JPH11325219A - クラッチ操作機構および該機構を備える動力伝達装置 - Google Patents

クラッチ操作機構および該機構を備える動力伝達装置

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JPH11325219A
JPH11325219A JP10133754A JP13375498A JPH11325219A JP H11325219 A JPH11325219 A JP H11325219A JP 10133754 A JP10133754 A JP 10133754A JP 13375498 A JP13375498 A JP 13375498A JP H11325219 A JPH11325219 A JP H11325219A
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clutch
cam
differential
gear
operating mechanism
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JP10133754A
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Inventor
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
Hisao Morito
久男 森戸
Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でクラッチを締結操作すると共に
締結状態に保持可能とし、それだけコスト低減が可能な
クラッチ操作機構の提供と、これを備えた動力伝達装置
の提供を目的とする。 【解決手段】 デフケース7に収容されたベベルギヤ式
差動機構31と、デフケース7内に回転可能に収容さ
れ、差動機構31のピニオンシャフト33を固定支持す
るインナクラッチ25と、デフケース7に一体的に回転
するように支持されると共に回転軸方向に移動可能に支
持されるアウタクラッチ15とを備えるディファレンシ
ャル装置1であって、両クラッチ25,15を締結操作
するクラッチ操作機構35がカム機構34と、伝動機構
40を介してカム機構34を駆動し,係合させる電動モ
ータ37と、カム機構34を係合状態に保持するカム4
2,46とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ操作機構
および該機構を備える動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッチ操作機構およびこれを備
える動力伝達装置の一例として、例えば図13に示すデ
ィファレンシャル装置が特許第2529245号に開示
されている。
【0003】このディファレンシャル装置401は、4
WD時には通常のディファレンシャル装置と同様に機能
するが、4WD/2WD切換装置により2WDに切換え
られた時にその切換えに伴い非駆動になると共に、ディ
ファレンシャル装置401内のドグクラッチ407が切
り離されて、デフケース405が車軸409,411側
から回転させられないように構成されている。
【0004】4WD/2WDの切換えに伴い、ディファ
レンシャル装置401内の動力伝達経路を断続するドグ
クラッチ407の操作機構413はつぎのように構成さ
れている。
【0005】すなわち、外側のデフケース405の内部
にリング415が回転自在に配置され、リング415の
左に隣接してスライドギヤ417が配置されている。ス
ライドギヤ417はデフケース405内壁の溝419に
係合してデフケース405と一体に回転すると共に軸方
向に移動可能にされている。
【0006】そして、リング415とスライドギヤ41
7の対向部には、スライドギヤ417の軸方向の移動に
より係合・離脱するドグクラッチ407のドグ423,
421がそれぞれ設けられている。4WD時にはドグク
ラッチ407は係合しデフケース405とリング417
とは一体的に回転し、2WD時にはドグクラッチ407
は離脱しデフケース405とリング417とは切り離さ
れる。
【0007】一方、リング417にはピニオンシャフト
425が固定されている。ピニオンシャフト425上に
はピニオンギヤ427が回転自在に支持され、一対の出
力側サイドギヤ429,431と噛み合っている。サイ
ドギヤ429,431には左右の車軸409,411が
連結されている。こうして、デフケース405とリング
417とが一体的に回転するとき(4WD時)はディフ
ァレンシャル装置として機能する。
【0008】スライドギヤ417を移動させる操作機構
413はつぎのように構成されている。すなわち、ディ
ファレンシャル装置401を回転可能に支持するデフキ
ャリア433に固定された例えば油圧シリンダ435
に、図示外のポンプからホース437を介して油圧がか
かるとピストン439と一体にフォーク441が右方へ
移動し、スラストベアリング443、スプリング445
を介してスライドギヤ417を右方へ押圧してドグクラ
ッチ407を係合させる。油圧が解除されるとリターン
スプリング447の付勢力によりスライドギヤ417が
戻ってドグクラッチ407が離脱し、ディファレンシャ
ル装置401内の動力伝達経路が切り離される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようにドグクラッ
チ407の操作機構413は油圧ポンプ、ホース437
をはじめ油圧シリンダ435、ピストン439、フォー
ク441等からなり、構成が複雑でコスト高となる。さ
らに、4WD時にはドグクラッチ407を係合させる油
圧を保持しておく保持機構も別個に必要であるという問
題がある。
【0010】そこで、本発明は、簡単な構成でクラッチ
を締結操作すると共に締結状態に保持可能とし、それだ
けコスト低減が可能なクラッチ操作機構の提供と、これ
を備えた動力伝達装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、クラッチを締結操作する
カム機構と、伝動機構を介して前記カム機構を駆動し該
カム機構を係合させる電動モータと、前記カム機構を係
合状態に保持する保持手段とを備えることを特徴とす
る。
【0012】したがって、カム機構の係合後に電動モー
タをOFFにしても、特別な手段により係合状態に保持
する必要はなく、係合状態保持手段によりクラッチを締
結状態に保持することができる。
【0013】こうして、簡単な構成でクラッチを締結操
作可能であると共にその状態に保持可能で、それだけコ
スト低減が可能となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のクラッチ操作機構であって、前記保持手段が、前記カ
ム機構の係合時に互いに係合し合うカム部に設けられる
ことを特徴とする。
【0015】したがって、係合状態保持手段を別個に設
けることなく、カム機構のカム部に設けて、請求項1の
発明と同等の作用・効果が得られる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のクラッチ操作機構であって、前記保持手段が、前記伝
動機構に設けられたウォームギヤ機構であることを特徴
とする。
【0017】したがって、係合状態保持手段を別個に設
けることなく、ウォームギヤ機構の逆駆動防止作用を利
用することにより係合状態保持が可能で、請求項1の発
明と同等の作用・効果が得られる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
のクラッチ操作機構であって、前記保持手段は、前記カ
ム部の係合時に互いに当接し合うと共に当接後相対移動
方向の力が生じない角度を有する平面部であることを特
徴とする。
【0019】したがって、カム部の係合時には平面部が
当接し合い、その角度により相対移動させる力が生じな
いので、請求項2の発明と同等の作用・効果が得られ
る。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
のクラッチ操作機構であって、前記保持手段が、一側の
カム部に形成された凹部と、他側のカム部に形成され係
合時に該凹部に係止される凸部とからなることを特徴と
する。
【0021】したがって、両カム部の係合時に、一側の
カム部の凹部に他側のカム部の凸部が係止されることに
より係合状態に保持され、請求項2の発明と同等の作用
・効果が得られる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
のクラッチ操作機構であって、前記カム機構を構成する
各カム部が、ほぼ同一角度の傾斜面に形成された舌部を
有すると共に、両舌部が同方向に傾斜して対向配置され
てなることを特徴とするクラッチ操作機構。
【0023】したがって、係合し合う両カム部の舌部の
傾斜により、たとえ係合解除方向の力が生じても、ウォ
ームギヤ機構の逆駆動防止作用を利用して係合状態に保
持され、請求項3の発明と同等の作用・効果が得られ
る。
【0024】また、両カム部に舌部を形成するだけの簡
単な構成によりコスト低減が一層効果的に得られる。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の
いずれかに記載のクラッチ操作機構であって、前記カム
部が板状部材で成形されることを特徴とする。
【0026】したがって、請求項2〜6のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られると共に、板状部材を例
えばプレス成形等により形成可能となるので、重量軽減
および製造コストの低減が可能となる。
【0027】請求項8に記載の発明は、エンジンの駆動
力により回転駆動されるデフケースに収容されたベベル
ギヤ式差動機構と、前記デフケース内に回転可能に収容
され、前記差動機構のピニオンシャフトを固定支持する
一方側のクラッチ部材と、前記デフケースに一体的に回
転するように支持されると共に回転軸方向に移動可能に
支持される他方側のクラッチ部材とを備えるディファレ
ンシャル装置であって、前記両クラッチ部材を締結操作
する請求項1〜7のいずれかに記載のクラッチ操作機構
を備えることを特徴とする。
【0028】したがって、請求項1〜7のいずれかのク
ラッチ操作機構による作用・効果が得られると共に、ベ
ベルギヤ式のディファレンシャル装置の構成が簡単化さ
れるのでコスト低減が可能となる。
【0029】請求項9に記載の発明は、トランスファケ
ース内にそれぞれ回転可能に支持され伝動機構を介して
相互に連結された一方側と他方側の出力軸を備え、前記
一方側の出力軸への動力伝達と、該一方側および他方側
の両出力軸への動力伝達とを選択的に切換え可能なトラ
ンスファ装置であって、前記一方側の出力軸と一体的に
回転する駆動側のクラッチ部材と前記一方側の出力軸上
に回転自在に支持された従動側のクラッチ部材とを備
え、前記両クラッチ部材を締結操作する請求項1〜7の
いずれかに記載のクラッチ操作機構を備えることを特徴
とする。
【0030】したがって、請求項1〜7のいずれかのク
ラッチ操作機構による作用・効果が得られると共に、ト
ランスファ装置の構成が簡単化されるのでコスト低減が
可能となる。
【0031】請求項10に記載の発明は、エンジンの駆
動力により回転駆動されるデフケースに収容されたピニ
オンギヤおよびサイドギヤからなる差動機構と、前記差
動機構のピニオンギヤまたはサイドギヤに設けられた一
方側のクラッチ部材と、前記デフケースに一体的に回転
するように支持されると共に回転軸方向に移動可能に支
持される他方側のクラッチ部材とを備えるディファレン
シャル装置であって、前記両クラッチ部材を締結操作す
る請求項1〜7のいずれかに記載のクラッチ操作機構を
備えることを特徴とする。
【0032】したがって、請求項1〜7のいずれかのク
ラッチ操作機構による作用・効果が得られると共に、例
えば平行軸式のディファレンシャル装置の構成が簡素化
され、コスト低減が可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態を図1、図2により説明する。図1は本実施形態
のクラッチ操作機構35およびこれを備える動力伝達装
置としてのディファレンシャル装置1の断面図であり、
図2は要部の拡大図である。
【0034】このディファレンシャル装置1は前記従来
例のディファレンシャル装置401(図12)と同様
に、パートタイム4WD車の2WD時にエンジンからの
駆動力を断たれる側の車軸に配設されたディファレンシ
ャル装置である。
【0035】図1に示すように、このディファレンシャ
ル装置1はベアリング3,3を介してデフキャリア5に
回転自在に支持され、デフケース7はエンジンの駆動力
により回転駆動される。デフケース7はデフケース本体
9とカバー11とがビス13により結合されてなる。デ
フケース7の右端壁7aには周方向に複数個設けられる
と共に軸方向に貫通する開口7bが設けられている。
【0036】この開口7bにはアウタクラッチ(他方側
のクラッチ部材)15が脚部15aを貫入して配置さ
れ、デフケース7と一体的に回転する。アウタクラッチ
15の内方端面にはドグクラッチ17(クラッチ)のド
グ15bが形成され、外方端面には断面L字状のリテー
ナ21の内周にカシメにより一体化取付けされている。
アウタクラッチ15は軸方向に移動可能である。
【0037】また、デフケース7の円筒部内周7cには
インナクラッチ(一方側のクラッチ部材)25が回転可
能に嵌合され、インナクラッチ25右端面にはドグクラ
ッチ17のドグ25bがアウタクラッチ15のドグ15
bに対向して設けられている。アウタクラッチ15の軸
方向移動によりドグクラッチ17の係合が断続される。
【0038】そして、インナクラッチ25にはデフケー
ス7の回転軸に直交してピニオンシャフト33が固定さ
れている。ピニオンシャフト33上にはピニオンギヤ3
2が回転自在に支持され、ピニオンギヤ35は対向配置
された一対の出力側サイドギヤ36,38と噛み合って
いる。上記のドグクラッチ17が係合すると、インナク
ラッチ25がデフケース7と一体的に回転することにな
る。このようにして、ベベルギヤ式差動機構31が構成
されている。
【0039】上記ドグクラッチ17を締結操作する操作
機構35はデフケース7の右端壁7aとデフキャリア5
のボス部5aとの間に配置され、つぎのように構成され
ている。
【0040】デフキャリア5のボス部5a上にステッピ
ングモータ(電動モータ)37が取付けられ、モータ3
7の出力軸上に駆動ギヤ39が固定されている。ステッ
ピングモータ37は後述する所定の回転数範囲で正回転
と逆回転とを繰り返す。伝動機構40は駆動ギヤ39と
後述するカムギヤ45とからなる。なお、このステッピ
ングモータ37はデフキャリア5の外部に配置してもよ
い。
【0041】カム機構34はつぎのように構成されてい
る。すなわち、ボス部5a上には、カム部材41の基部
41aがボルト43により固定されている。カム部材4
1はこの基部41aに対してほぼ直角に折り曲げられて
軸心側へ延びるカム部41bを備え、さらにカム部41
bの小径部にてデフケース7側へ延びる円筒部41cを
備えている。そして、そのカム部41bのデフケース7
との対向面に図2aに示す凸形状のカムを周方向等分の
複数箇所に有している。このカムは固定側カム42であ
る。固定側カム42はプレス成形可能である。
【0042】また、円筒部41c上にほぼ円板状のカム
ギヤ45を回転可能に支持し、かつカムギヤ45を軸方
向に移動可能に支持している。カムギヤ45は上記ステ
ッピングモータ37側の駆動ギヤ39と噛み合い、減速
回転する。また、カムギヤ45のカム部材41との対向
面に、カム部材41の各固定側カム42とそれぞれ同時
に係合する図2aに示す凸形状のカムを有している。こ
のカムは回転側カム46である。
【0043】図2aは両カム42,46の係合が解除さ
れた状態(フリー状態)を示す。このとき、カムギヤ4
5がリターンばね47(後述)の付勢力によりカム部材
41に押圧されて、カムギヤ45のカム46の頂部46
aがカム部材41のカム42の底部42bに当接する。
【0044】図2bは両カム42,46の係合状態(ロ
ック状態)を示す。このとき、両カム42,46の頂部
42a,46aが当接する。この各頂部42a,46a
は軸直角の平面に形成されている。また、カム部材41
のカム42の頂部42aに形成された突起42cが、カ
ムギヤ45の頂部46aに形成された凹部46cに当接
する。なお、この突起42cと凹部46cとはカム部材
41およびカムギヤ45の軸方向幅の一部分に形成され
ている。
【0045】こうして、両カム42,46により係合状
態の保持手段、すなわちドグクラッチ17の締結状態の
保持手段が構成されている。
【0046】カムギヤ45の背面とアウタクラッチ15
のリテーナ21との間にはスラストベアリング49が介
装されている。また、デフケース7の右端壁7aとリテ
ーナ21との間にはリターンばね47が介装され、アウ
タクラッチ15(リテーナ21)はリターンばね47に
より右方に常時付勢されている。
【0047】つぎに、ドグクラッチ17の操作機構35
とディファレンシャル装置1の作用を説明する。
【0048】図外の4WD/2WD切換装置が4WDに
セットされると、そのセットに連動してステッピングモ
ータ37は回転し、駆動ギヤ39と噛み合っているカム
ギヤ45の回転に伴い回転側カム46がフリー状態(図
2a)から矢印Aの方向に移動して、固定側カム42と
係合状態(図2b)に達したとき、ステッピングモータ
37は回転数制御により停止する。なお、カム頂部の突
起42cと凹部46cが当接したときの電流値もしくは
温度上昇を検知して停止させてもよい。また、別にリミ
ットスイッチを設けて係合後停止するようにしてもよ
い。これらの停止方法によれば、低コストの一般的なD
Cモータを使用できる。
【0049】このとき、カムギヤ45はリターンばね4
7の付勢力に抗して左方へ移動し、アウタクラッチ15
とインナクラッチ25間のドグクラッチ17が締結す
る。これにより、インナクラッチ25がデフケース7と
一体に回転するので、差動機構31はエンジンの駆動力
を左右の車軸に差動配分する。
【0050】なお、このときカム部材41とカムギヤ4
5のカム42,46の回転軸に直角な平面に形成された
頂部42a,46aが当接しているので当接状態をくず
す力は作用せず、特別の保持機構を設ける必要はない。
【0051】4WD/2WD切換装置が2WDに切換え
セットされると、その切換えセットに連動してステッピ
ングモータ37は上記と逆方向に回転し、回転側カム4
6が図2bのB方向に移動して係合状態からフリー状態
(図2a)に復帰すると、回転を停止する。
【0052】このとき、カムギヤ45はリターンばね4
7の付勢力により右方へ移動し、アウタクラッチ15と
インナクラッチ25間のドグクラッチ17の締結が解除
される。これにより、インナクラッチ25がデフケース
7と相対回転可能となるので、ディファレンシャル装置
1内の動力伝達経路が切り離される。この2WD状態で
は、左右の車軸によりサイドギヤ36,38、ピニオン
ギヤ35、ピニオンシャフト33を経てインナクラッチ
25が回転させられるが、デフケース7は回転しないで
済む。
【0053】こうして、2WD時において、騒音が低減
され、また回転部の減少により燃費の向上が得られる。
【0054】こうして、本実施形態によれば、ステッピ
ングモータ37、伝動機構40およびカム機構34から
なる簡単な構成の操作機構35によりドグクラッチ17
の締結操作が可能になると共に、固定側と回転側の各カ
ム42,46の頂部42a,46aの当接により係合状
態に保持されるので、クラッチ操作機構はそれだけ低コ
ストとなる。
【0055】また、固定側カム42はプレス成形により
重量軽減および生産性向上が可能である。
【0056】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図3〜図7により説明する。図3、図4は本実施形態の
クラッチ操作機構135およびこれを備える動力伝達装
置としてのディファレンシャル装置101の断面図であ
り、図5〜図7は要部の拡大図である。
【0057】このディファレンシャル装置101は前記
従来例のディファレンシャル装置401(図12)と同
様に、パートタイム4WD車の2WD時にエンジンから
の駆動力を断たれる側の車軸に配設されたディファレン
シャル装置である。
【0058】このディファレンシャル装置101はドグ
クラッチ17の操作機構135が上記第1実施形態と相
違し、その他の構成は第1実施形態と同様である。した
がって、相違点を説明し、同様機能の部材には同一符号
を付して、重複する説明は省略する。
【0059】図3、図4に示すように、このディファレ
ンシャル装置101では、ドグクラッチ17を締結操作
する操作機構135はつぎのように構成されている。
【0060】ステッピングモータ37がデフキャリア5
の外部に固定され、モータ37の出力軸37aが延長さ
れてデフキャリア5内に貫入し、デフキャリア5内の該
出力軸37a端部に駆動ギヤ39が固定されている。一
方、デフキャリア5のボス部5a上には、板状のカム部
材141の基部141aがボルト43により固定されて
いる。カム部材141はこの基部141aに対してほぼ
直角に折り曲げられて軸心側へ延びるカム部141bを
備え、さらにカム部141bの小径部にてデフケース7
側へ(左方へ)延びる円筒部141cを備えている。
【0061】そして、そのカム部141bのデフケース
7との対向面に図5aに示す凸状のカム142を周方向
等分の複数箇所に有している。カム142の頂部142
aは平面状に形成されている。図5aはこのカム141
b部を周方向に展開して示す。カムは切込みを入れてプ
レス成形される。このカムは固定側カム142である。
【0062】また、円筒部141c上にプレス成形され
たカムギヤ145を回転可能に支持し、かつカムギヤ1
45を軸方向に移動可能に支持している。カムギヤ14
5は上記ステッピングモータ37側の駆動ギヤ39と噛
み合い、減速回転する。また、カムギヤ145のカム部
材141との対向面に、カム部材141の各カム142
とそれぞれ同時に係合する図5aに示す凸形状のカム1
46を有している。カム146はその中腹部146aが
平面状に形成されている。こうして、このカムは回転側
カム146である。回転側カム146の中腹部146a
が固定側カム142の頂部142aに係合し終わると、
回転側カム146の凸部146bが固定側カム142の
頂部142aに当接し、ステッピングモータ37の回転
は停止する。
【0063】なお、本実施形態においても、上記第1実
施形態と同様に、他の停止方法を採ることができ、低コ
ストのDCモータを使用できる。
【0064】図5aは、両カム142,146の係合が
解除された状態(フリー状態)を示す。このとき、カム
ギヤ145はステッピングモータ37の回転によりそれ
までの係合状態(図5b)から矢印B方向に回転してフ
リー状態となり、リターンばね47(図4参照)の付勢
力によりカム部材141に当接する。
【0065】両カム142,146の係合摺接する斜面
部は共に他側よりも緩傾斜に形成され係合の容易化がな
されている。そして、他側斜面の傾斜は急傾斜に設定さ
れ、ステッピングモータ37の逆転時のカム142,1
46の乗り上げを防止している。
【0066】こうして、両カム142,146により係
合状態の保持手段、すなわちドグクラッチ17の締結状
態の保持手段が構成されている。
【0067】つぎに、ドグクラッチ17の操作機構13
5とディファレンシャル装置101の作用を説明する。
【0068】図外の4WD/2WD切換装置が4WDに
セットされると、そのセットに連動してステッピングモ
ータ37は回転し、駆動ギヤ39と噛み合っているカム
ギヤ145の回転側カム146がカム部材141の固定
側カム142に対してフリー状態(図5a)から矢印A
の方向(図5b)に移動して、回転側カム146の中腹
部146aが固定側カム142の頂部142aに当接す
ると共に、回転側カム146の凸部146bが固定側カ
ム142の頂部142aに当接し、ステッピングモータ
37は停止する。
【0069】両カム142,146の係合により、カム
ギヤ145はリターンばね47の付勢力に抗してアウタ
クラッチ15を左方(デフケース7側)へ押圧し移動さ
せ、ドグクラッチ17が締結する。図3はこの締結状態
のディファレンシャル装置101を示す。
【0070】4WD/2WD切換装置が2WDに切換え
セットされると、その切換えセットに連動してステッピ
ングモータ37は上記と逆方向に回転し、回転側カム1
46が係合状態(図2b)からB方向(図5a)に移動
してフリー状態に復帰すると、回転を停止する。
【0071】このとき、カムギヤ145はリターンばね
47の付勢力により右方へ移動し、アウタクラッチ15
とインナクラッチ25間のドグクラッチ17の締結が解
除される。図4はこの締結解除状態のディファレンシャ
ル装置101を示す。
【0072】なお、カムの構造は上記(図5)と異な
り、例えば図6、図7に示す構造としてもよい。
【0073】図6aは、回転側カム146′が矢印B方
向に移動してカム係合が解除され、フリー状態になった
状態を示す。図6bはステッピングモータ37の逆回転
により回転側カム146′がA方向に移動し、固定側カ
ム142′と係合した係合状態を示す。
【0074】この場合、図示のように、固定側カム14
2′は台形状に形成され、平面状の頂部142a′の中
央部にカムギヤ145′の回転方向に直交するスリット
(凹部)142b′が形成されている。一方、回転側カ
ム146′は台形状に形成され、頂部146a′の中央
部に舌部146b′が突出形成され、カムギヤ145′
の図6bの矢印A方向の移動時にこの舌部146b′が
固定側のスリット142b′に係止される。カムギヤ4
5の移動に伴い固定側カム142′により撓ませられた
舌部146b′がスリット142b′位置にて撓みが一
部回復して係止され係合状態となる。したがって、この
係合状態で舌部146b′は撓みに対する復帰力を有
し、この復帰力はドグクラッチ17を締結方向に押圧す
るので、ドグクラッチ17の締結はより確実なものとな
る。
【0075】図7aは、回転側カム146″の矢印B方
向の移動により、回転側カム146″がフリー状態にな
った状態を示す。図7bはステッピングモータ37の逆
回転により、回転側のカム146″が矢印A方向に移動
し、固定側カム142″と係合した係合状態を示す。両
カム142″,146″共に台形状に形成され、平面状
の頂部142a″,146a″を有している。
【0076】図6、図7のいずれの場合も、係合時に摺
接する斜面部(図7では142b″,146b″)の傾
斜は他側よりも緩傾斜に形成されて係合が容易化されて
いる。そして、他側斜面の傾斜は急傾斜に設定され、係
合解除時のカムの乗り上げを防止している。
【0077】本実施形態においては、図5のように両カ
ム142,146はシンプルなカム形状を採っており、
電動モータとしてはステッピングモータ37を組み合わ
せている。
【0078】こうして、本実施形態によれば、上記第1
実施形態と同等の作用・効果が得られると共に、カム部
材141およびカムギヤ145をプレス成形するので重
量軽減および生産性向上が可能である。
【0079】[第3実施形態]本発明の第3実施形態を
図8〜図10により説明する。図8は本実施形態のクラ
ッチ操作機構235およびこれを備える動力伝達装置と
してのディファレンシャル装置201の断面図であり、
図9、図10は要部の拡大図である。このディファレン
シャル装置201は前記従来例のディファレンシャル装
置401(図12)と同様に、パートタイム4WD車の
2WD時にエンジンからの駆動力を断たれる側の車軸に
配設されたディファレンシャル装置である。
【0080】このディファレンシャル装置201はドグ
クラッチ17の操作機構235が上記第1実施形態と相
違し、その他の構成は第1実施形態と同様である。した
がって、相違点を説明し、同様機能の部材には同一符号
を付して、重複する説明は省略する。
【0081】図8に示すように、このディファレンシャ
ル装置201では、ドグクラッチ17の操作機構235
はつぎのように構成されている。
【0082】ステッピングモータ37がデフキャリア5
の外部に固定され、モータ37の出力軸上にウォーム2
39が固定され、該出力軸に直交配置されたウォームホ
ィール軸240aの一端に固定されたウォームホィール
240がこのウォーム239と噛み合い、このウォーム
239とウォームホィール240とからなるウォームギ
ヤ機構238により減速されている。ウォームホィール
軸240aの他端に駆動ギヤ39が固定されている。そ
して、駆動ギヤ39はカムギヤ245と噛み合い、さら
に減速されている。
【0083】デフキャリア5のボス部5aに固定された
カム部材241には固定側カム242(図9参照)が形
成され、隣接するカムギヤ245には固定側カム242
と係合する回転側カム246が形成されている。
【0084】図9aは、回転側カム245が矢印B方向
に移動してカム係合が解除され、フリー状態になった状
態を示す。図9bはステッピングモータ37の逆回転に
より回転側カム246が矢印A方向に移動し、固定側カ
ム242と係合した係合状態を示す。
【0085】この場合、図示のように、固定側カム24
2は台形状に形成され、固定側カム242の係合の手前
側の緩傾斜角の斜面(カム面)242bに隣接して孔部
242cが設けられている。一方、回転側カム246は
平面状の中腹部246aとこの中腹部246aから突出
する凸部246cとを有すると共に、回転側カム246
の係合の手前側には緩傾斜角の斜面(カム面)246b
を有している。
【0086】そして、フリー状態(図9a)では回転側
カム246の凸部246cが固定側カム242の孔部2
42cに落ち込むと共に、固定側カム242の平面状の
頂部242aが回転側カム246の底面246dに当接
している。凸部246cが落ち込む構造により凸部24
6cの突出高さを大きく設定でき、係合後の滑り防止お
よび保持作用がより確実に得られる。
【0087】回転側カム246が、このフリー状態から
矢印A方向に移動した係合状態では、回転側カム246
の平面状の中腹部246aと固定側カム242の平面状
の頂部242aとが当接する。
【0088】こうして、両カム242,246により係
合状態の保持手段、すなわちドグクラッチ17の締結状
態の保持手段が構成されている。
【0089】なお、カムの構造は上記(図9)と異な
り、例えば図10に示す構造としてもよい。この場合、
固定側カム242′と回転側カム246′にそれぞれ同
一傾斜角に折り曲げ形成された舌部242a′,246
a′が同方向に傾斜して対向配置されている。図10a
は舌部242a′,246a′の係合が解除されたフリ
ー状態を示し、図10bは係合状態を示す。
【0090】図10bの係合状態では両カム242′,
246′の舌部242a′,246a′が互いに当接し
ているため、回転側カムギヤ245′はリターンばね4
7の付勢力によりフリー状態に移行する力を受けるが、
ウォームギヤ機構238の噛み合い摩擦の設定により逆
駆動が防止され、両カム242′,246′は係合状態
に保持可能である。
【0091】このような構成により、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同等の作用・効果が得られると
共に、カム部材241およびカムギヤ245をプレス成
形するので生産性が向上する。
【0092】[第4実施形態]本発明の第4実施形態を
図11により説明する。図11は本実施形態のクラッチ
操作機構335およびこれを備える動力伝達装置として
のトランスファ装置301の断面図である。
【0093】このトランスファ装置301は、クラッチ
操作機構335によるドグクラッチ17の係脱によって
4WD/2WDの切換えを行う。クラッチ操作機構33
5は上記第1実施形態と同様であるので、重複する説明
は省略する。
【0094】トランスファケース301はフロントケー
ス309とリヤケース311とがボルト313により結
合されてなり、ベアリング303,303を介して例え
ば後輪側の出力軸337を回転自在に支持すると共に、
ベアリング351,351を介して前輪側の出力軸33
9を回転自在に支持している。両出力軸337,339
は平行に配置され、出力軸337上に回転自在に支持さ
れた駆動側のクラッチ部材315と出力軸339に一体
に形成された従動側スプロケット353とがチェーン伝
動機構355を介して連結されている。
【0095】後輪側の出力軸337の左端部337aに
入力された駆動力は、右端部337bにスプライン連結
されたカップリングフランジ357を介して後車軸側へ
伝達されると共に、後述するドグクラッチ17の締結時
にはチェーン伝動機構355を介して前輪側の出力軸3
39にも伝達され、該出力軸339の左端部339aに
スプライン連結されたカップリングフランジ341を介
して前車軸側へ伝達される。
【0096】後輪側の出力軸337上の上記駆動側のク
ラッチ部材315の一端にはドグクラッチ17締結用の
ドグ315bが形成され、このドグ315bと係脱する
ドグ325bを有する従動側のクラッチ部材325が後
輪側の出力軸337上にスプライン連結されている。ク
ラッチ部材325はリターンばね47によりドグクラッ
チ17の締結が解除される方向に常時付勢されている。
【0097】上記ドグクラッチ17の係脱させる操作機
構335がクラッチ部材325の反ドグ325b側に隣
接配置され、つぎのように構成されている。
【0098】ステッピングモータ37がトランスファケ
ース301の外部に固定され、モータ37の出力軸37
aが延長されてデフキャリア5内に貫入し、トランスフ
ァケース301内の該出力軸端部に駆動ギヤ39が固定
されている。駆動ギヤ39は出力軸337側の後述する
カムギヤ345と噛み合っている。
【0099】一方、出力軸337上にベアリング339
を介して回転自在に支持されると共に、トランスファケ
ース301のボス部305aに回転方向に一体化されて
固定側カム部材341が配置されている。カム部材34
1は、そのボス部305aの反対側側面(右側面)に上
記第1実施形態で説明した固定側カム342(図2参
照)が形成されると共に、中空軸341c上に上述のカ
ムギヤ345を回転可能に支持している。
【0100】カムギヤ345の固定側カム342との対
向面には回転側カム346が形成され、回転側カム34
6の背面側はスラストベアリング349を介してクラッ
チ部材325と対向している。両カム342,346は
例えば上記第1実施形態のカム42,46と同形状のも
のを用いることができる。
【0101】こうして、両カム342,346により係
合状態の保持手段、すなわちドグクラッチ17の締結状
態の保持手段が構成されている。
【0102】つぎに、ドグクラッチ17の操作機構33
5とトランスファ装置401の作用を説明する。
【0103】ステッピングモータ37が回転側カム34
6と固定側カム342とが係合する方向に回転すると両
カム342,346は係合し、クラッチ部材325はス
ラスチベアリング349を介して回転側カム346によ
り右方へ押圧されてドグクラッチ17が締結する。これ
により駆動力は駆動側スプロケット315からチェーン
伝動機構355を介して前輪側の出力軸339にも伝達
される。
【0104】そして、ステッピングモータ37の逆転に
より、リターンばね47の付勢力により回転側カム34
6が左方へ復帰し、ドグクラッチ17の締結が解除され
る。こうして、駆動力の前輪側出力軸339への伝達は
断たれる。
【0105】こうして、本実施形態によれば、トランス
ファ装置301においても上記第1実施形態と同様の作
用・効果が得られる。
【0106】[第5実施形態]本発明の第5実施形態を
図12により説明する。図12は本実施形態のクラッチ
操作機構365およびこれを備える動力伝達装置として
のディファレンシャル装置361の断面図である。
【0107】このディファレンシャル装置361はドグ
クラッチ363の操作機構365が上記第2実施形態の
操作機構135(図3、図4)と同様構成であり、差動
ギヤ機構が上記第2実施形態と異なる。したがって、相
違点を説明し、同様機能の部材には同一符号を付して、
重複する説明は省略する。
【0108】図12に示すように、このディファレンシ
ャル装置361は平行軸式の差動ギヤ機構367を有す
る。エンジンの駆動力が入力されるデフケース369は
ケース本体369aとカバー369bとがボルト371
により結合されてなり、両端のボス部369c,369
dにてテフキャリア373に図示しないベアリングを介
して回転可能に支持されている。
【0109】デフケース369内には、デフケース36
9と同軸に左右のサイドギヤ375,377が回転可能
に対向配置され、各サイドギヤ375,377の内周に
は図示しない出力軸がそれぞれスプライン連結される。
また、両サイドギヤ375,377は対向するセンタリ
ング部379にて互いにセンタリングされると共に、対
向する内周部にスラストブロック381が配置されてい
る。
【0110】サイドギヤ375,377の周囲のデフケ
ース369には長短の対の収納孔383,385が複数
対設けられ、それぞれ長短のピニオンギヤ387,38
9を摺動回転可能に支持している。両ピニオンギヤ38
7,389はデフケース369に取り付けられたプレー
ト369eにより抜け止めされている。
【0111】長いピニオンギヤ387は第1と第2のギ
ヤ部387a,387bおよび中間の小径の軸部387
cを有し、第1のギヤ部387aが右のサイドギヤ37
7と噛み合っている。短いピニオンギヤ389は右端ギ
ヤ部389aが左のサイドギヤ375と噛み合うと共
に、左端ギヤ部389bが長いピニオンギヤ387の第
2のギヤ部387bと噛み合っている。こうして、両サ
イドギヤ375,377は連結されている。
【0112】上記ドグクラッチ363は、つぎのように
構成されている。右のサイドギヤ377にはインナクラ
ッチ(一方側のクラッチ部材)377aが一体化され、
インナクラッチ377aの外方端面にはドグ377bが
形成されている。デフケース369のカバー369bの
内壁の凹部に配置されると共に、脚部391aがカバー
369bの壁部に設けられた貫通孔369fに貫入して
アウタクラッチ(他方側のクラッチ部材)391が設け
られている。
【0113】こうして、アウタクラッチ391は回転方
向にはデフケース369と一体化され、デフケース36
9の軸方向には移動可能である。アウタクラッチ391
の内方端面にはドグ391bが形成され、このドグ39
1bがインナクラッチ377aのドグ377bと対向し
ている。インナクラッチ377aとアウタクラッチ39
1は中間に配置されたリターンばね47により両ドグ3
77b,391bの係合が解除される方向に付勢されて
いる。
【0114】なお、インナクラッチ377aを右のサイ
ドギヤ377に一体化する構成を採らずに、例えば長い
ピニオンギヤ387に一体化する構成にしてもよい。
【0115】また、アウタクラッチ391の外端面には
プレート393がビス止めされ、プレート393はカム
ギヤ145と摺接している。
【0116】つぎに、ドグクラッチ363の操作機構3
65とディファレンシャル装置361の作用を説明す
る。
【0117】ステッピングモータ37が回転しないとき
は、リターンばね47の付勢力によりドグクラッチ36
3の噛み合いは解除され、差動ギヤ機構367はエンジ
ンの駆動力を左右のサイドギヤ375,377に差動配
分する。こうして、左右のサイドギヤ375,377は
差動回転可能であり、例えばディファレンシャル装置3
61を備える車両はスムーズな旋回走行が可能となる。
図12はディファレンシャル装置361のこの状態を示
す。
【0118】ステッピングモータ37が回転すると、駆
動ギヤ39と噛み合っているカムギヤ145が回転す
る。カムギヤ145の回転に伴い、カムギヤ145の回
転側カム146がカム部材141の固定側カム142に
対してフリー状態(図5a)から矢印Aの方向(図5
b)に移動して、回転側カム146の中腹部146aが
固定側カム142の頂部142aに当接すると共に、回
転側カム146の凸部146bが固定側カム142の頂
部142aに当接し、ステッピングモータ37は停止す
る。
【0119】両カム142,146の係合により、カム
ギヤ145はリターンばね47の付勢力に抗してアウタ
クラッチ391を左方(デフケース369側)へ押圧し
移動させ、ドグクラッチ363が締結する。そして、両
カム142,146はこの係合状態に保持されるので、
ドグクラッチ363は締結状態に保持される。
【0120】ドグクラッチ363が締結すると、デフケ
ース369と右のサイドギヤ377とが相対回転不能と
なって、一体に回転する状態になるので、ピニオンギヤ
387,389を介して左のサイドギヤ375もデフケ
ース369(右のサイドギヤ377)と同一回転し、差
動ギヤ機構363の差動作用が不能となる。すなわち、
ディファレンシャル装置361はデフロック状態とな
る。
【0121】こうして、本実施形態によれば、平行軸式
のディファレンシャル装置361においても操作機構3
65により上記第2実施形態と同等の作用・効果が得ら
れると共に、操作機構365によりデフロック操作とそ
れの解除操作の機構が簡素化され、コスト低減が可能と
なる。
【0122】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、カム機構の係合後に電動モー
タをOFFにしても、特別な手段により係合状態に保持
する必要はなく、係合状態保持手段によりクラッチを締
結状態に保持することができる。
【0123】こうして、簡単な構成でクラッチを締結操
作可能であると共にその状態に保持可能で、それだけコ
スト低減が可能となる。
【0124】請求項2に記載の発明によれば、係合状態
保持手段を別個に設けることなく、カム機構のカム部に
設けて、請求項1の発明と同等の効果が得られる。
【0125】請求項3に記載の発明によれば、係合状態
保持手段を別個に設けることなく、ウォームギヤ機構の
逆駆動防止作用を利用することにより係合状態保持が可
能で、請求項1の発明と同等の効果が得られる。
【0126】請求項4に記載の発明によれば、カム部の
係合時には平面部が当接し合い、その角度により相対移
動させる力が生じないので、請求項2の発明と同等の効
果が得られる。
【0127】請求項5に記載の発明によれば、両カム部
の係合時に、一側のカム部の凹部に他側のカム部の凸部
が係止されることにより係合状態に保持され、請求項2
の発明と同等の効果が得られる。
【0128】請求項6に記載の発明によれば、係合し合
う両カム部の舌部の傾斜により、たとえ係合解除方向の
力が生じても、ウォームギヤ機構の逆駆動防止作用を利
用して係合状態に保持され、請求項3の発明と同等の効
果が得られる。
【0129】また、両カム部に舌部を形成するだけの簡
単な構成によりコスト低減が一層効果的に得られる。
【0130】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
〜6のいずれかの発明と同等の効果が得られると共に、
板状部材を例えばプレス成形等により形成可能となるの
で、重量軽減および製造コストの低減が可能となる。
【0131】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7のいずれかのクラッチ操作機構による効果が得られ
ると共に、ディファレンシャル装置の構成が簡単化され
るのでコスト低減が可能となる。
【0132】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
〜7のいずれかのクラッチ操作機構による効果が得られ
ると共に、トランスファ装置の構成が簡単化されねので
コスト低減が可能となる。
【0133】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜7のいずれかのクラッチ操作機構による効果が得ら
れると共に、例えば平行軸式のディファレンシャル装置
の構成が簡素化され、コスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のクラッチ操作機構およ
びこれを備えるディファレンシャル装置の断面図であ
る。
【図2】第1実施形態の要部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施形態のクラッチ操作機構およ
びこれを備えるディファレンシャル装置の断面図であ
る。
【図4】第2実施形態のクラッチ操作機構およびこれを
備えるディファレンシャル装置の断面図である。
【図5】第2実施形態の要部の拡大図である。
【図6】第2実施形態の要部の一変形例の拡大図であ
る。
【図7】第2実施形態の要部の他の変形例の拡大図であ
る。
【図8】本発明の第3実施形態のクラッチ操作機構およ
びこれを備えるディファレンシャル装置の断面図であ
る。
【図9】第3実施形態の要部の拡大図である。
【図10】第3実施形態の要部の一変形例の拡大図であ
る。
【図11】本発明の第4実施形態のクラッチ操作機構お
よびこれを備えるトランスファ装置の断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態のクラッチ操作機構お
よびこれを備えるディファレンシャル装置の断面図であ
る。
【図13】従来例の断面図である。
【符号の説明】
5,373 デフキャリア 7,369 デフケース 15,391 アウタクラッチ(他方側のクラッチ部
材) 17,363 ドグクラッチ(クラッチ) 25,377a インナクラッチ(一方側のクラッチ部
材) 31 ベベルギヤ式差動機構 32,387,389 ピニオンギヤ 33 ピニオンシャフト 34 カム機構 35,135,235,335,365 操作機構 37 ステッピングモータ(電動モータ) 36,38,375,377 サイドギヤ 38 駆動ギヤ 40 伝動機構 41,141,241 カム部材 41b カム部 42,46,142,142′,146′,142″,
146″,242,246,242′,246′ カム
(保持手段) 45,145,245 カムギヤ 47 リターンばね 238 ウォームギヤ機構 239 ウォーム 240 ウォームホィール 315 駆動側のクラッチ部材 325 従動側のクラッチ部材 355 チェーン伝動機構(伝動機構)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチを締結操作するカム機構と、 伝動機構を介して前記カム機構を駆動し該カム機構を係
    合させる電動モータと、 前記カム機構を係合状態に保持する保持手段とを備える
    ことを特徴とするクラッチ操作機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクラッチ操作機構であ
    って、 前記保持手段が、前記カム機構の係合時に互いに係合し
    合うカム部に設けられることを特徴とするクラッチ操作
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクラッチ操作機構であ
    って、 前記保持手段が、前記伝動機構に設けられたウォームギ
    ヤ機構であることを特徴とするクラッチ操作機構。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のクラッチ操作機構であ
    って、 前記保持手段は、前記カム部の係合時に互いに当接し合
    うと共に当接後相対移動方向の力が生じない角度を有す
    る平面部であることを特徴とするクラッチ操作機構。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のクラッチ操作機構であ
    って、 前記保持手段が、一側のカム部に形成された凹部と、他
    側のカム部に形成され係合時に該凹部に係止される凸部
    とからなることを特徴とするクラッチ操作機構。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のクラッチ操作機構であ
    って、 前記カム機構を構成する各カム部が、ほぼ同一角度の傾
    斜面に形成された舌部を有すると共に、両舌部が同方向
    に傾斜して対向配置されてなることを特徴とするクラッ
    チ操作機構。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載のクラッ
    チ操作機構であって、 前記カム部が板状部材で成形されることを特徴とするク
    ラッチ操作機構。
  8. 【請求項8】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースに収容されたベベルギヤ式差動機構と、 前記デフケース内に回転可能に収容され、前記差動機構
    のピニオンシャフトを固定支持する一方側のクラッチ部
    材と、 前記デフケースに一体的に回転するように支持されると
    共に回転軸方向に移動可能に支持される他方側のクラッ
    チ部材とを備えるディファレンシャル装置であって、 前記両クラッチ部材を締結操作する請求項1〜7のいず
    れかに記載のクラッチ操作機構を備えることを特徴とす
    るディファレンシャル装置。
  9. 【請求項9】 トランスファケース内にそれぞれ回転可
    能に支持され伝動機構を介して相互に連結された一方側
    と他方側の出力軸を備え、 前記一方側の出力軸への動力伝達と、該一方側および他
    方側の両出力軸への動力伝達とを選択的に切換え可能な
    トランスファ装置であって、 前記一方側の出力軸と一体的に回転する駆動側のクラッ
    チ部材と前記一方側の出力軸上に回転自在に支持された
    従動側のクラッチ部材とを備え、 前記両クラッチ部材を締結操作する請求項1〜7のいず
    れかに記載のクラッチ操作機構を備えることを特徴とす
    るトランスファ装置。
  10. 【請求項10】 エンジンの駆動力により回転駆動され
    るデフケースに収容されたピニオンギヤおよびサイドギ
    ヤからなる差動機構と、 前記差動機構のピニオンギヤまたはサイドギヤに設けら
    れた一方側のクラッチ部材と、 前記デフケースに一体的に回転するように支持されると
    共に回転軸方向に移動可能に支持される他方側のクラッ
    チ部材とを備えるディファレンシャル装置であって、 前記両クラッチ部材を締結操作する請求項1〜7のいず
    れかに記載のクラッチ操作機構を備えることを特徴とす
    るディファレンシャル装置。
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