JPH11326823A - 虚像観察光学系 - Google Patents
虚像観察光学系Info
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- JPH11326823A JPH11326823A JP13576998A JP13576998A JPH11326823A JP H11326823 A JPH11326823 A JP H11326823A JP 13576998 A JP13576998 A JP 13576998A JP 13576998 A JP13576998 A JP 13576998A JP H11326823 A JPH11326823 A JP H11326823A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 LCDによる表示映像の虚像とともに、光学
素子の背景の像が、無収差で、像の距離、大きさの変化
なく自然な背景像として見ることができるようにし、光
学素子による反射光に起因するノイズやゴーストを抑え
る。 【解決手段】 LCD6の表示画像の虚像を結像する屈
折力を有する光学素子12と、この光学素子12を経た
光を反射して観察者の瞳11に導くとともに背後の光を
透過させて瞳11に導く曲面半透明鏡13とにより構成
し、この曲面半透明鏡13は、第一面と第二面とを異な
る面形状として、透過光に対する屈折力を0としてい
る。
素子の背景の像が、無収差で、像の距離、大きさの変化
なく自然な背景像として見ることができるようにし、光
学素子による反射光に起因するノイズやゴーストを抑え
る。 【解決手段】 LCD6の表示画像の虚像を結像する屈
折力を有する光学素子12と、この光学素子12を経た
光を反射して観察者の瞳11に導くとともに背後の光を
透過させて瞳11に導く曲面半透明鏡13とにより構成
し、この曲面半透明鏡13は、第一面と第二面とを異な
る面形状として、透過光に対する屈折力を0としてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置の表
示画像の虚像を観察するための虚像観察光学系に関す
る。
示画像の虚像を観察するための虚像観察光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のいわゆるシースルー型の虚像観察
光学系が提案されている。この虚像光学系は、LCD
(液晶ディスプレイ)の如き画像表示装置と、この画像
表示装置による表示画像の虚像を結像して観察者の瞳に
導く凹面鏡やリップマン体積ホログラムの如き光学素子
とを有して構成される。そして、この光学素子は、少な
くとも一の半透過面を有しており、この半透過面におい
て、画像表示装置より射出された光を反射して観察者の
瞳に導くとともに、この光学素子の背後の背景からの光
を透過させて該瞳に到達させる。
光学系が提案されている。この虚像光学系は、LCD
(液晶ディスプレイ)の如き画像表示装置と、この画像
表示装置による表示画像の虚像を結像して観察者の瞳に
導く凹面鏡やリップマン体積ホログラムの如き光学素子
とを有して構成される。そして、この光学素子は、少な
くとも一の半透過面を有しており、この半透過面におい
て、画像表示装置より射出された光を反射して観察者の
瞳に導くとともに、この光学素子の背後の背景からの光
を透過させて該瞳に到達させる。
【0003】この虚像観察光学系において、観察者は、
画像表示装置による表示画像の虚像と、光学素子の背後
の背景とを重ねて観察することができる。
画像表示装置による表示画像の虚像と、光学素子の背後
の背景とを重ねて観察することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な虚像観察光学系を構成する光学素子である凹面鏡やリ
ップマン体積ホログラムを支持する基板の2つの面は、
全く同じ曲率半径を有して形成されているか、または、
基板厚が一定となるように曲率半径が大きい方の面の曲
率半径が曲率半径が小さい方の面の曲率半径に基板厚を
加えた値になっており、透過光に対する屈折力が厳密に
は0となっていない。
な虚像観察光学系を構成する光学素子である凹面鏡やリ
ップマン体積ホログラムを支持する基板の2つの面は、
全く同じ曲率半径を有して形成されているか、または、
基板厚が一定となるように曲率半径が大きい方の面の曲
率半径が曲率半径が小さい方の面の曲率半径に基板厚を
加えた値になっており、透過光に対する屈折力が厳密に
は0となっていない。
【0005】このため、これら光学素子の基板を透過し
て瞳に入射する背景像は、収差がのっていたり、あるい
は、像の距離、大きさが変化しており、自然な背景像と
して見ることができない。
て瞳に入射する背景像は、収差がのっていたり、あるい
は、像の距離、大きさが変化しており、自然な背景像と
して見ることができない。
【0006】また、リップマン体積ホログラムの基板
は、平面板である場合が多い。この場合には、この基板
の透過光に対する屈折力は0となるが、基板の表面での
反射光が瞳に入射しノイズの原因となる場合が多い。
は、平面板である場合が多い。この場合には、この基板
の透過光に対する屈折力は0となるが、基板の表面での
反射光が瞳に入射しノイズの原因となる場合が多い。
【0007】さらに、凹面鏡やリップマン体積ホログラ
ムの基板の曲率半径がこの基板と虚像観察光学系の射出
瞳間の距離の2倍の値に近い場合には、瞳周辺からの光
線の基板表面での反射光が、網膜上で結像してゴースト
像となる。
ムの基板の曲率半径がこの基板と虚像観察光学系の射出
瞳間の距離の2倍の値に近い場合には、瞳周辺からの光
線の基板表面での反射光が、網膜上で結像してゴースト
像となる。
【0008】そして、リップマン体積ホログラムとして
フィルム状のフォトポリマを使用する場合においては、
基板が2次元的曲率をもっていると、ホログラムの基板
への装着が困難である。
フィルム状のフォトポリマを使用する場合においては、
基板が2次元的曲率をもっていると、ホログラムの基板
への装着が困難である。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、画像表示装置による表示映像の
虚像とともに、光学素子の背景の像が、無収差で、ま
た、像の距離、大きさの変化がなく自然な背景像として
見ることができ、さらに、光学素子による反射光に起因
するノイズやゴーストが抑えられた虚像観察光学系を提
供しようとするものである。
案されるものであって、画像表示装置による表示映像の
虚像とともに、光学素子の背景の像が、無収差で、ま
た、像の距離、大きさの変化がなく自然な背景像として
見ることができ、さらに、光学素子による反射光に起因
するノイズやゴーストが抑えられた虚像観察光学系を提
供しようとするものである。
【0010】また、本発明は、光学素子としてホログラ
ムを用いる場合において、ホログラムの基板への装着が
容易化された虚像観察光学系を提供しようとするもので
ある。
ムを用いる場合において、ホログラムの基板への装着が
容易化された虚像観察光学系を提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る虚像観察光学系は、画像表示装置の表
示画像の虚像を結像する屈折力を有する少なくとも一の
光学素子と、この光学素子を経た光を反射して観察者の
瞳に導くとともに背後の光を透過させて該観察者の瞳に
導く曲面半透明鏡とを備え、この曲面半透明鏡は、第一
面と第二面とが異なる面形状を有することにより、透過
光に対する屈折力が0となされていることを特徴とする
ものである。また、この虚像光学系においては、曲面半
透明鏡に代えて、リップマン体積ホログラムを用いるこ
とができる。
め、本発明に係る虚像観察光学系は、画像表示装置の表
示画像の虚像を結像する屈折力を有する少なくとも一の
光学素子と、この光学素子を経た光を反射して観察者の
瞳に導くとともに背後の光を透過させて該観察者の瞳に
導く曲面半透明鏡とを備え、この曲面半透明鏡は、第一
面と第二面とが異なる面形状を有することにより、透過
光に対する屈折力が0となされていることを特徴とする
ものである。また、この虚像光学系においては、曲面半
透明鏡に代えて、リップマン体積ホログラムを用いるこ
とができる。
【0012】これら曲面半透明鏡やリップマン体積ホロ
グラムは、透過光に対する屈折力が0となされているこ
とから、無収差で、また、像の距離、大きさの変化のな
い自然な背景像を見ることを可能とする。
グラムは、透過光に対する屈折力が0となされているこ
とから、無収差で、また、像の距離、大きさの変化のな
い自然な背景像を見ることを可能とする。
【0013】この虚像観察光学系においては、画像表示
装置の表示画像の虚像を結像するための屈折力は、曲面
半透明鏡やリップマン体積ホログラムとは別の光学素子
のみに担わせてもよく、また、曲面半透明鏡及び該光学
素子、または、リップマン体積ホログラム及び該光学素
子に担わせてもよく、さらに、リップマン体積ホログラ
ムのみに担わせてもよい。
装置の表示画像の虚像を結像するための屈折力は、曲面
半透明鏡やリップマン体積ホログラムとは別の光学素子
のみに担わせてもよく、また、曲面半透明鏡及び該光学
素子、または、リップマン体積ホログラム及び該光学素
子に担わせてもよく、さらに、リップマン体積ホログラ
ムのみに担わせてもよい。
【0014】そして、曲面半透明鏡またはリップマン体
積ホログラムは、反射面を凹面とすることができる。こ
の場合において、曲面半透明鏡またはリップマン体積ホ
ログラムの基板の曲率半径は、この基板と射出瞳間の距
離の2倍の値に対して3mm以上の差がある値にする
と、ゴーストの発生を防ぐことができる。また、曲面半
透明鏡またはリップマン体積ホログラムは、反射面を凹
面非球面とすることができる。リップマン体積ホログラ
ムを保持するリップマン体積ホログラム基板を、一方向
のみの曲率をもったメニスカス形状とすることにより、
フィルム状ホログラム感光材のリップマン体積ホログラ
ム基板への装着を容易にすることができる。
積ホログラムは、反射面を凹面とすることができる。こ
の場合において、曲面半透明鏡またはリップマン体積ホ
ログラムの基板の曲率半径は、この基板と射出瞳間の距
離の2倍の値に対して3mm以上の差がある値にする
と、ゴーストの発生を防ぐことができる。また、曲面半
透明鏡またはリップマン体積ホログラムは、反射面を凹
面非球面とすることができる。リップマン体積ホログラ
ムを保持するリップマン体積ホログラム基板を、一方向
のみの曲率をもったメニスカス形状とすることにより、
フィルム状ホログラム感光材のリップマン体積ホログラ
ム基板への装着を容易にすることができる。
【0015】この虚像観察光学系において、曲面半透明
鏡やリップマン体積ホログラムと、これら曲面半透明鏡
やリップマン体積ホログラムとは別の光学素子とを用い
る場合において、これら曲面半透明鏡やリップマン体積
ホログラムと光学素子との間には、光束分割素子を設け
ることができる。
鏡やリップマン体積ホログラムと、これら曲面半透明鏡
やリップマン体積ホログラムとは別の光学素子とを用い
る場合において、これら曲面半透明鏡やリップマン体積
ホログラムと光学素子との間には、光束分割素子を設け
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0017】本発明に係る虚像観察光学系は、図1に示
すように、画像表示装置となるLCD(液晶ディスプレ
イ)6と、このLCD6の表示画像の虚像を共働して結
像する屈折力を有する光学素子となる自由曲面(非回転
対称)反射鏡12及び凹面半透明鏡(ハーフミラー)1
3とを有して構成されている。
すように、画像表示装置となるLCD(液晶ディスプレ
イ)6と、このLCD6の表示画像の虚像を共働して結
像する屈折力を有する光学素子となる自由曲面(非回転
対称)反射鏡12及び凹面半透明鏡(ハーフミラー)1
3とを有して構成されている。
【0018】この虚像観察光学系においては、まず、ビ
デオ信号1がLCD6を駆動する回路であるLCDドラ
イバ2に入力される。LCDドライバ2からは、バック
ライト電圧3及びLCD駆動信号4が出力され、バック
ライト5及びLCD6に対応して入力される。
デオ信号1がLCD6を駆動する回路であるLCDドラ
イバ2に入力される。LCDドライバ2からは、バック
ライト電圧3及びLCD駆動信号4が出力され、バック
ライト5及びLCD6に対応して入力される。
【0019】バックライト5は、光源として、冷陰極管
5aを有している。この冷陰極管5aのLCD6側に
は、冷陰極管5aからの照射光の輝度を均一にし、拡散
角度を制御するために、拡散板5bが配設されている。
冷陰極管5aからの拡散角は、半値角で約10°となっ
ている。
5aを有している。この冷陰極管5aのLCD6側に
は、冷陰極管5aからの照射光の輝度を均一にし、拡散
角度を制御するために、拡散板5bが配設されている。
冷陰極管5aからの拡散角は、半値角で約10°となっ
ている。
【0020】LCD6としては、例えば、0.55イン
チの透過型液晶ディスプレイを用いることができる。こ
のLCD6においては、電気信号である画像信号が画像
に変換され、このLCD6を透過するバックライト5か
らの射出光が該画像に応じて変調される。LCD6を透
過した光束は、自由曲面反射鏡12に入射する。このL
CD6から自由曲面反射鏡12への入射角は、約50°
となっている。
チの透過型液晶ディスプレイを用いることができる。こ
のLCD6においては、電気信号である画像信号が画像
に変換され、このLCD6を透過するバックライト5か
らの射出光が該画像に応じて変調される。LCD6を透
過した光束は、自由曲面反射鏡12に入射する。このL
CD6から自由曲面反射鏡12への入射角は、約50°
となっている。
【0021】LCD6を透過して自由曲面反射鏡12に
入射した光束は、虚像を結像するための屈折力の一部を
与えられて反射される。この自由曲面反射鏡12におい
ては、屈折力をもつ光学素子である自由曲面反射鏡12
とこのあとに配される凹面半透明鏡13の主光線に対す
る偏心によって発生する収差が低減されるように、非回
転対称位相が反射波面に付加される。
入射した光束は、虚像を結像するための屈折力の一部を
与えられて反射される。この自由曲面反射鏡12におい
ては、屈折力をもつ光学素子である自由曲面反射鏡12
とこのあとに配される凹面半透明鏡13の主光線に対す
る偏心によって発生する収差が低減されるように、非回
転対称位相が反射波面に付加される。
【0022】このようにして波面変化を付与された光束
は、続いて、凹面半透明鏡基板13a上に半透膜13b
が被着されて構成された凹面半透明鏡13に入射し、一
部が該半透膜13bにおいて屈折力を与えられ反射さ
れ、観察者の瞳11に導かれる。これにより、観察者
は、LCD6の表示画像の虚像を見ることができる。
は、続いて、凹面半透明鏡基板13a上に半透膜13b
が被着されて構成された凹面半透明鏡13に入射し、一
部が該半透膜13bにおいて屈折力を与えられ反射さ
れ、観察者の瞳11に導かれる。これにより、観察者
は、LCD6の表示画像の虚像を見ることができる。
【0023】一方、凹面半透明鏡基板13aの背面側よ
り進行してきた背景からの光束は、凹面半透明鏡基板1
3aを透過し、半透膜13bでその一部が反射され、残
部が瞳11に導かれる。このようにして、観察者は、L
CD6の表示画像の虚像を背景像と融合して見ることが
できる。
り進行してきた背景からの光束は、凹面半透明鏡基板1
3aを透過し、半透膜13bでその一部が反射され、残
部が瞳11に導かれる。このようにして、観察者は、L
CD6の表示画像の虚像を背景像と融合して見ることが
できる。
【0024】ところが、ここで凹面半透明鏡基板13a
が透過光に対して屈折力をもっていると、背景像が拡大
または縮小されたり、像位置が動いたり、収差が付加さ
れたりして、場合によっては、視認性が極度に劣化し、
自然な背景をみることができなくなる。そこで、この虚
像観察光学系においては、凹面半透明鏡基板13aが透
過光に対して屈折力を持たないようになされている。凹
面半透明鏡基板13aの厚さが、厚さを無視して薄肉近
似が適応できる程度に非常に薄ければ、この凹面半透明
鏡基板13aの表面と裏面とで曲率半径を等しくするこ
とにより、透過光に対する屈折力を0とすることができ
る。
が透過光に対して屈折力をもっていると、背景像が拡大
または縮小されたり、像位置が動いたり、収差が付加さ
れたりして、場合によっては、視認性が極度に劣化し、
自然な背景をみることができなくなる。そこで、この虚
像観察光学系においては、凹面半透明鏡基板13aが透
過光に対して屈折力を持たないようになされている。凹
面半透明鏡基板13aの厚さが、厚さを無視して薄肉近
似が適応できる程度に非常に薄ければ、この凹面半透明
鏡基板13aの表面と裏面とで曲率半径を等しくするこ
とにより、透過光に対する屈折力を0とすることができ
る。
【0025】しかし、現実的には、この凹面半透明鏡基
板13aの凸面の曲率半径をr1、凹面の曲率半径をr
2、中心厚さをt、屈折率をnとすると、凹面半透明鏡
基板13aの屈折力pは、 p=(n−1){(1/r1)−(1/r2)}+{t(n−1)2/(nr1r2)} ・・・(1式) となる。曲面の曲率半径r2は、この凹面半透明鏡の焦
点距離をfとすると、 f=r2/2 となり、与える屈折力が決まると一意的に決まってしま
う。そのため、凹面半透明鏡基板13aが屈折力を持た
ないためには、(1式)においてp=0とおいて、 r1=(nr2+nt−t)/n=r2+(nt−t)/
n となるr1を、凹面半透明鏡基板13aの凸面の曲率半
径とすればよい。
板13aの凸面の曲率半径をr1、凹面の曲率半径をr
2、中心厚さをt、屈折率をnとすると、凹面半透明鏡
基板13aの屈折力pは、 p=(n−1){(1/r1)−(1/r2)}+{t(n−1)2/(nr1r2)} ・・・(1式) となる。曲面の曲率半径r2は、この凹面半透明鏡の焦
点距離をfとすると、 f=r2/2 となり、与える屈折力が決まると一意的に決まってしま
う。そのため、凹面半透明鏡基板13aが屈折力を持た
ないためには、(1式)においてp=0とおいて、 r1=(nr2+nt−t)/n=r2+(nt−t)/
n となるr1を、凹面半透明鏡基板13aの凸面の曲率半
径とすればよい。
【0026】たとえば、n=1.53,t=5mm,r
2=30mmとすると、r1≒32mmとなる。仮にr1
をr2と等しくr1=30mmとすると、 p≒0.00102 となり、焦点距離fは、 f=1/p=980mm の凸レンズ作用をもち、約+1ディオプタの屈折力をも
ってしまい、ほとんどの観察者にとって背景の視認が困
難になってしまう。また、r1をr2に厚さtを加えた3
5mmとすると、 p≒0.00165 となり、焦点距離fは、 f=1/p=−606mm の凹レンズ作用をもち、約−1.65ディオプタの屈折
力をもってしまう。
2=30mmとすると、r1≒32mmとなる。仮にr1
をr2と等しくr1=30mmとすると、 p≒0.00102 となり、焦点距離fは、 f=1/p=980mm の凸レンズ作用をもち、約+1ディオプタの屈折力をも
ってしまい、ほとんどの観察者にとって背景の視認が困
難になってしまう。また、r1をr2に厚さtを加えた3
5mmとすると、 p≒0.00165 となり、焦点距離fは、 f=1/p=−606mm の凹レンズ作用をもち、約−1.65ディオプタの屈折
力をもってしまう。
【0027】以上のように、凹面半透明鏡基板13aの
透過光に対する屈折力をなくすには、凹面半透明鏡基板
13aの凸面の曲率半径を、凹面の曲率半径30mmよ
り大きく、凹面の曲率半径に厚さtを加えた曲率半径3
5mmより小さい値、約32mmとすることにより実現
できる。
透過光に対する屈折力をなくすには、凹面半透明鏡基板
13aの凸面の曲率半径を、凹面の曲率半径30mmよ
り大きく、凹面の曲率半径に厚さtを加えた曲率半径3
5mmより小さい値、約32mmとすることにより実現
できる。
【0028】また、本発明に係る虚像観察光学系は、図
2に示すように、LCD6と、このLCD6の表示画像
の虚像を結像するための屈折力を有する自由曲面(非回
転対称)半透明鏡14により構成することができる。L
CD6に画像が表示されるまでの動作は、上述した実施
の形態と同様である。
2に示すように、LCD6と、このLCD6の表示画像
の虚像を結像するための屈折力を有する自由曲面(非回
転対称)半透明鏡14により構成することができる。L
CD6に画像が表示されるまでの動作は、上述した実施
の形態と同様である。
【0029】LCD6から射出した光束は、自由曲面半
透明鏡基板14a上に半透膜14bが被着されて構成さ
れた自由曲面半透明鏡14に入射する。この自由曲面半
透明鏡14では、入射光の一部は、LCD6の表示画像
の虚像を結像するための屈折力を付与され、また、非回
転対称曲面により非回転対称位相を付加されて、偏心に
よる収差を低減された状態で半透膜14bにより反射さ
れる。半透膜14bで反射された光束が瞳11に入射
し、観察者は、LCD6の表示画像の虚像を見ることが
できる。
透明鏡基板14a上に半透膜14bが被着されて構成さ
れた自由曲面半透明鏡14に入射する。この自由曲面半
透明鏡14では、入射光の一部は、LCD6の表示画像
の虚像を結像するための屈折力を付与され、また、非回
転対称曲面により非回転対称位相を付加されて、偏心に
よる収差を低減された状態で半透膜14bにより反射さ
れる。半透膜14bで反射された光束が瞳11に入射
し、観察者は、LCD6の表示画像の虚像を見ることが
できる。
【0030】一方、自由曲面半透明鏡基板14aの背面
側より背景から入射する光束は、自由曲面半透明鏡基板
14a、半透膜14bを経て、瞳11に入射する。ここ
で、自由曲面半透明鏡基板14aが透過光に対して屈折
力をもっていると、背景像が拡大または縮小されたり、
像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場合によ
っては、視認性が極度に劣化し、自然な背景をみること
ができなくなる。そこで、この虚像観察光学系において
は、自由曲面半透明鏡基板14aが透過光に対して屈折
力を持たないようになされている。
側より背景から入射する光束は、自由曲面半透明鏡基板
14a、半透膜14bを経て、瞳11に入射する。ここ
で、自由曲面半透明鏡基板14aが透過光に対して屈折
力をもっていると、背景像が拡大または縮小されたり、
像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場合によ
っては、視認性が極度に劣化し、自然な背景をみること
ができなくなる。そこで、この虚像観察光学系において
は、自由曲面半透明鏡基板14aが透過光に対して屈折
力を持たないようになされている。
【0031】自由曲面半透明鏡14において半透膜14
bが形成されている側の面s1は、虚像結像のための屈
折力の発生と偏心収差の補正のため、面形状は制約され
ている。したがって、この自由曲面半透明鏡基板14a
においては、もう一方の面s2の形状を工夫することに
より、透過光に対する屈折力を0としている。なお、面
s1が自由曲面の場合、面s2の形状は、一意的に決め
ることは難しく、実際の設計においては、光学設計評価
シュミレーションを行うコンピュータソフトウエアを使
って、自動設計などによって最適化することとなる。
bが形成されている側の面s1は、虚像結像のための屈
折力の発生と偏心収差の補正のため、面形状は制約され
ている。したがって、この自由曲面半透明鏡基板14a
においては、もう一方の面s2の形状を工夫することに
より、透過光に対する屈折力を0としている。なお、面
s1が自由曲面の場合、面s2の形状は、一意的に決め
ることは難しく、実際の設計においては、光学設計評価
シュミレーションを行うコンピュータソフトウエアを使
って、自動設計などによって最適化することとなる。
【0032】また、本発明に係る虚像観察光学系は、図
3に示すように、LCD6と、光束分割素子となるビー
ムスプリッタ7と、LCD6の表示画像の虚像を結像す
る屈折力を有する非球面凹面半透明鏡15とを有して構
成することができる。LCD6に画像が表示されるまで
の動作は、上述した実施の形態と同様である。
3に示すように、LCD6と、光束分割素子となるビー
ムスプリッタ7と、LCD6の表示画像の虚像を結像す
る屈折力を有する非球面凹面半透明鏡15とを有して構
成することができる。LCD6に画像が表示されるまで
の動作は、上述した実施の形態と同様である。
【0033】LCD6から射出した光束は、ビームスプ
リッタ7に入射する。このビームスプリッタ7では、入
射光の一部が反射され、非球面凹面半透明鏡基板15a
上に半透膜15bが被着されて構成された非球面凹面半
透明鏡15に入射する。この非球面凹面半透明鏡15の
半透膜15bにおいては、入射光の一部が、LCD6の
表示画像の虚像を結像するための屈折力を付与されて反
射される。半透膜15bで反射された光束は、再びビー
ムスプリッタ7を透過し、一部が瞳11に入射する。こ
のようにして観察者は、LCD6の表示画像の虚像を見
ることができる。
リッタ7に入射する。このビームスプリッタ7では、入
射光の一部が反射され、非球面凹面半透明鏡基板15a
上に半透膜15bが被着されて構成された非球面凹面半
透明鏡15に入射する。この非球面凹面半透明鏡15の
半透膜15bにおいては、入射光の一部が、LCD6の
表示画像の虚像を結像するための屈折力を付与されて反
射される。半透膜15bで反射された光束は、再びビー
ムスプリッタ7を透過し、一部が瞳11に入射する。こ
のようにして観察者は、LCD6の表示画像の虚像を見
ることができる。
【0034】一方、非球面凹面半透明鏡基板15aは、
透過光に対して屈折力を持たないようになされている。
この非球面凹面半透明鏡基板15aにおいて、非球面凹
面半透明鏡15の半透膜15bが配されている側の面s
1は、屈折力発生と収差補正のために、面形状が制約さ
れている。したがって、この非球面凹面半透明鏡基板1
5aにおいては、もう一方の面s2の形状を工夫するこ
とにより、透過光に対する屈折力を0としている。一方
の面s1が非球面凹面の場合においては、他方の面s2
の形状は、一意的に決めることは難しく、実際の設計に
おいては、光学設計評価シュミレーションを行うコンピ
ュータソフトウエアを使って、自動設計などによって最
適化することとなる。
透過光に対して屈折力を持たないようになされている。
この非球面凹面半透明鏡基板15aにおいて、非球面凹
面半透明鏡15の半透膜15bが配されている側の面s
1は、屈折力発生と収差補正のために、面形状が制約さ
れている。したがって、この非球面凹面半透明鏡基板1
5aにおいては、もう一方の面s2の形状を工夫するこ
とにより、透過光に対する屈折力を0としている。一方
の面s1が非球面凹面の場合においては、他方の面s2
の形状は、一意的に決めることは難しく、実際の設計に
おいては、光学設計評価シュミレーションを行うコンピ
ュータソフトウエアを使って、自動設計などによって最
適化することとなる。
【0035】例えば、図4に示すように、非球面凹面半
透明鏡基板15aの半透膜15bが蒸着される面s1と
全く等しい形状で他方の面s2を形成すると、様々な角
度で入射してくる光束に対して非球面凹面半透明鏡基板
15aが屈折度、あるいは収差をもち、入射平行光束が
変形してしまう。この結果、観察者は、非球面凹面半透
明鏡基板15bを透しての背景像を、自然に見ることが
できなくなる。以下の〔表1〕にこの光学系のレンズリ
ストを示す。STO(アパチャーストップ面)と第2面
が、それぞれ面s2、面s1に対応しており、曲率(R
DYの逆数)、非球面位相係数(K,A,B,C,D)
ともに等しくなっていることがわかる。ここで、K,
A,B,C,Dは、円錐係数、4次の非球面位相係数、
6次の非球面位相係数、8次の非球面位相係数、10次
の非球面位相係数を表しており、以下の式により定義さ
れる。
透明鏡基板15aの半透膜15bが蒸着される面s1と
全く等しい形状で他方の面s2を形成すると、様々な角
度で入射してくる光束に対して非球面凹面半透明鏡基板
15aが屈折度、あるいは収差をもち、入射平行光束が
変形してしまう。この結果、観察者は、非球面凹面半透
明鏡基板15bを透しての背景像を、自然に見ることが
できなくなる。以下の〔表1〕にこの光学系のレンズリ
ストを示す。STO(アパチャーストップ面)と第2面
が、それぞれ面s2、面s1に対応しており、曲率(R
DYの逆数)、非球面位相係数(K,A,B,C,D)
ともに等しくなっていることがわかる。ここで、K,
A,B,C,Dは、円錐係数、4次の非球面位相係数、
6次の非球面位相係数、8次の非球面位相係数、10次
の非球面位相係数を表しており、以下の式により定義さ
れる。
【0036】Z=h2/〔RDY{1+SQRT〔1−
(1+K)h2/RDY2〕}〕+Ah4+Bh6+C
h8+Dh10 ただし、ZはZ軸に平行な面のサグ、hは、光軸からの
距離をそれぞれ表している。
(1+K)h2/RDY2〕}〕+Ah4+Bh6+C
h8+Dh10 ただし、ZはZ軸に平行な面のサグ、hは、光軸からの
距離をそれぞれ表している。
【0037】
【表1】
【0038】一方、図5に示すように、非球面凹面半透
明鏡基板15aの面s2を様々な角度で入射してくる光
束に対して該非球面凹面半透明鏡基板15aが屈折度、
あるいは収差をもたないように、非球面凹面半透明鏡基
板15aの半透膜15bが蒸着される面s1と異なった
面で形成すると、入射平行光束は変形せず、観察者は、
自然な背景像を見ることができる。以下の〔表2〕にこ
の本光学系のレンズリストを示す。面s1、面s2が、
互いに異なる面形状になっていることがわかる。
明鏡基板15aの面s2を様々な角度で入射してくる光
束に対して該非球面凹面半透明鏡基板15aが屈折度、
あるいは収差をもたないように、非球面凹面半透明鏡基
板15aの半透膜15bが蒸着される面s1と異なった
面で形成すると、入射平行光束は変形せず、観察者は、
自然な背景像を見ることができる。以下の〔表2〕にこ
の本光学系のレンズリストを示す。面s1、面s2が、
互いに異なる面形状になっていることがわかる。
【0039】
【表2】
【0040】そして、本発明に係る虚像観察光学系は、
図6及び図7に示すように、画像表示装置となるLCD
6と、光線分割素子となる偏光ビームスプリッタ7と、
該LCD6の表示画像の虚像を結像する屈折力を有する
リップマン体積ホログラム10により構成することがで
きる。
図6及び図7に示すように、画像表示装置となるLCD
6と、光線分割素子となる偏光ビームスプリッタ7と、
該LCD6の表示画像の虚像を結像する屈折力を有する
リップマン体積ホログラム10により構成することがで
きる。
【0041】ここで、リップマン体積ホログラムの構造
と機能を説明する。リップマン体積ホログラムは、断面
構造において、図8に示すように、複数の干渉縞を有し
て形成されている。図8においては干渉縞を縞模様で示
しているが、実際には、屈折率が変調されている。ホロ
グラム材料としては、フォトポリマー、ダイクロメート
ゼラチンなどがある。典型的なフォトポリマーの場合、
熱処理後の中心屈折率nと屈折率変調度Δnは、それぞ
れn=1.52、△n=0.06である。図8に示すよ
うに、リップマン体積ホログラム10における干渉縞
は、略々材料の厚さ方向に沿って入っていることがわか
る。これはホログラムの焼き付けを行なう際に、参照光
と物体光の2光束をホログラム面の裏表からそれぞれ入
射させることで実現できる。
と機能を説明する。リップマン体積ホログラムは、断面
構造において、図8に示すように、複数の干渉縞を有し
て形成されている。図8においては干渉縞を縞模様で示
しているが、実際には、屈折率が変調されている。ホロ
グラム材料としては、フォトポリマー、ダイクロメート
ゼラチンなどがある。典型的なフォトポリマーの場合、
熱処理後の中心屈折率nと屈折率変調度Δnは、それぞ
れn=1.52、△n=0.06である。図8に示すよ
うに、リップマン体積ホログラム10における干渉縞
は、略々材料の厚さ方向に沿って入っていることがわか
る。これはホログラムの焼き付けを行なう際に、参照光
と物体光の2光束をホログラム面の裏表からそれぞれ入
射させることで実現できる。
【0042】このリップマン体積ホログラムの再生時に
おいて、このリップマン体積ホログラムへの入射光の回
析光がどのようなふるまいをするかは、干渉縞への入射
角をθ1とするとき、各干渉縞の層からの散乱光がどの
ような反射角θ2で互いに最も強め合うかを考察すれば
よい。
おいて、このリップマン体積ホログラムへの入射光の回
析光がどのようなふるまいをするかは、干渉縞への入射
角をθ1とするとき、各干渉縞の層からの散乱光がどの
ような反射角θ2で互いに最も強め合うかを考察すれば
よい。
【0043】これには2つの条件がある。1つは、図9
に示すように、ある層上の異なる2点における散乱成分
が互いに強め合うことが必要になる。その条件は、2点
間の距離をLとすれば、 Lsinθ1−Lsinθ2=mλ となる。これが任意のLについて成り立つためには、こ
の式がLについての恒等式になればよい。すなわち、 θ1=θ2 ・・・(1式) となる。次に、異なる2層における散乱成分が互いに強
め合うためには、図10に示すように、層間の距離をd
とすると、 dcosθ1+dcosθ2=mλ ・・・(2式) (1式)及び(2式)より、 2dcosθ1=mλ ・・・Bragg回析条件 ここで、m=1(first order)の場合には、 2dcosθ1=λ となる。つまり、Bragg回析は波長選択性または角度選
択性をもった鏡面反射であるということができる。適当
な干渉縞をホログラムに記録しておくことにより、ホロ
グラム上に入射したある波長λの光線を任意の方向に偏
向させて反射することが可能であり、レンズ機能をもっ
た反射鏡として用いることができる。
に示すように、ある層上の異なる2点における散乱成分
が互いに強め合うことが必要になる。その条件は、2点
間の距離をLとすれば、 Lsinθ1−Lsinθ2=mλ となる。これが任意のLについて成り立つためには、こ
の式がLについての恒等式になればよい。すなわち、 θ1=θ2 ・・・(1式) となる。次に、異なる2層における散乱成分が互いに強
め合うためには、図10に示すように、層間の距離をd
とすると、 dcosθ1+dcosθ2=mλ ・・・(2式) (1式)及び(2式)より、 2dcosθ1=mλ ・・・Bragg回析条件 ここで、m=1(first order)の場合には、 2dcosθ1=λ となる。つまり、Bragg回析は波長選択性または角度選
択性をもった鏡面反射であるということができる。適当
な干渉縞をホログラムに記録しておくことにより、ホロ
グラム上に入射したある波長λの光線を任意の方向に偏
向させて反射することが可能であり、レンズ機能をもっ
た反射鏡として用いることができる。
【0044】そして、この虚像観察光学系においては、
図7に示すように、ビデオ信号1が、LCD6を駆動す
る回路であるLCDドライバ2に入力される。LCDド
ライバ2からは、LED(light emitting diode)を点
灯させるLED電流3と、LCD6を駆動するドライブ
信号4とが出力され、バックライト5とLCD6とに入
力される。
図7に示すように、ビデオ信号1が、LCD6を駆動す
る回路であるLCDドライバ2に入力される。LCDド
ライバ2からは、LED(light emitting diode)を点
灯させるLED電流3と、LCD6を駆動するドライブ
信号4とが出力され、バックライト5とLCD6とに入
力される。
【0045】バックライト5は、光源として、発光中心
波長が525nmのいわゆるチップサイズのLEDを横
2列、縦4列の計8個マウントしたLEDアレイ5aを
有している。このLEDアレイ5aのLCD6側には、
LEDアレイ5aからの照射光の輝度を均一にし、拡散
角度を制御するために、拡散板5bが配設されている。
LEDアレイ5aからの拡散角は、半値角で約10°と
なっている。
波長が525nmのいわゆるチップサイズのLEDを横
2列、縦4列の計8個マウントしたLEDアレイ5aを
有している。このLEDアレイ5aのLCD6側には、
LEDアレイ5aからの照射光の輝度を均一にし、拡散
角度を制御するために、拡散板5bが配設されている。
LEDアレイ5aからの拡散角は、半値角で約10°と
なっている。
【0046】LCD6としては、例えば、0.55イン
チの透過型液晶ディスプレイを用いることができる。こ
のLCD6においては、電気信号である画像信号が画像
に変換され、このLCD6を透過するバックライト5か
らの射出光が該画像に応じて変調される。LCD6を透
過した光束は、偏光ビームスプリッタ7に入射する。こ
の偏光ビームスプリッタ7において、入射光量の一部が
この偏光ビームスプリッタ7を透過し、残部がこの偏光
ビームスプリッタ7上の偏光性光束分割膜8によって反
射され、リップマン体積ホログラム基板9に入射する。
リップマン体積ホログラム基板9を通過した光束は、こ
のリップマン体積ホログラム基板9の裏面側に形成され
たリップマン体積ホログラム10により、特定の波長
域、ここでは光源の波長である525nmを中心として
半値全巾で10nm程度の光線のみが選択的に屈折力を
与えられて反射され、再びリップマン体積ホログラム基
板9を通過して、偏光ビームスプリッタ7に入射する。
そして、偏光ビームスプリッタ7では、リップマン体積
ホログラム10から戻った光束のうちの一部が透過し、
観察者の瞳11に入射する。
チの透過型液晶ディスプレイを用いることができる。こ
のLCD6においては、電気信号である画像信号が画像
に変換され、このLCD6を透過するバックライト5か
らの射出光が該画像に応じて変調される。LCD6を透
過した光束は、偏光ビームスプリッタ7に入射する。こ
の偏光ビームスプリッタ7において、入射光量の一部が
この偏光ビームスプリッタ7を透過し、残部がこの偏光
ビームスプリッタ7上の偏光性光束分割膜8によって反
射され、リップマン体積ホログラム基板9に入射する。
リップマン体積ホログラム基板9を通過した光束は、こ
のリップマン体積ホログラム基板9の裏面側に形成され
たリップマン体積ホログラム10により、特定の波長
域、ここでは光源の波長である525nmを中心として
半値全巾で10nm程度の光線のみが選択的に屈折力を
与えられて反射され、再びリップマン体積ホログラム基
板9を通過して、偏光ビームスプリッタ7に入射する。
そして、偏光ビームスプリッタ7では、リップマン体積
ホログラム10から戻った光束のうちの一部が透過し、
観察者の瞳11に入射する。
【0047】一方、リップマン体積ホログラム10の背
後より進行してくる背景の光束は、リップマン体積ホロ
グラム10、リップマン体積ホログラム基板9及び偏光
ビームスプリッター7を透過して、瞳11に入射する。
このとき背景から瞳11に到達する光束のスペクトルの
525nm付近の強度は、リップマン体積ホログラム1
0で反射されるため、回析効率に略々逆比例して小さく
なる。
後より進行してくる背景の光束は、リップマン体積ホロ
グラム10、リップマン体積ホログラム基板9及び偏光
ビームスプリッター7を透過して、瞳11に入射する。
このとき背景から瞳11に到達する光束のスペクトルの
525nm付近の強度は、リップマン体積ホログラム1
0で反射されるため、回析効率に略々逆比例して小さく
なる。
【0048】ここで、リップマン体積ホログラム基板9
が屈折力をもっていると、背景像が拡大または縮小され
たり、像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場
合によっては視認性が極度に劣化し、自然な背景をみる
ことができなくなる。そこで、この虚像観察光学系にお
いては、リップマン体積ホログラム基板9が透過光に対
して屈折力を持たないようになされている。リップマン
体積ホログラム基板9において、リップマン体積ホログ
ラム10が被着されている面s2は、収差補正のため、
面形状はある程度制約される。したがって、このリップ
マン体積ホログラム基板9においては、もう一方の面s
1の形状を工夫することにより、透過光に対する屈折力
を0とする。面s2が凹面の場合には、面s1の形状
は、図1により示した実施の形態におけるような計算に
より決定できる。また、面s2が非球面凹面などの場合
には、図3により示した実施の形態におけるように、光
学設計評価シュミレーションソフトウエアを使って、自
動設計により最適化することができる。
が屈折力をもっていると、背景像が拡大または縮小され
たり、像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場
合によっては視認性が極度に劣化し、自然な背景をみる
ことができなくなる。そこで、この虚像観察光学系にお
いては、リップマン体積ホログラム基板9が透過光に対
して屈折力を持たないようになされている。リップマン
体積ホログラム基板9において、リップマン体積ホログ
ラム10が被着されている面s2は、収差補正のため、
面形状はある程度制約される。したがって、このリップ
マン体積ホログラム基板9においては、もう一方の面s
1の形状を工夫することにより、透過光に対する屈折力
を0とする。面s2が凹面の場合には、面s1の形状
は、図1により示した実施の形態におけるような計算に
より決定できる。また、面s2が非球面凹面などの場合
には、図3により示した実施の形態におけるように、光
学設計評価シュミレーションソフトウエアを使って、自
動設計により最適化することができる。
【0049】この実施の形態の場合、図6及び図7に示
すように、リップマン体積ホログラム基板9は、一方向
のみに曲率をもったメニスカス形状をしている。これ
は、リップマン体積ホログラム10として、約20μm
の厚さのホログラム感光材層及び約50μmの厚さのポ
リエステルカバーフィルムからなる厚さ約70μmのフ
ィルム状のフォトポリマーを使用しているため、2次元
的な曲率をもった面に敷設することが困難だからであ
る。また、偏心による収差の低減を目的として、曲率方
向が光学系の偏心方向に一致するような構成としてい
る。
すように、リップマン体積ホログラム基板9は、一方向
のみに曲率をもったメニスカス形状をしている。これ
は、リップマン体積ホログラム10として、約20μm
の厚さのホログラム感光材層及び約50μmの厚さのポ
リエステルカバーフィルムからなる厚さ約70μmのフ
ィルム状のフォトポリマーを使用しているため、2次元
的な曲率をもった面に敷設することが困難だからであ
る。また、偏心による収差の低減を目的として、曲率方
向が光学系の偏心方向に一致するような構成としてい
る。
【0050】また、この実施の形態においては、リップ
マン体積ホログラム基板9は、平面でなく凹面や非球面
凹面となされているため、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
を防止することができる。さらに、このリップマン体積
ホログラム基板9の曲率半径は、このリップマン体積ホ
ログラム基板9及び瞳11間の距離の2倍の値に対して
十分に異なった値、例えば3mm以上の差のある値とな
っている。これは、凹面鏡の焦点距離が、その曲率半径
の1/2となることに関係するもので、瞳11周辺から
の光束がリップマン体積ホログラム基板9の表面による
反射で平行光になり、瞳11に入射して網膜上に結像し
てゴースト像となるのを防止するためである。
マン体積ホログラム基板9は、平面でなく凹面や非球面
凹面となされているため、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
を防止することができる。さらに、このリップマン体積
ホログラム基板9の曲率半径は、このリップマン体積ホ
ログラム基板9及び瞳11間の距離の2倍の値に対して
十分に異なった値、例えば3mm以上の差のある値とな
っている。これは、凹面鏡の焦点距離が、その曲率半径
の1/2となることに関係するもので、瞳11周辺から
の光束がリップマン体積ホログラム基板9の表面による
反射で平行光になり、瞳11に入射して網膜上に結像し
てゴースト像となるのを防止するためである。
【0051】なお、上述した各実施の形態においては、
緑色の単色表示を行うように構成しているが、リップマ
ン体積ホログラムをR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の三色のレーザーで多重露光して作成し、バ
ックライト光源にもR、G、Bのスペクトルを含むもの
を使用することにより、フルカラー表示も可能である。
このようにリップマン体積ホログラムをカラー化するこ
とにより、背景からの光がリップマン体積ホログラムを
透過するときにR、G、Bについて均等にスペクトルが
欠落して、瞳11に到達するため、背景の色をより自然
なものとして見ることができる。
緑色の単色表示を行うように構成しているが、リップマ
ン体積ホログラムをR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の三色のレーザーで多重露光して作成し、バ
ックライト光源にもR、G、Bのスペクトルを含むもの
を使用することにより、フルカラー表示も可能である。
このようにリップマン体積ホログラムをカラー化するこ
とにより、背景からの光がリップマン体積ホログラムを
透過するときにR、G、Bについて均等にスペクトルが
欠落して、瞳11に到達するため、背景の色をより自然
なものとして見ることができる。
【0052】また、本発明に係る虚像観察光学系は、反
射型液晶表示装置を用いて、フルカラー化して構成する
ことができる。すなわち、この虚像観察光学系において
は、図13に示すように、ビデオ信号1がLCDドライ
バ(液晶ディスプレイ駆動回路)2に入力される。LC
Dドライバ2からは、LED(light emitt
ing diode:発光素子)点灯電流3と画像表示
装置となるLCD(液晶ディスプレイ)6を駆動するド
ライブ信号4とが出力され、ライト5とLCD6とに入
力される。
射型液晶表示装置を用いて、フルカラー化して構成する
ことができる。すなわち、この虚像観察光学系において
は、図13に示すように、ビデオ信号1がLCDドライ
バ(液晶ディスプレイ駆動回路)2に入力される。LC
Dドライバ2からは、LED(light emitt
ing diode:発光素子)点灯電流3と画像表示
装置となるLCD(液晶ディスプレイ)6を駆動するド
ライブ信号4とが出力され、ライト5とLCD6とに入
力される。
【0053】ライト5は、光源として、発光中心波長が
470nm、525nm、640nmのいわゆるチップ
サイズのLEDを数個ずつマウントしたLEDアレイ5
aを有している。また、画像表示装置となるLCD(液
晶ディスプレイ)6としては、例えば、0.55インチ
の反射型液晶ディスプレイを用いることができる。この
LCD6においては、電気信号である画像信号が画像に
変換され、ライト5から導光板6aによりLCD6に入
射した光束が該画像に応じて変調されて反射される。L
CD6により反射された光束は、光束分割デバイスとな
る楔形偏光性ビームスプリッタ7に入射する。この楔形
偏光性ビームスプリッタ7においては、入射した全光量
の一部がこの楔形偏光性ビームスプリッタ7を透過し、
残りは、この楔形偏光性ビームスプリッタ7上に形成さ
れた偏光性光束分割膜8により反射されて、HOE(ホ
ログラフィック光学素子)基板9に入射する。HOE基
板9は、楔形偏光性ビームスプリッタ7からの入射光に
対して凹状の円筒面状に形成されている。このHOE基
板9を透過した光束は、このHOE基板9の裏面部に形
成されたリップマン体積ホログラム10により、特定の
波長域、すなわち、リップマン体積ホログラム10内の
干渉縞がブラッグ(Bragg)条件を満たす波長の光
線のみが選択的に反射される。ここでは、光源の波長で
ある470nm、525nm、640nmを中心とする
半値全巾で10nm程度の範囲の光線のみが反射され
る。
470nm、525nm、640nmのいわゆるチップ
サイズのLEDを数個ずつマウントしたLEDアレイ5
aを有している。また、画像表示装置となるLCD(液
晶ディスプレイ)6としては、例えば、0.55インチ
の反射型液晶ディスプレイを用いることができる。この
LCD6においては、電気信号である画像信号が画像に
変換され、ライト5から導光板6aによりLCD6に入
射した光束が該画像に応じて変調されて反射される。L
CD6により反射された光束は、光束分割デバイスとな
る楔形偏光性ビームスプリッタ7に入射する。この楔形
偏光性ビームスプリッタ7においては、入射した全光量
の一部がこの楔形偏光性ビームスプリッタ7を透過し、
残りは、この楔形偏光性ビームスプリッタ7上に形成さ
れた偏光性光束分割膜8により反射されて、HOE(ホ
ログラフィック光学素子)基板9に入射する。HOE基
板9は、楔形偏光性ビームスプリッタ7からの入射光に
対して凹状の円筒面状に形成されている。このHOE基
板9を透過した光束は、このHOE基板9の裏面部に形
成されたリップマン体積ホログラム10により、特定の
波長域、すなわち、リップマン体積ホログラム10内の
干渉縞がブラッグ(Bragg)条件を満たす波長の光
線のみが選択的に反射される。ここでは、光源の波長で
ある470nm、525nm、640nmを中心とする
半値全巾で10nm程度の範囲の光線のみが反射され
る。
【0054】リップマン体積ホログラム10で反射され
た光線は、再びHOE基板9を透過して、楔形偏光性ビ
ームスプリッタ7に入射し、一部が該楔型偏光性ビーム
スプリッタ7を透過して、観察者の瞳11に入射する。
一方、HOE基板9の裏面側より進行してくる背景の光
束は、リップマン体積ホログラム10、HOE基板9及
び楔形偏光性ビームスプリッター7を透過して、瞳11
に入射する。
た光線は、再びHOE基板9を透過して、楔形偏光性ビ
ームスプリッタ7に入射し、一部が該楔型偏光性ビーム
スプリッタ7を透過して、観察者の瞳11に入射する。
一方、HOE基板9の裏面側より進行してくる背景の光
束は、リップマン体積ホログラム10、HOE基板9及
び楔形偏光性ビームスプリッター7を透過して、瞳11
に入射する。
【0055】このとき、背景から瞳11に到達する光線
のスペクトルにおいては、波長が470nm、525n
m、640nm付近の光線がリップマン体積ホログラム
10によって反射されるため、回折効率に略々逆比例し
てこの帯域の強度が低下する。
のスペクトルにおいては、波長が470nm、525n
m、640nm付近の光線がリップマン体積ホログラム
10によって反射されるため、回折効率に略々逆比例し
てこの帯域の強度が低下する。
【0056】ここで、リップマン体積ホログラム基板9
が屈折力をもっていると、背景像が拡大または縮小され
たり、像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場
合によっては視認性が極度に劣化し、自然な背景をみる
ことができなくなる。そこで、この虚像観察光学系にお
いては、リップマン体積ホログラム基板9が透過光に対
して屈折力を持たないようになされている。リップマン
体積ホログラム基板9において、リップマン体積ホログ
ラム10が被着されている面s2は、収差補正のため、
面形状はある程度制約される。したがって、このリップ
マン体積ホログラム基板9においては、もう一方の面s
1の形状を工夫することにより、透過光に対する屈折力
を0とする。面s2が凹面の場合には、面s1の形状
は、図1により示した実施の形態におけるような計算に
より決定できる。また、面s2が非球面凹面などの場合
には、図3により示した実施の形態におけるように、光
学設計評価シュミレーションソフトウエアを使って、自
動設計により最適化することができる。
が屈折力をもっていると、背景像が拡大または縮小され
たり、像位置が動いたり、収差が付加されたりして、場
合によっては視認性が極度に劣化し、自然な背景をみる
ことができなくなる。そこで、この虚像観察光学系にお
いては、リップマン体積ホログラム基板9が透過光に対
して屈折力を持たないようになされている。リップマン
体積ホログラム基板9において、リップマン体積ホログ
ラム10が被着されている面s2は、収差補正のため、
面形状はある程度制約される。したがって、このリップ
マン体積ホログラム基板9においては、もう一方の面s
1の形状を工夫することにより、透過光に対する屈折力
を0とする。面s2が凹面の場合には、面s1の形状
は、図1により示した実施の形態におけるような計算に
より決定できる。また、面s2が非球面凹面などの場合
には、図3により示した実施の形態におけるように、光
学設計評価シュミレーションソフトウエアを使って、自
動設計により最適化することができる。
【0057】この実施の形態の場合、図6及び図7に示
すように、リップマン体積ホログラム基板9は、一方向
のみに曲率をもったメニスカス形状をしている。これ
は、リップマン体積ホログラム10として、約20μm
の厚さのホログラム感光材層及び約50μmの厚さのポ
リエステルカバーフィルムからなる厚さ約70μmのフ
ィルム状のフォトポリマーを使用しているため、2次元
的な曲率をもった面に敷設することが困難だからであ
る。また、偏心による収差の低減を目的として、曲率方
向が光学系の偏心方向に一致するような構成としてい
る。
すように、リップマン体積ホログラム基板9は、一方向
のみに曲率をもったメニスカス形状をしている。これ
は、リップマン体積ホログラム10として、約20μm
の厚さのホログラム感光材層及び約50μmの厚さのポ
リエステルカバーフィルムからなる厚さ約70μmのフ
ィルム状のフォトポリマーを使用しているため、2次元
的な曲率をもった面に敷設することが困難だからであ
る。また、偏心による収差の低減を目的として、曲率方
向が光学系の偏心方向に一致するような構成としてい
る。
【0058】また、この実施の形態においては、リップ
マン体積ホログラム基板9は、平面でなく凹面や非球面
凹面となされているため、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
を防止することができる。さらに、このリップマン体積
ホログラム基板9の曲率半径は、このリップマン体積ホ
ログラム基板9及び瞳11間の距離の2倍の値に対して
十分に異なった値、例えば3mm以上の差のある値とな
っている。これは、凹面鏡の焦点距離が、その曲率半径
の1/2となることに関係するもので、瞳11周辺から
の光束がリップマン体積ホログラム基板9の表面による
反射で平行光になり、瞳11に入射して網膜上に結像し
てゴースト像となるのを防止するためである。
マン体積ホログラム基板9は、平面でなく凹面や非球面
凹面となされているため、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
を防止することができる。さらに、このリップマン体積
ホログラム基板9の曲率半径は、このリップマン体積ホ
ログラム基板9及び瞳11間の距離の2倍の値に対して
十分に異なった値、例えば3mm以上の差のある値とな
っている。これは、凹面鏡の焦点距離が、その曲率半径
の1/2となることに関係するもので、瞳11周辺から
の光束がリップマン体積ホログラム基板9の表面による
反射で平行光になり、瞳11に入射して網膜上に結像し
てゴースト像となるのを防止するためである。
【0059】また、本発明に係る虚像観察光学系は、図
11に示すように、LCD6の如き画像表示装置と、自
由曲面反射鏡12と、リップマン体積ホログラム10と
により構成することができる。この光学系は、図1によ
り示した光学系において凹面半透明鏡13をリップマン
体積ホログラム10に置き換えたものである。さらに、
本発明に係る虚像観察光学系は、図12に示すように、
LCD6の如き画像表示装置と、リップマン体積ホログ
ラム10とにより構成することができる。この光学系
は、図2により示した光学系において自由曲面半透明鏡
14をリップマン体積ホログラム10に置き換えたもの
である。
11に示すように、LCD6の如き画像表示装置と、自
由曲面反射鏡12と、リップマン体積ホログラム10と
により構成することができる。この光学系は、図1によ
り示した光学系において凹面半透明鏡13をリップマン
体積ホログラム10に置き換えたものである。さらに、
本発明に係る虚像観察光学系は、図12に示すように、
LCD6の如き画像表示装置と、リップマン体積ホログ
ラム10とにより構成することができる。この光学系
は、図2により示した光学系において自由曲面半透明鏡
14をリップマン体積ホログラム10に置き換えたもの
である。
【0060】これら光学系において、リップマン体積ホ
ログラム基板9の透過光に対する屈折力を0にするよう
に各面s1,s2の形状を決定することにより、自然な
背景像を見ることができる。また、これら光学系におい
ても、リップマン体積ホログラム基板9の表面を平面で
なく曲面にしているので、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
が防止される。
ログラム基板9の透過光に対する屈折力を0にするよう
に各面s1,s2の形状を決定することにより、自然な
背景像を見ることができる。また、これら光学系におい
ても、リップマン体積ホログラム基板9の表面を平面で
なく曲面にしているので、このリップマン体積ホログラ
ム基板9の表面反射による迷光が瞳11に入射すること
が防止される。
【0061】なお、上述の各実施の形態においては、画
像表示装置として透過型のLCD(液晶画像表示装置)
を使用しているが、これを反射型のLCD(液晶画像表
示装置)や、自発光素子であるエレクトロ・ルミネッセ
ンス画像表示装置、または、フィールド・エミッション
・ディスプレイなど、その他の画像表示装置に代えても
よい。
像表示装置として透過型のLCD(液晶画像表示装置)
を使用しているが、これを反射型のLCD(液晶画像表
示装置)や、自発光素子であるエレクトロ・ルミネッセ
ンス画像表示装置、または、フィールド・エミッション
・ディスプレイなど、その他の画像表示装置に代えても
よい。
【0062】上述のように、本発明に係る虚像観察光学
系においては、いわゆるシースルー型の虚像観察光学系
の中で用いられている凹面鏡基板、または、リップマン
体積ホログラム基板の透過光に対する屈折力を完全に0
にすることにより、自然な背景像を見ることができる。
系においては、いわゆるシースルー型の虚像観察光学系
の中で用いられている凹面鏡基板、または、リップマン
体積ホログラム基板の透過光に対する屈折力を完全に0
にすることにより、自然な背景像を見ることができる。
【0063】また、リップマン体積ホログラム基板に曲
率を設けることにより、このリップマン体積ホログラム
基板の表面反射光が観察者の瞳に入射して起こるノイズ
の発生を防止することができる。また、リップマン体積
ホログラム基板の曲率半径を、このリップマン体積ホロ
グラム基板及び虚像観察光学系の射出瞳間の距離の2倍
の値に対して十分に異なる値とすることにより、該リッ
プマン体積ホログラム基板の表面反射により瞳に入射す
る迷光の発生を効果的に防ぐことができる。
率を設けることにより、このリップマン体積ホログラム
基板の表面反射光が観察者の瞳に入射して起こるノイズ
の発生を防止することができる。また、リップマン体積
ホログラム基板の曲率半径を、このリップマン体積ホロ
グラム基板及び虚像観察光学系の射出瞳間の距離の2倍
の値に対して十分に異なる値とすることにより、該リッ
プマン体積ホログラム基板の表面反射により瞳に入射す
る迷光の発生を効果的に防ぐことができる。
【0064】さらに、リップマン体積ホログラム基板
を、一方向のみの曲率をもったメニスカス形状とするこ
とにより、フィルム状のリップマン体積ホログラムの該
リップマン体積ホログラム基板への装着が容易となる。
を、一方向のみの曲率をもったメニスカス形状とするこ
とにより、フィルム状のリップマン体積ホログラムの該
リップマン体積ホログラム基板への装着が容易となる。
【0065】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る虚像観察光
学系においては、曲面半透明鏡やリップマン体積ホログ
ラムは、透過光に対する屈折力が0となされていること
から、無収差で、また、像の距離、大きさの変化のない
自然な背景像を見ることを可能とする。
学系においては、曲面半透明鏡やリップマン体積ホログ
ラムは、透過光に対する屈折力が0となされていること
から、無収差で、また、像の距離、大きさの変化のない
自然な背景像を見ることを可能とする。
【0066】また、曲面半透明鏡またはリップマン体積
ホログラムの反射面を凹面とした場合においては、曲面
半透明鏡またはリップマン体積ホログラムの基板の曲率
半径をこの基板と射出瞳間の距離の2倍の値に対して3
mm以上の差がある値にすることにより、ゴーストの発
生を防ぐことができる。
ホログラムの反射面を凹面とした場合においては、曲面
半透明鏡またはリップマン体積ホログラムの基板の曲率
半径をこの基板と射出瞳間の距離の2倍の値に対して3
mm以上の差がある値にすることにより、ゴーストの発
生を防ぐことができる。
【0067】すなわち、本発明は、画像表示装置による
表示映像の虚像とともに、光学素子の背景の像が、無収
差で、また、像の距離、大きさの変化がなく自然な背景
像として見ることができ、さらに、光学素子による反射
光に起因するノイズやゴーストが抑えられた虚像観察光
学系を提供することができるものである。
表示映像の虚像とともに、光学素子の背景の像が、無収
差で、また、像の距離、大きさの変化がなく自然な背景
像として見ることができ、さらに、光学素子による反射
光に起因するノイズやゴーストが抑えられた虚像観察光
学系を提供することができるものである。
【0068】また、本発明は、光学素子としてホログラ
ムを用いる場合において、ホログラムの基板を一方向の
みに曲率をもったメニスカス形状とすることにより、ホ
ログラムの該基板への装着が容易化された像観察光学系
を提供することができる。
ムを用いる場合において、ホログラムの基板を一方向の
みに曲率をもったメニスカス形状とすることにより、ホ
ログラムの該基板への装着が容易化された像観察光学系
を提供することができる。
【図1】本発明に係る虚像観察光学系の第1の実施の形
態の構成を示す平面図である。
態の構成を示す平面図である。
【図2】本発明に係る虚像観察光学系の第2の実施の形
態の構成を示す平面図である。
態の構成を示す平面図である。
【図3】本発明に係る虚像観察光学系の第3の実施の形
態の構成を示す平面図である。
態の構成を示す平面図である。
【図4】上記虚像観察光学系を構成する非球面凹面半透
過鏡基板の形状を示す側面図である。
過鏡基板の形状を示す側面図である。
【図5】上記虚像観察光学系を構成する非球面凹面半透
過鏡基板の形状の他の例を示す側面図である。
過鏡基板の形状の他の例を示す側面図である。
【図6】本発明に係る虚像観察光学系の第4の実施の形
態の構成を示す斜視図である。
態の構成を示す斜視図である。
【図7】上記虚像観察光学系の構成を示す平面図であ
る。
る。
【図8】上記虚像観察光学系を構成するリップマン体積
ホログラムの構成を示す拡大断面図である。
ホログラムの構成を示す拡大断面図である。
【図9】上記リップマン体積ホログラムにおける現象
(表面での反射)を説明するための断面図である。
(表面での反射)を説明するための断面図である。
【図10】上記リップマン体積ホログラムにおける現象
(表面以外での反射)を説明するための断面図である。
(表面以外での反射)を説明するための断面図である。
【図11】本発明に係る虚像観察光学系の第5の実施の
形態の構成を示す平面図である。
形態の構成を示す平面図である。
【図12】本発明に係る虚像観察光学系の第6の実施の
形態の構成を示す平面図である。
形態の構成を示す平面図である。
【図13】本発明に係る虚像観察光学系の第7の実施の
形態の構成を示す平面図である。
形態の構成を示す平面図である。
6 LCD、7 偏光ビームスプリッタ、10 リップ
マン体積ホログラム、11 瞳、12 自由曲面反射
鏡、13 凹面半透過鏡、14 自由曲面半透過鏡、1
5 非球面凹面半透過鏡
マン体積ホログラム、11 瞳、12 自由曲面反射
鏡、13 凹面半透過鏡、14 自由曲面半透過鏡、1
5 非球面凹面半透過鏡
Claims (27)
- 【請求項1】 画像表示装置と、 上記画像表示装置の表示画像の虚像を結像する屈折力を
有する少なくとも一の光学素子と、 上記光学素子を経た光を反射して観察者の瞳に導くとと
もに、背後の光を透過させて該観察者の瞳に導く曲面半
透明鏡とを備え、 上記曲面半透明鏡は、第一面と第二面とが異なる面形状
を有することにより、透過光に対する屈折力が0となさ
れていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 【請求項2】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面となされ
ていることを特徴とする請求項1記載の虚像観察光学系 - 【請求項3】 曲面半透明鏡の基板の曲率半径は、この
基板と射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の
差がある値であることを特徴とする請求項1記載の虚像
観察光学系。 - 【請求項4】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面非球面と
なされていることを特徴とする請求項1記載の虚像観察
光学系 - 【請求項5】 画像表示装置は、反射型液晶画像表示装
置であることを特徴とする請求項1記載の虚像観察光学
系。 - 【請求項6】 画像表示装置と、 上記画像表示装置より射出された光を反射することによ
り該画像表示装置の表示画像の虚像を結像する屈折力を
有し、該画像表示装置より発した光を反射して観察者の
瞳に導くとともに、背後の光を透過させて該観察者の瞳
に導く曲面半透明鏡とを備え、 上記曲面半透明鏡は、第一面と第二面とが異なる面形状
を有することにより、透過光に対する屈折力が0となさ
れていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 【請求項7】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面となされ
ていることを特徴とする請求項6記載の虚像観察光学系 - 【請求項8】 曲面半透明鏡の基板の曲率半径は、この
基板と射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の
差がある値であることを特徴とする請求項6記載の虚像
観察光学系。 - 【請求項9】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面非球面と
なされていることを特徴とする請求項6記載の虚像観察
光学系 - 【請求項10】 画像表示装置は、反射型液晶画像表示
装置であることを特徴とする請求項6記載の虚像観察光
学系。 - 【請求項11】 画像表示装置と曲面半透明鏡との間に
光束分割素子を備えたことを特徴とする請求項6記載の
虚像観察光学系。 - 【請求項12】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面となさ
れていることを特徴とする請求項10記載の虚像観察光
学系 - 【請求項13】 曲面半透明鏡の基板の基板の曲率半径
は、この基板と射出瞳間の距離の2倍の値に対して3m
m以上の差がある値であることを特徴とする請求項10
記載の虚像観察光学系。 - 【請求項14】 曲面半透明鏡は、反射面が凹面非球面
となされていることを特徴とする請求項10記載の虚像
観察光学系 - 【請求項15】 画像表示装置と、 上記画像表示装置の表示画像の虚像を結像する屈折力を
有する少なくとも一の光学素子と、 上記光学素子を経た光を反射して観察者の瞳に導くとと
もに、背後の光を透過させて該観察者の瞳に導くリップ
マン体積ホログラムとを備え、 上記リップマン体積ホログラムを保持するリップマン体
積ホログラム基板は、第一面と第二面とが異なる面形状
を有することにより、透過光に対する屈折力が0となさ
れていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 【請求項16】 リップマン体積ホログラム基板は、リ
ップマン体積ホログラム保持面が凹面となされ、 リップマン体積ホログラム基板の他方の面は、この面と
射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の差があ
る曲率半径を有する凹面となされていることを特徴とす
る請求項15記載の虚像観察光学系。 - 【請求項17】 リップマン体積ホログラム基板は、一
方向のみの曲率をもったメニスカス形状となされている
ことを特徴とする請求項15記載の虚像観察光学系。 - 【請求項18】 画像表示装置は、反射型液晶画像表示
装置であることを特徴とする請求項15記載の虚像観察
光学系。 - 【請求項19】 画像表示装置と、 少なくとも一の光学素子と共働して上記画像表示装置の
表示画像の虚像を結像させ、該画像表示装置より発した
光を反射して観察者の瞳に導くとともに、背後の光を透
過させて該観察者の瞳に導くリップマン体積ホログラム
とを備え、 上記リップマン体積ホログラムを保持するリップマン体
積ホログラム基板は、第一面と第二面とが異なる面形状
を有することにより、透過光に対する屈折力が0となさ
れていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 【請求項20】 リップマン体積ホログラム基板は、リ
ップマン体積ホログラム保持面が凹面となされ、 リップマン体積ホログラム基板の他方の面は、この面と
射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の差があ
る曲率半径を有する凹面となされていることを特徴とす
る請求項19記載の虚像観察光学系。 - 【請求項21】 リップマン体積ホログラムの基板は、
一方向のみの曲率をもったメニスカス形状となされてい
ることを特徴とする請求項19記載の虚像観察光学系。 - 【請求項22】 画像表示装置と、 上記画像表示装置より射出された光を反射することによ
り該画像表示装置の表示画像の虚像を結像する屈折力を
有し、該画像表示装置より発した光を反射して観察者の
瞳に導くとともに、背後の光を透過させて該観察者の瞳
に導くリップマン体積ホログラムとを備え、 上記リップマン体積ホログラムを保持するリップマン体
積ホログラム基板は、第一面と第二面とが異なる面形状
を有することにより、透過光に対する屈折力が0となさ
れていることを特徴とする虚像観察光学系。 - 【請求項23】 リップマン体積ホログラム基板は、リ
ップマン体積ホログラム保持面が凹面となされ、 リップマン体積ホログラム基板の他方の面は、この面と
射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の差があ
る曲率半径を有する凹面となされていることを特徴とす
る請求項22記載の虚像観察光学系。 - 【請求項24】 リップマン体積ホログラム基板は、一
方向のみの曲率をもったメニスカス形状となされている
ことを特徴とする請求項22記載の虚像観察光学系。 - 【請求項25】 画像表示装置とリップマン体積ホログ
ラムとの間に光束分割素子を備えたことを特徴とする請
求項22記載の虚像観察光学系。 - 【請求項26】 リップマン体積ホログラム基板は、リ
ップマン体積ホログラム保持面が凹面となされ、 リップマン体積ホログラム基板の他方の面は、この面と
射出瞳間の距離の2倍の値に対して3mm以上の差があ
る曲率半径を有する凹面となされていることを特徴とす
る請求項25記載の虚像観察光学系。 - 【請求項27】 リップマン体積ホログラムの基板は、
一方向のみの曲率をもったメニスカス形状となされてい
ることを特徴とする請求項25記載の虚像観察光学系。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13576998A JPH11326823A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 虚像観察光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13576998A JPH11326823A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 虚像観察光学系 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11326823A true JPH11326823A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15159440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13576998A Withdrawn JPH11326823A (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 虚像観察光学系 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11326823A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2008003576A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-01-10 | Olympus Corp | 光学装置又は撮像装置 |
| JP2013511744A (ja) * | 2009-11-21 | 2013-04-04 | マゲーリー,ダグラス,ピーター | 頭部装着ディスプレイ装置 |
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-
1998
- 1998-05-18 JP JP13576998A patent/JPH11326823A/ja not_active Withdrawn
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| US9268139B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-02-23 | Immy Inc. | Head mounted display with micro-display alignment mechanism |
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