JPH11325355A - 管体のボールジョイント機構 - Google Patents

管体のボールジョイント機構

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JPH11325355A
JPH11325355A JP10138537A JP13853798A JPH11325355A JP H11325355 A JPH11325355 A JP H11325355A JP 10138537 A JP10138537 A JP 10138537A JP 13853798 A JP13853798 A JP 13853798A JP H11325355 A JPH11325355 A JP H11325355A
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ball joint
seal
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栄一 浜田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で、シール性を確保しながらも、摺
動異音の発生を効果的に抑制することのできる管体のボ
ールジョイント機構を提供する。 【解決手段】上流側排気管2の端部に設けられたシール
リング8と、下流側排気管3の端部に設けられ、シール
リング8と摺動可能に当接する凹球面7を有するシール
座6とから構成されるボールジョイント機構1によっ
て、両排気管2,3は回動可能に連結されている。シー
ルリング8の外周面にあって凹球面7と当接する接触部
12は、上流側排気管2の軸からの凹球面7の球心周り
に約45°となる位置に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体同士を回動可
能に連結するボールジョイント機構に関するものであ
り、特に内燃機関の排気管の連結に用いて好適なボール
ジョイント機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に自動車の排気通路の構成を示す。
内燃機関の各気筒(図示しない)で発生した排気ガスが
通る排気通路は、排気マニホールド20にて1つの通路
にまとめられ、排気管22,排気管23を通じて触媒コ
ンバータ24に送られる。そして、この触媒コンバータ
24で浄化された排気ガスは、さらに排気管25,排気
管26を介して消音器(マフラ)27へと送られ、この
消音器27を通じて大気中に放出される。これら各排気
管22,23,25,26及び触媒コンバータ24、消
音器27は、複数のサポート部材28によって車体下部
に吊り下げられるかたちで取り付けられている。
【0003】このため、こうした排気通路にあって、上
記排気マニホールド20と排気管22との連結部29や
排気管25と排気管26との連結部30等の排気管同士
の連結部には、シール性に加え、内燃機関や車体の振動
に対する防振性能も併せて要求されている。そのため、
これらの連結部29,30には、例えば特開平9−41
959号公報にみられるように、排気管同士を相対回動
可能に連結することでそれらの振動を吸収するボールジ
ョイント機構が採用されていることが多い。
【0004】図6(a)に上記各連結部に用いられるボ
ールジョイント機構の一例についてその正面構造を、図
6(b)に同ボールジョイント機構の側部断面構造をそ
れぞれ示す。
【0005】同図6(a),(b)に例示するボールジ
ョイント機構21にあっては、上流側排気管2の端部に
管端15を残してフランジ4が設けられ、且つ管端15
の外周にはシールリング8が装着されている。一方、下
流側排気管3の端部には、上記フランジ4と対向するよ
うシール座6が設けられている。このシール座6にあっ
て上記シールリング8と対向する面には、凹球面形状の
曲面(以下、単に「凹球面」という)7が形成されてお
り、この凹球面7によって同シールリング8の外周が被
われている。
【0006】これらフランジ4及びシール座6は、コイ
ルスプリング10を介したボルト9及びナット14によ
って連結されている。コイルスプリング10は、シール
座6とボルト9のヘッドとの間に圧縮状態で装着されて
いる。コイルスプリング10の付勢力によりフランジ4
とシール座6とは、シールリング8を挟み込む方向に付
勢されている。
【0007】こうした構造のボールジョイント機構21
では、図6(a)に示されるように、シールリング8の
外周は接触部12にてシール座6内周の凹球面7と線接
触するかたちとなる。そしてシールリング8の接触部1
2とシール座6の内周の凹球面7とが摺動することで、
上流側排気管2と下流側排気管3とは該凹球面7の球心
を中心として相対回動可能となる。同ボールジョイント
機構21にあってはこのような構造を通じて、上流側排
気管2と下流側排気管3との連結にかかる角度のばらつ
きや走行中の内燃機関や車体の振動による両排気管2,
3の軸線の角度変動を吸収するとともに、同連結部にか
かるシール性を確保している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこうしたボー
ルジョイント機構21にあって、上記シールリング8と
シール座6との摺動部は高温の排気ガスに直接さらされ
るため、同摺動部に液体潤滑剤を使用することはできな
い。そこで通常、上記摺動部の潤滑には、グラファイト
や二硫化モリブデンといった固体潤滑剤が用いられてい
る。
【0009】ただし、こうした固体潤滑剤は、シールリ
ング8とシール座6とが摺動する際、摩耗等によって徐
々に失われてしまう。そして、こうして潤滑性が損なわ
れると、摩擦力が増大して摺動部にスティックが生じ、
摺動異音が発生するようになる。なお、こうした固体潤
滑剤は継続的に追加供給することが困難であるため、一
旦摺動異音が発生するようになるとこれを効果的に抑制
することができなかった。
【0010】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、簡易な構造でもって、シール性を確保し
ながらも、摺動異音の発生を効果的に抑制することので
きる管体のボールジョイント機構を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、第1の管体の端部周囲に
配されたシールリングをその背後に設けられたフランジ
と同シールリングの前面を被うように第2の管体の端部
周囲に設けられたシール座とで挟み込むように、それら
フランジとシール座とが連結された管体のボールジョイ
ント機構において、前記シール座の内面は球面を有して
形成され、前記シールリングの前面は、前記第1の管体
の軸から前記球面の球心周りに45°若しくはその近傍
の角度となる位置にて前記シール座の内面と接触するこ
とをその要旨とする。
【0012】上記構成によれば、摺動部の摩擦力を低減
することでスティックを抑制し、ひいては摺動異音の発
生も抑制することができるようになる。また、請求項2
に記載の発明は、請求項1に記載の管体のボールジョイ
ント機構において、前記シール座の内面と前記シールリ
ングの前面とは線接触されるkとをその要旨とする。
【0013】上記構成によれば、シールリングとシール
座との接触面積を小さくすることで接触面圧を高め、ひ
いてはシール性能を向上することができるようになる。
また、請求項3に記載の発明は、第1の管体の端部周囲
に配されたシールリングをその背後に設けられたフラン
ジと同シールリングの前面を被うように第2の管体の端
部周囲に設けられたシール座とで挟み込むように、それ
らフランジとシール座とが連結された管体のボールジョ
イント機構において、前記シールリングの前面は球面を
有して形成され、前記シール座の内面は、前記第2の管
体の軸から前記球面の球心周りに45°若しくはその近
傍の角度となる位置にて前記シールリングの前面と接触
することをその要旨とする。
【0014】上記構成によれば、摺動部の摩擦力を低減
することでスティックを抑制し、ひいては摺動異音の発
生も抑制することができるようになる。また、請求項4
に記載の発明は、請求項3に記載の管体のボールジョイ
ント機構において、前記シールリングの前面と前記シー
ル座の内面とは線接触されることをその要旨とする。
【0015】上記構成によれば、シールリングとシール
座との接触面積を小さくすることで接触面圧を高め、ひ
いてはシール性能を向上することができるようになる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の管体のボールジョイント機構において、前記
シールリングの背後と前記フランジとの接触部は、前記
シールリングとシール座との接触部よりも前記管体の径
方向外側に位置してなることをその要旨とする。
【0016】第1の管体と第2の管体が軸線周りに相対
回動されると、シールリングにはフランジとの摩擦に基
づく回転モーメントとシール座との摩擦に基づく回転モ
ーメントがそれぞれ対向する方向に作用する。そのと
き、シール座側の回転モーメントがフランジ側の回転モ
ーメントよりも大きくなると、シールリングは本来固定
されるている第1の管体の軸周りを相対回動し、その回
動にともなって摺動異音や異常摩耗が発生する。その
点、本発明によれば、フランジとの接触部をシール座と
の接触部よりも径方向外側とすることで、フランジ側の
回転モーメントをシール座側の回転モーメントよりも確
実に大きくすることができ、シールリングシールと第1
の管体との回動を抑制でき、ひいては回動にともなう摺
動異音や異常摩耗の発生を抑制することができるように
なる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の管体のボールジョイント機構において、前記シ
ールリングの背後と前記フランジとは線接触されること
をその要旨とする。
【0018】上記構成によれば、シールリングとフラン
ジとの接触面積を小さくすることで接触面圧を高め、ひ
いてはシール性能を向上することができるようになる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載の管体のボールジョイント機構において、前記
第1及び第2の管体は内燃機関の排気管であることをそ
の要旨とする。
【0019】内燃機関の排気管用ボールジョイント機構
は、高温の排気ガスに直接さらされる過酷な環境下で使
用されるため、摺動部に十分な潤滑が行えない。その
点、上記構成によれば、シールリングとシール座あるい
はフランジとの接触部の位置関係のみによって摩擦の低
減や回動の抑制を図っているため、こうした排気管用ボ
ールジョイント機構にあっても、容易且つ確実に摺動異
音の抑制を図ることができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施の形態について説明する。図1に、自動車の排気管
2,3を連結するボールジョイント機構1のシールリン
グ8付近の拡大断面構造を示す。なお、本実施の形態の
ボールジョイント機構1は、シール座6及びフランジ4
とシールリング8との接触態様を除き、先の図6に例示
したボールジョイント機構21と基本的に同様の構造と
する。
【0021】先述したように、上流側排気管2の端部に
は、管端15を残してフランジ4が形成されており、管
端15の外周にはシールリング8が装着されている。シ
ールリング8は、ステンレス製のワイヤメッシュにグラ
ファイトを浸透させた圧縮成形材等によって構成されて
いる。
【0022】このシールリング8にあって、上流側排気
管2の先端側外周面は略球面形状となっている。また、
同シールリング8にあって、フランジ4と対向する面
は、上流側排気管2の軸に対して垂直をなす平面が形成
されている。フランジ4にはシールリング8側に向けて
凸部5が突出形成されており、この凸部5の先端とシー
ルリング8の上記平面とが第1接触部11にて当接して
いる。
【0023】一方、下流側排気管3の端部には、上記フ
ランジ4と対向するようにシール座6が設けられてい
る。このシール座6にあって上記シールリング8と対向
する面には凹球面7が形成されており、この凹球面7に
よって同シールリング8の外周が被われている。なお、
図5に示したように、フランジ4とシール座6とは、コ
イルスプリング10によってシールリング8を挟み込む
方向に付勢されている。こうしてシールリング8は、フ
ランジ4とシール座6とによって挟み込まれ、フランジ
4と前記第1接触部11にて接触するとともに、その外
周面の第2接触部12にてシール座6の凹球面7と接触
する。
【0024】この第2接触部12がシール座6の凹球面
7上を摺動することで、上流側排気管2と下流側排気管
3とは凹球面7の球心Oを中心として互いの軸を相対揺
動可能、及び軸周りに相対回動可能となる。
【0025】なお、フランジ4及びシール座6とシール
リング8の第1接触部11及び第2接触部12との接触
は、いずれも円形の線接触(実際には、細い環状の面接
触)となっている。こうして各接触部11,12におけ
る接触面積を小さくして接触面圧を高めることで、排気
管2,3の連結部のシール性を高めている。また、接触
面積を小さくすることでコイルスプリング10の付勢力
が小さくとも十分な接触面圧を得ることができ、シール
性を確保することができるようになる。そのためコイル
スプリング10の線径を細くできる。更に、ボルト9及
びナット14、フランジ4、シール座6等に要求される
剛性も低くて済むことから、重量低減や製造コストの削
減を図ることができるようになる。また、シール性を確
保するためには接触面の面精度を高くする必要がある
が、接触面積を小さくすることでこうした高精度の要求
される面の面積も小さくすることができるため、製造を
容易とすることもできるようになる。
【0026】ところで、本実施の形態のボールジョイン
ト機構1では、上記第2接触部12が、シールリング8
が装着された上流側排気管2の軸に対して凹球面7の球
心O周りに約45°の角度となる位置に形成されてい
る。なお以下では、凹球面7の球心Oを中心とした第2
接触部12と上流側排気管2の軸との角度を「摩擦角度
φ(0≦φ≦90°)」という。
【0027】以下に、このような位置に第2接触部12
を配置する理由を、図2及び図3に基づき説明する。先
述したように本実施の形態のようなボールジョイント機
構1では、シールリング8がシール座6の凹球面7上を
摺動することにより、内燃機関や車体の振動によって生
じる各排気管2,3の軸の角度変位が吸収される。ここ
では、図2に矢印Aにて矢指するように、上流側排気管
2が凹球面7の球心Oを中心として回動される場合にお
ける力学的関係について説明する。なお、同図2は、上
記ボールジョイント機構1における、上流側排気管2の
軸の回動が行われる平面(以下、「回動平面」という)
の断面を示している。
【0028】同図2において点12a及び点12bは、
上記シールリング8とシール座6とが接触する第2接触
部12について、上記回動平面における位置を示してい
る。上流側排気管2が矢印Aの方向に回動するとき、シ
ールリング8にあって同図2の上側半面は同上流側排気
管2の管端15に押圧され、上記回動平面と平行、且つ
該排気管2の軸と垂直方向に付勢される。このとき第2
接触部12の図2上側の点12aには、軸と垂直方向に
力Fが作用する。一方、シールリング8にあって同図2
の下側半面は、フランジ4に押圧され、上流側排気管2
の先端側に向け、軸と平行方向に付勢される。このとき
第2接触部12の同図2の下側の点12bには、軸と平
行方向に力Fが作用する。なお、このとき第2接触部1
2のシールリング8の同図2の上側半面部分全体には、
上記点12aと同方向の力Fが作用し、下側半面部分全
体には上記点12bと同方向の力Fが作用する。これら
の力Fは第2接触部12の内、回動平面上の点12a,
12bで最大値をとるため、ここではこれら点12a及
び点12bでの力学関係のみを考えることとする。
【0029】まず、上記第2接触部12の回動平面上の
点12a,12bの内、管端15からの押圧を受ける点
12aについて説明する。この点12aに作用する軸に
対して垂直方向の力Fを、シールリング8とシール座6
の凹球面7との摩擦面の法線方向の成分、すなわちシー
ルリング8が凹球面7を押圧する力Fnとその水平方向
の成分、すなわちシールリング8を凹球面7に対して摺
動させようとする力Ftとに分解することができる。こ
れら法線方向成分Fnと水平方向成分Ftは、以下の式
(1),(2)で表される。 Fn=Fsinφ … (1) Ft=Fcosφ … (2) ここでφは、上流側排気管2に対する凹球面7の球心周
りの角度、すなわち摩擦角度であり、先述したように本
実施の形態では45°となっている。
【0030】また、摺動時に作用する摩擦抵抗Ffは、
上式(1)より Ff=μ・Fn=μ・Fsinφ … (3) となる。ここでμは、シールリング8と凹球面7との摩
擦係数である。
【0031】したがって、点12aにおいてシールリン
グ8が凹球面7上を摺動するための条件は、Ft>F
f、すなわち Fcosφ>μ・Fsinφ … (4) となる、つまり摩擦係数μが μ<cosφ/sinφ=1/tanφ … (5) となることである。
【0032】一方、フランジ4からの押圧を受ける点1
2bに作用する軸に対して平行方向の力Fも、同様にし
て摺動平面の法線方向成分Fnと水平方向成分Ftとに
分解することができる。これら法線方向成分Fnと水平
方向成分Ftは、 Fn=Fcosφ … (6) Ft=Fsinφ … (7) となり、摺動時の摩擦抵抗Ffは、上式(6)より Ff=μ・Fn=μ・Fcosφ … (8) となる。ここでμは先述したように、シールリング8と
凹球面7との摩擦係数である。
【0033】したがって、点12bにおいてシールリン
グ8が凹球面7上を摺動するための条件は、Ft>F
f、すなわち Fsinφ>μ・Fcosφ … (9) となる、つまり摩擦係数μが μ<sinφ/cosφ=tanφ … (10) となることである。
【0034】以上説明したように、シールリング8と凹
球面7とを摺動させるには、上記点12a,12bがと
もに摺動可能である必要があり、上式(4),(5)及
び(9),(10)の条件を全て満たしていなければな
らない。すなわち、摩擦係数μが μ<tanφ 且つ μ<1/tanφ … (11) が摺動するための条件となる。なお、先述したように第
2接触部12に作用する力は点12a,12bで最大値
となるため、上記各条件を満たせばシールリング8と凹
球面7とは摺動可能となる。
【0035】また、上記条件は換言すれば、上式(1
1)に示される条件を満たさない場合、シールリング8
と凹球面7とは摺動不能となり、スティックが発生する
ようになることを意味する。つまり、tanφ,1/t
anφの内、小さい方の値よりもμが大きくなった場合
にスティックが生じるようになる。以下ではスティック
が生じるようになる摩擦係数μを限界摩擦係数μlimit
とする。このμlimitは以下の式で表される。 μlimit=min{tanφ,1/tanφ} … (12) さて、上式(11)によって示される条件で、μが最大
値を取り得るのは、tanφ=1、すなわち本実施の形
態のボールジョイント機構1と同じく摩擦角度φ=45
°の場合である。よって、本実施の形態のように摩擦角
度φを45°とする構成とすることで摺動部の摩擦係数
μを大きくすることができる。これを換言すれば、摩擦
係数μが同じであっても摩擦角度φを45°とすること
で、限界摩擦係数μlimitと実際の摩擦係数μとの間に
余裕を持たせることができるようになるともいえる。よ
って、スティックの発生を抑制し、円滑に摺動させるこ
とができるようになる。
【0036】図3に、摩擦角度φと第2接触部12に作
用する力との関係を示す。なお、同図3では、摩擦角度
φを本実施の形態と同じ45°としたとき、摩擦角度φ
を45°よりも大きくしたとき、摩擦角度φを45°よ
りも小さくしたときの3通りを示している。また、同図
3にあって、曲線7はシール座6の凹球面を、点Oはそ
の球心を、それぞれ示している。さらに同図3におい
て、点12a,12bは摩擦角度φ=45°のときの、
また点12c,12dは摩擦角度φを45°よりも大き
くしたときの、点12e,12fは摩擦角度φを45°
よりも小さくしたときの回動平面上における第2接触部
12の位置をそれぞれ示している。
【0037】ここで、前記上流側排気管2(図1,図
2)を同図3の矢印Aにて矢指する方向に回動させる場
合について考える。摩擦角度φを45°よりも大きくし
た場合(点12c,12d)、摩擦角度φが45°の場
合(点12a,12b)と比較して、下側の点12dで
は法線方向成分Fn(=Fcosφ)が小さく、すなわ
ち摩擦抵抗Ff(=μ・Fn=μ・Fcosφ)が小さ
くなり、水平方向成分Ft(=Fsinφ)が大きくな
るため、摺動し易い状態となる。しかしながら、上側の
点12cでは法線方向成分Fn(=Fsinφ)が大き
く、水平方向成分Ft(=Fcosφ)が小さくなるた
め、よりスティックが生じ易い状態となってしまう。一
方、摩擦角度φを45°よりも小さくした場合、先とは
逆に、下側の点12fではスティックが生じ易くなる。
【0038】このように、摩擦角度φを45°としたと
きが最もスティックが生じにくく、円滑な摺動が行える
ようになる。また、同図3からも明らかなように、第2
接触部12に作用する摩擦抵抗Ffの最大値も摩擦角度
φを45°としたときが最も小さくなる。
【0039】なお、摩擦角度φをある程度小さくする
と、上流側排気管2及び下流側排気管3の各軸が径方向
にスライドする軸ずれが発生し易くなる。その結果、組
み付け時に上流側排気管2と下流側排気管3との軸線を
一致させることが困難となる。更に、内燃機関や車体の
振動によっても上記両排気管2,3の軸線のずれが生じ
易くなり、シール性が損なわれるおそれもある。その
点、本実施の形態のボールジョイント機構1のように摩
擦角度φが45°であれば、こうした軸ずれに対して
も、十分な抗力を確保することができる。
【0040】他方、図1に示されるように、本実施の形
態のボールジョイント機構1では、シールリング8にあ
ってフランジ4と当接する第1接触部11は、シール座
6と当接する第2接触部12に対して、排気管2,3の
軸からδ分だけ離れた位置に設けられている。以下に、
このように第1接触部11を第2接触部12よりも径方
向外側に配置した理由について説明する。
【0041】シールリング8は、組付けを容易とするた
め、上流側排気管2の管端部15の外周に遊嵌されてお
り、シールリング8と上流側排気管2との相対回動は、
フランジ4と第1接触部11との間の摩擦力によって保
持される構成となっている。
【0042】上流側排気管2と下流側排気管3とがこれ
らの軸回りに相対回動されるとき、シールリング8の第
2接触部12及び第1接触部11には、軸回りに対向す
る方向の摩擦力が作用する。このとき第2接触部12の
摩擦力によって生じる軸周りの回転モーメントが、第1
接触部11の摩擦力によって生じる回転モーメントより
も大きくなると、シールリング8は装着された上流側排
気管2に対して回動するようになる。こうしてシールリ
ング8が回動すると、同シールリング8の摺動にともな
う摺動異音が発生する。また、その摺動によってシール
リング8に異常摩耗が発生するおそれもある。そのた
め、上記のようなシールリング8の回動は確実に防止す
る必要がある。先述したように、シールリング8は、高
温の排気ガスに直接さらされる過酷な環境下で使用さ
れ、また接着しにくいグラファイトによって構成されて
いるため、接着等によって上流側排気管2に固定するこ
とは困難である。
【0043】そこで本実施の形態のボールジョイント機
構1では、先述したように第1接触部11を第2接触部
12よりも径方向外側に配置するようにしている。その
ため、たとえ両接触部11,12に作用する摩擦力が同
じであっても、シールリング8を回動させる軸回りのモ
ーメントは第1接触部11側の方が第2接触部12側よ
りも大きくなり、該シールリング8は装着された上流側
排気管2と一体となって回動するようになる。このよう
に第1接触部11を第2接触部12に対して径方向外側
に位置させ、第1接触部11に作用する回転モーメント
を大きくすることで、上流側排気管2とシールリング8
との軸周りの相対回動を抑制することができるようにな
る。更に、シールリング8の回動時の摺動によって生じ
る異常摩耗も低減することができるようになる。
【0044】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を得ることができるようになる。 (1)シールリング8の外周面にあってシール座6の凹
球面7とが当接する第2接触部12を、上流側排気管2
の軸に対して凹球面7の球心周りに45°をなす位置に
設けたことで、シールリング8とシール座6との摺動に
ともなう摺動異音の発生を抑制できるようになる。
【0045】(2)また、上記の位置に第2接触部12
を設けたことで、連結される各排気管2,3の軸ずれを
抑制することができるようにもなる。またこのことは、
それら排気管2,3の組み付け時の軸線合わせが容易と
なることをも意味する。
【0046】(3)シールリング8にあってフランジ4
と当接する第1接触部11を、シール座6と当接する第
2接触部12よりも径方向外側とすることで、シール性
を確保しつつ、上流側排気管2に対するシールリング8
の軸周りの回動を抑制し、ひいては同シールリング8の
回動に起因する摺動異音の発生や異常摩耗の発生を抑制
することができる。
【0047】(4)シールリング8とフランジ4及びシ
ール座6との接触面積を小さくすることで、コイルスプ
リング10の付勢力を小さくしてもシール性を確保する
のに必要とされる接触面圧を確保することができるよう
になる。また、その結果、ボールジョイント機構1の各
構成部材に要求される剛性も小さくすることができるた
め、同機構1の重量低減や製造コストの削減も図ること
ができるようになる。
【0048】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ・図4に示すように、シールリング8の外周面16を凸
球面形状とするとともに、シール座6の内周に凸部17
を設け、この凸部17の先端が上記シールリング8の外
周面16上を摺動することで、連結される両排気管2,
3の軸を揺動可能に連結する構造としてもよい。この場
合であっても、シール座6が設けられた側の排気管3の
軸に対する上記凸球面とした外周面16の球心周りの角
度φが45°となる位置に上記凸部17を設けること
で、またシールリング8とフランジ4との第1接触部1
1を該シールリング8と凸部17との接触部よりも径方
向外側に位置するようにすることで、前記実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0049】・以上では、シールリング8とフランジ4
及びシール座6との接触は「線接触」であると説明した
が、これらの実際の接触は細い円環形状の面接触となっ
ており、ここでの線接触とは「シール性能を維持するの
に必要な接触面圧を確保するため、十分に細いの円環形
状の面接触」をも含むものとする。
【0050】・本発明にかかるボールジョイント機構1
は、内燃機関の排気管の連結用としてだけでなく、その
他の管体の連結部にも同様に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1または請求項3に記載の発明に
よれば、簡易な構造でもって、軸ずれを防止しつつも摺
動部のスティックを抑制することができるようになり、
ひいては摺動異音の発生を抑制することができるように
なる。
【0052】また、請求項2または請求項4に記載の発
明によれば、シールリングとシール座との接触面積を小
さくすることで接触面圧を高め、ひいてはシール性能を
向上することができるようになる。
【0053】また、請求項5に記載の発明によれば、フ
ランジとの接触部をシール座との接触部よりも径方向外
側とすることで、フランジ側の回転モーメントをシール
座側の回転モーメントよりも確実に大きくすることがで
き、シールリングシールと第1の管体との回動を抑制で
き、ひいては回動にともなう摺動異音や異常摩耗の発生
を抑制することができるようになる。
【0054】また、請求項6に記載の発明によれば、シ
ールリングとフランジとの接触面積を小さくすることで
接触面圧を高め、ひいてはシール性能を向上することが
できるようになる。
【0055】また、請求項7に記載の発明によれば、高
温の排気ガスに直接さらされる排気管連結用のボールジ
ョイント機構にあっても、容易且つ確実に摺動異音を抑
制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるボールジョイント
機構の拡大断面構造を示す断面図。
【図2】排気管の相対回動時の力学関係を示す説明図。
【図3】摩擦角度と接触部に作用する力との関係を示す
説明図。
【図4】本発明の他の実施形態にかかるボールジョイン
ト機構の拡大断面構造を示す断面図。
【図5】内燃機関の排気系の構成を示す側面図。
【図6】従来のボールジョイント機構を示す正面図及び
一部断面側面図。
【符号の説明】
1…ボールジョイント機構、2…上流側排気管、3…下
流側排気管、4…フランジ、5…凸部、6…シール座、
7…球面摩擦面、8…シール部材、9…ボルト、10…
コイルスプリング、11…第1接触部、12…第2接触
部、15…管端、16…外周面、17…凸部、20…排
気マニホールド、21…連結部、22,23,25,2
6…排気管、24…触媒コンバータ、27…消音器、2
8…サポート部材、29,30…連結部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の管体の端部周囲に配されたシールリ
    ングをその背後に設けられたフランジと同シールリング
    の前面を被うように第2の管体の端部周囲に設けられた
    シール座とで挟み込むように、それらフランジとシール
    座とが連結された管体のボールジョイント機構におい
    て、 前記シール座の内面は球面を有して形成され、 前記シールリングの前面は、前記第1の管体の軸から前
    記球面の球心周りに45°若しくはその近傍の角度とな
    る位置にて前記シール座の内面と接触することを特徴と
    する管体のボールジョイント機構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の管体のボールジョイント
    機構において、 前記シール座の内面と前記シールリングの前面とは線接
    触されることを特徴とする管体のボールジョイント機
    構。
  3. 【請求項3】第1の管体の端部周囲に配されたシールリ
    ングをその背後に設けられたフランジと同シールリング
    の前面を被うように第2の管体の端部周囲に設けられた
    シール座とで挟み込むように、それらフランジとシール
    座とが連結された管体のボールジョイント機構におい
    て、 前記シールリングの前面は球面を有して形成され、 前記シール座の内面は、前記第2の管体の軸から前記球
    面の球心周りに45°若しくはその近傍の角度となる位
    置にて前記シールリングの前面と接触することを特徴と
    する管体のボールジョイント機構。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の管体のボールジョイント
    機構において、 前記シールリングの前面と前記シール座の内面とは線接
    触されることを特徴とする管体のボールジョイント機
    構。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の管体のボ
    ールジョイント機構において、 前記シールリングの背後と前記フランジとの接触部は、
    前記シールリングとシール座との接触部よりも前記管体
    の径方向外側に位置してなることを特徴とする管体のボ
    ールジョイント機構。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の管体のボールジョイント
    機構において、 前記シールリングの背後と前記フランジとは線接触され
    ることを特徴とする管体のボールジョイント機構。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の管体のボ
    ールジョイント機構において、 前記第1及び第2の管体は内燃機関の排気管であること
    を特徴とする管体のボールジョイント機構。
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