒温度が高くなるほど、補正HC供給
量が急激に低減されるため、下流側触媒へのHC供給量
が急激に低減されて、下流側触媒でのHCの反応熱が急
激に低減される。これにより、下流側触媒が過昇温状態
となることを防止できる。
x浄化ピーク温度以上の領域での減少割合がNOx浄化
ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大きくなるよ
うに設定すれば、下流側触媒がNOx浄化ピーク温度以
上の領域では、触媒温度が高くなるほど、補正HC供給
量が急激に低減されるため、下流側触媒へのHC供給量
が急激に低減されて、下流側触媒でのHCの反応熱が急
激に低減される。これにより、下流側触媒が過昇温状態
となることを防止できる。
【0017】一方、請求項6のように、上流側触媒と下
流側触媒のNOx浄化率に応じて複数の温度ゾーンに区
分し、上流側触媒の判定温度が属する温度ゾーンと下流
側触媒の判定温度が属する温度ゾーンとの組み合わせに
より基本HC供給量を補正してHC供給量を決定するよ
うにしても良い。このようにしても、前記請求項1と同
じく、上流側触媒と下流側触媒の双方の活性状態を考慮
した適切なHC供給量を設定することができ、NOx浄
化率と燃費を向上させることができる。
流側触媒のNOx浄化率に応じて複数の温度ゾーンに区
分し、上流側触媒の判定温度が属する温度ゾーンと下流
側触媒の判定温度が属する温度ゾーンとの組み合わせに
より基本HC供給量を補正してHC供給量を決定するよ
うにしても良い。このようにしても、前記請求項1と同
じく、上流側触媒と下流側触媒の双方の活性状態を考慮
した適切なHC供給量を設定することができ、NOx浄
化率と燃費を向上させることができる。
【0018】ここで、複数の温度ゾーンは、図2のNO
x浄化特性を考慮し、請求項7のように、NOx浄化率
が低いレベルで推移する低温の第1の温度ゾーンと、N
Ox浄化率が温度と共に上昇する第2の温度ゾーンと、
NOx浄化率が温度と共に低下する第3の温度ゾーン
と、NOx浄化率が低いレベルで推移する高温の第4の
温度ゾーンとに区分すると良い。このようにすれば、N
Ox浄化特性に適合した温度ゾーンの区分とすることが
できる。
x浄化特性を考慮し、請求項7のように、NOx浄化率
が低いレベルで推移する低温の第1の温度ゾーンと、N
Ox浄化率が温度と共に上昇する第2の温度ゾーンと、
NOx浄化率が温度と共に低下する第3の温度ゾーン
と、NOx浄化率が低いレベルで推移する高温の第4の
温度ゾーンとに区分すると良い。このようにすれば、N
Ox浄化特性に適合した温度ゾーンの区分とすることが
できる。
【0019】この場合、請求項8のように、上流側触媒
の判定温度が第2の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲内
の低温側)又は第3の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲
内の高温側)に属し且つ下流側触媒の判定温度が第1乃
至第3の温度ゾーンのいずれかに属しているときに、基
本HC供給量を増量補正するようにしても良い。この増
量補正により、NOx浄化温度範囲内にある上流側触媒
のNOx浄化量(HC反応量)を増加しつつ、上流側触
媒を通り抜けて下流側触媒に到達するHCを増加させ
る。このとき、下流側触媒の温度が第1の温度ゾーン
(NOx浄化温度範囲より低温)に属する場合には、下
流側触媒に到達したHCは、下流側触媒に吸着される。
そして、吸着されたHCは、下流側触媒が第2の温度ゾ
ーンに昇温したときに離脱し、上流側触媒で浄化しきれ
なかったNOxと反応してNOxを浄化する。また、下
流側触媒の判定温度が第2又は第3の温度ゾーン(NO
x浄化温度範囲内)に属する場合には、下流側触媒に到
達したHCは、上流側触媒で浄化しきれなかったNOx
と反応してNOxを浄化する。
の判定温度が第2の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲内
の低温側)又は第3の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲
内の高温側)に属し且つ下流側触媒の判定温度が第1乃
至第3の温度ゾーンのいずれかに属しているときに、基
本HC供給量を増量補正するようにしても良い。この増
量補正により、NOx浄化温度範囲内にある上流側触媒
のNOx浄化量(HC反応量)を増加しつつ、上流側触
媒を通り抜けて下流側触媒に到達するHCを増加させ
る。このとき、下流側触媒の温度が第1の温度ゾーン
(NOx浄化温度範囲より低温)に属する場合には、下
流側触媒に到達したHCは、下流側触媒に吸着される。
そして、吸着されたHCは、下流側触媒が第2の温度ゾ
ーンに昇温したときに離脱し、上流側触媒で浄化しきれ
なかったNOxと反応してNOxを浄化する。また、下
流側触媒の判定温度が第2又は第3の温度ゾーン(NO
x浄化温度範囲内)に属する場合には、下流側触媒に到
達したHCは、上流側触媒で浄化しきれなかったNOx
と反応してNOxを浄化する。
【0020】ここで、下流側触媒の温度が第1の温度ゾ
ーンに属する場合、供給するHCが多過ぎると、下流側
触媒にHC被毒が発生し、下流側触媒のNOx浄化能力
が低下する。また、燃費悪化が増大してしまう。
ーンに属する場合、供給するHCが多過ぎると、下流側
触媒にHC被毒が発生し、下流側触媒のNOx浄化能力
が低下する。また、燃費悪化が増大してしまう。
【0021】この対策として、請求項9のように、下流
側触媒の判定温度が第1の温度ゾーン(NOx浄化温度
範囲より低温)に属しているときに、基本HC供給量を
所定期間のみ増量補正することが好ましい。これによ
り、下流側触媒のHC被毒を防止できると共に、燃費悪
化を抑制でき、更に、下流側触媒が第2の温度ゾーンに
昇温したときのNOx浄化性能を確保することができ
る。
側触媒の判定温度が第1の温度ゾーン(NOx浄化温度
範囲より低温)に属しているときに、基本HC供給量を
所定期間のみ増量補正することが好ましい。これによ
り、下流側触媒のHC被毒を防止できると共に、燃費悪
化を抑制でき、更に、下流側触媒が第2の温度ゾーンに
昇温したときのNOx浄化性能を確保することができ
る。
【0022】また、上流側触媒の判定温度が第3の温度
ゾーンに属している場合には、上流側触媒の流出ガス温
度が比較的高温である。従って、下流側触媒の判定温度
が第3の温度ゾーンに属する場合に、HC供給量が多く
なり過ぎると、下流側触媒が過昇温状態となりやすい。
ゾーンに属している場合には、上流側触媒の流出ガス温
度が比較的高温である。従って、下流側触媒の判定温度
が第3の温度ゾーンに属する場合に、HC供給量が多く
なり過ぎると、下流側触媒が過昇温状態となりやすい。
【0023】この対策として、請求項10のように、下
流側触媒の判定温度が第3の温度ゾーン(NOx浄化温
度範囲内の高温側)に属している場合の基本HC供給量
に対する増量補正量を下流側触媒の判定温度が第2の温
度ゾーンに属している場合よりも小さく設定することが
好ましい。このようにすれば、下流側触媒の判定温度が
第3の温度ゾーンに属しているときに、下流側触媒での
HC反応量(発熱量)を下流側触媒の判定温度が第2の
温度ゾーンに属している場合よりも少なくして、下流側
触媒の過昇温を抑えることができ、下流側触媒の温度を
NOx浄化温度範囲内に維持することができる。
流側触媒の判定温度が第3の温度ゾーン(NOx浄化温
度範囲内の高温側)に属している場合の基本HC供給量
に対する増量補正量を下流側触媒の判定温度が第2の温
度ゾーンに属している場合よりも小さく設定することが
好ましい。このようにすれば、下流側触媒の判定温度が
第3の温度ゾーンに属しているときに、下流側触媒での
HC反応量(発熱量)を下流側触媒の判定温度が第2の
温度ゾーンに属している場合よりも少なくして、下流側
触媒の過昇温を抑えることができ、下流側触媒の温度を
NOx浄化温度範囲内に維持することができる。
【0024】更に、請求項11のように、上流側触媒の
判定温度が第1の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲より
低温)に属し且つ下流側触媒の判定温度が第2の温度ゾ
ーン又は第3の温度ゾーンに属しているときに、基本H
C供給量を増量補正するようにしても良い。つまり、上
流側触媒の判定温度が第1の温度ゾーンに属している場
合には、基本HC供給量は少量又は0となるが、これを
増量補正することにより、供給されるHCの一部は上流
側触媒に吸着され、残りのHCは上流側触媒を通り抜
け、下流側触媒でNOxと反応してNOxを浄化する。
また、上流側触媒に吸着したHCは、上流側触媒が第2
の温度ゾーンに昇温したときに離脱し、上流側触媒又は
下流側触媒でNOxと反応してNOxを浄化する。
判定温度が第1の温度ゾーン(NOx浄化温度範囲より
低温)に属し且つ下流側触媒の判定温度が第2の温度ゾ
ーン又は第3の温度ゾーンに属しているときに、基本H
C供給量を増量補正するようにしても良い。つまり、上
流側触媒の判定温度が第1の温度ゾーンに属している場
合には、基本HC供給量は少量又は0となるが、これを
増量補正することにより、供給されるHCの一部は上流
側触媒に吸着され、残りのHCは上流側触媒を通り抜
け、下流側触媒でNOxと反応してNOxを浄化する。
また、上流側触媒に吸着したHCは、上流側触媒が第2
の温度ゾーンに昇温したときに離脱し、上流側触媒又は
下流側触媒でNOxと反応してNOxを浄化する。
【0025】この場合、請求項12のように、基本HC
供給量に対する増量補正量を時間の経過と共に減少させ
ることが好ましい。これにより、上流側触媒のHC被毒
を防止でき、上流側触媒が第2の温度ゾーンに昇温した
ときに、効果的にNOxを浄化できる。
供給量に対する増量補正量を時間の経過と共に減少させ
ることが好ましい。これにより、上流側触媒のHC被毒
を防止でき、上流側触媒が第2の温度ゾーンに昇温した
ときに、効果的にNOxを浄化できる。
【0026】また、請求項13のように、窒素酸化物排
出量算出手段により内燃機関の運転状態からNOx排出
量を算出し、上流側触媒の判定温度、下流側触媒の判定
温度及びNOx排出量に基づいて三次元マップ等から直
接、HC供給量を決定するようにしても良い。このよう
にすれば、簡単な処理でHC供給量を決定することがで
きる。
出量算出手段により内燃機関の運転状態からNOx排出
量を算出し、上流側触媒の判定温度、下流側触媒の判定
温度及びNOx排出量に基づいて三次元マップ等から直
接、HC供給量を決定するようにしても良い。このよう
にすれば、簡単な処理でHC供給量を決定することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
をディーゼルエンジンに適用した実施形態(1)を図1
乃至図16に基づいて説明する。まず、図1に基づいて
エンジン制御システム全体の構成を説明する。内燃機関
であるディーゼルエンジン10の各気筒には、吸気管1
1を通して吸入される吸入空気が吸気マニホールド12
を通して吸入される。ディーゼルエンジン10の各気筒
には、電磁弁式の燃料噴射弁14が取り付けられ、各燃
料噴射弁14には、高圧燃料ポンプ15から高圧に畜圧
された燃料が燃料配管16を通して分配される。
をディーゼルエンジンに適用した実施形態(1)を図1
乃至図16に基づいて説明する。まず、図1に基づいて
エンジン制御システム全体の構成を説明する。内燃機関
であるディーゼルエンジン10の各気筒には、吸気管1
1を通して吸入される吸入空気が吸気マニホールド12
を通して吸入される。ディーゼルエンジン10の各気筒
には、電磁弁式の燃料噴射弁14が取り付けられ、各燃
料噴射弁14には、高圧燃料ポンプ15から高圧に畜圧
された燃料が燃料配管16を通して分配される。
【0028】燃料噴射弁14は、圧縮上死点近傍でエン
ジン出力発生のための主燃料噴射を行うと共に、少なく
とも1つの気筒の燃料噴射弁14は、膨脹行程又は排気
行程において後述する上流側触媒19と下流側20にN
Oxの還元剤としてHCを供給するための後噴射を実行
する炭化水素供給手段として機能する。
ジン出力発生のための主燃料噴射を行うと共に、少なく
とも1つの気筒の燃料噴射弁14は、膨脹行程又は排気
行程において後述する上流側触媒19と下流側20にN
Oxの還元剤としてHCを供給するための後噴射を実行
する炭化水素供給手段として機能する。
【0029】ディーゼルエンジン10の各気筒から排出
される排気ガスは、排気マニホールド17を通して1本
の排気管18(排気通路)に排出され、この排気管18
の途中に、上流側触媒19と下流側触媒20が直列に配
設されている。各触媒19,20は、セラミックや金属
等の担体の表面に、酸素過剰雰囲気中でも還元剤(H
C)の存在下でNOxを還元浄化可能な触媒成分(例え
ばPt−ゼオライト)を担持したNOx触媒である。
される排気ガスは、排気マニホールド17を通して1本
の排気管18(排気通路)に排出され、この排気管18
の途中に、上流側触媒19と下流側触媒20が直列に配
設されている。各触媒19,20は、セラミックや金属
等の担体の表面に、酸素過剰雰囲気中でも還元剤(H
C)の存在下でNOxを還元浄化可能な触媒成分(例え
ばPt−ゼオライト)を担持したNOx触媒である。
【0030】これら上流側及び下流側触媒19,20の
浄化特性は、図2に示すように触媒温度がT1未満の温
度領域では、NOxもHCもほとんど浄化されず、触媒
温度がT1以上になると、NOxとHCの浄化が開始さ
れる。NOx浄化率は、T2でほぼ最高値を示し、T3
以上の温度領域では、NOx浄化率が略0となる過昇温
状態となる。このように、NOxは、触媒温度がT1〜
T3の温度範囲(NOx浄化温度範囲)にある場合のみ
浄化される。
浄化特性は、図2に示すように触媒温度がT1未満の温
度領域では、NOxもHCもほとんど浄化されず、触媒
温度がT1以上になると、NOxとHCの浄化が開始さ
れる。NOx浄化率は、T2でほぼ最高値を示し、T3
以上の温度領域では、NOx浄化率が略0となる過昇温
状態となる。このように、NOxは、触媒温度がT1〜
T3の温度範囲(NOx浄化温度範囲)にある場合のみ
浄化される。
【0031】上流側及び下流側触媒19,20の触媒成
分が例えばPt−ゼオライトの場合には、T1は約20
0℃、T2は約250℃、T3は約300℃である。ま
た、上流側及び下流側触媒19,20の触媒成分をCu
−ゼオライトとした場合は、T1は約300℃、T2は
約400℃、T3は約500℃となる。
分が例えばPt−ゼオライトの場合には、T1は約20
0℃、T2は約250℃、T3は約300℃である。ま
た、上流側及び下流側触媒19,20の触媒成分をCu
−ゼオライトとした場合は、T1は約300℃、T2は
約400℃、T3は約500℃となる。
【0032】上流側及び下流側触媒19,20の出口部
には、それぞれ排気温度センサ21,22が設置されて
いる。排気温度センサ21は、上流側触媒19の流出ガ
ス温度を検出することで、上流側触媒19の触媒温度を
判定する上流側触媒温度判定手段としての役割を果た
し、排気温度センサ22は、下流側触媒20の流出ガス
温度を検出することで、下流側触媒20の触媒温度を判
定する下流側触媒温度判定手段としての役割を果たす。
には、それぞれ排気温度センサ21,22が設置されて
いる。排気温度センサ21は、上流側触媒19の流出ガ
ス温度を検出することで、上流側触媒19の触媒温度を
判定する上流側触媒温度判定手段としての役割を果た
し、排気温度センサ22は、下流側触媒20の流出ガス
温度を検出することで、下流側触媒20の触媒温度を判
定する下流側触媒温度判定手段としての役割を果たす。
【0033】これらの排気温度センサ21,22の出力
信号は、エンジン電子制御回路(以下「ECU」とい
う)23に入力される。このECU23に内蔵されたR
OM(記憶媒体)には、図3に示す噴射制御プログラム
が記憶されている。
信号は、エンジン電子制御回路(以下「ECU」とい
う)23に入力される。このECU23に内蔵されたR
OM(記憶媒体)には、図3に示す噴射制御プログラム
が記憶されている。
【0034】以下、ECU23によって実行される噴射
制御プログラムの内容を図3のフローチャートに従って
説明する。この噴射制御プログラムは、各気筒の噴射タ
イミング毎に実行される。本プログラムが起動される
と、まずステップ101で、ディーゼルエンジン10の
運転状態を検出するために、アクセルセンサ25、エン
ジン回転数センサ24の出力信号を読み込むと共に、上
流側及び下流側触媒19,20の温度を判定するため
に、排気温度センサ21,22の出力信号を読み込む。
この後、ステップ102で、アクセルセンサ25とエン
ジン回転数センサ24の出力信号に基づいてエンジン出
力を得るための主燃料噴射量を算出する。
制御プログラムの内容を図3のフローチャートに従って
説明する。この噴射制御プログラムは、各気筒の噴射タ
イミング毎に実行される。本プログラムが起動される
と、まずステップ101で、ディーゼルエンジン10の
運転状態を検出するために、アクセルセンサ25、エン
ジン回転数センサ24の出力信号を読み込むと共に、上
流側及び下流側触媒19,20の温度を判定するため
に、排気温度センサ21,22の出力信号を読み込む。
この後、ステップ102で、アクセルセンサ25とエン
ジン回転数センサ24の出力信号に基づいてエンジン出
力を得るための主燃料噴射量を算出する。
【0035】この後、ステップ103で、アクセルセン
サ25とエンジン回転数センサ24の出力信号に基づい
てマップ(図示せず)等からディーゼルエンジン10か
ら排出されるNOx量を推定し、次のステップ104
で、排気温度センサ21,22の出力信号から上流側触
媒19と下流側触媒20の温度を判定する。この場合、
排気温度センサ21,22は、それぞれ上流側触媒1
9,下流側触媒20の出口部に設けられているため、排
気温度センサ21で検出する温度は、上流側触媒19の
流出ガス温度、ひいては上流側触媒19の活性状態を表
す上流側触媒温度であり、排気温度センサ22で検出す
る温度は、下流側触媒20の流出ガス温度、ひいては下
流側触媒20の活性状態を表す下流側触媒温度である。
サ25とエンジン回転数センサ24の出力信号に基づい
てマップ(図示せず)等からディーゼルエンジン10か
ら排出されるNOx量を推定し、次のステップ104
で、排気温度センサ21,22の出力信号から上流側触
媒19と下流側触媒20の温度を判定する。この場合、
排気温度センサ21,22は、それぞれ上流側触媒1
9,下流側触媒20の出口部に設けられているため、排
気温度センサ21で検出する温度は、上流側触媒19の
流出ガス温度、ひいては上流側触媒19の活性状態を表
す上流側触媒温度であり、排気温度センサ22で検出す
る温度は、下流側触媒20の流出ガス温度、ひいては下
流側触媒20の活性状態を表す下流側触媒温度である。
【0036】次のステップ105で、図4(a)に示す
上流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとする基
本HC供給量Q1のマップを検索し、現在の上流側触媒
温度とNOx排出量に応じた基本HC供給量Q1を求め
る。この処理が特許請求の範囲でいう基本供給量決定手
段に相当する役割を果たす。更に、図4(b)に示す下
流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとする補正
HC供給量Q2のマップを検索し、現在の下流側触媒温
度とNOx排出量に応じた補正HC供給量Q2を求め、
この補正HC供給量Q2に、上流側触媒温度に応じて設
定される係数k2を乗算して最終的な補正HC供給量k
2・Q2を求める。この処理が特許請求の範囲でいう補
正供給量決定手段に相当する役割を果たす。
上流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとする基
本HC供給量Q1のマップを検索し、現在の上流側触媒
温度とNOx排出量に応じた基本HC供給量Q1を求め
る。この処理が特許請求の範囲でいう基本供給量決定手
段に相当する役割を果たす。更に、図4(b)に示す下
流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとする補正
HC供給量Q2のマップを検索し、現在の下流側触媒温
度とNOx排出量に応じた補正HC供給量Q2を求め、
この補正HC供給量Q2に、上流側触媒温度に応じて設
定される係数k2を乗算して最終的な補正HC供給量k
2・Q2を求める。この処理が特許請求の範囲でいう補
正供給量決定手段に相当する役割を果たす。
【0037】NOx浄化に必要なHC量は、各触媒1
9,20の温度と、排気ガス中のNOx量とによって変
化する。これを考慮して、図4の基本HC供給量Q1及
び補正HC供給量Q2のマップは、触媒温度とNOx排
出量とをパラメータとする二次元マップとして設定され
ている。更に、基本HC供給量の最大値Q1max は、補
正HC供給量の最大値Q2max よりも大きく設定されて
いる。これらの基本HC供給量Q1及び補正HC供給量
Q2のマップは、予め、実験データや理論式によって設
定され、ECU23のROMに記憶されている。
9,20の温度と、排気ガス中のNOx量とによって変
化する。これを考慮して、図4の基本HC供給量Q1及
び補正HC供給量Q2のマップは、触媒温度とNOx排
出量とをパラメータとする二次元マップとして設定され
ている。更に、基本HC供給量の最大値Q1max は、補
正HC供給量の最大値Q2max よりも大きく設定されて
いる。これらの基本HC供給量Q1及び補正HC供給量
Q2のマップは、予め、実験データや理論式によって設
定され、ECU23のROMに記憶されている。
【0038】また、補正HC供給量Q2に乗算する係数
k2は、例えば、上流側触媒温度が300℃未満の場合
にはk2=1、300℃以上330℃未満の場合にはk
2=0.5、330℃以上の場合にはk2=0.1と設
定されている。このように、上流側触媒温度が高くなる
ほど係数k2を小さくする理由は、上流側触媒19の温
度が高いほど、供給されるHCが上流側触媒19で酸素
と反応する量が増加して、HCがNOxの還元剤として
使われなくなるので、上流側触媒温度が高くなるほど、
補正HC供給量k2・Q2を減少させ、無駄に消費され
るHC量(酸素と反応するHC量)を少なくするためで
ある。
k2は、例えば、上流側触媒温度が300℃未満の場合
にはk2=1、300℃以上330℃未満の場合にはk
2=0.5、330℃以上の場合にはk2=0.1と設
定されている。このように、上流側触媒温度が高くなる
ほど係数k2を小さくする理由は、上流側触媒19の温
度が高いほど、供給されるHCが上流側触媒19で酸素
と反応する量が増加して、HCがNOxの還元剤として
使われなくなるので、上流側触媒温度が高くなるほど、
補正HC供給量k2・Q2を減少させ、無駄に消費され
るHC量(酸素と反応するHC量)を少なくするためで
ある。
【0039】そして、次のステップ106で、基本HC
供給量Q1に補正HC供給量k2・Q2を加算して仮の
HC供給量Q0を算出する(Q0=Q1+k2・Q
2)。直列に配置された上流側触媒19と下流側触媒2
0は、1つの触媒と異なり、触媒温度(活性状態)が異
なることが多いため、上述した処理により上流側触媒1
9と下流側触媒20の双方の活性状態(触媒温度)を考
慮したHC供給量Q0を算出する。
供給量Q1に補正HC供給量k2・Q2を加算して仮の
HC供給量Q0を算出する(Q0=Q1+k2・Q
2)。直列に配置された上流側触媒19と下流側触媒2
0は、1つの触媒と異なり、触媒温度(活性状態)が異
なることが多いため、上述した処理により上流側触媒1
9と下流側触媒20の双方の活性状態(触媒温度)を考
慮したHC供給量Q0を算出する。
【0040】尚、HC供給量は、例えば、上流側触媒温
度、下流側触媒温度及びNOx排出量をパラメータとす
るHC供給量の三次元マップを作成しておき、このマッ
プから一度に、基本HC供給量と補正HC供給量を合計
したHC供給量を求めるようにしても良い。
度、下流側触媒温度及びNOx排出量をパラメータとす
るHC供給量の三次元マップを作成しておき、このマッ
プから一度に、基本HC供給量と補正HC供給量を合計
したHC供給量を求めるようにしても良い。
【0041】HC供給量Q0の算出後、ステップ107
に進み、上限HC供給量Qmax を読み込む。ここで、上
限HC供給量Qmax は、例えば基本HC供給量の最大値
Q1max (一定)に設定されるが、基本HC供給量の最
大値Q1max よりも小さい値に設定しても良い。
に進み、上限HC供給量Qmax を読み込む。ここで、上
限HC供給量Qmax は、例えば基本HC供給量の最大値
Q1max (一定)に設定されるが、基本HC供給量の最
大値Q1max よりも小さい値に設定しても良い。
【0042】この後、ステップ108〜110で、HC
供給量Q0を上限HC供給量Qmaxでガード処理する。
具体的には、ステップ108で、仮のHC供給量Q0が
上限HC供給量Qmax よりも小さいか否かを判定し、Q
0<Q1max の場合は、ステップ109に進み、仮のH
C供給量Q0をそのままHC供給量Qとして採用し(Q
=Q0)、Q0≧Q1max の場合は、ステップ110に
進み、上限HC供給量Qmax をHC供給量Qとして採用
する(Q=Qmax )。上記ステップ106〜110の処
理が特許請求の範囲でいう炭化水素供給量決定手段とし
ての役割を果たす。
供給量Q0を上限HC供給量Qmaxでガード処理する。
具体的には、ステップ108で、仮のHC供給量Q0が
上限HC供給量Qmax よりも小さいか否かを判定し、Q
0<Q1max の場合は、ステップ109に進み、仮のH
C供給量Q0をそのままHC供給量Qとして採用し(Q
=Q0)、Q0≧Q1max の場合は、ステップ110に
進み、上限HC供給量Qmax をHC供給量Qとして採用
する(Q=Qmax )。上記ステップ106〜110の処
理が特許請求の範囲でいう炭化水素供給量決定手段とし
ての役割を果たす。
【0043】この後、ステップ111で、各気筒の燃料
噴射弁14に、ステップ102で算出した主燃料噴射量
で主燃料噴射を実施するように噴射指令を出力すると共
に、ステップ109又は110で決定したHC供給量Q
で後噴射を実施するように噴射指令を出力する。
噴射弁14に、ステップ102で算出した主燃料噴射量
で主燃料噴射を実施するように噴射指令を出力すると共
に、ステップ109又は110で決定したHC供給量Q
で後噴射を実施するように噴射指令を出力する。
【0044】以上説明した実施形態(1)の噴射制御プ
ログラムを実行した場合の具体例を図5乃至図14を用
いて説明する。図5は、上流側触媒19の温度TaがN
Ox浄化ピーク温度T2付近で分布し、下流側触媒20
の温度TbがNOx浄化ピーク温度T2よりも高温側で
分布している場合を示している。このような温度分布
は、ディーゼルエンジン10が比較的高負荷の定常運転
状態から中負荷の運転状態に移行したときに発生する。
ログラムを実行した場合の具体例を図5乃至図14を用
いて説明する。図5は、上流側触媒19の温度TaがN
Ox浄化ピーク温度T2付近で分布し、下流側触媒20
の温度TbがNOx浄化ピーク温度T2よりも高温側で
分布している場合を示している。このような温度分布
は、ディーゼルエンジン10が比較的高負荷の定常運転
状態から中負荷の運転状態に移行したときに発生する。
【0045】この場合、基本HC供給量Q1は、図6
(a)に示すように、上流側触媒温度Taに応じた比較
的多めの基本HC供給量Q1aに設定され、補正HC供
給量Q2は、図6(b)に示すように、下流側触媒温度
Tbに応じた少量の補正HC供給量Q2bに設定され
る。ここで、図6(a),(b)は、それぞれ図4
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は、上
流側触媒温度Ta(<300℃)に応じてk2=1に設
定される。これにより、後噴射により供給されるHC供
給量Qは、Q=Qab=Q1a+Q2b(但しQab<
Qmax )に設定される。
(a)に示すように、上流側触媒温度Taに応じた比較
的多めの基本HC供給量Q1aに設定され、補正HC供
給量Q2は、図6(b)に示すように、下流側触媒温度
Tbに応じた少量の補正HC供給量Q2bに設定され
る。ここで、図6(a),(b)は、それぞれ図4
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は、上
流側触媒温度Ta(<300℃)に応じてk2=1に設
定される。これにより、後噴射により供給されるHC供
給量Qは、Q=Qab=Q1a+Q2b(但しQab<
Qmax )に設定される。
【0046】この際、もし、HC供給量Qを上流側触媒
温度Taのみから判定し、HC供給量Q=2×Q1a
(>>Qab)とすると、Qabより多いHC量が上流側
触媒19に供給され、その反応熱により上流側触媒19
の温度がNOx浄化上限温度T3付近まで上昇してNO
x浄化率が低下してしまう。更に、上流側触媒19を通
過して高温の下流側触媒20に流入するHC量は、Q2
bよりもはるかに多い量であり、多量のHCが高温の下
流側触媒20で反応するため、多量のHCの反応熱によ
り高温の下流側触媒20の温度が更に上昇して過昇温状
態になってしまう。これにより、燃費の悪化とNOx浄
化能力の低下を招く。
温度Taのみから判定し、HC供給量Q=2×Q1a
(>>Qab)とすると、Qabより多いHC量が上流側
触媒19に供給され、その反応熱により上流側触媒19
の温度がNOx浄化上限温度T3付近まで上昇してNO
x浄化率が低下してしまう。更に、上流側触媒19を通
過して高温の下流側触媒20に流入するHC量は、Q2
bよりもはるかに多い量であり、多量のHCが高温の下
流側触媒20で反応するため、多量のHCの反応熱によ
り高温の下流側触媒20の温度が更に上昇して過昇温状
態になってしまう。これにより、燃費の悪化とNOx浄
化能力の低下を招く。
【0047】これに対し、本実施形態(1)では、HC
供給量Qは、前述したように上流側触媒温度Taと下流
側触媒温度Tbの双方を考慮した適切なHC供給量Qa
bに設定されるため、供給されるHCは、その大部分が
活性状態の高い上流側触媒19でNOx浄化に用いら
れ、上流側触媒19を通過して高温の下流側触媒20に
流入するHC量は少量である。これにより、NOx浄化
率の高い上流側触媒19で排気中のNOxの大部分を浄
化し、高温の下流側触媒20でのHCの反応を少なくし
て、下流側触媒20が過昇温状態になることを防止す
る。これにより、必要最小限のHCの供給で、高いNO
x浄化能力を得ることができる。
供給量Qは、前述したように上流側触媒温度Taと下流
側触媒温度Tbの双方を考慮した適切なHC供給量Qa
bに設定されるため、供給されるHCは、その大部分が
活性状態の高い上流側触媒19でNOx浄化に用いら
れ、上流側触媒19を通過して高温の下流側触媒20に
流入するHC量は少量である。これにより、NOx浄化
率の高い上流側触媒19で排気中のNOxの大部分を浄
化し、高温の下流側触媒20でのHCの反応を少なくし
て、下流側触媒20が過昇温状態になることを防止す
る。これにより、必要最小限のHCの供給で、高いNO
x浄化能力を得ることができる。
【0048】一方、図7は、上流側触媒19の温度Tc
がNOx浄化上限温度T3付近で分布し、下流側触媒2
0の温度TdがNOx浄化ピーク温度T2付近で分布し
ている場合を示している。このような温度分布は、ディ
ーゼルエンジン10が中負荷の定常運転状態から比較的
高負荷の運転状態に移行したときに発生する。
がNOx浄化上限温度T3付近で分布し、下流側触媒2
0の温度TdがNOx浄化ピーク温度T2付近で分布し
ている場合を示している。このような温度分布は、ディ
ーゼルエンジン10が中負荷の定常運転状態から比較的
高負荷の運転状態に移行したときに発生する。
【0049】この場合、基本HC供給量Q1は、図8
(a)に示すように、上流側触媒温度Tcに応じた比較
的少量の基本HC供給量Q1cに設定され、補正HC供
給量Q2は、図8(b)に示すように、下流側触媒温度
Tdに応じた多めの補正HC供給量Q2dに設定され
る。ここで、図8(a),(b)は、それぞれ図4
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は上流
側触媒温度Tc(<300℃)に応じてk2=1に設定
される。これにより、後噴射により供給されるHC供給
量Qは、Q=Qcd=Q1c+Q2d(但しQcd<Q
max )に設定される。
(a)に示すように、上流側触媒温度Tcに応じた比較
的少量の基本HC供給量Q1cに設定され、補正HC供
給量Q2は、図8(b)に示すように、下流側触媒温度
Tdに応じた多めの補正HC供給量Q2dに設定され
る。ここで、図8(a),(b)は、それぞれ図4
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は上流
側触媒温度Tc(<300℃)に応じてk2=1に設定
される。これにより、後噴射により供給されるHC供給
量Qは、Q=Qcd=Q1c+Q2d(但しQcd<Q
max )に設定される。
【0050】この際、もし、図9に示すように、補正H
C供給量の最大値Q2max が基本HC供給量の最大値Q
1max より大きい値に設定されたマップから、基本HC
供給量Q1eと補正HC供給量Q2fを算出し、HC供
給量QをQ=Qef=Q1e+Q2f(>Qcd)とす
ると、高温の上流側触媒19には多量のHCを供給すべ
きでないにも拘らず、図10(b)に示すような多量の
HC(Qef)が供給されてしまうため、高温の上流側
触媒19の温度は、多量のHCの反応熱により更に上昇
して過昇温状態になり、ほとんどNOxを浄化できなく
なる。更に、上流側触媒19から高温(>T3)の排気
ガスが排出され、この排気ガスが下流側触媒20に流入
するため、下流側触媒20もT3近傍の温度まで上昇し
てNOx浄化率が低下してしまう。これにより、燃費の
悪化とNOx浄化能力の低下を招く。
C供給量の最大値Q2max が基本HC供給量の最大値Q
1max より大きい値に設定されたマップから、基本HC
供給量Q1eと補正HC供給量Q2fを算出し、HC供
給量QをQ=Qef=Q1e+Q2f(>Qcd)とす
ると、高温の上流側触媒19には多量のHCを供給すべ
きでないにも拘らず、図10(b)に示すような多量の
HC(Qef)が供給されてしまうため、高温の上流側
触媒19の温度は、多量のHCの反応熱により更に上昇
して過昇温状態になり、ほとんどNOxを浄化できなく
なる。更に、上流側触媒19から高温(>T3)の排気
ガスが排出され、この排気ガスが下流側触媒20に流入
するため、下流側触媒20もT3近傍の温度まで上昇し
てNOx浄化率が低下してしまう。これにより、燃費の
悪化とNOx浄化能力の低下を招く。
【0051】これに対し、本実施形態(1)では、基本
HC供給量Q1と補正HC供給量Q2のマップ特性(図
4及び図8参照)は、基本HC供給量の最大値Q1max
が、補正HC供給量の最大値Q2max よりも大きくなる
ように設定されているので、図7のような触媒温度分布
の場合には、HC供給量Qcdを少なくすることができ
る。これにより、高温の上流側触媒19に多量のHCを
供給することを防止できるため、上流側触媒19が過昇
温状態となることを防止できて、下流側触媒20の温度
をNOx浄化ピーク温度T2付近に維持することがで
き、必要最小限のHC供給で、高いNOx浄化率を得る
ことができる。
HC供給量Q1と補正HC供給量Q2のマップ特性(図
4及び図8参照)は、基本HC供給量の最大値Q1max
が、補正HC供給量の最大値Q2max よりも大きくなる
ように設定されているので、図7のような触媒温度分布
の場合には、HC供給量Qcdを少なくすることができ
る。これにより、高温の上流側触媒19に多量のHCを
供給することを防止できるため、上流側触媒19が過昇
温状態となることを防止できて、下流側触媒20の温度
をNOx浄化ピーク温度T2付近に維持することがで
き、必要最小限のHC供給で、高いNOx浄化率を得る
ことができる。
【0052】一方、図11は、上流側触媒19の温度T
gと下流側触媒20の温度Thの双方がNOx浄化ピー
ク温度T2付近で分布している場合を示している。この
ような温度分布は、ディーゼルエンジン10が中負荷の
定常運転状態のときに発生する。
gと下流側触媒20の温度Thの双方がNOx浄化ピー
ク温度T2付近で分布している場合を示している。この
ような温度分布は、ディーゼルエンジン10が中負荷の
定常運転状態のときに発生する。
【0053】この場合、基本HC供給量Q1は、図12
(a)に示すように、上流側触媒温度Tgに応じた多め
の基本HC供給量Q1g(最大値Q1max に近い値)に
設定され、補正HC供給量Q2は、図12(b)に示す
ように、下流側触媒温度Thに応じた多めの補正HC供
給量Q2h(最大値Q2max に近い値)に設定される。
ここで、図12(a),(b)は、それぞれ図4の
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は、上
流側触媒温度Tg(<300℃)に応じてk2=1に設
定される。これにより、仮のHC供給量Q0は、Q0=
Qgh=Q1g+Q2hとかなり大きな値となり、仮の
HC供給量Q0は、上限HC供給量Qmax (=Q1max
)よりも大きな値となる(図14参照)。
(a)に示すように、上流側触媒温度Tgに応じた多め
の基本HC供給量Q1g(最大値Q1max に近い値)に
設定され、補正HC供給量Q2は、図12(b)に示す
ように、下流側触媒温度Thに応じた多めの補正HC供
給量Q2h(最大値Q2max に近い値)に設定される。
ここで、図12(a),(b)は、それぞれ図4の
(a),(b)のマップから現在のNOx排出量に対応
する曲線を抽出したものである。また、係数k2は、上
流側触媒温度Tg(<300℃)に応じてk2=1に設
定される。これにより、仮のHC供給量Q0は、Q0=
Qgh=Q1g+Q2hとかなり大きな値となり、仮の
HC供給量Q0は、上限HC供給量Qmax (=Q1max
)よりも大きな値となる(図14参照)。
【0054】この際、もし、この仮のHC供給量Qgh
を、そのままHC供給量として採用すると、基本HC供
給量の最大値Q1max を大きく上回る多量のHCが供給
されるため、図13(b)に示すように、HCの反応熱
により上流側触媒19の温度がNOx浄化上限温度T3
付近まで上昇してNOx浄化率が低下する。更に、上流
側触媒19から多量のHCを含んだ高温の排気ガスが排
出され、この排気ガスが下流側触媒20に流入するた
め、下流側触媒20が排気ガスの熱とHCの反応熱によ
り過昇温状態となり、下流側触媒20ではNOxの浄化
がほとんど行われなくなる。これにより、燃費の悪化と
NOx浄化能力の低下を招く。
を、そのままHC供給量として採用すると、基本HC供
給量の最大値Q1max を大きく上回る多量のHCが供給
されるため、図13(b)に示すように、HCの反応熱
により上流側触媒19の温度がNOx浄化上限温度T3
付近まで上昇してNOx浄化率が低下する。更に、上流
側触媒19から多量のHCを含んだ高温の排気ガスが排
出され、この排気ガスが下流側触媒20に流入するた
め、下流側触媒20が排気ガスの熱とHCの反応熱によ
り過昇温状態となり、下流側触媒20ではNOxの浄化
がほとんど行われなくなる。これにより、燃費の悪化と
NOx浄化能力の低下を招く。
【0055】これに対し、本実施形態(1)では、仮の
HC供給量Qghを上限HC供給量Qmax でガード処理
するので、上流側触媒19と下流側触媒20の温度が共
にNOx浄化ピーク温度T2付近であっても、HC供給
量Qを上限HC供給量Qmax(=Q1max )以下に抑え
ることができる。この結果、図11のような触媒温度分
布の場合には、上流側触媒19の浄化能力を7〜8割程
度に抑えて、図13(a)に示すように、上流側触媒1
9からの流出ガス温度をT2とT3の間に抑えることが
でき、下流側触媒20の温度がNOx浄化上限温度T3
以上に過昇温することを防止できて、上流側触媒19を
通過したHCにより下流側触媒20でもNOxを浄化す
ることができる。これにより、上流側触媒19と下流側
触媒20の双方を有効に使用して、必要最小限のHC供
給で高いNOx浄化能力を得ることができる。
HC供給量Qghを上限HC供給量Qmax でガード処理
するので、上流側触媒19と下流側触媒20の温度が共
にNOx浄化ピーク温度T2付近であっても、HC供給
量Qを上限HC供給量Qmax(=Q1max )以下に抑え
ることができる。この結果、図11のような触媒温度分
布の場合には、上流側触媒19の浄化能力を7〜8割程
度に抑えて、図13(a)に示すように、上流側触媒1
9からの流出ガス温度をT2とT3の間に抑えることが
でき、下流側触媒20の温度がNOx浄化上限温度T3
以上に過昇温することを防止できて、上流側触媒19を
通過したHCにより下流側触媒20でもNOxを浄化す
ることができる。これにより、上流側触媒19と下流側
触媒20の双方を有効に使用して、必要最小限のHC供
給で高いNOx浄化能力を得ることができる。
【0056】図15は、本実施形態(1)の噴射制御プ
ログラムによりHC供給量を制御した場合と、上流側触
媒19と下流側触媒20の流出ガス温度の高い方を上流
側及び下流側触媒19,20の双方の活性状態を代表す
る温度としてHC供給量を制御した場合(比較例1,
2)とで、モード走行時の燃費及びNOx浄化率を比較
したものである。比較例1と比較例2は、HC供給量の
マップ特性が異なり、比較例1の方が比較例2よりもH
C供給量が多くなるように設定されている。
ログラムによりHC供給量を制御した場合と、上流側触
媒19と下流側触媒20の流出ガス温度の高い方を上流
側及び下流側触媒19,20の双方の活性状態を代表す
る温度としてHC供給量を制御した場合(比較例1,
2)とで、モード走行時の燃費及びNOx浄化率を比較
したものである。比較例1と比較例2は、HC供給量の
マップ特性が異なり、比較例1の方が比較例2よりもH
C供給量が多くなるように設定されている。
【0057】図15から明らかなように、本実施形態
(1)では、比較例1,2に対して同一燃費で比較する
と、NOx浄化率が約1.5倍から2倍に向上している
ことが分かる。
(1)では、比較例1,2に対して同一燃費で比較する
と、NOx浄化率が約1.5倍から2倍に向上している
ことが分かる。
【0058】また、図16は、本実施形態(1)と比較
例1について、15モード前半の上流側触媒19の流入
ガス温度に対する上流側触媒19及び下流側触媒20の
触媒中心温度の挙動を比較したタイムチャートである。
例1について、15モード前半の上流側触媒19の流入
ガス温度に対する上流側触媒19及び下流側触媒20の
触媒中心温度の挙動を比較したタイムチャートである。
【0059】図16から明らかなように、上流側触媒1
9、下流側触媒20いずれの場合も、本実施形態(1)
の方が比較例1よりも過昇温が抑制されている。更に、
本実施形態(1)では、下流側触媒20の温度をNOx
浄化ピーク温度T2付近に維持できる時間が長くなり、
NOx浄化率が高くなることが分かる。
9、下流側触媒20いずれの場合も、本実施形態(1)
の方が比較例1よりも過昇温が抑制されている。更に、
本実施形態(1)では、下流側触媒20の温度をNOx
浄化ピーク温度T2付近に維持できる時間が長くなり、
NOx浄化率が高くなることが分かる。
【0060】以上説明した本実施形態(1)では、上流
側触媒19と下流側触媒20の双方の活性状態を考慮し
てHC供給量を設定できるため、HCの過剰供給により
上流側及び下流側触媒19,20が過昇温状態になるこ
とを防止でき、必要最小限のHC供給量で排気ガス中の
NOxを効率良く浄化することができて、NOx浄化率
と燃費を向上させることができる。しかも、本実施形態
(1)では、前記公知例(特開平8−281069号公
報)のように、触媒の個数と同数のHC供給装置を設け
る必要がなく、装置の構成を簡素化できて、装置を小型
化・低コスト化できるメリットもある。
側触媒19と下流側触媒20の双方の活性状態を考慮し
てHC供給量を設定できるため、HCの過剰供給により
上流側及び下流側触媒19,20が過昇温状態になるこ
とを防止でき、必要最小限のHC供給量で排気ガス中の
NOxを効率良く浄化することができて、NOx浄化率
と燃費を向上させることができる。しかも、本実施形態
(1)では、前記公知例(特開平8−281069号公
報)のように、触媒の個数と同数のHC供給装置を設け
る必要がなく、装置の構成を簡素化できて、装置を小型
化・低コスト化できるメリットもある。
【0061】[実施形態(2)]前記実施形態(1)で
は、補正HC供給量Q2のマップ特性は、図4(b)、
図6(b)等に示すように、補正HC供給量Q2が触媒
温度により変化するNOx浄化率に対応して増減するよ
うに設定されていたが、本実施形態(2)では、図17
に示すように、補正HC供給量Q2の触媒温度に対する
増減特性を、NOx浄化ピーク温度T2以上の領域での
触媒温度上昇による減少割合が、NOx浄化ピーク温度
T2以下の領域での触媒温度上昇による増加割合よりも
大きくなるように設定している。
は、補正HC供給量Q2のマップ特性は、図4(b)、
図6(b)等に示すように、補正HC供給量Q2が触媒
温度により変化するNOx浄化率に対応して増減するよ
うに設定されていたが、本実施形態(2)では、図17
に示すように、補正HC供給量Q2の触媒温度に対する
増減特性を、NOx浄化ピーク温度T2以上の領域での
触媒温度上昇による減少割合が、NOx浄化ピーク温度
T2以下の領域での触媒温度上昇による増加割合よりも
大きくなるように設定している。
【0062】更に、前記実施形態(1)では、上限HC
供給量Qmax を基本HC供給量の最大値Q1max に固定
したが、本実施形態(2)では、図18に示すように、
上限HC供給量Qmax を上流側触媒温度に応じて変化さ
せる。具体的には、上流側触媒温度がNOx浄化ピーク
温度T2のときに上限HC供給量Qmax が最大となり
(上限HC供給量Qmax =基本HC供給量最大値Q1ma
x )、上流側触媒温度がNOx浄化ピーク温度T2から
離れるに従って、上限HC供給量Qmax が小さくなるよ
うに設定している。その他は、前記実施形態(1)と同
じである。
供給量Qmax を基本HC供給量の最大値Q1max に固定
したが、本実施形態(2)では、図18に示すように、
上限HC供給量Qmax を上流側触媒温度に応じて変化さ
せる。具体的には、上流側触媒温度がNOx浄化ピーク
温度T2のときに上限HC供給量Qmax が最大となり
(上限HC供給量Qmax =基本HC供給量最大値Q1ma
x )、上流側触媒温度がNOx浄化ピーク温度T2から
離れるに従って、上限HC供給量Qmax が小さくなるよ
うに設定している。その他は、前記実施形態(1)と同
じである。
【0063】本実施形態(2)では、下流側触媒20の
温度がNOx浄化ピーク温度T2を越えて上昇すると、
補正HC供給量Q2が急激に低減されて、NOx浄化上
限温度T3付近の下流側触媒20に供給されるHC量が
低減され、下流側触媒20が過昇温状態となることがよ
り効果的に抑えられる。このため、下流側触媒20の温
度をNOx浄化温度範囲(T1〜T3)内に維持する時
間をより長くすることができ、より少ないHC供給量
で、より高いNOx浄化率を得ることができる。
温度がNOx浄化ピーク温度T2を越えて上昇すると、
補正HC供給量Q2が急激に低減されて、NOx浄化上
限温度T3付近の下流側触媒20に供給されるHC量が
低減され、下流側触媒20が過昇温状態となることがよ
り効果的に抑えられる。このため、下流側触媒20の温
度をNOx浄化温度範囲(T1〜T3)内に維持する時
間をより長くすることができ、より少ないHC供給量
で、より高いNOx浄化率を得ることができる。
【0064】更に、本実施形態(2)では、図18に示
すように上限HC供給量Qmax が上流側触媒温度に応じ
て変化するため、上流側触媒19の低温時に、HC供給
量を少なくして上流側触媒19ヘのHC吸着量を適正範
囲内にすることができ、上流側触媒19のHC被毒(H
Cが触媒表面上を覆ってしまう状態)を抑制することが
できる。また、上流側触媒19の高温時には、HC供給
量を少なくしてHC反応量を少なくでき、上流側触媒1
9の過昇温を防止することができる。いずれの場合も、
少ないHC供給量で、NOx浄化率を向上させることが
できる。
すように上限HC供給量Qmax が上流側触媒温度に応じ
て変化するため、上流側触媒19の低温時に、HC供給
量を少なくして上流側触媒19ヘのHC吸着量を適正範
囲内にすることができ、上流側触媒19のHC被毒(H
Cが触媒表面上を覆ってしまう状態)を抑制することが
できる。また、上流側触媒19の高温時には、HC供給
量を少なくしてHC反応量を少なくでき、上流側触媒1
9の過昇温を防止することができる。いずれの場合も、
少ないHC供給量で、NOx浄化率を向上させることが
できる。
【0065】以上説明したように、本実施形態(2)に
よれば、触媒19,20へのHC供給による燃費悪化
を、前記実施形態(1)よりも更に低減しながら、NO
x浄化性能を向上させることができる(図15参照)。
よれば、触媒19,20へのHC供給による燃費悪化
を、前記実施形態(1)よりも更に低減しながら、NO
x浄化性能を向上させることができる(図15参照)。
【0066】尚、基本HC供給量Q1の増減特性につい
ても、NOx浄化ピーク温度以上の領域での減少割合が
NOx浄化ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大
きくなるように設定しても良い。このようにすれば、上
流側触媒19がNOx浄化ピーク温度T2以上の領域で
は、触媒温度が高くなるほど、基本HC供給量Q1が急
激に低減されるため、上流側触媒19へのHC供給量が
急激に低減されて、上流側触媒19でのHCの反応熱が
急激に低減される。これにより、上流側触媒19が過昇
温状態となることを防止でき、上流側触媒19の流出ガ
ス温度の上昇を抑えることができ、下流側触媒20が過
昇温状態となることも防止できる。この結果、より少な
いHC供給量で優れたNOx浄化性能を得ることができ
る。
ても、NOx浄化ピーク温度以上の領域での減少割合が
NOx浄化ピーク温度以下の領域での増加割合よりも大
きくなるように設定しても良い。このようにすれば、上
流側触媒19がNOx浄化ピーク温度T2以上の領域で
は、触媒温度が高くなるほど、基本HC供給量Q1が急
激に低減されるため、上流側触媒19へのHC供給量が
急激に低減されて、上流側触媒19でのHCの反応熱が
急激に低減される。これにより、上流側触媒19が過昇
温状態となることを防止でき、上流側触媒19の流出ガ
ス温度の上昇を抑えることができ、下流側触媒20が過
昇温状態となることも防止できる。この結果、より少な
いHC供給量で優れたNOx浄化性能を得ることができ
る。
【0067】[実施形態(3)]本実施形態(3)で
は、図2に示すように、NOx浄化率に応じて第1乃至
第4の温度ゾーンに区分し、上流側触媒19の触媒温度
が属する温度ゾーンと、下流側触媒20の触媒温度が属
する温度ゾーンとの組み合わせにより基本HC供給量を
補正してHC供給量を決定する。ここで、第1の温度ゾ
ーンは、NOx浄化下限温度T1未満の領域(NOx浄
化率が低いレベルで推移する領域)、第2の温度ゾーン
は、NOx浄化下限温度T1からNOx浄化ピーク温度
T2までの領域(NOx浄化率が温度と共に上昇する領
域)、第3の温度ゾーンは、NOx浄化ピーク温度T2
からNOx浄化上限温度T3までの領域(NOx浄化率
が温度と共に下降する領域)、第4の温度ゾーンは、N
Ox浄化上限温度T3以上の領域(NOx浄化率が低い
レベルで推移する領域)である。システム構成は、前記
実施形態(1)で説明した図1と同じである。
は、図2に示すように、NOx浄化率に応じて第1乃至
第4の温度ゾーンに区分し、上流側触媒19の触媒温度
が属する温度ゾーンと、下流側触媒20の触媒温度が属
する温度ゾーンとの組み合わせにより基本HC供給量を
補正してHC供給量を決定する。ここで、第1の温度ゾ
ーンは、NOx浄化下限温度T1未満の領域(NOx浄
化率が低いレベルで推移する領域)、第2の温度ゾーン
は、NOx浄化下限温度T1からNOx浄化ピーク温度
T2までの領域(NOx浄化率が温度と共に上昇する領
域)、第3の温度ゾーンは、NOx浄化ピーク温度T2
からNOx浄化上限温度T3までの領域(NOx浄化率
が温度と共に下降する領域)、第4の温度ゾーンは、N
Ox浄化上限温度T3以上の領域(NOx浄化率が低い
レベルで推移する領域)である。システム構成は、前記
実施形態(1)で説明した図1と同じである。
【0068】本実施形態(3)では、図19及び図20
に示す噴射制御プログラムをECU23にて各気筒の噴
射タイミング毎に実行することで、次のようにしてHC
供給量を決定する。本プログラムが起動されると、ステ
ップ201〜204で、前記実施形態(1)で説明した
図3のステップ101〜104と同じく、アクセルセン
サ25、エンジン回転数センサ24及び排気温度センサ
21,22から出力される信号を読み込んで、主燃料噴
射量を算出し、ディーゼルエンジン10から排出される
NOx量を推定すると共に、上流側触媒温度Taa及び
下流側触媒温度Tbbを判定する。
に示す噴射制御プログラムをECU23にて各気筒の噴
射タイミング毎に実行することで、次のようにしてHC
供給量を決定する。本プログラムが起動されると、ステ
ップ201〜204で、前記実施形態(1)で説明した
図3のステップ101〜104と同じく、アクセルセン
サ25、エンジン回転数センサ24及び排気温度センサ
21,22から出力される信号を読み込んで、主燃料噴
射量を算出し、ディーゼルエンジン10から排出される
NOx量を推定すると共に、上流側触媒温度Taa及び
下流側触媒温度Tbbを判定する。
【0069】この後、ステップ205で、図4(a)に
示す上流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとす
る基本HC供給量Q1のマップを検索し、現在の上流側
触媒温度TaaとNOx排出量に応じた基本HC供給量
Q11を求める。次のステップ206で、第1の温度ゾ
ーンと第2の温度ゾーンの境界温度(つまりNOx浄化
下限温度)であるT1,第2の温度ゾーンと第3の温度
ゾーンの境界温度(つまりNOx浄化ピーク温度)であ
るT2,第3の温度ゾーンと第4の温度ゾーンの境界温
度(つまりNOx浄化上限温度)であるT3を読み込
む。これらT1〜T3は、上流側触媒温度Taaと下流
側触媒温度Tbbが、どの温度ゾーンに属するのかの判
定に用いられる。
示す上流側触媒温度とNOx排出量とをパラメータとす
る基本HC供給量Q1のマップを検索し、現在の上流側
触媒温度TaaとNOx排出量に応じた基本HC供給量
Q11を求める。次のステップ206で、第1の温度ゾ
ーンと第2の温度ゾーンの境界温度(つまりNOx浄化
下限温度)であるT1,第2の温度ゾーンと第3の温度
ゾーンの境界温度(つまりNOx浄化ピーク温度)であ
るT2,第3の温度ゾーンと第4の温度ゾーンの境界温
度(つまりNOx浄化上限温度)であるT3を読み込
む。これらT1〜T3は、上流側触媒温度Taaと下流
側触媒温度Tbbが、どの温度ゾーンに属するのかの判
定に用いられる。
【0070】この後、ステップ207以降の処理で、上
流側触媒温度Taaと下流側触媒温度TbbをT1,T
2,T3と比較して、どの温度ゾーンに属するか判定
し、上流側触媒温度Taaが属する温度ゾーンと、下流
側触媒温度Tbbが属する温度ゾーンとの組み合わせに
より基本HC供給量Q11を補正してHC供給量を決定
する。
流側触媒温度Taaと下流側触媒温度TbbをT1,T
2,T3と比較して、どの温度ゾーンに属するか判定
し、上流側触媒温度Taaが属する温度ゾーンと、下流
側触媒温度Tbbが属する温度ゾーンとの組み合わせに
より基本HC供給量Q11を補正してHC供給量を決定
する。
【0071】具体的には、上流側触媒温度Taaと下流
側触媒温度Tbbが共に第1の温度ゾーン(Taa<T
1且つTbb<T1)の場合には、ステップ207→2
08→209へと進み、ステップ205で算出した基本
HC供給量Q11に対する増量補正分として補正HC供
給量Q22を、上流側触媒温度Taaに応じて例えば1
000〜2000ppmCに設定し、所定期間(例えば
1分間)のみ増量補正する。
側触媒温度Tbbが共に第1の温度ゾーン(Taa<T
1且つTbb<T1)の場合には、ステップ207→2
08→209へと進み、ステップ205で算出した基本
HC供給量Q11に対する増量補正分として補正HC供
給量Q22を、上流側触媒温度Taaに応じて例えば1
000〜2000ppmCに設定し、所定期間(例えば
1分間)のみ増量補正する。
【0072】上流側触媒温度Taaが第1の温度ゾーン
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第2の温
度ゾーン(T1≦Tbb<T2)の場合には、ステップ
207→208→210→211へと進み、補正HC供
給量Q22を上流側触媒温度Taaに応じて例えば10
00〜2000ppmCに設定し、所定期間(例えば1
分間)後に、例えば200〜1000ppmCに減量す
る。
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第2の温
度ゾーン(T1≦Tbb<T2)の場合には、ステップ
207→208→210→211へと進み、補正HC供
給量Q22を上流側触媒温度Taaに応じて例えば10
00〜2000ppmCに設定し、所定期間(例えば1
分間)後に、例えば200〜1000ppmCに減量す
る。
【0073】上流側触媒温度Taaが第1の温度ゾーン
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第3の温
度ゾーン(T2≦Tbb<T3)の場合には、ステップ
207→208→210→212→213へと進み、上
記ステップ211と同じく、補正HC供給量Q22を上
流側触媒温度Taaに応じて例えば1000〜2000
ppmCに設定し、所定期間(例えば1分間)後に、例
えば200〜1000ppmCに減量する。ここで、補
正HC供給量Q22は、下流側触媒温度TbbがNOx
浄化上限温度T3近傍で少量となるように設定される。
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第3の温
度ゾーン(T2≦Tbb<T3)の場合には、ステップ
207→208→210→212→213へと進み、上
記ステップ211と同じく、補正HC供給量Q22を上
流側触媒温度Taaに応じて例えば1000〜2000
ppmCに設定し、所定期間(例えば1分間)後に、例
えば200〜1000ppmCに減量する。ここで、補
正HC供給量Q22は、下流側触媒温度TbbがNOx
浄化上限温度T3近傍で少量となるように設定される。
【0074】尚、上記ステップ211,213では、補
正HC供給量Q22を所定期間経過後に減量するように
しているが、時間の経過と共に徐々に減量するようにし
ても良い。
正HC供給量Q22を所定期間経過後に減量するように
しているが、時間の経過と共に徐々に減量するようにし
ても良い。
【0075】上流側触媒温度Taaが第1の温度ゾーン
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第4の温
度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ207
→208→210→212→214へと進み、補正HC
供給量Q22を0に設定して、基本HC供給量Q11に
対する増量補正を行わない。
(Taa<T1)で、下流側触媒温度Tbbが第4の温
度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ207
→208→210→212→214へと進み、補正HC
供給量Q22を0に設定して、基本HC供給量Q11に
対する増量補正を行わない。
【0076】上流側触媒温度Taaが第2の温度ゾーン
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
1の温度ゾーン(Tbb<T1)の場合には、ステップ
207→215→216→217へと進み、補正HC供
給量Q22を例えば1000ppmCに設定し、この増
量補正を所定期間(例えば1分間)のみ実行する。
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
1の温度ゾーン(Tbb<T1)の場合には、ステップ
207→215→216→217へと進み、補正HC供
給量Q22を例えば1000ppmCに設定し、この増
量補正を所定期間(例えば1分間)のみ実行する。
【0077】上流側触媒温度Taaと下流側触媒温度T
bbが共に第2の温度ゾーン(T1≦Taa<T2且つ
T1≦Tbb<T2)の場合には、ステップ207→2
15→216→218→219へと進み、補正HC供給
量Q22を下流側触媒温度Tbbに応じて例えば500
〜2000ppmCに設定する。ここで、補正HC供給
量Q22は、下流側触媒温度TbbがNOx浄化ピーク
温度T2近傍になるほど増加するように設定される。
bbが共に第2の温度ゾーン(T1≦Taa<T2且つ
T1≦Tbb<T2)の場合には、ステップ207→2
15→216→218→219へと進み、補正HC供給
量Q22を下流側触媒温度Tbbに応じて例えば500
〜2000ppmCに設定する。ここで、補正HC供給
量Q22は、下流側触媒温度TbbがNOx浄化ピーク
温度T2近傍になるほど増加するように設定される。
【0078】上流側触媒温度Taaが第2の温度ゾーン
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
3の温度ゾーン(T2≦Tbb<T3)の場合には、ス
テップ207→215→216→218→220→22
1へと進み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度T
bbに応じて例えば500〜2000ppmCに設定す
る。ここで、補正HC供給量Q22は、下流側触媒温度
TbbがNOx浄化上限温度T3近傍で少量になるよう
に設定される。
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
3の温度ゾーン(T2≦Tbb<T3)の場合には、ス
テップ207→215→216→218→220→22
1へと進み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度T
bbに応じて例えば500〜2000ppmCに設定す
る。ここで、補正HC供給量Q22は、下流側触媒温度
TbbがNOx浄化上限温度T3近傍で少量になるよう
に設定される。
【0079】上流側触媒温度Taaが第2の温度ゾーン
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
4の温度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ
207→215→216→218→220→222へと
進み、補正HC供給量Q22を0に設定して、基本HC
供給量Q11に対する増量補正を行わない。
(T1≦Taa<T2)で、下流側触媒温度Tbbが第
4の温度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ
207→215→216→218→220→222へと
進み、補正HC供給量Q22を0に設定して、基本HC
供給量Q11に対する増量補正を行わない。
【0080】上流側触媒温度Taaが第3の温度ゾーン
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
1の温度ゾーン(Tbb<T1)の場合には、ステップ
207→215→223→224→225へと進み、補
正HC供給量Q22を例えば500ppmCに設定す
る。
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
1の温度ゾーン(Tbb<T1)の場合には、ステップ
207→215→223→224→225へと進み、補
正HC供給量Q22を例えば500ppmCに設定す
る。
【0081】上流側触媒温度Taaが第3の温度ゾーン
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
2の温度ゾーン(T1≦Tbb<T2)の場合には、ス
テップ207→215→223→224→226→22
7へと進み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度T
bbに応じて例えば500〜2000ppmCに設定す
る。ここで、補正HC供給量Q22は、下流側触媒温度
TbbがNOx浄化ピーク温度T2近傍になるほど増加
するように設定される。
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
2の温度ゾーン(T1≦Tbb<T2)の場合には、ス
テップ207→215→223→224→226→22
7へと進み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度T
bbに応じて例えば500〜2000ppmCに設定す
る。ここで、補正HC供給量Q22は、下流側触媒温度
TbbがNOx浄化ピーク温度T2近傍になるほど増加
するように設定される。
【0082】上流側触媒温度Taaと下流側触媒温度T
bbが共に第3の温度ゾーン(T2≦Taa<T3且つ
T2≦Tbb<T3)の場合には、ステップ207→2
15→223→224→226→228→229へと進
み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度Tbbに応
じて例えば300〜1500ppmCに設定する。ここ
で、補正HC供給量Q22は、上記ステップ227で設
定される補正HC供給量よりも小さく、且つ、下流側触
媒温度TbbがNOx浄化上限温度T3近傍で少量にな
るように設定される。この場合、補正HC供給量Q22
を0に設定して、基本HC供給量Q11に対する増量補
正を行わないようにしても良い。
bbが共に第3の温度ゾーン(T2≦Taa<T3且つ
T2≦Tbb<T3)の場合には、ステップ207→2
15→223→224→226→228→229へと進
み、補正HC供給量Q22を下流側触媒温度Tbbに応
じて例えば300〜1500ppmCに設定する。ここ
で、補正HC供給量Q22は、上記ステップ227で設
定される補正HC供給量よりも小さく、且つ、下流側触
媒温度TbbがNOx浄化上限温度T3近傍で少量にな
るように設定される。この場合、補正HC供給量Q22
を0に設定して、基本HC供給量Q11に対する増量補
正を行わないようにしても良い。
【0083】上流側触媒温度Taaが第3の温度ゾーン
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
4の温度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ
207→215→223→224→226→228→2
30へと進み、補正HC供給量Q22を0に設定して、
基本HC供給量Q11に対する増量補正を行わない。
(T2≦Taa<T3)で、下流側触媒温度Tbbが第
4の温度ゾーン(Tbb≧T3)の場合には、ステップ
207→215→223→224→226→228→2
30へと進み、補正HC供給量Q22を0に設定して、
基本HC供給量Q11に対する増量補正を行わない。
【0084】上流側触媒温度Taaが第4の温度ゾーン
(Taa≧T3)の場合には、ステップ207→215
→223→231へと進み、下流側触媒温度Tbbがい
ずれの温度ゾーンであっても、補正HC供給量Q22を
0に設定して、基本HC供給量Q11に対する増量補正
を行わない。
(Taa≧T3)の場合には、ステップ207→215
→223→231へと進み、下流側触媒温度Tbbがい
ずれの温度ゾーンであっても、補正HC供給量Q22を
0に設定して、基本HC供給量Q11に対する増量補正
を行わない。
【0085】以上のようにして、上流側触媒温度Taa
が属する温度ゾーンと、下流側触媒温度Tbbが属する
温度ゾーンとの組み合わせにより、図21に示すように
基本HC供給量Q11を補正してHC供給量を決定した
後、ステップ232に進み、基本HC供給量Q11に補
正HC供給量Q22を加算して、上流側触媒19と下流
側触媒20の双方の活性状態(触媒温度)を考慮したH
C供給量QQを算出する(QQ=Q11+Q22)。こ
の後、ステップ233で、各燃料噴射弁14に、ステッ
プ202で算出した主燃料噴射量で主燃料噴射を実施す
るように噴射指令を出力する。
が属する温度ゾーンと、下流側触媒温度Tbbが属する
温度ゾーンとの組み合わせにより、図21に示すように
基本HC供給量Q11を補正してHC供給量を決定した
後、ステップ232に進み、基本HC供給量Q11に補
正HC供給量Q22を加算して、上流側触媒19と下流
側触媒20の双方の活性状態(触媒温度)を考慮したH
C供給量QQを算出する(QQ=Q11+Q22)。こ
の後、ステップ233で、各燃料噴射弁14に、ステッ
プ202で算出した主燃料噴射量で主燃料噴射を実施す
るように噴射指令を出力する。
【0086】以上説明した本実施形態(3)の噴射制御
プログラムにより図21に示すように補正HC供給量を
決定した場合の作用効果を説明する。
プログラムにより図21に示すように補正HC供給量を
決定した場合の作用効果を説明する。
【0087】(1)上流側触媒温度が第1の温度ゾーン
の場合 上流側触媒温度と下流側触媒温度が共に第1の温度ゾ
ーンの場合には、上流側触媒19の活性状態が低いた
め、上流側触媒19の活性状態が反映される基本HC供
給量Q11は少量又は0となる。増量補正により供給さ
れるHCの一部は上流側触媒19に吸着され、残りのH
Cは上流側触媒19を通過して下流側触媒20に吸着さ
れる。吸着されたHCは、各触媒19,20がNOx浄
化下限温度T1以上に昇温したときに、離脱してNOx
浄化に用いられる。
の場合 上流側触媒温度と下流側触媒温度が共に第1の温度ゾ
ーンの場合には、上流側触媒19の活性状態が低いた
め、上流側触媒19の活性状態が反映される基本HC供
給量Q11は少量又は0となる。増量補正により供給さ
れるHCの一部は上流側触媒19に吸着され、残りのH
Cは上流側触媒19を通過して下流側触媒20に吸着さ
れる。吸着されたHCは、各触媒19,20がNOx浄
化下限温度T1以上に昇温したときに、離脱してNOx
浄化に用いられる。
【0088】上流側触媒温度が第1の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第2の温度ゾーンの場合には、上記
(1)のと同様に基本HC供給量Q11は少量又は0
となる。増量補正により供給されるHCの一部は上流側
触媒19に吸着され、残りのHCは上流側触媒19を通
過して下流側触媒20でNOx浄化に用いられる。一
方、上流側触媒19に吸着されたHCは、上流側触媒1
9がNOx浄化下限温度T1以上に昇温したときに、離
脱して上流側触媒19又は下流側触媒20でNOx浄化
に用いられる。更に、HCの増量補正量を所定期間後又
は徐々に減量するため、上流側触媒19のHC被毒を防
止できると共に、燃費悪化を抑制でき、更に、上流側触
媒19がNOx浄化下限温度T1以上に昇温したときの
NOx浄化性能を向上できる。
下流側触媒温度が第2の温度ゾーンの場合には、上記
(1)のと同様に基本HC供給量Q11は少量又は0
となる。増量補正により供給されるHCの一部は上流側
触媒19に吸着され、残りのHCは上流側触媒19を通
過して下流側触媒20でNOx浄化に用いられる。一
方、上流側触媒19に吸着されたHCは、上流側触媒1
9がNOx浄化下限温度T1以上に昇温したときに、離
脱して上流側触媒19又は下流側触媒20でNOx浄化
に用いられる。更に、HCの増量補正量を所定期間後又
は徐々に減量するため、上流側触媒19のHC被毒を防
止できると共に、燃費悪化を抑制でき、更に、上流側触
媒19がNOx浄化下限温度T1以上に昇温したときの
NOx浄化性能を向上できる。
【0089】上流側触媒温度が第1の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第3の温度ゾーンの場合には、上記
(1)のと同様の作用効果が得られる。また、補正H
C供給量Q22は、下流側触媒温度がNOx浄化上限温
度T3近傍で少量となるので、比較的高温の下流側触媒
20に供給されるHC量を少なくして、下流側触媒20
の過昇温を抑制することができる。
下流側触媒温度が第3の温度ゾーンの場合には、上記
(1)のと同様の作用効果が得られる。また、補正H
C供給量Q22は、下流側触媒温度がNOx浄化上限温
度T3近傍で少量となるので、比較的高温の下流側触媒
20に供給されるHC量を少なくして、下流側触媒20
の過昇温を抑制することができる。
【0090】上流側触媒温度が第1の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すことが
できると共に、燃料消費も低減できる。
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すことが
できると共に、燃料消費も低減できる。
【0091】(2)上流側触媒温度が第2の温度ゾーン
の場合 上流側触媒温度が第2の温度ゾーンで、下流側触媒温
度が第1の温度ゾーンの場合には、基本HC供給量Q1
1に対してHC増量補正することで、NOx浄化温度範
囲内にある上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつ
つ、下流側触媒20に供給するHCも増加する。下流側
触媒20に到達したHCは、下流側触媒20に吸着さ
れ、下流側触媒20がNOx浄化下限温度T1以上に昇
温したときに、離脱してNOx浄化に用いられる。この
際、HCの増量補正を所定期間のみにするため、下流側
触媒20のHC被毒を防止できると共に、燃費悪化を抑
制でき、更に、下流側触媒20がNOx浄化下限温度T
1以上に昇温したときのNOx浄化性能を向上できる。
の場合 上流側触媒温度が第2の温度ゾーンで、下流側触媒温
度が第1の温度ゾーンの場合には、基本HC供給量Q1
1に対してHC増量補正することで、NOx浄化温度範
囲内にある上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつ
つ、下流側触媒20に供給するHCも増加する。下流側
触媒20に到達したHCは、下流側触媒20に吸着さ
れ、下流側触媒20がNOx浄化下限温度T1以上に昇
温したときに、離脱してNOx浄化に用いられる。この
際、HCの増量補正を所定期間のみにするため、下流側
触媒20のHC被毒を防止できると共に、燃費悪化を抑
制でき、更に、下流側触媒20がNOx浄化下限温度T
1以上に昇温したときのNOx浄化性能を向上できる。
【0092】上流側触媒温度と下流側触媒温度が共に
第2の温度ゾーンの場合には、HC増量補正すること
で、上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下流
側触媒20に供給するHCも増加する。下流側触媒20
に到達したHCは、下流側触媒20内に拡散し、上流側
触媒19で浄化しきれなかったNOxを浄化するため、
下流側触媒20のNOx浄化率も向上する。この際、補
正HC供給量Q22は、下流側触媒温度がNOx浄化ピ
ーク温度T2近傍になるほど増加するので、下流側触媒
20の活性状態が高くなるのに合わせて下流側触媒20
へのHC供給量を増やすことができ、下流側触媒20の
NOx浄化率を向上できる。
第2の温度ゾーンの場合には、HC増量補正すること
で、上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下流
側触媒20に供給するHCも増加する。下流側触媒20
に到達したHCは、下流側触媒20内に拡散し、上流側
触媒19で浄化しきれなかったNOxを浄化するため、
下流側触媒20のNOx浄化率も向上する。この際、補
正HC供給量Q22は、下流側触媒温度がNOx浄化ピ
ーク温度T2近傍になるほど増加するので、下流側触媒
20の活性状態が高くなるのに合わせて下流側触媒20
へのHC供給量を増やすことができ、下流側触媒20の
NOx浄化率を向上できる。
【0093】上流側触媒温度が第2の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第3の温度ゾーンの場合、上記(2)
のと同じように、上流側及び下流側触媒19,20の
NOx浄化率を向上できる。また、補正HC供給量Q2
2は、下流側触媒温度がNOx浄化上限温度T3近傍で
少量となるので、比較的高温の下流側触媒20に供給す
るHC量を少なくして、下流側触媒20の過昇温を抑制
することができる。
下流側触媒温度が第3の温度ゾーンの場合、上記(2)
のと同じように、上流側及び下流側触媒19,20の
NOx浄化率を向上できる。また、補正HC供給量Q2
2は、下流側触媒温度がNOx浄化上限温度T3近傍で
少量となるので、比較的高温の下流側触媒20に供給す
るHC量を少なくして、下流側触媒20の過昇温を抑制
することができる。
【0094】上流側触媒温度が第2の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すことが
できると共に、燃料消費も低減できる。
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すことが
できると共に、燃料消費も低減できる。
【0095】(3)上流側触媒温度が第3の温度ゾーン
の場合 上流側触媒温度が第3の温度ゾーンで、下流側触媒温
度が第1の温度ゾーンの場合には、HC増量補正するこ
とで、上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下
流側触媒20に供給されるHCも増加する。下流側触媒
20に到達したHCは、下流側触媒20に一旦、吸着さ
れるが、上流側触媒19の比較的高温の流出ガスにより
下流側触媒20が早期に昇温され、下流側触媒20がN
Ox浄化下限温度T1以上に昇温したときに、離脱して
NOx浄化に用いられる。
の場合 上流側触媒温度が第3の温度ゾーンで、下流側触媒温
度が第1の温度ゾーンの場合には、HC増量補正するこ
とで、上流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下
流側触媒20に供給されるHCも増加する。下流側触媒
20に到達したHCは、下流側触媒20に一旦、吸着さ
れるが、上流側触媒19の比較的高温の流出ガスにより
下流側触媒20が早期に昇温され、下流側触媒20がN
Ox浄化下限温度T1以上に昇温したときに、離脱して
NOx浄化に用いられる。
【0096】上流側触媒温度が第3の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第2の温度ゾーンの場合には、上記
(2)のと同じように、HC増量補正することで、上
流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下流側触媒
20に供給されるHCも増加して、下流側触媒20のN
Ox浄化率も向上する。
下流側触媒温度が第2の温度ゾーンの場合には、上記
(2)のと同じように、HC増量補正することで、上
流側触媒19のNOx浄化率を向上しつつ、下流側触媒
20に供給されるHCも増加して、下流側触媒20のN
Ox浄化率も向上する。
【0097】上流側触媒温度と下流側触媒温度が共に
第3の温度ゾーンの場合にも、上記(2)のと同じよ
うに、上流側及び下流側触媒19,20のNOx浄化率
を向上できる。
第3の温度ゾーンの場合にも、上記(2)のと同じよ
うに、上流側及び下流側触媒19,20のNOx浄化率
を向上できる。
【0098】ここで、上流側触媒温度が第3の温度ゾー
ンに属している場合、上流側触媒19の流出ガス温度は
比較的高温である。従って、下流側触媒温度も第3の温
度ゾーンに属する場合に、HCを供給し過ぎると、下流
側触媒20が過昇温状態となりやすい。そこで、図20
のステップ229では、補正HC供給量Q22を、ステ
ップ227で設定される補正HC供給量よりも小さく設
定する(又は0に設定しても良い)。これにより、下流
側触媒20でのHCの反応を、下流側触媒温度が第2の
温度ゾーンの場合よりも少なくして、下流側触媒20の
温度をNOx浄化温度範囲内(図2のT1〜T3)に維
持することができる。
ンに属している場合、上流側触媒19の流出ガス温度は
比較的高温である。従って、下流側触媒温度も第3の温
度ゾーンに属する場合に、HCを供給し過ぎると、下流
側触媒20が過昇温状態となりやすい。そこで、図20
のステップ229では、補正HC供給量Q22を、ステ
ップ227で設定される補正HC供給量よりも小さく設
定する(又は0に設定しても良い)。これにより、下流
側触媒20でのHCの反応を、下流側触媒温度が第2の
温度ゾーンの場合よりも少なくして、下流側触媒20の
温度をNOx浄化温度範囲内(図2のT1〜T3)に維
持することができる。
【0099】上流側触媒温度が第3の温度ゾーンで、
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の触媒温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すこ
とができると共に、燃料消費も低減できる。
下流側触媒温度が第4の温度ゾーンの場合には、HCの
増量補正を行わないため、過昇温状態にある下流側触媒
20の触媒温度を早期にNOx浄化温度範囲内に戻すこ
とができると共に、燃料消費も低減できる。
【0100】(4)上流側触媒温度が第4の温度ゾーン
の場合 上流側触媒温度が第4の温度ゾーンに属している場合に
は、下流側触媒温度がいずれの温度ゾーンであっても、
HCの増量補正を行わないため、過昇温状態にある上流
側触媒19の温度を(下流側触媒温度が第4の温度ゾー
ンの場合には、下流側触媒20の温度も)、早期にNO
x浄化温度範囲内に戻すことができると共に、燃料消費
も低減できる。
の場合 上流側触媒温度が第4の温度ゾーンに属している場合に
は、下流側触媒温度がいずれの温度ゾーンであっても、
HCの増量補正を行わないため、過昇温状態にある上流
側触媒19の温度を(下流側触媒温度が第4の温度ゾー
ンの場合には、下流側触媒20の温度も)、早期にNO
x浄化温度範囲内に戻すことができると共に、燃料消費
も低減できる。
【0101】以上説明した本実施形態(3)でも、前記
実施形態(1)と同じく、簡単な構成で、必要最小限の
HC供給量で排気ガス中のNOxを浄化することがで
き、NOx浄化率と燃費を向上させることができる(図
15参照)。
実施形態(1)と同じく、簡単な構成で、必要最小限の
HC供給量で排気ガス中のNOxを浄化することがで
き、NOx浄化率と燃費を向上させることができる(図
15参照)。
【0102】尚、上流側触媒温度の温度ゾーンと下流側
触媒温度の温度ゾーンとの各組み合わせによる補正HC
供給量Q22の設定値は、上記実施形態(3)に限定さ
れるものではなく、NOx浄化率や燃費の向上を考慮に
入れて適宜変更しても良い。
触媒温度の温度ゾーンとの各組み合わせによる補正HC
供給量Q22の設定値は、上記実施形態(3)に限定さ
れるものではなく、NOx浄化率や燃費の向上を考慮に
入れて適宜変更しても良い。
【0103】また、本実施形態(3)では、触媒温度に
応じて4つの温度ゾーンに区分したが、これよりも細か
く区分するようにしても良い。
応じて4つの温度ゾーンに区分したが、これよりも細か
く区分するようにしても良い。
【0104】上記各実施形態(1)〜(3)では、上流
側触媒19の下流に設けた排気温度センサ21により上
流側触媒19の流出ガス温度を検出することで、上流側
触媒19の温度を判定するようにしたが、これ以外に、
上流側触媒19の流入ガス温度と流出ガス温度を検出し
て両者から上流側触媒19の温度を判定しても良い。そ
の際に、上流側触媒19の流入ガス温度をエンジン運転
条件から算出しても良い。推定方法は、流入ガス温度と
流出ガス温度の加重平均値を用いる方法、流入ガス温
度、流出ガス温度、排気流量、触媒の熱伝達率及び触媒
の熱容量から熱量計算により求める方法等がある。
側触媒19の下流に設けた排気温度センサ21により上
流側触媒19の流出ガス温度を検出することで、上流側
触媒19の温度を判定するようにしたが、これ以外に、
上流側触媒19の流入ガス温度と流出ガス温度を検出し
て両者から上流側触媒19の温度を判定しても良い。そ
の際に、上流側触媒19の流入ガス温度をエンジン運転
条件から算出しても良い。推定方法は、流入ガス温度と
流出ガス温度の加重平均値を用いる方法、流入ガス温
度、流出ガス温度、排気流量、触媒の熱伝達率及び触媒
の熱容量から熱量計算により求める方法等がある。
【0105】また、下流側触媒20についても、上述の
ようにして、下流側触媒20の流入ガス温度と流出ガス
温度を検出して両者から下流側触媒20の温度を判定し
ても良い。この際、下流側触媒20の流入ガス温度とし
て、上流側触媒19の流出ガス温度を用いるようにして
も良い。
ようにして、下流側触媒20の流入ガス温度と流出ガス
温度を検出して両者から下流側触媒20の温度を判定し
ても良い。この際、下流側触媒20の流入ガス温度とし
て、上流側触媒19の流出ガス温度を用いるようにして
も良い。
【0106】更に、上記各実施形態(1)〜(3)で
は、NOx触媒に還元剤(HC)を供給する炭化水素供
給手段として、燃料噴射弁14の後噴射を用いたが、こ
れに代えて、上流側触媒19の上流側の排気管18に、
炭化水素供給手段としてインジェクタ等のHC供給装置
を1つ取り付け、このHC供給装置から排気管18内に
HCを供給するようにしても良い。
は、NOx触媒に還元剤(HC)を供給する炭化水素供
給手段として、燃料噴射弁14の後噴射を用いたが、こ
れに代えて、上流側触媒19の上流側の排気管18に、
炭化水素供給手段としてインジェクタ等のHC供給装置
を1つ取り付け、このHC供給装置から排気管18内に
HCを供給するようにしても良い。
【0107】また、上記各実施形態(1)〜(3)で
は、排気管18に2個の触媒19,20を直列に設けた
が、3個以上の触媒を直列に設けるようにしても良い。
この際、特許請求の範囲でいう「上流側触媒」と「下流
側触媒」は、例えば、3個の触媒を直列に設けた場合、
上流から順に1番目と2番目の触媒を上流側触媒、3
番目の触媒を下流側触媒としたり、最上流の触媒を上
流側触媒、2番目と3番目の触媒を下流側触媒とした
り、或は、最上流の触媒を上流側触媒、最下流の触媒
を下流側触媒としても良い。
は、排気管18に2個の触媒19,20を直列に設けた
が、3個以上の触媒を直列に設けるようにしても良い。
この際、特許請求の範囲でいう「上流側触媒」と「下流
側触媒」は、例えば、3個の触媒を直列に設けた場合、
上流から順に1番目と2番目の触媒を上流側触媒、3
番目の触媒を下流側触媒としたり、最上流の触媒を上
流側触媒、2番目と3番目の触媒を下流側触媒とした
り、或は、最上流の触媒を上流側触媒、最下流の触媒
を下流側触媒としても良い。
【図1】本発明の実施形態(1)を示す排気浄化装置全
体の構成図
体の構成図
【図2】触媒温度とNOx浄化率とHC浄化率と温度ゾ
ーンとの関係を示す図
ーンとの関係を示す図
【図3】実施形態(1)の噴射制御プログラムの処理の
流れを示すフローチャート
流れを示すフローチャート
【図4】(a)は上流側触媒温度とNOx排出量とから
基本HC供給量を求めるマップを概念的に示す図、
(b)は下流側触媒温度とNOx排出量とから補正HC
供給量を求めるマップを概念的に示す図
基本HC供給量を求めるマップを概念的に示す図、
(b)は下流側触媒温度とNOx排出量とから補正HC
供給量を求めるマップを概念的に示す図
【図5】上流側及び下流側触媒の温度分布を示す図(そ
の1)
の1)
【図6】(a)は上流側触媒温度Taから基本HC供給
量Q1aを求める方法を説明する図、(b)は下流側触
媒温度Tbから補正HC供給量Q2bを求める方法を説
明する図
量Q1aを求める方法を説明する図、(b)は下流側触
媒温度Tbから補正HC供給量Q2bを求める方法を説
明する図
【図7】上流側及び下流側触媒の温度分布を示す図(そ
の2)
の2)
【図8】(a)と(b)は、Q1max >Q2max と設定
した場合の基本HC供給量と補正HC供給量のマップを
概念的に示す図
した場合の基本HC供給量と補正HC供給量のマップを
概念的に示す図
【図9】(a)と(b)は、Q1max <Q2max と設定
した場合の基本HC供給量と補正HC供給量のマップを
概念的に示す図
した場合の基本HC供給量と補正HC供給量のマップを
概念的に示す図
【図10】Q1max >Q2max と設定した場合と、Q1
max <Q2max と設定した場合のHC供給量を比較した
図
max <Q2max と設定した場合のHC供給量を比較した
図
【図11】上流側及び下流側触媒の温度分布を示す図
(その3)
(その3)
【図12】(a)は上流側触媒温度Tgから基本HC供
給量Q1gを求める方法を説明する図、(b)は下流側
触媒温度Thから補正HC供給量Q2hを求める方法を
説明する図
給量Q1gを求める方法を説明する図、(b)は下流側
触媒温度Thから補正HC供給量Q2hを求める方法を
説明する図
【図13】(a)はQmax を設定した場合の上流側及び
下流側触媒の温度分布を示す図、(b)はQmax を設定
しない場合の上流側及び下流側触媒の温度分布を示す図
下流側触媒の温度分布を示す図、(b)はQmax を設定
しない場合の上流側及び下流側触媒の温度分布を示す図
【図14】Qmax を設定した場合と、Qmax を設定しな
い場合のHC供給量を比較した図
い場合のHC供給量を比較した図
【図15】実施形態(1)〜(3)と比較例について、
燃費悪化とNOx浄化率とを測定した結果を示す図
燃費悪化とNOx浄化率とを測定した結果を示す図
【図16】実施形態(1)と比較例について、流入ガス
温度に対する触媒中心温度の挙動を比較したタイムチャ
ート
温度に対する触媒中心温度の挙動を比較したタイムチャ
ート
【図17】実施形態(2)における下流側触媒温度と補
正HC供給量との関係を示す図
正HC供給量との関係を示す図
【図18】上流側触媒温度と上限HC供給量Qmax との
関係を示す図
関係を示す図
【図19】実施形態(2)の噴射制御プログラムの処理
の流れを示すフローチャート
の流れを示すフローチャート
【図20】図19の続きのフローチャート
【図21】上流側触媒温度の温度ゾーンと下流側触媒温
度の温度ゾーンとの各組み合わせと補正HC供給量Q2
2との関係を示す図
度の温度ゾーンとの各組み合わせと補正HC供給量Q2
2との関係を示す図
10…ディーゼルエンジン(内燃機関)、11…吸気
管、14…燃料噴射弁(炭化水素供給手段)、15…燃
料ポンプ、18…排気管(排気通路)、19…上流側触
媒、20…下流側触媒、21…排気温度センサ(上流側
触媒温度判定手段)、22…排気温度センサ(下流側触
媒温度判定手段)、23…ECU(基本供給量決定手
段,補正供給量決定手段,炭化水素供給量決定手段,窒
素酸化物排出量算出手段)。
管、14…燃料噴射弁(炭化水素供給手段)、15…燃
料ポンプ、18…排気管(排気通路)、19…上流側触
媒、20…下流側触媒、21…排気温度センサ(上流側
触媒温度判定手段)、22…排気温度センサ(下流側触
媒温度判定手段)、23…ECU(基本供給量決定手
段,補正供給量決定手段,炭化水素供給量決定手段,窒
素酸化物排出量算出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 大輔 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (13)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に排気中の窒素酸化
物を浄化する複数の触媒を直列に配設した内燃機関の排
気浄化装置において、 前記複数の触媒のうちの上流側の触媒(以下「上流側触
媒」という)の温度を判定する上流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒のうちの下流側の触媒(以下「下流側触
媒」という)の温度を判定する下流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒の上流から各触媒に窒素酸化物の還元剤
として炭化水素を供給する炭化水素供給手段と、 少なくとも前記上流側触媒の判定温度と前記内燃機関の
運転状態とに基づいて基本炭化水素供給量を決定する基
本供給量決定手段と、 少なくとも前記下流側触媒の判定温度と前記内燃機関の
運転状態とに基づいて補正炭化水素供給量を決定する補
正供給量決定手段と、 前記基本炭化水素供給量を前記補正炭化水素供給量で補
正して前記炭化水素供給手段による炭化水素供給量を決
定する炭化水素供給量決定手段とを備えていることを特
徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記基本炭化水素供給量の最大値は、前
記補正炭化水素供給量の最大値よりも大きく設定されて
いることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気
浄化装置。 - 【請求項3】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記炭
化水素供給量の上限値(以下「上限炭化水素供給量」と
いう)を前記基本炭化水素供給量の最大値と同一又はそ
れ以下に設定することを特徴とする請求項1又は2に記
載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記上
限炭化水素供給量を前記上流側触媒の判定温度に応じて
設定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の
排気浄化装置。 - 【請求項5】 前記基本炭化水素供給量又は前記補正炭
化水素供給量の触媒温度に対する増減特性は、窒素酸化
物浄化率が最大になる浄化ピーク温度以上の領域での触
媒温度上昇による減少割合が、浄化ピーク温度以下の領
域での触媒温度上昇による増加割合よりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項6】 内燃機関の排気通路に排気中の窒素酸化
物を浄化する複数の触媒を直列に配設した内燃機関の排
気浄化装置において、 前記複数の触媒のうちの上流側の触媒(以下「上流側触
媒」という)の温度を判定する上流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒のうちの下流側の触媒(以下「下流側触
媒」という)の温度を判定する下流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒の上流から各触媒に窒素酸化物の還元剤
として炭化水素を供給する炭化水素供給手段と、 少なくとも前記上流側触媒の判定温度と前記内燃機関の
運転状態とに基づいて基本炭化水素供給量を決定する基
本供給量決定手段と、 前記上流側触媒と前記下流側触媒の窒素酸化物浄化率に
応じて複数の温度ゾーンに区分し、前記上流側触媒の判
定温度が属する温度ゾーンと前記下流側触媒の判定温度
が属する温度ゾーンとの組み合わせにより前記基本炭化
水素供給量を補正して前記炭化水素供給手段による炭化
水素供給量を決定する炭化水素供給量決定手段とを備え
ていることをことを特徴とする内燃機関の排気浄化装
置。 - 【請求項7】 前記複数の温度ゾーンは、窒素酸化物浄
化率が低いレベルで推移する低温の第1の温度ゾーン
と、窒素酸化物浄化率が温度と共に上昇する第2の温度
ゾーンと、窒素酸化物浄化率が温度と共に低下する第3
の温度ゾーンと、窒素酸化物浄化率が低いレベルで推移
する高温の第4の温度ゾーンとに区分されていることを
特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項8】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記上
流側触媒の判定温度が前記第2又は第3の温度ゾーンに
属し且つ前記下流側触媒の判定温度が前記第1乃至第3
の温度ゾーンのいずれかに属しているときに、前記基本
炭化水素供給量を増量補正することを特徴とする請求項
7に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項9】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記下
流側触媒の判定温度が前記第1の温度ゾーンに属してい
るときに、前記基本炭化水素供給量を所定期間のみ増量
補正することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の
排気浄化装置。 - 【請求項10】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記
下流側触媒の判定温度が前記第3の温度ゾーンに属して
いる場合の前記基本炭化水素供給量に対する増量補正量
を前記下流側触媒の判定温度が前記第2の温度ゾーンに
属している場合よりも小さく設定することを特徴とする
請求項7乃至9のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化
装置。 - 【請求項11】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記
上流側触媒の判定温度が前記第1の温度ゾーンに属し且
つ前記下流側触媒の判定温度が前記第2又は第3の温度
ゾーンに属しているときに、前記基本炭化水素供給量を
増量補正することを特徴とする請求項7乃至10のいず
れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項12】 前記炭化水素供給量決定手段は、前記
基本炭化水素供給量に対する増量補正量を時間の経過と
共に減少させることを特徴とする請求項11に記載の内
燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項13】 内燃機関の排気通路に排気中の窒素酸
化物を浄化する複数の触媒を直列に配設した内燃機関の
排気浄化装置において、 前記複数の触媒のうちの上流側の触媒(以下「上流側触
媒」という)の温度を判定する上流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒のうちの下流側の触媒(以下「下流側触
媒」という)の温度を判定する下流側触媒温度判定手段
と、 前記複数の触媒の上流から各触媒に窒素酸化物の還元剤
として炭化水素を供給する炭化水素供給手段と、 前記内燃機関の運転状態から窒素酸化物の排出量を算出
する窒素酸化物排出量算出手段と、 前記上流側触媒の判定温度、前記下流側触媒の判定温度
及び前記窒素酸化物排出量に基づいて前記炭化水素供給
手段による炭化水素供給量を決定する炭化水素供給量決
定手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の排気
浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13781698A JPH11324653A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13781698A JPH11324653A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11324653A true JPH11324653A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15207533
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13781698A Pending JPH11324653A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11324653A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016713A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Isuzu Motors Ltd | NOx浄化システムの再生制御方法及びNOx浄化システム |
| WO2007048961A3 (fr) * | 2005-10-27 | 2007-06-14 | Renault Sa | Dispositif de traitement d'oxydes d'azote pour gaz d'échappement de véhicule automobile |
| JP2007255308A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2011196311A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mazda Motor Corp | 排気浄化方法及び排気浄化装置 |
| JP2013249793A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の触媒保護装置 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP13781698A patent/JPH11324653A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007016713A (ja) * | 2005-07-08 | 2007-01-25 | Isuzu Motors Ltd | NOx浄化システムの再生制御方法及びNOx浄化システム |
| WO2007048961A3 (fr) * | 2005-10-27 | 2007-06-14 | Renault Sa | Dispositif de traitement d'oxydes d'azote pour gaz d'échappement de véhicule automobile |
| JP2007255308A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2011196311A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mazda Motor Corp | 排気浄化方法及び排気浄化装置 |
| JP2013249793A (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の触媒保護装置 |
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