JPH11329817A - データキャリア装置およびその検出方法並びに検出装置 - Google Patents

データキャリア装置およびその検出方法並びに検出装置

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JPH11329817A
JPH11329817A JP10127716A JP12771698A JPH11329817A JP H11329817 A JPH11329817 A JP H11329817A JP 10127716 A JP10127716 A JP 10127716A JP 12771698 A JP12771698 A JP 12771698A JP H11329817 A JPH11329817 A JP H11329817A
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magnetic
magnetic body
data carrier
transmitting
signal
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JP10127716A
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Shinji Furukawa
伸治 古川
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出目的の異なる磁気システムを通過した際
にもそのシステムを誤作動させることがない識別機能を
有するデータキャリア装置およびその検出方法並びに検
出装置を提供する。 【解決手段】 基材1のシート3Aないし3D中のシー
ト3Bと3Cの間に磁気素子2が配置されている。磁気
素子2は交番磁界が印加されると識別用の信号を発生す
る発信用磁性体および該発信用磁性体からの識別用の信
号を発生させるか否かを制御する制御用磁性体から構成
されており、これらは網目状に近接して配置されてい
る。データキャリア装置の検出装置以外の場所では、制
御用磁性体は着磁されており、発信用磁性体に磁界をバ
イアス印加している。制御用磁性体は、他の磁気システ
ムで交番磁界が印加されても、発信用磁性体が信号を発
しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から交番磁界
が印加されると急激な磁化反転をして固有の信号を発す
る磁気素子を内蔵したデータキャリア装置およびその検
出方法並びに検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルな情報のような比較
的情報量の小さいデータを記録する可搬型の媒体は、デ
ータキャリア装置と称されている。このようなデータキ
ャリア装置として広く普及しているものに磁気カードが
ある。磁気カードには、塩化ビニール基板などに磁気テ
ープを貼付した磁気ストライプカードや、ポリエチレン
テレフタレートフィルムに磁気塗料を塗布したPETカ
ードなどがある。磁気ストライプカードは主として銀行
の自動支払機やクレジットカードとして使用されてお
り、PETカードはテレホンカードや乗車券などのプリ
ペイドカードとして多く使用されている。
【0003】一方、バーコードもまた、広義にはデータ
キャリア装置の一種であり、印刷パターンを光学式に読
みとる機構が極めて簡単にできることから広く普及して
いるが、バーコードはコード部を遮るとデータを読み取
ることができなくなるという欠点がある。近年、上記の
ような磁気カードやバーコードに代わるデータキャリア
装置も、種々のものが開発されている。
【0004】上記磁気カードやバーコードに置き換わる
ものとして例えば、マイクロコンピュータ、メモリー等
の集積回路を内蔵したICカードが交通、金融、医療、
サービスなど多岐にわたる様々な分野で利用され始めて
いる。このようなICカードには、接点のある接触型の
ものと無接点の非接触型のものとがある。非接触型のも
のでは電波を利用するものや、磁気信号を用いるものな
どが開発されており、非接触型ICカードはデータ処理
端末装置と遠隔でデータの送受ができるため、バーコー
ドにかわる識別素子として物品の仕分けや防犯用として
も期待されている。
【0005】ところで、これらのデータキャリア装置に
記録される情報が金銭に関するものである場合、データ
キャリア装置が偽造されたり、データが改鼠されて不正
使用されるといった問題がある。このような不正使用を
防止する手法としては、データを暗号化処理したりパス
ワードを設定したりするいわゆるソフト的な手法と、デ
ータキャリア自体にハード的にセキュリティ機構を組み
込む手法が一般に採用されている。
【0006】例えば後者のハード的な手法の一つとし
て、従来より、急激に磁化反転する磁気素子をデータキ
ャリア装置に内蔵させるようにしたものが知られている
(例えば特開平10−69603号公報参照)。これら
のものでは、交番磁界を印加してデータキャリア装置に
対して問合せを行い、そのときにデータキャリア装置に
組み込まれた磁気素子に発生する急激な磁化反転により
発生する極めて高調波成分の多い固有の信号を検出し、
該信号に基づいてデータキャリア装置を識別している。
【0007】上記データキャリア装置では、磁気素子と
して、磁化反転する磁界強度の異なるものを複数組み合
わせることにより、多くの種類の信号を生成することが
でき、それに対応して多数のデータキャリア装置を識別
することもできる。また、上記データキャリア装置は、
信号を非接触で遠隔で検出でき、磁気カードやICカー
ドなどにセキュリティの認識機能を付与することができ
る。さらには、IC等を組み込むことなく上記のような
磁気素子のみを組み込むことにより、単独で簡単なデー
タキャリア装置としても利用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような識別機能
付きのデータキャリア装置では、一定以上の大きさの交
番磁界が印加されると、内蔵した磁気素子が磁化反転し
て信号を発生する。従って、上記データキャリア装置に
内蔵された磁気素子は、データキャリア装置の検出装置
による検査中であるか否かに関係なく、一定以上の大き
さの交番磁界が印加されると応答する。しかし、上記デ
ータキャリア装置の識別専用に製作された検出装置自体
は、様々な信号の中から特定の信号を弁別する機能が付
与されているので、誤動作の問題は考慮する必要はな
い。
【0009】これに対し、上記のような識別機能付きの
データキャリア装置とは異なる目的で製作されており、
データキャリア装置の識別用の検出装置よりも単純な構
造を有するものでは、磁化反転した磁気素子からの信号
で誤作動するという問題があった。例えば、磁気式の盗
難防止システムのなかには、軟磁性体を粘着フィルムで
ラミネートしてラベルにしたものを盗難防止用のマーカ
として商品に貼付しておき、入出口には査問区域を設置
して交番磁界を印加し、マーカが信号を発生するか否か
を検査装置により検査するようにしたシステムがある。
【0010】上記のような磁気式の盗難防止システムで
は、査問区域内には励磁コイルによって特定周波数の交
番磁界が印加されており、該査問区域内に上記マーカが
付いた商品が不正に侵入すると、マーカの磁性体が磁化
反転して信号を発する。この2次放射された磁気信号が
検出装置の検知コイルに捉えられて万引きとして警報が
発令される。
【0011】一方、上記査問区域内ではノイズも含めた
様々な信号が発生しているので、検出装置側では、それ
がマーカによる信号か、その他の原因による信号かを識
別して警報を発するようにする必要がある。しかし、上
記のような盗難防止システムでは、盗難防止用のマーカ
の信号を識別する検出装置は、識別機能を有するデータ
キャリア装置の検出装置に比べて簡単な機構が採用され
ていることが多く、一般にマーカによる信号か、その他
の原因による信号かを識別する十分な機能を有していな
い。このため、識別機能付きデータキャリア装置を有す
るICカードなどが盗難防止システムの査問区域を通過
すると、内蔵された磁気素子が磁化反転を起こし、盗難
防止システムの検出装置が盗難防止マーカの信号と誤っ
て警報を発するという問題があった。
【0012】一方、偽造や変造の防止を目的に、上記磁
気素子を備えて識別機能を付与したデータキャリア装置
では、盗難防止システムで商品にマーカを取り付けるの
と同様に、磁気素子を粘着ラベルに加工してデータキャ
リア装置に貼り付けるようにしたものでは、データキャ
リアに識別用の磁気素子が付けられていることが簡単に
わかり、また磁気素子をデータキャリア装置から取り外
されてしまうといった問題もあった。
【0013】そこで本発明の目的は、盗難防止システム
のような検出目的の異なる磁気システムを通過した際に
もそのシステムを誤作動させることがない識別機能を有
するデータキャリア装置およびその検出方法並びに検出
装置を提供することにある。
【0014】本発明のいま一つの目的は、外部から識別
用の信号を発生する磁気素子が存在することを知ること
が困難であり、かつ、磁気素子を取り外したり改竄する
ことが困難な信頼性の高いデータキャリア装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1に係る発明は、交番磁界が印加され
ると急激に磁化反転して外部に信号を発する発信用磁性
体と、該発信用磁性体に近接して配置されるとともに該
発信用磁性体よりも大きな保磁力を有する制御用磁性体
とが組み合わされてなる磁気素子が内蔵されていること
を特徴とする。
【0016】請求項1により規定されるデータキャリア
装置としては、磁気カードやICカードなどが好適であ
り、特に非接触ICカードなどワイヤレスで用いられる
物品の識別に好適であるが、これらのものの識別に限定
されるものではない。上記磁気素子として各々が異なる
信号を発生する複数種類のものを内蔵しているもので
は、磁気素子自体がデータを記録した素子と見なすこと
ができ、IDタグなどの簡単なデータキャリア装置とし
て利用することができる。
【0017】上記データキャリア装置には、外部から交
番磁界が印加されると固有の信号を発する磁気素子が内
蔵される。その磁気素子は、外部から交番磁界が印加さ
れると急激な磁化反転をして信号を発する発信用磁性体
と、該発信用磁性体の磁化状態を制御する制御用磁性体
から構成される。発信用磁性体としては、例えば特公平
3−27958号公報や特開平4−218905号公報
に、盗難防止システムのマーカ材料として開示されてい
るような、いわゆる大バルクハウゼン反転材料も用いる
ことができる。
【0018】本発明に係るデータキャリア装置では、こ
のような材料がデータキャリアに組み込まれていても、
盗難防止システムの査問区域内に持ち込まれたときに信
号を発することがなく、盗難防止システムを誤作動させ
ることがない。上記マーカ用の材料としては、Fe基や
Co基の非晶質あるいは結晶質の合金を用いることがで
き、その形態としては細線、薄帯、もしくは薄膜のもの
を用いることができる。
【0019】このような材料は、特定の方向(正と負)
で磁化が極めて安定になるような磁区構造を有してお
り、印加磁界強度がある臨界値に達すると材料の全体あ
るいは一部で一斉に磁化が反転する。磁化が極めて急激
に反転するため、周囲には非常に鋭い磁気パルスを2次
放射する。このようなパルス信号は、周波数の高い高調
波成分の比率が非常に高く、他の磁性体にはない際だっ
た特徴を有している。
【0020】また、磁化反転する磁界強度の異なる磁気
素子を複数個データキャリア装置に組み込んでおけば、
周期的な磁界で励磁すると一定の間隔で磁気パルス信号
が発生する。そこで、磁気パルスの発生するタイミング
や数あるいは磁界強度を解析することで、磁気素子の種
類を判別することができる。このようなものでは、より
高度なセキュリティ信号が得られるほか、これらの磁気
素子の識別信号だけでデータキャリア装置を得ることが
できる。
【0021】大バルクハウゼン反転材料以外の信号発信
用の磁性体としては、特公平3−55873号公報や特
公平3−58072号公報に開示された物品監視マーカ
に用いられる材料を使用することもできる。これらの材
料は、Co基あるいはNi基の非晶質合金、パーマロイ
やセンダスト、bcc−Feやfcc−Coの微細な結
晶からなる合金などの低磁歪軟磁性金属からなるもので
あり、保磁力が低いため非常に小さな磁界で急激な磁化
変化を示す。
【0022】信号発信用磁性体の形状としては、例えば
細線の場合には線径が10μmから150μmのものが
好適であり、さらには20μmから100μmのものが
より好適である。磁気素子が薄帯の場合には、厚さ5μ
mから50μmが好適であり、さらには15μmから3
0μmのものがより好適である。磁気素子が薄膜の場合
は、厚さが0.1μmから10μmが好適であり、0.
5μmから5μmであればさらに好適に用いることがで
きる。信号発信用磁性体の長さに関しては、10mm以
上が好適であり、データキャリア装置に組み込む関係か
らデータキャリア装置の寸法以下のものが好適である。
【0023】本発明に係るデータキャリア装置に内蔵さ
れる磁気素子は、上記のような発信用磁性体とその磁化
を制御する制御用磁性体から構成される。該制御用磁性
体は、発信用磁性体に直流磁界をバイアス印加するため
に組み合わされる。制御用磁性体が消磁されて発信用磁
性体にバイアス磁界が印加されていない場合は、磁気素
子に交番磁界を印加すれば発信用磁性体は固有の磁化反
転磁界強度のときに急激に磁化反転して信号を発信す
る。
【0024】一方、上記制御用磁性体が着磁されて発信
用磁性体にバイアス磁界が印加されると、該バイアス磁
界によって発信用磁性体は磁気飽和し、上記バイアス磁
界よりも小さな交番磁界では磁化は反転せず、上記発信
用磁性体は信号を発することはない。従って、本発明の
データキャリア装置では、制御用磁気素子を着磁してお
けば、盗難防止システムの査問区域を通過しても盗難防
止システムを誤作動させることはない。
【0025】制御用磁性体は、発信用磁性体よりも保磁
力の大きな材料からなり、できるだけ残留磁束密度の高
いものが適している。その保磁力は発信用磁性体の保磁
力の4倍以上が好適であり、10倍以上であればより好
適に用いることができる。その値としては、10エルス
テッド(Oe)以上が適しており30エルステッド以上
であればより好適である。これは、保磁力が小さすぎる
と、データキャリアの検出装置により印加される励磁磁
界や自然磁界によって消磁されるおそれがあるためであ
る。
【0026】一方、識別機能を有するデータキャリア装
置の検出装置側では磁気素子からの信号を読みとる必要
があり、データキャリア装置内で制御用磁性体は消磁さ
れなければならないため、制御用磁性体はあまりに高保
磁力のものでは消磁操作が困難になる。従って、制御用
磁性体の保持力は500エルステッド以下が適してお
り、200エルステッド以下であればより好適である。
【0027】また、磁気カードに磁気素子が組み込まれ
る場合には、磁気カードの記録媒体および制御用磁性体
はその保磁力が次のような関係を満たすような材料が選
択される。すなわち、制御用磁性体の保磁力が記録媒体
の保磁力に近い場合は、制御用磁性体を消磁するときに
媒体の記録データを同時に消磁してしまうおそれがある
ので、制御用磁性体の保磁力は媒体の保磁力の少なくと
も4分の1以下が適している。ただし、一般的には磁気
カードの記録媒体の保磁力は約1000エルステッドよ
りも大きいことが多く、制御用磁性体の保磁力が200
エルステッド以下であれば問題となることはあまりな
い。
【0028】制御用磁性体として上記のような条件を満
たす材料としては、FeやCoの合金の半硬質磁性材
料、例えばアーノルド社のアルノクロムやバキュームシ
ュメルツェ社製セミバックなどが好適であり、そのほか
に、Ni箔なども用いることができる。その形状は、薄
帯、小片、細線、薄膜などの他、磁気塗料などでもよ
い。これらの制御用磁性体は発信用磁性体に近接して配
置される。これらの間隔は5mm以下が適しており、両
者が接触していることが望ましい。
【0029】本発明に係るデータキャリア装置では、上
記磁気素子はデータキャリア装置に内蔵される。例え
ば、磁気カードやICカードの基材は、塩化ビニルやポ
リエチレンテレフタレートなどの有機高分子樹脂からな
るシートであるが、これらのシートの中に上記磁気素子
を封入するようにすれば、上記磁気素子は外部からは視
認できず、仮に外部から認められたとしても取り外すこ
とは不可能である。さらに、上記のような基材に密封さ
れた状態とすることにより、湿気やガスなどによる磁気
素子の経年劣化を防ぐこともできる。
【0030】本発明に係るデータキャリア装置は、請求
項2および請求項3にそれぞれ記載された次のような検
出方法および検出装置により検出することができる。
【0031】すなわち、請求項2にかかる発明は、交番
磁界が印加されると急激に磁化反転して外部に信号を発
する発信用磁性体と、該発信用磁性体に近接して配置さ
れるとともに該発信用磁性体よりも大きな保磁力を有す
る制御用磁性体とが組み合わされてなる磁気素子をデー
タキャリア装置に内蔵させておき、上記制御用磁性体を
消磁し、交番磁界を印加して発信用磁性体の磁化反転に
よる信号を検出し、直流磁界を印加して制御用磁性体を
再び着磁することを特徴とする。
【0032】また、請求項3にかかる発明は、交番磁界
が印加されると急激に磁化反転して外部に信号を発する
発信用磁性体と、該発信用磁性体に近接して配置される
とともに該発信用磁性体よりも大きな保磁力を有する制
御用磁性体とが組み合わされてなる磁気素子を内蔵して
なるデータキャリア装置を検出する検出装置であって、
上記制御用磁性体を消磁する消磁機構と、上記制御用磁
性体を着磁する着磁機構と、データキャリア装置に信号
読取り用の交番磁界を印加する走査機構と、上記発信用
磁性体の発する信号を検出するための検出機構とを備え
たことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して、
本発明を磁気ストライプカードに適用した実施の形態に
ついて説明する。
【0034】磁気ストライプカードの基材は一般に、塩
化ビニルなどの有機高分子材料からなるシートを2枚な
いし4枚積層しプレス成形して作られており、該基材の
上に必要な情報が記録された磁気テープが貼り付けられ
ている。本発明に係る磁気ストライプカード(データキ
ャリア装置)の構成を図1に示す。該磁気ストライプカ
ード10は、その基材1が4枚のシート3Aないし3D
をプレス成形してなるもので、磁気素子2がシート3B
と3Cの間に配置されている。上記磁気素子2は図2の
ように5本の発信用磁性体4Aないし4Eと3つの制御
用磁性体5Aないし5Cから構成されており、これらは
網目状に近接して配置されている。本実施形態では、上
記発信用磁性体4Aないし4Eと制御用磁性体5Aない
し5Cは接触している。
【0035】なお、上記発信用磁性体4A〜4Eおよび
制御用磁性体5A〜5Cの数や形状は、図2のものに限
定されるものではない。また、図2に示したように、制
御用磁性体5A〜5Cは、いくつかの部分に分割して配
置した方が磁界をバイアス印加するうえで効率はよい
が、一体になったものの方が配置などについて扱いやす
く、適宜選択すればよい。さらに、発信用磁性体の本数
は、識別信号として何種類の信号を用意するか、セキュ
リティ信号としてどれだけ高度なものが要求されている
かなどによって決定される。従って、信号の有無のみを
検出すればよいのであれば、1本であってもよい。
【0036】上記発信用磁性体4Aないし4Eおよび制
御用磁性体5Aないし5Cは、シート3Bと3Cとの間
に直接挿入するようにしてもよいが、予めラミネート加
工しておいたものをシート3Bと3Cとの間に挟むよう
にしてもよい。このようにすれば、製造工程で発信用磁
性体4Aないし4Eおよび制御用磁性体5Aないし5C
を供給する上で効率がよいことに加えて、プレスなどの
成形時に生じる応力が発信用磁性体4Aないし4Eおよ
び制御用磁性体5Aないし5Cに悪影響を与えることを
防ぐ効果がある。
【0037】ラミネートする材料は、磁気素子2に樹脂
を充填したモールド品でもよいが、2枚のフィルム6の
間にラミネートしたものが適しており、フィルム6の厚
みは5ないし100μmがより適している。5μm未満
のフィルムでは応力を緩衝する効果が十分ではなく、1
00μmを超えるものはラミネート加工およびその後の
ハンドリングが難しくなる。
【0038】磁気素子2は、上記したように、シート3
Bと3Cの間に挿入され全体がプレス成形されて一体化
され、磁気ストライプ7が貼着される。従って、磁気素
子2は、磁気ストライプカード10の基材1の中に密封
された状態で取り付けられる。このような構成では、外
部からは磁気素子2の存在を確認することができず、ま
た、磁気素子2を磁気ストライプカード10から取り外
すことも事実上不可能であるため改鼠が困難であり、高
い安全性を確保することができる。
【0039】磁気ストライプカード10において、制御
用磁性体5Aないし5Cを用いるのは、他の磁気システ
ムで交番磁界が印加されても、発信用磁性体4Aないし
4Eが信号を発しないようにするためである。従って、
磁気ストライプカード10の検出装置以外の場所では、
制御用磁性体5Aないし5Cは着磁されており、これに
より発信用磁性体4Aないし4Eにはバイアス磁界が印
加されている。
【0040】以上に説明した構成を有する磁気ストライ
プカード10は、図3に示す検出装置20により次のよ
うにして検出される。すなわち、図3の(A)に示すよ
うに、上記磁気ストライプカード10を検出装置20の
スロット21の開口に挿入すると、磁気ストライプカー
ド10は図3の(B)ないし(D)に示すように検出装
置20の自動搬送機構により、上記スロット21の中を
奥に向かって矢印A1で示すように搬送される。
【0041】上記搬送の最初の段階では、制御用磁性体
5Aないし5Cを消磁する処理が実行される。該処理で
は、図3の(B)にて、制御用磁性体5Aないし5Cの
各々にその保磁力よりも大きな交番磁界を印加し、該交
番磁界を時間的に減衰させるようにしている。すなわ
ち、上記スロット21の開口の近傍には消磁コイル9が
設置されており、該消磁コイル9には一定の強度の交番
磁界が印加されている。磁気ストライプカード10は上
記スロット21内を矢印A1で示す向きに連続移動して
いるので、消磁コイル9から次第に離れそれに従って制
御用磁性体5Aないし5Cに印加される磁界は減衰し、
磁気素子2に含まれる制御用磁性体5Aないし5Cが消
磁される。なお、上記のように制御用磁性体5Aないし
5Cの各々に時間的に減衰する交番磁界を印加するに
は、消磁コイル9に流す電流をシーケンシャル制御する
ことにより、磁界を減衰させるようにしてもよい。
【0042】次いで、磁気ストライプカード10が、図
3の(B)から磁気素子2を励磁するために交番磁界を
印加する励磁コイル10Aおよび磁気素子2の信号を検
知するための検知コイル10Bが配置されている図3の
(C)で示される位置に達する。この位置では既に上記
制御用磁性体5Aないし5Cは消磁コイル9により消磁
され、発信用磁性体4Aないし4Eには磁界がバイアス
印加されていないので、励磁コイル10Aの励磁磁界に
より、上記磁気ストライプカード10の発信用磁性体4
Aないし4Eの各々は磁化反転して固有信号をそれぞれ
発信する。これらの信号は検知コイル10Bに誘導電圧
パルスとして捉えられる。これら誘導電圧パルスの各々
はパルスの周波数成分や発生した磁界強度などが解析さ
れ、磁気素子2が認識される。
【0043】次いで、上記磁気ストライプカード10が
検出装置20のスロット21中を、さらに図3の(D)
で示す位置まで移動すると、磁気ヘッド11により磁気
ストライプカード10の磁気ストライプ7(図1参照)
に記録されているデータが読み取られ、データ処理され
る。この工程は、従来の磁気カードリーダの動作と全く
同じである。このようにして磁気ストライプ7のデータ
の処理が終わった磁気ストライプカード10は、図3の
(E)において矢印A2で示す向きにスロット21を逆
に搬送され、検出装置20の外に搬出される。
【0044】磁気ストライプカード10の上記搬出の過
程で、スロット21の開口近傍に配置された着磁用の永
久磁石8A,8Bにより、磁気素子2の制御用磁性体5
Aないし5C(図2参照)が再び着磁される。該着磁に
は、コイルに直流を通電した電磁石を用いることもでき
る。これにより、検出装置20を通過した磁気ストライ
プカード10の発信用磁性体4Aないし4Eは、再び磁
界がバイアスされた状態となり、本来の信号は発信され
ないので、他の磁気システムを通った際にもシステムを
誤作動させることはない。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を説明す
る。
【0046】(実施例1)データキャリア装置として磁
気ストライプカードを想定し、図4および図5に示す構
造を有する試料を作製した。磁気素子2を構成する発信
用磁性体4A、4B、4Cとして、線径30μmφ、長
さ15mmのCo39Fe39Si715(原子%)の非晶
質金属細線を使用した。これらは異なる温度で熱処理す
ることによって、異なる磁界強度で大バルクハウゼン反
転するものであった。
【0047】これらの細線の大バルクハウゼン反転磁界
強度は次のようにして測定した。長さ300mm、巻数
560ターンのソレノイド型励磁コイルの中心に、長さ
150mm、巻数567ターンのソレノイド型検出コイ
ルを同軸状に挿入した。検出コイルの中央部に、上記の
細線を挿入した。励磁コイルには、ヒューレットパッカ
ード社製HP−3324Aシンセサイズド・ファンクシ
ョン・スウィープ・ジェネレータから交流電流を供給
し、60Hz、4エルステッド(Oe)の三角波磁界を
発生させた。検出コイルには、ヒューレットパッカード
社製HP−54110デジタイジング・オシロスコープ
を接続し、試料の磁化反転により検出コイルに誘導され
たパルス電圧を測定した。その結果から、上記3本の非
晶質金属細線の大バルクハウゼン反転磁界強度の測定値
はそれぞれ、0.6,1.4,2.5エルステッド(O
e)であった。
【0048】上記の非晶質金属細線3本は、図5のよう
に、粘着剤が片面に塗布された縦25mm、横25mm、厚
さ25μm、粘着剤の厚み20μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)のフィルム6の粘着面の上に1m
m間隔で並べた。さらに、これらの細線の間に制御用磁
性体5A、5B、5C、5Dとして線経100μmφ、
長さ15mmのバキュームシュメルツェ社製クロバック
を4本並べた。なお、これらの制御用磁性体5A、5
B、5C、5Dの保磁力は約100エルステッド(O
e)であった。この上から、上記と同じ片面粘着フィル
ムを貼り付け、フィルムラミネートした磁気素子2を得
た。この磁気素子2は図4に示すように、厚み300μ
mの塩化ビニル製のシート3B、3Cの間に挟み、さら
に厚み100μmの塩化ビニル製のオーバーフィルム3
A、3Dを上下に重ねて、温度130℃、圧力10kg
/cm2の条件で10分間ホットプレスして一体成形
し、カード状の試料を得た。
【0049】以上のようにして得られた試料では、磁気
素子2は塩化ビニル製のシート3B、3Cおよびオーバ
ーフィルム3A、3Dからなる基材1の中に完全に封入
されており、基材1が不透明であったために外観からは
磁気素子2は視認されなかった。
【0050】この試料に対して、上記と同じ測定系で試
料の応答特性を測定したところ、制御用磁性体5A、5
B、5C、5Dが消磁されて発信用磁性体4A、4B、
4Cに磁界がバイアス印加されていない場合は、励磁に
より発信用磁性体4A、4B、4Cから信号が発信さ
れ、検知コイルには3本の電圧パルスが測定された。一
方、制御用磁性体5A、5B、5C、5Dが着磁された
場合は、発信用磁性体4A、4B、4Cには制御用磁性
体5A、5B、5C、5Dから直流磁界が印加されて磁
気飽和しており、測定系で印加された交番磁界では磁化
反転されず、信号は全く発せられなかった。センサーマ
テッィク社製盗難防止システムでの応答性を測定したと
ころ、制御用磁性体5A、5B、5C、5Dを消磁した
場合はこれら制御用磁性体5A、5B、5C、5Dを含
まない構成の試料と同じく、検知コイルから5cmの距
離で警報が発せられ誤作動したが、制御用磁性体5A、
5B、5C、5Dを着磁した場合は、警報は全く鳴らな
かった。
【0051】以上のように、発信用磁性体4A、4B、
4Cと制御用磁性体5A、5B、5C、5Dを組み合わ
せた磁気素子2を、基材1の内部に封入し、制御用磁性
体5A、5B、5C、5Dを消磁もしくは着磁して、そ
の磁化状態を調整することにより、発信用磁性体4A、
4B、4Cの固有信号を読み取ったり、他の磁気システ
ムでの誤作動を防止することができた。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部から
交番磁界を印加すると急激な磁化反転を示して周囲に磁
気パルスを放射する発信用磁性体と、その発信用磁性体
に直流磁界を印加するスイッチの役割をする制御用磁性
体を組み合わせた磁気素子を、基材の内部に封入するこ
とにより、他の磁気システムで誤作動しにくい識別機能
を有するデータキャリア装置を得ることができる。
【0053】また、本発明によれば、データキャリア装
置の識別信号は、遠隔で正確に認識できるばかりでな
く、磁気素子が基材の内部に封入されているので視認さ
れにくく改鼠も困難であり、従って、安全性が高く、経
時的な変化も少ない信頼性の高いデータキャリア装置を
得ることができる。
【0054】さらに、本発明によれば、検出装置の中で
のみ制御用磁性体が消磁されて発信用磁性体の固有信号
が読み取られ、検出装置以外では制御用磁性体は着磁さ
れた状態で磁気飽和しているため、他の磁気システムに
干渉することがなく、安心して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデータキャリア装置の一つの実
施形態の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のデータキャリヤ装置に内蔵される磁気
素子の構造を示す平面図である。
【図3】 図1のデータキャリア装置の検出に使用され
る検出装置の検出過程の説明図であり、(A)ないし
(E)はそれぞれデータキャリア装置の検出の各過程を
示している。
【図4】 実施例1で製作されたデータキャリア装置の
試料の分解斜視図である。
【図5】 図4の試料に内蔵された磁気素子の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 磁気素子 3A,3B、3C、3D シート 4A、4B、4C、4D、4E 発信用磁性体 5A、5B、5C、5D 制御用磁性体 6 フィルム 7 磁気ストライプ 8A、8B 着磁用の永久磁石 9 消磁コイル 10 磁気ストライプカード 10A 励磁コイル 10B 検出コイル 11 磁気ヘッド 20 検出装置 21 スロット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交番磁界が印加されると急激に磁化反転
    して外部に信号を発する発信用磁性体と、該発信用磁性
    体に近接して配置されるとともに該発信用磁性体よりも
    大きな保磁力を有する制御用磁性体とが組み合わされて
    なる磁気素子が内蔵されていることを特徴とするデータ
    キャリア装置。
  2. 【請求項2】 交番磁界が印加されると急激に磁化反転
    して外部に信号を発する発信用磁性体と、該発信用磁性
    体に近接して配置されるとともに該発信用磁性体よりも
    大きな保磁力を有する制御用磁性体とが組み合わされて
    なる磁気素子をデータキャリア装置に内蔵させておき、
    上記制御用磁性体を消磁し、交番磁界を印加して発信用
    磁性体の磁化反転による信号を検出し、直流磁界を印加
    して制御用磁性体を再び着磁することを特徴とするデー
    タキャリア装置の検出方法。
  3. 【請求項3】 交番磁界が印加されると急激に磁化反転
    して外部に信号を発する発信用磁性体と、該発信用磁性
    体に近接して配置されるとともに該発信用磁性体よりも
    大きな保磁力を有する制御用磁性体とが組み合わされて
    なる磁気素子を内蔵してなるデータキャリア装置を検出
    する検出装置であって、 上記制御用磁性体を消磁する消磁機構と、上記制御用磁
    性体を着磁する着磁機構と、データキャリア装置に信号
    読取り用の交番磁界を印加する走査機構と、上記発信用
    磁性体の発する信号を検出するための検出機構とを備え
    たことを特徴とするデータキャリア装置の検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103787164A (zh) * 2012-10-31 2014-05-14 三菱电机株式会社 磁开关器件及使用磁开关器件的电梯轿厢的位置检测装置

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